クロム支援会話†
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支援C†
- [リズ]
- はぁ…。▼
- [クロム]
- ずいぶんと深いため息だな。▼
- [リズ]
- あ、お兄ちゃん…▼
- [クロム]
- なにか悩みがあるなら聞くぞ。▼
- [リズ]
- あのさ…わたしって
ちゃんと王女、なのかな?▼
- [クロム]
- ? なんだそれは?▼
- [リズ]
- だから、わたしって、
ちゃんと王女なのかなって聞いてるのよ。▼
- [クロム]
- そりゃそうだろう。
俺や姉さんの妹なんだから。▼
- [リズ]
- もう、そういうことを
聞いてるんじゃないよ!▼
わたしって、王女としての
資質があるのかなって聞いてるの。▼
- [クロム]
- …なんでそんなことを
気にするんだ?▼
- [リズ]
- だって、お兄ちゃんたちに比べたら
わたしって、なんにもしてない気が…▼
- [クロム]
- なんだ。そんなことで悩んでたのか。
つまらん。▼
- [リズ]
- つ、つまらんって何よ。
お兄ちゃん、ひどいよ。▼
- [クロム]
- つまらんから
つまらんと言ったんだ。▼
お前は今のままでいいんだよ。
もっと自分に自信を持て。じゃあな。▼
- [リズ]
- あ! ちょっと、お兄ちゃん!
それじゃあ答えになってないよ!!▼
うーん、ほんとにわたし、
今のままでいいのかな…▼
支援B†
- [リズ]
- …よし、誰もいないわね。▼
- [クロム]
- リズ!▼
- [リズ]
- はわっ!
お、お兄ちゃん!?▼
- [クロム]
- どこへ行く?▼
- [リズ]
- いや、その…天気もいいし
お散歩でもしようかなあって…▼
- [クロム]
- 空は雨雲だらけだが?▼
- [リズ]
- あ、あれ? おかしいなあ。
さっきまで晴れてたのに。▼
- [クロム]
- 今日は一日中この天気だ。▼
- [リズ]
- うぅ…▼
- [クロム]
- 最近よくいなくなるな。
一体どこへ行っているんだ?▼
- [リズ]
- え、そ、そうかな?
気のせいじゃない?▼
- [クロム]
- あとルフレが不思議がっていた。
お前が妙に敵の配置にくわしいってな。▼
まあか、お前、1人で勝手に敵の偵察に
行ってるんじゃないだろうな?▼
- [リズ]
- えっと、それについては
色々と事情が…▼
- [クロム]
- ばかやろう! 勝手な行動をとって
敵につかまったりでもしたらどうする!▼
- [リズ]
- だ、だだって、わたしだって
もっとお役に立ちたいんだもん。▼
わたしだって王女として
お兄ちゃんたちみたいに…▼
- [クロム]
- 王女として、って…
お前、まだそれにこだわってたのか?▼
- [リズ]
- …お兄ちゃんには分からないよ。▼
すごいお姉ちゃんやお兄ちゃんを持った
妹の気持ちなんてさ。▼
- [クロム]
- ふぅ…。
じゃあ、お前に使命を与える。▼
『リズが王女らしくなるためには
どこを直したらいいか』▼
一緒に戦っている他の連中に
聞いてまわってこい。▼
- [リズ]
- え、でも、それって…▼
- [クロム]
- すぐにとは言わん。
だが必ずやれ。命令だ。いいな。▼
- [リズ]
- うん…▼
支援A†
- [クロム]
- リズ、この前の件だがどうなった?▼
- [リズ]
- 『わたしが王女らしくなるためには
どこを直したらいいか』って話?▼
うん。みんなに聞いてみた。▼
- [クロム]
- みんな、何と言っていた?▼
- [リズ]
- そりゃもう色々と!▼
『落ち着きを持った方が』とか、
『わがままを控えめに』とか。▼
他にも『好き嫌いをするな』とか
『ごはんをゆっくり食べなさい』とか…▼
- [クロム]
- で、一番多かったのは何だ?▼
- [リズ]
- え?▼
- [クロム]
- 一番多かったものだ。
どんな意見だった?▼
- [リズ]
- えっと…その…多かった意見は…
『今のままでいい』って。▼
- [クロム]
- だろうな。
つまり、そういうことだ。▼
- [リズ]
- な、なによ! そういうことって。
全然わかんないよ!▼
- [クロム]
- だから今のままでいいんだよ。▼
- [リズ]
- で、でも、お兄ちゃんたちと比べたら
わたしなんて何も…▼
- [クロム]
- お前があの質問をしたとき
みんな、どんな顔をしていた?▼
楽しそうな顔をしていなかったか?▼
- [リズ]
- そういえば…そうかも。▼
- [クロム]
- お前は、いるだけで周りの人を
楽しい気分にさせることができる。▼
それは俺にはできない。多分姉さんにも。
お前にしかできないんだ。▼
- [リズ]
- そう、なのかな。▼
- [クロム]
- だからお前は十分役に立っている。▼
他の連中も、それがわかってるから
『今のままでいい』って言うんだ。▼
共に戦う仲間から王女と
認められるだけでは不満か?▼
- [リズ]
- そんなことは…ないけど…▼
- [クロム]
- じゃあ、今はそれで満足しておけ。▼
どうせ王子だの王女だのって話は
一生ついてまわるんだ。▼
あんまり考えすぎずに
できることをやっていけばいい。▼
そうすれば結果はついてくるさ。▼
- [リズ]
- うん。そうだね。
ありがとう。お兄ちゃん。▼
フレデリク†
支援C†
- [フレデリク]
- クロム様。
陣営内の見張りを終了致しました。▼
陣営内には特に異常は無く、
周囲に敵兵の影もありませんでしたので▼
今日はこの場所で問題なく
休めるかと思います。▼
- [クロム]
- そうか。ありがとう。▼
- [フレデリク]
- 見回りのついでに、
武器の点検と整備も行っておきました。▼
消耗の激しいものは天幕の手前に
まとめておきましたので、▼
早いうちに売りに出してしまうか、
修理をした方が良いと思います。▼
- [クロム]
- そんなことまでやってくれたのか。▼
城にいた頃からそうだったが、
フレデリクの気遣いには頭が下がるな。▼
- [フレデリク]
- いえ。このくらいは
王族にお仕えする者の務めとして当然です。▼
それと、クロム様は訓練中に
よく物を壊されるので▼
訓練に使われそうな場所の付近にある
天幕には、少々補強を施しておきました。▼
- [クロム]
- そ…そうか…
手を煩わせてすまんな。▼
- [フレデリク]
- あと、
最近は夜になると冷えますので▼
近隣の村から
襟巻を調達して参りました。▼
色は各種取り揃えておりますが
クロム様でしたら何色がお似合いでしょうか。▼
個人的には桃色なども良いと思うのですが、
やはり無難に考えて青色が良いでしょうね。▼
ではこちらをどうぞ。
予備の物と合わせて三本お渡しします。▼
- [クロム]
- ず、ずいぶんたくさん
用意したんだな…▼
- [フレデリク]
- 最後にですね、軍の士気を
高めるための手段と致しまして、▼
「クロム様絶対死守」という標語と
クロム様のお顔を描いた絵を▼
皆様の天幕内に
貼りつけて参りました。▼
これで皆様が一致団結すれば、
怖いものはありませんね。▼
- [クロム]
- なにっ…!?▼
皆様って…軍全員の天幕にか!?▼
- [フレデリク]
- はい、その通りですよ。▼
それでは報告は以上ですので、
私はこれで失礼致します。▼
- [クロム]
- フ…フレデリク!!▼
…すぐに剥がして回らんと…!▼
支援B†
- [フレデリク]
- 申し訳ありません、クロム様。▼
まさかクロム様自ら
例の張り紙を剥がして回られるとは…▼
- [クロム]
- …あんなにみんなから苦笑いを
向けられたのは、生まれて初めてだ…。▼
なぁ、フレデリク、
この際だから聞いてくれ。▼
お前が俺のことを考えて
あれこれ世話を焼いてくれているのはわかる。▼
でもたまにその…やりすぎというか
余計なお世話というか…▼
そこまでやらなくてもいいのではないかと
思うことがあってだな…▼
- [フレデリク]
- お言葉ですが、クロム様。
主君に仕えるのは私の務めですので。▼
クロム様やリズ様に
もしものことがあったら、▼
私はエメリナ様に
合わせる顔がありあせん。▼
- [クロム]
- …フレデリク。
どうしてもわかってくれないと言うのか。▼
- [フレデリク]
- …申し訳ありませんが…▼
- [クロム]
- …わかった。では例え話をしよう。▼
お前が王子で、
俺がお前に仕える騎士だとする。▼
お前が一度くしゃみをしただけで▼
俺が駆け寄ってきて
襟巻を巻いたり▼
お前が一言
「魚が食べたい」と言っただけで▼
俺が山を二つ越えた渓流から
魚を獲ってきたり▼
お前が一瞬
疲れたような顔をしただけで▼
俺が数分おきに
薬を持って現れたりしたとする。▼
さぁ、どんな気分だ?▼
- [フレデリク]
- ………▼
そうですね…
申し訳なさすぎて死にたい気分です。▼
- [クロム]
- そうだろう?
逆にこちらが気を遣うんだ…▼
お前の騎士としての務めもわかるが、
そこまでしなくていいだろう。▼
…それに、正直なところ
俺やリズのために、▼
お前の時間を多く取ってしまうことも
申し訳なく思っている。▼
本当に俺やリズのためを
思っているなら、▼
もっと自分のためにも
時間を使って欲しい。▼
- [フレデリク]
- それは…ご命令ですか?▼
- [クロム]
- そうだな…命令と言えば
お前は従うだろうが、▼
俺はお前に、そういう言葉を使って
従わせるようなことはしたくない。▼
だから…これは俺からのお願いだ。
わかってくれるな? フレデリク。▼
- [フレデリク]
- クロム様…▼
わかりました…
クロム様がそこまでおっしゃるなら▼
今後は私の考えうる最小限の
お世話に留めさせていただきます…▼
今までクロム様に気を遣わせてしまったようで、
申し訳ありませんでした…▼
- [クロム]
- そうか、わかってくれたならいい。
これからもよろしく頼む。▼
- [フレデリク]
- えぇ、こちらこそ。▼
支援A†
- [フレデリク]
- …本日の報告は以上です。▼
- [クロム]
- そうか。ありがとう。▼
- [フレデリク]
- …はあ…▼
- [クロム]
- どうした、フレデリク。
ため息なんて珍しいな。▼
- [フレデリク]
- あ…すみません。クロム様の前で
ため息をつくなどという失態を…▼
- [クロム]
- いや、構わん。
もしかしてどこか悪いのか?▼
- [フレデリク]
- いえ、そんなことは…▼
- [クロム]
- …そうなのか?
最近あまり元気がないように見えるが。▼
今朝の火起こしも、
この世の終わりのような顔でしていたし…▼
『最近のフレデリクは
死んだ魚のような目をしている』と▼
軍の連中が気味悪がっていたぞ。▼
- [フレデリク]
- ……▼
それは…▼
最近、クロム様やリズ様の
お世話をする機会が減ったので…▼
- [クロム]
- ん? すまん、何か言ったか?▼
- [フレデリク]
- い、いえ…お気になさらず。▼
- [クロム]
- …わかった。
だが何かあったらすぐに言うんだぞ。▼
そういえばフレデリク、この前▼
皆の天幕の破れを
全て縫い合わせてくれただろう。▼
おかげで風が吹き込まなくなって
快適になった。▼
- [フレデリク]
- !!
どうしてそのことを…?▼
- [クロム]
- あんな小さな事に気づくのは
お前ぐらいのものだからな。▼
皆に代わって礼を言うぞ。
ありがとう、フレデリク。▼
俺たちはいつもお前に助けられているな。▼
- [フレデリク]
- ク、クロム様…そこまで私の働きを
評価して下さっていたのですね…▼
光栄です…▼
- [クロム]
- 大袈裟だな、
俺は思ったことを言ったまでだ。▼
…ところで、俺は今から
ルフレと話をする約束をしていてな。▼
すまんがそろそろ
そちらに向かいたいのだが…▼
- [フレデリク]
- そうですか、了解致しました。
ルフレさんの天幕は…あちらですね。▼
では…▼
- [クロム]
- …おい。
なぜここで石拾いを始める?▼
- [フレデリク]
- クロム様がルフレさんの
天幕に行かれる際、▼
石につまづいて転ばれたら
大変ですので。▼
あぁ、もちろんクロム様の移動の
邪魔になりませんよう、▼
移動経路を計算し、
先回りして拾いますのでどうか安心を。▼
- [クロム]
- えーっと…フレデリク?▼
- [フレデリク]
- どうしましたクロム様?▼
…はっ! もしや足元の
雑草が気になるのですか!?▼
- [クロム]
- いや…▼
- [フレデリク]
- これは失礼致しました。
今すぐこの私めが▼
クロム様のご移動を妨げる雑草を
ひとつ残らず抜き去ってご覧に入れましょう!▼
- [クロム]
- おい…▼
- [フレデリク]
- ふぅ…
これで草の根一本ありません。▼
さぁクロム様、どうぞ安心して
歩みを進めて下さいませ!▼
- [クロム]
- 少し褒めたらこれか!!▼
最低限の世話にとどめるという
話はどこにいったんだ…!▼
- [クロム]
- ……
でもまぁ…▼
フレデリクがこんなに生き生きするのなら、
このままでいいかもしれんな…▼
- [フレデリク]
- クロム様ー!?
