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台詞集/絆会話

オボロ

シオン

[オボロ]
ふむふむ……。
こっちの裏地は……。▼
[シオン]
うわっ!
……またオボロか。▼
[オボロ]
驚かせてすみません。こちらの世界の
衣服の作りが気になってしまって……。▼
[シオン]
ふーん……。
やっぱり、白夜の服とは全然違うんだ?▼
[オボロ]
はい、それはもう!▼
ええと……この内側に当ててある布は、
何の素材ですか?▼
[シオン]
……ごめん、まったくわかんないな。▼
[オボロ]
まあ、王子様ですものね。
……むっ!▼
[シオン]
オ、オボロっ!?
悪い……そんなに気に入らなかったか!?▼
[オボロ]
あっ、違います! 違いますよ。
王子のせいじゃありません!▼
今、暗夜の者が近づいた気配がしたんです。
それで、ちょっと気になって……。▼
[シオン]
本当に? ちょっと気になったって感じの
顔じゃなかった気がするけど……。▼
[オボロ]
そ、そうですね……。▼
私、暗夜の気配が大嫌いで……
ついそれが顔に出てしまうんです。▼
[シオン]
そうだったのか。暗夜嫌いってのは
知ってたけど、そこまでとはなー……。▼
[オボロ]
誤解させるような表情をして、
申し訳ありませんでした。▼
[シオン]
いや、いいよ。かなりびっくりはしたけど、
理由もわかったし。▼
[オボロ]
私も気をつけている
つもりなんですけれどね……。▼
タクミ様のためにも、今は暗夜とも
協力しなければいけない状況ですし……。▼
こんな顔をしていては、
まとまるものもまとまりません。▼
[シオン]
ぎゃっ!
や、やっぱ突然だと怖いな……!▼
[オボロ]
あ、また……ごめんなさい。▼
王子に何度もひどい顔を
見せてしまうなんて、私ったら……。▼
[シオン]
うん……。
できれば我慢してくれると助かる……。▼
[オボロ]
そうしたいところなんですが、
自分ではなかなか……。▼
[シオン]
何かオボロが怖い顔にならない方法が
あればいいんだけどなあ……。▼
いっそ、いつも笑っててくれたらいいのに。
オボロは笑ってる顔が一番なんだしさ。▼
[オボロ]
そ、そうですかね……えへへ。▼
[シオン]
ほら、その笑顔! さっきの怖い顔とは
別人……いや、美女と野獣くらい違うよ!▼
そうだ、暗夜の人が近くにいるときは、
オレがオボロのほうを見て笑ってみようか。▼
そしたら、オボロもつられて
笑顔になったりしないかな?▼
[オボロ]
それは……良い案かもしれませんね!▼
王子の笑顔も、とても素敵ですから、
うまくいきそうな気がします!▼
[シオン]
よし、じゃあ今度やってみようぜ!▼
何が起こったって、必ずオレが
オボロも笑顔にさせてみせるよ!▼
[オボロ]
ありがとうございます……!▼
もし上手くいったら、
何かお礼をさせてくださいね!▼
[シオン]
お礼だって?
そんなの、オボロの笑顔で十分だぜ?▼
[オボロ]
まっ、急にかっこいい。
……あ、タクミ様には負けますけどね!▼

