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台詞集/絆会話/リアン
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[[台詞集/絆会話]]
*リアン [#mab08037]
#contents
**シオン [#cd0fbe40]
[[→シオンのページへ>台詞集/絆会話/シオン#edf592c4]]
**シーダ [#o16d3207]
:[シーダ]|
お疲れ様! 怪我はしてない?▼&br;
:[リアン]|
はい、大丈夫です。&br;
シーダさんも、お疲れ様でした。▼&br;
:[シーダ]|
わたしは、みんなほど疲れていないわ。&br;
戦場ではペガサスに乗っているし……。▼&br;
:[リアン]|
ふふっ……。▼&br;
:[シーダ]|
……え? どうかした?▼&br;
:[リアン]|
シーダさんは王女なのに、気さくで&br;
すっごく話しやすいな、って……。▼&br;
:[シーダ]|
あら、王女らしくなかったかしら。わたしの&br;
国は辺境の小国で歴史も浅いから……。▼&br;
:[リアン]|
あ、ごめんなさい。仲良くしてくれて&br;
嬉しいなって思っただけなんです。▼&br;
あの、良かったらシーダさんの国のこと、&br;
もっと教えてくれませんか?▼&br;
:[シーダ]|
ふふ、興味を持ってくれて嬉しいわ。&br;
わたしが住んでいた国は、タリスというの。▼&br;
アカネイア大陸の東にある島国で、&br;
大陸に七つある王国の中では一番若い国よ。▼&br;
:[リアン]|
王国が七つも……。マルスさんは確か、&br;
アリティア王国の王子でしたよね。▼&br;
:[シーダ]|
そうよ。豊かで平和な国だったわ……。&br;
タリス王国とは友好関係にあったの。▼&br;
その縁で、マルス様は&br;
タリス王国に亡命してきたのよ。▼&br;
:[リアン]|
亡命……戦争でアリティア王国が&br;
滅ぽされてしまったんでしたね。▼&br;
:[シーダ]|
ええ。それで、いつ追手に襲われるか&br;
わからないマルス様を匿っていたの。▼&br;
……だけど、結果的に助けられたのは&br;
わたしたちのほうだった。▼&br;
タリスが海賊に襲われたとき、マルス様が&br;
アリティアの騎士を率いて助けてくれたの。▼&br;
だから、マルス様が兵を挙げて旅立つとき、&br;
次は私がマルス様を支えたいって思ったの。▼&br;
:[リアン]|
お互いに助け合って、支え合って……。&br;
おふたりは本当に、素敵な関係ですね!▼&br;
なんだか、うらやましいです。&br;
私には、あんな弟しかいませんから……。▼&br;
:[シーダ]|
あら、あなたたちだって同じでしょう?&br;
助け合って、支え合って、素敵な姉弟だわ。▼&br;
:[リアン]|
え!? シーダさんたちとは&br;
全然違いますよ!▼&br;
私たちなんて、いつもケンカばっかり。&br;
弟はマルスさんと違ってバカですし……。▼&br;
:[シーダ]|
お互いを深く信頼しているからこそ、&br;
本音でぶつかり合えるのよ。▼&br;
その点、わたしとマルス様は、&br;
まだそこまでの関係では……。▼&br;
:[リアン]|
シーダさんは、マルスさんに……その……、&br;
本当の想いは、まだ伝えていないんですか?▼&br;
:[シーダ]|
ええ……こういう気持ちって、自然と伝わる&br;
ものだと思っていたのだけれど……。▼&br;
:[リアン]|
それなら、シーダさんもマルスさんに&br;
本音をぶつけてみましょうよ!▼&br;
私と弟が平気なんだから、&br;
お二人なら絶対に大丈夫です!▼&br;
:[シーダ]|
……そうね。&br;
ありがとう、前向きにやってみるわ!▼&br;
:[リアン]|
……ふふふっ。▼&br;
:[シーダ]|
あら、どうしたの?&br;
急に笑い出したりして。▼&br;
:[リアン]|
ごめんなさい、こういう話ができる友達が&br;
今までいなかったので嬉しくなっちゃって。▼&br;
:[シーダ]|
ふふ、そうなの? じゃあ、これからも&br;
相談に乗ってもらってもいいかしら。▼&br;
:[リアン]|
もちろんです!&br;
たくさんお話を聞かせてくださいね!▼&br;
**クロム [#o47f6a1e]
:[リアン]|
クロムさん!&br;
先程は、ありがとうございました。▼&br;
私ひとりじゃ危なかったです。クロムさんに&br;
また助けられてしまいましたね。▼&br;
:[クロム]|
ああ、無事で何よりだ。▼&br;
:[リアン]|
クロムさんには、最初に出会ってから&br;
ずっと助けられっぱなしです。▼&br;
何度感謝しても、し足りません。▼&br;
:[クロム]|
いや、俺だって何度も助けられているし、&br;
ずっとということはないと思うが……。▼&br;
まあ、困っている人がいれば、&br;
助けるのは当然だろう。▼&br;
:[リアン]|
そうかもしれませんけど、&br;
クロムさんは行動が早いですよね。▼&br;
私は、自分が助けるべきなのか、&br;
どうやって助ければいいのか、とか……。▼&br;
つい、いろいろ考え込んでしまって、&br;
なかなか行動に移せないんです。▼&br;
こういう性格を直したいな、&br;
とは、思っているんですけど……。▼&br;
:[クロム]|
うーん……。&br;
それは直す必要があるのか?▼&br;
:[リアン]|
だって、このままではクロムさんのように&br;
人を助けることなんてできませんから。▼&br;
どんなときも迷わず行動し、当然のように&br;
人助けをする姿……尊敬します!▼&br;
こんな私では無理でしょうか……。▼&br;
:[クロム]|
無理だと言いたいわけじゃない。&br;
だが、俺を手本にするのは勧めないぞ。▼&br;
俺が考えなしに突っ込みすぎだ、と&br;
言われているのはお前も知ってるだろ?▼&br;
目の前にいる人を助ける分には、&br;
それでいいのかもしれないが……。▼&br;
より多くの人々を助けたいと思うなら、&br;
やはり思慮深さが必要なんだろうな。▼&br;
:[リアン]|
それは、そうかも……。▼&br;
:[クロム]|
その点、お前はよく考えて行動ができる。&br;
それは俺には真似のできない長所だ。▼&br;
お前はお前のやり方で、俺は俺のやり方で&br;
みんなを助ければ、それでいいだろう?▼&br;
:[リアン]|
……ふふっ、確かにクロムさんは&br;
危なっかしいところもありますもんね?▼&br;
:[クロム]|
おいおい、励ましてやってるのに&br;
お前までそういうこと言うのか?▼&br;
:[リアン]|
ふふっ、ごめんなさい。でも、おかげで、&br;
少し自分に自信が持てた気がします。▼&br;
クロムさんが目の前の問題を片づける間に、&br;
私が全体の問題を慎重に考えれば……。▼&br;
それぞれのやり方に全力で取り組める!&br;
……そういうことですよね?▼&br;
:[クロム]|
ああ。つまり俺たちが力を合わせることで、&br;
最大限の人を助けられるようになるわけだ。▼&br;
:[リアン]|
……私、焦っていたのかも。私たちの仲間は&br;
素晴らしい人たちばかりですからね。▼&br;
:[クロム]|
そうだな。&br;
確かにみんな、すごい奴らばかりだ。▼&br;
:[リアン]|
すごいのは、クロムさんもですよ。&br;
いえ、特にクロムさんが、かもしれません。▼&br;
クロムさんたちとの出会いは、&br;
私にとって、一生忘れられない宝物です!▼&br;
:[クロム]|
俺も、異世界で出会ったこの国の王女が、&br;
お前でよかったと思っている。▼&br;
元の世界に戻っても、&br;
お前との絆を忘れたりはしない。▼&br;
:[リアン]|
ふふ……でも、まだ戦いは終わってません。&br;
これからも、たっくさん考えて考えて……。▼&br;
