[リーフ]
アウグスト
ここは?・・・▼
[アウグスト]
すでにロプトの神殿内です
リーフ様
御用心ください!▼⇒
[リーフ]
そうか・・・
暗くてなにも見えないが・・・
エーヴェルはどこにいるのだろう▼
[アウグスト]
いずれにしても
進むより他に手はありませぬ▼⇒
たぶん、中央の魔法陣から
ベルドのいる祭壇へぬけるのでしょう▼↓
王子、あせりは禁物ですぞ
どうかおちついて
しんちょうにお進みください▼
[エーヴェル]
・・・・・・▼
[リーフ]
エーヴェル、しっかりしろ
エーヴェル!▼⇒
[エーヴェル]
・・・・・・▼
[リーフ]
エーヴェル、ぼくだ、リーフだ
分からないのか!▼⇒
[エーヴェル]
・・・りーふ・・・さま・・・りーふ・・・▼↓
はっ! リーフさま!
なぜここに? 早く脱出を・・・▼
[リーフ]
エーヴェル、ちがうんだ、エーヴェル・・・▼⇒
[エーヴェル]
ちがう?
でもこの剣闘場は・・・
え? ここは・・・▼
[リーフ]
エーヴェル、よかった、元に戻って・・・▼⇒
[エーヴェル]
リーフ様、私はいったい・・・▼
[リーフ]
ごめん
今話しているひまはないんだ▼⇒
ぼくたちは、今マンスターを
いや、トラキアを帝国から解放するために
戦っている▼↓
エーヴェル、力を貸してほしい!▼↓
[エーヴェル]
それはもちろんですが・・・
戦いが終われば
教えていただけますか?▼
[リーフ]
もちろんさ
エーヴェル
話したいことがいっぱいあるんだ・・・▼
[エーヴェル]
・・・・・・▼
[マリータ]
お母様! しっかりして お母様!▼⇒
[エーヴェル]
・・・・・・▼
[マリータ]
お母様! あたしがわからないの?▼⇒
[エーヴェル]
・・・・・・▼
[マリータ]
お母様、ごめんなさい・・・
あたし・・・あたし・・・▼⇒
[エーヴェル]
・・・なにを泣くの・・・マリータ・・・▼
[マリータ]
えっ・・・お母様?▼⇒
[エーヴェル]
よかった、正気に戻ったのね
さあ、早くここから・・・
えっ、ここは・・・▼
[マリータ]
お母様! よかった・・・▼⇒
[エーヴェル]
マリータ、ここは一体・・・
私はどうしてここに?▼
[マリータ]
お母様は・・・レイドリックに石にされて・・・▼⇒
[エーヴェル]
石に?
・・・そういえば、レイドリックは?▼
[マリータ]
レイドリックはあたしたちがたおしたわ
でも、まだ、ロプトの者たちが・・・
お母様、お願い、あたしたちに力を貸して!▼⇒
[エーヴェル]
もちろんよ、マリータ・・・
ごめんなさい、ずいぶん心配させたようね
私もまだまだ、ね・・・▼
[マリータ]
お母様・・・▼
[リーフ]
エーヴェル・・・
会いたかった・・・▼↓
この一年
エーヴェルと再会できる日を夢見て
ぼくは帝国と戦ってきた▼↓
それがやっと実現できたんだ
これほどうれしいことはない▼
[エーヴェル]
リーフ様・・・
もうあれから
一年もたっていたのですね・・・▼⇒
リーフ様
ほんとに見ちがえるよう・・・
りっぱな君主になられました▼↓
[リーフ]
それもみんな
エーヴェルのおかげだ
フィアナ村での3年間は本当に楽しかった▼↓
村の若者達に混じって遊んだり
ケンカしたり・・・▼↓
エーヴェルには何度もしかられたけど
しかられることさえうれしかったよ▼↓
フィンが父親で
エーヴェルが母親で
ナンナとマリータが妹で▼↓
