章別会話
オープニング†
知られざる王女†
【傭兵団の砦】
(マップ画面、中央奥の建物の中からミストが出てくる)
(背景:砦内、画面中央左:ミスト、中央右:グレイル、右端:アイク)
- [ミスト]
- お父さん! お兄ちゃん!
あの女の人、目が覚めたよ!▼
- [アイク]
- !▼
- [グレイル]
- …よし、会いに行くか。▼
(暗転)
(背景:室内、画面左端:エリンシア、中央右:グレイル)
- [グレイル]
- 具合はどうだ?▼
- [エリンシア]
- え、あ…
はい、大丈夫です……
あなたは?▼
- [グレイル]
- 俺はグレイル。傭兵団の長だ。▼
- [エリンシア]
- グレイル様…
私を助けてくださったのですね?
なんとお礼を申し上げればよいか…▼
- [グレイル]
- おっと。あんたを見つけて連れ帰ったのは、
息子のアイクだ。
礼ならこいつに言ってやってくれ。▼
(右端にアイク登場)
- [アイク]
- いや、俺は別に…▼
- [エリンシア]
- アイク様ですね…?
ありがとうございます。▼
- [アイク]
- ああ…▼
- [グレイル]
- さっそくで悪いが、聞きたいことがある。
あんたは一体、何者なんだ?
何故あんな場所に倒れていた?▼
- [エリンシア]
- ……▼
- [グレイル]
- あんたを拾ったあたりは、
クリミア近衛騎士とデイン軍が
激しく、ぶつかりあったところのようだ。▼
……あんたは、クリミア王家ゆかりの者か?▼
- [エリンシア]
- ……▼
- [アイク]
- ひょっとしたら俺達が
力になれるかもしれない。話してくれないか?▼
- [エリンシア]
- ……私を救ってくださった、
あなた方を…信じます。▼
私は、エリンシア・リデル・クリミア。
クリミア王ラモンの娘です。▼
- [アイク]
- !!▼
- [グレイル]
- クリミアの…王女だというのか?▼
- [エリンシア]
- はい。▼
- [グレイル]
- そいつは、妙な話だな。
クリミア王に子供がいたなど
聞いたことがないぞ。▼
- [エリンシア]
- …それは…そうでしょうね。
私の存在は、公にされていませんから。▼
- [アイク]
- なぜだ?▼
- [エリンシア]
- 国の混乱を避けるためです。▼
私は、次期国王にレニング叔父様を、と
決定された後に生まれたのです。
ですから……▼
- [グレイル]
- 王位継承で骨肉の争いを避けるため、か。
ふん、ありそうな話だな。▼
それじゃあ、あんたが仮に
本物のクリミア王女だとしよう。▼
国王や王弟がどうなったか
知っているなら、教えてもらいたい。▼
- [エリンシア]
- ……………
父も母も……亡くなりました……
デイン国王アシュナードの手にかかって…▼
レニング叔父様と王宮騎士団の者は、
今尚、デイン勢を相手に
戦っているのだと…思います。▼
- [グレイル]
- そうか。▼
- [エリンシア]
- ……私は、城の外へ逃れました……
レニング叔父さまの言いつけに従って
ガリア王国へ向かうために……▼
- [グレイル]
- ガリアに?▼
- [エリンシア]
- …国王カイネギス様が、
私たちを受け入れてくれるはずだから、
先に向かうようにと……▼
でも、デイン兵に見つかり
護衛の騎士たちを失いました……▼
今、私の命があるのも……
……騎士たちが…その命をかけて……
……………………▼
- [アイク]
- ……デイン王は、あんたのことを
知っているのか?▼
- [エリンシア]
- はい。何か起きた時のため、
各国の王族にのみ知らされていると聞きます。▼
- [グレイル]
- ならば、今も血眼になって
あんたを捜しているということか…▼
- [アイク]
- ……▼
- [エリンシア]
- グレイル様、アイク様…
あなたがたは傭兵だとおっしゃいましたね?▼
私を…
ガリアへ逃がしていただけませんか?▼
お願いします! 私には…
もう…頼る相手がいないのです。▼
(暗転、マップ画面:夜の砦、暗転)
(背景:室内、画面中央左:ティアマト、中央右:アイク)
- [ティアマト]
- クリミアの王女?