クロムさんが安心して目の前の人を助けて&br;
あげられるように、私、頑張りますね!▼&br;
:[クロム]|
では俺は、みんなを助けようとする&br;
お前を、全力で助けよう。▼&br;
**カムイ(女) [#t6a5f936]
:[リアン]|
はああああ……。▼&br;
:[カムイ]|
……? ため息なんかついて&br;
どうかしたんですか?▼&br;
:[リアン]|
あ、カムイさん!&br;
ごめんなさい、何でもないんです。▼&br;
:[カムイ]|
何でもないことは、ないですよね……?&br;
すっごく深いため息でしたし。▼&br;
:[リアン]|
えへへ……つい、その……。&br;
実は、ちょっと不安なことがあって。▼&br;
:[カムイ]|
不安なこと、ですか?▼&br;
:[リアン]|
はい……私も弟も、英雄の皆さんと比べると&br;
あまり役に立ててないなって思うんです。▼&br;
この戦いは私たちの国のことなのに、&br;
皆さんに頼りっぱなしで……。▼&br;
:[カムイ]|
そんなことはないと思いますけど。&br;
二人とも頑張ってるじゃないですか。▼&br;
:[リアン]|
ええ、まあ、頑張ってはいるんですが……。&br;
気持ちに実力が追いついていないというか。▼&br;
:[カムイ]|
うーん、みんなすごい人ばかりですから、&br;
そう思うのも仕方ありませんが……。▼&br;
自分の力が仲間の中でどの程度かなんて、&br;
気にする必要はないと思いますよ。▼&br;
仲間の力は、自分の力でもあるんですから!▼&br;
:[リアン]|
……! そっか、そうですよね!▼&br;
頼もしい仲間がいることを、&br;
素直に喜べばいいのに、私ったら……。▼&br;
私、いつも思うんです。皆さんに出会えて&br;
いなかったら、どうなってただろうって。▼&br;
:[カムイ]|
だけど、私たちはこうして出会えた……。&br;
それって、単なる偶然だと思いますか?▼&br;
:[リアン]|
……え?▼&br;
:[カムイ]|
これまでに、あなたたちが選択してきた、&br;
一つ一つの行動が今に繋がっているんです。▼&br;
今こうして、私たちが一緒に闘っているのは&br;
決して偶然なんかじゃありません。▼&br;
あなたたちの意志が、私たちを動かした。&br;
だから、もっと自信を持っていいんですよ。▼&br;
:[リアン]|
……ありがとうございます。カムイさんの&br;
話を聞いて、なんだか心が軽くなりました!▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、それなら良かったです。&br;
ですが……。▼&br;
私たちが、こうして仲間でいられる時間は、&br;
とても短いのかもしれません。▼&br;
:[リアン]|
あ……そうでした。いつかきっと、&br;
お別れする日が、来るんですよね……。▼&br;
:[カムイ]|
私たち異世界から来た人間は、この国の&br;
行く末までは見届けられないと思います。▼&br;
この国の未来を切り拓けるのは、&br;
この世界の人間であるあなたたちだけ……。▼&br;
でも、きっと大丈夫です!▼&br;
日々成長しているあなたたちなら、&br;
きっと素晴らしい国にできるはずです!▼&br;
:[リアン]|
カムイさん……はい、頑張ります!▼&br;
:[カムイ]|
……なんて、私だってまだまだ未熟なのに&br;
偉そうなことを言ってしまいましたね。▼&br;
私こそ、あなたたちきょうだいを&br;
見習わないといけないのに。▼&br;
:[リアン]|
見習う? 私たちをですか?▼&br;
:[カムイ]|
お二人ともケンカはしますけど、&br;
お互いをちゃんと認め合っていますよね?▼&br;
白夜と暗夜がそんなふうに暮らしていける&br;
未来を、私もいつか作りたいんです。▼&br;
:[リアン]|
大丈夫です! カムイさんの想い、&br;
きっと皆さんにも伝わると思います。▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、あなたにそう言ってもらえると&br;
不思議と何とかなりそうな気がしてきます。▼&br;
:[リアン]|
私も、カムイさんに自信をもらいました。&br;
これからも一緒に頑張りましょうね!▼&br;
**カムイ(男) [#bed6566a]
:[リアン]|
はああああ……。▼&br;
:[カムイ]|
……? ため息なんかついて&br;
どうかしたの?▼&br;
:[リアン]|
あ、カムイさん!&br;
ごめんなさい、何でもないんです。▼&br;
:[カムイ]|
何でもないことは、ないよね……?&br;
すっごく深いため息だったし。▼&br;
:[リアン]|
えへへ……つい、その……。&br;
実は、ちょっと不安なことがあって。▼&br;
:[カムイ]|
不安なこと?▼&br;
:[リアン]|
はい……私も弟も、英雄の皆さんと比べると&br;
あまり役に立ててないなって思うんです。▼&br;
この戦いは私たちの国のことなのに、&br;
皆さんに頼りっぱなしで……。▼&br;
:[カムイ]|
そんなことはないと思うけどな。&br;
二人とも頑張ってるじゃないか。▼&br;
:[リアン]|
ええ、まあ、頑張ってはいるんですが……。&br;
気持ちに実力が追いついていないというか。▼&br;
:[カムイ]|
うーん、みんなすごい人ばかりだから、&br;
そう思うのも仕方ないけれど……。▼&br;
自分の力が仲間の中でどの程度かなんて、&br;
気にする必要はないと思うよ。▼&br;
仲間の力は、自分の力でもあるんだから!▼&br;
:[リアン]|
……! そっか、そうですよね!▼&br;
頼もしい仲間がいることを、&br;
素直に喜べばいいのに、私ったら……。▼&br;
私、いつも思うんです。皆さんに出会えて&br;
いなかったら、どうなってただろうって。▼&br;
:[カムイ]|
だけど、僕たちはこうして出会えた……。&br;
それって、単なる偶然だと思うかい?▼&br;
:[リアン]|
……え?▼&br;
:[カムイ]|
これまでに、君たちが選択してきた、&br;
一つ一つの行動が今に繋がっているんだ。▼&br;
今こうして、僕たちが一緒に闘っているのは&br;
決して偶然なんかじゃない。▼&br;
君たちの意志が、僕たちを動かした……。&br;
だから、もっと自信を持っていいんだよ。▼&br;
:[リアン]|
……ありがとうございます。カムイさんの&br;
話を聞いて、なんだか心が軽くなりました!▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、それなら良かった。&br;
だけど……。▼&br;
僕たちが、こうして仲間でいられる時間は、&br;
とても短いのかもしれない。▼&br;
:[リアン]|
あ……そうでした。いつかきっと、&br;
お別れする日が、来るんですよね……。▼&br;
:[カムイ]|
僕ら異世界から来た人間は、この国の&br;
行く末までは見届けられないと思う。▼&br;
この国の未来を切り拓けるのは、&br;
この世界の人間である君たちだけ……。▼&br;
でも、きっと大丈夫だよ!▼&br;
日々成長している君たちなら、&br;
きっと素晴らしい国にできるはずだから!▼&br;
:[リアン]|
カムイさん……はい、頑張ります!▼&br;
:[カムイ]|
……なんて、僕だってまだまだ未熟なのに&br;
偉そうなことを言っちゃったね。▼&br;
僕のほうこそ、君たちきょうだいを&br;
見習わないといけないのに。▼&br;
:[リアン]|
見習う? 私たちをですか?▼&br;
:[カムイ]|
二人ともケンカはするけど、&br;
お互いをちゃんと認め合ってるよね?▼&br;
白夜と暗夜がそんなふうに暮らしていける&br;
未来を、僕もいつか作りたいんだ。▼&br;
:[リアン]|
大丈夫です! カムイさんの思い、&br;
