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会話集/支援会話/主人公(男性)(ファーガス神聖王国)
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[[会話集/支援会話]]
*主人公(男性)の支援会話 [#h1cf1408]
#contents
**ディミトリ [#ac47551c]
***支援C [#v3754bbb]
:(王国兵たちが話しているところに通りがかるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|そういえば、聞いたか?~
クレイマン家の残党が討伐されたって話。▼~
:[王国兵(女性)]|ええ……あの一件で、近くの村落にも~
相当な被害が出たんでしょう?▼~
もちろん挙兵した者たちも愚かだけれど……~
陛下も陛下よね。あんな犠牲を出すなんて。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[ラルヴァ]|おや、思うところがあるようだね。~
異論があるなら、ぶつけてみればいい。▼~
:[シェズ]|……いや。俺も、ディミトリの奴が何を~
考えているのか、理解できてるわけじゃない。▼~
あいつは俺たちと、一線を引いてるしな。~
自分の伯父を殺してから、ずっと。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。ディミトリと向き合うシェズ)|
:[ディミトリ]|シェズ、悪いが数日の間、~
ギュスタヴと共に留守を頼めるだろうか。▼~
:[シェズ]|出掛けるのか? 珍しいな、ドゥドゥーも~
ロドリグさんも一緒じゃないなんて。▼~
:[ディミトリ]|二人なら、丁度ダスカーに向かった。~
彼らにも彼らの仕事があるからな。▼~
:[シェズ]|それなら、俺が同行するぞ。~
ちょうど休暇で、暇だったんだ。▼~
:[ディミトリ]|シェズ、折角の休暇に働くなど~
あまり褒められたことではないぞ。▼~
:[シェズ]|いや、お前にだけは~
それを言われたくないんだが……。▼~
:[ディミトリ]|……そうだな、では頼む。あまり愉快な~
行き先ではないが、人手は必要だからな。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。村。)|
:[シェズ]|……どこに行くのかと思ったら、~
この前の討伐戦で被害を受けた村だとは。▼~
しかも自分で死者を弔ってやるなんて、~
王様の仕事じゃないだろ?▼~
:[ディミトリ]|たとえ王の仕事ではなかったとしても、~
俺は俺にできることをしなければならない。▼~
……誰一人、巻き込みたくなかったんだ。~
こんな形で命を奪うつもりなど、なかった。▼~
だがこうして村の者たちを殺したのは~
他の誰でもない、この作戦を採った俺だ。▼~
:[シェズ]|散々考えて選んだ方法だろ。~
ロドリグさんたちとも話し合ったし……▼~
:[ディミトリ]|過程など、結果の前には無意味だ。~
死んだ者の命は戻らないのだから。▼~
~
《選択》
-同意する
-否定する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|……確かに、積み重ねた努力が必ずしも~
結果に繋がるとは限らないか。▼~
--「否定する」を選択~
:[シェズ]|いや、これ以上の手は取れなかっただろ。~
最善は尽くした。悔いるべきじゃない。▼~
:[ディミトリ]|お前は、親を、友を失った者を前にして、~
これが最善の手だったと胸を張れるのか。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|己の所業の残忍さから、~
目を背けるべきではない。▼~
だがこの戦いを、この犠牲を、~
正義だと謳わなければ兵は従えられない。▼~
いつまで、こんなことを~
続ければいいのだろうな……。▼~
:[シェズ]|……ディミトリ。▼~
今日の顛末を話せば、少しは皆にもお前の~
考えを理解してもらえると思うが。▼~
:[ディミトリ]|いや……その必要はない。~
これはあくまで、俺の問題だからな。▼~
***支援B [#g217bd12]
:(暗転)|
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|ああ、起きたか、ディミトリ。~
大丈夫だ。まだ半日しか経ってない。▼~
:(画面が明るくなる)|
:[ディミトリ]|俺は……確か、訓練の途中で……▼~
:[シェズ]|魔法の誤射を食らったんだ。~
あれはしっかり効いただろうな。▼~
:[ディミトリ]|ああ……そういえば、そうだった……。~
俺としたことが、失態だな。▼~
:[シェズ]|疲れてたんじゃないのか?~
普段のお前なら、軽く避けられただろ。▼~
皆心配したんだぞ。特に、ドゥドゥーと~
フェリクスの慌てぶりと言ったらなかった。▼~
まあ、こうして半日寝てたわけだし、~
ある意味良い休息にはなったかもな。▼~
:[ディミトリ]|心配をかけたな。もう大丈夫だ。~
こんな時間まで付き添わせて、すまない。▼~
:[シェズ]|おい、俺が戻ったらまた働くつもりだろ。~
ディミトリ、とりあえず周りを見てみろ。▼~
:[ディミトリ]|……なるほど。妙に部屋が片づいていると~
思ったが、お前たちの仕業か。▼~
:[シェズ]|もちろん、お前の判断や確認が~
必要な仕事には手をつけてない。▼~
だが、俺たちでも何とかなりそうな~
雑事くらいは、片づけたっていいだろ。▼~
これは、皆で相談して決めたことだ。~
たまにはお前に休んでてもらおうってな。▼~
:[ディミトリ]|それはありがたいが……自分の~
仕事の合間を縫ってまで、そんな真似をしたのか?▼~
:[シェズ]|皆で分担してな。調練は、フェリクスと~
ドゥドゥーと、3人で終わらせといたぞ。▼~
書類仕事はロドリグさんとシルヴァンが~
片づけてくれた。目を通しといてくれ。▼~
馬の世話はイングリットが、書物の整理は~
アネットとアッシュが2人でやってくれた。▼~
後は……メルセデスの焼いた菓子がある。~
後で食べてみてくれ。すごく美味いぞ。▼~
それから兵士たちの中には、近くの村の~
慰問に行ってくれた連中もいる。▼~
:[ディミトリ]|……そうか。驚いたな……。▼~
~
《選択》
-小言を言う
-誇る
--「小言を言う」を選択
:[シェズ]|あれだけ一人で背負うなって言ったのに、~
お前、結局仕事を引き受けてばかりだろ。▼~
:[ディミトリ]|最近は……お前たちにも頼っていただろう。~
それに何より、これは俺の望んだことだ。▼~
:[シェズ]|まだまだ頼り足りないって言ってるんだ。~
そろそろ、俺たちを信頼してくれ。▼~
--「誇る」を選択
:[シェズ]|どうだ、ディミトリ。~
“&ruby(ルーヴェンクラッセ){青獅子の学級};”の総力を結集し...
俺たちがこれだけやれるってわかれば、~
お前も少しは信頼できるだろ。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|違う。決して、お前たちを~
信頼していないというわけではない。▼~
:[シェズ]|……ならどうして、わざわざ村の奴らを~
弔ってやった話を、誰にもしないんだ?▼~
兵士も騎士も皆、驚いてたぞ。~
そういう話はちゃんと教えてくれって。▼~
:[ディミトリ]|それは……すまなかった。▼~
:[シェズ]|わかればいい。さ、二度寝でもしとけ。~
眠れないから仕事を、なんて言い出すなよ。▼~
:[ディミトリ]|はは、参ったな。久しぶりに夢も見ずに~
眠ったから、しばらくは眠れそうにないぞ。▼~
:[シェズ]|なら、俺が暇潰しに付き合おう。~
この時間は訓練場も空いてるはずだ。▼~
:[ディミトリ]|世話をかけるな、シェズ……。▼~
***支援A [#md58472a]
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|ディミトリ、今日は折角の休暇だろ?~
何でそんな浮かない顔なんだ。▼~
:[ディミトリ]|いや……落ち着かなくてな。▼~
皆が忙しく働いているというのに、~
何もしないのはひどく歯痒い……。▼~
:[シェズ]|別に、何日も休もうって話じゃない。~
たまにはゆっくり過ごせばいいだろ。▼~
お前の悪い癖だな。~
どうしてそんなに働きたがるんだ。▼~
:[ディミトリ]|それが、俺の義務……いや。俺が、~
そういうふうにしか生きられないからだ。▼~
王の子としてフォドラに生を受けた以上、~
この命は最初から、俺のものではないし……▼~
……あの惨劇を生き残った俺にしか~
背負えない使命があるとも、思っている。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-否定する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|まあ、気持ちは理解できなくもない。▼~
俺も、傭兵団が壊滅した時には多少なりとも~
思うところはあったしな。だが……▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|わからないな。だからと言って、何で~
お前が一人で背負わなきゃいけない?▼~
~
《共通》
:[シェズ]|周りの連中に負担をかけないようにして、~
結局何もかもが上手くいかなかったら……▼~
お前は、それに満足できるのか?▼~
:[ディミトリ]|……俺は、皆を少しでも幸せにしたい。~
あの日の死者も、今を生きる人々もだ。▼~
そんな理想を何の犠牲も払わずに~
遂げられるとは、俺も思っていない。▼~
だが、俺の理想などに巻き込まれたせいで、~
他の誰かが苦しむのは、認められない。▼~
一人で背負える重荷なら、背負ってしまった~
ほうがずっと楽なんだ。俺にとってはな。▼~
:[シェズ]|皆を幸せにしたいなんて言うが、~
お前の幸せはどこにあるんだ?▼~
自分を大事にできない奴が、~
周りの奴を大事にできるわけないだろ。▼~
:[ディミトリ]|そう言われてしまうと、返す言葉もない。~
だが、俺の幸せと言われても……困るな。▼~
そんなこと、ついぞ考えてこなかった。~
幸せ。幸せ……か。何だろうな。▼~
:[シェズ]|何でわからないんだ。~
お前が嬉しいと感じるのはどういう時だ?▼~
倒せなかった相手を倒した時とか、~
勝って生き延びた後の宴とか、あるだろ。▼~
:[ディミトリ]|………………。▼~
俺にそんな幸せを享受する権利などないと~
思うが、もし許されるなら……▼~
人々が安穏と暮らしていける国を築き、~
彼らの笑顔を見ながら死にたいな。俺は。▼~
:[シェズ]|お前……前からずっと思ってたんだが、~
すごい辛気臭い性格してるよな?▼~
何で幸せを考えてて出てくるのが、~
よりによって死の間際なんだよ。▼~
:[ディミトリ]|辛気臭い……そうだろうか。~
だが他に幸せと言われても、難しいな。▼~
:[シェズ]|もっと他にないのか? 例えば、早く~
戦争を終わらせて、皆で戦勝を祝うとか。▼~
ドゥドゥーたちに言えば、~
きっと喜んでご馳走を作ってくれるだろ。▼~
:[ディミトリ]|……いや。俺にはそんなもの、勿体ないよ。▼~
だが、お前たちの喜ぶ顔が見られるのなら、~
それもいいのかもしれないな。▼~
:[シェズ]|……はあ。確かにお前は、~
「民想いの優しい王様」にはなったな。▼~
そこはいい。変えられない性分というか、~
お前が一生背負い続けるものなんだろ。▼~
だったら俺たちが、お前の分まで~
勝手にあなたを大事にするぞ。いいな?▼~
手始めに休暇を満喫させてやる。~
まずは遠乗りだ、ディミトリ!▼~
:[ディミトリ]|……ありがとう、シェズ。▼~
**ドゥドゥー [#a0575435]
***支援C [#i4af1e65]
:[ドゥドゥー]|………………。▼~
:[シェズ]|どうしたんだ、ドゥドゥー。~
俺に何か用か?▼~
:[ドゥドゥー]|……いや。~
お前こそ、何をしていた。▼~
:[シェズ]|何って言われてもな……。~
見てのとおり、武器の手入れだが。▼~
昨日は激戦だっただろ? 壊れちまったのを~
まとめて修理しようと思ってな。▼~
:[ドゥドゥー]|……そう、か。▼~
:[シェズ]|どうした、夜中に武器を持ち出したことが~
気になったか? 信用ならないって顔だが。▼~
:[ドゥドゥー]|……陛下がお前を信じると決めた以上、~
おれは、お前を害さない。▼~
だが……お前がいつ、何をするかは、~
もう少し、見極めさせてもらいたい。▼~
~
《選択》
-不満を言う
-仕方ないと割り切る
--「不満を言う」を選択
:[シェズ]|2年間一緒にいて、~
まだ信用してくれてないのか?▼~
:[ドゥドゥー]|……裏切る者は、たとえ~
何年共に過ごそうと裏切る。▼~
:[シェズ]|まあ、そうか。そうだよな……。~
王都でもいろいろあっただろうし。▼~
--「仕方ないと割り切る」を選択~
:[シェズ]|無理もないか。俺は新参だし、他の~
奴らと違って素性もあやふやだ。▼~
:[ドゥドゥー]|……すまん。▼~
:[シェズ]|いえ、当たり前の話だろ。~
気にするなって。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|雇い主に何かあったら困るのは俺も同じだ。~
好きに警戒してくれ。▼~
実際、ディミトリの警戒心は薄すぎるよな。~
俺みたいなのをここまで重用したりとか。▼~
:[ドゥドゥー]|……そういうお方だからこそ、慕われる。▼~
それに陛下としても、お前を側に~
置いておいたほうが都合がいいのだろう。▼~
:[シェズ]|なるほど、俺の行動を見張れるからか。▼~
ま、俺はあいつに雇われた人間として、~
最大限の成果を上げるだけだ。▼~
もし俺が怪しい行動をしていたら、~
その場で斬り捨ててくれて構わないぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|……傭兵らしい割り切り方だな。▼~
:[シェズ]|そうだ、俺は傭兵なんだ。今は私兵団の~
長なんて大層な肩書きがついてはいるが。▼~
堅実に成果を積み上げていれば、~
信用や信頼が集まってくる。▼~
それが、俺の古巣……~
ベルラン傭兵団の教えでな。▼~
いつかお前からも信じてもらえるように、~
地道に成果を積み重ねていくだけさ。▼~
:[ドゥドゥー]|そうか。……武器の手入れには、~
時間がかかるだろう。手伝おう。▼~
:[シェズ]|はは、見張りの一環か?~
まあ、助かるが。▼~
***支援B [#f07b511b]
:[シェズ]|今日の調練は随分とごたついてたな。~
どうしたんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|……よくあることだ。兵士の中には、~
おれの存在を面白く思わん者も多い。▼~
:[シェズ]|面白く思わない……?▼~
:[ドゥドゥー]|お前も知ってのとおり、~
おれはダスカーの生まれだ。▼~
陛下が即位されてから、ダスカーとの~
関係も変わりつつあるとはいえ……▼~
同じ部隊で共に戦うに当たって、~
わだかまりが無いと言えば嘘になるだろう。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-理解を示さない
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|俺は気にしないが、~
気にする奴がいるのも確かだろうな。▼~
特にダスカーで身近な人が死んじまった~
連中なんかは、複雑な心境だろ。▼~
--「理解を示さない」を選択
:[シェズ]|そういうもんか?~
俺にはよくわからないが……。▼~
:[ドゥドゥー]|王国にとって、“ダスカーの悲劇”は~
それだけ大きな事件だった。▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|……加えて、俺は近衛の兵を預かっている。~
彼らの中には、国内諸侯の子弟も多い。▼~
貴族でも騎士でもないおれが、陛下に~
重用されているのが気に食わん者もいる。▼~
:[シェズ]|ああ、そういう連中もいるな、確かに。~
俺も陰でいろいろ言われてるようだ。▼~
一介の傭兵に過ぎなかった俺が、~
たまたまディミトリと出会って……▼~
士官学校で机を並べ、幸運にも重用された。~
ずるいと思う奴がいるのも仕方ないだろ。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
おれもお前も、偶然陛下と出会い、~
拾っていただいたに過ぎない。▼~
貴族の子弟として生まれ育ち、~
王に仕えよと教導されながら……▼~
偶然の機会を得られなかった者からすれば、~
それは、とても残酷なことだ。▼~
:[シェズ]|ディミトリも苦労してる部分だろうな。~
下手な真似すれば争いになりかねないし。▼~
だが、解決方法は単純明快だろ?▼~
:[ドゥドゥー]|……?▼~
:[シェズ]|俺やドゥドゥーが、皆の信頼に値する~
将なんだって示せばいいだけの話だ。▼~
前に話したよな。成果を上げれば自然と~
信用が、そして信頼がついてくる……▼~
たとえどんなに胡散臭い奴でも、きっちり~
成果を上げる将には、皆ついていくんだ。▼~
:[ドゥドゥー]|傭兵団で学んだのか。▼~
:[シェズ]|俺がいた傭兵団にも、賊上がりの奴がいた。~
皆も最初は信用してなかったがど……▼~
文句も言わず真面目に働き続けて、~
気づいたら団長や皆とも打ち解けてたさ。▼~
1年も経てば、俺も自然と軽口を叩ける~
ような仲になってたな。▼~
:[ドゥドゥー]|その者は、お前たちの~
信頼を勝ち取ったのだな。▼~
:[シェズ]|ああ、そうだ。ただもちろん、そういう奴が~
絶対に裏切らないって保証はないから……▼~
お前みたいに、周囲に目を光らせる奴も~
必要不可欠だとは思うぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|……なるほど。▼~
:[シェズ]|はは、今日は喋り過ぎたな。▼~
:[ドゥドゥー]|いや、参考になった。~
……今後に生かすとしよう。▼~
***支援A [#db6770f5]
:(王国兵とドゥドゥーが会話するのを眺めるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|ドゥドゥー殿、先程の件について~
意見を頂きたいのですが……。▼~
:[ドゥドゥー]|……カロン伯との会談についてだな。~
ギュスタヴ殿とも話し合ったが……▼~
:[シェズ]|…………。
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。二人になるドゥドゥーとシェズ)|
:[シェズ]|順調そうだな、ドゥドゥー。見ないうちに~
部隊の連中ともかなり打ち解けたようだが。▼~
:[ドゥドゥー]|……ああ。▼~
先ほどおれと話していた兵は、~
騎士だった母を、ダスカーで亡くしている。▼~
当然、おれにも複雑な思いを抱いていた。~
……何度か、言い争いもした。▼~
:[シェズ]|ドゥドゥーが言い争い?~
正直、想像つかないぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|ただ雑言を受け入れるだけでは、~
何も始まらんと思った。▼~
……そう考えられる日が来るとは、~
おれも想像していなかったがな。▼~
共に戦い、共に悩み、~
共に多くの死線をくぐり抜けてきた。▼~
少しは、力を示せたのだろう。~
近頃は……ああして、頼りにしてくれる。▼~
:[シェズ]|良いことじゃないか。~
お前は、そいつの信頼を勝ち取ったんだ。▼~
:[ドゥドゥー]|おれの話だというのに、嬉しそうだな。~
……おかしな奴だ。▼~
~
《選択》
-嬉しいと答える
-嬉しいわけではないと答える
--「嬉しいと答える」を選択
:[シェズ]|仲間が喜んでるんだ。~
嬉しくないわけがないだろ?▼~
:[ドゥドゥー]|そういう……ものだろうか。▼~
--「嬉しいわけではないと答える」を選択
:[シェズ]|嬉しいって言うと、少し違うな。~
張り合いが出てきたと思っただけだ。▼~
:[ドゥドゥー]|ふ……そうか。張り合い、か。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|こうやって地道に、信じてくれる人を~
増やしていくしかないんだろうな……。▼~
俺もお前も、言ってしまえばきっと~
ディミトリだって、それは同じなんだろ。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
:[シェズ]|俺も今まで以上に成果を上げて、いつか~
お前に信頼してるって言わせてみせるぞ。▼~
:[シェズ]|次の戦場は期待してろよ、ドゥドゥー。▼~
:[ドゥドゥー]|……ふ。▼~
:[シェズ]|何だよ。何か変なこと言ったか?▼~
:[ドゥドゥー]|いや。お前の活躍には期待しているが……▼~
お前がどんな出自の、どんな者であろうと、~
おれはお前を、信じたいと思っている。▼~
~
《ザラスの闇クリア前》
:[シェズ]|いいのか? 突然俺が裏切って、~
ディミトリに剣を向けるかもしれないぞ。▼~
得体の知れない力も持ってる。~
そんな奴を信頼できると?▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|その力は、確かに警戒すべきものだろう。~
だが……お前自身は、別だ。▼~
そう容易く、おれや陛下を~
裏切るような人間ではないと、思う。▼~
だが万一、陛下に害を為した時には……~
おれは、迷わずにお前を斬る。▼~
お前ならば、理解してくれるだろう。~
おれが……そういう人間であると。▼~
:[シェズ]|それが、お前の「信頼」の形ってわけか。~
いいだろう、光栄だ。▼~
**フェリクス [#m5abf5dd]
***支援C [#j8d5b317]
:[シェズ]|なあ、フェリクス、ずっと思ってたが……~
……いや、言わないほうがいいか。▼~
:[フェリクス]|はあ? 煮え切らん態度だな。~
何か言いたいのならさっさと言え。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択(共通へ)
--「言わない」を選択~
:[シェズ]|……いや、やっぱりやめとく。~
聞かなかったことにしてくれ。▼~
:[フェリクス]|後ろめたい事情でもあるのか?~
ないなら早く言え。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|いや……お前って何だかんだ言いながら、~
ディミトリたちが好きだよなと思って。▼~
:[フェリクス]|………………!▼~
:[シェズ]|お、おい……大丈夫か?~
何もむせることないだろ。▼~
:[フェリクス]|はあ……貴様があまりにも、~
馬鹿げたことを言い出すからだ。▼~
:[シェズ]|言わせたのはお前じゃないか。~
だが、事実だろ? やっぱり。▼~
:[フェリクス]|チッ、何を根拠にそう言い切る。▼~
:[シェズ]|あいつらと一緒に戦ってる時は、普段の~
何倍も動きが良くなってるからな。▼~
:[フェリクス]|……フン。無駄に付き合いが長いから、~
相手がどう動くかわかるというだけの話だ。▼~
例えば、猪はすぐ敵陣に突っ込みたがる。~
最初から俺が援護に回ったほうがいい。▼~
確かに突破力で奴に勝る者はいないが、~
自分の傷を顧みないから危なっかしい。▼~
連携も何も、奴が好きに暴れられるよう、~
場を整えてやっているに過ぎん。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|へえ……逆に、イングリットと組んだ時は~
いつもよりどんどん斬り込んでいくよな。▼~
:[フェリクス]|天馬は弓兵に射落とされかねんからな。~
先に斬り込んで脅威を排除したほうがいい。▼~
まあ奴の腕ならば、矢の一本や二本程度なら~
避けられるのかもしれんが……▼~
奴は熱くなれば視野が狭くなる。突出して~
矢の雨を降らされれば、ひとたまりもない。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|だったらいつも、お前と一緒に戦ってる~
シルヴァンが、敵に群がられてるのも……▼~
:[フェリクス]|……あれは毎回、奴がくだらん見栄を張って~
「ここは俺に任せろ」などと言うからだ。▼~
まあ、奴ならばどんな窮地だろうと~
切り抜けるだろうとは思っているがな。▼~
:[シェズ]|はは、意図した連携じゃないのかよ。だが、~
信頼がないとできない芸当には違いない。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|……フン。この程度、当然のことだ。▼~
~
《選択》
-称賛する
-羨む
--「称賛する」を選択
:[シェズ]|お前たちの連携はいつも見事だ。~
俺も見習っていかないとな。▼~
俺が、もっと皆の性格を熟知すれば、~
上手く連携できるようになるか?▼~
:[フェリクス]|知らん。勝手に試してみればいい。▼~
--「羨む」を選択~
:[シェズ]|羨ましいな。昔馴染みっていうのは、~
皆そういうもんなのか?▼~
:[フェリクス]|知るか、俺に聞くな。この程度、~
少し相手を観察していればわかる。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|俺をそこまで執拗に観察しているお前なら、~
他の連中を観察するのも容易いだろうよ。▼~
話はもう終わりだな。まったく、~
お前と話していると無駄に疲れる……。▼~
***支援B [#uf578c21]
:[フェリクス]|おい、どうした。~
いつもよりも踏み込みが浅いな。▼~
:[シェズ]|お前には、そんな違いもお見通しか。~
いや、いろいろ思うところがあってな……。▼~
考え事をしてたらお前の剣が迫ってて、~
つい中途半端な一撃になっちまった。▼~
:[フェリクス]|訓練中に余計なことを考えるな。~
剣が鈍れば、相手をするこちらも迷惑だ。▼~
お前は度々、本当に何の兆しもなく、~
集中を途切れさせる時がある。▼~
味方相手の訓練中だからいいが、~
戦場でやろうものなら命取りだぞ。▼~
:[シェズ]|…………。▼~
:[フェリクス]|おい、前にも言ったはずだ。~
何か言いたいのならさっさと言えと。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択
:[シェズ]|いや、フェリクスは俺のことも~
よく観察してくれてると思ってな。▼~
:[フェリクス]|この程度ならば、剣を交わせばわかる。▼~
それに……少しくらい意趣返しを~
されただけで、つべこべ抜かすな。▼~
:[シェズ]|はは、文句を言ってるわけじゃないさ。▼~
--「言わない」を選択
:[シェズ]|いや。この間と違って言いたいことが~
あったわけじゃないんだ。本当に。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|フン……まあいい。▼~
しかし、一つわからんことがある。~
お前の……その剣だ。誰に学んだ?▼~
騎士の剣術でないのは間違いないが、~
傭兵の剣術にしても珍しい型だ。▼~
:[シェズ]|特に誰か師匠がいるわけじゃない。~
まあ……独学と言ってもいいと思う。▼~
もちろん、あちこちの傭兵団で~
剣の得意な奴に教えてもらいはしたが。▼~
:[フェリクス]|……なるほど、腑に落ちた。~
道理で読みにくい動きなわけだ。▼~
剣術には、定石というものがある。~
それは騎士の剣でも、傭兵の剣でも同じだ。▼~
だが、貴様の動きはそれに縛られていない。~
そのおかしな剣のせいかもしれんがな。▼~
:[シェズ]|確かに、剣を抜く必要がないからな。~
必然的に普通の剣術とは違う動きになる。▼~
そう考えると、下手に誰かに師事するより~
独学で剣を学んできてよかったのかもな。▼~
:[フェリクス]|我流の剣術、か。興味深い……。~
シェズ、それを教えろ。▼~
:[シェズ]|だが、俺の剣は俺にしか使えないし、~
同じ動きができるとは限らないぞ。▼~
:[フェリクス]|そこは俺が考えるからいい。「独学で」な。~
戦い方は、いくつ覚えても困らん。▼~
~
《選択》
-了承する
-断る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|わかった。~
自信はないが、俺なりに精一杯教えるさ。▼~
代わりに、俺にも教えてくれ。~
戦い方は幾つ覚えても困らないだろ?▼~
--「断る」を選択
:[シェズ]|やめたほうがいいぞ。他人に~
教えられるような立派な剣じゃない。▼~
:[フェリクス]|チッ、だったらお前はそのまま~
俺の稽古の相手になっていればいい。▼~
教える気がないのなら、~
勝手に技を盗ませてもらうまでだ。▼~
:[シェズ]|まあ、勝手に盗む分にはいいが……~
俺だってお前の技を盗んでやるからな。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|お前の剣は騎士の剣に見える。~
なのに騎士らしくない。良い意味でな。▼~
上手く言葉で表現できないんだが、~
状況に応じて柔軟に動けてるというか……▼~
俺たちの剣が組み合わされば、~
きっと、もっと強くなれると思うんだ。▼~
:[フェリクス]|……そうかもしれんな。▼~
***支援A [#q8fc9178]
:(暗転)|
:[シェズ]|……行ったぞ、フェリクス!~
逃がすな!▼~
:[フェリクス]|ああ、当たり前だ……!~
そちらは任せたぞ!▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[シェズ]|……お疲れさん。やっぱり、~
お前と一緒だと安心して戦えるな。▼~
:[フェリクス]|こちらの台詞だ。その剣を理解したら、~
お前の動きもだいぶ読めるようになった。▼~
:[シェズ]|嬉しい言葉だな。~
俺を理解してくれたか?▼~
:[フェリクス]|フン、お前の「剣は」な。▼~
:[シェズ]|またまた……。俺はお前の考えも~
掴めるようになってきたぞ。▼~
お前は「自分の役割」を定めて、~
それを果たすことに徹してるんだな。▼~
戦況や連携相手が変われば、役割も変わる。~
役割が変われば、剣にも盾にもなれる……。▼~
まさしく変幻自在の剣だ。▼~
:[フェリクス]|そう褒められるようなものでもない。~
ただそうあれと教えられてきただけだ。▼~
:[シェズ]|そうあれ、か。~
誰に教わったんだ?▼~
~
《ロドリグが生存》
:[フェリクス]|……父だ。あの男は槍や魔法を使うが、~
剣の腕も立たないわけではないからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんか。▼~
得物こそ違うが、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれるからな。▼~
~
《ロドリグが死亡》
:[フェリクス]|……父だ。奴は檜や魔法を使っていたが~
剣の腕も立たないわけではなかったからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんか。▼~
得物こそ違ったが、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれたからな。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|奴だけがそういう戦いをするわけではない。~
フラルダリウス家の当主は皆、ああだ。▼~
フラルダリウスは、ルーグの盟友であった~
キーフォンの時代から王の槍であり、盾……▼~
時には王の敵を討つ槍として敵に斬り込み、~
時には王を守護する盾として守りに徹する。▼~
……くだらん教えではあるが、~
そうして仕込まれた剣も役には立つ。▼~
:[シェズ]|なるほど。そういう教えによって、~
お前はその剣を身につけたわけか。▼~
ディミトリにとっても俺たちにとっても、~
この上なく心強い剣で、盾なんだな。▼~
:[フェリクス]|ハッ。俺が剣で盾だというなら、~
お前は飛び道具だな。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を呈する