ティアモ

[オボロ]
あら、ティアモ。
洗濯物を干してるの? 手伝うわよ。▼
この後も武器の点検があるんでしょ?
洗濯物を干すくらい、私にも手伝わせて。▼
[ティアモ]
オボロ……ありがとう。じゃあ、
こっちの籠をお願いできるかしら。▼
[オボロ]
任せて。……うわっ、すごい量。
まあ、これくらいは仕方ないわよね。▼
[ティアモ]
そうね。
みんな、訓練を頑張ってるんだもの。▼
ほら、今もやってるみたい。▼
[オボロ]
あれは……クロム王子とフレデリクさんね。
よく一対一の模擬戦をやっているわよね?▼
[ティアモ]
ええ。クロム様、たまに壁や物を壊して
フレデリクさんにお説教されてるけどね。▼
最近は「物を貫く力がつく!」なんて言って
さらにフレデリクさんを困らせてるみたい。▼
[オボロ]
……あなたの話を聞いてていつも思うけど
イーリスの人たちってすごく個性的よね。▼
クロム王子以外にも、例えば、
すっとぼけのくせに優秀な軍師とか……。▼
[ティアモ]
ルフレね。確かにとぼけたところも
あるけど、すごく優秀で良い人なのよ。▼
[オボロ]
あっ、それに、
理解しがたい言葉を話す剣士とか!▼
[ティアモ]
ウードのことかしら?
確かに言葉遣いがたまに難しいけど……。▼
やたら意味深な話し方の人なら、
暗夜にもいるじゃない?▼
いつも法衣が裏返しの人もいるし……。
そっちの世界の男性陣のほうが個性的だわ。▼
[オボロ]
確かに暗夜の奴らはみんな個性的ね。
悪く言えば変人というか……チッ。▼
(オボロが怖い顔になる)
[ティアモ]
オ、オボロ!
顔が大変なことになってるわよ!▼
[オボロ]
ああ、ごめんなさい。
暗夜の話になると、顔が勝手に……。▼
[ティアモ]
じ、じゃあ、別の話をしましょ。
白夜の男性陣は、みんな素敵よね。▼
ほら、リョウマ様は強くてかっこいいし、
タクミ様だって……。▼
[オボロ]
そうなのよ! タクミ様なんて、いつも
私たちのことを気にかけてくださるの。▼
この間、南にお出かけになった時なんて
私とヒナタのために、お、お土産まで……!▼
[ティアモ]
オ、オボロ、感動的な思い出とは思うけど、
いきなり泣き出されるとびっくりするわ。▼
[オボロ]
ご、ごめんなさい、ティアモ。
思い出したら、つい……。▼
[ティアモ]
オボロは本当に主君思いよね。タクミ様の
こととなると、いつも感極まって……。▼
[オボロ]
あら、主君思いで言ったら、あなたも
なかなかのものじゃない?▼
ティアモの主君って確か、
クロム王子なのよね?▼
[ティアモ]
うーん、オボロたちみたいに明確な
主従関係があるわけじゃないのよね。▼
でも、あたしはクロム様を尊敬してるし、
あの方のために戦う覚悟があるわ。▼
クロム様は強くてかっこいいし、
誰に対しても優しい、素敵な人だもの。▼
[オボロ]
確かにね。
たまに王族らしくないこともするけど……。▼
そこが逆に気取ってない感じがして、
親しみやすい人よね。▼
[ティアモ]
ええ! オボロもクロム様の魅力を
わかってくれるのね……!▼
でも、タクミ様みたいに王族然とした
タイプにも、違った魅力があるわよね。▼
常に凛々しくて、それでいてあなたが
言うように、臣下への気遣いを忘れないし。▼
[オボロ]
そうなのよ! もう、とんでもなく
立派な方なのよ、タクミ様は!▼
こんなに理解してくれるなんて嬉しいわ。
私たち、友達以上の関係になれそうね。▼
尊敬する人物を持ち、その方のために
力を尽くして闘う……まさに同志よ!▼
[ティアモ]
同志……! そんなふうに思ってくれるの?
ありがとう! とっても光栄だわ!▼