村にはオーシンやハルヴァンみたいな
友達がいて、こんな日がずっと続けば
いいのにと思っていた▼↓
エーヴェルは母上のようだった
ずっと忘れていた
母上のぬくもりだった▼
[エーヴェル]
あの日・・・
重傷をおったフィンを馬の背に乗せて
王子とナンナ様は村にやってきました▼⇒
ナンナ様はどうか父をお救いくださいと
目にいっぱい涙をためて
私にすがりつかれました▼↓
でもリーフ様は、私をにらみつけて
『助けてくれたらこれをやる』と
腰にあった剣を差し出されただけ・・・▼↓
聞けば母上の形見だという
まだほんの少年なのに、よほどの苦労を
してきたのだと思いました▼↓
リーフ様
私には若い頃のきおくがありません▼↓
十数年前
イスの海岸に倒れていたところを
村人に助けられたのです▼↓
私は何者なのか・・・
夫は・・・子供はいたのか・・・
それすらおぼえていないのです▼↓
でもあなたたち二人を見たとき
私の過去にも同じようなことが
あったと気づきました▼↓
その日から
あなたたちをわが子とも思い
きびしく育てることにいたしました▼↓
でもまさか
レンスターの王子だとは
思いもしなかった・・・▼↓
※ナンナ生存時のみ
[ナンナ]
エーヴェル・・・
私はマリータがうらやましかった▼↓
私にもお母様がいらっしゃれば
マリータのように甘えられるのに・・・
そう思って何度も泣きました▼↓
でもあなたは、私たちを分けへだてなく
愛してくださいました
本当に、感謝しています▼
[エーヴェル]
ナンナ様・・・
あなたは
名門ノディオン国の姫様です▼⇒
聖騎士ヘズルの雄雄しい血は
あなたの体にも流れています▼↓
どうぞ勇気を持って
リーフ様とともに生きてください▼↓
あなたのお母様は
きっと生きていらっしゃいます
私でさえこのように再会できたのです▼↓
あきらめないで
きっと会えますから・・・▼↓
※ダグダ生存時のみ
[ダグダ]
エーヴェル
あんたはりっぱだよ
男のわしだってかなわねぇ▼
[エーヴェル]
ダクダ
あなたには感謝しています▼⇒
フィアナ村を守れたのも
私が今日まで生きてこられたのも
みんなあなたのおかげです▼↓
ありがとう、ダクダ・・・▼↓
[ダグダ]
ば、ばかなことを・・・
わ、わしはただ・・・▼↓
※タニア生存時のみ
[タニア]
おやじ、何を赤くなってんだよ!
もう、情けないんだからっ
しっかりしなさいよ!!▼↓
※ハルヴァン生存時のみ
[ハルヴァン]
エーヴェル様は
私たち村の若者にとっても
母親のような方でした▼↓
特に両親のいない私たち兄妹は
エーヴェル様に育てて
いただいたようなものです▼↓
だから私は・・・
エーヴェル様を取り戻すために
今日まで戦ってきたのです▼
[エーヴェル]
ハルヴァン・・・
あなたにも心配をかけましたね▼⇒
この戦いが終わったら
一緒にフィアナへ帰りましょう
きっとパトリシアも心配しているわ▼↓
※オーシン生存時のみ
[オーシン]
母親かぁ・・・そうだよなあ
俺もオフクロは死んじまったけど
オヤジはまだピンピンしてるし▼↓
あんなヤツでもいないよか
マシなのかも知れねぇなあ・・・▼
[エーヴェル]
そうですよオーシン
ハルヴァンにくらべたら
あなたはまだ幸せなのですよ▼⇒
フィアナに帰ったら
お父様を大事になさいね▼↓
※マリータ生存時のみ
[エーヴェル]
マリータ?
どうしたの?
