焼け落ちるレンスター城から脱出し
からくも生き残った王子リーフは▼↓
彼を守る騎士フィンや
その娘、ナンナとともに▼↓
トラキアや、そのトラキアをやぶり
北トラキアの支配権を手に入れた▼↓
西方の大国グランベル帝国などの
追手をかわしながら▼↓
アルスター▼
ターラなどを転々とし▼
トラキア地方東部の海近くにある
フィアナという小さな村に流れ着いた▼↓
そこは、エーヴェルという
女剣士が治める独立村で▼↓
屈強の男たちが武装し
近隣の村々を盗賊たちから守っていた▼↓
エーヴェルは彼らを快くむかえいれ▼↓
リーフは、彼女をしたって集まる
村の若者たちとの交流を深めながら▼↓
次第に、大人へと成長を重ねていった▼↓
そして、グラン暦776年・・・
[レイドリック]
どうだ、王子は見つかったか?▼
[ワイズマン]
いえ
村中くまなく探しましたが
まだ見つかってはおりません▼⇒
[レイドリック]
ばかもの!
なにをグズグズしている▼↓
レンスター王国の生き残りが
この村に隠れていることは
まちがいないのだ▼↓
村人をしめあげて居場所をはかせろ!▼
[ワイズマン]
はっ、もちろんやっております▼↓
しかし、どうやら
この村にいないのは本当のようです▼⇒
王子たちは、フィアナ義勇軍とともに
海賊におそわれた村を助けに行ったと
村人たちは申しております▼↓
[レイドリック]
フィアナ義勇軍?
なんだ?
それは・・・▼
[ワイズマン]
この村はもともと
山賊の根城だったようです▼⇒
それを十数年前に
エーヴェルという旅の傭兵が
山賊どもを平らげて支配者におさまり▼↓
今では義勇軍と称して
近隣の村々を守っているそうです
なんでも、かなり腕のたつ女だとか・・・▼↓
[レイドリック]
ふうむ・・・
それは少し面倒だな▼
[ワイズマン]
ご心配にはおよびません▼
エーヴェルの娘は
捕えて人質にしております▼⇒
それに王子の護衛役、騎士フィンの
娘も捕えました
これならやつらも反抗はできぬでしょう▼↓
[レイドリック]
ほう
貴様にしては上出来だな▼↓
よし
娘たちは
ワシがマンスターに連れ帰ろう▼↓
貴様は村に残って
反逆者どもの帰りを待て▼↓
王子が戻ってきたら
必ず捕えるのだぞ!▼
[ワイズマン]
はっ、おまかせください▼
[ワイズマン]
だれか!
娘たちをここへ連れてこい!▼⇒
[レイドリック]
娘、名はなんという▼
[マリータ]
フンッ・・・▼⇒
[レイドリック]
ふっ
気の強いところもまた可愛いものだ▼
[レイドリック]
して、もう一人は・・・▼↓
ほぉ、おまえはフィンの娘か
母親はノディオン王国の姫らしいな▼↓
さすがに血は争えぬものよ
こんな辺境にありながら
気品は失っておらぬ▼
[ナンナ]
・・・・・・▼⇒
[レイドリック]
ふふふ、これは思わぬ手土産ができた
よし、マンスターに戻るとしよう
[レイドリック]
ワイズマン、
あとはたのんだぞ!▼↓
[ワイズマン]
はっ!▼
[エーヴェル]
どうしたのかしら
なんだか様子がおかしいわ・・・▼↓
[ハルヴァン]
エーヴェル様、私が見てきます
少しお待ちください▼
[ハルヴァン]
エーヴェル様
村は帝国兵でいっぱいです
われらの留守におそわれたようです・・・▼↓
[オーシン]
なんだと!
くそっ、帝国のやつら
ふざけたマネしやがって!▼↓
エーヴェル様
村へ急ぎましょう!▼↓
[ハルヴァン]
落ち着け、オーシン
何の準備もせずに村に戻ったりしたら
帝国兵の返り討ちにあうだけぞ▼↓
[オーシン]
ハルヴァン、おまえ
なんでそんなに落ち着いてんだよ!