ヒノカ

[ヒノカ]
よいしょ……っと。
ふう、これで荷運びもようやく半分か。▼
[オボロ]
あら、ヒノカ様、大変そうですね。
お手伝いさせてください!▼
[ヒノカ]
ありがとう、恩に着る。
この礼は必ずしよう。▼
[オボロ]
いえ、そんな、大げさな!
これも臣下の務めですから。▼
[ヒノカ]
臣下の務め、か……。▼
[オボロ]
ヒノカ様、遠い目をして……。
どうされました?▼
[ヒノカ]
ああ……ちょっと、アサマとセツナのことを
思い出していた。▼
もしあいつらがここにいても、荷運びを
手伝ってはくれなかっただろうな、と。▼
[オボロ]
まあ……確かにあのふたりは
そういう感じには見えませんものね。▼
アサマは理由をつけてやらないでしょうし、
セツナは荷を運ぼうとして崩すだけかと。▼
[ヒノカ]
そうなんだ。だからオボロが助けを申し出て
くれたのが、本当にありがたくてな。▼
はあ……他のきょうだいは、どうやって
臣下たちを従えているんだろうか……。▼
[オボロ]
正直、十分に良い雰囲気ですよ。
今の従え方が、ヒノカ様らしいと思います。▼
戦場でだって、目を見張るほどの連携で
私が割り込む隙もありませんでしたし。▼
[ヒノカ]
確かに、いざというときになれば、
あいつらも頼りになるからな。▼
面倒もあるが、ふたりがいると楽しい。
それが、良い雰囲気ということだろうか。▼
[オボロ]
そうですよ! それに、あのふたりは、
ヒノカ様が直々に選ばれたんですよね?▼
白夜では滅多にないことですし、
話に聞いたときは驚きました。▼
[ヒノカ]
ああ、そうだな。あいつらをどうしても
臣下にしたいという思いがあったんだ。▼
思っていたのとは違ったが、それでも
ふたりは大事だし、選んでよかったと思う。▼
[オボロ]
素敵なお話です。タクミ様のときは
通例どおりに臣下が決まったのですが……。▼
もしタクミ様が直々に私を
選んでくださっていたらと思うと……。▼
ああ……想像しただけで、
嬉しくて卒倒しそうです。▼
でも、いずれにせよ私は……
タクミ様の臣下になれて本当に幸せですよ。▼
[ヒノカ]
ふふっ、タクミはお前のような忠義者を
臣下に持って、本当に幸せ者だな。▼
……ところで、手伝ってもらった礼を
したいのだが……何か欲しいものはあるか?▼
[オボロ]
お礼だなんて! ……でも、それなら……。
ヒノカ様、ひとつ、お願いがあります。▼
今度、こちらの世界の服で、ヒノカ様を
着飾らせてほしいんです。▼
[ヒノカ]
着飾る? いいだろう。
オボロに任せるよ。▼
[オボロ]
ふふっ、折角ですから、白夜の姫らしい、
可憐な衣装にしましょうね。▼
[ヒノカ]
い、いや、そういうのは……。▼
[オボロ]
ヒノカ様? ヒノカ様は王女なのですから、
これも試練だと思って諦めてください。▼
[ヒノカ]
オボロ、目が輝きすぎだぞ。▼
[オボロ]
絶対に美しい姫になれますよ。ヒノカ様は
顔だちも体つきも素晴らしいんですから。▼
ヒノカ様を一目見たときから、
ずっとやりたいと思っていたんです。▼
[ヒノカ]
……わかった。そこまで言ってくれるので
あれば、私も腹を括ろう。頼んだぞ。▼

タクミ

[オボロ]
薙刀、弓、刀……うう、重そう。とりあえず
あっちの天幕に持っていけばいいのよね。▼
はあ……ヒナタのやつ、いつも不真面目だと
思ってたけど、いないとやっぱり大変だわ。▼
[タクミ]
あっ、オボロ。ここにいたんだ。
ちょっと用があったんだけど……。▼
[オボロ]
はい、タクミ様!
なんでしょうか?▼
[タクミ]
ああ、武器を運んでたんだ。僕も手伝うよ。
こっちは急ぎの用事じゃないからさ。▼
[オボロ]
いえ、そんな! タクミ様の手を
わずらわせるわけにはいきません。▼
[タクミ]
いいよ、ここは白夜じゃないんだし。
ヒナタもいないし、力仕事は大変だろ。▼
それにオボロには、こっちでもいろいろと
苦労をかけっぱなしだからね。▼
[オボロ]
そんな! 私はタクミ様のお役に立てて
本当にうれしく思っていますので……!▼
それにしても、ヒナタも間が悪いですよね。
今頃ひとりで何をしてるんでしょうか。▼
[タクミ]
さあ……たぶん、いつもどおり
刀の稽古でもしてるんじゃないかな。▼
また道場破りなんてしてないといいけど。
……ちょっと心配になってきた。▼
[オボロ]
案外、置いてけぼりにされたー、って
泣いてるかもしれませんよ?▼
[タクミ]
はは、そうかもしれないね。
これは帰ったあとが大変そうだ……。▼
……こういう話をしていると、
なんだか、白夜が恋しくなるな。▼
[オボロ]
そうですね……。
この世界は、白夜王国とは全然違いますし。▼
[タクミ]
うん。中でも一番こたえるのは料理かな。
美味しい味噌汁が恋しいよ。▼
この世界の料理も新鮮で面白かったけど、
こうも長く続くとね。▼
[オボロ]
でしたら、何とか材料を手に入れて、
私が毎日お作りします!▼
[タクミ]
本当かい? 無理はしないでいいからね。
ただでさえいろいろやってもらってるんだ。▼
[オボロ]
タクミ様、心配してくださるんですか。
……珍しいですね。▼
[タクミ]
し、失礼だな! 僕だって、たまには
臣下の心配くらいするよ!▼
[オボロ]
ふふっ、冗談ですよ。
ありがとうございます。▼
やっぱり他のみんながいないぶん、
仕事が増えましたし、ちょっと大変ですね。▼
特に力仕事が普段より多くなったせいか、
最近は筋肉痛が……。▼
早く白夜に帰って、
ゆっくり温泉にでも入りたいです。▼
[タクミ]
ああ、温泉もいいね。
国に戻ったら、みんなで温泉に行こう。▼
[オボロ]
タクミ様と温泉……ごくり。
……あっ、ご用とは何だったんですか?▼
[タクミ]
ああ、そうだった。先の戦闘のときに、
着物が破れてしまったんだ。▼
新しい着物を調達したいんだけど、
オボロしか適任はいないだろ?▼
[オボロ]
タクミ様、もったいないお言葉です……!
きっと期待に応えてみせます!▼
[タクミ]
はは、頼もしいね。僕が着るもので困る
ことがないのは、みんなオボロのおかげだ。▼
さて、これで運ぶのは全部かな。
それじゃ、よろしく頼むよ、オボロ。▼
(タクミが立ち去る)
[オボロ]
ふふ、どんなお召し物にしようかしら。▼
タクミ様は何を着ても凛々しいから、
迷っちゃうわ。▼
いつもの感じも捨てがたいけど、この世界の
服を着こなすお姿も目に焼き付けたい……!▼
よしっ! 最高の着物を用意して、
タクミ様をもっと素敵にしてみせるわ!▼