きっと皆さんにも伝わると思います。▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、君にそう言ってもらえると&br;
不思議と何とかなりそうな気がしてくるよ。▼&br;
:[リアン]|
私も、カムイさんに自信をもらいました。&br;
これからも一緒に頑張りましょうね!▼&br;
**リョウマ [#tcf56e58]
:[リアン]|
リョウマさん、ありがとうございます!&br;
白夜の歴史の話、勉強になりました!▼&br;
:[リョウマ]|
そうか、よかった。&br;
こちらからもひとつ、聞いていいだろうか?▼&br;
:[リアン]|
ええ、もちろん。&br;
何でしょうか?▼&br;
:[リョウマ]|
何故、お前は王になりたくないんだ?▼&br;
:[リアン]|
うっ……、それは……。&br;
私に向いていないからです。▼&br;
:[リョウマ]|
ほう……俺にはそうは思えんが。&br;
どういうところが向いていないんだ?▼&br;
:[リアン]|
性格とか、資質、でしょうか……。▼&br;
弟みたいに、皆を引っ張ってゆける人が&br;
王になるべきだと思うんです。▼&br;
:[リョウマ]|
なるほどな。▼&br;
俺は王子で、お前たちと同じ立場だ。&br;
偉そうなことは言えんが……。▼&br;
確かに王たる者は、人々を導いて&br;
いかねばならんと考えている。▼&br;
:[リアン]|
そうですよね!&br;
だから、王になるのは弟が……。▼&br;
:[リョウマ]|
待て。俺が言いたいのは……人々を導く&br;
方法は、ひとつではないということだ。▼&br;
皆を率先して引っ張っていく王もいれば、&br;
自然と皆がついていきたくなる王もいる。▼&br;
:[リアン]|
それはそうかもしれませんけど……。▼&br;
:[リョウマ]|
お前にはお前の、弟には弟の、良さがある。&br;
同じやり方では、上手くいかない。▼&br;
可能なら、ふたりで手を取り合って王位に&br;
就けば良さそうだが、それは無理だからな。▼&br;
:[リアン]|
その……アイトリスでは、ふたりで王になる&br;
こともできますよ。前例もあるみたいです。▼&br;
:[リョウマ]|
なに……? ははっ、できるのか。&br;
なら、丁度いいじゃないか。▼&br;
白夜でも暗夜でも、そういった決め事は&br;
ないからな。できないと思い込んでいた。▼&br;
:[リアン]|
普通は、できないんだと思います。&br;
グストンでも聞いたことはありませんし。▼&br;
でも、私と弟が一緒に王になるなんて……。&br;
性格だって合いませんよ?▼&br;
:[リョウマ]|
いや、性格が違うからこそ、&br;
互いに支え合えるというものだ。▼&br;
お前は慎重に物事を考えることができる。&br;
視野も広く、状況の分析も的確だ。▼&br;
一方、お前の弟は勇敢で行動力があるが、&br;
お前のような思慮深さはないだろう?▼&br;
:[リアン]|
まあ、そうですね……。&br;
弟は突っ走りがちなので……。▼&br;
:[リョウマ]|
それでもお前の弟が力を発揮できるのは、&br;
後ろにお前がいるからこそだ。▼&br;
まあ、ゆっくり考えてみるといい。&br;
すべてはこの国を取り戻した後のことだ。▼&br;
:[リアン]|
他ならぬリョウマさんの言うことですから、&br;
しっかり考えてみます。▼&br;
:[リョウマ]|
しかし、二人同時に王になれるとはな。&br;
そんなこと、考えたこともなかったぞ。▼&br;
しきたりを当たり前と思わず、国のために&br;
何が最善かを考えるべきなのかもしれんな。▼&br;
そう、戦以外の方法で、手を取り合い、&br;
解決できるようなことがあるのかもしれん。▼&br;
:[リアン]|
ええ! きっとリョウマさんなら、&br;
より良い形を見つけられると思います!▼&br;
素晴らしい王になって、&br;
みんなと仲良くやっていけますよ!▼&br;
:[リョウマ]|
お前こそ、弟と支え合うことができれば、&br;
立派に国を導くことができると思うぞ。▼&br;
ともあれ、俺たちの未来は俺たち次第だ。&br;
これからも、互いに精進していこう。▼&br;
:[リアン]|
はい! 前を向いて、&br;
頑張っていきましょう!▼&br;
**サクラ [#kd8e217e]
:[サクラ]|
! あなた、足にお怪我を……!&br;
待っていてください。今、手当します。▼&br;
:[リアン]|
いえいえ、大丈夫です!&br;
このくらい、何ともありませんから。▼&br;
:[サクラ]|
えっ、ほ、本当ですか?&br;
私には、そうは見えませんけど……。▼&br;
:[リアン]|
ええ、本当に平気……つっ!!▼&br;
:[サクラ]|
や、やっぱり痛そうですよ……!&br;
嫌だと言っても、手当てしますからね!▼&br;
:[リアン]|
わっ! ご、ごめんなさい!&br;
じっとしてますので、お願いします……。▼&br;
:(暗転)|
:[サクラ]|
ふう、これで大丈夫です。でもどうして、&br;
何ともないなんて嘘をついたんですか?▼&br;
:[リアン]|
それは、その……。&br;
迷惑かなと思って……。▼&br;
:[サクラ]|
迷惑……?&br;
どうしてそんなふうに思ったんですか?▼&br;
:[リアン]|
実は……今日の戦いで、&br;
私はあまり役に立てなかったんです。▼&br;
それなのに怪我だけしてしまって、&br;
皆さんの足を引っ張っているみたいで……。▼&br;
:[サクラ]|
だ、だからって痛いのを我慢するなんて、&br;
そんなの、絶対に駄目です……!▼&br;
:[リアン]|
す、すみません、サクラさん!&br;
心配させてしまいましたね……。▼&br;
今日の自分があまりに不甲斐なくて、&br;
つい言い出しづらくなってしまって……。▼&br;
:[サクラ]|
あ、足を引っ張ってなんかいません!&br;
お兄様たちも仰っていました……。▼&br;
あなたが戦況を的確に教えてくれるから、&br;
俺たちは迷わず戦えるんだ、って。▼&br;
だから自信を持ってください。&br;
あなたに何かあったら、悲しいです。▼&br;
:[リアン]|
サクラさん……ありがとう。&br;
あなたのおかげで、勇気が出ました。▼&br;
:[サクラ]|
ほ、本当ですか?&br;
ふふ……嬉しいです。▼&br;
:[リアン]|
……サクラさんがいてくれて&br;
本当によかったです。▼&br;
仲間の皆さんも、サクラさんがいるから、&br;
怪我を怖がらずに戦えるんだと思います!▼&br;
:[サクラ]|
え、そ、そうでしょうか?&br;
なら……もう怪我を隠しちゃだめですよっ。▼&br;
……でも、どうしても隠したいときは、&br;
私にだけ、こっそり教えてください。▼&br;
:[リアン]|
……ん? こっそり、ですか?▼&br;
:[サクラ]|
はい、怪我を隠したいと思う気持ち、&br;
私にもわかりますから。▼&br;
:[リアン]|
え……?▼&br;
:[サクラ]|
皆さん、頼もしい方々ばかりですし、&br;
足を引っ張りたくないのは私も同じで……。▼&br;
他の人には言いづらくても、同じ気持ちを&br;
持っている私になら言えるでしょう?▼&br;
:[リアン]|
サクラさん……。&br;
本当に優しいんですね、サクラさんって。▼&br;
:[サクラ]|
あ、いえ、そんなことは……。ただ、&br;
私と似たところがあるなって思って。▼&br;
:[リアン]|
ううん、サクラさんは私なんかと違って、&br;
思いやりのある、素敵な人ですよ。▼&br;
話していると、心も体も癒やされるから……&br;
きっと皆さんも、感謝しているはずです!▼&br;
:[サクラ]|
そ、そんな、照れちゃいますよ……。&br;
でも、ありがとうございます。▼&br;
あなたとお話しできて、&br;
私も自分に自信が持てそうです……!▼&br;
:[リアン]|
