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台詞集/絆会話/ゼロ
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[[台詞集/絆会話]]
*ゼロ [#w6daa4c2]
#contents
**シーダ [#leda661b]
:[シーダ]|
ゼロさん、素晴らしい戦果でしたね。&br;
怪我はないですか?▼&br;
:[ゼロ]|
俺なら大丈夫ですよ。シーダ様のほうこそ、&br;
ナニごともなかったようで良かったです。▼&br;
抱いてもすり抜けてイキそうな、あなたの&br;
肌がキズモノになったら大変ですからね。▼&br;
:[シーダ]|
気遣ってくれて、ありがとう。&br;
ふふ……傷つかないように気をつけます。▼&br;
:[ゼロ]|
………………。▼&br;
:[シーダ]|
どうかしたの?▼&br;
:[ゼロ]|
いえ、前から思っていたんですが、&br;
俺の言葉に顔色ひとつ変えないんですね。▼&br;
それはそれでクるものがありますが、&br;
俺としては少し残念です。▼&br;
:[シーダ]|
確かにあなたの言い方は独特だけど、理由が&br;
あって、その言い方をしているのでしょ?▼&br;
今だって、私の肌を褒めて気遣ってくれて、&br;
私は嬉しかったの。変かしら。▼&br;
:[ゼロ]|
いえ。しかしですね。▼&br;
俺はその白い頬が羞恥で紅く染まるのを、&br;
この目で見たいと思っていたのですが……。▼&br;
返ってくるのが感謝の言葉だったので、&br;
どうしたらイイのかと……。▼&br;
:[シーダ]|
打ちひしがれるゼロさんを見るのは、&br;
新鮮ですね……。▼&br;
:[ゼロ]|
はあ……。&br;
コレが心の美しさの違いってやつか?▼&br;
この際、俺の熱く脈打つ心を裸にして、&br;
全部シーダ様に見ていただきたいぜ。▼&br;
:[シーダ]|
うーん、お断りします。▼&br;
:[ゼロ]|
つれないですね。▼&br;
その清らかさのおかげで、黒く膨らんだ&br;
欲望がすっかり萎えてしまいました。▼&br;
:[シーダ]|
変な話し方でなくて、普通に話してくれても&br;
いいんですよ。そういう時もあるでしょ?▼&br;
もちろん、変な話し方でもいいですけど。&br;
自分らしくあるのが、一番だと思います。▼&br;
:[ゼロ]|
シーダ様があまりに可憐で、人を疑わない&br;
ような顔をしてるものですから……。▼&br;
その頬を羞恥に染めるのは容易いと、&br;
勝手に思い込んでいましたよ。▼&br;
しかし、タダの育ちのイイ王女様じゃあ&br;
ないようですね。なかなかどうして……。▼&br;
:[シーダ]|
ふふ……私はただの、タリス国の王女です。▼&br;
でも王女だからといって、こうと決められた&br;
育ち方をするとは限らないのでは?▼&br;
:[ゼロ]|
ええ、仰るとおりですね。▼&br;
無垢な心のナカに入り込んで、たっぷりと&br;
責め立てようと思ってましたが……。▼&br;
シーダ様には、&br;
他のやり方が必要みたいですね。▼&br;
:[シーダ]|
他のやり方、ですか。例えば?▼&br;
:[ゼロ]|
そうですねえ。&br;
ストレートに誘ってみましょうか。▼&br;
互いの心をさらけ出すために、&br;
熱い言葉をかけ合って盛り上がりませんか?▼&br;
:[シーダ]|
それは……私と一緒に話したいという&br;
ことでしょうか? いいですよ。▼&br;
ストレートとは言いがたいですが、&br;
あなたらしい誘い方で良いと思います。▼&br;
:[ゼロ]|
ったく……シーダ様には敵いませんよ。▼&br;
**ルフレ(男) [#kaa528fe]
:[ゼロ]|
よう。&br;
自称、記憶喪失のルフレさん。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロか。自称じゃないってば……。&br;
いつになったら信じてくれるんだ。▼&br;
まあ、フレデリクにも、初めて&br;
会ったときには相当疑われたけど……。▼&br;
:[ゼロ]|
そりゃあ、記憶喪失だってのにクロム王子の&br;
名前を知ってたんだ。疑われて当然だろう。▼&br;
:[ルフレ]|
そうなんだよね。なぜかクロムの&br;
名前だけ……。あれ、何で知ってるの!?▼&br;
:[ゼロ]|
くくく……ちょっと&br;
調べさせてもらっただけだ。▼&br;
お前の記憶喪失がホンモノかどうか、&br;
確かめるためにな。▼&br;
ま、確たる証拠は見つからなかったが、&br;
本当だったら、まったく羨ましい話だ。▼&br;
:[ルフレ]|
羨ましいのかい? 僕は、記憶がないのは、&br;
悲しいことだと思うけど。▼&br;
:[ゼロ]|
失った記憶がイイものかどうかなんて、&br;
わからないぜ、ルフレ?▼&br;
むしろ、イケない記憶ばかりだから、&br;
忘れようとしてるのかもしれないぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
確かに、その可能性もあるね。僕には、&br;
クロムと出会う前の記憶はないから。▼&br;
もしかしたら、過去にとんでもない悪事を&br;
しでかしているかもしれないし……。▼&br;
誰かに恨まれるような&br;
人間だったかもしれない。▼&br;
それでも、僕は思い出したいんだ。▼&br;
:[ゼロ]|
イイねえ。そう断言できる人間なら、&br;
記憶を取り戻しても後悔しそうにないな。▼&br;
俺は記憶喪失になれるもんなら、&br;
悦んでなっちまうぜ。▼&br;
貧民街に蠢く、金と血に塗れたクズども。&br;
ヤツらが垂れ流す嘘と裏切り……。▼&br;
俺の記憶は、ロクでもないもんばかりで、&br;
掃き溜めを覗いてるみたいだからな。▼&br;
:[ルフレ]|
そうか……。君は、誰よりも、&br;
人の醜い面を見て生きてきたんだね……。▼&br;
でも、だからこそ、美しい面だって、&br;
誰よりも理解できるんじゃないか?▼&br;
君には、美しい思い出は……。&br;
忘れたくないことは、ないの?▼&br;
:[ゼロ]|
……ああ、あるぜ。&br;
レオン様との出会いだ。▼&br;
レオン様と出会ってからの記憶は&br;
ひとつ残らず、俺の宝物だ。▼&br;
あの人が、俺に生きる場所を&br;
与えてくれたんだよ。▼&br;
俺には過去の記憶はいらない。&br;
レオン様と生きる今の記憶があればいい。▼&br;
:[ルフレ]|
過去の記憶より、今の記憶、か……。&br;
それは、そうかもしれないね。▼&br;
クロムたちと出会ってからの記憶は、&br;
僕にとって、かけがえのないものだ。▼&br;
それに、ここで出会ったみんなも、&br;
同じように受け入れてくれている。▼&br;
僕も、過去の記憶にこだわっていないで、&br;
今に感謝して生きていくべきだね。▼&br;
:[ゼロ]|
ルフレ……お前は胡散臭いヤツだな。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロ?▼&br;
:[ゼロ]|
それなのに……悔しいが、&br;
不思議と認めたくなっちまう。▼&br;
お前との記憶も、忘れたくないモノに&br;
数えてやってもいいぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
ありがとう、ゼロ。▼&br;
