序章 リインカーネーション†
高校生の蒼井樹は、同級生の赤城斗馬に誘われて
海岸沿いにあるテレビ局のイベントスペース・
だいたま展望台を訪れる。
けれど、待ち合わせ時間になっても、
斗馬は姿を見せず…遅刻の連絡が届く。
とりあえずイベントを見ながら、
時間をつぶすことにした樹の目に入ったのは
幼馴染の織部つばさだった。
つばさが出場したアイドルオーディションを
ミラージュなる謎の存在が襲撃。
絶望的な状況だが、つばさを助けに行く樹。
身を危険に晒しながらも不思議な力を覚醒させ、
つばさを救出。つばさもまた、秘めたる力に
目覚めるのだった。
後から合流した斗馬の助けもあり、
樹たちは見事、ミラージュを
撃破することに成功する。
(だいたま展望台)
- [樹]
- なんかイベントやってる……。
それにしても遅いな、トウマ。
ん?
コミュニケーションツール TOPIC
ゲーム中、樹(イツキ)はTOPICという
コミュニケーションツールを持ち歩いています。
TOPICによるコミュニケーションは
専用のTOPIC画面の中で行います。
通常は+を押すとTOPIC画面を表示します。
ただしストーリー上で重要な着信があった時は
TOPIC画面が自動的に表示されます。
斗馬「すまんイツキ少し遅れる!」
斗馬「エキストラの仕事ようやく終わった」
斗馬「俺から誘ったのに悪いな」
《選択》
-気にするなって
-もう帰る
--「気にするなって」を選択
樹「気にするなって」
斗馬「感謝 本当にすまん!」
--「もう帰る」を選択
樹「もう帰る」
斗馬「おいおい そんな怒るなよー
謝ってるだろ この通り!」
斗馬(スタンプ)
樹「冗談だよ」
《共通》
斗馬「あ そういえばお台場で
ツバサちゃんらしき人影を見たんだけど
お前 何か聞いてねーか?」
樹「いや…」
斗馬「人違いだったんかな…
まぁいいや とにかく急ぐから
もうちっと待っててくれい!」
斗馬(スタンプ)
- [樹]
- (しばらくこのあたりをうろついてみるか……。)
- [樹]
- ツバサ?
(つばさに話しかける)
- [つばさ]
- え!?い、イツキ君!?
- [樹]
- やっぱりツバサだった。
- [つばさ]
- きょ、今日は
トウマ君と一緒じゃなかったの!?
- [樹]
- トウマが遅れてるんだ。
だから、しばらくここで時間をつぶすつもり。
- [つばさ]
- うぐ、トウマ君め…。
- [樹]
- ツバサ?
- [つばさ]
- え、え~っと…。
そ、そういえば、今度!
Kiriaが渋谷のど真ん中で
ライブやるって知ってる? すごいよね!
《選択》
- [樹]
- うん、すごい。
- [つばさ]
- だよねだよね!Kiriaって、
今や日本の女性トップアーティストだもん。
憧れちゃう…。
- [樹]
- ツバサは本当にKiriaのこと好きだね。
- [つばさ]
- 大ファンですから!
- [樹]
- …『きりあ?』
確か、ツバサが好きな…歌手だっけ。
- [つばさ]
- もう…ずっとお勧めしてるのに
どうしてうろ覚えなのかな。
Kiriaは今や、
日本の女性トップアーティストだよ?
イツキ君も聴こうよ!
《共通》
- [つばさ]
- イツキ君も聴こうよ!
- [樹]
- 気が向いたら。
- [つばさ]
- 約束だよ?
- [樹]
- はいはい。
- [つばさ]
- その生返事…聴く気ないよね。
むぅ~…。
イツキ君は幼なじみなんだから、
もっと私のお願いを真剣に聞くべきだと思う。
決めた、Kiria聴かなかったら…
パフェをおごってもらいます、もちろん特大の!
- [樹]
- それくらいなら奢るけど。
そこまでKiriaを布教しなくても。
- [つばさ]
- そんなことないよ! だって私、
イツキ君とKiriaの話したいもん!
