ナレーション†
(ワールドマップ)
ベグニオン帝国は
女神アスタルテを奉る宗教国家であり、
巨大な版図を持つ大陸最大の国家でもある。▼
(サナキのイラストが表示される)
その頂点に君臨する皇帝は
世界を導くために
女神から、つかわされた使者――【神使】と呼ばれ、▼
神の代理人として、国民からの
敬愛と崇拝を一身に受けていた。▼
その下、七人の有力公爵より構成される
元老院が、神使を補佐して政務を担当、▼
この体制が、数百年の長きに渡って
ベグニオンを支え、動かしてきた。▼
計らずも神使サナキを助けたアイクたちは、
神使親衛隊の案内をうけ
帝都シエネに招かれる。▼
(背景:帝都の風景の一枚絵)
上級貴族はすなわち
聖職者というこの国の特徴から▼
貴族たちの住居は
そのほとんどが神殿の形をとる。▼
街の中央には、女神アスタルテが
そこから世界を見守るといわれる
【導きの塔】があり、▼
そのまわりを、大小の神殿が
秩序立てて並んでいる。▼
その中でも、ひときわ大きくそびえる
神使の住む大神殿マナイルに
足を踏み入れたアイクたちは、▼
クリミアで自由気ままに暮らしてきた自分たちとは
あまりにも異なる文化や生活習慣に
大きなとまどいを感じるのだった。▼
オープニング†
屈辱の謁見†
【大神殿マナイル】
(背景:神殿内の玉座の間)
(中央左:サナキ 中央右:エリンシア)
- [サナキ](中央左)
- ……こほん。▼
では、そなたが
クリミア王ラモンの遺児
エリンシア姫だというのじゃな?▼
- [エリンシア](中央右)
- はい。▼
- [サナキ]
- 確かに…
故クリミア王に、陰の王女ありとの
報告は聞いている。▼
しかし、そのほうが
まことその王女であるやいなかは、
それはまた別の話。▼
なんぞ身の証となるようなものはないのか?▼
- [エリンシア]
- それが……▼
デイン王の魔手より逃れることが
精一杯で…証とするものは
なにひとつ…持っておりません……▼
- [サナキ]
- ふぅむ。
クリミア王弟レニングも亡くなったいま、
そなたの顔を知る者とておらぬ。▼
どうしたものかの……▼
(右端にアイク登場)
- [アイク](右端)
- 俺が保証する。▼
- [エリンシア]
- アイク様!▼
- [アイク]
- エリンシア姫は、間違いなく
クリミアの王女だ。▼
- [サナキ]
- ほぅ…なにをもってして
そう言いきるのじゃ?▼
生まれ落ちてよりこれまで、
1度たりと外部と接触したことのない姫ぞ。▼
それを、一介の傭兵ふぜいが
なぜ本物であると断言できる?▼
- [アイク]
- …デイン軍が、血眼になって
彼女を追っている。▼
これまで何度も
『クリミア王女を引き渡せ』と
俺たちに要求してきたんだ。▼
これ以上の証拠はないだろう。▼
- [サナキ]
- …それが、しかるべき
地位にある者の言であれば
立派な証となるであろうな。▼
じゃが、おまえ自身…姓ももたぬ、
素性も不確かな平民ではないか。▼
平民はその貧しさゆえ、
金を積まれれば、どんなホラ話であっても
その片棒をかつぐのであろう?▼
- [アイク]
- ……▼
- [サナキ]
- それともそなた、実は貴族の
子息であるとでも申すのか?▼
いや、それはさすがにないとして、
クリミアの近衛騎士であるとでも?▼
- [アイク]
- 俺は、貴族でも騎士でもない。
王宮とのかかわりもいっさいない。▼
だが、俺は…どんなに金を積まれても、
自分の信念にそむくような嘘はつかん。▼
エリンシアからは、
護衛としての報酬をもらっている。
それだけだ。▼
俺と…俺の仲間たちは、
彼女が嘘をつくような女じゃないと
信じられるからこそ、ここまでいっしょにきたんだ。▼
おまえがどんなに偉い存在かは知らん。
だが、俺たちとエリンシアの間にある信頼を
侮辱するようなことは許せん。▼
- [エリンシア]
- アイク様…▼
(左端にルカン登場)
- [ルカン](左端)
- な、な…
神使様にたいし、なんという口のききかた…▼
衛兵! この者どもをひったてよ!!
