章別会話
オープニング†
(背景:草原、中央右:アイク)
- [アイク]
- …ここにもいないか。▼
(中央左にセネリオ登場)
- [セネリオ]
- アイク、これ以上の追跡は危険です。
1度、ガリア領まで戻りましょう。▼
別働隊も、違うルートから
ガリア入りを果たしている可能性も…
まったくないわけでは、ありませんし。▼
- [アイク]
- …そうだな。
別働隊に合流できないまま、
やられては本末転倒だ…▼
無事を信じて、
ここは1度退くしかないか。▼
(左端にティアマト登場)
- [ティアマト]
- アイク、あそこに砦があるわ。
いま一瞬…
人影が見えた気がしたけど…行ってみる?▼
- [アイク]
- ! 本当か!?
よし、確かめよう。▼
(暗転)
進撃前†
【メリテネ砦】
(マップ画面:アイクたちが砦の前に進む)
- [セネリオ](上段)
- ここは…
長く使われていないようですね。▼
- [ティアマト](下段)
- 誰もいない…
確かに人影を見たと思ったんだけど…
私の見間違いだったのかしら。▼
- [アイク](上段)
- ここを捜しても見つからなければ…
一旦、ガリア領内へ戻ろう。▼
- [ティアマト](下段)
- そうね…▼
(マップ画面:デイン兵現れる)
- [デイン兵](上段)
- いたぞっ!
クリミアの傭兵どもだっ!!▼
囲めっ!!▼
(マップ画面:砦内から多数のデイン兵出現)
- [アイク](下段)
- しまった!
デイン軍か…!!▼
(マップ画面:アイクたち画面右下隅に移動、出撃開始)
前のマップでセネリオHP0時、追加†
- [アイク](上段)
- セネリオ!▼
- [セネリオ](下段)
- ……すみません…
これ以上…
戦うのは無理なようです……▼
- [アイク](上段)
- 命があるなら、それでいい。
とにかく、敵の手の届かないところで
身を隠しているんだ。いいな?▼
- [セネリオ](下段)
- ………はい……
アイク… どうか、ご無事で…!▼
(マップ画面:セネリオ入り口から出てゆく)
(マップ画面:他のユニットは砦の右下へ)
進撃後†
1ターン目自軍フェイズ終了時†
- [ワユ]
- …とと、ここにも
デイン兵がうじゃうじゃいるよ。▼
えーっと、出口は…って、あれ?
なんで戦いが起こってんだろ。▼
NPCワユ死亡時†
- [ワユ]
- くぅ…っ
あたしの剣では…
…かな…わない……▼
会話(アイク⇔ワユ )†
- [ワユ](上段)
- ひょっとして、あんた
アイクって人?▼
- [アイク](下段)
- そうだが…
誰だ? おまえは。▼
- [ワユ]
- あたしはワユ。
クリミア軍に雇われてた傭兵。▼
- [アイク]
- 軍の傭兵…が、
どうしてここにいる?▼
- [ワユ]
- ドジってつかまっちゃってさ。
捕虜収容所に送られそうなとこを
グレイルさんに助けてもらったんだ。▼
- [アイク]
- 親父たちに会ったのか?
どこで!?▼
- [ワユ]
- ここより北の方かな。
すぐ近くだよ。▼
- [アイク]
- そうか。
無事なんだな…▼
- [ワユ]
- ね、あんたたちって
一体、何者?▼
- [アイク]
- グレイル傭兵団。
見てのとおり、デインと戦っている。▼
- [ワユ]
- へぇ、この人数で
デインの一部隊と渡り合ってんだ。
いいねぇ。そうこなくっちゃ!▼
- [アイク]
- ?▼
- [ワユ]
- この戦い、
あたしも加勢させてもらうよ。
いいでしょ?▼
- [アイク]
- それはかまわないが…
俺の一存では
手当てが出せないかもしれないぞ。▼
- [ワユ]
- 細かいコトは気にしない!
