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章別会話


ナレーション

(ワールドマップ)

エリンシア王女を戴き、アイクを将として
新たに編成されたクリミア正規軍は、
初戦を勝利で飾った。▼

デイン軍が国境守備の要、
トレガレン長城に配した兵は
決して少ない数ではなかったが、▼

アイク将軍の指揮下、
新生クリミア軍が見せた攻撃力は▼

しょせんは烏合の衆とたかをくくった
デイン側の予想を
はるかに上回るものだった。▼

ナーシルの報告で
ガリアの動向を知ったアイクは
時を移さずデイン王国内への進撃を指示する。▼

クリミアの滅亡によって
一度は止まりかけた歴史の歯車が
再び動き始めた……▼

<第19章 託されしもの>

オープニング

【デイン国境】

(フィールドマップ)

(マップ上部からプラハ隊が登場し、ネサラの近くに移動)

(背景:雪原)

(右端:プラハ)

[プラハ](右端)
キルヴァス王!
キルヴァス王ネサラ!▼

(中央左にネサラ登場)

[ネサラ](中央左)
これはプラハ将軍。
こんな山奥に、わざわざお運びとは…▼
[プラハ]
あいさつはいい。▼
それより、クリミア軍が
国境を越えたってのは本当かいっ!?▼
[ネサラ]
…残念ながら、そのようですな。▼
[プラハ]
ちっ…カヤッチェのやつ、
あんな小娘の軍にやられるとは、
無様なもんだね。▼
[ネサラ]
将軍だけの失態ではないでしょう。
あらかじめ情報を得て、
万全の備えであいつらをはめたはずだった。▼
……なのに、敗れた。
相手の戦力を低く見すぎただけでは?▼
[プラハ]
なんだってぇ!?
デインをバカにするつもりかい!?▼
[ネサラ]
事実を述べたまでで。
バカにするなど…とんでもない。▼
どちらにせよ、ここで食い止めますよ。
このネサラ自らが出陣してね。▼
[プラハ]
……フン、大きく出たじゃないか。▼
[ネサラ]
プラハ将軍… キルヴァスは
いつまでもデインにお味方しますよ。▼
…こちらの望む報酬を出していただける限りはね。▼
[プラハ]
金で済む話なら、いくらでも払ってやるよ。
それに見合うだけの仕事をこなすならさ!▼
おい、ホマサ!▼

(左端にホマサ登場)

[ホマサ](左端)
はっ▼
[プラハ]
キルヴァス王と協力して
クリミア軍をおさえな。
いいかい、しくじるんじゃないよ!▼
[ホマサ]
お任せを。▼

(ホマサ消える)

[プラハ]
キルヴァス王も、いいね?
必ず仕留めとくれよ。▼
クリミアの小娘と、
くだんの傭兵団になめられるのは
いい加減、うざったいんでね。▼
[ネサラ]
残り半分の報酬の受け渡しについては?▼
[プラハ]
…心配しなくても、ちゃんと用意してある。
成功したら即金で払われるだろうさ。▼
[ネサラ]
それさえ伺えれば、問題ありません。
では、またいずれ……▼

(フィールドマップ)

(プラハが自分の隊のところに戻る)

(背景:雪原)

(中央右:プラハ)

[プラハ](中央右)
ハッ! 半獣の中でもカラスは
最低の部類だね。▼
少しでも隙を見せようものなら、
目玉をくりぬかれちまう。
まったく信用ならない男だよ。▼

(フィールドマップ:プラハ隊が去る)

(戦闘結果報告)

(拠点メニューへ)

【情報】

ジル ☆☆

(背景:雪原)

(中央左:ジル 右端:ミスト)

[ミスト](右端)
じゃあね、また後で!▼
[ジル](中央左)
うん。
あ、ミスト!
足元、すべるから…▼
[ミスト]
きゃっ!▼

(ミスト消える)

[ジル]
ミスト!▼

(ミスト再び登場)

[ミスト]
へへ 雪まみれだ。▼
[ジル]
気をつけて。▼
[ミスト]
はーい。▼

(ミスト消える)

[ジル]
……元気いいなぁ。▼
[???]
…ジル!▼
[ジル]
………誰?▼

(右端にハール登場)

[ハール](右端)
俺だ。▼
[ジル]
ハール隊長!?
ど、どうして…?
ここは敵陣ですよ!?▼
[ハール]
トハで姿をくらませたおまえを、
ずっと捜していたんだ。▼
クリミアの奴らを
追ってったんだろうとは思ってたが…
まさか、仲間になっているとはな。▼
[ジル]
最初は成り行きでした…
でも、今は違います。
私は自分の意志でこの軍にいます。▼
彼らと共に、ラグズと触れ合うことによって…
私は、いかに自分が無知であり
愚かであったのかを気付かされました。▼
[ハール]
ラグズ、か。▼
徹底して“半獣”嫌悪を貫いていた
おまえの口から、
その言葉を聞く日が来るとはなぁ…▼
いい経験をしたようだな?▼
[ジル]
隊長なら…
理解して下さると思っていました。▼
[ハール]
……ま、自分の価値観を
持ち始めたのはいい。
すごく、いいさ。▼
だが、どうする?
このまま進めば、ほどなく…
シハラム将軍の隊とぶつかることになるぞ。▼
[ジル]
…父上に、ご迷惑をおかけすることは
本意ではありません。▼
しかし、私は…▼
この軍の一員として…
まっすぐ顔を上げて
父上の前に立ちたいと思います。▼
[ハール]
決意は固いというわけか…▼
[ジル]
はい!▼
[ハール]
…なら、もう何も言うことはない。▼
じゃあな、次に会う時は…
戦場で敵としてだ。覚悟しておけ。▼

(ハール消える)

[ジル]
………▼

(画面暗転)

(中央右:ミスト 右端:アイク)

