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台詞集/絆会話

ナバール

カムイ(女)

[カムイ]
ナバールさんの剣術、相変わらず見事です!
一緒に闘っていて心強かったですよ。▼
[ナバール]
お前の剣も、相当のものだ。
……いつか本気でやり合うか。▼
[カムイ]
ええっ? 冗談ですよね?
ナバールさんったら……。▼
それにしても、一日でも早く、
この闘いが終わるといいですね。▼
[ナバール]
フン……。
戦いの終わりになど興味はない。▼
[カムイ]
じゃあ、ナバールさんは何のために
戦場に立っているんですか?▼
[ナバール]
戦いそのもののためだ。
戦いの中で、強者と戦い、強さを磨く。▼
そして、戦いが終われば、
次の戦場を探すだけだ。▼
[カムイ]
次の戦場、ですか?
ずっと闘い続けるつもりなんですか?▼
[ナバール]
それ以外に何がある。▼
[カムイ]
そんな悲しいこと言わないでください。
戦争が終われば、平和が訪れるんです。▼
私はこの世界でも、元の世界でも……
平和を求めて闘っているんですよ。▼
[ナバール]
平和、か。
つまらん世界だな。▼
[カムイ]
私は、つまらなくてもいいと思います。▼
それに、強さを求めて闘った結果、
平和が訪れることもあるのでは?▼
あなたにとって望ましい結果とは
思えませんが、それでも闘うんですよね。▼
[ナバール]
今の俺はアリティア軍の一員だからな。
マルス王子に従うだけだ。▼
あいつの戦いが終われば、
俺はまた別の軍に属し、戦うことだろう。▼
戦いなんぞ、人のいるところには、
どこにだってある。▼
山賊に加担するかもしれないし、
闘技場の闘士になったっていい。▼
[カムイ]
……あの、勘違いだったらすみませんが、
ナバールさんって……。▼
わざと他の人と距離を取るような生き方を
してますよね?▼
[ナバール]
馴れ合いは、強くなるのに
不要なものだからな。▼
[カムイ]
誰かのために闘うことで、強さを得る
可能性だってありますよ!▼
[ナバール]
それはお前のことか?
俺には真似できんし、する気も起こらん。▼
お前はそうして強くなってきたんだろうが
……俺には関係ない。▼
[カムイ]
……そう、ですね。自分の道は、
自分の意志で選ぶものですから。▼
でも、せめて私は、
ナバールさんに見せたいと思います。▼
互いに学び合って成長したり、
気遣いながら闘ったり……。▼
そういう繋がりから、ナバールさんも
強さを得ることができるんだって。▼
[ナバール]
余計なお世話だ。
まあ、見せるくらい好きにすればいいがな。▼
[カムイ]
ありがとうございます。
だから、お願いです!▼
今は……この闘いが終わるまでは、
あなたのすぐそばにいさせてください。▼
[ナバール]
……うるさくしないならな。
だが生き方を変えるつもりはないぞ。▼
[カムイ]
ええ、大丈夫です!▼
あなたはどんなことがあっても、間違った
道には進まないと信じていますから!▼

カムイ(男)

