ダンツヒ砦をこえ、マンスターへの道を
ひた進むリーフたち『解放軍』▼↓
その目の前に、トラキア半島最大の川
トラキア大河が広大なその姿をあらわす▼↓
これまで、その豊かな水で北トラキア地方に
多くのめぐみを与えてきたトラキア大河▼↓
このトラキア大河をこえれば
マンスターは目の前である▼
[リーフ]
トラキアの大河か・・・
いつ見ても
この広大さには心を奪われる▼↓
この水の清らかさはどうだ
まさに大地母神エスニャのおめぐみだな▼
[アウグスト]
そうですかな
私には真っ赤な血の川に見えますが・・・▼⇒
確かに
この大河は多くのめぐみを
われわれに与えてきました▼↓
だが、それゆえに
人々のあくなき欲望をさそい▼↓
今まで何度となく
この河をめぐって
戦いがくり広げられてきたのです▼↓
王子の祖父である先のレンスター王も
この河で戦死なされたのですぞ▼↓
[リーフ]
そうだったな・・・
お祖父さまは、この河で・・・▼
[アウグスト]
正確にはここではなく
もっと下流に位置する
トラキア大橋でですが▼⇒
コノートの突然の裏切りにより
軍は総崩れ、国王も戦死なされた▼↓
この河は守るに易く攻めるに難し
ゆえに、敵もここで食いとめるべく
強力な陣容でのぞんでくるでしょう▼↓
リーフ王子、この戦いは
今までのどの戦いよりも
困難が予想されます▼↓
心を引きしめて
のぞまれますよう・・・▼
[コーエン]
サイアス
もうよい、おまえはもう去れ!▼
[サイアス]
いえ
私は最後まで伯爵のおそばにいます▼⇒
[コーエン]
わしを救いたいと思うのなら
まずわしの話を聞け▼↓
おまえも覚えておろう▼↓
わが娘アイーダは
おまえを守ろうとして
マンフロイめに殺された▼↓
わしは人里はなれた教会に
おまえを隠し、マンフロイの
しつようなおどしにもたえた▼↓
ただの軍司令官として
この辺境に身をさらしているのは
すべてマンフロイの差し金によるものだ▼↓
あれから十余年・・・
おまえは実力を認められ
ヴェルトマーの宮廷司祭にまでなった▼↓
陛下に信頼され
もうマンフロイでさえ手は出せぬと
わしは喜んだ▼↓
だが、ユリウス殿下の覚せいとともに
ロプト教団の力は
皇帝をもしのぐようになってきた▼↓
サイアス
おまえにはファラの聖痕が出ておろう▼↓
それは
ユリウス皇子にもユリア皇女にも
なかったもの▼↓
そして
マンフロイが恐れたのも
それゆえだ▼↓
サイアス、命を永らえよ
おまえはファラの戦士・・・
ヴェルトマーの血を残さねばならぬ▼↓
今はその事実をかくし
力をたくわえるのだ▼
※オルエンがリーフ軍に加わっていて、生存している場合のみ
[ラインハルト]
サイアス卿
お久しぶりです▼
[サイアス]
ラインハルト将軍!
どうしてあなたが?▼⇒
イシュタル王女は
帰国されたと聞きましたが
ご一緒ではなかったのですか?▼↓
[ラインハルト]
妹のことが気がかりゆえ
しばらく残ることにいたしました▼↓
それにイシュタル様には
もう私は必要ないそうですから▼
[サイアス]
王女がそう言われたのですか?▼⇒
[ラインハルト]
はい
ユリウス様のこともあるゆえ
もうかまってくれるなと・・・▼
[サイアス]
・・・・・・▼⇒
[サイアス]
ラインハルト卿▼↓
言いにくいことですが
オルエンどのは敵に
ねがえったと聞いておりますが?▼↓
[ラインハルト]
・・・ええ▼↓
だが、オルエンはまだ子どもです
きっとだまされているのです
私が話せばわかってくれると思います▼
[サイアス]
お気持ちはわかりますが
彼女はもうりっぱな大人ですよ▼⇒
いつまでも
あなたの後を追って走る少女でない▼↓
彼女には彼女の生き方がある
それだけはわかってあげることです▼↓
[ラインハルト]
オルエンの生き方・・・
私とはちがう生き方があると
司祭は、そう言われるのですか?▼
[サイアス]
ええ・・・▼⇒
だが、いずれにしても一度は
話し合われたほうがいいでしょう
チャンスがあればの話ですが・・・▼