[ミスト](中央右)
………………
…さっき、ジルのところに
見たことのない男の人が来てたから…▼
思わずお兄ちゃんを
連れてきちゃったけど……▼
…ど、どうしよう?
なんだか…大変な話みたいだよね……▼
[アイク](右端)
デイン兵であるジルに…
これからの戦いが酷なのは間違いない。
本人に、どれだけ覚悟があったとしてもな。▼
[ミスト]
どんな理由があっても…
お父さんと戦うなんて……
絶対にさせちゃダメだよ!▼
ね、お兄ちゃん…!▼
[アイク]
……デイン領内での戦いには、
出撃させないのが無難だろうな…▼

ヤナフ ☆

(背景:営舎の中)

(中央左:アイク 中央右:ヤナフ)

[ヤナフ](中央右)
うへぇ… 敵なら何十人でも
どーんと来いだが…
雪ってなぁ、かんべん願いたいとこだな。▼
自慢の羽が凍っちまう。▼
[アイク](中央左)
大変だな。
やっぱり飛べなくなるのか?▼
[ヤナフ]
…んな、わけねーって。
この羽は飾りじゃねえの。
血肉を備えた生身の実用モノ。▼
雪で凍るんなら、動物みたいに
冬眠しなけりゃなんねえだろ。▼
ったく、ベオクは冗談と本気の
区別もつかんのか?
うっかり軽口もたたけやしねー。▼
[アイク]
笑うところだったか。すまん。▼
[ヤナフ]
お、素直じゃねえか。
よしよし、
意外に礼儀ってやつを心得てるな。▼
[アイク]
……▼
[ヤナフ]
ところで…
勝算のほうはどうなんだ?▼
[アイク]
まだ、圧倒的に不利…みたいだな。▼
[ヤナフ]
おいおい。
頼むぜぇ? ベオクの大将!▼
このおれが助っ人して
負け戦なんてことになったら…
みっともなくてフェニキスに戻れん。▼
[アイク]
不利だからといって、
負けるつもりはない。▼
デインには…どうしても
決着をつけたい奴もいるからな。▼
[ヤナフ]
………
よく言った!▼
今時の若い者に、聞かせてやりたいぐらいだ。
タカの民って名乗らせたくない
軟弱者が増えててな。▼
卵からやり直せってんだ。▼
[アイク]
……鳥翼族は、
卵で生まれるのか?▼
[ヤナフ]
比喩だよ、ひ・ゆ!
卵で生まれてたのは、
ずーっと大昔。ご先祖様の時代。▼
さて、もう行くぜ。
戦い前の翼慣らしを欠かすと
えらいことになるからな。▼

(ヤナフ消える)

[アイク]
…卵は冗談のつもりだったんだが…
本当に生まれてた時代があったのか。
………鳥翼族、深いな。▼

ウルキ ☆

(背景:営舎の中)

(中央左:アイク)

[アイク](中央左)
ちょっと、いいか?▼

(中央右にウルキ登場)

[ウルキ](中央右)
……アイク将軍。
何だ……?▼
[アイク]
いや、特にないが……
改めてあいさつに来ただけだ。▼
[ウルキ]
それは、御丁寧に。▼
[アイク]
しかし……
あんたたちの王は太っ腹だな。▼
リュシオンのことがあるにしろ、
腹心を2人も残してくれた。▼
[ウルキ]
………何故、
私たちが王の腹心だと…?▼
[アイク]
リュシオンがしきりに
申し訳ないって言ってたからな。
違うのか?▼
[ウルキ]
…………どうだろう。
少なくとも王は、
私たちの助けがなくとも平気なはずだ。▼
[アイク]
そうなのか?
だったら、すごい。▼
俺は将軍とか呼ばれながらも、
まだ、自分で軍を動かせているわけじゃない。▼
ティアマトをセネリオの2人が
こまめに動いてくれるから…
なんとか戦えてはいるけどな。▼
[ウルキ]
……王も特に指揮などはとらないが、
みな、何も言わずとも従う。
行動が乱れることはない。▼
[アイク]
信頼されてるんだな。▼
[ウルキ]
それは…当然だ。
ラグズは、最も力を持つ者が王になる。▼
ベオクのように…血に縛られ、
弱い王が生まれることはない。▼
………すまん。口がすぎたようだ。▼
[アイク]
いや、俺もそうだと思う。
…力で王を選ぶってのは、
血で選ぶよりよほど、自然だ。▼
[ウルキ]
……アイク将軍については、
これからが正念場だと思う。▼
我々がベグニオン軍を相手にする時は、
統率力の低い部隊を狙って潰していく。▼
我々は…ベオクは、王だけでなく…
部隊を指揮する将までもが
血で選ばれることを知っているからな。▼
…ベオクの武器は強い。▼
だが、それを扱う能力には個人差があり、
将の統率力にも、ばらつきがある…
それが…ベオクの軍の弱点だ。▼
[アイク]
確かに…どんなに個々が強くても、
まとまった時に弱ければ意味がない。▼
軍の強さは統率力とまとまりか…
ありがとう。参考になった。▼
[ウルキ]
いや…▼

<3兄弟 ☆☆☆> (ボーレとオスカーがCCしていて弓を扱える場合)

(背景:雪原、左端:ヨファ、中央左:ボーレ、中央右:オスカー)

