ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記・マスターバイブル 最終更新日:2001/07/21

会話集/MAP2 山賊討伐(トーラス村)



■オープニング

(フォーカス、左下の民家)

(背景、家の中)

[おじいさん](左)
ジュリアさん、本当に大丈夫かの?

[ジュリア](右)
ええ、なんとかやってみます

村の人たちには親切にしてもらったし
シスターエンテには命を救われました
せめて私にできることで
ご恩返しをしたいのです

[おじいさん]
そうか……決心は固いようじゃの
ならばこの必殺の剣をお持ちくだされ

[ジュリア]
これは?
……キルブレード!
このような高価なものを私に!?

[おじいさん]
旅の商人が置いていったものじゃが
この村には扱えるものがおらぬ
ジュリアさんなら使えるじゃろ

[ジュリア]
はい、この剣さえあれば
山賊など敵ではありません!

(背景、フィールドマップ)

(フォーカス、エンテ、バーツ)

(背景、道)

[バーツ](左)
シスター、大丈夫か?

[エンテ](右)
は……はい……

[バーツ]
だけどシスター
お人よしにもほどがあるぜ
いくら病気で困っているからと言って
山賊のアジトまで一人で行くなんて
まったく無茶な話だぜ

[エンテ]
あの方は本当に危なかったのです
もう少し遅ければ
命を失っているところでした

[バーツ]
だけどさ
元気になったら急に態度を変えて
シスターを牢に閉じ込めたわけだろ
あのヤーザムのやりそうなことだ

[エンテ]
ヤーザム?……

[バーツ]
トーラス山賊のボスさ
シスターが救ったのは
数ある山賊の中でも
一番下劣で残虐な男なんだ

[エンテ]
ごめんなさい……
でも……

[バーツ]
ああ、わかってるさ
困っている者がいたら
まずは助けよというのが
エーゼンバッハ師の教えなんだろ

えっと……
確かマルス神殿の大神官だったよな

[エンテ]
はい、そして水を司る神
マルスの教えでもあります

[バーツ]
ふーん……
でもシスターは偉いよなぁ

俺の妹と同じくらいの歳なのに
あいつとはぜんぜん違う
しっかりしてるというか……
たくましいというか……

何も恐れず、何も求めず……
一体どうしたらそんなに強くなれるんだ?

[エンテ]
私は強くなんてありません!!
私は……ただ……

[バーツ]
あっ、ごめん!
オレ、なんか
ヘンなこと言っちゃったかな……

[エンテ]
あ……いえ……
なんでもありません

[バーツ]
そうか、ならいいんだけど

やべぇ
のんきに話している場合じゃないぜ
山賊どもが追ってきやがった

シスターはオレの後ろに隠れていろ
ここは一本道だ
下手に動くと囲まれちまう!

(背景、フィールドマップ)

(フォーカス、リュナン)

(背景、トーラス村への道)

[ラフィン](左)
公子、南に見えるのがトーラス村だ
山賊たちのアジトは西の方角にある

[リュナン](右)
それで開拓村の様子は?

[ラフィン]
今はまだ無事のようだ

[リュナン]
どうしてわかるんだ?

[ラフィン]
奴らは略奪してから火をつける
襲った村には何一つ残さないのが
トーラス山賊のやり方だ

[リュナン]
酷い奴らだな……
僕たちも遠慮はいらないという事か

[ラフィン]
無論だ
彼らには相応の報いを与える
目には目を、歯には歯をだ

[リュナン]
大人しく降伏しても殺すのか?

[ラフィン]
俺たちが許しても村人は承知しない
家を焼かれ、親兄弟を殺されて
ごめんなさいではすまないだろう

奴らも
捕まるば殺されるとわかっているから
絶対に降伏はしない

[リュナン]
泥沼だな……

[ラフィン]
公子、このあたりは豊かな中原ではない
辺境の人々の暮らしは過酷だ
食べるものが無くなれば
男は妻子を養うために山賊になる
襲われた村の男たちもまた山賊となる

[リュナン]
その連鎖を断ち切るためにも
村は守れということか……

よし、まずは足の速い騎兵を村に送る
アジトに向かうのはその後だ

(背景、フィールドマップ)

■民家(左下)

(背景、家の中)

※ジュリアで入った場合

[おじいさん](左)
ジュリアさん……どうか
バーツとエンテ様をお助け下され!

