章別会話
19章 最後の決戦†
ナレーション†
(パレス市街)
帝国歴3年、2の月…▼
アカネイアの聖都パレスは、
不思議なほど静かな時間の中にあった。▼
アカネイアは内乱によって▼
聖騎士ミディアをはじめとする
多くの有能な騎士が捕えられた。▼
だが、それでもアリティアに
倍する戦力をもって、▼
パレスの街を
埋めつくしていたのである。▼
グルニアの遠征から、
すでに一年近くの時が流れ▼
そして、ついに両国の運命をかけた
最後の戦いが始まろうとしていた。▼
出撃準備†
狼騎士団残党について ★★★†
- [ジェイガン]
- クリス、
先頃撤退した狼騎士団について
新たな報告が入った。▼
あの者たちの一部は、
アカネイア軍に合流したそうだ。▼
狼騎士団の長ウルフ…
あの男も敵軍の中におる。▼
- [主人公]
- では、再び戦うことに…?▼
- [ジェイガン]
- うむ。説得ができれば良いが…
その手段がわからぬ現状では、
戦わざるを得ぬかもしれぬ。▼
あの者たちは強い。
クリスよ、十分気をつけるのだ。▼
現在の状況について 19章 ★★†
- [ジェイガン]
- 我々はアカネイア王都パレスに向け、
3つの目的のもとに進軍してきた。▼
ハーディンを闇のオーブから救う。
さらわれたシスターを救う。
そして暗黒司祭ガーネフを倒す。▼
最近、パレスでは反乱があったそうだ。
ハーディンのやりかたに反発した
騎士や市民が立ち上がったとか…▼
しかし彼らは敗戦し、
ハーディンによって
処刑されているという。▼
本当にハーディンは
変わってしまったのだな…▼
マルス様はハーディンを救いたいという
思いを持ってここまで来られたが…
最早おそすぎたのかもしれぬ…▼
ハーディンを許す者がどれほどいようか、
闇のオーブからの生還を望むものが
どれほどいようか…▼
ハーディンが罪のない
多くの人の命を奪ったのは
変えようのない事実なのだ。▼
彼が我らの同志だったころを思うと
やり切れぬな…▼
戦闘開始†
アカネイア全軍 †
主人公が男性 †
- [マルス]
- さすがは、アカネイア
なんという兵力だ。
これでは迂闊に近づけない。▼
- [主人公]
- ハーディン皇帝はこの戦いに
アカネイアの全軍を
集結しているようです。▼
- [ジェイガン]
- ただ、今や人々の心は
ハーディンを離れ
我らを解放軍として迎え入れています。▼
それが、何よりも
心強いことでしょう。▼
とにかく、最後の戦いです。
少し長引くかも知れませんが
慎重に、お進め下さい。▼
- [マルス]
- クリス、
敵はアカネイア軍の王都軍。
大陸最大最強と名高い軍勢だ。▼
だが、ぼくは知っている。
クリスの強さを。
君の力は誰にも負けない。▼
- [主人公]
- はっ!
お任せください!▼
- [マルス]
- 行こう、みんな!▼
主人公が女性 †
- [マルス]
- さすがは、アカネイア
なんという兵力だ。
これでは迂闊に近づけない。▼
- [主人公]
- ハーディンはこの戦いに
アカネイアの全軍を
集結しているようです。▼
- [ジェイガン]
- ただ、今や人々の心は
ハーディンを離れ
我らを解放軍として迎え入れています。▼
それが、何よりも
心強いことでしょう。▼
とにかく、最後の戦いです。
少し長引くかも知れませんが
慎重に、お進め下さい。▼
- [マルス]
- クリス、
敵はアカネイア軍の王都軍。
大陸最大最強と名高い軍勢だ。▼
だが、ぼくは不思議と怖くないんだ。
クリス、君がいてくれれば大丈夫、
そう信じられる。▼
行こう、みんな!▼
マップ †
民家1†
- [村人]
- ハーディン様はとても優しい方だった。
それが、急に恐ろしい
悪魔になられてしまって…▼
ああ…
こんな話をすれば
あたしも、殺されちまうよ。▼
民家2†
- [村人]
- 聖騎士のミディア様は
アカネイアの誇りさ。▼
あの方は、かつてアカネイアの
最高司令官だった
オーエン伯爵の娘なんだ。▼
今度の反乱も、我らが
苦しむのを見かねて
立ち上がってくれた。▼
ねえあんた
なんとかミディア様を
助けてくれよ。▼
民家3†
- [村人]
- ニーナ様とハーディン様が結ばれて、
やっと世界も平和になると思ったのに
こんなことになるなんて。▼
ああ、神様…
わたしたちはいったい
どうすればよいのでしょう…▼
民家4†
- [村人]
- ミディア様は、気の毒じゃな。▼
騎士をやめて、アストリアと
一緒になったばかりなのに
また、引き裂かれてしもうた。▼
まだ、若い娘だというのに
