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会話集/記憶の欠片
目指す先は†
- [フォルス]
- おい、パイソン!
もっと早く歩けないのか?▼
- [パイソン]
- 無茶言うなって、フォルス……
昨日から歩き通しなんだぞ。▼
- [フォルス]
- なにを情けないことを……▼
僕たちはこれから、祖国ソフィアの
命運をかけて戦うために▼
誇り高き解放軍に参加するんだぞ。
そんな情けない有様でどうする!▼
- [パイソン]
- それもなあ……
ねえ、本気で言ってんの?▼
- [フォルス]
- ああ、本気だとも。▼
なんだパイソン。
いまさら怖気づいたのか?▼
- [パイソン]
- 別に、怖くはねえけどさ。▼
参加したところで、
意味あんのかねえ……▼
解放軍のもとになった騎士団って、
貴族の坊ちゃんばっかりなんだろ?▼
俺たちなんか相手にされねえよ。
どうせまた雑兵扱いだって。▼
- [フォルス]
- そんなことはない!▼
……だろう、多分。▼
- [パイソン]
- おおい……
お前だって疑ってんじゃねえか。▼
- [フォルス]
- た、たしかにその可能性は
否定できないが……▼
解放軍のリーダー、クレーベさまは
公明正大な方と聞く。▼
僕たちの働きを、
正当に評価してくれるかもしれない。▼
少なくとも、いままでの
ボンクラ領主に仕えるよりましだろう?▼
- [パイソン]
- そりゃ、そうかもしれないけどさ……▼
軍人やめるっていう選択肢は
ないわけね。▼
- [フォルス]
- やめてどうする。
実家に帰って大工を継ぐのか?▼
- [パイソン]
- ええ? うーん……
いまさらそれもなあ。▼
- [フォルス]
- だろう?
それだけの腕を持ちながらもったいない。▼
僕もいまさら、父のあとを継いで
学者になれるとも思わない。▼
ここまで軍人として経験を積んできたんだ。▼
どうせなら、やれるところまで
やってみたいじゃないか。▼
- [パイソン]
- はあ……
相変わらず前向きだねえ。▼
- [フォルス]
- 違うな、
後ろを振り返るのが怖いだけさ。▼
- [パイソン]
- ……へえ、
お前でもそういうこと言うのね。▼
- [フォルス]
- たまにはな。
さあ行こう!▼
この森を抜ければ
解放軍のアジトはもうすぐだ。▼
急がないと、日が暮れてしまうぞ。▼
- [パイソン]
- へいへい……▼
コメント†
Last-modified: 2020-09-29 (火) 16:01:42