(背景、フィールドマップ)

※バーツかエンテで訪れた後にジュリアで訪れた場合

[おじいさん](左)
おお、これはジュリアさん
エンテ様は無事、救われたようですじゃ
村の者一同を代表して
お礼を申し上げますぞ

(背景、フィールドマップ)

※バーツかエンテで訪れる前に、ジュリア、バーツ、プラム、エンテ以外のキャラで入った場合

[おじいさん](左)
おおっ、あなた方はヴェルジェの騎士様!
いつ来ていただけるかと
心細く思っておりましたぞ

……お願いですじゃ
山賊に囚われた、シスターエンテを
お救いくだされ!

(背景、フィールドマップ)

※バーツで入った場合

[おじいさん](左)
おお、無事じゃったか、バーツ!

[バーツ](右)
心配かけてすまねえな、じっちゃん……

俺さ、このまま村を出て
公子の軍に加わろうかと思ってるんだ

[おじいさん]
なんじゃと!?

[バーツ]
この村は確かにいい村だぜ
でもさ、もっと俺が自分を
役立てられる居場所が、公子の軍には……
いや、村の外のどこかには
あるんじゃねえかって、思うんだ

[おじいさん]
バーツ、おぬし……

[バーツ]
ま、どこにもなかったら
その時は戻ってくらぁ
だから、心配しないでくれよ

[おじいさん]
誰も心配などするものか
まったく、あきれた奴じゃ

まあよい……
この袋には金貨が入っておる
わしからの手向けじゃ、持ってゆけ

[バーツ]
ありがとよ、じっちゃん
この借りは忘れねえ
俺が成功したら
立派な墓を立ててやるからな

[おじいさん]
ばか者、早く行け!

(背景、フィールドマップ)

(「きんかのふくろを手に入れた」)

※一度バーツで入った後、再びバーツで入った場合

[おじいさん]
なに、また来たのか?
行くのならさっさと行け
このばか者!

(背景、フィールドマップ)

※エンテで入った場合

[おじいさん](左)
おお、エンテ様!
山賊どもに囚われたときは
どうなることかと思いましたが
ご無事でなによりですじゃ!

[エンテ](右)
バーツさんのおかげで
無事戻る事が出来ました
ご心配をおかけして申し訳ありません……

[おじいさん]
あんなロクデナシでも
お役に立てたのなら幸いじゃ
しかしさぞお疲れになられた
ことじゃろう
どうぞこの癒しの果実をお持ちくだされ
少しは身体が休まりますでな

(背景、フィールドマップ)

(「いやしのかじつを手に入れた」)

※エンテで一度訪れた後再びエンテで訪れた場合

[おじいさん](左)
エンテ様がご無事で
なによりですじゃ……

(背景、フィールドマップ)

※エンテかバーツで訪れた後、バーツ、エンテ、プラム以外のキャラで訪れた場合

[おじいさん](左)
おおっ、あなた方は
ヴェルジェの騎士様
エンテ様をお救いいただき
感謝いたしますぞ

(背景、フィールドマップ)

※プラムで訪れた場合

[おじいさん](左)
プラム
その旅支度は、一体……

[プラム](右)
ごめんなさい……
あたし、エンテ様と一緒に行きます

[おじいさん]
そうか……
やはりのぉ……
運命には逆らえぬのか……

[プラム]
えっ?……

[おじいさん]
プラム、この手鏡を持っておいき
プラムが旅立つ時がきたら
渡して欲しいと、お前の母さんから
預かっていた物だよ

[プラム]
母さんが……

[おじいさん]
ランはこの日が来るのを
予感していたのだろうな……

あの娘は、貧しい家に生まれ
芸人の一座に売られて踊り子になった
それはもう、辛い辛い毎日で
何度も、死のうと思ったそうじゃ

そんなとき、一人の若者が現れて
ランを一座から救い出してくれた
ランはその若者と愛しあい
お前を授かったのじゃ……

[プラム]
でも、その人は
戦争で亡くなったのでしょう
だから母さんは、父さんと再婚して
この村に来たのだと聞きました

[おじいさん)
……ダロスはわしの不肖の息子でな
妻に先立たれ、幼子をわしに預けて
プラードの街で傭兵をしておった
そんなときに身重だったランと知り合い
一方的に好きになってしまったのじゃ

[プラム]
一方的に?……

[おじいさん]
……ランはダロスに
抱きかかえられるようにして
この村にやってきた
わしらは
天女が舞い降りてきたのかと思ったよ
それほどに、美しい娘じゃったから……

ダロスはお前たちを守るために
必死に働いた
そして、ランが流行り病に倒れた後は
後を追うように死んでしまった
結局彼女には指一本触れられぬままに……

[プラム]
あたし……
父さんが可哀想だと思っていました
母さんはどうして
父さんを愛せなかったのですか?