- [樹]
- まあ、Kiriaの話は置いといて…
話を戻すと、ツバサって
だいたまで何か用事?
- [つばさ]
- うまく誤魔化せたと思ったのに!?
い、いやいや、えっとえっと…。
- [アナウンス]
- 新世代アイドル発掘オーディション、
ワン・オブ・ミレニアムに出場予定の方は
受付まで集合してください。
- [つばさ]
- あぁっ、たたた大変!
き、急用を思い出した! い、行かなきゃ!
そういうわけだから…じゃあねっ!
- [樹]
- ツバサ?
- [樹]
- (奥の方が賑わっているようだな…。
トウマもまだ来そうにないし、
見に行ってみるか…)
ワン・オブ・ミレニアム†
(オーディション会場)
- [司会者]
- 新世代のアイドル発掘オーディション、
ワン・オブ・ミレニアムも今回で最終選考…。
私は司会の五十院輝です。
- [五十院]
- さてさて、この中からデビューの栄冠を
手にするのは果たして誰か!
会場の皆さんも気になってますよねー?
- [会場の歓声]
- おおおぉぉぉ!
- [五十院]
- 私もです!!
司会の五十院によるアイドルオーディションが
始まったようだ…。
- [五十院]
- 次は4番、織部つばさちゃん。
- [会場の歓声]
- おお……!
- [樹]
- え? ツバサ?
- [つばさ]
- 織部…つばさです!
よろしくお願いしましゅ!
- [会場の歓声]
- くすくす……!
- [つばさ]
- うぅ…噛んじゃった。
- [樹]
- なんでツバサがオーディションに…?
…え?
さっきのは…いったい…?
- [五十院]
- ツバサちゃんは
どんなアイドルになりたいですか?
- [つばさ]
- わ、私は…みんなを元気にしてあげられる…
アイドルになりたいです!
- [会場の歓声]
- おお……。
- [五十院]
- じゃあ、ツバサちゃんが
そう思うようになったきっかけは?
皆さんも聞きたいですよねー?
- [会場の歓声]
- 聞きたーい!
- [つばさ]
- えっと…。
私…昔、
ひどくふさぎ込んでしまったことがあって…。
周りの人たちは私を気遣ってくれたんですけど、
それがプレッシャーになってしまった
というか…。
でも、幼なじみだけは、さりげなく…
普段と同じように私に接してくれて…。
それが励みになって…
少しずつ元気が出るようになりました。
だから、私も…幼なじみのように、誰かを
元気にしてあげられるようになりたいです。
- [樹]
- ……。
- [五十院]
- ところで、その…ふさぎ込んでしまったのは、
何があったんでしょうか?
- [つばさ]
- え…それは…。
- [五十院]
- もしかして、お姉さんと関係ありますか?
- [つばさ]
- ……っ!?
- [五十院]
- ツバサちゃんのお姉さんは
アイドルの織部彩羽さんですよね?
- [つばさ]
- はい…そう、です。
- [五十院]
- 言ってくれなきゃー
こんな大切な情報、どうして黙ってるかなあ。
で、どんなお姉さんだったの?
- [つばさ]
- 明るくて、歌が上手で…
何より…と、とても優しい姉でした。
- [五十院]
- でもでも、ツバサちゃんのお姉さんは、
5年前の…いわゆる『こけら落とし消失事件』で
消えてしまったんですよね!
- [つばさ]
- ……。
- [怪しむ観客]
- なんか…質問、変じゃね?
- [事情通の男性]
- 『こけら落とし消失事件』って、
昔、役者とか観客が集団消失したアレか?
- [五十院]
- 消えてしまった大好きな姉を思い、悲しむ少女。
なんという悲劇!
私も涙無しでは語れません!
しかし、しかしですよ! ここで問題です。
ツバサさん。あなたの大いなる才能と引き換えに
大好きな、お姉さんに会えるとしたら……
どうしますか?