[ボーレ]
どうだ、兄貴。
おれたちの必殺技、できそうか?▼
[オスカー]
そうだな。
古い戦術書を調べていて、
良さそうな合体技を見つけた。▼
[ボーレ]
お! やりぃ!!▼
[ヨファ]
わーい! どんなの?
はやく教えて!▼
[オスカー]
技を習得するには、守らないといけない
いくつかの決まりごとがあるんだ。
[ボーレ]
あんま、こむずかしいこと言われても
わかんねえからな。▼
かいつまんで話してくれよ。▼
[オスカー]
わかってる。
とにかく、一番重要なのは
みんな同じ武器を使うことだ。▼
これについては、3人とも
弓を使えば問題ないだろう。▼
[ボーレ]
弓ぃ!?
おれも兄貴も弓を使うのか?▼
[オスカー]
『みんな同じ武器を』と言ったろう。
この技をやりたいなら、守らないといけない。▼
[ボーレ]
ちぇっ 仕方ねえな。
チビは足手まといで困るぜ。▼
[ヨファ]
チビっていうな!
ぼく弓ならボーレより上手いもん。
足手まといはボーレのほうだもん。▼
[ボーレ]
なんだと、この…!▼
[オスカー]
いいかげんにしろ、ボーレ。
おまえの弓の腕が
ヨファより劣っているのは間違いじゃないんだし。▼
しかし…ヨファ自身の素養もあっただろうが、
基礎を教えた相手も、相当優秀だったようだな。▼
[ボーレ]
こいつは、自分で覚えたとかって
ふざけた寝言いってやがるけどな。▼
[ヨファ]
じ、自分で覚えたもん。
天才だもん。▼
[オスカー]
ま、構えの癖なんかで
だいたいの想像はつくけどね。
[ヨファ]
!!▼
[ボーレ]
ん?
なにがなんだって?▼
[ヨファ]
オスカーおにいちゃん!
しーっ…▼
[オスカー]
…天才の弟をもって
よかったな、という話だ。▼
[ボーレ]
ざっけんなよ。ばかばかしい。▼
[ヨファ]
……ほっ▼
[???](声のみ)
なんの話をしてるんだ?▼

(右端にアイク登場)

[アイク]
この間から、3人でこそこそと…
何か企んでないか?▼
[ボーレ]
げ アイク!▼
[オスカー]
企むだなんて、人聞きの悪い。▼
実は…▼
[ヨファ]
あのね、
ぼくたちひっさ(自動的に流れる)
[ボーレ]
わーーーーーーーっ▼
ガッ (オスカー消える)
ゴッ (ヨファ消える)
悪いな、アイク。
こいつらちょっとおかしくてな。▼
[アイク]
いや、
おかしいのはおまえのほうだろ。▼
[ボーレ]
と、とにかくだ!
次の進撃メンバーには、
おれたち3兄弟を入れておくことだ。▼
[アイク]
別に構わんが…
なんでだ?▼
[ボーレ]
そいつぁ、見てのおたのしみってやつだ。
じゃあな。せいぜい期待しといてくれよ。▼
おら! いつまですっ転がってんだよ。
いくぞ、兄貴、ヨファ!▼

(ボーレ消える)

[アイク]
……ひっさ…? …ひさ……
…………………ひざ?▼
…………………
……ま、どうでもいいか。▼

*追加

トライアングルアタックの時の台詞

[オスカー](上段)
じゃあ、行くぞ!
トライアングルアターック!▼
[ボーレ](上段)
おーっし、行くぜぇっ!
トライアングルアターック!!▼
[ヨファ](上段)
よぉーしっ、いっくぞー!
トライアングルアターック!▼

進撃前

【デイン国境】

(マップ下部から傭兵団が出撃)

(背景:雪道)

(中央右:アイク 右端:ヤナフ)

[ヤナフ](右端)
なあ、クリミアの大将。▼
前方に、かなりの数の部隊がいるぜ。
デインの連中と…
また、キルヴァスのカラスどもだ。▼
[アイク](中央右)
この間より数は多いのか?▼
[ヤナフ]
数も多いが…それよりもっとやっかいなのは
キルヴァス王がいることだな。▼
[アイク]
王自らが、デインに協力しているのか?▼
[ヤナフ]
そうだ。あの王は…
他のカラスよりケタ違いに強いぜ。▼
ま、うちの王のほうがもっと強いけど。
とにかく、気をつけたほうがいいな。▼

(ヤナフ消える)

[アイク]
キルヴァス王率いる部隊……
どうにも、こっちに分が悪そうだな。▼

(右端にセネリオ登場)

[セネリオ](右端)
……彼らをどう攻略するかが、
勝敗を左右するはずです。▼
[アイク]
………▼

(セネリオと入れ替わりにティアマト登場)

[ティアマト](右端)
キルヴァス兵、ね……
同じ鳥翼族の話なら…
聞いてくれないかしら?▼

(ティアマト消える)

(左端にヤナフ登場)

[ヤナフ](左端)
おれたちタカと、カラスの連中を
ひとまとめにしないでほしいね。▼

(ヤナフと入れ替わりにウルキ登場)

[ウルキ](左端)
……カラスどもは、好かん。▼

(ウルキと入れ替わりにリュシオン登場)

[リュシオン](左端)
………▼

(リュシオン消える)

[アイク]
知っての通り、俺たちの軍は
デインに比べて人数が少ないんだ。▼
勝ちを拾うためにも、
なんとかキルヴァス兵を退かせる
手はないか?▼

(左端にヤナフ登場)

[ヤナフ](左端)
………まぁ、
やれってんなら、キルヴァス王に
あたってみてもいいけどさ。▼
おれが話したからって、
どうなるとも思えないけどな。▼

(ヤナフと入れ替わりにウルキ登場)

[ウルキ](左端)
……将軍がそれを望むなら、
試してみてもいいが………
…効果は期待しないでくれ……▼

(ウルキと入れ替わりにリュシオン登場)

[リュシオン](左端)
………どんなに頼まれようと…
私からカラスの民に話しかけることはない。▼

(リュシオン消える)

(右端にセネリオ登場)

[セネリオ]
……いずれにせよ、
今、行軍を止めることは
敵に時間を与えるだけです。▼
[アイク]
そうだな…
とにかく、進軍する!▼

(進撃準備メニューへ)

(フィールドマップ)

[デイン兵](上)
クリミア軍が現れました!▼
[ホマサ](下)
……すんなり
滅びてしまえば良いものを。▼
ならば、ここで
根絶やしにしてくれるっ!▼
[ネサラ](下)
…クリミアの残党と
ベグニオンの借り物軍……▼
しかも、懐には内通者を
かかえているときたものだ。▼
国境線を破っただけでも、
たいしたもんだがね。▼
しかし、我らキルヴァスが
デインについてる限り…
あいつらに先はない。▼
ま、運がなかったと諦めてもらおうか。▼

