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章別会話/会話イベント(男主人公関連)

アリティア編

マルスと主人公

マルスと主人公1

[クリス]
マルス様、
どこかへお出かけですか?▼
[マルス]
やあ、クリス。
ちょっと武器屋に
行って来ようと思ってね。▼
[クリス]
そのような雑用、マルス様の
手をわずらわせるまでも
ありません。▼
おれにご命令いただければ
鉄の剣を何本でも…▼
[マルス]
ありがとう、でも大丈夫だよ。
ぼくはこういうことも慣れてる。
それに、自分の目で見てみたいしね。▼
[クリス]
では、おれもお供致します。▼
[マルス]
ありがとう、クリス。
でも武器屋に行くだけだから、
危険はないよ。▼
[クリス]
はっ。しかし、マルス様に
万一のことがあっては大変です。▼
いついかなる時も
マルス様をお守りするのが、
近衛騎士の役割です。▼
[マルス]
心配性だな、クリスは…
でも、君の気持ちは嬉しいよ。▼
わかった。一緒に行こう。▼
[クリス]
はっ。▼

マルスと主人公2

[マルス]
やあ、クリス。
どこかへ出かけるの?▼
[クリス]
はっ!
訓練場へ行って参ります。▼
[マルス]
訓練場…
戦いの経験を積める場所だったね。▼
[クリス]
はい。
ただ相手に勝つだけでなく、
連勝を続けることも目標です。▼
二連勝、三連勝と勝ちを重ねて…
さらなる強敵と戦う…▼
自分の力がどこまで通じるか、
わくわくします。▼
[マルス]
楽しみなんだね。
君の顔を見ればわかるよ。▼
[クリス]
はっ!
ただ、しかし…▼
[マルス]
どうしたの?▼
[クリス]
マルス様には…
正直に告白します。▼
おれの力は本来…
国と民を守るために
使われるべきものです。▼
おれはそのために
訓練を重ね、戦いを重ねて、
強くなろうとしてきました。▼
[マルス]
うん。▼
[クリス]
ただ…
自分がより強い力をつけた時、
自分より手強い敵と戦う時、▼
おれはわくわくします。
これからの戦いに血がたぎり、
気持ちが高ぶる…▼
それはまるで、
強さそのもの、戦いそのものを
求めているようです…▼
[マルス]
クリス…▼
[クリス]
強くなる喜び…
それは力への喜びです。▼
おれの心はどこかで…
戦いを望んでいます。▼
「道なき力は獣にも劣る」…
祖父の言葉です。
おれは自分をそう戒めています。▼
しかし、いつか強さを求めるあまり
おれが正しき騎士の道から
外れることがあれば…▼
[マルス]
大丈夫だよ、クリス。▼
ぼくには君がいてくれるように、
君にはぼくがいるんだ。▼
君は道を間違えない。
ぼくがそう導く。約束するよ。▼
[クリス]
はい、マルス様…
おれもそう信じています。▼
あなたがいてくだされば、
おれは自分の道を誤らずに進む。▼
感謝致します、マルス様…▼

マルスと主人公3

[マルス]
クリス…▼
君は何故そこまで
ぼくに尽くしてくれるんだ?▼
[クリス]
おれはマルス様の近衛騎士です。
マルス様のために…▼
[マルス]
いや、そうじゃないよ。
僕は、君自身の心を
聞きたいんだ。▼
君のことをもっと知りたい。▼
[クリス]
はっ。
おれのこと、ですか…▼
[マルス]
君がアリティア騎士に
なりたいと思ったのはいつ頃?▼
[クリス]
物心つくころからです。▼
おれは幼い頃から、
アリティアのために尽くすよう
祖父に育てられました。▼
祖父のことは好きでした。
だからおれは、祖父の期待に
応えたいと願っていました。▼
騎士見習いに志願したのも
それが理由です、▼
[マルス]
そうか。おじい様の…▼
[クリス]
ただ…
今はそれだけではありません。▼
アリティア城に来て、
マルス様にお会いしたからです。▼
[マルス]
ぼくに?▼
[クリス]
はい。▼
おれは今まで
マルス様と共に戦ってきました。▼
そしてマルス様のお人柄を知る度に、
この方のためにありたいと
思うようになりました。▼
[マルス]
クリス…▼
[クリス]
マルス様。
おれがあなたに尽くすのは、
あなただからです。▼
おれが命をかける主君が
あなたであったことは、
おれの喜びです。▼
[マルス]
ありがとう…
君にそう言ってもらえるのは
何より嬉しいよ。▼
ぼくは強い人間じゃない。
でも、君がいてくれれば
きっと…そう思えるんだ。▼
[クリス]
マルス様…▼
[マルス]
クリス。
この戦争を
共に生きて終えよう。必ず。▼
[クリス]
はっ!▼

ライアンと主人公

ライアンと主人公1

[クリス]
そういえば、ライアンは
ゴードン殿の弟なんだな。▼
[ライアン]
はい。ぼく、
ゴードン兄さんみたいに
なりたくて騎士に志願したんです。▼
[クリス]
見習いの時も、
時々会っていたな。
仲が良さそうだった。▼
[ライアン]
クリスさんは
御兄弟はいないのですか?▼
[クリス]
ああ、まあな…▼
だから少し羨ましい。
身近に年の近い人がいるのは
どんな感じなんだ?▼
[ライアン]
そうですね…▼
それが当たり前になっているので
言葉にするのは難しいです。▼
あ、でも両親や友達と
喧嘩になった時は、▼
兄さんが味方に
なってくれるので良いですね。▼
[クリス]
いい家族だ。
ライアンも喧嘩するんだな。▼
[ライアン]
…い、今はしないですよ。▼

ライアンと主人公2

[ライアン]
ぼくのお父さんお母さんは
子供に一人女の子が
欲しかったそうなんです。▼
ぼくも時々、
姉さんがいたらなあって
思ったことがあります。▼
[クリス]
その気持ちはよくわかる。
もし自分に兄弟がいたら…
って思うからな。▼
おれも男兄弟が欲しかったな。
弟とかな。▼
[ライアン]
そうなんですか?▼
[クリス]
ああ。おれは、弟がいたら
可愛がってたと思うんだ。▼
ライアンみたいな
すなおな弟がいれば
良かったんだけどな。▼
あ、でもおれは男だから
お前が欲しい姉さんには
なれないわけだが…▼
[ライアン]
あ、あの、姉さんでなくても…
兄さんでも、うれしいですよ。▼
クリスさんが兄さんで、
ぼくたち三人兄弟だったら
良かったのに、って思います…▼
[クリス]
はは、そうだな。▼

