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会話集/支援会話/主人公(女性)(ファーガス神聖王国)
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[[会話集/支援会話]]
*主人公(女性)の支援会話 [#f186f0cd]
#contents
**ディミトリ [#s32307ac]
***支援C [#v3754bbb]
:(王国兵たちが話しているところに通りがかるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|そういえば、聞いたか?~
クレイマン家の残党が討伐されたって話。▼~
:[王国兵(女性)]|ええ……あの一件で、近くの村落にも~
相当な被害が出たんでしょう?▼~
もちろん挙兵した者たちも愚かだけれど……~
陛下も陛下よね。あんな犠牲を出すなんて。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[ラルヴァ]|おや、思うところがあるようだね。~
異論があるなら、ぶつけてみればいい。▼~
:[シェズ]|……ううん。私も、ディミトリが何を~
考えているのか、理解できてるわけじゃない。▼~
彼は私たちと、一線を引いてるし。~
自分の伯父を殺してから、ずっとね。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。ディミトリと向き合うシェズ)|
:[ディミトリ]|シェズ、悪いが数日の間、~
ギュスタヴと共に留守を頼めるだろうか。▼~
:[シェズ]|出掛けるの? 珍しいわね、ドゥドゥーも~
ロドリグさんも一緒じゃないなんて。▼~
:[ディミトリ]|二人なら、丁度ダスカーに向かった。~
彼らにも彼らの仕事があるからな。▼~
:[シェズ]|それなら、私が同行するわ。~
ちょうど休暇で、暇だったのよ。▼~
:[ディミトリ]|シェズ、折角の休暇に働くなど~
あまり褒められたことではないぞ。▼~
:[シェズ]|いや、あなたにだけは~
それを言われたくないんだけど……。▼~
:[ディミトリ]|……そうだな、では頼む。あまり愉快な~
行き先ではないが、人手は必要だからな。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。村。)|
:[シェズ]|……どこに行くのかと思ったら、~
この前の討伐戦で被害を受けた村とはね。▼~
しかも自分で死者を弔ってあげるなんて、~
王様の仕事じゃないでしょ?▼~
:[ディミトリ]|たとえ王の仕事ではなかったとしても、~
俺は俺にできることをしなければならない。▼~
……誰一人、巻き込みたくなかったんだ。~
こんな形で命を奪うつもりなど、なかった。▼~
だがこうして村の者たちを殺したのは~
他の誰でもない、この作戦を採った俺だ。▼~
:[シェズ]|散々考えて選んだ方法でしょ。~
ロドリグさんたちとも話し合ったし……▼~
:[ディミトリ]|過程など、結果の前には無意味だ。~
死んだ者の命は戻らないのだから。▼~
~
《選択》
-同意する
-否定する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|……確かに、積み重ねた努力が必ずしも~
結果に繋がるとは限らないけど。▼~
--「否定する」を選択~
:[シェズ]|いえ、これ以上の手は取れなかったでしょ。~
最善は尽くしたわ。悔いるべきじゃない。▼~
:[ディミトリ]|お前は、親を、友を失った者を前にして、~
これが最善の手だったと胸を張れるのか。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|己の所業の残忍さから、~
目を背けるべきではない。▼~
だがこの戦いを、この犠牲を、~
正義だと謳わなければ兵は従えられない。▼~
いつまで、こんなことを~
続ければいいのだろうな……。▼~
:[シェズ]|……ディミトリ。▼~
今日の顛末を話せば、少しは皆にもあなたの~
考えを理解してもらえると思うけど。▼~
:[ディミトリ]|いや……その必要はない。~
これはあくまで、俺の問題だからな。▼~
***支援B [#g217bd12]
:(暗転)|
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|あ、起きたの、ディミトリ。~
大丈夫よ。まだ半日しか経ってないわ。▼~
:(画面が明るくなる)|
:[ディミトリ]|俺は……確か、訓練の途中で……▼~
:[シェズ]|魔法の誤射を食らったのよ。~
あれはしっかり効いたんじゃない?▼~
:[ディミトリ]|ああ……そういえば、そうだった……。~
俺としたことが、失態だな。▼~
:[シェズ]|疲れてたんじゃないの?~
普段のあなたなら、軽く避けられたでしょ。▼~
皆心配したのよ。特に、ドゥドゥーと~
フェリクスの慌てぶりと言ったら……。▼~
まあ、こうして半日寝てたわけだし、~
ある意味良い休息にはなったかもね。▼~
:[ディミトリ]|心配をかけたな。もう大丈夫だ。~
こんな時間まで付き添わせて、すまない。▼~
:[シェズ]|ダメ、私が戻ったらまた働くつもりでしょ。~
ディミトリ、とりあえず周りを見てくれる?▼~
:[ディミトリ]|……なるほど。妙に部屋が片づいていると~
思ったが、お前たちの仕業か。▼~
:[シェズ]|もちろん、あなたの判断や確認が~
必要な仕事には手をつけてないわ。▼~
けど、私たちでも何とかなりそうな~
雑事くらいは、片づけたっていいでしょ。▼~
これは、皆で相談して決めたことよ。~
たまにはあなたに休んでてもらおうってね。▼~
:[ディミトリ]|それはありがたいが……自分の~
仕事の合間を縫ってまで、そんな真似をしたのか?▼~
:[シェズ]|皆で分担してね。調練は、フェリクスと~
ドゥドゥーと、3人で終わらせといたわ。▼~
書類仕事はロドリグさんとシルヴァンが~
片づけてくれたし。目を通しといて。▼~
馬の世話はイングリットが、書物の整理は~
アネットとアッシュが2人でやってくれた。▼~
後は……メルセデスの焼いた菓子があるわ。~
後で食べてみて。すごく美味しいわよ。▼~
それから兵士たちの中には、近くの村の~
慰問に行ってくれた人たちもいるわ。▼~
:[ディミトリ]|……そうか。驚いたな……。▼~
~
《選択》
-小言を言う
-誇る
--「小言を言う」を選択
:[シェズ]|あれだけ一人で背負わないでと言ったのに、~
あなた、結局仕事を引き受けてばっかりよ。▼~
:[ディミトリ]|最近は……お前たちにも頼っていただろう。~
それに何より、これは俺の望んだことだ。▼~
:[シェズ]|まだまだ頼り足りないって言ってるの。~
そろそろ、私たちを信頼して。▼~
--「誇る」を選択
:[シェズ]|どうかしら、ディミトリ。~
“&ruby(ルーヴェンクラッセ){青獅子の学級};”の総力を結集し...
私たちがこれだけやれるってわかれば、~
あなたも少しは信頼できるでしょ。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|違う。決して、お前たちを~
信頼していないというわけではない。▼~
:[シェズ]|……ならどうして、わざわざ村の人たちを~
弔ってあげた話を、誰にもしないの?▼~
兵士も騎士も皆、驚いてたわよ。~
そういう話はちゃんと教えてって。▼~
:[ディミトリ]|それは……すまなかった。▼~
:[シェズ]|わかればいいわ。じゃ、二度寝でもしたら?~
眠れないから仕事を、なんて言い出す前に。▼~
:[ディミトリ]|はは、参ったな。久しぶりに夢も見ずに~
眠ったから、しばらくは眠れそうにないぞ。▼~
:[シェズ]|なら、私が暇潰しに付き合うわ。~
この時間は訓練場も空いてるはずよ。▼~
:[ディミトリ]|世話をかけるな、シェズ……。▼~
***支援A [#md58472a]
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|ディミトリ、今日は折角の休暇よね?~
何でそんな浮かない顔なのよ。▼~
:[ディミトリ]|いや……落ち着かなくてな。▼~
皆が忙しく働いているというのに、~
何もしないのはひどく歯痒い……。▼~
:[シェズ]|別に、何日も休もうって話じゃないわ。~
たまにはゆっくり過ごせばいいでしょ。▼~
あなたの悪い癖よ。~
どうしてそんなに働きたがるんだか。▼~
:[ディミトリ]|それが、俺の義務……いや。俺が、~
そういうふうにしか生きられないからだ。▼~
王の子としてフォドラに生を受けた以上、~
この命は最初から、俺のものではないし……▼~
……あの惨劇を生き残った俺にしか~
背負えない使命があるとも、思っている。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-否定する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|まあ、気持ちは理解できなくもないわ。▼~
私も、傭兵団が壊滅した時には多少なりとも~
思うところはあったし。でも……▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|わからないわね。だからと言って、何で~
あなたが一人で背負わなきゃいけないの?▼~
~
《共通》
:[シェズ]|周りの人たちに負担をかけないようにして、~
結局何もかもが上手くいかなかったら……▼~
あなたは、それに満足できるの?▼~
:[ディミトリ]|……俺は、皆を少しでも幸せにしたい。~
あの日の死者も、今を生きる人々もだ。▼~
そんな理想を何の犠牲も払わずに~
遂げられるとは、俺も思っていない。▼~
だが、俺の理想などに巻き込まれたせいで、~
他の誰かが苦しむのは、認められない。▼~
一人で背負える重荷なら、背負ってしまった~
ほうがずっと楽なんだ。俺にとってはな。▼~
:[シェズ]|皆を幸せにしたいなんて言うけど、~
あなたの幸せはどこにあるのよ。▼~
自分を大事にできない人が、~
周りの人を大事にできるわけないでしょ。▼~
:[ディミトリ]|そう言われてしまうと、返す言葉もない。~
だが、俺の幸せと言われても……困るな。▼~
そんなこと、ついぞ考えてこなかった。~
幸せ。幸せ……か。何だろうな。▼~
:[シェズ]|何でわからないの。~
あなたが嬉しいと感じるのはどういう時?▼~
倒せなかった相手を倒した時とか、~
勝って生き延びた後の宴とか、あるでしょ。▼~
:[ディミトリ]|………………。▼~
俺にそんな幸せを享受する権利などないと~
思うが、もし許されるなら……▼~
人々が安穏と暮らしていける国を築き、~
彼らの笑顔を見ながら死にたいな。俺は。▼~
:[シェズ]|あなた……前からずっと思ってたんだけど、~
すごい辛気臭い性格してるわよね?▼~
何で幸せを考えてて出てくるのが、~
よりによって死の間際なのかしら。▼~
:[ディミトリ]|辛気臭い……そうだろうか。~
だが他に幸せと言われても、難しいな。▼~
:[シェズ]|もっと他にないの? 例えば、早く~
戦争を終わらせて、皆で戦勝を祝うとか。▼~
ドゥドゥーたちに言えば、~
きっと喜んでご馳走を作ってくれるわ。▼~
:[ディミトリ]|……いや。俺にはそんなもの、勿体ないよ。▼~
だが、お前たちの喜ぶ顔が見られるのなら、~
それもいいのかもしれないな。▼~
:[シェズ]|……はあ。確かにあなたは、~
「民想いの優しい王様」にはなったわね。▼~
そこはいいわ。変えられない性分というか、~
あなたが一生背負い続けるものなんでしょ。▼~
だったら私たちが、あなたの分まで~
勝手にあなたを大事にするわ。いい?▼~
手始めに休暇を満喫させてあげる。~
まずは遠乗りよ、ディミトリ!▼~
:[ディミトリ]|……ありがとう、シェズ。▼~
**ドゥドゥー [#l9917bec]
***支援C [#i4af1e65]
:[ドゥドゥー]|………………。▼~
:[シェズ]|どうしたの、ドゥドゥー。~
私に何か用?▼~
:[ドゥドゥー]|……いや。~
お前こそ、何をしていた。▼~
:[シェズ]|何って言われてもね……。~
見てのとおり、武器の手入れだけど。▼~
昨日は激戦だったから、壊れちゃったのを~
まとめて修理しようと思って。▼~
:[ドゥドゥー]|……そう、か。▼~
:[シェズ]|どうしたの、夜中に武器を持ち出したことが~
気になった? 信用ならないって顔よね。▼~
:[ドゥドゥー]|……陛下がお前を信じると決めた以上、~
おれは、お前を害さない。▼~
だが……お前がいつ、何をするかは、~
もう少し、見極めさせてもらいたい。▼~
~
《選択》
-不満を言う
-仕方ないと割り切る
--「不満を言う」を選択
:[シェズ]|2年間一緒にいて、~
まだ信用してくれてないのかしら?▼~
:[ドゥドゥー]|……裏切る者は、たとえ~
何年共に過ごそうと裏切る。▼~
:[シェズ]|まあ、そうなのかもね……。~
王都でもいろいろあっただろうし。▼~
--「仕方ないと割り切る」を選択~
:[シェズ]|無理もないわね。私は新参だし、他の~
人たちと違って素性もあやふやだもの。▼~
:[ドゥドゥー]|……すまん。▼~
:[シェズ]|いえ、当たり前の話でしょ。~
気にしないで。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|雇い主に何かあったら困るのは私も同じよ。~
好きに警戒していいわ。▼~
実際、ディミトリの警戒心は薄すぎるし。~
私みたいなのをここまで重用したりとか。▼~
:[ドゥドゥー]|……そういうお方だからこそ、慕われる。▼~
それに陛下としても、お前を側に~
置いておいたほうが都合がいいのだろう。▼~
:[シェズ]|なるほど、私の行動を見張れるから?▼~
ま、私は彼に雇われた人間として、~
最大限の成果を上げるだけよ。▼~
もし私が怪しい行動をしていたら、~
その場で斬り捨ててくれて構わないわ。▼~
:[ドゥドゥー]|……傭兵らしい割り切り方だな。▼~
:[シェズ]|そうよ、私は傭兵なの。今は私兵団の~
長なんて大層な肩書きがついてはいるけど。▼~
堅実に成果を積み上げていれば、~
信用や信頼が集まってくるわ。▼~
それが、私の古巣……~
ベルラン傭兵団の教えでね。▼~
いつかあなたからも信じてもらえるように、~
地道に成果を積み重ねていくだけよ。▼~
:[ドゥドゥー]|そうか。……武器の手入れには、~
時間がかかるだろう。手伝おう。▼~
:[シェズ]|ふふ、見張りの一環かしら?~
ま、助かるけど。▼~
***支援B [#f07b511b]
:[シェズ]|今日の調練は随分とごたついてたわね。~
何かあったの?▼~
:[ドゥドゥー]|……よくあることだ。兵士の中には、~
おれの存在を面白く思わん者も多い。▼~
:[シェズ]|面白く思わない……?▼~
:[ドゥドゥー]|お前も知ってのとおり、~
おれはダスカーの生まれだ。▼~
陛下が即位されてから、ダスカーとの~
関係も変わりつつあるとはいえ……▼~
同じ部隊で共に戦うに当たって、~
わだかまりが無いと言えば嘘になるだろう。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-理解を示さない
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|私は気にしないけど、~
気にする人がいるのも確かでしょうね。▼~
特にダスカーで身近な人が死んじゃった~
人たちなんかは、複雑な心境でしょ。▼~
--「理解を示さない」を選択
:[シェズ]|そういうものなの?~
私にはよくわからないけど……。▼~
:[ドゥドゥー]|王国にとって、“ダスカーの悲劇”は~
それだけ大きな事件だった。▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|……加えて、俺は近衛の兵を預かっている。~
彼らの中には、国内諸侯の子弟も多い。▼~
貴族でも騎士でもないおれが、陛下に~
重用されているのが気に食わん者もいる。▼~
:[シェズ]|ええ、そういう人たちもいるわね、確かに。~
私も陰でいろいろ言われてるみたいよ。▼~
一介の傭兵に過ぎなかった私が、~
たまたまディミトリと出会って……▼~
士官学校で机を並べ、幸運にも重用された。~
ずるいと思う人がいるのも仕方ないでしょ。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
おれもお前も、偶然陛下と出会い、~
拾っていただいたに過ぎない。▼~
貴族の子弟として生まれ育ち、~
王に仕えよと教導されながら……▼~
偶然の機会を得られなかった者からすれば、~
それは、とても残酷なことだ。▼~
:[シェズ]|ディミトリも苦労してる部分でしょうね。~
下手な真似すれば争いになりかねないし。▼~
でも、解決方法は単純明快じゃない?▼~
:[ドゥドゥー]|……?▼~
:[シェズ]|私やドゥドゥーが、皆の信頼に値する~
将なんだって示せばいいだけの話よ。▼~
前に話したわよね。成果を上げれば自然と~
信用が、そして信頼がついてくる……▼~
たとえどんなに胡散臭い人でも、きっちり~
成果を上げる将には、皆ついていくのよ。▼~
:[ドゥドゥー]|傭兵団で学んだのか。▼~
:[シェズ]|私がいた傭兵団にも、賊上がりの人がいた。~
皆も最初は信用してなかったけど……▼~
文句も言わず真面目に働き続けて、~
気づいたら団長や皆とも打ち解けてたの。▼~
1年も経てば、私も自然と軽口を叩ける~
ような仲になってたわね。▼~
:[ドゥドゥー]|その者は、お前たちの~
信頼を勝ち取ったのだな。▼~
:[シェズ]|ええ、そうね。ただもちろん、そういう人が~
絶対に裏切らないって保証はないから……▼~
あなたみたいに、周囲に目を光らせる人も~
必要不可欠だとは思うわ。▼~
:[ドゥドゥー]|……なるほど。▼~
:[シェズ]|ふふ、今日は喋り過ぎたわね。▼~
:[ドゥドゥー]|いや、参考になった。~
……今後に生かすとしよう。▼~
***支援A [#db6770f5]
:(王国兵とドゥドゥーが会話するのを眺めるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|ドゥドゥー殿、先程の件について~
意見を頂きたいのですが……。▼~
:[ドゥドゥー]|……カロン伯との会談についてだな。~
ギュスタヴ殿とも話し合ったが……▼~
:[シェズ]|…………。
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。二人になるドゥドゥーとシェズ)|
:[シェズ]|順調そうね、ドゥドゥー。見ないうちに~
部隊の仲間ともかなり打ち解けたようだし。▼~
:[ドゥドゥー]|……ああ。▼~
先ほどおれと話していた兵は、~
騎士だった母を、ダスカーで亡くしている。▼~
当然、おれにも複雑な思いを抱いていた。~
……何度か、言い争いもした。▼~
:[シェズ]|ドゥドゥーが言い争い?~
正直、想像つかないわね。▼~
:[ドゥドゥー]|ただ雑言を受け入れるだけでは、~
何も始まらんと思った。▼~
……そう考えられる日が来るとは、~
おれも想像していなかったがな。▼~
共に戦い、共に悩み、~
共に多くの死線をくぐり抜けてきた。▼~
少しは、力を示せたのだろう。~
近頃は……ああして、頼りにしてくれる。▼~
:[シェズ]|良いことじゃない。~
あなたは、彼の信頼を勝ち取ったのよ。▼~
:[ドゥドゥー]|おれの話だというのに、嬉しそうだな。~
……おかしな奴だ。▼~
~
《選択》
-嬉しいと答える
-嬉しいわけではないと答える
--「嬉しいと答える」を選択
:[シェズ]|仲間が喜んでるのよ。~
嬉しくないわけがないでしょ?▼~
:[ドゥドゥー]|そういう……ものだろうか。▼~
--「嬉しいわけではないと答える」を選択
:[シェズ]|嬉しいって言うと、少し違うかしら。~
張り合いが出てきたと思っただけ。▼~
:[ドゥドゥー]|ふ……そうか。張り合い、か。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|こうやって地道に、信じてくれる人を~
増やしていくしかないんじゃない?▼~
私もあなたも、言ってしまえばきっと~
ディミトリだって、それは同じなのよね。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
:[シェズ]|私も今まで以上に成果を上げて、いつか~
あなたに信頼してるって言わせてみせるわ。▼~
:[シェズ]|次の戦場は期待してて、ドゥドゥー。▼~
:[ドゥドゥー]|……ふ。▼~
:[シェズ]|ちょっと。何か変なこと言った?▼~
:[ドゥドゥー]|いや。お前の活躍には期待しているが……▼~
お前がどんな出自の、どんな者であろうと、~
おれはお前を、信じたいと思っている。▼~
~
《ザラスの闇クリア前》
:[シェズ]|いいの? 突然私が裏切って、~
ディミトリに剣を向けるかもしれないわ。▼~
得体の知れない力も持ってる。~
そんな人を信頼できると?▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|その力は、確かに警戒すべきものだろう。~
だが……お前自身は、別だ。▼~
そう容易く、おれや陛下を~
裏切るような人間ではないと、思う。▼~
だが万一、陛下に害を為した時には……~
おれは、迷わずにお前を斬る。▼~
お前ならば、理解してくれるだろう。~
おれが……そういう人間であると。▼~
:[シェズ]|それが、あなたの「信頼」の形ってわけね。~
いいわ、光栄よ。▼~
**フェリクス [#gdc7a323]
***支援C [#j8d5b317]
:[シェズ]|ねえ、フェリクス、ずっと思ってたけど……~
……いや、言わないほうがいいかしら。▼~
:[フェリクス]|はあ? 煮え切らん態度だな。~
何か言いたいのならさっさと言え。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択(共通へ)
--「言わない」を選択~
:[シェズ]|……いえ、やっぱりやめとくわ。~
聞かなかったことにして。▼~
:[フェリクス]|後ろめたい事情でもあるのか?~
ないなら早く言え。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|その……あなたって何だかんだ言いながら、~
ディミトリたちが好きよねと思って。▼~
:[フェリクス]|………………!▼~
:[シェズ]|あ、ちょっと……大丈夫?~
何もむせなくても。▼~
:[フェリクス]|はあ……貴様があまりにも、~
馬鹿げたことを言い出すからだ。▼~
:[シェズ]|言わせたのはあなたじゃない。~
けど、事実でしょ? やっぱり。▼~
:[フェリクス]|チッ、何を根拠にそう言い切る。▼~
:[シェズ]|彼らと一緒に戦ってる時は、普段の~
何倍も動きが良くなってるから。▼~
:[フェリクス]|……フン。無駄に付き合いが長いから、~
相手がどう動くかわかるというだけの話だ。▼~
例えば、猪はすぐ敵陣に突っ込みたがる。~
最初から俺が援護に回ったほうがいい。▼~
確かに突破力で奴に勝る者はいないが、~
自分の傷を顧みないから危なっかしい。▼~
連携も何も、奴が好きに暴れられるよう、~
場を整えてやっているに過ぎん。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|ふうん……逆に、イングリットと組んだ時は~
いつもよりどんどん斬り込んでいくわよね。▼~
:[フェリクス]|天馬は弓兵に射落とされかねんからな。~
先に斬り込んで脅威を排除したほうがいい。▼~
まあ奴の腕ならば、矢の一本や二本程度なら~
避けられるのかもしれんが……▼~
奴は熱くなれば視野が狭くなる。突出して~
矢の雨を降らされれば、ひとたまりもない。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|だったらいつも、あなたと一緒に戦ってる~
シルヴァンが、敵に群がられてるのも……▼~
:[フェリクス]|……あれは毎回、奴がくだらん見栄を張って~
「ここは俺に任せろ」などと言うからだ。▼~
まあ、奴ならばどんな窮地だろうと~
切り抜けるだろうとは思っているがな。▼~
:[シェズ]|ふふ、意図した連携じゃないのね。でも、~
信頼がないとできない芸当には違いないわ。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|……フン。この程度、当然のことだ。▼~
~
《選択》
-称賛する
-羨む
--「称賛する」を選択
:[シェズ]|あなたたちの連携はいつも見事よ。~
私も見習っていかないと。▼~
私が、もっと皆の性格を熟知すれば、~
上手く連携できるようになるかしら?▼~
:[フェリクス]|知らん。勝手に試してみればいい。▼~
--「羨む」を選択~
:[シェズ]|羨ましいわね。昔馴染みっていうのは、~
皆そういうものなの?▼~
:[フェリクス]|知るか、俺に聞くな。この程度、~
少し相手を観察していればわかる。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|俺をそこまで執拗に観察しているお前なら、~
他の連中を観察するのも容易いだろうよ。▼~
話はもう終わりだな。まったく、~
お前と話していると無駄に疲れる……。▼~
***支援B [#uf578c21]
:[フェリクス]|おい、どうした。~
いつもよりも踏み込みが浅いな。▼~
:[シェズ]|あなたには、そんな違いもお見通しなのね。~
いろいろ思うところがあって……。▼~
考え事をしてたらあなたの剣が迫ってて、~
つい中途半端な一撃になっちゃったの。▼~
:[フェリクス]|訓練中に余計なことを考えるな。~
剣が鈍れば、相手をするこちらも迷惑だ。▼~
お前は度々、本当に何の兆しもなく、~
集中を途切れさせる時がある。▼~
味方相手の訓練中だからいいが、~
戦場でやろうものなら命取りだぞ。▼~
:[シェズ]|…………。▼~
:[フェリクス]|おい、前にも言ったはずだ。~
何か言いたいのならさっさと言えと。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択
:[シェズ]|ううん、フェリクスは私のことも~
よく観察してくれてると思ってね。▼~
:[フェリクス]|この程度ならば、剣を交わせばわかる。▼~
それに……少しくらい意趣返しを~
されただけで、つべこべ抜かすな。▼~
:[シェズ]|ふふ、文句を言ってるわけじゃないわ。▼~
--「言わない」を選択
:[シェズ]|いえ。この間と違って言いたいことが~
あったわけじゃないのよ。本当に。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|フン……まあいい。▼~
しかし、一つわからんことがある。~
お前の……その剣だ。誰に学んだ?▼~
騎士の剣術でないのは間違いないが、~
傭兵の剣術にしても珍しい型だ。▼~
:[シェズ]|特に誰か師匠がいるわけじゃないわ。~
まあ……独学と言ってもいいかしら。▼~
もちろん、あちこちの傭兵団で~
剣の得意な人に教えてもらいはしたけど。▼~
:[フェリクス]|……なるほど、腑に落ちた。~
道理で読みにくい動きなわけだ。▼~
剣術には、定石というものがある。~
それは騎士の剣でも、傭兵の剣でも同じだ。▼~
だが、貴様の動きはそれに縛られていない。~
そのおかしな剣のせいかもしれんがな。▼~
:[シェズ]|確かに、剣を抜く必要がないからね。~
必然的に普通の剣術とは違う動きになる。▼~
そう考えると、下手に誰かに師事するより~
独学で剣を学んできてよかったのかも。▼~
:[フェリクス]|我流の剣術、か。興味深い……。~
シェズ、それを教えろ。▼~
:[シェズ]|でも、私の剣は私にしか使えないし、~
同じ動きができるとは限らないわよ。▼~
:[フェリクス]|そこは俺が考えるからいい。「独学で」な。~
戦い方は、いくつ覚えても困らん。▼~
~
《選択》
-了承する
-断る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|わかったわ。~
自信はないけど、私なりに精一杯教える。▼~
代わりに、私にも教えて。~
戦い方は幾つ覚えても困らないでしょ?▼~
--「断る」を選択
:[シェズ]|やめたほうがいいわ。他人に~
教えられるような立派な剣じゃない。▼~
:[フェリクス]|チッ、だったらお前はそのまま~
俺の稽古の相手になっていればいい。▼~
教える気がないのなら、~
勝手に技を盗ませてもらうまでだ。▼~
:[シェズ]|まあ、勝手に盗む分にはいいけど……~
私だってあなたの技を盗んであげるわ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|あなたの剣は騎士の剣に見える。~
なのに騎士らしくない。良い意味でね。▼~
上手く言葉で表現できないんだけど、~
状況に応じて柔軟に動けてるというか……▼~
私たちの剣が組み合わされば、~
きっと、もっと強くなれると思うのよ。▼~
:[フェリクス]|……そうかもしれんな。▼~
***支援A [#q8fc9178]
:(暗転)|
:[シェズ]|……行ったわ、フェリクス!~
逃がさないで!▼~
:[フェリクス]|ああ、当たり前だ……!~
そちらは任せたぞ!▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[シェズ]|……お疲れ様。やっぱり、~
あなたと一緒だと安心して戦えるわ。▼~
:[フェリクス]|こちらの台詞だ。その剣を理解したら、~
お前の動きもだいぶ読めるようになった。▼~
:[シェズ]|嬉しい言葉ね。~
私を理解してきたの?▼~
:[フェリクス]|フン、お前の「剣は」な。▼~
:[シェズ]|またまた……。私はあなたの考えも~
掴めるようになってきたわ。▼~
あなたは「自分の役割」を定めて、~
それを果たすことに徹してるのね。▼~
戦況や連携相手が変われば、役割も変わる。~
役割が変われば、剣にも盾にもなれる……。▼~
まさしく変幻自在の剣よ。▼~
:[フェリクス]|そう褒められるようなものでもない。~
ただそうあれと教えられてきただけだ。▼~
:[シェズ]|そうあれ、ね。~
誰に教わったの?▼~
~
《ロドリグが生存》
:[フェリクス]|……父だ。あの男は槍や魔法を使うが、~
剣の腕も立たないわけではないからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんね。▼~
得物こそ違うけど、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれるから。▼~
~
《ロドリグが死亡》
:[フェリクス]|……父だ。奴は檜や魔法を使っていたが~
剣の腕も立たないわけではなかったからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんね。▼~
得物こそ違ったけど、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれたから。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|奴だけがそういう戦いをするわけではない。~
フラルダリウス家の当主は皆、ああだ。▼~
フラルダリウスは、ルーグの盟友であった~
キーフォンの時代から王の槍であり、盾……▼~
時には王の敵を討つ槍として敵に斬り込み、~
時には王を守護する盾として守りに徹する。▼~
……くだらん教えではあるが、~
そうして仕込まれた剣も役には立つ。▼~
:[シェズ]|なるほど。そういう教えによって、~
あなたはその剣を身につけたわけね。▼~
ディミトリにとっても私たちにとっても、~
この上なく心強い剣で、盾なのかしら。▼~
:[フェリクス]|ハッ。俺が剣で盾だというなら、~
お前は飛び道具だな。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を呈する
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|褒めるならもう少しわかりやすく言って。~
敵の意表を突くような存在ってこと?▼~
:[フェリクス]|ああ。そう受け取ってくれて構わん。~