レオン

[レオン]
おはよう、オボロ。▼
(オボロ、怖い顔になる)
[レオン]
……おい、なぜ、僕の顔を見たとたん
その魔王みたいな顔になるんだ。▼
[オボロ]
えっ? ……あ、本当だわ。すみません、
無意識になってしまっていたみたいです。▼
うーん、これでも最近は、暗夜の方々からも
怖くなくなったと言われてるんですが。▼
[レオン]
……やっぱり、オボロにとって
僕は信頼に足らない、というわけか。▼
[オボロ]
いえ、レオン王子が良い人だということは
とっくにわかってるんですが、その……。▼
[レオン]
な、何だよ、そんなにじっと見て。▼
[オボロ]
レオン王子……。その法衣の着方は、
幼い頃からの癖なのでしょうか?▼
[レオン]
えっ? 法衣?
……わわっ、裏返ってる!▼
こ、これはさっき慌てて準備をしたからで、
いつもはこんなこと……!▼
[オボロ]
私の見た限り、レオン王子は、ここ数日
ずっと法衣が裏返しになってましたけど。▼
[レオン]
じゃあ、まさか僕に対してだけ
魔王みたいな顔をしていたのは……。▼
[オボロ]
その裏返った法衣が……もう何というか
お洒落への冒涜なんですよ、レオン王子!▼
[レオン]
冒涜だって……!?
僕にそんなつもりはない!▼
わざとじゃないんだし……、
それに服の着方なんて、僕の勝手だろ?▼
[オボロ]
なるほど……呉服屋の娘である私に、
喧嘩を売ろうと言うんですね?▼
いいですか? 服を正しく着ることは
最低限の礼儀なんです。▼
顔を合わせる相手への礼儀であり、
服を仕立てた人への礼儀でもあります!▼
だいたい、ノスフェラトゥでさえ、マスクを
正しい向きで着けているじゃないですか!▼
[レオン]
いや、ノスフェラトゥには服装も何も……。
だが確かに、礼儀というのは正論か……。▼
……すまない。個人としても、王族としても
軽率な発言だったよ。撤回しよう。▼
でも、つい間違えちゃうんだよ。
いっそ法衣に裏も表もなければいいのに。▼
[オボロ]
……何ですって?▼
[レオン]
あ、ご、ごめん! 僕が悪かったよ。
これからは、もっと気を配るように……。▼
[オボロ]
違います! 裏も表もない法衣……
それってすごく画期的じゃありませんか?▼
[レオン]
はあ? 何を言ってるんだよ。
いや、言い出したのは僕だっけ……?▼
[オボロ]
つまり! 裏返ししても問題ない仕立てに
すればいいってことですよ!▼
それが実現すれば、もうレオン王子に
私のひどい顔を見せずに済みますし……。▼
気分次第で裏と表、別々の見た目を
楽しめるなんて、お洒落じゃないですか!?▼
[レオン]
うん。僕にとっては、裏返しにならない
というだけでも、すごく助かるけど……。▼
でも……できるの?
そんな難しそうなこと。▼
[オボロ]
ふふん。私を誰だと思ってるんです?
これは挑戦しがいがありますよ。▼
[レオン]
頼もしいな、オボロは。
じゃあ、ぜひお願いするよ。▼
[オボロ]
承りました! レオン王子の惜しい部分を
解消できたら、私も嬉しいです。▼
[レオン]
惜しい部分……くっ、反論できない。
だけど新しい法衣、楽しみになってきたよ。▼
[オボロ]
はい、私も楽しくなってきました。
一世一代の大仕事、成し遂げてみせますよ!▼