僕にとっても、君との記憶は&br;
忘れたくない大切なものだよ。▼&br;
この世界で結ばれた絆……、&br;
僕らは決して忘れはしないさ。▼&br;
~
**ルフレ(女) [#sc5573f8]
:[ゼロ]|
よう。&br;
自称、記憶喪失のルフレさん。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロさん、自称じゃないですってば……。&br;
いつになったら信じてくれるんですか。▼&br;
まあ、フレデリクさんにも、初めて&br;
会ったときには相当疑われましたが……。▼&br;
:[ゼロ]|
そりゃあ、記憶喪失だってのにクロム王子の&br;
名前を知ってたんだ。疑われて当然だろう。▼&br;
:[ルフレ]|
そうなんですよね。なぜかクロムさんの&br;
名前だけ……って、なぜ、そのことを!?▼&br;
:[ゼロ]|
くくく……ちょっと&br;
調べさせてもらっただけだ。▼&br;
お前の記憶喪失がホンモノかどうか、&br;
確かめるためにな。▼&br;
ま、確たる証拠は見つからなかったが、&br;
本当だったら、まったく羨ましい話だ。▼&br;
:[ルフレ]|
羨ましいんですか? 私は、記憶がないのは&br;
悲しいことだと思いますが……。▼&br;
:[ゼロ]|
失った記憶がイイものかどうかなんて、&br;
わからないぜ、ルフレ?▼&br;
むしろ、イケない記憶ばかりだから、&br;
忘れようとしてるのかもしれないぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
確かに、その可能性もありますね。私には、&br;
クロムさんと出会う前の記憶はないですし。▼&br;
もしかしたら、過去にとんでもない悪事を&br;
しでかしているかもしれません……。▼&br;
あるいは、恨まれるような&br;
人間だったかもしれません。▼&br;
それでも、私は思い出したいんです。▼&br;
:[ゼロ]|
イイねえ。そう断言できる人間なら、&br;
記憶を取り戻しても後悔しそうにないな。▼&br;
俺は記憶喪失になれるもんなら、&br;
悦んでなっちまうぜ。▼&br;
貧民街に蠢く、金と血に塗れたクズども。&br;
ヤツらが垂れ流す嘘と裏切り……。▼&br;
俺の記憶は、ロクでもないもんばかりで、&br;
掃き溜めを覗いてるみたいだからな。▼&br;
:[ルフレ]|
そうですか……。あなたは、誰よりも、&br;
人の醜い面を見て生きてきたんですね……。▼&br;
でも、だからこそ、美しい面だって、&br;
誰よりも理解できるのではありませんか?▼&br;
あなたには、美しい思い出は……。&br;
忘れたくないことは、ないのですか?▼&br;
:[ゼロ]|
……ああ、あるぜ。&br;
レオン様との出会いだ。▼&br;
レオン様と出会ってからの記憶は&br;
ひとつ残らず、俺の宝物だ。▼&br;
あの人が、俺に生きる場所を&br;
与えてくれたんだよ。▼&br;
俺には過去の記憶はいらない。&br;
レオン様と生きる今の記憶があればいい。▼&br;
:[ルフレ]|
過去の記憶より、今の記憶、ですか……。&br;
それは、そうかもしれませんね。▼&br;
クロムさんたちと出会ってからの記憶は、&br;
私にとって、かけがえのないものです。▼&br;
それに、ここで出会った皆さんも、&br;
同じように受け入れてくれています。▼&br;
私も、過去の記憶にこだわっていないで、&br;
今に感謝して生きていくべきですね。▼&br;
:[ゼロ]|
ルフレ……お前は胡散臭いヤツだな。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロさん?▼&br;
:[ゼロ]|
それなのに……悔しいが、&br;
不思議と認めたくなっちまう。▼&br;
お前との記憶も、忘れたくないモノに&br;
数えてやってもいいぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
ありがとうございます、ゼロさん。▼&br;
私にとっても、あなたとの記憶は&br;
忘れたくない大切なものですよ。▼&br;
この世界で結ばれた絆……、&br;
私たちは、忘れたりはしません。▼&br;
~
**フレデリク [#n28f4d77]
:[ゼロ]|
ちっ。フレデリクか。▼&br;
:[フレデリク]|
ちっ、ではありませんよ、ゼロさん。&br;
少しお話ししたいことがあってですね。▼&br;
:[ゼロ]|
なんだ、イケない話か? そういうことなら&br;
盛り場にくり出して、ねっとり話そうぜ。▼&br;
:[フレデリク]|
いいえ、くり出しません。話というのは、&br;
ゼロさんの言葉遣いについてです。▼&br;
いいですか、皆さんを困惑させる&br;
その言葉遣いを、やめていただきたい。▼&br;
:[ゼロ]|
なるほどね……。 おおかた&br;
お前に苦情が入ったんだろ?▼&br;
それはな、そいつらが俺を当て馬にして、&br;
フレデリクに話しかけているだけなんだ。▼&br;
俺の言葉遣いの話になれば、堅物のあんたと&br;
堂々といやらしい話ができるからな。▼&br;
:[フレデリク]|
なるほど……と私が言うとでも?▼&br;
私個人としても貴方の言葉遣いが、臣下に&br;
相応しいものであるとは、到底思えません。▼&br;
:[ゼロ]|
つれないねえ。&br;
残念ながら直すつもりはない。▼&br;
:[フレデリク]|
理由をお聞きしてもいいですか?▼&br;
:[ゼロ]|
俺は温室育ちで幸せそうにしている者を&br;
見ると、無情に苦しませたくなる性分でね。▼&br;
これでも我慢しているんだぜ。&br;
レオン様のためにな。▼&br;
:[フレデリク]|
レオン王子のために……?▼&br;
:[ゼロ]|
俺が誰かを本気で&br;
傷つけるようなことがあれば……。▼&br;
俺の主君であるレオン様も非難される。&br;
それだけは困るんだよ。▼&br;
:[フレデリク]|
……少々意外でした。貴方も主君のことを&br;
きちんと考えていらっしゃるのですね。▼&br;
:[ゼロ]|
だから、俺は本気で相手を苦しませるような&br;
ことはナニもしていないつもりだ。▼&br;
せいぜい恥ずかしがらせたり、驚かせたり&br;
ってところだぜ。▼&br;
:[フレデリク]|
恥ずかしがらせたり、驚かせたりするだけで&br;
十分に問題です。▼&br;
本当に主君のためというのなら、&br;
すべて我慢してもいいくらいですよ。▼&br;
:[ゼロ]|
レオン様には俺のありのままを&br;
受け入れてもらってるんだ。▼&br;
そこは変える必要がないだろう。▼&br;
:[フレデリク]|
どうしてもやめていただけないのであれば、&br;
レオン王子に掛け合って禁じてもらいます。▼&br;
:[ゼロ]|
そいつは困るな……。&br;
なら、こういうのはどうだ?▼&br;
これからは、誰かを困らせたくなったとき、&br;
代わりにあんたに話しかけるようにする。▼&br;
:[フレデリク]|
なぜそうなるのですか……!?▼&br;
:[ゼロ]|
そうすれば、仲間が俺の言葉遣いを&br;
気にするコトが少なくなるだろ?▼&br;
:[フレデリク]|
そ、それは確かにそのとおりですが……。▼&br;
:[ゼロ]|
他の奴らの耳に入らないように近づいて、&br;
溶けそうに熱い言葉をかけてやるよ……。▼&br;
:[フレデリク]|
くっ……。しかしそれで皆さんの被害が&br;