村がおそわれてるんだぜ!▼↓
[エーヴェル]
ハルヴァンの言うとおりです
オーシン、少し落ち着きなさい▼⇒
[エーヴェル]
リーフ様
どうやら
帝国に気づかれてしまったようです▼↓
残念ですが、ここでお別れです▼↓
私たちが帝国兵をひきつけている間に
すこしでも遠くに逃げてください
[エーヴェル]
フィン、あなたも王子といっしょに・・・
[リーフ]
エーヴェル!▼⇒
村にはナンナがいる
ぼくたちだけで
逃げるわけにはいかないよ▼
[エーヴェル]
ナンナ様は私が取り戻します
リーフ様は心配なさらないで▼⇒
[リーフ]
いや、ちがうんだ▼↓
ぼくはもう逃げない、そう決めたんだ▼↓
[エーヴェル]
フィン、あなたはどうなの?
王子を危険な目にあわせてもいいの?▼⇒
[フィン]
王子は15才になられた
もう
ご自身で運命は決められるおとしだ▼↓
私は
一人の臣下として
王子のご意志に従う▼
[エーヴェル]
そう、15才に・・・
それで海賊討伐にもお連れしたのね▼⇒
わかりました
フィンがそういうのなら
私に異存はありません▼↓
[オーシン]
・・・なんだかよくわかんねえけど
話がおわったんなら
早く行きましょうよ!▼↓
[エーヴェル]
ええ、でも気をつけて
帝国兵とはいえ下級兵士は
ムリヤリ徴兵された市民たちです▼↓
できれば殺さず捕まえて
武器を奪ったあと解放するの
いいわね!▼↓
[オーシン]
でも反抗できないくらいに
痛めつけるのならいいでしょう?
そうでないとこっちがやられちまう▼↓
[エーヴェル]
ええ、それはそうだけど
痛めつけすぎて殺さないようにね▼↓
特にオーシンは気をつけるのよ▼↓
[オーシン]
ちぇ〜、俺は信用ないんですか▼↓
[エーヴェル]
では行きましょう
みんな
フィアナ義勇軍の名に恥じない戦いを!▼
[タニア]
おやじ、もうはじまってるよ▼
[ダグダ]
こいつはいかん▼
いくらエーヴェルでも
帝国兵が相手では・・・いそぐぞ▼
[マーティ]
まいったなぁ、もう・・・▼
[エーヴェル]
ダグダ!?
来てくれたのね▼
[ダグダ]
おお、エーヴェル
無事でよかった▼⇒
帝国軍がこんな辺境までくるとは
なにかよほどの事情がありそうだな
やはりあの子どものことか・・・▼↓
[エーヴェル]
ええ
実は、あの子は
滅亡したレンスター王国の王子なの▼↓
私の一存でかくまっていました
隠していてごめんなさい▼
[ダグダ]
そんなことだろうと思っていた▼
まあいい
帝国軍と戦えるならわしに不服はない▼
[オーシン]
おい、タニアじゃねぇか
なにやってんだ?▼↓
[タニア]
オーシン!?
見てわかんないの?
わざわざ助けにきてあげたんじゃないのよ▼
[オーシン]
『助けにきた』だぁ?
おまえに助けられるほど
俺たちゃ情けなくねぇよ▼⇒
さ、ガキは
おウチに帰った、帰った▼↓
[タニア]
ガ、ガキですってぇ!
ガキはあんたのほうじゃない!!▼↓
言われなくったって帰るわよ
誰が好き好んで
こんなところに来るもんですか、ばか!▼
[市民(おばさん)]
マリータ嬢ちゃんとナンナ嬢ちゃんが
帝国兵に連れていかれちまったんだ
早く助け出してあげておくれよ▼↓
あ、そうそう
この、魔法のうでわを持っておゆき
役に立つと思うよ▼↓
でも
持ってるだけじゃダメだからね
ちゃんと使わないと▼
[市民(女)]
みなさん
帰ってきてくださったんですね!
よかった・・・▼↓
どうか
村を
村をお救いください!▼↓
これ・・・きずぐすりです
どうぞお使いください▼↓
いえ、いいんです
わたしたちが、エーヴェル様にうけた
ご恩にくらべれば、これくらい・・・▼
[市民(おじいさん)]
武器は高価なものじゃから
わしらまずしいモンにはかえん▼↓
情けない話だが
敵を捕まえてぶんどるしかないじゃろうな▼↓
ホレ
わしもこのとおり
帝国兵からうばいとってやったわ▼↓
と、いっても
相手がいびきをかいてる間にじゃけどな
ホッホッホッ▼↓
こんな
ガラクタでよければ
おまえさんにやろう▼↓
いらなかったら
そこの道具屋で売り飛ばせばいい
すこしは金になるじゃろうて▼
※ハルヴァンで訪問したとき
[パトリシア]
あ、おにいちゃん!