少なくともお前はこの軍で無二の存在だ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|待って。それは褒めてるの?~
飛び道具って、どういう意味よ。▼~
:[フェリクス]|褒めている。お前の存在は、敵にとって~
想定の埒外から現れる暗器のようなものだ。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|その奇妙な剣術といい、~
姿を変えるよくわからん術といい……▼~
お前の力を危険視する者はいるが、敵に~
とっても脅威になる代物だと思っている。▼~
:[シェズ]|そう。そこまで言われちゃうと、~
少しくすぐったいわね……。▼~
:[フェリクス]|だが、お前の欠点はやはり、~
集中が途切れがちなところだな。▼~
まるで戦いの最中、誰かに話しかけられて~
いるかのような……おい。何を笑っている。▼~
:[シェズ]|え? ああ、ごめん。~
これも愛情の裏返しかと思うと嬉しくて。▼~
歯に衣着せず言ってくれる仲間ってのは~
いいものね。ありがとう、フェリクス。▼~
:[フェリクス]|……チッ、勝手に言っていろ。~
もう助言などしてやらんぞ。▼~
:[シェズ]|今の 怒ってないわよね?~
わかりづらい人ね……。▼~
**アッシュ [#y714c11a]
***支援C [#u9a9878f]
:[シェズ]|………………。▼~
:[アッシュ]|……あれ、シェズ。~
何してるの?▼~
:[シェズ]|アッシュ? いえ、ちょっと本をね……。~
あなたはこの指南書、読んだことある?▼~
:[アッシュ]|あ、その本か。あるよ。何年か前に、~
レスターで流行った戦術の指南書だよね。▼~
大修道院にいた頃に読んだけど、難しい~
言い回しが多くて、読むのは大変だったな。▼~
:[シェズ]|確かに小難しい本だけど、~
参考になる部分もあると思ってね。▼~
:[アッシュ]|……君、コーデリア領の山奥の村で~
生まれ育ったって話だったよね?▼~
:[シェズ]|うん? ええ、そうだけど……。▼~
:[アッシュ]|士官学校時代から気になっていたんだけど~
よく、こんなに難解な文章を読めるよね。▼~
貴族や、裕福な家の出だったら~
読めるのも当然なのかも知れないけど……▼~
いったい誰に教わったんだろうと思って。~
……あっ、気を悪くしたらごめんね。▼~
:[シェズ]|いえ、気にしなくていいわ。私に読み書きを~
教えてくれたのは、育ての母よ。▼~
今思えば、あんな山奥で暮らしているのが~
不思議なくらい、博識な人だったわね。▼~
:[アッシュ]|へえ……もしかしたら、~
何か事情があったのかもしれないね。▼~
:[シェズ]|母さんは昔の話をしたがらなかったから。~
過去については、全然知らないのよ。▼~
:[アッシュ]|だけど、すごく教養がある人だったって~
いうのは、君を見ていればわかるよ。▼~
読み書きだけじゃなく、計算や~
地図の見方だって知っていたでしょ?▼~
お城で育った貴族や騎士の人たちと、~
そう変わらないんじゃないかと思うよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を持つ
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|そこまで言われると、少し照れちゃうわね。▼~
それだけ気合いを入れて育ててくれた~
母さんに感謝しないと。▼~
:[アッシュ]|
うん。君のお母さんは、間違いなく~
凄い人だったんだと思うよ。▼~
--「疑問を持つ」を選択
:[シェズ]|うーん、そういうものなの?~
たいしたことじゃないと思うんだけど。▼~
:[アッシュ]|たいしたことだよ。少なくとも平民で、~
ここまで読み書きが達者な人は少ない。▼~
そもそも、難しい書物なんて読めなくても~
ただ暮らしていく分には支障がないからね。▼~
~
《共通》
:[アッシュ]|僕もロナート様に出会うまでは、~
本なんて読んだこともなかった。▼~
:[シェズ]|……確かに、傭兵団で読み書きができたのは~
団長と私と、あと数人だったかも。▼~
母さんは、いったいどこで~
そんな知識を身につけたのかしら。▼~
といっても、母さんが死んだ今、~
過去を知る方法なんてないからね。▼~
:[アッシュ]|シェズ……。▼~
***支援B [#df4d3254]
:[アッシュ]|シェズ。~
どうしたの? 考え事?▼~
:[シェズ]|ううん、少しね。~
前に私の母さんの話をしたでしょ?▼~
考えれば考えるほど、~
不思議な人のような気がしちゃって。▼~
:[アッシュ]|……どういうこと?▼~
:[シェズ]|どういうことも何も、~
言葉どおりよ。▼~
何か事情があったんだろう、くらいに~
私は今までは考えてたんだけど……▼~
物凄く珍しいことなんでしょ?~
読み書きの達者っぷりも、教養の豊かさも。▼~
魔法をいろいろ使えたのだってね。▼~
:[アッシュ]|過去の話をしない人だったにしても、~
何か手掛かりになりそうな話はないの?▼~
例えば、古い知り合いがいたとか……~
何か特徴的な物を持っていたとか。▼~
:[シェズ]|どうかしら。~
母さんが死んだのはかなり前のことよ。▼~
そういった心当たりはないし……~
遺品と呼べるようなものも持ってないわ。▼~
:[アッシュ]|………………。▼~
……だったらさ、調べてみようよ。~
僕も手伝うからさ。▼~
:[シェズ]|調べるって、母さんについて?~
いきなりね……。▼~
:[アッシュ]|僕の両親は、僕や弟たちが小さい頃に~
二人とも流行り病で亡くなったんだ。▼~
家族での思い出や、作ってくれた料理の~
ことは、今でも思い出せるんだけど……▼~
両親について知っているのは、それだけだ。~
調べてみても、ほとんどわからなかった。▼~
それが僕にとってはすごく寂しくて。~
君を見ていると、自分と重なっちゃってさ。▼~
:[シェズ]|……そうなの。▼~
:[アッシュ]|あはは、要するに僕の自己満足ってこと。~
嫌だったら、断ってくれていいよ。▼~
~
《選択》
-承諾する
-遠慮する
--「承諾する」を選択
:[シェズ]|折角だし、頼もうかしら。~
私も母さんについては知りたいわ。▼~
--「遠慮する」を選択
:[シェズ]|母さんについて知りたいのは山々だけど、~
あなたをわざわざ巻き込むのもね。▼~
:[アッシュ]|遠慮しているだけなら、気にしないでよ。~
僕も、君についてもっと知りたいしね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、どうやって調べるつもり?▼~
:[アッシュ]|とりあえずは、君のお母さんを~
知る人に尋ねてみるとか……かな。▼~
:[シェズ]|村の人との交流もほとんどなかったのよ。~
誰も知らないと思うけどね。▼~
:[アッシュ]|山奥とはいえ村で暮らしていて、誰とも~
関わらない人なんて普通いないよ。▼~
村人の中には、事情を知る人もいたと思う。~
例えば、村長とか……。▼~
:[シェズ]|村長……いるかもしれないけど、~
もう死んでる可能性も結構あるでしょ。▼~
:[アッシュ]|それを確かめるためにも、まず村に~
手紙でも書いてみたらいいかもね。▼~
もし誰も文字を読めなかったら……その時は~
自分の足で向かうしかなさそうだけど。▼~
:[シェズ]|……やってみる価値はあるかも。▼~
遠くまで人を遺るってのも申し訳ないけど、~
ひとまずそれで試してみようかしら。▼~
:[アッシュ]|よし。それじゃあ、そうと決まれば~
早速、手紙の用意をしようか!▼~
***支援A [#c0234b0e]
:[アッシュ]|あれからしばらく経ったけど、~
手紙……戻ってこないね。▼~
:[シェズ]|そうね。~
手紙を持ってってくれた兵士の話じゃ……▼~
村長は読み書きができたんでしょ?~
ってことは、読んではいるはずよ。▼~
:[アッシュ]|それなのに返事がないっていうのは、~
どうしてなんだろう。▼~
:[シェズ]|さあね。関わり合いになりたくないのか、~
母さんや私のことを忘れちゃったのか。▼~
あるいは……誰にも言わないと、母さんと~
約束でもしてたのかもしれない。▼~
今ふと思っただけで、~
何の根拠もない話だけどね。▼~
:[アッシュ]|シェズ……▼~
~
《選択》
-残念だと答える
-残念ではないと答える
--「残念だと答える」を選択
:[シェズ]|正直、残念よ。返事は貰えないと~
わかったのが、収穫と捉えるべきか……。▼~
これ以上は調べようもなさそうだし、~
もう仕方ないと割り切るしかないわね。▼~
--「残念ではないと答える」を選択
:[シェズ]|正直、私は落ち込んでないわ。返事が~
貰えないとわかったのも、一つの収穫よ。▼~
:[アッシュ]|そういうものかなあ。君は、本当にそれでいいの...
~
《共通》
:[シェズ]|母さんの過去は気になってはいたけど、~
わからないならわからないでいいわ。▼~
あなただって同じように、自分の両親に~
ついては割り切ってるのよね?▼~
:[アッシュ]|それは、そうだけど……。▼~
:[シェズ]|どんな過去があったって、~
母さんは母さんだし、私は私よ。▼~
私は、あの人に育てられたの。~
その事実以外は、どうだっていいでしょ?▼~
:[アッシュ]|……そうだね。どんな過去があろうと~
君のお母さんは、君のお母さんだ。▼~
:[シェズ]|ええ、わかってくれた?▼~
それに、過去がわからないっていうのも~
それはそれで想像のし甲斐があるわ。▼~
:[アッシュ]|想像……例えば、実は君のお母さんは~
大貴族の生まれだった、みたいな?▼~
:[シェズ]|悪くないけど、発想が平凡じゃない? 世に~
名を轟かせた凄腕の流浪騎士だったとか……▼~
あるいは、フォドラの外から来た、~
冒険者だった、なんてのはどう?▼~
:[アッシュ]|あはは、もし本当にそうだったら凄いね。~
お母さんが博識だったのも頷けるかも。▼~
でも……今回は、僕が空回ってばかりで~
何の役にも立てなかったよね。ごめん。▼~
:[シェズ]|そんなことはないわ。▼~
あなたが言い出したから、私は改めて~
母さんと向き合おうと思ったの。▼~
たとえ何も掴めなかったとしても、~
今回の一件は無駄じゃなかったわよ。▼~
:[アッシュ]|……うん。
:[シェズ]|それじゃ、私は行くわね。~
用を思い出しちゃったの。▼~
:(シェズが去る)|
:(王国兵が現われる)|
:[王国兵(男性)]|
シェズさん? ……あれ、~
さっきまでいらっしゃいましたよね。▼~
:[アッシュ]|あっ、はい。ちょっと用事があったようで。~
用件があるなら、僕が聞きますよ。▼~
:[王国兵(男性)]| それでは、これを……▼~
**シルヴァン [#s588dd0a]
***支援C [#qccdf771]
:[シルヴァン]|おっと、ちょうどいい時に来てくれた!~
シェズ、頼みを聞いてほしい。▼~
君、戦いの時にもう一本剣を使うだろ?~
ちょっとばかりその剣を見せてくれないか。▼~
~
《選択》
-了承する
-渋る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|構わないけど……正直、意外ね。~
あなたが、あの剣に興味があったなんて。▼~
--「渋る」を選択~
:[シェズ]|あまり他人に見せびらかすような~
代物じゃないと思ってるんだけど。▼~
:[シルヴァン]|ごめんな。けど、そこを何とか頼む!~
どうしても気になることがあってさ。▼~
:[シェズ]|仕方ないわね。……けど正直、意外だわ。~
あなたが、あの剣に興味があったなんて。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ディミトリやフェリクスのような、武器に~
目がない人たちならまだわかるんだけど。▼~
:[シルヴァン]|俺も一応ゴーティエ家の嫡子だ。子供の~
頃から、武具の類いには慣れ親しんでる。▼~
:[シェズ]|けどあなたは、よく訓練も手を抜いて……~
まあいいわ。ほら、これでいい?▼~
:[シルヴァン]|助かるよ。こうして見ると不思議な剣だな。~
材質は何だ? 鉄や鋼……じゃあないよな。▼~
:[シェズ]|悪いけど、わからないわ。~
私に聞かれても困るわよ。▼~
:[シルヴァン]|なら、その現れたり消えたりするのは~
どういう理屈なんだい? 何かの魔法か?▼~
:[シェズ]|魔法じゃないわ。何というか……~
私が求めると、それに応えてくれるの。▼~
:[シルヴァン]|不思議なもんだな。だったらもう一つ質問。~
その剣……俺たちにも使えるのか?▼~
:[シェズ]|たぶん無理ね。~
私が手放したら、消えちゃうわ。▼~
ねえ、シルヴァン。何でまた、~
そんなに私の剣について知りたがるの?▼~
:[シルヴァン]|何でも何も、この手の強力な武器は~
世の中にいくつあっても困らないだろ?▼~
"英雄の遺産"は一振りで数百、使い手に~
よっては数千の兵にも匹敵する代物だが……▼~
使い手が死んじまえばそこで終わりだし、~
何より、紋章を持ってなきゃ使えない。▼~
その剣のように便利な代物を、~
みんなが使えたら、と思ったんだが……。▼~
:[シェズ]|難しいんじゃないかしらね。何しろ私自身、~
この剣の正体はわかってないんだもの。▼~
:[シルヴァン]|だよなあ……。似たようなものを作ると~
言ったって、そう簡単にはいかなそうだ。▼~
:[シェズ]|似たようなものを作る……。あなたも~
あなたなりにいろいろ考えてるのね。▼~
:[シルヴァン]|これでも王国貴族の後継ぎなんだぜ、俺は。~
それなりのことは考えるさ、何しろ……▼~
みんなが遺産に頼らず戦えるようになれば、~
俺たち貴族の責任も、多少は減るはずだ。▼~
そうしたら俺も……~
何のしがらみもなく、君を口説けるだろ?▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|ええ……流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、イングリットに伝えとくわよ。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|ええ……流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、ディミトリたちに伝えとくわよ。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|手厳しいな! まあそこも素敵なんだが!~
……ほら! もう少し剣を見せてくれよ!▼~
***支援B [#l1e98560]
:[シェズ]|珍しいわね、部屋に籠もりっ放しなんて。~
魔道の本を読み漁ってるって聞いたけど。▼~
:[シルヴァン]|俺にも本を読みたくなる時くらいあるさ。~
……実は、ちょっと悪巧みを思いついてね。▼~
:[シェズ]|悪巧み? ……その図面は?▼~
:[シルヴァン]|おっと、よくぞ聞いてくれたな!~
こいつは新しい魔道砲台の設計図だ。▼~
:[シェズ]|へえ、魔道砲台……にしては、~
だいぶ小さいように見えるわね。▼~
:[シルヴァン]|ああ。小型化も一つの課題だからな。~
騎士が手軽に持ち運べる大きさが理想的だ。▼~
:[シェズ]|騎士が持ち運ぶの? 魔道砲台を?~
持ち運べたところで、使いこなせないんじゃ。▼~
:[シルヴァン]|そうだな。君の言うとおり、魔道砲台は~
特別な知識と技能がないと使えないが……▼~
そいつを上手く改良して、誰でも~
使えるようにするってのが一番の課題だな。▼~
ほら、こいつを騎士や剣士が使いこなせれば~
いろいろと悪いことができそうじゃないか?▼~
~
《選択》
-同意する
-疑問を呈する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|なるほど。良い考えね、シルヴァン。~
何か、面白い戦術を編み出せそう。▼~
:[シルヴァン]|そうだろ? いやあ流石、君だったら~
絶対にわかってくれると思ってたぜ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]| それ、 役に立つの? 騎士や剣士は、~
得物で戦ったほうが手っ取り早いと思うけど。▼~
:[シルヴァン]|……俺たちの身近にいるのがそういう連中~
ばかりだから、そう思っちまうだけだって。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|とはいえ、まだまだ完成は遠そうだがな。~
日の目を見られるのはいつになるやら。▼~
:[シェズ]|ふふ、その頃には、戦争なんて~
終わっちゃってるかもしれないわよ。▼~
:[シルヴァン]|戦場以外でも役に立つさ。身を守る術のない~
人が、自分の身を守れるようになるとかな。▼~
:[シェズ]|へえ。そういえば、前にも私の剣に~
興味を持ってたわね。▼~
ゴーティエにスレンっていう積年の敵が~
いるから? そういうこと考えるのって。▼~
:[シルヴァン]|まあ……そんなところさ。連中には、~
辛酸を舐めさせられっぱなしだしな。▼~
父上の前妻……兄上の母親も、~
スレンの襲撃で亡くなったと聞いている。▼~
ここ100年くらいは、遺産のおかげで~
領土の境界が揺らぐことはなかったが……▼~
連中は懲りずに襲ってくるからなあ。~
あの執念にはむしろ敬服しちまうくらいだ。▼~
:[シェズ]|ゴーティエ辺境伯も、スレンの襲撃には~
慣れっこって感じだものね。▼~
:[シルヴァン]|……父上も、きっと~
慣れたくて慣れたわけじゃないさ。▼~
俺も家督を継いだら、手は尽くすつもりだが~
やっぱり牽制のための兵力は必要になる。▼~
例えば、国王軍……常備軍を新設して、~
王権の元に強力な軍を作る手もあるが……▼~
先王陛下はその方向に舵を切ろうとして、~
反発する諸侯から恨みを買った。▼~
:[シェズ]|王様が強くなれば、相対的に諸侯の力が~
弱まっちゃうもの。受け入れ難いかしら。▼~
:[シルヴァン]|国が乱れるのは、俺も勘弁願いたい。~
穏便に、堅実に、改革を進めたいわけだ。▼~
そのためにこそ今、遺産にも諸侯にも頼らず~
戦力を底上げする方法が欲しいんだよ。▼~
:[シェズ]|変わったわね、シルヴァン。すっかり、~
ゴーティエ家の御曹司らしくなって。▼~
昔は女の子に鼻の下を伸ばしてばっかり~
だったのに……。▼~
:[シルヴァン]|下手すりゃ自分の家が滅びかねないんだぜ?~
どんな怠け者だって、少しは頭を使うさ。▼~
王国は寒くてつまらない土地ではあるが、~
俺にとっては、唯一無二の故郷なんだしな。▼~
:[シェズ]|
……故郷、ね。▼~
***支援A [#u4cb9681]
:[シェズ]|ふう……今日の鍛錬はいま一つだったわ。~
もっと鍛錬しないと駄目ね……。▼~
:[シルヴァン]|君ってさ、本当に直向きだよな。~
見てると申し訳なくなってくるよ。▼~
:[シェズ]|何であなたが申し訳なくなるの?~
私が未熟だって話でしょ。▼~
見ててよ、シルヴァン。次の戦いでは、~
今回の倍は活躍してあげるわ。▼~
:[シルヴァン]|そういう話をしてるわけじゃない。~
巻き込んじまった、と思ってさ。▼~
俺たちにとってこの戦争は、~
自分の家が滅ぶか否かの戦いだ。▼~
負ければ家も家族も、生まれ育ってきた~
故郷さえも、何もかもを失うことになる。▼~
けど、君は俺たちとは違うだろ?~
君は……好きな場所で生きられる人間だ。▼~
:[シェズ]|そうね。~
確かに私は根無し草よ。▼~
:[シルヴァン]|君には、「故郷」と呼べるような場所はないの...
:[シェズ]|一応あるにはあるけど……▼~
あの山奥の村を、故郷と呼んでいいのかは~
正直なところ私にもよくわからないわ。▼~
:[シルヴァン]|………………。
:[シェズ]| きっと、私は一生理解できないのよ。~
あなたたちの、故郷に懸ける想いは。▼~
:[シルヴァン]|なら君は、陛下から貰う金のためだけに~
これだけ真摯に働いてくれてるってことか?▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-違うと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|お金を貰ったら、その分働くのは当然よ。~
仲間を守りたいって気持ちも当然あるけど。▼~
:[シルヴァン]|あっはは、君らしい割り切り方だな。~
俺はそういうのも嫌いじゃないが……。▼~
--「違うと答える」を選択
:[シェズ]|私が真面目に働くのは、今度こそ仲間を~
守りたいからよ。まあ、お金も大事だけど。▼~
:[シルヴァン]|……ふ。なるほどな。なかなか~
気障なこと言ってくれるじゃないか。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|今の私にとっては、仲間がいるこの国こそが~
故郷みたいなものなのよ。▼~
:[シルヴァン]|はは。こんな暮らしにくい国を、~
故郷みたいなものだなんて、よく言うぜ。▼~
寒いし、貧しいし、何より娯楽が少ない!~
おまけにスレンなんて敵まで抱えてる。▼~
:[シェズ]|それはまあ、否めないけど……それでも、~
あなたたちにとっては大事な故郷でしょう?▼~
:[シルヴァン]|ああ……そうだな。それは間違いない。▼~
そんなつまらない故郷を住みよい土地に~
変えるのも、俺たちの仕事なんだろうさ。▼~
:[シェズ]|戦争が終わった後はともかく、~
今は、私も全力であなたたちを手伝うわ。▼~
:[シルヴァン]|……あ、そうだ。それで思い出したんだが、~
少し前に図面を見せた魔道砲台の件……▼~
後で実験に付き合ってくれないか?~
さっき試したら、だいぶ悲しい威力でなあ!▼~
:[シェズ]|ええ、いいわよ。~
……やっぱり、完成はだいぶ遠そうね?▼~
:[シルヴァン]|おいおい、一応いろいろ試してるんだぜ。~
魔道学院に声かけたりもしたし。▼~
:[シェズ]|ふふっ、そう慌てなくても、~
そのうち成功するわ。▼~
私は知ってるのよ。あなたがやる気を出した~
時は、必ず結果がついてくるって。▼~
**メルセデス [#acf78880]
***支援C [#r9da4902]
:[王国兵(女性)]|メルセデスちゃん、ごめんね!~
この後、彼の手当ても手伝ってくれる?▼~
:[王国兵(男性)]|メルセデス殿、こちらの荷は~
どちらに置いておきましょうか!▼~
:[メルセデス]|は、は~い!~
ちょっと待ってくださいね~!▼~
:[シェズ]|メルセデス、大忙しね。~
何か手伝える仕事はある?▼~
:[メルセデス]|あらあら……すごくありがたい~
申し出だけれど、流石に悪いわよ~。▼~
:[シェズ]|ううん、戦いの後は無事な人が~
やれる仕事をやらないと。▼~
怪我人の手当はともかく、~
物資の整理や荷運びくらいはできるわ。▼~
:[メルセデス]|だけど、あなただって戦場から~
戻ってきたばかりで、疲れているでしょう?▼~
~
《選択》
-疲れていないと否定する
-それはメルセデスもだと反論する
--「疲れていないと否定する」を選択
:[シェズ]|そこまで疲れてないって。私たちの部隊は~
最前線で戦っていたわけじゃないし……▼~
他の人たちと違って、戦後の事務処理に~
追われてもいないのよ。▼~
:[メルセデス]|う~ん……だったら少しだけ、~
手伝ってもらっちゃおうかしら。▼~
--「それはメルセデスもだと反論する」を選択
:[シェズ]|それはあなたもでしょ? あなただって、~
私たちと一緒に戦ってたじゃない。▼~
:[メルセデス]|う~ん、それはそうだけれど……。~
本当に手伝ってもらっちゃっていいの?▼~
:[シェズ]|ええ、もちろん。~
私は何をすればいい?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|それじゃあ、訓練所のほうに置いてある~
物資を取ってきてもらえるかしら。▼~
包帯やお薬が入っているから、~
中を確かめてもらえばすぐにわかるわ。▼~
:[シェズ]|了解。急いで取ってくるわ。▼~
:[メルセデス]|……あら? シェズ、~
ちょっと待ってちょうだい。▼~
:[シェズ]|うん? どうしたの?▼~
:[メルセデス]|右の手を出して……▼~
:[シェズ]|え、ええ……。▼~
:(暗転)|
:[メルセデス]|もう、やっぱり怪我をしていたのね~。~
これくらいだったら、私の魔法で……▼~
:[シェズ]|あら、傷が……。~
流石ね、メルセデス。▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[メルセデス]|こういうのを黙っているのは良くないわ。~
あなたって、結構自分に無頓着なのね~。▼~
:[シェズ]|無頓着? いえ、それを言うなら~
あなたこそ……まあいいわ。▼~
とにかく、これで何の気兼ねもなく~
荷物を運んでこられそう。ありがとね。▼~
:[メルセデス]|ふふ、悪いけれど、よろしくね~。~
あんまり急がなくても大丈夫よ~。▼~
***支援B [#y59943a3]
:[メルセデス]|……ふう。これで、物資の整理も~
一段落ってところかしら~。▼~
:[シェズ]|うん、そろそろ休憩ってとこね。~
結構な重労働だったし。▼~
一緒にご飯でも食べに行かない?~
たまには街に出るのも悪くないでしょ?▼~
:[メルセデス]|う~ん、だけどお腹はそこまで~
空いてないのよね。……あ、そうだわ!▼~
良かったら、お茶会にしない?~
お菓子をご馳走するわよ~。▼~
:[シェズ]|お茶会? まあ、それでもいいけど。~
どういう風の吹き回し?▼~
:[メルセデス]|実はね、この間手当てをした兵士さんが~
お礼に……ってお砂糖をくれたのよ~。▼~
だから、それを使ってお菓子を焼いたの。~
あなたにも食べてもらいたくって。▼~
:[シェズ]|そういうことね。ま、ご飯代わりに~
お菓子も、たまには悪くはないかも。▼~
:[メルセデス]|決まりね。じゃあ、私はお菓子とお茶を~
用意してくるわ~。待っててちょうだい。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。天幕の中)|
:[シェズ]|……あら、これも美味いわね! 初めて~
食べるけど、なかなかいけるじゃない。▼~
:[メルセデス]|ふふっ、褒めてもらえて嬉しいわ~。~
そのお菓子はね、私の自信作なの。▼~
:[シェズ]|へえ、何となく懐かしい味がするわ。昔、~
母さんが作ってくれたお菓子を思い出すの。▼~
:[メルセデス]|
まあ、あなたのお母様が?▼~
:[シェズ]|ええ。私は山奥の村で育ったんだけど……▼~
母さんが山に生ってる木の実を採ってきて、~
お菓子を作ってくれたことがあるの。▼~
:[メルセデス]|あら! 木の実を使ったお菓子、~
とっても美味しいわよね。私も大好きよ。▼~
生地に練り込んで焼くのもよし、~
蜂蜜に漬けて食べるのもよし、だわ~。▼~
:[シェズ]|まあ、母さんのお菓子はあなたのほど~
凝った代物じゃなかったわ。▼~
そう何度も食べたわけじゃないけど……~
不思議と味は覚えてるの。美味しかったわ。▼~
:[メルセデス]|こうして、その時の味を~
今でも覚えているなんて、素敵だわ。▼~
お母様との暮らしは、あなたにとって~
大事な思い出なのね~。▼~
:[シェズ]|うん、もう随分薄れちゃったけどね。▼~
:[メルセデス]|……ねえ、シェズ。~
昔に戻りたいって思うことは、ある?▼~
~
《選択》
-あると答える
-ないと答える
--「あると答える」を選択
:[シェズ]|戻れるものなら戻ってみたいわ。~
今の私なら母さんとも、もっと話ができる。▼~
けど、昔は昔よ。母さんも死んだわ。~
違うかしら?▼~
--「ないと答える」を選択
:[シェズ]|ううん、それはないわね。~
だいたい昔に戻る方法なんてないでしょ?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|そう……よね。▼~
:[シェズ]|どうしたの?急に浮かない顔して。▼~
:[メルセデス]|えっ? あ……ごめんなさい。~
私ったら、ちょっと上の空だったわ。▼~
:[メルセデス]|それよりこっちのお菓子も食べて~。~
お茶に合うように、甘めに作ったのよ。▼~
:[シェズ]|え、ええ……。~
それじゃ、ありがたく。▼~
***支援A [#ve73d54c]
:(見習いたちを見ているメルセデス)|
:[騎士見習い(女性)]|今日の訓練、疲れたなあ……。~
もう足がクタクタだよ。▼~
:[騎士見習い(男性)]|しゃんとしろよ。いつ僕たちが戦いに~
駆り出されるかもわからないんだぞ。▼~
:[騎士見習い(女性)]|そ、そうだったね。~
ちゃんと気を引き締めないと……。▼~
:[メルセデス]|………………。▼~
:(シェズが現れる)|
:[シェズ]|どうしたの? また上の空? 近頃、~
様子がおかしいわよ、メルセデス。▼~
:[メルセデス]|あら、そうかしら~……?~
元気がないってわけじゃないわよ。▼~
:[シェズ]|そう? 前にお菓子をご馳走になった時も~
だけど、何となく……寂しそうっていうか。▼~
:[メルセデス]|………………。……ふふっ。~
やっぱり、あなたにはわかっちゃうのね~。▼~
お友達と一緒にお菓子を食べたり……~
見習いの子たちの頑張る姿を見たり……▼~
ふとした瞬間に、この戦争が~
始まる前を思い出してしまうのよね。▼~
:[シェズ]|始まる前って……士官学校の思い出とか?▼~
:[メルセデス]|そうね。それから、弟とお母様と~
家族三人で暮らしていた頃のこと……▼~
王都の魔道学院で、お友達と机を並べて~
一緒にお勉強していた頃のことなんかも。▼~
あの頃もいろいろと大変だったけれど、~
戻れるのなら、戻りたいと思ってしまうの。▼~
:[シェズ]|そこまで感傷的なあなたは、珍しいわね。▼~
:[メルセデス]|ええ。私自身も、ちょっと意外だわ~。~
ずっと、流されるまま生きてきて……▼~
私は、何一つ自分の思いどおりになった~
試しなんてない、って思ってた。▼~
けれど……思い返してみれば、あの日々が~
どれだけ幸せだったか、思い知らされるの。▼~
こうやって昔を懐かしんでばかりでは、~
いけないとわかっているのだけれど……。▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-そんなことはないと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|そうね。昔には戻れないもの。~
なら、今に一生懸命なほうがずっといいわ。▼~
確かに戦争が起こっちゃってはいるけど、~
それでもこの日々が幸せなものだったと……▼~
未来の自分に誇れるような時間を、~
積み重ねてけばいいじゃない。▼~
:[メルセデス]|……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、強い人ね~。▼~
--「そんなことはないと答える」を選択
:[シェズ]|そんなことはないでしょ。感傷に浸るな、~
なんて決まりがあるわけでもないわ。▼~
思い出の一つや二つ、懐かしんだって~
誰も怒らないって。▼~
:[メルセデス]|
……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、優しい人ね~。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|とりあえず、そんな気持ちを独りで~
抱えるのをやめたらいいんじゃない?▼~
平和だった頃に戻りたい、ってのは~
簡単には叶わない夢だろうけど……▼~
一緒にご飯を食べて、あなたの弱音を~
聞くくらいなら私にもできるわ。▼~
:[メルセデス]|本当? とっても嬉しいわ。~
じゃあ……早速、お茶会をしましょうか。▼~
:[シェズ]|え、ええ、構わないけど……また?▼~
:[メルセデス]|ええ! この間、お給金を貰ったから~
またお菓子の材料を買ってきたのよ~。▼~
前にあなたとお菓子の話をしたでしょう?~
私も、木の実のお菓子を作りたくなって。▼~
:[シェズ]|ふふ……なるほど、それはいいわね。~
どんなお菓子が出てくるか、楽しみよ。▼~
**アネット [#g4837c2f]
***支援C [#g4d42a21]
:[シェズ]|ふう……今日も良い天気ね。~
絶好の鍛錬日和……▼~
:[アネット]|い……いたーっ!~
探したんだからね、シェズ!▼~
:[シェズ]|あら、アネット。~
朝っぱらから元気ね……どうしたの?▼~
:[アネット]|もうっ、どうしたもこうしたもないって!~
