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章別会話


ナレーション

(ワールドマップ)

大陸の北部に位置するデイン王国。*

王国そのものの位置と、
隣接する北の海の冷たい流れ、
そして、冷気を海から運ぶ風によって、*

冬のデインは、苛烈なまでの
寒さと雪にみまわれる。*

その中を、アイク将軍率いるクリミア軍は
前へ前へと進む。*

当初、兵を貸し与える事を決した
ベグニオン元老院でさえ
彼らの勝利を疑問視していたが、*

予想に反し、クリミア軍は
敗退することなく
進軍しつづけた*

主エリンシアの祖国解放の想い
そして両親の残した切なる想いを抱え
アイクはただ黙々と戦い続ける。*

オープニング

消えたメダリオン

(背景:天幕内、左端:セネリオ、中央右:アイク)

[セネリオ]
……など、やはり
こちらの行動は敵軍に筒抜けとみて
間違いないでしょう。▼
軍の中に怪しい者がいないか、
僕のほうで調べさせていますが…
……アイク?▼
[アイク]
…………▼
[セネリオ]
…アイク?
だいじょうぶですか?▼
[アイク]
ん? あ、あぁ…
悪い、なんだ?▼
[セネリオ]
……いつもの報告です。
後にしたほうがいいですか?▼
[アイク]
いや、すまんが
もう1度、最初から頼む。▼
[セネリオ]
…わかりました。▼

(右端にティアマト登場)

[ティアマト]
おはよう、2人とも。▼
アイク、どうしたの?
眠そうな顔をして……▼
[アイク]
……色々、考えてたら…
朝になってた…▼
[ティアマト]
あら、めずらしいわね。
アイクが寝ないで考えごとなんて…
天気は大丈夫かしら?▼
[アイク]
あのな、ティアマト…
俺だって…▼

(中央左にミスト登場)

[ミスト]
お、お兄ちゃんっ!
お兄ちゃんっ!!▼
[アイク]
…なんだ、ミスト?▼
[ミスト]
どうしよう、お兄ちゃん!
メダリオンがなくなってる!!▼
[アイク]
!!
なんだってっ!?▼
[ティアマト]
!!▼
[ミスト]
どうしよう…
お母さんの形見なのに……▼
[アイク]
…落としたとか、
どこかに置き忘れたとか、
そんなことはないんだな?▼
[ミスト]
わたし、いつも身に着けてて
なくしたりしないもん!▼
夜、寝る前にはあったから…
眠っている間に、なくなって……
うっ…ぇ…▼
[アイク]
…泣くな。
おまえのせいじゃないから。▼
[ミスト]
だって… だ…って…▼
[アイク]
……泣くなって。
俺が捜してやるから、な。▼
[ミスト]
う…うん……▼
[セネリオ]
…………▼

(暗転)

シハラムの苦悩

(背景:降雪中の山地、左端:プラハ、中央右:シハラム)

[シハラム]
……本気ですか!?▼
[プラハ]
今すぐ取り掛かりな。▼
[シハラム]
し、しかし、プラハ殿!
そんなことをすれば、
デイン側にも被害が……▼
[プラハ]
国のためなんだ。
領地の1つぐらいで
ぐだぐだお言いでないよ。▼
[シハラム]
お言葉だが…▼
クリミア軍の足止めが目的であれば
何もそこまでせずとも、
我が部隊の力をもってして…▼
[プラハ]
……その台詞は聞き飽きた。
いいかい?▼
おまえたちのような、よそ者部隊が、
勢いにのった今のクリミア軍を
潰せるなんて期待はしちゃいない。▼
確実に足止めさえしてくれれば
それでいいんだ。▼
[シハラム]
プラハ殿!
あなたはそこまで、
我らを軽んじられるか!?▼
確かに…我らの生まれ育った国は
ベグニオンであって、デインではない。▼
しかし…我が竜騎士隊が
ベグニオンよりデイン配下に
移ってからの18年…▼
私も部下たちも、デインの国風に馴染むべく
最大限、努力を惜しまなかったつもりだ。▼
それを未だ、よそ者呼ばわりをなさるとは…▼
[プラハ]
年数なんか聞いちゃいないよ。▼
生まれ? 育ち? 
ハッ そんなもの
この国じゃ、どうだっていいんだ。▼
デイン王の要望に応えられる者こそが
デイン国民なのさ。▼
[シハラム]
私たちが、無能だと…
そうおっしゃるのか?▼
[プラハ]
さてねぇ。▼
とりあえず、王都の警備として
召し上げられたはずのあんたの部隊が、
どうしてこんな辺境の配属になったのか…▼
答えは明白だと思うが。どうだい?▼
[シハラム]
………っ!▼
[プラハ]
悔しかったら、ここで見事
クリミア軍を仕留めてみせるんだね。▼
おまえたちが上手く立ち回れば
被害を最小限に食い止めることが
できるんじゃないかい?▼
[シハラム]
…………▼
[プラハ]
フフン いい顔だ。
結果を楽しみにしてるよ。▼