[カムイ]
ナバールの剣術、相変わらず見事だね!
一緒に闘っていて心強かったよ。▼
[ナバール]
お前の剣も、相当のものだ。
……いつか本気でやり合うか。▼
[カムイ]
ええっ? 冗談だよね?
ナバールってば……。▼
それにしても、一日でも早く、
この闘いが終わるといいよね。▼
[ナバール]
フン……。
戦いの終わりになど興味はない。▼
[カムイ]
じゃあ、ナバールは何のために
戦場に立っているんだい?▼
[ナバール]
戦いそのもののためだ。
戦いの中で、強者と戦い、強さを磨く。▼
そして、戦いが終われば、
次の戦場を探すだけだ。▼
[カムイ]
次の戦場って……
ずっと闘い続けるつもりなの?▼
[ナバール]
それ以外に何がある。▼
[カムイ]
そんな悲しいこと言わないでよ。
戦争が終われば、平和が訪れるんだ。▼
僕はこの世界でも、元の世界でも……
平和を求めて闘ってるんだよ。▼
[ナバール]
平和、か。
つまらん世界だな。▼
[カムイ]
僕は、つまらなくてもいいと思う。▼
それに、強さを求めて闘った結果、
平和が訪れることもあるんじゃないの?▼
君にとって望ましい結果とは
思えないけど、それでも闘うんだよね。▼
[ナバール]
今の俺はアリティア軍の一員だからな。
マルス王子に従うだけだ。▼
あいつの戦いが終われば、
俺はまた別の軍に属し、戦うことだろう。▼
戦いなんぞ、人のいるところには、
どこにだってある。▼
山賊に加担するかもしれないし、
闘技場の闘士になったっていい。▼
[カムイ]
……ええと、勘違いだったら悪いけど、
ナバールって……。▼
わざと他の人と距離を取るような生き方を
してるよね?▼
[ナバール]
馴れ合いは、強くなるのに
不要なものだからな。▼
[カムイ]
誰かのために闘うことで、強さを得る
可能性だってあるよ!▼
[ナバール]
それはお前のことか?
俺には真似できんし、する気も起こらん。▼
お前はそうして強くなってきたんだろうが
……俺には関係ない。▼
[カムイ]
……そう、だね。
自分の道は、自分の意志で選ぶものだから。▼
でも、せめて僕は、
ナバールに見せたいと思う。▼
互いに学び合って成長したり、
気遣いながら闘ったり……。▼
そういう繋がりから、ナバールだって
強さを得ることができるんだって。▼
[ナバール]
余計なお世話だ。
まあ、見せるくらい好きにすればいいがな。▼
[カムイ]
ありがとう!
だから、お願いだよ。▼
今は……この闘いが終わるまでは、
君のすぐそばにいさせてくれ。▼
[ナバール]
……うるさくしないならな。
だが生き方を変えるつもりはないぞ。▼
[カムイ]
うん、大丈夫だよ!▼
君はどんなことがあっても、
間違った道には進まないって信じてるから!▼

リョウマ

[リョウマ]
ナバール。やはりお前の強さは、
並々ならぬものだな。▼
戦場での剣さばき、我が父である
スメラギ王を彷彿とさせたぞ。▼
[ナバール]
ほう……。
お前の父親も、剣士だったか。▼
お前と父親とでは、どちらが強いのだ?▼
[リョウマ]
俺の技は、すべて父から教わったもの……。▼
それに、父は武芸のみならず、
軍略にも通じていた。偉大な武人だ。▼
[ナバール]
お前より強い男か……。
いずれ刃を交えたいものだ。▼
[リョウマ]
父上が存命であれば、
俺も手合わせを願っただろうな。▼
[ナバール]

すでに故人だったか。▼
[リョウマ]
ああ……卑劣な騙し討ちに遭い、
命を落とした。▼
だが、今の白夜王国があるのは、
父上の遺したもののおかげだ。▼
[ナバール]
……話を聞く限り、
俺とは似ても似つかぬ男だぞ。▼
俺は他人を信じない。
だから騙し討ちにも遭わん。▼
それに、死んで何かを遺すなど……
くだらないことだ。▼
[リョウマ]
そうか……。父上もお前も、
ひたすら強さを追求する者に見える。▼
だからどうも、似ているように
感じてしまったのだが……。▼
その根底にあるものは、
それぞれ異なるのかもしれんな。▼
[ナバール]
ああ、お前の言うとおりだ。▼
お前の父は、武人として、あるいは
王や父として、強さを求めたのだろう。▼
だが、俺は違う。
俺はただの人殺しだ。▼
人を殺すためだけに、腕を磨く。▼
[リョウマ]
ナバール……お前には、強くなった
その先の未来は、何もないのか?▼
[ナバール]
更なる強者を求めるだけだ。▼
[リョウマ]
なるほどな……。▼
[ナバール]
お前は、己の行いが導く先を
真っ直ぐに見届けられるはずだ。▼
俺のように……
日の当たらぬ道を歩くなよ。▼
[リョウマ]
承知した……とは言えんな。▼
俺には、お前が自分で言うような男には
見えてはいない。▼
お前が剣で斬り開いた先にあるのは、
強さだけか?▼
[ナバール]
そんなことは知らん。
俺にできるのは剣で斬ることだけだ。▼
だが、お前は違う。
人を斬らずとも大事を成せる強さがある。▼
[リョウマ]
ふっ……仮にもし、そうだとするならば、
やはりお前はただの人殺しではない。▼
剣を通じて人の強さを、そしてその人の
成し得る未来を、見通すことができる。▼
ただの人殺しにできることではあるまい。
それは本当の意味での、お前の強さだ。▼
[ナバール]
フン……お前の言葉だ、
とりあえず聞いておいてやろう。▼
[リョウマ]
ああ、それでいい。お前の答えは……
その剣を見れば、わかる。▼