大変なことになっちゃってるんだよ!▼~
:[シェズ]|大変なこと……?~
私に関係がある話?▼~
:[アネット]|シェズ、あたしの歌、~
傭兵の人たちの前で歌ったでしょ!▼~
:[シェズ]|あなたの歌……?▼~
……ああ、もしかしてあれかしら。~
人面の馬がどうのこうのってやつ。▼~
:[アネット]|違う! いや、違わないんだけど!~
人面の馬なんかじゃないもん!▼
:[シェズ]|そう? 体の8割が馬、とか、~
そんな歌詞だったでしょ。▼~
気になって口ずさんでたら、傭兵の人たちに~
聞かれて……教えてあげた気もするわね。▼~
:[アネット]|宿営地を歩いていたら、どこからか~
あの歌が聞こえてきて驚いちゃったよ。▼~
あの歌は、あなたにしか~
聞かれてなかったはずなのに……。▼~
:[シェズ]|悪いわね、教えたらまずかった?~
面白い歌詞だと思ったんだけど。▼~
:[アネット]|……そう言ってもらえるのは嬉しいけど、~
あの歌詞はまだ完成してなかったの。▼~
あたし、自分で納得のいってる歌なら~
人前で歌っても恥ずかしくないんだけど……▼~
未完成の歌とか、納得のいってない歌を~
聞かれるのは恥ずかしいんだよ。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-疑問を呈する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|確かに、中途半端なものを~
見られたくはないわよね。▼~
私も、練習中の剣技は誰にも見せたくは……~
実際にはそうもいかないけど。▼~
:[アネット]|……そういうこと。だけど、~
もう広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|そういうものかしら?~
何事にも途中の段階はあるでしょ。▼~
むしろ他人が歌ってるのを聴いて、~
客観的に見直す機会にできるんじゃ。▼~
:[アネット]|それでもあたしは嫌なんだよ……はあ。~
けど、広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
~
《共通》
:[アネット]|おとなしく、みんなが忘れてくれるのを~
待つしかないかー……。▼~
:[シェズ]|ええと……悪かったわね。今からでも~
忘れるように、皆に言い聞かせたほうがいい?▼~
:[アネット]|だ、駄目だよ! そんなことしたら~
余計に不審がられるじゃない!▼~
:[シェズ]|それなら、あの歌をちゃんと完成させて、~
改めて広めるとか、どう?▼~
あなたは納得いってないみたいだけど、~
広まるってことは良い歌なんでしょ。▼~
:[アネット]|……確かに、あなたの言うとおりかも。~
歌詞を完成させちゃえばいいんだよね。▼~
:[シェズ]|そうそう。~
私は、今のままでも十分好きだけどね。▼~
***支援B [#pef0fd70]
:(会話する二人の傭兵)|
:[傭兵(女性)]|ねえ、あの曲の歌詞……何だったかしら?~
鷲獅子が天を駆ける、みたいな感じの……▼~
:[傭兵(男性)]|鷲獅子? 何となく曲の見当はつくが、~
うーん……俺が知ってるのとは少し違うな。▼~
何か、人面の馬が並んで、緑の草原を~
駆けていく……みたいな歌詞だったぞ。▼~
:[傭兵(女性)]|あら? 確かに言われてみれば~
そんな歌詞だったような気もするわね……。▼~
何だか不思議な歌詞だけれど、~
いったい誰が作った歌なのかしら。▼~
:(傭兵たちを見ているアネットとシェズ)|
:[アネット]|
……はあ。▼~
:[シェズ]|……なかなか上手くいかないものね。▼~
:[アネット]|そうだね……。▼~
ちゃんと歌詞を作り直したはいいけど、~
新しいほうは全然広まらないんだもの……。▼~
:[シェズ]|近頃じゃ、人面の馬は何かの暗喩だ、~
なんて考え出す人たちもいるみたい。▼~
人面の馬は知恵と野生の融合を表し、両方を~
備えた勇士の戦勝を祈念している、とか……▼~
あるいは、あの馬は女神の遣いか何かで、~
罪深き者を裁くために降り立った、とか。▼~
:[アネット]|何でこんなことに……そんな難解な意味を~
込めて歌ってたわけじゃないのになあ。▼~
あたしはただ、騎士の人たちが~
草原を駆ける姿を歌にしたくって……▼~
そこに、ドゥドゥーから教わった~
ダスカーの言い伝えを絡めただけなんだよ。▼~
:[シェズ]|それがどうして人面馬の歌になったのか、~
私にはさっぱりわからないけどね。▼~
:[アネット]|だからあれは人面馬じゃなくて、~
言い伝えの中に出てくる戦士なんだってば。▼~
:[シェズ]|わかったわよ。でも、皆すっかり~
古いほうの歌を気に入ってるんだし……▼~
もうこれでいいんじゃない?▼~
歌なんて、他人に聴かせたその時から、~
あなたの手を離れて広がってくものだし。▼~
:[アネット]|……適当なこと言って誤魔化そうと~
してるでしょ、シェズ。▼~
~
《選択》
-謝る
-否定する
--「謝る」を選択
:[シェズ]|それは……否定できないけど。ごめん。~
でも、どうしようもないのは事実よね。▼~
また新しい歌詞を作って皆に聴かせても、~
都合よく広まるかはわからないわ。▼~
:[アネット]|そうかもしれないけど……。▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|誤魔化してるつもりはないわ。~
私は本気でそう思ってるの。▼~
同じような葛藤を、今までの偉大な~
芸術家たちだって抱いてきたはずよ。▼~
:[アネット]|他の人がどうって問題じゃないんだよ……。~
もうどうしようもないんだろうけど……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ねえ、アネット。歌っていいものよね。~
いざって時に歌うと、力が湧いてくる。▼~
もしかするとあなたの歌も、戦場のどこかで~
戦ってる人の支えになってるかもしれない。▼~
:[アネット]|そうかなあ……。▼~
:[傭兵(女性)]|そういえば人面の馬って、何なのかしら。~
もしかしてそういう魔物か何か?▼~
:[傭兵(男性)]|そんな魔物の話は聞いたことがないな……。~
……地底から這い出した怪物とか。▼~
:[傭兵(女性)]|ちょっと、怖いことを言うのは~
やめてもらえる? 折角楽しい歌なのに。▼~
:[アネット]|はあ……。▼~
***支援A [#p83169b9]
:[シェズ]|アネット、こんな遅くまで何かの研究?▼~
:[アネット]|ううん、研究じゃないの。~
ちょっと、これを書いてたんだよね。▼~
:(楽譜)|
:[シェズ]|何、この黒い小虫が飛び回ってるような~
絵……。▼~
:[アネット]|絵じゃなくて楽譜だよ!~
虫はないでしょ、虫は。▼~
:[シェズ]|ごめん、ごめん……これが楽譜なのね。~
もしかして、また新しい歌を……?▼~
:[アネット]|そうだよ。良い曲が思い浮かんだから、~
忘れないうちに書き留めておきたくて!▼~
~
《選択》
-聴かせてほしいと頼む
-どんな曲なのか尋ねる
--「聴かせてほしいと頼む」を選択
:[シェズ]|良かったら、聴かせてくれない?~
どんな曲なのか気になるし。▼~
:[アネット]|駄目です。まだ歌詞が固まってないもの。~
方向性は何となく決まってるんだけどね。▼~
--「どんな曲なのか尋ねる」を選択
:[シェズ]|どんな曲なの? 楽譜は読めないから、~
まったく見当がつかなくて。▼~
:[アネット]|楽しい感じにしようとは思ってるよ。~
まだ歌詞のほうは固まってないけど。▼~
~
《共通》
:[アネット]|みんなの心の支えになるような……~
歌うだけで元気が出るような歌にしたいの。▼~
:[シェズ]|心の支えになる、ね。~
完成が楽しみだわ。▼~
:[アネット]|……ねえ、シェズ。~
あの騎士の歌のこと、覚えてる?▼~
:[シェズ]|騎士? ああ、あの人面馬……ごほん。~
騎士の歌ね。もちろん覚えてるわ。▼~
:[アネット]|あたしね、またあの歌を聞いたの。▼~
:[シェズ]|アネット……もう諦めない?~
元凶の私が言えた話じゃないけど……。▼~
:[アネット]|違うの。諦めるとかじゃなくって……~
傭兵の人がね。死に際に歌ってたんだ。▼~
全身傷だらけで、息も絶え絶えなのに、~
その歌を口ずさんで、楽しそうに笑ってた。▼~
すごく苦しいはずのに、どうして~
そんな顔ができるんだろうと思って。▼~
:[シェズ]|きっと、仲間と楽しく飲んで歌ってた時の~
ことでも思い出してたのよ。▼~
戦いが終わった後の宴はいつもそう。~
傭兵も騎士も入り交じって、歌って騒いで。▼~
:[アネット]|そう……かもね。その人を弔いながら、~
ずっと考えてたの。▼~
あの歌詞が広まったのは不本意だったし、~
正直なところまだ納得いってないけど……▼~
あの人が最期に寂しい思いをせずに~
済んだなら、それでよかったのかもって。▼~
:[シェズ]|言ったでしょ? アネットの歌は、~
誰かの支えになってるかもしれないって。▼~
きっとその傭兵の他にも、あなたの歌に~
救われた人はたくさんいるはずよ。▼~
かく言う私も、つらい時はあなたの面白い~
歌を思い出して、元気を取り戻してるから。▼~
:[アネット]|それ、要するに歌詞……~
……まあ、いっか。素直に喜んでおくよ。▼~
よしっ。だったらこれからも、~
いろんな歌を作らないとだね!▼~
:[シェズ]|その意気よ、アネット。……それで、その~
曲の歌詞はどんなものになる予定なの?▼~
:[アネット]|今のところ、仲間や友達と一緒に~
お料理を囲む歌にしようと思ってるんだ。▼~
美味しそうなお料理が次々出てきて、~
それをみんなで楽しく食べるの。▼~
:[シェズ]|聴いてるだけでお腹が空いてくるような、~
楽しい歌になりそうね。▼~
:[アネット]|そうでしょ?その後は、おかわりを~
作るために、食材を狩りに行くんだけど……▼~
:[シェズ]|……ん?▼~
:[アネット]|びっくりするほど大きな熊と出会って、~
仲間と一緒に死闘を繰り広げるの。▼~
:[シェズ]|熊との死闘……?~
楽しいご飯はどこへ……?▼~
:[シェズ]|……まあ完成を待つわ。~
出来上がったら、一番に聴かせて?▼~
:[アネット]|うん、約束するよ!▼~
**イングリット [#d0e01eaa]
***支援C [#k641bd4b]
:[シェズ]|……なるほど? ならイヴァン家は、~
ブレーダッド家の分家にあたるわけかしら。▼~
:[イングリット]|ええ。とは言っても、どの貴族も血統を~
辿れば大方親戚同士ではあるのですが。▼~
公爵はカロンの紋章を有しておられますし、~
先々代はフラルダリウスの小紋章を……▼~
そしてそのまた先代が、王家に連なり、~
ブレーダッドの紋章を持つ方だったとか。▼~
:[シェズ]|何でもいいから紋章があれば、~
家を継げるってこと?▼~
:[イングリット]|まあ、そうですね。昔は種類にも~
こだわっていたのでしょうが……。▼~
今や血は薄まり、他家との混血も進んだ。~
種類に拘泥している余裕もないのです。▼~
ただ、紋章は家に伝わる"英雄の遺産"を~
扱うために重要視されるものですから……▼~
保有する遺産に合った紋章を持つ者のほうが~
家督の継承順位は上になりますね。▼~
:[シェズ]|なるほど? あなたも嫡子だけど、持ってる~
紋章はガラテアとは別の家のものよね……?▼~
:[イングリット]|ファーガスのガラテア家は、レスターの~
ダフネル家から分かれる形で生まれました。▼~
ですので他家と比べて特殊というか……。~
そもそも、紋章持ちが家を継がない例も……▼~
:[シェズ]|ややこしすぎるわね、まったく!~
何で貴族の慣習ってのはいつも難しいのよ。▼~
:[イングリット]|難しくても、きちんと覚えなくては。~
あなたは陛下の側に控える将なのですから。▼~
教養を身に着けないと、あなたの部下は~
見くびられ、陛下の評判にも傷がつきます。▼~
~
《選択》
-反省する
-開き直る
--「反省する」を選択
:[シェズ]|ごめん、そうだったわ。だからこそあなたに~
「教えて」って頼んだのよね。▼~
--「開き直る」を選択~
:[シェズ]|仕方ないでしょ。~
私はしがない傭兵なんだから。▼~
:[イングリット]|今のあなたは責任ある立場でしょう?~
その言い訳は通用しませんよ。まったく。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……ええと、それで何の話だっけ。~
イングリットの紋章の話?▼~
嫡子で紋章も持ってるんだから、~
あなたはゆくゆくは家を継ぐのよね。▼~
でも、騎士に憧れてたって話はどこへ?~
当主をしながら騎士になるってこと?▼~
:[イングリット]|それはできませんよ。確かに、騎士として~
王を守るのは、幼い頃からの夢でしたが。▼~
:[シェズ]|あなたの兄弟は紋章を持ってないんだっけ。~
誰かに継いでもらえないの?▼~
:[イングリット]|上の兄は、いざとなったら自分が家督を~
継いでもいいと言ってくれてはいます。▼~
結局は、本人の意志と家の裁量ですからね。~
紋章を持つ子が家を継ぐのが普通ですが……▼~
例外も皆無ではありません。……とはいえ、~
遺産を手に人々を守るのが王国貴族の本懐。▼~
それに、父だけでなくガラテア領の人々も、~
当然、私が家を継ぐのを期待しています。▼~
:[シェズ]|私は王国の生まれじゃないから、正直よく~
わからないけど……そういうものかしら。▼~
領主の立場からでも、王を守るために~
できることはあると思うけど。▼~
:[イングリット]|……どういうことでしょうか?▼~
:[シェズ]|いえ、ある傭兵のことを思い出してね。~
今度教えてあげるわ。▼~
***支援B [#i811816b]
:[シェズ]|イングリット、良いところに。~
“トビアス傭兵団”って知ってる?▼~
:[イングリット]|何です、藪から棒に。~
トビアス…………どこかで聞いたような気もしますが。▼~
:[シェズ]|あれ、知らないのかしら。ベルラン団長の~
話も、あんまり信用ならないものね。▼~
私が昔いた傭兵団の団長が、まだ子供の頃に~
身を置いていた一団らしいんだけど……▼~
そこの団長は、とある領主に忠誠を尽くし、~
領主からも重臣として扱われたっていうの。▼~
:[イングリット]|珍しいですね。傭兵と雇用種とは、普通~
金銭で結ばれた関係に留まるものですが。▼~
:[シェズ]|どうやらその傭兵団は戦いだけじゃなくて、~
城下の発展にも尽力したみたいでね。▼~
例えば、剣や弓を置いて鍬を持ち、~
荒れた貧しい土地を必死で開墾したとか……▼~
財政難で苦しむ貴族のためにと、~
街で店を開いて商売を始めたとか。▼~
:[イングリット]|最早、傭兵の域を超えているような……。~
それとも、傭兵としては普通なのですか?▼~
:[シェズ]|まさか。戦いが生業の傭兵に~
そんな仕事を頼んでくる人はいないわ。▼~
仕事を頼んだその領主も、受けた傭兵も~
どちらも型破りだったってことよ。▼~
:[イングリット]|流石にそうですよね。開墾や商売をする~
傭兵団なんて、前代未聞だと思います。▼~
:[シェズ]|結局、その団長は領主と固い絆で結ばれ、~
“片腕”とまで呼ばれるようになったわ。▼~
つまり「傭兵」とか「領主」とか、~
肩書きに縛られる必要はないってこと。▼~
傭兵だって、雇い主のためにと~
武器を置いて農民まがいの仕事をしたのよ。▼~
領主がどんな仕事をしたって、~
私はそこまでおかしいとは思わないけどね。▼~
:[イングリット]|……ふふ、なるほど。そうして、~
先日の話に繋がるというわけですね。▼~
ありがとうございます、シェズ。~
自分なりに、考えてみようと思います。▼~
《選択》
-応援する
-期待する
--「応援する」を選択
:[シェズ]|うん。答えを探すのは大変だろうけど、~
私でよければ相談にも乗るわよ。▼~
--「期待する」を選択
:[シェズ]|ええ。あなたがどんな答えを出すか、~
期待して待ってるわね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|何はともあれ、団長の昔話が~
イングリットの役に立ったなら良かったわ。▼~
私もトビアス傭兵団の話を聞いた時は、~
そんな話があるのかと思ったもの。▼~
:[イングリット]|え、本当に……。トビアス、トビアス……~
やはりどこかで聞いたような……。▼~
……そうだ! その領主というのは、~
もしや祖母のことではありませんか?▼~
:[シェズ]|あなたのお祖母さん? というとたぶん、~
先代のガラテア伯……よね?▼~
:[イングリット]|はい。よく覚えてはいませんが、~
祖母の友人がそんな名前だったような。▼~
あのご老人が傭兵団長だったなんて、~
にわかには信じがたい話ですが。▼~
:[シェズ]|もしそうだったなら、やっぱり~
よっぽど重用されてたんじゃない?▼~
こんな形で話が繋がるとは、~
不思議な縁を感じるわね。▼~
:[イングリット]|ふふ……そうですね。▼~
***支援A [#jc274720]
:[シェズ]|イングリット、~
街中をふらついてるなんて珍しいわね。▼~
:[イングリット]|……! ……い、いえ、少し視察を。~
あなたこそ、買い物か何かですか?▼~
:[シェズ]|うん、さっきドゥドゥーに~
食材の買い出しを頼まれたの。▼~
:[イングリット]|そ、そうでしたか。食材を買うなら、~
川の向こうの通りが良いと思いますよ。▼~
:[シェズ]|……どうしたのよ、慌てて。~
隠れて何かやってたの?▼~
:[イングリット]|い、いえ! 本当に何も!~
こ、この街なら何でも揃いそうですよね。▼~
:[シェズ]|ええ。この辺は、王国の中でも~
栄えてるほうよね。▼~
:[イングリット]|
はい。あまり豊かな土地でないのは、~
ガラテア領とも変わりないのですが……▼~
美しく整備された街並みといい、人々の~
活気といい、まるで別の国に来たようです。▼~
鍛冶屋が軒を連ねる通りは壮観でしたよ。~
それに、露店からは美味しそうな香りが……▼~
……ではなくて。~
本当に、活気に溢れた良い街だと感じます。▼~
~
《選択》
-同意する
-露店に誘う
--「同意する」を選択
:[シェズ]|そうね、私も同感よ。~
街の活気の割に治安も良いようだし。▼~
:[イングリット]|ふふ、私もガラテアの次期当主として、~
参考にすべきことがたくさんありそうです。▼~
--「露店に誘う」を選択
:[シェズ]|露店に行ってみる? 食べ歩きを~
したところで、誰も何も言わないわよ。▼~
肉の串焼きもあったし、今の季節だと~
果物や魚なんかも美味しいんじゃない?▼~
:[イングリット]|まあ、本当ですか!~
それは是非とも食べてみたいもの……▼~
あ……いえ。これでも一応、~
ガラテア家の次期当主ですので……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ガラテア家の次期当主、ね。~
前にした話、答えは見つかったの?▼~
:[イングリット]|いえ、まだ。私が今日ここへ来たのも、~
その答えを探すためです。▼~
……騎士として、陛下を側でお守りするのが~
私の夢……私の大事な人の、職務でした。▼~
彼と同じ騎士になれなくとも、~
彼のように陛下を守ることはできるはず。▼~
例えば、家を挙げて農業を学び……~
兵士たちと、王領の耕作に出向くとか。▼~
:[シェズ]|あら、それは面白そう。~
領主自ら、他家の領地を耕しに行くのね。▼~
確かに、そうして王領が豊かになったら、~
王家に不満を持つ人たちも減るだろうし……▼~
結果的には、王を守ることに~
繋がってくのかもしれないわ。▼~
~
《選択》
-応援する
-雇ってくれと頼む
--「応援する」を選択
:[シェズ]|何にせよ、あなたが自分で選んだ道なら、~
私は友として全力で応援するだけよ。▼~
:[イングリット]|では折角ですし、私が家督を継いだ暁には~
あなたにも手伝ってもらいましょうか。▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|何でそうなるのよ。領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買ってって?▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
:[シェズ]|冗談よ。でも、応援したい気持ちは~
本物だから。頑張ってね、イングリット。▼~
--「雇ってくれと頼む」を選択
:[シェズ]|それなら、もしイングリットが~
ガラテア伯爵の位を継いだ暁には……▼~
私も雇ってもらおうかしら。~
前に話した、トビアス傭兵団みたいに。▼~
:[イングリット]|あら、その時には私の片腕として、~
いろいろと働いてもらいますよ?▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|任せといて。何なら領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買ってきてあげるわ。▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
……けれど、ありがとうございます。~
ふふ。その言葉、覚えておいてくださいね。▼~
**ロドリグ [#c9f8ae82]
***支援C [#t8b44d20]
:[ロドリグ]|これはこれは、シェズ殿。~
王国での生活には、もう慣れましたかな。▼~
:[シェズ]|それなりには。元々、傭兵の仕事で~
ファーガスに来たこともあったし。▼~
でも、王都ほど北のほうで生活したのは~
初めてだから、戸惑うことは多かったわ。▼~
外は毎日吹雪いてるし、部屋は寒いし、~
雪が積もれば外にも出られないし……▼~
一晩寝てる間に積もった雪で、部屋の扉が~
開かなくなった時には死ぬかと思ったわ。▼~
:[ロドリグ]|言葉にすれば笑い話のようですが、真冬の~
ファーガスは危険と隣り合わせですからな。▼~
シェズ殿、どうですか。~
冬や雪が嫌いになりましたかね。▼~
~
《選択》
-好きだと答える
-嫌いだと答える
--「好きだと答える」を選択
:[シェズ]|好きか嫌いかと言われれば、好きよ。確かに~
雪は厄介者に違いないんだろうけど……▼~
雪の積もった街並みは本当に綺麗だったわ。~
他の国では見られない眺めよね。▼~
:[ロドリグ]|はは、私も子供の頃はそう思ったものです。~
年を食うと億劫な気持ちが勝っていけない。▼~
--「嫌いだと答える」を選択
:[シェズ]|嫌い、かな。~
あんなに雪が降ったら、皆大変でしょ。▼~
昔は綺麗だと思うこともあったけど、~
あれは物珍しさのせいだったみたいね。▼~
:[ロドリグ]|私も正直、雪は好きではありません。~
冬の寒さは多くの命を奪っていきますしね。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|ですが、そんな雪深い土地でも~
我々にとっては無二の故郷ですから……▼~
最大限の工夫をし、折り合いをつけて、~
楽しみながら生きていくべきなのでしょう。▼~
:[シェズ]|工夫……冬場は伝令が馬じゃなく天馬に~
乗ってるのなんかも、その一つなのよね。▼~
:[ロドリグ]|ええ。冬の空を駆ける天馬の姿は、~
ファーガス特有のものだと思いますよ。▼~
天馬はいくら雪が積もっていても、~
足を取られずに飛べますからね。▼~
うちの倅は小さい頃、あの天馬を追いかけ、~
あろうことか陛下を連れて冬の山に入り……▼~
危うく遭難しかけたのです。~
……あの時は心臓が止まるかと思いました。▼~
:[シェズ]|あのフェリクスも、子供の頃は~
そんな無邪気な人だったのね。▼~
:[ロドリグ]|くく、危なっかしさは昔のままですよ。~
今でこそあんなひねくれた性格ですがね。▼~
若いうちから公爵位なんぞに就いて、~
あれこれと気苦労が絶えないことでしょう。▼~
:[シェズ]|でも、そこまで心配しなくても、~
彼も彼なりに頑張っていくでしょ。▼~
:[ロドリグ]|そうですね。いやあ……私のほうが~
子離れできていないだけかもしれません。▼~
……今冬のファーガスは寒さだけでなく、~
戦禍にも見舞われることになります。▼~
冬の間、北部での調練は困難を極めますし~
スレンへの対処を怠るわけにもいきません。▼~
領地の経営も厳しくなるはず。あれが、~
上手く乗り切ってくれればよいのですがね。▼~
:[シェズ]|次の冬……ね。その頃には、~
この戦争も終わっているといいけど……。▼~
***支援B [#w61f96cc]
:[シェズ]|ねえ ロドリグさん。~
聞いてくれる?▼~
:[ロドリグ]|どうしたのです、シェズ殿。~
そんな真剣な顔をして……。▼~
:[シェズ]|結局、今年の冬は戦いに~
明け暮れることになっちゃったわ。▼~
けど、もしも戦いが次の冬までに~
一段落して、北に帰れてたら……▼~
:[ロドリグ]|……帰れていたら?▼~
:[シェズ]|雪玉をぶつけ合って、遊んでみたいの。▼~
ディミトリから聞いたけど、ファーガスの~
子供たちは、冬の間そうやって遊ぶのよね?▼~
実を言うと、まだやったことがなくて。~
折角王国にいるんだからやってみたいのよ。▼~
:[ロドリグ]|……ははは! なるほど、良いですね!~
あれはなかなか奥の深い遊びですよ。▼~
いくつかの陣営に分かれて戦えば、~
戦術の重要性が増し、面白くなるんです。▼~
:[シェズ]|戦術……雪玉をぶつけ合うだけなのに、~
相当本気でやってたのね……。▼~
:[ロドリグ]|私がまだ幼い頃、私と先王陛下、辺境伯の~
3人で、 腕を競ったことがありました。▼~
同じ年頃の従士たちをそれぞれに~
引き連れて冬の山に入り、戦ったのですよ。▼~
:[シェズ]|ふふ……楽しそう。~
戦いの行方はどうなったの?▼~
:[ロドリグ]|まず、最初に餌食になったのは私でした。~
静かに敵の出方を窺っていたのですが……▼~
先王陛下は、従士たちを適当に戦わせ、~
一人で敵将……私に奇襲をかけてきました。▼~
結局誰もあいつを仕留めることはできず、~
当たり前のように敗北を喫しましたね。▼~
:[シェズ]|流石はディミトリの父さんというか、~
一人で斬り込みたがるのは同じなのね……。▼~
:[ロドリグ]|はは、あそこまで行くと、もう悔しいとか~
そういう気持ちも湧いてこないものです。▼~
問題は辺境伯……マティアスのほうです。~
彼は昔から非常に性格の悪い男でして……▼~
森の中の至るところに伏兵を仕掛け、~
先王陛下を待ち構えていました。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|雪遊びで伏兵? ……シルヴァンが~
悪知恵の働く人なのも頷けるわね。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|それで、どうなったの?▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|マティアスの性格は皆知っていましたから、~
先王陛下も伏兵を避けて進んだそうです。▼~
そしてとうとう、 大将同士が~
相見えたはいいものの……。▼~
私たちよりだいぶ年長のグンナル……~
今のガラテア伯が、やってきたのです……!▼~
私たち3人は彼に首根っこを掴まれ、~
雪山は危ないと連れ戻されましてねえ。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|流石はイングリットの父さんね。~
結局、決着はつかなかったってことかしら。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|それは3人ともがっくりきたでしょうね。~
ふふ、しっかりオチまでついちゃって。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|もう何十年も昔の話ですが、~
今でも忘れがたい思い出ですよ。▼~
今冬、もし雪山へ遊びに行くのなら、~
その時は是非、私にも見学させてください。▼~
~
《選択》
-是非にと答える
-参加しないのか聞く
--「是非にと答える」を選択
:[シェズ]|ええ、その時には絶対に声をかけるわ。~
まあ戦争が終わってるのが一番なんだけど。▼~
:[ロドリグ]|ははは、戦争が終わっていたならいたで、~
その時は羽を伸ばして遊び倒すべきですよ。▼~
--「参加しないのか聞く」を選択
:[シェズ]|あなたは参加しなくていいの?~
ディミトリや辺境伯に話を通しておけば……▼~
まったく同じ相手とはいかないけど、~
昔の雪辱を果たせるかもしれないわよ。▼~
:[ロドリグ]|む……なるほど、確かにそれはそうですね。~
では、その時には是非参加させてください。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|冬を迎えるのは気が重かったのですが~
少しばかり、楽しみになってきましたよ。▼~
***支援A [#q013278b]
:[シェズ]|ロドリグさん、本を探してるの?▼~
:[ロドリグ]|ええ。『キッホル用兵総論』をね。~
ちょっと参考にしたいと思いまして。▼~
:[シェズ]|『キッホル用兵総論』……確か士官学校に~
いた頃、チラッと読んだ気もするけど。▼~
もしかして、次の作戦の準備?▼~
:[ロドリグ]|
ええ、まあ……少しね。▼~
:[シェズ]|どうしたの、ロドリグさん。あなたにしては~
珍しく、歯切れの悪い返事ね。▼~
:[ロドリグ]|シェズ殿、ジェラルト傭兵団と~
戦った時のことを覚えていますか?▼~
~
《選択》
-覚えていると答える
-記憶が曖昧だと答える
--「覚えていると答える」を選択
:[シェズ]|あんなに激しい戦いだったのよ。~
忘れられるわけないでしょ?▼~
:[ロドリグ]|そうですね。あの戦いがあったからこそ、~
傭兵団の人々も加わってくれたわけですし。▼~
--「記憶が曖昧だと答える」を選択
:[シェズ]|
正直、戦いの間は無我夢中だったから、~
詳しいことは覚えてないのよね。▼~
:[ロドリグ]|
激しい戦いでしたし、無理からぬことです。~
あの戦場で生き延びただけでも立派ですよ。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|何とか戦いの主導権を握れましたが、~
一つ間違えれば容易に大敗したでしょう。▼~
もしそうなれば、本陣を預かっていた私も~
命を落としていたかもしれません。▼~
:[シェズ]|……確かに、危ない戦いではあったわね。~
常に綱渡りを強いられてた感じで。▼~
:[ロドリグ]|一応は兵を率いていた身ですから、~
ああも巧みな用兵を見ると悔しくてね。▼~
もっと大局を見て敵の動きを読まねばと、~
偉大な先達の知恵を借りていたのですよ。▼~
:[シェズ]|真面目なのね、ロドリグさんは。~
もう十分経験豊富なのに、向上心もあるし。▼~
:[ロドリグ]|ただ負けず嫌いなだけですよ。~
私には辺境伯のような悪辣さはなく……▼~
先王陛下のように、たった一人で~
戦況を覆す出鱈目な武勇もない。▼~
だから一つでも多くの定石を学ぶのです。~
知恵者にも武辺者にも、勝てるようにね。▼~
:[シェズ]|
前にあなたは、自分とフェリクスは~
そこまで似てないって言っていたけど……▼~
そうして自分を高める努力を怠らない~
ところは、フェリクスと瓜二つよ。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもね。~
ディミトリもシルヴァンも、フェリクスも。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもね。~
ディミトリも、フェリクスも。▼~
:[シェズ]|そうして時間をかけて積み上げてきた~
努力が、あなたの強さの理由なんじゃない?▼~
:[ロドリグ]|はは。ここは謙遜せず、素直に受け取って~
おきましょう。ありがとうございます。▼~
:[シェズ]|もしかして今のあなたなら、辺境伯や~
先王と戦っても、勝てるかもしれないわよ。▼~
:[ロドリグ]|いや、それはどうだか。昔の私にとって、~
彼らの背中は遠かったですからねえ……。▼~
そして辺境伯はともかく、少なくとも~
先王陛下の背中は永遠に遠いままです。▼~
:[シェズ]|……死んじゃった人を追い越すことは、~
できないからね。▼~
:[ロドリグ]|けれど……だからこそ、学び続けるのです。~
永遠に届かない者の背中を目指して、ね。▼~