何かおっしゃいましたかー!?▼
- [クロム]
- …いや、何も…って▼
フレデリク!?
いつのまにルフレの天幕まで…!▼
- [フレデリク]
- あ、ルフレさん
少し失礼します…!▼
- [クロム]
- …おいフレデリク! もういい!
ルフレが困っているだろう!▼
天幕の中を会議用に
飾りつけようとするな!!▼
フレデリク!!!▼
ソワレ†
支援C†
- [クロム]
- ん、ソワレじゃないか。▼
- [ソワレ]
- ああ、クロムかい。▼
- [クロム]
- 一人でなにをしているんだ?▼
リズたちは向こうで
料理の準備を始めていたぞ。▼
- [ソワレ]
- ああ、知っている。ボクもちょうど今、
火をおこしているところだからね。▼
- [クロム]
- 焚き火をソワレ一人に任せているのか?
リズたちもずいぶん冷たいな。▼
- [ソワレ]
- ははっ、そうじゃないさ。ボクは昔から
料理や裁縫といった家事が苦手だからね。▼
料理当番の代わりに自分から申し出たのさ。▼
- [クロム]
- ああ、そうだったのか。
そういえば、お前…昔からそうだったな。▼
- [ソワレ]
- 女らしいことはどうも苦手でね。
まあ、ボクはボクにできることをするさ。▼
- [クロム]
- ははっ、あっさりしたもんだな。▼
じゃ、同じ料理も裁縫も苦手同士、
俺もソワレを手伝うとするか。▼
- [ソワレ]
- クロム、助かるよ…ありがとう!▼
支援B†
- [クロム]
- おっ、ソワレ。▼
- [ソワレ]
- やぁ、クロム。▼
- [クロム]
- その荷物は? って…お前、
随分と積み上げているけど、
大丈夫なのか?▼
- [ソワレ]
- ああ、心配には及ばないよ。
天幕の中を片付けしようと思っていただけさ。▼
- [クロム]
- そうか…
助かるには助かるが…お前もよく働くな。▼
あんまり無理するなよ。
いっぺんに運び過ぎると落とすぞ?▼
- [ソワレ]
- はっはっは…。 ボクに限ってそんなこと、
あるわけないじゃないか?▼
これも身体を鍛える修行の一環だしね。▼
- [クロム]
- えっ? 片付けが…修行?▼
- [ソワレ]
- そうだよ。▼
こういった重たい箱を持ち運びするのは、
腕、足、そして…腰に首と、▼
全身の筋肉を使うことになり、▼
他の鍛錬よりも短時間で、
強い筋肉を作り出すことができるんだ。▼
それに荷物を落とさないようにっていう、
四肢のバランス感覚も養われるからね。▼
- [クロム]
- なるほど…それは確かに効率がいいな。▼
片付けをしながら鍛えられるなんて、
一石二鳥だしな。▼
- [ソワレ]
- だろう? 生活の中にも
修行のチャンスはあるってことさ。▼
- [クロム]
- なら、その修行の成果を見せてもらいたいな。
久しぶりに今度、俺と勝負する気はないか?▼
- [ソワレ]
- いいだろう。だが、ボクは強くなったぞ?
しっかり首を洗って待っていろよ、クロム!▼
支援A†
- [クロム]
- たぁーっ! やぁっ!!▼
- (剣のぶつかる音)
- [ソワレ]
- とりゃぁーっ!!
えええいっっ!!!▼
- (剣のぶつかる音)
- [クロム]
- はぁ…はぁっ…▼
や、やるな…ソワレ!
前にも増して攻撃に重みが出てきたようだ。▼
一撃がすごく大きい…下手をすると
俺も弾き飛ばされてしまいそうだ。▼
- [ソワレ]
- はぁ…はぁ…、
クロムに褒められるなんて、恐れ入るよ。▼
でも、キミこそ大したものだよ、クロム。▼
攻めにも守りにも全くスキがない。
今でも鍛錬は欠かしていないようだね。▼
- [クロム]
- ああ。欠かさず鍛錬することは、
勝利へのもっとも近道となる…▼
そう教わったからな。▼
- [ソワレ]
- 子供時代の話か…懐かしいな。▼
- [クロム]
- ああ、あの頃、よく一緒に
チャンバラ遊びをしていたのを思い出すな。▼
- [ソワレ]
- …確かに。あの頃は、男も女も関係なく、
よく皆で戯れて遊んでいた。▼
街を抜け出しては、皆で野山を駆け回り、
そのたびに親に怒られたりもした。▼
ふふっ…懐かしい思い出だよ。
…さぁ、このあたりで休憩にしようか。▼
- [クロム]
- ああ、そうだな。▼
…それにしても、
ソワレの実力は男顔負けだな。▼
俺もずいぶん強くなったつもりだが、
なかなかソワレに差をつけられない。▼
- [ソワレ]
- ははっ、キミに置いていかれるわけには
いかないからね。▼
キミというライバルがいるから、
ボクも腕を磨き続けられるのさ。▼
- [クロム]
- …変わらないな、俺もお前も。▼
大人になった今でも変わらずに
俺の相手をしてくれる女なんて▼
ソワレくらいのものだ。▼
- [ソワレ]
- ん…まぁ、他の女の子たちは
みんな女性らしく成長したからね。▼
なんだか、ボクだけが置いてきぼりを
くったような気分さ…▼
- [クロム]
- ソワレ…▼
少なくとも俺は、今のお前がすごく
いいと思うぞ?▼
こうしてソワレと腕を競ったり語り合ったり
する時間は、俺にとってすごく大切なものだ。▼
なんだか腹を割って話せる幼馴染という
感じがして、すごく心が休まるんだ…▼
- [ソワレ]
- えっ…そ、そうか?▼
ははっ…クロムが喜んでくれるなら、
男勝りの人生も悪くないな。▼
- [クロム]
- ああ。ソワレは今のままが一番いいと思う。▼
- [ソワレ]
- そうか…ありがとう、クロム。▼
支援S†
- [ソワレ]
- あっ…クロム、ここにいたか。▼
- [クロム]
- ソワレ、どうした? 俺を探してたのか?
剣の稽古ならいつでも相手になるぞ。▼
- [ソワレ]
- あ、いや。
今日はその…稽古じゃないんだ。▼
- [クロム]
- そうか。じゃあ…なんだ?▼
- [ソワレ]
- その…先日キミは、ボクと過ごす時間を
大切なものだと言ってくれた。▼
あれは・・・どういう意味で言ったんだい?▼
- [クロム]
- えっ? どういう意味かって?
…あらためて聞かれると…そうだな。▼
なんというか、自然に出た言葉なんだ。▼
変わってほしくない、そのままの
ソワレでいてほしい…ってな。▼
す、すまん…漠然としていて。▼
- [ソワレ]
- …そうか。その気持ちはありがたいよ。▼
クロムは、今のままのボクを
ありのまま認めてくれているんだな…▼
- [クロム]
- もちろんそうだが…ソワレ?▼
- [ソワレ]
- …でも、それは…
男友達も同然の『ソワレ』であって、▼
女性として見ているわけじゃない。▼
- [クロム]
- え…? 女性として?▼
- [ソワレ]
- そ、そうだよ! わざわざ繰り返すな!
こ、これでもボクは女なんだからな!?▼
た、確かに、女性らしくないのは認める…
料理も裁縫も、洗濯だって苦手だし…▼
クロム…改めて聞いていいかい?
ボクを…どう思ってる?▼
- [クロム]
- ソワレ、お前一体何が言いたいんだ…?▼
- [ソワレ]
- …あ、あぅ…だから! その…▼
ボクは…キミのことが…好き、なんだ。
女として…男であるキミが…好きだ。▼
- [クロム]
- …!▼
- [ソワレ]
- だからキミも男として…答えてくれ。
ボクの気持ちに対する…答えを…▼
- [クロム]
- それって俺の嫁さんになりたいってことか?▼
- [ソワレ]
- ば、バカ! はっきり言うなよ!!!▼
こんなこと一度も言ったことないから、
すっごく恥ずかしいんだぞ!!!!▼
- [クロム]
- うーん…なるほどなぁ。
…まぁ、いいんじゃないか?▼
- [ソワレ]
- え!?▼
- [クロム]
- だから、ソワレが
俺と一緒になってくれるんだろ?▼
正直、男友達のように
思っていた事はあったが、▼
逆に気負わなくて
それがいいかもしれない。▼
- [ソワレ]
- それって…認めてくれるってこと?
女の子として、ボクを?▼
- [クロム]
- ああ。▼
- [ソワレ]
- そ、そんなにあっさり…?▼
- [クロム]
- 俺もソワレの事が気に入ってるし、
全然問題ないじゃないか。▼
生涯の伴侶に家事が必須だなんて、
そんな国法どこにもないしな。▼
…でも、俺と一緒になるのは
結構大変だぞ。▼
国を背負っているんだ。
なかなかの重責だ。▼
妻となるお前には、それを半分
背負ってもらう事になるが…▼
それでもいいか?▼
- [ソワレ]
- もちろんだよ! そんなことは問題ない!
クロムの補佐はボクがちゃんとしてみせるよ!▼
- [クロム]
- ははは、頼もしいな!
…じゃあ約束しよう。▼
二人はこれに誓って、
生涯を支え合うと。▼
さぁ、これを…受け取ってくれ。▼
- [ソワレ]
- こ…これは、指輪?
しかもイーリスの家紋が彫ってある…▼
これは貴重な物じゃないのか?▼
- [クロム]
- ああ…これは俺が生まれた記念に
両親が作ってくれたものらしい。▼
ずっと肌身離さず持っていたが、
俺がいつか伴侶となる者を見つけた時に▼
贈るようにと教わったんだ。▼
だから…お前にこれを渡すよ。▼
- [ソワレ]
- クロム…ありがとう、大事にするよ。▼
- [クロム]
- ははは…こういうのは照れくさいもんだな。▼
よしっ! じゃあこれからも
よろしく頼むぞ、ソワレ!▼
- [ソワレ]
- …ああ! こちらこそ、クロム!
こんなボクだけど、精一杯やってみせるよ!▼
ヴェイク†
支援C†
- [クロム]
- よし、みんな! ここから先は
一対一の模擬戦を行う!▼
- [ヴェイク]
- うっし!
俺様と勝負しやがれ、クロム!▼
- [クロム]
- ヴェイクか…。この頃
お前ばかり相手にしているような…。▼
- [ヴェイク]
- 俺様とお前は永遠のライバル!
永遠に戦い続ける運命なんだよ!▼
…とはいえ、確かに
ちょっと飽きてきたってのはあるな。▼
- [クロム]
- なら相手を変えるか。▼
- [ヴェイク]
- 待て! 俺様から逃げようったって
そうはいかねぇぞ!▼
- [クロム]
- …誰も逃げるつもりはない。
飽きてきたと言ったのはお前だろう。▼
- [ヴェイク]
- よぉ、緊張感を出すために
有り金全部賭けるってのはどうだ?▼
- [クロム]
- 緊張感を出すのは構わんが
金を賭けるのはどうもな。▼
- [ヴェイク]
- うーん…じゃ、こういうのはどうだ?▼
模擬戦で負けた奴は
フレデリクの後頭部をはたく!▼
- [クロム]
- …本気か?▼
フレデリクはああ見えて、
怒るとけっこう怖いぞ?▼
- [ヴェイク]
- へっ、怖気づいたか?▼
- [クロム]
- まさか。受けて立とう。
…だが、これは絶対に負けられんな。▼
- [ヴェイク]
- そうだな。ある意味
実戦より緊張してきたぜ…▼
支援B†
- [ヴェイク]
- 勝負だ、クロム!▼
- [クロム]
- …勝負はいいが、ひとつ条件がある。▼
- [ヴェイク]
- 条件だぁ? んなこと
言い出すたぁ珍しいじゃねーか。▼
- [クロム]
- 先日の模擬戦のあと、リズから
ずいぶんたしなめられてな。▼
ふたりとも熱くなりすぎて危ないから
危なくない勝負をしろ、とのことだ。▼
- [ヴェイク]
- あぁ…こないだの勝負は
お互い相当熱くなっちまったからな。▼
しかしよ、危なくねぇ勝負って
いったいどんな勝負だ?▼
- [クロム]
- そうだな…。銀貨を投げて
裏表を当てる…というのはどうだ?▼
- [ヴェイク]
- 運だけで決まるような勝負で
決着はつけられねーな。▼
うーん…そうだな。
料理で勝負ってのはどうだ?▼
戦いも料理も
腕を競うってとこはいっしょだろ?▼
- [クロム]
- 料理か?
