ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記・マスターバイブル 最終更新日:2001/07/07

会話集/MAP33 聖剣サリア(火の神殿)



■オープニング

(「MAP33 聖剣サリア(火の神殿)」)

(フォーカス、ホームズ)

(背景、火の神殿)

[ホームズ](右)
クラリス神官長
さっきサリアの聖剣って言ったよな

[クラリス](左)
ええ
サリア王国に伝わる聖なる剣が
この神殿内に隠されています

グエンカオスの暗黒魔法
ザッハークを破るためには
どうしても聖剣が必要なのです

[ホームズ]
だがよ、俺たちも昔
聖剣を求めてここまで来たが
神殿の奧には一本の古びた剣しか
残されていなかったぜ
床に突き刺さっていて
抜く事はできなかったがな

[クラリス]
その古びた剣が聖剣サリアなのです
そして、今のあなたならば
引き抜く事ができるのです

[ホームズ]
あの古びた剣が聖剣?
今の俺なら引き抜けるだと?
一体どういうことなんだ!

[クラリス]
とにかく聖剣がある場所へ!
グズグズしていては
ガーゼル軍に包囲されてしまいます

■バール初戦時

漆黒の闇に宿りし
大いなるガーゼルの瘴気よ
無慈悲なる破滅の罰となりて
我らが敵を滅ぼしたまえ!

■バール撃破時

愚か者どもめ……
ガーゼル神の裁きを受けて
滅ぼされるがいい……

■コマンド「聖剣」実行時

(フォーカス、ホームズ)

(背景、フィールドマップ)

[ホームズ](右)
やはりただの古びた剣じゃねえか
こんなもの引き抜けるわけねえだろ

[シゲン](左)
ぐちぐち言ってないで
とにかく抜いてみろよ

[ホームズ]
ちっ……
わかったよ!

(光と揺れ、聖剣復活ムーヴィー)

[ホームズ]
わわわわっ
な、なんだよ、これは!?

[クラリス](左)
聖剣サリアが甦ったのです
あなたの勇気と
カトリ様の愛によって……

[ホームズ]
どういうことなんだ?
カトリの愛ってのはなんだよ

[クラリス]
あなたがカトリ様から預かった
サリアの腕輪が
聖剣を甦らせるカギなのです

腕輪に付いていた紋章が
剣の柄に収まったことで
サリアの剣は大いなるユトナ神の
聖剣として甦ったのです……

[ホームズ]
カトリの愛か……
わかったよ、神官長
このサリアの聖剣さえあれば
グエンカオスだって倒せるわけだろ

ああ、やってやるぜ
それでカトリが助けられるのなら
今すぐにでもやってやる!

(「ホームズは ☆聖剣サリアをてにいれた」)

(神殿内、神話の間へ)

(フォーカス、ホームズ、クラリス)

(背景、神話の間入り口)

[ホームズ](右)
神話の間か……
前にも来たことがあるが
俺には古代文字が読めなかった

(壁絵の側へ)

(フォーカス、ホームズ、クラリス)

(背景、一枚目の壁絵)

[ホームズ]
神官長、あんたなら
この意味がわかるんだろう
教えてくれねえか

[クラリス](左)
ええ、いいでしょう

この一枚目の絵には
「暗黒神の支配する時代
 一人の奴隷剣士ありき
 自由を求める民衆を率いて
 暗黒神ガーゼルに立ち向かうなり」
と記されており

(二枚目の前に移動)

(フォーカス、ホームズ、クラリス)

(背景、ニ枚目の壁絵)

[クラリス]
この二枚目の絵には
「荒れ狂う魔神の炎
 絶望の人々を焼き尽くす
 勇者、渾身の力で戦えども
 その身、炎の中に燃え尽きんとす
 彼、神に祈る
 我に力を、闇を打ち消す光をと」

(三枚目の前に移動)

(フォーカス、ホームズ、クラリス)

(背景、三枚目の壁絵)

[クラリス]
三枚目のこの絵には
「刹那、一人の美しき少女
 白き竜とともに現れて
 魔神の炎を打ちくだかん
 少女は微笑む
 汝、勇気あるもの、美しい者よ
 この剣をそなたに託す
 我に代わりて
 悪しき者を滅ぼすべし」
と記されています

(四枚目の前に移動)

(フォーカス、ホームズ、クラリス)

(背景、四枚目の壁絵)

[クラリス]
四枚目のこの絵には
「少女の名はユトナ
 大地母神ミラドナの娘
 小さな女神にして巨大なる竜
 勇者、女神の愛を得て
 暗黒神を打ち果たすなり」
と記されています

(五枚目の前に移動)

(フォーカス、ホームズ、クラリス)

(背景、五枚目の壁絵)