そんな、お礼を言いたいのは私のほうです。&br;
サクラさんとお話できて、よかったです!▼&br;
これからも、またこうやって、&br;
たくさんお話させてくださいね!▼&br;
**レオン [#x2b51f7d]
:[レオン]|
思ってたんだけど、&br;
双子の王子と王女って、珍しいよね。▼&br;
:[リアン]|
うーん、そうでしょうか?▼&br;
暗夜や白夜みたいに、きょうだいが&br;
大勢いるほうが、珍しい気もしますが……。▼&br;
:[レオン]|
大勢いるっていっても、&br;
僕らはそれぞれ、母親が違うからね。▼&br;
そういう形の王宮って、&br;
よくあるものだと思うよ。▼&br;
:[リアン]|
へえ……アイトリスやグストンでは、王族の&br;
配偶者は1人と定められていますから……。▼&br;
:[レオン]|
それは暗夜王国も同じだよ。&br;
王妃以外の母親は、みんな妾だし。▼&br;
:[リアン]|
め、妾って……。&br;
もしかして、レオンさんのお母様も!?▼&br;
:[レオン]|
ああ。&br;
マークス兄さん以外の母親は、ね。▼&br;
:[リアン]|
でもあの、お母さんたちは、&br;
みんなで仲良く暮らしてたんですよね?▼&br;
:[レオン]|
仲良く?&br;
ふっ……そんなわけないだろ。▼&br;
暗夜では妾の子にも王位継承権が&br;
あるからね。母親たちの仲は険悪だよ。▼&br;
少しでも王に気に入られようとして、&br;
妾同士、争いが絶えなかったんだ。▼&br;
:[リアン]|
王位を継承するだけなのに、&br;
そんな争いが起こるんですね!▼&br;
:[レオン]|
継承するだけって……、アイトリスでは、&br;
王位争いは起こらないのか?▼&br;
例えば弟とあんたじゃ、王位継承権は、&br;
姉であるあんたのほうが上位なんだろ?▼&br;
:[リアン]|
王位争いなんて、とてもとても。▼&br;
姉のほうが&br;
継承権は上位みたいですけど……。▼&br;
そういうときも、アイトリスでは&br;
男が王になることが多いんですよ。▼&br;
私たちだって、弟が継げばいいんです。&br;
なのに、あいつと来たら!▼&br;
:[レオン]|
はは、あんたたちは、&br;
いつも王位を押し付け合ってるね。▼&br;
まったく、平和なものだよ。&br;
羨ましくなってくる。▼&br;
:[リアン]|
でも、仲の良いレオンさんたち&br;
きょうだいと比べると……。▼&br;
私は弟と、よくケンカしちゃいますから、&br;
そこは素敵だと思います。▼&br;
:[レオン]|
別に、あんたたち姉弟も&br;
仲が悪いようには見えないけど?▼&br;
ケンカしてしまうのは、&br;
本音で言い合えてるからだろ?▼&br;
:[リアン]|
それはそうですけど……。やっぱり年上の&br;
きょうだいには憧れちゃいます。▼&br;
:[レオン]|
確かに、僕らきょうだいはマークス兄さんが&br;
引っ張ってくれてる感じだからね。▼&br;
他のみんなも、形は違えど&br;
すごくきょうだい思いだし。▼&br;
:[リアン]|
ええ、皆さん素晴らしい人たちです。&br;
もちろんレオンさんも……。▼&br;
怖い王宮の話が、&br;
信じられないくらいですよ。▼&br;
:[レオン]|
信じられないっていうなら、&br;
王宮の権謀術数を教えてあげようか?▼&br;
……なんて、この国の王宮には&br;
必要なさそうなことだけど。▼&br;
それに、あんたには似合わないよ。&br;
擦れてないところが長所だと思うし。▼&br;
:[リアン]|
擦れてない……?&br;
うーん、あまり自覚はありませんけど。▼&br;
レオンさんは、一見冷徹だけど、優しくて、&br;
頼りになるお兄さんって感じですよ!▼&br;
:[レオン]|
な、何だよそれ。&br;
あんたから見ると、そんなふうなのか。▼&br;
……まあでも、悪い気はしないかな。▼&br;
今度また、ゆっくり話をしよう。▼&br;
次はアイトリスのことをもっと&br;
聞かせてくれると嬉しいんだけど。▼&br;
:[リアン]|
喜んで! 私も、レオンさんたちの話を&br;
もっと聞いてみたいです!▼&br;
**リン [#w8b7bee9]
:[リアン]|リンさん、前から聞きたかったんですけど、&br;
ひとりでこの世界に来たんですよね。▼&br;
私たちと出会うまで、&br;
大変じゃありませんでしたか?▼&br;
:[リン]|
心配してくれたの? ありがと。&br;
でも全然、平気よ。▼&br;
一時期は、草原にひとりで&br;
暮らしてたこともあったんだから。▼&br;
:[リアン]|
草原に……ひとりで!?&br;
リンさんって、公女なんですよね?▼&br;
:[リン]|
一応ね。母さんは公女だったんだけど、&br;
父さんと出会って駆け落ちしたの。▼&br;
父さんは草原の遊牧民、&br;
ロルカ族の長だったから……。▼&br;
私は草原の民として育ったのよ。&br;
自分の出生のことは知らずにね。▼&br;
:[リアン]|駆け落ちですか。&br;
想像できません……。▼&br;
:[リン]|
けど山賊団に襲われて、父も母も死んで……&br;
ロルカ族はバラバラになっちゃった。▼&br;
それからしばらくの間、&br;
私はずっとひとりで生きていたの。▼&br;
:[リアン]|そんなことが……。立ち入ったことを&br;
聞いて、ごめんなさい。▼&br;
:[リン]|
いいの。&br;
昔の話だから、気にしないでね。▼&br;
:[リアン]|
でも、リンさんが草原で暮らしてたって&br;
知って、なんだか腑に落ちました。▼&br;
:[リン]|
腑に落ちたって? やっぱり&br;
貴族らしくなかった? そうよね……。▼&br;
:[リアン]|
ああっ、そうじゃなくてですね……。&br;
リンさんが素敵だなって思ってたんです!▼&br;
私も自分を偽ったりせず、リンさんみたいに&br;
真っ直ぐ向かっていきたいなって……。▼&br;
私、いつも、王女や姉として、&br;
ちゃんとやらなきゃって考えちゃうんです。▼&br;
それで逆に失敗しちゃったり、自分の行いは&br;
正しいのかって悩み込んじゃったり……。▼&br;
:[リン]|
なるほどね。私も、あなたは公女です、って&br;
いきなり言われたときには、戸惑ったわ。▼&br;
公女として何をするのが正しいのか、&br;
私自身が何を目指せばいいのか……。▼&br;
:[リアン]|
リンさんも、私と同じような悩みを……?▼&br;
:[リン]|
ええ。でもね、旅をしていくうちに、&br;
大事な仲間たちと出会えたの。▼&br;
頼れる軍師、面白い騎士のコンビ、&br;
昔からの友達のペガサスナイト……。▼&br;
リンディス傭兵団、なんて&br;
名乗っちゃってね。▼&br;
私が、自分の生きる道を決められたのは、&br;
全部その仲間たちのおかげよ。▼&br;
:[リアン]|
……そっか。&br;
私、わかりました。▼&br;
リンさんに傭兵団の仲間がいたように、&br;
私にも、たくさんの仲間がいます。▼&br;
だから、王女という立場からじゃなくって、&br;
仲間として、もっと頼ればいいんですよね?▼&br;
:[リン]|
そのとおりよ! 仲間には、&br;
身分も、強さや弱さも、関係ない。▼&br;
困ったり、悩んだりしているときは、&br;
いつだって助け合うのが仲間でしょ!▼&br;
:[リアン]|
ええ、そうですね……! そんな当たり前の&br;
ことが、できていなかったなんて……。▼&br;
:[リン]|
何言ってるのよ。&br;
もう、あなたはできているじゃない。▼&br;
今こうして、私を頼ってくれてるでしょ?&br;
仲間として、これ以上嬉しいことはないわ。▼&br;
:[リアン]|
……ありがとうございます。&br;
リンさんは、私の、大切な仲間です!▼&br;
:[リン]|
私にとっても、あなたは大切な仲間よ。&br;