あまり経験がないんだが…▼
- [ヴェイク]
- あ、そうなのか?
そりゃ駄目だな。お前が不利だもんな。▼
料理対決じゃ絶対負けちゃうもんなぁ。
そりゃ逃げるよなぁ。▼
- [クロム]
- …やらんとは言っていない。
いいだろう、料理を作ればいいんだな?▼
作り方くらいは知っている。
お前には負けん!▼
- [ヴェイク]
- へっ。よーし、そう来なくちゃな!▼
支援A†
- [クロム]
- 勝負だ、ヴェイク。▼
- [ヴェイク]
- なに言ってんだ、
もう俺様の勝ちで決着はついただろ?▼
- [クロム]
- なに?
いつ俺がお前に負けた?▼
- [ヴェイク]
- こないだの料理対決でだよ!
明らかに俺様のほうがうまかっただろ!▼
- [クロム]
- むっ…。▼
だが、俺の料理を食って
お前はひっくり返って気絶しただろう。▼
戦果を挙げたのは
俺のほうだったと言える。▼
- [ヴェイク]
- 言えるか!
とんでもねーもん食わせやがって!▼
- [クロム]
- 美味しい料理を作ったほうが勝ち、
とは言ってなかったはずだ。▼
- [ヴェイク]
- あのなぁ…ったく、
お前ってとことん負けず嫌いだな。▼
- [クロム]
- 人のこと言えるか。お互い様だ。▼
- [ヴェイク]
- ははっ。ま、その通りだな。▼
…やっぱお前とはどつきあって
勝負すんのが性に合ってんな。▼
- [クロム]
- 同感だ。
…始めるか、ヴェイク。▼
- [ヴェイク]
- あぁ! 今日こそ決着つけてやるぜ!▼
スミア†
支援C†
- [スミア]
- クロム様、ここにいらしたのですか。▼
- [クロム]
- スミア…どうした?▼
- [スミア]
- 先ほど、ルフレさんが
クロム様を探しておられましたよ?▼
- [クロム]
- …ああ、わかった。きっと作戦会議だろう。
すぐに行くよ…。あ…お、おっと!▼
- [スミア]
- く、クロム様?▼
- [クロム]
- あ、いや…何でもないんだ。▼
- [スミア]
- 少し足がふらつかれていますよ?
…かなり、お疲れなのではないですか?▼
- [クロム]
- だ、大丈夫だ。心配ない。
疲れているのはみんなも同じだろう。▼
- [スミア]
- …クロム様、私の前では
無理をなさらないでください。▼
クロム様は皆のリーダーとして
重圧を抱えていらっしゃるのですもの。▼
お疲れになって当然です。▼
- [クロム]
- ありがとう、スミア。▼
…だが、俺は指揮官だ。
毅然とした態度でいなければならない。▼
常に強く、迷いのない存在でなければならない。
…たとえ、それが虚勢だとしてもな。▼
- [スミア]
- ……▼
…クロム様…▼
- [クロム]
- だから…その、今のことは
秘密にしておいてくれないか?▼
- [スミア]
- はい…承知しました。で、でも…▼
- [クロム]
- ほらっ! そんな顔をするな!
俺はこんなに元気だから! 心配ないって!▼
- [スミア]
- わかりました! クロム様がそう
おっしゃられるのなら、私は何も申しません!▼
でも…うふふふ!▼
- [クロム]
- な…なんだ?▼
- [スミア]
- それは…クロム様と私だけの秘密、
ということですね?▼
- [クロム]
- まぁ…そういうことになるかな。▼
- [スミア]
- では、クロム様。ご無理をせず、
少し休んでから来ていただけますか?▼
- [クロム]
- えっ…?▼
- [スミア]
- ルフレさんには、クロム様は
しばらく遅れるとお伝えしておきますので。▼
- [クロム]
- それが秘密を守る条件…ということか?▼
- [スミア]
- お察しのとおりでございます、うふふ。▼
- [クロム]
- そ、そうか…。わかった。
気を遣わせてしまってすまないな。▼
- [スミア]
- いいんです。クロム様のお役に立てて、
私も嬉しいですから。▼
では私はこれで失礼いたしますね。▼
- [クロム]
- はは…。スミアには…敵わないな。▼
支援B†
- [スミア]
- クロム様?
どちらにいらっしゃいますか~?▼
- [クロム]
- ああ、どうしたんだ、スミア。▼
- [スミア]
- …これをどうぞ。私が作ったお弁当です。▼
- [クロム]
- えっ? 弁当? 食事ならいつもみんなと
食べてるじゃないか? …なんで突然?▼
- [スミア]
- でも、最近クロム様はお疲れだったでしょう?▼
ですから、疲れが取れるよう、特別な
野菜多めのお弁当を作って参りました。▼
- [クロム]
- えっ、野菜が多め…?▼
…どっちかというと、肉が多めの方が
力が出そうな気がするが…▼
- [スミア]
- お肉は確かに力を与えてくれますが、▼
野菜が足りないと栄養分が不足して、
疲れやすくなるんですよ。▼
どちらもバランスよく食べるように
心がけてくださいね。▼
- [クロム]
- あ、ああ…でも食べ物で注意されるなんて、
なんだか子供に戻った気分だよ。▼
- [スミア]
- ふふっ。ではクロム様がお食事をされている
うちに、私はお洗濯をしてきますね。▼
ちょうど今、
洗濯係を担当しているもので。▼
クロム様は召し上がっていて下さいね。▼
- [クロム]
- ああ…じゃあ、遠慮なくいただくよ。▼
…とはいえ、これ。
俺が苦手なやつも入ってるんだな。▼
まあ、体のためだと思って食べるか。
いただきます…もぐもぐ。▼
…あれ? 美味い?▼
苦手な野菜も、すんなり食べられる…▼
- 暗転
- [クロム]
- …ふう。
あっという間にたいらげてしまったな。▼
- [スミア]
- …クロム様、戻りました。
あら…もう食べ終えられたんですか?▼
- [クロム]
- この弁当すごく美味しかったぞ!
しかも俺が苦手だった野菜もすんなり食えた!▼
いったいどんな作り方をしたんだ?▼
- [スミア]
- 大したことはしてませんよ。▼
クロム様のお好みを考慮しながら、
スパイスで味付けして誤魔化しただけです。▼
- [クロム]
- そ、そうなのか…? 料理って少しの
工夫でずいぶん美味しくなるものなんだな?▼
- [スミア]
- 気に入っていただけたようで、何よりです。
では、私はお茶でも持ってきますね。▼
- [クロム]
- いや、弁当を作って貰った礼に
俺が茶を淹れてくる。▼
少し待っていてくれ、スミア。▼
- [スミア]
- …あ、クロム様…▼
……▼
よかった、クロム様に喜んでいただけて…▼
食べられるものになるまで
15回も失敗した甲斐がありました…!▼
支援A†
- [スミア]
- クロム様~!▼
- [クロム]
- スミア?▼
- [スミア]
- はい、今日もお弁当をお持ちしましたよ!▼
- [クロム]
- いつもすまないな…でも、
これじゃあお前も大変だろう?▼
- [スミア]
- いえいえ、こんな頻度で
宜しければ全然平気ですよ。▼
作るのに少し時間がかかるので…
その…毎日はちょっと無理ですけど…▼
そ、それにお料理は
嫌いではありませんから。▼
- [クロム]
- そうか…ならいいんだが。▼
- [スミア]
- そうそう! 今日は私の分も作ってきたんです。
一緒に食べましょう、クロム様!▼
- [クロム]
- はははっ。こうしている時のスミアは
本当に楽しそうだなぁ。▼
こんな時勢だから
仕方がないとはいえ…▼
お前に武器を持たせて戦わせることに
俺はとても申し訳ないと思う…▼
- [スミア]
- そ、そんな! クロム様そんなことは
おっしゃらないで下さい!▼
それに軍にいる時の私の楽しみだって、
他にもちゃんとありますよ?▼
- [クロム]
- えっ…それってなんだ?▼
- [スミア]
- はい、あの子たちと一緒にいることです。▼
- [クロム]
- あの子たち…ああ、ペガサスのことか?▼
- [スミア]
- はい。私、ペガサスに
乗ることが好きなんです。▼
…あ、いえ。乗るよりも、世話をして
あげることの方が好きかもしれません。▼
- [クロム]
- …確かに見ていてそんな気がするよ。
なんだかスミアらしいな。▼
- [スミア]
- …でもあの子たちは戦いに傷つくと、
その瞳に悲しい光を浮かべるんです…▼
あの子たちが傷つく姿を見たくありません。▼
もちろんクロム様や皆さんが傷つく姿も…▼
だからこそ戦わなくてはならない。▼
一刻も早く、この平和を取り戻したいと
そう願ってここにいるんです。▼
だから申し訳ないだなんて言わないで下さい。▼
- [クロム]
- …すまない…いや、違うな、ありがとう。▼
お前は優しいだけじゃなく、しっかりとした
決意を持って戦いに臨んでいたんだな…▼
あらためて俺も誓おう。▼
少しでも早く平和な世を築くと。▼
- [スミア]
- はい、クロム様。
私も微力ながらお手伝いいたします!▼
支援S†
- [クロム]
- あ、スミア…!▼
- [スミア]
- あ…ごきげんよう、クロム様。▼
- [クロム]
- さ、探したぞ…ここにいたのか?▼
- [スミア]
- ちょうど私も今お弁当を作り終えて、
お訪ねしようと思っていたところです。▼
- [クロム]
- そ、そうか…いつもすまないな、スミア。▼
ここのところ、俺はずいぶんお前の厚意に
甘えてしまっているようだ。▼
- [スミア]
- いえ、いいんですよ。
私、お世話をするのが好きですから。▼
- [クロム]
- ははは…俺はペガサス達と同じか?▼
- [スミア]
- あっ! …た、大変失礼しました!▼
- [クロム]
- あ、いや謝らなくてもいいさ。
でも…代わりと言ってはなんだが。▼
…スミアに…頼みがあるんだ。▼
- [スミア]
- 頼み…ですか? いつものように、
何なりとおっしゃって頂ければ…?▼
- [クロム]
- これから先も一生…お、俺の近くで
こんな風に世話を焼いてくれないか?▼
- [スミア]
- えっ…あっ、はい、いいですよ。
お弁当とか必要でしたら、いつでもどうぞ!▼
- [クロム]
- あ、あれ…? 返事が軽くないか…?
俺の言葉の意味…わかってるか?▼
- [スミア]
- えっ? ですからこれまで通り、私に
お世話しろと命じているんですよね?▼
- [クロム]
- う、うわ! やっぱりわかってない!▼
- [スミア]
- …??▼
- [クロム]
- …つ、つまりだな。俺はお前と一生を共に
過ごしたい…という意味で言ったんだ。▼
要するに、その…
俺の妻になってくれないか!!?▼
- [スミア]
- え、えぇーっ!!? そ、そんな…うそ!!
嘘、ですよね!?▼
- [クロム]
- う、嘘なもんか! お、俺は…▼
…まだ、スミアになにも感謝の気持ちを
伝えてないって思った時に気づいたんだ。▼
これは感謝だけじゃない、これは…!▼
ずっとお前に、俺の隣にいて
欲しいって事なんだって…!▼
- [スミア]
- え、ええと、あ、あの…私そんなお言葉を
いただけるとは思っていなくて…!▼
でも…すごく、嬉しいです…▼
ただ私も、ずっとクロム様の近くにいたので、
当たり前過ぎて、全然予想していなくて。▼
…お、驚いてしまいました!▼
- [クロム]
- はは…二人とも同じか…とにかく俺は。▼
やっと今日、自分自身の気持ちと
向き合った…。そういうことだ。▼
- [スミア]
- …あの、そのお話、
ぜひお受けさせてくださいっ!▼
- [クロム]
- 当たり前じゃないか!