(プラハ消え、右端にデイン兵登場)

[デイン兵]
…シ、シハラム様……
ほ、本当に、やらねばならないのでしょうか?
こんな恐ろしいことを…▼
やっと…この土地の領民たちとの間に
信頼関係が築かれつつあったというのに…▼
[シハラム]
……従うより他、我らに選択肢はない。▼
…あの女の言うとおりだ。
我らにできることは……
一刻も早く、クリミア軍を倒すことだけなのだ…▼
[デイン兵]
………将軍…▼
[シハラム]
…全ての水門を開けろ。
今すぐにだ!▼

(暗転)

(背景:降雪中の天幕前、中央左:セネリオ、中央右:アイク)

[セネリオ]
…アイク、あともう少し…
先の戦いでの報告だけ
聞いていただけますか?▼
[アイク]
あ、ああ。頼む。▼
[セネリオ]
では…▼

(戦績表示及び講評)

(拠点メニュー)

【情報】

<謎の女性 ☆☆☆>

(背景:降雪中の天幕前、中央左:アイク、中央右:カリル)

[カリル]
あ、ちょいと! そこのボク。
この軍の将軍さんに用があるんだけどさ、
きみが、取り次いでくれない?▼
[アイク]
誰だ、あんた?▼
[カリル]
あんたってのは、ご挨拶だね。
あたしはカリル。一流の魔道使いさ。▼
[アイク]
その一流が、この軍になんの用だ?▼
[カリル]
なに、あんた? あたしのこと信用してないって顔だね。
ま、無理もないか。▼
この美貌に、知力を兼ね備えてるなんて
ふつうじゃ思わないだろうしねぇ。
けどさ、これが本当なんだよ。▼
[アイク]
……魔道使いか…
何人いても助かるかもな…▼
[カリル]
おまけに、あたしってば
ナイフの扱いなんかも上手いんだよ。▼
女神は2物も3物も
1人の人間に与えちゃって!▼
贔屓もいいとこだよねぇ~?
……って、聞いてんのかい?▼
[アイク]
ああ。要はあんた、
クリミア軍に志願したいんだろ?
自分をいくらで売り込むつもりだ?▼
[カリル]
しっかりした子だねぇ。
そうだね…最初はタダでいいよ。▼
[アイク]
どうしてだ?▼
[カリル]
報酬をいくらにするかは、
あたしの戦いぶりを見てから
決めておくれ。▼
その金額次第で、あたしの方も
この軍に世話になるかどうか決めるからさ。▼
[アイク]
…自信があるってことか。▼
[カリル]
そんなの当然。
最初から言ってるじゃないか。
一流の魔道使いだってね。▼
[アイク]
………▼

選択肢 『仲間にする』
    『仲間にしない』

*『仲間にする』を選択の場合

[アイク]
わかった。採用しよう。▼
[カリル]
え? 下っ端が
勝手に決めちゃっていいのかい?▼
[アイク]
俺がこの軍の将だ。▼
[カリル]
えええええ?▼

****************

*『仲間にしない』を選択の場合

[アイク]
…残念だが、今回はあきらめてくれ。
この軍は、魔道使いが足りているからな。▼
[カリル]
えー? 下っ端が
勝手に決めちゃっていいのかい?▼
後で、将軍さんに怒られるんじゃないかい?▼
[アイク]
俺がこの軍の将だ。▼
[カリル]
えええええ?▼

<リュシオン ☆>

(背景:降雪中の天幕前、中央左:アイク)