何があっても……これからも、ずっと!▼&br;
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#p0e4736d]
#comment
終了行:
[[台詞集/絆会話]]
*リアン [#mab08037]
#contents
**シオン [#cd0fbe40]
[[→シオンのページへ>台詞集/絆会話/シオン#edf592c4]]
**シーダ [#o16d3207]
:[シーダ]|
お疲れ様! 怪我はしてない?▼&br;
:[リアン]|
はい、大丈夫です。&br;
シーダさんも、お疲れ様でした。▼&br;
:[シーダ]|
わたしは、みんなほど疲れていないわ。&br;
戦場ではペガサスに乗っているし……。▼&br;
:[リアン]|
ふふっ……。▼&br;
:[シーダ]|
……え? どうかした?▼&br;
:[リアン]|
シーダさんは王女なのに、気さくで&br;
すっごく話しやすいな、って……。▼&br;
:[シーダ]|
あら、王女らしくなかったかしら。わたしの&br;
国は辺境の小国で歴史も浅いから……。▼&br;
:[リアン]|
あ、ごめんなさい。仲良くしてくれて&br;
嬉しいなって思っただけなんです。▼&br;
あの、良かったらシーダさんの国のこと、&br;
もっと教えてくれませんか?▼&br;
:[シーダ]|
ふふ、興味を持ってくれて嬉しいわ。&br;
わたしが住んでいた国は、タリスというの。▼&br;
アカネイア大陸の東にある島国で、&br;
大陸に七つある王国の中では一番若い国よ。▼&br;
:[リアン]|
王国が七つも……。マルスさんは確か、&br;
アリティア王国の王子でしたよね。▼&br;
:[シーダ]|
そうよ。豊かで平和な国だったわ……。&br;
タリス王国とは友好関係にあったの。▼&br;
その縁で、マルス様は&br;
タリス王国に亡命してきたのよ。▼&br;
:[リアン]|
亡命……戦争でアリティア王国が&br;
滅ぽされてしまったんでしたね。▼&br;
:[シーダ]|
ええ。それで、いつ追手に襲われるか&br;
わからないマルス様を匿っていたの。▼&br;
……だけど、結果的に助けられたのは&br;
わたしたちのほうだった。▼&br;
タリスが海賊に襲われたとき、マルス様が&br;
アリティアの騎士を率いて助けてくれたの。▼&br;
だから、マルス様が兵を挙げて旅立つとき、&br;
次は私がマルス様を支えたいって思ったの。▼&br;
:[リアン]|
お互いに助け合って、支え合って……。&br;
おふたりは本当に、素敵な関係ですね!▼&br;
なんだか、うらやましいです。&br;
私には、あんな弟しかいませんから……。▼&br;
:[シーダ]|
あら、あなたたちだって同じでしょう?&br;
助け合って、支え合って、素敵な姉弟だわ。▼&br;
:[リアン]|
え!? シーダさんたちとは&br;
全然違いますよ!▼&br;
私たちなんて、いつもケンカばっかり。&br;
弟はマルスさんと違ってバカですし……。▼&br;
:[シーダ]|
お互いを深く信頼しているからこそ、&br;
本音でぶつかり合えるのよ。▼&br;
その点、わたしとマルス様は、&br;
まだそこまでの関係では……。▼&br;
:[リアン]|
シーダさんは、マルスさんに……その……、&br;
本当の想いは、まだ伝えていないんですか?▼&br;
:[シーダ]|
ええ……こういう気持ちって、自然と伝わる&br;
ものだと思っていたのだけれど……。▼&br;
:[リアン]|
それなら、シーダさんもマルスさんに&br;
本音をぶつけてみましょうよ!▼&br;
私と弟が平気なんだから、&br;
お二人なら絶対に大丈夫です!▼&br;
:[シーダ]|
……そうね。&br;
ありがとう、前向きにやってみるわ!▼&br;
:[リアン]|
……ふふふっ。▼&br;
:[シーダ]|
あら、どうしたの?&br;
急に笑い出したりして。▼&br;
:[リアン]|
ごめんなさい、こういう話ができる友達が&br;
今までいなかったので嬉しくなっちゃって。▼&br;
:[シーダ]|
ふふ、そうなの? じゃあ、これからも&br;
相談に乗ってもらってもいいかしら。▼&br;
:[リアン]|
もちろんです!&br;
たくさんお話を聞かせてくださいね!▼&br;
**クロム [#o47f6a1e]
:[リアン]|
クロムさん!&br;
先程は、ありがとうございました。▼&br;
私ひとりじゃ危なかったです。クロムさんに&br;
また助けられてしまいましたね。▼&br;
:[クロム]|
ああ、無事で何よりだ。▼&br;
:[リアン]|
クロムさんには、最初に出会ってから&br;
ずっと助けられっぱなしです。▼&br;
何度感謝しても、し足りません。▼&br;
:[クロム]|
いや、俺だって何度も助けられているし、&br;
ずっとということはないと思うが……。▼&br;
まあ、困っている人がいれば、&br;
助けるのは当然だろう。▼&br;
:[リアン]|
そうかもしれませんけど、&br;
クロムさんは行動が早いですよね。▼&br;
私は、自分が助けるべきなのか、&br;
どうやって助ければいいのか、とか……。▼&br;
つい、いろいろ考え込んでしまって、&br;
なかなか行動に移せないんです。▼&br;
こういう性格を直したいな、&br;
とは、思っているんですけど……。▼&br;
:[クロム]|
うーん……。&br;
それは直す必要があるのか?▼&br;
:[リアン]|
だって、このままではクロムさんのように&br;
人を助けることなんてできませんから。▼&br;
どんなときも迷わず行動し、当然のように&br;
人助けをする姿……尊敬します!▼&br;
こんな私では無理でしょうか……。▼&br;
:[クロム]|
無理だと言いたいわけじゃない。&br;
だが、俺を手本にするのは勧めないぞ。▼&br;
俺が考えなしに突っ込みすぎだ、と&br;
言われているのはお前も知ってるだろ?▼&br;
目の前にいる人を助ける分には、&br;
それでいいのかもしれないが……。▼&br;
より多くの人々を助けたいと思うなら、&br;
やはり思慮深さが必要なんだろうな。▼&br;
:[リアン]|
それは、そうかも……。▼&br;
:[クロム]|
その点、お前はよく考えて行動ができる。&br;
それは俺には真似のできない長所だ。▼&br;
お前はお前のやり方で、俺は俺のやり方で&br;
みんなを助ければ、それでいいだろう?▼&br;
:[リアン]|
……ふふっ、確かにクロムさんは&br;
危なっかしいところもありますもんね?▼&br;
:[クロム]|
おいおい、励ましてやってるのに&br;
お前までそういうこと言うのか?▼&br;
:[リアン]|
ふふっ、ごめんなさい。でも、おかげで、&br;
少し自分に自信が持てた気がします。▼&br;
クロムさんが目の前の問題を片づける間に、&br;
私が全体の問題を慎重に考えれば……。▼&br;
それぞれのやり方に全力で取り組める!&br;
……そういうことですよね?▼&br;
:[クロム]|
ああ。つまり俺たちが力を合わせることで、&br;
最大限の人を助けられるようになるわけだ。▼&br;
:[リアン]|
……私、焦っていたのかも。私たちの仲間は&br;
素晴らしい人たちばかりですからね。▼&br;
:[クロム]|
そうだな。&br;
確かにみんな、すごい奴らばかりだ。▼&br;
:[リアン]|
すごいのは、クロムさんもですよ。&br;
いえ、特にクロムさんが、かもしれません。▼&br;
クロムさんたちとの出会いは、&br;
私にとって、一生忘れられない宝物です!▼&br;
:[クロム]|
俺も、異世界で出会ったこの国の王女が、&br;
お前でよかったと思っている。▼&br;
元の世界に戻っても、&br;
お前との絆を忘れたりはしない。▼&br;
:[リアン]|
ふふ……でも、まだ戦いは終わってません。&br;
これからも、たっくさん考えて考えて……。▼&br;
クロムさんが安心して目の前の人を助けて&br;