…でも、そうか! ありがとう!!▼
じゃあその約束の証だ。
これを…受け取ってくれ。▼
- [スミア]
- こ…これは、指輪?
しかもイーリスの家紋が彫ってあります。▼
こ、こんな貴重な物を私に?▼
- [クロム]
- ああ…これは俺が生まれた記念に
両親が作ってくれたものらしい。▼
俺がいつか伴侶となる者を見つけた時に
これを贈るようにと教わったんだ。▼
だから…お前にこれを渡すよ。
そして生涯の愛を誓うよ。▼
- [スミア]
- ありがとうございます!▼
私も…私も生涯を賭して
クロム様を愛するとお誓いします!▼
- [クロム]
- …お前とはずっとこれまで長い時間を
過ごしてきたが、これから先も▼
長い付き合いになりそうだな。▼
あらためてよろしく頼むよ、スミア!▼
- [スミア]
- はいっ! これからも末永く
よろしくお願いいたします、クロム様!▼
私、幸せです!▼
マリアベル†
支援C†
- [マリアベル]
- あら、クロムさん。▼
- [クロム]
- マリアベルか?▼
- [マリアベル]
- こんなところに
お一人でいらしたのですか。▼
今日は少し冷えますわ。▼
温かいお茶でもお持ちしましょうか?▼
- [クロム]
- あ、そうだな…頼む。
マリアベル、気を遣わせてすまないな。▼
- [マリアベル]
- いいえ。王族であるクロムさんを気遣うのは
イーリスの貴族として当然のことですわ!▼
- [クロム]
- そ、そうか…
でもマリアベルも体には気を遣えよ?▼
王族も貴族もない…
俺たちのとっては常にあるのが、戦いだ。▼
自分で気づかないうちに小さなケガや
疲れがたまっているかもしれない。▼
- [マリアベル]
- …クロムさん…▼
- [クロム]
- お前も疲れがたまっているんだろう?
休める時にゆっくり休むんだぞ?▼
- [マリアベル]
- あぁ…クロムさん。▼
あなたはどんな時にも周囲の者への
気配りをお忘れにならないのですね。▼
このご厚意、ありがたく頂戴しますわ。▼
- [クロム]
- いや、そんな、感激されるほどの
ことは言ってないが…▼
まぁ…とにかくお前も休め。▼
- [マリアベル]
- はい…では、わたくしはお茶を
お持ちした後で、少し休ませて頂きますわ。▼
- [クロム]
- ああ…そうするといい。▼
- [マリアベル]
- クロムさん…またお時間がおありの時には
ぜひお話をさせてくださいませ。▼
- [クロム]
- ああ、もちろんだ。▼
支援B†
- [マリアベル]
- ふーむ…こうして見ると、
ますます容疑者が増えていってますわ…▼
- [クロム]
- …マリアベル、どうしたんだ?
容疑者って…なんだか物騒な話だな?▼
- [マリアベル]
- …あら、クロムさん。
これは、お恥ずかしいところを…▼
- [クロム]
- その紙はなんだ?
それを見ながら唸っていたようだが…▼
- [マリアベル]
- ええと、これは…その、
リズに近づく男どものリストですわ。▼
リズの魅力に惑わされた男どもを
把握しておいて、近づかせないように▼
策を巡らせるための
重大な機密書類ですのよ。▼
- [クロム]
- お、お前…!
そんなことしてたのか…?▼
- [マリアベル]
- ええ、当然ですわ。▼
リズはクロムさんの妹君にして、
イーリス聖王国の第二王女。▼
そしてわたくしの親友ですもの。
何人たりとも近づけさせはしませんわ。▼
- [クロム]
- …でも、俺もリズと一緒にいることは
多いが、それはいいのか?▼
- [マリアベル]
- もちろんですわ。▼
クロムさんはリズの兄上ですし、
真に高貴なお方ですもの。▼
- [クロム]
- そ、そんなことはないと思うが…▼
まぁ、俺は
叱られることがなさそうで安心したよ。▼
できればそのリストの奴らも
許してやってほしいがな。▼
どうせただリズと仲良く
話をしてるだけだろう?▼
- [マリアベル]
- いえ、いくら同じ軍に所属する仲間とはいえ、
そう安々とリズには近づかせませんわ。▼
そうですわね…▼
まずはわたくしとの面談を
数回踏まえてなら、▼
考えなくもありませんが。▼
- [クロム]
- ははっ、マリアベルは相変わらずだな。▼
でも、お前がそばにいてくれれば
リズも安心だ。これからもよろしく頼む。▼
- [マリアベル]
- はいっ! お任せください!
必ずクロムさんのお役に立ってみせますわ!▼
支援A†
- [マリアベル]
- あら、クロムさん。
ご機嫌いかがですか?▼
- [クロム]
- マリアベル。ああ、特に問題はないぞ。▼
- [マリアベル]
- なにか、わたくしがお役に立てる
ご用があればお申し付けくださいね。▼
- [クロム]
- ああ…いつも気遣いありがとう。▼
でも…俺が王族だからって、
あんまり無理をすることはないんだぞ?▼
- [マリアベル]
- ああ、いえ、そんな事は
おっしゃらないで下さいまし!▼
わたくしはクロムさんとリズのためなら、
命をかけて戦う覚悟はできていますもの!▼
- [クロム]
- 命をかけて…か。俺は…仲間に
そんな無理はさせたくないな…▼
- [マリアベル]
- …クロムさん…▼
- [クロム]
- …そういえば、マリアベルは以前、
ペレジアにさらわれたことがあったが…▼
その場にいた兵たちの話だと、▼
お前は領地を荒らす
ペレジア軍の前に立ちはだかって▼
イーリスから立ち去るよう
説得を試みていたそうじゃないか。▼
その結果、連れ去られるはめに
なってしまったが…▼
もしかして、あれも
俺やリズのためにと思って…?▼
- [マリアベル]
- …あ…あの、ええと…は、はい。▼
あの場所でペレジア軍を
追い返すことができれば、▼
クロムさんやリズに余計な
心配をかけなくてすむのではないかと…▼
そう考えたら
体が勝手に動いていましたの。▼
相手は武器を持っていたというのに、
無謀なことをしてしまいましたわ…▼
- [クロム]
- やはりそうだったのか。▼
だが、マリアベル…約束してくれ。
もうあんな無理は二度としないと。▼
- [マリアベル]
- えっ…?▼
- [クロム]
- マリアベルが俺やリズを大切に
思ってくれているように、▼
俺たちにとっても、
お前は大切な存在なんだからな。▼
- [マリアベル]
- ク、クロムさん…!
はい! ありがとうございます!▼
今後は二度と無謀な行動はとりません。▼
クロムさんのお気を
煩わせるわけには参りませんもの…!▼
- [クロム]
- …違うぞ、マリアベル。
俺の気を煩わせるとかじゃない。▼
俺はただ、仲間として
お前の身が心配なんだよ。▼
あの時のようにお前の身に
なにかあったらどうするんだ?▼
俺も、リズも…みんなが悲しむんだぞ?▼
- [マリアベル]
- クロムさん…!▼
わかりました! このマリアベル、
無謀な行為は控えるとお約束します!▼
- [クロム]
- ああ、一人で無理をすることはないんだ。
一緒に協力しながら歩んでいこう!▼
支援S†
- [マリアベル]
- クロムさん!▼
お茶とお菓子をお持ちしましたわ!
甘い物を食べると疲れが取れますわよ?▼
- [クロム]
- マリアベル、ありがとう。
せっかくだから、いただくとしようか。▼
あ! …これは俺が子供の頃から
好きなお菓子だよな!?▼
…どうして知っていたんだ?▼
- [マリアベル]
- リズに教えてもらいましたの。▼
- [クロム]
- そうか、あいつなら確かに知ってるはずだ。▼
- [マリアベル]
- さすがリズですわ…最愛の兄のことは
ちゃんと把握されています…▼
わたくしなんて敵うはずもない…▼
- [クロム]
- マリアベル、なにを言っているんだ?
あいつは妹だぞ?▼
- [マリアベル]
- でも…あの…その。▼
クロムさんの近くには、
リズやリズのお友達を始めとして、▼
貴族の女性方がたくさんいて…
クロムさんと親しくされていましたわ…▼
- [クロム]
- ん…? まぁ俺も一応王族だからな。
ひととおりの礼儀はわきまえているが…?▼
- [マリアベル]
- いえ…ですから、その…▼
クロムさんのお心に
わたくしが入り込む隙間なんて…▼
どこにもないんじゃないかって…▼
- [クロム]
- えっ…お、お前!!
今の、そういうこと言うタイミングか!?▼
- [マリアベル]
- …えっ?▼
………▼
あああああーーーっ!!▼
わ、わたくしとしたことが、思わず
本音をポロリと言ってしまいましたわっ!▼
ああ、ああ~~~んっ!▼
は、は、恥ずかしいですわ~~!▼
あな、あな、穴があったら入りたいっ!▼
入った後は誰か、
土をかぶせて下さいませ~~!!▼
- [クロム]
- お、おいおいっ、マリアベル!!
いいから少し落ち着け!!▼
- [マリアベル]
- はうっ!!
た、大変申し訳ございません!▼
クロムさんの御前でわたくしったら
なんてはしたない…▼
- [クロム]
- ………▼
- [マリアベル]
- ク…クロムさん!?▼
あ、改めまして、聞いていただきたい
お話があるのですが!▼
- [クロム]
- …もう大体わかってるけどな。
一応聞こう。▼
- [マリアベル]
- そ、その、実はわたくし、
クロムさんをお慕いしております…▼
幼い頃よりクロムさんのことを
ずっと想っておりました…▼
ただ、クロムさんのおそばにはたくさんの
貴族の女性の方々がいらっしゃったので、▼
とてもわたくしではそんな器にはなれないと、
今までこの気持ちを封じておりました。▼
- [クロム]
- …………▼
- [マリアベル]
- で、でも知られてしまったからには、▼
このマリアベル…! 気持ちをやはり
伝えたいと思いました…!▼
- [クロム]
- それは、辛い思いをさせたな…▼
でも…それなら、
もっと早く言ってくれれば良かったんだ。▼
…俺も、マリアベルが好きだよ。▼
- [マリアベル]
- えっ? …ほ、本当ですか!?▼
- [クロム]
- ああ、そうやって自分を押し殺し、
周囲のことに気を配れるお前が、▼
昔からずっと好きだったよ。▼
- [マリアベル]
- ク、クロムさん…▼
- [クロム]
- これを…受け取ってくれ。▼
- [マリアベル]
- こ…これは、指輪ですわ?
しかもイーリスの家紋付きの?▼
こ、こんな貴重な物を…?▼
- [クロム]
- ああ…これは俺が生まれた記念に
両親が作ってくれたものらしい。▼
ずっと肌身離さず持っていたが、
俺がいつか伴侶となる者を見つけた時に▼
贈るようにと教わったんだ。
だから…お前にこれを渡すよ。▼
- [マリアベル]
- …ありがとうございます、クロムさん。
大切に致しますわ…!▼
- [クロム]
- さて…まずはリズに、この話を
報告しないといけないな。▼
あいつ…なんて言うかな?▼
- [マリアベル]
- きっとあの子のことですから…
わたくしたちのこと、祝福してくれますわ?▼
- [クロム]
- ははっ、そうだな。▼
ガイア†
支援C†
- [クロム]
- ガイア、ちょっといいか?▼
- [ガイア]
- なんだ?▼
- [クロム]
- お前、以前は盗賊として
色んな場所へ行った事があるんだろう?▼
- [ガイア]
- そうだが…
何か問題にでもなったか?▼
- [クロム]
- いや、ちがうんだ。
俺はそういった経験がない。▼
他国に行くのは、王族としての
務めを果たしに行く時ばかりだからな。▼
自分の行きたい所に行って
やりたいことをやるなんて、夢のまた夢だ。▼
だから、自由に世界を飛び回るのは
どんなものなんだろうと思ってな。▼
- [ガイア]
- お前が思ってるほどいいものじゃないぞ。
盗賊稼業は厳しいものだ。▼
物見遊山で世界中を
めぐっていたわけじゃない。▼
- [クロム]
- そうだな。すまない。
変な事を聞いた。▼
- [ガイア]
- どうしてそんなことを?