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|褒めるならもう少しわかりやすく言えよ。~
敵の意表を突くような存在ってことか?▼~
:[フェリクス]|ああ。そう受け取ってくれて構わん。~
少なくともお前はこの軍で無二の存在だ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|待て。それは褒めてるのか?~
飛び道具って、どういう意味だ。▼~
:[フェリクス]|褒めている。お前の存在は、敵にとって~
想定の埒外から現れる暗器のようなものだ。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|その奇妙な剣術といい、~
姿を変えるよくわからん術といい……▼~
お前の力を危険視する者はいるが、敵に~
とっても脅威になる代物だと思っている。▼~
:[シェズ]|そうか。そこまで言われちまうと、~
少しくすぐったいな……。▼~
:[フェリクス]|だが、お前の欠点はやはり、~
集中が途切れがちなところだな。▼~
まるで戦いの最中、誰かに話しかけられて~
いるかのような……おい。何を笑っている。▼~
:[シェズ]|え? ああ、すまない。~
これも愛情の裏返しかと思うと嬉しくてな。▼~
歯に衣着せず言ってくれる仲間ってのは~
いいもんだ。ありがとう、フェリクス。▼~
:[フェリクス]|……チッ、勝手に言っていろ。~
もう助言などしてやらんぞ。▼~
:[シェズ]|今の 怒ってないよな?~
わかりづらい奴め……。▼~
**アッシュ [#vb097064]
***支援C [#u9a9878f]
:[シェズ]|………………。▼~
:[アッシュ]|……あれ、シェズ。~
何してるの?▼~
:[シェズ]|アッシュ? いや、ちょっと本をな……。~
お前はこの指南書、読んだことあるか?▼~
:[アッシュ]|あ、その本か。あるよ。何年か前に、~
レスターで流行った戦術の指南書だよね。▼~
大修道院にいた頃に読んだけど、難しい~
言い回しが多くて、読むのは大変だったな。▼~
:[シェズ]|確かに小難しい本だが、~
参考になる部分もあると思ってな。▼~
:[アッシュ]|……君、コーデリア領の山奥の村で~
生まれ育ったって話だったよね?▼~
:[シェズ]|うん? ああ、そうだが……。▼~
:[アッシュ]|士官学校時代から気になっていたんだけど~
よく、こんなに難解な文章を読めるよね。▼~
貴族や、裕福な家の出だったら~
読めるのも当然なのかも知れないけど……▼~
いったい誰に教わったんだろうと思って。~
……あっ、気を悪くしたらごめんね。▼~
:[シェズ]|いや、気にしなくていい。俺に読み書きを~
教えてくれたのは、育ての母だ。▼~
今思えば、あんな山奥で暮らしているのが~
不思議なくらい、博識な人だったぞ。▼~
:[アッシュ]|へえ……もしかしたら、~
何か事情があったのかもしれないね。▼~
:[シェズ]|母さんは昔の話をしたがらなかったからな。~
過去については、全然知らないんだ。▼~
:[アッシュ]|だけど、すごく教養がある人だったって~
いうのは、君を見ていればわかるよ。▼~
読み書きだけじゃなく、計算や~
地図の見方だって知っていたでしょ?▼~
お城で育った貴族や騎士の人たちと、~
そう変わらないんじゃないかと思うよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を持つ
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|そこまで言われると、少し照れちまう。▼~
それだけ気合いを入れて育ててくれた~
母さんに感謝だな。▼~
:[アッシュ]|
うん。君のお母さんは、間違いなく~
凄い人だったんだと思うよ。▼~
--「疑問を持つ」を選択
:[シェズ]|うーん、そういうもんなのか?~
たいしたことじゃないと思うんだが。▼~
:[アッシュ]|たいしたことだよ。少なくとも平民で、~
ここまで読み書きが達者な人は少ない。▼~
そもそも、難しい書物なんて読めなくても~
ただ暮らしていく分には支障がないからね。▼~
~
《共通》
:[アッシュ]|僕もロナート様に出会うまでは、~
本なんて読んだこともなかった。▼~
:[シェズ]|……確かに、傭兵団で読み書きができたのは~
団長と俺と、あと数人だったかもしれない。▼~
母さんは、いったいどこで~
そんな知識を身につけたんだろう。▼~
といっても、母さんが死んだ今、~
過去を知る方法なんてないからな。▼~
:[アッシュ]|シェズ……。▼~
***支援B [#df4d3254]
:[アッシュ]|シェズ。~
どうしたの? 考え事?▼~
:[シェズ]|ああ、少しな。~
前に俺の母さんの話をしただろ?▼~
考えれば考えるほど、~
不思議な人のような気がしちまって。▼~
:[アッシュ]|……どういうこと?▼~
:[シェズ]|どういうことも何も、~
言葉どおりだ。▼~
何か事情があったんだろう、くらいに~
俺は今までは考えてたんだが……▼~
物凄く珍しいことなんだろ?~
読み書きの達者っぷりも、教養の豊かさも。▼~
魔法をいろいろ使えたのだってな。▼~
:[アッシュ]|過去の話をしない人だったにしても、~
何か手掛かりになりそうな話はないの?▼~
例えば、古い知り合いがいたとか……~
何か特徴的な物を持っていたとか。▼~
:[シェズ]|さあな。~
母さんが死んだのはかなり前だ。▼~
そういった心当たりはないし……~
遺品と呼べるようなものも持ってない。▼~
:[アッシュ]|………………。▼~
……だったらさ、調べてみようよ。~
僕も手伝うからさ。▼~
:[シェズ]|調べるって、母さんについてか?~
いきなりだな……。▼~
:[アッシュ]|僕の両親は、僕や弟たちが小さい頃に~
二人とも流行り病で亡くなったんだ。▼~
家族での思い出や、作ってくれた料理の~
ことは、今でも思い出せるんだけど……▼~
両親について知っているのは、それだけだ。~
調べてみても、ほとんどわからなかった。▼~
それが僕にとってはすごく寂しくて。~
君を見ていると、自分と重なっちゃってさ。▼~
:[シェズ]|……そうか。▼~
:[アッシュ]|あはは、要するに僕の自己満足ってこと。~
嫌だったら、断ってくれていいよ。▼~
~
《選択》
-承諾する
-遠慮する
--「承諾する」を選択
:[シェズ]|折角だし、頼むか。~
俺も母さんについては知りたい。▼~
--「遠慮する」を選択
:[シェズ]|母さんについて知りたいのは山々だが、~
お前をわざわざ巻き込むのもな。▼~
:[アッシュ]|遠慮しているだけなら、気にしないでよ。~
僕も、君についてもっと知りたいしね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、どうやって調べるつもりだ?▼~
:[アッシュ]|とりあえずは、君のお母さんを~
知る人に尋ねてみるとか……かな。▼~
:[シェズ]|村の人との交流もほとんどなかったんだ。~
誰も知らないと思うがな。▼~
:[アッシュ]|山奥とはいえ村で暮らしていて、誰とも~
関わらない人なんて普通いないよ。▼~
村人の中には、事情を知る人もいたと思う。~
例えば、村長とか……。▼~
:[シェズ]|村長……いるかもしれないが、~
もう死んでる可能性も結構あるだろ。▼~
:[アッシュ]|それを確かめるためにも、まず村に~
手紙でも書いてみたらいいかもね。▼~
もし誰も文字を読めなかったら……その時は~
自分の足で向かうしかなさそうだけど。▼~
:[シェズ]|……やってみる価値はあるか。▼~
遠くまで人を遺るってのも申し訳ないが、~
ひとまずそれで試してみよう。▼~
:[アッシュ]|よし。それじゃあ、そうと決まれば~
早速、手紙の用意をしようか!▼~
***支援A [#c0234b0e]
:[アッシュ]|あれからしばらく経ったけど、~
手紙……戻ってこないね。▼~
:[シェズ]|そうだな。~
手紙を持ってってくれた兵士の話じゃ……▼~
村長は読み書きができたんだろ?~
ってことは、読んではいるはずだ。▼~
:[アッシュ]|それなのに返事がないっていうのは、~
どうしてなんだろう。▼~
:[シェズ]|さあね。関わり合いになりたくないのか、~
母さんや俺のことを忘れちまったのか。▼~
あるいは……誰にも言わないと、母さんと~
約束してたのかもしれない。▼~
今ふと思っただけで、~
何の根拠もない話だがな。▼~
:[アッシュ]|シェズ……▼~
~
《選択》
-残念だと答える
-残念ではないと答える
--「残念だと答える」を選択
:[シェズ]|正直、残念だ。返事は貰えないと~
わかったのが、収穫と捉えるべきか……。▼~
これ以上は調べようもなさそうだし、~
もう仕方ないと割り切るしかないな。▼~
--「残念ではないと答える」を選択
:[シェズ]|正直、俺は落ち込んでない。返事が~
貰えないとわかったのも、一つの収穫だ。▼~
:[アッシュ]|そういうものかなあ。君は、本当にそれでいいの...
~
《共通》
:[シェズ]|母さんの過去は気になってはいたが、~
わからないならわからないでいいさ。▼~
お前だって同じように、自分の両親に~
ついては割り切ってるんだろ?▼~
:[アッシュ]|それは、そうだけど……。▼~
:[シェズ]|どんな過去があったって、~
母さんは母さんだし、俺は俺だ。▼~
俺は、あの人に育てられた。~
その事実以外は、どうだっていいだろ?▼~
:[アッシュ]|……そうだね。どんな過去があろうと~
君のお母さんは、君のお母さんだ。▼~
:[シェズ]|ああ、わかってくれたか?▼~
それに、過去がわからないっていうのも~
それはそれで想像のし甲斐があるぞ。▼~
:[アッシュ]|想像……例えば、実は君のお母さんは~
大貴族の生まれだった、みたいな?▼~
:[シェズ]|悪くないが、発想が平凡じゃないか? 世に~
名を轟かせた凄腕の流浪騎士だったとか……▼~
あるいは、フォドラの外から来た、~
冒険者だった、なんてのはどうだ?▼~
:[アッシュ]|あはは、もし本当にそうだったら凄いね。~
お母さんが博識だったのも頷けるかも。▼~
でも……今回は、僕が空回ってばかりで~
何の役にも立てなかったよね。ごめん。▼~
:[シェズ]|そんなことはないさ。▼~
お前が言い出したから、俺は改めて~
母さんと向き合おうと思ったんだ。▼~
たとえ何も掴めなかったとしても、~
今回の一件は無駄じゃなかったぞ。▼~
:[アッシュ]|……うん。
:[シェズ]|それじゃ、俺は行くぞ。~
用を思い出したんでな。▼~
:(シェズが去る)|
:(王国兵が現われる)|
:[王国兵(男性)]|
シェズさん? ……あれ、~
さっきまでいらっしゃいましたよね。▼~
:[アッシュ]|あっ、はい。ちょっと用事があったようで。~
用件があるなら、僕が聞きますよ。▼~
:[王国兵(男性)]| それでは、これを……▼~
**シルヴァン [#c2c2745f]
***支援C [#qccdf771]
:[シルヴァン]|おっと、ちょうどいい時に来たな。~
シェズ、頼みがあるんだが……。▼~
お前、戦いの時にもう一本剣を使うだろ?~
ちょっとばかりその剣を見せてほしいんだ。▼~
~
《選択》
-了承する
-渋る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|構わないが……正直、意外だ。~
お前が、あの剣に興味があったなんてな。▼~
--「渋る」を選択~
:[シェズ]|あまり他人に見せびらかすような~
代物じゃないと思ってるんだが。▼~
:[シルヴァン]|悪いが、そこを何とか頼むよ。~
どうしても気になることがあってさ。▼~
:[シェズ]|仕方ないな。……だが正直、意外だ。~
お前が、あの剣に興味があったとは。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ディミトリやフェリクスのような、武器に~
目がない奴らならまだわかるんだが。▼~
:[シルヴァン]|俺も一応ゴーティエ家の嫡子だ。子供の~
頃から、武具の類いには慣れ親しんでる。▼~
:[シェズ]|しかしお前は、よく訓練も手を抜いて……~
まあいい。ほら、これでいいか?▼~
:[シルヴァン]|助かる。こうして見ると不思議な剣だな。~
材質は何だ? 鉄や鋼……じゃあないよな。▼~
:[シェズ]|悪いが、わからん。~
俺に聞かれても困るぞ。▼~
:[シルヴァン]|だったら、その現れたり消えたりするのは~
どういう理屈なんだ? 何かの魔法か?▼~
:[シェズ]|魔法じゃないだろ。何というか……~
俺が求めると、それに応えてくれるんだ。▼~
:[シルヴァン]|要領を得ないな。だったらもう一つ質問だ。~
その剣……俺たちにも使えるのか?▼~
:[シェズ]|たぶん無理だな。~
俺が手放したら、消えちまうさ。▼~
なあ、シルヴァン。何でまた、~
そんなに俺の剣について知りたがるんだ?▼~
:[シルヴァン]|何でも何も、この手の強力な武器は~
世の中にいくつあっても困らないだろ?▼~
"英雄の遺産"は一振りで数百、使い手に~
よっては数千の兵にも匹敵する代物だが……▼~
使い手が死んじまえばそこで終わりだし、~
何より、紋章を持ってなきゃ使えない。▼~
その剣のように便利な代物を、~
みんなが使えたら、と思ったんだが……。▼~
:[シェズ]|難しいだろうな。何しろ俺自身、~
この剣の正体はわかってないんだ。▼~
:[シルヴァン]|だよなあ……。似たようなものを作ると~
言ったって、そう簡単にはいかなそうだ。▼~
:[シェズ]|似たようなものを作る、ね……。お前も~
お前なりにいろいろ考えてるんだな。▼~
:[シルヴァン]|これでも王国貴族の後継ぎなんだぜ、俺は。~
それなりのことは考えるさ、何しろ……▼~
みんなが遺産に頼らず戦えるようになれば、~
俺たち貴族の責任も、多少は減るはずだ。▼~
そうしたら俺も士官学校の頃みたいに~
毎日気楽に遊んでいられるだろ? ははは!▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|いや、流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、イングリットに伝えとくな。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|いや、流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、ディミトリたちに伝えとくな。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|げっ、勘弁してくれ。人の心がないのか!~
……ほら! もう少し剣を見せてくれよ!▼~
***支援B [#l1e98560]
:[シェズ]|珍しいな、お前が部屋に籠もりっ放しとはて。~
魔道の本を読み漁ってるって聞いたが。▼~
:[シルヴァン]|俺にも本を読みたくなる時くらいあるさ。~
……実は、ちょっと悪巧みを思いついてね。▼~
:[シェズ]|悪巧み? ……その図面は?▼~
:[シルヴァン]|おっと、よくぞ聞いてくれたな!~
こいつは新しい魔道砲台の設計図だ。▼~
:[シェズ]|へえ、魔道砲台か……にしては、~
だいぶ小さいように見えるが。▼~
:[シルヴァン]|おう。小型化も一つの課題だからな。~
騎士が手軽に持ち運べる大きさが理想的だ。▼~
:[シェズ]|騎士が持ち運ぶのか? 魔道砲台を?~
持ち運べたところで、使いこなせないだろ。▼~
:[シルヴァン]|そうだな。お前の言うとおり、魔道砲台は~
特別な知識と技能がないと使えないが……▼~
そいつを上手く改良して、誰でも~
使えるようにするってのが一番の課題だな。▼~
ほら、こいつを騎士や剣士が使いこなせれば~
いろいろと悪いことができそうじゃないか?▼~
~
《選択》
-同意する
-疑問を呈する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|なるほど。良い考えだな、シルヴァン。~
何か、面白い戦術を編み出せそうだ。▼~
:[シルヴァン]|そうだろ、そうだろ? お前なら~
絶対にわかってくれると思ってたぜ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]| それ、 役に立つのか? 騎士や剣士は、~
得物で戦ったほうが手っ取り早いと思うが。▼~
:[シルヴァン]|……俺たちの身近にいるのがそういう連中~
ばかりだから、そう思っちまうだけだって。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|とはいえ、まだまだ完成は遠そうだがな。~
日の目を見られるのはいつになるやら。▼~
:[シェズ]|ははは、その頃には、戦争なんて~
終わちまってるかもしれないぞ。▼~
:[シルヴァン]|戦場以外でも役に立つさ。身を守る術のない~
人が、自分の身を守れるようになるとかな。▼~
:[シェズ]|へえ。そういえば、前にも俺の剣に~
興味を持ってたよな。▼~
ゴーティエにスレンっていう積年の敵が~
いるからか? そういうこと考えるのって。▼~
:[シルヴァン]|まあ……そんなところさ。連中には、~
辛酸を舐めさせられっぱなしだしな。▼~
父上の前妻……兄上の母親も、~
スレンの襲撃で亡くなったと聞いている。▼~
ここ100年くらいは、遺産のおかげで~
領土の境界が揺らぐことはなかったが……▼~
連中は懲りずに襲ってくるからなあ。~
あの執念にはむしろ敬服しちまうくらいだ。▼~
:[シェズ]|ゴーティエ辺境伯も、スレンの襲撃には~
慣れっこって感じだもんな。▼~
:[シルヴァン]|……父上も、きっと~
慣れたくて慣れたわけじゃないさ。▼~
俺も家督を継いだら、手は尽くすつもりだが~
やっぱり牽制のための兵力は必要になる。▼~
例えば、国王軍……常備軍を新設して、~
王権の元に強力な軍を作る手もあるが……▼~
先王陛下はその方向に舵を切ろうとして、~
反発する諸侯から恨みを買った。▼~
:[シェズ]|王様が強くなれば、相対的に諸侯の力が~
弱まっちまうもんな。受け入れ難いか。▼~
:[シルヴァン]|国が乱れるのは、俺も勘弁願いたい。~
穏便に、堅実に、改革を進めたいわけだ。▼~
そのためにこそ今、遺産にも諸侯にも頼らず~
戦力を底上げする方法が欲しいんだよ。▼~
:[シェズ]|変わったな、シルヴァン。すっかり、~
ゴーティエ家の御曹司らしくなった。▼~
昔は女の子に鼻の下を伸ばしてばっかり~
だったのに……。▼~
:[シルヴァン]|下手すりゃ自分の家が滅びかねないんだぜ?~
どんな怠け者だって、少しは頭を使うさ。▼~
王国は寒くてつまらない土地ではあるが、~
俺にとっては、唯一無二の故郷なんだしな。▼~
:[シェズ]|
……故郷、か。▼~
***支援A [#u4cb9681]
:[シェズ]|ふう……今日の鍛錬はいま一つだった。~
もっと鍛錬しないと駄目だな……。▼~
:[シルヴァン]|お前は本当に直向きだよな。~
見てると申し訳なくなってくるよ。▼~
:[シェズ]|何でお前が申し訳なくなるんだ。~
俺が未熟だって話だろ。▼~
見てろよ、シルヴァン。次の戦いじゃ、~
今回の倍は活躍してやる。▼~
:[シルヴァン]|そういう話をしてるわけじゃない。~
巻き込んじまった、と思ってさ。▼~
俺たちにとってこの戦争は、~
自分の家が滅ぶか否かの戦いだ。▼~
負ければ家も家族も、生まれ育ってきた~
故郷さえも、何もかもを失うことになる。▼~
けど、お前は俺たちとは違うだろ?~
お前は、好きな場所で生きられる人間だ。▼~
:[シェズ]|そうだな。~
確かに俺は根無し草だ。▼~
:[シルヴァン]|お前には、「故郷」と呼べるような場所はない...
:[シェズ]|一応あるにはあるが……▼~
あの山奥の村を、故郷と呼んでいいのかは~
正直なところ俺にもよくわからない。▼~
:[シルヴァン]|………………。
:[シェズ]| きっと、俺は一生理解できないんだ。~
お前たちの、故郷に懸ける想いはさ。▼~
:[シルヴァン]|ならお前は、陛下から貰う金のためだけに~
これだけ真摯に働いてくれてるってことか?▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-違うと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|金を貰ったら、その分働くのは当然だろ。~
まあ仲間を守りたいって気持ちも当然あるが。▼~
:[シルヴァン]|あっはは、お前らしい割り切り方だな。~
まあそういうのも嫌いじゃないが……。▼~
--「違うと答える」を選択
:[シェズ]|俺が真面目に働くのは、今度こそ仲間を~
守りたいからだ。もちろん金も大事だが。▼~
:[シルヴァン]|……ふ。なるほどな。なかなか~
気障なこと言ってくれるじゃないか。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|今の俺にとっちゃ、仲間がいるこの国こそが~
故郷みたいなもんなんだろ。▼~
:[シルヴァン]|はは。こんな暮らしにくい国を、~
故郷みたいなものだなんて、よく言うぜ。▼~
寒いし、貧しいし、何より娯楽が少ない!~
おまけにスレンなんて敵まで抱えてる。▼~
:[シェズ]|それはまあ、否めないが……それでも、~
お前らにとっては大事な故郷なんだろ?▼~
:[シルヴァン]|ああ……そうだな。それは間違いない。▼~
そんなつまらない故郷を住みよい土地に~
変えるのも、俺たちの仕事なんだろうさ。▼~
:[シェズ]|戦争が終わった後はともかく、~
今は、俺も全力でお前たちを手伝おう。▼~
:[シルヴァン]|……あ、そうだ。それで思い出したんだが、~
少し前に図面を見せた魔道砲台の件……▼~
後で実験に付き合ってくれないか?~
さっき試したら、だいぶ悲しい威力でなあ!▼~
:[シェズ]|ああ、いいぞ。~
……やっぱり、完成はだいぶ遠そうだな?▼~
:[シルヴァン]|おいおい、一応いろいろ試してるんだぜ。~
魔道学院に声かけたりもしたし。▼~
:[シェズ]|はは、そう慌てなくても、~
そのうち成功するだろ。▼~
俺は知ってるんだ。お前がやる気を出した~
時は、必ず結果がついてくるってな。▼~
**メルセデス [#v63c5870]
***支援C [#r9da4902]
:[王国兵(女性)]|メルセデスちゃん、ごめんね!~
この後、彼の手当ても手伝ってくれる?▼~
:[王国兵(男性)]|メルセデス殿、こちらの荷は~
どちらに置いておきましょうか!▼~
:[メルセデス]|は、は~い!~
ちょっと待ってくださいね~!▼~
:[シェズ]|メルセデス、大忙しだな。~
何か手伝える仕事はあるか?▼~
:[メルセデス]|あらあら……すごくありがたい~
申し出だけれど、流石に悪いわよ~。▼~
:[シェズ]|いや、戦いの後は無事な奴が~
やれる仕事をやらないと。▼~
怪我人の手当はともかく、~
物資の整理や荷運びくらいはできるぞ。▼~
:[メルセデス]|だけど、あなただって戦場から~
戻ってきたばかりで、疲れているでしょう?▼~
~
《選択》
-疲れていないと否定する
-それはメルセデスもだと反論する
--「疲れていないと否定する」を選択
:[シェズ]|そこまで疲れてなさ。俺たちの部隊は~
最前線で戦っていたわけじゃないし……▼~
他の奴らと違って、戦後の事務処理に~
追われてもいないんだ。▼~
:[メルセデス]|う~ん……だったら少しだけ、~
手伝ってもらっちゃおうかしら。▼~
--「それはメルセデスもだと反論する」を選択
:[シェズ]|それはお前もだろ? お前だって、~
俺たちと一緒に戦ってたじゃないか。▼~
:[メルセデス]|う~ん、それはそうだけれど……。~
本当に手伝ってもらっちゃっていいの?▼~
:[シェズ]|ああ、もちろんだ。~
俺は何をすればいい?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|それじゃあ、訓練所のほうに置いてある~
物資を取ってきてもらえるかしら。▼~
包帯やお薬が入っているから、~
中を確かめてもらえばすぐにわかるわ。▼~
:[シェズ]|了解だ。急いで取ってこよう。▼~
:[メルセデス]|……あら? シェズ、~
ちょっと待ってちょうだい。▼~
:[シェズ]|うん? どうした?▼~
:[メルセデス]|右の手を出して……▼~
:[シェズ]|あ、ああ……。▼~
:(暗転)|
:[メルセデス]|もう、やっぱり怪我をしていたのね~。~
これくらいだったら、私の魔法で……▼~
:[シェズ]|おお、傷が……。~
流石だな、メルセデス。▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[メルセデス]|こういうのを黙っているのは良くないわ。~
あなたって、結構自分に無頓着なのね~。▼~
:[シェズ]|無頓着? いや、それを言うなら~
お前こそ……まあいいか。▼~
とにかく、これで何の気兼ねもなく~
荷物を運んでこられる。ありがとな。▼~
:[メルセデス]|ふふ、悪いけれど、よろしくね~。~
あんまり急がなくても大丈夫よ~。▼~
***支援B [#y59943a3]
:[メルセデス]|……ふう。これで、物資の整理も~
一段落ってところかしら~。▼~
:[シェズ]|ああ、そろそろ休憩するか。~
結構な重労働だったしな。▼~
一緒にご飯でも食べに行かないか?~
たまには街に出るのも悪くないだろ?▼~
:[メルセデス]|う~ん、だけどお腹はそこまで~
空いてないのよね。……あ、そうだわ!▼~
良かったら、お茶会にしない?~
お菓子をご馳走するわよ~。▼~
:[シェズ]|お茶会? まあ、それでもいいが。~
どういう風の吹き回しだ?▼~
:[メルセデス]|実はね、この間手当てをした兵士さんが~
お礼に……ってお砂糖をくれたのよ~。▼~
だから、それを使ってお菓子を焼いたの。~
あなたにも食べてもらいたくって。▼~
:[シェズ]|そういうことか。ま、飯代わりに~
菓子も、たまには悪くはないかもな。▼~
:[メルセデス]|決まりね。じゃあ、私はお菓子とお茶を~
用意してくるわ~。待っててちょうだい。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。天幕の中)|
:[シェズ]|……あら、これも美味いな! 初めて~
食べるけど、なかなかいけるぞ。▼~
:[メルセデス]|ふふっ、褒めてもらえて嬉しいわ~。~
そのお菓子はね、私の自信作なの。▼~
:[シェズ]|へえ、何となく懐かしい味がするよ。昔、~
母さんが作ってくれたお菓子を思い出す。▼~
:[メルセデス]|
まあ、あなたのお母様が?▼~
:[シェズ]|そうだ。俺は山奥の村で育ったんだが……▼~
母さんが山に生ってる木の実を採ってきて、~
菓子を作ってくれたことがあるんだ。▼~
:[メルセデス]|あら! 木の実を使ったお菓子、~
とっても美味しいわよね。私も大好きよ。▼~
生地に練り込んで焼くのもよし、~
蜂蜜に漬けて食べるのもよし、だわ~。▼~
:[シェズ]|まあ、母さんの菓子はお前のほど~
凝った代物じゃなかったさ。▼~
そう何度も食べたわけじゃないが……~
不思議と味は覚えてる。美味かったな。▼~
:[メルセデス]|こうして、その時の味を~
今でも覚えているなんて、素敵だわ。▼~
お母様との暮らしは、あなたにとって~
大事な思い出なのね~。▼~
:[シェズ]|ああ、もう随分薄れちまったがな。▼~
:[メルセデス]|……ねえ、シェズ。~
昔に戻りたいって思うことは、ある?▼~
~
《選択》
-あると答える
-ないと答える
--「あると答える」を選択
:[シェズ]|戻れるものなら戻ってみたいさ。~
今の俺なら母さんとも、もっと話ができる。▼~
だが、昔は昔だ。母さんも死んだ。~
違うか?▼~
--「ないと答える」を選択
:[シェズ]|いや、それはないな。~
だいたい昔に戻る方法なんてないだろ?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|そう……よね。▼~
:[シェズ]|どうしたんだ?急に浮かない顔して。▼~
:[メルセデス]|えっ? あ……ごめんなさい。~
私ったら、ちょっと上の空だったわ。▼~
:[メルセデス]|それよりこっちのお菓子も食べて~。~
お茶に合うように、甘めに作ったのよ。▼~
:[シェズ]|あ、ああ……。~
それじゃ、ありがたく。▼~
***支援A [#ve73d54c]
:(見習いたちを見ているメルセデス)|
:[騎士見習い(女性)]|今日の訓練、疲れたなあ……。~
もう足がクタクタだよ。▼~
:[騎士見習い(男性)]|しゃんとしろよ。いつ僕たちが戦いに~
駆り出されるかもわからないんだぞ。▼~
:[騎士見習い(女性)]|そ、そうだったね。~
ちゃんと気を引き締めないと……。▼~
:[メルセデス]|………………。▼~
:(シェズが現れる)|
:[シェズ]|どうした? また上の空だったのか?~
近頃、様子がおかしいぞ、メルセデス。▼~
:[メルセデス]|あら、そうかしら~……?~
元気がないってわけじゃないわよ。▼~
:[シェズ]|そうか? 前に菓子を振る舞ってもらった時も~
だが、何となく……寂しそうというか。▼~
:[メルセデス]|………………。……ふふっ。~
やっぱり、あなたにはわかっちゃうのね~。▼~
お友達と一緒にお菓子を食べたり……~
見習いの子たちの頑張る姿を見たり……▼~
ふとした瞬間に、この戦争が~
始まる前を思い出してしまうのよね。▼~
:[シェズ]|始まる前って……士官学校の思い出か?▼~
:[メルセデス]|そうね。それから、弟とお母様と~
家族三人で暮らしていた頃のこと……▼~
王都の魔道学院で、お友達と机を並べて~
一緒にお勉強していた頃のことなんかも。▼~
あの頃もいろいろと大変だったけれど、~
戻れるのなら、戻りたいと思ってしまうの。▼~
:[シェズ]|そこまで感傷的なお前は、珍しいな。▼~
:[メルセデス]|ええ。私自身も、ちょっと意外だわ~。~
ずっと、流されるまま生きてきて……▼~
私は、何一つ自分の思いどおりになった~
試しなんてない、って思ってた。▼~
けれど……思い返してみれば、あの日々が~
どれだけ幸せだったか、思い知らされるの。▼~
こうやって昔を懐かしんでばかりでは、~
いけないとわかっているのだけれど……。▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-そんなことはないと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|そうだな。昔には戻れない。~
なら、今に一生懸命なほうがずっといい。▼~
確かに戦争なんてもんが起こっちゃいるが、~
それでもこの日々が幸せなものだったと……▼~
未来の自分に誇れるような時間を、~
積み重ねてけばいいじゃないか。▼~
:[メルセデス]|……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、強い人ね~。▼~
--「そんなことはないと答える」を選択
:[シェズ]|そんなことはないだろ。感傷に浸るな、~
なんて決まりがあるわけでもない。▼~
思い出の一つや二つ、懐かしんだって~
誰も怒らないさ。▼~
:[メルセデス]|
……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、優しい人ね~。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|とりあえず、そんな気持ちを独りで~
抱えるのをやめたらいいんじゃないか?▼~
平和だった頃に戻りたい、ってのは~
簡単には叶わない夢だろうが……▼~
一緒に飯を食って、お前の弱音を~
聞くくらいなら俺にもできる。▼~
:[メルセデス]|本当? とっても嬉しいわ。~
じゃあ……早速、お茶会をしましょうか。▼~
:[シェズ]|あ、ああ、構わないが……またか?▼~
:[メルセデス]|ええ! この間、お給金を貰ったから~
またお菓子の材料を買ってきたのよ~。▼~
前にあなたとお菓子の話をしたでしょう?~
私も、木の実のお菓子を作りたくなって。▼~
:[シェズ]|はは……なるほど、そいつはいい。~
どんなお菓子が出てくるか、楽しみだな。▼~
**アネット [#oc956251]
***支援C [#g4d42a21]
:[シェズ]|ふう……今日も良い天気だな。~
絶好の鍛錬日和……▼~
:[アネット]|い……いたーっ!~
探したんだからね、シェズ!▼~
