会話集/第2部 1章 グルニア遠征
- ワールドマップ上
- オープニング
- 民家(南)
- 民家(中央・左)
- 民家(中央・右)
- 民家(東・左)
- 民家(東・右)
- 村
- 味方の誰かが砦の上、もしくはそれを越えたとき
- 民家(西)
- ロレンス初戦時
- ロレンス撃破時
- 会話(マルス→ロレンス)
- 制圧後
ワールドマップ上
(第2部では、ここで画面右に小さな1枚絵が表示される。この章では『左手に槍を持つジェネラル』)
暗黒戦争が終わって1年の後。▼戦乱に荒れたアリティア王国
も、マルス王子らの努力に
よって、ようやくおちつきを
とり戻し始めていた。▼
騎士ジェイガンは、病に倒れた
モロゾフ伯の後を継いで
王子の後見役となり、彼のそば
近くに仕えて 国政を助けた。▼
そして、シーダ王女を
アリティアに迎え、
マルス王子との婚礼を
発表したのである。▼
アリティアの人々は、
二人のしあわせそうな姿に
だれもが喜びをわかちあい、
シーダを暖かく迎え入れた。▼
だが しかし・・・
婚礼を間近に迎えたある日、
突然 帝都パレスから、
一通の命令書がもたらされた。▼
<親愛なるアリティアの
マルス王子に告ぐ▼
アカネイアの占領下にある
グルニア王国で大規模な
反乱が起こったもよう▼
ついては 貴国にグルニア
討伐の手助けを要請したい▼
王子はアリティアの全軍を
率いて ただちに出撃し
グルニアの反乱を制圧
されよ> アカネイア皇帝▼
アカネイア王国は、
アリティアにとって父なる国。
その命令は絶対である。▼
やむなくマルスは、
騎士カインに祖国の守りを命じ▼
ジェイガンらと共に、
グルニア遠征へと
旅立ったのであった。
7行目の「モロゾフ」は「モロドフ」の誤り。
オープニング
(南の洞窟から山賊どもが出てくる。まずは4人、あとから1人遅れて配置につく)
(南方にアリティア軍が到着)
[マルス] (上)
ジェイガンやっと 着いたのか
あれが反乱軍のたてこもる砦?▼
[ジェイガン] (下)
そのことについては占領軍の司令官
ラング将軍がお見えですから
お話下さい▼
(ライアンのいた場所にラングがやってくる。ライアンは右に退く)
[ラング] (下)
おおこれは マルス殿今ごろおいでとは
のんきなことですな▼
反乱軍は あらかた我らが
討伐し 後はあの砦ひとつを
残すのみ▼
まあ せっかくだから
反乱軍のリーダー
ロレンス将軍の始末は
貴公におまかせしよう▼
[マルス] (上)
え!?反乱軍を率いているのは
ロレンス将軍なのですか!?
なぜ 彼が反乱などを・・▼
[ラング] (下)
さあな・・わしは そんなことは知らん▼
ただ
ヤツがグルニアの王子を
かくまっていることは事実だ▼
多分グルニア王国の再興でも
ゆめ見たのではないか▼
しかし ヤツもバカな男よ
我らにさからって
勝てるとでも思ったのか▼
マルス殿 ロレンスを殺し
ヤツがかくまっている
グルニア王家の子供達を
とらえるのだ▼
我らは ここをおぬしらに
任せて 逃げた反乱兵どもを
追いかける▼
グルニアのバカどもに
わしに はむかった報いを
思い知らせてやらねば
ならぬのでな▼
[マルス] (上)
ラング将軍・・いったい何を!?▼
[ラング] (下)
知れたことよ反乱に参加した者達の
家族を皆殺しにする▼
それに 反乱兵をかくまった
村は すべて焼きはらい
二度と 我らにはむかわぬよう
せねばならん▼
わっはっはっ
ヤツらの泣きさけぶかおが
見えるようだの▼
[マルス] (上)
ばかな!何も そこまでしなくとも・・▼
[ラング] (下)
ば ばかとはなんだ!▼貴公は わしの命令に従って
はたらけばよいのだ
よけいなことは
かんがえるな!!▼
それとも アリティアもまた
わがアカネイアにさからって
反乱でもおこすと言うのか!▼
[マルス] (上)
まさか! そんなことは・・・▼[ラング] (下)
ならば おとなしく命令に 従われよ!!▼
マルス殿
のぼせあがってはこまる
おぬしなど わしから見れば
弱小国の王子に すぎぬ▼
わが帝国の力をもってすれば
いつでもたたきつぶせること
を 忘れるな!▼
(ラングが南へ帰っていく。ライアンが元の位置に戻る)
[マルス] (上)
・・・ジェイガン これはいったいどういうことだ