不敬罪で、極刑に処するのだ!▼
- [サナキ]
- やめい!▼
……ぷ くくくく
セフェランの報告どおりじゃ。
おまえは、ほんに面白いの。▼
- [ルカン]
- し、神使様!?▼
- [アイク]
- セフェラン…?▼
あの巡礼僧のことか?▼
- [サナキ]
- 巡礼僧…
あやつめ、そう名乗ったのか。
相変わらず読めぬ男よ。▼
よいか、ぺルシス公セフェランは、
我が片腕たる宰相ぞ。▼
各国の情勢を把握するなどと申し…
ここ数ヶ月の間、国をあけておるがな。▼
(ルカンと入れ替わりにシグルーン登場)
- [シグルーン](左端)
- クリミア王女、そして
その護衛につく傭兵団のことなどは、
逐一、国に報告されておりました。▼
- [エリンシア]
- それで、私が訪れることを…
ご存知だったのですね?▼
- [サナキ]
- うむ。試すようなまねをして悪かった。▼
じゃが、宮廷というところは、
ほんに面白みのないところでな。
わたしは、いつも退屈しておるのじゃ。▼
此度の問答は、姫の護衛のおかげで、
なかなかに楽しめる余興となったぞ。
誉めてつかわす。▼
(シグルーンと入れ替わりにオリヴァー登場)
- [オリヴァー](左端)
- お、おぉ、そういうことでしたか。
神使様らしい、気の利いたお遊び。▼
このタナス公オリヴァー、
すっかりだまされるところでしたぞ。
のぉ、ルカン殿。▼
(オリヴァーと入れ替わりにルカン登場)
- [ルカン](左端)
- ご、ごほん。
そういうことでしたか。
…神使様もお人のお悪い。▼
いやしかし、確かに…暇つぶしの余興としては
悪くないものでしたかな?▼
ヘッツェル殿。▼
(ルカンと入れ替わりにヘッツェル登場)
- [ヘッツェル](左端)
- ホッホッ まことに。▼
クリミアの姫よ。
そなたたちは、どうやら神使様の
お気に召したようですぞ。▼
光栄に思われるのですな。 ホッホッホ▼
- [エリンシア]
- ……あ…
…は、はい…▼
- [アイク]
- …………▼
(アイク消える)
- [サナキ]
- そうそう、うっかり忘れるところじゃ。
そなたの身元は、すでに
セフェランが保証しておる。▼
これ以上ない証といえような。
安心するがよいぞ。▼
- [エリンシア]
- …感謝…いたしま…
(アイクが中央右に割り込む、エリンシアは右端へ移動)
- [アイク](中央右)
- …ちょっと待て。▼
- [サナキ]
- ん?▼
- [アイク]
- いったい、どういうつもりだ?
エリンシアがクリミア王女だと
わかった上で、不安をあおっておいて…▼
余興だ? 気の利いたお遊びだ?
ふざけるなっ!▼
- [サナキ]
- …………▼
- [アイク]
- エリンシアは、国も家族も…
全てを失った。▼
頼る者がいないから、危険を冒して
やっとここまでたどり着いた。▼
それを…人の苦労を笑い話にして、
何が楽しい!?
悪趣味にもほどがある!▼
おまえたちは最低だ!!
エリンシアに、もっとちゃんと詫びろ!▼
- [エリンシア](右端)
- ア、アイク様……▼
(左端にルカン登場)
- [ルカン](左端)
- こ、こやつ、
まだ懲りずに神使様への侮辱行為を…!▼
- [サナキ]
- 控えよ、ガデュス公ルカン!▼
- [ルカン]
- し、しかし!▼
- [サナキ]
- わたしが話しておるのじゃ、黙るがいい。▼
- [ルカン]
- ぐ……ぅ……▼
(ルカン消える)
- [サナキ]
- さて、アイクよ。
そなたの気持ちはよくわかった。▼
まこと、麗しき主従の情じゃ。
我が臣下どもにも見習わせたいほどのな。▼
……じゃが、
いいかげんにするのは、そなたのほうじゃ。▼
これ以上大声で吠え立てるのは、
王女の立場を悪くするだけだと、なぜわからん。▼
- [アイク]
- なんだとっ!?▼
- [サナキ]
- エリンシア姫が、たとえ、
本物の王女だとしても、
しょせんは亡国の主でしかない。▼
ベグニオンの後ろ盾なくして、
国の再興などありえぬ。ちがうか?▼
- [アイク]
- !!▼
- [サナキ]
- いかに気分を害そうとも、
そなたたちは祖国再興のため、▼
我がベグニオンの機嫌を
とっておかねばならぬ立場であると
気づく頭も持ち合わせぬのか?▼
- [アイク]
- ……くっ▼
- [サナキ]
- よく考えてみるのじゃな。▼
では、わたしは退座するぞ。▼
クリミアについての件は、
元老院にて協議をはかったのち
おって沙汰する。▼
それまでは、ゆるりとくつろぐがよいぞ。▼
(画面暗転)
頼れる存在†
(背景:神殿内の廊下)
(中央右:アイク)
- [アイク](中央右)
- なんだ、あれは!