(ネサラが化身する)

[ナーシル](上)
…敵も気づいたようだね。▼
[アイク](下)
これだけの大部隊だ。
気づくなという方が無理だろう。▼
[ナーシル]
策はどうなったんだい?▼
[アイク]
基本的に小細工はしない。
正面からぶつかるさ。▼
[ナーシル]
承知の上だろうけど…
キルヴァス軍をなんとかしないと、
戦いはかなり不利だよ。▼
[アイク]
それでも、逃げるわけには
いかんだろう。▼
[ナーシル]
そういえば…かつて
キルヴァス王とリュシオン王子は
仲の良い友だったそうだけど…▼
彼に説得を頼んでみては?▼
[アイク]
はっきり断られた。▼
リュシオンが
タナス公に捕らえられたのは、
キルヴァス王が原因らしいからな。▼
無理もない話だ。▼
[ナーシル]
タカの民は、どうかな?▼
同じ鳥翼族なんだ…
交渉の糸口ぐらいは
見つけられるかもしれない。▼
[アイク]
あまり…
乗り気じゃなさそうだったな。▼
[ナーシル]
命令してみてはどうだい?▼
[アイク]
あいつらの間には、俺たちには
わからない確執があるようだし、
強制する気はない。▼
それに、無理矢理の説得が
相手の心に届くとは思えないしな…
好きにさせるさ。▼
[ナーシル]
…まったく、君らしい意見だ。▼
時には相手の意向を無視した
決断を下すことも……
将軍には必要なことだと思うけれど?▼
[アイク]
そうかもしれん。だが…
俺は、俺のやり方でしか戦えない。▼
さあ、いくぞ!▼

(ナーシルがマップから離脱)

進撃後

ネサラ初戦時

[ネサラ](上)
この黒翼は…ニンゲンたちの間では、
凶兆を意味するそうじゃないか。▼
その馬鹿らしい迷信どおり、
あんたを死へ誘ってやろう。▼

アイクで攻撃時

[ネサラ](上)
俺の見たところ…
おまえが総大将だな。
どうだい、俺たちの戦いは?▼
デインの倍額払う気があるなら、
寝返ってもいいんだが。▼
[アイク](下)
……本気か?▼
[ネサラ]
もちろんだ。
俺たちはデインの奴隷じゃない…
金次第でどうにでも動くさ。▼
[アイク]
…軽々しく裏切るような奴らを
仲間に加えるわけにはいかんな。▼
[ネサラ]
そうかい。じゃあ、もう用はない。
死んでくれ。▼

レテで攻撃時

[レテ](上)
……ラグズの裏切り者め!▼
[ネサラ](下)
おまえたちはクリミアに、
俺たちはデインに…
それぞれ協力している。▼
それが何故
『ラグズの裏切者』になるのか
教えてもらいたいものだ。▼
[レテ]
クリミアとデインでは、訳が違う!▼
[ネサラ]
違わないね。
どちらもラグズを忌み嫌い、
狩ろうとするニンゲンどもの国だ。▼
確かに、デインのほうが
反ラグズ感情が顕著だが…▼
クリミアやベグニオンだって
大差ないことは知っているだろう?▼
[レテ]
だ、だが……っ!▼
[ネサラ]
…ガリアの獣戦士ともあろう者が、
ずいぶん、ニンゲンに毒されたようだな。
俺が、目を覚まさせてやろう。▼
[レテ]
!!▼

モゥディで攻撃時

[モゥディ](上)
…カラスの民の王……
ドうして、デインに味方スるのだ?▼
[ネサラ](下)
俺のキルヴァスには…
沢山の金が必要でね。▼
デインに力を貸すのも、
単に金を稼ぐための手段でしかない。▼
求めるだけの報酬を払うっていうなら
別に、どこの国だって構わない。▼
[モゥディ]
……金のタめに、戦いをスるのか?▼
[ネサラ]
間違ってはいないだろう?
誰だって、何かを得るために
戦っているはずだ。▼
[モゥディ]
………間違ってナい。
…デも……▼
[ネサラ]
どんなに悩んだところで…
俺たちカラスのことは、
獣牙族には理解できないさ。▼
おまえたちの王がそうであるように、
おまえもまた、頭が固そうだからな。▼
[モゥディ]
ムぅ…▼

ムワリムで攻撃時

[ネサラ](上)
…おまえ、ガリアの獣牙族じゃないな。▼
ベグニオンのラグズ奴隷……
自ら逃げることもせず、己の不幸ばかりを呪う
腑抜けた奴ばかりだと思っていたがね。▼
[ムワリム](下)
………▼
[ネサラ]
ふふん だんまりか。▼
元々、口をきけないんじゃなければ、
その理由は、怒りか恐れか…▼
いずれにしても、哀れな男だ。
おとなしくニンゲンの館に飼われていれば
死なずにすんだかも知れないのになぁ?▼

ヤナフで攻撃時

[ヤナフ](上)
キルヴァス王!
あんた本気で
ラグズを裏切る気か!?▼
[ネサラ](下)
……やれやれ。
相変わらず無駄に熱いな…
タカの民というのは。▼
俺たちカラスの本性は
よく知っているだろうにさ……▼

ウルキで攻撃時

[ネサラ](上)
なんだ……
我らが親愛なる同胞、タカの民か。▼
見ての通り、キルヴァスはデインについた。
悪く思うなよ?▼
[ウルキ](下)
……▼

ネサラ撃破時

[ネサラ](上)
嘘だろう……?
この俺とした…ことが……▼

ネサラ撃破後

[ネサラ](上)
くっ…油断したとはいえ、
意外にやるようだな……▼
野郎ども、兵をまとめろ!
引き上げるぞ!▼

(ネサラがマップから離脱し、キルヴァス兵がNPCになる)