ハーディンは あんな男に
この国を まかせたのか・・▼
[ジェイガン] (下)
ラング将軍は もともとアカネイアの貴族なのですが
前の戦いの時には
ドルーア帝国に取り入って▼
人々から 金をまきあげ
しふくをこやしたと
うわさされる人物です▼
おそらく グルニアでも
同じようなことをして
人々を苦しめているのでしょう▼
ロレンス将軍の反乱も
うなずけぬわけでは
ありませんな▼
[マルス] (上)
ジェイガン!そんなのんきなことを
言っていて いいのか▼
はやく ハーディンに
この事実を 伝えなければ
また罪もない人達が
殺されてしまう▼
[ジェイガン] (下)
王子 お気持ちは分かります▼ですが ロレンスが反乱を
おこしたのは事実
まずは彼を何とかせねば
なりません▼
とにかく人々から話をきき
この国でいったい何が
おこっているのかを
たしかめるのです▼
その上で 王子ご自身が
ロレンス将軍と話を
されてみては いかがですか▼
[マルス] (上)
だけど 反乱兵達は我らがアリティア軍だとは
知らないのだろう
無事に砦まで行けるのだろうか▼
[ジェイガン] (下)
それは 心配ないでしょう▼反乱軍は ほとんど逃げ去り
残っているのはロレンス将軍と
砦の中にいる
子供達だけのようです▼
ただ 混乱に乗じて
山賊どもが あばれまわって
いますが 奴らなど
我らの敵ではありません▼
聖騎士アランに命じて
一気にけちらしましょう▼
ですが王子 わが軍の中にも
戦いの経験がない新兵が
おります▼
彼らにとっては
山賊と言えども まだまだ強敵
決して 無理をさせては
なりません▼
わたしも
できれば戦いたいのですが
このトシでは もうそれも
なりますまい▼
わたしは王子のおそばにあって
軍師をつとめさせて
いただきましょう▼
では王子 まいりますぞ!▼
民家(南)
[村人(おばさん)] (上)
前の戦争が終わった時ニーナ様は この国を
ロレンス将軍にゆだねて
自治を許されたのです▼
ところが ハーディンが
皇帝になったとたん
ロレンス将軍は追放され
ラングの部隊がやってきた▼
そしてラングは わたし達から
全てを奪っていったのです▼
お金はもちろん
たべものや きるもの
そして家族までも・・・▼
ああ・・・
カミユ将軍さえいてくだされば
ラングなど 恐れはしないのに▼
民家(中央・左)
[村人(お爺さん)] (上)
病死したグルニア王には二人の子供があった▼
ユミナ王女とユベロ王子
といい まだ13、4才の
双子のかわいい子供達じゃ▼
あの子達はガーネフを恐れた
国王によってカダインへ
送られ▼
ずっと人質として暗い部屋に
とじこめられていたそうな▼
ウェンデル司祭が助けだした
時は 今にも死にそう
じゃったらしい▼
だから司祭は お二人を
カダインの修道院にいれて
見守ってくだされたのじゃ▼
民家(中央・右)
[村人(お爺さん)] (上)
この国には もう若い娘は残っちゃいない
帝国の兵隊がみんな連れて
行ってしまった▼
とくに美しい娘は
ラング将軍が
ひとりじめしているというぞ▼
ばかげた世の中に
なったものじゃな▼
民家(東・左)
[村人(おじさん)] (上)
ロレンス将軍は 司祭から子供達を 引き取り
グルニアで そだてようと
したのだ▼
それを知った皇帝は 二人を
ひきわたすように命じたが
殺されることをおそれた
将軍は 王子達をかくしたのだ▼
そして将軍は追放され
ラング司令官が来た▼
ラングは 王子達をさがす
ために とてもひどいことをした
だからオレ達は たえかねて
たちあがったのだ▼
だが もうそれも終わりだ
この国の者は みんな
ラングに殺されてしまう!▼
民家(東・右)
[村人(お爺さん)] (上)
ロレンス将軍は若い時にタリス島にいたことが
あるそうだ▼
そのころのタリスは
まだ統一されておらず
いくつかの部族が争っていた▼
将軍は一人の若い族長に
力をかして 彼が島を
統一するのを助けたそうだ▼
それ以来 将軍とその族長
つまり今のタリス王とは
つきあいが続いているらしい▼
村
[奇妙なお婆さん] (上)
おお・・・どうかこの子だけは許してくだされ
まだ10才になったばかり▼
シスターとしての修行も
終わってはいないのじゃ▼
[マルス] (下)
おばあさんご安心ください
その子を奪いに来たのでは