ライアンと主人公3

[クリス]
ライアン、何してるんだ?▼
[ライアン]
故郷の家族に手紙を書いてるんです。
渡せるのは
もっとずっと後でしょうけど。▼
お父さん、お母さん、
無事でいるかな…▼
[クリス]
この戦争が終わったら、
しばらく休暇をもらえばいい。▼
たまには家に帰って、
家族を安心させてあげないとな。▼
[ライアン]
はい、そうします。▼
クリスさんは家には
帰らないのですか?▼
[クリス]
ああ。
祖父が亡くなった後、
家にはもう誰もいないし…▼
一人でいても、
寂しくなるだけだから、な。▼
[ライアン]
あの、だったら、
ぼくの家に来ませんか?▼
[クリス]
ライアンの家に?▼
[ライアン]
はい、その、
クリスさんさえ良ければ…。▼
ぼく、クリスさんのこと
もう一人の兄さんみたいに
思ってますから。▼
[クリス]
ありがとう、ライアン。
その気持ちは嬉しい。▼

ルークと主人公

ルークと主人公1

[クリス]
はっ! はぁっ!▼
[ルーク]
よ、○○クリス*1
ん? 一人で訓練か?▼
[クリス]
ああ、つい
いつもの習慣になってる。▼
[ルーク]
全く、
お前は変わってるよな。▼
お前くらい実力があれば
ちょっとくらい
息抜きしたって平気だろ?▼
[クリス]
いや、
そんなことはできない。▼
おれの実力不足で
マルス様を守れなかったら、
悔やんでも悔やみきれないからな。▼
[ルーク]
そっか…そうだよな。▼
よし!
なら○○クリス、
オレと勝負だ!▼
[クリス]
いきなり何だ?▼
[ルーク]
オレもお前の訓練につきあうぜ!
どっちが早く終わるか競争だ!▼
[クリス]
どうしたんだ、
訓練嫌いのお前が?▼
[ルーク]
お前の様子見てたら、
オレも負けてられないって気に
なってきたんだよ。▼
オレだってマルス様の騎士だ。
マルス様のために
もっと強くなるぜ!▼
[クリス]
そうか…▼
ルーク、ちょっとだけ
お前のこと見直したぞ。▼
[ルーク]
ふっ。
○○クリス、
オレに惚れるなよ?▼
[クリス]
そういう趣味はない。▼

ルークと主人公2

[クリス]
ルーク。▼
[ルーク]
…ぜぇはぁ…▼
…ぜぇはぁ…▼
[クリス]
ルーク、聞いてるか?
早く訓練を続けるぞ。▼
[ルーク]
は、話しかけないでくれ…
オレはもう駄目だ…▼
今まで…
世話になったな…
楽しかった…ぜ……▼
[クリス]
何言ってるんだ。
まだ日課の半分も
終わってないぞ。▼
[ルーク]
う、嘘だろおい…!▼
あれだけ
走って担いで武器振って…
普通倒れるぞこれ…▼
お、お前、なんでそんな
平気な顔なんだよ…▼
[クリス]
おれは子供の頃から
慣れてるからな。▼
[ルーク]
こ、子供の頃から
こんなバケモノみたいな
訓練を…?▼
に、人間とは思えねえ…▼
[クリス]
失礼な奴だ。▼
ほら、動かないなら
引きずっていくぞ。▼
[ルーク]
やーめーてー…▼

ルークと主人公3

[ルーク]
はっ! はっ! はぁっ!▼
よし、終わったぞ○○クリス!
次は何だ?
どんな訓練もかかって来い!▼
[クリス]
これで日課は一通り終わりだ。▼
[ルーク]
終わり?
や、やった…▼
どうだ○○クリス?
オレだって、お前と同じ訓練に
ついてけるようになったよな。▼
[クリス]
ああ、凄いなルーク。
ここまでついてきたのは
お前が初めてだ。▼
てっきりすぐに
音をあげると思ったが…▼
[ルーク]
いや、音はあげてただろ…
音をあげても
お前が引きずってっただけで…▼
でもまあ、
○○クリスのおかげだな。
感謝してるぜ。▼
[クリス]
こちらこそ。
近頃のお前は
戦いでも見違えるほどだし、▼
これからは、おれが
教えてもらいたいくらいだ。▼
[ルーク]
ふっ。
○○クリス、
オレに嫉妬するなよ?▼
[クリス]
それは大丈夫だ。▼
[ルーク]
くー!
○○クリス!
次の戦場でのオレを見てろよ!▼
オレの格好良いところを
いやってほど見せつけてやるからな!▼
[クリス]
ああ、楽しみにしてる。▼

ロディと主人公

ロディと主人公1

[クリス]
はぁ…▼
[ロディ]
どうしたんだ、こんなところで。▼
[クリス]

い、いや、別に…▼
[ロディ]
その紙は?▼
[クリス]
……ここの見取り図だ。
一回りしてみようと思って。▼
[ロディ]
…そうしたら迷った、と。
そういえば前のアリティアでの訓練でも
道に迷ったな。▼
[クリス]
う、すまない。
あの時は迷惑かけたな…▼
[ロディ]
方向音痴なのか?
ほら、戻ろう。
ジェイガン様が探していた。▼
[クリス]
ロディ、すまない。
この図だと、今おれたちは
どこにいることになるだろう?▼
[ロディ]
……これ
ここの見取り図じゃない気がするぞ。▼
[クリス]
……▼

ロディと主人公2

[ロディ]
クリス、何をしてるんだ?▼
[クリス]
荷物整理だ。
読み終わった本や道具は
思い切って捨てようと思ってな。▼
騎士志願に来た頃は
かなり身軽にしてたつもり
だったが…▼
[ロディ]
結構な量だな。▼
[クリス]
ああ、マルス様のお傍にいると
いろんな物が手に入るから
つい、な。▼
[ロディ]
どれもこれも難しそうな本だな…
全部読んだのか?▼
[クリス]
ああ。
兵法とか戦術とかが主になるな。▼
[ロディ]
そうか。
……その本
全部もらっていいだろうか?▼
[クリス]

ああ、構わない。▼
[ロディ]
感謝する。
…ではまた後で。▼
[クリス]

