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会話集/章別会話
オープニング†
3章 解放戦争
バレンシア暦401年 天馬の節
- [アルム]
- ――よし。
みんなそろったね。▼
じゃあ、そろそろ出発しようか。▼
- [ロビン]
- うん……▼
でも、本当にいいのか?
アルム。▼
- [アルム]
- いいって……
なにが?▼
- [ロビン]
- とぼけるなよ、
セリカのことだよ。▼
せっかく久しぶりに会えたのに
けんかしたんだろ?▼
セリカ、怒って
さっさと出発しちまったし。▼
お前たち、あんなに仲良かったのに……
なにがあったんだよ。▼
- [アルム]
- …………
あれから何年もたったんだ。▼
僕にもセリカにも、
いろいろあったってことだよ。▼
- [ロビン]
- うーん……▼
よくわかんないけどさ、
謝ったほうがいいんじゃないか?▼
まだ、そんなに遠くへは
いってないはずだぜ。▼
- [グレイ]
- おい、ロビン。
アルムの言い分もきいてやれよ。▼
けんかなんて、どちらかだけが
悪いってもんでもないだろ。▼
- [ロビン]
- でも……▼
もう二度と会えないかも
しれないんだぜ?▼
けんかしたままなんて
いやじゃないかと思ってさ。▼
- [アルム]
- ロビン……
ありがとう。▼
でも、これは
僕のセリカの問題なんだ。▼
それに、いまの僕は
この解放軍のリーダーだ。▼
僕ひとりの都合で
みんなを待たせるわけにはいかないよ。▼
- [ロビン]
- アルム……▼
(場面切り替え:セリカ軍)
- [セリカ]
- …………▼
- [メイ]
- セリカさま、セリカさま!▼
- [セリカ]
- ……あ……▼
ごめんなさい。
メイ、なにか用?▼
- [メイ]
- 用っていうか……▼
あの解放軍のリーダーの男の子、
セリカさまのお友達だったんでしょう?▼
急いでお城を出てきちゃったけど
あいさつ、しなくてよかったんですか?▼
- [セリカ]
- ……ええ、
もういいの。▼
- [メイ]
- でも……▼
- [セリカ]
- 私は一刻も早く
ミラさまの神殿にいきたいの。▼
ミラさまなら、きっと争いに頼らずに
ソフィアを救う方法を示してくださるわ。▼
- [メイ]
- ……うーん。▼
セリカさま、なんか変。
どうしたんだろ?▼
- [ボーイ]
- しかたないよ。
セリカさまも複雑なのさ。▼
もしこのまま解放軍が
ドゼーやリゲルに勝てば、▼
次のソフィア王になるのは
あのリーダーだろうしな。▼
- [メイ]
- えーっ!
セリカさまがいるのに?!▼
- [ボーイ]
- だからって、いま正体を明かすわけには
いかないだろ。▼
ばれたら、今度はきっとセリカさまが
リーダーにまつり上げられるぞ?▼
そんなの、セリカさまがいちばん
望んでいないことだ。▼
- [メイ]
- そ、そっか……
よおし!▼
こうなったら、
早くミラさまの神殿にいって▼
なんとかしてもらわなくっちゃね!▼
- [ボーイ]
- ……まあ、
そううまくいけばいいけどな。▼
(暗転)
- [セリカ]
- この山をこえれば
ソフィアの海岸に出られるのね。▼
がんばりましょう、みんな。▼
- [仮面の騎士]
- ――待て、セリカ。▼
- [セリカ]
- えっ?▼
- [仮面の騎士]
- …………▼
- [セリカ]
- あなたは、
あのときの仮面の……!▼
よかった、また会えて。▼
助けていただいた
お礼がいいたかったんです。▼
- [仮面の騎士]
- そんなものは必要ない。▼
それより、この先にはいくな。▼
- [セリカ]
- えっ……
なぜですか?▼
- [仮面の騎士]
- このあたりは地盤がゆるい。
それに……▼
どうやら、またよからぬことを
企んでいる連中もいるようだ。▼
ミラの神殿をめざすなら、
西から山脈を迂回していけ。▼
- [セリカ]
- 西から?
でも、西にはアルムたちが……▼
- [仮面の騎士]
- 忠告はしたぞ。▼
- [セリカ]
- あっ……
待ってください!▼
- [メイ]
- ……いっちゃいましたね。▼
誰ですか?
あの仮面の人。▼
- [セリカ]
- 私にもわからないの。
でも、以前も助けてくれて……▼
- [ボーイ]
- ……で、どうします?