ヒノカ

[ヒノカ]
おい、ナバール。
先程の闘いは何だ!?▼
[ナバール]
何の話だ……。▼
[ヒノカ]
敵兵をひとり、見逃しただろう!
そのせいで味方に被害が出たらどうする!?▼
[ナバール]
………………。▼
[ヒノカ]
なぜ見逃した!?
何とか言ったらどうなんだ!▼
[ナバール]
……女だったからだ。
俺は女を斬りつける剣は持っていない。▼
[ヒノカ]
な、何だと……!?▼
敵の女が助かれば、仲間は傷ついても
構わないということか!?▼
[ナバール]
……騒がしいヤツだ。
自分の身くらい自分で守ればいい。▼
[ヒノカ]
そういう問題じゃない!
お前の力の使い方の問題だ!▼
お前は強い……。
多くの仲間を守れるだけの力を持っている。▼
それなのに、仲間を守るどころか、
逆に傷つけるような振る舞いをする……。▼
[ナバール]
俺の剣は、敵を殺すためだけにある。
仲間のことなど知らん。▼
[ヒノカ]
ならば選り好みせず、敵を倒したらどうだ。
それが仲間を守ることにもなる。▼
しかし、お前が自分の力を正しく使えないと
言うなら……、仕方ない。▼
その分、私が強くなって、
仲間を守るしかないようだな。▼
お前の剣を、私に教えてもらおう。▼
[ナバール]
ほう……人殺しの技をか。▼
[ヒノカ]
一振りの剣が、ただの人殺しに使われるか、
多くの命を救うかは、持ち主による。▼
剣の技も同じ……
どう使うかは、使い手次第だ。▼
[ナバール]
………………。
俺がお前と訓練してやれば、それで満足か?▼
[ヒノカ]
ああ。ただし、
本気で付き合ってもらわないと困る。▼
お前の分まで仲間たちを
守ってやらないといけないからな。▼
[ナバール]
……いいだろう。▼
お前が使おうと、人殺しの技では
人殺ししかできん。身をもって知れ。▼
[ヒノカ]
どうだろうな。
私はお前以上に技を使いこなし……▼
お前の剣技が、人を守れるもので
あることを証明するつもりだ。▼
そして、それをお前に見せつけることが、
お前の生き方を変える術になる。▼
[ナバール]
俺の生き方を変える、だと?
……おかしなヤツだ。▼
[ヒノカ]
おかしなヤツで構わない。
さっきはああ言ったが、お前も仲間だ。▼
お前の剣技を学ぶことが、いずれお前を
守ることに繋がると思えば……。▼
私はここで引くことなどできん。▼
[ナバール]
ふっ……勝手にしろ。▼
ただし、やるからには今より
はるかに腕を上げて、俺の相手をしろ。▼
そのくらいでないと、つまらんからな。▼
[ヒノカ]
もちろんだ。腕を磨き……
その剣技と、お前に応えてやる。▼