- [つばさ]
- …………。
- [五十院]
- 実は……あなたのお姉さん、織部彩羽さんを
この場に呼んでいます!
- [つばさ]
- ……え?お、お姉ちゃんを!?
- [五十院]
- はい、騙されたー!
単純バカにはペナルティ!
お前も、姉と同じになれえええええええ!
- [怯える観客]
- ひぎゃああああああっ!
や、やめっ、おおぉ……。
- [怯える観客]
- なっ、なんなのよぉ!
いやあああ! ああ、ぁぁ…。
- [五十院]
- あはははははは!!
さあ、お前ら!
人間どもからパフォーマを奪いつくせ!!
- [樹]
- うぅ…何が…起こってる……?
- [つばさ]
- いやああああああああああああっ!!
- [樹]
- クッ!
- [五十院]
- お前たち、絶対にそいつを逃がすな!
アレの依り代の最有力候補だ!
- [つばさ]
- いやああああああ……!!
- [樹]
- ツバサ!
- [つばさ]
- た、助けて…!
イツキ君!
- [樹]
- くっ……!
一体…何が起こって…!
…つ、ツバサっ!
- [樹]
- 助けに…行かないと……!
メニューとセーブ
Yでメニューを開くことができます。
行動を記録したい場合は、メニュー内の
Systemからゲームデータの
セーブを行うことができます。
こまめにセーブすることを心がけましょう。
また、ゲームを進めていくと
メニュー内に様々な機能が追加されていきます。
- [樹]
- (この先にツバサがいるはずだ…!)
《選択》
幻想だいたま†
(幻想だいたま上層)
- [樹]
- ツバサ…!
え…ここはいったい…?
だいたま…なのか…?
- [謎の少女]
- …急いで……。
- [樹]
- え?
- [謎の少女]
- …あの人が危ない……。
この奥へ…急いで…。
- [樹]
- 今の子は……?
…いや、今はツバサを捜そう。
斗馬「おい だいたま
ヤバいことになってるんだけど
お前今どこにいるんだ?」
樹「だいたまだと思う…
変な門みたいなのくぐったら
わけが分からない場所で…」
斗馬「まずいな
そこは危険だ」
樹「知ってるのか?」
斗馬「説明してる暇はない!
すぐにそこから出ろイツキ!」
樹「よくわからないけど…」
樹「ツバサが化け物にさらわれたんだ
放っておくわけにはいかない」
斗馬「おい!イツキ!」
- [女性の声]
- キャアアアアアアア!!
- [樹]
- クッ!
(幻想だいたま下層)
- [女性の声]
- キャアアアアアアア!!
- [樹]
- 今の声は…!?
(ムービー)
- [樹]
- (扉の向こうに、危険な気配を感じる…。
どうしようか?)
《選択》
- [つばさの声]
- …いや……やめ……。
- [樹]
- !!
ツバサっ!
- [異形の男]
- …寄こせ……力…。
寄こせ……寄こせ……。
- [樹]
- うわっ!
(ムービー)
(展望台内部)
- [異形の男]
- くっ…俺は何をしていたんだ…。
- [樹]
- く……っ!
- [異形の男]
- ここは…俺が食い止める!
- [樹]
- ど…どうして…?
- [異形の男]
- 話は後だ!
お前はあの子を助けてやれ!
- [つばさ]
- うぅ…っ!
- [樹]
- ツバサ!
- [異形の男]
- ……急げ!
- [樹]
- くっ…でも、ツバサを助けるには…
どうすれば……。
- [つばさ]
- イツキ…君…?
- [樹]
- …うん!
(ムービー)
- [異形の男]
- なんとか倒せたようだな。
- [異形の女]
- 戻ることもできるみたいね。
- [異形の男]
- まだ状況が理解できんが
俺の名が『クロム』ということだけは
覚えている…。
- [樹]
- クロムか…ありがとう。
おかげで、ツバサを助けることができた。
俺はイツキ…蒼井樹っていうんだ。
- [クロム]
- アオイイツキ、か…。
- [樹]
- ?