むごいことじゃて。のお、あんた
なんとかしてやれんかのう…▼
民家5†
- [村人]
- アカネイア軍も変わっちまったよ。
兵隊たちは、
血に飢えたゴロツキばかりだ。▼
この国は、一体
どうなってしまうのだろう。▼
民家6†
- [村人]
- ああ、嘆かわしいことじゃ。▼
ハーディン皇帝に
逆らう者は
みんな殺されてしまった…▼
皇帝には悪魔がとりついて
おるのじゃ…▼
村〔ロシェ生存時〕†
- [ロシェ]
- マルス王子
オレルアン騎士団のロシェです。▼
オレルアン王の許しをえて
王子をお待ちしていたのです。▼
峠の戦いでは、本当に
申し訳ありませんでした。▼
そのお詫びにと言っては失礼ですが、
ぼくも同盟軍に加わって戦います。▼
ただ…他の狼騎士団は
皆アカネイア軍に味方しています。
説得は通じないでしょう。▼
せめて、ビラクがいてくれれば…
ビラクなら、ぼくの話を
聞いてくれるかもしれません。▼
村〔ロシェ死亡時〕†
- [村人]
- 狼騎士団のロシェ様は、
あなた方アリティアとの戦いを
ずっと反対されていました。▼
でも、ロシェ様は…
峠の戦いであなた方と戦い…
戦死されたのですね。▼
あなた方を恨んではいません。
それが戦争なのでしょうから…▼
どうぞ、これをお持ちください。
こんな戦争が早く終わってくれれば…
私たちはそう願うだけです。▼
禁を犯してでも(村訪問、盗賊撃破)†
- [ビラク]
- やはり
ハーディン様のパレスを攻めるか、
アリティア軍。▼
王からは手出しを禁じられた…
だがハーディン様を守るためなら
我らは禁を犯してでも戦う!▼
会話(ロシェ→敵軍ビラク)†
- [ロシェ]
- ビラク!何故ここへ。
王から、この戦争には
手出し無用と言われていたはず。▼
ぼくみたいに、
アリティア軍に加わる気に
なってくれたのか?▼
- [ビラク]
- ロシェ、俺は
お前を連れ戻しに来たんだ。▼
何故アリティアなんかに
味方するんだ?
俺たちはハーディン様の部下だろう。▼
目を覚ませ、
お前は騙されているんだ。▼
- [ロシェ]
- ビラク、それは違う。▼
ぼくはアリティア軍に
加わって間もない、
だがそれでもわかったことがある。▼
彼らはハーディン様が言うような
悪人じゃない。▼
- [ビラク]
- ロシェ…▼
- [ロシェ]
- ビラク、頼む。
お前たちとは戦いたくないんだ。
特にビラク、お前とは…▼
- [ビラク]
- …………▼
なあ、ロシェ…
お前は俺たち兄弟の中で
一番優しい奴だったよな。▼
優しいお前だからこそ、
他人の善悪を見分ける心を持っていた。▼
俺だってロシェ、お前とは戦えない。
兄弟のお前がそう言うのなら、
お前を信じたい。▼
ロシェ、
俺はお前の味方だよ、
これからもな。▼
- [ロシェ]
- ビラク…!▼
会話(ビラク→敵軍ザガロ)†
- [ビラク]
ザガロ、待ってくれ。
俺だ、ビラクだ。▼
- [ザガロ]
- どういうことだビラク、
まさかお前までアリティア軍に?▼
- [ビラク]
- 聞いてくれ、ザガロ。
俺は…わからないんだ。
自分がどうすれば良いのか。▼
俺はハーディン様のことが
好きだった。
あの方のために戦うのが望みだった。▼
けど…
あの方は、変わってしまった。
まるで別人のように…▼
- [ザガロ]
- ……▼
- [ビラク]
- 俺はずっと、いつまでも、
ハーディン様の部下でありたかった。
だから、見てみぬふりをしてきた。▼
昔のハーディン様を、
俺たちが好きだったあの方を
思い出そうとした。▼
けど、その度に気づいてしまうんだ。
今のハーディン様が、
どれほど変わられてしまったかを…▼
俺にはわからなくなった。
なあザガロ…
俺はどうしたら良いんだろう?▼
- [ザガロ]
- ビラク…▼
ああ、俺も…同じだ。
ハーディン様の乱心に気づきながら、
それでも目を背け、耳をふさいできた。▼
いつか、
昔のあの方に戻ってくれる…
そう自分に言い聞かせてきた。▼
- [ビラク]
- ロシェはアリティア軍についた。
俺はあいつとは戦えない。▼
ザガロ、おまえも来てくれ。
何が正しいのか、俺にはわからない。
でも、お前とは戦いたくない。▼
- [ザガロ]
- わかった…▼
ハーディン様の乱心を知りながら、
俺は何もできなかった。
その償いをしなければならない。▼
会話(ザガロ→敵軍ウルフ)†
- [ザガロ]
- ウルフ!待て!▼
- [ウルフ]
- ザガロ!なんということだ!
貴様までハーディン様を裏切ったか!▼
- [ザガロ]
- そうじゃない!
