章別会話
進撃前†
【奥の間】
- [漆黒の騎士]
- ……何故、クリミアに戻ってきた?
あのまま逃げることもできただろうに。▼
- [イナ]
- ………王都に行きます…▼
- [漆黒の騎士]
- …それはできない。
王から、おまえを始末するよう
申し付かっている。▼
- [イナ]
- …そう…ですか………▼
- [漆黒の騎士]
- …抵抗しないのか?▼
- [イナ]
- ……あなたほどの手だれに……
勝てるとは思っていません……▼
- [漆黒の騎士]
- 随分、潔いことだ。▼
- [イナ]
- 愛するあの方のお側にいることが…
私の、ただ1つの願いでした。▼
それが叶わなくなった今……
…どうなっても構いません……▼
- [漆黒の騎士]
- ……最後の情けだ。
何か、残したい言葉があるなら聞こう。▼
- [イナ]
- …もし…ナーシルに会うことがあったら…
イナが謝っていたと……▼
- [漆黒の騎士]
- 機会あらば、必ず伝えよう。
では、やすらかに逝け。▼
(漆黒の騎士、イナを斬る)
- [イナ]
- ………さ…ま……▼
(アイク登場)
- [アイク]
- 来たぞ!
漆黒の騎士!!▼
- [漆黒の騎士]
- フッ 待ちかねたぞ。▼
- [アイク]
- !!
その娘は…
まさか、殺したのか!?▼
- [漆黒の騎士]
- ……手元が狂った。
まだ息はあるようだな。▼
- [アイク]
- …渡してもらおう。▼
- [漆黒の騎士]
- 欲しければ、力ずくで奪い取ることだ。▼
……神剣ラグネルは持って来ただろうな?▼
- [アイク]
- …ここにある。▼
貴様を倒す手段がこれだけだというなら、
使うことに迷いはしない!!▼
- [漆黒の騎士]
- なるほど、少しは利口になったようだな。▼
よかろう。
では、始めるとするか。▼
ミストがロストしていない場合†
(ミスト登場)
- [ミスト]
- お兄ちゃん!▼
- [アイク]
- ミスト!?▼
- [ミスト]
- やっぱり…
わたしも…いっしょに戦う!▼
…ぜったい……
お兄ちゃんまで殺させたりしない…!!▼
- [アイク]
- ミスト、おまえ…▼
- [漆黒の騎士]
- …ガウェインの娘か。
2人がかりでも、私は一向に構わないぞ。▼
- [アイク]
- ……ミストには手出しさせん。▼
貴様の相手は俺1人だ!▼
- [漆黒の騎士]
- フッ 好きにしろ。
では、今度こそ行くぞ!▼
進撃後†
アイクと漆黒の騎士の初交戦時†
- [漆黒の騎士]
- 奇妙な縁だな……
貴様との勝負はこれが3度目か。▼
1度目はガリアの森……
2度目はクリミアのデルブレー……▼
- [アイク]
- ああ。
俺は2度戦い、2度負けた。▼
だが――
この3度目は、違う。▼
- [漆黒の騎士]
- ほう……▼
- [アイク]
- …幼い頃から、親父に基礎を
叩き込まれた俺の剣技は……
極めれば…誰にも負けるはずがない。▼
- [漆黒の騎士]
- …貴様の父親を倒した私に、
同じ剣技は通用しないと……
考えなかったのか?▼
- [アイク]
- 親父は……!
利き手を封じていた。▼
そうでなければ…おまえに
負けはしなかったはずだ……▼
- [漆黒の騎士]
- ……フッ そういうことか。
では、試してみよう。▼
ガウェインの剣技の後継者よ…
その力、この私に見せてみよ!▼
ミストと漆黒の騎士の初交戦時†
- [ミスト]
- ……う……▼
- [漆黒の騎士]
- 震えているのか
ガウェインの娘……▼
…興ざめだ、
命惜しくば背を向けて去れ。▼
- [ミスト]
- …わたしの剣じゃ…
かすりもしないだろうけど…▼
それでも…この一撃は…
わたしの…怒りだから……
……痛みだから………
だから……覚悟してっ!!▼
2ターン目終了後†
(マップ画面上側からデイン兵増援現れる)
- [デイン兵](上段)
- 漆黒の騎士どのをお守りしろ!▼
- [漆黒の騎士](下段)
- 邪魔をするな!