…ひょっとして、今の状態がイヤなのか?▼
- [クロム]
- そういうわけじゃない。
ただ、王族である以上、自由は存在しない。▼
だから、たまにふと思うときがある。
『自由に生きる』ってどんな気分だろうってな。▼
- [ガイア]
- なるほど。
王族ってのも楽じゃないんだな。▼
- [クロム]
- まあな。だが飢えに
苦しんだりしているわけじゃない。▼
ぜいたくな話と言えば
返す言葉はないんだけどな。▼
- [ガイア]
- ……▼
支援B†
- [ガイア]
- クロム。▼
- [クロム]
- ガイアか、どうした?▼
- [ガイア]
- 今日の夕食の後、
何か予定はあるか?▼
- [クロム]
- 部隊にある物資を確認するつもりだ。
戦う時に武器が不足してると大変だからな。▼
- [ガイア]
- じゃあ、明日はどうだ?▼
- [クロム]
- 明日か…▼
明日は今後の作戦について
詳細をつめるつもりでいた。▼
- [ガイア]
- …お前、本当に忙しいんだな。▼
- [クロム]
- なにかあるのか?
必要なら時間を作るが。▼
- [ガイア]
- 必要、ね。
そうは言えないかもしれんが…▼
- [クロム]
- ? どういうことだ?▼
- [ガイア]
- お前、このまえ、王族には
自由がないって話をしてたろう?▼
- [クロム]
- ああ。▼
- [ガイア]
- だから教えてやろうと思ってな。
自由気ままな者の楽しみってやつを。▼
- [クロム]
- だが、どうやって? これから
世界中を旅するわけにもいかないだろう。▼
- [ガイア]
- そこは、その時のお楽しみってところだな。
ま、時間ができたら声をかけてくれ。▼
支援A†
- [ガイア]
- 来たか、クロム。
準備はいいか?▼
- [クロム]
- 準備と言われても
特に何もしていないぞ。▼
- [ガイア]
- なんだ。少しは
いい格好をしてこいよ。▼
- [クロム]
- と言われても
なにをどうすればいいんだ?▼
俺はお前に
『時間ができた』と言っただけだぞ?▼
そうしたら『出かけるからここに来い』と…
一体どこに行くというんだ?▼
- [ガイア]
- 野暮だな。出かけるといえば
盛り場にくりだすに決まっているじゃないか。▼
- [クロム]
- 盛り場? いやしかし…▼
- [ガイア]
- なんだ、逃げるのか?
自由な世界を知りたいんだろう?▼
今から色々ゆっくり教えてやるよ。
さ、行くぞ。▼
- [クロム]
- お、おい、ちょっと…▼
(暗転)
- [ガイア]
- どうだった? クロム▼
- [クロム]
- いや、その。うん。
色々と勉強になった。▼
- [ガイア]
- 楽しかったか?▼
- [クロム]
- そ、そうだな…
とにかく勉強にはなった。▼
- [ガイア]
- 少し刺激が強すぎたかな?
まあいい。とりあえず目的は達したな。▼
- [クロム]
- 目的?▼
- [ガイア]
- お前に色んな世界を見せることだよ。
クロム、お前は自由がないと言ってたよな。▼
- [クロム]
- ああ。▼
- [ガイア]
- 本当にそうか?▼
やろうと思えば今日だって
新しい世界を見ることができた。▼
お前は『王族』によりかかって
自分で世界を狭くしてるんじゃないか?▼
王族だろうと、流れ者だろうと
見る気があるかって事だと思うがな。▼
- [クロム]
- …そう、だな。▼
ありがとう、ガイア。俺は自分の
立場に甘えていたのかもしれない。▼
- [ガイア]
- そこまで思うことはないさ。▼
お前が背負ってるのは、俺たちが
想像できないほど重いものだろうからな。▼
要は、ものの見方、考え方なんて
心の持ち方ひとつってことさ。▼
- [クロム]
- それを言うために
俺をここに連れてきたのか?▼
- [ガイア]
- 俺が楽しみたかったって
こともあるがな。▼
気に入ったのなら
また連れてきてやろうか?▼
- [クロム]
- いや、その…
考えさせてくれ。▼
オリヴィエ†
-通常の手順では、支援Aまでしか見ることができない。
-支援Sは、クロムとオリヴィエを結婚させたデータをセーブすることで、支援会話回想から見ることができる。
支援C†
- [クロム]
- あっ、オリヴィエ。
こんなところに一人でいたのか。▼
- [オリヴィエ]
- あっ、クロム様…!
…は、は、はい!▼
ひ、一人の方が
落ち着くものですから…!▼
- [クロム]
- …じゃあ、くつろいでいたんだな。
邪魔して悪かったな。▼
- [オリヴィエ]
- い、いえ…! だ、大丈夫です。
気にしないでください~…▼
- [クロム]
- そ、そうか…ならいいんだが。▼
- [オリヴィエ]
- ………………▼
- [クロム]
- ………………▼
- [オリヴィエ]
- ………………▼
- [クロム]
- ………………▼
まいったな…会話が続かないな?
俺も元々、口数が多い方じゃないしな…▼
- [オリヴィエ]
- え、ええと…それでは、
私は失礼いたします!▼
- [クロム]
- あ…オリヴィエ!?▼
…やれやれ。俺は仮にも王族…
そして一軍の指揮官だぞ?▼
兵士たちの先頭に立ち、常に大衆を率いて
いかなくてはならない立場にいる者が、▼
仲間との会話ひとつまともにできなくて、
一体どうするって言うんだ…?▼
特にオリヴィエとはあまり
打ち解けられていない気がしたから、▼
何とか心を開いて欲しいんだがな…▼
支援B†
- [クロム]
- あそこにいるのはオリヴィエ…▼
よし、今日こそは
会話を続けてみせるぞ。▼
あいつが心を開いてくれるように…!▼
これもまた、王族として、
指揮官としての務めだ!▼
- [クロム]
- オ、オリヴィエじゃないか。▼
今日は一人で何をしているんだ?▼
- [オリヴィエ]
- あっ! ク…クロム様!▼
…いえ、あの、ただ…踊りの稽古を
していただけです…▼
私にとって踊りは
この軍に居させてもらえる唯一の意義…▼
その稽古をするのは当然ですので…▼
- [クロム]
- …そ、そんなに自分を
卑下しなくたっていいじゃないか。▼
別に踊りが踊れなくても追い出したりは
しないぞ?▼
- [オリヴィエ]
- …す、すみません…▼
- [クロム]
- い、いや…すまん、
責めているわけじゃない。▼
…それにしても偉いな、オリヴィエは。▼
確かに、日々の稽古なしには
オリヴィエの見事な踊りは生まれないよな。▼
- [オリヴィエ]
- い、いえ…私なんて、まだ未熟で…▼
- [クロム]
- そうやってまた謙遜するな。▼
- [オリヴィエ]
- えっ…
うぅ…ごめんなさい~…▼
- [クロム]
- あ…いや、やっぱり
上昇志向があっていいと思うな…▼
俺もオリヴィエを見習って、
もっと剣技を磨かないとな。▼
- [オリヴィエ]
- そ、そんなに褒めないでください…
は、恥ずかしいです~!!▼
- [クロム]
- えぇっ!? す、すまん…!▼
- [オリヴィエ]
- え、えっと…▼
- [クロム]
- どうした、オリヴィエ?
ずっとこちらを見て…?▼
- [オリヴィエ]
- いえ、あの…その…!▼
…し、失礼しますっ!▼
- [クロム]
- あっ、おい、オリヴィエ!?▼
- [クロム]
- …行ってしまったか。
まだオリヴィエは…緊張していたな。▼
まぁ、今日は前回よりは
会話が続いたし、もう少し頑張ってみるか。▼
支援A†
- [クロム]
- オリヴィエ。▼
- [オリヴィエ]
- ク、クロム様!▼
- [クロム]
- 今日も踊りの稽古か?▼
- [オリヴィエ]
- あ…はい。
でも、ちょうど今終わったところです。▼
- [クロム]
- そうか。オリヴィエの踊りを
見学させてもらおうと思ったんだが…▼
- [オリヴィエ]
- そ、そんな…私、誰かに見られていたら、
とても稽古なんて続けられません…▼
- [クロム]
- えっ…? でも、戦場では
みんなに踊りを見せてるだろ?▼
- [オリヴィエ]
- ぶ、舞台や戦場では、それがお仕事なので、
仕方ありませんが…▼
で、できれば、練習は一人で…▼
- [クロム]
- 恥ずかしがり屋なんだな、オリヴィエは…
よく、それで旅芸人を続けられたもんだ。▼
逆に感心するよ。▼
第一、お前の踊りはすごいんだし、
恥ずかしがる必要なんてないのに…▼
- [オリヴィエ]
- ば、バジーリオ様からも
同じことを言われました。▼
『下手ならともかく、上手い踊りを
恥じることなんてないだろ?』と…▼
で、でも、私なんてまだまだで…▼
- [クロム]
- そういえば、オリヴィエは
バジーリオと昔から知り合いなんだよな。▼
二人は、どうやって知り合ったんだ?▼
- [オリヴィエ]
- …バジーリオ様は、私の恩人なんです。▼
昔、私が旅の一座にいた頃、とある有力者に
気に入られてしまったことがありまして…▼
その人に言い寄られて困っていた私を
救ってくれたのがバジーリオ様だったんです。▼
- [クロム]
- なんだか、そのバジーリオこそ
オリヴィエに言い寄りそうに見えるけどな。▼
- [オリヴィエ]
- バ、バジーリオ様は…▼
『権力や脅しで
女をモノにしようとする奴は許せねぇ!』▼
…とおっしゃっていました。▼
- [クロム]
- なるほどな…バジーリオなりの
信念があるってわけだな。▼
確かにあの男は、自分の魅力を知らしめて、
好きになってもらえるよう努めるだろうな。▼
- [オリヴィエ]
- うふふっ…。バジーリオ様の
誤解が解けて良かったです。▼
- [クロム]
- …えっ?▼
- [オリヴィエ]
- えっ…? あ、あの、私なにか
変なことをしたでしょうか?▼
- [クロム]
- あ、あの…いや、オリヴィエって、
そんな風に笑えるんだなって思ってな。▼
- [オリヴィエ]
- えっ…?
あ、私、笑っていました…か?▼
- [クロム]
- あぁ。いい笑顔だったよ、オリヴィエ。▼
- [オリヴィエ]
- えっ!? そ…そんな!▼
そんなこと言われたら、
恥ずかしいです~!!▼
- [クロム]
- そ、そうか。すまんすまん。でも今日は、
面白い話を聞かせてもらった、ありがとう。▼
オリヴィエについても前より少し…
近づけた気がするよ。▼
また今度な、オリヴィエ。▼
- [オリヴィエ]
- は…はい。それでは、また…▼
- [オリヴィエ]
- クロム様とこんなにお話できた…▼
最初はちょっと怖かったけど、▼
クロム様って本当は
とっても優しい人みたいです…▼
支援S†
- [オリヴィエ]
- …クロム様。
こ、こんにちは…▼
- [クロム]
- オリヴィエ…珍しいじゃないか
お前から話しかけてくれるなんて。▼
- [オリヴィエ]
- …は、はい。いつもクロム様から
声をかけていただいているので、▼
たまには私から、と…▼
- [クロム]
- そうか、それは嬉しいな。▼
以前は少し…怯えていたというか、
常に緊張している様子で、
ちょっと考えられなかったからな。▼
- [オリヴィエ]
- は、はい…私も驚いています…▼
…昔は自分から他人に話しかけたり、▼
昔話をしたりなんて、
とても考えられませんでした…▼
…普通は、そんな話をする前に
私のほうから逃げてしまいますから…▼
- [クロム]
- なら…バジーリオには感謝しないとな。▼
バジーリオのおかげで、こうして
お前と出会って仲良くなれたんだから。▼
- [オリヴィエ]
- そ、そうですね…
クロム様と知り合えて、良かったです…▼
- [クロム]
- そうだな…お前と出会わなければ、▼
もちろんお前のその笑顔を
見ることもなかっただろうしな。▼
- [オリヴィエ]
- …私も、少し前まではこんな風に
笑えるなんて思ってもみませんでした。▼
だって…クロム様とお話しするのは、
他の方と話すより勇気がいりましたから…▼
- [クロム]
- えっ? それって、
俺が怖かったってことか?▼
- [オリヴィエ]
- えと…そ、そうですね…▼
クロム様は私たちのリーダーですし、▼
…戦時に張りつめた表情をされることが
多くて、近寄りがたい雰囲気があるなって…▼
- [クロム]
- …そ、そうか。▼
- [オリヴィエ]
- はい、…でも私はもう、クロム様のこと、
怖いなんてちっとも思ってませんからね。▼
…うふふふっ。▼
- [クロム]
- ははっ。オリヴィエ…また笑っているな。
この間と同じ、いい笑顔だ…▼
- [オリヴィエ]
- ええ…私、クロム様の前でなら、
自然に笑えるようになりました…!▼
それに…クロム様も笑顔…▼
戦いの時には見せない、
とても優しい顔ですね。▼
- [クロム]
- 俺のこの笑顔を作ってくれたのは、
オリヴィエだ。だから…▼
- [オリヴィエ]
- えっ…?▼
- [クロム]
- …なぁ、オリヴィエ? お前さえ良ければ、
俺はこれから先もずっとお前を見ていたい。▼
- [オリヴィエ]
- ク、クロム様…?▼
- [クロム]
- 踊っている最中だけじゃなく…
どんな時もお前を見て、そして守りたい。▼
…お前を、幸せにしてあげたいんだ。▼
- [オリヴィエ]
- えぇっ!? そ、それって~…▼
- [クロム]
- 俺は…お前が好きだ…!