エリーゼ

[オボロ]
ふふっ、今日は良い布が手に入ったわ。▼
どんな服を仕立てようかしら。
この色だと……羽織りにして着崩したら、
どこかのサイゾウみたいになりそうよね。▼
暗い色で、可愛くて、さらに上品な服……。
そうだ、エリーゼ王女のような服なら!▼
[エリーゼ]
オボロさーん、呼んだ? なになに?
今日は怖い顔じゃないんだね。▼
[オボロ]
エリーゼ王女!
そ、そうですね……。▼
私、なぜかあなたには、
あの顔にならないんです。▼
それよりも、急なお願いですみませんが、
その場で、くるっと一回転してもらえます?▼
[エリーゼ]
えっ? ……こうかな?
くるっ!▼
(エリーゼが一回転する)
[オボロ]
ありがとうございます!
ふんふん、参考にさせてもらいます。▼
[エリーゼ]
うんっ。よくわからないけど、
オボロさんの役に立てたなら良かったよー!▼
[オボロ]
暗夜のことは、やっぱりまだ
手放しには受け入れらないけど……。▼
エリーゼ王女の可憐さと、洗練された服の
お洒落さだけは、認めなきゃいけませんね。▼
[エリーゼ]
ありがとう! でも、そんなにお洒落かな?
自分では普通だと思うけど……。▼
この服だって、自分の好きなものを
たーくさん詰めて作ってもらっただけだし。▼
[オボロ]
へえ……。
他にはどんなものがお好きなんですか?▼
[エリーゼ]
えっとね、黒っぽいの以外だと、
白くてふわふわなのも好きだよ!▼
中でもあたしのお気に入りはね、白くて
すっごく可愛いサマードレスなの。▼
でもあたしはもう着れないサイズだから……
誰かに女の子が生まれたら、あげたいなー。▼
[オボロ]
サマードレス……ですか?▼
[エリーゼ]
夏用のワンピースのことだよ。
フリルがいっぱいで、よく着てたんだー。▼
[オボロ]
へえ……白夜でいう、
浴衣みたいなものなんでしょうか。▼
暗夜の服にはいろんな種類があるんですね。
これは、白夜も負けてられないわ……。▼
エリーゼ王女、今度、他にも服を
見せてもらってもよろしいですか?▼
[エリーゼ]
もちろん! オボロさんも、白夜の着物を
見せて! 着物にもいろいろあるんだよね?▼
[オボロ]
はい、よくご存じで。
さすがはエリーゼ王女です。▼
[エリーゼ]
えへへ。白夜のことを知りたくて、
お城の書庫でいろんな本を読んだんだよ!▼
白夜って着物以外にも、美味しそうな料理も
いっぱいで、家の造りも素敵だと思うの!▼
[オボロ]
エリーゼ王女……! なんて嬉しいことを
言ってくださるんでしょう……。▼
そうだ、これから仕立てる服が完成したら
受け取っていただけませんか?▼
[エリーゼ]
えっ、ほんとに!?
でも……いいの?▼
[オボロ]
もちろんですよ。暗夜の服の要素を
多く取り入れた着物にする予定なんです。▼
白夜と暗夜の友好を象徴するような服……。
是非エリーゼ王女に着ていただきたいです。▼
[エリーゼ]
白夜と暗夜が仲良く……。
わかった! 絶対に着るよ!▼
戦いが終わったら、きょうだいみんなで
白夜の着物を着るのが夢だったの!▼
白夜の王族の人たちも、みんな良い人だし、
一緒に仲良くお出かけしたいな!▼
その時は、暗夜のみんなにオボロさんを、
あたしの大事な友達って紹介するね!▼
[オボロ]
エリーゼ王女……ありがとうございます。
身に余るお言葉です!▼

