章別会話
オープニング†
(マップ:回想シーン)
(アイクを特訓しているグレイル)
- [グレイル](下)
- 何だ、もう終わりか?▼
ほら来い! その程度じゃあ
この俺には届かんぞ!▼
- [グレイル]
- やれやれ…頑固なところまで
俺に似たのか?▼
- [グレイル]
- アイク! 早く大きくなれ。
おまえはきっと
いい戦士になれるぞ。▼
(一枚絵:グレイルの墓標の前で途方に暮れるアイクとミスト)
- [アイク]
- ……親父……
これは…夢じゃないんだな……
現実……なんだ…な…▼
- [アイク]
- …日が暮れて…冷えてきた……
中に戻るぞ、ミスト。▼
- [ミスト]
- …………▼
- [アイク]
- ミスト…▼
- [ミスト]
- ……っく
ひ……ぃっく▼
- [アイク]
- ミスト……▼
- [ミスト]
- … … … …▼
- [アイク]
- 俺は、側にいたのに親父を守れなかった。
すまん……▼
- [ミスト]
- ……ひ……っく▼
- [アイク]
- …………▼
- [ミスト]
- ……お父さん……いなくなって……
……ひっく……▼
…わ…わたし……もう
…………どうしていいか……
わかん……ない……▼
(背景:グレイルの墓標)
(中央左:アイク)
- [アイク](中央左)
- 俺がいる。▼
(中央右にミスト登場)
- [ミスト](中央右)
- お兄…ちゃん……▼
- [アイク]
- 俺が団長を継ぐ。▼
親父のかわりに……
おまえも、傭兵団のみんなも
守ってみせる。▼
- [ミスト]
- ……う…っ▼
お兄ちゃ…お兄ちゃん……
お兄ちゃぁん……▼
- [アイク]
- ……▼
- [ミスト]
- …いやだからね……▼
お兄ちゃんまで…
何にも言わず……
いなくなっちゃったりしたら…▼
いやだからね……▼
- [アイク]
- ああ、約束だ……▼
(画面暗転)
<第8章 絶望そして希望>
離反と決意†
(背景:古城の中)
(中央右:ティアマト)
- [ティアマト](中央右)
- ……ふぅ…
…どうしてこう…次から次へと……▼
(左端にセネリオ登場)
- [セネリオ](左端)
- …………▼
(ティアマトが消え、中央右にアイク登場)
- [セネリオ]
- …! アイク…▼
(ティアマトが中央左に登場)
- [ティアマト](中央左)
- あ、アイク…!
ミストは?▼
- [アイク](中央右)
- 部屋で休ませた。
キルロイとヨファが看てくれている。▼
- [ティアマト]
- そう。よかった…
あのままじゃ、
あの子までまいっちゃうもの。▼
…あなたも無理しなくて
いいのよ、アイク。▼
- [アイク]
- 俺はもうだいじょうぶだ。
どんなに嘆いたところで…
親父が生き返るわけでもない……▼
それより、世話をかけたなティアマト。
セネリオも。▼
- [セネリオ]
- …いえ。▼
- [ティアマト]
- いいのよ…
そんなこと……▼
(画面暗転)
- *オスカー・ボーレ・キルロイ・シノン・ガトリー生存時
- [アイク]
- それで…みんなは?▼
- [ティアマト]
- アイク、実はね……▼
- [アイク]
- ?▼
(ドアの開く音)
(アイクが消え、右端にオスカー登場)
- [オスカー](右端)
- オスカー、ボーレ
戻りました。▼
- [ティアマト]
- どうだった?▼
(オスカーと入れ替わりにボーレ登場)
- [ボーレ](右端)
- 振り返りもせず
行っちまいましたよ!
まったく薄情な奴らだぜ!▼
(ティアマトと入れ替わりにアイク登場)
- [アイク](中央左)
- ボーレ?
何があったんだ?▼
- [ボーレ]
- アイク!
おまえ、もういいのか?▼
- [アイク]
- ああ。
それより、何があったのか
説明してくれ。▼
- [ボーレ]
- え、あ、その…
なんだな。えーっと……▼
- [セネリオ]
- シノン、ガトリーが
出て行きました。▼
- [ボーレ]
- セネリオ!▼
- [セネリオ]
- 隠すことでもないでしょう。▼
- [アイク]
- 2人が出て行った?