じゃ、そういうことで
よろしく、大将!▼
特定ライン侵入後或いは4ターン目終了後†
- [プラハ]
- くくく……見つけたよ。
思ったよりは楽しめたね。▼
- [アイク](下段)
- 誰だっ!?▼
- [プラハ](上段)
- 自分たちの不運を嘆くがいい、傭兵ども!▼
このプラハ将軍が来たことで、▼
おまえたちは、万に一つも
生き延びるチャンスが
無くなっちまったんだからねぇ。▼
- [セネリオ](下段)
- プラハ…
【四駿(ししゅん)】の……?▼
- [アイク](上段)
- 知っているのか、セネリオ?▼
- [セネリオ](下段)
- …おそらく、デイン王の腹心たる
四将軍の1人です。▼
あの女の武器【フレイムランス】は、
高位の炎魔法を繰り出すとか……▼
- [プラハ](上段)
- くくく…あたしを知ってるなら話ははやい。
さ、おとなしく王女を差し出しな。▼
おまえたちといっしょに
王女を焼いてしまったら、首級を
陛下に捧げられないからねえ。▼
- [アイク](下段)
- 残念だが、王女はここにいない。
とっくにガリア領内に入った。▼
- [プラハ](上段)
- …なん、だってぇっ……!?
そんなことが信じられるもんか!▼
たかが傭兵ふぜいが、
このプラハ様の部隊を
出し抜けるわけが……▼
- [???](下段)
- その過ぎた自信が、
しくじりを誘発するということだ。▼
- [プラハ](上段)
- !?▼
(マップ画面:西側出入り口からグレイルたちがプラハ一行の前に進む)
- [アイク](下段)
- 親父っ!!▼
- [グレイル](上段)
- …なぜ戻ってきた、
このばか者め!▼
- [アイク](下段)
- 姫は無事
ガリア領内へ入った。▼
親父たちが合流してくれれば
任務は成功だ!▼
- [グレイル](上段)
- ……仕方のないやつだ。▼
だが、よくやった。
褒めてやろう。▼
- [プラハ](上段)
- くっ…!
あたしを無視するとは、いい度胸じゃないか。▼
察するに、おまえが団長だね?
へぇ…どんな偉丈夫かと思えば
そのへんの傭兵と変わりないじゃないか。▼
- [グレイル](上段)
- ……?▼
- [プラハ](上段)
- フフ
おまえの身柄、このプラハが貰いうけるよ!▼
陛下は、それはそれは
強い男がお好きだからねぇ…
おまえを捕らえて、土産にしようか。▼
おとなしくしなよ。
生け捕りじゃなきゃ、価値がないんだから。▼
- [グレイル](上段)
- …【狂王】アシュナードの
悪趣味は
噂どおりということか。▼
- [ガトリー](上段)
- シノンさん…
悪趣味って、なんのことすかね?▼
- [シノン](下段)
- …デイン王は大陸中から
強い野郎を集めて
互いに潰し合わせるって話だ。▼
そこで勝ち残った者は、素性がどうであれ
側近に取り立てるって噂だが…
どこまでが真実かは、とんとわからねえ。▼
- [ガトリー](上段)
- うぅっ……
団長も、変なのに見込まれちまったなぁ。▼
- [グレイル](下段)
- シノン、ガトリー!
あの女は俺が引きつける。▼
おまえたちは、
アイクたちといっしょに
ここを抜け出せ!▼
- [シノン](上段)
- 了解!▼
- [ガトリー](下段)
- だけど、団長!
1人じゃあぶなくないすか?▼
- [シノン](上段)
- バカ野郎! 団長なら
あの女ぐらいどうってことねえよ。
ほら、行くぞ!!▼
- [グレイル](下段)
- 急げ!
ガリアで落ち合おう!▼
- [プラハ](上段)
- 逃がさないよ。
あんたも、
あんたの部下たちもね。▼
- [グレイル](下段)
- プラハ、といったか?