:[シェズ]|……よし。だったら今度は私が、~
あなたの背中を追わせてもらおうかしら。▼~
いつか必ず追いついてみせるから、~
それまで死なないでよ、ロドリグさん。▼~
:[ロドリグ]|おっと、ならば簡単に追いつかれないよう~
私も努力を重ねねばなりませんね。▼~
:[シェズ]|……さて、『キッホル用兵総論』よね?~
ちょっと詳しそうな人に聞いてくるわ。▼~
:(シェズが去る)|
:[ロドリグ]|……次の冬には、故郷に帰れるだろうか。▼~
**セテス [#d630f76d]
***支援C [#wc0b0f73]
:[セテス]|……シェズ。~
君の活躍は耳にしている。▼~
:[シェズ]|それは、どうも。▼~
:[セテス]|まだ若いのに大したものだ。士官学校で~
学び続けられなかったことが惜しまれる。▼~
級友たちと共に切磋琢磨し、幅広い知識と~
経験を身につけることができていれば……▼~
君は、フォドラの未来を左右するほどの~
重要な人材に成長していたかもしれんな。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[セテス]|どうした、押し黙って。~
何か思うところでもあるのか?▼~
:[シェズ]|……あなたたちは、正直なところ~
私をどう思っているの?▼~
私が不思議な力を持ってるのは、これまで~
一緒に戦ってきてわかってるでしょ。▼~
あなたもレアさんも、私が怪しい人じゃ~
ないか、疑ってるんじゃない?▼~
:[セテス]|……そうだな、まだ君のことを~
心から信頼するには至っていない。▼~
君の力は、紋章の力とは性質を異にする。~
言い方は悪いが、得体の知れない力だ。▼~
君自身に危険な思想がなかったとしても、~
トマシュのような者に操られたとしたら?▼~
:[シェズ]|そんな仮定の話をされてもね。けど、急に~
誰かを傷つける可能性は否定できないわよ。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、大司教や、~
我が妹のフレンになるかもしれない。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、~
大司教になるかもしれない。▼~
~
《共通》
:[セテス]|たとえ僅かでも、そういう可能性があれば、~
私は君を警戒しなくてはならない。▼~
帝国は、教団が人々を欺き、私腹を~
肥やしていたなどと喧伝しているが……▼~
大司教がフォドラの平穏を守るために、~
ずっと心を砕いてきたのは事実だ。▼~
このフォドラに住まう多くの民は、~
大司教を心の支えとして生きている。▼~
万に一つも、あの方を失うようなことが~
あってはならないのだ……。▼~
:[シェズ]|あなたの言うことがすべて真実だとして、~
私に、どうしてほしいわけ?▼~
ここを出てけって言うなら無理よ。~
ディミトリや仲間に迷惑がかかっちゃう。▼~
:[セテス]|君は国王の信頼も厚いようだからな。~
もちろん、出ていけと言うつもりはない。▼~
ただ……大司教には、~
近づかないでもらいたい。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|フレンとは同じ軍で活動している以上、~
難しいだろうが……なるべく距離を。▼~
~
《共通》
:[セテス]|君にとっては不愉快な話だと思うが……~
承知してもらえないだろうか?▼~
~
《選択》
-承知する
-保留する
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
-大司教は可能だがフレンは無理と言う
--「承知する」を選択
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|わかったわ。大司教には近づかないし、~
フレンについても気をつけるわよ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|わかったわ、大司教には近づかないって。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
--「保留する」を選択
:[シェズ]|話はわかったけど、約束はできないわよ。~
なるべく気をつけるけどね。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
--「大司教は可能だがフレンは無理と言う」を選択
:[シェズ]|大司教については気をつけるけど、フレンは~
無理でしょ……。過保護すぎない?▼~
:[セテス]|いや、そうは言ってもだな。~
フレンの兄としても、妹の身は守らねば……▼~
~
《共通》
:[シェズ]|まあいいわ。私自身、私の力の正体が~
何なのかわかってないのよ。▼~
この先、私の身に何が起こるのかは、~
自分でも皆目見当がつかないしね。▼~
:[セテス]|……いつか、君の力の正体が~
わかるといいな。▼~
:[セテス]|私に協力できることがあれば、~
何なりと言ってくれ。▼~
:[シェズ]|ええ、ありがと。▼~
***支援B [#vfc94283]
(※支援会話なし)
***支援A [#cc8fb972]
:[セテス]|………………。▼~
:(シェズが歩いてくる)|
:[シェズ]|セテスさん、遠い目をしてどうしたの?▼~
:[セテス]|ん? ああ、君か……。ガルグ=マク~
大修道院のことを考えていたんだ。▼~
:[シェズ]|そっか……ちょうどこの方角よね、~
大修道院があるのは。▼~
:[セテス]|ああ、距離はそう遠くないというのに、~
手の届かない場所になってしまった。▼~
:[シェズ]|よくは知らないけど、あそこはセイロス教に~
とって大事な場所だったんでしょうね。▼~
:[セテス]|我々の活動の拠点であるばかりでなく、~
多くの聖人たちがあの場所で眠っている。▼~
ガルグ=マク大修道院は、~
かけがえのない聖地なのだよ。▼~
それに……私やフレンにとっても、~
大切な場所だった。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|あなたたち、兄妹にとっても?▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|フレンが生きてるうちに、~
奪還は叶わなかったってことかしら……。▼~
:[セテス]|ああ、そうだ。私にとって、~
ただ一人の家族だった。▼~
~
《共通》
:[セテス]|訳あって、フレンとは長らく二人で、~
フォドラ各地を転々として暮らしていた。▼~
その後、大司教から誘いを受けたことで、~
ようやく安住の地を得たはずだった。▼~
それが、いとも容易く奪われるとは……~
私たち兄妹にとって、痛恨の極みだよ。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|そう。いつか取り戻せあるといいわね。~
私も力を尽くすわ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|それが、いとも容易く奪われ、そして……。▼~
:[シェズ]|だとしても、いつか取り戻せるといいわね。~
私も力を尽くすわ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|あ……もちろん、大司教には、~
近づかないようにするけど……。▼~
:[セテス]|……申し訳ない。あの時は、私も立場上、~
ああ言うほかなかった。▼~
だが、個人的な見解で言うならば、~
君の心に邪なところはないと思っている。▼~
君の力の正体が何であれ、強く清廉な心で~
その力を御してくれると信じているよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-懐疑的になる
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|とうとう私を信頼してくれるってこと?~
嬉しい話ね。▼~
--「懐疑的になる」を選択
:[シェズ]|ふうん、前とは随分、態度が違うわね。▼~
ようやく私を信頼してくれるように~
なったってわけ?▼~
~
《共通》
:[セテス]|ああ。君が味方でいてくれてよかったと~
心から思っている。▼~
君を疑っておいてこんなことを言うのも~
憚られるが……君の力が必要なのだ。▼~
これからも我々に力を貸してほしい。~
教団と、フォドラの未来のために。▼~
:[シェズ]|ええ、任せてくれる?▼~
**フレン [#lc527a43]
***支援C [#u68be2c8]
(※支援会話なし)
***支援B [#we6d0bc6]
:[フレン]|あら、シェズさん。~
今日も素敵なお召し物ですのね。▼~
:[シェズ]|いえ、いつもと変わらないし、むしろ~
薄汚れていて恥ずかしいくらいよ……。▼~
:[フレン]|ま、ご謙遜。その埃っぽいところが、~
野性的でとってもお似合いですわよ?▼~
:[シェズ]|埃っぽい……。▼~
~
《選択》
-喜んでみせる
-悲しくなる
--「喜んでみせる」を選択
:[シェズ]|似合ってるなら、まあ喜んでおくわ。~
少し汗臭くなってきたけど……▼~
--「悲しくなる」を選択
:[シェズ]|はは……部屋に戻って着替えようかしら。~
臭くなる前に、これは洗濯しないと……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……あれ? 変わった匂いがするわね。~
フレン、何かつけてるの?▼~
:[フレン]|おわかりになって? 今、巷で流行りの~
香料を、お友達に頂いたんですのよ。▼~
:[シェズ]|へえ、こんな殺伐としたご時世に、~
香料なんてものが流行ってるのね。▼~
:[フレン]|こんなご時世だからこそ、ですわ!~
心まで殺伐に呑まれたら負けですわよ?▼~
~
《選択》
-賛同する
-自分もつけたいと言う
--「賛同する」を選択
:[シェズ]|負け……ってのは、よくわからないけど、~
悪くないとは思うわね。そういうの。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし。~
普段は少しでも気分良く過ごしたいわ。▼~
--「自分もつけたいと言う」を選択
:[シェズ]|そうよね! 私にも分けてくれない?~
流行りに乗ってみるのも悪くないわ。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし、~
私も気分転換してみたくて。▼~
:[フレン]|いいですわよ。後で、お持ちしますわね。~
少しでも気分良くお過ごしになって。▼~
~
《共通》
:[フレン]|それに、巷の流行りものを持っていると、~
お友達との会話も弾みますのよ?▼~
そうですわ! これからわたくしと一緒に~
街へ出て流行りものを探しませんこと?▼~
今日はもうご予定はありませんでしょ?~
さあさ、行きましょ、行きましょ!▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。街)|
:[フレン]|さ、次は……あ、あそこの露店にも~
可愛いものがありそうですわね!▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|ちょっと、まだ見るの?~
そろそろ帰らないと、セテスさんが……。▼~
:[フレン]|大丈夫、お兄様はお仕事中ですもの。~
今日は特に忙しいんですって。▼~
実は、こうして街に出てお買い物をするの、~
すっごくすっごく久しぶりなんですのよ。▼~
:[シェズ]|セテスさんが許してくれないの?~
あの人、フレンに厳しそうだものね。▼~
:[フレン]|そうなんですの。わたくしのことが~
心配で心配で仕方ないみたい。▼~
もし仮にあなたが殿方だったら、~
知られただけで大変なことになりますわね。▼~
~
《セテスが死亡》
:[フレン]|もしお兄様がご存命であれば、殿方と二人~
なんて……許してくださらなかったかも。▼~
内緒で出かけて後で知られたら、~
きっと大変なことになったでしょうね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|大変なこと……?▼~
:[フレン]|そんなことより、お買い物を続けましょ?~
流行りもの、まだまだあるはずですわよ。▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|大丈夫なの? 勝手に街に繰り出してるのが~
セテスさんの耳に入ったら……。▼~
:[フレン]|わざわざお兄様に告げ口する人なんて、~
たぶんいないと思いますわよ?▼~
お兄様は怖い人だと思われているらしくて、~
気軽に話せる人はほとんどいませんもの。▼~
:[シェズ]|なるほど……~
なら、もう少しフレンに付き合うわ。▼~
~
《セテスが死亡》
:[シェズ]|わかったわ。セテスさんの分も、~
フレンに付き合うわね。▼~
~
《共通》
:[フレン]|ま! わたくしがシェズさんに~
付き合って差し上げているのではなくって?▼~
:[シェズ]|え? そうだったの?▼~
:[フレン]|流行りものを身に付けて、滅入った気分を~
明るくしたいって仰ったでしょう?▼~
:[シェズ]|そうだったっけ……?▼~
:[フレン]|そうでしたわよ?~
さあさ、次はあちらへ参りましょう!▼~
:(フレンがどこかに行く)|
:[シェズ]|……楽しそうなとこに水を差すのも悪いし、~
まあいいかしら。▼~
***支援A [#sc3c090c]
:(会話するフレンとセテス)|
:[フレン]|……どうしても駄目ですの?▼~
:[セテス]|私を困らせないでくれ、フレン。~
お前のためを思って言っているのだ。▼~
:[フレン]|…………。▼~
:(暗転)|
:(シェズがフレンのところにやってくる)|
:[シェズ]|ん? フレン、どうしたの?~
浮かない顔をしてるけど。▼~
:[フレン]|お兄様に、もう外を出歩いては駄目だと~
念押しされてしまいましたの。▼~
:[シェズ]|それは前々から言われてたことでしょ。~
気づかれなきゃいいんじゃないの?▼~
:[フレン]|いえ、お兄様は本当にわたくしのことを~
心配してくれているので、もう……。▼~
:[シェズ]|そっか……今の教団は敵も多いし、~
仕方ないかもしれないわ。▼~
:[フレン]|……わたくしね、ずっと人里離れた場所で、~
お兄様と二人きりで暮らしてたんですの。▼~
その後、ガルグ=マク大修道院に来て……~
そこには、たくさんの人がいて……▼~
たくさんお友達を作って、外の世界のお話も~
たくさん聞けると、期待してたんですのよ?▼~
それなのに……士官学校の皆さんとも~
あまり親しくなれないうちに……▼~
:[シェズ]|いろいろ事件が起こって、~
すぐに学校は休止になったものね。▼~
:[フレン]|……以前、シェズさんと、街へ~
流行りものを探しに行きましたでしょ?▼~
わたくしね、あの時、すっごくすっごく~
楽しかったんですのよ。▼~
だからまた一緒にお買い物に行ける日を、~
楽しみにしていたんですの。それなのに…▼~
……もう、諦めたほうが~
良いのかもしれませんわね。▼~
:[シェズ]|フレン……。▼~
~
《選択》
-諦めないよう言う
-同意する
--「諦めないよう言う」を選択
:[シェズ]|簡単に諦めちゃ駄目よ。~
たかだか外を出歩くってだけの話でしょ?▼~
:[フレン]|その、たかだかな事が、~
わたくしにはとても難しいのですわ。▼~
--「同意する」を選択
:[シェズ]|教団の敵対勢力がどこに潜んでいるかも~
わからないわ。今は諦めたほうがいいわね。▼~
:[フレン]|やっぱり、そうですわよね……。▼~
~
《共通》
:[フレン]|お兄様も、教団がこんなことになって、~
毎日心労が絶えないはずですもの。▼~
その上、わたくしのことなんかで~
心配を増やすわけにはいきませんわ。▼~
:[シェズ]|優しいわね、フレンは。~
でも、いずれ状況は変わるわ。▼~
:[フレン]|そうでしょうか?▼~
:[シェズ]|それはそうよ。~
永遠に続く戦争なんてありえないでしょ?▼~
戦争が終わって、フォドラが平和になれば、~
外を出歩くくらい何でもなくなるわ。▼~
:[フレン]|それなら、もしそういう日が来たら、~
また一緒に街へ出かけていただけますか?▼~
:[シェズ]|もちろん、喜んで付き合うわよ。~
いえ、付き合ってもらう、だったかしら?▼~
:[フレン]|ふふ、いつかそういう日が来るなら、少し~
我慢するくらい、何でもありませんわね!▼~
:[フレン]|あなたが殿方でなくて良かったですわ!▼~
:[シェズ]|殿方?ああ、セテスさんが……▼~
:[フレン]|ええ。戦争が終わっても、殿方と出歩くのは~
許してくれそうにありませんもの。▼~
:[シェズ]|でもそれじゃいつまでたっても、男の人と~
仲良くなれないじゃない。それでいいの?▼~
:[フレン]|よくはありませんが、お兄様に知られたら~
きっと大変なことになってしまいますわ。▼~
~
《選択》
-手伝おうと言う
-諦めるのを提案する
--「手伝おうと言う」を選択
:[シェズ]|なら、あなたがこっそり出歩くのを~
手伝ってあげるわ。▼~
:[フレン]|まあ、本当ですの!?~
流石はシェズさんですのね!▼~
--「諦めるのを提案する」を選択
:[シェズ]|それは、私にはどうにもできないわね。▼~
諦めたら……
:[フレン]|まあ、そんなことを仰るの? でしたら、~
あなたと二人で出歩くしかありませんわね。▼~
**カトリーヌ [#s3c4db63]
***支援C [#k01038ad]
:[カトリーヌ]|はあ……困ったもんだ。▼~
:[シェズ]|カトリーヌ、どうしたの?~
カロン伯の後ろ姿が見えたけど。▼~
:[カトリーヌ]|ああ。ちょっと父様と、今後の話をな。▼~
教団の兵を借りたいって言われたが、~
アタシの独断じゃどうにもならなくてね。▼~
レア様かディミトリに言えば済む話なのに、~
何でわざわざアタシに相談するかな。▼~
:[シェズ]|ちょっと待って。父様?~
カロン伯が?▼~
:[カトリーヌ]|そうだよ。あれ?~
アンタは知らなかったっけ……。▼~
もう隠しても仕方ないからはっきり言うが、~
アタシは、ファーガスのカロン伯の娘だ。▼~
:[シェズ]|そうだったのね。言われてみれば、~
あなたはカロンの紋章を持ってたわ……。▼~
:[カトリーヌ]|いろいろと複雑な事情があってね。~
一応、カロン家からは距離を置いてる。▼~
今のアタシは家も王国も関係ない、~
セイロス騎士団のカトリーヌさ。▼~
:[シェズ]|なるほど、だからあなたの所属は~
ずっと教団のままなのね。▼~
……もし王国と教団が袂を分かったら~
どうするの?▼~
:[カトリーヌ]|ハッ、愚問だね。~
アタシはレア様につくさ。▼~
王国や教団がどうとかいう問題じゃない。~
この剣は、レア様のためにあるんだよ。▼~
もちろん、故郷の家族や友人とだって~
争いたくはないから……▼~
教団と王国が末永く仲良くしてくれるなら、~
それに越したことはないんだがな。▼~
:[シェズ]|大司教個人のため、か。~
言葉以上に、重たい剣ね……。▼~
:[カトリーヌ]|……そういうアンタは、何のために~
ここで戦ってるんだ?▼~
まさか流されるまま気づいたら……~
なんて話はないよな?▼~
~
《選択》
-仲間のためと答える
-金のためと答える
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
-“灰色の悪魔”を倒すためと答える
--「仲間のためと答える」を選択
:[シェズ]|仲間のためよ。王国の皆の力になって~
あげたいと思ってるの。▼~
:[カトリーヌ]|そんな答えが返ってくるとは意外だよ。~
傭兵上がりにしては義理堅いんだな。▼~
--「金のためと答える」を選択
:[シェズ]|正直に話すなら、金のためね。~
ディミトリは私を重用してくれるし……▼~
立場に見合うだけの報酬も払ってくれるわ。~
傭兵としてはこれ以上ない仕事でしょ。▼~
:[カトリーヌ]|傭兵上がりらしい割り切りだな。~
誰かさんを思い出すよ。▼~
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
--「“灰色の悪魔”を倒すためと答える」を選択
:[シェズ]|
……倒したい相手がいるの。ここにいれば、~
また戦う機会が巡ってくると思ってるわ。▼~
:[カトリーヌ]|へえ?アンタがそんな顔をするんだ、~
よほど腕の立つ相手なんだろうな。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、ファーガスに来たこと自体は~
成り行きだったのかもしれないわね。▼~
士官学校に入ってすぐに王都で内乱が~
起こって、それが鎮まる頃には……▼~
学校の休止が決まってたもの。そこで~
ディミトリから大役を任されちゃって。▼~
:[カトリーヌ]|アンタも大変だったな。けど、今では~
一端の将なんだろ? 凄いじゃないか。▼~
過去の自分に恥じない今があるなら、~
それで十分だろうさ。▼~
:[シェズ]|過去の自分に恥じない今、ね……。▼~
:[カトリーヌ]|難しそうに聞こえるが、~
頑張ってやろうとか思うもんじゃない。▼~
ちゃんと自分に向き合って生きてりゃ~
自ずとそうなるよ。▼~
***支援B [#ce6e90c9]
(※支援会話なし)
***支援A [#odc03632]
:[カトリーヌ]|……お、シェズ。訓練帰りか?~
こんな夜遅くまで頑張るじゃないか。▼~
:[シェズ]|まあね。時間があるなら、~
少しでも訓練を積んでおきたいの。▼~
戦いの中で皆も強くなってるわ。~
私も気を抜くわけにはいかないでしょ。▼~
:[カトリーヌ]|今日はもう遅いが、明日で良ければ、~
アタシも付き合おう。▼~
:[シェズ]|本当? 助かるわね。▼~
:[カトリーヌ]|強さに貪欲な奴は、嫌いじゃないんでね。▼~
そうだ、折角だし聞いてもいいか?~
アンタが強さを求める理由……いや……▼~
アンタが最初に傭兵って~
職を選んだ理由はなんだ?▼~
~
《選択》
-答える
-答えない
--「答える」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもないけど……~
ま、それこそ成り行きよ。▼~
--「答えない」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもないわ。~
たいした理由はない、とだけ言っとくけど。▼~
:[カトリーヌ]|おい、そう言われたら余計気になるだろ。~
言いたくないなら聞かないが……。▼~
:[シェズ]|別に何か、夢や目標があったわけじゃない。~
それこそ……成り行きってやつよ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|母さんが死んで村の外へ出たはいいけど、~
その先を何も考えてなくてね。▼~
路銀が尽きたところで傭兵団に拾われて、~
雑用から戦いから、がむしゃらにやったわ。▼~
:[カトリーヌ]|へえ……物語の導入としちゃよくある話だ。~
どうだった、成り行きの傭兵生活は。▼~
:[シェズ]|最初は酷かったけど……気のいい人たちと~
出会ってからの旅は、悪くはなかったわね。▼~
あのまま傭兵として名を上げ、仲間と共に~
戦い、死んでいく……と思ってたの。▼~
それが気づけば王様の私兵団を任され、~
部下を率いて戦ってる。不思議なものよ。▼~
:[カトリーヌ]|人生ってのは、~
何が起こるかわからないもんだ。▼~
アタシもガキの頃は、セイロス騎士団で~
遺産を振り回してるなんて想像しなかった。▼~
当然、父様の跡を継いでカロン伯に……~
なってると思ってたよ。▼~
~
《外伝・恩讐の行方クリア》
:[シェズ]|ロナートの件があったんだものね……。▼~
~
《外伝・恩讐の行方未クリア》
:[シェズ]|
……いろいろあったんでしょ?~
お尋ね者になっちゃったとも聞いたけど。▼~
:[カトリーヌ]|まあな。親友が道を踏み外すのを~
止められなかったことや……▼~
そいつを死なせちまったこと。~
それが元で、故郷にいられなくなったこと。▼~
~
《共通》
:[カトリーヌ]|悲しみも苦しみもあったが……それでも~
アタシは自分の生き方に悔いはないよ。▼~
:[シェズ]|言い切ったわね。~
過去の自分に恥じない今があるから?▼~
:[カトリーヌ]|ああどんな過去だって、~
今のアタシに繋がってるんだ。▼~
たとえ、更なる苦難がこの先に待っていたと~
しても……アタシは進み続ける。▼~
:[シェズ]|強いのね、カトリーヌは。~
私も見習わなきゃいけないわ。▼~
あなたの話を聞いて、いろいろ考えたの。~
自分に恥じない生き方って何、ってね。▼~
どう生きてようと、難しい選択をしなきゃ~
いけない場面は回ってくるわよね?▼~
その時、ひたすらに生きてきた過去の私に、~
失望されない選択ができるのかしら。▼~
:[カトリーヌ]|問題は、何を選ぶかじゃない。~
選んだ後に何をするか、じゃないのか?▼~
大事なのは自分の選択を、どうやって~
「正しい」ものにしていけるか、だ。▼~
:[シェズ]|あなたは簡単そうに言ってのけるけど、~
考えれば考えるほど難しそうよ、それは。▼~
:[カトリーヌ]|なら小難しいことなんて考えなきゃいい。~
どんな時でも、ただ最善を尽くしな。▼~
そうやって一歩ずつ歩いていけば~
振り返った時には、立派な道ができてる。▼~
:[シェズ]|そういうものかしら?▼~
:[カトリーヌ]|そういうもんさ。少しでも心に響いたなら、~
今、この時からでも実践してみることだ。▼~
アンタが拓いていくのがどんな道か~
楽しみにしてるよ、シェズ。▼~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#gd646e2f]
#comment
終了行:
[[会話集/支援会話]]
*主人公(女性)の支援会話 [#f186f0cd]
#contents
**ディミトリ [#s32307ac]
***支援C [#v3754bbb]
:(王国兵たちが話しているところに通りがかるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|そういえば、聞いたか?~
クレイマン家の残党が討伐されたって話。▼~
:[王国兵(女性)]|ええ……あの一件で、近くの村落にも~
相当な被害が出たんでしょう?▼~
もちろん挙兵した者たちも愚かだけれど……~
陛下も陛下よね。あんな犠牲を出すなんて。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[ラルヴァ]|おや、思うところがあるようだね。~
異論があるなら、ぶつけてみればいい。▼~
:[シェズ]|……ううん。私も、ディミトリが何を~
考えているのか、理解できてるわけじゃない。▼~
彼は私たちと、一線を引いてるし。~
自分の伯父を殺してから、ずっとね。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。ディミトリと向き合うシェズ)|
:[ディミトリ]|シェズ、悪いが数日の間、~
ギュスタヴと共に留守を頼めるだろうか。▼~
:[シェズ]|出掛けるの? 珍しいわね、ドゥドゥーも~
ロドリグさんも一緒じゃないなんて。▼~
:[ディミトリ]|二人なら、丁度ダスカーに向かった。~
彼らにも彼らの仕事があるからな。▼~
:[シェズ]|それなら、私が同行するわ。~
ちょうど休暇で、暇だったのよ。▼~
:[ディミトリ]|シェズ、折角の休暇に働くなど~
あまり褒められたことではないぞ。▼~
:[シェズ]|いや、あなたにだけは~
それを言われたくないんだけど……。▼~
:[ディミトリ]|……そうだな、では頼む。あまり愉快な~
行き先ではないが、人手は必要だからな。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。村。)|
:[シェズ]|……どこに行くのかと思ったら、~
この前の討伐戦で被害を受けた村とはね。▼~
しかも自分で死者を弔ってあげるなんて、~
王様の仕事じゃないでしょ?▼~
:[ディミトリ]|たとえ王の仕事ではなかったとしても、~
俺は俺にできることをしなければならない。▼~
……誰一人、巻き込みたくなかったんだ。~
こんな形で命を奪うつもりなど、なかった。▼~
だがこうして村の者たちを殺したのは~
他の誰でもない、この作戦を採った俺だ。▼~
:[シェズ]|散々考えて選んだ方法でしょ。~
ロドリグさんたちとも話し合ったし……▼~
:[ディミトリ]|過程など、結果の前には無意味だ。~
死んだ者の命は戻らないのだから。▼~
~
《選択》
-同意する
-否定する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|……確かに、積み重ねた努力が必ずしも~
結果に繋がるとは限らないけど。▼~
--「否定する」を選択~
:[シェズ]|いえ、これ以上の手は取れなかったでしょ。~
最善は尽くしたわ。悔いるべきじゃない。▼~
:[ディミトリ]|お前は、親を、友を失った者を前にして、~
これが最善の手だったと胸を張れるのか。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|己の所業の残忍さから、~
目を背けるべきではない。▼~
だがこの戦いを、この犠牲を、~
正義だと謳わなければ兵は従えられない。▼~
いつまで、こんなことを~
続ければいいのだろうな……。▼~
:[シェズ]|……ディミトリ。▼~
今日の顛末を話せば、少しは皆にもあなたの~
考えを理解してもらえると思うけど。▼~
:[ディミトリ]|いや……その必要はない。~
これはあくまで、俺の問題だからな。▼~
***支援B [#g217bd12]
:(暗転)|
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|あ、起きたの、ディミトリ。~
大丈夫よ。まだ半日しか経ってないわ。▼~
:(画面が明るくなる)|
:[ディミトリ]|俺は……確か、訓練の途中で……▼~
:[シェズ]|魔法の誤射を食らったのよ。~
あれはしっかり効いたんじゃない?▼~
:[ディミトリ]|ああ……そういえば、そうだった……。~
俺としたことが、失態だな。▼~
:[シェズ]|疲れてたんじゃないの?~
普段のあなたなら、軽く避けられたでしょ。▼~
皆心配したのよ。特に、ドゥドゥーと~
フェリクスの慌てぶりと言ったら……。▼~
まあ、こうして半日寝てたわけだし、~
ある意味良い休息にはなったかもね。▼~
:[ディミトリ]|心配をかけたな。もう大丈夫だ。~
こんな時間まで付き添わせて、すまない。▼~
:[シェズ]|ダメ、私が戻ったらまた働くつもりでしょ。~
ディミトリ、とりあえず周りを見てくれる?▼~
:[ディミトリ]|……なるほど。妙に部屋が片づいていると~
思ったが、お前たちの仕業か。▼~
:[シェズ]|もちろん、あなたの判断や確認が~
必要な仕事には手をつけてないわ。▼~
けど、私たちでも何とかなりそうな~
雑事くらいは、片づけたっていいでしょ。▼~
これは、皆で相談して決めたことよ。~
たまにはあなたに休んでてもらおうってね。▼~
:[ディミトリ]|それはありがたいが……自分の~
仕事の合間を縫ってまで、そんな真似をしたのか?▼~
:[シェズ]|皆で分担してね。調練は、フェリクスと~
ドゥドゥーと、3人で終わらせといたわ。▼~
書類仕事はロドリグさんとシルヴァンが~
片づけてくれたし。目を通しといて。▼~
馬の世話はイングリットが、書物の整理は~
アネットとアッシュが2人でやってくれた。▼~
後は……メルセデスの焼いた菓子があるわ。~
後で食べてみて。すごく美味しいわよ。▼~
それから兵士たちの中には、近くの村の~
慰問に行ってくれた人たちもいるわ。▼~
:[ディミトリ]|……そうか。驚いたな……。▼~
~
《選択》
-小言を言う
-誇る
--「小言を言う」を選択
:[シェズ]|あれだけ一人で背負わないでと言ったのに、~
あなた、結局仕事を引き受けてばっかりよ。▼~
:[ディミトリ]|最近は……お前たちにも頼っていただろう。~
それに何より、これは俺の望んだことだ。▼~
:[シェズ]|まだまだ頼り足りないって言ってるの。~
そろそろ、私たちを信頼して。▼~
--「誇る」を選択
:[シェズ]|どうかしら、ディミトリ。~
“&ruby(ルーヴェンクラッセ){青獅子の学級};”の総力を結集し...