会話(ヤナフ→ネサラ)

[ネサラ](上)
おまえは…▼
[ヤナフ](下)
キルヴァス王!
あんた最低な奴だな。▼
[ネサラ]
ティバーンの腰巾着か。
たしか『目』のほうだったか?▼
[ヤナフ]
【白の王子】を
ニンゲンに売っただけでは
あきたらず、▼
今度はラグズの敵に
まわるってのか!?▼
[ネサラ]
リュシオンは
タカの民が助けてくれたんだろ?▼
だったら、いいじゃないか。
何も問題はない。▼
[ヤナフ]
…その言葉そっくり、
王子に言ってみろよ。▼
[ネサラ]
リュシオンがいるのか?▼
ここに?▼
なんでまた?▼
[ヤナフ]
クリミア軍にご助力なさってる!▼
セリノスの森で――
この軍を率いるベオクに、
助けられたからな。▼
[ネサラ]
助けた?
ニンゲンがラグズの
リュシオンを助けたっていうのか?▼
[ヤナフ]
王子だけじゃない。
リアーネ姫も、助けられたんだ!▼
[ネサラ]
リアーネが…
生きていた……?▼
[ヤナフ]
森に生命の息吹がもどったこと、
知らないわけじゃないだろう?
あれは、サギの民お2人の力だ。▼
[ネサラ]
そうか、それで森が……
なるほど。▼
[ヤナフ]
とにかく!
あんたは1回、
王子に筋を通しておくべきだ。▼
もし、それができないんなら、
本当に敵にまわったと判断して
我が王に報告する。▼
よく考えるんだな!▼
[ネサラ]
……どうするか、ねぇ。▼

会話(ウルキ→ネサラ)

[ネサラ](上)
おまえは…▼
[ウルキ](下)
…キルヴァス王。
なぜ、ラグズの敵に与する?▼
[ネサラ]
ティバーンの腰巾着か。
たしか、『耳』のほうだったな?▼
[ウルキ]
……リュシオン王子を
ベオクに売り渡したのは何故だ?▼
[ネサラ]
リュシオンは
タカの民が助けてくれたんだろ?▼
だったら、いいじゃないか。
何も問題はない。▼
[ウルキ]
…その言葉、
リュシオン王子を前にしても
言えるか……?▼
[ネサラ]
リュシオンがいるのか?▼
ここに?▼
なんでまた?▼
[ウルキ]
…セリノスの森で――
この軍を率いるベオクに、
助けられたから……▼
クリミア軍に…
ご助力なさっておられる。▼
[ネサラ]
助けた?
ニンゲンがラグズの
リュシオンを助けたっていうのか?▼
[ウルキ]
……リュシオン王子だけでなく
…リアーネ姫も……▼
[ネサラ]
リアーネが…
生きていた……?▼
[ウルキ]
森に守られて…
ずっと眠っておられたのだ…▼
お2人の歌声が、
森の生命を取り戻した……▼
[ネサラ]
なるほど、
そういうことか……▼
[ウルキ]
…リュシオン王子と
話されてはどうだ?▼
……そうすれば、
我が王のお怒りも
少しはましになるかもしれん……▼
[ネサラ]
…ティバーンの怒り、なぁ…
うーん……▼

会話(ネサラ→リュシオン)

[ネサラ](上)
リュシオン!▼
[リュシオン](下)
……▼
[ネサラ]
おい、リュシオン!▼
[リュシオン]
……うるさいっ。▼
[ネサラ]
お、やっと返事したな?▼
[リュシオン]
…貴様、よく
私の前に顔をだせたものだな?▼
[ネサラ]
まぁ、そのへんはさ
神経図太いとか、
面の皮あついとか。▼
なぁ、
言い訳ぐらいさせてくれって。▼
[リュシオン]
消えろ。
聞く耳もたない。▼
[ネサラ]
リュシオン、
俺たち友だちだろ?▼
[リュシオン]
おまえが、私を
あの醜い男に売るまではな。▼
[ネサラ]
本気で売ったわけじゃない。
すぐに助けにいくつもりだったさ。▼
それを、おまえが
辛抱できずに飛び出したわけで…▼
[リュシオン]
私が、悪いのか?▼
[ネサラ]
いや…その。
悪いのは俺ですとも。
全面的に。▼
[リュシオン]
…………▼
[ネサラ]
結果的に無事だったんだし、
機嫌直してくれよ。な。
このとおりっ!▼
[リュシオン]
…リアーネが生きていた。▼
[ネサラ]
ああ、ティバーンのお付きから聞いた。▼
あの子の顔を見れば…
寝たきりだったロライゼ殿も
きっとよくなるさ。▼
…よかったな、リュシオン。▼
[リュシオン]
…………▼
おまえが私をだまして
森に連れていかなければ…
会えなかったかもしれない。▼
だから、1度だけ許してやってもいい。▼
[ネサラ]
リュシオン!▼
[リュシオン]
条件付きだ。
のむか?▼
[ネサラ]
な、なんだよ?▼
[リュシオン]
今すぐ、キルヴァスの兵を退け。
そしてこれ以降、
ラグズの敵にまわるな。▼
[ネサラ]
おいおい。
そんな無茶な…▼
[リュシオン]
どうする?
このまま、私のいる
クリミア軍と戦うか?▼
[ネサラ]
…わかった。▼
負けたよ、リュシオン。
ここはひとつ
兵を退くとするか。▼
だが、この先のことまでは
約束しかねる。▼
こっちは、国の存続が
かかってるんでね。▼
[リュシオン]
…まぁ、いいだろう。▼
[ネサラ]
じゃあ、これで仲直りといこう。▼
また、キルヴァスを
訪ねてやってくれよ。
ニアルチが喜ぶ。▼
[リュシオン]
そうだな。
この戦いが終わったら、
リアーネを連れて伺おう。▼
[ネサラ]
あと、ティバーンには…▼
[リュシオン]
私からとりなしておく。
心配するな。▼
[ネサラ]
ありがとよ。
それじゃ、せいぜい
気をつけて戦えよ。▼