じゃあまた、軍議でな。▼
(クリスが立ち去る)
[ロディ]
……ただ才能に
恵まれているだけではない。▼
君は毎日、これだけの
努力をしているのだな…▼

ロディと主人公3

[ロディ]
クリス、また
こんなところでどうしたんだ?▼
[クリス]
え?
いやその、ちょっと気分転換…▼
[ロディ]
道に迷ったなら、
別に隠さなくてもいいぞ。▼
[クリス]
う…すまない。
そのとおりだ。▼
どうしたら、
道に迷わなくなるんだろうな…▼
[ロディ]
そうだな…
まず目印になるものを覚えるといい。▼
そして頭の中に
自分なりの地図を描くこと。▼
[クリス]
…わかった。努力してみる。▼
[ロディ]
それから、これが一番大事だ。
迷ったら人に聞くこと。▼
[クリス]
あ…▼
[ロディ]
もっと色んなものに
頼ることを考えるといい。
そう、私たちにも。▼
…今度行軍で道に不安だったら
すぐに言ってほしい。
みんなで迷子はいただけない。▼
[クリス]
あーもう
訓練のことは忘れてくれ…▼
だが、ありがとう、ロディ。▼

セシルと主人公

セシルと主人公1

[セシル]
クリス、頼みがあるの。▼
あなたがいつもやってる訓練、
あたしも付き合わせて。▼
[クリス]
ああ、構わない。▼
結構体力を使うが、
大丈夫か?▼
[セシル]
もちろんよ。
絶対弱音なんか吐かない。▼
初めに言っとくけど、
女だからって手加減はやめて。
それはあたしへの侮辱だから。▼
[クリス]
ああ、わかった。
セシルはよくそう言うな。▼
[セシル]
あたしもあなたと同じアリティア騎士。
男の騎士と同じ権利を求めるし、
男の騎士と同じ義務を負うわ。▼
女だからって
甘くされるのも
優しくされるのも嫌い。▼
[クリス]
強いんだな、セシルは。▼
[セシル]
そんなことないわ。
これくらい当然の…▼
…え…?▼
[クリス]
どうした?▼
[セシル]
…ね、ねえクリス…
今、何か音がしなかった?▼
[クリス]

いや、別に何も。▼
[セシル]
でも、ヒュウウウって
悲しげな声がしたような…▼
[クリス]
ああ、
ただ風が吹いただけだろう。▼
どうしたセシル?
顔色が悪いようだが…▼
[セシル]
きょ、今日は
これくらいにしておくわ。
訓練もほどほどにしないと。▼
(セシルが立ち去る)
[クリス]
セシル?
まだ訓練を始めてないが…▼

セシルと主人公2

[セシル]
ね、ねえクリス。▼
[クリス]
どうした?▼
[セシル]
その…
例のうわさ、聞いた?▼
あ、あたしは
全然信じてないんだけど
少しだけ気になって…▼
[クリス]
うわさ?▼
[セシル]
だ、だから…
この軍の中で
幽霊が出るってうわさ…▼
[クリス]
ああ、なんだそんなことか。▼
[セシル]
そんなことって!
だって髪の長い女の人の
幽霊が…▼
[クリス]
あれは単なる
枯れ木の見間違いだそうだ。▼
今ではもう
笑い話になってるぞ。▼
[セシル]
そ、そうなんだ。ほっ。
そうよね。
幽霊なんているわけが…▼
[クリス]
セシル、
もしかして幽霊が怖いのか?▼
[セシル]
ま、まさか! そんなこと
あるはずないじゃない!
子供じゃあるまいし…▼
幽霊なんて馬鹿らしいけど、
でも一応念のために…▼
[クリス]
ん?▼
[セシル]
何? どうしたの?▼
[クリス]
いや、今、変な物音が…▼
[セシル]
!!▼
きゃああーーーっ!▼
[クリス]
セ、セシル!?▼
[セシル]
ど、どこどこ!?
どこから聞こえたの!?
どこにいるの?▼
やだやだ…
いやぁーっ!▼
[クリス]
ま、待て…
落ち着け、セシル。▼
そんなに抱きつかれると
身動きが取れない…▼
[セシル]
だ、だってだって…!▼
ゆゆゆ幽霊が…
やだぁーーーーーっ!▼
[クリス]
セシル…
待て、人の話を…▼
く、首を…
首を絞めるな…
息が…できな…▼
[セシル]
だれかーーーー!
だすけてーーーーーっ!▼
[クリス]
こ…こっちのセリ…フだ…▼

セシルと主人公3

[セシル]
あ…▼
[クリス]
ああ、セシルか。
この間は…▼
(セシルが立ち去る)
[クリス]
って待て。待ってくれ。
どうして逃げようとするんだ?
(セシルが戻ってくる)
[セシル]
こ、この間は…
とんだ恥をさらしたわね。▼
さんざん偉そうなこと言ったくせに…
わ、笑いたければ
笑うがいいわよ。▼
[クリス]
セシルにも
苦手なものがあるんだな。▼
[セシル]
そ、そうよ悪い!?▼
いくら頑張っても、
怖いものが怖いの!
怖がりで悪かったわね!▼
[クリス]
悪くない。
それがセシルなんだろう。▼
[セシル]
え…?▼
[クリス]
誰だって苦手なことはある。
おれだってそうだ。▼
戦いでも同じだろう。
完全無欠の騎士などいない。
だから仲間同士で助け合うんだ。▼
だから、無理はしなくていい。▼
[セシル]
…クリス。▼
…そう、かもしれないわね。▼
あたしは負けたくなかった。
弱みを見せたくなかった。
だからいつも意地を張ってた。▼
でも、あんたに
弱みを見られたせいで…
ちょっと楽になれたのかも。▼
[クリス]
そうか、なら良かった。▼
けど、
セシルも意外と可愛い
ところがあるんだな。▼
[セシル]
か、かか…可愛い!?▼
[クリス]
ああ。
こないだの悲鳴なんか
まるで…▼
[セシル]
こ、この…!
忘れなさいそんなもの!
このこのっ!▼
[クリス]
ま、待て。落ち着け。
おれはただ思ったことを…▼
[セシル]
いいから忘れなさい、
忘れてっ!
このこのこのっ!▼

ゴードンと主人公

ゴードンと主人公1

[ゴードン]
うーん…▼
[クリス]
ゴードン殿、
どうしたのですか?▼
[ゴードン]
あ、クリス。
大したことじゃないんだけど…▼
クリス、
ぼくってどう見える?▼
[クリス]

どう見えるかと言われますと…▼
[ゴードン]
昔から、
ぼくって威厳がないなあ、
と思って。▼
[クリス]
威厳、ですか。
ジェイガン様のような?▼
[ゴードン]
うん、黙って立ってるだけで
みんなが緊張して
一目置くような威厳。▼
ぼくは顔も子供っぽいし、
先輩騎士らしくないよね。
へたすると君より幼く見えるかも…▼
[クリス]
確かに…▼
[ゴードン]
こないだの
新人騎士訓練の時もそうなんだよ。▼
騎士見習いの少年たちが
ぼくと城ですれ違うと、
「お前も頑張れよ!」って。▼
どう考えても、
同じ見習いだと思われてるんだよ…▼
[クリス]
そ、そんなことがあったのですね。▼
[ゴードン]
そのうち
買い物の使い走りでも
させられそうな勢いで…▼
そういうこともあって、
ぼくは威厳が欲しいんだ。▼
クリス、
何か良い方法を思いついたら
教えてくれないかな。▼