:[シェズ]|おう、アネット。~
朝っぱらから元気だな……どうした?▼~
:[アネット]|もうっ、どうしたもこうしたもないって!~
大変なことになっちゃってるんだよ!▼~
:[シェズ]|大変なこと……?~
俺に関係がある話か?▼~
:[アネット]|シェズ、あたしの歌、~
傭兵の人たちの前で歌ったでしょ!▼~
:[シェズ]|お前の歌……?▼~
……ああ、もしかしてあれか。~
人面の馬がどうのこうのってやつ。▼~
:[アネット]|違う! いや、違わないんだけど!~
人面の馬なんかじゃないもん!▼
:[シェズ]|そうか? 体の8割が馬、とか、~
そんな歌詞だっただろ。▼~
気になって口ずさんでたら、傭兵の奴らに~
聞かれて……教えてやった気もするな。▼~
:[アネット]|宿営地を歩いていたら、どこからか~
あの歌が聞こえてきて驚いちゃったよ。▼~
あの歌は、あなたにしか~
聞かれてなかったはずなのに……。▼~
:[シェズ]|悪いな、教えちゃまずかったか?~
面白い歌詞だと思ったんだが。▼~
:[アネット]|……そう言ってもらえるのは嬉しいけど、~
あの歌詞はまだ完成してなかったの。▼~
あたし、自分で納得のいってる歌なら~
人前で歌っても恥ずかしくないんだけど……▼~
未完成の歌とか、納得のいってない歌を~
聞かれるのは恥ずかしいんだよ。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-疑問を呈する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|確かに、中途半端なものを~
見られたくはないよな。▼~
俺も、練習中の剣技は誰にも見せたくない。~
実際にはそうもいかないが。▼~
:[アネット]|……そういうこと。だけど、~
もう広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|そういうもんか?~
何事にも途中の段階はあるだろ。▼~
むしろ他人が歌ってるのを聴いて、~
客観的に見直す機会にできるんじゃ。▼~
:[アネット]|それでもあたしは嫌なんだよ……はあ。~
けど、広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
~
《共通》
:[アネット]|おとなしく、みんなが忘れてくれるのを~
待つしかないかー……。▼~
:[シェズ]|何か……悪かったな。今からでも~
忘れるように、皆に言い聞かせてやろうか。▼~
:[アネット]|だ、駄目だよ! そんなことしたら~
余計に不審がられるじゃない!▼~
:[シェズ]|だったら、あの歌をちゃんと完成させて、~
改めて広めるとか、どうだ?▼~
お前は納得いってないのかもしれないが、~
広まるってことは良い歌なんだろ。▼~
:[アネット]|……確かに、あなたの言うとおりかも。~
歌詞を完成させちゃえばいいんだよね。▼~
:[シェズ]|そうそう。~
俺は、今のままでも十分好きだがな。▼~
***支援B [#pef0fd70]
:(会話する二人の傭兵)|
:[傭兵(女性)]|ねえ、あの曲の歌詞……何だったかしら?~
鷲獅子が天を駆ける、みたいな感じの……▼~
:[傭兵(男性)]|鷲獅子? 何となく曲の見当はつくが、~
うーん……俺が知ってるのとは少し違うな。▼~
何か、人面の馬が並んで、緑の草原を~
駆けていく……みたいな歌詞だったぞ。▼~
:[傭兵(女性)]|あら? 確かに言われてみれば~
そんな歌詞だったような気もするわね……。▼~
何だか不思議な歌詞だけれど、~
いったい誰が作った歌なのかしら。▼~
:(傭兵たちを見ているアネットとシェズ)|
:[アネット]|
……はあ。▼~
:[シェズ]|……なかなか上手くいかないもんだな。▼~
:[アネット]|そうだね……。▼~
ちゃんと歌詞を作り直したはいいけど、~
新しいほうは全然広まらないんだもの……。▼~
:[シェズ]|近頃じゃ、人面の馬は何かの暗喩だ、~
なんて考え出す連中もいるしな。▼~
人面の馬は知恵と野生の融合を表し、両方を~
備えた勇士の戦勝を祈念している、とか……▼~
あるいは、あの馬は女神の遣いか何かで、~
罪深き者を裁くために降り立った、とか。▼~
:[アネット]|何でこんなことに……そんな難解な意味を~
込めて歌ってたわけじゃないのになあ。▼~
あたしはただ、騎士の人たちが~
草原を駆ける姿を歌にしたくって……▼~
そこに、ドゥドゥーから教わった~
ダスカーの言い伝えを絡めただけなんだよ。▼~
:[シェズ]|それがどうして人面馬の歌になったのか、~
俺にはさっぱりわからないがな。▼~
:[アネット]|だからあれは人面馬じゃなくて、~
言い伝えの中に出てくる戦士なんだってば。▼~
:[シェズ]|わかった、わかった。だが、皆すっかり~
古いほうの歌を気に入ってるんだし……▼~
これでいいんじゃないか?▼~
歌なんて、他人に聴かせたその時から、~
お前の手を離れて広がってくものだ。▼~
:[アネット]|……適当なこと言って誤魔化そうと~
してるでしょ、シェズ。▼~
~
《選択》
-謝る
-否定する
--「謝る」を選択
:[シェズ]|それは……否定できないな。すまない。~
でも、どうしようもないのは事実だろ。▼~
また新しい歌詞を作って皆に聴かせても、~
都合よく広まるかはわからない。▼~
:[アネット]|そうかもしれないけど……。▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|誤魔化してるつもりはないぞ。~
俺は本気でそう思ってる。▼~
同じような葛藤を、今までの偉大な~
芸術家たちだって抱いてきたはずだ。▼~
:[アネット]|他の人がどうって問題じゃないんだよ……。~
もうどうしようもないんだろうけど……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|なあ、アネット。歌っていいもんだよな。~
いざって時に歌うと、力が湧いてくる。▼~
もしかするとお前の歌も、戦場のどこかで~
戦ってる奴の支えになってるかもしれない。▼~
:[アネット]|そうかなあ……。▼~
:[傭兵(女性)]|そういえば人面の馬って、何なのかしら。~
もしかしてそういう魔物か何か?▼~
:[傭兵(男性)]|そんな魔物の話は聞いたことがないな……。~
……地底から這い出した怪物とか。▼~
:[傭兵(女性)]|ちょっと、怖いことを言うのは~
やめてもらえる? 折角楽しい歌なのに。▼~
:[アネット]|はあ……。▼~
***支援A [#p83169b9]
:[シェズ]|アネット、こんな遅くまで何かの研究か?▼~
:[アネット]|ううん、研究じゃないの。~
ちょっと、これを書いてたんだよね。▼~
:(楽譜)|
:[シェズ]|何だ、この黒い小虫が飛び回ってるような~
絵……。▼~
:[アネット]|絵じゃなくて楽譜だよ!~
虫はないでしょ、虫は。▼~
:[シェズ]|悪い、悪い。……これが楽譜か。~
もしかして、また新しい歌を……?▼~
:[アネット]|そうだよ。良い曲が思い浮かんだから、~
忘れないうちに書き留めておきたくて!▼~
~
《選択》
-聴かせてほしいと頼む
-どんな曲なのか尋ねる
--「聴かせてほしいと頼む」を選択
:[シェズ]|良かったら、聴かせてくれないか?~
どんな曲なのか気になるぞ。▼~
:[アネット]|駄目です。まだ歌詞が固まってないもの。~
方向性は何となく決まってるんだけどね。▼~
--「どんな曲なのか尋ねる」を選択
:[シェズ]|どんな曲なんだ? 楽譜は読めないから、~
まったく見当がつかなくてな。▼~
:[アネット]|楽しい感じにしようとは思ってるよ。~
まだ歌詞のほうは固まってないけど。▼~
~
《共通》
:[アネット]|みんなの心の支えになるような……~
歌うだけで元気が出るような歌にしたいの。▼~
:[シェズ]|心の支えになる、か。~
完成が楽しみだな。▼~
:[アネット]|……ねえ、シェズ。~
あの騎士の歌のこと、覚えてる?▼~
:[シェズ]|騎士? ああ、あの人面馬……ごほん。~
騎士の歌だな。もちろん覚えてるぞ。▼~
:[アネット]|あたしね、またあの歌を聞いたの。▼~
:[シェズ]|アネット……もう諦めろって?~
元凶の俺が言えた話じゃないが……。▼~
:[アネット]|違うの。諦めるとかじゃなくって……~
傭兵の人がね。死に際に歌ってたんだ。▼~
全身傷だらけで、息も絶え絶えなのに、~
その歌を口ずさんで、楽しそうに笑ってた。▼~
すごく苦しいはずのに、どうして~
そんな顔ができるんだろうと思って。▼~
:[シェズ]|きっと、仲間と楽しく飲んで歌ってた時の~
ことでも思い出してたんだろ。▼~
戦いが終わった後の宴はいつもそうだ。~
傭兵も騎士も入り交じり、歌って騒いで。▼~
:[アネット]|そう……かもね。その人を弔いながら、~
ずっと考えてたの。▼~
あの歌詞が広まったのは不本意だったし、~
正直なところまだ納得いってないけど……▼~
あの人が最期に寂しい思いをせずに~
済んだなら、それでよかったのかもって。▼~
:[シェズ]|言っただろ? アネットの歌は、~
誰かの支えになってるかもしれないって。▼~
きっとその傭兵の他にも、お前の歌に~
救われた奴はたくさんいるはずだ。▼~
かく言う俺も、つらい時はお前の面白い~
歌を思い出して、元気を取り戻してるからな。▼~
:[アネット]|それ、要するに歌詞……~
……まあ、いっか。素直に喜んでおくよ。▼~
よしっ。だったらこれからも、~
いろんな歌を作らないとだね!▼~
:[シェズ]|その意気よ、アネット。……それで、その~
曲の歌詞はどんなものになる予定なんだ?▼~
:[アネット]|今のところ、仲間や友達と一緒に~
お料理を囲む歌にしようと思ってるんだ。▼~
美味しそうなお料理が次々出てきて、~
それをみんなで楽しく食べるの。▼~
:[シェズ]|聴いてるだけで腹が減ってくるような、~
楽しい歌になりそうだな。▼~
:[アネット]|そうでしょ?その後は、おかわりを~
作るために、食材を狩りに行くんだけど……▼~
:[シェズ]|……ん?▼~
:[アネット]|びっくりするほど大きな熊と出会って、~
仲間と一緒に死闘を繰り広げるの。▼~
:[シェズ]|熊との死闘……?~
楽しい飯はどこへ……?▼~
:[シェズ]|……まあ完成を待つか。~
出来上がったら、一番に聴かせてくれよ?▼~
:[アネット]|うん、約束するよ!▼~
**イングリット [#m53b7588]
***支援C [#k641bd4b]
:[シェズ]|……なるほど? ならイヴァン家は、~
ブレーダッド家の分家にあたるわけか。▼~
:[イングリット]|ええ。とは言っても、どの貴族も血統を~
辿れば大方親戚同士ではあるのですが。▼~
公爵はカロンの紋章を有しておられますし、~
先々代はフラルダリウスの小紋章を……▼~
そしてそのまた先代が、王家に連なり、~
ブレーダッドの紋章を持つ方だったとか。▼~
:[シェズ]|何でもいいから紋章があれば、~
家を継げるってことか?▼~
:[イングリット]|まあ、そうですね。昔は種類にも~
こだわっていたのでしょうが……。▼~
今や血は薄まり、他家との混血も進んだ。~
種類に拘泥している余裕もないのです。▼~
ただ、紋章は家に伝わる"英雄の遺産"を~
扱うために重要視されるものですから……▼~
保有する遺産に合った紋章を持つ者のほうが~
家督の継承順位は上になりますね。▼~
:[シェズ]|なるほど? お前もガラテア家の嫡子だが、~
持ってる紋章は別の家のもんだよな……?▼~
:[イングリット]|ファーガスのガラテア家は、レスターの~
ダフネル家から分かれる形で生まれました。▼~
ですので他家と比べて特殊というか……。~
そもそも、紋章持ちが家を継がない例も……▼~
:[シェズ]|ややこしすぎるな、まったく!~
何で貴族の慣習ってのはいつも難しいんだ。▼~
:[イングリット]|難しくても、きちんと覚えなくては。~
あなたは陛下の側に控える将なのですから。▼~
教養を身に着けないと、あなたの部下は~
見くびられ、陛下の評判にも傷がつきます。▼~
~
《選択》
-反省する
-開き直る
--「反省する」を選択
:[シェズ]|すまん、そうだった。だからこそお前に~
「教えてくれ」って頼んだんだったな。▼~
--「開き直る」を選択~
:[シェズ]|仕方ないだろ。~
俺はしがない傭兵なんだから。▼~
:[イングリット]|今のあなたは責任ある立場だろう?~
その言い訳は通用しませんよ。まったく。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……ええと、それで何の話だっけ。~
イングリットの紋章の話だったか?▼~
嫡子で紋章も持ってるんだし、~
お前はゆくゆく家を継ぐんだよな。▼~
でも、騎士に憧れてたって話はどうなった?~
当主をしながら騎士になるってことか?▼~
:[イングリット]|それはできませんよ。確かに、騎士として~
王を守るのは、幼い頃からの夢でしたが。▼~
:[シェズ]|お前の兄弟は紋章を持ってないんだっけ。~
誰かに継いでもらえないのか?▼~
:[イングリット]|上の兄は、いざとなったら自分が家督を~
継いでもいいと言ってくれてはいます。▼~
結局は、本人の意志と家の裁量ですからね。~
紋章を持つ子が家を継ぐのが普通ですが……▼~
例外も皆無ではありません。……とはいえ、~
遺産を手に人々を守るのが王国貴族の本懐。▼~
それに、父だけでなくガラテア領の人々も、~
当然、私が家を継ぐのを期待しています。▼~
:[シェズ]|俺は王国の生まれじゃないから、正直よく~
わからんが……そういうものなのか。▼~
領主って立場からでも、王を守るために~
できることはあると思うけどな。▼~
:[イングリット]|……どういうことでしょうか?▼~
:[シェズ]|いや、ある傭兵のことを思い出してな。~
今度教えてやるよ。▼~
***支援B [#i811816b]
:[シェズ]|イングリット、良いところにいたな。~
“トビアス傭兵団”って知ってるか?▼~
:[イングリット]|何です、藪から棒に。~
トビアス…………どこかで聞いたような気もしますが。▼~
:[シェズ]|あれ、知らないか。ベルラン団長の~
話も、あんまり信用ならないもんだな。▼~
俺が昔いた傭兵団の団長が、まだガキの頃に~
身を置いていた一団らしいんだが……▼~
そこの団長は、とある領主に忠誠を尽くし、~
領主からも重臣として扱われたというんだ。▼~
:[イングリット]|珍しいですね。傭兵と雇用種とは、普通~
金銭で結ばれた関係に留まるものですが。▼~
:[シェズ]|どうやらそいつらは戦いだけじゃなく、~
城下の発展にも尽力したらしくてな。▼~
例えば、剣や弓を置いて鍬を持ち、~
荒れた貧しい土地を必死で開墾したとか……▼~
財政難で苦しむ貴族のためにと、~
街で店を開いて商売を始めたとか。▼~
:[イングリット]|最早、傭兵の域を超えているような……。~
それとも、傭兵としては普通なのですか?▼~
:[シェズ]|まさか。戦いが生業の傭兵に~
そんな仕事を頼んでくる奴はいない。▼~
仕事を頼んだその領主も、受けた傭兵も~
どちらも型破りだったってことだ。▼~
:[イングリット]|流石にそうですよね。開墾や商売をする~
傭兵団なんて、前代未聞だと思います。▼~
:[シェズ]|結局、その団長は領主と固い絆で結ばれ、~
“片腕”とまで呼ばれるようになった。▼~
ようは「傭兵」とか「領主」とか、~
肩書きに縛られる必要はないってことだ。▼~
傭兵だって、雇い主のためにと~
武器を置いて農民まがいの仕事をした。▼~
領主がどんな仕事をしたって、~
俺はそこまでおかしいとは思わないな。▼~
:[イングリット]|……ふふ、なるほど。そうして、~
先日の話に繋がるというわけですね。▼~
ありがとうございます、シェズ。~
自分なりに、考えてみようと思います。▼~
《選択》
-応援する
-期待する
--「応援する」を選択
:[シェズ]|ああ。答えを探すのは大変だろうが、~
俺でよければ相談にも乗ろう。▼~
--「期待する」を選択
:[シェズ]|ああ。お前がどんな答えを出すか、~
期待して待ってるさ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|何はともあれ、団長の昔話なんかが~
イングリットの役に立ったなら良かった。▼~
俺もトビアス傭兵団の話を聞いた時は、~
そんな話があるのかと思ったもんだ。▼~
:[イングリット]|え、本当に……。トビアス、トビアス……~
やはりどこかで聞いたような……。▼~
……そうだ! その領主というのは、~
もしや祖母のことではありませんか?▼~
:[シェズ]|お前のお祖母さん? というとたぶん、~
先代のガラテア伯……だよな?▼~
:[イングリット]|はい。よく覚えてはいませんが、~
祖母の友人がそんな名前だったような。▼~
あのご老人が傭兵団長だったなんて、~
にわかには信じがたい話ですが。▼~
:[シェズ]|もしそうだったなら、やっぱり~
よっぽど重用されてたんだろ。▼~
こんな形で話が繋がるとは、~
不思議な縁を感じるな。▼~
:[イングリット]|ふふ……そうですね。▼~
***支援A [#jc274720]
:[シェズ]|イングリット、~
街中をふらついてるなんて珍しいな。▼~
:[イングリット]|……! ……い、いえ、少し視察を。~
あなたこそ、買い物か何かですか?▼~
:[シェズ]|ああ、さっきドゥドゥーに~
食材の買い出しを頼まれたんだ。▼~
:[イングリット]|そ、そうでしたか。食材を買うなら、~
川の向こうの通りが良いと思いますよ。▼~
:[シェズ]|……何だよ、慌てて。~
隠れて何かやってたのか?▼~
:[イングリット]|い、いえ! 本当に何も!~
こ、この街なら何でも揃いそうですよね。▼~
:[シェズ]|ああえ。この辺は、王国の中でも~
栄えてるほうだよな。▼~
:[イングリット]|
はい。あまり豊かな土地でないのは、~
ガラテア領とも変わりないのですが……▼~
美しく整備された街並みといい、人々の~
活気といい、まるで別の国に来たようです。▼~
鍛冶屋が軒を連ねる通りは壮観でしたよ。~
それに、露店からは美味しそうな香りが……▼~
……ではなくて。~
本当に、活気に溢れた良い街だと感じます。▼~
~
《選択》
-同意する
-露店に誘う
--「同意する」を選択
:[シェズ]|そうだよな、俺も同感だ。~
街の活気の割に治安も良いようだしな。▼~
:[イングリット]|ふふ、私もガラテアの次期当主として、~
参考にすべきことがたくさんありそうです。▼~
--「露店に誘う」を選択
:[シェズ]|露店に行ってみるか? 食べ歩きを~
したところで、誰も何も言わないって。▼~
肉の串焼きもあったし、今の季節だと~
果物や魚なんかも美味いんじゃないか?▼~
:[イングリット]|まあ、本当ですか!~
それは是非とも食べてみたいもの……▼~
あ……いえ。これでも一応、~
ガラテア家の次期当主ですので……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ガラテア家の次期当主、ね。~
前にした話、答えは見つかったのか?▼~
:[イングリット]|いえ、まだ。私が今日ここへ来たのも、~
その答えを探すためです。▼~
……騎士として、陛下を側でお守りするのが~
私の夢……私の大事な人の、職務でした。▼~
彼と同じ騎士になれなくとも、~
彼のように陛下を守ることはできるはず。▼~
例えば、家を挙げて農業を学び……~
兵士たちと、王領の耕作に出向くとか。▼~
:[シェズ]|おお、それは面白そうだ。~
領主自ら、他家の領地を耕しに行くのか。▼~
確かに、そうして王領が豊かになったら、~
王家に不満を持つ人たちも減るだろうし……▼~
結果的には、王を守ることに~
繋がってくのかもしれないな。▼~
~
《選択》
-応援する
-雇ってくれと頼む
--「応援する」を選択
:[シェズ]|何にせよ、お前が自分で選んだ道なら、~
俺は友として全力で応援するだけさ。▼~
:[イングリット]|では折角ですし、私が家督を継いだ暁には~
あなたにも手伝ってもらいましょうか。▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|何でそうなるんだ。領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買えってか?▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
:[シェズ]|冗談だって。でも、応援したい気持ちは~
本物だ。頑張ってくれよ、イングリット。▼~
--「雇ってくれと頼む」を選択
:[シェズ]|それなら、もしイングリットが~
ガラテア伯爵の位を継いだ暁には……▼~
俺も雇ってもらおうかな。~
前に話した、トビアス傭兵団みたいに。▼~
:[イングリット]|あら、その時には私の片腕として、~
いろいろと働いてもらいますよ?▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|任せとけって。何なら領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買ってきてやるぞ。▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
……けれど、ありがとうございます。~
ふふ。その言葉、覚えておいてくださいね。▼~
**ロドリグ [#tc3dbd8e]
***支援C [#t8b44d20]
:[ロドリグ]|これはこれは、シェズ殿。~
王国での生活には、もう慣れましたかな。▼~
:[シェズ]|それなりには。元々、傭兵の仕事で~
ファーガスに来たこともあったし。▼~
でも、王都ほど北のほうで生活したのは~
初めてだから、戸惑うことは多かったな。▼~
外は毎日吹雪いてるし、部屋は寒いし、~
雪が積もれば外にも出られないし……▼~
一晩寝てる間に積もった雪で、部屋の扉が~
開かなくなった時には死ぬかと思ったぞ。▼~
:[ロドリグ]|言葉にすれば笑い話のようですが、真冬の~
ファーガスは危険と隣り合わせですからな。▼~
シェズ殿、どうですか。~
冬や雪が嫌いになりましたかね。▼~
~
《選択》
-好きだと答える
-嫌いだと答える
--「好きだと答える」を選択
:[シェズ]|好きか嫌いかと言われれば、好きだぞ。確かに~
雪は厄介者に違いないんだろうが……▼~
雪の積もった街並みは本当に綺麗だった。~
他の国では見られない眺めだよな。▼~
:[ロドリグ]|はは、私も子供の頃はそう思ったものです。~
年を食うと億劫な気持ちが勝っていけない。▼~
--「嫌いだと答える」を選択
:[シェズ]|嫌いだな。~
あんなに雪が降ったら、皆大変だろ。▼~
昔は綺麗だと思うこともあったが、~
あれは物珍しさのせいだったみたいだな。▼~
:[ロドリグ]|私も正直、雪は好きではありません。~
冬の寒さは多くの命を奪っていきますしね。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|ですが、そんな雪深い土地でも~
我々にとっては無二の故郷ですから……▼~
最大限の工夫をし、折り合いをつけて、~
楽しみながら生きていくべきなのでしょう。▼~
:[シェズ]|工夫……冬場は伝令が馬じゃなく天馬に~
乗ってるのなんかも、その一つなんだよな。▼~
:[ロドリグ]|ええ。冬の空を駆ける天馬の姿は、~
ファーガス特有のものだと思いますよ。▼~
天馬はいくら雪が積もっていても、~
足を取られずに飛べますからね。▼~
うちの倅は小さい頃、あの天馬を追いかけ、~
あろうことか陛下を連れて冬の山に入り……▼~
危うく遭難しかけたのです。~
……あの時は心臓が止まるかと思いました。▼~
:[シェズ]|あのフェリクスも、子供の頃は~
そんな無邪気な奴だったんだな。▼~
:[ロドリグ]|くく、危なっかしさは昔のままですよ。~
今でこそあんなひねくれた性格ですがね。▼~
若いうちから公爵位なんぞに就いて、~
あれこれと気苦労が絶えないことでしょう。▼~
:[シェズ]|けどまあ、そこまで心配しなくても、~
あいつもあいつなりに頑張っていくだろ。▼~
:[ロドリグ]|そうですね。いやあ……私のほうが~
子離れできていないだけかもしれません。▼~
……今冬のファーガスは寒さだけでなく、~
戦禍にも見舞われることになります。▼~
冬の間、北部での調練は困難を極めますし~
スレンへの対処を怠るわけにもいきません。▼~
領地の経営も厳しくなるはず。あれが、~
上手く乗り切ってくれればよいのですがね。▼~
:[シェズ]|次の冬……か。その頃には、~
この戦争も終わっているといいな……。▼~
***支援B [#w61f96cc]
:[シェズ]|なあ ロドリグさん。~
聞いてくれ?▼~
:[ロドリグ]|どうしたのです、シェズ殿。~
そんな真剣な顔をして……。▼~
:[シェズ]|結局、今年の冬は戦いに~
明け暮れることになっちまった。▼~
だが、もしも戦いが次の冬までに~
一段落して、北に帰れてたら……▼~
:[ロドリグ]|……帰れていたら?▼~
:[シェズ]|雪玉をぶつけ合って、遊んでみたい。▼~
ディミトリから聞いたが、ファーガスの~
子供たちは、冬の間そうやって遊ぶんだろ。▼~
実を言うと、まだやったことがないんだ。~
折角王国にいるんだからやってみたくてな。▼~
:[ロドリグ]|……ははは! なるほど、良いですね!~
あれはなかなか奥の深い遊びですよ。▼~
いくつかの陣営に分かれて戦えば、~
戦術の重要性が増し、面白くなるんです。▼~
:[シェズ]|戦術……雪玉をぶつけ合うだけなのに、~
相当本気でやってたんだな……。▼~
:[ロドリグ]|私がまだ幼い頃、私と先王陛下、辺境伯の~
3人で、 腕を競ったことがありました。▼~
同じ年頃の従士たちをそれぞれに~
引き連れて冬の山に入り、戦ったのですよ。▼~
:[シェズ]|へえ……楽しそうだな。~
戦いの行方はどうなったんだ?▼~
:[ロドリグ]|まず、最初に餌食になったのは私でした。~
静かに敵の出方を窺っていたのですが……▼~
先王陛下は、従士たちを適当に戦わせ、~
一人で敵将……私に奇襲をかけてきました。▼~
結局誰もあいつを仕留めることはできず、~
当たり前のように敗北を喫しましたね。▼~
:[シェズ]|流石はディミトリの父さんというか、~
一人で斬り込みたがるのは同じなんだな……。▼~
:[ロドリグ]|はは、あそこまで行くと、もう悔しいとか~
そういう気持ちも湧いてこないものです。▼~
問題は辺境伯……マティアスのほうです。~
彼は昔から非常に性格の悪い男でして……▼~
森の中の至るところに伏兵を仕掛け、~
先王陛下を待ち構えていました。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|雪遊びで伏兵? ……シルヴァンが~
悪知恵の働く奴なのも頷けるな。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|それで、どうなったんだ?▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|マティアスの性格は皆知っていましたから、~
先王陛下も伏兵を避けて進んだそうです。▼~
そしてとうとう、 大将同士が~
相見えたはいいものの……。▼~
私たちよりだいぶ年長のグンナル……~
今のガラテア伯が、やってきたのです……!▼~
私たち3人は彼に首根っこを掴まれ、~
雪山は危ないと連れ戻されましてねえ。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|ははは。流石はイングリットの父さんだ。~
結局、決着はつかなかったってことだな。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|それは3人ともがっくりきただろうな。~
はは、しっかりオチまでついちまって。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|もう何十年も昔の話ですが、~
今でも忘れがたい思い出ですよ。▼~
今冬、もし雪山へ遊びに行くのなら、~
その時は是非、私にも見学させてください。▼~
~
《選択》
-是非にと答える
-参加しないのか聞く
--「是非にと答える」を選択
:[シェズ]|ええ、その時には絶対に声をかけるさ。~
まあ戦争が終わってるのが一番なんだが。▼~
:[ロドリグ]|ははは、戦争が終わっていたならいたで、~
その時は羽を伸ばして遊び倒すべきですよ。▼~
--「参加しないのか聞く」を選択
:[シェズ]|アンタは参加しなくていいのか?~
ディミトリや辺境伯に話を通しておけば……▼~
まったく同じ相手とはいかないが、~
昔の雪辱を果たせるかもしれないぞ。▼~
:[ロドリグ]|む……なるほど、確かにそれはそうですね。~
では、その時には是非参加させてください。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|冬を迎えるのは気が重かったのですが~
少しばかり、楽しみになってきましたよ。▼~
***支援A [#q013278b]
:[シェズ]|ロドリグさん、本を探してるのか?▼~
:[ロドリグ]|ええ。『キッホル用兵総論』をね。~
ちょっと参考にしたいと思いまして。▼~
:[シェズ]|『キッホル用兵総論』……確か士官学校に~
いた頃、チラッと読んだ気もするが。▼~
もしかして、次の作戦の準備か?▼~
:[ロドリグ]|
ええ、まあ……少しね。▼~
:[シェズ]|何だよ、ロドリグさん。アンタにしては~
珍しく、歯切れの悪い返事だな。▼~
:[ロドリグ]|シェズ殿、ジェラルト傭兵団と~
戦った時のことを覚えていますか?▼~
~
《選択》
-覚えていると答える
-記憶が曖昧だと答える
--「覚えていると答える」を選択
:[シェズ]|あんなに激しい戦いだったんだ。~
忘れられるわけないだろ?▼~
:[ロドリグ]|そうですね。あの戦いがあったからこそ、~
傭兵団の人々も加わってくれたわけですし。▼~
--「記憶が曖昧だと答える」を選択
:[シェズ]|
正直、戦いの間は無我夢中だったから、~
詳しいことは覚えてないんだよな。▼~
:[ロドリグ]|
激しい戦いでしたし、無理からぬことです。~
あの戦場で生き延びただけでも立派ですよ。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|何とか戦いの主導権を握れましたが、~
一つ間違えれば容易に大敗したでしょう。▼~
もしそうなれば、本陣を預かっていた私も~
命を落としていたかもしれません。▼~
:[シェズ]|……確かに、危ない戦いではあった。~
常に綱渡りを強いられてた感じだ。▼~
:[ロドリグ]|一応は兵を率いていた身ですから、~
ああも巧みな用兵を見ると悔しくてね。▼~
もっと大局を見て敵の動きを読まねばと、~
偉大な先達の知恵を借りていたのですよ。▼~
:[シェズ]|真面目なんだな、ロドリグさんは。~
もう十分経験豊富なのに、向上心もあって。▼~
:[ロドリグ]|ただ負けず嫌いなだけですよ。~
私には辺境伯のような悪辣さはなく……▼~
先王陛下のように、たった一人で~
戦況を覆す出鱈目な武勇もない。▼~
だから一つでも多くの定石を学ぶのです。~
知恵者にも武辺者にも、勝てるようにね。▼~
:[シェズ]|
前にアンタは、自分とフェリクスは~
そこまで似てないって言っていたが……▼~
そうして自分を高める努力を怠らない~
ところは、フェリクスと瓜二つだ。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもな。~
ディミトリもシルヴァンも、フェリクスも。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもな。~
ディミトリも、フェリクスも。▼~
:[シェズ]|そうして時間をかけて積み上げてきた~
努力が、アンタの強さの理由なんだろう。▼~
:[ロドリグ]|はは。ここは謙遜せず、素直に受け取って~
おきましょう。ありがとうございます。▼~
:[シェズ]|もしかして今のアンタなら、辺境伯や~
先王と戦っても、勝てるかもしれないぞ。▼~
:[ロドリグ]|いや、それはどうだか。昔の私にとって、~
彼らの背中は遠かったですからねえ……。▼~
そして辺境伯はともかく、少なくとも~
先王陛下の背中は永遠に遠いままです。▼~
:[シェズ]|……死んじゃまった奴を追い越すことは、~
