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章別会話

ナレーション

(画面:テリウス大陸の地図)

デイン軍の包囲網を辛くもくぐりぬけ、
傭兵団は大海原へと船出を果たした。*

船長のナーシルによれば、
ベグニオンまでは約2ヶ月の旅程である。*

(画面:地図に矢印が現れる)

天候に恵まれたこともあり、
順調に南下を続けた船は、
航程を半分ほど過ぎた頃、*

大陸沿岸にそって進路を東へと向けた。*

(画面:地図に矢印が現れる)

これから通過する海域はフェニキス王国、
そしてキルヴァス王国という―――
鳥翼族の勢力圏である。*

(画面:地図上に鳥翼族らしき影が現れる)

両国とも
人間の船に対して海賊行為を行い、
【船を持たぬ海賊】として恐れられていた。*

また、大陸南部には
竜鱗族の国ゴルドア王国が存在する。*

(画面:地図上に竜鱗族らしき影が現れる)

建国以来数百年もの間
孤立し閉鎖的な文化を保っており、
神秘のヴェールに包まれた国である。*

(画面:地図上に鳥翼族と竜鱗族らしき影が現れる)

アイクたちを乗せた船は
そんなラグズが支配する海を越えてゆく。*

オープニング

(背景:甲板の上、中央右:アイク)

[アイク]
…………▼

(中央左にミスト登場)

[ミスト]
お兄ちゃん?▼
[アイク]
……▼
[ミスト]
どうしたの?
船に乗ってから、元気ないね。▼
[アイク]
…ちょっと、船酔いしたかもな。▼
[ミスト]
うそだぁ。
お兄ちゃんが、
そんな繊細なわけないもん!▼
[アイク]
悪かったな。▼
[ミスト]
…ねぇ、話してよ。
わたしだって…
お兄ちゃんの力になりたいよ?▼
[アイク]
……まあ、ちょっとな。
港町トハでだ。▼
[ミスト]
うんうん。▼
[アイク]
ライがラグズだとわかった途端……
周囲の態度がかわっただろ?▼
それまではみんな、
気のいい奴らだったのにな…▼
俺が想像していたより、ずっと
ベオクの…ラグズに対する偏見は強かった。▼
どうして、あそこまで悪意を持てる?
……俺たちとライと、どこがそんなに違う?▼
[ミスト]
……ん、とね。
わたしも最初…ちょっと怖かったかな。▼
ラグズの人たちって…
“化身”とか……▼
わたしたち人げ…じゃなくって、
ベオクには、できないことができるから…▼
[アイク]
ミスト、おまえ…▼
[ミスト]
今はちがうよ!
みんな…すごくいい人。▼
だけどね、それって…
いっしょにいることで……▼
いろんなところを見て、知って…
だから、そう思えるようになったんだよ。▼
初めて会った時から平気でいられるほうが…
特別なんだって…… わたしは…そう思うよ。▼
[アイク]
…そうだな。
きっと…俺みたいに抵抗ない方が
変わってるんだろうな…▼
[ミスト]
…できることなら、
争いたくなんてたいのにね。
みんな仲良く暮らせるといいのにね。▼
でも、それは……すっごく
むずかしいことなのかもしれない……▼
[???]
…そう、むずかしい問題だ。▼

(左端にナーシル登場、ミスト右端に移動)