いいものあげるよ
これ、役に立つんじゃないかな?▼
[ハルヴァン]
?
・・・このオノは?▼⇒
[パトリシア]
よさそーなオノでしょう?▼↓
この前、裏山を歩いてたとき
いずみの中から出てきた
ヘンなおばさんにもらったんだ▼↓
でも
わたしにはあんまり必要なさそうだし
おにいちゃん、使ってよ▼
※ハルヴァン以外で訪問したとき
[パトリシア]
ハルヴァンにいちゃん、見ませんでした?
元気でやってるのかな・・・▼
※オーシンで訪問した場合
[オーシンの親父さん]
オーシン、まじめにやってるか
エーヴェル様の
足手まといになるんじゃねぇぞ▼
[オーシン]
くそおやじ
説教はたくさんだぜ▼⇒
[オーシンの親父さん]
この不良息子が
口だけは一人前になりやがって▼↓
まあいい
ほら
これをとりに来たんだろ▼
[オーシン]
お、ありがてえ
やっぱり
このオノでなきゃどうも落ちつかねえんだ▼⇒
[オーシンの親父さん]
まったく、ドジなやろうだ▼↓
いくさに行くのに
自分の武器を忘れるやつの話なんざ
聞いたことがねえぞ▼
[オーシン]
ちぇっ
だから
説教はたくさんだって言ったろ▼⇒
[オーシンの親父さん]
フン
とっとと
エーヴェル様をお助けしに行ってこい!▼
[オーシン]
言われなくてもそうすらぁ▼⇒
※オーシン以外で訪問した場合
[オーシンの親父さん]
オーシンのヤロウは
どこであそんでやがる
あのやくたたずめ!▼
※エーヴェルが捕獲されていない場合
[リーフ]
ナンナ! マリータ!
どこにいる!
返事をしてくれ!!▼↓
[エーヴェル]
二人はレイドリック男爵に
連れ去られたようです▼
[リーフ]
なんだって!?
ではマンスターに?▼⇒
[エーヴェル]
たぶん
人質とするつもりなのでしょう
レイドリックが考えそうなこと・・・▼
[リーフ]
くっ・・・
エーヴェル、あとを追おう
二人を助けよう!▼⇒
[エーヴェル]
ですが、リーフ様は・・・▼
[リーフ]
二人はぼくの身代わりになって
捕えられたんだ、エーヴェル▼⇒
ぼくはもう子どもじゃない
誰かを犠牲にして生きるのは
いやなんだ!▼↓
[エーヴェル]
・・・わかりました
では明朝、出発しましょう▼↓
苦しい旅になります
今夜はゆっくりお休みください▼
※エーヴェルが捕獲されている場合
[リーフ]
ナンナ! マリータ!
どこにいる!
返事をしてくれ!!▼↓
[市民(おじいさん)]
おお、リーフ様
ご無事でしたか▼↓
申し訳ない
わしらがついとりながら
ナンナ様を・・・▼
[リーフ]
ナンナ?
ナンナがどうしたんです?▼⇒
[市民(おじいさん)]
帝国兵が連れ去ってしまったのです▼↓
マリータ様が
ナンナ様だけでも逃がそうと
がんばったのじゃが▼↓
ついにはマリータ様まで
つかまってしもうて・・・▼
[リーフ]
それで
どこに連れていかれたのです?▼⇒
[市民(おじいさん)]
と、いわれましても・・・▼↓
おおっ、そういえば
外の兵士が『マンスターに戻る』とか
なんとかいっとりました▼
[リーフ]
マンスターですね
わかりました
大丈夫、安心してください▼⇒
ナンナもマリータも、そしてエーヴェルも
みんな、取り戻してみせます!▼
わしを殺せば
人質たちの命はないぞ
わかっているのか!
くそう・・・
おまえたち、後悔するぞ・・・
くっ、くそっ
お、おぼえとけよ!