できないからな。▼~
:[ロドリグ]|けれど……だからこそ、学び続けるのです。~
永遠に届かない者の背中を目指して、ね。▼~
:[シェズ]|……よし。だったら今度は俺が、~
アンタの背中を追わせてもらおうか。▼~
いつか必ず追いついてやるから、~
それまで死なないでくれよ、ロドリグさん。▼~
:[ロドリグ]|おっと、ならば簡単に追いつかれないよう~
私も努力を重ねねばなりませんね。▼~
:[シェズ]|……さて、『キッホル用兵総論』だったな?~
ちょっと詳しそうな奴に聞いてくる。▼~
:(シェズが去る)|
:[ロドリグ]|……次の冬には、故郷に帰れるだろうか。▼~
**セテス [#cd80dbc7]
***支援C [#ycb0bf6e]
:[セテス]|……シェズ。~
君の活躍は耳にしている。▼~
:[シェズ]|そいつは、どうも。▼~
:[セテス]|まだ若いのに大したものだ。士官学校で~
学び続けられなかったことが惜しまれる。▼~
級友たちと共に切磋琢磨し、幅広い知識と~
経験を身につけることができていれば……▼~
君は、フォドラの未来を左右するほどの~
重要な人材に成長していたかもしれんな。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[セテス]|どうした、押し黙って。~
何か思うところでもあるのか?▼~
:[シェズ]|……アンタたちは、正直なところ~
俺をどう思っているんだ?▼~
俺が不思議な力を持ってるのは、これまで~
一緒に戦ってきてわかってるだろ。▼~
アンタもレアさんも、俺が怪しい奴じゃ~
ないか、疑ってるんじゃないか?▼~
:[セテス]|……そうだな、まだ君のことを~
心から信頼するには至っていない。▼~
君の力は、紋章の力とは性質を異にする。~
言い方は悪いが、得体の知れない力だ。▼~
君自身に危険な思想がなかったとしても、~
トマシュのような者に操られたとしたら?▼~
:[シェズ]|そんな仮定の話をされてもな。だが、急に~
誰かを傷つける可能性は否定できないさ。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、大司教や、~
我が妹のフレンになるかもしれない。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、~
大司教になるかもしれない。▼~
~
《共通》
:[セテス]|たとえ僅かでも、そういう可能性があれば、~
私は君を警戒しなくてはならない。▼~
帝国は、教団が人々を欺き、私腹を~
肥やしていたなどと喧伝しているが……▼~
大司教がフォドラの平穏を守るために、~
ずっと心を砕いてきたのは事実だ。▼~
このフォドラに住まう多くの民は、~
大司教を心の支えとして生きている。▼~
万に一つも、あの方を失うようなことが~
あってはならないのだ……。▼~
:[シェズ]|アンタの言うことがすべて真実だとして、~
俺に、どうしてほしいんだ?▼~
ここを出てけと言うなら無理だぞ。~
ディミトリや仲間に迷惑がかかっちまう。▼~
:[セテス]|君は国王の信頼も厚いようだからな。~
もちろん、出ていけと言うつもりはない。▼~
ただ……大司教には、~
近づかないでもらいたい。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|フレンとは同じ軍で活動している以上、~
難しいだろうが……なるべく距離を。▼~
~
《共通》
:[セテス]|君にとっては不愉快な話だと思うが……~
承知してもらえないだろうか?▼~
~
《選択》
-承知する
-保留する
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
-大司教は可能だがフレンは無理と言う
--「承知する」を選択
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|わかった。大司教には近づかないし、~
フレンについても気をつけるよ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|わかった、大司教には近づかないって。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
--「保留する」を選択
:[シェズ]|話はわかったが、約束はできないぞ。~
なるべく気をつけるがな。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
--「大司教は可能だがフレンは無理と言う」を選択
:[シェズ]|大司教については気をつけるが、フレンは~
無理だろ……。過保護すぎないか?▼~
:[セテス]|いや、そうは言ってもだな。~
フレンの兄としても、妹の身は守らねば……▼~
~
《共通》
:[シェズ]|まあいいさ。俺自身、俺の力の正体が~
何なのかわかってないんだ。▼~
この先、俺の身に何が起こるのかは、~
自分でも皆目見当がつかないからな。▼~
:[セテス]|……いつか、君の力の正体が~
わかるといいな。▼~
:[セテス]|私に協力できることがあれば、~
何なりと言ってくれ。▼~
:[シェズ]|ああ、ありがとな。▼~
***支援B [#vfc94283]
(※支援会話なし)
***支援A [#cc8fb972]
:[セテス]|………………。▼~
:(シェズが歩いてくる)|
:[シェズ]|セテスさん、遠い目をしてどうしたんだ?▼~
:[セテス]|ん? ああ、君か……。ガルグ=マク~
大修道院のことを考えていたんだ。▼~
:[シェズ]|そうか、ちょうどこの方角だよな、~
大修道院があるのは。▼~
:[セテス]|ああ、距離はそう遠くないというのに、~
手の届かない場所になってしまった。▼~
:[シェズ]|よくは知らないが、あそこはセイロス教に~
とって大事な場所だったんだろうな。▼~
:[セテス]|我々の活動の拠点であるばかりでなく、~
多くの聖人たちがあの場所で眠っている。▼~
ガルグ=マク大修道院は、~
かけがえのない聖地なのだよ。▼~
それに……私やフレンにとっても、~
大切な場所だった。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|アンタたち、兄妹にとっても?▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|フレンが生きてるうちに、~
奪還は叶わなかったってことか……。▼~
:[セテス]|ああ、そうだ。私にとって、~
ただ一人の家族だった。▼~
~
《共通》
:[セテス]|訳あって、フレンとは長らく二人で、~
フォドラ各地を転々として暮らしていた。▼~
その後、大司教から誘いを受けたことで、~
ようやく安住の地を得たはずだった。▼~
それが、いとも容易く奪われるとは……~
私たち兄妹にとって、痛恨の極みだよ。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|そうか。いつか取り戻せあるといいな。~
俺も力を尽くすぞ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|それが、いとも容易く奪われ、そして……。▼~
:[シェズ]|だとしても、いつか取り戻せるといいな。~
俺も力を尽くすさ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|あ……もちろん、大司教には、~
近づかないようにするが……。▼~
:[セテス]|……申し訳ない。あの時は、私も立場上、~
ああ言うほかなかった。▼~
だが、個人的な見解で言うならば、~
君の心に邪なところはないと思っている。▼~
君の力の正体が何であれ、強く清廉な心で~
その力を御してくれると信じているよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-懐疑的になる
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|とうとう俺を信頼してくれるってことか?~
嬉しい話だな。▼~
--「懐疑的になる」を選択
:[シェズ]|へえ、前とは随分、態度が違うな。▼~
ようやく俺を信頼してくれるように~
なったってわけか?▼~
~
《共通》
:[セテス]|ああ。君が味方でいてくれてよかったと~
心から思っている。▼~
君を疑っておいてこんなことを言うのも~
憚られるが……君の力が必要なのだ。▼~
これからも我々に力を貸してほしい。~
教団と、フォドラの未来のために。▼~
:[シェズ]|ああ、任せてくれよ。▼~
**フレン [#o7e15bb3]
***支援C [#u68be2c8]
(※支援会話なし)
***支援B [#we6d0bc6]
:[フレン]|あら、シェズさん。~
今日も素敵なお召し物ですのね。▼~
:[シェズ]|いや、いつもと変わらないし、むしろ~
薄汚れていて恥ずかしいくらいだぞ……。▼~
:[フレン]|ま、ご謙遜。その埃っぽいところが、~
野性的でとってもお似合いですわよ?▼~
:[シェズ]|埃っぽい……。▼~
~
《選択》
-喜んでみせる
-悲しくなる
--「喜んでみせる」を選択
:[シェズ]|似合ってるなら、まあ喜んでおくか。~
少し汗臭くなってきたが……▼~
--「悲しくなる」を選択
:[シェズ]|はは……部屋に戻って着替えるか。~
臭くなる前に、これは洗濯しないと……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……あれ? 変わった匂いがするな。~
フレン、何かつけてるのか?▼~
:[フレン]|おわかりになって? 今、巷で流行りの~
香料を、お友達に頂いたんですのよ。▼~
:[シェズ]|へえ、こんな殺伐としたご時世に、~
香料なんてものが流行っているのか。▼~
:[フレン]|こんなご時世だからこそ、ですわ!~
心まで殺伐に呑まれたら負けですわよ?▼~
~
《選択》
-賛同する
-自分もつけたいと言う
--「賛同する」を選択
:[シェズ]|負け……ってのは、よくわからないが、~
悪くないとは思うぞ。そういうの。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし。~
普段は少しでも気分良く過ごしたいよな。▼~
--「自分もつけたいと言う」を選択
:[シェズ]|そうだな! 俺にも分けてくれるか?~
流行りに乗ってみるのも悪くない。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし、~
俺も気分転換してみたくてな。▼~
:[フレン]|いいですわよ。後で、お持ちしますわね。~
少しでも気分良くお過ごしになって。▼~
~
《共通》
:[フレン]|それに、巷の流行りものを持っていると、~
お友達との会話も弾みますのよ?▼~
そうですわ! これからわたくしと一緒に~
街へ出て流行りものを探しませんこと?▼~
今日はもうご予定はありませんでしょ?~
さあさ、行きましょ、行きましょ!▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。街)|
:[フレン]|さ、次は……あ、あそこの露店にも~
可愛いものがありそうですわね!▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|おいおい、まだ見るのか?~
そろそろ帰らないと、セテスさんが……。▼~
:[フレン]|大丈夫、お兄様はお仕事中ですもの。~
今日は特に忙しいんですって。▼~
実は、こうして街に出てお買い物をするの、~
すっごくすっごく久しぶりなんですのよ。▼~
:[シェズ]|セテスさんが許してくれないのか?~
あの人、フレンに厳しそうだもんな。▼~
:[フレン]|そうなんですの。わたくしのことが~
心配で心配で仕方ないみたい。▼~
ましてや殿方と二人きりでお出かけなんて、~
知られたら大変なことになりますわね。▼~
~
《セテスが死亡》
:[フレン]|もしお兄様がご存命であれば、殿方と二人~
なんて……許してくださらなかったかも。▼~
内緒で出かけて後で知られたら、~
きっと大変なことになったでしょうね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|大変なこと……?▼~
:[フレン]|そんなことより、お買い物を続けましょ?~
流行りもの、まだまだあるはずですわよ。▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|大丈夫なのか? 俺と二人で街にいるのが~
セテスさんの耳に入ったら……。▼~
:[フレン]|わざわざお兄様に告げ口する人なんて、~
たぶんいないと思いますわよ?▼~
お兄様は怖い人だと思われているらしくて、~
気軽に話せる人はほとんどいませんもの。▼~
:[シェズ]|なるほど……~
じゃあ、もう少しフレンに付き合うか。▼~
~
《セテスが死亡》
:[シェズ]|わかった。セテスさんの分も、~
フレンに付き合うよ。▼~
~
《共通》
:[フレン]|ま! わたくしがシェズさんに~
付き合って差し上げているのではなくって?▼~
:[シェズ]|え? そうだったの?▼~
:[フレン]|流行りものを身に付けて、滅入った気分を~
明るくしたいって仰ったでしょう?▼~
:[シェズ]|そうだったか……?▼~
:[フレン]|そうでしたわよ?~
さあさ、次はあちらへ参りましょう!▼~
:(フレンがどこかに行く)|
:[シェズ]|……楽しそうなとこに水を差すのも悪いし、~
まあいいか。▼~
***支援A [#sc3c090c]
:(会話するフレンとセテス)|
:[フレン]|……どうしても駄目ですの?▼~
:[セテス]|私を困らせないでくれ、フレン。~
お前のためを思って言っているのだ。▼~
:[フレン]|…………。▼~
:(暗転)|
:(シェズがフレンのところにやってくる)|
:[シェズ]|ん? フレン、どうしたんだ?~
浮かない顔をしてるが。▼~
:[フレン]|お兄様に、もう外を出歩いては駄目だと~
念押しされてしまいましたの。▼~
:[シェズ]|それは前々から言われてたことだろ。~
気づかれなきゃいいんじゃないのか?▼~
:[フレン]|いえ、お兄様は本当にわたくしのことを~
心配してくれているので、もう……。▼~
:[シェズ]|そうか……今の教団は敵も多いし、~
仕方ないかもしれないな。▼~
:[フレン]|……わたくしね、ずっと人里離れた場所で、~
お兄様と二人きりで暮らしてたんですの。▼~
その後、ガルグ=マク大修道院に来て……~
そこには、たくさんの人がいて……▼~
たくさんお友達を作って、外の世界のお話も~
たくさん聞けると、期待してたんですのよ?▼~
それなのに……士官学校の皆さんとも~
あまり親しくなれないうちに……▼~
:[シェズ]|いろいろ事件が起こって、~
すぐに学校は休止になったもんな。▼~
:[フレン]|……以前、シェズさんと、街へ~
流行りものを探しに行きましたでしょ?▼~
わたくしね、あの時、すっごくすっごく~
楽しかったんですのよ。▼~
だからまた一緒にお買い物に行ける日を、~
楽しみにしていたんですの。それなのに…▼~
……もう、諦めたほうが~
良いのかもしれませんわね。▼~
:[シェズ]|フレン……。▼~
~
《選択》
-諦めないよう言う
-同意する
--「諦めないよう言う」を選択
:[シェズ]|簡単に諦めるなよ。~
たかだか外を出歩くってだけの話だろ?▼~
:[フレン]|その、たかだかな事が、~
わたくしにはとても難しいのですわ。▼~
--「同意する」を選択
:[シェズ]|教団の敵対勢力がどこに潜んでいるかも~
わからない。今は諦めたほうがいいな。▼~
:[フレン]|やっぱり、そうですわよね……。▼~
~
《共通》
:[フレン]|お兄様も、教団がこんなことになって、~
毎日心労が絶えないはずですもの。▼~
その上、わたくしのことなんかで~
心配を増やすわけにはいきませんわ。▼~
:[シェズ]|優しいな、フレンは。~
だが、いずれ状況は変わるぞ。▼~
:[フレン]|そうでしょうか?▼~
:[シェズ]|そりゃそうさ。~
永遠に続く戦争なんてありえないだろ?▼~
戦争が終わって、フォドラが平和になれば、~
外を出歩くくらい何でもなくなる。▼~
:[フレン]|それなら、もしそういう日が来たら、~
また一緒に街へ出かけていただけますか?▼~
:[シェズ]|もちろん、喜んで付き合うぞ。~
いや、付き合ってもらう、だったか?▼~
:[フレン]|ふふ、いつかそういう日が来るなら、少し~
我慢するくらい、何でもありませんわね!▼~
:[フレン]|ただ……▼~
:[シェズ]|ただ?▼~
:[フレン]|戦争が終わろうと、殿方と出歩くことを~
お兄様が許してくれるかしら……って。▼~
:[シェズ]|もし黙って二人で出かけて~
後でそれが知られちまったら……▼~
:[フレン]|大変なことになりますわね。~
その覚悟は、おありになって?▼~
《選択》
-覚悟を決める
-自信が持てない
-諦める
--「覚悟を決める」を選択
:[シェズ]|仕方ない、腹をくくるさ。~
今から怖がっても仕方ないしな。▼~
--「自信が持てない」を選択
:[シェズ]|いや、正直自信はないな。~
戦争が終わるまでに、何とか覚悟を決めとくさ。▼~
--「諦める」を選択
:[シェズ]|無茶を言うな。~
あのセテスさんだぞ?▼~
:(フレンがうつむく)|
:[シェズ]|ああ、いや、そんなガッカリすんな。~
考えとくから。な?▼~
**カトリーヌ [#p09bb60b]
***支援C [#k01038ad]
:[カトリーヌ]|はあ……困ったもんだ。▼~
:[シェズ]|カトリーヌ、どうした?~
カロン伯の後ろ姿が見えたが。▼~
:[カトリーヌ]|ああ。ちょっと父様と、今後の話をな。▼~
教団の兵を借りたいって言われたが、~
アタシの独断じゃどうにもならなくてね。▼~
レア様かディミトリに言えば済む話なのに、~
何でわざわざアタシに相談するかな。▼~
:[シェズ]|ちょっと待ってくれ。父様?~
カロン伯がか?▼~
:[カトリーヌ]|そうだよ。あれ?~
アンタは知らなかったっけ……。▼~
もう隠しても仕方ないからはっきり言うが、~
アタシは、ファーガスのカロン伯の娘だ。▼~
:[シェズ]|そうだったのか。言われてみりゃ、~
アンタはカロンの紋章を持ってたな……。▼~
:[カトリーヌ]|いろいろと複雑な事情があってね。~
一応、カロン家からは距離を置いてる。▼~
今のアタシは家も王国も関係ない、~
セイロス騎士団のカトリーヌさ。▼~
:[シェズ]|なるほど、だからアンタの所属は~
ずっと教団のままなのか。▼~
……もし王国と教団が袂を分かったら~
どうするんだ?▼~
:[カトリーヌ]|ハッ、愚問だね。~
アタシはレア様につくさ。▼~
王国や教団がどうとかいう問題じゃない。~
この剣は、レア様のためにあるんだよ。▼~
もちろん、故郷の家族や友人とだって~
争いたくはないから……▼~
教団と王国が末永く仲良くしてくれるなら、~
それに越したことはないんだがな。▼~
:[シェズ]|大司教個人のため、か。~
言葉以上に、重たい剣だな……。▼~
:[カトリーヌ]|……そういうアンタは、何のために~
ここで戦ってるんだ?▼~
まさか流されるまま気づいたら……~
なんて話はないよな?▼~
~
《選択》
-仲間のためと答える
-金のためと答える
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
-“灰色の悪魔”を倒すためと答える
--「仲間のためと答える」を選択
:[シェズ]|仲間のためだ。王国の皆の力になって~
やりたいと思ってる。▼~
:[カトリーヌ]|そんな答えが返ってくるとは意外だよ。~
傭兵上がりにしては義理堅いんだな。▼~
--「金のためと答える」を選択
:[シェズ]|正直に話すなら、金のためだな。~
ディミトリは俺を重用してくれるし……▼~
立場に見合うだけの報酬も払ってくれる。~
傭兵としちゃこれ以上ない仕事だろ。▼~
:[カトリーヌ]|傭兵上がりらしい割り切りだな。~
誰かさんを思い出すよ。▼~
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
--「“灰色の悪魔”を倒すためと答える」を選択
:[シェズ]|
……倒したい奴がいるんだ。ここにいれば、~
また戦う機会が巡ってくると思ってる。▼~
:[カトリーヌ]|へえ?アンタがそんな顔をするんだ、~
よほど腕の立つ相手なんだろうな。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、ファーガスに来たこと自体は~
成り行きだったのかもしれない。▼~
士官学校に入ってすぐに王都で内乱が~
起こって、それが鎮まる頃には……▼~
学校の休止が決まってた。そこで~
ディミトリから大役を任されちまってな。▼~
:[カトリーヌ]|アンタも大変だったな。けど、今では~
一端の将なんだろ? 凄いじゃないか。▼~
過去の自分に恥じない今があるなら、~
それで十分だろうさ。▼~
:[シェズ]|過去の自分に恥じない今、か……。▼~
:[カトリーヌ]|難しそうに聞こえるが、~
頑張ってやろうとか思うもんじゃない。▼~
ちゃんと自分に向き合って生きてりゃ~
自ずとそうなるよ。▼~
***支援B [#ce6e90c9]
(※支援会話なし)
***支援A [#odc03632]
:[カトリーヌ]|……お、シェズ。訓練帰りか?~
こんな夜遅くまで頑張るじゃないか。▼~
:[シェズ]|まあな。時間があるなら、~
少しでも訓練を積んでおきたいんだ。▼~
戦いの中で皆も強くなってる。~
俺も気を抜くわけにはいかないだろ。▼~
:[カトリーヌ]|今日はもう遅いが、明日で良ければ、~
アタシも付き合おう。▼~
:[シェズ]|本当か? 助かるな。▼~
:[カトリーヌ]|強さに貪欲な奴は、嫌いじゃないんでね。▼~
そうだ、折角だし聞いてもいいか?~
アンタが強さを求める理由……いや……▼~
アンタが最初に傭兵って~
職を選んだ理由はなんだ?▼~
~
《選択》
-答える
-答えない
--「答える」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもないが……~
まあ、それこそ成り行きってやつだ。▼~
--「答えない」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもない。~
たいした理由はない、とだけ言っとくぞ。▼~
:[カトリーヌ]|おい、そう言われたら余計気になるだろ。~
言いたくないなら聞かないが……。▼~
:[シェズ]|別に何か、夢や目標があったわけじゃない。~
それこそ……成り行きってやつだ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|母さんが死んで村の外へ出たはいいが、~
その先を何も考えてなくてな。▼~
路銀が尽きたところで傭兵団に拾われて、~
雑用から戦いから、がむしゃらにやったさ。▼~
:[カトリーヌ]|へえ……物語の導入としちゃよくある話だ。~
どうだった、成り行きの傭兵生活は。▼~
:[シェズ]|最初は酷かったが……気のいい連中と~
出会ってからの旅は、悪くはなかったな。▼~
あのまま傭兵として名を上げ、仲間と共に~
戦い、死んでいく……と思ってた。▼~
それが気づけば王様の私兵団を任され、~
部下を率いて戦ってる。不思議なもんだ。▼~
:[カトリーヌ]|人生ってのは、~
何が起こるかわからないもんだ。▼~
アタシもガキの頃は、セイロス騎士団で~
遺産を振り回してるなんて想像しなかった。▼~
当然、父様の跡を継いでカロン伯に……~
なってると思ってたよ。▼~
~
《外伝・恩讐の行方クリア》
:[シェズ]|ロナートの件があったんだもんな……。▼~
~
《外伝・恩讐の行方未クリア》
:[シェズ]|
……いろいろあったんだろ?~
お尋ね者になっちまったとも聞いたが。▼~
:[カトリーヌ]|まあな。親友が道を踏み外すのを~
止められなかったことや……▼~
そいつを死なせちまったこと。~
それが元で、故郷にいられなくなったこと。▼~
~
《共通》
:[カトリーヌ]|悲しみも苦しみもあったが……それでも~
アタシは自分の生き方に悔いはないよ。▼~
:[シェズ]|言い切ったな。~
過去の自分に恥じない今があるからか?▼~
:[カトリーヌ]|ああどんな過去だって、~
今のアタシに繋がってるんだ。▼~
たとえ、更なる苦難がこの先に待っていたと~
しても……アタシは進み続ける。▼~
:[シェズ]|強いな、カトリーヌは。~
俺も見習わなきゃならない。▼~
アンタの話を聞いて、いろいろ考えたんだ。~
自分に恥じない生き方って何だ、ってさ。▼~
どう生きてようと、難しい選択をしなきゃ~
いけない場面は回ってくるだろ?▼~
その時、ひたすらに生きてきた過去の俺に、~
失望されない選択ができるんだろうか。▼~
:[カトリーヌ]|問題は、何を選ぶかじゃない。~
選んだ後に何をするか、じゃないのか?▼~
大事なのは自分の選択を、どうやって~
「正しい」ものにしていけるか、だ。▼~
:[シェズ]|アンタは簡単そうに言ってのけるが、~
考えれば考えるほど難しそうだぞ、それは。▼~
:[カトリーヌ]|なら小難しいことなんて考えなきゃいい。~
どんな時でも、ただ最善を尽くしな。▼~
そうやって一歩ずつ歩いていけば~
振り返った時には、立派な道ができてる。▼~
:[シェズ]|そういうもんか?▼~
:[カトリーヌ]|そういうもんさ。少しでも心に響いたなら、~
今、この時からでも実践してみることだ。▼~
アンタが拓いていくのがどんな道か~
楽しみにしてるよ、シェズ。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#i99c8f2a]
#comment
終了行:
[[会話集/支援会話]]
*主人公(男性)の支援会話 [#h1cf1408]
#contents
**ディミトリ [#ac47551c]
***支援C [#v3754bbb]
:(王国兵たちが話しているところに通りがかるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|そういえば、聞いたか?~
クレイマン家の残党が討伐されたって話。▼~
:[王国兵(女性)]|ええ……あの一件で、近くの村落にも~
相当な被害が出たんでしょう?▼~
もちろん挙兵した者たちも愚かだけれど……~
陛下も陛下よね。あんな犠牲を出すなんて。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[ラルヴァ]|おや、思うところがあるようだね。~
異論があるなら、ぶつけてみればいい。▼~
:[シェズ]|……いや。俺も、ディミトリの奴が何を~
考えているのか、理解できてるわけじゃない。▼~
あいつは俺たちと、一線を引いてるしな。~
自分の伯父を殺してから、ずっと。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。ディミトリと向き合うシェズ)|
:[ディミトリ]|シェズ、悪いが数日の間、~
ギュスタヴと共に留守を頼めるだろうか。▼~
:[シェズ]|出掛けるのか? 珍しいな、ドゥドゥーも~
ロドリグさんも一緒じゃないなんて。▼~
:[ディミトリ]|二人なら、丁度ダスカーに向かった。~
彼らにも彼らの仕事があるからな。▼~
:[シェズ]|それなら、俺が同行するぞ。~
ちょうど休暇で、暇だったんだ。▼~
:[ディミトリ]|シェズ、折角の休暇に働くなど~
あまり褒められたことではないぞ。▼~
:[シェズ]|いや、お前にだけは~
それを言われたくないんだが……。▼~
:[ディミトリ]|……そうだな、では頼む。あまり愉快な~
行き先ではないが、人手は必要だからな。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。村。)|
:[シェズ]|……どこに行くのかと思ったら、~
この前の討伐戦で被害を受けた村だとは。▼~
しかも自分で死者を弔ってやるなんて、~
王様の仕事じゃないだろ?▼~
:[ディミトリ]|たとえ王の仕事ではなかったとしても、~
俺は俺にできることをしなければならない。▼~
……誰一人、巻き込みたくなかったんだ。~
こんな形で命を奪うつもりなど、なかった。▼~
だがこうして村の者たちを殺したのは~
他の誰でもない、この作戦を採った俺だ。▼~
:[シェズ]|散々考えて選んだ方法だろ。~
ロドリグさんたちとも話し合ったし……▼~
:[ディミトリ]|過程など、結果の前には無意味だ。~
死んだ者の命は戻らないのだから。▼~
~
《選択》
-同意する
-否定する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|……確かに、積み重ねた努力が必ずしも~
結果に繋がるとは限らないか。▼~
--「否定する」を選択~
:[シェズ]|いや、これ以上の手は取れなかっただろ。~
最善は尽くした。悔いるべきじゃない。▼~
:[ディミトリ]|お前は、親を、友を失った者を前にして、~
これが最善の手だったと胸を張れるのか。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|己の所業の残忍さから、~
目を背けるべきではない。▼~
だがこの戦いを、この犠牲を、~
正義だと謳わなければ兵は従えられない。▼~
いつまで、こんなことを~
続ければいいのだろうな……。▼~
:[シェズ]|……ディミトリ。▼~
今日の顛末を話せば、少しは皆にもお前の~
考えを理解してもらえると思うが。▼~
:[ディミトリ]|いや……その必要はない。~
これはあくまで、俺の問題だからな。▼~
***支援B [#g217bd12]
:(暗転)|
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|ああ、起きたか、ディミトリ。~
大丈夫だ。まだ半日しか経ってない。▼~
:(画面が明るくなる)|
:[ディミトリ]|俺は……確か、訓練の途中で……▼~
:[シェズ]|魔法の誤射を食らったんだ。~
あれはしっかり効いただろうな。▼~
:[ディミトリ]|ああ……そういえば、そうだった……。~
俺としたことが、失態だな。▼~
:[シェズ]|疲れてたんじゃないのか?~
普段のお前なら、軽く避けられただろ。▼~
皆心配したんだぞ。特に、ドゥドゥーと~
フェリクスの慌てぶりと言ったらなかった。▼~
まあ、こうして半日寝てたわけだし、~
ある意味良い休息にはなったかもな。▼~
:[ディミトリ]|心配をかけたな。もう大丈夫だ。~
こんな時間まで付き添わせて、すまない。▼~
:[シェズ]|おい、俺が戻ったらまた働くつもりだろ。~
ディミトリ、とりあえず周りを見てみろ。▼~
:[ディミトリ]|……なるほど。妙に部屋が片づいていると~
思ったが、お前たちの仕業か。▼~
:[シェズ]|もちろん、お前の判断や確認が~
必要な仕事には手をつけてない。▼~
だが、俺たちでも何とかなりそうな~
雑事くらいは、片づけたっていいだろ。▼~
これは、皆で相談して決めたことだ。~
たまにはお前に休んでてもらおうってな。▼~
:[ディミトリ]|それはありがたいが……自分の~
仕事の合間を縫ってまで、そんな真似をしたのか?▼~
:[シェズ]|皆で分担してな。調練は、フェリクスと~
ドゥドゥーと、3人で終わらせといたぞ。▼~
書類仕事はロドリグさんとシルヴァンが~
片づけてくれた。目を通しといてくれ。▼~
馬の世話はイングリットが、書物の整理は~
アネットとアッシュが2人でやってくれた。▼~
後は……メルセデスの焼いた菓子がある。~
後で食べてみてくれ。すごく美味いぞ。▼~
それから兵士たちの中には、近くの村の~
慰問に行ってくれた連中もいる。▼~
:[ディミトリ]|……そうか。驚いたな……。▼~
~
《選択》
-小言を言う
-誇る
--「小言を言う」を選択
:[シェズ]|あれだけ一人で背負うなって言ったのに、~
お前、結局仕事を引き受けてばかりだろ。▼~
:[ディミトリ]|最近は……お前たちにも頼っていただろう。~
それに何より、これは俺の望んだことだ。▼~
:[シェズ]|まだまだ頼り足りないって言ってるんだ。~
そろそろ、俺たちを信頼してくれ。▼~
--「誇る」を選択
:[シェズ]|どうだ、ディミトリ。~
“&ruby(ルーヴェンクラッセ){青獅子の学級};”の総力を結集し...