[ミスト]
ナーシルさん!
やだ、聞いてたんですか?▼
[ナーシル]
船の旅はどうだい?
気分が悪くなったりしていないかな?▼
[アイク]
だいじょうぶだ。▼
それより、ナーシル…
あんたはベオクだろう?▼
ベオクなら、どうして
ラグズに協力している?▼
[ナーシル]
いや、私は正真正銘ラグズだ。▼
[ミスト]
うそ!
耳も尻尾もないよ?
どこかにかくしてるの?▼
[ナーシル]
…私は常にベオクの中で暮らしている。▼
人目でラグズとばれないよう
服装や習慣など、
いろいろ工夫しているんだよ。▼
[アイク]
どうして、そんなことを?▼
[ナーシル]
ラグズはラグズだけで生きられず。
ベオクもまた然り…▼
私は、両者の共存を望む者。
何年も旅をしながら、その方法を模索している。▼
[アイク]
ラグズとベオクの共存?
……あそこまで迫害されて、
よくそんなことが思えるな。▼
[ナーシル]
アイク、1つのことを
その側面からだけ見ても…
少しも理解したことにならない。▼
たしかにラグズはいま、
ベオクたちに迫害されている。▼
だが、長い歴史を振り返れば、
その逆だった時代もあったんだ。▼
[アイク]
……▼
どんな時代があったとしても、
いま、迫害を受けているのはラグズだ。
その事実は変わらないだろう?▼
[ナーシル]
まっすぐな物の考え方だ。
単純明快で、好ましいよ。▼
ただ、それは…
君がまだ若く、知らないことが
多いからこその強さ…▼
これから先、君の考えを
くつがえすようなことだって
いくつもおきるだろう。▼
この旅の終わりに、
君がどんな風に変わるのか…
絶望でないことを祈るばかりだ…▼
[アイク]
……あんたの話は、
こむずかしいな。▼
[ナーシル]
…いつか分かるよ。▼
とにかく、きみたちを無事
ベグニオンまで連れて行くのが私の役目だ。▼
ライを通じて、ガリア王からも
十分すぎる報酬をもらっているからね。
失敗するわけにはいかない。▼
[アイク]
俺たちに海のことは何もわからないからな。
あんただけが頼りだ、ナーシル。
よろしく頼む。▼
[ナーシル]
できるかぎり協力させてもらうよ。▼

(暗転)

<戦績報告>

<拠点メニュー>

【情報】

<謎の少年 ☆☆☆>

(背景:甲板の上、中央右:アイク

[アイク]
…………▼
[???]
あ、アイク!
その子を捕まえてくれ!!▼

(アイク振り返る)

[アイク]
いったい、なんだ…▼

(中央左にサザ登場)

[サザ]
!!▼

(左端にナーシル登場)

[ナーシル]
…さあ、もう逃げられないぞ。▼

(サザ、ナーシルの方を振り返る)

[サザ]
…………▼
[アイク]
ナーシル、誰だこいつ?▼
[ナーシル]
密航者だよ。
どうやらトハで潜り込んだみたいだ。▼
[アイク]
なんの目的で、この船に?▼
[サザ]
…………▼
[アイク]
だんまりか。
だったら…▼
[サザ]
!?▼
(サザ、アイクの側に引き寄せられる)
ひ…ひててててて▼
[ナーシル]
あ、アイク…
あんまり無茶は…▼
[アイク]
俺たちは、ガキの遊びに
付き合ってられるほど暇じゃない。▼
放してほしかったら、
素直に口を割るんだな。▼
[サザ]
…わふぁった!
話ふから…やめ…っ!!▼
(サザ左に離れ振り返る)
……痛い……
顔が…変形するかと思った……▼
[アイク]
で?
おまえの名前は?▼
目的は?▼
[サザ]
俺… サザ。▼
……盗賊やってるけど…
この船に乗ったのは…
盗みが目的じゃない。▼
[アイク]
………▼
[サザ]
…そんな怖い顔で睨むなよ。
話しづらいじゃないか。▼
[ナーシル]
いや、アイクはいつもこんな顔だ。
気にしないで、続けて。▼
[サザ]
人を…捜してるんだ。
この船がベグニオンに行くって
聞こえたから…それで乗った。▼
[ナーシル]
ベグニオンに、
その尋ね人がいるのかい?▼
[サザ]
わからない。▼
でも、トハではぐれたから…
船に乗ったのかもしれないって。▼
[アイク]
……家族か?▼
[サザ]
え?▼
[アイク]
捜してる相手。▼
[サザ]
………ああ。
血はつながってないけど…
大事な家族だ。▼
[アイク]
………▼

<仲間にする> <仲間にしない>

*<仲間にする>を選択の場合

[アイク]
わかった。▼
ナーシル、こいつの身柄は
俺の傭兵団が預かる。
だから船に乗せといてもいいだろ?▼
[ナーシル]
それは…もちろん、構わないが…▼
[サザ]
いいのか?▼
[アイク]
仕事はきっちりやってもらう。
…覚悟しておけよ。▼
[サザ]
ああ、大丈夫!
俺…なんでもするさ!▼