なくなるなら……甘んじて受けましょう。▼&br;
:[ゼロ]|
イイ心がけだ。▼&br;
これから、あんたの困り顔をたっぷり&br;
楽しめると思うと、ゾクゾクするぜ。▼&br;
~
**タクミ [#c1866221]
:[タクミ]|
! ゼロ……!▼&br;
:[ゼロ]|
人の顔を見るなり逃げ出そうとするなんて、&br;
イイ性格ですね、タクミ王子。▼&br;
:[タクミ]|
それは、あんたがいつも僕に&br;
近寄ってくるからだ。▼&br;
僕もあんたたちみたいな人間なんて嫌いだし、&br;
信用もしていないんだからな。▼&br;
:[ゼロ]|
へえ……俺たちが嫌い?&br;
怖い、の間違いではありませんか?▼&br;
:[タクミ]|
なっ!?&br;
怖いわけないだろ!▼&br;
:[ゼロ]|
俺にはそうは見えませんがねえ。戦場では&br;
俺やレオン様を避けているようですし……。▼&br;
普段でさえ、不自然なまでに&br;
関わらないようにしてらっしゃいますよね?▼&br;
:[タクミ]|
ぐっ……そ、それは……。&br;
というか、何でそこまで見てるんだ!?▼&br;
:[ゼロ]|
念のため、監視していたんですよ。▼&br;
レオン様の敵となる可能性のある相手は&br;
徹底的に調べる必要があるんでね。▼&br;
ところが他のごきょうだいに比べて、タクミ&br;
王子は逃げ回るばかり……拍子ヌケです。▼&br;
:[タクミ]|
逃げ回ってなんかいない!▼&br;
それに僕だって、いつか兄さんや&br;
姉さんのように強くなるんだ……。▼&br;
:[ゼロ]|
強くなって、どうするんです?&br;
ごきょうだいに認めてもらうんですか?▼&br;
:[タクミ]|
それは……。▼&br;
:[ゼロ]|
結局、タクミ王子はごきょうだいに&br;
褒められたいだけの甘ったれですからね。▼&br;
:[タクミ]|
甘ったれ、だって……!?▼&br;
:[ゼロ]|
ごきょうだいに直接言えばいいんですよ。&br;
褒めてくださいって。……ですが。▼&br;
あなたはごきょうだいからも逃げている。&br;
それじゃ永遠に甘ったれのまんまです。▼&br;
:[タクミ]|
いい加減にしてくれ!&br;
そんなみっともない真似はできない!▼&br;
あんた、そうやって僕に言いたい放題言って&br;
何がしたいんだ?▼&br;
:[ゼロ]|
俺は、タクミ王子に興味があるんですよ。▼&br;
:[タクミ]|
は……?▼&br;
:[ゼロ]|
王子の、その温室育ちの甘っちょろい&br;
考え方は、大嫌いなんですがね。▼&br;
恐れや妬み、劣等感で歪んでいるところは、&br;
俺と同じような臭いを感じるんです。▼&br;
何も信じられず、誰も助けてくれない&br;
地獄を生きてきた者の、臭いがね。▼&br;
:[タクミ]|
僕が、あんたと同じだって?&br;
やめてくれよ。僕は……!▼&br;
:[ゼロ]|
いいえ、同じですよ。ごきょうだいを&br;
見ているときの、あなたの瞳は……。▼&br;
俺のような人間が、泥をすすりながら温かな&br;
家庭を見たときの瞳と、よく似ている。▼&br;
:[タクミ]|
そんなことっ……!&br;
………………くっ。▼&br;
……あんたには付き合ってられない。&br;
僕はもう行く。▼&br;
:(タクミが立ち去ろうとする)|
:[ゼロ]|
おや、イイんですか?&br;
無防備な背中、俺から狙い放題ですよ。▼&br;
:[タクミ]|
いいんだよ。あんたが言うように、&br;
僕とあんたが同族なら撃てるはずがない。▼&br;
自分の大切な人からの信頼を失うようなこと&br;
……僕なら絶対にしないから。▼&br;
:(タクミが立ち去る)|
:[ゼロ]|
……!&br;
くくく……。へえ、そうきたか。▼&br;
流石は歪んでいる者の台詞だ。&br;
タクミ王子……。▼&br;
次に会ったときは、&br;
どんなカオを見せてくれるだろうな……?▼&br;
~
**レオン [#if11ca92]
:[レオン]|
次は軍議か。急いで用意しないと。▼&br;
そういえば武器の手配を頼まれてたな。&br;
軍議が始まる前に、片づけておくか……。▼&br;
:[ゼロ]|
レオン様、お忙しそうですね。&br;
武器の手配は俺がやっておきますよ。▼&br;
:[レオン]|
ゼロ……でも、お前も忙しいだろう?&br;
いろいろ雑用を頼んでいるし。▼&br;
:[ゼロ]|
少しでもレオン様の負担を減らせるなら、&br;
多少の苦労なんて悦びでしかありません。▼&br;
:[レオン]|
そうか、助かるよ。&br;
この世界ではゼロひとりしかいないからね。▼&br;
せめてオーディンがいれば、&br;
もう少しお前も楽ができただろうに。▼&br;
:[ゼロ]|
あいつに頼るのは癪ですが、&br;
一理ありますね。▼&br;
どんな無理難題を押し付けても、&br;
喜々としてヤってしまう奴ですから。▼&br;
:[レオン]|
ああ。異界の英雄を集わせ、炎の盾に眠る&br;
神の力を呼び覚ませ、なんて言ったら……。▼&br;
もう狂喜乱舞して取り掛かっただろうな。▼&br;
:[ゼロ]|
せいぜい奴が悔しがりそうな経験をして、&br;
帰ってから自慢してやりましょう。▼&br;
この世界に来てから、あいつにちょっと&br;
確かめたいことも出来ましたしね。▼&br;
:[レオン]|
確かめたいこと……ああ、彼のことだね?▼&br;
ウードという剣士……&br;
あれはオーディンに似過ぎている。▼&br;
:[ゼロ]|
はい。それはもう、兄弟か、&br;
過去のあいつ自身かと思うほどには。▼&br;
いくら調べても素性がわからなかった&br;
理由とも関わりがあるかもしれません。▼&br;
:[レオン]|
だけど、無理に問いただしたりは&br;
しないであげなよ。▼&br;
オーディンの事情は知らないけど……。▼&br;
僕にとっては大事な臣下だし、&br;
それはずっと変わらない。▼&br;
:[ゼロ]|
ええ、わかっています。あいつのレオン様を&br;
想う気持ちも、知ってますからね。▼&br;
何にせよ、元の世界に戻ってからの話です。&br;
今はあいつの分まで働くだけですよ。▼&br;
:[レオン]|
ああ、ひとりじゃ大変だろうけど……。▼&br;
:[ゼロ]|
おっと、お気遣いはいりませんよ?&br;
俺は今の境遇を幸運だと思ってますから。▼&br;
:[レオン]|
幸運?▼&br;
:[ゼロ]|
レオン様がどこかに消えてしまえば、&br;
俺の居場所はなくなってしまいます。▼&br;
ですが、どういうわけだか……、&br;
こうして異世界でもお供できている。▼&br;
あなたのお傍を離れずに済んだことは、&br;
幸運としか言いようがありませんよ。▼&br;
:[レオン]|
……ありがとう。僕だって、優秀な臣下が&br;
一緒にいてくれて、本当に心強いんだ。▼&br;
:[ゼロ]|
……勿体ないお言葉です。▼&br;
:[レオン]|
ゼロ、これからも僕を支えてくれ。▼&br;
無事に暗夜に戻るにも、まずはこの世界に&br;
平和を取り戻さなくちゃいけない。▼&br;
そのためにも……僕には、&br;
お前の力が必要なんだ。▼&br;
:[ゼロ]|
勿論です。あなたを守り抜き、そして&br;
暗夜王国へと無事に戻れるように……。▼&br;
この命に代えて、お仕えいたします。▼&br;
~
**リンダ [#rf9d5a31]
:[リンダ]|
えっと、ここがこうなって……。&br;
前で、留める……あれ? 違うわね。▼&br;
:[ゼロ]|
おや、流石はイイとこのお嬢様だ。&br;
