章別会話
暗殺者†
ナレーション†
魔道都市カダイン…▼
かつて魔王ガーネフに
支配されていたこの地は、
暗黒戦争でマルスによって解放された。▼
だが周囲の砂漠には未だ、魔王が
得体の知れない儀式に用いていたと
噂される遺跡が残されている。▼
カダインの風の魔道士マリクは、
師ウェンデルの命を受け、
その遺跡に向かっていた… ▼
オープニング†
- [マリク]
- ここか…
中からまがまがしい気配を感じる。▼
エルレーン…▼
- [エルレーン]
- ふん、マリク。
貴様に言われるまでもない。
俺もとっくに気づいていた。▼
しかし、どういうことだ?
ガーネフは前の戦争で
死んだはずではなかったのか。▼
- [マリク]
- うん。でもウェンデル先生のお話では、
ガーネフ配下の
闇の司祭が動いているらしい。▼
- [リンダ]
- ガーネフ…
死んだ後でさえ、この世界に
災いをもたらそうとするのね。▼
- [マリク]
- リンダ…本当に良いのかい?
ここから先は危険だ。
きみはニーナ様のもとに戻った方が…▼
- [リンダ]
- その話はさっきしたでしょ。
わたしだってあなたに負けないくらい
経験を積んだ魔道士なんだから。▼
それに…
わたしたちは仲間でしょう?
仲間を助けるのは当然のことよ。▼
- [マリク]
- わかった。
そう言ってくれるなら、力を借りるよ。
ありがとう、リンダ。▼
- [エッツェル]
- しかし、おれたち全員が
魔道使いってのは
珍しい組み合わせだな。▼
恩義のあるカダインには
力を貸すつもりだが…
きわどい戦いになりそうだ。▼
- [マリク]
- はい、エッツェル殿。▼
ぼくたちは皆、敵の攻撃を
受ければすぐに倒れてしまう。
十分に注意して進みましょう。▼
戦闘開始†
三ターン目開始時†
- [フィーナ]
- ねえ、ここどこかしら?
なんだかとっても不気味…▼
- [ミシェイル]
- ……▼
- [フィーナ]
- ね、ねえってば!▼
- [ミシェイル]
- 女…
俺はお前に
関わっている暇などない。▼
俺は妹を救わねばならない。
お前はどこへなりと失せろ。▼
- [フィーナ]
- ちょ、ちょっと、
そんなひどい言い方しないでよね。▼
そりゃ、
蛮族にさらわれそうだったわたしを
助けてくれたことは感謝してるわ。▼
でも、だからって
こんなところで放り出されたら、
街まで帰れないもの。▼
男だったらちゃんと
最後まで責任とって欲しいわ。
そしたらわたしだって…▼
あ、待って待って!
置いていかないでってば!▼
ねえ。
あなたって、妹さんと
うまくいってないでしょ?▼
- [ミシェイル]
- ……▼
- [フィーナ]
- あ、もしかして図星?▼
- [ミシェイル]
- …まさか。
まるで的外れな思い込みだな。▼
だが、なぜそう思った?▼
- [フィーナ]
- 簡単よ。
だってあなた顔は良いけど、
女心がわかってないんだもの。▼
良い?女の子っていうのはね…
あ、待ってってば、ねえ!▼
会話(マリク⇔エルレーン)†
- [マリク]
- エルレーン、大丈夫かい?▼
- [エルレーン]
- …見ればわかるだろう。
俺がこんな敵相手に
手こずるわけがない。▼
- [マリク]
- さすがだね。
きみは初めての実戦のはずなのに、
とても冷静だ。すごいよ。▼
- [エルレーン]
- 当然だ。▼
お前の前で失態を見せることだけは
俺のプライドが許さんからな…▼
- [マリク]
- え?何か言った?▼
- [エルレーン]
- …何も言っていない。
それより戦いに戻るぞ。▼
会話(マリク⇔ミシェイル)†
- [マリク]
- あなたは…
ミシェイル王子…!