[アイク]
………リュシオン!
降りてきてくれ。▼
[リュシオン]
…なんだ?▼
[アイク]
……あんたに、
聞きたいことがあるんだが……▼
[リュシオン]
私に答えられることなら、
なんでも。▼
[アイク]
…あんたは…
あんたの祖先の……
… ………▼
………………………
………いや…
やっぱりやめておく。▼
[リュシオン]
? どうかしたのか?▼
[アイク]
…悪いが、忘れてくれ。▼
[リュシオン]
……なにか、大変なことが
あったようだな。
言いたくないなら構わないが…▼
ここが戦場でなければ、
私に隠し事などできないから
今後は、気をつけることだ。▼
[アイク]
どうしてだ?▼
[リュシオン]
私たちサギの民は…
その気になれば
相手の心を読むことができる。▼
[アイク]
!▼
[リュシオン]
だが、それは…
清浄な気の流れる場所でのみ
発揮される能力だ。▼
こんな…極端な
【負】の気に満ちた場所では…
…………何も分からない。▼
全ての気が…捻じ曲がっている。▼
[アイク]
………今、気づいたが…
リュシオン、あんた
もしかして体調、悪いのか?▼
[リュシオン]
……▼
[アイク]
いつも白いから判別しにくいが…
今のあんたの顔色は、いやに青白い。▼
[リュシオン]
………気にしないでくれ。
私はまだ…大丈夫だ。▼
[アイク]
無理をするな。
しばらくの間、戦闘からはずれて…▼
[リュシオン]
アイク!
本当に、大丈夫だ。
…私を…特別扱いしないでくれ。▼
[アイク]
あのな…
あんたが特別なのは仕方ないだろう?▼
フェニキス王とも、
無理をさせないと約束した。▼
あんたにもしものことがあったら…
俺は、デインだけじゃなく
鳥翼族まで相手にまわすことになる。▼
[リュシオン]
………わかった。▼
恩を返すつもりが…
それがかえって迷惑となるのは、
私も本意ではない。▼
[アイク]
ちょっと待て。
誰が迷惑だと言った?▼
[リュシオン]
戦えない私が戦場にいるのは、
邪魔になるのだろう?▼
[アイク]
…違う。その反対だ。
あんたの能力が、どれだけ
軍の役に立ってると思うんだ。▼
他の誰も、代わりになれない。
戦力として欠かせない存在だ。▼
だから…体調が悪いのを無理させて
いざって時に抜けられると困る。▼
[リュシオン]
……私は、役に立っているのか?▼
[アイク]
さっきからそう言っている。
頼りにしてるから、
体調は万全にしておいてほしい。▼
[リュシオン]
そういうことなら…
ほんの少しだけ休ませてもらう。▼
だが、いつでも呼んでくれ。
すぐに飛んでくるからな。▼
[アイク]
わかった。▼

(リュシオン消える)

[アイク]
……………▼

進撃前

(背景:降雪中の雪原、中央左:エリンシア、中央右:アイク)

[エリンシア]
…それでは、
メダリオンは結局
見つからなかったのですね?▼
[アイク]
ああ。
恐らくデインに奪われたんだろう。▼
[エリンシア]
!? デイン軍がメダリオンを奪ったと……
そう言われるのですか?▼
[アイク]
…程度は分からないが、
デインが関わっているのは間違いない。▼
[エリンシア]
あれは…特別なものなのですか?▼
[アイク]
……ああ……▼
[エリンシア]
……
すみません。▼
[アイク]
え?▼
[エリンシア]
私…立ち入ったことを
聞いてしまったみたいで……▼
[アイク]
あ、いや…
姫だから話さないんじゃない。▼
仲間にも…誰にも話していない。
これは、俺の問題だからな…▼
[エリンシア]
……そうですか……▼

*リュシオンが仲間にいる場合のみ

(エリンシア消え、左端にウルキ登場)

[ウルキ]
……アイク殿。▼
[アイク]
どうした、ウルキ?▼
[ウルキ]
……先の方で、
大きな水音が聞こえる……▼
[アイク]
水音?▼

(右端にセネリオ登場)

[セネリオ]
地図で見ると、確かに大きな
河があるようです。▼
[アイク]
その音じゃないのか?▼
[ウルキ]
不自然に歪められた音だ…
…普通の河の音ではない……▼

(ウルキ・セネリオ消え、中央左にベグニオン兵登場)

[ベグニオン兵]
エリンシア姫!
アイク将軍!!大変です!
この先の道が、水でふさがれています!▼

(右端にエリンシア登場)

[エリンシア]
!? どういうことですか?▼
[ベグニオン兵]
近くの河が氾濫したものか…▼
この付近一帯が、
水びたしになっています!!▼
[アイク]
完全に道がふさがれているのか?▼
[ベグニオン兵]
いえ、進めなくはないのですが…
水のせいで土が泥と化しています。▼
その上をなお激しい勢いで
水が流れ続けておりますので……
進軍の速度は著しく落ちるかと思われます。▼

(ベグニオン兵消え、中央左にセネリオ登場)

[セネリオ]~
……敵の仕業ですね。
われわれの行軍をさまたげ、
時間をかせぐ作戦でしょう…▼
…やられましたね。▼

(左端にティアマト登場)

[ティアマト]
打てる手はないの?▼
[セネリオ]
……▼
われわれの進撃にあわせて
水を氾濫させたのなら
どこかに水門があるはずです。▼
[アイク]
それを閉じれば、少なくとも
水の流れは止められる…か。▼
わかった。
斥候に水門を探らせよう。▼