マントの着け方もわからないとはね。▼&br;
:[リンダ]|
ゼロ? いつの間に……。&br;
わたしだってマントくらい着けられるわ。▼&br;
アイトリスのマントは、わたしの世界の&br;
ものと少し違うから、戸惑っただけよ。▼&br;
:[ゼロ]|
そうか?&br;
どうせ、いつも従者に頼んでいたんだろ?▼&br;
:[リンダ]|
確かにパレスにいた頃は、そういう&br;
お世話をしてくれる人はいたわ。でも……。▼&br;
:[ゼロ]|
デモもナニもないな。俺は苦労を知らずに&br;
育ったような奴は気に食わないんだ。▼&br;
確か、有名な大司祭の娘だったんだよな?&br;
ご立派な父親がいてさぞ誇らしいだろう。▼&br;
:[リンダ]|
親を誇りに思うのは当然のことじゃない。&br;
あなたは違うって言うの?▼&br;
:[ゼロ]|
俺が生まれる前に逃げた親父と、&br;
物心つく前に俺を捨てたお袋のことか?▼&br;
そんな親の、どこを誇ればいいんだろうな?▼&br;
:[リンダ]|
……!&br;
その……ごめんなさい。▼&br;
あなたも、家族を失っているのね。&br;
わたしよりもずっと前から一人で……。▼&br;
:[ゼロ]|
一人? それはどういう意味だ。▼&br;
:[リンダ]|
あなたの言うとおり、子供の頃のわたしは&br;
幸せだった。でも……。▼&br;
父が闇の魔道士のガーネフに殺されて、&br;
わたしの生活は一変したわ。▼&br;
:[ゼロ]|
……なに?▼&br;
:[リンダ]|
あの頃のわたしが勝てる相手ではなかった。&br;
だから逃げるのが精いっぱいで……。▼&br;
家も家族も仲間も、何もかも失って、&br;
本当に苦しみながら、生きてきたわ。▼&br;
見つからないように男の格好をしたし、&br;
口には出せないようなこともあった……。▼&br;
だから、マントだってちゃんと一人で&br;
着けられるの。わかった?▼&br;
:[ゼロ]|
……ああ、わかった。&br;
さっきの言葉は取り消すよ。▼&br;
:[リンダ]|
わたしもあなたのこと、誤解していたわ。&br;
ただ口が悪いだけじゃなかった。▼&br;
あなたは人の痛みをわかって、&br;
励ましてくれるのね。▼&br;
:[ゼロ]|
そうじゃない。単に自分が間違ったことを&br;
言っていたのが気に食わないだけだ。▼&br;
:[リンダ]|
それなら、そういうことにしておくわ。&br;
ふふ……。▼&br;
:[ゼロ]|
何がおかしいんだ?▼&br;
:[リンダ]|
いいえ、おかしいんじゃないの。▼&br;
実は、戦場であなたを見かけるたびに、&br;
わけもなく守らなきゃ……って感じてたの。▼&br;
その理由がわかった気がして。わたしと同じ&br;
家族のいない身なんだと、感じたんだわ。▼&br;
:[ゼロ]|
そうか……。なら、俺がお前を守りたいと&br;
感じたのも、気の迷いじゃなかったんだな。▼&br;
:[リンダ]|
えっ?▼&br;
:[ゼロ]|
お前は苦労知らずなんかじゃない。&br;
つらさを乗り越えて強く生きている。▼&br;
……酷いことを言った詫びに、&br;
お前のことを守ってやる。わかったな。▼&br;
:[リンダ]|
それなら、わたしだって魔道の力で&br;
あなたを守るわ。これからも、よろしくね。▼&br;
:[ゼロ]|
ちっ。&br;
……ああ、よろしくな。▼&br;
~
**ウード [#o376ba8d]
:[ゼロ]|
……つまり、お前とルキナ王女は&br;
いとこ同士で、一緒に未来から来たのか。▼&br;
:[ウード]|
そうだ。聖なる紅き血潮で繋がりし、時を&br;
超えた同胞。その絆はこの異界でも……。▼&br;
:[ゼロ]|
わかったからもうイイ。話は変わるが、&br;
レオン様が俺に新しい剣を下さったんだ。▼&br;
これに名前を付けようと思うんだが……。▼&br;
:[ウード]|
武器の名前を考える、だって……!?&br;
俺に任せてくれ。▼&br;
使い手であるお前の心を震わせ、技量さえも&br;
天の高みへと到達させる名前を考えてやる!▼&br;
:[ゼロ]|
……やはり似ているな。▼&br;
:[ウード]|
レオン王子から授かったなら、闇や暗黒の&br;
雰囲気は外せない。それに、剣だから……。▼&br;
深淵……いや、晦冥にしよう。&br;
晦冥のナイトメアソード……!▼&br;
:[ゼロ]|
いや、すまん、ウード。&br;
やっぱり武器に名前をつけるのはナシだ。▼&br;
:[ウード]|
何でだよー!?▼&br;
:[ゼロ]|
実は、レオン様の臣下、つまり俺の同僚にも&br;
名前を考えるのが大好きなヤツがいてな。▼&br;
レオン様に、そいつに名前を考えさせてやれ&br;
って言われてたのを忘れてたんだ。▼&br;
:[ウード]|
残念だ。なら俺の考えた名前を薦めてくれ。&br;
晦冥のデスナイトメアソード……最高だろ?▼&br;
:[ゼロ]|
……おかしな反応はない、か。&br;
ナニか隠しているような素振りもない。▼&br;
クク……いいだろう。さっきと名前が違う&br;
気もするが、伝えといてやるぜ。▼&br;
:[ウード]|
頼んだぜ、ゼロ!▼&br;
:[ゼロ]|
下手な小細工よりも、お前には&br;
直接聞いたほうが早い気がしてきたな。▼&br;
:[ウード]|
まだ何か聞き足りなかったか? そこまで&br;
俺のことが気になるとは……まさか!?▼&br;
ゼロ……お前も俺と同じ闇に属する者……、&br;
いや、もしや真なる力を秘めし存在なのか?▼&br;
:[ゼロ]|
ウード、今はそういうのはいい。▼&br;
:[ウード]|
お、おう、すまん。▼&br;
:[ゼロ]|
では聞くが……。&br;
お前、魔法は使えないのか?▼&br;
:[ウード]|
うーん、使えないことはないぜ。&br;
だが俺は……未来にいた頃から剣一筋だ。▼&br;
:[ゼロ]|
そうか。実は、さっき話に出た俺の同僚、&br;
名前をオーディンというんだが……。▼&br;
お前にそっくりでな。ただしお前は剣士で、&br;
あいつは呪術師……そこは違う。▼&br;
:[ウード]|
そういうことだったのか!&br;
悪いけど、まったく心当たりはないぜ。▼&br;
だが、呪術師オーディン……か。&br;
昏き痣を抱えた漆黒の名、圧巻の一言だ。▼&br;
:[ゼロ]|
そいつはどうかな……。まあ、&br;
お前は嘘をついてはいないように見える。▼&br;
ただし、お前の正体を確信できるまでは、&br;
今まで以上にねっとり貼り付いてヤるよ。▼&br;
:[ウード]|
別にいいけど、つけ回すとかじゃなくて、&br;
なんかこう普通に接してくれよ?▼&br;
ゼロは腕も立つし、俺の闇の言霊をどうやら&br;
理解してくれてるみたいだからな!▼&br;
戦闘でも、それ以外でも、俺たち、&br;
良い相棒になれそうじゃないか?▼&br;
:[ゼロ]|
良い相棒ねえ……。まったく、ナニから&br;
ナニまでオーディンを思い出させる奴だ。▼&br;
仕方ない、付き合ってやるか。&br;
ただし、レオン様の護衛が最優先だぞ。▼&br;
:[ウード]|
ああ、お前が守るのなら、共に守ってやる。&br;
この漆黒のウードがな!▼&br;
~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#x2e93a85]
- ゼロとウードの会話だろ!見たいのは! 何を言いたいのか、...
- こんな途中でやる気なくしたみたいな一つの支援会話もやり...