ゴードンと主人公2

[ゴードン]
クリス!
今日も訓練か!▼
[クリス]
ゴ、ゴードン殿?▼
[ゴードン]
いい心がけだ!
それでこそアリティア騎士!▼
このぼくも
負けてはいられんな!▼
[クリス]
……▼
…どうされたのですか?
もしや熱でも?▼
[ゴードン]
あ、いや…ごめん。
やっぱりへんかな?▼
[クリス]
変かと言われれば…
変です。▼
[ゴードン]
や、やっぱり…▼
威厳をつけるために
普段の話し方を
変えてみようと思って、▼
試しに、ぼくの尊敬する
先輩騎士の口調を
真似してみたんだけど…▼
[クリス]
なるほど…▼
[ゴードン]
やっぱり慣れないことは駄目か。
クリス、
どうしたら良いと思う?▼
[クリス]
力になれるかどうかわかりませんが…
外見を変えてみるのは
どうでしょうか?▼
[ゴードン]
あ、それ良いね。
威厳が出るような外見…▼
ヒゲでも伸ばそうかな?
クリス、ぼくが
ヒゲを伸ばしたら威厳が出るかな?▼
[クリス]
……▼
…っ▼
[ゴードン]
い、今笑った?
想像して笑ったよね?▼
[クリス]
す、すみません。思わず…▼
[ゴードン]
いや、良いんだ。
やっぱり似合わないか…
どうしたら良いのかなあ。▼

ゴードンと主人公3

[ゴードン]
やあ、クリス。
君も訓練?▼
[クリス]
はい、ゴードン殿も?▼
[ゴードン]
うん。 ぼくも威厳はひとまず置いといて、
訓練を頑張ることにしたよ。▼
戦いでもっと役に立てば、
ぼくみたいな性格でも
自然と威厳が出てくるかなと思って。▼
[クリス]
だから、なのですね。▼
近頃のゴードン殿は、
以前にも増して
見事な戦いをなさっておられます。▼
[ゴードン]
そ、そう?
それなら嬉しいな。▼
もしかして、
こうしてるだけでも
威厳が出てきたり?▼
[クリス]
それはあまり。▼
[ゴードン]
そ、そう…▼
[クリス]
ですが、ゴードン殿は
そのままで
良いのではないでしょうか。▼
[ゴードン]
え?▼
[クリス]
ゴードン殿の親しみやすさは、
他の方にはない長所だと思います。▼
皆がゴードン殿に声をかけたのも、
不安な新人騎士たちが、
安心できる方だからだと思います。▼
[ゴードン]
そ、そうかな?▼
[クリス]
はい。
それに人には言いにくい
悩み事の相談も…▼
ゴードン殿になら話したい、
そんな気持ちになります。▼
例えば、そう…
誰かに恋愛の悩みを
相談したいと思った時…▼
うっかりジェイガン様に
相談したりしたら…▼
[ゴードン]
あはは、それは無理だね。
騎士の本分を忘れておる!とか
散々、雷落とされそう。▼
あ! い、今のは
ジェイガン様には内緒だからね。
言っちゃダメだよ。▼
ばれたらぼくが
雷落とされちゃうから…▼
[クリス]
はは。はい、ゴードン殿。▼

ドーガと主人公

ドーガと主人公1

[ドーガ]
クリス。
どうだ、調子は?▼
[クリス]
はっ、万全です!▼
[ドーガ]
私相手にそんなに
かしこまる必要はないぞ。▼
見習いだった以前と違って、
今はマルス様を守る仲間なのだからな。▼
[クリス]
はっ、わかりました。▼
ドーガ殿はやはり謙虚なお方だ。
それほどの実力をお持ちなのに、
まるで飾らない。▼
[ドーガ]
なに、私の実力など
大したものではない。▼
[クリス]
いえ、ドーガ殿は英雄です。
おれは今まで
田舎出ゆえ無知でしたが、▼
戦いで各地を回るうちに
人々から前の戦争の伝説を聞き、
感動してばかりです。▼
ドーガ殿は前の戦争の英雄、
鋼の守備で
あらゆる敵をはじき返したと!▼
[ドーガ]
まあ、うわさには
尾ひれがつくものだからな。▼
[クリス]
ドーガ殿、おれも
あなたに追いつけるよう、
日々精進します!▼
[ドーガ]
まあ、熱心なのは良いことだ。
頑張るのだぞ、クリス。▼

ドーガと主人公2

[クリス]
ドーガ殿、お願いがあります。▼
おれにドーガ殿の
伝説の技を
教えていただきたいのです。▼
[ドーガ]
伝説の技?
そのように
たいそうなものはないぞ。▼
[クリス]
ドーガ殿はやはり謙虚なお方だ。
伝説の英雄だというのに
まるで飾らない…▼
ドーガ殿、
前の戦争の伝説、
おれは聞いています。▼
ドーガ殿は
迫り来る数百の軍勢を
仁王立ちで受け止めたと。▼
[ドーガ]
あ、ああ。
かなり表現が
大げさな気がするが…▼
[クリス]
そしてそこから
槍の一振りで
敵軍を空中へ巻き上げ、▼
[ドーガ]
な、何?▼
[クリス]
とどめに空中へ飛びあがり、
槍の一撃で
はるか彼方へ吹き飛ばしたと。▼
[ドーガ]
いやいや、待て待て。
その伝説はおかしいぞ。▼
[クリス]
まさに、
人間に出来ることとは思えません。
ドーガ殿でなければ…▼
[ドーガ]
いやいや、私でも無理だ。▼
クリス、
私を尊敬してくれるのは嬉しいが、
その伝説には尾ひれがついているぞ。▼
いや、尾ひれどころではない、
翼がついて空を飛んでしまっている…▼
[クリス]
ドーガ殿はやはり謙虚なお方だ。
これほどの技をお持ちなのに
まるで誇るご様子がない…▼
ドーガ殿、
どうすればその技が会得できるか、
おれにお教えください!▼
[ドーガ]
……。
…どうやって
誤解を解いたものかな。▼