理由は? …いや、そうか。
俺のせいだな?▼
(中央右にティアマト登場)
- [ティアマト](中央右)
- アイク……▼
- [ボーレ]
- …ティアマトさんが、
次の団長をアイクにするつって。▼
それにシノンがキレて……
さっき出て行ったんだ。▼
♯↑ゲーム中の台詞が実際に「するつって」になっています。
(ボーレと入れ替わりにオスカー登場)
- [オスカー](右端)
- 後を追って説得してみたが
無駄だったよ。▼
- [セネリオ]
- 元々、グレイル団長の跡を継ぐのは
アイクだと決まっていたじゃないですか。
それが予定より少し早まっただけのこと。▼
納得できないという者を、無理に
引き止める必要はありません。▼
戦力の低下は、新団員を募って
補えばよいでしょう。▼
(オスカーとボーレが入れ替わる)
- [ボーレ](右端)
- そこまで言うなよ。
ずっと一緒に戦ってきた仲間じゃねえか。▼
(セネリオとボーレが消える)
- [ティアマト]
- ごめんなさいね、アイク。
私の力が及ばなかったばかりに…▼
- [アイク]
- …ティアマトのせいじゃない。▼
シノンたちの行動は当然だ。
こんな新米が団長じゃ、
命がいくつあっても足りないからな。▼
- [ティアマト]
- アイク!
自分のことをそんな風に言わないで。▼
- [アイク]
- 卑下して言っているんじゃない。
これは事実だ。▼
だが、俺は…それでも、
この団を守る役目を
自分から放棄する気はない。▼
- [ティアマト]
- アイク! じゃあ…?▼
- [アイク]
- 親父の遺志を継いで団長になる。▼
ここにいる皆が認めてくれるなら、
そうしたい。▼
- [ティアマト]
- もちろんだわ!!▼
- *オスカー・ボーレ・キルロイ・ガトリー生存、シノン死亡時
- [アイク]
- それで…みんなは?▼
- [ティアマト]
- アイク、実はね……▼
- [アイク]
- ?▼
- [オスカー]
- オスカー、ボーレ
戻りました。▼
- [ティアマト]
- どうだった?▼
- [ボーレ]
- 振り返りもせず
行っちまいましたよ!
まったく薄情な奴だぜ!▼
- [アイク]
- ボーレ?
何があったんだ?▼
- [ボーレ]
- アイク!
おまえ、もういいのか?▼
- [アイク]
- ああ。
それより、何があったのか
説明してくれ。
- [ボーレ]
- え、あ、その…
なんだな。えーっと……▼
- [セネリオ]
- ガトリーが、出て行きました。▼
- [ボーレ]
- セネリオ!▼
- [セネリオ]
- 隠すことでもないでしょう。▼
- [アイク]
- 理由は?…いや、そうか。
俺のせいだな?▼
- [ティアマト]
- アイク……▼
- [ボーレ]
- ティアマトさんが、
次の団長をアイクにするつって▼
そしたらガトリーが…
グレイル団長以外認められねえって……
さっき出て行ったんだ。
- [オスカー](右端)
- 後を追って説得してみたが
無駄だったよ。▼
- [セネリオ]
- 元々、グレイル団長の跡を継ぐのは
アイクだと決まっていたじゃないですか。
それが予定より少し早まっただけのこと。▼
納得できないという者を、無理に
引き止める必要はありません。▼
戦力の低下は、新団員を募って
補えばよいでしょう。▼
- [ボーレ](右端)
- そこまで言うなよ。
ずっと一緒に戦ってきた仲間じゃねえか。▼
- [ティアマト]
- ごめんなさいね、アイク。
私の力が及ばなかったばかりに…▼
- [アイク]
- …ティアマトのせいじゃない。▼
ガトリーの行動は当然だ。
こんな新米が団長じゃ、
命がいくつあっても足りないからな。▼
- [ティアマト]
- アイク!
自分のことをそんな風に言わないで。▼
- [アイク]
- 卑下して言っているんじゃない。
これは事実だ。▼
だが、俺は…それでも、
この団を守る役目を
自分から放棄する気はない。▼
- [ティアマト]
- アイク! じゃあ…?▼
- [アイク]
- 親父の遺志を継いで団長になる。▼
ここにいる皆が認めてくれるなら、
そうしたい。▼
- [ティアマト]
- もちろんだわ!!▼
- *オスカー・ボーレ・キルロイ生存、シノン・ガトリー死亡時
- [ボーレ]
- …アイク!