- 加筆・修正しました -- &new{2023-06-18 (日) 17:35:46};
#comment
終了行:
[[台詞集/絆会話]]
*ゼロ [#w6daa4c2]
#contents
**シーダ [#leda661b]
:[シーダ]|
ゼロさん、素晴らしい戦果でしたね。&br;
怪我はないですか?▼&br;
:[ゼロ]|
俺なら大丈夫ですよ。シーダ様のほうこそ、&br;
ナニごともなかったようで良かったです。▼&br;
抱いてもすり抜けてイキそうな、あなたの&br;
肌がキズモノになったら大変ですからね。▼&br;
:[シーダ]|
気遣ってくれて、ありがとう。&br;
ふふ……傷つかないように気をつけます。▼&br;
:[ゼロ]|
………………。▼&br;
:[シーダ]|
どうかしたの?▼&br;
:[ゼロ]|
いえ、前から思っていたんですが、&br;
俺の言葉に顔色ひとつ変えないんですね。▼&br;
それはそれでクるものがありますが、&br;
俺としては少し残念です。▼&br;
:[シーダ]|
確かにあなたの言い方は独特だけど、理由が&br;
あって、その言い方をしているのでしょ?▼&br;
今だって、私の肌を褒めて気遣ってくれて、&br;
私は嬉しかったの。変かしら。▼&br;
:[ゼロ]|
いえ。しかしですね。▼&br;
俺はその白い頬が羞恥で紅く染まるのを、&br;
この目で見たいと思っていたのですが……。▼&br;
返ってくるのが感謝の言葉だったので、&br;
どうしたらイイのかと……。▼&br;
:[シーダ]|
打ちひしがれるゼロさんを見るのは、&br;
新鮮ですね……。▼&br;
:[ゼロ]|
はあ……。&br;
コレが心の美しさの違いってやつか?▼&br;
この際、俺の熱く脈打つ心を裸にして、&br;
全部シーダ様に見ていただきたいぜ。▼&br;
:[シーダ]|
うーん、お断りします。▼&br;
:[ゼロ]|
つれないですね。▼&br;
その清らかさのおかげで、黒く膨らんだ&br;
欲望がすっかり萎えてしまいました。▼&br;
:[シーダ]|
変な話し方でなくて、普通に話してくれても&br;
いいんですよ。そういう時もあるでしょ?▼&br;
もちろん、変な話し方でもいいですけど。&br;
自分らしくあるのが、一番だと思います。▼&br;
:[ゼロ]|
シーダ様があまりに可憐で、人を疑わない&br;
ような顔をしてるものですから……。▼&br;
その頬を羞恥に染めるのは容易いと、&br;
勝手に思い込んでいましたよ。▼&br;
しかし、タダの育ちのイイ王女様じゃあ&br;
ないようですね。なかなかどうして……。▼&br;
:[シーダ]|
ふふ……私はただの、タリス国の王女です。▼&br;
でも王女だからといって、こうと決められた&br;
育ち方をするとは限らないのでは?▼&br;
:[ゼロ]|
ええ、仰るとおりですね。▼&br;
無垢な心のナカに入り込んで、たっぷりと&br;
責め立てようと思ってましたが……。▼&br;
シーダ様には、&br;
他のやり方が必要みたいですね。▼&br;
:[シーダ]|
他のやり方、ですか。例えば?▼&br;
:[ゼロ]|
そうですねえ。&br;
ストレートに誘ってみましょうか。▼&br;
互いの心をさらけ出すために、&br;
熱い言葉をかけ合って盛り上がりませんか?▼&br;
:[シーダ]|
それは……私と一緒に話したいという&br;
ことでしょうか? いいですよ。▼&br;
ストレートとは言いがたいですが、&br;
あなたらしい誘い方で良いと思います。▼&br;
:[ゼロ]|
ったく……シーダ様には敵いませんよ。▼&br;
**ルフレ(男) [#kaa528fe]
:[ゼロ]|
よう。&br;
自称、記憶喪失のルフレさん。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロか。自称じゃないってば……。&br;
いつになったら信じてくれるんだ。▼&br;
まあ、フレデリクにも、初めて&br;
会ったときには相当疑われたけど……。▼&br;
:[ゼロ]|
そりゃあ、記憶喪失だってのにクロム王子の&br;
名前を知ってたんだ。疑われて当然だろう。▼&br;
:[ルフレ]|
そうなんだよね。なぜかクロムの&br;
名前だけ……。あれ、何で知ってるの!?▼&br;
:[ゼロ]|
くくく……ちょっと&br;
調べさせてもらっただけだ。▼&br;
お前の記憶喪失がホンモノかどうか、&br;
確かめるためにな。▼&br;
ま、確たる証拠は見つからなかったが、&br;
本当だったら、まったく羨ましい話だ。▼&br;
:[ルフレ]|
羨ましいのかい? 僕は、記憶がないのは、&br;
悲しいことだと思うけど。▼&br;
:[ゼロ]|
失った記憶がイイものかどうかなんて、&br;
わからないぜ、ルフレ?▼&br;
むしろ、イケない記憶ばかりだから、&br;
忘れようとしてるのかもしれないぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
確かに、その可能性もあるね。僕には、&br;
クロムと出会う前の記憶はないから。▼&br;
もしかしたら、過去にとんでもない悪事を&br;
しでかしているかもしれないし……。▼&br;
誰かに恨まれるような&br;
人間だったかもしれない。▼&br;
それでも、僕は思い出したいんだ。▼&br;
:[ゼロ]|
イイねえ。そう断言できる人間なら、&br;
記憶を取り戻しても後悔しそうにないな。▼&br;
俺は記憶喪失になれるもんなら、&br;
悦んでなっちまうぜ。▼&br;
貧民街に蠢く、金と血に塗れたクズども。&br;
ヤツらが垂れ流す嘘と裏切り……。▼&br;
俺の記憶は、ロクでもないもんばかりで、&br;
掃き溜めを覗いてるみたいだからな。▼&br;
:[ルフレ]|
そうか……。君は、誰よりも、&br;
人の醜い面を見て生きてきたんだね……。▼&br;
でも、だからこそ、美しい面だって、&br;
誰よりも理解できるんじゃないか?▼&br;
君には、美しい思い出は……。&br;
忘れたくないことは、ないの?▼&br;
:[ゼロ]|
……ああ、あるぜ。&br;
レオン様との出会いだ。▼&br;
レオン様と出会ってからの記憶は&br;
ひとつ残らず、俺の宝物だ。▼&br;
あの人が、俺に生きる場所を&br;
与えてくれたんだよ。▼&br;
俺には過去の記憶はいらない。&br;
レオン様と生きる今の記憶があればいい。▼&br;
:[ルフレ]|
過去の記憶より、今の記憶、か……。&br;
それは、そうかもしれないね。▼&br;
クロムたちと出会ってからの記憶は、&br;
僕にとって、かけがえのないものだ。▼&br;
それに、ここで出会ったみんなも、&br;
同じように受け入れてくれている。▼&br;
僕も、過去の記憶にこだわっていないで、&br;
今に感謝して生きていくべきだね。▼&br;
:[ゼロ]|
ルフレ……お前は胡散臭いヤツだな。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロ?▼&br;
:[ゼロ]|
それなのに……悔しいが、&br;
不思議と認めたくなっちまう。▼&br;
お前との記憶も、忘れたくないモノに&br;
数えてやってもいいぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
ありがとう、ゼロ。▼&br;
僕にとっても、君との記憶は&br;
忘れたくない大切なものだよ。▼&br;
この世界で結ばれた絆……、&br;