俺たちがこれだけやれるってわかれば、~
お前も少しは信頼できるだろ。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|違う。決して、お前たちを~
信頼していないというわけではない。▼~
:[シェズ]|……ならどうして、わざわざ村の奴らを~
弔ってやった話を、誰にもしないんだ?▼~
兵士も騎士も皆、驚いてたぞ。~
そういう話はちゃんと教えてくれって。▼~
:[ディミトリ]|それは……すまなかった。▼~
:[シェズ]|わかればいい。さ、二度寝でもしとけ。~
眠れないから仕事を、なんて言い出すなよ。▼~
:[ディミトリ]|はは、参ったな。久しぶりに夢も見ずに~
眠ったから、しばらくは眠れそうにないぞ。▼~
:[シェズ]|なら、俺が暇潰しに付き合おう。~
この時間は訓練場も空いてるはずだ。▼~
:[ディミトリ]|世話をかけるな、シェズ……。▼~
***支援A [#md58472a]
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|ディミトリ、今日は折角の休暇だろ?~
何でそんな浮かない顔なんだ。▼~
:[ディミトリ]|いや……落ち着かなくてな。▼~
皆が忙しく働いているというのに、~
何もしないのはひどく歯痒い……。▼~
:[シェズ]|別に、何日も休もうって話じゃない。~
たまにはゆっくり過ごせばいいだろ。▼~
お前の悪い癖だな。~
どうしてそんなに働きたがるんだ。▼~
:[ディミトリ]|それが、俺の義務……いや。俺が、~
そういうふうにしか生きられないからだ。▼~
王の子としてフォドラに生を受けた以上、~
この命は最初から、俺のものではないし……▼~
……あの惨劇を生き残った俺にしか~
背負えない使命があるとも、思っている。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-否定する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|まあ、気持ちは理解できなくもない。▼~
俺も、傭兵団が壊滅した時には多少なりとも~
思うところはあったしな。だが……▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|わからないな。だからと言って、何で~
お前が一人で背負わなきゃいけない?▼~
~
《共通》
:[シェズ]|周りの連中に負担をかけないようにして、~
結局何もかもが上手くいかなかったら……▼~
お前は、それに満足できるのか?▼~
:[ディミトリ]|……俺は、皆を少しでも幸せにしたい。~
あの日の死者も、今を生きる人々もだ。▼~
そんな理想を何の犠牲も払わずに~
遂げられるとは、俺も思っていない。▼~
だが、俺の理想などに巻き込まれたせいで、~
他の誰かが苦しむのは、認められない。▼~
一人で背負える重荷なら、背負ってしまった~
ほうがずっと楽なんだ。俺にとってはな。▼~
:[シェズ]|皆を幸せにしたいなんて言うが、~
お前の幸せはどこにあるんだ?▼~
自分を大事にできない奴が、~
周りの奴を大事にできるわけないだろ。▼~
:[ディミトリ]|そう言われてしまうと、返す言葉もない。~
だが、俺の幸せと言われても……困るな。▼~
そんなこと、ついぞ考えてこなかった。~
幸せ。幸せ……か。何だろうな。▼~
:[シェズ]|何でわからないんだ。~
お前が嬉しいと感じるのはどういう時だ?▼~
倒せなかった相手を倒した時とか、~
勝って生き延びた後の宴とか、あるだろ。▼~
:[ディミトリ]|………………。▼~
俺にそんな幸せを享受する権利などないと~
思うが、もし許されるなら……▼~
人々が安穏と暮らしていける国を築き、~
彼らの笑顔を見ながら死にたいな。俺は。▼~
:[シェズ]|お前……前からずっと思ってたんだが、~
すごい辛気臭い性格してるよな?▼~
何で幸せを考えてて出てくるのが、~
よりによって死の間際なんだよ。▼~
:[ディミトリ]|辛気臭い……そうだろうか。~
だが他に幸せと言われても、難しいな。▼~
:[シェズ]|もっと他にないのか? 例えば、早く~
戦争を終わらせて、皆で戦勝を祝うとか。▼~
ドゥドゥーたちに言えば、~
きっと喜んでご馳走を作ってくれるだろ。▼~
:[ディミトリ]|……いや。俺にはそんなもの、勿体ないよ。▼~
だが、お前たちの喜ぶ顔が見られるのなら、~
それもいいのかもしれないな。▼~
:[シェズ]|……はあ。確かにお前は、~
「民想いの優しい王様」にはなったな。▼~
そこはいい。変えられない性分というか、~
お前が一生背負い続けるものなんだろ。▼~
だったら俺たちが、お前の分まで~
勝手にあなたを大事にするぞ。いいな?▼~
手始めに休暇を満喫させてやる。~
まずは遠乗りだ、ディミトリ!▼~
:[ディミトリ]|……ありがとう、シェズ。▼~
**ドゥドゥー [#a0575435]
***支援C [#i4af1e65]
:[ドゥドゥー]|………………。▼~
:[シェズ]|どうしたんだ、ドゥドゥー。~
俺に何か用か?▼~
:[ドゥドゥー]|……いや。~
お前こそ、何をしていた。▼~
:[シェズ]|何って言われてもな……。~
見てのとおり、武器の手入れだが。▼~
昨日は激戦だっただろ? 壊れちまったのを~
まとめて修理しようと思ってな。▼~
:[ドゥドゥー]|……そう、か。▼~
:[シェズ]|どうした、夜中に武器を持ち出したことが~
気になったか? 信用ならないって顔だが。▼~
:[ドゥドゥー]|……陛下がお前を信じると決めた以上、~
おれは、お前を害さない。▼~
だが……お前がいつ、何をするかは、~
もう少し、見極めさせてもらいたい。▼~
~
《選択》
-不満を言う
-仕方ないと割り切る
--「不満を言う」を選択
:[シェズ]|2年間一緒にいて、~
まだ信用してくれてないのか?▼~
:[ドゥドゥー]|……裏切る者は、たとえ~
何年共に過ごそうと裏切る。▼~
:[シェズ]|まあ、そうか。そうだよな……。~
王都でもいろいろあっただろうし。▼~
--「仕方ないと割り切る」を選択~
:[シェズ]|無理もないか。俺は新参だし、他の~
奴らと違って素性もあやふやだ。▼~
:[ドゥドゥー]|……すまん。▼~
:[シェズ]|いえ、当たり前の話だろ。~
気にするなって。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|雇い主に何かあったら困るのは俺も同じだ。~
好きに警戒してくれ。▼~
実際、ディミトリの警戒心は薄すぎるよな。~
俺みたいなのをここまで重用したりとか。▼~
:[ドゥドゥー]|……そういうお方だからこそ、慕われる。▼~
それに陛下としても、お前を側に~
置いておいたほうが都合がいいのだろう。▼~
:[シェズ]|なるほど、俺の行動を見張れるからか。▼~
ま、俺はあいつに雇われた人間として、~
最大限の成果を上げるだけだ。▼~
もし俺が怪しい行動をしていたら、~
その場で斬り捨ててくれて構わないぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|……傭兵らしい割り切り方だな。▼~
:[シェズ]|そうだ、俺は傭兵なんだ。今は私兵団の~
長なんて大層な肩書きがついてはいるが。▼~
堅実に成果を積み上げていれば、~
信用や信頼が集まってくる。▼~
それが、俺の古巣……~
ベルラン傭兵団の教えでな。▼~
いつかお前からも信じてもらえるように、~
地道に成果を積み重ねていくだけさ。▼~
:[ドゥドゥー]|そうか。……武器の手入れには、~
時間がかかるだろう。手伝おう。▼~
:[シェズ]|はは、見張りの一環か?~
まあ、助かるが。▼~
***支援B [#f07b511b]
:[シェズ]|今日の調練は随分とごたついてたな。~
どうしたんだ?▼~
:[ドゥドゥー]|……よくあることだ。兵士の中には、~
おれの存在を面白く思わん者も多い。▼~
:[シェズ]|面白く思わない……?▼~
:[ドゥドゥー]|お前も知ってのとおり、~
おれはダスカーの生まれだ。▼~
陛下が即位されてから、ダスカーとの~
関係も変わりつつあるとはいえ……▼~
同じ部隊で共に戦うに当たって、~
わだかまりが無いと言えば嘘になるだろう。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-理解を示さない
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|俺は気にしないが、~
気にする奴がいるのも確かだろうな。▼~
特にダスカーで身近な人が死んじまった~
連中なんかは、複雑な心境だろ。▼~
--「理解を示さない」を選択
:[シェズ]|そういうもんか?~
俺にはよくわからないが……。▼~
:[ドゥドゥー]|王国にとって、“ダスカーの悲劇”は~
それだけ大きな事件だった。▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|……加えて、俺は近衛の兵を預かっている。~
彼らの中には、国内諸侯の子弟も多い。▼~
貴族でも騎士でもないおれが、陛下に~
重用されているのが気に食わん者もいる。▼~
:[シェズ]|ああ、そういう連中もいるな、確かに。~
俺も陰でいろいろ言われてるようだ。▼~
一介の傭兵に過ぎなかった俺が、~
たまたまディミトリと出会って……▼~
士官学校で机を並べ、幸運にも重用された。~
ずるいと思う奴がいるのも仕方ないだろ。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
おれもお前も、偶然陛下と出会い、~
拾っていただいたに過ぎない。▼~
貴族の子弟として生まれ育ち、~
王に仕えよと教導されながら……▼~
偶然の機会を得られなかった者からすれば、~
それは、とても残酷なことだ。▼~
:[シェズ]|ディミトリも苦労してる部分だろうな。~
下手な真似すれば争いになりかねないし。▼~
だが、解決方法は単純明快だろ?▼~
:[ドゥドゥー]|……?▼~
:[シェズ]|俺やドゥドゥーが、皆の信頼に値する~
将なんだって示せばいいだけの話だ。▼~
前に話したよな。成果を上げれば自然と~
信用が、そして信頼がついてくる……▼~
たとえどんなに胡散臭い奴でも、きっちり~
成果を上げる将には、皆ついていくんだ。▼~
:[ドゥドゥー]|傭兵団で学んだのか。▼~
:[シェズ]|俺がいた傭兵団にも、賊上がりの奴がいた。~
皆も最初は信用してなかったがど……▼~
文句も言わず真面目に働き続けて、~
気づいたら団長や皆とも打ち解けてたさ。▼~
1年も経てば、俺も自然と軽口を叩ける~
ような仲になってたな。▼~
:[ドゥドゥー]|その者は、お前たちの~
信頼を勝ち取ったのだな。▼~
:[シェズ]|ああ、そうだ。ただもちろん、そういう奴が~
絶対に裏切らないって保証はないから……▼~
お前みたいに、周囲に目を光らせる奴も~
必要不可欠だとは思うぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|……なるほど。▼~
:[シェズ]|はは、今日は喋り過ぎたな。▼~
:[ドゥドゥー]|いや、参考になった。~
……今後に生かすとしよう。▼~
***支援A [#db6770f5]
:(王国兵とドゥドゥーが会話するのを眺めるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|ドゥドゥー殿、先程の件について~
意見を頂きたいのですが……。▼~
:[ドゥドゥー]|……カロン伯との会談についてだな。~
ギュスタヴ殿とも話し合ったが……▼~
:[シェズ]|…………。
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。二人になるドゥドゥーとシェズ)|
:[シェズ]|順調そうだな、ドゥドゥー。見ないうちに~
部隊の連中ともかなり打ち解けたようだが。▼~
:[ドゥドゥー]|……ああ。▼~
先ほどおれと話していた兵は、~
騎士だった母を、ダスカーで亡くしている。▼~
当然、おれにも複雑な思いを抱いていた。~
……何度か、言い争いもした。▼~
:[シェズ]|ドゥドゥーが言い争い?~
正直、想像つかないぞ。▼~
:[ドゥドゥー]|ただ雑言を受け入れるだけでは、~
何も始まらんと思った。▼~
……そう考えられる日が来るとは、~
おれも想像していなかったがな。▼~
共に戦い、共に悩み、~
共に多くの死線をくぐり抜けてきた。▼~
少しは、力を示せたのだろう。~
近頃は……ああして、頼りにしてくれる。▼~
:[シェズ]|良いことじゃないか。~
お前は、そいつの信頼を勝ち取ったんだ。▼~
:[ドゥドゥー]|おれの話だというのに、嬉しそうだな。~
……おかしな奴だ。▼~
~
《選択》
-嬉しいと答える
-嬉しいわけではないと答える
--「嬉しいと答える」を選択
:[シェズ]|仲間が喜んでるんだ。~
嬉しくないわけがないだろ?▼~
:[ドゥドゥー]|そういう……ものだろうか。▼~
--「嬉しいわけではないと答える」を選択
:[シェズ]|嬉しいって言うと、少し違うな。~
張り合いが出てきたと思っただけだ。▼~
:[ドゥドゥー]|ふ……そうか。張り合い、か。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|こうやって地道に、信じてくれる人を~
増やしていくしかないんだろうな……。▼~
俺もお前も、言ってしまえばきっと~
ディミトリだって、それは同じなんだろ。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
:[シェズ]|俺も今まで以上に成果を上げて、いつか~
お前に信頼してるって言わせてみせるぞ。▼~
:[シェズ]|次の戦場は期待してろよ、ドゥドゥー。▼~
:[ドゥドゥー]|……ふ。▼~
:[シェズ]|何だよ。何か変なこと言ったか?▼~
:[ドゥドゥー]|いや。お前の活躍には期待しているが……▼~
お前がどんな出自の、どんな者であろうと、~
おれはお前を、信じたいと思っている。▼~
~
《ザラスの闇クリア前》
:[シェズ]|いいのか? 突然俺が裏切って、~
ディミトリに剣を向けるかもしれないぞ。▼~
得体の知れない力も持ってる。~
そんな奴を信頼できると?▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|その力は、確かに警戒すべきものだろう。~
だが……お前自身は、別だ。▼~
そう容易く、おれや陛下を~
裏切るような人間ではないと、思う。▼~
だが万一、陛下に害を為した時には……~
おれは、迷わずにお前を斬る。▼~
お前ならば、理解してくれるだろう。~
おれが……そういう人間であると。▼~
:[シェズ]|それが、お前の「信頼」の形ってわけか。~
いいだろう、光栄だ。▼~
**フェリクス [#m5abf5dd]
***支援C [#j8d5b317]
:[シェズ]|なあ、フェリクス、ずっと思ってたが……~
……いや、言わないほうがいいか。▼~
:[フェリクス]|はあ? 煮え切らん態度だな。~
何か言いたいのならさっさと言え。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択(共通へ)
--「言わない」を選択~
:[シェズ]|……いや、やっぱりやめとく。~
聞かなかったことにしてくれ。▼~
:[フェリクス]|後ろめたい事情でもあるのか?~
ないなら早く言え。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|いや……お前って何だかんだ言いながら、~
ディミトリたちが好きだよなと思って。▼~
:[フェリクス]|………………!▼~
:[シェズ]|お、おい……大丈夫か?~
何もむせることないだろ。▼~
:[フェリクス]|はあ……貴様があまりにも、~
馬鹿げたことを言い出すからだ。▼~
:[シェズ]|言わせたのはお前じゃないか。~
だが、事実だろ? やっぱり。▼~
:[フェリクス]|チッ、何を根拠にそう言い切る。▼~
:[シェズ]|あいつらと一緒に戦ってる時は、普段の~
何倍も動きが良くなってるからな。▼~
:[フェリクス]|……フン。無駄に付き合いが長いから、~
相手がどう動くかわかるというだけの話だ。▼~
例えば、猪はすぐ敵陣に突っ込みたがる。~
最初から俺が援護に回ったほうがいい。▼~
確かに突破力で奴に勝る者はいないが、~
自分の傷を顧みないから危なっかしい。▼~
連携も何も、奴が好きに暴れられるよう、~
場を整えてやっているに過ぎん。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|へえ……逆に、イングリットと組んだ時は~
いつもよりどんどん斬り込んでいくよな。▼~
:[フェリクス]|天馬は弓兵に射落とされかねんからな。~
先に斬り込んで脅威を排除したほうがいい。▼~
まあ奴の腕ならば、矢の一本や二本程度なら~
避けられるのかもしれんが……▼~
奴は熱くなれば視野が狭くなる。突出して~
矢の雨を降らされれば、ひとたまりもない。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|だったらいつも、お前と一緒に戦ってる~
シルヴァンが、敵に群がられてるのも……▼~
:[フェリクス]|……あれは毎回、奴がくだらん見栄を張って~
「ここは俺に任せろ」などと言うからだ。▼~
まあ、奴ならばどんな窮地だろうと~
切り抜けるだろうとは思っているがな。▼~
:[シェズ]|はは、意図した連携じゃないのかよ。だが、~
信頼がないとできない芸当には違いない。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|……フン。この程度、当然のことだ。▼~
~
《選択》
-称賛する
-羨む
--「称賛する」を選択
:[シェズ]|お前たちの連携はいつも見事だ。~
俺も見習っていかないとな。▼~
俺が、もっと皆の性格を熟知すれば、~
上手く連携できるようになるか?▼~
:[フェリクス]|知らん。勝手に試してみればいい。▼~
--「羨む」を選択~
:[シェズ]|羨ましいな。昔馴染みっていうのは、~
皆そういうもんなのか?▼~
:[フェリクス]|知るか、俺に聞くな。この程度、~
少し相手を観察していればわかる。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|俺をそこまで執拗に観察しているお前なら、~
他の連中を観察するのも容易いだろうよ。▼~
話はもう終わりだな。まったく、~
お前と話していると無駄に疲れる……。▼~
***支援B [#uf578c21]
:[フェリクス]|おい、どうした。~
いつもよりも踏み込みが浅いな。▼~
:[シェズ]|お前には、そんな違いもお見通しか。~
いや、いろいろ思うところがあってな……。▼~
考え事をしてたらお前の剣が迫ってて、~
つい中途半端な一撃になっちまった。▼~
:[フェリクス]|訓練中に余計なことを考えるな。~
剣が鈍れば、相手をするこちらも迷惑だ。▼~
お前は度々、本当に何の兆しもなく、~
集中を途切れさせる時がある。▼~
味方相手の訓練中だからいいが、~
戦場でやろうものなら命取りだぞ。▼~
:[シェズ]|…………。▼~
:[フェリクス]|おい、前にも言ったはずだ。~
何か言いたいのならさっさと言えと。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択
:[シェズ]|いや、フェリクスは俺のことも~
よく観察してくれてると思ってな。▼~
:[フェリクス]|この程度ならば、剣を交わせばわかる。▼~
それに……少しくらい意趣返しを~
されただけで、つべこべ抜かすな。▼~
:[シェズ]|はは、文句を言ってるわけじゃないさ。▼~
--「言わない」を選択
:[シェズ]|いや。この間と違って言いたいことが~
あったわけじゃないんだ。本当に。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|フン……まあいい。▼~
しかし、一つわからんことがある。~
お前の……その剣だ。誰に学んだ?▼~
騎士の剣術でないのは間違いないが、~
傭兵の剣術にしても珍しい型だ。▼~
:[シェズ]|特に誰か師匠がいるわけじゃない。~
まあ……独学と言ってもいいと思う。▼~
もちろん、あちこちの傭兵団で~
剣の得意な奴に教えてもらいはしたが。▼~
:[フェリクス]|……なるほど、腑に落ちた。~
道理で読みにくい動きなわけだ。▼~
剣術には、定石というものがある。~
それは騎士の剣でも、傭兵の剣でも同じだ。▼~
だが、貴様の動きはそれに縛られていない。~
そのおかしな剣のせいかもしれんがな。▼~
:[シェズ]|確かに、剣を抜く必要がないからな。~
必然的に普通の剣術とは違う動きになる。▼~
そう考えると、下手に誰かに師事するより~
独学で剣を学んできてよかったのかもな。▼~
:[フェリクス]|我流の剣術、か。興味深い……。~
シェズ、それを教えろ。▼~
:[シェズ]|だが、俺の剣は俺にしか使えないし、~
同じ動きができるとは限らないぞ。▼~
:[フェリクス]|そこは俺が考えるからいい。「独学で」な。~
戦い方は、いくつ覚えても困らん。▼~
~
《選択》
-了承する
-断る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|わかった。~
自信はないが、俺なりに精一杯教えるさ。▼~
代わりに、俺にも教えてくれ。~
戦い方は幾つ覚えても困らないだろ?▼~
--「断る」を選択
:[シェズ]|やめたほうがいいぞ。他人に~
教えられるような立派な剣じゃない。▼~
:[フェリクス]|チッ、だったらお前はそのまま~
俺の稽古の相手になっていればいい。▼~
教える気がないのなら、~
勝手に技を盗ませてもらうまでだ。▼~
:[シェズ]|まあ、勝手に盗む分にはいいが……~
俺だってお前の技を盗んでやるからな。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|お前の剣は騎士の剣に見える。~
なのに騎士らしくない。良い意味でな。▼~
上手く言葉で表現できないんだが、~
状況に応じて柔軟に動けてるというか……▼~
俺たちの剣が組み合わされば、~
きっと、もっと強くなれると思うんだ。▼~
:[フェリクス]|……そうかもしれんな。▼~
***支援A [#q8fc9178]
:(暗転)|
:[シェズ]|……行ったぞ、フェリクス!~
逃がすな!▼~
:[フェリクス]|ああ、当たり前だ……!~
そちらは任せたぞ!▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[シェズ]|……お疲れさん。やっぱり、~
お前と一緒だと安心して戦えるな。▼~
:[フェリクス]|こちらの台詞だ。その剣を理解したら、~
お前の動きもだいぶ読めるようになった。▼~
:[シェズ]|嬉しい言葉だな。~
俺を理解してくれたか?▼~
:[フェリクス]|フン、お前の「剣は」な。▼~
:[シェズ]|またまた……。俺はお前の考えも~
掴めるようになってきたぞ。▼~
お前は「自分の役割」を定めて、~
それを果たすことに徹してるんだな。▼~
戦況や連携相手が変われば、役割も変わる。~
役割が変われば、剣にも盾にもなれる……。▼~
まさしく変幻自在の剣だ。▼~
:[フェリクス]|そう褒められるようなものでもない。~
ただそうあれと教えられてきただけだ。▼~
:[シェズ]|そうあれ、か。~
誰に教わったんだ?▼~
~
《ロドリグが生存》
:[フェリクス]|……父だ。あの男は槍や魔法を使うが、~
剣の腕も立たないわけではないからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんか。▼~
得物こそ違うが、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれるからな。▼~
~
《ロドリグが死亡》
:[フェリクス]|……父だ。奴は檜や魔法を使っていたが~
剣の腕も立たないわけではなかったからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんか。▼~
得物こそ違ったが、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれたからな。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|奴だけがそういう戦いをするわけではない。~
フラルダリウス家の当主は皆、ああだ。▼~
フラルダリウスは、ルーグの盟友であった~
キーフォンの時代から王の槍であり、盾……▼~
時には王の敵を討つ槍として敵に斬り込み、~
時には王を守護する盾として守りに徹する。▼~
……くだらん教えではあるが、~
そうして仕込まれた剣も役には立つ。▼~
:[シェズ]|なるほど。そういう教えによって、~
お前はその剣を身につけたわけか。▼~
ディミトリにとっても俺たちにとっても、~
この上なく心強い剣で、盾なんだな。▼~
:[フェリクス]|ハッ。俺が剣で盾だというなら、~
お前は飛び道具だな。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を呈する
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|褒めるならもう少しわかりやすく言えよ。~
敵の意表を突くような存在ってことか?▼~
:[フェリクス]|ああ。そう受け取ってくれて構わん。~
少なくともお前はこの軍で無二の存在だ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|待て。それは褒めてるのか?~
飛び道具って、どういう意味だ。▼~
:[フェリクス]|褒めている。お前の存在は、敵にとって~
想定の埒外から現れる暗器のようなものだ。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|その奇妙な剣術といい、~
姿を変えるよくわからん術といい……▼~
お前の力を危険視する者はいるが、敵に~
とっても脅威になる代物だと思っている。▼~
:[シェズ]|そうか。そこまで言われちまうと、~
少しくすぐったいな……。▼~
:[フェリクス]|だが、お前の欠点はやはり、~
集中が途切れがちなところだな。▼~
まるで戦いの最中、誰かに話しかけられて~
いるかのような……おい。何を笑っている。▼~
:[シェズ]|え? ああ、すまない。~
これも愛情の裏返しかと思うと嬉しくてな。▼~
歯に衣着せず言ってくれる仲間ってのは~
いいもんだ。ありがとう、フェリクス。▼~
:[フェリクス]|……チッ、勝手に言っていろ。~
もう助言などしてやらんぞ。▼~
:[シェズ]|今の 怒ってないよな?~
わかりづらい奴め……。▼~
**アッシュ [#vb097064]
***支援C [#u9a9878f]
:[シェズ]|………………。▼~
:[アッシュ]|……あれ、シェズ。~
何してるの?▼~
:[シェズ]|アッシュ? いや、ちょっと本をな……。~
お前はこの指南書、読んだことあるか?▼~
:[アッシュ]|あ、その本か。あるよ。何年か前に、~
レスターで流行った戦術の指南書だよね。▼~
大修道院にいた頃に読んだけど、難しい~
言い回しが多くて、読むのは大変だったな。▼~
:[シェズ]|確かに小難しい本だが、~
参考になる部分もあると思ってな。▼~
:[アッシュ]|……君、コーデリア領の山奥の村で~
生まれ育ったって話だったよね?▼~
:[シェズ]|うん? ああ、そうだが……。▼~
:[アッシュ]|士官学校時代から気になっていたんだけど~
よく、こんなに難解な文章を読めるよね。▼~
貴族や、裕福な家の出だったら~
読めるのも当然なのかも知れないけど……▼~
いったい誰に教わったんだろうと思って。~
……あっ、気を悪くしたらごめんね。▼~
:[シェズ]|いや、気にしなくていい。俺に読み書きを~
教えてくれたのは、育ての母だ。▼~
今思えば、あんな山奥で暮らしているのが~
不思議なくらい、博識な人だったぞ。▼~
:[アッシュ]|へえ……もしかしたら、~
何か事情があったのかもしれないね。▼~
:[シェズ]|母さんは昔の話をしたがらなかったからな。~
過去については、全然知らないんだ。▼~
:[アッシュ]|だけど、すごく教養がある人だったって~
いうのは、君を見ていればわかるよ。▼~
読み書きだけじゃなく、計算や~
地図の見方だって知っていたでしょ?▼~
お城で育った貴族や騎士の人たちと、~
そう変わらないんじゃないかと思うよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を持つ
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|そこまで言われると、少し照れちまう。▼~
それだけ気合いを入れて育ててくれた~