この男は、私の獲物だ!
手出しは一切無用っ!▼
- [デイン兵](上段)
- !!
な、ならば…あの娘を狙え!
生きて返すな!!▼
- [アイク](下段)
- 逃げろ! ミスト!!▼
- [ミスト](上段)
- そんな……▼
お兄ちゃんを置いていけないよ…!
わたしだって、戦う。
ぜったい…逃げない!!▼
シナリオエンディング†
アイクが「離脱」を選んだ場合†
- [漆黒の騎士]
- 逃げるのか?
それがいい、負け犬は去れ。▼
私の目に付かないところで、
震えているのがお似合いだ。▼
- [アイク]
- !!▼
…俺は逃げない。
おまえに背を向けて
逃げることなどはせん!!▼
(注:以下の「漆黒の騎士を撃破出来ずに5ターン目が終了した場合」に続く)
漆黒の騎士を撃破出来ずに5ターン目が終了した場合†
(マップ画面下側よりナーシル現れる)
- [ナーシル](上段)
- …アイク!!▼
- [アイク](下段)
- ナーシルか!?
あんた、どうしてここに!?▼
- [ナーシル](上段)
- アイク、ここは私が引き受けるよ。
君は早く逃げるんだ。▼
- [アイク](下段)
- そんなこと、できるわけないだろう!▼
第一、この剣でなければ
あいつを倒すことは……▼
- [ナーシル](上段)
- アイク…君を死なせる
わけにはいかないんだ…▼
そしてどうか……
あの娘…イナを頼む………▼
- [漆黒の騎士](上段)
- ナーシル…
貴様が来るとはな……▼
(マップ画面、イナ立ち上がる)
- [イナ](下段)
- ……う……▼
- [イナ](下段)
- ……!
ナーシル…!▼
(ナーシルと漆黒の騎士の戦闘アニメーション)
- [漆黒の騎士](上段)
- ぐっ……!
だが、この程度では……▼
(画面が揺れ、地響きの音)
- [漆黒の騎士](上段)
- なんだと!?
まさかこの城ごと、私を……▼
くっ か、体が動かん…
…まさか……こんなことが……▼
- [ナーシル](上段)
- …………▼
……アイク…今のうちに…!
………イナを……
イナを…頼む…!!▼
- [アイク](下段)
- ナーシル!▼
- [イナ](上段)
- ナーシル……!▼
(暗転)
(静止画像:城が崩壊する)
(背景:天幕内、中央左:ティアマト、中央右:アイク)
- [ティアマト]
- アイク、彼女が目を覚ましたわ。▼
- [アイク]
- わかった。▼
(ティアマト消え、左端にイナ登場)
- [アイク]
- 傷はどうだ?▼
- [イナ]
- …ここは、どこですか?▼
- [アイク]
- 俺たちの陣営だ。▼
- [イナ]
- …………
私を助けて下さった?▼
どうしてです?▼
- [アイク]
- ナーシルに、
頼まれたからな。▼
- [イナ]
- ! 彼は、どこですか?▼
私…彼に会って話をしないと…!!▼
- [アイク]
- ……ナーシルは、
死んだ…………▼
- [イナ]
- ……え…?▼
- [アイク]
- 俺をかばって、漆黒の騎士を
巻き添えにして…
崩れ行く城と共に……▼
- [イナ]
- ……そう…ですか……
あれは…夢じゃ…なかった……
………………………▼
- [アイク]
- あんたは一体、彼のなんだ?
どうしてデイン王に仕えていた?▼
- [イナ]
- …私はイナ……
彼は…ナーシルは、私の祖父です……▼
- [アイク]
- ナーシルの孫!?▼
- [イナ]
- ベオクのあなたがたには
信じられないでしょうね…▼
でも、私たち竜鱗族は
千もの年を生きるのです。▼
ある程度成長してからは…
極端に外見が老けることはなくなります。▼
- [アイク]
- 1000年か…
……想像もつかんな……▼
- [イナ]
- …それで、その……
ナーシルのことですが……▼
彼はあなたがたを裏切っていた…
それは…ご存知のはずです…▼
……それなのに、どうして
私を助けるのですか?