[おじいさん]
愛してなかったわけじゃない
認めることが出来なかっただけじゃよ
それほどに、お前の父親を
愛していたのだろう……

[プラム]
えっ?……

[おじいさん]
プラムや、この手鏡はランが
お前の父親からもらった物
お前にとっては、本当の父親を見つける
唯一の手がかりだ
その意味がわかるかの?……

[プラム]
本当の父親を見つける?……
ま、まさか……

[おじいさん]
わしのせがれを恨まないでおくれ……
ランが村に留まってくれたのは
年老いたわしらを哀れみ、幼いバーツを
いとおしく思ってくれたからなのじゃ……

[プラム]
……おじいさん
この話、お兄ちゃんは知らないのでしょ?
だったら絶対に言わないで!
お願い……絶対に……言わないで……

[おじいさん]
わかっておるよ、プラム
お前はランに似て、心優しい娘だ
きっとわかってくれると思っていた……

プラードに行けば、父親の手がかりも
見つかるだろう
さあ、もう泣くのはおよし……
お前の幸せを祈っておるよ……

(背景、フィールドマップ)

(「ランのてかがみを手に入れた」)

■民家(右下)

(背景、家の中)

※バーツ、エンテ以外のキャラで入った場合

[プラム](左)
お願いです、エンテ様を
助けてください……

エンテ様は
この村の怪我人や病人を
治療するために
遠い西のマルス神殿から
やって来てくださいました

兄も毒蛇にかまれて
苦しんでいるところを
エンテ様に
救っていただいたんです

エンテ様は
相手が誰であっても
困っていれば手を
差し伸べてくださいます……

でもまさか、山賊の
言うことを信じるなんて……
兄が助けに向かいましたが
心配でたまりません

こんなとき
あたしにもっと力があれば
ご恩をお返しできるのに……

どうかお願いです
トーラス山賊に囚われた
シスターエンテを
お救いください!

※バーツで入った場合

[バーツ](右)
プラム、帰ったぜ!

[プラム](左)
……お兄ちゃん!
よかった……無事で……

[バーツ]
おいおい、どうしたんだよ、プラム?

俺が山賊ども相手に
くたばっちまうとでも思ってたのか?

[プラム]
ううん……でも……
ずっと、考えてたの……
お兄ちゃんにもしものことがあったら
あたし、一人ぼっちに
なっちゃうんだなぁって……

[バーツ]
……

[プラム]
そんなの……
あたし、いやだからね!
一人ぼっちなんて、いやだからね……

[バーツ]
プラム……

[プラム]
……お兄ちゃん?

[バーツ]
……

[プラム]
……やっぱり、村を出て行っちゃうんだ

[バーツ]
すまねえ

[プラム]
……だいきらい!

[バーツ]
プラム!

(効果音、遠ざかる足音、ドアを閉める音)

ごめんな、プラム
でも必ず
またこの村に帰ってくるからよ……
倉の中のポールアクス、持っていくぜ
……達者でな

(効果音、遠ざかる足音、ドアを開ける音)

[プラム]
……お兄ちゃん……

(背景、フィールドマップ)

(「ポールアクスを手に入れた」)

※一度バーツで家に入った後再びバーツで入った場合

[プラム](左)
お兄ちゃん……

[バーツ](右)
な、何でもねえ……
ちょっと用を思い出して戻っただけだ

[プラム]
そう……
エンテ様は?

[バーツ]
無事に決まってるだろ
もうマルス神殿へ帰るそうだ
シスターが別れを言いに来たら
きちんと礼を言っておくんだぜ

[プラム]
うん……

[バーツ]
じゃあ、俺も行ってくる
元気にしてろよ!