母さんに感謝だな。▼~
:[アッシュ]|
うん。君のお母さんは、間違いなく~
凄い人だったんだと思うよ。▼~
--「疑問を持つ」を選択
:[シェズ]|うーん、そういうもんなのか?~
たいしたことじゃないと思うんだが。▼~
:[アッシュ]|たいしたことだよ。少なくとも平民で、~
ここまで読み書きが達者な人は少ない。▼~
そもそも、難しい書物なんて読めなくても~
ただ暮らしていく分には支障がないからね。▼~
~
《共通》
:[アッシュ]|僕もロナート様に出会うまでは、~
本なんて読んだこともなかった。▼~
:[シェズ]|……確かに、傭兵団で読み書きができたのは~
団長と俺と、あと数人だったかもしれない。▼~
母さんは、いったいどこで~
そんな知識を身につけたんだろう。▼~
といっても、母さんが死んだ今、~
過去を知る方法なんてないからな。▼~
:[アッシュ]|シェズ……。▼~
***支援B [#df4d3254]
:[アッシュ]|シェズ。~
どうしたの? 考え事?▼~
:[シェズ]|ああ、少しな。~
前に俺の母さんの話をしただろ?▼~
考えれば考えるほど、~
不思議な人のような気がしちまって。▼~
:[アッシュ]|……どういうこと?▼~
:[シェズ]|どういうことも何も、~
言葉どおりだ。▼~
何か事情があったんだろう、くらいに~
俺は今までは考えてたんだが……▼~
物凄く珍しいことなんだろ?~
読み書きの達者っぷりも、教養の豊かさも。▼~
魔法をいろいろ使えたのだってな。▼~
:[アッシュ]|過去の話をしない人だったにしても、~
何か手掛かりになりそうな話はないの?▼~
例えば、古い知り合いがいたとか……~
何か特徴的な物を持っていたとか。▼~
:[シェズ]|さあな。~
母さんが死んだのはかなり前だ。▼~
そういった心当たりはないし……~
遺品と呼べるようなものも持ってない。▼~
:[アッシュ]|………………。▼~
……だったらさ、調べてみようよ。~
僕も手伝うからさ。▼~
:[シェズ]|調べるって、母さんについてか?~
いきなりだな……。▼~
:[アッシュ]|僕の両親は、僕や弟たちが小さい頃に~
二人とも流行り病で亡くなったんだ。▼~
家族での思い出や、作ってくれた料理の~
ことは、今でも思い出せるんだけど……▼~
両親について知っているのは、それだけだ。~
調べてみても、ほとんどわからなかった。▼~
それが僕にとってはすごく寂しくて。~
君を見ていると、自分と重なっちゃってさ。▼~
:[シェズ]|……そうか。▼~
:[アッシュ]|あはは、要するに僕の自己満足ってこと。~
嫌だったら、断ってくれていいよ。▼~
~
《選択》
-承諾する
-遠慮する
--「承諾する」を選択
:[シェズ]|折角だし、頼むか。~
俺も母さんについては知りたい。▼~
--「遠慮する」を選択
:[シェズ]|母さんについて知りたいのは山々だが、~
お前をわざわざ巻き込むのもな。▼~
:[アッシュ]|遠慮しているだけなら、気にしないでよ。~
僕も、君についてもっと知りたいしね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、どうやって調べるつもりだ?▼~
:[アッシュ]|とりあえずは、君のお母さんを~
知る人に尋ねてみるとか……かな。▼~
:[シェズ]|村の人との交流もほとんどなかったんだ。~
誰も知らないと思うがな。▼~
:[アッシュ]|山奥とはいえ村で暮らしていて、誰とも~
関わらない人なんて普通いないよ。▼~
村人の中には、事情を知る人もいたと思う。~
例えば、村長とか……。▼~
:[シェズ]|村長……いるかもしれないが、~
もう死んでる可能性も結構あるだろ。▼~
:[アッシュ]|それを確かめるためにも、まず村に~
手紙でも書いてみたらいいかもね。▼~
もし誰も文字を読めなかったら……その時は~
自分の足で向かうしかなさそうだけど。▼~
:[シェズ]|……やってみる価値はあるか。▼~
遠くまで人を遺るってのも申し訳ないが、~
ひとまずそれで試してみよう。▼~
:[アッシュ]|よし。それじゃあ、そうと決まれば~
早速、手紙の用意をしようか!▼~
***支援A [#c0234b0e]
:[アッシュ]|あれからしばらく経ったけど、~
手紙……戻ってこないね。▼~
:[シェズ]|そうだな。~
手紙を持ってってくれた兵士の話じゃ……▼~
村長は読み書きができたんだろ?~
ってことは、読んではいるはずだ。▼~
:[アッシュ]|それなのに返事がないっていうのは、~
どうしてなんだろう。▼~
:[シェズ]|さあね。関わり合いになりたくないのか、~
母さんや俺のことを忘れちまったのか。▼~
あるいは……誰にも言わないと、母さんと~
約束してたのかもしれない。▼~
今ふと思っただけで、~
何の根拠もない話だがな。▼~
:[アッシュ]|シェズ……▼~
~
《選択》
-残念だと答える
-残念ではないと答える
--「残念だと答える」を選択
:[シェズ]|正直、残念だ。返事は貰えないと~
わかったのが、収穫と捉えるべきか……。▼~
これ以上は調べようもなさそうだし、~
もう仕方ないと割り切るしかないな。▼~
--「残念ではないと答える」を選択
:[シェズ]|正直、俺は落ち込んでない。返事が~
貰えないとわかったのも、一つの収穫だ。▼~
:[アッシュ]|そういうものかなあ。君は、本当にそれでいいの...
~
《共通》
:[シェズ]|母さんの過去は気になってはいたが、~
わからないならわからないでいいさ。▼~
お前だって同じように、自分の両親に~
ついては割り切ってるんだろ?▼~
:[アッシュ]|それは、そうだけど……。▼~
:[シェズ]|どんな過去があったって、~
母さんは母さんだし、俺は俺だ。▼~
俺は、あの人に育てられた。~
その事実以外は、どうだっていいだろ?▼~
:[アッシュ]|……そうだね。どんな過去があろうと~
君のお母さんは、君のお母さんだ。▼~
:[シェズ]|ああ、わかってくれたか?▼~
それに、過去がわからないっていうのも~
それはそれで想像のし甲斐があるぞ。▼~
:[アッシュ]|想像……例えば、実は君のお母さんは~
大貴族の生まれだった、みたいな?▼~
:[シェズ]|悪くないが、発想が平凡じゃないか? 世に~
名を轟かせた凄腕の流浪騎士だったとか……▼~
あるいは、フォドラの外から来た、~
冒険者だった、なんてのはどうだ?▼~
:[アッシュ]|あはは、もし本当にそうだったら凄いね。~
お母さんが博識だったのも頷けるかも。▼~
でも……今回は、僕が空回ってばかりで~
何の役にも立てなかったよね。ごめん。▼~
:[シェズ]|そんなことはないさ。▼~
お前が言い出したから、俺は改めて~
母さんと向き合おうと思ったんだ。▼~
たとえ何も掴めなかったとしても、~
今回の一件は無駄じゃなかったぞ。▼~
:[アッシュ]|……うん。
:[シェズ]|それじゃ、俺は行くぞ。~
用を思い出したんでな。▼~
:(シェズが去る)|
:(王国兵が現われる)|
:[王国兵(男性)]|
シェズさん? ……あれ、~
さっきまでいらっしゃいましたよね。▼~
:[アッシュ]|あっ、はい。ちょっと用事があったようで。~
用件があるなら、僕が聞きますよ。▼~
:[王国兵(男性)]| それでは、これを……▼~
**シルヴァン [#c2c2745f]
***支援C [#qccdf771]
:[シルヴァン]|おっと、ちょうどいい時に来たな。~
シェズ、頼みがあるんだが……。▼~
お前、戦いの時にもう一本剣を使うだろ?~
ちょっとばかりその剣を見せてほしいんだ。▼~
~
《選択》
-了承する
-渋る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|構わないが……正直、意外だ。~
お前が、あの剣に興味があったなんてな。▼~
--「渋る」を選択~
:[シェズ]|あまり他人に見せびらかすような~
代物じゃないと思ってるんだが。▼~
:[シルヴァン]|悪いが、そこを何とか頼むよ。~
どうしても気になることがあってさ。▼~
:[シェズ]|仕方ないな。……だが正直、意外だ。~
お前が、あの剣に興味があったとは。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ディミトリやフェリクスのような、武器に~
目がない奴らならまだわかるんだが。▼~
:[シルヴァン]|俺も一応ゴーティエ家の嫡子だ。子供の~
頃から、武具の類いには慣れ親しんでる。▼~
:[シェズ]|しかしお前は、よく訓練も手を抜いて……~
まあいい。ほら、これでいいか?▼~
:[シルヴァン]|助かる。こうして見ると不思議な剣だな。~
材質は何だ? 鉄や鋼……じゃあないよな。▼~
:[シェズ]|悪いが、わからん。~
俺に聞かれても困るぞ。▼~
:[シルヴァン]|だったら、その現れたり消えたりするのは~
どういう理屈なんだ? 何かの魔法か?▼~
:[シェズ]|魔法じゃないだろ。何というか……~
俺が求めると、それに応えてくれるんだ。▼~
:[シルヴァン]|要領を得ないな。だったらもう一つ質問だ。~
その剣……俺たちにも使えるのか?▼~
:[シェズ]|たぶん無理だな。~
俺が手放したら、消えちまうさ。▼~
なあ、シルヴァン。何でまた、~
そんなに俺の剣について知りたがるんだ?▼~
:[シルヴァン]|何でも何も、この手の強力な武器は~
世の中にいくつあっても困らないだろ?▼~
"英雄の遺産"は一振りで数百、使い手に~
よっては数千の兵にも匹敵する代物だが……▼~
使い手が死んじまえばそこで終わりだし、~
何より、紋章を持ってなきゃ使えない。▼~
その剣のように便利な代物を、~
みんなが使えたら、と思ったんだが……。▼~
:[シェズ]|難しいだろうな。何しろ俺自身、~
この剣の正体はわかってないんだ。▼~
:[シルヴァン]|だよなあ……。似たようなものを作ると~
言ったって、そう簡単にはいかなそうだ。▼~
:[シェズ]|似たようなものを作る、ね……。お前も~
お前なりにいろいろ考えてるんだな。▼~
:[シルヴァン]|これでも王国貴族の後継ぎなんだぜ、俺は。~
それなりのことは考えるさ、何しろ……▼~
みんなが遺産に頼らず戦えるようになれば、~
俺たち貴族の責任も、多少は減るはずだ。▼~
そうしたら俺も士官学校の頃みたいに~
毎日気楽に遊んでいられるだろ? ははは!▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|いや、流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、イングリットに伝えとくな。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|いや、流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、ディミトリたちに伝えとくな。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|げっ、勘弁してくれ。人の心がないのか!~
……ほら! もう少し剣を見せてくれよ!▼~
***支援B [#l1e98560]
:[シェズ]|珍しいな、お前が部屋に籠もりっ放しとはて。~
魔道の本を読み漁ってるって聞いたが。▼~
:[シルヴァン]|俺にも本を読みたくなる時くらいあるさ。~
……実は、ちょっと悪巧みを思いついてね。▼~
:[シェズ]|悪巧み? ……その図面は?▼~
:[シルヴァン]|おっと、よくぞ聞いてくれたな!~
こいつは新しい魔道砲台の設計図だ。▼~
:[シェズ]|へえ、魔道砲台か……にしては、~
だいぶ小さいように見えるが。▼~
:[シルヴァン]|おう。小型化も一つの課題だからな。~
騎士が手軽に持ち運べる大きさが理想的だ。▼~
:[シェズ]|騎士が持ち運ぶのか? 魔道砲台を?~
持ち運べたところで、使いこなせないだろ。▼~
:[シルヴァン]|そうだな。お前の言うとおり、魔道砲台は~
特別な知識と技能がないと使えないが……▼~
そいつを上手く改良して、誰でも~
使えるようにするってのが一番の課題だな。▼~
ほら、こいつを騎士や剣士が使いこなせれば~
いろいろと悪いことができそうじゃないか?▼~
~
《選択》
-同意する
-疑問を呈する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|なるほど。良い考えだな、シルヴァン。~
何か、面白い戦術を編み出せそうだ。▼~
:[シルヴァン]|そうだろ、そうだろ? お前なら~
絶対にわかってくれると思ってたぜ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]| それ、 役に立つのか? 騎士や剣士は、~
得物で戦ったほうが手っ取り早いと思うが。▼~
:[シルヴァン]|……俺たちの身近にいるのがそういう連中~
ばかりだから、そう思っちまうだけだって。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|とはいえ、まだまだ完成は遠そうだがな。~
日の目を見られるのはいつになるやら。▼~
:[シェズ]|ははは、その頃には、戦争なんて~
終わちまってるかもしれないぞ。▼~
:[シルヴァン]|戦場以外でも役に立つさ。身を守る術のない~
人が、自分の身を守れるようになるとかな。▼~
:[シェズ]|へえ。そういえば、前にも俺の剣に~
興味を持ってたよな。▼~
ゴーティエにスレンっていう積年の敵が~
いるからか? そういうこと考えるのって。▼~
:[シルヴァン]|まあ……そんなところさ。連中には、~
辛酸を舐めさせられっぱなしだしな。▼~
父上の前妻……兄上の母親も、~
スレンの襲撃で亡くなったと聞いている。▼~
ここ100年くらいは、遺産のおかげで~
領土の境界が揺らぐことはなかったが……▼~
連中は懲りずに襲ってくるからなあ。~
あの執念にはむしろ敬服しちまうくらいだ。▼~
:[シェズ]|ゴーティエ辺境伯も、スレンの襲撃には~
慣れっこって感じだもんな。▼~
:[シルヴァン]|……父上も、きっと~
慣れたくて慣れたわけじゃないさ。▼~
俺も家督を継いだら、手は尽くすつもりだが~
やっぱり牽制のための兵力は必要になる。▼~
例えば、国王軍……常備軍を新設して、~
王権の元に強力な軍を作る手もあるが……▼~
先王陛下はその方向に舵を切ろうとして、~
反発する諸侯から恨みを買った。▼~
:[シェズ]|王様が強くなれば、相対的に諸侯の力が~
弱まっちまうもんな。受け入れ難いか。▼~
:[シルヴァン]|国が乱れるのは、俺も勘弁願いたい。~
穏便に、堅実に、改革を進めたいわけだ。▼~
そのためにこそ今、遺産にも諸侯にも頼らず~
戦力を底上げする方法が欲しいんだよ。▼~
:[シェズ]|変わったな、シルヴァン。すっかり、~
ゴーティエ家の御曹司らしくなった。▼~
昔は女の子に鼻の下を伸ばしてばっかり~
だったのに……。▼~
:[シルヴァン]|下手すりゃ自分の家が滅びかねないんだぜ?~
どんな怠け者だって、少しは頭を使うさ。▼~
王国は寒くてつまらない土地ではあるが、~
俺にとっては、唯一無二の故郷なんだしな。▼~
:[シェズ]|
……故郷、か。▼~
***支援A [#u4cb9681]
:[シェズ]|ふう……今日の鍛錬はいま一つだった。~
もっと鍛錬しないと駄目だな……。▼~
:[シルヴァン]|お前は本当に直向きだよな。~
見てると申し訳なくなってくるよ。▼~
:[シェズ]|何でお前が申し訳なくなるんだ。~
俺が未熟だって話だろ。▼~
見てろよ、シルヴァン。次の戦いじゃ、~
今回の倍は活躍してやる。▼~
:[シルヴァン]|そういう話をしてるわけじゃない。~
巻き込んじまった、と思ってさ。▼~
俺たちにとってこの戦争は、~
自分の家が滅ぶか否かの戦いだ。▼~
負ければ家も家族も、生まれ育ってきた~
故郷さえも、何もかもを失うことになる。▼~
けど、お前は俺たちとは違うだろ?~
お前は、好きな場所で生きられる人間だ。▼~
:[シェズ]|そうだな。~
確かに俺は根無し草だ。▼~
:[シルヴァン]|お前には、「故郷」と呼べるような場所はない...
:[シェズ]|一応あるにはあるが……▼~
あの山奥の村を、故郷と呼んでいいのかは~
正直なところ俺にもよくわからない。▼~
:[シルヴァン]|………………。
:[シェズ]| きっと、俺は一生理解できないんだ。~
お前たちの、故郷に懸ける想いはさ。▼~
:[シルヴァン]|ならお前は、陛下から貰う金のためだけに~
これだけ真摯に働いてくれてるってことか?▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-違うと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|金を貰ったら、その分働くのは当然だろ。~
まあ仲間を守りたいって気持ちも当然あるが。▼~
:[シルヴァン]|あっはは、お前らしい割り切り方だな。~
まあそういうのも嫌いじゃないが……。▼~
--「違うと答える」を選択
:[シェズ]|俺が真面目に働くのは、今度こそ仲間を~
守りたいからだ。もちろん金も大事だが。▼~
:[シルヴァン]|……ふ。なるほどな。なかなか~
気障なこと言ってくれるじゃないか。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|今の俺にとっちゃ、仲間がいるこの国こそが~
故郷みたいなもんなんだろ。▼~
:[シルヴァン]|はは。こんな暮らしにくい国を、~
故郷みたいなものだなんて、よく言うぜ。▼~
寒いし、貧しいし、何より娯楽が少ない!~
おまけにスレンなんて敵まで抱えてる。▼~
:[シェズ]|それはまあ、否めないが……それでも、~
お前らにとっては大事な故郷なんだろ?▼~
:[シルヴァン]|ああ……そうだな。それは間違いない。▼~
そんなつまらない故郷を住みよい土地に~
変えるのも、俺たちの仕事なんだろうさ。▼~
:[シェズ]|戦争が終わった後はともかく、~
今は、俺も全力でお前たちを手伝おう。▼~
:[シルヴァン]|……あ、そうだ。それで思い出したんだが、~
少し前に図面を見せた魔道砲台の件……▼~
後で実験に付き合ってくれないか?~
さっき試したら、だいぶ悲しい威力でなあ!▼~
:[シェズ]|ああ、いいぞ。~
……やっぱり、完成はだいぶ遠そうだな?▼~
:[シルヴァン]|おいおい、一応いろいろ試してるんだぜ。~
魔道学院に声かけたりもしたし。▼~
:[シェズ]|はは、そう慌てなくても、~
そのうち成功するだろ。▼~
俺は知ってるんだ。お前がやる気を出した~
時は、必ず結果がついてくるってな。▼~
**メルセデス [#v63c5870]
***支援C [#r9da4902]
:[王国兵(女性)]|メルセデスちゃん、ごめんね!~
この後、彼の手当ても手伝ってくれる?▼~
:[王国兵(男性)]|メルセデス殿、こちらの荷は~
どちらに置いておきましょうか!▼~
:[メルセデス]|は、は~い!~
ちょっと待ってくださいね~!▼~
:[シェズ]|メルセデス、大忙しだな。~
何か手伝える仕事はあるか?▼~
:[メルセデス]|あらあら……すごくありがたい~
申し出だけれど、流石に悪いわよ~。▼~
:[シェズ]|いや、戦いの後は無事な奴が~
やれる仕事をやらないと。▼~
怪我人の手当はともかく、~
物資の整理や荷運びくらいはできるぞ。▼~
:[メルセデス]|だけど、あなただって戦場から~
戻ってきたばかりで、疲れているでしょう?▼~
~
《選択》
-疲れていないと否定する
-それはメルセデスもだと反論する
--「疲れていないと否定する」を選択
:[シェズ]|そこまで疲れてなさ。俺たちの部隊は~
最前線で戦っていたわけじゃないし……▼~
他の奴らと違って、戦後の事務処理に~
追われてもいないんだ。▼~
:[メルセデス]|う~ん……だったら少しだけ、~
手伝ってもらっちゃおうかしら。▼~
--「それはメルセデスもだと反論する」を選択
:[シェズ]|それはお前もだろ? お前だって、~
俺たちと一緒に戦ってたじゃないか。▼~
:[メルセデス]|う~ん、それはそうだけれど……。~
本当に手伝ってもらっちゃっていいの?▼~
:[シェズ]|ああ、もちろんだ。~
俺は何をすればいい?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|それじゃあ、訓練所のほうに置いてある~
物資を取ってきてもらえるかしら。▼~
包帯やお薬が入っているから、~
中を確かめてもらえばすぐにわかるわ。▼~
:[シェズ]|了解だ。急いで取ってこよう。▼~
:[メルセデス]|……あら? シェズ、~
ちょっと待ってちょうだい。▼~
:[シェズ]|うん? どうした?▼~
:[メルセデス]|右の手を出して……▼~
:[シェズ]|あ、ああ……。▼~
:(暗転)|
:[メルセデス]|もう、やっぱり怪我をしていたのね~。~
これくらいだったら、私の魔法で……▼~
:[シェズ]|おお、傷が……。~
流石だな、メルセデス。▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[メルセデス]|こういうのを黙っているのは良くないわ。~
あなたって、結構自分に無頓着なのね~。▼~
:[シェズ]|無頓着? いや、それを言うなら~
お前こそ……まあいいか。▼~
とにかく、これで何の気兼ねもなく~
荷物を運んでこられる。ありがとな。▼~
:[メルセデス]|ふふ、悪いけれど、よろしくね~。~
あんまり急がなくても大丈夫よ~。▼~
***支援B [#y59943a3]
:[メルセデス]|……ふう。これで、物資の整理も~
一段落ってところかしら~。▼~
:[シェズ]|ああ、そろそろ休憩するか。~
結構な重労働だったしな。▼~
一緒にご飯でも食べに行かないか?~
たまには街に出るのも悪くないだろ?▼~
:[メルセデス]|う~ん、だけどお腹はそこまで~
空いてないのよね。……あ、そうだわ!▼~
良かったら、お茶会にしない?~
お菓子をご馳走するわよ~。▼~
:[シェズ]|お茶会? まあ、それでもいいが。~
どういう風の吹き回しだ?▼~
:[メルセデス]|実はね、この間手当てをした兵士さんが~
お礼に……ってお砂糖をくれたのよ~。▼~
だから、それを使ってお菓子を焼いたの。~
あなたにも食べてもらいたくって。▼~
:[シェズ]|そういうことか。ま、飯代わりに~
菓子も、たまには悪くはないかもな。▼~
:[メルセデス]|決まりね。じゃあ、私はお菓子とお茶を~
用意してくるわ~。待っててちょうだい。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。天幕の中)|
:[シェズ]|……あら、これも美味いな! 初めて~
食べるけど、なかなかいけるぞ。▼~
:[メルセデス]|ふふっ、褒めてもらえて嬉しいわ~。~
そのお菓子はね、私の自信作なの。▼~
:[シェズ]|へえ、何となく懐かしい味がするよ。昔、~
母さんが作ってくれたお菓子を思い出す。▼~
:[メルセデス]|
まあ、あなたのお母様が?▼~
:[シェズ]|そうだ。俺は山奥の村で育ったんだが……▼~
母さんが山に生ってる木の実を採ってきて、~
菓子を作ってくれたことがあるんだ。▼~
:[メルセデス]|あら! 木の実を使ったお菓子、~
とっても美味しいわよね。私も大好きよ。▼~
生地に練り込んで焼くのもよし、~
蜂蜜に漬けて食べるのもよし、だわ~。▼~
:[シェズ]|まあ、母さんの菓子はお前のほど~
凝った代物じゃなかったさ。▼~
そう何度も食べたわけじゃないが……~
不思議と味は覚えてる。美味かったな。▼~
:[メルセデス]|こうして、その時の味を~
今でも覚えているなんて、素敵だわ。▼~
お母様との暮らしは、あなたにとって~
大事な思い出なのね~。▼~
:[シェズ]|ああ、もう随分薄れちまったがな。▼~
:[メルセデス]|……ねえ、シェズ。~
昔に戻りたいって思うことは、ある?▼~
~
《選択》
-あると答える
-ないと答える
--「あると答える」を選択
:[シェズ]|戻れるものなら戻ってみたいさ。~
今の俺なら母さんとも、もっと話ができる。▼~
だが、昔は昔だ。母さんも死んだ。~
違うか?▼~
--「ないと答える」を選択
:[シェズ]|いや、それはないな。~
だいたい昔に戻る方法なんてないだろ?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|そう……よね。▼~
:[シェズ]|どうしたんだ?急に浮かない顔して。▼~
:[メルセデス]|えっ? あ……ごめんなさい。~
私ったら、ちょっと上の空だったわ。▼~
:[メルセデス]|それよりこっちのお菓子も食べて~。~
お茶に合うように、甘めに作ったのよ。▼~
:[シェズ]|あ、ああ……。~
それじゃ、ありがたく。▼~
***支援A [#ve73d54c]
:(見習いたちを見ているメルセデス)|
:[騎士見習い(女性)]|今日の訓練、疲れたなあ……。~
もう足がクタクタだよ。▼~
:[騎士見習い(男性)]|しゃんとしろよ。いつ僕たちが戦いに~
駆り出されるかもわからないんだぞ。▼~
:[騎士見習い(女性)]|そ、そうだったね。~
ちゃんと気を引き締めないと……。▼~
:[メルセデス]|………………。▼~
:(シェズが現れる)|
:[シェズ]|どうした? また上の空だったのか?~
近頃、様子がおかしいぞ、メルセデス。▼~
:[メルセデス]|あら、そうかしら~……?~
元気がないってわけじゃないわよ。▼~
:[シェズ]|そうか? 前に菓子を振る舞ってもらった時も~
だが、何となく……寂しそうというか。▼~
:[メルセデス]|………………。……ふふっ。~
やっぱり、あなたにはわかっちゃうのね~。▼~
お友達と一緒にお菓子を食べたり……~
見習いの子たちの頑張る姿を見たり……▼~
ふとした瞬間に、この戦争が~
始まる前を思い出してしまうのよね。▼~
:[シェズ]|始まる前って……士官学校の思い出か?▼~
:[メルセデス]|そうね。それから、弟とお母様と~
家族三人で暮らしていた頃のこと……▼~
王都の魔道学院で、お友達と机を並べて~
一緒にお勉強していた頃のことなんかも。▼~
あの頃もいろいろと大変だったけれど、~
戻れるのなら、戻りたいと思ってしまうの。▼~
:[シェズ]|そこまで感傷的なお前は、珍しいな。▼~
:[メルセデス]|ええ。私自身も、ちょっと意外だわ~。~
ずっと、流されるまま生きてきて……▼~
私は、何一つ自分の思いどおりになった~
試しなんてない、って思ってた。▼~
けれど……思い返してみれば、あの日々が~
どれだけ幸せだったか、思い知らされるの。▼~
こうやって昔を懐かしんでばかりでは、~
いけないとわかっているのだけれど……。▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-そんなことはないと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|そうだな。昔には戻れない。~
なら、今に一生懸命なほうがずっといい。▼~
確かに戦争なんてもんが起こっちゃいるが、~
それでもこの日々が幸せなものだったと……▼~
未来の自分に誇れるような時間を、~
積み重ねてけばいいじゃないか。▼~
:[メルセデス]|……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、強い人ね~。▼~
--「そんなことはないと答える」を選択
:[シェズ]|そんなことはないだろ。感傷に浸るな、~
なんて決まりがあるわけでもない。▼~
思い出の一つや二つ、懐かしんだって~
誰も怒らないさ。▼~
:[メルセデス]|
……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、優しい人ね~。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|とりあえず、そんな気持ちを独りで~
抱えるのをやめたらいいんじゃないか?▼~
平和だった頃に戻りたい、ってのは~
簡単には叶わない夢だろうが……▼~
一緒に飯を食って、お前の弱音を~
聞くくらいなら俺にもできる。▼~
:[メルセデス]|本当? とっても嬉しいわ。~
じゃあ……早速、お茶会をしましょうか。▼~
:[シェズ]|あ、ああ、構わないが……またか?▼~
:[メルセデス]|ええ! この間、お給金を貰ったから~
またお菓子の材料を買ってきたのよ~。▼~
前にあなたとお菓子の話をしたでしょう?~
私も、木の実のお菓子を作りたくなって。▼~
:[シェズ]|はは……なるほど、そいつはいい。~
どんなお菓子が出てくるか、楽しみだな。▼~
**アネット [#oc956251]
***支援C [#g4d42a21]
:[シェズ]|ふう……今日も良い天気だな。~
絶好の鍛錬日和……▼~
:[アネット]|い……いたーっ!~
探したんだからね、シェズ!▼~
:[シェズ]|おう、アネット。~
朝っぱらから元気だな……どうした?▼~
:[アネット]|もうっ、どうしたもこうしたもないって!~
大変なことになっちゃってるんだよ!▼~