ハーディン様を思うからこそだ!▼
今のハーディン様はおかしい、
それはお前もわかっているはずだ!▼
- [ウルフ]
- それでも構わぬ!
おれはハーディン様と共に死ぬ!
そう誓ったのだ!▼
お前たちが裏切ろうと、
たとえおれ一人になろうと、
あのお方を見捨てはしない!▼
- [ザガロ]
- それがハーディン様のお心に
背くことになってもか?▼
- [ウルフ]
- 何!?▼
- [ザガロ]
- ウルフ、お前が狼騎士団の長となった日
ハーディン様がお前に言った言葉、
覚えているか?▼
- [ウルフ]
- ……!▼
- [ザガロ]
- もし自分が道を誤った時は、
お前たちの手で正してくれ…
あの方はそう言われたのだ。▼
- [ウルフ]
- 忘れるはずはない。
ハーディン様のお言葉なのだから…▼
だが、今が、その時だと言うのか…
あのハーディン様を…
おれたちが討たねばならないと…▼
- [ザガロ]
- おれたちが忠誠を誓った
あの日のハーディン様を
思い出せば良い。▼
どんなに辛くても…
答えは一つしかない。▼
おれも今までは認めたくなかった。
だが…▼
- [ウルフ]
- もう言うな、ザガロ!▼
なんということだ…
この命、あのアドリア峠で
散った方が楽であったものを…▼
おれは狼騎士団の長。
ハーディン様から受けた命は…
果たさねばならない。▼
たとえ、ハーディン様を
討つことになろうとも…▼
ビラク初戦時†
- [ビラク]
- 我らがいる限り
パレスには、行かせない。
死にたくなければ国へ帰れ!▼
ビラク撃破時†
- [ビラク]
- ハーディン様…▼
ザガロ初戦時†
- [ザガロ]
- 貴様ら…
何故他国を侵す?
野心にとりつかれたか!▼
ザガロ撃破時†
- [ザガロ]
- ハーディン様…▼
ウルフ初戦時†
- [ウルフ]
- オレルアン騎兵隊長の
ウルフだ。
その首もらった!▼
ウルフ撃破時†
- [ウルフ]
- ハーディン様…▼
ネーリング初戦時†
- [ネーリング]
- くっ…なんてことだ。
我がアカネイアが敗れるとは。
だが、このわしがいるかぎり
城内には入れさせぬ!▼
ネーリング撃破時†
- [ネーリング]
- 皇帝万歳…ぐふっ▼
クリア後†
ハーディンとニーナ†
- [マルス]
- ボア司祭!?
ひどい怪我をされて…
一体どうしたのです。▼
- [ボア]
- うむ…まったく、恐ろしいことだ…
アカネイア王家は
呪われておるのかも知れぬ。▼
二年前…
ハーディン公とニーナ様の婚礼が
行われたのはご存知ですな。▼
アカネイアは国を再建するために
王を迎えねばならなかった。▼
それにふさわしい相手はお二人…
オレルアンの王弟ハーディン公と
アリティアのマルス王子…▼
王女は、もう少し待ってほしいと
言われたが、わたしが
どうしてもとお願いすると、▼
マルス王子は、シーダ姫が
悲しむから駄目だ、と言われて結局、
ハーディン公に決められた…▼
- [マルス]
- 待ってください。
アカネイアが、王を必要と
していたのは、わかります。▼
しかし、ニーナ様は…▼
- [ボア]
- グルニアの騎士カミュ殿のことか。
だがそれは言ってはならぬこと
…許されぬことだ。▼
わたしとて、辛かったが
国のためにはやむをえなかった。▼
だが、ハーディン公は喜ばれた。▼
アカネイアの王位などより、
ニーナ様に選ばれたことが、
よほど嬉しかったようだ。▼
- [マルス]
- ぼくも
ハーディンの心は知っていました。▼
彼は、ニーナ様のためなら
命も惜しまない。▼
- [ボア]
- だが、ハーディン公は
すぐにニーナ様の心が
自分にないと気づいた。▼
そして、苦しまれた…
部屋に閉じこもって、酒をあおり
誰とも会わなくなった。▼
その、心の隙をついて
ガーネフが現れたのだ。▼
失意の中にあった公はたちまち
闇のオーブに心を支配され、▼
その日以来、
人が変わってしまわれたのだ。▼
わしは、国をおもうあまり
とんでもない過ちをおかした。
許してくれ、マルス殿…▼
- [マルス]
- そんなことがあったのですか。
…それでニーナ様は、
一体どうされたのでしょう。▼
- [ボア]
- ハーディン公は、
ニーナ様をガーネフに
渡してしまったのだ。▼
ガーネフは、暗黒竜の復活に
高貴なシスターの血が必要なのだ、
と言っていた…▼
マルス殿、わたしはもう長くはもたぬ。
わたしのトロンとリブローは
そなたらに、託そう。▼
たのむ、ニーナ様をお救いしてくれ。▼
アカネイアなど、
もう滅びてもかまわぬ…▼
だがニーナ様には
ご無事であってほしいのだ…▼
コメント†