サクラ

[サクラ]
きゃ!
……あ、ナバールさん、でしたか。▼
[ナバール]
……?
何を怯えている。▼
[サクラ]
ごめんなさい、
つい、雰囲気に圧されてしまって……。▼
……あの、闘いの後のナバールさんって、
すごく殺気立っていますよね。▼
闘いの間もですけど、命を命とも思わない
感じで……ちょっと、怖いんです。▼
[ナバール]
……怖いなら近づくな。俺は行くぞ。▼
[サクラ]
待ってください!
あの……お願いがあるんです。▼
できることなら……その……、
もう少し、情けを持つというか……。▼
いたずらに命を奪い合うのではなくて、
傷つく人を減らす闘い方をしませんか?▼
ナバールさんほどの剣士なら、
それができると思うんです……。▼
[ナバール]
……断る。
戦い方を変えるつもりはない。▼
[サクラ]
で、でも! あの……確かに、ちょっと
怖いと思うときもありますけど……。▼
私、ナバールさんのこと、
悪い人じゃないと思ってますから!▼
[ナバール]
………………。▼
[サクラ]
いつもひとりで戦うのは、自分の闘いに
仲間が巻き込まれないようにですよね?▼
[ナバール]
……勘違いもほどほどにしておけ。▼
[サクラ]
いえ、勘違いなんかじゃありません!
ナバールさんは、皆さんのために……!▼
[ナバール]
俺は昔、盗賊に雇われていたこともある。
それでもお前は、俺が善人だと言うのか?▼
もしもお前らきょうだいの敵に雇われれば、
俺は迷わずお前らを斬るだろう。▼
[サクラ]
そうやって闘い続けて……その先に
いったい何があるというんですか……。▼
[ナバール]
なに?▼
[サクラ]
そんなの、自分の命をただ縮めている
だけじゃありませんか!▼
[ナバール]
戦いの果てに、戦場で命を落とすなら、
それでいい。▼
[サクラ]
命を落として、それでいい?
何でそんな悲しいことを言うんですか……!▼
落としていい命なんて、一つもありません!
ナバールさんだって、他の皆さんも……!▼
それに……、私にはどうしても
ナバールさんが悪い人とは思えないんです。▼
先程から、怖いことばかり言うけれど、
私を怖い目に遭わせようとはしない……。▼
それは、あなたが優しい人だからです……!▼
[ナバール]
しつこい奴だ。▼
[サクラ]
しつこい奴で構いません。私にとって、
ナバールさんは大切な仲間なんです。▼
だから……私の言ったこと、少しでも
心に留めておいてくださいませんか。▼
[ナバール]
……サクラ、お前は思った以上に
強情らしい。その意気だけは認めてやる。▼
[サクラ]
ナバールさん……!
私、あなたを信じていますから!▼
[ナバール]
フン……勝手にしろ。▼

マルス

[マルス]
ナバール、
こんなところで修行していたのか。▼
君は、こっちの世界でもひとりで
いることが多いんだね。▼
[ナバール]
そうだな。▼
[マルス]
こんなことに巻き込んでしまって、
すまなかったよ。▼
ぼくと一緒にいなければ、異世界に
来るなんてなかっただろうから。▼
[ナバール]
フン……別にお前のせいではない。▼
それに、異界の英雄とやらは
強者揃いだからな。退屈はせん。▼
[マルス]
それならよかったよ。▼
確かに、異界の仲間たちは、みんな強いし、
何より立派な人たちばかりだよね。▼
ぼくたちの仲間に、優るとも劣らない、
心強い仲間だ。▼
ねえ、ナバール……君は、ぼくの戦いが
終わったら、どこかへ行ってしまうのか?▼
[ナバール]