*<仲間にしない>を選択の場合

[アイク]
…気持ちはわかる。
だが、力にはなれそうもない。▼
[ナーシル]
そうだね…
いま君たちは、大変な時なんだし。▼
[サザ]
………▼
[ナーシル]
……仕方ない。
私が…船の下働きとして雇うよ。▼
[サザ]
いいのか!?▼
[ナーシル]
ここは海の上だし、
放り出すわけにはいかないからね。▼
[サザ]
ありがとう!
俺… 恩に着るよ!!▼
[ナーシル]
…と、いうわけで、この子のことは
私が責任をもって預かるよ。
それでいいかな? アイク。▼
[アイク]
あんたの船だ。
好きにすればいい。▼
[ナーシル]
じゃあ、決まりだ。▼
サザ…だったね?
船員に紹介するから、来てくれ。▼
[サザ]
ああ!▼
[アイク]
よかったな。▼
[サザ]
あんたにも…礼を言う。
ありがとな!▼

<フォルカ ☆>

(背景:船室、中央左:アイク)

[アイク]
…………………▼
…………フォルカ?▼

(右端にフォルカ登場)

[フォルカ]
ここだ。▼

(アイク、フォルカの方を振り返る)

[アイク]
おまえ、今まで
どこにいたんだ?▼
船に乗った後は、
ちっとも姿を見せなかったが。▼
[フォルカ]
…気にするな。
呼べば出てくる。▼
[アイク]
俺はいいが、妹が心配している。
おまえが、1度も飯時に現れないから
どこかで倒れてるんじゃないかってな。▼
[フォルカ]
陸にいたときも、別に
食事をともにした覚えはないが?▼
[アイク]
広い陸と、狭い船の上を
いっしょにするなよ。▼
とにかく、このままじゃ
妹が飯をもって船中をうろうろしかねない。
夕食だけでいいから、姿を見せてくれ。▼
[フォルカ]
100だな。▼
[アイク]
金をとる気か?
…それ以前に、カギ開けより
金額が高いのはなんでだ?▼
[フォルカ]
戦場以外で、
人の多いところに出るのは苦痛だ。▼
じゃあな。
払う気になったら、呼ぶがいい。▼

(フォルカ消える)

[アイク]
……ミストを
説得するほうが早いか。▼

<ツイハーク ☆>

(背景:甲板の上、中央右:アイク)

[アイク]
ちょっといいか?▼

(中央左にツイハーク現れる)

[ツイハーク]
もちろんだ、アイク団長。▼
[アイク]
あんたとは、まだ
ゆっくり話してなかったからな。
色々、聞いておきたいことがあるんだ。▼
[ツイハーク]
…俺が信用できないか。▼
[アイク]
そうじゃない。▼
だが、あのトハで…
ラグズに味方するベオクがいるとは
思わなかったからな。興味がある。▼
[ツイハーク]
どこまで、あんたの耳に
入っているかは知らないが…▼
俺がトハの自警団にいたのは、
ラグズを救うためだ。▼
俺はクリミア出身じゃないから…▼
獣牙族の国ガリアと同盟を結んでいる
ベオクの国という言葉に…
期待しすぎていたんだろうな。▼
クリミアでは、獣牙族が
ふつうに暮らせていると思い込んでいた。▼
それで…実際に、訪れてみれば……
あの状態だ。他の2国と
なんら変わりはなかったよ。▼
[アイク]
俺も、同じだ。
ベオクの獣牙族に対する仕打ちは…
正直、許せなかった。▼
[ツイハーク]
…嬉しいよ。
今まで出会ったベオクで…君のような
反応を返してくれる者はいなかった。▼
[アイク]
ツイハーク。あんたが、
ラグズに肩入れするのには…
何か事情があるのか?▼
[ツイハーク]
なぜだ?▼
[アイク]
俺はガリアで生まれた…らしい。
だから、あんたにも
そんな事情があるのかってな。▼
[ツイハーク]
………ないわけじゃない。
だが、話したくないと言ったら…
気を悪くするか?▼
すごく個人的なことなんだ。▼
[アイク]
いや、気にするな。
とにかく…あんたの人となりは
わかった気がする。▼
[ツイハーク]
どんな評価か、聞いても?▼
[アイク]
いい奴だ。
これからも、よろしく頼む。▼
[ツイハーク]
こちらこそ。
こんなに居心地のいい傭兵団は
初めてだからな。▼

<イレース ☆>

(背景:船室、中央左:イレース)

[イレース]
…………▼

(中央右にアイク現れる)