私たちがこれだけやれるってわかれば、~
あなたも少しは信頼できるでしょ。▼~
~
《共通》
:[ディミトリ]|違う。決して、お前たちを~
信頼していないというわけではない。▼~
:[シェズ]|……ならどうして、わざわざ村の人たちを~
弔ってあげた話を、誰にもしないの?▼~
兵士も騎士も皆、驚いてたわよ。~
そういう話はちゃんと教えてって。▼~
:[ディミトリ]|それは……すまなかった。▼~
:[シェズ]|わかればいいわ。じゃ、二度寝でもしたら?~
眠れないから仕事を、なんて言い出す前に。▼~
:[ディミトリ]|はは、参ったな。久しぶりに夢も見ずに~
眠ったから、しばらくは眠れそうにないぞ。▼~
:[シェズ]|なら、私が暇潰しに付き合うわ。~
この時間は訓練場も空いてるはずよ。▼~
:[ディミトリ]|世話をかけるな、シェズ……。▼~
***支援A [#md58472a]
:[ディミトリ]|…………。▼~
:[シェズ]|ディミトリ、今日は折角の休暇よね?~
何でそんな浮かない顔なのよ。▼~
:[ディミトリ]|いや……落ち着かなくてな。▼~
皆が忙しく働いているというのに、~
何もしないのはひどく歯痒い……。▼~
:[シェズ]|別に、何日も休もうって話じゃないわ。~
たまにはゆっくり過ごせばいいでしょ。▼~
あなたの悪い癖よ。~
どうしてそんなに働きたがるんだか。▼~
:[ディミトリ]|それが、俺の義務……いや。俺が、~
そういうふうにしか生きられないからだ。▼~
王の子としてフォドラに生を受けた以上、~
この命は最初から、俺のものではないし……▼~
……あの惨劇を生き残った俺にしか~
背負えない使命があるとも、思っている。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-否定する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|まあ、気持ちは理解できなくもないわ。▼~
私も、傭兵団が壊滅した時には多少なりとも~
思うところはあったし。でも……▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|わからないわね。だからと言って、何で~
あなたが一人で背負わなきゃいけないの?▼~
~
《共通》
:[シェズ]|周りの人たちに負担をかけないようにして、~
結局何もかもが上手くいかなかったら……▼~
あなたは、それに満足できるの?▼~
:[ディミトリ]|……俺は、皆を少しでも幸せにしたい。~
あの日の死者も、今を生きる人々もだ。▼~
そんな理想を何の犠牲も払わずに~
遂げられるとは、俺も思っていない。▼~
だが、俺の理想などに巻き込まれたせいで、~
他の誰かが苦しむのは、認められない。▼~
一人で背負える重荷なら、背負ってしまった~
ほうがずっと楽なんだ。俺にとってはな。▼~
:[シェズ]|皆を幸せにしたいなんて言うけど、~
あなたの幸せはどこにあるのよ。▼~
自分を大事にできない人が、~
周りの人を大事にできるわけないでしょ。▼~
:[ディミトリ]|そう言われてしまうと、返す言葉もない。~
だが、俺の幸せと言われても……困るな。▼~
そんなこと、ついぞ考えてこなかった。~
幸せ。幸せ……か。何だろうな。▼~
:[シェズ]|何でわからないの。~
あなたが嬉しいと感じるのはどういう時?▼~
倒せなかった相手を倒した時とか、~
勝って生き延びた後の宴とか、あるでしょ。▼~
:[ディミトリ]|………………。▼~
俺にそんな幸せを享受する権利などないと~
思うが、もし許されるなら……▼~
人々が安穏と暮らしていける国を築き、~
彼らの笑顔を見ながら死にたいな。俺は。▼~
:[シェズ]|あなた……前からずっと思ってたんだけど、~
すごい辛気臭い性格してるわよね?▼~
何で幸せを考えてて出てくるのが、~
よりによって死の間際なのかしら。▼~
:[ディミトリ]|辛気臭い……そうだろうか。~
だが他に幸せと言われても、難しいな。▼~
:[シェズ]|もっと他にないの? 例えば、早く~
戦争を終わらせて、皆で戦勝を祝うとか。▼~
ドゥドゥーたちに言えば、~
きっと喜んでご馳走を作ってくれるわ。▼~
:[ディミトリ]|……いや。俺にはそんなもの、勿体ないよ。▼~
だが、お前たちの喜ぶ顔が見られるのなら、~
それもいいのかもしれないな。▼~
:[シェズ]|……はあ。確かにあなたは、~
「民想いの優しい王様」にはなったわね。▼~
そこはいいわ。変えられない性分というか、~
あなたが一生背負い続けるものなんでしょ。▼~
だったら私たちが、あなたの分まで~
勝手にあなたを大事にするわ。いい?▼~
手始めに休暇を満喫させてあげる。~
まずは遠乗りよ、ディミトリ!▼~
:[ディミトリ]|……ありがとう、シェズ。▼~
**ドゥドゥー [#l9917bec]
***支援C [#i4af1e65]
:[ドゥドゥー]|………………。▼~
:[シェズ]|どうしたの、ドゥドゥー。~
私に何か用?▼~
:[ドゥドゥー]|……いや。~
お前こそ、何をしていた。▼~
:[シェズ]|何って言われてもね……。~
見てのとおり、武器の手入れだけど。▼~
昨日は激戦だったから、壊れちゃったのを~
まとめて修理しようと思って。▼~
:[ドゥドゥー]|……そう、か。▼~
:[シェズ]|どうしたの、夜中に武器を持ち出したことが~
気になった? 信用ならないって顔よね。▼~
:[ドゥドゥー]|……陛下がお前を信じると決めた以上、~
おれは、お前を害さない。▼~
だが……お前がいつ、何をするかは、~
もう少し、見極めさせてもらいたい。▼~
~
《選択》
-不満を言う
-仕方ないと割り切る
--「不満を言う」を選択
:[シェズ]|2年間一緒にいて、~
まだ信用してくれてないのかしら?▼~
:[ドゥドゥー]|……裏切る者は、たとえ~
何年共に過ごそうと裏切る。▼~
:[シェズ]|まあ、そうなのかもね……。~
王都でもいろいろあっただろうし。▼~
--「仕方ないと割り切る」を選択~
:[シェズ]|無理もないわね。私は新参だし、他の~
人たちと違って素性もあやふやだもの。▼~
:[ドゥドゥー]|……すまん。▼~
:[シェズ]|いえ、当たり前の話でしょ。~
気にしないで。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|雇い主に何かあったら困るのは私も同じよ。~
好きに警戒していいわ。▼~
実際、ディミトリの警戒心は薄すぎるし。~
私みたいなのをここまで重用したりとか。▼~
:[ドゥドゥー]|……そういうお方だからこそ、慕われる。▼~
それに陛下としても、お前を側に~
置いておいたほうが都合がいいのだろう。▼~
:[シェズ]|なるほど、私の行動を見張れるから?▼~
ま、私は彼に雇われた人間として、~
最大限の成果を上げるだけよ。▼~
もし私が怪しい行動をしていたら、~
その場で斬り捨ててくれて構わないわ。▼~
:[ドゥドゥー]|……傭兵らしい割り切り方だな。▼~
:[シェズ]|そうよ、私は傭兵なの。今は私兵団の~
長なんて大層な肩書きがついてはいるけど。▼~
堅実に成果を積み上げていれば、~
信用や信頼が集まってくるわ。▼~
それが、私の古巣……~
ベルラン傭兵団の教えでね。▼~
いつかあなたからも信じてもらえるように、~
地道に成果を積み重ねていくだけよ。▼~
:[ドゥドゥー]|そうか。……武器の手入れには、~
時間がかかるだろう。手伝おう。▼~
:[シェズ]|ふふ、見張りの一環かしら?~
ま、助かるけど。▼~
***支援B [#f07b511b]
:[シェズ]|今日の調練は随分とごたついてたわね。~
何かあったの?▼~
:[ドゥドゥー]|……よくあることだ。兵士の中には、~
おれの存在を面白く思わん者も多い。▼~
:[シェズ]|面白く思わない……?▼~
:[ドゥドゥー]|お前も知ってのとおり、~
おれはダスカーの生まれだ。▼~
陛下が即位されてから、ダスカーとの~
関係も変わりつつあるとはいえ……▼~
同じ部隊で共に戦うに当たって、~
わだかまりが無いと言えば嘘になるだろう。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-理解を示さない
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|私は気にしないけど、~
気にする人がいるのも確かでしょうね。▼~
特にダスカーで身近な人が死んじゃった~
人たちなんかは、複雑な心境でしょ。▼~
--「理解を示さない」を選択
:[シェズ]|そういうものなの?~
私にはよくわからないけど……。▼~
:[ドゥドゥー]|王国にとって、“ダスカーの悲劇”は~
それだけ大きな事件だった。▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|……加えて、俺は近衛の兵を預かっている。~
彼らの中には、国内諸侯の子弟も多い。▼~
貴族でも騎士でもないおれが、陛下に~
重用されているのが気に食わん者もいる。▼~
:[シェズ]|ええ、そういう人たちもいるわね、確かに。~
私も陰でいろいろ言われてるみたいよ。▼~
一介の傭兵に過ぎなかった私が、~
たまたまディミトリと出会って……▼~
士官学校で机を並べ、幸運にも重用された。~
ずるいと思う人がいるのも仕方ないでしょ。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
おれもお前も、偶然陛下と出会い、~
拾っていただいたに過ぎない。▼~
貴族の子弟として生まれ育ち、~
王に仕えよと教導されながら……▼~
偶然の機会を得られなかった者からすれば、~
それは、とても残酷なことだ。▼~
:[シェズ]|ディミトリも苦労してる部分でしょうね。~
下手な真似すれば争いになりかねないし。▼~
でも、解決方法は単純明快じゃない?▼~
:[ドゥドゥー]|……?▼~
:[シェズ]|私やドゥドゥーが、皆の信頼に値する~
将なんだって示せばいいだけの話よ。▼~
前に話したわよね。成果を上げれば自然と~
信用が、そして信頼がついてくる……▼~
たとえどんなに胡散臭い人でも、きっちり~
成果を上げる将には、皆ついていくのよ。▼~
:[ドゥドゥー]|傭兵団で学んだのか。▼~
:[シェズ]|私がいた傭兵団にも、賊上がりの人がいた。~
皆も最初は信用してなかったけど……▼~
文句も言わず真面目に働き続けて、~
気づいたら団長や皆とも打ち解けてたの。▼~
1年も経てば、私も自然と軽口を叩ける~
ような仲になってたわね。▼~
:[ドゥドゥー]|その者は、お前たちの~
信頼を勝ち取ったのだな。▼~
:[シェズ]|ええ、そうね。ただもちろん、そういう人が~
絶対に裏切らないって保証はないから……▼~
あなたみたいに、周囲に目を光らせる人も~
必要不可欠だとは思うわ。▼~
:[ドゥドゥー]|……なるほど。▼~
:[シェズ]|ふふ、今日は喋り過ぎたわね。▼~
:[ドゥドゥー]|いや、参考になった。~
……今後に生かすとしよう。▼~
***支援A [#db6770f5]
:(王国兵とドゥドゥーが会話するのを眺めるシェズ)|
:[王国兵(男性)]|ドゥドゥー殿、先程の件について~
意見を頂きたいのですが……。▼~
:[ドゥドゥー]|……カロン伯との会談についてだな。~
ギュスタヴ殿とも話し合ったが……▼~
:[シェズ]|…………。
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。二人になるドゥドゥーとシェズ)|
:[シェズ]|順調そうね、ドゥドゥー。見ないうちに~
部隊の仲間ともかなり打ち解けたようだし。▼~
:[ドゥドゥー]|……ああ。▼~
先ほどおれと話していた兵は、~
騎士だった母を、ダスカーで亡くしている。▼~
当然、おれにも複雑な思いを抱いていた。~
……何度か、言い争いもした。▼~
:[シェズ]|ドゥドゥーが言い争い?~
正直、想像つかないわね。▼~
:[ドゥドゥー]|ただ雑言を受け入れるだけでは、~
何も始まらんと思った。▼~
……そう考えられる日が来るとは、~
おれも想像していなかったがな。▼~
共に戦い、共に悩み、~
共に多くの死線をくぐり抜けてきた。▼~
少しは、力を示せたのだろう。~
近頃は……ああして、頼りにしてくれる。▼~
:[シェズ]|良いことじゃない。~
あなたは、彼の信頼を勝ち取ったのよ。▼~
:[ドゥドゥー]|おれの話だというのに、嬉しそうだな。~
……おかしな奴だ。▼~
~
《選択》
-嬉しいと答える
-嬉しいわけではないと答える
--「嬉しいと答える」を選択
:[シェズ]|仲間が喜んでるのよ。~
嬉しくないわけがないでしょ?▼~
:[ドゥドゥー]|そういう……ものだろうか。▼~
--「嬉しいわけではないと答える」を選択
:[シェズ]|嬉しいって言うと、少し違うかしら。~
張り合いが出てきたと思っただけ。▼~
:[ドゥドゥー]|ふ……そうか。張り合い、か。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|こうやって地道に、信じてくれる人を~
増やしていくしかないんじゃない?▼~
私もあなたも、言ってしまえばきっと~
ディミトリだって、それは同じなのよね。▼~
:[ドゥドゥー]|……そうだな。▼~
:[シェズ]|私も今まで以上に成果を上げて、いつか~
あなたに信頼してるって言わせてみせるわ。▼~
:[シェズ]|次の戦場は期待してて、ドゥドゥー。▼~
:[ドゥドゥー]|……ふ。▼~
:[シェズ]|ちょっと。何か変なこと言った?▼~
:[ドゥドゥー]|いや。お前の活躍には期待しているが……▼~
お前がどんな出自の、どんな者であろうと、~
おれはお前を、信じたいと思っている。▼~
~
《ザラスの闇クリア前》
:[シェズ]|いいの? 突然私が裏切って、~
ディミトリに剣を向けるかもしれないわ。▼~
得体の知れない力も持ってる。~
そんな人を信頼できると?▼~
~
《共通》
:[ドゥドゥー]|その力は、確かに警戒すべきものだろう。~
だが……お前自身は、別だ。▼~
そう容易く、おれや陛下を~
裏切るような人間ではないと、思う。▼~
だが万一、陛下に害を為した時には……~
おれは、迷わずにお前を斬る。▼~
お前ならば、理解してくれるだろう。~
おれが……そういう人間であると。▼~
:[シェズ]|それが、あなたの「信頼」の形ってわけね。~
いいわ、光栄よ。▼~
**フェリクス [#gdc7a323]
***支援C [#j8d5b317]
:[シェズ]|ねえ、フェリクス、ずっと思ってたけど……~
……いや、言わないほうがいいかしら。▼~
:[フェリクス]|はあ? 煮え切らん態度だな。~
何か言いたいのならさっさと言え。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択(共通へ)
--「言わない」を選択~
:[シェズ]|……いえ、やっぱりやめとくわ。~
聞かなかったことにして。▼~
:[フェリクス]|後ろめたい事情でもあるのか?~
ないなら早く言え。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|その……あなたって何だかんだ言いながら、~
ディミトリたちが好きよねと思って。▼~
:[フェリクス]|………………!▼~
:[シェズ]|あ、ちょっと……大丈夫?~
何もむせなくても。▼~
:[フェリクス]|はあ……貴様があまりにも、~
馬鹿げたことを言い出すからだ。▼~
:[シェズ]|言わせたのはあなたじゃない。~
けど、事実でしょ? やっぱり。▼~
:[フェリクス]|チッ、何を根拠にそう言い切る。▼~
:[シェズ]|彼らと一緒に戦ってる時は、普段の~
何倍も動きが良くなってるから。▼~
:[フェリクス]|……フン。無駄に付き合いが長いから、~
相手がどう動くかわかるというだけの話だ。▼~
例えば、猪はすぐ敵陣に突っ込みたがる。~
最初から俺が援護に回ったほうがいい。▼~
確かに突破力で奴に勝る者はいないが、~
自分の傷を顧みないから危なっかしい。▼~
連携も何も、奴が好きに暴れられるよう、~
場を整えてやっているに過ぎん。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|ふうん……逆に、イングリットと組んだ時は~
いつもよりどんどん斬り込んでいくわよね。▼~
:[フェリクス]|天馬は弓兵に射落とされかねんからな。~
先に斬り込んで脅威を排除したほうがいい。▼~
まあ奴の腕ならば、矢の一本や二本程度なら~
避けられるのかもしれんが……▼~
奴は熱くなれば視野が狭くなる。突出して~
矢の雨を降らされれば、ひとたまりもない。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|だったらいつも、あなたと一緒に戦ってる~
シルヴァンが、敵に群がられてるのも……▼~
:[フェリクス]|……あれは毎回、奴がくだらん見栄を張って~
「ここは俺に任せろ」などと言うからだ。▼~
まあ、奴ならばどんな窮地だろうと~
切り抜けるだろうとは思っているがな。▼~
:[シェズ]|ふふ、意図した連携じゃないのね。でも、~
信頼がないとできない芸当には違いないわ。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|……フン。この程度、当然のことだ。▼~
~
《選択》
-称賛する
-羨む
--「称賛する」を選択
:[シェズ]|あなたたちの連携はいつも見事よ。~
私も見習っていかないと。▼~
私が、もっと皆の性格を熟知すれば、~
上手く連携できるようになるかしら?▼~
:[フェリクス]|知らん。勝手に試してみればいい。▼~
--「羨む」を選択~
:[シェズ]|羨ましいわね。昔馴染みっていうのは、~
皆そういうものなの?▼~
:[フェリクス]|知るか、俺に聞くな。この程度、~
少し相手を観察していればわかる。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|俺をそこまで執拗に観察しているお前なら、~
他の連中を観察するのも容易いだろうよ。▼~
話はもう終わりだな。まったく、~
お前と話していると無駄に疲れる……。▼~
***支援B [#uf578c21]
:[フェリクス]|おい、どうした。~
いつもよりも踏み込みが浅いな。▼~
:[シェズ]|あなたには、そんな違いもお見通しなのね。~
いろいろ思うところがあって……。▼~
考え事をしてたらあなたの剣が迫ってて、~
つい中途半端な一撃になっちゃったの。▼~
:[フェリクス]|訓練中に余計なことを考えるな。~
剣が鈍れば、相手をするこちらも迷惑だ。▼~
お前は度々、本当に何の兆しもなく、~
集中を途切れさせる時がある。▼~
味方相手の訓練中だからいいが、~
戦場でやろうものなら命取りだぞ。▼~
:[シェズ]|…………。▼~
:[フェリクス]|おい、前にも言ったはずだ。~
何か言いたいのならさっさと言えと。▼~
~
《選択》
-言う
-言わない
--「言う」を選択
:[シェズ]|ううん、フェリクスは私のことも~
よく観察してくれてると思ってね。▼~
:[フェリクス]|この程度ならば、剣を交わせばわかる。▼~
それに……少しくらい意趣返しを~
されただけで、つべこべ抜かすな。▼~
:[シェズ]|ふふ、文句を言ってるわけじゃないわ。▼~
--「言わない」を選択
:[シェズ]|いえ。この間と違って言いたいことが~
あったわけじゃないのよ。本当に。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|フン……まあいい。▼~
しかし、一つわからんことがある。~
お前の……その剣だ。誰に学んだ?▼~
騎士の剣術でないのは間違いないが、~
傭兵の剣術にしても珍しい型だ。▼~
:[シェズ]|特に誰か師匠がいるわけじゃないわ。~
まあ……独学と言ってもいいかしら。▼~
もちろん、あちこちの傭兵団で~
剣の得意な人に教えてもらいはしたけど。▼~
:[フェリクス]|……なるほど、腑に落ちた。~
道理で読みにくい動きなわけだ。▼~
剣術には、定石というものがある。~
それは騎士の剣でも、傭兵の剣でも同じだ。▼~
だが、貴様の動きはそれに縛られていない。~
そのおかしな剣のせいかもしれんがな。▼~
:[シェズ]|確かに、剣を抜く必要がないからね。~
必然的に普通の剣術とは違う動きになる。▼~
そう考えると、下手に誰かに師事するより~
独学で剣を学んできてよかったのかも。▼~
:[フェリクス]|我流の剣術、か。興味深い……。~
シェズ、それを教えろ。▼~
:[シェズ]|でも、私の剣は私にしか使えないし、~
同じ動きができるとは限らないわよ。▼~
:[フェリクス]|そこは俺が考えるからいい。「独学で」な。~
戦い方は、いくつ覚えても困らん。▼~
~
《選択》
-了承する
-断る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|わかったわ。~
自信はないけど、私なりに精一杯教える。▼~
代わりに、私にも教えて。~
戦い方は幾つ覚えても困らないでしょ?▼~
--「断る」を選択
:[シェズ]|やめたほうがいいわ。他人に~
教えられるような立派な剣じゃない。▼~
:[フェリクス]|チッ、だったらお前はそのまま~
俺の稽古の相手になっていればいい。▼~
教える気がないのなら、~
勝手に技を盗ませてもらうまでだ。▼~
:[シェズ]|まあ、勝手に盗む分にはいいけど……~
私だってあなたの技を盗んであげるわ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|あなたの剣は騎士の剣に見える。~
なのに騎士らしくない。良い意味でね。▼~
上手く言葉で表現できないんだけど、~
状況に応じて柔軟に動けてるというか……▼~
私たちの剣が組み合わされば、~
きっと、もっと強くなれると思うのよ。▼~
:[フェリクス]|……そうかもしれんな。▼~
***支援A [#q8fc9178]
:(暗転)|
:[シェズ]|……行ったわ、フェリクス!~
逃がさないで!▼~
:[フェリクス]|ああ、当たり前だ……!~
そちらは任せたぞ!▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[シェズ]|……お疲れ様。やっぱり、~
あなたと一緒だと安心して戦えるわ。▼~
:[フェリクス]|こちらの台詞だ。その剣を理解したら、~
お前の動きもだいぶ読めるようになった。▼~
:[シェズ]|嬉しい言葉ね。~
私を理解してきたの?▼~
:[フェリクス]|フン、お前の「剣は」な。▼~
:[シェズ]|またまた……。私はあなたの考えも~
掴めるようになってきたわ。▼~
あなたは「自分の役割」を定めて、~
それを果たすことに徹してるのね。▼~
戦況や連携相手が変われば、役割も変わる。~
役割が変われば、剣にも盾にもなれる……。▼~
まさしく変幻自在の剣よ。▼~
:[フェリクス]|そう褒められるようなものでもない。~
ただそうあれと教えられてきただけだ。▼~
:[シェズ]|そうあれ、ね。~
誰に教わったの?▼~
~
《ロドリグが生存》
:[フェリクス]|……父だ。あの男は槍や魔法を使うが、~
剣の腕も立たないわけではないからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんね。▼~
得物こそ違うけど、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれるから。▼~
~
《ロドリグが死亡》
:[フェリクス]|……父だ。奴は檜や魔法を使っていたが~
剣の腕も立たないわけではなかったからな。▼~
:[シェズ]|なるほど、ロドリグさんね。▼~
得物こそ違ったけど、あの人も周りに合わせて~
上手く戦い方を変えてくれたから。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|奴だけがそういう戦いをするわけではない。~
フラルダリウス家の当主は皆、ああだ。▼~
フラルダリウスは、ルーグの盟友であった~
キーフォンの時代から王の槍であり、盾……▼~
時には王の敵を討つ槍として敵に斬り込み、~
時には王を守護する盾として守りに徹する。▼~
……くだらん教えではあるが、~
そうして仕込まれた剣も役には立つ。▼~
:[シェズ]|なるほど。そういう教えによって、~
あなたはその剣を身につけたわけね。▼~
ディミトリにとっても私たちにとっても、~
この上なく心強い剣で、盾なのかしら。▼~
:[フェリクス]|ハッ。俺が剣で盾だというなら、~
お前は飛び道具だな。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を呈する
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|褒めるならもう少しわかりやすく言って。~
敵の意表を突くような存在ってこと?▼~
:[フェリクス]|ああ。そう受け取ってくれて構わん。~
少なくともお前はこの軍で無二の存在だ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|待って。それは褒めてるの?~
飛び道具って、どういう意味よ。▼~
:[フェリクス]|褒めている。お前の存在は、敵にとって~
想定の埒外から現れる暗器のようなものだ。▼~
~
《共通》
:[フェリクス]|その奇妙な剣術といい、~
姿を変えるよくわからん術といい……▼~
お前の力を危険視する者はいるが、敵に~
とっても脅威になる代物だと思っている。▼~
:[シェズ]|そう。そこまで言われちゃうと、~
少しくすぐったいわね……。▼~
:[フェリクス]|だが、お前の欠点はやはり、~
集中が途切れがちなところだな。▼~
まるで戦いの最中、誰かに話しかけられて~
いるかのような……おい。何を笑っている。▼~
:[シェズ]|え? ああ、ごめん。~
これも愛情の裏返しかと思うと嬉しくて。▼~
歯に衣着せず言ってくれる仲間ってのは~
いいものね。ありがとう、フェリクス。▼~
:[フェリクス]|……チッ、勝手に言っていろ。~
もう助言などしてやらんぞ。▼~
:[シェズ]|今の 怒ってないわよね?~
わかりづらい人ね……。▼~
**アッシュ [#y714c11a]
***支援C [#u9a9878f]
:[シェズ]|………………。▼~
:[アッシュ]|……あれ、シェズ。~
何してるの?▼~
:[シェズ]|アッシュ? いえ、ちょっと本をね……。~
あなたはこの指南書、読んだことある?▼~
:[アッシュ]|あ、その本か。あるよ。何年か前に、~
レスターで流行った戦術の指南書だよね。▼~
大修道院にいた頃に読んだけど、難しい~
言い回しが多くて、読むのは大変だったな。▼~
:[シェズ]|確かに小難しい本だけど、~
参考になる部分もあると思ってね。▼~
:[アッシュ]|……君、コーデリア領の山奥の村で~
生まれ育ったって話だったよね?▼~
:[シェズ]|うん? ええ、そうだけど……。▼~
:[アッシュ]|士官学校時代から気になっていたんだけど~
よく、こんなに難解な文章を読めるよね。▼~
貴族や、裕福な家の出だったら~
読めるのも当然なのかも知れないけど……▼~
いったい誰に教わったんだろうと思って。~
……あっ、気を悪くしたらごめんね。▼~
:[シェズ]|いえ、気にしなくていいわ。私に読み書きを~
教えてくれたのは、育ての母よ。▼~
今思えば、あんな山奥で暮らしているのが~
不思議なくらい、博識な人だったわね。▼~
:[アッシュ]|へえ……もしかしたら、~
何か事情があったのかもしれないね。▼~
:[シェズ]|母さんは昔の話をしたがらなかったから。~
過去については、全然知らないのよ。▼~
:[アッシュ]|だけど、すごく教養がある人だったって~
いうのは、君を見ていればわかるよ。▼~
読み書きだけじゃなく、計算や~
地図の見方だって知っていたでしょ?▼~
お城で育った貴族や騎士の人たちと、~
そう変わらないんじゃないかと思うよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-疑問を持つ
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|そこまで言われると、少し照れちゃうわね。▼~
それだけ気合いを入れて育ててくれた~
母さんに感謝しないと。▼~
:[アッシュ]|
うん。君のお母さんは、間違いなく~
凄い人だったんだと思うよ。▼~
--「疑問を持つ」を選択
:[シェズ]|うーん、そういうものなの?~
たいしたことじゃないと思うんだけど。▼~
:[アッシュ]|たいしたことだよ。少なくとも平民で、~
ここまで読み書きが達者な人は少ない。▼~
そもそも、難しい書物なんて読めなくても~
ただ暮らしていく分には支障がないからね。▼~
~
《共通》
:[アッシュ]|僕もロナート様に出会うまでは、~
本なんて読んだこともなかった。▼~
:[シェズ]|……確かに、傭兵団で読み書きができたのは~
団長と私と、あと数人だったかも。▼~
母さんは、いったいどこで~
そんな知識を身につけたのかしら。▼~
といっても、母さんが死んだ今、~
過去を知る方法なんてないからね。▼~
:[アッシュ]|シェズ……。▼~
***支援B [#df4d3254]
:[アッシュ]|シェズ。~
どうしたの? 考え事?▼~
:[シェズ]|ううん、少しね。~
前に私の母さんの話をしたでしょ?▼~
考えれば考えるほど、~
不思議な人のような気がしちゃって。▼~
:[アッシュ]|……どういうこと?▼~
:[シェズ]|どういうことも何も、~
言葉どおりよ。▼~
何か事情があったんだろう、くらいに~
私は今までは考えてたんだけど……▼~
物凄く珍しいことなんでしょ?~
読み書きの達者っぷりも、教養の豊かさも。▼~
魔法をいろいろ使えたのだってね。▼~
:[アッシュ]|過去の話をしない人だったにしても、~
何か手掛かりになりそうな話はないの?▼~
例えば、古い知り合いがいたとか……~
何か特徴的な物を持っていたとか。▼~
:[シェズ]|どうかしら。~
母さんが死んだのはかなり前のことよ。▼~
そういった心当たりはないし……~
遺品と呼べるようなものも持ってないわ。▼~
:[アッシュ]|………………。▼~
……だったらさ、調べてみようよ。~
僕も手伝うからさ。▼~
:[シェズ]|調べるって、母さんについて?~
いきなりね……。▼~
:[アッシュ]|僕の両親は、僕や弟たちが小さい頃に~
二人とも流行り病で亡くなったんだ。▼~
家族での思い出や、作ってくれた料理の~
ことは、今でも思い出せるんだけど……▼~
両親について知っているのは、それだけだ。~
調べてみても、ほとんどわからなかった。▼~
それが僕にとってはすごく寂しくて。~
君を見ていると、自分と重なっちゃってさ。▼~
:[シェズ]|……そうなの。▼~
:[アッシュ]|あはは、要するに僕の自己満足ってこと。~
嫌だったら、断ってくれていいよ。▼~
~
《選択》
-承諾する
-遠慮する
--「承諾する」を選択
:[シェズ]|折角だし、頼もうかしら。~
私も母さんについては知りたいわ。▼~
--「遠慮する」を選択
:[シェズ]|母さんについて知りたいのは山々だけど、~
あなたをわざわざ巻き込むのもね。▼~
:[アッシュ]|遠慮しているだけなら、気にしないでよ。~
僕も、君についてもっと知りたいしね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、どうやって調べるつもり?▼~
:[アッシュ]|とりあえずは、君のお母さんを~
知る人に尋ねてみるとか……かな。▼~
:[シェズ]|村の人との交流もほとんどなかったのよ。~
誰も知らないと思うけどね。▼~
:[アッシュ]|山奥とはいえ村で暮らしていて、誰とも~
関わらない人なんて普通いないよ。▼~
村人の中には、事情を知る人もいたと思う。~
例えば、村長とか……。▼~
:[シェズ]|村長……いるかもしれないけど、~
もう死んでる可能性も結構あるでしょ。▼~
:[アッシュ]|それを確かめるためにも、まず村に~
手紙でも書いてみたらいいかもね。▼~
もし誰も文字を読めなかったら……その時は~
自分の足で向かうしかなさそうだけど。▼~
:[シェズ]|……やってみる価値はあるかも。▼~
遠くまで人を遺るってのも申し訳ないけど、~
ひとまずそれで試してみようかしら。▼~
:[アッシュ]|よし。それじゃあ、そうと決まれば~
早速、手紙の用意をしようか!▼~
***支援A [#c0234b0e]
:[アッシュ]|あれからしばらく経ったけど、~
手紙……戻ってこないね。▼~
:[シェズ]|そうね。~
手紙を持ってってくれた兵士の話じゃ……▼~
村長は読み書きができたんでしょ?~
ってことは、読んではいるはずよ。▼~
:[アッシュ]|それなのに返事がないっていうのは、~
どうしてなんだろう。▼~
:[シェズ]|さあね。関わり合いになりたくないのか、~
母さんや私のことを忘れちゃったのか。▼~
あるいは……誰にも言わないと、母さんと~
約束でもしてたのかもしれない。▼~
今ふと思っただけで、~
何の根拠もない話だけどね。▼~
:[アッシュ]|シェズ……▼~
~
《選択》
-残念だと答える
-残念ではないと答える
--「残念だと答える」を選択
:[シェズ]|正直、残念よ。返事は貰えないと~
わかったのが、収穫と捉えるべきか……。▼~
これ以上は調べようもなさそうだし、~
もう仕方ないと割り切るしかないわね。▼~
--「残念ではないと答える」を選択
:[シェズ]|正直、私は落ち込んでないわ。返事が~
貰えないとわかったのも、一つの収穫よ。▼~
:[アッシュ]|そういうものかなあ。君は、本当にそれでいいの...
