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台詞集/絆会話/オボロ
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[[台詞集/絆会話]]
*オボロ [#e64cda71]
#contents
**シオン [#g900a743]
:[オボロ]|
ふむふむ……。&br;
こっちの裏地は……。▼&br;
:[シオン]|
うわっ!&br;
……またオボロか。▼&br;
:[オボロ]|
驚かせてすみません。こちらの世界の&br;
衣服の作りが気になってしまって……。▼&br;
:[シオン]|
ふーん……。&br;
やっぱり、白夜の服とは全然違うんだ?▼&br;
:[オボロ]|
はい、それはもう!▼&br;
ええと……この内側に当ててある布は、&br;
何の素材ですか?▼&br;
:[シオン]|
……ごめん、まったくわかんないな。▼&br;
:[オボロ]|
まあ、王子様ですものね。&br;
……むっ!▼&br;
:[シオン]|
オ、オボロっ!?&br;
悪い……そんなに気に入らなかったか!?▼&br;
:[オボロ]|
あっ、違います! 違いますよ。&br;
王子のせいじゃありません!▼&br;
今、暗夜の者が近づいた気配がしたんです。&br;
それで、ちょっと気になって……。▼&br;
:[シオン]|
本当に? ちょっと気になったって感じの&br;
顔じゃなかった気がするけど……。▼&br;
:[オボロ]|
そ、そうですね……。▼&br;
私、暗夜の気配が大嫌いで……&br;
ついそれが顔に出てしまうんです。▼&br;
:[シオン]|
そうだったのか。暗夜嫌いってのは&br;
知ってたけど、そこまでとはなー……。▼&br;
:[オボロ]|
誤解させるような表情をして、&br;
申し訳ありませんでした。▼&br;
:[シオン]|
いや、いいよ。かなりびっくりはしたけど、&br;
理由もわかったし。▼&br;
:[オボロ]|
私も気をつけている&br;
つもりなんですけれどね……。▼&br;
タクミ様のためにも、今は暗夜とも&br;
協力しなければいけない状況ですし……。▼&br;
こんな顔をしていては、&br;
まとまるものもまとまりません。▼&br;
:[シオン]|
ぎゃっ!&br;
や、やっぱ突然だと怖いな……!▼&br;
:[オボロ]|
あ、また……ごめんなさい。▼&br;
王子に何度もひどい顔を&br;
見せてしまうなんて、私ったら……。▼&br;
:[シオン]|
うん……。&br;
できれば我慢してくれると助かる……。▼&br;
:[オボロ]|
そうしたいところなんですが、&br;
自分ではなかなか……。▼&br;
:[シオン]|
何かオボロが怖い顔にならない方法が&br;
あればいいんだけどなあ……。▼&br;
いっそ、いつも笑っててくれたらいいのに。&br;
オボロは笑ってる顔が一番なんだしさ。▼&br;
:[オボロ]|
そ、そうですかね……えへへ。▼&br;
:[シオン]|
ほら、その笑顔! さっきの怖い顔とは&br;
別人……いや、美女と野獣くらい違うよ!▼&br;
そうだ、暗夜の人が近くにいるときは、&br;
オレがオボロのほうを見て笑ってみようか。▼&br;
そしたら、オボロもつられて&br;
笑顔になったりしないかな?▼&br;
:[オボロ]|
それは……良い案かもしれませんね!▼&br;
王子の笑顔も、とても素敵ですから、&br;
うまくいきそうな気がします!▼&br;
:[シオン]|
よし、じゃあ今度やってみようぜ!▼&br;
何が起こったって、必ずオレが&br;
オボロも笑顔にさせてみせるよ!▼&br;
:[オボロ]|
ありがとうございます……!▼&br;
もし上手くいったら、&br;
何かお礼をさせてくださいね!▼&br;
:[シオン]|
お礼だって?&br;