[オルエン]
兄上!・・・▼↓
ゲルプリッターを見て
もしやと思いましたが
やはり兄上でしたか!▼
[ラインハルト]
オルエン
久しぶりだな・・・
会えてうれしいぞ▼⇒
[オルエン]
兄上・・・
私は・・・▼
[ラインハルト]
まあいい
話はあとでゆっくりしよう▼⇒
今はとにかく
おまえの無事を喜びたい
みんな心配しているぞ▼↓
オルエン・・・
一緒に国へ戻ろう▼↓
[オルエン]
いえ・・・
私はフリージへは戻りません▼↓
国へ帰るのは
ロプトから子供達を取り戻してから・・・
そう決めたのです▼
[ラインハルト]
オルエン、たのむ
言うことを聞いてくれ▼⇒
おまえは大事な妹だ
失いたくはないのだ!▼↓
[オルエン]
私は一人の人間として
考え、なやみ、苦しみぬいて
この決心をいたしました▼↓
たとえ兄上のお言葉でも
変えることはできません▼
[ラインハルト]
では・・・
私たちは敵対することになるぞ
オルエンは私と戦うというのか?▼⇒
[オルエン]
兄上が私たちの
行くてをはばむというなら・・・
そのときは・・・▼
[ラインハルト]
ふっ・・・
本気のようだな・・・▼⇒
確かにサイアス様の言われる通りだ
おまえは大人になったようだ
わかった、もういい・・・好きにしろ▼↓
[ラインハルト]
これは、兄としての最後の気持ちだ
もってゆけ!▼↓
[オルエン]
これは!?
兄上が一番大事にされていた
剣ではありませんか!▼
[ラインハルト]
ああ・・・▼⇒
イシュタル様からいただいた聖剣だが
私にはもう必要ない
おまえが使うといい▼↓
[オルエン]
でもどうして?
あんなに大事にされていたのに・・・▼
[ラインハルト]
話はこれで終わりだ
自軍に戻れ、オルエン!▼⇒
次に戦場であったときは
たとえ妹とてようしゃはしないぞ!
いいな!!▼
※コーエン生存時
[コーエン]
敵があんなところにまで・・・
もうよい、サイアス
お前は去れ!▼
[サイアス]
いえ、やはり私は伯爵と・・・▼⇒
[コーエン]
だまれ!
お前はわしの言うことが聞けぬのか!
ゆけ!▼
[サイアス]
待ってください!
私は・・・▼
※コーエン死亡・捕虜時
[サイアス]
伯爵・・・
私は・・・やはり・・・
死んではならぬのですか・・・▼
※サイアス離脱前
[サイアス]
・・・よし、今です!
橋を落としなさい!
ゲルプリッターに攻撃の指示を!▼
※サイアス離脱後
[兵士(アイヒマン顔)]
今だ!
橋を落とせ!
[ラインハルト]
いよいよ敵が近づいてきたぞ!
ゲルプリッターの名にかけて
この城には近づけるな!▼
[アウグスト]
ようやく河をこえましたな▼
[リーフ]
多くのものが血を流した河・・・か
アウグストが言おうとしていたことが
なんとなくわかった気がするよ▼⇒
[アウグスト]
・・・一度流れた血は元には戻りません▼↓
大事なのは
その血をいかに価値あるものにするか
ということです▼↓
さあ、マンスターはもうすぐですぞ
先を急ぎましょう、リーフ王子▼
[市民(おじいさん)]
川の向こうは帝国の兵隊でいっぱいじゃ
中には恐ろしい魔法を使う連中が
いるという話も聞く▼↓
何の準備もせずに行くのは危険じゃ
このせいすいを持ってゆきなされ▼
[市民(男)]
トラキア大河は広い・・・▼
まともに進んじゃ川をこえる前に
帝国の総攻撃をまともにうけちまう▼↓
このワープの杖を使って
帝国軍の後ろから攻撃したりすりゃ
けっこう楽になるんじゃねえかな▼
[市民(おじさん)]
トラキア大河は広い・・・▼
だから気をつけて進まねえと
すぐ離れ離れになっちまうぜ▼↓
このレスキューの杖を使えば
すぐに近くに連れ戻すことができる・・・
便利な杖だぜ、こいつは▼
これ以上
先には進ません!
帝国は・・・負けぬ・・・
ぐふっ!
・・・言うべきことは何もない
これも運命か・・・
許せ・・・
これまで・・・か・・・
・・・また会おう・・・
手を引きなさい・・・
あなたでは
私に勝てません・・・