~
《共通》
:[シェズ]|母さんの過去は気になってはいたけど、~
わからないならわからないでいいわ。▼~
あなただって同じように、自分の両親に~
ついては割り切ってるのよね?▼~
:[アッシュ]|それは、そうだけど……。▼~
:[シェズ]|どんな過去があったって、~
母さんは母さんだし、私は私よ。▼~
私は、あの人に育てられたの。~
その事実以外は、どうだっていいでしょ?▼~
:[アッシュ]|……そうだね。どんな過去があろうと~
君のお母さんは、君のお母さんだ。▼~
:[シェズ]|ええ、わかってくれた?▼~
それに、過去がわからないっていうのも~
それはそれで想像のし甲斐があるわ。▼~
:[アッシュ]|想像……例えば、実は君のお母さんは~
大貴族の生まれだった、みたいな?▼~
:[シェズ]|悪くないけど、発想が平凡じゃない? 世に~
名を轟かせた凄腕の流浪騎士だったとか……▼~
あるいは、フォドラの外から来た、~
冒険者だった、なんてのはどう?▼~
:[アッシュ]|あはは、もし本当にそうだったら凄いね。~
お母さんが博識だったのも頷けるかも。▼~
でも……今回は、僕が空回ってばかりで~
何の役にも立てなかったよね。ごめん。▼~
:[シェズ]|そんなことはないわ。▼~
あなたが言い出したから、私は改めて~
母さんと向き合おうと思ったの。▼~
たとえ何も掴めなかったとしても、~
今回の一件は無駄じゃなかったわよ。▼~
:[アッシュ]|……うん。
:[シェズ]|それじゃ、私は行くわね。~
用を思い出しちゃったの。▼~
:(シェズが去る)|
:(王国兵が現われる)|
:[王国兵(男性)]|
シェズさん? ……あれ、~
さっきまでいらっしゃいましたよね。▼~
:[アッシュ]|あっ、はい。ちょっと用事があったようで。~
用件があるなら、僕が聞きますよ。▼~
:[王国兵(男性)]| それでは、これを……▼~
**シルヴァン [#s588dd0a]
***支援C [#qccdf771]
:[シルヴァン]|おっと、ちょうどいい時に来てくれた!~
シェズ、頼みを聞いてほしい。▼~
君、戦いの時にもう一本剣を使うだろ?~
ちょっとばかりその剣を見せてくれないか。▼~
~
《選択》
-了承する
-渋る
--「了承する」を選択
:[シェズ]|構わないけど……正直、意外ね。~
あなたが、あの剣に興味があったなんて。▼~
--「渋る」を選択~
:[シェズ]|あまり他人に見せびらかすような~
代物じゃないと思ってるんだけど。▼~
:[シルヴァン]|ごめんな。けど、そこを何とか頼む!~
どうしても気になることがあってさ。▼~
:[シェズ]|仕方ないわね。……けど正直、意外だわ。~
あなたが、あの剣に興味があったなんて。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ディミトリやフェリクスのような、武器に~
目がない人たちならまだわかるんだけど。▼~
:[シルヴァン]|俺も一応ゴーティエ家の嫡子だ。子供の~
頃から、武具の類いには慣れ親しんでる。▼~
:[シェズ]|けどあなたは、よく訓練も手を抜いて……~
まあいいわ。ほら、これでいい?▼~
:[シルヴァン]|助かるよ。こうして見ると不思議な剣だな。~
材質は何だ? 鉄や鋼……じゃあないよな。▼~
:[シェズ]|悪いけど、わからないわ。~
私に聞かれても困るわよ。▼~
:[シルヴァン]|なら、その現れたり消えたりするのは~
どういう理屈なんだい? 何かの魔法か?▼~
:[シェズ]|魔法じゃないわ。何というか……~
私が求めると、それに応えてくれるの。▼~
:[シルヴァン]|不思議なもんだな。だったらもう一つ質問。~
その剣……俺たちにも使えるのか?▼~
:[シェズ]|たぶん無理ね。~
私が手放したら、消えちゃうわ。▼~
ねえ、シルヴァン。何でまた、~
そんなに私の剣について知りたがるの?▼~
:[シルヴァン]|何でも何も、この手の強力な武器は~
世の中にいくつあっても困らないだろ?▼~
"英雄の遺産"は一振りで数百、使い手に~
よっては数千の兵にも匹敵する代物だが……▼~
使い手が死んじまえばそこで終わりだし、~
何より、紋章を持ってなきゃ使えない。▼~
その剣のように便利な代物を、~
みんなが使えたら、と思ったんだが……。▼~
:[シェズ]|難しいんじゃないかしらね。何しろ私自身、~
この剣の正体はわかってないんだもの。▼~
:[シルヴァン]|だよなあ……。似たようなものを作ると~
言ったって、そう簡単にはいかなそうだ。▼~
:[シェズ]|似たようなものを作る……。あなたも~
あなたなりにいろいろ考えてるのね。▼~
:[シルヴァン]|これでも王国貴族の後継ぎなんだぜ、俺は。~
それなりのことは考えるさ、何しろ……▼~
みんなが遺産に頼らず戦えるようになれば、~
俺たち貴族の責任も、多少は減るはずだ。▼~
そうしたら俺も……~
何のしがらみもなく、君を口説けるだろ?▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|ええ……流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、イングリットに伝えとくわよ。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|ええ……流石にそれはやめたほうが。~
今の言葉、ディミトリたちに伝えとくわよ。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|手厳しいな! まあそこも素敵なんだが!~
……ほら! もう少し剣を見せてくれよ!▼~
***支援B [#l1e98560]
:[シェズ]|珍しいわね、部屋に籠もりっ放しなんて。~
魔道の本を読み漁ってるって聞いたけど。▼~
:[シルヴァン]|俺にも本を読みたくなる時くらいあるさ。~
……実は、ちょっと悪巧みを思いついてね。▼~
:[シェズ]|悪巧み? ……その図面は?▼~
:[シルヴァン]|おっと、よくぞ聞いてくれたな!~
こいつは新しい魔道砲台の設計図だ。▼~
:[シェズ]|へえ、魔道砲台……にしては、~
だいぶ小さいように見えるわね。▼~
:[シルヴァン]|ああ。小型化も一つの課題だからな。~
騎士が手軽に持ち運べる大きさが理想的だ。▼~
:[シェズ]|騎士が持ち運ぶの? 魔道砲台を?~
持ち運べたところで、使いこなせないんじゃ。▼~
:[シルヴァン]|そうだな。君の言うとおり、魔道砲台は~
特別な知識と技能がないと使えないが……▼~
そいつを上手く改良して、誰でも~
使えるようにするってのが一番の課題だな。▼~
ほら、こいつを騎士や剣士が使いこなせれば~
いろいろと悪いことができそうじゃないか?▼~
~
《選択》
-同意する
-疑問を呈する
--「同意する」を選択
:[シェズ]|なるほど。良い考えね、シルヴァン。~
何か、面白い戦術を編み出せそう。▼~
:[シルヴァン]|そうだろ? いやあ流石、君だったら~
絶対にわかってくれると思ってたぜ。▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]| それ、 役に立つの? 騎士や剣士は、~
得物で戦ったほうが手っ取り早いと思うけど。▼~
:[シルヴァン]|……俺たちの身近にいるのがそういう連中~
ばかりだから、そう思っちまうだけだって。▼~
~
《共通》
:[シルヴァン]|とはいえ、まだまだ完成は遠そうだがな。~
日の目を見られるのはいつになるやら。▼~
:[シェズ]|ふふ、その頃には、戦争なんて~
終わっちゃってるかもしれないわよ。▼~
:[シルヴァン]|戦場以外でも役に立つさ。身を守る術のない~
人が、自分の身を守れるようになるとかな。▼~
:[シェズ]|へえ。そういえば、前にも私の剣に~
興味を持ってたわね。▼~
ゴーティエにスレンっていう積年の敵が~
いるから? そういうこと考えるのって。▼~
:[シルヴァン]|まあ……そんなところさ。連中には、~
辛酸を舐めさせられっぱなしだしな。▼~
父上の前妻……兄上の母親も、~
スレンの襲撃で亡くなったと聞いている。▼~
ここ100年くらいは、遺産のおかげで~
領土の境界が揺らぐことはなかったが……▼~
連中は懲りずに襲ってくるからなあ。~
あの執念にはむしろ敬服しちまうくらいだ。▼~
:[シェズ]|ゴーティエ辺境伯も、スレンの襲撃には~
慣れっこって感じだものね。▼~
:[シルヴァン]|……父上も、きっと~
慣れたくて慣れたわけじゃないさ。▼~
俺も家督を継いだら、手は尽くすつもりだが~
やっぱり牽制のための兵力は必要になる。▼~
例えば、国王軍……常備軍を新設して、~
王権の元に強力な軍を作る手もあるが……▼~
先王陛下はその方向に舵を切ろうとして、~
反発する諸侯から恨みを買った。▼~
:[シェズ]|王様が強くなれば、相対的に諸侯の力が~
弱まっちゃうもの。受け入れ難いかしら。▼~
:[シルヴァン]|国が乱れるのは、俺も勘弁願いたい。~
穏便に、堅実に、改革を進めたいわけだ。▼~
そのためにこそ今、遺産にも諸侯にも頼らず~
戦力を底上げする方法が欲しいんだよ。▼~
:[シェズ]|変わったわね、シルヴァン。すっかり、~
ゴーティエ家の御曹司らしくなって。▼~
昔は女の子に鼻の下を伸ばしてばっかり~
だったのに……。▼~
:[シルヴァン]|下手すりゃ自分の家が滅びかねないんだぜ?~
どんな怠け者だって、少しは頭を使うさ。▼~
王国は寒くてつまらない土地ではあるが、~
俺にとっては、唯一無二の故郷なんだしな。▼~
:[シェズ]|
……故郷、ね。▼~
***支援A [#u4cb9681]
:[シェズ]|ふう……今日の鍛錬はいま一つだったわ。~
もっと鍛錬しないと駄目ね……。▼~
:[シルヴァン]|君ってさ、本当に直向きだよな。~
見てると申し訳なくなってくるよ。▼~
:[シェズ]|何であなたが申し訳なくなるの?~
私が未熟だって話でしょ。▼~
見ててよ、シルヴァン。次の戦いでは、~
今回の倍は活躍してあげるわ。▼~
:[シルヴァン]|そういう話をしてるわけじゃない。~
巻き込んじまった、と思ってさ。▼~
俺たちにとってこの戦争は、~
自分の家が滅ぶか否かの戦いだ。▼~
負ければ家も家族も、生まれ育ってきた~
故郷さえも、何もかもを失うことになる。▼~
けど、君は俺たちとは違うだろ?~
君は……好きな場所で生きられる人間だ。▼~
:[シェズ]|そうね。~
確かに私は根無し草よ。▼~
:[シルヴァン]|君には、「故郷」と呼べるような場所はないの...
:[シェズ]|一応あるにはあるけど……▼~
あの山奥の村を、故郷と呼んでいいのかは~
正直なところ私にもよくわからないわ。▼~
:[シルヴァン]|………………。
:[シェズ]| きっと、私は一生理解できないのよ。~
あなたたちの、故郷に懸ける想いは。▼~
:[シルヴァン]|なら君は、陛下から貰う金のためだけに~
これだけ真摯に働いてくれてるってことか?▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-違うと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|お金を貰ったら、その分働くのは当然よ。~
仲間を守りたいって気持ちも当然あるけど。▼~
:[シルヴァン]|あっはは、君らしい割り切り方だな。~
俺はそういうのも嫌いじゃないが……。▼~
--「違うと答える」を選択
:[シェズ]|私が真面目に働くのは、今度こそ仲間を~
守りたいからよ。まあ、お金も大事だけど。▼~
:[シルヴァン]|……ふ。なるほどな。なかなか~
気障なこと言ってくれるじゃないか。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|今の私にとっては、仲間がいるこの国こそが~
故郷みたいなものなのよ。▼~
:[シルヴァン]|はは。こんな暮らしにくい国を、~
故郷みたいなものだなんて、よく言うぜ。▼~
寒いし、貧しいし、何より娯楽が少ない!~
おまけにスレンなんて敵まで抱えてる。▼~
:[シェズ]|それはまあ、否めないけど……それでも、~
あなたたちにとっては大事な故郷でしょう?▼~
:[シルヴァン]|ああ……そうだな。それは間違いない。▼~
そんなつまらない故郷を住みよい土地に~
変えるのも、俺たちの仕事なんだろうさ。▼~
:[シェズ]|戦争が終わった後はともかく、~
今は、私も全力であなたたちを手伝うわ。▼~
:[シルヴァン]|……あ、そうだ。それで思い出したんだが、~
少し前に図面を見せた魔道砲台の件……▼~
後で実験に付き合ってくれないか?~
さっき試したら、だいぶ悲しい威力でなあ!▼~
:[シェズ]|ええ、いいわよ。~
……やっぱり、完成はだいぶ遠そうね?▼~
:[シルヴァン]|おいおい、一応いろいろ試してるんだぜ。~
魔道学院に声かけたりもしたし。▼~
:[シェズ]|ふふっ、そう慌てなくても、~
そのうち成功するわ。▼~
私は知ってるのよ。あなたがやる気を出した~
時は、必ず結果がついてくるって。▼~
**メルセデス [#acf78880]
***支援C [#r9da4902]
:[王国兵(女性)]|メルセデスちゃん、ごめんね!~
この後、彼の手当ても手伝ってくれる?▼~
:[王国兵(男性)]|メルセデス殿、こちらの荷は~
どちらに置いておきましょうか!▼~
:[メルセデス]|は、は~い!~
ちょっと待ってくださいね~!▼~
:[シェズ]|メルセデス、大忙しね。~
何か手伝える仕事はある?▼~
:[メルセデス]|あらあら……すごくありがたい~
申し出だけれど、流石に悪いわよ~。▼~
:[シェズ]|ううん、戦いの後は無事な人が~
やれる仕事をやらないと。▼~
怪我人の手当はともかく、~
物資の整理や荷運びくらいはできるわ。▼~
:[メルセデス]|だけど、あなただって戦場から~
戻ってきたばかりで、疲れているでしょう?▼~
~
《選択》
-疲れていないと否定する
-それはメルセデスもだと反論する
--「疲れていないと否定する」を選択
:[シェズ]|そこまで疲れてないって。私たちの部隊は~
最前線で戦っていたわけじゃないし……▼~
他の人たちと違って、戦後の事務処理に~
追われてもいないのよ。▼~
:[メルセデス]|う~ん……だったら少しだけ、~
手伝ってもらっちゃおうかしら。▼~
--「それはメルセデスもだと反論する」を選択
:[シェズ]|それはあなたもでしょ? あなただって、~
私たちと一緒に戦ってたじゃない。▼~
:[メルセデス]|う~ん、それはそうだけれど……。~
本当に手伝ってもらっちゃっていいの?▼~
:[シェズ]|ええ、もちろん。~
私は何をすればいい?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|それじゃあ、訓練所のほうに置いてある~
物資を取ってきてもらえるかしら。▼~
包帯やお薬が入っているから、~
中を確かめてもらえばすぐにわかるわ。▼~
:[シェズ]|了解。急いで取ってくるわ。▼~
:[メルセデス]|……あら? シェズ、~
ちょっと待ってちょうだい。▼~
:[シェズ]|うん? どうしたの?▼~
:[メルセデス]|右の手を出して……▼~
:[シェズ]|え、ええ……。▼~
:(暗転)|
:[メルセデス]|もう、やっぱり怪我をしていたのね~。~
これくらいだったら、私の魔法で……▼~
:[シェズ]|あら、傷が……。~
流石ね、メルセデス。▼~
:(画面が明るくなる。)|
:[メルセデス]|こういうのを黙っているのは良くないわ。~
あなたって、結構自分に無頓着なのね~。▼~
:[シェズ]|無頓着? いえ、それを言うなら~
あなたこそ……まあいいわ。▼~
とにかく、これで何の気兼ねもなく~
荷物を運んでこられそう。ありがとね。▼~
:[メルセデス]|ふふ、悪いけれど、よろしくね~。~
あんまり急がなくても大丈夫よ~。▼~
***支援B [#y59943a3]
:[メルセデス]|……ふう。これで、物資の整理も~
一段落ってところかしら~。▼~
:[シェズ]|うん、そろそろ休憩ってとこね。~
結構な重労働だったし。▼~
一緒にご飯でも食べに行かない?~
たまには街に出るのも悪くないでしょ?▼~
:[メルセデス]|う~ん、だけどお腹はそこまで~
空いてないのよね。……あ、そうだわ!▼~
良かったら、お茶会にしない?~
お菓子をご馳走するわよ~。▼~
:[シェズ]|お茶会? まあ、それでもいいけど。~
どういう風の吹き回し?▼~
:[メルセデス]|実はね、この間手当てをした兵士さんが~
お礼に……ってお砂糖をくれたのよ~。▼~
だから、それを使ってお菓子を焼いたの。~
あなたにも食べてもらいたくって。▼~
:[シェズ]|そういうことね。ま、ご飯代わりに~
お菓子も、たまには悪くはないかも。▼~
:[メルセデス]|決まりね。じゃあ、私はお菓子とお茶を~
用意してくるわ~。待っててちょうだい。▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。天幕の中)|
:[シェズ]|……あら、これも美味いわね! 初めて~
食べるけど、なかなかいけるじゃない。▼~
:[メルセデス]|ふふっ、褒めてもらえて嬉しいわ~。~
そのお菓子はね、私の自信作なの。▼~
:[シェズ]|へえ、何となく懐かしい味がするわ。昔、~
母さんが作ってくれたお菓子を思い出すの。▼~
:[メルセデス]|
まあ、あなたのお母様が?▼~
:[シェズ]|ええ。私は山奥の村で育ったんだけど……▼~
母さんが山に生ってる木の実を採ってきて、~
お菓子を作ってくれたことがあるの。▼~
:[メルセデス]|あら! 木の実を使ったお菓子、~
とっても美味しいわよね。私も大好きよ。▼~
生地に練り込んで焼くのもよし、~
蜂蜜に漬けて食べるのもよし、だわ~。▼~
:[シェズ]|まあ、母さんのお菓子はあなたのほど~
凝った代物じゃなかったわ。▼~
そう何度も食べたわけじゃないけど……~
不思議と味は覚えてるの。美味しかったわ。▼~
:[メルセデス]|こうして、その時の味を~
今でも覚えているなんて、素敵だわ。▼~
お母様との暮らしは、あなたにとって~
大事な思い出なのね~。▼~
:[シェズ]|うん、もう随分薄れちゃったけどね。▼~
:[メルセデス]|……ねえ、シェズ。~
昔に戻りたいって思うことは、ある?▼~
~
《選択》
-あると答える
-ないと答える
--「あると答える」を選択
:[シェズ]|戻れるものなら戻ってみたいわ。~
今の私なら母さんとも、もっと話ができる。▼~
けど、昔は昔よ。母さんも死んだわ。~
違うかしら?▼~
--「ないと答える」を選択
:[シェズ]|ううん、それはないわね。~
だいたい昔に戻る方法なんてないでしょ?▼~
~
《共通》
:[メルセデス]|そう……よね。▼~
:[シェズ]|どうしたの?急に浮かない顔して。▼~
:[メルセデス]|えっ? あ……ごめんなさい。~
私ったら、ちょっと上の空だったわ。▼~
:[メルセデス]|それよりこっちのお菓子も食べて~。~
お茶に合うように、甘めに作ったのよ。▼~
:[シェズ]|え、ええ……。~
それじゃ、ありがたく。▼~
***支援A [#ve73d54c]
:(見習いたちを見ているメルセデス)|
:[騎士見習い(女性)]|今日の訓練、疲れたなあ……。~
もう足がクタクタだよ。▼~
:[騎士見習い(男性)]|しゃんとしろよ。いつ僕たちが戦いに~
駆り出されるかもわからないんだぞ。▼~
:[騎士見習い(女性)]|そ、そうだったね。~
ちゃんと気を引き締めないと……。▼~
:[メルセデス]|………………。▼~
:(シェズが現れる)|
:[シェズ]|どうしたの? また上の空? 近頃、~
様子がおかしいわよ、メルセデス。▼~
:[メルセデス]|あら、そうかしら~……?~
元気がないってわけじゃないわよ。▼~
:[シェズ]|そう? 前にお菓子をご馳走になった時も~
だけど、何となく……寂しそうっていうか。▼~
:[メルセデス]|………………。……ふふっ。~
やっぱり、あなたにはわかっちゃうのね~。▼~
お友達と一緒にお菓子を食べたり……~
見習いの子たちの頑張る姿を見たり……▼~
ふとした瞬間に、この戦争が~
始まる前を思い出してしまうのよね。▼~
:[シェズ]|始まる前って……士官学校の思い出とか?▼~
:[メルセデス]|そうね。それから、弟とお母様と~
家族三人で暮らしていた頃のこと……▼~
王都の魔道学院で、お友達と机を並べて~
一緒にお勉強していた頃のことなんかも。▼~
あの頃もいろいろと大変だったけれど、~
戻れるのなら、戻りたいと思ってしまうの。▼~
:[シェズ]|そこまで感傷的なあなたは、珍しいわね。▼~
:[メルセデス]|ええ。私自身も、ちょっと意外だわ~。~
ずっと、流されるまま生きてきて……▼~
私は、何一つ自分の思いどおりになった~
試しなんてない、って思ってた。▼~
けれど……思い返してみれば、あの日々が~
どれだけ幸せだったか、思い知らされるの。▼~
こうやって昔を懐かしんでばかりでは、~
いけないとわかっているのだけれど……。▼~
~
《選択》
-そうだと答える
-そんなことはないと答える
--「そうだと答える」を選択
:[シェズ]|そうね。昔には戻れないもの。~
なら、今に一生懸命なほうがずっといいわ。▼~
確かに戦争が起こっちゃってはいるけど、~
それでもこの日々が幸せなものだったと……▼~
未来の自分に誇れるような時間を、~
積み重ねてけばいいじゃない。▼~
:[メルセデス]|……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、強い人ね~。▼~
--「そんなことはないと答える」を選択
:[シェズ]|そんなことはないでしょ。感傷に浸るな、~
なんて決まりがあるわけでもないわ。▼~
思い出の一つや二つ、懐かしんだって~
誰も怒らないって。▼~
:[メルセデス]|
……ありがとう、シェズ。~
あなたはとっても、優しい人ね~。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|とりあえず、そんな気持ちを独りで~
抱えるのをやめたらいいんじゃない?▼~
平和だった頃に戻りたい、ってのは~
簡単には叶わない夢だろうけど……▼~
一緒にご飯を食べて、あなたの弱音を~
聞くくらいなら私にもできるわ。▼~
:[メルセデス]|本当? とっても嬉しいわ。~
じゃあ……早速、お茶会をしましょうか。▼~
:[シェズ]|え、ええ、構わないけど……また?▼~
:[メルセデス]|ええ! この間、お給金を貰ったから~
またお菓子の材料を買ってきたのよ~。▼~
前にあなたとお菓子の話をしたでしょう?~
私も、木の実のお菓子を作りたくなって。▼~
:[シェズ]|ふふ……なるほど、それはいいわね。~
どんなお菓子が出てくるか、楽しみよ。▼~
**アネット [#g4837c2f]
***支援C [#g4d42a21]
:[シェズ]|ふう……今日も良い天気ね。~
絶好の鍛錬日和……▼~
:[アネット]|い……いたーっ!~
探したんだからね、シェズ!▼~
:[シェズ]|あら、アネット。~
朝っぱらから元気ね……どうしたの?▼~
:[アネット]|もうっ、どうしたもこうしたもないって!~
大変なことになっちゃってるんだよ!▼~
:[シェズ]|大変なこと……?~
私に関係がある話?▼~
:[アネット]|シェズ、あたしの歌、~
傭兵の人たちの前で歌ったでしょ!▼~
:[シェズ]|あなたの歌……?▼~
……ああ、もしかしてあれかしら。~
人面の馬がどうのこうのってやつ。▼~
:[アネット]|違う! いや、違わないんだけど!~
人面の馬なんかじゃないもん!▼
:[シェズ]|そう? 体の8割が馬、とか、~
そんな歌詞だったでしょ。▼~
気になって口ずさんでたら、傭兵の人たちに~
聞かれて……教えてあげた気もするわね。▼~
:[アネット]|宿営地を歩いていたら、どこからか~
あの歌が聞こえてきて驚いちゃったよ。▼~
あの歌は、あなたにしか~
聞かれてなかったはずなのに……。▼~
:[シェズ]|悪いわね、教えたらまずかった?~
面白い歌詞だと思ったんだけど。▼~
:[アネット]|……そう言ってもらえるのは嬉しいけど、~
あの歌詞はまだ完成してなかったの。▼~
あたし、自分で納得のいってる歌なら~
人前で歌っても恥ずかしくないんだけど……▼~
未完成の歌とか、納得のいってない歌を~
聞かれるのは恥ずかしいんだよ。▼~
~
《選択》
-理解を示す
-疑問を呈する
--「理解を示す」を選択
:[シェズ]|確かに、中途半端なものを~
見られたくはないわよね。▼~
私も、練習中の剣技は誰にも見せたくは……~
実際にはそうもいかないけど。▼~
:[アネット]|……そういうこと。だけど、~
もう広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
--「疑問を呈する」を選択
:[シェズ]|そういうものかしら?~
何事にも途中の段階はあるでしょ。▼~
むしろ他人が歌ってるのを聴いて、~
客観的に見直す機会にできるんじゃ。▼~
:[アネット]|それでもあたしは嫌なんだよ……はあ。~
けど、広まっちゃったものは仕方ないし……▼~
~
《共通》
:[アネット]|おとなしく、みんなが忘れてくれるのを~
待つしかないかー……。▼~
:[シェズ]|ええと……悪かったわね。今からでも~
忘れるように、皆に言い聞かせたほうがいい?▼~
:[アネット]|だ、駄目だよ! そんなことしたら~
余計に不審がられるじゃない!▼~
:[シェズ]|それなら、あの歌をちゃんと完成させて、~
改めて広めるとか、どう?▼~
あなたは納得いってないみたいだけど、~
広まるってことは良い歌なんでしょ。▼~
:[アネット]|……確かに、あなたの言うとおりかも。~
歌詞を完成させちゃえばいいんだよね。▼~
:[シェズ]|そうそう。~
私は、今のままでも十分好きだけどね。▼~
***支援B [#pef0fd70]
:(会話する二人の傭兵)|
:[傭兵(女性)]|ねえ、あの曲の歌詞……何だったかしら?~
鷲獅子が天を駆ける、みたいな感じの……▼~
:[傭兵(男性)]|鷲獅子? 何となく曲の見当はつくが、~
うーん……俺が知ってるのとは少し違うな。▼~
何か、人面の馬が並んで、緑の草原を~
駆けていく……みたいな歌詞だったぞ。▼~
:[傭兵(女性)]|あら? 確かに言われてみれば~
そんな歌詞だったような気もするわね……。▼~
何だか不思議な歌詞だけれど、~
いったい誰が作った歌なのかしら。▼~
:(傭兵たちを見ているアネットとシェズ)|
:[アネット]|
……はあ。▼~
:[シェズ]|……なかなか上手くいかないものね。▼~
:[アネット]|そうだね……。▼~
ちゃんと歌詞を作り直したはいいけど、~