(効果音、遠ざかる足音)

[プラム]
あ……

(背景、フィールドマップ)

※バーツで入った後にエンテ、バーツ以外のキャラで入った場合

[プラム](左)
あの……
エンテ様はまだ
戻られないのでしょうか……

(背景、フィールドマップ)

※エンテで訪れた場合

[プラム](左)
エンテ様!
よかった!ご無事だったのですね

[エンテ](右)
ごめんなさい
プラムにもバーツにも
心配をかけてしまいました

[プラム]
いえ……あたし、今度のことで
つくづく自分が嫌になりました

[エンテ]
え?……どうして

[プラム]
あたし
エンテ様とは一つしか違わないのに
何の役にも立てない
ただの子供なんだなって

[エンテ]
そんなことはないわ

村の人たちを救いたい
治癒の術を教えてほしいって
プラムは一生懸命努力したでしょう

今ではもう
癒しの杖も使えるようになったし
村の人たちも喜んでくださっているわ

[プラム]
あたし、もっと勉強して
エンテ様のような強い心と力を持つ
シスターになりたいの

お願いです、エンテ様
あたしをマルス神殿にお連れ下さい!

[エンテ]
でも……

[プラム]
旅立ちは男だけのものじゃないでしょう
あたしだって羽ばたきたい

一人ぼっちはいや!待つのもいや!
あたしも大きな世界に飛び出したいの!
こんな辺境の小さな村で
一生過ごすなんていやです!!

[エンテ]
プラム……わかりました
それほどの決心なら、一緒に行きましょう

でも覚えておいて
故郷に帰りたくても
帰れない人が大勢いるわ

プラムも、いつかきっと
このトーラス村の大きさに
気付くときが来るでしょう
いつか、きっと……

(背景、フィールドマップ)

(フィールドマップ上にプラムが現れる)

■民家(右上)

[おじいさん](左)
最近になって
西にある古い砦に
山賊どもが住み着いてな

あそこさえなければ
やつらも悪さは
できないだろうに

わしの秘蔵の薬をやるから
連中を追っ払ってくれんか

(「MHPプラスを手に入れた」)

■TALK ME(アーキス⇔エステル)

(フォーカス、アーキス、エステル)

[アーキス](右)
おい、俺がガードしてやろうか
あんたの細腕じゃ槍も扱えないだろ

[エステル](左)
大きなお世話よ
あなたも新米のくせに
人の事をかまっていられるの

[アーキス]
ふっ、これはとんだじゃじゃ馬だ
だが、気に入ったぜ

俺はラゼリアのアーキスだ
あんたの名前は?

[エステル]
あのクールな公子の下にも
あなたのようなノーテンキな人がいるのね
それで名前を聞いてどうするつもりなの?
くどき文句なら間に合ってるわよ

[アーキス]
ははは、おかしな奴だな
戦友なら名前を聞くのは当たり前だろ
俺は確かに新米だが
戦場に出るのはこれで17回目だ
戦死した仲間は百人を超えるが
俺はそいつらの名前を全部覚えているぜ
生死を分かち合った仲間だからな
だが、あんたが嫌なら無理には聞かない
俺も覚える手間が省けるってもんだ

[エステル]
百人……

[アーキス]
どうした、顔色が悪いぜ
まさか震えているんじゃないだろうな

[エステル]
な、何で私が……
まあ、いいわ、教えてあげる
私はヴェルジェの領主の娘、エステル
でも、あなたに覚えてもらう必要はないわ

[アーキス]
エステル……可愛い名前だ
しっかりと覚えておくぜ
じゃあな、また会おうぜ、エステル

[エステル]
……

■TALK ME(リュナン⇔エンテ)

(フォーカス、リュナン、エンテ)

[リュナン](右)
君が囚われのシスターなのか?

[エンテ](右)
あっ……あなたは……

[リュナン]
我々はヴェルジェ砦から
山賊討伐のためにやってきた
シスター、村の人たちが心配している
戻ったほうがいい

[エンテ]
は、はい……

[リュナン]
シスター?
どうしたんだ

[エンテ]
あ……いえ……
でもどうしてラゼリアから……

[リュナン]
えっ?