人の弱みにつけこむような
ものの言い方をして…!▼
皇帝だか神使だかしらんが気にくわん!▼
(中央左にティアマト登場)
- [ティアマト](中央左)
- ねえ、アイク。
神使は…むしろ、あなたを
救ってくれたんじゃないかしら?▼
- [アイク]
- …何?▼
(左端にナーシル登場)
- [ナーシル](左端)
- そのとおりだよ。
ベグニオンは古来のしきたりに
とらわれる国。▼
その象徴ともいえる神使を侮辱して
今、こうして命があることは奇跡なんだ。▼
- [アイク]
- !▼
- [ナーシル]
- そしてもちろん、君の行為は
雇い手であるエリンシア姫の責任ともなる。▼
もし本当に、神使を怒らせてしまったら、
クリミア王国再興は
夢と消えるところだった……▼
- [アイク]
- そんなバカな…▼
(右端にセネリオ登場)
- [セネリオ](右端)
- アイク…納得できないでしょうが、
馬鹿なことが平気でまかりとおるのが…
貴族の世界なんです。▼
同じベオクの中でも身分差があり、
そこに差別は存在する。▼
平民に生まれた時点で、生涯…
貴族に逆らうことは許されない……▼
(ナーシル、ティアマト、セネリオ消える)
(中央左にエリンシア登場)
- [アイク]
- ……エリンシア姫、
その…すまなかった。▼
知らなかったとはいえ、うかつなことをした。
…………本当にすまん。▼
- [エリンシア](中央左)
- いいえ。私…
アイク様が私のことを、あんな風に
考えてくださっていたのだと知って……▼
とても、うれしかった。▼
- [アイク]
- !▼
- [エリンシア]
- 私のために怒ってくださった…
その言葉1つ1つが……
心にしみわたりました。▼
- [アイク]
- …そんな
たいそうなことじゃない。▼
- [エリンシア]
- …だけど、1つだけ訂正させてください。▼
確かに、私は家族を亡くし…国も失いました。▼
……だけど、頼る相手はいます。
アイク様と傭兵団のみなさんが
いっしょにいてくださる……▼
エリンシアは…とても……
とても幸せだと、そう思っています。▼
- [アイク]
- エリンシア姫…▼
- [エリンシア]
- アイク様…
どうか、エリンシアとお呼びください。▼
- [アイク]
- ? それはまずいだろう。
あんたは俺たちの雇い主なんだし…▼
- [エリンシア]
- さっきは、呼び捨てにしてくださいました。▼
- [アイク]
- 俺が? 本当に?▼
- [エリンシア]
- お気づきでなかったのですか?▼
- [アイク]
- いや…そうか。
悪かった、今後気をつける。▼
じゃあ、とりあえず行こう。
部屋を用意してくれているらしいしな。▼
(アイク消える)
- [エリンシア]
- あ、アイク様……
…………▼
(戦闘結果報告表示)
(拠点メニューへ)
【情報】†
召使い ☆☆†
(背景:神殿内)
(中央左:召使い 中央右:アイク)
- [召使い](中央左)
- …あ ねえねえ、聞いてよ。▼
最近こんな噂があるの。
霧の深い河の近くに時々…
虎の半獣がでるんですって。▼
- [アイク](中央右)
- ………▼
- [召使い]
- あら、あんまり驚いてないわね。▼
じゃあ、これはどう?
…その半獣ってずっと
化身しっぱなしで、元に戻らないんだって。▼
怖いでしょ!?▼
私たち人間が、
野蛮なあいつらを倒そうと思ったら…
化身してない時を狙うしなないのにね。▼
どうやって戦えってのよ! って思わない?▼
- [アイク]
- ………▼
- [召使い]
- …や~だ。まだ無反応ね。
じゃあね、とっておきの情報、教えちゃう。▼
軍人の彼に聞いたんだけど、
虎とか猫とか4つ足の半獣には
炎の魔法が効くらしいわよ。▼
すごいでしょ? あたしって物知り~。▼
(左端におばさん登場)
- [おばさん](左端)
- あ、あんた…
そんな馴れ馴れしい態度をして…▼
- [召使い]
- な、なによ…
この人、新入りの下働きでしょ?▼
- [おばさん]
- ちがうよ! バカな子だね。▼
- [召使い]
- …… …… ……
なに…? クリミア王女の護衛…▼
…神使様の…お客…!?
う、うそっ……!!
し、し、失礼しました!!▼
- [アイク]
- ………▼
(アイク消える)
- [召使い]
- ど、どうしよぉ~
怒ってるみたい。
あたし…辞めさせられるかも……▼
ガトリー ☆†
(背景:城の中庭)
(中央左:ガトリー)
- [ガトリー](中央左)
- おっ、アイクじゃないか!
散歩か?▼
(中央右にアイク登場)
- [アイク](中央右)
- ガトリーか。
あのやたらに飾り立てられて部屋に
じっとしてると、気がめいるからな。▼
あんたもか?▼
- [ガトリー]
- いや、おれは違う。
花を愛でていたんだ。▼
- [アイク]
- …確かに、そこらじゅうに咲いてるな。▼
- [ガトリー]
- その花じゃなく、あっちの花だって。▼
- [アイク]
- …………
おれには、廊下と
『侍女』とかいう女どもしか見えんが。▼
- [ガトリー]
- それそれ!
さすが違うよな~
宮仕えの子たちは、キレイだよな~▼
- [アイク]
- ……▼
(アイク消える)
- [ガトリー]
- なぁ、アイク。
おまえの好みの子はいるか?
おれは、あの栗毛のカワイコちゃんが…▼
…って、アイク?
ちぇっ まだまだガキだよな。▼
ステラ ☆†
(背景:城の廊下)
(中央右:ステラ)
- [ステラ](中央右)
- あ……アイクさん。▼
(中央左にアイク登場)
- [アイク](中央左)
- ん?
ああ、あんたか。▼
- [ステラ]
- アイクさんも気分転換ですか?▼
- [アイク]
- そうだな……そんなところだ。
散歩ついでに
ちょっと1人で考え事をしていた。▼
ベグニオンってのは、よくわからん国だな。▼
- [ステラ]
- ……そう、かも知れませんね。▼
形式や伝統にがんじがらめにされて……
もっと大切なことを見落としている国……
そんな気がします。▼
- [アイク]
- …………▼
あんたはこの国の伯爵令嬢なんだろ?
それが…なんでまた、騎士になろうと?▼
- [ステラ]
- その伯爵家から逃れるため……
いえ、逃げるのではなく、立ち向かうため。
私は、私自身の力と意思で生きたいのです。▼
- [アイク]
- …………何か理由があるんだな。▼
- [ステラ]
- はい……
……騎士になる、と言いながら……
時おり、弓を持つ手が震えるのです。▼
私が強くなりたいと願うのは、
むしろ心なのかも知れません。▼
アイクさんは、絶望的な戦いでも
決して諦めなかったと聞きました。▼
お願いします、アイクさん。
このまま、共に戦わせてください。▼
私はあなたたちと共にあれば、
強くなれる気がします。▼
- [アイク]
- ……あんたの弓は、見事な腕だった。
その申し出を断る理由はない。
よろしく頼む。▼
- [ステラ]
- は…はい!