……なぜそう思う。▼
[マルス]
何となく、そんな気がするんだ。▼
[ナバール]
……相変わらず、よく気づくヤツだ。
お前の言うとおり、俺は出ていくだろう。▼
[マルス]
やっぱりそうか。
ぼくは、ずっと君にいてほしい。▼
みんなのため、アリティアのために、
ぼくやシーダに、力を貸してほしいんだ。▼
強さを求めるなら、アリティアの騎士団に
入っても剣の修行はできるだろうし……。▼
自分の身を危険にさらすのは、
おしまいにしてもいいんじゃないか?▼
[ナバール]
できん相談だな。▼
[マルス]
なぜか、理由を聞いてもいいかい?▼
[ナバール]
剣が鈍る。▼
ひとところに留まっていると、
心の中に余計な感情が生まれてしまう。▼
[マルス]
それではダメなのか?
人間とは、そういうものじゃないか。▼
[ナバール]
これが俺の生き方だからな。
ただの人殺しの……。▼
[マルス]
そうか。……だけど、
これだけは言わせてくれ。▼
君は人殺しなんかじゃない。▼
仲間を一度だって傷つけたことはないし、
常に前線で戦って、守ってくれている。▼
ぼくの、かけがえのない仲間のひとりで、
とても大切な友だよ。▼
[ナバール]
……お前はいつもそういうことを言う。▼
まあいい。お前の戦いに
決着がつくまでは、去るつもりもない。▼
[マルス]
ありがとう。ぼくたちは目的を果たすまで、
絶対に負けられないから……。▼
[ナバール]
せいぜい勝ち続けて、
俺が戦える機会を増やしてくれ。▼
[マルス]
うん、もちろんだよ。そのためには、君の
力が欠かせないから、よろしく頼むよ。▼
そして、ぼくたちの戦いが終わったときに、
もう一度考えてみてくれ。▼
[ナバール]
いいだろう。結論は変わらんがな。▼

シーダ

[シーダ]
ナバール、さっきはありがとう。▼
わたしを狙った弓兵を倒してくれたでしょ?
おかげで助かったわ。▼
[ナバール]
知らん。
たまたまだ。▼
[シーダ]
またそんな言い方して……。▼
あなたのような強い人に守られているから、
わたしは安心して戦えるのよ。▼
[ナバール]
俺は邪魔な敵を倒しただけだ。▼
お前を守るのは、
……ヤツだけで十分だろう。▼
[シーダ]
ふふっ……そうね。オグマがいれば、
きっとわたしのことを守ろうとするわね。▼
でも、彼がいなくても心配ないわ、
あなたが一緒にいるんだもの。▼
[ナバール]
俺はお前を守ったりしないぞ。▼
[シーダ]
でも、どんな強敵が現れても、
あなたは負けないでしょ?▼
あなたがいれば、わたしたちはきっと
元の世界に無事に帰れるわ。▼
[ナバール]
その言葉は、マルス王子にでも
言ってやれ。▼
それに、他の連中も俺やマルス王子に
負けずとも劣らない強者ばかりだ。▼
そいつらに守ってもらうんだな。▼
[シーダ]
そうね。わたしも、とても頼もしい
仲間たちだと思うわ。▼
中でも一番頼りになるのは、
素直じゃない凄腕の剣士なんだけど。▼
[ナバール]
………………。▼
[シーダ]
もう……。そんなに睨まないで。▼
あなたのことを頼りにしているのは、
本当なんだから、仕方ないじゃない。▼
[ナバール]
フン……もういい。
好きにしろ。▼
これからも、俺は好きに戦うだけだ。▼
[シーダ]
……わたしは、こんなふうに考えているの。▼
わたしたちがこの世界に呼ばれたのは、
この世界で成すべきことがあるからだって。▼
そのための役割が、きっとわたしたちには
それぞれあるんだって……。▼
[ナバール]
ほう……。▼
[シーダ]
わたしの役割は、マルス様を支えること。
あなたの役割は……。▼
きっと、その強さで、
皆を守ることだと、思うわ。▼
あなたは、本当はとっても優しい人だもの。▼
[ナバール]
勝手なことを……。▼
俺は強い敵と戦って、勝つだけだ。
役割など知らん。▼
[シーダ]
それで十分よ。
元の世界に、無事に帰れるといいわね。▼
[ナバール]
ああ、そうだな。
元の世界にも戦いは待っている。▼
[シーダ]
ありがとう、ナバール。
頼りにしているわ。▼