おまえ…もういいのか?▼
- [オスカー]
- ………だいじょうぶなのかい?▼
- [アイク]
- ああ。二人には、迷惑をかけたな。▼
- [オスカー]
- 迷惑なはず…ないだろう?▼
- [ボーレ]
- …水くせえこと、いうなよ。
親を亡くす痛みは…わかってる……▼
- [オスカー]
- ……………▼
- [アイク]
- それで………これからのことなんだが
みんな、どうするつもりなんだ?▼
- [ティアマト]
- どういう意味?▼
- [アイク]
- 親父はいなくなった。
この傭兵団に残るかどうか……
考えるときじゃないか?▼
親父の遺志だからといって……
こんな新米が団長じゃ、
命がいくつあっても足りないからな。▼
- [ティアマト]
- アイク!
自分のことをそんな風に言わないで。▼
- [アイク]
- 卑下して言っているんじゃない。
これは事実だ。▼
だが、俺は…それでも、
この団を守る役目を
自分から放棄する気はない。▼
- [ティアマト]
- アイク! じゃあ…?▼
- [アイク]
- 親父の遺志を継いで団長になる。▼
ここにいる皆が認めてくれるなら、
そうしたい。▼
- [ティアマト]
- もちろんだわ!!▼
(右端にオスカー登場)
- [オスカー](右端)
- 元より、そのつもりだよ。▼
(ティアマトとオスカーが消える)
(中央右にボーレ登場)
- [ボーレ](中央右)
- いきなり差がつくのは
しゃくだけどな。▼
まぁ、認めてやるぜ。
新米団長!▼
(右端にキルロイ登場)
- [キルロイ](右端)
- 僕も、賛成です。▼
- [アイク]
- キルロイ!▼
- [キルロイ]
- ミストは眠ったよ。▼
それで、ここに来たんだけど…
話はだいたいわかった。▼
新団長はアイク。うん、しっくりくるよ。▼
(ボーレとキルロイが消える)
- [アイク]
- セネリオは?▼
(セネリオが右端に登場)
- [セネリオ](右端)
- ……アイク。
僕は、あなたの力になれますか?▼
あなたの傭兵団に…
僕の居場所はありますか?▼
- [アイク]
- …変なやつだな。
俺はいつでも、おまえを頼りにしている。▼
これからも助けてくれるんだろ?
セネリオ。▼
- [セネリオ]
- はい…!
お側で、お守りします。▼
(セネリオ消える)
- [アイク]
- みんな、ありがとう。
頼りない団長だが、
当分は大目にみてやってくれ。▼
(画面暗転)
新団長の仕事†
(中央左:アイク 中央右:ティアマト)
- [ティアマト](中央右)
- さぁ、これから忙しくなるわね。
まずは団長として
最低限やるべき仕事を覚えてもらうわ。▼
- [アイク](中央左)
- 何でも言ってくれ。▼
- [ティアマト]
- まず、団における経費の収支の把握、
それから、団員全員の装備品を揃えること。▼
情報収集も欠かしてはだめ。
各人の能力を知ったり、対人関係についても
知っておくと戦いの指示が出しやすくなるわね。▼
- [アイク]
- ………▼
- [ティアマト]
- さっきね、私たちと同じように
クリミアから逃げてきたという商人の一団が
この城に避難してきたの。▼
私たちが傭兵団だと話したら、
物騒な世の中だし、行動を共にしないかと
話を持ちかけられたわ。▼
武器、道具の販売や古物の買取、他には
武器の練成なんかもしてくれるそうだから、
こちらにとっても悪い話ではないと思うの。▼
- [アイク]
- ………▼
- [ティアマト]
- あ、そうそう。
輸送隊がわりに使ってくれって言ってたから、
荷物を預けることもできるのよ。▼
- [アイク]
- ………▼
- [ティアマト]
- それから…▼
- [アイク]
- ティアマト!▼
- [ティアマト]
- なに?▼
- [アイク]
- 確かに何でも言ってくれとは
言ったが…▼
いっぺんにまくしたてられても、
訳が分からん。▼
とりあえず、
やりながら覚えていきたいんだが
それで構わないか?▼
- [ティアマト]
- あ… え、ええ。
そうね。ごめんなさい、私ったら。▼
- [アイク]
- …ここからは俺にまかせて、
あんたも少し休んでくれ。▼
- [ティアマト]
- 私なら平気…▼
- [アイク]
- 無理しないでいい。
俺なりにだが、精一杯やるから。▼
- [ティアマト]
- アイク…▼
(拠点メニュー画面へ)
(拠点メニュー)
<情報>†
【商人】☆☆†
(背景:古城の室内、中央左:ララベル、左端:ムストン、右端:アイク)
- [ララベル]
- あら… もしかして、
あなたが傭兵団の団長さん?