騎馬のおまえは、
ここでは全力をだせまい。▼
場所を移すぞ。
ついてこい!▼
- [プラハ](上段)
- あたしが、そんな手に
のるとお思いかい?▼
- [グレイル](下段)
- お互い、他とは
実力を隔する者なんだ。
めったに出会えるものでもない。▼
邪魔の入らぬところで
ぞんぶんに
やりあいたいのだが?▼
- [プラハ](上段)
- フフン 意外に女の扱い方を
心得てるじゃないか。
いいだろう、のってやるよ。▼
- [グレイル](下段)
- こっちだ。▼
- [プラハ](上段)
- おまえたち!
後はまかせた。▼
クリミアのネズミたちを
1匹たりと逃がすんじゃないよ!▼
いいね。あたしが戻るまでに
全て潰しておくんだ!▼
(マップ画面:プラハとグレイル退場、アイク移動)
- [アイク](下段)
- シノンたちと合流し…
ここを突破する!▼
みんな、遅れるな!▼
会話(アイク⇔シノン)†
- [アイク](上段)
- シノン、
無事だったか。▼
- [シノン](下段)
- 生憎、こうしてぴんぴんしてるぜ。
くたばってなくて残念だったなぁ?▼
- [アイク]
- ……▼
- [シノン]
- さぁて、気を引き締めて
続きといくかぁ。▼
なにせ、また足手まといと
いっしょになっちまったからなぁ。
オレが2人分戦ってやんねぇと。▼
会話(アイク⇔ガトリー)†
- [アイク](上段)
- ガトリー!
- [ガトリー](下段)
- おぉっ、アイクか!
ちゃんと王女をガリア入りさせたんだって?
よくやった! たいしたもんだ。▼
…あれ?
でもさ、だったらどうして
おまえがここにいんだ?▼
- [アイク]
- …余計なことだと思ったが
あんたたちが心配だった。▼
- [ガトリー]
- くぅ~! 泣かせるじゃねえか。
こんちくしょうっ!!▼
よーし、よし。
今夜は特別に
このおれが1杯おごってやっからな!▼
バルマ初戦時†
- [バルマ]
- ふん、貴様らごとき…
プラハ将軍の御手を
煩わせるほどでもない。▼
わが炎の威力に屈するがいい。
この雑魚どもが!▼
バルマvsアイク†
- [アイク]
- !
魔道の使い手か……▼
- [バルマ]
- 雑魚が、
焼き尽くしてくれるぞ!▼
バルマ撃破†
- [バルマ]
- う… ぐ…っ…は………▼
クリア後†
ガリアからの使者†
(背景:砦内、中央右:アイク)
- [アイク]
- …親父を捜さないと。
どこだ…!?▼
(暗転)
(マップ画面:プラハとグレイルが対峙しているところへアイクたちが移動)
- [アイク](上段)
- ティアマト!
親父は…!?▼
- [ティアマト](下段)
- だいじょうぶ。
…グレイル団長が優勢よ。▼
- [プラハ](上段)
- なんなんだい、おまえは!?
一介の傭兵ふぜいが、どうして
ここまで戦える…!?▼
- [グレイル](下段)
- どうした、
もう終わりか?▼
- [プラハ](上段)
- 負ける……?
このあたしが…
そんなバカな………▼
(画面上の出入り口からデイン兵現れる)
- [デイン兵](上段)
- いたぞっ!!
こっちだっ!▼
(プラハの背後に10名のデイン兵が整列する)
- [アイク](下段)
- まずい、敵の増援だ!!▼
親父! 退こう!!
すごい数だ…!▼
- [グレイル](中段)
- ……仕方あるまい。▼
(アイクたちが反転すると四方の出入り口から現れたデイン兵に包囲される)
- [プラハ](下段)
- くくくくく…
形勢逆転だねぇ。▼
(マップ画面、回転)
- [プラハ](上段)
- …全軍、突撃!