- [クロム]
- こちらこそ礼を言わせてくれ。
お前の内に秘めた輝きが
俺の闇を払ってくれたんだ。
…ありがとう。
そして、よろしく、イツキ。
- [樹]
- ……ああ!
よろしく、クロム!
- [異形の女]
- 私は『シーダ』。
あなたは、ツバサ、という名前なの?
- [つばさ]
- え? あ、はい!
織部つばさ、18歳です!
- [シーダ]
- ごめんなさい、ツバサ。
私のせいで…怖かったわよね?
- [つばさ]
- それは…
はい、確かに怖かったです。
でも、あなたがいなかったら、
今ごろどうなってたか分からないから…
ありがとうございます、シーダさん。
- [シーダ]
- シーダでいいわ…
ツバサは優しい子ね。
- [樹]
- それで…結局クロムたちって何者?
俺たちを襲ったり助けたり…。
- [クロム]
- 待ってくれ!
俺は、なぜ自分がここにいるのかすら、
分からないんだ!!
- [つばさ]
- シーダも…ですか?
- [シーダ]
- 私も、思い出そう…とはしてるのだけど…。
- [つばさ]
- そっか…どうしよう、イツキ君?
- [クロム]
- それだが…できるだけ早く脱出した方がいい。
あれが、敵の全てだとは限らない。
- [樹]
- クロムの言うとおりだ。
詳しい事は生き延びてから考えよう。
マップの活用
移動中は、画面左下のミニマップで
現在地の周辺を確認することができます。
また+でTOPIC画面を開き、
L/Rを押してMAPを選ぶと、
これまで踏破した場所が全て表示される
全体マップを確認することができます。
ミニマップと全体マップを活用して
危険なダンジョンを切り抜けてください。
(幻想だいたま下層)
- [クロム]
- 待て、イツキ。
- [樹]
- (ここにも敵が…!)
エネミーシンボルと剣攻撃
目の前に見えているのは、
敵ミラージュの存在を示すシンボルです。
このシンボルに接触するとバトルが始まります。
Xで剣攻撃を行い、シンボルを
斬り倒し、バトルを回避することも可能です。
また、倒れた状態のシンボルに接触すると
先制攻撃が成功することもあります。
積極的に剣攻撃を活用していきましょう。
- [クロム]
- かなりの敵がひそんでいるようだな……。
生き残るためにも、体力に気を配って
早めの回復をするんだ。
(幻想だいたま上層)
斗馬「イツキ 無事か!?」
樹「ああ なんとか
それとツバサも無事だよ
合流できた」
斗馬「で
今お前どの辺りにいる?」
樹「わかるわけないだろ…」
斗馬「オーケーバカ野郎…
だったら出口に向かえ いいな?」
斗馬「南の方に丸っこい建物があるはず
そこが出口だからそれを探せ!」
斗馬「いいか? くれぐれも気をつけろよ…
絶対に死ぬんじゃねーぞ!」
- [樹]
- あそこか…。
- [つばさ]
- きゃあああ!
い、イツキ君っ!
- [樹]
- くっ…!
- [樹]
- …化け物たちが落とすコレって、なんだろう?
- [クロム]
- それは…『パフォーマ』だ。
おそらく、人間たちから奪ったものだろう…。
- [つばさ]
- ぱふぉーま?
- [シーダ]
- あなたたち人間のみが持つ内なる力…
そして…私たちのような存在の糧となるものよ。
- [樹]
- オーディションの司会者は…
このパフォーマを狙って
人をさらっていたのか…。
- [つばさ]
- でもこれ、キラキラしててキレイだね!
- [シーダ]
- ふふ…ツバサの中からも、
パフォーマの輝きを感じるわ。
- [樹]
- 人間の持つ力…か。
- [樹]
- (扉の向こうに、危険な気配を感じる…。
どうしようか?)
《選択》
- [五十院]
- そこで止まれっ、つばさ!
- [つばさ]
- きゃあっ!?