僕らは決して忘れはしないさ。▼&br;
~
**ルフレ(女) [#sc5573f8]
:[ゼロ]|
よう。&br;
自称、記憶喪失のルフレさん。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロさん、自称じゃないですってば……。&br;
いつになったら信じてくれるんですか。▼&br;
まあ、フレデリクさんにも、初めて&br;
会ったときには相当疑われましたが……。▼&br;
:[ゼロ]|
そりゃあ、記憶喪失だってのにクロム王子の&br;
名前を知ってたんだ。疑われて当然だろう。▼&br;
:[ルフレ]|
そうなんですよね。なぜかクロムさんの&br;
名前だけ……って、なぜ、そのことを!?▼&br;
:[ゼロ]|
くくく……ちょっと&br;
調べさせてもらっただけだ。▼&br;
お前の記憶喪失がホンモノかどうか、&br;
確かめるためにな。▼&br;
ま、確たる証拠は見つからなかったが、&br;
本当だったら、まったく羨ましい話だ。▼&br;
:[ルフレ]|
羨ましいんですか? 私は、記憶がないのは&br;
悲しいことだと思いますが……。▼&br;
:[ゼロ]|
失った記憶がイイものかどうかなんて、&br;
わからないぜ、ルフレ?▼&br;
むしろ、イケない記憶ばかりだから、&br;
忘れようとしてるのかもしれないぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
確かに、その可能性もありますね。私には、&br;
クロムさんと出会う前の記憶はないですし。▼&br;
もしかしたら、過去にとんでもない悪事を&br;
しでかしているかもしれません……。▼&br;
あるいは、恨まれるような&br;
人間だったかもしれません。▼&br;
それでも、私は思い出したいんです。▼&br;
:[ゼロ]|
イイねえ。そう断言できる人間なら、&br;
記憶を取り戻しても後悔しそうにないな。▼&br;
俺は記憶喪失になれるもんなら、&br;
悦んでなっちまうぜ。▼&br;
貧民街に蠢く、金と血に塗れたクズども。&br;
ヤツらが垂れ流す嘘と裏切り……。▼&br;
俺の記憶は、ロクでもないもんばかりで、&br;
掃き溜めを覗いてるみたいだからな。▼&br;
:[ルフレ]|
そうですか……。あなたは、誰よりも、&br;
人の醜い面を見て生きてきたんですね……。▼&br;
でも、だからこそ、美しい面だって、&br;
誰よりも理解できるのではありませんか?▼&br;
あなたには、美しい思い出は……。&br;
忘れたくないことは、ないのですか?▼&br;
:[ゼロ]|
……ああ、あるぜ。&br;
レオン様との出会いだ。▼&br;
レオン様と出会ってからの記憶は&br;
ひとつ残らず、俺の宝物だ。▼&br;
あの人が、俺に生きる場所を&br;
与えてくれたんだよ。▼&br;
俺には過去の記憶はいらない。&br;
レオン様と生きる今の記憶があればいい。▼&br;
:[ルフレ]|
過去の記憶より、今の記憶、ですか……。&br;
それは、そうかもしれませんね。▼&br;
クロムさんたちと出会ってからの記憶は、&br;
私にとって、かけがえのないものです。▼&br;
それに、ここで出会った皆さんも、&br;
同じように受け入れてくれています。▼&br;
私も、過去の記憶にこだわっていないで、&br;
今に感謝して生きていくべきですね。▼&br;
:[ゼロ]|
ルフレ……お前は胡散臭いヤツだな。▼&br;
:[ルフレ]|
ゼロさん?▼&br;
:[ゼロ]|
それなのに……悔しいが、&br;
不思議と認めたくなっちまう。▼&br;
お前との記憶も、忘れたくないモノに&br;
数えてやってもいいぜ。▼&br;
:[ルフレ]|
ありがとうございます、ゼロさん。▼&br;
私にとっても、あなたとの記憶は&br;
忘れたくない大切なものですよ。▼&br;
この世界で結ばれた絆……、&br;
私たちは、忘れたりはしません。▼&br;
~
**フレデリク [#n28f4d77]
:[ゼロ]|
ちっ。フレデリクか。▼&br;
:[フレデリク]|
ちっ、ではありませんよ、ゼロさん。&br;
少しお話ししたいことがあってですね。▼&br;
:[ゼロ]|
なんだ、イケない話か? そういうことなら&br;
盛り場にくり出して、ねっとり話そうぜ。▼&br;
:[フレデリク]|
いいえ、くり出しません。話というのは、&br;
ゼロさんの言葉遣いについてです。▼&br;
いいですか、皆さんを困惑させる&br;
その言葉遣いを、やめていただきたい。▼&br;
:[ゼロ]|
なるほどね……。 おおかた&br;
お前に苦情が入ったんだろ?▼&br;
それはな、そいつらが俺を当て馬にして、&br;
フレデリクに話しかけているだけなんだ。▼&br;
俺の言葉遣いの話になれば、堅物のあんたと&br;
堂々といやらしい話ができるからな。▼&br;
:[フレデリク]|
なるほど……と私が言うとでも?▼&br;
私個人としても貴方の言葉遣いが、臣下に&br;
相応しいものであるとは、到底思えません。▼&br;
:[ゼロ]|
つれないねえ。&br;
残念ながら直すつもりはない。▼&br;
:[フレデリク]|
理由をお聞きしてもいいですか?▼&br;
:[ゼロ]|
俺は温室育ちで幸せそうにしている者を&br;
見ると、無情に苦しませたくなる性分でね。▼&br;
これでも我慢しているんだぜ。&br;
レオン様のためにな。▼&br;
:[フレデリク]|
レオン王子のために……?▼&br;
:[ゼロ]|
俺が誰かを本気で&br;
傷つけるようなことがあれば……。▼&br;
俺の主君であるレオン様も非難される。&br;
それだけは困るんだよ。▼&br;
:[フレデリク]|
……少々意外でした。貴方も主君のことを&br;
きちんと考えていらっしゃるのですね。▼&br;
:[ゼロ]|
だから、俺は本気で相手を苦しませるような&br;
ことはナニもしていないつもりだ。▼&br;
せいぜい恥ずかしがらせたり、驚かせたり&br;
ってところだぜ。▼&br;
:[フレデリク]|
恥ずかしがらせたり、驚かせたりするだけで&br;
十分に問題です。▼&br;
本当に主君のためというのなら、&br;
すべて我慢してもいいくらいですよ。▼&br;
:[ゼロ]|
レオン様には俺のありのままを&br;
受け入れてもらってるんだ。▼&br;
そこは変える必要がないだろう。▼&br;
:[フレデリク]|
どうしてもやめていただけないのであれば、&br;
レオン王子に掛け合って禁じてもらいます。▼&br;
:[ゼロ]|
そいつは困るな……。&br;
なら、こういうのはどうだ?▼&br;
これからは、誰かを困らせたくなったとき、&br;
代わりにあんたに話しかけるようにする。▼&br;
:[フレデリク]|
なぜそうなるのですか……!?▼&br;
:[ゼロ]|
そうすれば、仲間が俺の言葉遣いを&br;
気にするコトが少なくなるだろ?▼&br;
:[フレデリク]|
そ、それは確かにそのとおりですが……。▼&br;
:[ゼロ]|
他の奴らの耳に入らないように近づいて、&br;
溶けそうに熱い言葉をかけてやるよ……。▼&br;
:[フレデリク]|
くっ……。しかしそれで皆さんの被害が&br;
なくなるなら……甘んじて受けましょう。▼&br;
:[ゼロ]|
イイ心がけだ。▼&br;
これから、あんたの困り顔をたっぷり&br;
楽しめると思うと、ゾクゾクするぜ。▼&br;
~
**タクミ [#c1866221]
:[タクミ]|
! ゼロ……!▼&br;