ふふ 本当にまだ若いのね。▼
- [アイク]
- あんたたちが、
ティアマトの言っていた商人たちか?▼
俺たちといっしょに行動したいっていう…▼
- [ムストン]
- ああ、そうだ。
こうして出会ったのも、なにかの縁だと思ってね。▼
あんたらが、わしらの安全を守ってくれるなら…
わしらは、あんたらの望む物資を調達しよう。
どちらにとっても、損のない取引だと思うが…▼
どうかね?▼
- [アイク]
- それは…たしかに、願ってもない。▼
- [ムストン]
- じゃあ、これで契約成立だ。
わしは武器商人ムストン、
あんたらの好みの武器を仕入れてくるよ。▼
- [ララベル]
- わたしは、道具売りのララベルよ。
色んな道具を用意してお待ちしているわ。▼
(ムストンとララベル消え、左端にダニエル、中央左にジョージ)
- [ジョージ]
- おれは、ジョージ。
古物屋をやってるんだ。
いらない武器や道具があったら買い取るぜ。▼
- [ダニエル]
- ぼくは、ダニエル。
武器の練成をやっている。
お客さんのご希望どおりの品を作り出すよ。▼
(ダニエル・ジョージ消え、中央左にムストン)
- [ムストン]
- それから…▼
もし信頼してくれるなら、傭兵団の補給部隊として
輸送隊もかねてもいいと思っとるがね。
どうしようか?▼
- [アイク]
- ありがたい申し出だ。
是非、利用させてもらう。▼
- [ムストン]
- そうか。
じゃあ、これからよろしく頼むぞ。▼
【???】☆†
(背景:夜の草原、右端:アイク)
- [アイク]
- …人の声… こっちか?▼
(暗転)
(背景:夜の森、中央左:ティアマト)
- [ティアマト]
- ……っ ……く…っ▼
…………………▼
……グレ…イル…
………ど…して……▼
…どう…し…て………
…………………………………▼
(暗転)
(背景:夜の草原、右端:アイク)
- [アイク]
- …………▼
【ヨファ】☆†
(背景:古城の室内、中央左:ヨファ)
- [ヨファ]
- ………▼
(中央右にアイク)
- [アイク]
- ヨファ?▼
- [ヨファ]
- あ… アイクさん。
ミストちゃんなら、さっき眠ったよ。▼
- [アイク]
- そうか… 面倒をかけたな。▼
- [ヨファ]
- ううん…▼
- [アイク]
- もう時間も遅い。
おまえも寝たほうがいい。▼
- [ヨファ]
- ………うん…▼
………………▼
- [アイク]
- どうしたんだ?▼
- [ヨファ]
- …ミストちゃんは、だいじょうぶだよ。▼
- [アイク]
- ?▼
- [ヨファ]
- アイクさんがいるから。
だから…だいじょうぶ。▼
- [アイク]
- !▼
- [ヨファ]
- それだけ!
じゃあね、おやすみなさい。▼
(ヨファ消える)
- [アイク]
- ヨファ… ありがとな。▼
【ボーレ】☆†
(背景:古城の室内、中央左:アイク、右端:ボーレ)
- [ボーレ]
- よっ! 新団長。さっそく仕事か?▼
おれにできることがあったら、
なんでも言えよな。▼
- [アイク]
- …ボーレ。
おまえな、本当のところはどうなんだ?▼
- [ボーレ]
- なにが?▼
- [アイク]
- 俺が団長を継ぐことを…
前はあんなに嫌がってただろ?