*リュシオンが仲間にいる場合のみ

(ティアマト・セネリオ消え、中央左にヤナフ登場)

[ヤナフ]
なんだ、探し物ならまかせとけよ。
タカ王の“目”を
せっかく連れてんだからさ。▼
[アイク]
どういう意味だ?▼
[ヤナフ]
おれの目は、千里先を
見渡せるって便利な代物だ。
それを使わない手はないぜ?▼
[アイク]
それも、ラグズの力か?▼
[ヤナフ]
ベオクの知恵に代わるものだな。
サギの民のような種族的な能力じゃなく、
あくまで個人特技なんだが。▼
おれの相棒ウルキは、千里先の音まで
聞き分ける耳を持ってるぜ。▼
[アイク]
なるほどな。
じゃあ、さっそく頼もうか。
水門の位置がわかるか?▼
[ヤナフ]
……ようは水の噴出してる
ところを見つければいいんだろ?
まかせときなって。▼

(暗転)


【ダルレカ水門】

(マップ画面:デイン軍陣営)

[シハラム](上段)
来たか…クリミア軍!▼
全軍、戦闘配備につけ!
この戦は長引かせてはならん!▼
なんとしても、短時間にて
勝負を決めるのだ!
行け!!▼

(マップ画面:全体を写す)

[アイク](上段)
あれが水門か……▼
[セネリオ](下段)
制圧して、門を閉められれば…
半日もしないうちに
水は完全に引くでしょう。▼
[アイク](上段)
よし、行くぞ!▼

(出撃開始)

進撃後

1ターン目開始前、ジルを出撃させている場合

[ジル](上段)
………▼
[アイク](下段)
大丈夫か?
顔色が悪いぞ。▼
[ジル](上段)
! アイク将軍…
実は、私は……▼
[アイク](下段)
知っている。
敵の将軍は、あんたの
親父さんなんだろう?▼
[ジル](上段)
どうして、それを…!?▼
[アイク](下段)
この間、あんたが
眼帯の男と話してるのを
聞いていた。すまん。▼
[ジル](上段)
…そうですか。▼
[アイク](下段)
もし、決心が鈍ったんなら
今からでも誰かと交代するか?▼
[ジル](上段)
いえ…大丈夫。
…だと、思います。▼
[アイク](下段)
無理して前線に
でなくてもいいからな。▼

(消える)

[ジル](上段)
ありがとうございます…
………▼

*ジルを出撃させ、19章のジルの情報を見ないで、ミストと支援A未満の場合

[ジル](左上)
………▼
[アイク](右下)
大丈夫か?
顔色が悪いぞ。▼
[ジル]
! アイク将軍…▼
[アイク]
どうした?
何か心配ごとがあるなら
聞くが?▼
[ジル]
…いいえ。
なんでもありません…▼
[アイク]
だったらいいが。▼
[ジル]
はい。▼
[アイク]
もし、辛いようなら
前線にでなくてもいいからな。▼
[ジル]
え?▼
[アイク]
デインの竜騎士隊は…
あんたにとって
かつての仲間じゃないのか?▼
[ジル]
は、はい…
お心遣い、感謝します…▼
[アイク]
無理はするな。▼

(アイク消える)

[ジル]
………
……父上……▼

(ジル目を瞑る)


*ジルを出撃させ、19章の情報を見ないで、ミストと支援Aの場合

[ジル](左上)
………▼
[アイク](右下)
大丈夫か?
顔色が悪いぞ。▼
[ジル]
! アイク将軍…▼
[アイク]
どうした?
ミストが、あんたの元気がないと
心配していたぞ。▼
[ジル]
…実は……
敵軍の将シハラムは…
私の父です。▼
[アイク]
!…あんた
親と戦う気なのか!?▼
[ジル]
私は、私の信念をもって
この軍にいると決めた。▼
だから、まっすぐ顔を上げて
父と向かい合おうと思う。▼
[アイク]
そうか…だが、
もし、決心が鈍るようなら…▼
無理して前線に
でなくてもいいからな。▼
[ジル]
ありがとうございます…
………▼

(ジル目を瞑る)


1ターン目自軍フェーズ終了後

(背景:降雪中の山地、中央左:シハラム、中央右:デイン兵)

[デイン兵]
しょ、将軍っ!
いつまで水門を解放するつもりですか?▼
[シハラム]
……クリミア軍を打ち破るまでだ。▼
[デイン兵]
戦いが終わるまで待っていては、
近隣の畑がすべて水没してしまいます!▼
今も、領民たちが
抗議を申し立ててきているのですよ!?▼
[シハラム]
………▼
[デイン兵]
将軍っ!▼