[エンテ]
いえ……なんでもありません
私は村に戻ります
ありがとう……リュナン様……

■TALK ME(リュナン⇔ジュリア)

(フォーカス、リュナン、ジュリア)

[リュナン](右)
君は傭兵か?
村に雇われたのか

[ジュリア](左)
確かに傭兵だけど
貧しい人からお金はもらわない
世話になったから、お手伝いをしてるだけ

[リュナン]
そうか……
君のおかげで村も助かったようだな
僕からも礼を言う

[ジュリア]
あなたはヴェルジェの騎士なの
今ごろやってくるなんて、のんきなものね

[リュナン]
……

[ジュリア]
村の人たちを守るのは
あなたたちの仕事でしょう

税だけを取っておいて
こんなときに役に立たないなら
騎士なんていないほうがましだわ!

[リュナン]
すまない、確かに君の言うとおりだ
村の人たちには迷惑をかけてしまった

[ジュリア]
ふーん……
あなたって意外にいい人みたいね

貴族なんてみんな
傲慢なヤツばかりだと思っていたけど
あなたは違うみたい
かなり高い身分みたいだけど何者?

[リュナン]
僕はラゼリア公国のリュナンだ

[ジュリア]
えっ!?……じゃ
グラナダで帝国と戦い続けたという
リュナン公子ってあなたのことなの?
ふーん……まだ生きていたのね……

[リュナン]
ああ、おかげさまでね

[ジュリア]
あらっ、怒ったの?
公子様に失礼だったかしら
ごめんなさい

[リュナン]
いいさ
君は相当な腕のようだけど
戦いは慣れているのか?

[ジュリア]
傭兵になってまだ半年にもならないわ
実戦は今日で3回目
でもね、剣は少し自信があるの

小さいときから父親に
みっちりと鍛えられたから
私の父はね……って、こんな話を
している場合じゃないわね

そうね、リュナン公子なら不足はないわ
あなたに雇われてあげる

[リュナン]
それは助かるけど、どうして?

[ジュリア]
ラゼリアに戻るのでしょう
私もラゼリアに用があるの
でも今はそれ以上言いたくないわ

[リュナン]
わかった
じゃあ傭兵として働いてくれ

[ジュリア]
ええ
食べさせてもらえるのなら
報酬はいらないわ
よろしくね、リュナン様

■TALK ME(バーツ⇔プラム)

(フォーカス、バーツ、プラム)

[バーツ](左)
プ、プラム!?
お前、どうして……

[プラム](右)
もうあたしだけ
家で留守番なんて、いや……
あたし、エンテ様と一緒に
マルス神殿に行きます!

[バーツ]
いいか、プラム
村の外は危険だらけなんだぞ
第一、お前には旅なんて無理だ
村へ帰ってろ!

[プラム]
……いや!
どうせお兄ちゃん
村を出てっちゃうつもりのくせに!

[バーツ]
お前……

[プラム]
お兄ちゃん、いつも言ってたもの
いつか戦場で名を上げるって
だから、いつもびくびくしてた
お兄ちゃんがあたしを残して
いつか村を出て行っちゃうって

でも、あたしだって
お兄ちゃんと同じように
自分の夢くらい持ってる!
お兄ちゃんが皆と行くなら
あたしだってエンテ様に
ついていってもいでしょう!?

[バーツ]
……わかったよ……

すまねえ、プラム
俺はお前を守ってるつもりで
留守番を押し付けて、本当は甘えていた
だけなのかもしれねえな……

■ヤーザム初戦時

[ヤーザム](左)
てめえら
生きて帰れると思うなよ!

■ヤーザム撃破時

[ヤーザム](左)
うぐぐぐ……

■拠点制圧後

(背景、砦)

[リュナン](右)
山賊たちは逃げ出したようだな

[オイゲン](左)
トーラス山には無数の洞窟があるそうです
多分、そちらに逃げ込んだのでしょうな

[リュナン]
もうすぐ日が暮れる
このまま追うのは危険だろう

[オイゲン]
まあ、これだけ痛めつければ
しばらくは悪さもできませぬ
よろしいではありませんか

[リュナン]
そうだな、ヴェルジェも心配だし
そろそろ戻ろうか……

[オイゲン]
……リュナン様、例のシスター
エンテ殿とか申されましたが……

[リュナン]
彼女がどうかしたのか?