セリカさま。▼
あの仮面野郎のいうとおり
西からいくんですか?▼
そうとう遠回りに
なりますけど……▼
- [セーバー]
- そもそも、あいつのいうことを
信じていいのか?▼
たしかに以前は助けてもらったが、
やつが敵じゃないとはまだ言いきれないぜ。▼
- [メイ]
- で、でも……
よからぬことってなんでしょう?▼
また、セリカさまが
襲われちゃったりするんですか?▼
- [セリカ]
- …………▼
私たちはこのまま、
この道をゆきましょう。▼
あの人のいうことは気になるけれど
いまは先を急ぎたいの。▼
たとえ襲われても、
みんながいるし……▼
それに、何かが起こるときには
かならず前兆があるものよ。▼
気をつけていれば、きっと大丈夫よ。▼
(暗転)
- [妖術師]
- ――フン。
きおったな。▼
前にしむけた連中はしくじったが
この私はそうはいかんぞ。▼
ジュダさま直々に
お力をお借りしてきたのだからな。▼
さあ、あの小娘のまわりの
うるさいハエどもを踏みつぶすがいい……!▼
(一枚絵:崩れる崖)
- [セーバー]
- うわっ……!▼
なんだ、地震か?!▼
- [メイ]
- わわっ、
た、立っていられないよ…!▼
- [セーバー]
- 危ない、
崖が崩れるぞ!!▼
- [ボーイ]
- うそだろ?!▼
なんだって、
こんないきなり……!!▼
- [セリカ]
- あぶない、みんな……!▼
- [ボーイ]
- セ、セリカさま?!
こっちにきちゃだめです!!▼
(SE:崖の崩れる音)
- [ボーイ]
- セリカさまーーーっ!!▼
(一枚絵:仮面の騎士に抱きかかえられるセリカ)
- [メイ]
- セリカさま、ご無事ですか?!▼
- [セリカ]
- …………っ……!!▼
…………
え……?▼
- [仮面の騎士]
- …………▼
- [セリカ]
- あ……
あなた……!▼
- [仮面の騎士]
- ……無事か?
セリカ。▼
- [セリカ]
- は、はい……!
ありがとうございます。▼
……あの、すみません。
せっかく忠告してくださったのに……▼
- [仮面の騎士]
- 悪いと思うのなら、
つまらぬ私情で判断をあやまるな。▼
お前はいま、ここにいる人々の命を
預かる立場にあるのだろう。▼
- [セリカ]
- ……はい。▼
本当に……
そのとおりです。▼
- [仮面の騎士]
- ……来てしまったものは
しかたない。▼
ソフィアの海岸はすぐそこだ。▼
ここからは
もう危険なこともないだろう。▼
- [セリカ]
- えっ……
なぜわかるのですか?▼
- [仮面の騎士]
- 強力な魔道を使ってくれたおかげで
ネズミがどこにいるか知れたのでな。▼
(SE:馬の嘶き)
- [セリカ]
- ……また
いってしまったわ。▼
せめて、お名前だけでも
知ることはできないかしら。▼
- [メイ]
- うーん、あやしい……
一体何者なんでしょうね?▼
悪い人ではなさそうですけど。▼
- [セーバー]
- まあ、どうせまた会えるさ。▼
お嬢ちゃん、本当にあいつの正体に
心当たりはないのか?▼
- [セリカ]
- ……ありません。▼
私には身内とよべる人は
もう、ひとりもいませんから。▼
- [セーバー]
- おっと、悪いことを聞いたな。
忘れてくれ。▼
- [セリカ]
- いえ……▼
それより、道が完全に
ふさがってしまったわ。▼
もうあちらには
いけそうにないわね。▼
- [ボーイ]
- そうですね……
まあ、いく用事もなさそうですけど。▼
- [セリカ]
- ……アルムになにかあっても
もう、助けにはいけないのね。▼
- [ボーイ]
- セリカさま?
- [セリカ]
- なんでもないわ。▼
時間をとられてしまったわね。
さあ、急ぎましょう。▼
(場面切り替え:アルム軍)
- [アルム]
- な、なんだ?
この音……▼
- [クレーベ]
- ああ、このあたりは地盤がゆるいんだ。▼
どこかでまた
崖崩れがおこっているのだろう。▼
この音の様子ならかなりの遠さだ。
われわれの軍に被害はないさ。▼
- [アルム]
- うん。
でも……▼
- [解放軍兵士]
- 申し上げます。▼
東の山脈で崖崩れがおこり、▼
ソフィアの海岸への道が
閉ざされたもようです。▼
- [アルム]
- 東の山脈?
セリカたちがいった方向だ。▼
セリカ……
大丈夫かな……▼
(シルクからミラの歯車をもらっていない場合追加)
- [旅の商人]
- お待ちください。
あなたがアルムさんですね?▼
私は旅の商人です。▼
とあるシスターに頼まれて
これを届けにきました。▼
『ミラの歯車』というそうです。▼
くわしいことは
ご自分でお調べになってください。▼
では、確かにお渡ししましたよ。▼
〈ミラの歯車を手に入れた。〉
ソフィアの北†
→3章 解放戦争 アルム軍
ソフィア海岸†
→3章 解放戦争 セリカ軍
コメント†
Last-modified: 2020-08-27 (木) 00:19:22