敵対していた私を……▼
- [アイク]
- ……ナーシルには何度も助けられた。▼
俺には、どうしても
あいつが敵だとは思えなかった。▼
事情があるなら、話してくれないか?▼
…力になりたいんだ。
……ナーシルの分まで。▼
- [イナ]
- …今は、お話しできません。▼
- [アイク]
- ……そうか。▼
- [イナ]
- …ですが、受けた恩に対し
あなたがたに報いることはできます。▼
……サギの姫の囚われている
場所をお教えします。▼
- [アイク]
- 本当か!?▼
(27章宿命の刻、終了)
漆黒の騎士撃破時†
- [漆黒の騎士]
- …強くなったな……
褒めてやろう……▼
(マップ画面上側からデイン兵が2名現れる)
- [アイク]
- はぁっ はぁっ はぁっ…▼
- [デイン兵]
- しっ、漆黒の騎士殿がやられたっ!?
そんなバカな……▼
ぐっ…だが、
このまま逃げられると思うなっ!!
おい、仕掛けを作動させろ!▼
(デイン兵逃げた後、ゴゴゴという音と共に画面が揺れる)
- [アイク](上段)
- なんだ、この鳴動は!?▼
(マップ画面下側からナーシルが現れる)
- [ナーシル](下段)
- アイク!
城が崩れる!!
脱出するんだ!!▼
(マップ画面、イナ立ち上がる)
- [イナ](下段)
- ………▼
(マップ画面、アイクがイナの方を振り返る)
- [イナ](上段)
- ……ナーシル!?▼
- [ナーシル](下段)
- イナ!▼
(マップ画面、アイクがミストの方を振り返る)
- [アイク](上段)
- ミスト、行くぞ!!▼
- [ミスト](下段)
- う、うん…!▼
- [アイク](上段)
- 急げ!▼
(マップ画面、アイクとミストの後にナーシル・イナが脱出する)
(静止画像:城が崩壊)
(背景:城門前、中央右:アイク)
- [アイク]
- ………親父………
……俺は……やった……▼
あいつを倒した……
親父…………▼
(中央左にミスト登場)
- [ミスト]
- お、お兄ちゃんっ!
よかった…
生きてて…よかった……▼
- [アイク]
- ミスト…
俺は、親父の仇をとったぞ。▼
- [ミスト]
- うん…▼
- [アイク]
- ……俺は今でも、
親父にはかなわない。
絶対に勝てない……▼
俺が、あいつを倒すことで
それを……▼
親父の強さを…
思い知らせてやりたかった…。▼
- [ミスト]
- うん…うん。▼
- [アイク]
- 俺たちの親父は世界一だ…
最高の男だ……▼
- [ミスト]
- そうだよ…!
お父さんも…お母さんも…▼
それから、お兄ちゃんも……
わたし、大好き!!▼
みんなわたしの…
自慢の家族なんだから……っ!!▼
(暗転)
(背景:城門前、左端:セネリオ、中央左:ティアマト、中央右:アイク、右端:ミスト)
- [ティアマト]
- アイク!
ミスト!!