あいつらを殺せっ!!▼
(プラハの合図でデイン兵が一整に構える)
- [グレイル](上段)
- …万事休す、か。▼
- [アイク](下段)
- 親父!▼
- [グレイル](上段)
- ……
生き残るぞ、アイク。▼
何がなんでも、こんなところで
くたばる訳にはいかん。
覚悟はいいな!▼
- [アイク](下段)
- …ああ!▼
- [プラハ](上段)
- もう逃げ場はないよ。
おまえたちを見放した
神を呪うがいいさ!▼
(画面が揺れ、全員画面上側を見る)
- [アイク](下段)
- なんだ!?▼
(さらに揺れる)
- [デイン兵1](上段)
- け、獣だっ…!
ガリアの獣兵だっ!!▼
- [デイン兵2](下段)
- に、逃げろ!
食い殺されるっ▼!!
(デイン兵、逃げようとする)
- [プラハ](下段)
- ま、待ちなっ!!
おまえたちっ!
うろたえるなっ!▼
敵に背中を向けた奴は、
この場であたしが黒焦げにするよ!!▼
- [デイン兵](上段)
- ひっ!!▼
(画面上側以外のデイン兵、全員退却する)
- [プラハ](上段)
- ……くっ
どいつもこいつも腰抜けばかりだ。▼
(画面左側の出入り口から数名のデイン兵が戻ってくる)
- [デイン兵](上段)
- け、け、獣…っ!▼
(画面左側出入口から7頭の獣が入り、先頭の1頭が人に変化する)
- [ライ](上段)
- デイン兵に告ぐ!
ただちにこの場から去れ!!▼
さもなくば、我がガリア軍が
相手となるぞ!!▼
(プラハ、構える)
- [プラハ](上段)
- …そう言われて、
『はい』と返事ができるもんか。▼
どのみち、陛下の元に戻れば
処刑されるんだ。
ここで戦って死ぬ方がまし…▼
(画面右側出入口から黒騎士が現れる)
- [漆黒の騎士](下段)
- 退け、プラハ将軍。▼
- [プラハ](上段)
- 漆黒の…!▼
- [漆黒の騎士](下段)
- 王には、
私がとりなしてやろう。
ここは、兵を退くがいい。▼
- [プラハ](上段)
- …ちっ!▼
全軍退却っ!▼
(プラハとデイン兵退却する)
- [漆黒の騎士](上段)
- ……▼
- [グレイル](下段)
- ………?▼
- [アイク](中段)
- 親父を…
見ているようだな?▼
- [グレイル](下段)
- …あぁ。▼
(ライがグレイルの側に駆け寄る)
- [ライ](上段)
- おいっ!
1人でやるつもりか!?
デイン兵!▼
- [漆黒の騎士](下段)
- ……▼
(漆黒の騎士、立ち去る)
- [グレイル](上段)
- ……▼
- [アイク](下段)
- 親父…?▼
(暗転)
(背景:夜の砦の外、中央左:ミスト、中央右アイク、右端:グレイル)
- [ミスト]
- お父さん! お兄ちゃん!!▼
- [アイク]
- ミスト!▼
(左端にエリンシア登場)
- [エリンシア]
- グレイル様、アイク様…
ご無事でよかった。▼
- [アイク]
- エリンシア姫…
どうして戻ってきたんだ?▼
(エリンシア、ミスト消え、左端にライ入れ替わる)
- [ライ]
- 王女は、あんたたち傭兵団の
救助をガリア軍に要請してきた。▼
だから、オレたちが来たってわけだ。▼
- [アイク]
- おまえは、ガリアの…
半獣か……?▼
- [ライ]
- “半獣”?
ハッ、思い上がった呼び名だよな?▼
おまえたちから見れば、
オレたち【ラグズ】は半端者の
“半獣”だってのかい?▼
- [アイク]
- …他に呼び名を知らなかった。
気に障ったのなら、すまん。▼
あんたたちのことは
ラグズ…そう呼べばいいのか?▼
- [ライ]
- へえ? 礼は通すってのか。
気に入ったよ。▼
で、おまえさんは…ええっと?▼
- [アイク]
- アイクだ。
グレイル傭兵団のアイク。▼
- [ライ]
- オレは、ガリアの戦士ライ。▼
突然、ガリア領内に
駆け込んでくる奴がいるから、
何かと思えば…▼
クリミアの王女だっていうじゃないか。▼
驚いたよ。2日前にクリミア王宮で
デインがだした勝利宣言で、
王族は全て殺害されたと思ってたからな。▼
- [アイク]
- 勝利宣言…?