- [樹]
- お、オーディションの司会者…!?
- [五十院]
- シーダめ、取りこまれやがって…
俺から逃げられると思うな!!
- [つばさ]
- ひっ…。
- [五十院]
- で、そっちの男…貴様は誰のマスターだ?
随分と強いパフォーマを感じるが…。
- [クロム]
- こいつ…今までの敵と違う!
気をつけろイツキ!!
- [五十院]
- クロム!?
はは……あはははははははは!!
見つけた……シーダだけでなく、
クロムの器も見つけたああああああ!!
- [樹]
- くっ…!
- [男の声]
- 無事か、イツキ!?
- [樹]
- え、その声……。
- [樹&つばさ]
- トウマ!!
- [斗馬]
- 待たせたな、ヒーロー参上だぜ!
(戦闘開始)
- [斗馬]
- へっ、決まったぁ! …って、あれ?
イツキたちもマスターになってるのかよ!
- [男の声]
- どうやら、そのようだな。
- [五十院]
- あはははははははは!!
- [斗馬]
- …あ?
- [五十院]
- ミラージュが増えたあ!
全員、俺と共に来てもらうぞ!
- [斗馬]
- ……はっ、そう簡単に行くかよ!
逆にあんたから、
そのミラージュ追い出してやるぜ!
(戦闘終了、展望台内部)
- [斗馬]
- 悪のミラージュ討ち取ったりぃ~ってな!
- [男の声]
- 勢いに乗ったいい戦いぶりだったぞ、
トウマ。だが、まだ動きに無駄が多いな。
- [斗馬]
- あー、はいはい、分かってる分かってる。
けどな、物事にはケレン味ってもんが
必要なんだよ。
というか…死んでねえだろうな、この人。
なあカイン、確かこれで元に戻るって
言ってたよな?
- [カイン]
- そのはずだ。
しかし…ミラージュに憑依された人間とは、
ああも変わってしまうのか…。
- [斗馬]
- おっと、紹介しておくぜ。
コイツはカイン。俺の相棒だ。
で、カイン。
こっちはイツキとツバサちゃんな。
- [カイン]
- アオイイツキにオリベツバサだな。
きみたちの名前はトウマからよく聞いている。
面白い友人だと。
- [つばさ]
- 面白い…?
- [斗馬]
- イツキ。お前がイドラスフィアに
入ったって分かった時はゾッとしたぜ。
- [樹]
- イドラスフィア?
- [斗馬]
- 今いるこの世界のことだ…
マジで心配したんだからな。
- [樹]
- ごめん、悪いとは思ったんだけど…
あの時は、ツバサを助けることだけで、
頭がいっぱいだったんだ。
- [斗馬]
- んなこたあ分かってる。
俺は、イツキならそうすると思ったから、
釘を刺したんだ。
お前はこういう時、平然と無茶するからな…
でも、今回はさすがに頑張りすぎだぜ?
- [樹]
- それよりトウマ…
…どうして黙ってたんだ?
こんな危ない事に関わってたなんて…。
- [斗馬]
- ヒーローは正体を隠すものだ。
特に、親しい友人にはな。
- [樹]
- トウマ……。
- [斗馬]
- ……正直なところ、
イツキに余計な心配をさせたくなかったんだ。
だから黙ってた。
すまなかった、イツキ。
- [樹]
- …いや、謝ることじゃないよ。
トウマの気持ちも分かるし…。
- [斗馬]
- サンキュー、イツキ。
…っていうか、お前もミラージュマスターに
なっちまったんだな…。
- [樹]
- ミラージュマスターって?
- [斗馬]
- カインたちのことを『ミラージュ』っていって、
ミラージュと共に戦う人間を
『ミラージュマスター』っていうらしい。
- [樹]
- なるほど。
- [斗馬]
- …お前落ち着きすぎだろ…
なんで、そんないつも通りなんだよ。
- [樹]
- そうかな…?