あげられるように、私、頑張りますね!▼&br;
:[クロム]|
では俺は、みんなを助けようとする&br;
お前を、全力で助けよう。▼&br;
**カムイ(女) [#t6a5f936]
:[リアン]|
はああああ……。▼&br;
:[カムイ]|
……? ため息なんかついて&br;
どうかしたんですか?▼&br;
:[リアン]|
あ、カムイさん!&br;
ごめんなさい、何でもないんです。▼&br;
:[カムイ]|
何でもないことは、ないですよね……?&br;
すっごく深いため息でしたし。▼&br;
:[リアン]|
えへへ……つい、その……。&br;
実は、ちょっと不安なことがあって。▼&br;
:[カムイ]|
不安なこと、ですか?▼&br;
:[リアン]|
はい……私も弟も、英雄の皆さんと比べると&br;
あまり役に立ててないなって思うんです。▼&br;
この戦いは私たちの国のことなのに、&br;
皆さんに頼りっぱなしで……。▼&br;
:[カムイ]|
そんなことはないと思いますけど。&br;
二人とも頑張ってるじゃないですか。▼&br;
:[リアン]|
ええ、まあ、頑張ってはいるんですが……。&br;
気持ちに実力が追いついていないというか。▼&br;
:[カムイ]|
うーん、みんなすごい人ばかりですから、&br;
そう思うのも仕方ありませんが……。▼&br;
自分の力が仲間の中でどの程度かなんて、&br;
気にする必要はないと思いますよ。▼&br;
仲間の力は、自分の力でもあるんですから!▼&br;
:[リアン]|
……! そっか、そうですよね!▼&br;
頼もしい仲間がいることを、&br;
素直に喜べばいいのに、私ったら……。▼&br;
私、いつも思うんです。皆さんに出会えて&br;
いなかったら、どうなってただろうって。▼&br;
:[カムイ]|
だけど、私たちはこうして出会えた……。&br;
それって、単なる偶然だと思いますか?▼&br;
:[リアン]|
……え?▼&br;
:[カムイ]|
これまでに、あなたたちが選択してきた、&br;
一つ一つの行動が今に繋がっているんです。▼&br;
今こうして、私たちが一緒に闘っているのは&br;
決して偶然なんかじゃありません。▼&br;
あなたたちの意志が、私たちを動かした。&br;
だから、もっと自信を持っていいんですよ。▼&br;
:[リアン]|
……ありがとうございます。カムイさんの&br;
話を聞いて、なんだか心が軽くなりました!▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、それなら良かったです。&br;
ですが……。▼&br;
私たちが、こうして仲間でいられる時間は、&br;
とても短いのかもしれません。▼&br;
:[リアン]|
あ……そうでした。いつかきっと、&br;
お別れする日が、来るんですよね……。▼&br;
:[カムイ]|
私たち異世界から来た人間は、この国の&br;
行く末までは見届けられないと思います。▼&br;
この国の未来を切り拓けるのは、&br;
この世界の人間であるあなたたちだけ……。▼&br;
でも、きっと大丈夫です!▼&br;
日々成長しているあなたたちなら、&br;
きっと素晴らしい国にできるはずです!▼&br;
:[リアン]|
カムイさん……はい、頑張ります!▼&br;
:[カムイ]|
……なんて、私だってまだまだ未熟なのに&br;
偉そうなことを言ってしまいましたね。▼&br;
私こそ、あなたたちきょうだいを&br;
見習わないといけないのに。▼&br;
:[リアン]|
見習う? 私たちをですか?▼&br;
:[カムイ]|
お二人ともケンカはしますけど、&br;
お互いをちゃんと認め合っていますよね?▼&br;
白夜と暗夜がそんなふうに暮らしていける&br;
未来を、私もいつか作りたいんです。▼&br;
:[リアン]|
大丈夫です! カムイさんの想い、&br;
きっと皆さんにも伝わると思います。▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、あなたにそう言ってもらえると&br;
不思議と何とかなりそうな気がしてきます。▼&br;
:[リアン]|
私も、カムイさんに自信をもらいました。&br;
これからも一緒に頑張りましょうね!▼&br;
**カムイ(男) [#bed6566a]
:[リアン]|
はああああ……。▼&br;
:[カムイ]|
……? ため息なんかついて&br;
どうかしたの?▼&br;
:[リアン]|
あ、カムイさん!&br;
ごめんなさい、何でもないんです。▼&br;
:[カムイ]|
何でもないことは、ないよね……?&br;
すっごく深いため息だったし。▼&br;
:[リアン]|
えへへ……つい、その……。&br;
実は、ちょっと不安なことがあって。▼&br;
:[カムイ]|
不安なこと?▼&br;
:[リアン]|
はい……私も弟も、英雄の皆さんと比べると&br;
あまり役に立ててないなって思うんです。▼&br;
この戦いは私たちの国のことなのに、&br;
皆さんに頼りっぱなしで……。▼&br;
:[カムイ]|
そんなことはないと思うけどな。&br;
二人とも頑張ってるじゃないか。▼&br;
:[リアン]|
ええ、まあ、頑張ってはいるんですが……。&br;
気持ちに実力が追いついていないというか。▼&br;
:[カムイ]|
うーん、みんなすごい人ばかりだから、&br;
そう思うのも仕方ないけれど……。▼&br;
自分の力が仲間の中でどの程度かなんて、&br;
気にする必要はないと思うよ。▼&br;
仲間の力は、自分の力でもあるんだから!▼&br;
:[リアン]|
……! そっか、そうですよね!▼&br;
頼もしい仲間がいることを、&br;
素直に喜べばいいのに、私ったら……。▼&br;
私、いつも思うんです。皆さんに出会えて&br;
いなかったら、どうなってただろうって。▼&br;
:[カムイ]|
だけど、僕たちはこうして出会えた……。&br;
それって、単なる偶然だと思うかい?▼&br;
:[リアン]|
……え?▼&br;
:[カムイ]|
これまでに、君たちが選択してきた、&br;
一つ一つの行動が今に繋がっているんだ。▼&br;
今こうして、僕たちが一緒に闘っているのは&br;
決して偶然なんかじゃない。▼&br;
君たちの意志が、僕たちを動かした……。&br;
だから、もっと自信を持っていいんだよ。▼&br;
:[リアン]|
……ありがとうございます。カムイさんの&br;
話を聞いて、なんだか心が軽くなりました!▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、それなら良かった。&br;
だけど……。▼&br;
僕たちが、こうして仲間でいられる時間は、&br;
とても短いのかもしれない。▼&br;
:[リアン]|
あ……そうでした。いつかきっと、&br;
お別れする日が、来るんですよね……。▼&br;
:[カムイ]|
僕ら異世界から来た人間は、この国の&br;
行く末までは見届けられないと思う。▼&br;
この国の未来を切り拓けるのは、&br;
この世界の人間である君たちだけ……。▼&br;
でも、きっと大丈夫だよ!▼&br;
日々成長している君たちなら、&br;
きっと素晴らしい国にできるはずだから!▼&br;
:[リアン]|
カムイさん……はい、頑張ります!▼&br;
:[カムイ]|
……なんて、僕だってまだまだ未熟なのに&br;
偉そうなことを言っちゃったね。▼&br;
僕のほうこそ、君たちきょうだいを&br;
見習わないといけないのに。▼&br;
:[リアン]|
見習う? 私たちをですか?▼&br;
:[カムイ]|
二人ともケンカはするけど、&br;
お互いをちゃんと認め合ってるよね?▼&br;
白夜と暗夜がそんなふうに暮らしていける&br;
未来を、僕もいつか作りたいんだ。▼&br;
:[リアン]|
大丈夫です! カムイさんの思い、&br;
きっと皆さんにも伝わると思います。▼&br;
:[カムイ]|