ありがとうございます!▼
マーシャ ☆†
(背景:神殿内)
(中央左:マーシャ)
- [マーシャ]
- はぁ~~~……▼
(中央右にアイク登場)
- [アイク]
- 盛大なため息だな。▼
- [マーシャ]
- ! やだ、アイクさん!
聞いてたんですか!?▼
- [アイク]
- いつものあんたらしくないな。
どうかしたのか?▼
- [マーシャ]
- いえ……その。
ちょっと……
ベグニオンには、居づらくって……▼
- [アイク]
- 居づらい?
確か、あんたはここの
天馬騎士だったんだろ?▼
知り合いとかに会えて
嬉しいんじゃないのか?▼
- [マーシャ]
- 逆です!
もぉ、恥ずかしくって…
ずっと顔が上げられないんですよ~!▼
- [アイク]
- ??▼
- [マーシャ]
- ……聖天馬騎士団を辞めた理由……
アイクさんに言いましたよね?▼
- [アイク]
- ああ、兄さんを捜してるんだろう?▼
- [マーシャ]
- その兄のせいで……
私は… 私は……
はぁ~~~~~……▼
- [アイク]
- ……そっとしておいた方がいいか?▼
- [マーシャ]
- …………
本っ当に…すみません……▼
- [アイク]
- いや。
……あんまり考えすぎるなよ。▼
- [マーシャ]
- ありがとうございます……▼
(アイクが消える)
- [マーシャ]
- …………同じ兄でも……
アイクさんと兄さん…
どうしてあんなに違うのかな……▼
…………兄さんのバカ……▼
オープニング-2†
(背景:神殿室内、中央左:ミスト、中央右:アイク)
- [ミスト]
- ヒ、マ、だ、よぉ~!
ここにきてもう5日…
なにもすることがないんだよ!?▼
宮廷の中も、行っていいとこは
全部見ちゃったし…
あきたよ~!▼
(右端にティアマト登場)
- [ティアマト]
- エリンシア姫は、今日も
社交会に連れ出されているし…
することがないのは辛いわね。▼
- [アイク]
- …剣の鍛錬でもするか。▼
(ミスト消え、左端にナーシル登場)
- [ナーシル]
- アイク、
神使親衛隊の隊長さんがお見えだよ。▼
(ナーシル消え、左端にシグルーン登場)
- [シグルーン]
- 失礼します。
傭兵団のみなさん、
ベグニオンの暮らしはどうですか?▼
なにか不自由はありませんか?▼
- [アイク]
- 毎日、やることがなくてつまらん。▼
(中央左にミスト登場)
- [ミスト]
- お、お兄ちゃん!?
なんてこと言うのよ!▼
- [アイク]
- おまえもさっきから
ぼやいてたじゃないか。
ヒマだとか、飽きたとか。▼
- [ミスト]
- ひっどい! どうしてそんな
ほんとのこと言っちゃうの…って▼
も、もぅ!
お兄ちゃんのバカ!!▼
(ミスト消える)
- [ティアマト]
- …ごめんなさい。2人とも
悪気はまったくないんですけど。▼
- [シグルーン]
- はい、わかっております。
どうかお気になさらず。▼
- [アイク]
- 俺たちになにか用か?▼
- [シグルーン]
- サナキ様の命により、
お仕事の依頼に参りました。▼
- [アイク]
- 神使の!?▼
(暗転)
神使の依頼†
(背景:霧の森、中央左:ティアマト、中央右:アイク)
- [ティアマト]
- …意外だわ。▼
- [アイク]
- なにがだ?▼
- [ティアマト]
- アイクのことだから、
『神使の頼みなんか請けるもんか!』って
言うかと思ったのに。▼
- [アイク]
- ……エリンシア姫は、
あいつらのご機嫌うかがいのため、
毎日行きたくもない会合に参加しているんだ。▼
俺たちも、神使のために働いてやって
点数を稼ぐ手伝いぐらいしてやるさ。▼
- [ティアマト]
- …アイク。▼
(左端にセネリオ登場)
- [セネリオ]
- アイク、見えてきましたよ。▼
- [アイク]
- ここで待ち伏せしてればいいんだな?▼
- [セネリオ]
- はい。神使の依頼は―――▼
『この旧街道を通りかかる
商人に身をやつした一団の撃退。▼
あわせて、その積荷の押収』
というものでしたから。▼
- [アイク]
- よし、どんな奴らか知らんが、
請け負ったからにはきっちり働くか!▼
(暗転)
【旧街道】
(背景:霧の森、中央左:ガシラマ)
- [ガシラマ]
- …今回は不作だったな。▼
猫、虎、それにカラス…
労働用のやつばっかりじゃないか。
これじゃあ、たいした金にならんぞ。▼
(中央右に行商団登場)
- [行商団]
- 苦労して集めたんだがなぁ。
そんなにダメなものか?▼
- [ガシラマ]
- おれはこの道25年だがな、
やはり1番高値がつくのは
鑑賞用の“サギ”だ。▼
それも王族の白羽なら、
金に糸目をつけないという
好事家ばかりだしな。▼
- [行商団]
- じゃあ、次は
セリノスの森に行くか?