俺の妻に…なってもらえないか?▼
- [オリヴィエ]
- うぅ…は、恥ずかしい…ですけど、
こんな私でよろしければ…▼
- [クロム]
- そうか…そう言ってくれるか!▼
- [オリヴィエ]
- はい。私、クロム様とお話していて、
とっても心が穏やかになれました。▼
こんな人とずっと一緒にいたいなぁって。▼
- [クロム]
- それは俺も同じさ!▼
…! あ、ああ、そうだ。こんな時の
ためにこれを用意していたんだった。▼
その…俺の気持ちの証明だと思って、
これを…受け取ってくれ。▼
- [オリヴィエ]
- こ…これは、指輪?
しかもイーリスの家紋が彫ってあります。▼
貴重な物ではないのですか?▼
- [クロム]
- あぁ…これは俺が生まれた記念に
両親が作ってくれたものらしい。▼
俺がいつか伴侶となる者を見つけた時に
これを贈るようにと教わったんだ。▼
だから…お前にこれを渡す。▼
そして生涯の愛を誓おう。▼
- [オリヴィエ]
- あ…ありがとうごさいます。▼
私も…これから先ずっとずっと…
クロム様を愛すると誓います。▼
- [クロム]
- 嬉しいよ、オリヴィエ。
これからは、どんな時も一緒だ。▼
俺は、お前がずっと
笑っていられるように力を尽くそう。▼
- [オリヴィエ]
- …はい。そして、私たちの周りの
みんなも笑顔にしてあげましょうね。▼
みんなが笑っていられる世界…
とっても素敵だと思います…▼
- [クロム]
- みんなが笑っていられる世界…か。
あぁ。俺とお前なら…きっとできる。▼
愛しているよ、オリヴィエ。▼
ルキナ†
支援C†
- [ルキナ]
- お父様。剣の稽古を
つけてくださいませんか?▼
- [クロム]
- 稽古? お前の腕なら俺が稽古を
つける必要などないだろう。▼
技の冴えは、俺よりも上だ。
その先は自らで磨き上げて、▼
お前だけの高みにたどり着くための
修練をすればいい。▼
- [ルキナ]
- あ…でも、私はお父様に…▼
- [クロム]
- ん?▼
- [ルキナ]
- いえ…ご迷惑だったら…いいんです。▼
- [クロム]
- 迷惑とは言っていない。
俺はただ、お前の腕であれば…▼
- [ルキナ]
- …………▼
- [クロム]
- ふぅ…わかった。
訓練用の剣を持ってきてくれ。▼
- [ルキナ]
- 良かった。実はもう
ここに持ってきているんです。▼
- [クロム]
- やれやれ、準備は万端か。
いいだろう、始めよう。▼
- [ルキナ]
- はい! よろしくお願いします!▼
- [クロム]
- はぁぁっ!!▼
- [ルキナ]
- やぁぁっ!!▼
- [クロム]
- …っ!▼
- [ルキナ]
- …くっ!▼
- [クロム]
- …さすがだな。かわしたつもりだったが
剣先が頬をかすめていたようだ。▼
- [ルキナ]
- でも…私の負けですね。▼
お父様が胴を薙ぐ瞬間に
剣を止めていなければ、▼
骨が砕けて
しまっていたでしょうから…▼
やっぱり、私はまだまだ未熟です。
もっと稽古をつけてもらわないと。▼
- [クロム]
- ! まさかお前…俺にこれからも
稽古をつけさせるためにわざと…?▼
- [ルキナ]
- まさか。
そんなわけ…ないじゃないですか。▼
- [クロム]
- …末恐ろしい娘だな、お前は。▼
支援B†
- [クロム]
- よし。今日の稽古は
このへんにしておこう。▼
- [ルキナ]
- ありがとうございました、お父様。▼
- [クロム]
- お父様、か。
どうにも慣れないな、その呼び方は。▼
- [ルキナ]
- やっぱり、嫌…ですか?▼
- [クロム]
- そんなことはない。
不思議な気分だというだけだ。▼
じつは自分に子供がいるというのも
ぴんときていないところがある。▼
- [ルキナ]
- そうなんですか?▼
- [クロム]
- あぁ。
あいつには内緒にしておいてくれよ。▼
- [ルキナ]
- あいつって…
お母様のことですよね?▼
うふふ。お父様ったら、
名前をお呼びすればいいのに、照れちゃって…▼
- [クロム]
- むぅ…▼
娘の前であいつの名を呼ぶのは、
どうにも恥ずかしくてな…▼
- [ルキナ]
- まぁ、お父様ったら。▼
…でも、お父様の内緒話、
久しぶりに聞きました。▼
未来のお父様は、
よくしてくれてたんですけど。▼
- [クロム]
- ん? 未来の俺は
隠し事ばかりしているのか?▼
- [ルキナ]
- いえ、内緒話って言うと
私が喜んだから、それで。▼
- [クロム]
- …思いのほか子煩悩らしいな、
未来の俺は。▼
- [ルキナ]
- あ、でもどうしても教えてくれない
話があったんですよ。▼
- [クロム]
- 教えてくれない話?▼
- [ルキナ]
- お母様との馴れ初め。▼
- [クロム]
- …それは、子どもに語って
聞かせるような話じゃないだろう。▼
- [ルキナ]
- えー、そうですか?
私は聞きたいですけど…▼
そうだ、私がお父様から一本取れたら
話してくれるというのはどうですか?▼
- [クロム]
- 断る。▼
- [ルキナ]
- あら…自信がないんですね?▼
- [クロム]
- む…いいだろう。
その勝負、受けてやろう。▼
- [ルキナ]
- ふふ、本気でいきますよ。
絶対に、聞きたいですから。▼
- [クロム]
- 俺も、本気でいかせてもらう。
絶対に話したくないからな。▼
支援A†
- [ルキナ]
- 今日もお願いします、お父様。▼
- [クロム]
- 稽古の前にひとつ…
訊いておきたいことがある。▼
- [ルキナ]
- なんですか?▼
- [クロム]
- ずっと、訊こうと思っていた
ことなんだが…▼
この戦いが終わったあと、
お前は元いた世界へ帰れるのか?▼
- [ルキナ]
- …わかりません。▼
時空の門を逆にくぐることができたとしても、
元いた世界に戻れる保証はないと…▼
ここに来る直前に、
ナーガ様から聞かされました。▼
- [クロム]
- …そうか。▼
- [ルキナ]
- 安心してください、お父様。
闘いが終われば、私は消えますから。▼
- [クロム]
- 消える? なぜだ。▼
- [ルキナ]
- 時の理を外れた私がそばにいることは
きっと、お父様の迷惑になるから…▼
- [クロム]
- …ルキナ。
今の言葉、二度と口にするな。▼
- [ルキナ]
- え…?▼
- [クロム]
- お前が俺の迷惑になることなど
絶対にあり得ない。▼
- [ルキナ]
- でも…▼
- [クロム]
- ふぅ…あまり言葉にするのは
得意じゃないんだが…▼
一度きちんと、お前への思いを
伝えておかないといけないようだな。▼
- [ルキナ]
- 私への思い…ですか?▼
- [クロム]
- …ありがとう、ルキナ。
お前には、本当に感謝している。▼
生まれてきてくれたことに、
まっすぐに育ってくれたことに▼
苦難を乗り越え、引き返せぬかもしれぬ道を
ここまで駆けてきてくれたことに…▼
俺は、本当に感謝している。
ありがとう…ルキナ。▼
- [ルキナ]
- お…お父様…▼
- [クロム]
- お前は、俺の大切な家族だ。
だからずっと…ここにいていいんだ。▼
- [ルキナ]
- う、うぅ…お父様…▼
お父様ぁぁぁっ!!▼
- [クロム]
- ルキナ…▼
アズール(親子)†
支援C†
- [アズール]
- はぁ…もうちょっとでお姉さんと
お茶の約束ができたのにー。▼
父さんったら何で止めに来るのー?▼
- [クロム]
- もうすぐ行軍の時間だ。
仕方ないだろう。▼
時間を忘れてナンパをしていた
お前が悪い。▼
- [アズール]
- あ、そうだったね。ごめんなさーい。
よーし、今日もいっちょ頑張るかぁー!▼
- [クロム]
- …………▼
- [アズール]
- ん? どしたの、父さん。
僕の顔に何かついてる?▼
- [クロム
- …いや。お前、未来にいた時から
そんな感じなのか?▼
- [アズール]
- そんな感じ、って?▼
- [クロム]
- 絶望に支配されていたという未来から
来た割には、悩みが無さそうというか…▼
ルキナが持っている
強い使命感や決意のようなものが、▼
お前からは微塵も感じられないというか…▼
- [アズール]
- えー!? ちょっと何それ!
僕だってちゃんとした使命ぐらいあるよ!▼
- [クロム]
- ほぅ…何だ?▼
- [アズール]
- えへへ。そりゃもちろん、
大勢の女の子たちにモテることだよー!▼
- [クロム]
- お、女の子にモテるだと!?
…それがお前の使命か?▼
それがわざわざ過去に来てまで、
成し遂げる使命なのか!?▼
- [アズール]
- やだ。父さんったら僕の使命を
そんな大声で…恥ずかしいよ。▼
- [クロム]
- そうやって恥じらうな…気持ち悪いぞ。▼
- [アズール]
- 気持ち悪いだなんてひどいなー。
母さんが恥じらったら喜ぶくせにー。▼
- [クロム]
- うっ…
そ…それとこれとは話が別だ。▼
はぁ…お前の相手をしてると疲れる。
俺は先に行くぞ。▼
- (クロム退場)
- [アズール]
- …………▼
…はは。悩みが無さそう、ねぇ…
父さんもなかなかキツいこと言うなぁー…▼
支援B†
- [アズール]
- いたたた…参ったなぁ…これ。
こんなんじゃ戻れないよ…▼
- [クロム]
- どうした、アズール。▼
- [アズール]
- うわっ!? と、父さん!?
えーと…ちょっと可愛い子見かけちゃってさ!▼
- [クロム]
- …嘘だな。明らかに傷を庇っている。
この辺り、怪我をしているだろう。▼
- [アズール]
- いっ…! 痛い痛い! 痛いよ…!
もう、父さんったら乱暴なんだから…▼
- [クロム]
- おい!これ…結構酷い傷じゃないか。
…どうしてすぐに言わなかった。▼
- [アズール]
- えー。だってそんなかっこ悪いところ、
女の子に見られたらまずいじゃない?
- [クロム]
- …っ!! いい加減にしろ!!▼
- [アズール]
- 父さん…?▼
- [クロム]
- お前、こんな時まで女の話か!?
ふざけるのも大概にしろ!▼
本当に、何のためにこの時代に来たんだ!?