新しいほうは全然広まらないんだもの……。▼~
:[シェズ]|近頃じゃ、人面の馬は何かの暗喩だ、~
なんて考え出す人たちもいるみたい。▼~
人面の馬は知恵と野生の融合を表し、両方を~
備えた勇士の戦勝を祈念している、とか……▼~
あるいは、あの馬は女神の遣いか何かで、~
罪深き者を裁くために降り立った、とか。▼~
:[アネット]|何でこんなことに……そんな難解な意味を~
込めて歌ってたわけじゃないのになあ。▼~
あたしはただ、騎士の人たちが~
草原を駆ける姿を歌にしたくって……▼~
そこに、ドゥドゥーから教わった~
ダスカーの言い伝えを絡めただけなんだよ。▼~
:[シェズ]|それがどうして人面馬の歌になったのか、~
私にはさっぱりわからないけどね。▼~
:[アネット]|だからあれは人面馬じゃなくて、~
言い伝えの中に出てくる戦士なんだってば。▼~
:[シェズ]|わかったわよ。でも、皆すっかり~
古いほうの歌を気に入ってるんだし……▼~
もうこれでいいんじゃない?▼~
歌なんて、他人に聴かせたその時から、~
あなたの手を離れて広がってくものだし。▼~
:[アネット]|……適当なこと言って誤魔化そうと~
してるでしょ、シェズ。▼~
~
《選択》
-謝る
-否定する
--「謝る」を選択
:[シェズ]|それは……否定できないけど。ごめん。~
でも、どうしようもないのは事実よね。▼~
また新しい歌詞を作って皆に聴かせても、~
都合よく広まるかはわからないわ。▼~
:[アネット]|そうかもしれないけど……。▼~
--「否定する」を選択
:[シェズ]|誤魔化してるつもりはないわ。~
私は本気でそう思ってるの。▼~
同じような葛藤を、今までの偉大な~
芸術家たちだって抱いてきたはずよ。▼~
:[アネット]|他の人がどうって問題じゃないんだよ……。~
もうどうしようもないんだろうけど……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ねえ、アネット。歌っていいものよね。~
いざって時に歌うと、力が湧いてくる。▼~
もしかするとあなたの歌も、戦場のどこかで~
戦ってる人の支えになってるかもしれない。▼~
:[アネット]|そうかなあ……。▼~
:[傭兵(女性)]|そういえば人面の馬って、何なのかしら。~
もしかしてそういう魔物か何か?▼~
:[傭兵(男性)]|そんな魔物の話は聞いたことがないな……。~
……地底から這い出した怪物とか。▼~
:[傭兵(女性)]|ちょっと、怖いことを言うのは~
やめてもらえる? 折角楽しい歌なのに。▼~
:[アネット]|はあ……。▼~
***支援A [#p83169b9]
:[シェズ]|アネット、こんな遅くまで何かの研究?▼~
:[アネット]|ううん、研究じゃないの。~
ちょっと、これを書いてたんだよね。▼~
:(楽譜)|
:[シェズ]|何、この黒い小虫が飛び回ってるような~
絵……。▼~
:[アネット]|絵じゃなくて楽譜だよ!~
虫はないでしょ、虫は。▼~
:[シェズ]|ごめん、ごめん……これが楽譜なのね。~
もしかして、また新しい歌を……?▼~
:[アネット]|そうだよ。良い曲が思い浮かんだから、~
忘れないうちに書き留めておきたくて!▼~
~
《選択》
-聴かせてほしいと頼む
-どんな曲なのか尋ねる
--「聴かせてほしいと頼む」を選択
:[シェズ]|良かったら、聴かせてくれない?~
どんな曲なのか気になるし。▼~
:[アネット]|駄目です。まだ歌詞が固まってないもの。~
方向性は何となく決まってるんだけどね。▼~
--「どんな曲なのか尋ねる」を選択
:[シェズ]|どんな曲なの? 楽譜は読めないから、~
まったく見当がつかなくて。▼~
:[アネット]|楽しい感じにしようとは思ってるよ。~
まだ歌詞のほうは固まってないけど。▼~
~
《共通》
:[アネット]|みんなの心の支えになるような……~
歌うだけで元気が出るような歌にしたいの。▼~
:[シェズ]|心の支えになる、ね。~
完成が楽しみだわ。▼~
:[アネット]|……ねえ、シェズ。~
あの騎士の歌のこと、覚えてる?▼~
:[シェズ]|騎士? ああ、あの人面馬……ごほん。~
騎士の歌ね。もちろん覚えてるわ。▼~
:[アネット]|あたしね、またあの歌を聞いたの。▼~
:[シェズ]|アネット……もう諦めない?~
元凶の私が言えた話じゃないけど……。▼~
:[アネット]|違うの。諦めるとかじゃなくって……~
傭兵の人がね。死に際に歌ってたんだ。▼~
全身傷だらけで、息も絶え絶えなのに、~
その歌を口ずさんで、楽しそうに笑ってた。▼~
すごく苦しいはずのに、どうして~
そんな顔ができるんだろうと思って。▼~
:[シェズ]|きっと、仲間と楽しく飲んで歌ってた時の~
ことでも思い出してたのよ。▼~
戦いが終わった後の宴はいつもそう。~
傭兵も騎士も入り交じって、歌って騒いで。▼~
:[アネット]|そう……かもね。その人を弔いながら、~
ずっと考えてたの。▼~
あの歌詞が広まったのは不本意だったし、~
正直なところまだ納得いってないけど……▼~
あの人が最期に寂しい思いをせずに~
済んだなら、それでよかったのかもって。▼~
:[シェズ]|言ったでしょ? アネットの歌は、~
誰かの支えになってるかもしれないって。▼~
きっとその傭兵の他にも、あなたの歌に~
救われた人はたくさんいるはずよ。▼~
かく言う私も、つらい時はあなたの面白い~
歌を思い出して、元気を取り戻してるから。▼~
:[アネット]|それ、要するに歌詞……~
……まあ、いっか。素直に喜んでおくよ。▼~
よしっ。だったらこれからも、~
いろんな歌を作らないとだね!▼~
:[シェズ]|その意気よ、アネット。……それで、その~
曲の歌詞はどんなものになる予定なの?▼~
:[アネット]|今のところ、仲間や友達と一緒に~
お料理を囲む歌にしようと思ってるんだ。▼~
美味しそうなお料理が次々出てきて、~
それをみんなで楽しく食べるの。▼~
:[シェズ]|聴いてるだけでお腹が空いてくるような、~
楽しい歌になりそうね。▼~
:[アネット]|そうでしょ?その後は、おかわりを~
作るために、食材を狩りに行くんだけど……▼~
:[シェズ]|……ん?▼~
:[アネット]|びっくりするほど大きな熊と出会って、~
仲間と一緒に死闘を繰り広げるの。▼~
:[シェズ]|熊との死闘……?~
楽しいご飯はどこへ……?▼~
:[シェズ]|……まあ完成を待つわ。~
出来上がったら、一番に聴かせて?▼~
:[アネット]|うん、約束するよ!▼~
**イングリット [#d0e01eaa]
***支援C [#k641bd4b]
:[シェズ]|……なるほど? ならイヴァン家は、~
ブレーダッド家の分家にあたるわけかしら。▼~
:[イングリット]|ええ。とは言っても、どの貴族も血統を~
辿れば大方親戚同士ではあるのですが。▼~
公爵はカロンの紋章を有しておられますし、~
先々代はフラルダリウスの小紋章を……▼~
そしてそのまた先代が、王家に連なり、~
ブレーダッドの紋章を持つ方だったとか。▼~
:[シェズ]|何でもいいから紋章があれば、~
家を継げるってこと?▼~
:[イングリット]|まあ、そうですね。昔は種類にも~
こだわっていたのでしょうが……。▼~
今や血は薄まり、他家との混血も進んだ。~
種類に拘泥している余裕もないのです。▼~
ただ、紋章は家に伝わる"英雄の遺産"を~
扱うために重要視されるものですから……▼~
保有する遺産に合った紋章を持つ者のほうが~
家督の継承順位は上になりますね。▼~
:[シェズ]|なるほど? あなたも嫡子だけど、持ってる~
紋章はガラテアとは別の家のものよね……?▼~
:[イングリット]|ファーガスのガラテア家は、レスターの~
ダフネル家から分かれる形で生まれました。▼~
ですので他家と比べて特殊というか……。~
そもそも、紋章持ちが家を継がない例も……▼~
:[シェズ]|ややこしすぎるわね、まったく!~
何で貴族の慣習ってのはいつも難しいのよ。▼~
:[イングリット]|難しくても、きちんと覚えなくては。~
あなたは陛下の側に控える将なのですから。▼~
教養を身に着けないと、あなたの部下は~
見くびられ、陛下の評判にも傷がつきます。▼~
~
《選択》
-反省する
-開き直る
--「反省する」を選択
:[シェズ]|ごめん、そうだったわ。だからこそあなたに~
「教えて」って頼んだのよね。▼~
--「開き直る」を選択~
:[シェズ]|仕方ないでしょ。~
私はしがない傭兵なんだから。▼~
:[イングリット]|今のあなたは責任ある立場でしょう?~
その言い訳は通用しませんよ。まったく。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……ええと、それで何の話だっけ。~
イングリットの紋章の話?▼~
嫡子で紋章も持ってるんだから、~
あなたはゆくゆくは家を継ぐのよね。▼~
でも、騎士に憧れてたって話はどこへ?~
当主をしながら騎士になるってこと?▼~
:[イングリット]|それはできませんよ。確かに、騎士として~
王を守るのは、幼い頃からの夢でしたが。▼~
:[シェズ]|あなたの兄弟は紋章を持ってないんだっけ。~
誰かに継いでもらえないの?▼~
:[イングリット]|上の兄は、いざとなったら自分が家督を~
継いでもいいと言ってくれてはいます。▼~
結局は、本人の意志と家の裁量ですからね。~
紋章を持つ子が家を継ぐのが普通ですが……▼~
例外も皆無ではありません。……とはいえ、~
遺産を手に人々を守るのが王国貴族の本懐。▼~
それに、父だけでなくガラテア領の人々も、~
当然、私が家を継ぐのを期待しています。▼~
:[シェズ]|私は王国の生まれじゃないから、正直よく~
わからないけど……そういうものかしら。▼~
領主の立場からでも、王を守るために~
できることはあると思うけど。▼~
:[イングリット]|……どういうことでしょうか?▼~
:[シェズ]|いえ、ある傭兵のことを思い出してね。~
今度教えてあげるわ。▼~
***支援B [#i811816b]
:[シェズ]|イングリット、良いところに。~
“トビアス傭兵団”って知ってる?▼~
:[イングリット]|何です、藪から棒に。~
トビアス…………どこかで聞いたような気もしますが。▼~
:[シェズ]|あれ、知らないのかしら。ベルラン団長の~
話も、あんまり信用ならないものね。▼~
私が昔いた傭兵団の団長が、まだ子供の頃に~
身を置いていた一団らしいんだけど……▼~
そこの団長は、とある領主に忠誠を尽くし、~
領主からも重臣として扱われたっていうの。▼~
:[イングリット]|珍しいですね。傭兵と雇用種とは、普通~
金銭で結ばれた関係に留まるものですが。▼~
:[シェズ]|どうやらその傭兵団は戦いだけじゃなくて、~
城下の発展にも尽力したみたいでね。▼~
例えば、剣や弓を置いて鍬を持ち、~
荒れた貧しい土地を必死で開墾したとか……▼~
財政難で苦しむ貴族のためにと、~
街で店を開いて商売を始めたとか。▼~
:[イングリット]|最早、傭兵の域を超えているような……。~
それとも、傭兵としては普通なのですか?▼~
:[シェズ]|まさか。戦いが生業の傭兵に~
そんな仕事を頼んでくる人はいないわ。▼~
仕事を頼んだその領主も、受けた傭兵も~
どちらも型破りだったってことよ。▼~
:[イングリット]|流石にそうですよね。開墾や商売をする~
傭兵団なんて、前代未聞だと思います。▼~
:[シェズ]|結局、その団長は領主と固い絆で結ばれ、~
“片腕”とまで呼ばれるようになったわ。▼~
つまり「傭兵」とか「領主」とか、~
肩書きに縛られる必要はないってこと。▼~
傭兵だって、雇い主のためにと~
武器を置いて農民まがいの仕事をしたのよ。▼~
領主がどんな仕事をしたって、~
私はそこまでおかしいとは思わないけどね。▼~
:[イングリット]|……ふふ、なるほど。そうして、~
先日の話に繋がるというわけですね。▼~
ありがとうございます、シェズ。~
自分なりに、考えてみようと思います。▼~
《選択》
-応援する
-期待する
--「応援する」を選択
:[シェズ]|うん。答えを探すのは大変だろうけど、~
私でよければ相談にも乗るわよ。▼~
--「期待する」を選択
:[シェズ]|ええ。あなたがどんな答えを出すか、~
期待して待ってるわね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|何はともあれ、団長の昔話が~
イングリットの役に立ったなら良かったわ。▼~
私もトビアス傭兵団の話を聞いた時は、~
そんな話があるのかと思ったもの。▼~
:[イングリット]|え、本当に……。トビアス、トビアス……~
やはりどこかで聞いたような……。▼~
……そうだ! その領主というのは、~
もしや祖母のことではありませんか?▼~
:[シェズ]|あなたのお祖母さん? というとたぶん、~
先代のガラテア伯……よね?▼~
:[イングリット]|はい。よく覚えてはいませんが、~
祖母の友人がそんな名前だったような。▼~
あのご老人が傭兵団長だったなんて、~
にわかには信じがたい話ですが。▼~
:[シェズ]|もしそうだったなら、やっぱり~
よっぽど重用されてたんじゃない?▼~
こんな形で話が繋がるとは、~
不思議な縁を感じるわね。▼~
:[イングリット]|ふふ……そうですね。▼~
***支援A [#jc274720]
:[シェズ]|イングリット、~
街中をふらついてるなんて珍しいわね。▼~
:[イングリット]|……! ……い、いえ、少し視察を。~
あなたこそ、買い物か何かですか?▼~
:[シェズ]|うん、さっきドゥドゥーに~
食材の買い出しを頼まれたの。▼~
:[イングリット]|そ、そうでしたか。食材を買うなら、~
川の向こうの通りが良いと思いますよ。▼~
:[シェズ]|……どうしたのよ、慌てて。~
隠れて何かやってたの?▼~
:[イングリット]|い、いえ! 本当に何も!~
こ、この街なら何でも揃いそうですよね。▼~
:[シェズ]|ええ。この辺は、王国の中でも~
栄えてるほうよね。▼~
:[イングリット]|
はい。あまり豊かな土地でないのは、~
ガラテア領とも変わりないのですが……▼~
美しく整備された街並みといい、人々の~
活気といい、まるで別の国に来たようです。▼~
鍛冶屋が軒を連ねる通りは壮観でしたよ。~
それに、露店からは美味しそうな香りが……▼~
……ではなくて。~
本当に、活気に溢れた良い街だと感じます。▼~
~
《選択》
-同意する
-露店に誘う
--「同意する」を選択
:[シェズ]|そうね、私も同感よ。~
街の活気の割に治安も良いようだし。▼~
:[イングリット]|ふふ、私もガラテアの次期当主として、~
参考にすべきことがたくさんありそうです。▼~
--「露店に誘う」を選択
:[シェズ]|露店に行ってみる? 食べ歩きを~
したところで、誰も何も言わないわよ。▼~
肉の串焼きもあったし、今の季節だと~
果物や魚なんかも美味しいんじゃない?▼~
:[イングリット]|まあ、本当ですか!~
それは是非とも食べてみたいもの……▼~
あ……いえ。これでも一応、~
ガラテア家の次期当主ですので……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|ガラテア家の次期当主、ね。~
前にした話、答えは見つかったの?▼~
:[イングリット]|いえ、まだ。私が今日ここへ来たのも、~
その答えを探すためです。▼~
……騎士として、陛下を側でお守りするのが~
私の夢……私の大事な人の、職務でした。▼~
彼と同じ騎士になれなくとも、~
彼のように陛下を守ることはできるはず。▼~
例えば、家を挙げて農業を学び……~
兵士たちと、王領の耕作に出向くとか。▼~
:[シェズ]|あら、それは面白そう。~
領主自ら、他家の領地を耕しに行くのね。▼~
確かに、そうして王領が豊かになったら、~
王家に不満を持つ人たちも減るだろうし……▼~
結果的には、王を守ることに~
繋がってくのかもしれないわ。▼~
~
《選択》
-応援する
-雇ってくれと頼む
--「応援する」を選択
:[シェズ]|何にせよ、あなたが自分で選んだ道なら、~
私は友として全力で応援するだけよ。▼~
:[イングリット]|では折角ですし、私が家督を継いだ暁には~
あなたにも手伝ってもらいましょうか。▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|何でそうなるのよ。領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買ってって?▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
:[シェズ]|冗談よ。でも、応援したい気持ちは~
本物だから。頑張ってね、イングリット。▼~
--「雇ってくれと頼む」を選択
:[シェズ]|それなら、もしイングリットが~
ガラテア伯爵の位を継いだ暁には……▼~
私も雇ってもらおうかしら。~
前に話した、トビアス傭兵団みたいに。▼~
:[イングリット]|あら、その時には私の片腕として、~
いろいろと働いてもらいますよ?▼~
私の祖母が、傭兵団の者たちに~
さまざまな仕事を頼んでいたように。▼~
:[シェズ]|任せといて。何なら領主様に代わって、~
毎日美味しい串焼きを買ってきてあげるわ。▼~
:[イングリット]|も、もうっ、何を言っているんですか!▼~
……けれど、ありがとうございます。~
ふふ。その言葉、覚えておいてくださいね。▼~
**ロドリグ [#c9f8ae82]
***支援C [#t8b44d20]
:[ロドリグ]|これはこれは、シェズ殿。~
王国での生活には、もう慣れましたかな。▼~
:[シェズ]|それなりには。元々、傭兵の仕事で~
ファーガスに来たこともあったし。▼~
でも、王都ほど北のほうで生活したのは~
初めてだから、戸惑うことは多かったわ。▼~
外は毎日吹雪いてるし、部屋は寒いし、~
雪が積もれば外にも出られないし……▼~
一晩寝てる間に積もった雪で、部屋の扉が~
開かなくなった時には死ぬかと思ったわ。▼~
:[ロドリグ]|言葉にすれば笑い話のようですが、真冬の~
ファーガスは危険と隣り合わせですからな。▼~
シェズ殿、どうですか。~
冬や雪が嫌いになりましたかね。▼~
~
《選択》
-好きだと答える
-嫌いだと答える
--「好きだと答える」を選択
:[シェズ]|好きか嫌いかと言われれば、好きよ。確かに~
雪は厄介者に違いないんだろうけど……▼~
雪の積もった街並みは本当に綺麗だったわ。~
他の国では見られない眺めよね。▼~
:[ロドリグ]|はは、私も子供の頃はそう思ったものです。~
年を食うと億劫な気持ちが勝っていけない。▼~
--「嫌いだと答える」を選択
:[シェズ]|嫌い、かな。~
あんなに雪が降ったら、皆大変でしょ。▼~
昔は綺麗だと思うこともあったけど、~
あれは物珍しさのせいだったみたいね。▼~
:[ロドリグ]|私も正直、雪は好きではありません。~
冬の寒さは多くの命を奪っていきますしね。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|ですが、そんな雪深い土地でも~
我々にとっては無二の故郷ですから……▼~
最大限の工夫をし、折り合いをつけて、~
楽しみながら生きていくべきなのでしょう。▼~
:[シェズ]|工夫……冬場は伝令が馬じゃなく天馬に~
乗ってるのなんかも、その一つなのよね。▼~
:[ロドリグ]|ええ。冬の空を駆ける天馬の姿は、~
ファーガス特有のものだと思いますよ。▼~
天馬はいくら雪が積もっていても、~
足を取られずに飛べますからね。▼~
うちの倅は小さい頃、あの天馬を追いかけ、~
あろうことか陛下を連れて冬の山に入り……▼~
危うく遭難しかけたのです。~
……あの時は心臓が止まるかと思いました。▼~
:[シェズ]|あのフェリクスも、子供の頃は~
そんな無邪気な人だったのね。▼~
:[ロドリグ]|くく、危なっかしさは昔のままですよ。~
今でこそあんなひねくれた性格ですがね。▼~
若いうちから公爵位なんぞに就いて、~
あれこれと気苦労が絶えないことでしょう。▼~
:[シェズ]|でも、そこまで心配しなくても、~
彼も彼なりに頑張っていくでしょ。▼~
:[ロドリグ]|そうですね。いやあ……私のほうが~
子離れできていないだけかもしれません。▼~
……今冬のファーガスは寒さだけでなく、~
戦禍にも見舞われることになります。▼~
冬の間、北部での調練は困難を極めますし~
スレンへの対処を怠るわけにもいきません。▼~
領地の経営も厳しくなるはず。あれが、~
上手く乗り切ってくれればよいのですがね。▼~
:[シェズ]|次の冬……ね。その頃には、~
この戦争も終わっているといいけど……。▼~
***支援B [#w61f96cc]
:[シェズ]|ねえ ロドリグさん。~
聞いてくれる?▼~
:[ロドリグ]|どうしたのです、シェズ殿。~
そんな真剣な顔をして……。▼~
:[シェズ]|結局、今年の冬は戦いに~
明け暮れることになっちゃったわ。▼~
けど、もしも戦いが次の冬までに~
一段落して、北に帰れてたら……▼~
:[ロドリグ]|……帰れていたら?▼~
:[シェズ]|雪玉をぶつけ合って、遊んでみたいの。▼~
ディミトリから聞いたけど、ファーガスの~
子供たちは、冬の間そうやって遊ぶのよね?▼~
実を言うと、まだやったことがなくて。~
折角王国にいるんだからやってみたいのよ。▼~
:[ロドリグ]|……ははは! なるほど、良いですね!~
あれはなかなか奥の深い遊びですよ。▼~
いくつかの陣営に分かれて戦えば、~
戦術の重要性が増し、面白くなるんです。▼~
:[シェズ]|戦術……雪玉をぶつけ合うだけなのに、~
相当本気でやってたのね……。▼~
:[ロドリグ]|私がまだ幼い頃、私と先王陛下、辺境伯の~
3人で、 腕を競ったことがありました。▼~
同じ年頃の従士たちをそれぞれに~
引き連れて冬の山に入り、戦ったのですよ。▼~
:[シェズ]|ふふ……楽しそう。~
戦いの行方はどうなったの?▼~
:[ロドリグ]|まず、最初に餌食になったのは私でした。~
静かに敵の出方を窺っていたのですが……▼~
先王陛下は、従士たちを適当に戦わせ、~
一人で敵将……私に奇襲をかけてきました。▼~
結局誰もあいつを仕留めることはできず、~
当たり前のように敗北を喫しましたね。▼~
:[シェズ]|流石はディミトリの父さんというか、~
一人で斬り込みたがるのは同じなのね……。▼~
:[ロドリグ]|はは、あそこまで行くと、もう悔しいとか~
そういう気持ちも湧いてこないものです。▼~
問題は辺境伯……マティアスのほうです。~
彼は昔から非常に性格の悪い男でして……▼~
森の中の至るところに伏兵を仕掛け、~
先王陛下を待ち構えていました。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|雪遊びで伏兵? ……シルヴァンが~
悪知恵の働く人なのも頷けるわね。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|それで、どうなったの?▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|マティアスの性格は皆知っていましたから、~
先王陛下も伏兵を避けて進んだそうです。▼~
そしてとうとう、 大将同士が~
相見えたはいいものの……。▼~
私たちよりだいぶ年長のグンナル……~
今のガラテア伯が、やってきたのです……!▼~
私たち3人は彼に首根っこを掴まれ、~
雪山は危ないと連れ戻されましてねえ。▼~
~
《イングリットが生存》
:[シェズ]|流石はイングリットの父さんね。~
結局、決着はつかなかったってことかしら。▼~
~
《イングリットが死亡》
:[シェズ]|それは3人ともがっくりきたでしょうね。~
ふふ、しっかりオチまでついちゃって。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|もう何十年も昔の話ですが、~
今でも忘れがたい思い出ですよ。▼~
今冬、もし雪山へ遊びに行くのなら、~
その時は是非、私にも見学させてください。▼~
~
《選択》
-是非にと答える
-参加しないのか聞く
--「是非にと答える」を選択
:[シェズ]|ええ、その時には絶対に声をかけるわ。~
まあ戦争が終わってるのが一番なんだけど。▼~
:[ロドリグ]|ははは、戦争が終わっていたならいたで、~
その時は羽を伸ばして遊び倒すべきですよ。▼~
--「参加しないのか聞く」を選択
:[シェズ]|あなたは参加しなくていいの?~
ディミトリや辺境伯に話を通しておけば……▼~
まったく同じ相手とはいかないけど、~
昔の雪辱を果たせるかもしれないわよ。▼~
:[ロドリグ]|む……なるほど、確かにそれはそうですね。~
では、その時には是非参加させてください。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|冬を迎えるのは気が重かったのですが~
少しばかり、楽しみになってきましたよ。▼~
***支援A [#q013278b]
:[シェズ]|ロドリグさん、本を探してるの?▼~
:[ロドリグ]|ええ。『キッホル用兵総論』をね。~
ちょっと参考にしたいと思いまして。▼~
:[シェズ]|『キッホル用兵総論』……確か士官学校に~
いた頃、チラッと読んだ気もするけど。▼~
もしかして、次の作戦の準備?▼~
:[ロドリグ]|
ええ、まあ……少しね。▼~
:[シェズ]|どうしたの、ロドリグさん。あなたにしては~
珍しく、歯切れの悪い返事ね。▼~
:[ロドリグ]|シェズ殿、ジェラルト傭兵団と~
戦った時のことを覚えていますか?▼~
~
《選択》
-覚えていると答える
-記憶が曖昧だと答える
--「覚えていると答える」を選択
:[シェズ]|あんなに激しい戦いだったのよ。~
忘れられるわけないでしょ?▼~
:[ロドリグ]|そうですね。あの戦いがあったからこそ、~
傭兵団の人々も加わってくれたわけですし。▼~
--「記憶が曖昧だと答える」を選択
:[シェズ]|
正直、戦いの間は無我夢中だったから、~
詳しいことは覚えてないのよね。▼~
:[ロドリグ]|
激しい戦いでしたし、無理からぬことです。~
あの戦場で生き延びただけでも立派ですよ。▼~
~
《共通》
:[ロドリグ]|何とか戦いの主導権を握れましたが、~
一つ間違えれば容易に大敗したでしょう。▼~
もしそうなれば、本陣を預かっていた私も~
命を落としていたかもしれません。▼~
:[シェズ]|……確かに、危ない戦いではあったわね。~
常に綱渡りを強いられてた感じで。▼~
:[ロドリグ]|一応は兵を率いていた身ですから、~
ああも巧みな用兵を見ると悔しくてね。▼~