[アイク]
……顔色が悪いな。
大丈夫か?▼
[イレース]
……船に…酔ってしまうもので……▼
ここに来る前……
商人のみなさんと旅をしている間も
時々、船に乗ったんですが……▼
その度にこうなってしまって……
……すみません。▼
[アイク]
ムストン達と
旅をするようになって長いのか?▼
[イレース]
そうですね……
かれこれ…4年ほど前でしょうか。▼
わたしは家を出たばかりで…
仕事も見つけられず、
1人でふらふらしていました。▼
…人里にいる時は、いろんな方の善意で…
なんとか生きていられたんですが……
離れると…そういうわけにもいかなくって…▼
ムストンさんたちが、街道の脇に倒れている
わたしに気付いてくれなかったら…
…死んでいたかもしれません。▼
[アイク]
…意外に、豪快な生き様だな。▼
[イレース]
よく…言われます。▼
[アイク]
しかし、仕事が
見つからなかったってのは、不思議だな。
あんたの魔道はなかなかのもんなのに。▼
[イレース]
そうでしょうか?
ふふ そう言っていただけると…
とても、嬉しいです。▼
…ふぅ お話ししているうちに
船酔いもおさまってきたみたいです…
楽になって……▼
おなかが空いてきました。▼
[アイク]
そりゃ、なによりだ。▼

進撃前

(背景:甲板の上、中央左:ナーシル、中央右:アイク)

[アイク]
ナーシル。
どうかしたのか?▼
[ナーシル]
……どうにも、よくないな。
この船の後を…海賊が追ってきている。▼
[アイク]
本当か!?▼
……どこにも船陰が見えないが……▼
[ナーシル]
真後ろじゃなく、もう少し
上空を見ればわかる。▼

(アイク振り返る)

[アイク]
あれは…鳥か?
ずいぶん大きい鳥だが。▼

(ナーシル消え、中央左にティアマト登場)

[ティアマト]
あれもラグズだわ。
アイク。▼

(左端にセネリオ登場)

[セネリオ]
鳥翼族です。
禍々しい黒い羽をもつのは、
キルヴァスのカラスの民…▼

(アイク振り返る)

[アイク]
ティアマト、セネリオ、
おまえたちも気付いたのか?▼
[ティアマト]
ええ。
船尾で、セネリオと
今後の相談をしていたところだったから。▼
[アイク]
あれが鳥翼族か…
本当に飛べるんだな。▼

(右端にナーシル登場)

[ナーシル]
ここは、やつらの縄張りじゃないから
油断していたな……
空を飛ぶやつらは、ことさらやっかいだ。▼
できればことをかまえたくない…
なんとか振り切ってみよう。▼

(ナーシル消える)

[ティアマト]
キルヴァスとフェニキスの
【船を持たぬ海賊】…▼
獣牙族に比べ、
獰猛で残忍な種族だと聞くわ。▼
[アイク]
羽を持ち、
空を飛ぶ能力をもつラグズか……
たしかに、どう戦ったものか…▼
(船が揺れる)
な…んだ!?▼
[ティアマト]
ふ、船が座礁したようね。

(右端にナーシル登場)

[ナーシル]
くそっ… 船底かどこか
岩にひっかかったようだ……動かない!▼
すまない、みんな!!
なんとか切り抜けてくれっ!▼

(ナーシル消える)

[セネリオ]
アイク、カラスどもが来ます!▼
[アイク]
全員、戦闘配備につけ!▼

【ガザレア海】

(マップ画面:鳥翼族が船の周囲に飛来)

[シーカー](下段)
まぬけなニンゲンどもめ。
われらの罠に
まんまとひっかかったな。▼
[キルヴァス兵](中段)
急げ!!▼
フェニキスやゴルドアに
気取られる前に
かたをつけるぞ!▼

(シーカーカラスに変化)

[アイク](上段)
セネリオ! 何か
有効な策はあるか!?▼
[セネリオ](下段)
事前に調べてあります。
…鳥翼族には、
風属性の魔法が有効です。▼
後は…他の
空を飛ぶ者同様に
弓による攻撃に弱いはず…▼
[アイク](上段)
…風魔法に弓か…▼
よし!
各自、武器をとって
甲板で敵襲に備えろ!!▼
何名かは船倉に残り、
エリンシア姫と船員たちを守れ!▼
はじめて対する敵だ。
必ず、何人かまとまって
行動するようにしろ。▼
いくぞ!!▼