:[ゼロ]|
人の顔を見るなり逃げ出そうとするなんて、&br;
イイ性格ですね、タクミ王子。▼&br;
:[タクミ]|
それは、あんたがいつも僕に&br;
近寄ってくるからだ。▼&br;
僕もあんたたちみたいな人間なんて嫌いだし、&br;
信用もしていないんだからな。▼&br;
:[ゼロ]|
へえ……俺たちが嫌い?&br;
怖い、の間違いではありませんか?▼&br;
:[タクミ]|
なっ!?&br;
怖いわけないだろ!▼&br;
:[ゼロ]|
俺にはそうは見えませんがねえ。戦場では&br;
俺やレオン様を避けているようですし……。▼&br;
普段でさえ、不自然なまでに&br;
関わらないようにしてらっしゃいますよね?▼&br;
:[タクミ]|
ぐっ……そ、それは……。&br;
というか、何でそこまで見てるんだ!?▼&br;
:[ゼロ]|
念のため、監視していたんですよ。▼&br;
レオン様の敵となる可能性のある相手は&br;
徹底的に調べる必要があるんでね。▼&br;
ところが他のごきょうだいに比べて、タクミ&br;
王子は逃げ回るばかり……拍子ヌケです。▼&br;
:[タクミ]|
逃げ回ってなんかいない!▼&br;
それに僕だって、いつか兄さんや&br;
姉さんのように強くなるんだ……。▼&br;
:[ゼロ]|
強くなって、どうするんです?&br;
ごきょうだいに認めてもらうんですか?▼&br;
:[タクミ]|
それは……。▼&br;
:[ゼロ]|
結局、タクミ王子はごきょうだいに&br;
褒められたいだけの甘ったれですからね。▼&br;
:[タクミ]|
甘ったれ、だって……!?▼&br;
:[ゼロ]|
ごきょうだいに直接言えばいいんですよ。&br;
褒めてくださいって。……ですが。▼&br;
あなたはごきょうだいからも逃げている。&br;
それじゃ永遠に甘ったれのまんまです。▼&br;
:[タクミ]|
いい加減にしてくれ!&br;
そんなみっともない真似はできない!▼&br;
あんた、そうやって僕に言いたい放題言って&br;
何がしたいんだ?▼&br;
:[ゼロ]|
俺は、タクミ王子に興味があるんですよ。▼&br;
:[タクミ]|
は……?▼&br;
:[ゼロ]|
王子の、その温室育ちの甘っちょろい&br;
考え方は、大嫌いなんですがね。▼&br;
恐れや妬み、劣等感で歪んでいるところは、&br;
俺と同じような臭いを感じるんです。▼&br;
何も信じられず、誰も助けてくれない&br;
地獄を生きてきた者の、臭いがね。▼&br;
:[タクミ]|
僕が、あんたと同じだって?&br;
やめてくれよ。僕は……!▼&br;
:[ゼロ]|
いいえ、同じですよ。ごきょうだいを&br;
見ているときの、あなたの瞳は……。▼&br;
俺のような人間が、泥をすすりながら温かな&br;
家庭を見たときの瞳と、よく似ている。▼&br;
:[タクミ]|
そんなことっ……!&br;
………………くっ。▼&br;
……あんたには付き合ってられない。&br;
僕はもう行く。▼&br;
:(タクミが立ち去ろうとする)|
:[ゼロ]|
おや、イイんですか?&br;
無防備な背中、俺から狙い放題ですよ。▼&br;
:[タクミ]|
いいんだよ。あんたが言うように、&br;
僕とあんたが同族なら撃てるはずがない。▼&br;
自分の大切な人からの信頼を失うようなこと&br;
……僕なら絶対にしないから。▼&br;
:(タクミが立ち去る)|
:[ゼロ]|
……!&br;
くくく……。へえ、そうきたか。▼&br;
流石は歪んでいる者の台詞だ。&br;
タクミ王子……。▼&br;
次に会ったときは、&br;
どんなカオを見せてくれるだろうな……?▼&br;
~
**レオン [#if11ca92]
:[レオン]|
次は軍議か。急いで用意しないと。▼&br;
そういえば武器の手配を頼まれてたな。&br;
軍議が始まる前に、片づけておくか……。▼&br;
:[ゼロ]|
レオン様、お忙しそうですね。&br;
武器の手配は俺がやっておきますよ。▼&br;
:[レオン]|
ゼロ……でも、お前も忙しいだろう?&br;
いろいろ雑用を頼んでいるし。▼&br;
:[ゼロ]|
少しでもレオン様の負担を減らせるなら、&br;
多少の苦労なんて悦びでしかありません。▼&br;
:[レオン]|
そうか、助かるよ。&br;
この世界ではゼロひとりしかいないからね。▼&br;
せめてオーディンがいれば、&br;
もう少しお前も楽ができただろうに。▼&br;
:[ゼロ]|
あいつに頼るのは癪ですが、&br;
一理ありますね。▼&br;
どんな無理難題を押し付けても、&br;
喜々としてヤってしまう奴ですから。▼&br;
:[レオン]|
ああ。異界の英雄を集わせ、炎の盾に眠る&br;
神の力を呼び覚ませ、なんて言ったら……。▼&br;
もう狂喜乱舞して取り掛かっただろうな。▼&br;
:[ゼロ]|
せいぜい奴が悔しがりそうな経験をして、&br;
帰ってから自慢してやりましょう。▼&br;
この世界に来てから、あいつにちょっと&br;
確かめたいことも出来ましたしね。▼&br;
:[レオン]|
確かめたいこと……ああ、彼のことだね?▼&br;
ウードという剣士……&br;
あれはオーディンに似過ぎている。▼&br;
:[ゼロ]|
はい。それはもう、兄弟か、&br;
過去のあいつ自身かと思うほどには。▼&br;
いくら調べても素性がわからなかった&br;
理由とも関わりがあるかもしれません。▼&br;
:[レオン]|
だけど、無理に問いただしたりは&br;
しないであげなよ。▼&br;
オーディンの事情は知らないけど……。▼&br;
僕にとっては大事な臣下だし、&br;
それはずっと変わらない。▼&br;
:[ゼロ]|
ええ、わかっています。あいつのレオン様を&br;
想う気持ちも、知ってますからね。▼&br;
何にせよ、元の世界に戻ってからの話です。&br;
今はあいつの分まで働くだけですよ。▼&br;
:[レオン]|
ああ、ひとりじゃ大変だろうけど……。▼&br;
:[ゼロ]|
おっと、お気遣いはいりませんよ?&br;
俺は今の境遇を幸運だと思ってますから。▼&br;
:[レオン]|
幸運?▼&br;
:[ゼロ]|
レオン様がどこかに消えてしまえば、&br;
俺の居場所はなくなってしまいます。▼&br;
ですが、どういうわけだか……、&br;
こうして異世界でもお供できている。▼&br;
あなたのお傍を離れずに済んだことは、&br;
幸運としか言いようがありませんよ。▼&br;
:[レオン]|
……ありがとう。僕だって、優秀な臣下が&br;
一緒にいてくれて、本当に心強いんだ。▼&br;
:[ゼロ]|
……勿体ないお言葉です。▼&br;
:[レオン]|
ゼロ、これからも僕を支えてくれ。▼&br;
無事に暗夜に戻るにも、まずはこの世界に&br;
平和を取り戻さなくちゃいけない。▼&br;
そのためにも……僕には、&br;
お前の力が必要なんだ。▼&br;
:[ゼロ]|
勿論です。あなたを守り抜き、そして&br;
暗夜王国へと無事に戻れるように……。▼&br;
この命に代えて、お仕えいたします。▼&br;
~
**リンダ [#rf9d5a31]
:[リンダ]|
えっと、ここがこうなって……。&br;
前で、留める……あれ? 違うわね。▼&br;
:[ゼロ]|
おや、流石はイイとこのお嬢様だ。&br;
マントの着け方もわからないとはね。▼&br;
:[リンダ]|
ゼロ? いつの間に……。&br;
わたしだってマントくらい着けられるわ。▼&br;
アイトリスのマントは、わたしの世界の&br;