何匹か残ってるかもしれんぞ。▼
- [ガシラマ]
- バカだな、おまえは!
どうしてサギが高く売れると思う?
ほとんどいないからだ。▼
もう20年も前の話だ。
暴徒どもが、セリノスの森を焼いて
サギどもをぜーんぶやっちまったんだ。▼
まったく、今思い返しても
正気の沙汰じゃねえや。
あんなお宝を、消しちまうなんざ…▼
- [行商団]
- へえぇ、そんなお宝なら、
1度お目にかかってみたいもんだなぁ。
そしたらとっつかまえて、オリにいれて…▼
- [ガシラマ]
- お、おい!▼
- [行商団]
- 手に入れたゴールドでなにをするか…
やっぱ酒だ。それからうまい食い物と、
おおっと、いい女も忘れちゃいけねえ……▼
- [ガシラマ]
- こらっ!
妄想にふけってないで、
前見ろ、前っ!!▼
- [行商団]
- な、なんだぁ?
あいつらいったい何者だっ!?▼
- [ガシラマ]
- ちっ……
気をいれろよ、相棒!
あいつら、只者じゃねえぞ!!▼
(暗転)
進撃前†
(マップ画面:アイクたちの陣営)
- [アイク](上段)
- 現れたな。
ティアマト、やつらに間違いないか?▼
- [ティアマト](下段)
- 霧で見えにくいけど…
人相、風体…どれも教えられたとおりだわ。
間違いなさそうね。▼
(消える)
- [セネリオ](下段)
- …相手もこちらに気づいたようですね。
武器を持って警戒しています。▼
- [アイク](上段)
- よし…全員、戦闘配備だ。▼
(出撃開始)
進撃後†
1ターン目敵軍フェーズ†
(背景:霧の森、中央左:マカロフ)
- [マカロフ]
- あ~…
ついてないなぁ。▼
おれの勘が、今日こそ
快晴だって告げてたんだが。▼
(中央右に行商団登場)
- [行商団]
- ほら、愚痴っても
賭けはチャラになんねーぞ。
さっさと負けた分払いな。▼
- [マカロフ]
- 払いたいのは山々だけど、
あいにく今は手持ちがなくて。▼
- [行商団]
- またか! おまえ
ここの用心棒やってんのも
借金の返済がわりだろう?▼
とにかく、アジトに戻ったら
ちゃんと取り立てるからなぁ。
逃げたらただじゃおかねえぞ!!▼
(行商団消える)
- [マカロフ]
- ……そうすごまれてもな~
ないもんはないんだし…▼
どうするかな~
妹に頭を下げるしかないか。▼
また泣かれるかな~
けど、兄の命と引き換えになら
ちょっとぐらい助けてくれるよな。▼
よーし、
今夜にでも、聖天馬騎士団の
営舎を訪ねてみるとするか。▼
建物訪問(画面下側)†
(背景:室内、中央左:カリル)
- [カリル]
- ……困ったねぇ。
あれこれ買い物したはいいけど
こんなにたくさん持てやしないよ。▼
ラルゴときたらもう、あたしを置いて
どこ行っちゃったのさ……▼
(右端に訪問者登場)
- [訪問者]
- ?▼
- [カリル]
- あら、あんた。
今日はついてたね、
ちょうどいいとこに来たよ。▼
あんたにね、いいものをあげるよ。
たくさん買い物をしたってんで
タダでもらった物だけどね。▼
ああ、いいんだよお礼なんて。
あたしくらいの女になるとね、
金と男には不自由しないもんなのさ。▼
じゃあね。
それ、一生の宝物にするんだよ。▼
<精霊の粉を手に入れた>
建物訪問(画面上・右側)†
(背景:室内、中央左:おばあさん、右端:訪問者)
- [おばあさん]
- 戦いだって?
この辺りも危ないのかい?
弱ったねえ。困ったねえ。▼
ああ、そうそう。
これ…物置で眠ってたシロモノなんだけどねぇ。▼
あたしには、よくわからないけど……
けっこう値打ちモノなんじゃないかねぇ?▼
もったいないけど、この書…あんたにあげるよ。
だからさ、この家に被害が出ないよう
何とかしておくれよね? わかったね?▼
<待ち伏せの書を手に入れた>
建物訪問(画面上・左側)†
(背景:室内、中央左:女の子、右端:訪問者)
- [女の子]
- これね、そこの川でひろったの。
だけど…おかあさんが、
ばっちいからポイしてきなさいって。▼
…これ、ほしい?▼
そう。だったら、あげるよ!
だいじにしてね?▼
<秘伝の書を手に入れた>
マカロフ初戦時†
- [マカロフ](上段)
- あんたたちも傭兵かい?
お互い雇われの身はつらいよなあ。▼
悪いとは思うんだけどさ。
おれも借金返さなきゃ
妹に叱られちまうんだよ……▼
マカロフvsマーシャ†
- [マカロフ](上段)
- あれ…あれれ…?
おまえ、まさか……!?▼
- [マーシャ](下段)
- えっ!
やだ、もしかして
マカロフ兄さんなの!?▼
マカロフ対マーシャ マーシャ死亡時†
- [マーシャ]
- にいさ…ん…
どうして……?▼
- [マカロフ]
- マーシャ! しっかりしろ!!