(出撃開始)

2ターン目敵軍フェーズ終了後

(マップ画面:下側からジルが飛来)

[ジル](上段)
……やっと追いついた。
私1人でもやれる…
絶対に逃がすものか!▼
!?
…あれは何だ?
大きな鳥………?▼
まさか…あれが…
…………鳥の半獣っ!?▼

(マップ画面:ジル移動)

NPCジル 死亡時

[ジル]
父…上……▼

会話(ジル→アイク)

[ジル](下段)
おまえたち!
何をもたもたしている!!▼
[アイク](上段)
おまえは…▼
[ジル](下段)
デイン王国ハール竜騎士隊所属
ジル・フィザット!
しばし休戦を申し込む!▼
人間の船が半獣に襲われるのを
見過ごすわけにはいかない。
私も、おまえたちと共に戦う!▼
[アイク](上段)
デイン兵の助けは借りん!▼
[ジル](下段)
そんな意地をはっている場合か!? このままでは、半獣の餌食に…▼
[アイク](上段)
ついでに、
ラグズを“半獣”呼ばわりする奴の
助けも必要ない。▼
[ジル](下段)
な、何を訳のわからないことを…!
とにかく私は味方につく。
話は、カラスを追い払った後だ!▼
[アイク](上段)
ちょっと待て…!
…ったく、なんなんだいったい。▼

シーカー初戦時

[シーカー](上段)
奪い尽くせ!
我らが王ネサラ様がお許しだ!▼

<モゥディで攻撃の場合>

[シーカー](上段)
じゅ、獣牙族!?▼
[モゥディ](下段)
盗みは、ヨくないぞ。
悪い鳥は、
モゥディがコらしめる!▼

<レテで攻撃の場合>

[シーカー](上段)
! 獣牙族か!? どうして、こんなところにいる!▼
[レテ](上段)
ラグズの面汚しめ! これ以上、好きにはさせん!▼

<アイクで攻撃の場合>

[アイク](下段)
くっ……▼
[シーカー](上段)
ここは狭い船の上だ。
いつものような戦い方は
できんだろう、ニンゲン?▼
翼を持たぬ者は、
ここではみな俺たちの獲物!▼
[アイク](下段)
調子に……乗るな!▼

シーカー撃破時

[シーカー](上段)
ぐ……落ち……る……▼

クリア後

(背景:甲板の上、中央右:アイク)

[アイク]
みんな、無事か!?▼

(中央左にセネリオ登場)

[セネリオ]
被害状況を調べます。▼

(セネリオ消え、左端にティアマト登場)

[ティアマト]
鳥翼族…恐ろしい敵だったわ。▼

(ティアマト消る)

[アイク]
ナーシル、船の方はどうだ?▼

(左端にナーシル登場)

[ナーシル]
…びくりとも動きそうにない。
まいったな……▼
[アイク]
……船のどこかが
岩にひっかかってるんだよな?▼
でかい流木とか、なにか
使えそうなものがあればいいが。▼

(暗転)

(マップ画面:アイク1人で上陸する)

[ミスト](上段)
あれ?
お兄ちゃん!
船をおりてどこ行くの?▼
[アイク](上段)
じっとしてるのもなんだから、
陸地の探索でもしてこようかと思ってな。▼

(マップ画面:船のおくからナーシルが走ってくる)

[ナーシル](上段)
!?
待て! アイク!
だ、だめだ。
そちら側は…!▼
[ミスト](中段)
お、お兄ちゃん!
後ろから人が…!!▼
[ゴルドア兵](上段)
おまえ! そこで何をしている!▼
[アイク](下段)
!▼
[ナーシル](下段)
まずい…▼

(マップ画面:ナーシル船の奥に隠れる。画面左側から数名のゴルドア兵現れる)

(暗転)

[ゴルドア兵]
…事情はわかった。▼
しかし、ここはゴルドア領内。
他国の者は受け入れられぬ。
早々に立ち去るがいい。▼
[アイク]
おい、話をちゃんと聞いてたか?
さっきから何度も言ってるように、
船が座礁して動けない。▼
どうしようもないだろう!?▼
[ゴルドア兵]
船に戻れ。
ベオクがどうなろうとも、
我々には関係のない話だ。▼
[アイク]
なんだと、このっ…!?▼
[ゴルドア兵]
…警告はした。
後は、武力行使するのみ。▼ (マップ画面:ゴルドア兵が竜に変化する)
[アイク]
!?▼
[???]
やめないか!
いったい、何をしている!?▼