※キルヴァス兵を一体も倒していないとき

[ネサラ]
おっと、忘れるところだった。
いいものをやるよ。▼
[リュシオン]
なんだ、これは?▼
[ネサラ]
ニンゲンの道具で、
【ナイトリング】とかいう代物だ。▼
[リュシオン]
ベオクの作ったものか…▼
[ネサラ]
そんな嫌そうな顔するなよ。
試しに使ってみたら、
結構、重宝したぜ。▼
[リュシオン]
…わかった。
一応、もらっておく。▼
[ネサラ]
死ぬなよ、リュシオン。
おまえにもしものことがあったら……
ニアルチのやつがうるさいからな。▼
[リュシオン]
ネサラ…
………ありがとう。▼

(ナイトリングを手に入れた)


(キルヴァス兵がNPCになる)

[ネサラ](下)
よーし、野郎ども!
キルヴァスはここから兵を退く。
全員、ただちに撤退しろ!▼

キルヴァス軍が寝返った後の次の敵ターン開始時

[ホマサ](上)
キルヴァスが寝返っただと!?▼
[デイン兵](下)
いえ、裏切ったという表現のほうが
正しいのではないかと…▼
[ホマサ]
どちらにせよ、同じことだ…!
いまいましい半獣め……
しょせんは信ずるにたりぬということだ。▼

ホマサ初戦時

[ホマサ](上)
我が剣……
見切れるか?▼

アイクで攻撃時

[ホマサ](上)
おまえの剣……なかなかに面白い。▼
無骨で荒削りだが、力強い。
誰に習った?▼
[アイク](下)
親父だ。▼
[ホマサ]
ほう… 俺も同じよ。
我が剣技は父から学んだものだ。▼
負けられんな、お互いに。▼

ツイハークで攻撃時

[ホマサ](上)
……貴様も剣士か。▼
しかもなかなかに使うようだ。
一つ御相手願おうか?▼
[ツイハーク](下)
他人と剣を競うのは好きじゃないが……
そうも言ってられないか。▼
[ホマサ]
いざ!▼

ソーンバルケで攻撃時

[ホマサ](上)
………かなりの使い手と見た。
一つ御指南願おうか?▼
[ソーンバルケ](下)
やめておけ。
その程度の腕では…
私の相手はつとまらぬさ。▼
[ホマサ]
なに!?▼

リュシオンで戦闘時

[ホマサ](上)
剣を持たぬ者を斬るのは
流儀に反するが……
こと戦場であれば…やむをえぬか。▼

ラグズ(獣)で攻撃時

[ホマサ](上)
獣は、もう何度も相手にし
その技…見切っている。
それでも、なお、かかってくるか?▼

ラグズ(鳥)で攻撃時

[ホマサ](上)
…タカもいるのか。▼
では、試させてもらおう!▼

ホマサ撃破時

[ホマサ](上)
……無念……▼

クリア後

キルヴァス軍が寝返る前にクリアした場合、追加

[キルヴァス兵](上)
ネサラ様、デイン軍が
総崩れになっています!▼
[ネサラ](下)
やれやれ、口ほどにもない連中だな。
じゃ、俺たちも引くとするか。▼
[キルヴァス兵]
いいんですか?
今、退却すればプラハ将軍から
何を言われるか……▼
[ネサラ]
ニンゲンとの約束なんか、
くそくらえってことだ。▼
ま、残り半分の報酬は惜しいが…
命には代えられんからな。▼
[キルヴァス兵]
なるほど。▼
[ネサラ]
さぁ、野郎ども!
キルヴァスへ帰るぞ!▼

戦利品

(背景:雪道)

(中央右:アイク)

[アイク](中央右)
…どうにか、勝てたか。▼

※リュシオンとネサラが会話していた場合

(左端にナーシル登場)

[ナーシル](左端)
うまくキルヴァス兵を遠ざけられたのが
勝因だね。▼
[アイク]
ああ、あのまま
やつらの相手を続けていたら
この程度の被害では済まなかっただろう。▼
リュシオンたちに礼を言わないとな。▼

(中央左にエリンシア登場)

[エリンシア](中央左)
アイク様…!
ご無事でなによりです。
……お怪我はありませんか?▼
[アイク]
エリンシア姫。
大丈夫だ。なんともない。▼
[エリンシア]
よかった…▼

(左端にティアマト登場)

[ティアマト](左端)
アイク!
ちょっといいかしら?▼
エリンシア姫もいっしょなら、
ちょうどいいわ。
あっちの建物に来てくれない?▼

(ティアマト消える)

[エリンシア]
なんでしょう?▼
[アイク]
行ってみるか。▼

(画面暗転)

(背景:倉庫の中)

(中央左:ティアマト 中央右:アイク 右端:エリンシア)

[エリンシア](右端)
まぁ…▼
[アイク](中央右)
これは……▼
[ティアマト](中央左)
すごいでしょ?
全部本物のゴールドよ。▼
[アイク]
デインは金持ちだな…
これだけあると、
正直、金って気がしない。▼
これ、どうするんだ?▼

(左端にセネリオ登場)

[セネリオ](左端)
戦利品ですから…
当然、我々の物となります。▼
[アイク]
……だったら、
5万ゴールドだけ
俺に貸してもらえないか?▼
[ティアマト]
そんな大金、どうするの?▼
[アイク]
…ちょっと、な。▼
[ティアマト]
…もう子供じゃないんだし、
いちいち聞くことじゃないわね。▼
[セネリオ]
……▼
[エリンシア]
アイク様、このお金は
傭兵団のみなさんで使って下さい。▼
これまで、みなさんのお給料を…
満足にお支払いできませんでした。
ですから……▼
[アイク]
いや、俺は5万ゴールド
借りれればそれで…▼
[ティアマト]
あなたは、
ありがたく頂きなさい。▼
残りは…軍の維持費として
セネリオに任せましょう。
それでいいかしら、エリンシア姫?▼
[エリンシア]
はい。
お願いします!▼