ドーガと主人公3

[クリス]
ドーガ殿、
伝説の技会得のために
教えていただいた例の特訓ですが…▼
[ドーガ]
ああ。たしか小指一本で
十人を持ち上げる特訓だったな…▼
どうだ?
無理だとわかったろう?▼
[クリス]
はっ、確かに
今のおれでは無理でした。▼
[ドーガ]
そうだろう。わかったか、クリス。
やはり伝説と現実というものは
違うのだから…▼
[クリス]
はい。
どれほど頑張っても、
おれの力ではせいぜい三人しか…▼
[ドーガ]
な、何…!?▼
[クリス]
ドーガ殿にはまだまだ及びません…▼
しかし、訓練を続ければ
いつかドーガ殿に
近づける日が来るはず。▼
ドーガ殿、おれは頑張ります。
伝説の英雄であるあなたと
肩を並べられる日まで!▼
(クリスが立ち去る)
[ドーガ]
……。
伝説というのも考えものだな…。▼
おーいクリス、待ってくれ。
君の誤解をちゃんと解かなければ…▼

アランと主人公

アランと主人公1

[クリス]
アラン殿、
折り入ってお願いがあります。▼
おれに、騎士の道を
教えていただきたいのです。▼
[アラン]
騎士の道…?▼
[クリス]
はっ。▼
騎士とはいかにあるべきか?
おれはずっと考えていました。▼
武、礼節、忠誠…
騎士たち一人一人に、
皆それぞれの答えがある。▼
聖騎士アラン殿は
どのようにお考えか、
教えていただきたいのです。▼
[アラン]
騎士の道、か…▼
だが、残念ながら
私は道を教えるには…
! ごほ…!▼
…ぐ…!▼
[クリス]
アラン殿、大丈夫ですか?▼
[アラン]
…ああ、いつものことだ。
心配には及ばない。▼
クリスよ、私は
マルス様のもとに仕える前…
流浪の騎士だった身だ。▼
二君に仕えたこの身では、
騎士道を語る資格はあるまい。▼
[クリス]
いえ、だからこそ
アラン殿は騎士とは何かを
お考えになっていたはず。▼
おれは思うのです。
騎士の道とは
一つに定められるものではなく、▼
己自身の心の中に、
それぞれが持つべきもの。▼
おれは騎士として未熟、
だから、己の道を見つけるために
アラン殿のお話を…▼
[アラン]
…だが、私の道はまだ半ばだ。
人に教えるほどのものはない。▼
申し訳ないが、助けにはなれぬ。▼
[クリス]
そうですか…残念です。▼
[アラン]
すまんな…▼

アランと主人公2

[アラン]
ごほっ…!▼
ぐ…!
がはっ…は…!▼
[クリス]
アラン殿!?
お体が…!
しっかりしてください!▼
誰か!
アラン殿が…!▼
[アラン]
待て…▼
頼む…
皆には黙っていてくれ。▼
[クリス]
しかし、そのご様子では…!▼
[アラン]
私はこの戦いの間…
病には負けぬ。
騎士の名誉にかけて誓う。▼
私にはこれが
最後の戦争になるだろう。
だからこそ、悔いは残したくないのだ。▼
[クリス]
アラン殿…▼
なぜ、そこまでして…?▼
[アラン]
以前、君は問うたな。
騎士の道とは何かと…▼
私は、長い間、
その道を求めて
さまよっていた…▼
この戦争こそが、
私の道なのだ…▼
[クリス]
アラン殿…▼
[アラン]
己の道に殉じることこそ
騎士の誉れ…▼
クリス、頼む。
そなたも騎士ならば
わかるはずだ…▼
[クリス]
……▼
…わかりました。
そこまでのご覚悟ならば…
おれに止めることはできません。▼
[アラン]
感謝する、クリス…▼

アランと主人公3

[アラン]
昔…
私がアリティアとは異なる国に
仕えていた時のことだ。▼
領地で反乱が起き、
私は主君の命を受けて
鎮圧に向かった。▼
だが、そこにいたのは
反乱軍ではなく…▼
不作で冬を越すことができぬ
貧しい民たちだった。▼
[クリス]
……▼
[アラン]
彼らに戦う意思などなかった。
ただ、生きるためには…
訴えを起こすしかなかったのだ。▼
主君はそれを知りながら、
見せしめとして
彼らを討てと命じた。▼
そして、私は…
その命に従った。▼
[クリス]
…アラン殿…▼
[アラン]
主君への忠誠こそ騎士の道、
私はそう考えていた。▼
だが、私は誤った。
それから私は主君のもとを離れ…
長い間放浪の日を送った…▼
[クリス]
そんなことが…▼
しかし、
それはアラン殿の罪ではない。
罪を問われるべきは…▼
[アラン]
いや、私は…私を許せぬ。▼
私は命令に従っただけ…
私は悪くない…
心中でそう言い訳した私を。▼
誰より、私自身が許せぬのだ。▼
[クリス]
アラン殿…▼
[アラン]
心から忠誠を誓える主君…
私はその方を探し、
やっと出会えたのだ。▼
マルス様こそ我が主君。
あの方のために戦う限り、
私は己の道を進める…▼
[クリス]
だから…
そこまでの無理をして
この戦争に…▼
[アラン]
私はもう長くはない。
この戦いが終わるまでの命だろう。▼
だが、それで悔いはない。▼
騎士とは
命令に従うだけの人形ではない。
それは忠義ではない。▼
己が信じる主のもとで、
己が信じる正義を行う。
それが私の騎士の道だ。▼
[クリス]
アラン殿…▼
アラン殿、よろしければ、
あなたの道を
おれに継がせてください。▼
[アラン]
クリス…▼
[クリス]
あなたのお話で、
はっきりと見えた気がするのです。▼
おれが進むべき、
騎士の道が…▼

フレイと主人公

フレイと主人公1

[クリス]
フレイ殿、
質問してもよろしいですか?▼
[フレイ]
どうした、クリス?▼
[クリス]
魔王ガーネフについて
教えていただきたいのです。▼
[フレイ]
そうだな。
私の知っていることであれば…▼
だが、何も私に聞かずとも
他にもっと詳しい人々がいるだろう?▼
[クリス]
おれたち新人騎士にとっては、
フレイ殿は講義の先生ですから。▼
[フレイ]
ああ、もともと教えることは
不得手なのだが…▼
あの時は成り行きで
講義を務めることになったな。▼
[クリス]
そうだったのですか?
慣れたご様子でしたが…▼
[フレイ]
いや。
ただカイン殿は
実技が最も力を発揮できるし、▼
アベル殿は適任だが、
すでに騎士団を去られてしまった。▼
ドーガ殿、ゴードン殿も
あまり教官役を好むような
性格ではない。▼
[クリス]
だから、フレイ殿が
教官を務められたのですね。▼
大変だったのではないですか?▼
[フレイ]
ああ、そうだな。
ものわかりの良い
生徒ばかりではない。▼
苦労する役割なのはわかっていたが、
他の方が苦労するのは気の毒だ…
それくらいなら自分が、とな。▼
[クリス]
苦労を背負い込む性格ですね、
フレイ殿は。▼
[フレイ]
はは、そうかもしれんな。▼

