会話集/第2部 13章 氷の大地
ワールドマップ上
(右側に『吹雪のむこうに見える荘厳たる氷竜神殿』)
それはまさに、想像をこえた道のりだった。▼
5000メートル・・・
いや、それ以上はゆうに
上っただろう。▼
雲を眼下に見下ろし、
凍てついた山肌を上る。▼
息苦しい・・・
めまいがする・・・
彼らの体力も、もはや限界に
近づいていた。
FEの世界でも「メートル法」を使うのだろうか。
オープニング
[マルス] (上)
チェイニーずいぶん のぼってきたけれど
まだなのか▼
さむいし・・・それに息が
苦しくって・・・▼
[チェイニー] (下)
もう少しさホラ あそこに見えてるだろ
あれが ガトーがいる
氷竜神殿だよ▼
[マルス] (上)
でも おどろいたな チキが神竜王の娘だなんて▼
それに ガトー様やきみまでが
神竜族だとは▼
[チェイニー] (下)
ああ・・・地竜族との戦いで竜石を
使いすぎたために
神竜族もほとんど死に絶えた▼
ナーガのほかに
生き残ったのはガトーとおれ
そして 生まれたばかりの
チキだった▼
そして おれとガトーは
戦いの後 竜石をすてた
だから もう二度と
竜に戻れない▼
まあそれでも 人間にはない
知識や 能力は
持ってるけどね▼
ガトーはナーガのいいつけを
守って人間のために
はたらいてる だけどおれには
かんけいないことさ▼
おれは 人間が好きになれない
力を失った 竜族を
マムクートとさげすみ
むしけらのように あつかう▼
おれは メディウス達が人間を
にくむ気持ちも わかるんだ▼
地竜の王族だったメディウスは
部族に逆らって ただ一人
マムクートになった▼
そしてナーガに命じられて
竜の祭壇を守っていた▼
だが おとなしかった人間が
やがて力をつけて
おうぼうになり▼
おとなしく暮らす竜人族にまで
危害を加えはじめると▼
人間のうらぎりに激怒して
ドルーアの地にマムクートを
集め▼
竜人族の王国をつくって
人間征服の戦いを始めたんだ▼
ガトーは人間を助けるために
アンリにファルシオンを与え
カダインに学院をつくって
魔道まで教えた▼
だが おれは見てただけさ
どちらが勝とうと おれには
かんけいないからな▼
[マルス] (上)
でも それならどうしてぼくを 助けてくれるの?
ぼくも 人間なのに・・・▼
[チェイニー] (下)
お前は 他の奴とはちがうよ▼それに なんか見てると
あぶなっかしいからな・・・▼
[マルス] (上)
うん・・・ありがとう チェイニー▼
[チェイニー] (下)
ば・・ばかだな礼なんかいいよ てれるだろ▼
とにかく 神殿へ行こう
でも 氷竜には気をつけな▼
奴らは けものと同じだけど
本能的に 神殿を
守ろうとしてるんだ
あわれな奴らさ・・・▼
制圧後
[マルス] (上)
ねえ チェイニー▼ガトー様は
教えてくださらなかったけど
五つのオーブは
よほど 大切な物らしいね▼
チェイニーは 知ってるの?▼
[チェイニー] (下)
ガトーは おまえがショックをうけるのをおそれて
言わなかったのさ▼
オレが話してやるよ
でも 後からきかなきゃよかった
なんて 言うなよな▼
オーブは
地竜封印のための盾・・
つまり 封印の盾 に
うめこんであったものさ▼
神竜族に 古くから伝わる
聖玉で それぞれに特殊な力が
秘められている▼
もっとわかりやすく言うと
盾そのものは ただの台座で
五つの聖玉が封印の力を
生み出していると言うわけさ▼
だから聖玉が一つでもかけると
封印は破られてしまう▼
[マルス] (上)
ふーん そうなのかでもそれなら なぜオーブが
ばらばらに あるんだ?▼
[チェイニー] (下)
盾が壊されたからさラーマン神殿に祭ってあった
封印の盾が 何者かに奪われ
壊されたらしい・・・▼
[マルス] (上)
それは いつごろのこと?▼[チェイニー] (下)
600年くらい前だと思うガトーは 盾をとり戻すため
長い間 さがし歩いた▼
なんとか 五つの聖玉は
集めたけど 盾は結局
見つからなかったらしい▼
だけどせっかく集めた
五つの聖玉も 前の戦争で
ラーマン神殿が荒らされて
また 散らばってしまった▼
[マルス] (上)
そうか・・・それでガトー様は
失われた聖玉・・オーブを
さがしておられたのか▼
[チェイニー] (下)
そうだ 星と光と大地・・・そして闇と命のオーブがある▼
光は ガトーが持ってるけど
星は くだけたし
闇は ガーネフからハーディンに
移ったようだ▼
[マルス] (上)
大地のオーブはアリティアにあるから
後は 命のオーブだね▼
[チェイニー] (下)
ああ・・まあいいやとにかく神殿の中に入ろう▼
オレも つぎからは
手伝ってやるよ
さあ 行こうぜ!▼
- 最終更新
- 2000/10/23
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