チキ

[チキ]
ねえねえ!
ナバールは、女の子をきらないんだよね?▼
[ナバール]
その話、どこから……シーダか。▼
[チキ]
うん! わたしは女の子だけど、
竜になったら? 竜のチキは、きるの?▼
[ナバール]
くだらん話だ。▼
[チキ]
知りたいんだもん。竜になったチキが
おそってきたら、どうするの?▼
[ナバール]
……さあな。少なくとも、
俺は強い相手にしか興味がない。▼
[チキ]
じゃあ、わたし、きられるんだね……。
だって竜になったチキ、つよいもん。▼
[ナバール]
……フン、お前が強いだと?
子どものくせに、うぬぼれるな。▼
俺は数えきれないほどの戦場で
死線を搔い潜ってきた。▼
たいして場数を踏んでもいないお前では、
竜になったところで俺の相手など務まらん。▼
[チキ]
うー、きられたくはないけど、なんだか、
そう言われるのもくやしい……!▼
[ナバール]
諦めろ、チキ。▼
[チキ]
そんなのイヤだもん!
ぜったい、ナバールとたたかう!▼
[ナバール]
まったく……。▼
いいか、お前はマルス王子の大事な仲間だ。
だから俺から剣を向けることはない。▼
[チキ]
おにいちゃんの?
ナバールの、仲間、じゃないの?▼
[ナバール]
さあな。▼
[チキ]
でも、ナバールはマルスのおにいちゃんの
仲間だよね?▼
わたしも、おにいちゃんの仲間……。
ってことは、チキとナバールは仲間だ!▼
[ナバール]
……そう思いたければ、好きにしろ。▼
[チキ]
えへへ、うれしいな!
わたしも、ナバールはだいじな仲間!▼
[ナバール]
満足したか?
なら俺はいくぞ。▼
[チキ]
まってよー! だいじな仲間なら、
わたしと遊んでよ!▼
今からナバールが相手してくれれば、
チキ、きっとすぐにつよくなるよ!▼
[ナバール]
まだ戦うつもりだったのか……。▼
[チキ]
すっごくつよい、おとなの竜になったら、
ナバールなんて負かしちゃうんだから!▼
[ナバール]
とてもそうは思えんな。
遊びだろうと弱い相手は斬らん。▼
[チキ]
それはどうかな?
ふっふーん!▼
おとなの竜になったら、ふつうの剣じゃ
キズなんかつかないんだから……。▼
ナバールくらいつよくたって、
カキーンってはじいちゃうんだよ!▼
[ナバール]
なに……俺の剣で斬れないというのか?▼
………………。
いいだろう、相手をしてやる。▼
[チキ]
ほんと!? やったー!
じゃあ早くあそぼうよ!▼
[ナバール]
今すぐ相手をするとは言ってないぞ、チキ。
お前が大人になるまで、あと何年かかる?▼
[チキ]
うーん……。
千年か……、二千年?▼
[ナバール]
……大人になったら戦ってやろう。
俺が生きていればな。▼

リン

[リン]
ナバール!
今日こそ、ちゃんと答えて!▼
[ナバール]
……修行中は話しかけるなと言ったはずだ。▼
[リン]
だって、終わったら、いつもふらりと
どこかへ行っちゃうじゃない。▼
あなたの故郷は、本当に草原じゃないの?▼
[ナバール]
知らん。故郷なんて忘れた。▼
[リン]
でも、あなたからは不思議な風を感じるの。
他の人とは違った、強い風を……。▼
[ナバール]
気のせいだ。▼
[リン]
もう!
いつもそんな返事ばっかり!▼
ずっと一緒に戦ってきた仲間なんだから、
少しくらい打ち解けても……。▼
[ナバール]
だが、俺もお前に感じているものはある。
……その剣だ。▼
俺と同じ……、ただ強くなるため、敵を
殺すためだけに鍛えられた技。違うか?▼
[リン]
……!
違うわ! ……少なくとも、今は違う。▼
私は、おじいさまや、仲間のため、
みんなのために、剣を振るっているの!▼
[ナバール]
そう思い込みたいのか? だがお前の剣は、
いまだ憎しみにとらわれている。▼
それを、仲間のためなどというぬるい言葉で
覆い隠し、誤魔化しているに過ぎん。▼
[リン]
……だとしても、
それはあなたも同じよ。▼
[ナバール]
なに?▼
[リン]
剣を振るう目的は……理由は、
一つじゃない。▼
後から生まれたものが、元々あったものより
大きくなっていくこともあるわ。▼
あなたは、きっと強い相手を倒すためだけに
腕を磨いたんでしょうね。▼
でも今は違う。
あなたの剣は、多くの仲間を救っている。▼
そしてそれは、
マルスやシーダたちと出会ったおかげ。▼
今の仲間と出会ってから振るわれたあなたの
剣は、違う意味を生み出しているはずよ。▼
[ナバール]
それはただの結果だ。
目の前の敵を殺してきたことのな。▼
[リン]
あら、あなたの剣が、みんなの助けに
なっていることは、否定しないのね!▼
やっぱり、あなたの剣は敵を殺す以外の
目的を持ってきているんだわ。▼
[ナバール]
……リン、的外れな詮索はよせ。▼
[リン]
そう? 私は間違ったことは言っていない。
あなたの剣を見れば、わかるもの。▼
[ナバール]
ならば、お前の剣で試すか?▼
[リン]
……! 珍しいわね。
あなたが、そんなことを言うなんて。▼
[ナバール]
怖気づくなら……。▼
[リン]
まさか! 受けて立つわ! 私の心配より、
自分の心配をしたらどうかしら!▼
私の剣で、あなたのすべてを
引きずり出してみせる!▼
[ナバール]
いいだろう。
後は、お前の剣で語れ……!▼