だから、本音はどうなのか聞いておきたい。▼
俺に命を預けていいのか?▼
- [ボーレ]
- ………そうだな。
おまえの今の実力をしってりゃ…
危なっかしくて下につきたくはねえかもな。▼
けど…アイクが次期団長になるのは……
グレイル団長が望んでたことだから…
おれはなんとしても、叶えてぇんだ。▼
- [アイク]
- ……▼
- [ボーレ]
- …団長は兄貴だけじゃなく、
おれも団員として雇ってくれた。▼
親父が死んで…小さいヨファを抱えて……
おれは1人で途方に暮れてた。▼
……オスカー兄貴が騎士団を除隊して、
戻ってきてくれたけど…生活は苦しくってな。▼
そんな、おれたちに……
寝る場所と満足な食事…
それから…仕事をくれたのは、団長だった。▼
- [アイク]
- ………おまえたち兄弟は、
団の一員として十分働いていたんだ。
そこまで恩にきる必要はないと思うが?▼
- [ボーレ]
- …恩だけじゃないぜ。▼
団長は、おれたちのことも
家族だって言ってくれただろ?▼
その家族を守るために……
おれはおまえに協力する。▼
- [アイク]
- …そうか…▼
- [ボーレ]
- ……そういうこった。▼
だから遠慮なんかすんじゃねえぞ。
わかったな!▼
- [アイク]
- ああ、はりきって
こき使わせてもらう。▼
- [ボーレ]
- お、おう…!
男に二言はねえ。どーんとこいっ!▼
【キルロイ】☆†
(背景:古城の室内、中央右:アイク)
- [アイク]
- …キルロイ?▼
(中央左にキルロイ)
- [キルロイ]
- アイク…▼
- [アイク]
- なにをしてたんだ?▼
- [キルロイ]
- ……祈ってた。▼
- [アイク]
- 親父のために…?▼
- [キルロイ]
- そう…
……団長…の……
……………………▼
- [アイク]
- キルロイ…▼
- [キルロイ]
- ……ごめ…っ
…君のほうが…辛いはず…なのに…
……………………▼
- [アイク]
- ………ずいぶん昔…
親父に聞いた話なんだが…▼
……死者は…そいつのために
流された涙の分だけ…
女神から安らぎを与えられる…らしい。▼
俺は…なんでだか…
泣けないみたいだからな……▼
キルロイが、俺の分まで
泣いてくれるなら…ありがたい。▼
- [キルロイ]
- ……ア…イク………
…………………………▼
- [アイク]
- …ありがとな。
親父のために…ありがとな……
キルロイ…▼
進撃前†
(背景:古城の室内、中央左:ティアマト、中央右:アイク)
- [ティアマト]
- おはよう、アイク。
調子はどう? うまくやれそう?▼
- [アイク]
- ティアマト。もういいのか?▼
- [ティアマト]
- ええ、もうしっかり元気。
さぁ、ばりばり働くわよ!▼
まずは新団員の募集を…
いえ、ガリア王との謁見が先ね。
ガリア王宮からの連絡はあった?▼
- [アイク]
- いや、まだだ。▼
食料を届けてくれたラグズの話では、
近いうちに、連絡をくれる手はずなんだが…▼
(左端にセネリオ)
- [セネリオ]
- …アイク、大変です!
窓の外を見てください!!▼
(暗転)
(マップ画面:城の周辺をデイン兵が包囲)
- [アイク]
- あれは…▼
(中央右にキルロイ)
- [キルロイ]
- げ、幻影でなければ…
デイン王国軍一個小隊かな…
こんな時に、来なくても……▼
(右端にボーレ)
- [ボーレ]
- おい、おい!
ここはガリア王国領内だぜ!?▼
こんなところまで追ってくるなんて、
正気かよ、あいつら!▼
(左端にオスカー)
- [オスカー]
- ここまで入り込んでくるからには、
決死隊ということだろうな。▼
(オスカー・キルロイ・ボーレ消える)
- [アイク]
- ……▼
(中央右にセネリオ)
- [セネリオ]
- …だめです。完全に囲まれました。
……逃げ出すことは不可能です。▼
(右端にティアマト)
- [ティアマト]
- この戦力であの人数とやりあうなんて…
最初から負けが見えているわ。▼
- [アイク]
- それでも…やるしかない。
全員、戦闘準備を!▼
- [ティアマト]
- …了解!▼
(ティアマト消える)
- [セネリオ]
- すぐに対策案を用意します。▼
(アイク、セネリオ消え、中央右にミスト登場)
- [ミスト]
- お、お兄ちゃん!▼
(中央左にアイク)
- [アイク]
- ミスト!
おまえはヨファといっしょに
奥に隠れてろ!!▼
- [ミスト]
- でも、お兄ちゃん…っ!▼
- [アイク]
- 早くするんだ!!