フレイと主人公2

[フレイ]
…そして、マルス様は
ガーネフが操るマフーの魔法を、
スターライトの魔法で打ち破った。▼
スターライトこそが、
ガーネフを倒せる
唯一の魔法だったのだ。▼
[クリス]
なるほど…▼
[フレイ]
そろそろ日暮れか。
では、今日の講義は
ここまでとしようか。▼
[クリス]
ありがとうございます。▼
[フレイ]
ああ。ではまた明日にでも…
っ…▼
[クリス]
フレイ殿!
大丈夫ですか?▼
[フレイ]
すまないな、足がもつれた。
私ももう年らしい。▼
[クリス]
…!?
フレイ殿、その傷跡は…?▼
[フレイ]
…古傷だ。
時折痛むだけだ、大したことはない。▼
[クリス]
しかし…
とてもそうは見えません。
あまりにもひどい…▼
その傷はどこで
負われたのですか?
教えてください!▼
[フレイ]
君は何でも
私に質問するくせが
ついてしまったようだな…▼
そうだな、
この傷は…
ずいぶん昔のものだ。▼
[クリス]
では、前の戦争で…?▼
[フレイ]
いや、それよりも
昔のことになる…▼
これは、
幼いマルス様を逃がす時に
負った傷だ…▼

フレイと主人公3

[クリス]
フレイ殿!
ジェイガン様から聞きました。
その傷のこと…▼
[フレイ]
……▼
[クリス]
あなたがその傷を負ったのは
まだ子供だったマルス様が
アリティア城を脱出される時…▼
敵に囲まれた死地で、
幼いマルス様をかばうために、
あなたは一人囮になられたと…▼
そして…
生きているのが不思議なほどの
重傷を負われたと…▼
[フレイ]
……▼
敵は私を切り刻み、
死んだものと思ったらしい。
実際、命があったのは奇跡だ…▼
何日も生死の境をさまよった私は
記憶を失い、それから長い間
別人として生きていた…▼
記憶と、体の傷…
すべてが元に戻り、
マルス様のもとへ戻れたのは、▼
それより後…
もう何年も後のことだ…▼
[クリス]
なぜ、フレイ殿が囮に?▼
[フレイ]
私だけではない。
あの場にいた者たちは皆、
自ら囮になる覚悟を決めていた。▼
ただ…そうだな、
講師を引き受けた時と同じだ。▼
私は他の者が
犠牲になるのは心苦しかったのだ。
それくらいなら自分が…▼
[クリス]
そんな…!▼
[フレイ]
クリス…?▼
[クリス]
フレイ殿…
フレイ殿の志は立派です。
ですが…▼
少しはご自身のことも
大切になさってください。▼
フレイ殿ご自身の
幸せも考えてください。▼
そうでなければ、
フレイ殿があまりに…▼
[フレイ]
クリス…▼
すまないな、
生徒である君に心配させるとは、
講師失格だ。▼
[クリス]
これからは
フレイ殿の御苦労を
おれが半分引き受けます。▼
これからは、
おれにも分けてください。▼
どうか…
フレイ殿お一人で
背負い込まないでください…▼
[フレイ]
クリス…▼
わかった。そうしよう。▼
[クリス]
約束ですよ。▼
[フレイ]
ああ、約束だ。▼

ノルンと主人公

ノルンと主人公1

[ノルン]
きゃっ!▼
[クリス]
大丈夫ですか?▼
[ノルン]
ごめんなさい、クリスさん。
あたしってドジだから…▼
ああ、荷物落としちゃった。
拾わなきゃ…▼
[クリス]
あ、おれも手伝います。▼
[ノルン]
あ、ありがとう。▼
そうだ、クリスさん。
あたしたち同じアリティア軍ですし、
他人行儀はやめませんか?▼
年も近いし、あなたが
見習い騎士の仲間たちと
話すように話せたら嬉しいなって。▼
[クリス]
そう…そうだな。▼
確かにその方がありがたい。
これでいいか、ノルン?▼
[ノルン]
そうそう、そんな感じ。▼
じゃあ、クリス!
これからもよろしく。▼
[クリス]
ああ、こちらこそ。▼

ノルンと主人公2

[ノルン]
…でね、あたしは
脱出される途中の
マルス様とお会いして、▼
弓兵として、
マルス様たちと共に
戦うことになったの。▼
[クリス]
そうだったのか。
その頃のおれは、
村で修行に明け暮れていたな…▼
[ノルン]
そういえば、
クリスの故郷は
どんなところ?▼
[クリス]
セラ村という小さな村だ。▼
[ノルン]
セラ村って、え?
もしかして、うちの村から
山一つこえた隣村の?▼
[クリス]
そうだったのか?▼
[ノルン]
あれ、ちょっと待って。▼
ねえクリス、
あなたもしかして…▼
小さい頃、あたしたちの村に
薪を運んできてくれたこと
なかった?▼
[クリス]
薪運び?
ああ、それなら子供の頃、
祖父の言いつけでやっていた。▼
行軍訓練のかわりにと、
山ほど担いでは
あちこちの村まで運んでたな。▼
[ノルン]
そう、そうよ。
小さいのに凄い力持ちの男の子。
村で評判になってたんだから。▼
ああ、懐かしいな。
こんなところで
あなたとまた会えるなんて…▼
小さい頃のあなたは、
とてもまっすぐで
強い目をしてた。▼
そうなんだ。
あなたがあの時の…▼