[オイゲン]
マルス神殿に戻るというお話でしたが
お一人では危険ゆえ
我らが軍で保護することにいたしました

[リュナン]
うん、そのほうがいいな
戦いに巻き込まれてはかわいそうだ

[オイゲン]
しかしリュナン様……
エンテ殿は実にお美しい方ですな

あれほどの女性を見たのは
このオイゲン
齢60にして初めてでございます

[リュナン]
そうかな
僕にはよくわからないが……

[オイゲン]
それが真なら、リュナン様ももう少し
女性を知る努力をせねばなりませぬ
いずれはラゼリア公国の当主として
立派な奥方を迎えねばならぬのです
サーシャ様のことといい
エンテ殿のことといいい
そのような朴念仁では
女性方に嫌われますぞ

[リュナン]
オイゲン、こんなときに
何をバカなことを言っている
ヴェルジェに戻るぞ!

[オイゲン]
はっ……

(Now Loading...)

(背景、ワールドマップ)

※プラムとリー生存時

(フォーカス、トーラス村)

(背景、道)

[リー](左)
プラム、どうしたのだ
泣いていたようだが……

[プラム](右)
あっ、リー様……
いえ……この数日、いろんなことがあって
少し混乱しているだけです……
もう大丈夫です……

[リー]
そうか……ならばいいのだが……

[プラム]
リー様……
人間はどうして争うのでしょう
どうして、奪い合うのでしょう

[リー]
難しい事を聞くのだね
通り一遍の答えならば
言ってもあげられようが
それでは満足できぬだろう

世界を旅して自分で考えてみなさい
プラムならばきっと見つけられると思うよ

[プラム]
はい……

[リー]
プラム、これをお前にあげよう

[プラム]
え?……この杖を……

[リー]
これは守りの杖といって
人の身体を魔力で包み
受けるダメージを和らげるという
とても貴重な杖なのだが
私には負担が大きすぎるのだ
プラムに託したい、受けてくれるかね?

[プラム]
は、はい!
私でよければ喜んで!

(背景、ワールドマップ)

(「プラムは☆まもりの杖を手に入れた」)

※ケイト生存時

(フォーカス、ヴェルジェ)

(背景、砦前)

[ケイト](左)
サーシャ様、こちらでしたか
公子のお帰りを待っておられるのですか?

[サーシャ](右)
ええ……
ねえ、ケイト
リュナン様たち、大丈夫かしら

[ケイト]
ラフィンも一緒なのです
何もご心配には及びません

さあ、サーシャ様
ここでは身体が冷えてしまいます
館にお戻りください

[サーシャ]
ケイト……
ケイトはずっと一緒にいてくれるよね
どこにも行かないよね?

[ケイト]
ええ……
もちろんです、サーシャ様

(背景、ワールドマップ)

(エリッツ率いるコッダ軍団がウエルト大橋に進軍)

(手動でヴェルジェまで移動)

(フォーカス、ヴェルジェ)

(背景、砦前)

[サーシャ](左)
リュナン様、おかえりなさい!

[リュナン](右)
サーシャ?
待っていてくれたのか

[サーシャ]
ええ、マーロン伯は
大丈夫だと言ってくれたけど
やっぱりお顔を見るまでは安心できなくて

[オイゲン](右)
私めも無事帰ってまいりましたぞ

[サーシャ]
オイゲン将軍も
お元気そうでなによりだわ

[オイゲン]
ありがとうございます
で、マーロン伯はどちらに?

[サーシャ]
伯爵は館でお待ちです

[オイゲン]
ならばリュナン様
早速軍議を始めましょうか

[リュナン]
そうだな、コッダの動きが気になる
サーシャもリーザ王妃のことが心配だろう

[サーシャ]
ええ、それはもう……
一日も早くお会いしたい……

[オイゲン]
サーシャ様、ご安心なされませ
宰相と言えども王妃様には手を出せませぬ
そんなことをすれば
国中を敵に回すことになりますからな

母君は我らが責任を持って
お助けいたします
今しばらく辛抱くださいませ

[サーシャ]
ありがとう
どうかお母様のこと
よろしくお願いいたします

[オイゲン]
ははっ、この剣に誓って……
ではリュナン様、館の方へまいりましょう

(背景、室内)

[マーロン](左)
リュナン殿
トーラス村での勝利は聞きました
さすがは戦いなれたラゼリアの軍勢と
我が家臣や領民も心強く思っております

[リュナン](右)
いえ、すべては
ヴェルジェ軍の力によるものです
我らの未熟を思い知りました

[オイゲン](右)
さようですな
特にラフィン殿の剣技はすばらしい
まるで若き日の私を
見ている様でありましたぞ

あのようなご子息をお持ちとは
伯爵も心強いことですな

[マーロン]
いや……
ラフィンは私の実子ではないのです

[オイゲン]
は?
と、申されますと?