だめだ… 死なないでくれ……
マーシャっ!!!▼
マカロフ撃破†
- [マカロフ]
- あぁ、ごめんなマーシャ……▼
会話(マーシャ→マカロフ)†
- [マーシャ](上段)
- に、兄さん!▼
- [マカロフ](下段)
- …って、マーシャか。
いやあ、久しぶりだなあ。▼
ちょうどおまえに会いに行こうと
思ってたんだ。▼
- [マーシャ](上段)
- 『いやあ、久しぶり』じゃないわ!
いったいどこへ行ってたの?▼
借金作って
いなくなっちゃうなんて、
ひどいじゃない。▼
おかげで
私は、聖天馬騎士団を
やめるはめになったのよ。▼
- [マカロフ](下段)
- え? どうしてだ?▼
- [マーシャ](上段)
- 借金取りが
毎日営舎にやって来るのよ。▼
いられるわけないじゃない!▼
- [マカロフ](下段)
- いやあ、面目ない。▼
ほら、借金を返すために
新しく借りた金を増やそうとしたら
いつの間にかなくなってさ。▼
それを何回かくりかえしたら
貸してくれるところまで
なくなってさ… ハッハッハッ▼
- [マーシャ](上段)
- まったく、これだもの…
とにかく一緒に来て。▼
- [マカロフ](下段)
- いっしょって…
どうするんだよ?▼
- [マーシャ](上段)
- 私たちの軍に参加するの。
1度、その根性を
アイクさんに叩き直してもらわないと。▼
- [マカロフ](下段)
- いや、でも、
今はここの連中に
雇われているわけだし。▼
いきなり敵の軍にってのは
色々とまずいんじゃ…▼
- [マーシャ](上段)
- ゴチャゴチャ言わずに
さっさと来る!!▼
- [マカロフ](下段)
- はっ、はいっ!▼
台詞イベント†
(背景:霧の森、中央:ガシラマ)
- [ガシラマ]
- や、やりやがる…
こいつら…王宮騎士でもねえのに
バケモノみてえに強ぇ……▼
へ…へへ だがな
どんなに強くても
本物のバケモノにはかなわねえはずだ!▼
おい! 誰か!
【なりそこない】の檻を開けろっ!▼
へへ…
頭からバリバリ喰われちまいな!▼
ガシラマ視界範囲に入った時†
(と思われる)
ガシラマ視界範囲に入った時(と思われる)†
- [アイク](上段)
- おい、おまえたち。
いい加減、降参したらどうだ?▼
そんな構えで、俺たちに
勝てるとでも思っているのか?▼
- [ガシラマ](下段)
- うるせえっ!
どいつの差し金かしらねえが、▼
積荷を奪われたら
おまんまの食い上げなんだよ!!▼
- [アイク](上段)
- だったら、仕方ない。
手加減はせんからな!▼
ガシラマ初戦時†
- [ガシラマ](上段)
- て、てめえらだって、
馬に乗ったり肉食ったり
してるじゃねえか!▼
人間を使うわけじゃねえんだ!
半獣で商売して何が悪い!▼
アイクvsガシラマ†
- [ガシラマ](上段)
- 俺たちの積荷を奪おうってんだ…
てめえらもカタギじゃねえな!▼
こっちの客には貴族もいるんだ!
後でてめえらも
タダじゃすまねえぞ!▼
- [アイク](下段)
- なんだと……?
積荷の中身がどうした?▼
- [ガシラマ](上段)
- とぼけやがって!
これでもくらいやがれ!▼
レテvsガシラマ†
- [ガシラマ](上段)
- 雌猫か、雌ならいいぜ。▼
趣味のあう奴に
たかく売れるからなあ。▼
- [レテ](下段)
- ……私はニンゲンが嫌いだ。
だがきさまにたいしてだけは、
そんな言葉では到底足りん。▼
同胞の痛みを、苦しみを……
貴様のその身に刻んでやる!▼
モゥディvsガシラマ†
- [ガシラマ]
- げえっ 虎か!?
虎はやばい!
なんとかだまして薬を飲まさねえと……▼
- [モゥディ]
- オオオオオオオーー!▼
レテで【なりそこない】攻撃時†
- [レテ](上段)
- お、おいっ!
おまえ獣牙族だろう!?
どうしてベオクの護衛などしている!▼
- [ガリア兵](下段)
- ガ ガ ガルルルァ▼
- [レテ](上段)
- おまえ…
正気じゃないのか…?