ふふ、君にそう言ってもらえると&br;
不思議と何とかなりそうな気がしてくるよ。▼&br;
:[リアン]|
私も、カムイさんに自信をもらいました。&br;
これからも一緒に頑張りましょうね!▼&br;
**リョウマ [#tcf56e58]
:[リアン]|
リョウマさん、ありがとうございます!&br;
白夜の歴史の話、勉強になりました!▼&br;
:[リョウマ]|
そうか、よかった。&br;
こちらからもひとつ、聞いていいだろうか?▼&br;
:[リアン]|
ええ、もちろん。&br;
何でしょうか?▼&br;
:[リョウマ]|
何故、お前は王になりたくないんだ?▼&br;
:[リアン]|
うっ……、それは……。&br;
私に向いていないからです。▼&br;
:[リョウマ]|
ほう……俺にはそうは思えんが。&br;
どういうところが向いていないんだ?▼&br;
:[リアン]|
性格とか、資質、でしょうか……。▼&br;
弟みたいに、皆を引っ張ってゆける人が&br;
王になるべきだと思うんです。▼&br;
:[リョウマ]|
なるほどな。▼&br;
俺は王子で、お前たちと同じ立場だ。&br;
偉そうなことは言えんが……。▼&br;
確かに王たる者は、人々を導いて&br;
いかねばならんと考えている。▼&br;
:[リアン]|
そうですよね!&br;
だから、王になるのは弟が……。▼&br;
:[リョウマ]|
待て。俺が言いたいのは……人々を導く&br;
方法は、ひとつではないということだ。▼&br;
皆を率先して引っ張っていく王もいれば、&br;
自然と皆がついていきたくなる王もいる。▼&br;
:[リアン]|
それはそうかもしれませんけど……。▼&br;
:[リョウマ]|
お前にはお前の、弟には弟の、良さがある。&br;
同じやり方では、上手くいかない。▼&br;
可能なら、ふたりで手を取り合って王位に&br;
就けば良さそうだが、それは無理だからな。▼&br;
:[リアン]|
その……アイトリスでは、ふたりで王になる&br;
こともできますよ。前例もあるみたいです。▼&br;
:[リョウマ]|
なに……? ははっ、できるのか。&br;
なら、丁度いいじゃないか。▼&br;
白夜でも暗夜でも、そういった決め事は&br;
ないからな。できないと思い込んでいた。▼&br;
:[リアン]|
普通は、できないんだと思います。&br;
グストンでも聞いたことはありませんし。▼&br;
でも、私と弟が一緒に王になるなんて……。&br;
性格だって合いませんよ?▼&br;
:[リョウマ]|
いや、性格が違うからこそ、&br;
互いに支え合えるというものだ。▼&br;
お前は慎重に物事を考えることができる。&br;
視野も広く、状況の分析も的確だ。▼&br;
一方、お前の弟は勇敢で行動力があるが、&br;
お前のような思慮深さはないだろう?▼&br;
:[リアン]|
まあ、そうですね……。&br;
弟は突っ走りがちなので……。▼&br;
:[リョウマ]|
それでもお前の弟が力を発揮できるのは、&br;
後ろにお前がいるからこそだ。▼&br;
まあ、ゆっくり考えてみるといい。&br;
すべてはこの国を取り戻した後のことだ。▼&br;
:[リアン]|
他ならぬリョウマさんの言うことですから、&br;
しっかり考えてみます。▼&br;
:[リョウマ]|
しかし、二人同時に王になれるとはな。&br;
そんなこと、考えたこともなかったぞ。▼&br;
しきたりを当たり前と思わず、国のために&br;
何が最善かを考えるべきなのかもしれんな。▼&br;
そう、戦以外の方法で、手を取り合い、&br;
解決できるようなことがあるのかもしれん。▼&br;
:[リアン]|
ええ! きっとリョウマさんなら、&br;
より良い形を見つけられると思います!▼&br;
素晴らしい王になって、&br;
みんなと仲良くやっていけますよ!▼&br;
:[リョウマ]|
お前こそ、弟と支え合うことができれば、&br;
立派に国を導くことができると思うぞ。▼&br;
ともあれ、俺たちの未来は俺たち次第だ。&br;
これからも、互いに精進していこう。▼&br;
:[リアン]|
はい! 前を向いて、&br;
頑張っていきましょう!▼&br;
**サクラ [#kd8e217e]
:[サクラ]|
! あなた、足にお怪我を……!&br;
待っていてください。今、手当します。▼&br;
:[リアン]|
いえいえ、大丈夫です!&br;
このくらい、何ともありませんから。▼&br;
:[サクラ]|
えっ、ほ、本当ですか?&br;
私には、そうは見えませんけど……。▼&br;
:[リアン]|
ええ、本当に平気……つっ!!▼&br;
:[サクラ]|
や、やっぱり痛そうですよ……!&br;
嫌だと言っても、手当てしますからね!▼&br;
:[リアン]|
わっ! ご、ごめんなさい!&br;
じっとしてますので、お願いします……。▼&br;
:(暗転)|
:[サクラ]|
ふう、これで大丈夫です。でもどうして、&br;
何ともないなんて嘘をついたんですか?▼&br;
:[リアン]|
それは、その……。&br;
迷惑かなと思って……。▼&br;
:[サクラ]|
迷惑……?&br;
どうしてそんなふうに思ったんですか?▼&br;
:[リアン]|
実は……今日の戦いで、&br;
私はあまり役に立てなかったんです。▼&br;
それなのに怪我だけしてしまって、&br;
皆さんの足を引っ張っているみたいで……。▼&br;
:[サクラ]|
だ、だからって痛いのを我慢するなんて、&br;
そんなの、絶対に駄目です……!▼&br;
:[リアン]|
す、すみません、サクラさん!&br;
心配させてしまいましたね……。▼&br;
今日の自分があまりに不甲斐なくて、&br;
つい言い出しづらくなってしまって……。▼&br;
:[サクラ]|
あ、足を引っ張ってなんかいません!&br;
お兄様たちも仰っていました……。▼&br;
あなたが戦況を的確に教えてくれるから、&br;
俺たちは迷わず戦えるんだ、って。▼&br;
だから自信を持ってください。&br;
あなたに何かあったら、悲しいです。▼&br;
:[リアン]|
サクラさん……ありがとう。&br;
あなたのおかげで、勇気が出ました。▼&br;
:[サクラ]|
ほ、本当ですか?&br;
ふふ……嬉しいです。▼&br;
:[リアン]|
……サクラさんがいてくれて&br;
本当によかったです。▼&br;
仲間の皆さんも、サクラさんがいるから、&br;
怪我を怖がらずに戦えるんだと思います!▼&br;
:[サクラ]|
え、そ、そうでしょうか?&br;
なら……もう怪我を隠しちゃだめですよっ。▼&br;
……でも、どうしても隠したいときは、&br;
私にだけ、こっそり教えてください。▼&br;
:[リアン]|
……ん? こっそり、ですか?▼&br;
:[サクラ]|
はい、怪我を隠したいと思う気持ち、&br;
私にもわかりますから。▼&br;
:[リアン]|
え……?▼&br;
:[サクラ]|
皆さん、頼もしい方々ばかりですし、&br;
足を引っ張りたくないのは私も同じで……。▼&br;
他の人には言いづらくても、同じ気持ちを&br;
持っている私になら言えるでしょう?▼&br;
:[リアン]|
サクラさん……。&br;
本当に優しいんですね、サクラさんって。▼&br;
:[サクラ]|
あ、いえ、そんなことは……。ただ、&br;
私と似たところがあるなって思って。▼&br;
:[リアン]|
ううん、サクラさんは私なんかと違って、&br;
思いやりのある、素敵な人ですよ。▼&br;
話していると、心も体も癒やされるから……&br;
きっと皆さんも、感謝しているはずです!▼&br;
:[サクラ]|
そ、そんな、照れちゃいますよ……。&br;
でも、ありがとうございます。▼&br;
あなたとお話しできて、&br;
私も自分に自信が持てそうです……!▼&br;
:[リアン]|
そんな、お礼を言いたいのは私のほうです。&br;
サクラさんとお話できて、よかったです!▼&br;
これからも、またこうやって、&br;