そんなところで一人・・・▼↓
[マリータ]
お母様・・・▼
[エーヴェル]
あらあら、まるで子供みたい
そんなに泣きはらしては
せっかくの美人がだいなしだわ▼⇒
ほら、涙をぬぐって・・・▼↓
[マリータ]
お母様!・・・
あたし・・・
あたし・・・▼
[エーヴェル]
もういいのです
もういいのよマリータ・・・▼⇒
※ガルザス生存時のみ
[エーヴェル]
あなたは?・・・▼↓
[ガルザス]
このまま立ち去ろうと思ったが
やはり一言だけいっておきたかった▼↓
娘を・・・
ここまで育ててくれたこと・・・
礼をいう▼
[エーヴェル]
あっ!?・・・
あなたはマリータの・・・▼⇒
[ガルザス]
そうだ・・・
母親はこの子を産んですぐに死んだが
その後、一緒に旅をしていた▼↓
だが、ほんの少し目を逃したすきに
奴隷商人に奪われてしまった・・・▼
[エーヴェル]
コノートの街の奴隷市場で
まだあどけない少女が
くさりにつながれ売られていました▼⇒
それを見た私は、怒りのあまり
奴隷商人や用心棒を
すべて殺してしまった・・・▼↓
少女のくさりをといて、名前を聞くと
マリータだと教えてくれました▼↓
少し前まで父親と一緒にいたと言うので
すぐにあたりを探したけど
見つけることはできませんでした▼↓
[ガルザス]
いや・・・俺が悪かったのだ・・・
小さな子供を連れて旅をするなど
もともと無理だったのだ▼↓
娘はおまえにひろわれて幸せだった▼↓
勝手なことをと思うかもしれぬが
これからも娘を
見てやってはくれないだろうか・・・▼
[エーヴェル]
ええ、もちろんです▼⇒
マリータはもう私の娘・・・
たとえあなたが望まれたとしても
手放すつもりはありません▼↓
[ガルザス]
そうか・・・
この仕事がおわったら俺はまた旅に出る
もう二度と会うこともあるまい▼
[エーヴェル]
剣士ガルザス
あなたに一つだけ
お願いがあります▼⇒
[ガルザス]
なんだ?
俺にできることなら
どのようなことでもするが・・・▼
[エーヴェル]
年に一度だけフイアナ村に
立ち寄っていただけませんか?
それ以上は望みません・・・▼⇒
[ガルザス]
・・・・・・
わかった・・・
そうしよう・・・▼↓
※フィン生存時のみ
[フィン]
エーヴェル・・・
いろいろとすまなかったな
私からも礼をいわねばならぬ▼
[エーヴェル]
フィンこそご苦労様でしたね▼⇒
あなたほどの騎士は
この大陸中を探してもいないでしょうね
本当にりっぱだと思います▼↓
[フィン]
エーヴェル・・・▼↓
これは話すまいと思っていたが
さきほどのリーフ様との話を聞いて
もう黙ってはいられなくなった▼↓
私はあなたによくにた人を
知っているのだ・・・▼
[エーヴェル]
私に?・・・
初めて聞く話ですね
フィン、本当なのですか?・・・▼⇒
[フィン]
ああ・・・
キュアン様とともに戦っていた頃
シグルド軍の中に一人の女戦士がいた▼↓
ブロンドの長いかみをなびかせて
戦場に立つその姿は
まるで女神と見まがうほどに美しかった▼↓
その人は聖弓イチイバルを受け継ぐ
ユングヴィ家の公女だった・・・
名前は・・・ブリギッドという・・・▼
[エーヴェル]
ブリギッド?・・・
フィンは、その人が私だとでも
言いたいのですか?▼⇒
[フィン]
ああ・・・
たぶん・・・▼
[エーヴェル]
ふふっ・・・
フィンは意外に
ロマンチストなのですね▼⇒
もし私が聖戦士の血を受け継ぐものなら
体のどこかに聖痕があるはずでしょう
でも、そんなものはどこにもないわ▼↓
フィン、あなたの思いちがいです
私はただの旅の傭兵
フィアナ村のエーヴェルです・・・▼