もっと大局を見て敵の動きを読まねばと、~
偉大な先達の知恵を借りていたのですよ。▼~
:[シェズ]|真面目なのね、ロドリグさんは。~
もう十分経験豊富なのに、向上心もあるし。▼~
:[ロドリグ]|ただ負けず嫌いなだけですよ。~
私には辺境伯のような悪辣さはなく……▼~
先王陛下のように、たった一人で~
戦況を覆す出鱈目な武勇もない。▼~
だから一つでも多くの定石を学ぶのです。~
知恵者にも武辺者にも、勝てるようにね。▼~
:[シェズ]|
前にあなたは、自分とフェリクスは~
そこまで似てないって言っていたけど……▼~
そうして自分を高める努力を怠らない~
ところは、フェリクスと瓜二つよ。▼~
~
《シルヴァンが生存》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもね。~
ディミトリもシルヴァンも、フェリクスも。▼~
~
《シルヴァンが死亡》
:[シェズ]|子は親に似るってのは本当かもね。~
ディミトリも、フェリクスも。▼~
:[シェズ]|そうして時間をかけて積み上げてきた~
努力が、あなたの強さの理由なんじゃない?▼~
:[ロドリグ]|はは。ここは謙遜せず、素直に受け取って~
おきましょう。ありがとうございます。▼~
:[シェズ]|もしかして今のあなたなら、辺境伯や~
先王と戦っても、勝てるかもしれないわよ。▼~
:[ロドリグ]|いや、それはどうだか。昔の私にとって、~
彼らの背中は遠かったですからねえ……。▼~
そして辺境伯はともかく、少なくとも~
先王陛下の背中は永遠に遠いままです。▼~
:[シェズ]|……死んじゃった人を追い越すことは、~
できないからね。▼~
:[ロドリグ]|けれど……だからこそ、学び続けるのです。~
永遠に届かない者の背中を目指して、ね。▼~
:[シェズ]|……よし。だったら今度は私が、~
あなたの背中を追わせてもらおうかしら。▼~
いつか必ず追いついてみせるから、~
それまで死なないでよ、ロドリグさん。▼~
:[ロドリグ]|おっと、ならば簡単に追いつかれないよう~
私も努力を重ねねばなりませんね。▼~
:[シェズ]|……さて、『キッホル用兵総論』よね?~
ちょっと詳しそうな人に聞いてくるわ。▼~
:(シェズが去る)|
:[ロドリグ]|……次の冬には、故郷に帰れるだろうか。▼~
**セテス [#d630f76d]
***支援C [#wc0b0f73]
:[セテス]|……シェズ。~
君の活躍は耳にしている。▼~
:[シェズ]|それは、どうも。▼~
:[セテス]|まだ若いのに大したものだ。士官学校で~
学び続けられなかったことが惜しまれる。▼~
級友たちと共に切磋琢磨し、幅広い知識と~
経験を身につけることができていれば……▼~
君は、フォドラの未来を左右するほどの~
重要な人材に成長していたかもしれんな。▼~
:[シェズ]|………………。▼~
:[セテス]|どうした、押し黙って。~
何か思うところでもあるのか?▼~
:[シェズ]|……あなたたちは、正直なところ~
私をどう思っているの?▼~
私が不思議な力を持ってるのは、これまで~
一緒に戦ってきてわかってるでしょ。▼~
あなたもレアさんも、私が怪しい人じゃ~
ないか、疑ってるんじゃない?▼~
:[セテス]|……そうだな、まだ君のことを~
心から信頼するには至っていない。▼~
君の力は、紋章の力とは性質を異にする。~
言い方は悪いが、得体の知れない力だ。▼~
君自身に危険な思想がなかったとしても、~
トマシュのような者に操られたとしたら?▼~
:[シェズ]|そんな仮定の話をされてもね。けど、急に~
誰かを傷つける可能性は否定できないわよ。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、大司教や、~
我が妹のフレンになるかもしれない。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|そうだろう。そしてその対象が、~
大司教になるかもしれない。▼~
~
《共通》
:[セテス]|たとえ僅かでも、そういう可能性があれば、~
私は君を警戒しなくてはならない。▼~
帝国は、教団が人々を欺き、私腹を~
肥やしていたなどと喧伝しているが……▼~
大司教がフォドラの平穏を守るために、~
ずっと心を砕いてきたのは事実だ。▼~
このフォドラに住まう多くの民は、~
大司教を心の支えとして生きている。▼~
万に一つも、あの方を失うようなことが~
あってはならないのだ……。▼~
:[シェズ]|あなたの言うことがすべて真実だとして、~
私に、どうしてほしいわけ?▼~
ここを出てけって言うなら無理よ。~
ディミトリや仲間に迷惑がかかっちゃう。▼~
:[セテス]|君は国王の信頼も厚いようだからな。~
もちろん、出ていけと言うつもりはない。▼~
ただ……大司教には、~
近づかないでもらいたい。▼~
~
《フレンが生存》
:[セテス]|フレンとは同じ軍で活動している以上、~
難しいだろうが……なるべく距離を。▼~
~
《共通》
:[セテス]|君にとっては不愉快な話だと思うが……~
承知してもらえないだろうか?▼~
~
《選択》
-承知する
-保留する
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
-大司教は可能だがフレンは無理と言う
--「承知する」を選択
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|わかったわ。大司教には近づかないし、~
フレンについても気をつけるわよ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|わかったわ、大司教には近づかないって。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
--「保留する」を選択
:[シェズ]|話はわかったけど、約束はできないわよ。~
なるべく気をつけるけどね。▼~
:[セテス]|すまない……。▼~
~
《フレンが生存時のみ選択可能》
--「大司教は可能だがフレンは無理と言う」を選択
:[シェズ]|大司教については気をつけるけど、フレンは~
無理でしょ……。過保護すぎない?▼~
:[セテス]|いや、そうは言ってもだな。~
フレンの兄としても、妹の身は守らねば……▼~
~
《共通》
:[シェズ]|まあいいわ。私自身、私の力の正体が~
何なのかわかってないのよ。▼~
この先、私の身に何が起こるのかは、~
自分でも皆目見当がつかないしね。▼~
:[セテス]|……いつか、君の力の正体が~
わかるといいな。▼~
:[セテス]|私に協力できることがあれば、~
何なりと言ってくれ。▼~
:[シェズ]|ええ、ありがと。▼~
***支援B [#vfc94283]
(※支援会話なし)
***支援A [#cc8fb972]
:[セテス]|………………。▼~
:(シェズが歩いてくる)|
:[シェズ]|セテスさん、遠い目をしてどうしたの?▼~
:[セテス]|ん? ああ、君か……。ガルグ=マク~
大修道院のことを考えていたんだ。▼~
:[シェズ]|そっか……ちょうどこの方角よね、~
大修道院があるのは。▼~
:[セテス]|ああ、距離はそう遠くないというのに、~
手の届かない場所になってしまった。▼~
:[シェズ]|よくは知らないけど、あそこはセイロス教に~
とって大事な場所だったんでしょうね。▼~
:[セテス]|我々の活動の拠点であるばかりでなく、~
多くの聖人たちがあの場所で眠っている。▼~
ガルグ=マク大修道院は、~
かけがえのない聖地なのだよ。▼~
それに……私やフレンにとっても、~
大切な場所だった。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|あなたたち、兄妹にとっても?▼~
~
《フレンが死亡》
:[シェズ]|フレンが生きてるうちに、~
奪還は叶わなかったってことかしら……。▼~
:[セテス]|ああ、そうだ。私にとって、~
ただ一人の家族だった。▼~
~
《共通》
:[セテス]|訳あって、フレンとは長らく二人で、~
フォドラ各地を転々として暮らしていた。▼~
その後、大司教から誘いを受けたことで、~
ようやく安住の地を得たはずだった。▼~
それが、いとも容易く奪われるとは……~
私たち兄妹にとって、痛恨の極みだよ。▼~
~
《フレンが生存》
:[シェズ]|そう。いつか取り戻せあるといいわね。~
私も力を尽くすわ。▼~
~
《フレンが死亡》
:[セテス]|それが、いとも容易く奪われ、そして……。▼~
:[シェズ]|だとしても、いつか取り戻せるといいわね。~
私も力を尽くすわ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|あ……もちろん、大司教には、~
近づかないようにするけど……。▼~
:[セテス]|……申し訳ない。あの時は、私も立場上、~
ああ言うほかなかった。▼~
だが、個人的な見解で言うならば、~
君の心に邪なところはないと思っている。▼~
君の力の正体が何であれ、強く清廉な心で~
その力を御してくれると信じているよ。▼~
~
《選択》
-喜ぶ
-懐疑的になる
--「喜ぶ」を選択
:[シェズ]|とうとう私を信頼してくれるってこと?~
嬉しい話ね。▼~
--「懐疑的になる」を選択
:[シェズ]|ふうん、前とは随分、態度が違うわね。▼~
ようやく私を信頼してくれるように~
なったってわけ?▼~
~
《共通》
:[セテス]|ああ。君が味方でいてくれてよかったと~
心から思っている。▼~
君を疑っておいてこんなことを言うのも~
憚られるが……君の力が必要なのだ。▼~
これからも我々に力を貸してほしい。~
教団と、フォドラの未来のために。▼~
:[シェズ]|ええ、任せてくれる?▼~
**フレン [#lc527a43]
***支援C [#u68be2c8]
(※支援会話なし)
***支援B [#we6d0bc6]
:[フレン]|あら、シェズさん。~
今日も素敵なお召し物ですのね。▼~
:[シェズ]|いえ、いつもと変わらないし、むしろ~
薄汚れていて恥ずかしいくらいよ……。▼~
:[フレン]|ま、ご謙遜。その埃っぽいところが、~
野性的でとってもお似合いですわよ?▼~
:[シェズ]|埃っぽい……。▼~
~
《選択》
-喜んでみせる
-悲しくなる
--「喜んでみせる」を選択
:[シェズ]|似合ってるなら、まあ喜んでおくわ。~
少し汗臭くなってきたけど……▼~
--「悲しくなる」を選択
:[シェズ]|はは……部屋に戻って着替えようかしら。~
臭くなる前に、これは洗濯しないと……。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|……あれ? 変わった匂いがするわね。~
フレン、何かつけてるの?▼~
:[フレン]|おわかりになって? 今、巷で流行りの~
香料を、お友達に頂いたんですのよ。▼~
:[シェズ]|へえ、こんな殺伐としたご時世に、~
香料なんてものが流行ってるのね。▼~
:[フレン]|こんなご時世だからこそ、ですわ!~
心まで殺伐に呑まれたら負けですわよ?▼~
~
《選択》
-賛同する
-自分もつけたいと言う
--「賛同する」を選択
:[シェズ]|負け……ってのは、よくわからないけど、~
悪くないとは思うわね。そういうの。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし。~
普段は少しでも気分良く過ごしたいわ。▼~
--「自分もつけたいと言う」を選択
:[シェズ]|そうよね! 私にも分けてくれない?~
流行りに乗ってみるのも悪くないわ。▼~
戦場じゃ気が滅入ることも多いし、~
私も気分転換してみたくて。▼~
:[フレン]|いいですわよ。後で、お持ちしますわね。~
少しでも気分良くお過ごしになって。▼~
~
《共通》
:[フレン]|それに、巷の流行りものを持っていると、~
お友達との会話も弾みますのよ?▼~
そうですわ! これからわたくしと一緒に~
街へ出て流行りものを探しませんこと?▼~
今日はもうご予定はありませんでしょ?~
さあさ、行きましょ、行きましょ!▼~
:(暗転)|
:(画面が明るくなる。街)|
:[フレン]|さ、次は……あ、あそこの露店にも~
可愛いものがありそうですわね!▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|ちょっと、まだ見るの?~
そろそろ帰らないと、セテスさんが……。▼~
:[フレン]|大丈夫、お兄様はお仕事中ですもの。~
今日は特に忙しいんですって。▼~
実は、こうして街に出てお買い物をするの、~
すっごくすっごく久しぶりなんですのよ。▼~
:[シェズ]|セテスさんが許してくれないの?~
あの人、フレンに厳しそうだものね。▼~
:[フレン]|そうなんですの。わたくしのことが~
心配で心配で仕方ないみたい。▼~
もし仮にあなたが殿方だったら、~
知られただけで大変なことになりますわね。▼~
~
《セテスが死亡》
:[フレン]|もしお兄様がご存命であれば、殿方と二人~
なんて……許してくださらなかったかも。▼~
内緒で出かけて後で知られたら、~
きっと大変なことになったでしょうね。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|大変なこと……?▼~
:[フレン]|そんなことより、お買い物を続けましょ?~
流行りもの、まだまだあるはずですわよ。▼~
~
《セテスが生存》
:[シェズ]|大丈夫なの? 勝手に街に繰り出してるのが~
セテスさんの耳に入ったら……。▼~
:[フレン]|わざわざお兄様に告げ口する人なんて、~
たぶんいないと思いますわよ?▼~
お兄様は怖い人だと思われているらしくて、~
気軽に話せる人はほとんどいませんもの。▼~
:[シェズ]|なるほど……~
なら、もう少しフレンに付き合うわ。▼~
~
《セテスが死亡》
:[シェズ]|わかったわ。セテスさんの分も、~
フレンに付き合うわね。▼~
~
《共通》
:[フレン]|ま! わたくしがシェズさんに~
付き合って差し上げているのではなくって?▼~
:[シェズ]|え? そうだったの?▼~
:[フレン]|流行りものを身に付けて、滅入った気分を~
明るくしたいって仰ったでしょう?▼~
:[シェズ]|そうだったっけ……?▼~
:[フレン]|そうでしたわよ?~
さあさ、次はあちらへ参りましょう!▼~
:(フレンがどこかに行く)|
:[シェズ]|……楽しそうなとこに水を差すのも悪いし、~
まあいいかしら。▼~
***支援A [#sc3c090c]
:(会話するフレンとセテス)|
:[フレン]|……どうしても駄目ですの?▼~
:[セテス]|私を困らせないでくれ、フレン。~
お前のためを思って言っているのだ。▼~
:[フレン]|…………。▼~
:(暗転)|
:(シェズがフレンのところにやってくる)|
:[シェズ]|ん? フレン、どうしたの?~
浮かない顔をしてるけど。▼~
:[フレン]|お兄様に、もう外を出歩いては駄目だと~
念押しされてしまいましたの。▼~
:[シェズ]|それは前々から言われてたことでしょ。~
気づかれなきゃいいんじゃないの?▼~
:[フレン]|いえ、お兄様は本当にわたくしのことを~
心配してくれているので、もう……。▼~
:[シェズ]|そっか……今の教団は敵も多いし、~
仕方ないかもしれないわ。▼~
:[フレン]|……わたくしね、ずっと人里離れた場所で、~
お兄様と二人きりで暮らしてたんですの。▼~
その後、ガルグ=マク大修道院に来て……~
そこには、たくさんの人がいて……▼~
たくさんお友達を作って、外の世界のお話も~
たくさん聞けると、期待してたんですのよ?▼~
それなのに……士官学校の皆さんとも~
あまり親しくなれないうちに……▼~
:[シェズ]|いろいろ事件が起こって、~
すぐに学校は休止になったものね。▼~
:[フレン]|……以前、シェズさんと、街へ~
流行りものを探しに行きましたでしょ?▼~
わたくしね、あの時、すっごくすっごく~
楽しかったんですのよ。▼~
だからまた一緒にお買い物に行ける日を、~
楽しみにしていたんですの。それなのに…▼~
……もう、諦めたほうが~
良いのかもしれませんわね。▼~
:[シェズ]|フレン……。▼~
~
《選択》
-諦めないよう言う
-同意する
--「諦めないよう言う」を選択
:[シェズ]|簡単に諦めちゃ駄目よ。~
たかだか外を出歩くってだけの話でしょ?▼~
:[フレン]|その、たかだかな事が、~
わたくしにはとても難しいのですわ。▼~
--「同意する」を選択
:[シェズ]|教団の敵対勢力がどこに潜んでいるかも~
わからないわ。今は諦めたほうがいいわね。▼~
:[フレン]|やっぱり、そうですわよね……。▼~
~
《共通》
:[フレン]|お兄様も、教団がこんなことになって、~
毎日心労が絶えないはずですもの。▼~
その上、わたくしのことなんかで~
心配を増やすわけにはいきませんわ。▼~
:[シェズ]|優しいわね、フレンは。~
でも、いずれ状況は変わるわ。▼~
:[フレン]|そうでしょうか?▼~
:[シェズ]|それはそうよ。~
永遠に続く戦争なんてありえないでしょ?▼~
戦争が終わって、フォドラが平和になれば、~
外を出歩くくらい何でもなくなるわ。▼~
:[フレン]|それなら、もしそういう日が来たら、~
また一緒に街へ出かけていただけますか?▼~
:[シェズ]|もちろん、喜んで付き合うわよ。~
いえ、付き合ってもらう、だったかしら?▼~
:[フレン]|ふふ、いつかそういう日が来るなら、少し~
我慢するくらい、何でもありませんわね!▼~
:[フレン]|あなたが殿方でなくて良かったですわ!▼~
:[シェズ]|殿方?ああ、セテスさんが……▼~
:[フレン]|ええ。戦争が終わっても、殿方と出歩くのは~
許してくれそうにありませんもの。▼~
:[シェズ]|でもそれじゃいつまでたっても、男の人と~
仲良くなれないじゃない。それでいいの?▼~
:[フレン]|よくはありませんが、お兄様に知られたら~
きっと大変なことになってしまいますわ。▼~
~
《選択》
-手伝おうと言う
-諦めるのを提案する
--「手伝おうと言う」を選択
:[シェズ]|なら、あなたがこっそり出歩くのを~
手伝ってあげるわ。▼~
:[フレン]|まあ、本当ですの!?~
流石はシェズさんですのね!▼~
--「諦めるのを提案する」を選択
:[シェズ]|それは、私にはどうにもできないわね。▼~
諦めたら……
:[フレン]|まあ、そんなことを仰るの? でしたら、~
あなたと二人で出歩くしかありませんわね。▼~
**カトリーヌ [#s3c4db63]
***支援C [#k01038ad]
:[カトリーヌ]|はあ……困ったもんだ。▼~
:[シェズ]|カトリーヌ、どうしたの?~
カロン伯の後ろ姿が見えたけど。▼~
:[カトリーヌ]|ああ。ちょっと父様と、今後の話をな。▼~
教団の兵を借りたいって言われたが、~
アタシの独断じゃどうにもならなくてね。▼~
レア様かディミトリに言えば済む話なのに、~
何でわざわざアタシに相談するかな。▼~
:[シェズ]|ちょっと待って。父様?~
カロン伯が?▼~
:[カトリーヌ]|そうだよ。あれ?~
アンタは知らなかったっけ……。▼~
もう隠しても仕方ないからはっきり言うが、~
アタシは、ファーガスのカロン伯の娘だ。▼~
:[シェズ]|そうだったのね。言われてみれば、~
あなたはカロンの紋章を持ってたわ……。▼~
:[カトリーヌ]|いろいろと複雑な事情があってね。~
一応、カロン家からは距離を置いてる。▼~
今のアタシは家も王国も関係ない、~
セイロス騎士団のカトリーヌさ。▼~
:[シェズ]|なるほど、だからあなたの所属は~
ずっと教団のままなのね。▼~
……もし王国と教団が袂を分かったら~
どうするの?▼~
:[カトリーヌ]|ハッ、愚問だね。~
アタシはレア様につくさ。▼~
王国や教団がどうとかいう問題じゃない。~
この剣は、レア様のためにあるんだよ。▼~
もちろん、故郷の家族や友人とだって~
争いたくはないから……▼~
教団と王国が末永く仲良くしてくれるなら、~
それに越したことはないんだがな。▼~
:[シェズ]|大司教個人のため、か。~
言葉以上に、重たい剣ね……。▼~
:[カトリーヌ]|……そういうアンタは、何のために~
ここで戦ってるんだ?▼~
まさか流されるまま気づいたら……~
なんて話はないよな?▼~
~
《選択》
-仲間のためと答える
-金のためと答える
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
-“灰色の悪魔”を倒すためと答える
--「仲間のためと答える」を選択
:[シェズ]|仲間のためよ。王国の皆の力になって~
あげたいと思ってるの。▼~
:[カトリーヌ]|そんな答えが返ってくるとは意外だよ。~
傭兵上がりにしては義理堅いんだな。▼~
--「金のためと答える」を選択
:[シェズ]|正直に話すなら、金のためね。~
ディミトリは私を重用してくれるし……▼~
立場に見合うだけの報酬も払ってくれるわ。~
傭兵としてはこれ以上ない仕事でしょ。▼~
:[カトリーヌ]|傭兵上がりらしい割り切りだな。~
誰かさんを思い出すよ。▼~
~
《ベレト/ベレスが敵対かつ生存時のみ選択可能》
--「“灰色の悪魔”を倒すためと答える」を選択
:[シェズ]|
……倒したい相手がいるの。ここにいれば、~
また戦う機会が巡ってくると思ってるわ。▼~
:[カトリーヌ]|へえ?アンタがそんな顔をするんだ、~
よほど腕の立つ相手なんだろうな。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|でも、ファーガスに来たこと自体は~
成り行きだったのかもしれないわね。▼~
士官学校に入ってすぐに王都で内乱が~
起こって、それが鎮まる頃には……▼~
学校の休止が決まってたもの。そこで~
ディミトリから大役を任されちゃって。▼~
:[カトリーヌ]|アンタも大変だったな。けど、今では~
一端の将なんだろ? 凄いじゃないか。▼~
過去の自分に恥じない今があるなら、~
それで十分だろうさ。▼~
:[シェズ]|過去の自分に恥じない今、ね……。▼~
:[カトリーヌ]|難しそうに聞こえるが、~
頑張ってやろうとか思うもんじゃない。▼~
ちゃんと自分に向き合って生きてりゃ~
自ずとそうなるよ。▼~
***支援B [#ce6e90c9]
(※支援会話なし)
***支援A [#odc03632]
:[カトリーヌ]|……お、シェズ。訓練帰りか?~
こんな夜遅くまで頑張るじゃないか。▼~
:[シェズ]|まあね。時間があるなら、~
少しでも訓練を積んでおきたいの。▼~
戦いの中で皆も強くなってるわ。~
私も気を抜くわけにはいかないでしょ。▼~
:[カトリーヌ]|今日はもう遅いが、明日で良ければ、~
アタシも付き合おう。▼~
:[シェズ]|本当? 助かるわね。▼~
:[カトリーヌ]|強さに貪欲な奴は、嫌いじゃないんでね。▼~
そうだ、折角だし聞いてもいいか?~
アンタが強さを求める理由……いや……▼~
アンタが最初に傭兵って~
職を選んだ理由はなんだ?▼~
~
《選択》
-答える
-答えない
--「答える」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもないけど……~
ま、それこそ成り行きよ。▼~
--「答えない」を選択
:[シェズ]|話すほどのことでもないわ。~
たいした理由はない、とだけ言っとくけど。▼~
:[カトリーヌ]|おい、そう言われたら余計気になるだろ。~
言いたくないなら聞かないが……。▼~
:[シェズ]|別に何か、夢や目標があったわけじゃない。~
それこそ……成り行きってやつよ。▼~
~
《共通》
:[シェズ]|母さんが死んで村の外へ出たはいいけど、~
その先を何も考えてなくてね。▼~
路銀が尽きたところで傭兵団に拾われて、~
雑用から戦いから、がむしゃらにやったわ。▼~
:[カトリーヌ]|へえ……物語の導入としちゃよくある話だ。~
どうだった、成り行きの傭兵生活は。▼~
:[シェズ]|最初は酷かったけど……気のいい人たちと~
出会ってからの旅は、悪くはなかったわね。▼~
あのまま傭兵として名を上げ、仲間と共に~
戦い、死んでいく……と思ってたの。▼~
それが気づけば王様の私兵団を任され、~
部下を率いて戦ってる。不思議なものよ。▼~
:[カトリーヌ]|人生ってのは、~
何が起こるかわからないもんだ。▼~
アタシもガキの頃は、セイロス騎士団で~
遺産を振り回してるなんて想像しなかった。▼~
当然、父様の跡を継いでカロン伯に……~
なってると思ってたよ。▼~
~
《外伝・恩讐の行方クリア》
:[シェズ]|ロナートの件があったんだものね……。▼~
~
《外伝・恩讐の行方未クリア》
:[シェズ]|
……いろいろあったんでしょ?~
お尋ね者になっちゃったとも聞いたけど。▼~
:[カトリーヌ]|まあな。親友が道を踏み外すのを~
止められなかったことや……▼~
そいつを死なせちまったこと。~
それが元で、故郷にいられなくなったこと。▼~
~
《共通》
:[カトリーヌ]|悲しみも苦しみもあったが……それでも~
アタシは自分の生き方に悔いはないよ。▼~
:[シェズ]|言い切ったわね。~
過去の自分に恥じない今があるから?▼~
:[カトリーヌ]|ああどんな過去だって、~
今のアタシに繋がってるんだ。▼~
たとえ、更なる苦難がこの先に待っていたと~
しても……アタシは進み続ける。▼~
:[シェズ]|強いのね、カトリーヌは。~
私も見習わなきゃいけないわ。▼~
あなたの話を聞いて、いろいろ考えたの。~
自分に恥じない生き方って何、ってね。▼~
どう生きてようと、難しい選択をしなきゃ~
いけない場面は回ってくるわよね?▼~
その時、ひたすらに生きてきた過去の私に、~
失望されない選択ができるのかしら。▼~
:[カトリーヌ]|問題は、何を選ぶかじゃない。~
選んだ後に何をするか、じゃないのか?▼~
大事なのは自分の選択を、どうやって~
「正しい」ものにしていけるか、だ。▼~
:[シェズ]|あなたは簡単そうに言ってのけるけど、~
考えれば考えるほど難しそうよ、それは。▼~
:[カトリーヌ]|なら小難しいことなんて考えなきゃいい。~
どんな時でも、ただ最善を尽くしな。▼~
そうやって一歩ずつ歩いていけば~
振り返った時には、立派な道ができてる。▼~
:[シェズ]|そういうものかしら?▼~
:[カトリーヌ]|そういうもんさ。少しでも心に響いたなら、~
今、この時からでも実践してみることだ。▼~
アンタが拓いていくのがどんな道か~
楽しみにしてるよ、シェズ。▼~
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