…大丈夫だから。な?▼
- [ミスト]
- う、うん…
気をつけてね……▼
(アイク消える)
- [ミスト]
- …………▼
…あ…!▼
また…
メダリオンが光ってる……▼
(暗転)
(映像画面:ミストの両手の上でメダリオンが光る)
- [ミスト]
- お母さん…お父さん……
もし、わたしの声が聞こえるなら
お兄ちゃんたちを守って……!▼
お願い。お願いだから…………▼
(暗転)
【ゲバル城】
(マップ画面:雨の中デイン兵が包囲する城外に、アイクたちが出る)
- [アイク](下段)
- みんな、準備はいいな!?
グレイル傭兵団、出撃だっ!▼
(戦闘開始)
進撃後†
イレース初戦時†
- [イレース]
- ごめんなさい……▼
イレース撃破時†
- [イレース]
- あ……▼
会話(アイク→イレース)†
- [イレース](上段)
- ……▼
- [アイク](下段)
- !
あんた誰だ……?▼
- [イレース](上段)
- …私……
旅の魔道士で…
イレースといいます……▼
この城に……ぁっ……▼
- [アイク](下段)
- お、おい大丈夫か?▼
- [イレース](上段)
- すみません……
雨が……冷たくて……
………さ…寒い……▼
- [アイク](下段)
- …顔色が悪いぞ。
どこか悪いのか?▼
- [イレース](上段)
- ……やさしいんですね…▼
- [アイク](下段)
- あんたは、どう見ても
デイン兵には見えないからな。▼
…奴らに協力してるのは、
なにか事情があるんじゃないか?▼
- [イレース](上段)
- いっしょに旅をしていた
商人たちと…はぐれてしまって……▼
雨宿りしようと思って…ここに来たら
黒い鎧の兵たちが……
私のこと…クリミアの残党だろうって…▼
- [アイク](下段)
- !▼
- [イレース](上段)
- ちがうって言っても…
信じてもらえなくって……▼
だから…あの人たちの仲間になって…
あなたたちに攻撃を…しました。
……ごめんなさい……▼
- [アイク](下段)
- いや、誰だって命は惜しいだろう。▼
それより商人の一団なら
この城の中にいる。▼
たしか武器屋がムストン、
道具屋がララベルって名乗ってたが…▼
- [イレース](上段)
- その人たちです!
よかった…無事だったんですね?▼
- [アイク](下段)
- 俺たち傭兵団と
商人たちは契約を結んでいる。▼
あんたがあの連中の連れなら
戦う必要はないんじゃないか?▼
- [イレース](上段)
- もちろんです。
私も、あなたがたの仲間にしてください。▼
- [アイク](下段)
- わかった、イレース。
ここは危険だ。
あんたは城の中に隠れていてくれ。▼
外の敵は俺たちが防ぐ。▼
- [イレース](上段)
- いえ……私も戦います。▼
- [アイク](下段)
- だが、あんた体が……▼
- [イレース](上段)
- …デイン兵は今見えている
数だけではありません。▼
森の中にもまだ…伏兵がいます…
ですから……▼
- [アイク](下段)
- ……そうか。
じゃあ悪いが頼む。▼
- [イレース](上段)
- はい……!▼
カムラ初戦時†
- [カムラ](下段)
- 押されている……だと?▼
ええい!
もっと兵力を集中せんか!▼
アイクvsカムラ†
- [カムラ](上段)
- 愚かな……
指揮官みずから
前線に切り込んでくるとはな。▼
指揮官の死は軍の敗北を意味する。
戦いは兵に行わせ、自分は指揮に専念する……
それが軍隊の戦い方というものだ!▼
- [アイク](下段)
- …あいにくだが、
俺は、指揮官なんてもんじゃない。▼
団員と同じ場所で戦い、
同じだけの血を流す……
それが、グレイル傭兵団団長の戦い方だ!▼
- [カムラ](上段)
- フッ では、どちらが正しいか教えてやろう。▼
カムラ撃破時†
- [カムラ](下段)
- …ぐ…は……
デイン王国に…
…栄光…あれ……▼
アイク死亡時†
- [アイク](上段)
- くっ… 俺は…
守ら…ない、と…▼
- [ミスト](下段)
- お兄ちゃん!?▼
やだっ! やだよ…
死なないで……
おにいちゃーーーんっ!!▼
(ゲームオーバー)
クリア(8ターン目終了)後†
(注:カムラの生存時と死亡時では会話が一部違います)
絶対絶命†
- [アイク](上段)
- …ッ …まだ
兵がいるのか……
ハァッ……▼
全員、城内に戻れ!