じゃあ、クリミアはもう……?▼
(中央左にエリンシア登場)
- [エリンシア]
- ……私も、さきほど
ライ様からうかがいました……▼
私が…逃げ出した直後に……
レニング叔父様は…もう……▼
私は……本当に
たった…1人に……▼
- [アイク]
- エリンシア姫……▼
(エリンシア消える)
- [ライ]
- …それがあったからこそ、
我が王は、念のため
国境の警備を強化されていた。▼
オレの部隊が、救援に来れたのは
偶然じゃないってわけさ。▼
- [アイク]
- ……そうか…▼
- [ライ]
- とりあえず、エリンシア姫を
王の元へご案内する。▼
アイク、あんたたちについては
上の指示をあおいでみるから、
ガリア領にある古城で待機しててくれ。▼
悪いが、こんなに大勢の他国者を、
いきなり王宮に連れて行くわけには
いかなくてね。▼
- [アイク]
- わかった。
それで問題ないよな、親父?▼
- [グレイル]
- …………▼
- [アイク]
- 親父?▼
- [グレイル]
- …! なんだ?▼
- [アイク]
- どうしたんだ、ぼぅっとして。
…らしくないな。▼
- [グレイル]
- ちょっとした考えごとだ。
それより、どうなったって?▼
- [アイク]
- エリンシア姫だけ、
先に王宮に向かうことになった。▼
俺たちはガリア領内の古城を借りて待機だ。
場所は…どっちのほうだ、ライ?▼
- [ライ]
- 部下に案内させよう。▼
おい、誰か…▼
- [グレイル]
- 無用だ。ここから遠くないなら、
国境の河を越えて西の…ゲバル城だろう?
場所はわかる。▼
あんたたちは、一刻も早く
王女をカイネギス殿に対面させてやってくれ。▼
- [ライ]
- …ずいぶん、気の利くお客さんだ。
じゃあ、失礼しよう。▼
迷惑でなければ、後で食料なんかを
届けるように手配しておくけど?▼
- [グレイル]
- そうしてもらえるなら、助かる。▼
- [ライ]
- では、参りましょうか。エリンシア姫。▼
(中央左にエリンシア登場)
- [エリンシア]
- それでは、みなさん…
また後ほど。
…すぐにお会いできますね?▼
- [グレイル]
- ああ。▼
- [アイク]
- 気をつけてな。▼
(暗転)
【ゲバル城】†
(マップ画面:夜の城の入り口前にいるグレイルにアイクが近づく)
- [アイク](上段)
- 親父!▼
- [グレイル](下段)
- アイク!?