(右端にハール登場)

[ハール]
おい、おまえ。▼
ここでわめいてるヒマがあるなら
戦場に出てって1人でも多く
クリミア兵を潰してこい。▼
[デイン兵]
…ハール隊長!
あなたは…耐えられるのですか!?
こんな人道にはずれる行為を…!▼
戦に勝利するためとはいえ、
こんなこと…すべきではない!!▼
[ハール]
だが、それがデインのやり方だ。
国王に逆らって死ぬ覚悟が
おまえにはあるのか?▼
[デイン兵]
民を犠牲にするぐらいなら…▼
[ハール]
…逆臣として処刑されれば
おまえの親兄弟もただじゃすまんぞ。
それでもか?▼
[デイン兵]
…!!▼
[ハール]
わかったら、行け。▼
[デイン兵]
……っ!▼

(デイン兵消える)

[シハラム]
…国王の信を得るには
非情冷酷であらねばならん。▼
我らがこの国で与えられた任務は…
ラグズの乱獲、駆逐…▼
そして…よりによって領民の暮らす
この土地を水没させることか……▼
[ハール]
シハラム殿…
この国で『ラグズ』なんて言葉を使うと
たちまち逆賊としてひったてられますよ。▼
[シハラム]
…フッ そうだな。
極端な反ラグズ思想を持つ
この国で暮らすため…▼
これまでの知識を封印し、
我が子には徹底的に“半獣”を
憎むよう教育を施した。▼
ただ、この国で生き延びるために…▼
[ハール]
アシュナードのせいで、
この国がこうなってしまったことは
大誤算でしたが…▼
それでも、俺は…
元老院の汚職への加担を厭い…▼
ベグニオンを捨てた
あなたの志を…支持しますよ。▼
[シハラム]
………
ジルは…クリミア軍を
離れただろうか?▼
[ハール]
…一応、忠告はしておきました。▼
[シハラム]
…娘と戦うことだけは……避けたい。▼
[ハール]
戦場に現れないことを
祈るばかりです。▼
…彼女の気性からすれば、
あなたと話をすれば…
苦しみも増すに違いない。▼
[シハラム]
…1つだけ、頼まれてくれるか。▼
[ハール]
なんなりと。▼
[シハラム]
おまえは、戦いに参加するな。▼
[ハール]
!?▼
[シハラム]
勝負がついたのち…
我が隊が敗れたなら……
生き残った者と…その家族たちを頼む…▼
[ハール]
……はっ!
……シハラム隊長。▼
[シハラム]
隊長か…おまえにそう
呼ばれたのは…何年ぶりだろうな。▼
[ハール]
ご武運を。▼
そして…長い間……
お世話になりました…!▼
[シハラム]
……うむ…▼

(マップ画面、ハール飛び去る)

建物訪問(左上)

(背景:建物前、中央左:おばあさん、右端:訪問者)

[おばあさん]
な、なんじゃ
おまえたちは! 人の家にズカズカと!▼
忠告しておくがの
われわれの村を襲っても
金目のものは出てきやせんぞ。▼
若い男たちは
みんな戦に引っ張り出された…
年寄りと…女子供だけで細々と暮らしとるんじゃ。▼
…金目のものがほしいのなら
その土間にある書でも持っていくがいい。▼
拾ったものじゃから、
値打ちなどないかもしれんがの。▼

<ぶちかましの書を手に入れた>

建物訪問(右下)

(背景:建物前、中央左:おじいさん、右端:訪問者)

[おじいさん]
き、貴様らはクリミアの!▼
帰れ! 帰ってくれ!
このあばら家に、
貴様らを喜ばせるものは何もない!▼
[訪問者]
……▼
[おじいさん]
なんじゃ、何か手にするまでは
出て行かんという態度か…
…なら、この古い杖をくれてやる!▼
だから帰ってくれ。
これ以上、わしらから奪わんでくれ!▼
先の戦でわしの息子、
たった1人の息子の命まで奪ったんじゃ。
もう、十分じゃろう…▼

<レスキューを手に入れた>

ジル vs デイン兵(竜騎士)

[デイン兵]
ジルお嬢様!?
あなたがなぜクリミア軍に!?▼
[ジル]
…すまない。
私は、自分の信じる道を選ぶ。▼
[デイン兵]
く…
父上を裏切られるとは…!▼
[ジル]
………▼

(はがねの槍を持つLv.16のドラゴンナイトにジルで攻撃した場合)