(画面暗転)

プラハの怒り

(背景:雪道)

(中央左:プラハ)

[プラハ](中央左)
…………▼

(右端にデイン兵登場)

[デイン兵](右端)
あ、あの…
プラハ将軍……?▼
[プラハ]
…わかってたさ。
カラスなんか、最初から
信用なんかしてなかったしね。▼
だが、ここまで
見事に裏切られるとは…
…………くっ……▼
やってくれるじゃないか、
キルヴァス王っ!▼
デインを敵にまわすというなら
それでもいいさ。▼
あんな弱小国、ガリアのついでに
ぶっ潰してやるっ!!▼
[デイン兵]
…………▼
[プラハ]
…何、ぼーっと見てんだい!?
そんなに、あたしは滑稽かい?▼
[デイン兵]
い、いえ!
そのようなことは……
し、失礼します!!▼

(デイン兵消える)

[プラハ]
フン!▼
……何か、上手い方策を練らなくては…
この調子では……
陛下に見限られちまう……▼

(画面暗転)

グレイルの秘密

(背景:営舎の中)

(左端:フォルカ 中央右:アイク)

[フォルカ](左端)
…呼んだかい?▼
[アイク](中央右)
長く待たせたが…
受け取ってくれ、約束のゴールドだ。▼
[フォルカ]
やっと用意できたってわけか。
ありがたく頂戴しよう。▼
[アイク]
中を確かめないのか?▼
[フォルカ]
…必要ない。
あんたを信用する。▼
[アイク]
……そうか。▼
じゃあ、渡してもらおうか。
親父宛の報告書とかいうものを。▼
[フォルカ]
ない。▼
[アイク]
なに!?▼
[フォルカ]
報告書など、最初からない。▼
[アイク]
俺をだましたのか?
そういうことなら、容赦はしな…▼
[フォルカ]
あんたに伝えることはある。
ただ、書に残すことはできない。
これは重大な秘密だからな。▼
……あんたが、この話を聞くに
値するほど成長した時、▼
俺の口から直接聞かせるよう
指示を受けている。▼
[アイク]
成長…?
5万ゴールドを用意することがか?▼
[フォルカ]
大金を用意させたのは、俺の趣味だ。
判断方法について指定がなかったんでね。▼
[アイク]
……まあいい。
とにかく、話してくれ。▼
[フォルカ]
俺は、長い間…
グレイル殿の影として雇われていた。▼
誰にもばれないよう、
いつかくるかもしれない……
ただ1度の時のためにな。▼
[アイク]
それは?▼
[フォルカ]
グレイル殿が暴走した場合、
それを止める。
すなわち、命を奪うことでね。▼
[アイク]
なっ…!?▼
[フォルカ]
もう1つある。
グレイル殿が追っ手によって
殺害された場合…▼
息子であるあんたの成長を見守り、
しかるべき時にグレイル殿の秘密を
伝えること……▼
それが、俺の仕事だ。▼
[アイク]
暴走…って、いったい
なんのことだ?▼
親父はどうして殺されなければ
ならなかったんだ!?▼
[フォルカ]
全ては、
エルランのメダリオンのせいだ。▼
[アイク]
メダリオン…?
いったいなんなんだ、それは!▼
[フォルカ]
おまえさんの妹が
隠し持っているもののことだ。▼
[アイク]
! …あの古びた
青銅のメダリオンか!?▼
母さんの唯一の形見だと
聞かされていた……▼
あれが、なんだというんだ?▼
[フォルカ]
…グレイル殿は危険な物だと
いうこと以外、教えてくれなかったんでね。
自分で調べてみたんだが……▼
その正体には、さすがの俺も
かなり驚いたな。▼
[アイク]
教えてくれ。▼

(一枚絵:ミストの手の上で輝くメダリオン)

[フォルカ]
…エルランとは、サギの民の1人だ。
あのセリノス王子のご先祖さまだな。▼
そいつが所持していたメダリオンには、
昔…英雄たちに倒された邪神が
封じられている。▼
[アイク]
あれに邪神が…!?
冗談だろう?▼
[フォルカ]
あいにく、真実だ。
それがどうしてグレイル殿の
手にあるのかまでは知らん。▼
だが、グレイル殿を追っていた奴らは
メダリオンを手に入れたがっている。▼
あんなものを使って
何がしたいのか……
考えるのも気がめいる話だがな。▼
[アイク]
とてもじゃないが、信じられない。
さっき、メダリオンが
危険なものだと言ったな?▼
じゃあどうして、親父がミストに
持たせたりする。
理屈にあわないだろう!?▼
[フォルカ]
……あの子は大丈夫だからな。
いや、あの子じゃないと駄目なんだ。▼
その証拠に、おまえさんは
1度もあれに触れたことがないだろう?▼
[アイク]
……確かに、ない。▼
かなり昔…ミストの手にあったのを
触ろうとして……
親父に…ひどく殴られて…▼
それからは、なんとなく…
俺が触れてはいけないものなんだと思っていた…▼
[フォルカ]
おまえさんの妹は、他の者に比べ…
極端に正の力が強いんだよ。▼
おまえたちのお袋さんもそうだったらしい。
だからメダリオンを身に着けていても平気なんだ。▼
あれは…身のうちにもつ負の気を増幅させる。
恐ろしい毒みたいなもんだ。▼
…グレイル殿は、たった1度だけ
メダリオンを手にしてしまった。
そして最大の過ちを犯した……▼
[アイク]
それが、暴走…というやつか?▼
[フォルカ]
そうだ。▼
ベオクもラグズも、正と負
両方の気をもって成り立っている。
負の気を持たない者はいない。▼
正に対し、負が強いほど…
メダリオンを持った時に受ける影響が大きい。
当然、暴走による被害もでかくなる。▼

(一枚絵:追っ手の死体)