おまえ、起きていたのか?▼
- [アイク](上段)
- どうも寝付けなくて
ぼんやり外を眺めてたら、
親父が城を抜け出すのが見えた。▼
こんな時間に
いったいどこへ行くんだ?▼
- [グレイル](下段)
- …おまえには関係のないことだ。
城に戻って寝ろ。▼
- [アイク](上段)
- いいかげん子供扱いはやめてくれ。
どうしようが、俺の勝手だろう?▼
- [グレイル](下段)
- …フッ 頑固な奴だ。
少し、歩きながら話すか?▼
- [アイク](上段)
- ……ああ。▼
(マップ画面:アイクとグレイル歩き出す)
- [グレイル](下段)
- どうだ。少しは傭兵団の
戦いってものがつかめてきたか?▼
- [アイク](上段)
- 戦いには…少しは慣れた気がする。
だが、親父がどうして新米の俺に団のことを
任せようとするのかは、理解できない。▼
- [グレイル](下段)
- いやにつっかかるじゃないか。
反抗期ってやつか?▼
- [アイク](上段)
- ちゃんと答えろよ。▼
俺はまだ、傭兵としての仕事も
まともにこなせてないんだ。
人を動かすのは無理だ。▼
- [グレイル](下段)
- 一緒に覚えていけばいい。
どちらも経験を積めば様になるさ。▼
- [アイク](上段)
- だが、ついこの間まで…
親父は絶対、
そんなことは言わなかった。▼
- [グレイル](下段)
- ……▼
- [アイク](上段)
- 何があったんだ? 親父。
何をそんなに焦ってるんだ?▼
- [グレイル](下段)
- ………▼
……アイク、
おまえ、母さんのことを
少しでも憶えているか?▼
- [アイク](上段)
- な、なんだよ、いきなり?▼
- [グレイル](下段)
- どうなんだ?▼
- [アイク](上段)
- そうだな、優しい人だった。
……気がする。▼
よく覚えてない。
親父は何も話してくれないし。▼
- [グレイル](下段)
- そうか……▼
(マップ画面:再び2人歩き出す)
- [アイク](上段)
- 親父? どうしたんだ?▼
- [グレイル](下段)
- ……ここまでだ。
俺のことは放っておいて
城に戻れ。▼
- [アイク](上段)
- なんだよ、いきなり!?▼
- [グレイル](下段)
- 団長命令だ!
城に戻れっ!▼
- [アイク](上段)
- わ…
わかったよ…
……▼
- [グレイル](下段)
- ……▼
(マップ画面:アイク城の方へ戻り、グレイルは反対方向に進む。
一旦城の前に来たアイクは再びグレイルの方へ走り出す)
(ムービー)†
(息を乱しながら走るアイク)
- [アイク]
- くそっ、ほっとける訳無いだろ、親父の奴!
(グレイル×漆黒の騎士戦闘中)
- [グレイル]
- ふんっ!ぬう…、ぬりゃぁぁぁっ!ぬんっ!
- [アイク]
- !…。
(漆黒の騎士、グレイル吹き飛ばす)
- [グレイル]
- …むうっ。
(アイク駆け寄ろうとする)
- [アイク]
- 親父っ!
- [グレイル]
- !アイク、来るなあっ!
- [アイク]
- !!
(アイク止まる)
(漆黒の騎士、グレイルの側の朽木に剣を投げ刺す)
- [漆黒の騎士]
- この剣を使われよ。
- [グレイル]
- 何のつもりだ。
- [漆黒の騎士]
- 貴殿との戦いを楽しみにしていた。まともな武器で、
全力を尽くしていただこう。神騎将、ガウェイン殿。
- [グレイル]
- 昔、そんな名で呼ばれた事もあったな。だが…
(グレイル、剣を投げ捨て、斧を構え直す)
- [グレイル]
- 当の昔に、その名と剣を捨てた。今の相棒は、これだ。
- [漆黒の騎士]
- …死ぬ気ですか?
- [グレイル]
- その声…憶えているぞ。たった十数年で、師であるこの俺を追い抜いたつもりか?
フン…若造…これでも、喰らうがいい!!
(グレイル、攻撃を仕掛ける。数度打ち合う。)
- [グレイル]
- でえぇーー、ふうんっ!ふんっ!でいっ!
でやあぁぁぁっ!!
(漆黒の騎士の剣がグレイルの体を貫く)
- [グレイル]
- !!
- [漆黒の騎士]
- どういうことだ…?この手応えの無さは…?
いったい…。
- [アイク]
- 親父っ!
(グレイル倒れかける、アイクが支えようとするがアイクも一緒に倒れる)
- [漆黒の騎士]
- …。
- [アイク]
- 親父っ、親父っ!…親父ーーーっ!!
