会話集/第2部 10章 魔道士二人
ワールドマップ上
(右側に『マントを左に靡かせ、神殿の入口に立つ1人の魔道士(右手を掲げ、頭上に光を集めている)』)
カダインは自由都市である。他の国の支配を受けない、
独立した都市国家である。▼
最高司祭の下に
数名の高司祭があり、
彼らの合議によって
都市の運営がなされていた。▼
だが先の戦いでは、最高司祭
ガーネフがドルーアに加担して
戦乱にまきこまれ、
大きな被害を受けた。▼
主だった高司祭をすべて失った
カダインは、ウェンデル司祭が
最高司祭となって、
再建の道を歩んだ。▼
だが、ウェンデルはガトーの
使命をはたすために旅にでた。
そして、二人の若者が後事を
託され、カダインに残った。▼
マリクとエルレーン・・・
ともに将来を期待された
ゆうしゅうな若者達であった。
オープニング
[エルレーン] (上)
マリク・・決着をつける時が来たようだな▼
[マリク] (下)
待て エルレーン!なぜ 戦わねばならない▼
ぼく達は 共に
ウェンデル先生のもとで
修行した 仲間だろ
なぜ ぼくをにくむんだ▼
[エルレーン] (上)
俺は 貴様よりはやく先生の弟子になり
貴様より 力もあった▼
それなのに
先生は 俺にくれるはずの
エクスカリバーを
貴様に与えてしまった▼
なぜだ マリク!
貴様が アリティアの貴族
だからか▼
俺は 悔しかった
先生の後を継ぐのは
自分だと信じていたのに・・▼
[マリク] (下)
そうだったのか・・・▼すまなかった エルレーン
そのことは あやまるよ▼
でも ぼくは
ウェンデル先生の後を
継ごうなんて思ってもいない▼
カダインはきらいじゃないけど
ぼくは ここで学び終えたら
国に戻るつもりだった▼
アリティアには生涯をかけて
守りたい人がいる・・・▼
だから ウェンデル先生の
後を継げるのは
きみしかいないよ▼
エルレーン たのむ!
アリティアをとり戻すために
きみの力をかしてくれないか▼
[エルレーン] (上)
アリティアだと!?▼アカネイア帝国にそむき
侵略をくわだてた国を
なぜ 我らが助けねばならん▼
我らカダイン魔道軍は
ハーディン皇帝に
忠誠をちかっているのだぞ▼
そうか・・・
やはり貴様か・・・
貴様がアリティア軍を
ひきいれたのだな!▼
[マリク] (下)
ちがう!!それは ごかいだ!▼
[エルレーン] (上)
だまれ このうらぎり者!!もう だまされないぞ!▼
貴様のエクスカリバーが勝つか
俺のトロンが勝つか
さあ 勝負しろ!▼
エルレーン初戦時
[エルレーン] (上)
俺はマリクなどには負けぬヤツに味方する者は
全て俺の敵だ
死ね! 電撃魔法トロン!!
エルレーン撃破時
[エルレーン] (上)
ウェンデル先生・・・・会話(ウェンデル→エルレーン)
[ウェンデル] (下)
エルレーン!何をしておる!!▼[エルレーン] (上)
あっ ウェンデル先生戻って来られたのですか・・・▼
[ウェンデル] (下)
お前には まだわしの心がわからぬのか▼
お前は たしかに
魔道士としての力は
すぐれておる▼
しかし お前には
人を思いやる 心がない
それゆえ エクスカリバーを
与えなかったのだ▼
[エルレーン] (上)
・・・人を思いやる心・・・▼
[ウェンデル] (下)
だが 時が来ればお前を わしの後継者に
しようと 決めておった▼
それを さかうらみするとは
なんたること・・・
それでは あのガーネフと
同じではないか▼
[エルレーン] (上)
わたしを 魔王ガーネフと同じと言われるのですか
先生! それは
あんまりです▼
[ウェンデル] (下)
まあ きけ・・・ガーネフは ミロア司祭と共に
ガトー様の 最もすぐれた
弟子であった▼
だがガトー様は ガーネフの
心のよわさを 見ぬき
オーラの魔道書とカダインを
ミロア司祭に ゆだねたのだ▼
しっとに狂った ガーネフは
ガトー様のもとから
闇のオーブを盗みだし
マフーをつくりあげた▼
その結果・・・
心を 闇のオーブに
とらわれてしまったのじゃ▼
ガーネフとて もとは
正義感のつよい りっぱな
若者であったという▼
だが しっとやねたみが
彼を破滅に みちびいた▼
エルレーン わかるか・・・▼
[エルレーン] (上)
・・・先生・・・▼[ウェンデル] (下)
たしかに わたしにもことばが 少なかったことは
みとめよう▼
だが お前には もっと
学ばねば ならぬことがある
あまりに 心がよわすぎる
のじゃ▼
そのままでは お前も
ガーネフの にのまいに
なってしまう
それでもよいのか▼
[エルレーン] (上)
・・・先生!もうしわけありません
わたしが・・まちがっていました
どうか・・・お許しください!▼
[ウェンデル] (下)
エルレーンよ お前のもつその力を 人のために
使うのだ ・・・よいな!▼
第1部ではガーネフがマフーの書を盗んだことになっていましたが、ここでは闇のオーブを盗んで自らマフーの書を作ったとあり、矛盾しています。
制圧後
[ガトー] (下)
マルスよ・・・・わしがわかるか・・・・▼
[マルス] (上)
あっ ガトー様!▼はい わかります・・・
魔道の力で
話されているのですね▼
[ガトー] (下)
そうだ・・・そなた・・わしを呼んでいたな
力をかりたいと?