[フォルカ]
グレイル殿の場合…あの人は
ケタ違いの剣使いだったらしいからな。▼
20人はいたという追っ手を――
どいつもたいした手練だったろうが――
一瞬のうちに葬り去り、▼
果てには、自分達を匿ってくれた
村の住人を次々と手にかけていった。▼
それを止めるために…あんたたちの母親は、
危険を顧みず我を失った夫に駆け寄った。▼

(背景の一枚絵が上にスクロールし、妻を剣で貫くグレイルの姿が現れる)

[フォルカ]
そして……
グレイル殿の手からメダリオンを奪った。▼
自分の体を…夫の剣に貫かれながら……▼
[アイク]
親父が…
母さんの命を…奪った……?
そんな、バカな……▼
[フォルカ]
どんな奴も、メダリオンを手にすれば
負の力に飲み込まれてしまう。▼
俺だって、あんただって、
きっと暴走しておかしくなるだろうさ。▼
正気に戻った親父さんは、
どこからか、俺の噂を聞きつけて訪ねてきた。▼
口が堅く、腕もあり、何より
どんな仕事でもするって俺を雇いたいと言ってな。▼
だが、俺は断った。▼
グレイル殿が、かつての名将…
デインの神騎将ガウェイン殿だってのは、
すぐにわかったんでね。▼
それを止めることなんかできるわけがない。▼
[アイク]
それでも、引き受けた…
なぜだ?▼
[フォルカ]
妻を失ったグレイル殿は、
2度と同じはめに陥らないよう
己にかせをはめちまった。▼
利き腕の筋を傷つけ、まともに
使えないようにしたんだ。▼
それでも、常人ではかなわないほど
強かったがね。▼
俺の腕で太刀打できる程度には
なったってわけだ。▼
[アイク]
…………▼

(背景:営舎の中)

[フォルカ]
これが、俺の知る
グレイル殿の秘密だ。▼
そして、あんたに託されたことは――
メダリオンを追っ手に渡さず、
守り抜くことだ。▼
妹に持たせたままの状態でな。▼
[アイク]
親父は、死の間際…
全てを忘れて、平和に暮らせと言った。
それはいったい……▼
[フォルカ]
…あんたが激情にまかせて
復讐に動いたりしないように、だろう。▼
予想してたより
ずっと早くやられちまったからな。▼
[アイク]
……親父の遺志は、
メダリオンを守ることなんだな?
俺はそれを実行すればいいんだな?▼
[フォルカ]
そうだ。
…優先されるべきは、
その1つだけだ。▼
[アイク]
わかった。▼

(画面暗転)

アサシン

※フォルカがここまでで敗北していない場合

[フォルカ]
最後にもう1つ。▼
[アイク]
なんだ?▼
[フォルカ]
あんたも、俺と契約するか?▼
いつか来るかもしれない
自分の暴走のために、
俺を雇っておくと便利だぞ。▼
そのための代金は…
この5万ゴールドからいただく。
どうだ?▼

選択肢

 契約する

 契約しない

■<契約する>選択時

[アイク]
……頼む。▼
[フォルカ]
いい判断だ。
…もう正体を隠しておく必要はない。▼
[アイク]
?▼

(フォルカがアサシンにクラスチェンジする)

(フォルカの服装が暗殺者風に変わる)

[フォルカ]
俺の本職は暗殺だ。これ以降は…
どんな汚い仕事でも請けてやろう。▼

■<契約しない>選択時

[アイク]
いや…そんな気になれない。▼
[フォルカ]
そうか。▼
[アイク]
これから、どうするんだ?▼
[フォルカ]
今までどおりだ。
何か用があったら声をかけろ。
それだけだ。▼
[アイク]
わかった。▼

※フォルカがここまでで既に敗北している場合

[フォルカ]
さて、俺の仕事はこれで終わりだ。▼
[アイク]
………▼
[フォルカ]
…これから、どうするかは
自分で決めるがいい。▼
[アイク]
また呼び出せば、あんたの
手を借りることはできるのか?▼
[フォルカ]
…さて、どうかな。
俺は、割に合わない仕事はしない。
じゃあな。▼
[アイク]
………▼

(画面暗転)

(中央右:アイク)

[アイク]
……親父…母さん………
…………俺は…………▼

リュシオン・ヤナフ・ウルキ未加入ルートにおける会話の変化

出撃前

[ベグニオン兵](左)
前方に敵影! デイン軍です!!▼
[アイク](右)
山道で待ち伏せ、
俺たちを越えさせないつもりか…
………兵の数は?▼
[ベグニオン兵]
大部隊ではありませんが、
歩兵を中心に我が軍に匹敵するほどかと。▼
また、上空にはキルヴァスの
カラス兵の姿も見えたとのことです!▼

(兵士消える)

[アイク]
キルヴァス王率いる部隊……
どうにも、こっちに分が悪そうだな。▼
[セネリオ](アイクの後ろに登場)
……彼らをどう攻略するかが、
勝敗を左右するはずです。▼
[アイク]
………▼

(セネリオ消える)

[アイク]
知っての通り、俺たちの軍は
デインに比べて人数が少ないんだ。▼
勝ちを拾うためにも、
何とかキルヴァス兵を退かせる
手はないか?▼
[セネリオ]
……いずれにせよ、
今、行軍を止めることは、
敵に時間を与えるだけです。▼
[アイク]
そうだな……
とにかく、進軍する!▼

出撃後

[ナーシル](上)
…敵も気づいたようだね。▼
[アイク](下)
これだけの大部隊だ。
気づくなというほうが無理だろう。▼
[ナーシル]
策はどうなったんだい?▼
[アイク]
基本的に小細工はしない。
正面からぶつかるさ。▼
[ナーシル]
承知の上だろうけど…
キルヴァス軍を何とかしないと、
戦いはかなり不利だよ。▼
[アイク]
それでも、逃げるわけには
いかんだろう。▼
さあ、いくぞ!

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Last-modified: 2024-11-08 (金) 17:51:50
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