ルキナはあんなに必死で戦ってるのにお前は…▼
…姉のルキナがどんな思いで戦っているのか、
少しもわかってないようだな…!?▼
- [アズール]
- ………▼
知った風な口きかないでよ…▼
わかってないのは、父さんの方だよ…!▼
- [クロム]
- なんだと?▼
- [アズール]
- 僕が本当に、女の子にモテたいだけなら、
こんなところまで来てないよ。▼
毎日毎日、明日死んじゃうんじゃないかって
思いながら…戦ったりなんかしてないよ!!▼
- [クロム]
- …アズール?▼
- [アズール]
- 僕、これでも未来では期待されてたんだよ。
毎日毎日、屍兵を倒し続けてたから。▼
皆の期待を背負ってるのに、
弱いところなんて、見せられない。▼
あの世界で…辛いのはみんな同じなのに、
僕だけ弱音を吐くなんて、できない。▼
父さんがいなくても、
母さんが死んじゃっても、大丈夫だって…▼
いつも笑って、何でもないよって顔して
戦い続けるしかなかったんだよ…!!▼
- [クロム]
- …………▼
- [アズール]
- …父さんは僕に
悩みが無さそうだって言うけど、▼
今だって…苦しいとか辛いとか
まったく思わないなんてこと、無い。▼
ただ、それを見せたくない…ううん、
見せられなかっただけなんだ。▼
それが父さんの気に障ったのなら
謝るよ…ごめんなさい。▼
- [クロム]
- …いや…▼
- [アズール]
- あと…心配してくれて、ありがと。
この傷、ちゃんと治してもらってくるから…▼
- (アズール退場)
- [クロム]
- ………▼
…悪いことをしたな…▼
支援A†
- [クロム]
- アズール。お前に話が…▼
- [アズール]
- あっ、父さん! 見て見て、この前の傷。
ちゃんと治してもらったんだよー。▼
- [クロム]
- あ…あぁ。良かったな。▼
- [アズール]
- うん、心配かけてごめんねー。▼
- [クロム]
- いや…俺も、この前は
無神経なことを言ってすまなかった。▼
お前はちゃんと戦っていたのに、
何も分かってないなどと言ってしまって…▼
- [アズール]
- あぁ、なんだそんなこと。
いいんだよ、僕も悪かったんだし。▼
- [クロム]
- しかし…▼
- [アズール]
- …笑ってよ、父さん。▼
- [クロム]
- え?▼
- [アズール]
- そんな神妙な顔してたら、暗くなっちゃうよ。
笑って笑ってー。ほらほらー。▼
- [クロム]
- あはは…! く、くすぐるなよ…!▼
- [アズール]
- ははは! さすが父さん。いい笑顔だね。
父さんにはずっと笑ってて欲しいなー。▼
僕、みんなが笑顔でいられるような
世界を取り戻すために、ここに来たんだから。▼
- [クロム]
- …それがお前の、本当の使命か?▼
- [アズール]
- そうだよー。この前は嘘ついてごめんね。▼
でも…これからは、
父さんには本音を話すって決めたから。▼
- [クロム]
- そうか…良かった。▼
- [アズール]
- でも、僕が本音を話しだすと
うっとうしいかもよー?▼
こう見えて僕、すぐ落ち込むし。
かなり後ろ向きだし、すぐ泣くし。▼
特にナンパに失敗した時なんかは
目も当てられない感じになるし、なんてね。▼
- [クロム]
- …アズール。そうやってもう無理に
俺を笑わそうとしなくていい。▼
- [アズール]
- 笑いを取ろうとしたわけじゃないよー。
僕が女の子を好きなのは本当だし!▼
- [クロム]
- ふっ…それならいいんだが。
って、女好きなのはいいことなのか…?▼
…とにかく、俺も、お前が強がらずに
いられる世界を取り戻す。必ずだ。▼
未来で死んだ俺の分まで、お前を守る。
だから…辛い時は、もっと俺を頼れ。▼
- [アズール]
- …父さん…▼
…ありがとう! 父さんったら
そんなに僕のこと考えてくれてるんだ…!▼
- [クロム]
- なっ…! アズール!
首にしがみつくな…! 苦しい…!▼
- [アズール]
- だって、父さんがそんなこと言うなんて
思わなかったんだもん…▼
僕も父さんを守るよ。今度こそ…
父さんを死なせたりなんかしない。▼
だから…もう僕を置いていかないでね…▼
- [クロム]
- あぁ…約束する…▼
ブレディ(親子)†
支援C†
- [ブレディ]
- さぁ、紅茶が入ったぞ。父さん。▼
えーと…これは何とかいう地方で採れた
何とかいう茶葉だな。まぁ、高いやつだ。▼
- [クロム]
- あぁ…▼
- [ブレディ]
- なんだ、何か足りないのか!?
茶菓子か!? スコーン的なアレか!?▼
ちっ…あいにく今日はそこまで
用意できていない。すまないな、父さん。▼
- [クロム]
- おい、ブレディ…▼
- [ブレディ]
- なんだよてめぇは! 早く飲めよ!
紅茶は冷めるとおいしくないんだぞ!!▼
- [クロム]
- す…すまん!
いただくぞ。▼
………それでな、ブレディ。▼
- [ブレディ]
- あぁ?▼
- [クロム]
- なんで俺たち、こんなところで
優雅にお茶なんかしてるんだ?▼
- [ブレディ]
- なんでって…父さんの日課なんだろ?
昼下がりに紅茶を飲むの。▼
- [クロム]
- …何だその日課は。
俺は普段そんなことはしないんだが…▼
- [ブレディ]
- なにぃ!? じゃあさっき母さんが▼
『お父さんの日課に付き合ってきて
差し上げなさい』って言ったのは嘘かよ!▼
- [クロム]
- 俺に紅茶を飲む日課がない限り、
そういうことになるな。▼
- [ブレディ]
- あの野郎ーーー!
俺で遊びやがったなーーー!▼
- [クロム]
- マリアベルのやつ、何を言ったんだ?▼
- [ブレディ]
- …いや、父さんは気にしなくていい。
俺は今から母さんに話をつけに行く。▼
父さんはゆっくり茶でも飲んでいてくれ。
じゃあな!!▼
- (ブレディ、一瞬消える)
- [ブレディ]
- …忘れてた。ポットにはこれをかぶせておけ。
紅茶が冷めにくくなる。▼
- (ブレディ退場)
- [クロム]
- な、何だったんだ…!?▼
支援B†
- [ブレディ]
- この前は悪かったな、父さん。▼
- [クロム]
- この前って…あぁ、紅茶のことか。
あんなの、謝ることではないだろう。▼
ブレディとゆっくり話ができて、
俺は楽しかったぞ。▼
- [ブレディ]
- なら良かったけどよ…
結局一人で茶をさせちまったからな。▼
今日は詫びの気持ちを込めて、
バイオリンを演奏しようと思う。▼
- [クロム]
- えっ!?▼
- [ブレディ]
- 父さんに謝る時はバイオリン演奏が
必須だと聞いたんだが…▼
- [クロム]
- 何なんだ…その謝罪方法は。▼
- [ブレディ]
- バイオリンで立て続けに三曲演奏したのち
その場で宙返りをすれば▼
父さんは手を叩いて大喜びする、と…▼
- [クロム]
- それが本当なら
俺はとんでもないアホだな…▼
…ブレディ、よく聞け。
目を覚ませ。▼
俺はそんな謝罪を受けたことは無いし、
宙返りを見て大喜びしたことも無い。▼
またマリアベルに遊ばれたんだよ、お前は。▼
- [ブレディ]
- はぁあ!? またかよ!!
あの野郎、一度ならず二度までも…!▼
- (ブレディ消える)
- [クロム]
- ブレディ、待った。▼
- (ブレディ再登場)
- [ブレディ]
- …んだよ、父さん。▼
- [クロム]
- せっかく俺のところに来たんだ。
今日はゆっくり話でもしよう。▼
それに…こんなことでもないと、お前は
俺と話しになんか来なかっただろ?▼
- [ブレディ]
- ……ちっ。母さんのやつ、
こうなることを読んでやがったな…▼
ふん。あいつの思惑どおりなのは
気に食わねぇが…▼
父さんと話すのは、悪くない。▼
- [クロム]
- …そうか。良かった。▼
支援A†
- [ブレディ]
- …それでな、母さんの奴
他のことでも俺をおちょくりやがって…▼
- [クロム]
- ふっ…▼
- [ブレディ]
- んだよ、父さん。
今のはまだ笑うトコじゃねぇぞ。▼
- [クロム]
- …いや、お前と仲良くなれて
良かったと思ってな。▼
初めてお前を見た時は、正直
『こいつがルキナの弟か!?』と思うほど▼
怖い顔してたもんだから。▼
- [ブレディ]
- 悪かったな。こんな怖い息子で。▼
ま、本当に気に入らねぇんだったら
『本物』をもっと上手く教育してやるこった。▼
- [クロム]
- 本物って…この時代のお前のことか?▼
- [ブレディ]
- あぁ、そうだよ。
俺はあんたの本物の息子じゃねーからな。▼
- [クロム]
- ………▼
…ブレディ。▼
- [ブレディ]
- …何だお前、なんつー顔してんだよ。
俺に気ぃ遣う必要なんかねぇよ。▼
俺は他の奴みたいに
この時代の自分に嫉妬なんかしない。▼
所詮は別物だ。本物が産まれたら、
俺のことを忘れちまっても恨まねぇよ。▼
- [クロム]
- お前…それ本気で言ってるのか!?
せっかく仲良くなったのに、▼
息子が産まれたから忘れるなんてこと、
俺は絶対にしないぞ。▼
確かにお前は俺の本当の息子ではない。
でも、他人だなんてことはもっとない。▼
お前は俺の大切な友人で…
俺が決めた最初の息子なんだからな。▼
- [ブレディ]
- ………父さん。▼
…んだよ、泣かないでおこうと思ったのに。
何てこと言いやがんだ…▼
父さん…忘れてくれって言ったのは嘘だ。
…覚えててくれよ。俺のこと。▼
俺と友達になったこと。
俺みたいな奴がいたこと。…いいよな?▼
- [クロム]
- …当り前だ。忘れられるわけがない。▼
覚えている、ずっと。未来で死んでしまった、
お前の本当の父親の分まで…な。▼
- [ブレディ]
- …あぁ。▼
…もし俺より先に死にやがったら、
墓に嫌というほど紅茶をかけた上に▼
バイオリンで三曲演奏して
宙返りをしてやるからな。覚悟しろ。▼
- [クロム]
- ふっ…それは、
絶対に死ぬわけにいかないな。▼
デジェル(親子)†
支援C†
- [デジェル]
- 父さん、今時間ある?
ちょっと手合わせしてくれないかしら?▼
- [クロム]
- …デジェルか。
すまん、今日は手合わせはちょっと…▼
- [デジェル]
- と、父さんどうしたの!?
顔も真っ青だし、脂汗もひどいわ!▼
- [クロム]
- 大丈夫だ…。
ちょっと腹が痛むだけ…うぅっ!▼
- [デジェル]
- お腹!? どこかケガでもしてるの!?
くっ…いったい誰がこんなことを…!▼
- [クロム]
- 今日の食事…▼
- [デジェル]
- へっ?▼
- [クロム]
- 今日の食事を食べたら…こうなった。▼
みんな今、同じような症状で苦しんでいる。
お前も…気をつけろ。▼
- [デジェル]
- …………▼
- [クロム]
- くそ…ソワレの料理も酷いもんだが
今日はもっと酷い…いったい誰が…▼
- [デジェル]
- …私よ。▼
- [クロム]
- なにっ…!?▼
- [デジェル]
- ……ごめんなさい。
おいしくできたと…思ったんだけど。▼
- [クロム]
- …き、気にするなデジェル!▼
俺はおいしく食べたぞ。
そう、きっとこの腹痛は偶然だ!▼
- [デジェル]
- 嘘よ! さっき皆も同じ症状だって
言ってたじゃない!▼
父さんのうそつきーーー! わーーーん!!▼
- [クロム]
- おい…、デジェル…!▼
お…追いかけないと…いかんが、
腹が……!
支援B†
- [デジェル]
- はっ!! はあっ! でやあぁぁっ!!▼
- [クロム]
- 今日はいつにも増して
激しい訓練だな、デジェル。▼
- [デジェル]
- えぇ。食事当番ができない分、
実戦でみんなの役に立たないと。▼
- [クロム]
- …もう食事当番はしないのか。▼
- [デジェル]
- あんな結果になったんだから、当然よ。
父さんも見たでしょう、あの後の戦闘。▼
みんなが腹痛をこらえながら
生まれたての小鹿のような足取りで▼
敵に向かっていく姿を…!▼
- [クロム]
- あれは…確かに大変だった…▼
しかし、次は上手くいくかもしれん。
俺はまた食べたいぞ。デジェルの料理。▼
- [デジェル]
- …ダメよ!!▼
- [クロム]
- デジェル…?▼
- [デジェル]
- だって、また失敗したらどうするの?