本当に?▼
- [アイク]
- 親父は本物だと考えているような
口ぶりだったな。▼
- [ティアマト]
- そう…▼
- [アイク]
- ティアマト、どうかしたのか?▼
- [ティアマト]
- ううん、なんでもないのよ。
少し…昔のことを考えていたの。▼
- [アイク]
- 昔? ティアマトが
王宮騎士だったころのことか?▼
- [ティアマト]
- ! どうして、それを知っているの!?▼
- [アイク]
- ずっと前に、
シノンたちが噂しているのを聞いた。▼
- [ティアマト]
- もう…口が軽いんだから。▼
- [アイク]
- 秘密だったのか?▼
- [ティアマト]
- そうじゃないけど…
アイクより多くの経験を積んでいる分、
心配事も沢山あるのよ。▼
- [アイク]
- クリミア王女のこととか?▼
- [ティアマト]
- そう…ね。私自身は
王女のことは知らなかったけど……▼
言われてみると、彼女の容姿は
国王陛下夫妻のどちらにも…よく似ているわ。▼
- [アイク]
- じゃあ、やっぱり本物なんだろうな。
…親父はどうするつもりだろう。▼
王女の依頼を請けるのか…▼
(左端にヨファ登場)
- [ヨファ]
- た、大変だよ!
外に、兵隊がいっぱい……▼
- [アイク]
- なんだって!?▼
(暗転、マップ画面:夜の砦、暗転)
デイン軍からの要求†
(背景:室内)
(中央左:グレイル、中央右:ティアマト)
- [グレイル]
- みんな集まったか?▼
- [ティアマト]
- はい。▼
(右端にシノン登場)
- [シノン]
- 団長、デインの連中は
なんて言っているんだ?▼
- [グレイル]
- …クリミア王女をただちに引き渡し、
この地を去れ。さもないと攻撃を開始する――――
だ、そうだ。▼
(シノン消える)
- [グレイル]
- デイン軍から通告があった。▼
『クリミア王女をただちに引き渡し、
この地を去れ。さもないと攻撃をする』
だ、そうだ。▼
___________________________________
(右端にガトリー登場)
- [ガトリー]
- ど、どうするんっすか?▼
- [グレイル]
- それを、これから決める。
ただ、連中が来た事で
1つだけ、はっきりした事がある。▼
(ガトリー消える)
- [グレイル]
- どうするかは、これから決める。
ただ、連中が来た事で
1つだけ、はっきりした事がある。▼
___________________________________
(右端にセネリオ登場)
- [セネリオ]
- 彼女が…
本物のクリミア王女だという事ですね。▼
- [グレイル]
- 団そのものを左右する問題だ。
ここにいる全員の意見を聞きたい。▼
まずは、ティアマト。
- [ティアマト]
- 今回の戦いは、デインに非があります。
それを承知で味方すれば、
団の名に傷がつくでしょう。▼
将来、依頼主たちに与える信用を考えても、
ここはクリミア王女を送り届け、
名声を高めるべきだと考えます。▼
- [グレイル]
- セネリオはどうだ。▼
- [セネリオ]
- 考えるまでもありません。
王女をデインに引き渡すべきです。▼
- [グレイル]
- 義はクリミアにあってもか?▼
- [セネリオ]
- われわれは傭兵です。
傭兵は利によって動くもの。▼
わが団の安全を確保し、
さらに勝者のデインに恩を売る。
これほど利のある話もないと思われますが。▼
(ティアマト・セネリオが消える)
(中央右にシノン、右端にガトリー登場)
- [グレイル]
- シノン、ガトリー?▼
- [グレイル]
- シノン(ガトリー)、おまえは?▼
- [シノン]