くりかえす!
一旦、城内に戻るんだ!!▼
(暗転)
(マップ画面)
- [アイク](上段)
- …ハッ …ハァッ
ハァッ……▼
畜生! まだだ…
まだ… やられてたまるか…っ!!▼
(マップ画面:アイク、2人のデイン兵を倒す。城の中からミスト現れる)
- [ミスト](上段)
- お兄ちゃん!▼
- [アイク](下段)
- ミスト!?
出てくるんじゃな…▼
- [ミスト]
- いやっ!▼
- [アイク]
- ミスト…?▼
- [ミスト]
- …もう、逃げられないんでしょ?
わたしたち…ここで……
………死ぬんでしょ?▼
- [アイク]
- バカをいうな!
どんなことをしてでも、おまえと
ヨファだけは逃がしてやる!!▼
ここを抜け出したら、2人で
ガリア王宮にいる
エリンシア姫を頼って…▼
- [ミスト]
- わたし、どこにもいかない。
お兄ちゃんとみんなと…
ここに残る。▼
- [アイク]
- ……▼
- [ミスト]
- いっしょに死ぬのは怖くないよ。
お母さんと…
お父さんにも…会えるし。▼
だから…お願いだから…
逃げろだなんて
いわないで…ね?▼
- [アイク]
- ……わかった。
だったら、ここにいろ。▼
- [ミスト]
- ありがとう、お兄ちゃん。▼
- [アイク]
- …けどな、
母さんたちには会えないぞ。▼
- [ミスト]
- え?▼
- [アイク]
- おまえは俺が守る。
絶対に死なせはせん。▼
……親父と約束したんだ。▼
- [ミスト]
- ………お兄ちゃん…▼
(暗転)
<カムラ生存の場合>†
- [アイク](上段)
- ……ハッ …ハッ … …▼
- [ミスト](中段)
- ………▼
- [カムラ](下段)
- …我がデイン正規軍相手に
この人数でよくぞここまで戦った。
敵ながら…見事。▼
だが、それももう終わりだ。
……かかれ!▼
- [ミスト](中段)
- ……▼
(暗転)
(画面:黒一色)
- [デイン兵](中段)
- ぐ、ぐわぁっ!!!▼
- [カムラ](上段)
- …なん…だ?
いったい、何が…▼
(マップ画面:2体の獣牙族がデイン兵を倒しながら現れる)
- [カムラ](上段)
- …ガリアの半獣どもめ……!
たった2匹で…我が部隊を
壊滅に追いやるというのか!?▼
なんと…なんと圧倒的な力……▼
- [アイク](上段)
- ……これが…ラグズ…
ラグズの力か…▼
(マップ画面:赤い獣牙族がカムラを攻撃)
- [カムラ](下段)
- …ぐ …は……
デイン王国に…
…栄光…あれ……▼
(マップ画面:カムラ倒れ、2頭のラグズ人身に変化する)
<カムラ死亡の場合>†
- [アイク](上段)
- ……ハッ …ハッ… …▼
- [ミスト](中段)
- ………▼
- [デイン兵](下段)
- …この人数で
我々の将をも討ち取ったとは、
敵ながら…見事。▼
だが、それももう終わりだ。
……かかれ!▼
- [ミスト](中段)
- ……▼
(暗転、画面に赤の閃光と黒が交錯後、画面黒一色)
- [緑衣のデイン兵](中段)
- ぐ、ぐわぁっ!!!▼
- [デイン兵](上段)
- …なん…だ?
いったい……▼
(マップ画面:下方向から青いラグズ、右方向から赤いラグズがデイン兵を次々倒す)
- [デイン兵](下段)
- …ガリアの半獣………っ!?
なんと…なんと圧倒的な力……▼
- [アイク](上段)
- ……これが…ラグズ…
ラグズの力か…▼
(マップ画面:赤いラグズがアイクの面前のデイン兵を攻撃する)
- [デイン兵](下段)
- …ぐ…は……
化け物…め………▼
(マップ画面:デイン兵倒れ、2頭のラグズが人間に変化する)
(暗転)
ガリアの使者†
(背景:古城の室内、左端:レテ、中央左:モゥディ、中央右:アイク、右端:ミスト)
- [ミスト]
- ……▼
- [アイク]
- さっそくだが、
あんたたちが王宮からの使いか?▼
- [モゥディ]
- ソうだ。
ガリアの戦士モゥディだ。▼
青い髪の、オまえがアイク。
ソうだろう?▼
- [アイク]
- 確かに俺がアイクだ。
さっきは、助かった。礼を言う。▼
- [モゥディ]
- ライは言った。
アイクは悪くナいヨそ者だと。▼
モゥディたちは、キっと
仲良くナれるだろう。▼
- [レテ]
- ……そんなこと、
まだわからない。▼
こいつら【ベオク】は、
表と裏、2つの顔を
使い分けるようだからな。▼
- [モゥディ]
- レテ!▼
- [アイク]
- ベオク…?