ウード

[ウード]
俺は漆黒の剣士……ウードだ。
よくぞ俺の前に現れたな、紅の剣士よ。▼
[ナバール]
……お前はいつも突然だな。▼
[ウード]
俺は待っていた……お前を倒せる日を。
漆黒の闇となりて、紅の炎の消し去る日を!▼
[ナバール]
何の話だ。▼
[ウード]
隠す必要はないぞ、最強との呼び声高い
紅の剣士よ。貴様の正体はわかっている。▼
今、俺たちに必要なのは、
互いの剣で語り合うことのみ……!▼
[ナバール]
…………。
これ以上騒ぐようなら、永遠に黙らせるぞ。▼
[ウード]
フッ。この俺を黙らせることができるのは
俺自身のみ……って、えっ?▼
さ、殺気……!?▼
ま、待て!えーっと、はっ! 剣が!
くっ……俺の力に抗うというのか……!▼
[ナバール]
何……?▼
[ウード]
我が漆黒の剣は、古の世より伝わる
神の力を宿せし秘剣……!▼
それゆえ持ち主でも、完全には支配できず、
このように戦いを拒絶することも……!▼
紅の剣士との因縁には決着をつけたいが、
剣がこのような状態では勝負など……。▼
[ナバール]
剣の状態などどうでもいい。
戦え。でなければ、死ね。▼
[ウード]
うおおお……ナバールさんの殺気、
絶対ホンモノだって……!▼
ど、どうすりゃいいんだ……?
このままじゃ本当に斬られちまう……。▼
[ナバール]
来ないならこちらから行く。▼
[ウード]
ま、まま待ってください!!
ナバールさん、俺の話を聞いてくださいよ!▼
俺が漆黒の剣士っていうのは嘘なんです!▼
だ、だから俺……
その、これにて失礼します!▼
[ナバール]
待て。▼
[ウード]
は、はい!▼
[ナバール]
剣を抜け。死ぬぞ。▼
[ウード]
ええーーーっ!!
くそっ! うりゃっ!! たあっ! とおっ!▼

(斬りかかる音に一時反転)

あ、危ねぇ……!▼

うわーっ! も、もうダメだーっ!
………………あれ?▼
[ナバール]
……ウード。
お前はふざけた奴だが、その力は本物だ。▼
くだらんことばかりやっていないで、
もっと腕を磨け。次は剣を止めんぞ。▼
[ウード]
…………! は、はっはっは!
ようやく俺の力に気付いたようだな!▼
貴様もなかなかの腕だったぞ、紅の剣士。
次こそは真の決着を……はっ!▼
[ナバール]
…………。▼
[ウード]
あ、あはは……冗談ですってばー。だから
剣はしまってくださ……抜いている!?▼
[ナバール]
やはり斬るか。▼
[ウード]
うわあああああ!
お騒がせしてすみませんでしたあああ!▼

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Last-modified: 2024-08-19 (月) 04:22:00
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