ものと少し違うから、戸惑っただけよ。▼&br;
:[ゼロ]|
そうか?&br;
どうせ、いつも従者に頼んでいたんだろ?▼&br;
:[リンダ]|
確かにパレスにいた頃は、そういう&br;
お世話をしてくれる人はいたわ。でも……。▼&br;
:[ゼロ]|
デモもナニもないな。俺は苦労を知らずに&br;
育ったような奴は気に食わないんだ。▼&br;
確か、有名な大司祭の娘だったんだよな?&br;
ご立派な父親がいてさぞ誇らしいだろう。▼&br;
:[リンダ]|
親を誇りに思うのは当然のことじゃない。&br;
あなたは違うって言うの?▼&br;
:[ゼロ]|
俺が生まれる前に逃げた親父と、&br;
物心つく前に俺を捨てたお袋のことか?▼&br;
そんな親の、どこを誇ればいいんだろうな?▼&br;
:[リンダ]|
……!&br;
その……ごめんなさい。▼&br;
あなたも、家族を失っているのね。&br;
わたしよりもずっと前から一人で……。▼&br;
:[ゼロ]|
一人? それはどういう意味だ。▼&br;
:[リンダ]|
あなたの言うとおり、子供の頃のわたしは&br;
幸せだった。でも……。▼&br;
父が闇の魔道士のガーネフに殺されて、&br;
わたしの生活は一変したわ。▼&br;
:[ゼロ]|
……なに?▼&br;
:[リンダ]|
あの頃のわたしが勝てる相手ではなかった。&br;
だから逃げるのが精いっぱいで……。▼&br;
家も家族も仲間も、何もかも失って、&br;
本当に苦しみながら、生きてきたわ。▼&br;
見つからないように男の格好をしたし、&br;
口には出せないようなこともあった……。▼&br;
だから、マントだってちゃんと一人で&br;
着けられるの。わかった?▼&br;
:[ゼロ]|
……ああ、わかった。&br;
さっきの言葉は取り消すよ。▼&br;
:[リンダ]|
わたしもあなたのこと、誤解していたわ。&br;
ただ口が悪いだけじゃなかった。▼&br;
あなたは人の痛みをわかって、&br;
励ましてくれるのね。▼&br;
:[ゼロ]|
そうじゃない。単に自分が間違ったことを&br;
言っていたのが気に食わないだけだ。▼&br;
:[リンダ]|
それなら、そういうことにしておくわ。&br;
ふふ……。▼&br;
:[ゼロ]|
何がおかしいんだ?▼&br;
:[リンダ]|
いいえ、おかしいんじゃないの。▼&br;
実は、戦場であなたを見かけるたびに、&br;
わけもなく守らなきゃ……って感じてたの。▼&br;
その理由がわかった気がして。わたしと同じ&br;
家族のいない身なんだと、感じたんだわ。▼&br;
:[ゼロ]|
そうか……。なら、俺がお前を守りたいと&br;
感じたのも、気の迷いじゃなかったんだな。▼&br;
:[リンダ]|
えっ?▼&br;
:[ゼロ]|
お前は苦労知らずなんかじゃない。&br;
つらさを乗り越えて強く生きている。▼&br;
……酷いことを言った詫びに、&br;
お前のことを守ってやる。わかったな。▼&br;
:[リンダ]|
それなら、わたしだって魔道の力で&br;
あなたを守るわ。これからも、よろしくね。▼&br;
:[ゼロ]|
ちっ。&br;
……ああ、よろしくな。▼&br;
~
**ウード [#o376ba8d]
:[ゼロ]|
……つまり、お前とルキナ王女は&br;
いとこ同士で、一緒に未来から来たのか。▼&br;
:[ウード]|
そうだ。聖なる紅き血潮で繋がりし、時を&br;
超えた同胞。その絆はこの異界でも……。▼&br;
:[ゼロ]|
わかったからもうイイ。話は変わるが、&br;
レオン様が俺に新しい剣を下さったんだ。▼&br;
これに名前を付けようと思うんだが……。▼&br;
:[ウード]|
武器の名前を考える、だって……!?&br;
俺に任せてくれ。▼&br;
使い手であるお前の心を震わせ、技量さえも&br;
天の高みへと到達させる名前を考えてやる!▼&br;
:[ゼロ]|
……やはり似ているな。▼&br;
:[ウード]|
レオン王子から授かったなら、闇や暗黒の&br;
雰囲気は外せない。それに、剣だから……。▼&br;
深淵……いや、晦冥にしよう。&br;
晦冥のナイトメアソード……!▼&br;
:[ゼロ]|
いや、すまん、ウード。&br;
やっぱり武器に名前をつけるのはナシだ。▼&br;
:[ウード]|
何でだよー!?▼&br;
:[ゼロ]|
実は、レオン様の臣下、つまり俺の同僚にも&br;
名前を考えるのが大好きなヤツがいてな。▼&br;
レオン様に、そいつに名前を考えさせてやれ&br;
って言われてたのを忘れてたんだ。▼&br;
:[ウード]|
残念だ。なら俺の考えた名前を薦めてくれ。&br;
晦冥のデスナイトメアソード……最高だろ?▼&br;
:[ゼロ]|
……おかしな反応はない、か。&br;
ナニか隠しているような素振りもない。▼&br;
クク……いいだろう。さっきと名前が違う&br;
気もするが、伝えといてやるぜ。▼&br;
:[ウード]|
頼んだぜ、ゼロ!▼&br;
:[ゼロ]|
下手な小細工よりも、お前には&br;
直接聞いたほうが早い気がしてきたな。▼&br;
:[ウード]|
まだ何か聞き足りなかったか? そこまで&br;
俺のことが気になるとは……まさか!?▼&br;
ゼロ……お前も俺と同じ闇に属する者……、&br;
いや、もしや真なる力を秘めし存在なのか?▼&br;
:[ゼロ]|
ウード、今はそういうのはいい。▼&br;
:[ウード]|
お、おう、すまん。▼&br;
:[ゼロ]|
では聞くが……。&br;
お前、魔法は使えないのか?▼&br;
:[ウード]|
うーん、使えないことはないぜ。&br;
だが俺は……未来にいた頃から剣一筋だ。▼&br;
:[ゼロ]|
そうか。実は、さっき話に出た俺の同僚、&br;
名前をオーディンというんだが……。▼&br;
お前にそっくりでな。ただしお前は剣士で、&br;
あいつは呪術師……そこは違う。▼&br;
:[ウード]|
そういうことだったのか!&br;
悪いけど、まったく心当たりはないぜ。▼&br;
だが、呪術師オーディン……か。&br;
昏き痣を抱えた漆黒の名、圧巻の一言だ。▼&br;
:[ゼロ]|
そいつはどうかな……。まあ、&br;
お前は嘘をついてはいないように見える。▼&br;
ただし、お前の正体を確信できるまでは、&br;
今まで以上にねっとり貼り付いてヤるよ。▼&br;
:[ウード]|
別にいいけど、つけ回すとかじゃなくて、&br;
なんかこう普通に接してくれよ?▼&br;
ゼロは腕も立つし、俺の闇の言霊をどうやら&br;
理解してくれてるみたいだからな!▼&br;
戦闘でも、それ以外でも、俺たち、&br;
良い相棒になれそうじゃないか?▼&br;
:[ゼロ]|
良い相棒ねえ……。まったく、ナニから&br;
ナニまでオーディンを思い出させる奴だ。▼&br;
仕方ない、付き合ってやるか。&br;
ただし、レオン様の護衛が最優先だぞ。▼&br;
:[ウード]|
ああ、お前が守るのなら、共に守ってやる。&br;
この漆黒のウードがな!▼&br;
~
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#x2e93a85]
- ゼロとウードの会話だろ!見たいのは! 何を言いたいのか、...
- こんな途中でやる気なくしたみたいな一つの支援会話もやり...
- 加筆・修正しました -- &new{2023-06-18 (日) 17:35:46};
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