もし私の料理を食べて父さんが死んだら?▼
私の料理で、また未来でのような
惨劇が繰り返されたらと思うと…!▼
そんなの私…耐えられない!▼
- [クロム]
- ……おい。惨劇だなんて…
少し大袈裟じゃないのか。▼
- [デジェル]
- 父さんはあの光景を知らないから、
そんなことが言えるのよ…!▼
- [クロム]
- すまん…。
では、お詫びに俺が料理を教えてやる。▼
だから元気を出せ。
上手くできたら、皆に食べてもらうぞ。▼
- [デジェル]
- う…うん…わかったわ…。
ありがとう、父さん…▼
支援A†
- [クロム]
- …うん、いい匂いのスープだ。
よく頑張ったな、デジェル。▼
これならきっと、みんなに食べてもらえる。▼
- [デジェル]
- ありがとう。
父さんの教えが良かったおかげよ。▼
父さんたら、すごく手際がいいんだもの。
料理ができるなんて知らなかったわ。▼
- [クロム]
- あぁ。ソワレは料理できないからな。
結婚してから練習したんだ。▼
- [デジェル]
- そうだったんだ。
仲良しなのね。父さんと母さん。▼
- [クロム]
- そうだな。▼
- [デジェル]
- …………▼
…ふふっ。▼
- [クロム]
- どうしたんだ、デジェル?▼
- [デジェル]
- なんかね、こうしてると
普通の親子みたいだなって思って。▼
私は、父さんってどんなものか
知らなかったから…こういうの、嬉しい。▼
- [クロム]
- デジェル…▼
- [デジェル]
- …なんてね。
ちょっとしんみりしちゃったわ。▼
さ、試食試食!▼
- [クロム]
- …デジェル、お前はいつも
気丈で強い面しか見せないが…▼
俺の前では…もっと甘えていいんだぞ。▼
- [デジェル]
- 父さん…。ありがとう…。
じゃあお言葉に甘えて…▼
- [クロム]
- なんだ? 何でも言ってみろ。▼
- [デジェル]
- 私にもっと料理を教えて!
このスープ、土みたいな味がする…▼
- [クロム]
- ……そうか。
…………土か。▼
- [デジェル]
- うん…▼
- [クロム]
- 食べ物の味になるまで…
付き合うから…な。▼
- [デジェル]
- うん……!▼
シンシア(親子)†
支援C†
- [シンシア]
- んー…ど、れ、に、し、よ、う、か、な!
ぶちっ!▼
- [クロム]
- シンシア。花びらをむしって
何をやってるんだ。▼
- [シンシア]
- あっ、父さん! ちょうど良かった!
父さんはどれがいいと思う?▼
今度戦場でやる登場の演出を
花占いで決めてたんだけど、▼
やっぱり自分じゃ決められなくて…▼
- [クロム]
- …花占いのやり方、間違ってないか?
まぁいい。演出ってどんなのだ?▼
- [シンシア]
- 候補その一、大量に煙幕を焚いて、
その中から光と共に登場。▼
- [クロム]
- …▼
- [シンシア]
- 候補その二、
死ぬほど花びらが舞い散る中で登場。▼
- [クロム]
- …何?▼
- [シンシア]
- 候補その三、意表をついて民家から登場。▼
- [クロム]
- ………▼
- [シンシア]
- ね、父さん! どれがいいと思うー?▼
- [クロム]
- あ、あぁ…。えーと、花びらのやつなんか
いいんじゃないか。▼
- [シンシア]
- 候補その二ね! りょーかい!
じゃあ父さんのためにたくさん花びらを▼
集めてこなくちゃ!
あ、花占いの後の花びらでいいかなー?▼
- [クロム]
- えっ…シンシア、まさか
俺の登場の演出を考えてたのか?▼
- [シンシア]
- そうだよ。だから父さんが来てくれて
ちょうど良かったと思って!▼
んふふ、候補その二を選ぶとは意外だったわ。
楽しみにしててね、父さん!▼
- [クロム]
- お…おいシンシア!▼
…面倒なことになったぞ。▼
支援B†
- [シンシア]
- ご…ごめんね。父さん。▼
- [クロム]
- 何だあの花びらの量は。
…埋もれて死ぬかと思った。▼
- [シンシア]
- いやー…母さんにも手伝ってもらったら
いつの間にやらすごい量に…▼
- [クロム]
- スミアまで手伝っていたのか…▼
- [シンシア]
- そうだよ。愛する奥さんと娘が
父さんのために頑張ったんだからー!▼
家族の愛に埋もれながら戦う父さん、
すっごくヒーローっぽかったよ!▼
まぁ正直…花びらでほとんど
見えなかったけど…えへへ。▼
- [クロム]
- はぁ…。今回は大目に見るが、
次からこういうことはするんじゃないぞ。▼
- [シンシア]
- えー!? もう父さんの演出とか
考えちゃダメなのー?▼
わかった! じゃあ戦場で使う
かっこいい決め台詞でも考えてみる!?▼
- [クロム]
- …シンシア。
戦場は遊びで行く場所じゃないんだ。▼
- [シンシア]
- …………。
…ごめんなさい…▼
でも、そういう話ぜーんぶダメなんだったら、
父さんと何を話したらいいの?▼
あたし、父さんが喜びそうな話なんて
できそうにないし。▼
普通の親子が普段何を話してるかも
あたしには…わかんないよ。▼
- [クロム]
- シンシア…▼
まったく、お前はしょうがない奴だ。
無理に話題を探す必要なんてないだろう。▼
こうやってシンシアが傍にいるだけで、
十分俺は嬉しいぞ。▼
- [シンシア]
- …ほんとに?
あたしが傍にいるだけで嬉しい?▼
- [クロム]
- あぁ、本当だ。▼
- [シンシア]
- やだ! 父さんったらうまいこと言って!
そうやって母さんを落としたんでしょー!?▼
でもでも、あたしも嬉しいよー!
父さん、だーーーーーい好きーーー!!▼
- [クロム]
- ぐっ…! シンシア…!
強く抱きしめすぎ…く、苦しい……!▼
支援A†
- [シンシア]
- ねぇねぇ父さん、頭なでなでしてー?▼
- [クロム]
- あ、あぁ…▼
どうしたんだシンシア、
最近やけに甘えてくるが…▼
- [シンシア]
- だって父さん、あたしと一緒にいると
嬉しいって言ってくれたんだもん!▼
そうだ、今度一緒にお出かけしようよ。
その日は一日中あたしと一緒にいて?▼
- [クロム]
- …? あ…あぁ…▼
- [シンシア]
- 朝から町に行って、
ずっと手を繋いで歩いてー、▼
おいしいお店でご飯を食べてー、
夜は父さんと一緒に寝るの!▼
- [クロム]
- !? 一緒に寝るだと…!▼
あのな、シンシア。
いくら親子とは言えそこまでは…▼
- [シンシア]
- 絶対忘れられない一日になるよ!
ね、父さん!!▼
- [クロム]
- おい、話を…!▼
- [シンシア]
- …忘れないでね、父さん。
例え別の子の父さんになっても…▼
- [クロム]
- ……!!▼
- [シンシア]
- えへへー! 安心してよ、父さん。▼
父さんがあたしの本当の父さんじゃ
ないってことぐらい、わきまえてるからさ!▼
この時代のあたしが産まれたら、
甘えるのは一切やめにしまーす!▼
それまで付き合ってくれたら…いいの。
それでいいから…さ。父さん。▼
- [クロム]
- ………▼
シンシア…▼
- [シンシア]
- あたし、父さんには感謝してるんだよー?▼
父親ってどういうものか教えてくれて。
いっぱい甘えさせてくれて。▼
でも、それは本当は
あたしに向けられるものじゃないんだよね…▼
- [クロム]
- …………▼
- [シンシア]
- …父さん? 泣いてるの?
もー、しょうがないなぁー。▼
よしよし。泣かないで、父さん。
ヒーローのくせに、かっこ悪いよ?▼
…困っちゃうなぁ。父さんはかっこいい
ヒーローでいてくれないと。▼
そうじゃないと…
心配で、ずっと一緒にいたくなっちゃうよ…▼
マーク男(親子)†
支援C†
- [マーク]
- うーん、どうして僕は父さんのこと
覚えてないんでしょう…?▼
母さんのことはあんなにちゃんと
覚えてるのに…▼
母さんが立派な軍師だったってことも
一緒に勉強したことも覚えてるのに…▼
なーんで父さんのことは
きれいさっぱり忘れてしまったのか…▼
- [クロム]
- どうしたんだ、マーク?▼
- [マーク]
- 父さん!▼
すごいです、ちょうど今父さんのことを
考えてたんですよー!▼
これって運命!? 親子の運命!?▼
…あ、待って下さい。確か母さんが昔…▼
これは運命じゃない、絆だー!
みたいなことを言っていたような記憶が…▼
ってことで父さん、僕らがここで会ったのは
運命ではなく絆です!▼
- [クロム]
- はぁ…。そうか。▼
- [マーク]
- そうですよ! 絆って素晴らしいです。
覚えてなくても呼び合うものなんですね。▼
…って、感心してる場合じゃ
ありませんでした。▼
僕、なんで父さんのこと覚えてないのか
ずーっと考えてたんです。▼
良かったら父さん…僕が父さんのこと
思い出せるように協力してくれませんか?▼
- [クロム]
- あぁ…▼
- [マーク]
- 良かった!
ではまた時間のある時に声をかけますね。▼
男同士の約束ですよ!
じゃあ僕はこれで!▼
- [クロム]
- よく喋る奴だな…▼
支援B†
- [マーク]
- 父さんっ、今時間いいですか?▼
- [クロム]
- あぁ。▼
- [マーク]
- やったぁ! じゃあ約束通り、
『記憶を取り戻そう大作戦』に▼
協力していただくことにします!▼
とは言ったものの、どうしたら記憶って
戻るんでしょうね…▼
頭を強くぶつけるのは
もう何度も試しましたし…▼
ゆらゆら揺れるものを見つめ続けるのも
僕には効果がありませんでした…▼
ねぇ父さん、どうしたらいいと思いますか?▼
- [クロム]
- …俺の顔をじっと見てみるとか?▼
- [マーク]
- それだーーー!! 父さん天才です!▼
未来ではきっと見慣れていたはずですし、
じっと見てたら、何か思い出しますよね。▼
んー、なかなか良い策ですよこれは。▼
さすが天才軍師の母さんを
コロッと落としただけのことはありますね。▼
ではでは、失礼して…。
じーーーーーーーっ…▼
……………………▼
……………………▼
だめだーーー!!
何にも思い出せませんーーー!!▼
あぁ…この感じって、なんかこう…。
同じ文字をずっと見続けてたら▼
『あれ? これってこんな文字だっけ?』
みたいになる感じと似ています…。▼
父さんって…こんな顔でしたっけ?▼
- [クロム]
- それを今思い出そうとしてるんだろう。▼
- [マーク]
- ですよね…。すみません、
せっかく協力していただいたのに…▼
でも僕は諦めませんよ!
絶対に父さんを思い出してみせます!▼
というわけで、
また協力して下さいね、父さん!▼
支援A†
- [マーク]
- はぁ…やっぱり今日もダメですね…▼
毎日毎日嫌というほど、
こうして父さんの顔を見ているのに▼
何にも思い出せないなんて
自分が情けなくなりますよ…▼
ほんとに…どうして……
うっ…ううっ…ぐすっ…▼
- [クロム]
- お、おい! なぜ泣く?▼
- [マーク]
- だ…だって…だって……!
僕…父さんのことも母さんと同じように▼
大好きだったはずなのに…!
思い出せないのが…辛いんです…!!▼
父さんが僕に作ってくれた思い出も
たくさんあったはずなのに…▼
何一つ覚えていられなかった自分が…
ほんとに…情けないんです…!▼
情けないんですよーーー!
びえぇぇぇぇん!!▼
- [クロム]
- マーク…▼
- [マーク]
- うっ…! ちょっと泣きすぎた…かな。
あ…頭が痛い…!▼
いたたた…!▼
……………あ!?▼
- [クロム]
- どうした!?▼
- [マーク]
- ……思い出し…ました。父さんのこと。
ほんとにちょっとだけ…ですけど。▼
父さんが僕に向かって、優しく笑って…
『マーク』って…名前を呼んでました…▼
ふふ、いつも見てる父さんの顔より、
少し年を取った顔でした…▼
…良かった。ちゃんと思い出せました。▼
ありがとう、父さん。
全部父さんのおかげです。▼
何だかこれで自信がつきました!
時間はかかるかもしれませんけど、▼
いつか父さんの記憶、
全部取り戻してみせますよ。▼
- [クロム]
- あぁ。俺も協力する。▼
- [マーク]
- はい、ありがとうございます!▼
コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) †
- ルキナとマーク(親子)のリンク先が違っていたので修正しました。 --
- ルキナの名前のところがおかしかったのとマークの名前がマリアベルになっていたので勝手ながら修正させていただきました。 --
- リズBの「まさか」が「まあか」になってました。 -- [[ ]]
- フレデリクAの[これだ]は[こえだ]じゃない? --
- フレデリクA「これだ」→「これで」に修正しました --
- マーク癒される --