(マップ画面:左下から2人の人物がやってくる)

(左端:ゴート、中央左:クルトナーガ、中央右:ゴルドア兵、右端:アイク)

[ゴルドア兵]
こ、これは王子。▼

(ゴルドア兵消える)

[クルトナーガ]
……ベオクの方…
我が国の民が失礼をしました。
どうか許していただきたい。▼
[アイク]
あんたは?▼
[クルトナーガ]
私はクルトナーガ。
ゴルドアの王子です。▼
[アイク]
王子か…
だったら話が早い。▼
キルヴァスの海賊どものせいで
船が座礁して困っている。
なにか道具を貸してくれないか?▼
[クルトナーガ]
……!▼
[アイク]
なんだ? やっぱりだめなのか?▼
[クルトナーガ]
いえ、そういうわけでは…▼
あまりに率直に話されるので…
少し驚いてしまって……
失礼しました。▼
[アイク]
あ、いや…
失礼なのは、こっちだったな。▼
口のきき方がなってないと、
よく親父にはどやされたんだが…
悪いな、気を悪くしたんじゃないか?▼
[クルトナーガ]
いいえ、どうかお気になさらず。▼
それよりも…
旅の途中に災難でしたね。▼
最近の…カラスの民の蛮行は
目の余るものがあります。▼
父王より、キルヴァス側に
正式に抗議を申し立ててもらいましょう。▼
それから、船のほうですが……
私たちが力になります。▼
ゴート。 みなを指揮し、船を押し出すのだ。▼
[ゴート]
はっ!▼

(マップ画面:兵士たちが竜に変化)

(暗転)

(映像画面:3頭の竜が船を押し出す)

[ミスト](上段)
すっごーい!!
ゴルドアって、竜の国なんだ!
みんな、大きくて力持ちだね~。▼
[エリンシア](中段)
…信じられない光景ですね。
圧倒されます……▼
[アイク](下段)
……ああ、そうだな。▼
[ティアマト](上段)
ゴルドアに住むのは、
【竜鱗族】と呼ばれる種族よ。▼
ベオクはもちろん、他のラグズたちより
はるかに長寿なことで知られているわね。▼
一般には、はるか昔…
女神がまだ地上におられた時代から
生き残っている者もいるとか……▼
[アイク](下段)
へえ、ずいぶん詳しいな。▼
[ティアマト](上段)
全部、書物で得た知識だけどね。
ゴルドアは、基本的に他国との
交流を持たないはずだから…▼
ベオクの私が、彼らに
出会える機会に恵まれるなんて……
夢みたいよ。▼
[アイク](下段)
じゃあ、俺たちは
ついてたってことか。▼
[ミスト](中段)
お兄ちゃんの図々しいのが、
思いがけず役に立ったね!▼
[アイク](下段)
…どういう意味だ?▼
[クルトナーガ](上段)
みなさん!
無事、船が動き出しましたよ。▼

(マップ画面に変わる)

(左端:ゴート、中央左:クルトナーガ、中央右:アイク)

[クルトナーガ]
兵たちの調べたところ…
船底が少し岩にひっかかっていたようです。▼
ですが、それによる損傷も
たいしたことありませんし…
特に修理をしなくても、旅に支障はなさそうです。▼
[アイク]
助かった、ありがとう。▼
[クルトナーガ]
他に、何か御用はありますか?
水や食料など、必要なものがあれば提供しますよ。▼
[アイク]
それは、助かる。
そろそろ水が心もとなくなっていたんだ。▼
食料も…果物や肉、魚、
新鮮なものがあると嬉しい。▼
[クルトナーガ]
では、用意させましょう。▼
ゴート…頼めるかい?▼
[ゴート]
はっ、早急に。▼

(ゴート消える)