[クラリス]
そして結びの五枚目には
「勇者、王となりて
 我らが大地に永久の繁栄を導かん
 勇者、滅するとも
 その愛は永久に消えなん」
と記されているのです

[ホームズ]
なんだ
ようするにカーリュオン神話の抜粋か
なんのひねりもねえありふれた英雄伝説だ
期待して損をしたぜ

[クラリス]
あなたはカーリュオン伝説を
信じていないのですか

[ホームズ]
そりゃそうだろ
英雄伝説なんてモンは
支配者が自分たちを正当化するために
作り出した幻想だ

貴族たちを見てみろ
生まれたときから民の上に立ち
働かなくとも贅沢に暮らせる
初代王朝の子孫だというだけで
本人の能力や努力とは無関係に
ふんぞり返っていられるわけだ

庶民は騙されやすい
英雄を信じて崇拝すれば
その子孫も偉いと思っちまうんだからな

もしも実在したカーリュオンが
ただの女好きで
ぶさいくなヤツだとわかったら
世の中は一気に
ひっくり返っちまうんじゃないか

[クラリス]
確かに英雄伝説の大部分は
後から作られたものでしょう
しかしこの壁絵は七百年の間
真実だけを語り続けてきました

カーリュオンとユトナの愛は
永遠不滅であったと
私は信じているのです

[ホームズ]
すまん
ちょっと言い過ぎた
俺だってカーリュオンとユトナの愛を
疑っているわけじゃない
ただ……

[クラリス]
ええ、わかっています

ホームズ様、そろそろ行きましょうか
この先は地下の洞窟が
果てしなく続いています
邪神の祭壇まで
数日はかかるかも知れません

[ホームズ]
覚悟はしているさ

クラリス神官長
ここから先は俺たちだけで充分だ
あんたは先に帰ってくれ

[クラリス]
どうしてですか

[ホームズ]
正直に言わせてもらうが
足手まといなんだ
あんたを気遣っていては
俺たちは満足に戦えない

[クラリス]
そうですか……
わかりました、私はサリアに戻ります
カトリ様をどうか……お願いします

[ホームズ]
それは任せてくれ

クラリス神官長、一つだけ頼みがある
聞いてくれるか

[クラリス]
はい……

[ホームズ]
リュナンとエンテを……
見守ってやってくれ……

(ワールドマップへ)

(フォーカス、リーヴェ王宮)

(背景、リーヴェ王宮玉座)

[セオドラ](右)
ソフィア大公国のレシエ姫を
お連れいたしました

[レシエ](右)
バルカ様、ジュリアス様
お久しぶりでございます

[バルカ](左)
レシエ、待っていたぞ
挨拶などはいいから経緯を話してくれ

[レシエ]
はい、少し長くなりますが
私がこれまでに知ったことを
順を追ってお話しいたします

14年前
アーレス殿下の館が賊に襲われ
セレーヌ夫人が亡くなられたことは
お二方ともご存知ですね

[バルカ]
無論だ
俺たちはガーゼルと戦っていて
不在だったが
連絡を受けて愕然とした
夫人は殺され
二人の幼子も行方知れずとは
兄上の嘆きを思うと心が痛んだぞ

[レシエ]
その二人の幼子ですが
実は乳母が連れて
館を逃げ出していたのです

[バルカ]
なんだと!?
では二人は助かっていたというのか!

[レシエ]
はい、乳母は追っ手に殺されましたが
お二人は旅の女剣士に拾われ
命を救われたそうです

[バルカ]
その女はなぜ届け出なかったのだ
王宮に届ければ褒美をもらえるとは
考えなかったのか

[レシエ]
剣士は乳母から
賊の正体を聞いていたのです
それゆえ誰にも告げずに
カナンから逃れようとしました

[バルカ]
どういうことだ?
賊はカナン王国と
関係あるものだとでも言うのか

[レシエ]
はい……アーレス館を襲い
セレーヌ様を殺害したのは
バハヌーク王妃カルラでした

カルラはネイファ様を拉致する目的で
館に侵入したのですが、セレーヌ様に
抵抗されて殺害したそうです

[バルカ]
なんだと!?
あの女が姉上を!……
ま、まさか……

[レシエ]
カルラはガーゼル教国の魔女です
カナン王国との戦いで
敗勢が濃くなったガーゼル教国は
魔女カルラを送り込み
カナン王国を内部から
切り崩そうと考えたのです

[バルカ]
なんということだ……
それで父上は
あの女に騙されてしまったのか

[レシエ]
カルラは国王を虜にして
徐々に洗脳したようです

[バルカ]
……だがレシエ
カルラは何のために
ネイファを奪おうとしたのだ

[レシエ]
ガーゼルの儀式……
邪神復活の生け贄として使うためです

[バルカ]
なんだと!?
奴らは邪神の復活を本気で
考えているのか

[レシエ]
はい、それは間違いありません
現にネイファ様は再び……

[バルカ]
なに?……
まさかネイファが
囚われたというのではあるまいな

[レシエ]
残念ですが
風の神殿でグエンに襲われ
囚われてしまいました

[バルカ]
なんだと!
お前がついていながら
何と言うことだ!