[デイン兵](左上)
ジルお嬢様……
どうしてこのような……▼

(下の民家の真上にいる、ショートスピア持ちのLv.18のドラゴンナイトにジルで攻撃した場合)

[デイン兵](左上)
この…裏切者め!▼
[ジル](左上)
………▼

シハラム初戦時

[シハラム](上段)
お互い、長々とした戦は望むまい。
全力にてかかってこい!▼

シハラムvs鳥翼族

[シハラム](左上)
フェニキスの鳥翼族…
空を制するのはどちらか……
………勝負だ。▼

シハラムvs獣牙族

[シハラム](左上)
……獣牙族よ…… ▼
………わしは、いつでも…
主君に恵まれたおまえたちが…
……羨ましかった…▼

シハラムvsリュシオン

[シハラム](左上)
セリノスの…王族か?
…まさか、生き残りがいたとは…… ▼ だが…わしの前に現れた以上…
見逃すことはできん……
………………許せ……▼

シハラム vs アイク

[アイク]
あんたが、敵将だな?▼
[シハラム]
……!▼
[アイク]
俺はクリミア軍を
指揮しているアイクだ。
いきなりだが…停戦しないか?▼
[シハラム]
なに…!?▼
[アイク]
今すぐ水門を閉めてくれ。
俺たちの戦いに
周囲を巻き込む必要はないだろう。▼
[シハラム]
…………
…悪いが、それはできん。
わしかおまえか…
どちらかが倒れぬかぎり、
水は止められんのだ。▼
[アイク]
………そうか…
なら、仕方ない…
…覚悟をきめてくれ。▼

(アイクの画面消える)

[シハラム]
フッ 敵将は…
あのような男か……
…あれなら娘も…心配いらぬ…。▼

シハラム vs ジル

[ジル]
父上……▼
[シハラム]
……敵として相対したからには
もはや語る言葉はもたん――
武器を構えるがいい、
クリミア兵よ!▼
[ジル]
……父上、私は―▼
[シハラム]
…来ぬか。
ならば、こちらから行くまで!!▼

シハラム vs タニス

[シハラム]
聖天馬騎士か……
かつては共に…
国を守ったこともある。▼
[タニス]
…では、あなたが
デインに亡命したフィザット卿か。
噂に聞いていたものと現実は…
大きく違ったようだな。▼
[シハラム]
…噂?▼
[タニス]
先代神使様、御崩御の後…
汚職に塗れる元老院の体制を厭い、
理想郷を求め、旅立ったという――
若き竜騎士たちの英雄譚だ。▼
[シハラム]
フ、それはまた…
買い被られたものだ。▼
[タニス]
私は貴殿にまみえるのを
楽しみにしていた。
それが…
敵の侵攻を妨げるためとはいえ、
民を犠牲にするような
愚策を用いる男だったとは…。▼
[シハラム]
……。▼
[タニス]
ベグニオン聖竜騎士団の名を
地に落とす前に…
始末をつけさせていただこうか!▼

シハラム敗北時

[シハラム]
………ハール……
後は…任せた…ぞ………
…………ジ…ル……▼

会話(ジル→シハラム)

[ジル](下段)
父上!▼
[シハラム](上段)
おまえ…ジルか!?▼
[ジル](下段)
……どうして…?
どうしてこんな愚かなことを…▼
今すぐ、水門を閉じてください!
畑はもうだめでも…家屋だけなら、
まだ救えるかもしれません!▼
[シハラム](上段)
………できぬ。▼
[ジル](下段)
父上…っ!?▼
[シハラム](上段)
…水を止めたくば、
この場で父を仕留めよ。
……他に、方法はない……▼
[ジル](下段)
何か…理由があるのですね!?
こんなこと…父上が望んでなさるわけがない。▼
[シハラム](上段)
…………
ジル…退いてくれ…頼む!
それができぬなら、父を倒せ!▼
もう、時間がないのだ…!!▼

(注:以下の会話はジルの支援次第で変わります)
*********************

*ジルの支援がAでない場合

[ジル](下段)
………………▼
……なら!
私も父上とともに戦います。▼
[シハラム](上段)
なんだとっ!?▼
[ジル](下段)
…デイン配下ではなく、
父上の部隊の一員として……
私は戦います。▼
[シハラム](上段)
ジル・・・ 冷静になるのだ。
一時の感情に流され……道を誤るな。▼
[ジル](下段)
クリミア軍に参加して…▼
私は、初めて…
自分が戦う意味というものを
考えるようになりました。▼
それまでは、ただ教えられるまま…
誇りと名誉のことばかりで……▼
でも、やっとわかったんです。
私は…私が護りたい人のために戦う。
………父上、あなたのために。▼
[シハラム](上段)
……後悔するぞ?▼
[ジル](下段)
はい。覚悟の上です。▼
……ジル・フィザット、
今この時より
シハラム将軍配下に戻ります。▼
どうか、ご命令を!▼