- [斗馬]
- 強いな、イツキは。
それじゃ、ここで話してても仕方ねえし、
さっさとイドラスフィアを出ようぜ。
- [斗馬]
- これでだいたまに戻れるな。
- [異形の者]
- ウウゥゥゥ…!
- [別の異形の者]
- パフォーマ……
パフォーマヲォ、ヨコセェ……!
- [つばさ]
- うぅ! たくさん出たぁ!
- [斗馬]
- チッ、流石にこの数は厳しいな…。
《選択》
- [樹]
- 逃げよう!
この数相手じゃとても勝てない!
- [斗馬]
- けど、囲まれてて逃げられそうにないぜ…!
- [樹]
- こうなったら、戦うしかない…!
- [つばさ]
- でも、敵の数が多すぎるよ…!
《共通》
- [女の声]
- その場を動くな!
- [樹]
- えっ!?
- [斗馬]
- キリアさん!?
- [霧亜]
- ……。
- [つばさ]
- え、Kiria!?
な、なんで生Kiriaがここに!?
ああ、Kiriaがこっちを見てる…
それに、もしかしてKiriaも
ミラージュマスター…?
ど、どうしよう、
なんだか頭がドキドキしてきたよ…。
- [樹]
- い、いや、ツバサ…
普通、頭はドキドキしないと思うよ。
- [つばさ]
- …って!?しまった、イツキ君!
私、色紙持ってない!
これじゃサインしてもらえないよ!
- [霧亜]
- あの少年は……。
………。
- [つばさ]
- あ…
キリアさん、行っちゃった…。
サイン、欲しかったな。
- [樹]
- えーっと、サインから離れて…
とにかく今はここを出た方がいいかな。
(オーディション会場)
- [樹]
- …やっと戻ってこれたな。
- [斗馬]
- とりあえず2人ともお疲れさん。
- [つばさ]
- なんかいろいろあったけど…
本当戻ってこれてよかったぁ。
- [樹]
- まったくだよ……。
ああ、疲れた。
- [女性]
- 終わったようね、トウマ君。
- [斗馬]
- ええ。
最後はキリアさんに助けられましたけど。
- [女性]
- ……この2人は?
- [斗馬]
- 蒼井樹と織部つばさ…俺の友人っす。
- [つばさ]
- あ、はい。織部つばさです。
- [樹]
- …蒼井樹です。
- [斗馬]
- マイコさん。この2人、今回の件で
マスターとして覚醒したみたいっすよ。
- [女性]
- ……マスターとして…。
……因果なものね…。
- [樹]
- えっと、あなたは…?
- [女性]
- 私は志摩崎舞子。
- [舞子]
- 今回だいたまで起こったような事件を
調査している者たちの…
そうね、リーダーってとこかしら。
- [樹]
- …調査?
- [舞子]
- ええ。『ミラージュ』による事件は、
公にはなっていないけれど、
たびたび起こっているわ。
………『こけら落とし消失事件』。
あの事件の事…
もちろんあなたは知っているでしょう?
- [樹]
- …何人もの観客や俳優が一瞬のうちに
消え去ってしまった事件…ですよね…。
- [舞子]
- あの事件もミラージュの仕業よ。
私たちもまだ、彼らの正体を掴めていないわ。
ただ…イドラスフィアと呼ばれる空間に潜み
人間たちに害をなす存在…
…ということは確かよ。
彼らは物理法則から外れた存在…
兵器などの手段で駆逐することはできないわ。
ミラージュを倒せるのは
ミラージュの力だけ。
- [樹]
- さっき俺たちに協力してくれた…
クロムとシーダ…みたいな?
- [舞子]
- 察しがいいわね。
そう、一部のミラージュは、特殊な才能を持つ
人間に感応し、力を貸してくれる…。
協力者となったミラージュの力で
人類の天敵に対抗しえる者…
それが『ミラージュマスター』よ。
私たちはミラージュの起こす事件を収めるため、
常にマスターの力を必要としている。
けど、マスターの素質を持つ者は、
あまりにも少ないの…。
- [つばさ]
- ………。
- [樹]
- ツバサ?