:[シェズ]|大変なこと……?~
俺に関係がある話か?▼~
:[アネット]|シェズ、あたしの歌、~
傭兵の人たちの前で歌ったでしょ!▼~
:[シェズ]|お前の歌……?▼~
……ああ、もしかしてあれか。~
人面の馬がどうのこうのってやつ。▼~
:[アネット]|違う! いや、違わないんだけど!~
人面の馬なんかじゃないもん!▼
:[シェズ]|そうか? 体の8割が馬、とか、~
そんな歌詞だっただろ。▼~
気になって口ずさんでたら、傭兵の奴らに~
聞かれて……教えてやった気もするな。▼~
:[アネット]|宿営地を歩いていたら、どこからか~
あの歌が聞こえてきて驚いちゃったよ。▼~
あの歌は、あなたにしか~
聞かれてなかったはずなのに……。▼~
:[シェズ]|悪いな、教えちゃまずかったか?~
面白い歌詞だと思ったんだが。▼~
:[アネット]|……そう言ってもらえるのは嬉しいけど、~
あの歌詞はまだ完成してなかったの。▼~
あたし、自分で納得のいってる歌なら~
人前で歌っても恥ずかしくないんだけど……▼~
未完成の歌とか、納得のいってない歌を~
聞かれるのは恥ずかしいんだよ。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-疑問を呈する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|確かに、中途半端なものを~
見られたくはないよな。▼~
俺も、練習中の剣技は誰にも見せたくない。~
実際にはそうもいかないが。▼~
:[アネット]|……そういうこと。だけど、~
もう広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|そういうもんか?~
何事にも途中の段階はあるだろ。▼~
むしろ他人が歌ってるのを聴いて、~
客観的に見直す機会にできるんじゃ。▼~
:[アネット]|それでもあたしは嫌なんだよ……はあ。~
けど、広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
~
《共通》
:[アネット]|おとなしく、みんなが忘れてくれるのを~
待つしかないかー……。▼~
:[シェズ]|何か……悪かったな。今からでも~
忘れるように、皆に言い聞かせてやろうか。▼~
:[アネット]|だ、駄目だよ! そんなことしたら~
余計に不審がられるじゃない!▼~
:[シェズ]|だったら、あの歌をちゃんと完成させて、~
改めて広めるとか、どうだ?▼~
お前は納得いってないのかもしれないが、~
広まるってことは良い歌なんだろ。▼~
:[アネット]|……確かに、あなたの言うとおりかも。~
歌詞を完成させちゃえばいいんだよね。▼~
:[シェズ]|そうそう。~
俺は、今のままでも十分好きだがな。▼~
***支援B [#pef0fd70]
:(会話する二人の傭兵)|
:[傭兵(女性)]|ねえ、あの曲の歌詞……何だったかしら?~
鷲獅子が天を駆ける、みたいな感じの……▼~
:[傭兵(男性)]|鷲獅子? 何となく曲の見当はつくが、~
うーん……俺が知ってるのとは少し違うな。▼~
何か、人面の馬が並んで、緑の草原を~
駆けていく……みたいな歌詞だったぞ。▼~
:[傭兵(女性)]|あら? 確かに言われてみれば~
そんな歌詞だったような気もするわね……。▼~
何だか不思議な歌詞だけれど、~
いったい誰が作った歌なのかしら。▼~
:(傭兵たちを見ているアネットとシェズ)|
:[アネット]|
……はあ。▼~
:[シェズ]|……なかなか上手くいかないもんだな。▼~
:[アネット]|そうだね……。▼~
ちゃんと歌詞を作り直したはいいけど、~
新しいほうは全然広まらないんだもの……。▼~
:[シェズ]|近頃じゃ、人面の馬は何かの暗喩だ、~
なんて考え出す連中もいるしな。▼~
人面の馬は知恵と野生の融合を表し、両方を~
備えた勇士の戦勝を祈念している、とか……▼~
あるいは、あの馬は女神の遣いか何かで、~
罪深き者を裁くために降り立った、とか。▼~
:[アネット]|何でこんなことに……そんな難解な意味を~
込めて歌ってたわけじゃないのになあ。▼~
あたしはただ、騎士の人たちが~
草原を駆ける姿を歌にしたくって……▼~
そこに、ドゥドゥーから教わった~
ダスカーの言い伝えを絡めただけなんだよ。▼~
:[シェズ]|それがどうして人面馬の歌になったのか、~
俺にはさっぱりわからないがな。▼~
:[アネット]|だからあれは人面馬じゃなくて、~
言い伝えの中に出てくる戦士なんだってば。▼~
:[シェズ]|わかった、わかった。だが、皆すっかり~
古いほうの歌を気に入ってるんだし……▼~
これでいいんじゃないか?▼~
歌なんて、他人に聴かせたその時から、~
お前の手を離れて広がってくものだ。▼~
:[アネット]|……適当なこと言って誤魔化そうと~
してるでしょ、シェズ。▼~
~
《選択》
-謝る
-否定する
--「謝る」を選択
:[シェズ]|それは……否定できないな。すまない。~
でも、どうしようもないのは事実だろ。▼~
また新しい歌詞を作って皆に聴かせても、~
都合よく広まるかはわからない。▼~
:[アネット]|そうかもしれないけど……。▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|誤魔化してるつもりはないぞ。~
俺は本気でそう思ってる。▼~
同じような葛藤を、今までの偉大な~
芸術家たちだって抱いてきたはずだ。▼~
:[アネット]|他の人がどうって問題じゃないんだよ……。~
もうどうしようもないんだろうけど……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|なあ、アネット。歌っていいもんだよな。~
いざって時に歌うと、力が湧いてくる。▼~
もしかするとお前の歌も、戦場のどこかで~
戦ってる奴の支えになってるかもしれない。▼~
:[アネット]|そうかなあ……。▼~
:[傭兵(女性)]|そういえば人面の馬って、何なのかしら。~
もしかしてそういう魔物か何か?▼~
:[傭兵(男性)]|そんな魔物の話は聞いたことがないな……。~
……地底から這い出した怪物とか。▼~
:[傭兵(女性)]|ちょっと、怖いことを言うのは~
やめてもらえる? 折角楽しい歌なのに。▼~
:[アネット]|はあ……。▼~
***支援A [#p83169b9]
:[シェズ]|アネット、こんな遅くまで何かの研究か?▼~
:[アネット]|ううん、研究じゃないの。~
ちょっと、これを書いてたんだよね。▼~
:(楽譜)|
:[シェズ]|何だ、この黒い小虫が飛び回ってるような~
絵……。▼~
:[アネット]|絵じゃなくて楽譜だよ!~
虫はないでしょ、虫は。▼~
:[シェズ]|悪い、悪い。……これが楽譜か。~
もしかして、また新しい歌を……?▼~
:[アネット]|そうだよ。良い曲が思い浮かんだから、~
忘れないうちに書き留めておきたくて!▼~
~
《選択》
-聴かせてほしいと頼む
-どんな曲なのか尋ねる
--「聴かせてほしいと頼む」を選択
:[シェズ]|良かったら、聴かせてくれないか?~
どんな曲なのか気になるぞ。▼~
:[アネット]|駄目です。まだ歌詞が固まってないもの。~
方向性は何となく決まってるんだけどね。▼~
--「どんな曲なのか尋ねる」を選択
:[シェズ]|どんな曲なんだ? 楽譜は読めないから、~
まったく見当がつかなくてな。▼~
:[アネット]|楽しい感じにしようとは思ってるよ。~
まだ歌詞のほうは固まってないけど。▼~
~
《共通》
:[アネット]|みんなの心の支えになるような……~
歌うだけで元気が出るような歌にしたいの。▼~
:[シェズ]|心の支えになる、か。~
完成が楽しみだな。▼~
:[アネット]|……ねえ、シェズ。~
あの騎士の歌のこと、覚えてる?▼~
:[シェズ]|騎士? ああ、あの人面馬……ごほん。~
騎士の歌だな。もちろん覚えてるぞ。▼~
:[アネット]|あたしね、またあの歌を聞いたの。▼~
:[シェズ]|アネット……もう諦めろって?~
元凶の俺が言えた話じゃないが……。▼~
:[アネット]|違うの。諦めるとかじゃなくって……~
傭兵の人がね。死に際に歌ってたんだ。▼~
全身傷だらけで、息も絶え絶えなのに、~
その歌を口ずさんで、楽しそうに笑ってた。▼~
すごく苦しいはずのに、どうして~
そんな顔ができるんだろうと思って。▼~
:[シェズ]|きっと、仲間と楽しく飲んで歌ってた時の~
ことでも思い出してたんだろ。▼~
戦いが終わった後の宴はいつもそうだ。~
傭兵も騎士も入り交じり、歌って騒いで。▼~
:[アネット]|そう……かもね。その人を弔いながら、~
ずっと考えてたの。▼~
あの歌詞が広まったのは不本意だったし、~
正直なところまだ納得いってないけど……▼~
あの人が最期に寂しい思いをせずに~
済んだなら、それでよかったのかもって。▼~
:[シェズ]|言っただろ? アネットの歌は、~
誰かの支えになってるかもしれないって。▼~
きっとその傭兵の他にも、お前の歌に~
救われた奴はたくさんいるはずだ。▼~
かく言う俺も、つらい時はお前の面白い~
歌を思い出して、元気を取り戻してるからな。▼~
:[アネット]|それ、要するに歌詞……~
……まあ、いっか。素直に喜んでおくよ。▼~
よしっ。だったらこれからも、~
いろんな歌を作らないとだね!▼~
:[シェズ]|その意気よ、アネット。……それで、その~
曲の歌詞はどんなものになる予定なんだ?▼~
:[アネット]|今のところ、仲間や友達と一緒に~
お料理を囲む歌にしようと思ってるんだ。▼~
美味しそうなお料理が次々出てきて、~
それをみんなで楽しく食べるの。▼~
:[シェズ]|聴いてるだけで腹が減ってくるような、~
楽しい歌になりそうだな。▼~
:[アネット]|そうでしょ?その後は、おかわりを~
作るために、食材を狩りに行くんだけど……▼~
:[シェズ]|……ん?▼~
:[アネット]|びっくりするほど大きな熊と出会って、~
仲間と一緒に死闘を繰り広げるの。▼~
:[シェズ]|熊との死闘……?~
楽しい飯はどこへ……?▼~
:[シェズ]|……まあ完成を待つか。~
出来上がったら、一番に聴かせてくれよ?▼~
:[アネット]|うん、約束するよ!▼~
**イングリット [#m53b7588]
***支援C [#k641bd4b]
:[シェズ]|……なるほど? ならイヴァン家は、~
ブレーダッド家の分家にあたるわけか。▼~
:[イングリット]|ええ。とは言っても、どの貴族も血統を~
辿れば大方親戚同士ではあるのですが。▼~
公爵はカロンの紋章を有しておられますし、~
先々代はフラルダリウスの小紋章を……▼~
そしてそのまた先代が、王家に連なり、~
ブレーダッドの紋章を持つ方だったとか。▼~
:[シェズ]|何でもいいから紋章があれば、~
家を継げるってことか?▼~
:[イングリット]|まあ、そうですね。昔は種類にも~
こだわっていたのでしょうが……。▼~
今や血は薄まり、他家との混血も進んだ。~
種類に拘泥している余裕もないのです。▼~
ただ、紋章は家に伝わる"英雄の遺産"を~
扱うために重要視されるものですから……▼~
保有する遺産に合った紋章を持つ者のほうが~
家督の継承順位は上になりますね。▼~
:[シェズ]|なるほど? お前もガラテア家の嫡子だが、~
持ってる紋章は別の家のもんだよな……?▼~
:[イングリット]|ファーガスのガラテア家は、レスターの~
ダフネル家から分かれる形で生まれました。▼~
ですので他家と比べて特殊というか……。~
そもそも、紋章持ちが家を継がない例も……▼~
:[シェズ]|ややこしすぎるな、まったく!~
何で貴族の慣習ってのはいつも難しいんだ。▼~
:[イングリット]|難しくても、きちんと覚えなくては。~
あなたは陛下の側に控える将なのですから。▼~
教養を身に着けないと、あなたの部下は~
見くびられ、陛下の評判にも傷がつきます。▼~
~
《選択》
-反省する
-開き直る
--「反省する」を選択
:[シェズ]|すまん、そうだった。だからこそお前に~
「教えてくれ」って頼んだんだったな。▼~
--「開き直る」を選択~
:[シェズ]|仕方ないだろ。~
俺はしがない傭兵なんだから。▼~
:[イングリット]|今のあなたは責任ある立場だろう?~
その言い訳は通用しませんよ。まったく。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……ええと、それで何の話だっけ。~
イングリットの紋章の話だったか?▼~
嫡子で紋章も持ってるんだし、~
お前はゆくゆく家を継ぐんだよな。▼~
でも、騎士に憧れてたって話はどうなった?~
当主をしながら騎士になるってことか?▼~
:[イングリット]|それはできませんよ。確かに、騎士として~
王を守るのは、幼い頃からの夢でしたが。▼~
:[シェズ]|お前の兄弟は紋章を持ってないんだっけ。~
誰かに継いでもらえないのか?▼~
:[イングリット]|上の兄は、いざとなったら自分が家督を~
継いでもいいと言ってくれてはいます。▼~
結局は、本人の意志と家の裁量ですからね。~
紋章を持つ子が家を継ぐのが普通ですが……▼~
例外も皆無ではありません。……とはいえ、~
遺産を手に人々を守るのが王国貴族の本懐。▼~
それに、父だけでなくガラテア領の人々も、~
当然、私が家を継ぐのを期待しています。▼~
:[シェズ]|俺は王国の生まれじゃないから、正直よく~
わからんが……そういうものなのか。▼~
領主って立場からでも、王を守るために~
できることはあると思うけどな。▼~
:[イングリット]|……どういうことでしょうか?▼~
:[シェズ]|いや、ある傭兵のことを思い出してな。~
今度教えてやるよ。▼~
***支援B [#i811816b]
:[シェズ]|イングリット、良いところにいたな。~
“トビアス傭兵団”って知ってるか?▼~
:[イングリット]|何です、藪から棒に。~
トビアス…………どこかで聞いたような気もしますが。▼~
:[シェズ]|あれ、知らないか。ベルラン団長の~
話も、あんまり信用ならないもんだな。▼~
俺が昔いた傭兵団の団長が、まだガキの頃に~
身を置いていた一団らしいんだが……▼~
そこの団長は、とある領主に忠誠を尽くし、~
領主からも重臣として扱われたというんだ。▼~
:[イングリット]|珍しいですね。傭兵と雇用種とは、普通~
金銭で結ばれた関係に留まるものですが。▼~
:[シェズ]|どうやらそいつらは戦いだけじゃなく、~
城下の発展にも尽力したらしくてな。▼~
例えば、剣や弓を置いて鍬を持ち、~
荒れた貧しい土地を必死で開墾したとか……▼~
財政難で苦しむ貴族のためにと、~
街で店を開いて商売を始めたとか。▼~
:[イングリット]|最早、傭兵の域を超えているような……。~
それとも、傭兵としては普通なのですか?▼~
:[シェズ]|まさか。戦いが生業の傭兵に~
そんな仕事を頼んでくる奴はいない。▼~
仕事を頼んだその領主も、受けた傭兵も~
どちらも型破りだったってことだ。▼~
:[イングリット]|流石にそうですよね。開墾や商売をする~
傭兵団なんて、前代未聞だと思います。▼~
:[シェズ]|結局、その団長は領主と固い絆で結ばれ、~
“片腕”とまで呼ばれるようになった。▼~
ようは「傭兵」とか「領主」とか、~
肩書きに縛られる必要はないってことだ。▼~
傭兵だって、雇い主のためにと~
武器を置いて農民まがいの仕事をした。▼~
領主がどんな仕事をしたって、~
俺はそこまでおかしいとは思わないな。▼~
:[イングリット]|……ふふ、なるほど。そうして、~
先日の話に繋がるというわけですね。▼~
ありがとうございます、シェズ。~
自分なりに、考えてみようと思います。▼~
《選択》
-応援する
-期待する
--「応援する」を選択
:[シェズ]|ああ。答えを探すのは大変だろうが、~
俺でよければ相談にも乗ろう。▼~
--「期待する」を選択
:[シェズ]|ああ。お前がどんな答えを出すか、~
期待して待ってるさ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|何はともあれ、団長の昔話なんかが~
イングリットの役に立ったなら良かった。▼~
俺もトビアス傭兵団の話を聞いた時は、~
そんな話があるのかと思ったもんだ。▼~
:[イングリット]|え、本当に……。トビアス、トビアス……~
やはりどこかで聞いたような……。▼~
……そうだ! その領主というのは、~
もしや祖母のことではありませんか?▼~
:[シェズ]|お前のお祖母さん? というとたぶん、~
先代のガラテア伯……だよな?▼~
:[イングリット]|はい。よく覚えてはいませんが、~
祖母の友人がそんな名前だったような。▼~
あのご老人が傭兵団長だったなんて、~
にわかには信じがたい話ですが。▼~
:[シェズ]|もしそうだったなら、やっぱり~
よっぽど重用されてたんだろ。▼~
こんな形で話が繋がるとは、~
不思議な縁を感じるな。▼~
:[イングリット]|ふふ……そうですね。▼~
***支援A [#jc274720]
:[シェズ]|イングリット、~
街中をふらついてるなんて珍しいな。▼~
:[イングリット]|……! ……い、いえ、少し視察を。~
あなたこそ、買い物か何かですか?▼~
:[シェズ]|ああ、さっきドゥドゥーに~
食材の買い出しを頼まれたんだ。▼~
:[イングリット]|そ、そうでしたか。食材を買うなら、~
川の向こうの通りが良いと思いますよ。▼~
:[シェズ]|……何だよ、慌てて。~
隠れて何かやってたのか?▼~
:[イングリット]|い、いえ! 本当に何も!~
こ、この街なら何でも揃いそうですよね。▼~
:[シェズ]|ああえ。この辺は、王国の中でも~
栄えてるほうだよな。▼~
:[イングリット]|
はい。あまり豊かな土地でないのは、~
ガラテア領とも変わりないのですが……▼~
美しく整備された街並みといい、人々の~
活気といい、まるで別の国に来たようです。▼~
鍛冶屋が軒を連ねる通りは壮観でしたよ。~
それに、露店からは美味しそうな香りが……▼~
……ではなくて。~
本当に、活気に溢れた良い街だと感じます。▼~
~
《選択》
-同意する
-露店に誘う
--「同意する」を選択
:[シェズ]|そうだよな、俺も同感だ。~
街の活気の割に治安も良いようだしな。▼~
:[イングリット]|ふふ、私もガラテアの次期当主として、~
参考にすべきことがたくさんありそうです。▼~
--「露店に誘う」を選択
:[シェズ]|露店に行ってみるか? 食べ歩きを~
したところで、誰も何も言わないって。▼~
肉の串焼きもあったし、今の季節だと~
果物や魚なんかも美味いんじゃないか?▼~
:[イングリット]|まあ、本当ですか!~
それは是非とも食べてみたいもの……▼~
あ……いえ。これでも一応、~
ガラテア家の次期当主ですので……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ガラテア家の次期当主、ね。~
前にした話、答えは見つかったのか?▼~
:[イングリット]|いえ、まだ。私が今日ここへ来たのも、~
その答えを探すためです。▼~
……騎士として、陛下を側でお守りするのが~
私の夢……私の大事な人の、職務でした。▼~
彼と同じ騎士になれなくとも、~
彼のように陛下を守ることはできるはず。▼~
例えば、家を挙げて農業を学び……~
兵士たちと、王領の耕作に出向くとか。▼~
:[シェズ]|おお、それは面白そうだ。~
領主自ら、他家の領地を耕しに行くのか。▼~
確かに、そうして王領が豊かになったら、~
王家に不満を持つ人たちも減るだろうし……▼~
結果的には、王を守ることに~
繋がってくのかもしれないな。▼~
~
《選択》
-応援する
-雇ってくれと頼む
--「応援する」を選択
:[シェズ]|何にせよ、お前が自分で選んだ道なら、~
俺は友として全力で応援するだけさ。▼~
:[イングリット]|では折角ですし、私が家督を継いだ暁には~
あなたにも手伝ってもらいましょうか。▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|何でそうなるんだ。領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買えってか?▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
:[シェズ]|冗談だって。でも、応援したい気持ちは~
本物だ。頑張ってくれよ、イングリット。▼~
--「雇ってくれと頼む」を選択
:[シェズ]|それなら、もしイングリットが~
ガラテア伯爵の位を継いだ暁には……▼~
俺も雇ってもらおうかな。~
前に話した、トビアス傭兵団みたいに。▼~
:[イングリット]|あら、その時には私の片腕として、~
いろいろと働いてもらいますよ?▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|任せとけって。何なら領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買ってきてやるぞ。▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
……けれど、ありがとうございます。~
ふふ。その言葉、覚えておいてくださいね。▼~
**ロドリグ [#tc3dbd8e]
***支援C [#t8b44d20]
:[ロドリグ]|これはこれは、シェズ殿。~
王国での生活には、もう慣れましたかな。▼~
:[シェズ]|それなりには。元々、傭兵の仕事で~
ファーガスに来たこともあったし。▼~
でも、王都ほど北のほうで生活したのは~
初めてだから、戸惑うことは多かったな。▼~
外は毎日吹雪いてるし、部屋は寒いし、~
雪が積もれば外にも出られないし……▼~
一晩寝てる間に積もった雪で、部屋の扉が~
開かなくなった時には死ぬかと思ったぞ。▼~
:[ロドリグ]|言葉にすれば笑い話のようですが、真冬の~
ファーガスは危険と隣り合わせですからな。▼~
シェズ殿、どうですか。~
冬や雪が嫌いになりましたかね。▼~
~
《選択》
-好きだと答える
-嫌いだと答える
--「好きだと答える」を選択
:[シェズ]|好きか嫌いかと言われれば、好きだぞ。確かに~
雪は厄介者に違いないんだろうが……▼~
雪の積もった街並みは本当に綺麗だった。~
他の国では見られない眺めだよな。▼~
:[ロドリグ]|はは、私も子供の頃はそう思ったものです。~
年を食うと億劫な気持ちが勝っていけない。▼~
--「嫌いだと答える」を選択
:[シェズ]|嫌いだな。~
あんなに雪が降ったら、皆大変だろ。▼~
昔は綺麗だと思うこともあったが、~
あれは物珍しさのせいだったみたいだな。▼~
:[ロドリグ]|私も正直、雪は好きではありません。~
冬の寒さは多くの命を奪っていきますしね。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|ですが、そんな雪深い土地でも~
我々にとっては無二の故郷ですから……▼~
最大限の工夫をし、折り合いをつけて、~
楽しみながら生きていくべきなのでしょう。▼~
:[シェズ]|工夫……冬場は伝令が馬じゃなく天馬に~
乗ってるのなんかも、その一つなんだよな。▼~
:[ロドリグ]|ええ。冬の空を駆ける天馬の姿は、~
ファーガス特有のものだと思いますよ。▼~
天馬はいくら雪が積もっていても、~
足を取られずに飛べますからね。▼~
うちの倅は小さい頃、あの天馬を追いかけ、~
あろうことか陛下を連れて冬の山に入り……▼~
危うく遭難しかけたのです。~
……あの時は心臓が止まるかと思いました。▼~
:[シェズ]|あのフェリクスも、子供の頃は~
そんな無邪気な奴だったんだな。▼~
:[ロドリグ]|くく、危なっかしさは昔のままですよ。~
今でこそあんなひねくれた性格ですがね。▼~
若いうちから公爵位なんぞに就いて、~
あれこれと気苦労が絶えないことでしょう。▼~
:[シェズ]|けどまあ、そこまで心配しなくても、~
あいつもあいつなりに頑張っていくだろ。▼~
:[ロドリグ]|そうですね。いやあ……私のほうが~
子離れできていないだけかもしれません。▼~
……今冬のファーガスは寒さだけでなく、~
戦禍にも見舞われることになります。▼~
冬の間、北部での調練は困難を極めますし~
スレンへの対処を怠るわけにもいきません。▼~
領地の経営も厳しくなるはず。あれが、~
上手く乗り切ってくれればよいのですがね。▼~
:[シェズ]|次の冬……か。その頃には、~
この戦争も終わっているといいな……。▼~
***支援B [#w61f96cc]
:[シェズ]|なあ ロドリグさん。~
聞いてくれ?▼~
:[ロドリグ]|どうしたのです、シェズ殿。~
そんな真剣な顔をして……。▼~
:[シェズ]|結局、今年の冬は戦いに~
明け暮れることになっちまった。▼~
だが、もしも戦いが次の冬までに~
一段落して、北に帰れてたら……▼~
:[ロドリグ]|……帰れていたら?▼~
:[シェズ]|雪玉をぶつけ合って、遊んでみたい。▼~
ディミトリから聞いたが、ファーガスの~
子供たちは、冬の間そうやって遊ぶんだろ。▼~
実を言うと、まだやったことがないんだ。~
折角王国にいるんだからやってみたくてな。▼~
:[ロドリグ]|……ははは! なるほど、良いですね!~
あれはなかなか奥の深い遊びですよ。▼~
いくつかの陣営に分かれて戦えば、~
戦術の重要性が増し、面白くなるんです。▼~
:[シェズ]|戦術……雪玉をぶつけ合うだけなのに、~
相当本気でやってたんだな……。▼~
:[ロドリグ]|私がまだ幼い頃、私と先王陛下、辺境伯の~
3人で、 腕を競ったことがありました。▼~
同じ年頃の従士たちをそれぞれに~
引き連れて冬の山に入り、戦ったのですよ。▼~
:[シェズ]|へえ……楽しそうだな。~
戦いの行方はどうなったんだ?▼~
:[ロドリグ]|まず、最初に餌食になったのは私でした。~
静かに敵の出方を窺っていたのですが……▼~
先王陛下は、従士たちを適当に戦わせ、~
一人で敵将……私に奇襲をかけてきました。▼~
結局誰もあいつを仕留めることはできず、~
当たり前のように敗北を喫しましたね。▼~
:[シェズ]|流石はディミトリの父さんというか、~
一人で斬り込みたがるのは同じなんだな……。▼~
:[ロドリグ]|はは、あそこまで行くと、もう悔しいとか~
そういう気持ちも湧いてこないものです。▼~
問題は辺境伯……マティアスのほうです。~
彼は昔から非常に性格の悪い男でして……▼~
森の中の至るところに伏兵を仕掛け、~
先王陛下を待ち構えていました。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|雪遊びで伏兵? ……シルヴァンが~
悪知恵の働く奴なのも頷けるな。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|それで、どうなったんだ?▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|マティアスの性格は皆知っていましたから、~
先王陛下も伏兵を避けて進んだそうです。▼~
そしてとうとう、 大将同士が~
相見えたはいいものの……。▼~
私たちよりだいぶ年長のグンナル……~
今のガラテア伯が、やってきたのです……!▼~
私たち3人は彼に首根っこを掴まれ、~
雪山は危ないと連れ戻されましてねえ。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|ははは。流石はイングリットの父さんだ。~
結局、決着はつかなかったってことだな。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|それは3人ともがっくりきただろうな。~
はは、しっかりオチまでついちまって。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|もう何十年も昔の話ですが、~
今でも忘れがたい思い出ですよ。▼~
今冬、もし雪山へ遊びに行くのなら、~
その時は是非、私にも見学させてください。▼~
~
《選択》
-是非にと答える
-参加しないのか聞く
--「是非にと答える」を選択
:[シェズ]|ええ、その時には絶対に声をかけるさ。~
まあ戦争が終わってるのが一番なんだが。▼~
:[ロドリグ]|ははは、戦争が終わっていたならいたで、~
その時は羽を伸ばして遊び倒すべきですよ。▼~
--「参加しないのか聞く」を選択
:[シェズ]|アンタは参加しなくていいのか?~
ディミトリや辺境伯に話を通しておけば……▼~
まったく同じ相手とはいかないが、~
昔の雪辱を果たせるかもしれないぞ。▼~
:[ロドリグ]|む……なるほど、確かにそれはそうですね。~
では、その時には是非参加させてください。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|冬を迎えるのは気が重かったのですが~
少しばかり、楽しみになってきましたよ。▼~
***支援A [#q013278b]
:[シェズ]|ロドリグさん、本を探してるのか?▼~
:[ロドリグ]|ええ。『キッホル用兵総論』をね。~