(ムービー終了)
グレイルの最期†
- [漆黒の騎士]
- ……信じられんな。
これが我が師の、
成れの果てだというのか……▼
- [アイク]
- 親父っ! 親父っっ!!▼
- [グレイル](上段)
- アイ……ク……▼
- [アイク](中段)
- しっかりしろ!▼
- [漆黒の騎士](下段)
- …さあ、渡してもらいましょうか。
- [グレイル](上段)
- あ…れは……もう……
…捨てた……▼
- [漆黒の騎士](下段)
- フッ あれがどんなものか
もっとも知るはずのあなたが、
あれを捨てただなどと……▼
もう少し、まともな言い訳を
期待しましたが?▼
- [グレイル](上段)
- ………話は…終わりだ。▼
- [漆黒の騎士](下段)
- どうあっても
口は割らぬ、と?▼
確かに、死人に口はなし…
だが…まだしばし時がある。▼
…息子の死に顔を見て、なお、
同じ台詞が言えるか……
試してみるのもいいでしょう。▼
- [アイク](中段)
- !!▼
- [グレイル](上段)
- やめろ! アイク!!▼
(マップ画面:漆黒の騎士がアイクに剣を振り下ろす)
- [アイク](中段)
- ……っ………!▼
- [グレイル](上段)
- アイクっ!!▼
- [漆黒の騎士](下段)
- 次は、はずさん。▼
…例のものを渡せ。
おとなしく従うならば、
息子の命だけは保証しよう。▼
- [グレイル](上段)
- やめ…ろ!!
…息子に、手をだす…な!▼
(マップ画面:漆黒の騎士がアイクを襲おうとすると、画面が揺れる)
- [漆黒の騎士](上段)
- ……これは……
【獅子王】か……
やむをえん。ここは1度退くか…▼
!▼
- [アイク](上段)
- …逃がすものか…っ!▼
- [漆黒の騎士](下段)
- ……おまえも、
父親と同じ愚か者か?▼
(マップ画面:グレイル立ち上がる)
- [グレイル](上段)
- ……ぐ…は…っ…▼
- [アイク](中段)
- 親父…!!▼
- [グレイル](上段)
- ……やめろ。
おまえの勝てる相手じゃない……▼
- [アイク](中段)
- しかし……!▼
- [グレイル](上段)
- アイクっ!!▼
- [漆黒の騎士](下段)
- 来ないのか?
ならば、こちらから……▼
(マップ画面激しく揺れ、漆黒の騎士振り返る)
……近いな。▼
………今、やつらと
事をかまえるわけにはいかん。
フッ 命拾いをしたな小僧。▼
(マップ画面:漆黒の騎士、魔方陣から消える)
- [グレイル](上段)
- ……まったく。▼
(一旦消える)
しょうがない奴だな……▼
……もっとも…そんな風に…
育てたのは……
…この…お……れ……▼
- [アイク](下段)
- ……親父……?▼
親父!? しっかりしろ!▼
ここじゃ何もできない……
し、城に…戻らないと…!▼
(マップ画面、暗転)
- [アイク]
- …っ … …▼
(画面:アイクがグレイルを担いでいる)
- [グレイル]
- アイ……ク……▼
- [アイク]
- 親父!? 気がついたか?▼
- [グレイル]
- …おまえに……
言っておく…ことが…ある…▼
- [アイク]
- …後で聞く。
今は城に戻る方が先だ。▼
- [グレイル]
- ……仇を討とう…などと思うな……
あの……騎士の事は……
忘れろ……▼
- [アイク]
- な……んだって?▼
- [グレイル]
- ガリア王…を…
……頼り……ここで
…………平和に…暮らせ…▼
- [アイク]
- 親父! しゃべるな!!
体力が奪われる!!
頼むから……!!▼
- [グレイル]
- ……後の…ことは…
すべて……おまえに…まかせたぞ……▼
……みんなを……
ミストを…………▼
- [アイク]
- 待て…駄目だ、そんなこと言うな!▼
もうすぐ、明かりが見える…▼
(マップ画面:離れたところに動く1人の騎士の姿)
(画面:黒一色)
- [アイク]
- あと少しっ…!
あと少しで……!!▼
コメント†
- 「師であるこの俺を追い抜いたそうだな」ではなく「師であるこの俺を追い抜いたつもりか?」です -- ホーク