- [つばさ]
- ……私に協力させてください。
- [樹&斗馬]
- ええっ!?
- [つばさ]
- うまくできるかわからないですけど…
もし私にその素質があるなら……
協力させて下さい!
- [舞子]
- なるほどね。
あなた、織部彩羽の妹でしょう?
- [つばさ]
- な…なんでそれを…?
- [舞子]
- 私たちはあなたのことを
5年前から知っている…。
もっとも、こんな形で
ツバサちゃんに関わることになるとは
思ってもみなかったけど。
…5年前の『こけら落とし消失事件』で
織部彩羽は、公演を見に来ていた
ツバサちゃんの目の前で消えてしまった。
- [つばさ]
- ……はい。
- [舞子]
- …ミラージュマスターとして活動すれば、
手がかりがつかめるかもしれない…
…そう考えたわけね?
- [つばさ]
- 私、ずっとお姉ちゃんのこと捜してて…。
オーディションを受けたのも、芸能界に
入れば何かが分かるかもって思って……
もし、お姉ちゃんの手がかりが見つけられるなら
私…ミラージュマスターになります!
な、なりたいですっ!
- [舞子]
- ………。
わかったわ。
ツバサちゃん、これからよろしくね。
- [つばさ]
- あ、ありがとうございます!
- [舞子]
- イツキ君はどうかしら?
《選択》
- [樹]
- 分かりました。
俺にできることがあるなら…
協力します。
- [つばさ]
- イツキ君!
- [斗馬]
- イツキならそう言うと思ってたぜ。
- [舞子]
- ありがとう、イツキ君。
素直な子は好きよ。
- [樹]
- そう言われても…。
- [舞子]
- そう…
確かにいきなり化け物と戦えと言われても、
そんな危険なこと、ためらうのが当然よね。
でも、そんな危険なことをツバサちゃんだけに
やらせていいの?
- [樹]
- ……痛いところをついてきますね…。
- [舞子]
- ふふ。私、欲しいものは絶対に
手に入れる主義なのよ。
- [樹]
- ……。
- [つばさ]
- イツキ君…。
- [斗馬]
- イツキ…。
- [樹]
- …分かりました。俺も協力します。
- [つばさ]
- イツキ君…。
《共通》
- [樹]
- これから、よろしくお願いします。
志摩崎さん。
- [舞子]
- ノンノン、マイコよ。イツキ君。私、
名前で呼ばれる方がフレンドリーで好きなの。
はい、もう一回!
- [樹]
- は、はぁ…。
よろしくお願いします。
マイコ…さん。
- [つばさ]
- イツキ君…本当にいいの?
- [樹]
- ツバサだけに危険なことを
やらせるわけにはいかないからな。
- [つばさ]
- ありがとう…。
イツキ君が一緒にいてくれるだけで、
私、頑張れるよ!
- [斗馬]
- おーい、俺もいるんですけど。
もしかして、お邪魔だった?
- [つばさ]
- そ、そんなことないよ!
トウマ君も頼りにしてるよ。
- [舞子]
- ふふ。仲いいわね、あなたたち。
- [斗馬]
- はっはっは。
マイコさんもあと10歳若ければ、
混ざれたんすけどね。
- [舞子]
- トウマ君?
後でマイコさんとじ~っくりお話しましょうか?
あなたの未来について。
- [斗馬]
- ぜ、全力で遠慮します!!
- [舞子]
- …さて。
トウマ君。イツキ君とツバサちゃんを
私たちのアジトに案内してあげて。
- [樹]
- アジト?
そんなものがあるんですか?
- [舞子]
- 秘密組織にアジトはつきものでしょう?
- [斗馬]
- いやいや、マイコさん。
アジトって、あれは…。
- [舞子]
- それじゃ私はちょっと寄っていくところが
あるから、またあとでね。
- [斗馬]
- …仕方ねえな。
それじゃ案内するよ、『アジト』にな。
マップ会話†
(だいたま展望台)
- [女性スタッフ]
- 間もなく最終オーディションが始まります!