アンナ

[アンナ]
あら? 何を縫っているの、オボロ?
それ、白夜の……ユカタ……だったかしら?▼
[オボロ]
そうよ。素敵な布が手に入ったの。
見て、なかなか良いものでしょ?▼
[アンナ]
あら?
こちらの世界の布を使っているのね。▼
なんだ、私に言ってくれたら、
白夜風の布を仕入れたのに……。▼
[オボロ]
ふっふっふ、甘いわね、アンナ。
浴衣というものは、奥が深いんだから。▼
もちろん白夜の伝統的な柄は素敵だけど
お洒落には、こういう遊び心も必要よ。▼
[アンナ]
へえ、なるほど……。
流石はオボロだわ……。▼
[オボロ]
他にも、いくつか仕立ててみたの。
帯や小物も、作れるものは作ってみたわ。▼
[アンナ]
確かに、どれも華やかで可愛いわね!▼
……そうだ! ねえ、オボロ。
これ、私に買い取らせてくれない?▼
あなたの仕立てた浴衣を、
うちの店に並べたいのよ!▼
[オボロ]
えっ、私の浴衣を? うーん……。
でも、趣味で作っているようなものだし。▼
[アンナ]
この出来だったら十分!
売り上げ倍増、間違いなしだわ。▼
それにこの柄を使えば、
こっちの世界の人も抵抗なく着てくれそう。▼
[オボロ]
うれしいわね。アンナに認められると、
仕立ての腕に自信が持てるわ。▼
だから、ぜひとも協力したいところでは
あるんだけど……。▼
[アンナ]
だけど……?
何か、気になることがあるのかしら?▼
[オボロ]
ええ。浴衣の着付けって独特で難しいのよ。
売るときに誰かが教えなきゃいけないわ。▼
それに私が元の世界に戻ったら、それ以降、
新しく商品を卸せなくなっちゃうし……。▼
[アンナ]
うっ……確かに。
課題が多いわね……。▼
でもオボロの素晴らしい商品を、ここで
埋もれさせるわけには……。そうだわ!▼
浴衣の仕立て方と着付け方を、
私に教えてくれないかしら?▼
[オボロ]
えっ、まさかアンナが仕立てるの? 白夜の
縫いは独特だし、手間も時間もかかるわよ?▼
[アンナ]
ええ、任せてちょうだい! オボロ
そっくりにできるようになって見せるわ!▼
[オボロ]
アンナの器用さは知ってるけど、なかなか
険しい道のりになるんじゃないかしら……。▼
[アンナ]
大丈夫!
根性なら自信あり!▼
[オボロ]
……まったくもう。アンナにそこまで
言われたら、断るわけにはいかないわね。▼
[アンナ]
本当? オボロ、ありがとう!
ど、どれくらい払えばいいのかしら……。▼
[オボロ]
ふふっ、根っからの商売人なのね、アンナ。
教えるだけなら、お金なんていいわよ。▼
[アンナ]
えっ、本当にいいの? だって、
あなたの技術を売ってくれと言ってるのよ?▼
[オボロ]
どうせ趣味の延長なんだから、構わないわ。
……それに、私とアンナの仲でしょ?▼
[アンナ]
わかったわ。それなら、まずはオボロの
仕立てた着物をこの世界に広めるわ。▼
あなたという素敵な仕立て師がいることを
みんなに知ってもらわなきゃ!▼
それで、私がその後を継ぐの。
オボロの名はこの世界に永遠に刻まれるわ!▼
[オボロ]
や、やり過ぎな気もするけど……。
でもアンナの気持ちは伝わったわ。▼
まずは、この浴衣を一緒に仕立てましょ?
お手本を見せるから、覚えていってね。▼
完成したら、アンナにあげるわ。私が元の
世界に帰っても、大切にしてちょうだい。▼
[アンナ]
ありがとう! これだけは売り物にせず、
オボロのことを想って着ることにするわ。▼

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Last-modified: 2024-08-10 (土) 04:22:21
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