- セネリオのガキは気にくわねえが、
そっちに賛成。▼
大体、行き先がガリアって時点で、
ありえねぇ話だ。▼
あんな半獣どもの国、いくら金を積まれても
ごめんこうむりますよ。▼
- [ガトリー]
- エリンシア姫か~…
ああいう美女って感じも悪くないんだけど、▼
好みとしては、もうちょい可愛いほうが、こう…
じゃなくって!▼
おれは団長が決めたことに従います! はい。▼
(シノン・ガトリーが消える)
(*シノン・ガトリー死亡時―ここの掛け合いはなし)
___________________________________
(中央右にオスカー、右端にボーレ登場)
- [グレイル]
- オスカー、ボーレ
おまえたちは?▼
(中央右にオスカー、右端にボーレ登場)
(生存している方が登場)
- [グレイル]
- オスカー(ボーレ)は?▼
- [オスカー]
- 副長の意見に賛成です。▼
…王女をデインに引き渡すということは、
その命をも引き渡すことになりますから。▼
(ボーレ死亡時に追加)
もしこの場にいれば、
ボーレも同じ意見だったと思います▼
- [ボーレ]
- おれも、助ける方に賛成。
そっちの方が、だんぜんカッコいいって!▼
(オスカー死亡時に追加)
兄貴が生きてたら、王女をデインに
引き渡すなんて絶対しねえはずだし!▼
(オスカー・ボーレ消える)
___________________________________
- [グレイル]
- キルロイ、おまえは?▼
- [キルロイ]
- 僕は…彼女が王女であるかどうかは
関係ないと思います。▼
困っている人を見捨てることなど…
すべきではないと…そう考えます。▼
(中央右にヨファ登場)
- [ヨファ]
- そうだよ!
助けてあげようよ!▼
(左端にミスト登場)
- [ミスト]
- わたしからも、お願い!▼
- [グレイル]
- ミスト、ヨファ?▼
(左端にミスト登場)
- [ミスト]
- わたしからも、お願い!
助けてあげて!!▼
(中央右にヨファ登場)
- [ヨファ]
- そうだよ!
かわいそうだよ!▼
(キルロイ・ミスト・ヨファ消える)
___________________________________
(中央右にアイク登場)
- [グレイル]
- アイク、おまえはどうだ?▼
- [アイク]
- …ティアマトの意見に賛成だ。
王女を助け、ガリアを目指そう。▼
- [グレイル]
- なるほど。みんなの意見はよく分かった。▼
……▼
では、決を伝える。▼
(右端にセネリオ登場)
われわれは、王女をガリアまで護衛する。▼
- [セネリオ]
- ……▼
(セネリオが消える)
(右端にシノン登場)
- [シノン]
- …ちっ。▼
(シノン消える)
___________________________________
- [アイク]
- ……本当に、それでいいのか?
親父。▼
- [グレイル]
- ああ。
どっちみち、選択の余地は
なくなったようだからな。▼
- [アイク]
- え?▼
(アイク消える)
- [グレイル]
- 耳をすませてみろ。
ほら、全員だ。▼
(右端にボーレ登場)
- [ボーレ]
- ?
……つっても。▼
(ボーレ消える)
(中央右にガトリー登場)
- [ガトリー]
- ??
何も聞こえないけどな。▼
(ガトリー消える)
(右中央にアイク登場)
- [アイク]
- ?▼
特に何も聞こえないが……▼
(アイク消える)
___________________________________
(右端にシノン登場)
- [シノン]
- バカ野郎! それが問題なんじゃねえか。
おかしいと思わねえか?