[アイク]
支払いのことだが、
ゴルドアが外交をおこなってないなら、
通貨はゴールドじゃまずいのか?▼
[クルトナーガ]
代価は結構です。▼
[アイク]
『結構』って…
あんたたちには、なんの関係もないことなのに
ここまでしてもらったんだ。▼
それをタダでいいなんて…さすがに、
そういうわけにはいかないだろう。▼
[クルトナーガ]
客人に対するもてなし…では
理由になりませんか?▼
[アイク]
客? 俺たちがか?▼
[クルトナーガ]
ご存知の通り、このゴルドアは
他国との交流を断っています。▼
そのせいで、他国の方…
特にベオクの方と対面する機会は
そうありません。▼
せっかくのご縁で、こうして
お目にかかれたのです。▼
本来なら、王都にて歓待し、
ゆっくりお話をうかがいたいところですが、
それも父王の手前、かないません。▼
[アイク]
つまり…用意してくれる物資は、
王子からの心づくしってことでいいのか?▼
[クルトナーガ]
はい。
受けていただけると光栄です。▼
ただ、これは私のわがままですから
無理強いはできませんが……▼
[アイク]
…いや。
だったら、ありがたくいただこう。
感謝する。▼
[クルトナーガ]
わかっていただけて嬉しいです。▼

(右端にティアマト登場)

[ティアマト]
アイク!
ナーシル船長が、すぐに出発したいそうよ。▼
[アイク]
わかった。▼

(ティアマト消える) じゃあ、失礼する。▼
クルトナーガ、
あんたの厚意は忘れない。
本当にありがとう!▼

[クルトナーガ]
はい。お気をつけて。▼

(暗転)

(マップ画面:クルトナーガ岸壁に停まる船の方に進む)

[クルトナーガ](上段)
さようなら! ベオクのみなさん…!▼
あなたがたの、旅の無事を祈っています!▼

(暗転)

(背景:甲板の上、中央左:エリンシア、中央右:アイク)

[エリンシア]
アイク様、どうかしまして?▼
[アイク]
……俺たちを襲ったカラス、
それから、おれたちを助けてくれた
ゴルドアの竜鱗族…▼
どちらも同じラグズなんだって思うと
なんかしっくりこなくてな。▼
[エリンシア]
そうですね…
きっと、ベオクに善人と悪人がいるように
ラグズもそれぞれなんでしょうけど…▼
あれほど姿も特徴も違ってくると、
その種族ごとに善と悪が存在しているように
錯覚しそうになりますね。▼
[アイク]
……確かにな。▼
ガリアの獣牙族、ゴルドアの竜鱗族が善。
キルヴァスと、同じく海賊行為を行なうという
フェニキスの鳥翼族は悪…▼
俺たちが今まで見てきた現実はこうだ。▼
[エリンシア]
全てがそういうわけでは
ないのでしょうけど……▼
[アイク]
ベオクはどうだろうな。
デインが悪で、クリミアが善…▼
いや、港町トハの奴らが善人だとは
どうしても思えないから、
やっぱり人それぞれということか…▼

(左端にナーシル登場)

[ナーシル]
善悪なんて、人の主観によるところが多い。▼
なにしろ、相手、場所、おかれている状況―――
それによって判断が変わるもの。
きっちりと分類することなんて不可能だよ。▼
[アイク]
ナーシル!?
あんたいったい、どこにいたんだ?
ちっとも姿を見せないで…▼
[ナーシル]
私は、竜鱗族が苦手で…▼
顔をあわせないよう、
ずっと船室にかくれていたんだ。
申し訳ない。▼
[アイク]
そういや、セネリオも
姿を見せないな。
あんた、なにか知ってるか?▼
[ナーシル]
……船酔いでもしたんじゃないかな。
慣れない航海だし、無理もない。▼
[アイク]
そうか…
あとで様子を見に行くか。▼
[ナーシル]
風がでてきたな…
私は帆の具合を確かめてくるよ。▼
あ、2人とも。
体を冷やさないように気をつけて…▼

(ナーシル消える)

[アイク]
エリンシア姫、あんたは
そろそろ船室に戻ったほうがいい。▼
[エリンシア]
アイク様は?▼
[アイク]
俺はもう少し甲板にいる。▼
ベオクとラグズのこともだが、
デイン軍のこととか…
色々、考えたいこともあるからな。▼
[エリンシア]
あの…私もここにいて
よろしいですか?
アイク様のお邪魔はしませんから…▼
[アイク]
? 別にかまわんが…▼
[エリンシア]
ありがとうございます。▼

コメント



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Last-modified: 2024-11-08 (金) 17:48:14
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