(ジル、敵軍になる)

*ジルの支援がAの場合

[ジル](下段)
………………▼
クリミア軍に参加して…▼
私は、初めて…自分が戦う意味というものを
考えるようになりました。▼
それまでは、ただ教えられるまま…
誇りと名誉のことばかりで……▼
でも、やっとわかったんです。
私は…私が護りたい人のために戦う。
………申し訳…ありません。▼
[シハラム](上段)
そうか…クリミア軍に
信頼できる相手を見つけたか……
ならば、もう…心配することはないな。▼
[ジル](下段)
はい。こうして敵となろうとも…
……私は…あなたの娘として
誇りを持って生きていきます。▼
[シハラム](上段)
では、行け。
……ジル・フィザット!
己の信ずるがまま、進むがよい!▼

********************

(最終ターン終了後)

[セネリオ](右下)
アイク!!
だめです…!
もう水がそこまで……!! ▼
[アイク](左上)
俺は…
間に合わなかったのか…?
くそ…っ!! ▼
[ティアマト](右下)
…アイク……
残念だけど…
…私たちの負けだわ… ▼
[アイク](左上)
そんな…
親父…すまない…… ▼   (この行で目を瞑ります)

(画面が暗転)

Game Over

クリア後

戦の傷痕

(背景:降雪中の山地、左端:ベグニオン兵、中央右:アイク)

[ベグニオン兵]
報告します!
水門をふさぎました!▼

(ベグニオン兵消える)

[アイク]
……セネリオ、付近の被害状況はどうだ?▼

(中央左にセネリオ登場)

[セネリオ]
…ひどい有様です。
畑だけではなく…家屋にまで被害が及んでいます。▼
[アイク]
……そうか…▼

(左端にティアマト登場)

[ティアマト]
…………相手の将軍も…
望んでやったことではなさそうだった…
どうして…こんなことに……?▼

(右端にエリンシア登場)

[エリンシア]
この寒空の下…家を失くした人々は……
どうなるのでしょう?
私たちに…できることはないのでしょうか?▼
[セネリオ]
…敵国の民を哀れむ?
この軍に、そんな余裕はありませんよ。▼
[アイク]
セネリオ。
兵糧の一部を、村人たちに配るぞ。▼
[セネリオ]
…! 本気ですか!?▼
[アイク]
俺たちの戦ってる相手は…
デイン軍だ。民間人じゃない。▼
[セネリオ]
ですが…▼
[アイク]
綺麗事なのは…百も承知だ。
だが、何もしないで
素通りできるほど…冷徹にはなれん。▼

(アイク消える)

[ティアマト]
…そうね。思いついたなら…
やらない後悔より、やってからの後悔のほうが
ずっといいわ。▼

(ティアマト消える)

[エリンシア]
私も…お手伝いします。
怪我をした人の治療なら…できます。▼

(エリンシア消える)

[セネリオ]
………………▼

(暗転)

******************

*ジルが離反しない場合、以下の会話が挿入されます。

(背景:降雪中の山地、中央:ジル)

[ジル]
……父……上……▼

(右端にアイク登場)

[アイク]
………ジル…
…どんな理由があったにしても…
あんたから親父さんを奪ったのは、俺だ。▼
戦だからとか…
そんな言い訳をするつもりはない。▼
[ジル]
…………▼
[アイク]
俺を親の仇として、憎めばいい。
その権利が…あんたにはある。▼
[ジル]
…………▼
[アイク]
…あんたの気持ちに
整理がついたらでいいが……
これからどうしたいか、教えてくれ。▼
俺は…あんたがこのまま
仲間でいてくれればいいと思うが…
……好きにしてくれ。▼
それだけだ……▼
[ジル]
……っ▼
…っ うっ……▼

(暗転)

********************

(以下共通会話)

(背景:降雪中の森、中央左:ハール、右端:デイン兵)

[ハール]
1、2、3… しめて5人か。
よく生き残ったほうだ。▼
[デイン兵]
ハール隊長…
私たちは、どうすれば…▼
シハラム将軍を失い…
住む家を失い…家族をどうすれば……▼
[ハール]
おまえたちは、これからどうしたい?
この土地に…俺たちの居場所はなくなっちまった。
ベグニオンに戻るか、クリミアの仲間になるか…▼
[デイン兵]
将軍に手を下した…
クリミアの軍門に降ることだけは…
…どうしても……▼
[ハール]
…じゃあ、ベグニオンに戻るしかないか…▼
歓迎はされんだろうが…
聖天馬騎士団に古い知り合いがいる。
そいつを頼るとするか。▼
[デイン兵]
うっ…うっ…
わたしたちの18年の生活は…
…なんだったのでしょうね……▼
[ハール]
……言うな。
…それでも、俺にとって
あの人の部下だったことは誇りだ。▼
[デイン兵]
…私も… 私も……▼