四方全てから、音がしねえなんてよ。▼
(シノン消える)
- [グレイル]
- よく考えてみろ。
静かすぎると思わないか?▼
___________________________________
(中央右にガトリー登場)
- [ガトリー]
- あ、そういうことっすか!▼
(ガトリーが消える)
(右端にオスカー登場)
- [オスカー]
- …獣たちだけでなく、虫の声まで聞こえない。
これは、いくらなんでもおかしい。
つまり……▼
(右端にセネリオ登場)
- [セネリオ]
- …獣たちだけでなく、虫の声まで聞こえません。
つまり、周囲はすでに……▼
(中央右にアイク登場)
- [アイク]
- デイン兵に囲まれた!?▼
(アイク・オスカー(セネリオ)が消える)
(中央右にティアマト登場)
- [ティアマト]
- どうやら、最初から
約束を守る気なんてなかったようね。▼
(右端にセネリオ登場)
- [セネリオ]
- 我々を油断させ、
この砦ごと始末というところでしょうか。▼
- [グレイル]
- だろうな。
だが、こちらも
それに乗ってやるほど甘くはない。▼
全員、配置につけ!
一気に片づけるぞ!!▼
(画面暗転)
進撃前†
(マップ画面:全員建物の入り口前に出てくる)
- [グレイル](上段)
- 裏口は、俺が押さえてこよう。▼
アイク! ここはまかせたぞ。
入口を敵に奪われるな。▼
- [アイク](下段)
- …わかった!
気をつけろよ、親父!▼
- [グレイル](上段)
- フッ そうしよう。▼
(暗転、マップ画面:グレイル裏口に移動する)
- [デイン兵](上段)
- 報告します!
傭兵どもが武装し、
砦の入口に現れました!!▼
- [ダッコーワ](下段)
- ほぅ…こちらの計略が
気取られたか?▼
だとすれば、一筋縄では
いかん相手らしい。▼
- [デイン兵](上段)
- 作戦は続行しますか?▼
- [ダッコーワ](下段)
- …いや、砦には
クリミア王女が匿われている。▼
火矢を射かけさせ、
いぶし出す作戦では、
王女に負傷させる恐れがあったからな。▼
できるだけ、無傷のまま
連行せよとのお達しだ。▼
奴らが自ら出てきたというのであれば、
むしろ好都合。
王女以外は全員抹殺せよ!▼
- [デイン兵](上段)
- はっ!!▼
進撃後†
ダッコーワ参戦時†
- [ダッコーワ](上段)
- …どうなっている!?
完全に包囲したはずでは
なかったのか!▼
アイクでダッコーワ攻撃時†
- [アイク](上段)
- …あんたが
この部隊の指揮官だな?▼
今すぐ撤退命令を出すなら…
命まではとらない。▼
- [ダッコーワ](下段)
- ………図にのるな!
この傭兵風情がっ!!▼
ダッコーワ撃破時†
- [ダッコーワ](上段)
- し、信じられん……
いったい何が……起き……▼
- [デイン兵](上段)
- ダッコーワ将軍!▼
ま、まさか…将軍が……
こんな傭兵どもごときに…
認めるわけにはいかん!▼
ええい! かかれ!!
ここより生きては戻れんぞ!▼
セネリオ死亡時†
- [セネリオ](上段)
- っ……!▼
……こんな、ところで……!▼
- [アイク](下段)
- 退け、セネリオ!
それ以上無理はするな!▼
- [セネリオ](上段)
- ですが、アイク……!▼
- [アイク](下段)
- おまえは後方で参謀に徹してくれ。
おまえの策があれば
俺は大丈夫だ。そうだろう?▼
- [セネリオ](上段)
- わ……わかりました……
どうか……お気をつけて……!▼
6ターン目終了後(ダッコーワ死亡の場合)†
- [デイン兵](下段)
- ダッコーワ将軍を失い、
兵を失い…
も…もはや限界か…▼
退却だ! すみやかに退却せよ!▼
(暗転)
6ターン目終了後(ダッコーワ生存の場合)†
- [ダッコーワ](下段)
- くっ…ここまで粘るとは…
こやつら、いったい何者だ…!?▼
…相手の力量を知るも、
戦略の1つなれば…▼
退け! 兵たちよ!!