何が望みなのだ▼
[マルス] (上)
ガトー様!教えていただきたいのです▼
なぜ ハーディンは 急に
かわってしまったのでしょう▼
それに 奴を守ってる力とは
何なのです?▼
[ガトー] (下)
うむ・・・闇のオーブ じゃ・・
ハーディンは 闇のオーブに
守られておる・・・▼
[マルス] (上)
闇のオーブ?それはいったい何なのです▼
[ガトー] (下)
うむ・・そなたにも話しておかねば ならぬな▼
この世界には
不思議な力を秘めた
五つの 聖なる宝玉(オーブ)
が存在する▼
そなたの知っている
光 と 星 と 大地のオーブ
のほかに▼
命のオーブ と
呼ばれるもの・・▼
そして 闇のオーブがある▼
闇のオーブは
光のオーブと対をなす聖玉で
精神エネルギーを高める
力がある▼
所持する者に勇気を与え
苦しみからときはなち
野心や欲望を増幅させる▼
また 戦いにおいては
相手の精神をコントロールして
動けなくする力もある▼
だが 闇のオーブは人間には
あつかえぬ
強力すぎてきけんなのだ▼
人間のいかりや嘆き ねたみ
しっとなどに 反応して
その感情を増幅し最後には
人格を破壊して悪魔にする▼
ハーディンは どこかで
闇のオーブを手にいれた▼
そして・・・
心を 闇に奪われたのじゃ▼
[マルス] (上)
まさか・・・そんな・・・いったいどうして・・・▼
それに 彼はそんな弱い男では
ないはずです▼
愛していたニーナ様と結ばれ
幸せだったはず
ねたみやしっとなんて・・・▼
[ガトー] (下)
王子よ・・・人間とは そうかんたんなもの
ではあるまい・・・▼
いずれにしても ハーディンに
闇のオーブがあるかぎり
そなたに 勝ち目はない▼
闇のオーブにうち勝てるのは
光のオーブだけじゃ▼
もし 奴をなんとかしたくば
わしのもとまで 取りに来い▼
[マルス] (上)
えっ? ガトー様 本当ですか!光のオーブがあれば
ハーディンを救えると・・・▼
[ガトー] (下)
ふむ・・あやつの心が完全に
支配されてなければ何とか
なるやも知れぬな▼
だがそれは ハーディンが
そなたの言うような
強い心を持った男で
あればの話だが・・▼
[マルス] (上)
ガトー様! お願いです光のオーブを
ぼくにおかしください▼
[ガトー] (下)
うむだが一つ じょうけんがある▼
そなた自らが
わしのいるこの氷竜神殿まで
とりに来れば
光のオーブはあずけてやろう▼
だが それはよういなこと
ではないぞ▼
人間で ここまで来れたのは
今までにわずか一人だけ
そう・・勇者アンリだけなのだ▼
もし そなたがアンリと同じく
真の勇者なら このオーブは
あずけてもよかろう▼
どうじゃ マルスよ
そなたに アンリが進んだ道を
ためす勇気があるかな▼
[マルス] (上)
はい! 行きます!!行かせて下さい!▼
ぼくには どうしても
光のオーブが必要なのです!▼
[ガトー] (下)
ならば まずそこから北へ進みマーモトードの砂漠を
こえるのだ
そしてテーベの塔をめざされよ▼
そこに 迎えの者を
待たせておく▼
[マルス] (上)
はい わかりました必ず まいります!!▼
- 最終更新
- 2000/10/20
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