2人とも… よく…… ・………▼
- [セネリオ]
- ………▼
- [アイク]
- 心配かけたな。
だが、これで……▼
- [ティアマト]
- ……何も言わないで。
わかっているから。▼
- [アイク]
- みんなのところへ戻ろう……▼
さすがに今日はもう
これ以上、体が動かん……▼
- [ミスト]
- うん!▼
(暗転)
(背景:夜の天幕前、中央左:ティアマト、中央右:アイク)
- [アイク]
- 彼女の容態はどうだ?▼
- [ティアマト]
- 助かったわ。
…奥の部屋で今は眠ってる。▼
- [アイク]
- ……ナーシルは?▼
- [ティアマト]
- いっしょに部屋にいるわよ。
ずっと彼女を看ているわ。▼
- [アイク]
- ……そうか…▼
(暗転)
(背景:天幕内、中央左:ナーシル、中央右:アイク)
- [アイク]
- ナーシル。▼
- [ナーシル]
- ……アイク。
逃げ出したりして……
本当に、すまなかった…▼
…クリミアに入った時に
イナの気配を感じて…
どうしても、捜したかったんだ……▼
- [アイク]
- ……そうか……▼
- [ナーシル]
- イナを…助けてくれたんだね。
君には…どうお礼を言っていいのか……▼
- [アイク]
- ……礼はいいから、
話してほしい。▼
あんたと、その
イナって娘の関係を……▼
- [ナーシル]
- イナは…
私のたった一人の孫娘なんだ。▼
- [アイク]
- ナーシルの孫!?
嘘だろ?
そんなに年が離れているようには…▼
- [ナーシル]
- ベオクの君たちには
信じられないだろうね…。▼
でも、私たち竜鱗族は
千もの年を…生きるんだよ。▼
ある程度成長してからは…
極端に外見が老けることはなくなる。▼
その証拠に、ゴルドアで君が会った
クルトナーガ王子を覚えているかい?▼
- [アイク]
- ああ、いい奴だったな。▼
- [ナーシル]
- …今、王子はゴルドアで
一番若いんだけど…▼
ああ見えて、
ざっと100年は生きているはずだ。▼
- [アイク]
- ……100年……▼
- [ナーシル]
- …アイク。▼
- [アイク]
- なんだ?▼
- [ナーシル]
- …どうして、イナを助けたんだ?
あの娘は…君たちと敵対していたのに……▼
- [アイク]
- ……ナーシルが体をはってまで
逃がそうとしていたからだ。
あんたにとって大事な者だろうと思った…▼
- [ナーシル]
- 薄汚い内通者の私のために……?
私は…ガリアに通じるふりをして
デインにも情報を流していた。▼
それだけじゃない。ミストから…
メダリオンを奪い…デイン王の手に……
なのに……君は……▼
- [アイク]
- ……あんたには何度も助けられた。
何か事情があるなら…話してくれないか?
…………力になりたい。▼
- [ナーシル]
- 話すことはできない。
……少なくとも、今は……▼
- [アイク]
- …そうか。▼
- [ナーシル]
- だが、信じてほしい。
私たちは、君たちの敵ではない。▼
デイン王の元にいたイナのため、
君を裏切ったりしたが…
他に方法がなかったんだ……▼
…許してくれ。▼
- [アイク]
- ……それは、これからの
行動で示してくれるんだろう?▼
- [ナーシル]
- え…?▼
- [アイク]
- クリミア王都にいる
アシュナードを倒すには、▼
あの男の近くにいた者の
協力が不可欠だ。▼
あんたたちが敵じゃないというなら、
力を貸してくれ。▼
- [ナーシル]
- ああ…わかった。
私のことを信じていてくれた
君の思いを……▼
2度と裏切るようなことはしない。
…約束するよ。▼
- [アイク]
- ………後、これだけは
確認しておきたいんだが…▼
……あんたは、メダリオンのことを
どれぐらい知っているんだ?▼
あれが…どんなものか知っていて…
デイン王に渡したのか?▼
- [ナーシル]
- 私は…きっと君たちより
あれのことを知っているつもりだ。▼
詳しくは話せないが……
デイン王が手にしたところで、
邪神を解放させることはできない。▼
何故なら……▼
- [アイク]
- 【解放】の呪歌を謡えるのは…
オルティナという娘だけだから…だな?▼
- [ナーシル]
- ……そうだ。
私も、パルメニー神殿を調べたんだ。▼
- [アイク]
- だが、その事実を知らないデイン王は
リアーネを攫った。
前の例を考えても…何をされるか……▼
- [ナーシル]
- ……さっき、少しだけ話をしたんだが…▼
サギの姫については、
イナが居場所を知っているようだった。
目を覚ましたら、聞いてみよう。▼
(終わり)
コメント†