生きていたのですか…▼
- [ミシェイル]
- …風の魔道士か。▼
- [マリク]
- なぜ、この遺跡に…?▼
- [ミシェイル]
- 答える必要はない。▼
- [マリク]
- あ、待ってください。
あなたが敵でないのなら、
仲間になってくれませんか?▼
ぼくたちが協力して戦えば…▼
- [ミシェイル]
- 断る。
俺はマルス王子とは違う。
他人の力に頼る気はない。▼
だが、そうだな…
俺の邪魔をしないのなら、
力を貸してやらぬこともない。▼
マリク初戦時†
- [マリク]
- …………▼
マリク死亡時†
- [マリク]
- ごめん…みんな…▼
エルレーン初戦時†
- [エルレーン]
- マリクよ、よく見ていろ。
この俺の魔道を!▼
エルレーン撤退時†
- [エルレーン]
- くそ…屈辱だ…▼
みじめに
退き下がるしかないのか…▼
リンダ初戦時†
- [リンダ]
- 負けない。
仲間のためだもの。▼
リンダ撤退時†
- [リンダ]
- ごめんなさい…マリク…
わたし…足手まといね…▼
後ろに…下がります…▼
エッツェル初戦時†
- [エッツェル]
- 争いごとは性に会わないが…
カダインのためなら力を貸すぜ。▼
エッツェル撤退時†
- [エッツェル]
- すまん、やられちまった…
命が残ってるうちに
後ろに退く…▼
ミシェイル初戦時†
- [ミシェイル]
- …失せろ。
貴様らは俺の敵ですらない。▼
ミシェイル撤退時†
- [ミシェイル]
- まさか…この俺が…
く…ここで
死ぬわけにはいかん…▼
フィーナ初戦時†
- [フィーナ]
- きゃ、きゃああ~!
わ、わたし
戦いはダメ~!▼
フィーナ撤退時†
- [フィーナ]
- も、もう死んじゃう…▼
ごめんなさい…
わたし、どこかに隠れてる…▼
クリア後†
- [マリク]
- エルレーン、遺跡内の敵は、
すべていなくなったみたいだ。▼
- [エルレーン]
- マリク、これを見ろ。▼
- [マリク]
- ?
この魔方陣は…▼
闇の司祭は、ここで
何かの儀式を行おうと
していたみたいだね。▼
しかも、
これは魔王ガーネフの…
まがまがしい禁忌の術だ…▼
- [エルレーン]
- ふん、気づいたのは
たったそれだけか?▼
見ろ、この供物と魔方陣の紋様…
ウェンデル先生から
聞いた事があるはずだ。▼
- [マリク]
- !
そうか。これは…▼
死者の肉体を
よみがえらせる邪法…▼
闇の司祭は、
ガーネフの肉体を
よみがえらせる気だったのか…▼
- [エルレーン]
- ふん、馬鹿な奴らだ。
肉体をよみがえらせたところで、
魂がなければ意味はない。▼
とはいえ、もしこの儀式が完成すれば、
ガーネフの肉体を持つ怪物が
生まれていたところだな…▼
- [マリク]
- うん。
でもそれも今、
ぼくたちの手で防ぐことができた。▼
みんなが
力を貸してくれたおかげだよ。
エルレーン、きみもね。▼
- [エルレーン]
- …ふん、かん違いするな。
貴様のために
戦ったわけではない。▼
- [マリク]
- それでも、お礼を言いたい。
ぼくは今だって
きみに助けられてる。▼
- [エルレーン]
- …ふん。
昔からお前は変わった奴だったが、▼
前の戦争が終わってからか…
そんなことを言うようになったな。
マルス王子とやらの影響か?▼
- [マリク]
- うん。▼
ぼくは幼い頃…大切な人を
自分の手で守りたいと思ってた。▼
その力が欲しくて、
ぼくはカダインで
必死で修業を重ねてきた。▼
でも、マルス王子と共にいて、
前の戦争を共に戦って…
ぼくは思ったんだ。▼
一人の力を追い求めるより、
仲間と力を合わせること…
それが、大切なことなんだって。▼
- [エルレーン]
- ……▼
- [マリク]
- エルレーン、君には昔から
友達になりたいって言っても
断られてばかりだったけど…▼
でも、できれば今日みたいに、
共に戦う仲間に
なってくれないかな。▼
君とぼくが力を合わせれば、
ガーネフにだって負けない力になる。
ぼくはそう信じてる。▼
- [エルレーン]
- マリク…▼
…ふん。
一応は考えておいてやろう。▼
敵がまだいるかもしれん。
マリク、手分けして見て回るぞ。▼
- [マリク]
- うん!▼
(場面が切り替わる)
- [エルレーン]
- ふん、マリクの奴め…▼
…仲間、か…▼
- [ガーネフ]
- …仲間…
そんなものは偽りよ…▼
- [エルレーン]
- !?
何者だ…!?▼
- [ガーネフ]
- …だまされるな。
他人は皆、
お前を陥れる敵ばかり…▼
妬み、恨み…
それがお前の力の源…
このわしのようにのう…▼
- [エルレーン]
- 貴様…
貴様は、まさか…▼
- [ガーネフ]
- ふぉふぉふぉ…▼
- [エルレーン]
- 消えた…か…▼
くそ…戦いのせいか…
視界がかすむ…▼
今のは…幻なのか。
それとも…▼
妬み…
恨み…
それが…俺の…▼
マリク…
俺は…▼
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