ここはひとまず退くのだ!▼
(暗転)
マップクリア後†
(背景:夜の砦)
(中央左:セネリオ 中央右:アイク)
- [セネリオ]
- 付近から、敵の姿がなくなりました。▼
- [アイク]
- これで完全に、デイン王国を
敵にまわしたというわけだな。▼
(セネリオ・アイク消え、左端にグレイル登場)
- [グレイル]
- 休んでる暇はないぞ。
全員、荷物をまとめろ!
敵の増援が来ないうちに脱出する!▼
(中央右にオスカー登場)
- [オスカー]
- 了解しました!
ボーレ、こっちだ。▼
(右端にボーレ登場)
- [ボーレ]
- あいよ、兄貴!▼
(オスカー・ボーレ消える)
___________________________________
(中央右にミスト登場)
- [ミスト]
- わわっ、わたしたちも急がなきゃ!
行こ、ヨファ!
日持ちする食べ物、いっぱい詰めこまないと!▼
(右端にヨファ登場)
- [ヨファ]
- う、うん。
ミストちゃん!▼
(ミスト・ヨファ消える)
___________________________________
(右端にティアマト登場)
- [グレイル]
- ティアマト!
おまえはシノンとガトリーを連れて先行し、▼
この砦から、ガリアへ続く樹海までの
安全路を確保してくれ。▼
- [グレイル]
- ティアマト!
おまえはシノン(ガトリー)を連れて先行し、▼
この砦から、ガリアへ続く樹海までの
安全路を確保してくれ。▼
- [グレイル]
- ティアマト!おまえは先行し、▼
この砦から、ガリアへ続く樹海までの
安全路を確保してくれ。▼
___________________________________
- [ティアマト]
- 了解しました!▼
(ティアマト消える)
(右端にキルロイ登場)
- [グレイル]
- キルロイは、こっちだ。▼
書棚から、必要な書類を
選り分けるのを手伝ってくれ。
残りは全て燃やすぞ。▼
- [キルロイ]
- は、はい!▼
(キルロイ消える)
___________________________________
(中央右にアイク登場)
- [グレイル]
- アイク! 王女のことは
おまえにまかせるぞ。▼
- [アイク]
- わかった。▼
(グレイル消え、中央左にエリンシア登場)
- [アイク]
- エリンシア姫!
俺は、あんたの分の馬を用意してくる。
あんたは… そうだな、倉庫に行ってくれ。▼
- [エリンシア]
- え……▼
- [アイク]
- ミストたちの手伝いをしていれば…
ただ待ってるより、
気がまぎれるんじゃないか?▼
- [エリンシア]
- ! はい!
わかりました!▼
(画面暗転)
母の形見†
(背景;倉庫内、中央左:エリンシア、中央右:ミスト)
- [ミスト]
- うーん なんか申し訳ないなぁ。
エリンシアさまにまで手伝わせるなんて。▼
- [エリンシア]
- 気にしないで、ミストちゃん。
それより、かえって足手まといに
なっていないといいんだけど……▼
- [ミスト]
- 全っ然!
わたしなんかより、
よっぽどテキパキしてて助かります!!▼
でも…お姫様って、こんなに何でも
できるものなんですか?▼
- [エリンシア]
- フフ 私は離宮育ちだから、
普通のお姫様の生活とは違ったのかも。
お料理、お洗濯、お裁縫…なんでもしたのよ。▼
- [ミスト]
- へぇ~ 意外だなあ。
そんな風には見えないです。▼
- [エリンシア]
- 他にも、乗馬や剣の稽古だって……▼
あら、ミストちゃん。
その胸元は……?▼
- [ミスト]
- え!? あ、えと…▼
- [エリンシア]
- ?▼
- [ミスト]
- ……エリンシアさまになら、
見せてもいいかな……▼
(暗転、ミストが両手の上にメダリオンをのせて見せる)
- [エリンシア]
- まぁ…
青銅の…メダリオンね?