ノルンと主人公3

[ノルン]
ね、憶えてる?
クリス。▼
子供の頃、あたしたち一度だけ
一緒に遊んだことがあるの。▼
[クリス]
…いや、すまん。▼
子供の頃は…
祖父にしごかれた
思い出ばかりだな。▼
[ノルン]
そうなんだ、
ちょっぴり残念かな…▼
あたしが
アリティア軍に志願したのは、
あなたを見たからなのに。▼
[クリス]
え? そうなのか?▼
[ノルン]
あなたはもう
憶えてないかもしれないけど、
あたしは憶えてる。▼
あたしが森でね、
迷子になって泣いてた時…
あなたが来てくれたの。▼
あなたは困った様子だったけど、
でも一生懸命
あたしをなぐさめてくれた。▼
「おれがついてるから大丈夫、
 帰り道はこっちだ」って。
すごく頼もしかった。▼
[クリス]
そんなこと言ってたのか?
おれは重度の
方向音痴なんだが…▼
[ノルン]
そうなの、ふふ。
結局あなたも道に迷って、
二人で途方にくれてたんだけどね。▼
でも、大人たちが来てくれるまで、
あなたはずっと
あたしの傍にいてくれた…▼
[クリス]
ああ、思い出した気がする。
あの女の子が、君か…▼
[ノルン]
あなたはずっと
アリティア騎士になるって
言ってたでしょ?▼
あなたの話を聞いて、
あたしもアリティアのために
何かしたいって思ったの。▼
だから、今のあたしは
あなたのおかげでもあるのよ。▼
[クリス]
そうか。人生、何があるか
わからないものだな…▼
[ノルン]
それに…▼
アリティア軍に入れば
あなたにまた会えるかも…
そう思ったから…▼
[クリス]
え?▼
[ノルン]
あっ…そ、その…
い、今のはなしね。
つい口がすべったというか…▼
子供の頃の話だから…
あんまり気にしないでね。▼
[クリス]
わ、わかった。▼
[ノルン]
あはは…▼
クリス、戦いが終わったら、
また村に遊びに来て。
あたし、ご馳走するからね。▼

カインと主人公

カインと主人公1 

[カイン]
はっ! せいっ!▼
[クリス]
カイン殿!
こちらで訓練でしたか。▼
[カイン]
おお、クリス。
どうしたのだ?▼
[クリス]
実は、カイン殿に
折り入ってお願いがあります。▼
おれの訓練を、
カイン殿にご指導
いただけないでしょうか?▼
[カイン]
おれに?▼
[クリス]
はい。カイン殿は
おれたち騎士見習いの
教官でしたから。▼
カイン殿に
厳しく鍛えていただければ、
訓練の励みになります。▼
[カイン]
わかった。
それがお前のためになるなら、
おれは全力を尽くそう。▼
だが、覚悟しておけ。
見習い時代のように甘くはない。
本気でいくぞ!▼
[クリス]
はい! お願いします。▼

カインと主人公2 

[カイン]
まだまだだ!
もっと速く!▼
[クリス]
はっ!▼
くっ…▼
[カイン]
どうしたクリス、
もう終わりか!▼
[クリス]
いえ、カイン殿!
おれはまだやれます!▼
[カイン]
ならば立て!▼
[クリス]
はい!▼
はっ! せいっ!▼
はぁっ!▼
[カイン]
…よし。
ではここで小休止だ。▼
[クリス]
いえ、カイン殿。
おれはまだ…!▼
[カイン]
だめだ。
無理をして体を壊しては
元も子もない。▼
お前の身体を
鍛えるのがおれの役目だ。
おれを信じて全て任せろ。▼
[クリス]
わかりました。
では、休ませていただきます。▼
…カイン殿といると、
なんだか祖父のことを思い出します。▼
[カイン
祖父?▼
[クリス]
はい。おれの祖父もこうして、
おれを指導してくれました。
なんだか懐かしい…▼
[カイン]
そ、そうか。▼
ところでクリス…
おれはそんなに
老けて見えるのだろうか?▼
[クリス]
え?▼
[カイン]
一応これでもまだ二十代なのだが…
そうか、祖父に似てるか…
さすがに落ち込むな…▼
[クリス]
あ、いえ!
そういう意味ではなく…▼

カインと主人公3

[クリス]
はっ! はっ! はぁっ!▼
[カイン]
よし、ここで小休止だ。▼
良いぞ、クリス。
お前はどんどん力をつけている。▼
[クリス]
はい、カイン殿の
ご指導のおかげです。▼
[カイン]
だが、気は抜くな。
これからも
厳しい訓練を課していくぞ。▼
そこで得た力で、
マルス様をお守りするのだ。▼
クリス、お前には…
おれのような悔いを
味わって欲しくない。▼
[クリス]
カイン殿?
悔いとは…▼
[カイン]
お前には、
話しておかねばならんな。▼
かつておれは、
マルス様のお父上を
守れなかった…▼
前の戦より数年前…
暗黒竜メディウスが蘇り、
世界に災いをもたらしていた頃、▼
メディウスを討つべく
先王コーネリアス様は出陣した。
おれもその傍らにあった。▼
だが、戦は敗北…
コーネリアス様は戦死され…
おれは王城へ敗走した…▼
[クリス]
……▼
[カイン]
守るべき主君を失って、
おめおめと生き延びる…
騎士としてあれ以上の屈辱はない。▼
マルス様に
お父上の最期を報告する時…
おれは…▼
[クリス]
カイン殿…▼
[カイン]
…すまん。
おれはお前には…
同じ思いをしてほしくない。▼
この先、マルス様やお前が
倒れるようなことがあれば、
それはおれの責任だ。▼
だから、クリス。
おれは全力でお前を鍛える。▼
おれの無念、おれの思い…
お前なら全て受け止めてくれる。
そう信じている。▼
[クリス]
はい…カイン殿!▼
[カイン]
よし、では訓練を続けるぞ!▼

アベルと主人公

アベルと主人公1

[アベル]
君は…クリス、
そんなに慌ててどうしたんだ?▼
[クリス]
これはアベル殿!▼
実は、
火起こしをしていたのですが、
なかなか火がつかず、▼
倉庫から
別の火打石を
とって来ようかと…▼
[アベル]
ああ、火打石ならここにある。
ほら、使うと良い。▼
[クリス]
これは、ありがとうございます。▼
[アベル]
もし良ければ
この火口箱も使ってくれ。
木クズも多少ならあるし…▼
[クリス]
よ、用意がいいのですね、
アベル殿。▼
[アベル]
おれはアリティアで
小さな店をやっていたからね。
こういう品々も取り扱っている。▼
[クリス]
そうだったのですね。
では、代金を
お支払いしなければ…▼
[アベル]
いや、お代はいらないよ。
欲しい時は
いつでも言って欲しい。▼
[クリス]
それは
ありがたいのですが…▼
よろしいのですか?
それでは商売として
問題が出るのでは?▼
[アベル]
うん、それを
言われると弱いな…▼
エストにもよく怒られたよ。
あなたが優しすぎると
お店が潰れちゃうって…▼