(暗転)

【デイン王城】

(背景:城内、中央左:プラハ、中央右:イナ)

[プラハ]
……というわけだ。
河を氾濫させて時間を稼いでいるが、
そう長くはもたない。▼
決戦は王都で、ということになるかねぇ。▼
[イナ]
準備はできています。
…プラハ将軍が指示しやすいよう、
副官にはブライアン殿をたてました。▼
作戦の詳細については、
彼の方から直接聞いていただければ……▼
[プラハ]
悪いがね、イナ。
王都で指揮をとるのは、
あたしじゃないんだよ。▼
[イナ]
……漆黒の騎士殿ですか?
では、少し策に手を加えなくては。
副官も別の人間の方が……▼
[プラハ]
違うよ。陛下はおまえを
ご指名なんだよ、イナ。▼
[イナ]
……私が?
軍の指揮をとるのですか?▼
[プラハ]
そうさ。
大出世ってやつさ、イナ将軍。▼
[イナ]
私は…そんな大役を……▼
……王に確認を……▼
[プラハ]
へえ、珍しいじゃないか。
おまえが取り乱すなんて。▼
だけどね、陛下にお目にかかりたいなら
任務をまっとうするしかないんだよ。▼
それまでは連絡も絶つようにとの
お達しなんだ。▼
[イナ]
…………▼

(右端に漆黒の騎士登場)

[漆黒の騎士]
少し、遅れたか。▼
[プラハ]
これはこれは漆黒の騎士殿。
えらく久しぶりじゃないか。▼
あんたはいつでも大忙しだねぇ。
毎日あちらこちらへ…
どこで暗躍していらっしゃるのやら……▼
[漆黒の騎士]
それだけ、王の信任が
厚いということさ。▼
イナ、東の間に行ってくれ。
例の男が現れた。▼
[イナ]
……はい……▼

(イナ消える)

[プラハ]
【虫】だね?
アレはもってきていたかい!?▼
[漆黒の騎士]
そのようだな。
だが、イナに直接手渡したいそうだ。▼
[プラハ]
フン、手に入れば
どうだって構わないさ。▼
[漆黒の騎士]
イナが戻ったら…
君の手で確実に陛下の元に届けてくれ。▼
くれぐれも、途中で
包みを解くことがないよう注意してな。▼
[プラハ]
……言われなくてもわかってるよ!▼
それより、あんたはこの後
どうするんだい?▼
[漆黒の騎士]
私か? 私は……▼

(暗転)

(背景:東の間、中央:イナ)

[???](声のみ)
イナ…
無事だったか!▼
[イナ]
…メダリオンは?▼
[???](声のみ)
ここにある。
受け取ってくれ。▼
[イナ]
……何重もの包みごしに
触れても、重い気を感じる。▼
………これが、
邪神の…負の力……▼
[???](声のみ)
これで、おまえは
デイン王の元へ戻れるな?▼
[イナ]
……いいえ。
だめになったの。▼
[???](声のみ)
どういうことだ!?▼
[イナ]
王都の守備を任されたわ。
……私、クリミア軍と
戦わなくてはならない。▼
[???](声のみ)
!!▼
[イナ]
…ありがとう。
私のために、ここまでしてくれて……▼
でも、もう…これで十分。
貴方は……どうか自由になって。▼
これ以上、デインの言いなりにならないで。▼
[???](声のみ)
まさか……死ぬつもりか?▼
[イナ]
いいえ…
私も退くわけにはいかない。▼
……たとえクリミア軍を
全滅させてでも…私は……
あの方の元へ…………▼
[???](声のみ)
…だが、相手は
おまえのことなど……▼
[イナ]
…それでも構わない。
私のいる場所は、あの方の
お側しか考えられないのだから…▼
貴方とは、もう会えないでしょうけど……
ずっと幸せを祈っているわ。▼

(イナ消える)

[???](声のみ)
イナ!
待つんだ!!▼

(右端にイナ登場)

[イナ]
私のことは忘れて。
これが最後のわがままです。
……さよなら、ナーシル。▼

(イナ消える)

(左端にナーシル登場)

[ナーシル]
……イナ………▼

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Last-modified: 2024-11-08 (金) 17:52:09
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