なにをされた……?▼
- [ガリア兵](下段)
- ガルルルァ ガルルルルルル▼
- [レテ](上段)
- ……っ!▼
せめて…
私の手で倒す……▼
モゥディで【なりそこない】攻撃時†
- [モゥディ]
- オまえは獣牙族。
モゥディと同じ虎の兄弟……▼
- [ガリア兵]
-
ガ ガ ガルルルァ▼
- [モゥディ]
- ……ダけど、モうオまえは……
モゥディのコとが…ワからない。▼
- [ガリア兵]
- ガルルルァ ガルルルルルル▼
- [モゥディ]
- ……
モゥディは、オまえを倒す。
スまない……▼
ガシラマ撃破†
- [ガシラマ]
- なんてこった……
これじゃ大損だぜ……▼
クリア後†
詮索無用†
- [アイク](上段)
- 任務完了だ。
積荷を押収して引き上げるぞ!▼
(暗転)
(背景:城の回廊、中央右:アイク)
- [アイク]
- グレイル傭兵団、今戻った。▼
(中央左にシグルーン登場)
- [シグルーン]
- ご苦労さまでした。任務成功の報は、
押収された積荷とともに既に届いております。
よくやってくださいましたね。▼
それで、報酬の件ですが…▼
- [アイク]
- …あの積荷についてなんだが、
あれの中身がなんなのか、教えてくれないか?▼
- [シグルーン]
- それは……▼
(右端にタニス登場)
- [タニス]
- …あなたがたの仕事は、
積荷を届けるところまでだ…詮索は無用。▼
- [アイク]
- だが…!▼
- [タニス]
- エリンシア姫が部屋に戻られている。
こんなところでぐずぐずせず、
早く顔を見せて安心させてやるがいい。▼
(タニス消える)
- [アイク]
- …………▼
- [シグルーン]
- 報酬については…明日、
神使さま自らお支払いになられるそうです。
お話はまた、その時に。▼
では、失礼します。▼
(シグルーン消える)
- [アイク]
- ………▼
(暗転)
ラグズサミット†
(ムービー画面:砂漠の城に各種のラグズが集結する)
(ムービー、ゴルドア会議:砂漠の城に各種のラグズが集結する)
(背景:城郭前、左端:カイネギス)
- [カイネギス]
- …よくぞ集まってくれた、
我が同胞、ラグズの王たちよ。▼
各国の王が一同に会することは、
実に数十年ぶりのこととなる。▼
まずは、わしの求めに応じ、▼
快くこの場を提供してくれた
ゴルドア王デギンハンザー殿に
感謝を述べたいと思う。▼
(右端にデギンハンザー登場)
- [デギンハンザー]
- ……▼
(デギンハンザー消える)
- [カイネギス]
- さて、ラグズの王たちよ。▼
すでに聞き及んでおろうが、
デイン王国がクリミア王国を急襲し
その支配下においた。▼
クリミアはベオクの国ながら…▼
その成り立ちの時より、
我々ラグズに対し友好的態度を
取り続けてきたのはご存知のとおりだ。▼
特に、ラモンという傑出した人物が
王となってからの30年ほどは―――▼
我がガリアと、互いの国民を交換しあうなど
さまざまな試みを意欲的におこなってきた。▼
しかし、それをよしとしない輩がいたのだ。▼
…デイン国王アシュナード―――
あやつが何ゆえ、突如
行動を起こしたのかはわからん。▼
しかし、その蛮行により、
クリミアという国が滅んだのは事実。▼
そして…デイン軍はその勢いのまま、
我がガリアへも
兵を絶え間なく送り込んできておる。▼
(右端にティバーン登場)
- [ティバーン]
- それは、獅子王よ。
あんたの国がクリミア王の遺児を
保護したからだって聞いているぜ?▼
- [カイネギス]
- うむ。いまだ我が国にクリミア王女ありと
考えての行動であろうな。▼
- [ティバーン]
- …だが、王女は
もうガリアにはいないんだよな?▼
- [カイネギス]
- さすがに早耳だな、フェニキス王ティバーン。
確かに王女は既にガリアを脱出し、
ベグニオンへ向かって旅立った。▼
- [ティバーン]
- つい先日、クリミア王女の船が
ベグニオンの神使が乗った船を
助ける現場ってのに出くわしただけだ。▼
- [カイネギス]
- おお、では
エリンシア姫は無事、▼
ベグニオン皇帝と接触を
果たしたというわけか!▼
それは朗報だ。▼
- [ティバーン]
- デインもまだ、その情報を
入手していないだろうから…▼
ベグニオンから正式に
クリミア王女保護の報がでれば
デインもガリア侵攻をやめるかもしれんな。▼
(カイネギス消え、中央左にネサラ登場)
- [ネサラ]
- あんたにしちゃ情報が遅いなタカ王。
ご自慢の『目』と『耳』は休暇中かい?▼
- [ティバーン]
- 何がいいたい?▼
(ネサラ消え、左端にカイネギス登場)
- [カイネギス]
- どういうことか説明してもらえんか?
キルヴァス王ネサラよ。▼
(カイネギス消え、中央左にネサラ登場)
- [ネサラ]
- …クリミア王女は、命からがら、
なんとかガリアに逃げ込んだ。▼
しかし、頼りにしていた獅子王からは
援助を受けられないときた。▼
(ネサラ消え、左端にカイネギス登場)
- [カイネギス]
- !▼
(カイネギス消え、中央左にネサラ登場)
- [ネサラ]
- 他に頼るものもない王女様ご一行は、
わらにもすがる思いのまま、
ふた月に及ぶ航海を経て―――▼
数日前に無事ベグニオン入りを果たした。▼
そして当のデイン側は、とっくにその事実を
知っていて、王女を亡きものとするための
追っ手を送り出している。▼
…とまあ、これが最新情報ってわけだ。▼
(ネサラ消え、左端にカイネギス登場)
- [カイネギス]
- デインがすでに、王女がベグニオンに
いることを知っているだと!?▼
キルヴァス王よ、そなたはいったい
どうやってそこまでの情報を得たのだ!?▼
(カイネギス消え、中央左にネサラ登場)
- [ネサラ]
- なに、たいしたことじゃない。
平素から周囲へ目を向けていれば
自然と情報は耳に入ってくるものさ。▼
- [ティバーン]
- ただ通過しただけで、
デイン側の情報まで把握できるたぁ
妙な話だな、ネサラ?▼
- [ネサラ]
- そうかい?