たくさんお話させてくださいね!▼&br;
**レオン [#x2b51f7d]
:[レオン]|
思ってたんだけど、&br;
双子の王子と王女って、珍しいよね。▼&br;
:[リアン]|
うーん、そうでしょうか?▼&br;
暗夜や白夜みたいに、きょうだいが&br;
大勢いるほうが、珍しい気もしますが……。▼&br;
:[レオン]|
大勢いるっていっても、&br;
僕らはそれぞれ、母親が違うからね。▼&br;
そういう形の王宮って、&br;
よくあるものだと思うよ。▼&br;
:[リアン]|
へえ……アイトリスやグストンでは、王族の&br;
配偶者は1人と定められていますから……。▼&br;
:[レオン]|
それは暗夜王国も同じだよ。&br;
王妃以外の母親は、みんな妾だし。▼&br;
:[リアン]|
め、妾って……。&br;
もしかして、レオンさんのお母様も!?▼&br;
:[レオン]|
ああ。&br;
マークス兄さん以外の母親は、ね。▼&br;
:[リアン]|
でもあの、お母さんたちは、&br;
みんなで仲良く暮らしてたんですよね?▼&br;
:[レオン]|
仲良く?&br;
ふっ……そんなわけないだろ。▼&br;
暗夜では妾の子にも王位継承権が&br;
あるからね。母親たちの仲は険悪だよ。▼&br;
少しでも王に気に入られようとして、&br;
妾同士、争いが絶えなかったんだ。▼&br;
:[リアン]|
王位を継承するだけなのに、&br;
そんな争いが起こるんですね!▼&br;
:[レオン]|
継承するだけって……、アイトリスでは、&br;
王位争いは起こらないのか?▼&br;
例えば弟とあんたじゃ、王位継承権は、&br;
姉であるあんたのほうが上位なんだろ?▼&br;
:[リアン]|
王位争いなんて、とてもとても。▼&br;
姉のほうが&br;
継承権は上位みたいですけど……。▼&br;
そういうときも、アイトリスでは&br;
男が王になることが多いんですよ。▼&br;
私たちだって、弟が継げばいいんです。&br;
なのに、あいつと来たら!▼&br;
:[レオン]|
はは、あんたたちは、&br;
いつも王位を押し付け合ってるね。▼&br;
まったく、平和なものだよ。&br;
羨ましくなってくる。▼&br;
:[リアン]|
でも、仲の良いレオンさんたち&br;
きょうだいと比べると……。▼&br;
私は弟と、よくケンカしちゃいますから、&br;
そこは素敵だと思います。▼&br;
:[レオン]|
別に、あんたたち姉弟も&br;
仲が悪いようには見えないけど?▼&br;
ケンカしてしまうのは、&br;
本音で言い合えてるからだろ?▼&br;
:[リアン]|
それはそうですけど……。やっぱり年上の&br;
きょうだいには憧れちゃいます。▼&br;
:[レオン]|
確かに、僕らきょうだいはマークス兄さんが&br;
引っ張ってくれてる感じだからね。▼&br;
他のみんなも、形は違えど&br;
すごくきょうだい思いだし。▼&br;
:[リアン]|
ええ、皆さん素晴らしい人たちです。&br;
もちろんレオンさんも……。▼&br;
怖い王宮の話が、&br;
信じられないくらいですよ。▼&br;
:[レオン]|
信じられないっていうなら、&br;
王宮の権謀術数を教えてあげようか?▼&br;
……なんて、この国の王宮には&br;
必要なさそうなことだけど。▼&br;
それに、あんたには似合わないよ。&br;
擦れてないところが長所だと思うし。▼&br;
:[リアン]|
擦れてない……?&br;
うーん、あまり自覚はありませんけど。▼&br;
レオンさんは、一見冷徹だけど、優しくて、&br;
頼りになるお兄さんって感じですよ!▼&br;
:[レオン]|
な、何だよそれ。&br;
あんたから見ると、そんなふうなのか。▼&br;
……まあでも、悪い気はしないかな。▼&br;
今度また、ゆっくり話をしよう。▼&br;
次はアイトリスのことをもっと&br;
聞かせてくれると嬉しいんだけど。▼&br;
:[リアン]|
喜んで! 私も、レオンさんたちの話を&br;
もっと聞いてみたいです!▼&br;
**リン [#w8b7bee9]
:[リアン]|リンさん、前から聞きたかったんですけど、&br;
ひとりでこの世界に来たんですよね。▼&br;
私たちと出会うまで、&br;
大変じゃありませんでしたか?▼&br;
:[リン]|
心配してくれたの? ありがと。&br;
でも全然、平気よ。▼&br;
一時期は、草原にひとりで&br;
暮らしてたこともあったんだから。▼&br;
:[リアン]|
草原に……ひとりで!?&br;
リンさんって、公女なんですよね?▼&br;
:[リン]|
一応ね。母さんは公女だったんだけど、&br;
父さんと出会って駆け落ちしたの。▼&br;
父さんは草原の遊牧民、&br;
ロルカ族の長だったから……。▼&br;
私は草原の民として育ったのよ。&br;
自分の出生のことは知らずにね。▼&br;
:[リアン]|駆け落ちですか。&br;
想像できません……。▼&br;
:[リン]|
けど山賊団に襲われて、父も母も死んで……&br;
ロルカ族はバラバラになっちゃった。▼&br;
それからしばらくの間、&br;
私はずっとひとりで生きていたの。▼&br;
:[リアン]|そんなことが……。立ち入ったことを&br;
聞いて、ごめんなさい。▼&br;
:[リン]|
いいの。&br;
昔の話だから、気にしないでね。▼&br;
:[リアン]|
でも、リンさんが草原で暮らしてたって&br;
知って、なんだか腑に落ちました。▼&br;
:[リン]|
腑に落ちたって? やっぱり&br;
貴族らしくなかった? そうよね……。▼&br;
:[リアン]|
ああっ、そうじゃなくてですね……。&br;
リンさんが素敵だなって思ってたんです!▼&br;
私も自分を偽ったりせず、リンさんみたいに&br;
真っ直ぐ向かっていきたいなって……。▼&br;
私、いつも、王女や姉として、&br;
ちゃんとやらなきゃって考えちゃうんです。▼&br;
それで逆に失敗しちゃったり、自分の行いは&br;
正しいのかって悩み込んじゃったり……。▼&br;
:[リン]|
なるほどね。私も、あなたは公女です、って&br;
いきなり言われたときには、戸惑ったわ。▼&br;
公女として何をするのが正しいのか、&br;
私自身が何を目指せばいいのか……。▼&br;
:[リアン]|
リンさんも、私と同じような悩みを……?▼&br;
:[リン]|
ええ。でもね、旅をしていくうちに、&br;
大事な仲間たちと出会えたの。▼&br;
頼れる軍師、面白い騎士のコンビ、&br;
昔からの友達のペガサスナイト……。▼&br;
リンディス傭兵団、なんて&br;
名乗っちゃってね。▼&br;
私が、自分の生きる道を決められたのは、&br;
全部その仲間たちのおかげよ。▼&br;
:[リアン]|
……そっか。&br;
私、わかりました。▼&br;
リンさんに傭兵団の仲間がいたように、&br;
私にも、たくさんの仲間がいます。▼&br;
だから、王女という立場からじゃなくって、&br;
仲間として、もっと頼ればいいんですよね?▼&br;
:[リン]|
そのとおりよ! 仲間には、&br;
身分も、強さや弱さも、関係ない。▼&br;
困ったり、悩んだりしているときは、&br;
いつだって助け合うのが仲間でしょ!▼&br;
:[リアン]|
ええ、そうですね……! そんな当たり前の&br;
ことが、できていなかったなんて……。▼&br;
:[リン]|
何言ってるのよ。&br;
もう、あなたはできているじゃない。▼&br;
今こうして、私を頼ってくれてるでしょ?&br;
仲間として、これ以上嬉しいことはないわ。▼&br;
:[リアン]|
……ありがとうございます。&br;
リンさんは、私の、大切な仲間です!▼&br;
:[リン]|
私にとっても、あなたは大切な仲間よ。&br;
何があっても……これからも、ずっと!▼&br;
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