この光は何かしら。▼
- [ミスト]
- お母さんの形見なんですけど。
うーん、…なんだろ、この光?▼
今までこんなことなかったのになぁ。
このあいだ、とつぜん光りだして…▼
- [エリンシア]
- 不思議なこともあるのね。
だけど…… とてもきれいな光。▼
- [ミスト]
- ほんと、なんなんでしょう?▼
(暗転)
デインの軍規†
(背景:城内、中央左:プラハ、中央右:黒衣のデイン兵)
- [プラハ]
- はぁ!? 今なんて言ったんだい?
あたしの耳はおかしくなったのかねぇ、
『逃げられた』って、そう聞こえたよ。▼
- [黒衣のデイン兵]
- …どうやら、たかが傭兵ごときと
甘く見すぎたようです。▼
ダッコーワ将軍を討ち取るほどの、
強敵に対し、我ら一兵卒では、
かなうべくもなく……▼
- [プラハ]
- で? おめおめ尻尾を巻いて
敵前逃亡してきたってわけだね?▼
デイン軍規を忘れたとは言わせないよ。▼
成功か失敗。生か死。
おい、おまえ、こいつを連れて行きな!▼
(右端に緑衣のデイン兵登場)
- [緑衣のデイン兵]
- はっ!
さあ、来い。▼
- [黒衣のデイン兵]
- うわあぁぁ!
い、いやだ!
死にたくないっ!!▼
(2人のデイン兵消える)
_____________________________________
(背景:城内、中央左:プラハ、中央右:ダッコーワ)
- [プラハ]
- はぁ!? 今なんて言ったんだい?
あたしの耳はおかしくなったのかねぇ、
『逃げられた』って、そう聞こえたよ。▼
- [ダッコーワ]
- プ、プラハ将軍。
まことに面目なく……▼
- [プラハ]
- 面目? そんなのどうだっていいんだよ。
デイン軍規を忘れたとは言わせないよ。▼
成功か失敗。生か死。
おい、おまえ、こいつを連れて行きな!▼
(右端にデイン兵登場)
- [デイン兵]
- はっ!
さあ、来い。▼
- [ダッコーワ]
- お、お待ちください!
プラハ将軍、お慈悲を……!!▼
(ダッコーワとデイン兵消える)
___________________________________
(以下の会話は共通)
- [プラハ]
- ったく。どいつもこいつも、
まともに使えないねぇ。▼
イナ!▼
(右端にイナ登場)
小娘と傭兵団を追うには
どっちに向かえばいいか考えな。▼
- [イナ]
- ………クリミア王都メリオルは
既にアシュナード様の手中……
クリミア軍残党も残りわずか…▼
…すなわち、王女の逃亡先は、
南のガリア王国しか考えられません。▼
- [プラハ]
- ハッ 亡き国王ともども
親子そろって、あの毛だらけ“半獣”と
慣れあおうってわけかい。▼
まったく物好きにも
限度ってもんがあるだろうに。▼
- [イナ]
- ガリア領内に逃げこまれると…
王女を捕らえることは、困難になります。▼
…護衛についたという傭兵団は…
あなどれない相手のようです。▼
至急、情報を集めて…▼
- [プラハ]
- その必要はない。
王女追跡には、あたしがでる。▼
- [イナ]
- プラハ将軍、御自ら…ですか?▼
- [プラハ]
- 王女の行き先がわかってんなら、
小細工は不要だ。追いかけて潰せばいい。▼
傭兵団? ハッ それがどうしたってんだい。
このプラハ様が出向くんだ。▼
どんな相手だろうと、しくじりようがないさ。
ククク……▼
コメント†
- 途中まで読みやすくしましたが、改行は半角の「~(全角なので半角に)」を使用してください。 --