情報収集のやり方1つにも
コツがあってね。▼
よかったら伝授してやろうか?▼
- [ティバーン]
- ニンゲンどもと通じる方法なら、
遠慮しておこう。▼
ラグズの誇りを捨てるような真似、
俺にはできそうもないからな。▼
- [ネサラ]
- ! ……そうやって
なけなしの誇りにしがみつくのが、
フェニキス流だよな。▼
『ベグニオン船以外は襲わぬ』とか言って、
他にまわすほどの兵がないって
素直に認めたらどうだい?▼
- [ティバーン]
- ……なんだと?▼
(ティバーン消え、右端にデギンハンザー登場)
- [デギンハンザー]
- 両者ともよさぬか!▼
…キルヴァス王ネサラよ。
確かに、そなたの最近の行動は、
目に余るところがある。▼
- [ネサラ]
- ゴルドアの黒竜王が、いったい
我が国のなにをご存知だというので?
是非、お聞かせ願いたいものだ。▼
- [デギンハンザー]
- 先日、フェニキスの領海にて
ベオクの船を襲い、我がゴルドアの地に
接岸させた件…忘れたとはいわさぬぞ。▼
- [ネサラ]
- !!▼
(デギンハンザー消え、中央右にティバーン登場)
- [ティバーン]
- ネサラ、てめえ…
まだこそこそと、俺らのなわばりを
荒らしてやがったのか!?▼
(ティバーン消え、右端にデギンハンザー登場)
- [デギンハンザー]
- 我が息子クルトナーガから、
その船にクリミア王女らしき
ベオクが乗っていたという報告を受けている。▼
(中央右にクルトナーガ登場)
- [クルトナーガ]
- ……▼
(ネサラ・クルトナーガ消え、左端にカイネギス登場)
- [カイネギス]
- なんと!
キルヴァス王よ、そなた…▼
(カイネギス消え、中央左にネサラ登場)
- [ネサラ]
- …俺はいつまでもちっちぇ島国の
王で収まってる気はない。▼
機会さえあれば、それをガッチリ掴んで
一気に強国に名をつらねる。▼
そのための資金は、
いくらあっても足りないぐらいだ。
ベオクだとかラグズだとか関係ない。▼
仕事に応じた報酬を払ってくれれば、
どんな汚いことだってやってやる。▼
- [デギンハンザー]
- その野心を止めるつもりはないが、
手段は慎重に選ぶがいい。▼
いざ、領土を拡げたが周囲は
すべて敵という状況に陥らぬような。▼
- [ネサラ]
- ……一応、心に留めておきますよ。▼
(ネサラ消え、中央左にティバーン登場)
- [デギンハンザー]
- …同じく、フェニキス王よ、
そなたもいい加減に
ベグニオン船への海賊行為は控えてはどうだ?▼
このままでは、いつ戦いが始まるとも知れぬ。▼
- [ティバーン]
- ベグニオンの奴らが、俺たちの同胞
サギの民にしたことを
詫びぬ限り、それはできない相談だ。▼
(左端にリュシオン登場)
- [デギンハンザー]
- セリノスのリュシオン王子、
そなたも同意見か?▼
- [リュシオン]
- セリノスの森を焼き、
サギをことごとく死に追いやった奴ら…
ベグニオンへの復讐心は消えません。▼
我が兄弟、我が国民の仇をとり、
今は寝たきりとなった父王を森に連れて戻りたい。▼
……戦う術をもたぬ私に代わり、
フェニキス王は行動してくださっている。▼
その行為に対して感謝こそすれ、
やめてほしいだなどと、思うはずがない。▼
- [デギンハンザー]
- そうか……▼
だが、心せよ。
復讐はさらなる復讐をもたらすだけ。▼
決して終わることのない
戦いの輪をつなげるだけなのだ。▼
- [リュシオン]
- …………▼
(リュシオンとティバーン消え、左端にカイネギス登場)
- [デギンハンザー]
- 最後に…獅子王よ。
そなたのガリアはどうするつもりだ?▼
デインのガリアに対する牽制は、
次の戦いへの布石だとわかった今…
そなたのガリアはどう動く?▼
- [カイネギス]
- あちらが本格的に宣戦布告ないし
それに準ずるような行動をせぬかぎり、
様子を見ようと思う。▼
(デギンハンザー消え、中央右にティバーン登場)
- [ティバーン]
- ニンゲンどもを根絶やしにする
第一歩として、▼
デインをぶっ潰すってんなら
フェニキスも力を貸すぜ?▼
- [カイネギス]
- いや、各国とも
こと本格的な戦争となるまで
手出しは控えてほしいのだ。▼
ガリアに樹海あるかぎり、
やつらの攻撃を凌ぐことは可能。▼
(ティバーン消え、右端にネサラ登場)
- [ネサラ]
- さすが大国は言うことが違う。
領土拡大の好機を棒にふり、
防衛に徹して現状維持ときたものだ。▼
(カイネギス・ネサラ消え、中央にデギンハンザー登場)
- [デギンハンザー]
- 私も獅子王の意見に賛成だ。▼
…ラグズの国だけで連合軍をつくり
デインに対した場合、▼
ベグニオン帝国はデインに
つかざるを得なくなるだろう。▼
それだけは避けねばならぬ。▼
…戦火を不必要に広げてはならぬ。▼
今は所在が知れずとも……
エルランのメダリオンがあるかぎり、▼
大陸全土を巻き込むような戦乱を
起こしてはならぬのだ。▼
よいな、ラグズの王たちよ。
決して忘れてはならぬぞ。▼
コメント†
- マカロフが敵の時の死亡セリフは 「あぁ、ごめんなマーシャ……▼」でした。 -- ユンヌ