[マーロン]
彼は滅亡したバージェ王国の騎士です
彼の亡父が私の友人であったため
5年前に我が国に亡命してきました
友人の恩に報いるため、養子として
預かることにしたのです

[オイゲン]
さようでしたか……

[マーロン]
つまらぬ事を申しあげました……
それではリュナン殿
軍議を始めましょうか

[リュナン]
コッダ軍の動きは
どのようになっているのですか?

[マーロン]
ウエルト王宮を出た騎士団が
この砦に向かっておるそうです
兵力はわかりませんが
主力部隊ではありますまい

[リュナン]
マーロン伯、ここは迅速に
打って出るべきだと思います
コッダ軍の準備が整わないうちに
各個撃破をいたしましょう

[マーロン]
私も同感です
最初の一撃あれば、日和見の諸侯らも
サーシャ王女に帰順いたしましょう

[リュナン]
では出陣を?

[マーロン]
はい
明朝、ウエルト王宮へ向けて
出陣いたしましょう

ここに1万Gございます
城下で新しい武器などを購入し
配下の兵士たちにお与えください
明朝の出陣にあたっては
わたくしも同行いたします

(背景、ワールドマップ)

(「10000Gを手に入れた」)

(エリッツ率いるコッダ軍団がグラムまで進軍)

(フォーカス、グラム)

[コッダ](左)
ベロム、ドメス
貴公らはグラムの兵士を率いて
ウエルト王宮に来い
領地の守りはロジャー、貴公があたれ!

[ベロム](右)
御意!

[ドメス](右)
承知!

[ロジャー](右)
伯爵、お聞きしたいのですが……

[コッダ]
なんだ、言ってみよ

[ロジャー]
いろいろと
よからぬ噂が聞こえてまいります
伯爵は王家を奪おうとしているとか
王妃を軟禁しているなどと……

まさかとは思いますが
真偽の程をお聞かせください

[コッダ]
聞いてどうするのだ
真実ならばわしを裏切るのか?

[ロジャー]
裏切りはいたしません
しかし臣下として
主君の過ちは正さねばなりません

[コッダ]
ふっ……
そんなものは全てデマに決まっておろう

わしは宰相だぞ
ロファール王亡き今こそ
王妃を支えて国を守らねばならぬのに
宰相たるわしが私利私欲に走ってどうする

貴様は主君たるわしを侮辱するのか!
わしを信じられぬのか!!

[ロジャー]
いえ……

[コッダ]
ロジャーよ
貴様の一族が裕福に暮らせるのは
いったい誰のおかげだ
代々、我が家に仕えてきたからであろう

貴様がわしを裏切れば
一族全員が罪人となる
よくて斬首、ヘタをすると八つ裂きの刑だ
わしはそんな恐ろしい事はしたくないのだ
わかってくれ、ロジャー……

[ロジャー]
は……
申し訳ありません……

[コッダ]
わかってくれたのならよい
貴公はウエルトが誇る聖騎士
主君への忠誠は命よりも大切であろう
これでわしも安心して
王宮に戻れるというものだ
ではロジャー、頼んだぞ

(効果音、遠ざかる足音)

[ロジャー]
……

[メル]
ロジャー、宰相は帰ったの?

[ロジャー]
メル、出てくるなといっただろう
宰相に君を見られたくないのだ

[メル]
酷く疲れているみたい……
どうしたの、宰相に何を言われたの
ね、ロジャー、話して

[ロジャー]
メル、私はどうして貴族の家に
生まれたのだろう
どうして聖騎士などになったのだろう
平民であれば、君と二人で
自由に生きてゆけただろうに……

[メル]
ロジャー?……

(背景、ワールドマップ)

(グラムにロジャー率いるコッダ軍団が出現)

Thanks!!

本文を提供してくださった、飛竜さん、小泉八雲さん


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