ありません▼
[奇妙なお婆さん] (上)
え・・・おまえ様は帝国の人では?▼
[マルス] (下)
いえ・・・ちがいますぼく達は 戦うために
来たのではありません▼
何か必要な物があれば
言ってください
たべものもすこしですが
おいていきます▼
(BGMが通常の「悲惨な村人」から「出会いのテーマ(B)」に変わる)
[マリーシア] (上)
待って・・・・お願い
わたしも連れて行って・・▼
[マルス] (下)
えっ・・・きみ・・ほんとに10才?▼
[マリーシア] (上)
ほんとはもうオトナなの・・兵隊に連れて行かれると
まずいから
おばあちゃまがウソを言ったの▼
エーと それでね
ここにかくれていても
いずれ帝国軍にみつかって
連れて行かれると思うの▼
ラングの兵士は みんな
けもののような男ばかり
でもあなたはちがう
とてもやさしい目をしているもの▼
ね お願い
わたしをこの国から連れだして
あなたの国に連れて行って
ほしいの▼
ね おばあちゃま いいでしょ▼
[奇妙なお婆さん] (上)
ああ そうじゃなここにいるより
たしかに安全かもしれぬ▼
お若い方
わしからも お願いする
この娘を 守ってやって
くださらんか▼
もし おまえ様がのぞむなら
よめに やってもよいぞ▼
この子は わしににて
美人で気だてもよい
きっと よいよめになるぞ▼
のお マリーシア
お前も この若者なら
うれしかろう▼
[マリーシア] (上)
やだー おばーちゃんたらまだ はやすぎるよー
マリーシア こまっちゃう▼
味方の誰かが砦の上、もしくはそれを越えたとき
[ロレンス] (下)
帝国の増援部隊が来たようだ
もはや これまでだな・・・▼
オグマ殿 かんけいのない
貴公までまきこんでしまって
もうしわけない▼
だが 最後に一つだけ
たのみを きいてもらえぬか▼
[オグマ] (下)
おれは タリス王から将軍の手助けをするように
言われて ここに来ている▼
おれに できることなら
なんなりと言ってくれ▼
[ロレンス] (下)
そうか・・・ならばたのむ▼この子供達をマケドニアに
送りとどけてほしい▼
この子達・・・
ユベロ王子とユミナ王女は
グルニア王のわすれがたみ▼
今までは わたしがひそかに
保護していたのだが
もはやそれもなるまい▼
ラング将軍の手におちれば
まちがいなく
処刑されるだろう▼
たのむ
この子達をマケドニアの
ウェンデル司祭のもとへ
とどけてくれぬか▼
[オグマ] (下)
わかった・・お二人は おれが命にかえても
お守りしよう▼
[ロレンス] (下)
そうか すまぬ・・▼さあ ユベロ王子 ユミナ王女
あなた達は オグマ殿と共に
脱出するのです▼
[ユミナ] (下)
いや! わたしは行かないわ逃げるのなら ロレンスも
一緒よ▼
[ロレンス] (下)
ユミナ姫・・・残念だが わたしは逃げられぬ
きずついたこの体では もはや
歩くことさえ ままならぬのだ▼
だから
わたしのことは気にせず
お二人だけで 逃げられよ▼
[ユミナ] (下)
どうして・・・どうしてそんなことを言うの・・
ロレンスは わたし達を
守るために戦ってくれた▼
そのために そんなひどい
ケガをしたというのに
どうして あなただけをおいて
逃げられると言うの!!▼
わたしは 絶対行かない
ロレンスのそばを
はなれないわ!!▼
[オグマ] (下)
どうするのだ 将軍?▼[ロレンス] (下)
うむ・・・ こまったユミナ様は 一度言われたら
きかぬ方・・・▼
やむをえまい オグマ殿
貴公 一人で行ってくれ▼
[オグマ] (下)
そうか・・・ならば おれは
おれのできることで力になろう▼
ラングをさがしだして
奴を殺る・・・
おれのこの剣で
奴をほうむってやろう▼
うまくいけば
このあたりにいる敵も
引き上げるかも知れぬからな▼
ロレンス将軍
それまでは 何とか
持ちこたえてくれ
・・・・死ぬなよ!!▼
民家(西)
[村人(おばさん)] (上)
ちらっと 見かけたけどあのアランとかいう騎士さん
かおいろ悪いねぇ▼
あれじゃ いくら戦っても
たくましくは
なれないと思うけど・・・▼
ロレンス初戦時
[ロレンス] (上)
なに!? お前達は・・・アリティア軍なのか
アリティアまで わが民を
苦しめるというのか・・・
ロレンス撃破時
[ロレンス] (上)