ちょっと参考にしたいと思いまして。▼~
:[シェズ]|『キッホル用兵総論』……確か士官学校に~
いた頃、チラッと読んだ気もするが。▼~
もしかして、次の作戦の準備か?▼~
:[ロドリグ]|
ええ、まあ……少しね。▼~
:[シェズ]|何だよ、ロドリグさん。アンタにしては~
珍しく、歯切れの悪い返事だな。▼~
:[ロドリグ]|シェズ殿、ジェラルト傭兵団と~
戦った時のことを覚えていますか?▼~
~
《選択》
-覚えていると答える
-記憶が曖昧だと答える
--「覚えていると答える」を選択
:[シェズ]|あんなに激しい戦いだったんだ。~
忘れられるわけないだろ?▼~
:[ロドリグ]|そうですね。あの戦いがあったからこそ、~
傭兵団の人々も加わってくれたわけですし。▼~
--「記憶が曖昧だと答える」を選択
:[シェズ]|
正直、戦いの間は無我夢中だったから、~
詳しいことは覚えてないんだよな。▼~
:[ロドリグ]|
激しい戦いでしたし、無理からぬことです。~
あの戦場で生き延びただけでも立派ですよ。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|何とか戦いの主導権を握れましたが、~
一つ間違えれば容易に大敗したでしょう。▼~
もしそうなれば、本陣を預かっていた私も~
命を落としていたかもしれません。▼~
:[シェズ]|……確かに、危ない戦いではあった。~
常に綱渡りを強いられてた感じだ。▼~
:[ロドリグ]|一応は兵を率いていた身ですから、~
ああも巧みな用兵を見ると悔しくてね。▼~
もっと大局を見て敵の動きを読まねばと、~
偉大な先達の知恵を借りていたのですよ。▼~
:[シェズ]|真面目なんだな、ロドリグさんは。~
もう十分経験豊富なのに、向上心もあって。▼~
:[ロドリグ]|ただ負けず嫌いなだけですよ。~
私には辺境伯のような悪辣さはなく……▼~
先王陛下のように、たった一人で~
戦況を覆す出鱈目な武勇もない。▼~
だから一つでも多くの定石を学ぶのです。~
知恵者にも武辺者にも、勝てるようにね。▼~
:[シェズ]|
前にアンタは、自分とフェリクスは~
そこまで似てないって言っていたが……▼~
そうして自分を高める努力を怠らない~
ところは、フェリクスと瓜二つだ。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもな。~
ディミトリもシルヴァンも、フェリクスも。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもな。~
ディミトリも、フェリクスも。▼~
:[シェズ]|そうして時間をかけて積み上げてきた~
努力が、アンタの強さの理由なんだろう。▼~
:[ロドリグ]|はは。ここは謙遜せず、素直に受け取って~
おきましょう。ありがとうございます。▼~
:[シェズ]|もしかして今のアンタなら、辺境伯や~
先王と戦っても、勝てるかもしれないぞ。▼~
:[ロドリグ]|いや、それはどうだか。昔の私にとって、~
彼らの背中は遠かったですからねえ……。▼~
そして辺境伯はともかく、少なくとも~
先王陛下の背中は永遠に遠いままです。▼~
:[シェズ]|……死んじゃまった奴を追い越すことは、~
できないからな。▼~
:[ロドリグ]|けれど……だからこそ、学び続けるのです。~
永遠に届かない者の背中を目指して、ね。▼~
:[シェズ]|……よし。だったら今度は俺が、~
アンタの背中を追わせてもらおうか。▼~
いつか必ず追いついてやるから、~
それまで死なないでくれよ、ロドリグさん。▼~
:[ロドリグ]|おっと、ならば簡単に追いつかれないよう~
私も努力を重ねねばなりませんね。▼~
:[シェズ]|……さて、『キッホル用兵総論』だったな?~
ちょっと詳しそうな奴に聞いてくる。▼~
:(シェズが去る)|
:[ロドリグ]|……次の冬には、故郷に帰れるだろうか。▼~
**セテス [#cd80dbc7]
***支援C [#ycb0bf6e]
:[セテス]|……シェズ。~
君の活躍は耳にしている。▼~
:[シェズ]|そいつは、どうも。▼~
:[セテス]|まだ若いのに大したものだ。士官学校で~
学び続けられなかったことが惜しまれる。▼~
級友たちと共に切磋琢磨し、幅広い知識と~
経験を身につけることができていれば……▼~
君は、フォドラの未来を左右するほどの~
重要な人材に成長していたかもしれんな。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[セテス]|どうした、押し黙って。~
何か思うところでもあるのか?▼~
:[シェズ]|……アンタたちは、正直なところ~
俺をどう思っているんだ?▼~
俺が不思議な力を持ってるのは、これまで~
一緒に戦ってきてわかってるだろ。▼~
アンタもレアさんも、俺が怪しい奴じゃ~
ないか、疑ってるんじゃないか?▼~
:[セテス]|……そうだな、まだ君のことを~
心から信頼するには至っていない。▼~
君の力は、紋章の力とは性質を異にする。~
言い方は悪いが、得体の知れない力だ。▼~
君自身に危険な思想がなかったとしても、~
トマシュのような者に操られたとしたら?▼~
:[シェズ]|そんな仮定の話をされてもな。だが、急に~
誰かを傷つける可能性は否定できないさ。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、大司教や、~
我が妹のフレンになるかもしれない。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、~
大司教になるかもしれない。▼~
~
《共通》
:[セテス]|たとえ僅かでも、そういう可能性があれば、~
私は君を警戒しなくてはならない。▼~
帝国は、教団が人々を欺き、私腹を~
肥やしていたなどと喧伝しているが……▼~
大司教がフォドラの平穏を守るために、~
ずっと心を砕いてきたのは事実だ。▼~
このフォドラに住まう多くの民は、~
大司教を心の支えとして生きている。▼~
万に一つも、あの方を失うようなことが~
あってはならないのだ……。▼~
:[シェズ]|アンタの言うことがすべて真実だとして、~
俺に、どうしてほしいんだ?▼~
ここを出てけと言うなら無理だぞ。~
ディミトリや仲間に迷惑がかかっちまう。▼~
:[セテス]|君は国王の信頼も厚いようだからな。~
もちろん、出ていけと言うつもりはない。▼~
ただ……大司教には、~
近づかないでもらいたい。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|フレンとは同じ軍で活動している以上、~
難しいだろうが……なるべく距離を。▼~
~
《共通》
:[セテス]|君にとっては不愉快な話だと思うが……~
承知してもらえないだろうか?▼~
~
《選択》
-承知する
-保留する
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
-大司教は可能だがフレンは無理と言う
--「承知する」を選択
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|わかった。大司教には近づかないし、~
フレンについても気をつけるよ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|わかった、大司教には近づかないって。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
--「保留する」を選択
:[シェズ]|話はわかったが、約束はできないぞ。~
なるべく気をつけるがな。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
--「大司教は可能だがフレンは無理と言う」を選択
:[シェズ]|大司教については気をつけるが、フレンは~
無理だろ……。過保護すぎないか?▼~
:[セテス]|いや、そうは言ってもだな。~
フレンの兄としても、妹の身は守らねば……▼~
~
《共通》
:[シェズ]|まあいいさ。俺自身、俺の力の正体が~
何なのかわかってないんだ。▼~
この先、俺の身に何が起こるのかは、~
自分でも皆目見当がつかないからな。▼~
:[セテス]|……いつか、君の力の正体が~
わかるといいな。▼~
:[セテス]|私に協力できることがあれば、~
何なりと言ってくれ。▼~
:[シェズ]|ああ、ありがとな。▼~
***支援B [#vfc94283]
(※支援会話なし)
***支援A [#cc8fb972]
:[セテス]|………………。▼~
:(シェズが歩いてくる)|
:[シェズ]|セテスさん、遠い目をしてどうしたんだ?▼~
:[セテス]|ん? ああ、君か……。ガルグ=マク~
大修道院のことを考えていたんだ。▼~
:[シェズ]|そうか、ちょうどこの方角だよな、~
大修道院があるのは。▼~
:[セテス]|ああ、距離はそう遠くないというのに、~
手の届かない場所になってしまった。▼~
:[シェズ]|よくは知らないが、あそこはセイロス教に~
とって大事な場所だったんだろうな。▼~
:[セテス]|我々の活動の拠点であるばかりでなく、~
多くの聖人たちがあの場所で眠っている。▼~
ガルグ=マク大修道院は、~
かけがえのない聖地なのだよ。▼~
それに……私やフレンにとっても、~
大切な場所だった。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|アンタたち、兄妹にとっても?▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|フレンが生きてるうちに、~
奪還は叶わなかったってことか……。▼~
:[セテス]|ああ、そうだ。私にとって、~
ただ一人の家族だった。▼~
~
《共通》
:[セテス]|訳あって、フレンとは長らく二人で、~
フォドラ各地を転々として暮らしていた。▼~
その後、大司教から誘いを受けたことで、~
ようやく安住の地を得たはずだった。▼~
それが、いとも容易く奪われるとは……~
私たち兄妹にとって、痛恨の極みだよ。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|そうか。いつか取り戻せあるといいな。~
俺も力を尽くすぞ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|それが、いとも容易く奪われ、そして……。▼~
:[シェズ]|だとしても、いつか取り戻せるといいな。~
俺も力を尽くすさ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|あ……もちろん、大司教には、~
近づかないようにするが……。▼~
:[セテス]|……申し訳ない。あの時は、私も立場上、~
ああ言うほかなかった。▼~
だが、個人的な見解で言うならば、~
君の心に邪なところはないと思っている。▼~
君の力の正体が何であれ、強く清廉な心で~
その力を御してくれると信じているよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-懐疑的になる
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|とうとう俺を信頼してくれるってことか?~
嬉しい話だな。▼~
--「懐疑的になる」を選択
:[シェズ]|へえ、前とは随分、態度が違うな。▼~
ようやく俺を信頼してくれるように~
なったってわけか?▼~
~
《共通》
:[セテス]|ああ。君が味方でいてくれてよかったと~
心から思っている。▼~
君を疑っておいてこんなことを言うのも~
憚られるが……君の力が必要なのだ。▼~
これからも我々に力を貸してほしい。~
教団と、フォドラの未来のために。▼~
:[シェズ]|ああ、任せてくれよ。▼~
**フレン [#o7e15bb3]
***支援C [#u68be2c8]
(※支援会話なし)
***支援B [#we6d0bc6]
:[フレン]|あら、シェズさん。~
今日も素敵なお召し物ですのね。▼~
:[シェズ]|いや、いつもと変わらないし、むしろ~
薄汚れていて恥ずかしいくらいだぞ……。▼~
:[フレン]|ま、ご謙遜。その埃っぽいところが、~
野性的でとってもお似合いですわよ?▼~
:[シェズ]|埃っぽい……。▼~
~
《選択》
-喜んでみせる
-悲しくなる
--「喜んでみせる」を選択
:[シェズ]|似合ってるなら、まあ喜んでおくか。~
少し汗臭くなってきたが……▼~
--「悲しくなる」を選択
:[シェズ]|はは……部屋に戻って着替えるか。~
臭くなる前に、これは洗濯しないと……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……あれ? 変わった匂いがするな。~
フレン、何かつけてるのか?▼~
:[フレン]|おわかりになって? 今、巷で流行りの~
香料を、お友達に頂いたんですのよ。▼~
:[シェズ]|へえ、こんな殺伐としたご時世に、~
香料なんてものが流行っているのか。▼~
:[フレン]|こんなご時世だからこそ、ですわ!~
心まで殺伐に呑まれたら負けですわよ?▼~
~
《選択》
-賛同する
-自分もつけたいと言う
--「賛同する」を選択
:[シェズ]|負け……ってのは、よくわからないが、~
悪くないとは思うぞ。そういうの。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし。~
普段は少しでも気分良く過ごしたいよな。▼~
--「自分もつけたいと言う」を選択
:[シェズ]|そうだな! 俺にも分けてくれるか?~
流行りに乗ってみるのも悪くない。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし、~
俺も気分転換してみたくてな。▼~
:[フレン]|いいですわよ。後で、お持ちしますわね。~
少しでも気分良くお過ごしになって。▼~
~
《共通》
:[フレン]|それに、巷の流行りものを持っていると、~
お友達との会話も弾みますのよ?▼~
そうですわ! これからわたくしと一緒に~
街へ出て流行りものを探しませんこと?▼~
今日はもうご予定はありませんでしょ?~
さあさ、行きましょ、行きましょ!▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。街)|
:[フレン]|さ、次は……あ、あそこの露店にも~
可愛いものがありそうですわね!▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|おいおい、まだ見るのか?~
そろそろ帰らないと、セテスさんが……。▼~
:[フレン]|大丈夫、お兄様はお仕事中ですもの。~
今日は特に忙しいんですって。▼~
実は、こうして街に出てお買い物をするの、~
すっごくすっごく久しぶりなんですのよ。▼~
:[シェズ]|セテスさんが許してくれないのか?~
あの人、フレンに厳しそうだもんな。▼~
:[フレン]|そうなんですの。わたくしのことが~
心配で心配で仕方ないみたい。▼~
ましてや殿方と二人きりでお出かけなんて、~
知られたら大変なことになりますわね。▼~
~
《セテスが死亡》
:[フレン]|もしお兄様がご存命であれば、殿方と二人~
なんて……許してくださらなかったかも。▼~
内緒で出かけて後で知られたら、~
きっと大変なことになったでしょうね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|大変なこと……?▼~
:[フレン]|そんなことより、お買い物を続けましょ?~
流行りもの、まだまだあるはずですわよ。▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|大丈夫なのか? 俺と二人で街にいるのが~
セテスさんの耳に入ったら……。▼~
:[フレン]|わざわざお兄様に告げ口する人なんて、~
たぶんいないと思いますわよ?▼~
お兄様は怖い人だと思われているらしくて、~
気軽に話せる人はほとんどいませんもの。▼~
:[シェズ]|なるほど……~
じゃあ、もう少しフレンに付き合うか。▼~
~
《セテスが死亡》
:[シェズ]|わかった。セテスさんの分も、~
フレンに付き合うよ。▼~
~
《共通》
:[フレン]|ま! わたくしがシェズさんに~
付き合って差し上げているのではなくって?▼~
:[シェズ]|え? そうだったの?▼~
:[フレン]|流行りものを身に付けて、滅入った気分を~
明るくしたいって仰ったでしょう?▼~
:[シェズ]|そうだったか……?▼~
:[フレン]|そうでしたわよ?~
さあさ、次はあちらへ参りましょう!▼~
:(フレンがどこかに行く)|
:[シェズ]|……楽しそうなとこに水を差すのも悪いし、~
まあいいか。▼~
***支援A [#sc3c090c]
:(会話するフレンとセテス)|
:[フレン]|……どうしても駄目ですの?▼~
:[セテス]|私を困らせないでくれ、フレン。~
お前のためを思って言っているのだ。▼~
:[フレン]|…………。▼~
:(暗転)|
:(シェズがフレンのところにやってくる)|
:[シェズ]|ん? フレン、どうしたんだ?~
浮かない顔をしてるが。▼~
:[フレン]|お兄様に、もう外を出歩いては駄目だと~
念押しされてしまいましたの。▼~
:[シェズ]|それは前々から言われてたことだろ。~
気づかれなきゃいいんじゃないのか?▼~
:[フレン]|いえ、お兄様は本当にわたくしのことを~
心配してくれているので、もう……。▼~
:[シェズ]|そうか……今の教団は敵も多いし、~
仕方ないかもしれないな。▼~
:[フレン]|……わたくしね、ずっと人里離れた場所で、~
お兄様と二人きりで暮らしてたんですの。▼~
その後、ガルグ=マク大修道院に来て……~
そこには、たくさんの人がいて……▼~
たくさんお友達を作って、外の世界のお話も~
たくさん聞けると、期待してたんですのよ?▼~
それなのに……士官学校の皆さんとも~
あまり親しくなれないうちに……▼~
:[シェズ]|いろいろ事件が起こって、~
すぐに学校は休止になったもんな。▼~
:[フレン]|……以前、シェズさんと、街へ~
流行りものを探しに行きましたでしょ?▼~
わたくしね、あの時、すっごくすっごく~
楽しかったんですのよ。▼~
だからまた一緒にお買い物に行ける日を、~
楽しみにしていたんですの。それなのに…▼~
……もう、諦めたほうが~
良いのかもしれませんわね。▼~
:[シェズ]|フレン……。▼~
~
《選択》
-諦めないよう言う
-同意する
--「諦めないよう言う」を選択
:[シェズ]|簡単に諦めるなよ。~
たかだか外を出歩くってだけの話だろ?▼~
:[フレン]|その、たかだかな事が、~
わたくしにはとても難しいのですわ。▼~
--「同意する」を選択
:[シェズ]|教団の敵対勢力がどこに潜んでいるかも~
わからない。今は諦めたほうがいいな。▼~
:[フレン]|やっぱり、そうですわよね……。▼~
~
《共通》
:[フレン]|お兄様も、教団がこんなことになって、~
毎日心労が絶えないはずですもの。▼~
その上、わたくしのことなんかで~
心配を増やすわけにはいきませんわ。▼~
:[シェズ]|優しいな、フレンは。~
だが、いずれ状況は変わるぞ。▼~
:[フレン]|そうでしょうか?▼~
:[シェズ]|そりゃそうさ。~
永遠に続く戦争なんてありえないだろ?▼~
戦争が終わって、フォドラが平和になれば、~
外を出歩くくらい何でもなくなる。▼~
:[フレン]|それなら、もしそういう日が来たら、~
また一緒に街へ出かけていただけますか?▼~
:[シェズ]|もちろん、喜んで付き合うぞ。~
いや、付き合ってもらう、だったか?▼~
:[フレン]|ふふ、いつかそういう日が来るなら、少し~
我慢するくらい、何でもありませんわね!▼~
:[フレン]|ただ……▼~
:[シェズ]|ただ?▼~
:[フレン]|戦争が終わろうと、殿方と出歩くことを~
お兄様が許してくれるかしら……って。▼~
:[シェズ]|もし黙って二人で出かけて~
後でそれが知られちまったら……▼~
:[フレン]|大変なことになりますわね。~
その覚悟は、おありになって?▼~
《選択》
-覚悟を決める
-自信が持てない
-諦める
--「覚悟を決める」を選択
:[シェズ]|仕方ない、腹をくくるさ。~
今から怖がっても仕方ないしな。▼~
--「自信が持てない」を選択
:[シェズ]|いや、正直自信はないな。~
戦争が終わるまでに、何とか覚悟を決めとくさ。▼~
--「諦める」を選択
:[シェズ]|無茶を言うな。~
あのセテスさんだぞ?▼~
:(フレンがうつむく)|
:[シェズ]|ああ、いや、そんなガッカリすんな。~
考えとくから。な?▼~
**カトリーヌ [#p09bb60b]
***支援C [#k01038ad]
:[カトリーヌ]|はあ……困ったもんだ。▼~
:[シェズ]|カトリーヌ、どうした?~
カロン伯の後ろ姿が見えたが。▼~
:[カトリーヌ]|ああ。ちょっと父様と、今後の話をな。▼~
教団の兵を借りたいって言われたが、~
アタシの独断じゃどうにもならなくてね。▼~
レア様かディミトリに言えば済む話なのに、~
何でわざわざアタシに相談するかな。▼~
:[シェズ]|ちょっと待ってくれ。父様?~
カロン伯がか?▼~
:[カトリーヌ]|そうだよ。あれ?~
アンタは知らなかったっけ……。▼~
もう隠しても仕方ないからはっきり言うが、~
アタシは、ファーガスのカロン伯の娘だ。▼~
:[シェズ]|そうだったのか。言われてみりゃ、~
アンタはカロンの紋章を持ってたな……。▼~
:[カトリーヌ]|いろいろと複雑な事情があってね。~
一応、カロン家からは距離を置いてる。▼~
今のアタシは家も王国も関係ない、~
セイロス騎士団のカトリーヌさ。▼~
:[シェズ]|なるほど、だからアンタの所属は~
ずっと教団のままなのか。▼~
……もし王国と教団が袂を分かったら~
どうするんだ?▼~
:[カトリーヌ]|ハッ、愚問だね。~
アタシはレア様につくさ。▼~
王国や教団がどうとかいう問題じゃない。~
この剣は、レア様のためにあるんだよ。▼~
もちろん、故郷の家族や友人とだって~
争いたくはないから……▼~
教団と王国が末永く仲良くしてくれるなら、~
それに越したことはないんだがな。▼~
:[シェズ]|大司教個人のため、か。~
言葉以上に、重たい剣だな……。▼~
:[カトリーヌ]|……そういうアンタは、何のために~
ここで戦ってるんだ?▼~
まさか流されるまま気づいたら……~
なんて話はないよな?▼~
~
《選択》
-仲間のためと答える
-金のためと答える
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
-“灰色の悪魔”を倒すためと答える
--「仲間のためと答える」を選択
:[シェズ]|仲間のためだ。王国の皆の力になって~
やりたいと思ってる。▼~
:[カトリーヌ]|そんな答えが返ってくるとは意外だよ。~
傭兵上がりにしては義理堅いんだな。▼~
--「金のためと答える」を選択
:[シェズ]|正直に話すなら、金のためだな。~
ディミトリは俺を重用してくれるし……▼~
立場に見合うだけの報酬も払ってくれる。~
傭兵としちゃこれ以上ない仕事だろ。▼~
:[カトリーヌ]|傭兵上がりらしい割り切りだな。~
誰かさんを思い出すよ。▼~
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
--「“灰色の悪魔”を倒すためと答える」を選択
:[シェズ]|
……倒したい奴がいるんだ。ここにいれば、~
また戦う機会が巡ってくると思ってる。▼~
:[カトリーヌ]|へえ?アンタがそんな顔をするんだ、~
よほど腕の立つ相手なんだろうな。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、ファーガスに来たこと自体は~
成り行きだったのかもしれない。▼~
士官学校に入ってすぐに王都で内乱が~
起こって、それが鎮まる頃には……▼~
学校の休止が決まってた。そこで~
ディミトリから大役を任されちまってな。▼~
:[カトリーヌ]|アンタも大変だったな。けど、今では~
一端の将なんだろ? 凄いじゃないか。▼~
過去の自分に恥じない今があるなら、~
それで十分だろうさ。▼~
:[シェズ]|過去の自分に恥じない今、か……。▼~
:[カトリーヌ]|難しそうに聞こえるが、~
頑張ってやろうとか思うもんじゃない。▼~
ちゃんと自分に向き合って生きてりゃ~
自ずとそうなるよ。▼~
***支援B [#ce6e90c9]
(※支援会話なし)
***支援A [#odc03632]
:[カトリーヌ]|……お、シェズ。訓練帰りか?~
こんな夜遅くまで頑張るじゃないか。▼~
:[シェズ]|まあな。時間があるなら、~
少しでも訓練を積んでおきたいんだ。▼~
戦いの中で皆も強くなってる。~
俺も気を抜くわけにはいかないだろ。▼~
:[カトリーヌ]|今日はもう遅いが、明日で良ければ、~
アタシも付き合おう。▼~
:[シェズ]|本当か? 助かるな。▼~
:[カトリーヌ]|強さに貪欲な奴は、嫌いじゃないんでね。▼~
そうだ、折角だし聞いてもいいか?~
アンタが強さを求める理由……いや……▼~
アンタが最初に傭兵って~
職を選んだ理由はなんだ?▼~
~
《選択》
-答える
-答えない
--「答える」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもないが……~
まあ、それこそ成り行きってやつだ。▼~
--「答えない」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもない。~
たいした理由はない、とだけ言っとくぞ。▼~
:[カトリーヌ]|おい、そう言われたら余計気になるだろ。~
言いたくないなら聞かないが……。▼~
:[シェズ]|別に何か、夢や目標があったわけじゃない。~
それこそ……成り行きってやつだ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|母さんが死んで村の外へ出たはいいが、~
その先を何も考えてなくてな。▼~
路銀が尽きたところで傭兵団に拾われて、~
雑用から戦いから、がむしゃらにやったさ。▼~
:[カトリーヌ]|へえ……物語の導入としちゃよくある話だ。~
どうだった、成り行きの傭兵生活は。▼~
:[シェズ]|最初は酷かったが……気のいい連中と~
出会ってからの旅は、悪くはなかったな。▼~
あのまま傭兵として名を上げ、仲間と共に~
戦い、死んでいく……と思ってた。▼~
それが気づけば王様の私兵団を任され、~
部下を率いて戦ってる。不思議なもんだ。▼~
:[カトリーヌ]|人生ってのは、~
何が起こるかわからないもんだ。▼~
アタシもガキの頃は、セイロス騎士団で~
遺産を振り回してるなんて想像しなかった。▼~
当然、父様の跡を継いでカロン伯に……~
なってると思ってたよ。▼~
~
《外伝・恩讐の行方クリア》
:[シェズ]|ロナートの件があったんだもんな……。▼~
~
《外伝・恩讐の行方未クリア》
:[シェズ]|
……いろいろあったんだろ?~
お尋ね者になっちまったとも聞いたが。▼~
:[カトリーヌ]|まあな。親友が道を踏み外すのを~
止められなかったことや……▼~
そいつを死なせちまったこと。~
それが元で、故郷にいられなくなったこと。▼~
~
《共通》
:[カトリーヌ]|悲しみも苦しみもあったが……それでも~
アタシは自分の生き方に悔いはないよ。▼~
:[シェズ]|言い切ったな。~
過去の自分に恥じない今があるからか?▼~
:[カトリーヌ]|ああどんな過去だって、~
今のアタシに繋がってるんだ。▼~
たとえ、更なる苦難がこの先に待っていたと~
しても……アタシは進み続ける。▼~
:[シェズ]|強いな、カトリーヌは。~
俺も見習わなきゃならない。▼~
アンタの話を聞いて、いろいろ考えたんだ。~
自分に恥じない生き方って何だ、ってさ。▼~
どう生きてようと、難しい選択をしなきゃ~
いけない場面は回ってくるだろ?▼~
その時、ひたすらに生きてきた過去の俺に、~
失望されない選択ができるんだろうか。▼~
:[カトリーヌ]|問題は、何を選ぶかじゃない。~
選んだ後に何をするか、じゃないのか?▼~
大事なのは自分の選択を、どうやって~
「正しい」ものにしていけるか、だ。▼~
:[シェズ]|アンタは簡単そうに言ってのけるが、~
考えれば考えるほど難しそうだぞ、それは。▼~
:[カトリーヌ]|なら小難しいことなんて考えなきゃいい。~
どんな時でも、ただ最善を尽くしな。▼~
そうやって一歩ずつ歩いていけば~
振り返った時には、立派な道ができてる。▼~
:[シェズ]|そういうもんか?▼~
:[カトリーヌ]|そういうもんさ。少しでも心に響いたなら、~
今、この時からでも実践してみることだ。▼~
アンタが拓いていくのがどんな道か~
楽しみにしてるよ、シェズ。▼~
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