アベルと主人公2

[クリス]
アベル殿は、
前の戦争ではアリティア騎士として
戦われていたそうですね。▼
[アベル]
ああ。
特にカインとは親しくてね、
互いを高めあう仲間だった。▼
[クリス]
なぜ騎士団を
辞めてしまわれたのか、
聞いてもよろしいですか?▼
[アベル]
不満があったわけではないんだ。
ただ、おれにはアリティアで
店をやりたいという夢があった。▼
小さな店で
妻と共に慎ましく暮らす…
そんな生き方に憧れていた。▼
もちろん一方で、
アリティア騎士として
尽くしたい思いもあった。▼
[クリス]
はい。
それはアベル殿の戦いを
見ればわかります。▼
[アベル]
騎士と、自分の店…
両方ともおれにとっては
大切なものだった。▼
長い間悩んで、
店を選んだけど、
騎士団を離れるのは辛かったよ。▼
大切なものが二つある時、
両方はなかなか
手に入らないものだね…▼

アベルと主人公3

[アベル]
…エストとは、
前の戦争で知り合ったんだ。▼
彼女は明るくて純粋で、
共に戦ううちに
お互いひかれていった。▼
慎ましい暮らしだったけど、
二人で店を持ってからは
本当に幸せだったよ。▼
[クリス]
お話を聞くだけで、
幸せそうな光景が目に浮かびます。▼
戦争が終われば、
またそんな平和が
戻ってくるはずです。▼
[アベル]
…そうだね。▼
そういえば君は、恋人は?▼
[クリス]
いえ、おれは騎士ですから。▼
[アベル]
騎士だって、
人を好きになってはいけない
決まりはないよ。▼
もし君に恋人ができたら、
きっとマルス様も
嬉しいんじゃないかな?▼
[クリス]
…ど、努力してみます。▼
[アベル]
でも、そうだね…
もし大切な人ができたら、
気をつけるんだ。▼
大切な人を二人もつことは、
迷いを抱えることに
なるかもしれない…▼
[クリス]
アベル殿…▼
[アベル]
アカネイア軍に
エストを人質にとられた
あの時…▼
あの時も、
おれは選ばなければならなかった。▼
エストか、マルス様か。
大切な二人のうち、
どちらかを…▼
[クリス]
……▼
[アベル]
おれは結局…
どちらも選べなかった。
いくら考えても、出来ない。▼
大切なものが二つある時、
両方はなかなか
手に入らない…▼
結局、おれはあの時
どうすべきだったのか…
今もわからない。▼
[クリス]
アベル殿は最善を尽くされた、
おれはそう思います。▼
それに、大切なのは
過去よりもこれから…
未来です。▼
[アベル]
そうだな、
君の言うとおりだ。▼
ありがとう、クリス。▼
この戦争が終わった後…
いつか君にもおれの店に来て欲しい。
安くさせてもらうよ。▼
[クリス]
はい、アベル殿。▼

カタリナと主人公

カタリナと主人公1

[カタリナ]
あ、クリス。
今日も訓練ですか?▼
[クリス]
ああ。
毎日続けてこそだからな。▼
[カタリナ]
……▼
[クリス]

どうした?▼
[カタリナ]
あ、いえ…
クリスを見ていました。▼
[クリス]
それはわかるが…▼
何か用があったんじゃないのか?▼
[カタリナ]
あ、えーと、その…▼
クリス、何か
私にして欲しいことは
ありませんか?▼
[クリス]
して欲しいこと?▼
[カタリナ]
はい。
私がこうしていられるのは
クリスのおかげですから…▼
そのお返しをしたいんです。
私、クリスのためなら
何でもします。▼
[クリス]
な、何でも?▼
[カタリナ]
は、はい…
…何でも…します…▼
[クリス]
…そ、そうだな。
じゃあ一緒に訓練するか?▼
[カタリナ]
え…そんなことで
良いのですか?▼
[クリス]
ああ、相手がいる方が
訓練にも熱が入るからな。▼
[カタリナ]
わかりました。
じゃあご一緒しますね。▼

カタリナと主人公2

[カタリナ]
…………▼
[クリス]
カタリナ?▼
[カタリナ]
あ、クリス。▼
[クリス]
ん? それは?▼
[カタリナ]
え、ええっと…▼
[クリス]
ビーズの装飾品?
ずいぶん古いもののようだな。▼
[カタリナ]
はい、これは
もう何年も前の…▼
クライネからの贈り物なんです。▼
[クリス]
クライネ…
お前がいた組織の仲間だったな。▼
[カタリナ]
はい。
クライネは私と同じ孤児で…▼
今日は
クライネと私の誕生日なんです。▼
[クリス]
……▼
[カタリナ]
本当は
捨てられた私たちに、
誕生日なんてわかりません。▼
でもある時、クライネは
今日が自分の誕生日だって
言い張って…▼
誕生日の贈り物を
よこしなさいって
ダダをこねたんです。▼
で、なんとか贈り物をあげたら、
お返しにって
これをくれたんです。▼
あんたもあたしと
同じ誕生日にしてあげる、って…▼
…… ……▼
[クリス]
カタリナ…▼
気持ちはわかるが、
あまり思いつめるな。▼
[カタリナ]
はい…
ありがとうございます。▼

カタリナと主人公3

[カタリナ]
クリス、
もうすぐこの戦いも終わりますね。▼
[クリス]
ああ。
おれたちは勝つ。▼
マルス様が治める
平和な世がやってくるんだ。▼
[カタリナ]
はい……▼
クリス、
私、クリスと今まで
一緒にいられて幸せでした。▼
あなたと初めて
会った時からずっと…▼
あなたとの思い出は
私の一生の宝物です。
私、大切にとっておきます…▼
[クリス]
そんな思い出、
別にとっておかなくて良いぞ。▼
カタリナはこれからも
おれたちと一緒に…▼
もっと幸せな思い出を、
いくらでも
たくさん作れるんだ。▼
[カタリナ]
はい、クリス…▼
[クリス]
そろそろ軍議の時間だな。
行くか、カタリナ。▼
[カタリナ]
あ、はい。
ちょ、ちょっと用事が…
後ですぐ行きますね。▼
[クリス]
ああ、わかった。▼
(クリスが立ち去る)
[カタリナ]
…………▼
……クリス……▼
好きです、クリス。▼
そ、その…
一番じゃなくても良いです。
クリスが他の女性を好きでも…▼
時々、私にも話しかけてくれるだけで…
それだけで私、
幸せな気持ちになれます。▼
だから…クリス…▼
(クリスが戻ってくる)
[クリス]
カタリナ?▼
[カタリナ]

あわわ…
す、すすすみません!▼
じ、じゃあクリスまたっ!▼
(カタリナが立ち去る)
[クリス]
あ、おいカタリナ…?▼

コメント



*1 ○○にはクリスの容姿によって呼び名が変化する。詳しくはこちらを参照。

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Last-modified: 2024-07-10 (水) 08:33:48
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