許せ グルニアの民よ・・会話(マルス→ロレンス)
[ロレンス] (下)
マルス殿!おぬしなのか・・▼
敵の援軍が来たとは
知っていたが
貴公だったとは・・・▼
残念だ アリティア軍と・・・
王子と戦わねばならぬとは・・▼
[マルス] (上)
待って下さいぼくはあなたと
戦うつもりはありません▼
村人達から 占領軍がいかに
ひどい仕打ちをしているかを
きき おどろいています▼
ぼくは この事実を
ハーディン皇帝に伝え
必ずグルニアを救うと
お約束します▼
だから どうか剣をおさめて
下さい▼
[ロレンス] (下)
王子・・・ご好意は かんしゃする▼
だが それは無理だ
王子は何もご存じない▼
ハーディンほどの男が
わけもなく ラングのような
くだらぬ男を司令官にすると
お思いか?▼
彼は我らの反乱をさそって
グルニア王国を完全につぶし
帝国の領地にするつもりなのだ▼
そのために あのような
悪逆非道の男をさし向けた・・▼
[マルス] (上)
まさか!?ハーディンがそんなことを
するとは とても信じられない▼
[ロレンス] (下)
すぐには信じられぬだろうだが彼は皇帝となってから
人が変わってしまった▼
もう 王子の知っている
あのハーディンではないのだ▼
だが いずれにしても
我らは終わりだ▼
王子 最後に一つだけ
たのみがある▼
この砦には グルニア王家の
おさない王子と王女が
かくまわれている▼
どうか
この子達を助けてほしい▼
それさえ ききとどけてくれる
なら わたしは もう
思い残すことはない▼
マルス殿・・・
どうか わたしの命とひきかえ
に この子達を・・・・
どうか・・・たのむ・・・▼
(ロレンス将軍が自爆する)
[マルス] (上)
ロレンス将軍!!ばかな・・・▼
この章でマルスはいろんな人に馬鹿と言ってますが、世間知らずの君がいちばん馬鹿だとは誰も返しません。
制圧後
[マルス] (下)
きみ達が グルニアの・・・ユベロ王子とユミナ王女!?▼
[ユベロ] (下)
うっうっ・・・ロレンス・・・・
死んじゃった
ボク達どうすればいいの▼
[ユミナ] (下)
けだもの!!近よらないで!
それ以上 近よれば
わたし達も 死にます!!▼
[マルス] (下)
ちがうんだ!ぼく達は・・・▼
(ラングが北から城にやってくる)
[ラング] (下)
ほお・・マルス殿やっと反逆者どもを
とらえたのですな▼
[マルス] (下)
ラング将軍! 待ってくれこの子たちには罪はない
ぼくに まかせてくれないか▼
[ラング] (下)
そうは いかぬなほりょどもは わしの城へ
連れて行く▼
そして 二度と我らに
はむかわぬように
見せしめとして処刑せねば
ならぬ▼
それより 王子
貴公には マケドニアへ
行ってもらわねばならぬ▼
マケドニアで
軍の反乱がおきて
王女がとらわれたらしい▼
ハーディン皇帝は
貴公にミネルバ王女を
助けるように命令されたのだ▼
[マルス] (下)
なに! マケドニアが!!わかった ラング将軍
ミネルバを助けるためなら
よろこんで行こう▼
だが その子供達は
ぼくに あずからせてくれ
たのむ ラング将軍!▼
[ラング] (下)
くどいぞ 王子!ならぬと言ったらならぬのだ▼
さあ お前達
こちらへ来い!▼
[ユミナ] (下)
いや はなして!!ユベロ・・ 助けて▼
[ユベロ] (下)
ユミナ・・ ユミナ・・・▼[マルス] (下)
ま 待て!!ラング! その子達をはなせ!▼
(ラングが二人を北へ連れ去っていく)
[ジェイガン] (下)
王子 おちついてください!!ここはがまんするのです
今ここでラングと争えば
我らも反逆者になります▼
それに 今の我らには
ラングと戦えるほどの
戦力は無いのです▼
[マルス] (下)
だけどジェイガンあの子達を ラングに
わたしていいのか!
ぼくには そんなこと・・・▼
[ジェイガン] (下)
今は・・・とにかく 今はがまんして
下さい!!▼
マケドニアへ行けば・・・▼
ミネルバ王女が
無事に救出できれば
マケドニアは 我らに
力をかしてくれるでしょう▼
王子 今はがまんして
マケドニアへ行くのです!▼
- 最終更新
- 2000/10/18
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