[レシエ]
もうしわけございません……

[ジュリアス](左)
兄上
とりあえずレシエの話を聞きましょう

レシエ
話を続けてくれ

[レシエ]
はい

カナンを逃れた剣士は
お二人を自分の街に連れ帰り
自分の子供として育てました
彼女の名はカティナ
エリアルの傭兵王テムジンの娘です

[バルカ]
なんだと!?
テムジンならばアーレス兄上とも
旧知の仲ではないか!
その娘が兄の子供たちを
救ったというのか

[レシエ]
カティナは二人を拾った孤児と偽り
父親にも真実を告げなかったそうです
二人はカティナの子として育てられ
立派な若者に成長しました

しかし昨年
ネイファ様が15歳になられて
ある出来事が起こりました
ふとした出来事から
ネイファ様の中に眠る聖竜ラキスが
目覚めて、イストリア兵
数十人を焼き殺してしまったのです

ネイファ様はそのショックで
口も利けぬようになり
セネト様も自分の出生について
疑問を持つようになりました

ガーゼルの勢力は日々強力になり
もはや自分の力だけでは子供たちを
守りきれないと思ったカティナは
テムジンに真実を話して
助けを求めました

驚いたテムジンは
エーゼン老師に相談し
老師は私に連絡を下さいました
私がエリアルを訪れたときには
お二人ともすでに
カティナから真実を聞かされており
かなりショックなご様子でした

[バルカ]
そうだろう……
無理もない……

[レシエ]
ですがセネト様はおっしゃいました
自分はネイファを守るためなら
どんなことでもする
妹を苦しめるものは
ガーゼルであろうとカナンであろうと
容赦はしない、と……

[バルカ]
つまりセネトは妹を守るために
ガーゼル教国と戦ってきたわけか

やはり血は争えぬな
アーレス兄上も、お前を庇って
よく父上と口論していた

自分の領地となった
ソフィア大公国の養女としたのも
カルラから守るためだった

[レシエ]
前王妃だった私の母は
カルラに殺されたのです……
私は偶然に目撃したのですが、国王は
子供のたわごとと信じてくれませんでした

カルラが私に敵意を持ったのも
当然のことだと思います……

[バルカ]
すまぬ、余計なことを言ったな
それでセネトはエリアルの
傭兵たちを率いてカナンに来た訳か

[レシエ]
ガーゼル神殿まではレダ王国軍と共に
北部辺境を進んできましたが
魔獣やガーゼル兵との戦いで
多くの兵士を失い
北カナンで新たに兵を募りました
今では北カナンの兵士や市民が
自由軍の主力となっており
それも日を追うごとに
膨れ上がっています

[ジュリアス]
それでレシエはどうするつもりだ
俺たちと戦うのか?

[レシエ]
これからどうするべきか
それを伺うためにここまで来たのです
お二人ならわかっていただけると
私は信じているのです

[ジュリアス]
……
レシエ、一つだけ聞かせてくれ
父上……皇帝はどうするつもりだ

[レシエ]
皇帝は今やガーゼルの下僕です
もはやどうにもなりません

[ジュリアス]
お前たちの手で倒すということか
レシエは父親を殺すことに
ためらいはないのか

[レシエ]
お言葉ですが私の父は
ソフィア大公ただ一人
皇帝は父上を殺した仇と思っております
なんでためらいがありましょう

[ジュリアス]
そうか……
無論セネトも承知しているのだろうな

[レシエ]
皇帝がガーゼルと切れぬのなら
やむをえないとお考えです

[ジュリアス]
レシエ、戻ってセネトに伝えてくれ
皇帝は私が始末する
無論カルラも一緒にだ

[バルカ](右)
待て、ジュリアス
それは俺の仕事だ
勝手なことは許さんぞ!

[ジュリアス]
父親殺しの汚名は
兄上には似合いませんよ
私はすでに反逆者だし
前々から考えていたことです
いつかはこうなると思っていました

[バルカ]
ジュリアス、違うのだ
俺はな
このままでは兄上に顔向けができぬ
今までの過ちの全てを
この俺の手で清算したいのだ

その上で、このカナンの未来を
兄上の子……
セネトに託したいと思っている
ジュリアス、お前ならば
俺の気持ちがわかるだろう

[ジュリアス]
……
まあ、いいでしょう
今度ばかりは兄上の顔を立てましょう
それで、私は何をすればいいのです?

[バルカ]
セネトにはリーヴェと対等の立場で
和平交渉ができるようにしてやりたい
リーヴェ王宮は貴重なカードだ
セネトをカナン城に迎え入れるまでは
なんとしても持ちこたえて欲しいのだ

[ジュリアス]
……そんなことですか
わかりました
リーヴェ王宮は
私が命に代えても守ってみせます

[バルカ]
すまぬな、ジュリアス……
城外の守りはエルンストに命じた

お前は今のうちに
城内の守りを固めてくれ
俺はこれからすぐに帰国する

[レシエ](左)
では、私も途中までご一緒に……

[ジュリアス]
ところで兄上
エストの姿が見えないようだが
どうしたのです

[バルカ]
そういえば姿が見えぬな
いったいどこに行ったのか……

(ワールドマップ・リーヴェ南にエルンスト軍出現)

Thanks!!

本文を提供してくださった、Lie-Reさん
編集してくださった、山井寿章さん


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