なんのことだ?▼
- [レテ]
- おまえたちのことだ。▼
我々、力あるものを【ラグズ】
おまえたち能なしを
【ベオク】と呼ぶ。▼
- [アイク]
- …なんだと?▼
- [モゥディ]
- レテ!!
オまえがヨくない。▼
王は禁じてイる。
ベオクとの争いを!▼
- [レテ]
- だが、ほとんどのベオクは
我らをあの侮辱的な名前で呼び、
蔑んだ目でみる!▼
それが友好を築こうという態度か!?▼
- [アイク]
- ……確かに、俺たちは
ごく普通にその呼び名を使っていた。▼
それがよくない言葉なんだと、
少し考えればわかりそうなものなのに……
それ以外の呼び名を知らなかったんだ。▼
すまん。▼
- [レテ]
- 知らなかった?
……ばかにされたものだ。▼
我らに隷属を強いたおまえたちは
そうやって安易に忘れる。▼
だが、我らは忘れない。
おまえたちに受けた仕打ちを……▼
王がなんとおっしゃろうとも、
私はおまえたちを信用しない。▼
- [モゥディ]
- レテ……▼
(ミスト消え、右端にセネリオ)
- [セネリオ]
- で?
そういう恨み言を聞かせるために
来たんですか?▼
ハハッ 半獣の考えそうなことだ。▼
- [レテ]
- 貴様っ!
その呼び名を使う者は、
我々ガリアの敵だ!▼
- [モゥディ]
- ハ、ハ、半獣……
敵……コいつ、敵……▼
- [セネリオ]
- 自尊心だけは人間並み。
そうでしょう?
毛だらけの醜い半獣ども!▼
- [モゥディ]
- グワォオオオオオオオ!(注:自動で流れたので、不正確です)
(マップ画面:モゥディ、獣身に変化する)
- [レテ](下段)
- モゥディ!
やってしまえ!!▼
- [セネリオ](上段)
- …………▼
(マップ画面:セネリオに対するモゥディの攻撃をアイクが受ける)
- [セネリオ](上段)
- アイク!!▼
- [アイク](中段)
- ……っつ……▼
- [レテ](中段)
- !!▼
- [モゥディ](下段)
- ア……イク……▼
(マップ画面:モゥディ、人身に変化する)
- [モゥディ](下段)
- ……アイク、スまない……
オまえに怪我をさせて……
……モゥディは…………▼
- [アイク] (上段)
- モゥディ、こんな怪我、
たいしたことはない。
大丈夫だ……▼
- [セネリオ](上段)
- 獣の分際で……!▼
(マップ画面:セネリオ、モゥディに魔法を発動しようとする)
- [アイク] (上段)
- やめろ! セネリオ!!▼
(暗転)
(背景:古城の室内、左端:アイク、、中央左:セネリオ)
- [セネリオ]
- どうして止めるんですか!?▼
こいつは、あなたを傷つけた!
許すわけにはいかな…▼
- [アイク]
- おまえが挑発しなければ、
こうはならなかった。
違うか?▼
- [セネリオ]
- !!
…………
……すみません…▼
(セネリオ消え、中央右にモゥディ、右端にレテ)
- [アイク]
- モゥディ、レテ。
団員の無礼は謝る。
セネリオを許してやってくれ。▼
……言い訳にしかならないが、
俺たちは仲間を失ったばかりで…
あまり冷静じゃいられなくてな。▼
- [モゥディ]
- アイクはモゥディを許した。
ダからモゥディも、セネリオを許す。
誰も怒ってはイない。▼
- [レテ]
- ……こちらも、
非礼は詫びよう。▼
自分たちの使命を忘れるとは…
とんだ失態だ。▼
- [アイク]
- 使命…?▼
- [レテ]
- 王が傭兵団を招かれた。
我らは、おまえたちをガリア王宮に
案内するために来たんだ。▼
コメント†