ご観覧の方は通路にそって
奥までお進みください!
- [付き添いのお兄さん]
- はぁ、参ったなぁ……。
妹ったら、ここに来たら自分もアイドルに
なれるんだって思い込んでんだよ。
- [アイドル志願の女の子]
- お兄ちゃん!
あたしも『まもりん』みたいに、なりたいの!
ゼッタイ、なりたいの!
- [TVカメラマン]
- とりあえず、撮っとく?
- [ウタロイドのファン]
- 3次元になぞ、興味ありませぬぞ!
ウタロイド・TiKi最高!
自分も作曲できたら歌わせてみたい!
- [オタクな社会人]
- ウタロイド"TiKi"には夢がある!
ただの空想アイドルじゃない!
そうじゃなけりゃ、こんなに流行るものか!
- [おさげの女子高生]
- "Kiria"の曲、3週連続1位だってさ!
スゴイよね~!
このオーディションに合格したら
その"Kiria"と一緒に
仕事できるかもしれないんでしょ?
- [ロングの女子高生]
- アタシの知り合いもオーディションに出るんだ!
楽しみだよね~!
(幻想だいたま下層・展望台内部)
- [つばさ]
- イツキ君、来てくれてありがとう。
すごく、嬉しかった……。
(幻想だいたま上層・展望台内部)
- [斗馬]
- 何はともあれ、
2人が無事で良かった。
災難だったな、ツバサちゃん。
- [つばさ]
- うん…。
すごく怖かった…。
けど、イツキ君が助けに来てくれたから。
- [斗馬]
- 大丈夫だったってわけね。
まあ、ツバサちゃんにとっちゃ
ヒーローはイツキって決まってるからな。
- [つばさ]
- ちょっ!?
ひ、ヒーローとか、何言ってるのかな!?
- [樹]
- そうだよ、トウマ。
ヒーローを目指してるのはお前じゃないか。
- [斗馬]
- やれやれ……全然分かってねえな。
- [樹]
- …? 俺、変なこと言ったかな?
- [つばさ]
- …き、気にしなくていいんじゃないかな?
- [斗馬]
- な、カイン。
いつもこんな感じなんだ。この2人。
俺が話してた通りだろ?
- [カイン]
- 聞いていた通りだな。
だが、なぜだかとても懐かしい気になる。
(二回目以降)
- [斗馬]
- 最後まで気を抜くなよ?
それじゃ、早く出ようぜ!
(序章クリア後・だいたま展望台)
- [五十院]
- おや? 君とはどこかで会ったっけ?
……なんか記憶が曖昧なんだよなぁ。
俺、働き過ぎなのかもしれない。
(二回目以降)
- [五十院]
- 深夜ラジオはハズせないから、
テレビの仕事を減らそうかな……?
- [子連れのお父さん]
- 娘が『ドーゲンざうるす』が大好きでね。
連れて行けってねだられたんだ。
娘とのんびり過ごす休日も悪くないよ。
- [ぬいぐるみ好きの子]
- ドーゲンざうるすってカワイイよね~!
何色がいいかなぁ~?
- [事情通の男]
- 渋谷の毒ガステロだけど、
テロって言ってるのオレだけって、どーよ?
つまり、オレの方こそマイノリティー……。
- [ウサハミちゃん]
- アタシ、ウサハミちゃん。
甘い物が大好物なんだウサ~!
- [ピヨリーくん]
- こんピヨ~!
かけっこなら負けない、ピヨリーくんピヨッ!
- [ドーゲンちゃん]
- ワタシ、ドーゲンちゃんかぷ~!
- [ドーゲンくん]
- ドーゲンくんと友達になるガブ!
- [ロングの女子高生]
- アタシの知り合い、Kiriaのファンなの。
最近それがハジけちゃったみたいで、
Kiriaと仕事するなんて言ってるのよね。
- [おさげの女子高生]
- あ~あ……。
SIV-LIVE行きたかったな~。
コメント†