そんなの、オボロの笑顔で十分だぜ?▼&br;
:[オボロ]|
まっ、急にかっこいい。&br;
……あ、タクミ様には負けますけどね!▼&br;
**ティアモ [#h7ad4962]
:[オボロ]|
あら、ティアモ。&br;
洗濯物を干してるの? 手伝うわよ。▼&br;
この後も武器の点検があるんでしょ?&br;
洗濯物を干すくらい、私にも手伝わせて。▼&br;
:[ティアモ]|
オボロ……ありがとう。じゃあ、&br;
こっちの籠をお願いできるかしら。▼&br;
:[オボロ]|
任せて。……うわっ、すごい量。&br;
まあ、これくらいは仕方ないわよね。▼&br;
:[ティアモ]|
そうね。&br;
みんな、訓練を頑張ってるんだもの。▼&br;
ほら、今もやってるみたい。▼&br;
:[オボロ]|
あれは……クロム王子とフレデリクさんね。&br;
よく一対一の模擬戦をやっているわよね?▼&br;
:[ティアモ]|
ええ。クロム様、たまに壁や物を壊して&br;
フレデリクさんにお説教されてるけどね。▼&br;
最近は「物を貫く力がつく!」なんて言って&br;
さらにフレデリクさんを困らせてるみたい。▼&br;
:[オボロ]|
……あなたの話を聞いてていつも思うけど&br;
イーリスの人たちってすごく個性的よね。▼&br;
クロム王子以外にも、例えば、&br;
すっとぼけのくせに優秀な軍師とか……。▼&br;
:[ティアモ]|
ルフレね。確かにとぼけたところも&br;
あるけど、すごく優秀で良い人なのよ。▼&br;
:[オボロ]|
あっ、それに、&br;
理解しがたい言葉を話す剣士とか!▼&br;
:[ティアモ]|
ウードのことかしら?&br;
確かに言葉遣いがたまに難しいけど……。▼&br;
やたら意味深な話し方の人なら、&br;
暗夜にもいるじゃない?▼&br;
いつも法衣が裏返しの人もいるし……。&br;
そっちの世界の男性陣のほうが個性的だわ。▼&br;
:[オボロ]|
確かに暗夜の奴らはみんな個性的ね。&br;
悪く言えば変人というか……チッ。▼&br;
:(オボロが怖い顔になる)|
:[ティアモ]|
オ、オボロ!&br;
顔が大変なことになってるわよ!▼&br;
:[オボロ]|
ああ、ごめんなさい。&br;
暗夜の話になると、顔が勝手に……。▼&br;
:[ティアモ]|
じ、じゃあ、別の話をしましょ。&br;
白夜の男性陣は、みんな素敵よね。▼&br;
ほら、リョウマ様は強くてかっこいいし、&br;
タクミ様だって……。▼&br;
:[オボロ]|
そうなのよ! タクミ様なんて、いつも&br;
私たちのことを気にかけてくださるの。▼&br;
この間、南にお出かけになった時なんて&br;
私とヒナタのために、お、お土産まで……!▼&br;
:[ティアモ]|
オ、オボロ、感動的な思い出とは思うけど、&br;
いきなり泣き出されるとびっくりするわ。▼&br;
:[オボロ]|
ご、ごめんなさい、ティアモ。&br;
思い出したら、つい……。▼&br;
:[ティアモ]|
オボロは本当に主君思いよね。タクミ様の&br;
こととなると、いつも感極まって……。▼&br;
:[オボロ]|
あら、主君思いで言ったら、あなたも&br;
なかなかのものじゃない?▼&br;
ティアモの主君って確か、&br;
クロム王子なのよね?▼&br;
:[ティアモ]|
うーん、オボロたちみたいに明確な&br;
主従関係があるわけじゃないのよね。▼&br;
でも、あたしはクロム様を尊敬してるし、&br;
あの方のために戦う覚悟があるわ。▼&br;
クロム様は強くてかっこいいし、&br;
誰に対しても優しい、素敵な人だもの。▼&br;
:[オボロ]|
確かにね。&br;
たまに王族らしくないこともするけど……。▼&br;
そこが逆に気取ってない感じがして、&br;
親しみやすい人よね。▼&br;
:[ティアモ]|
ええ! オボロもクロム様の魅力を&br;
わかってくれるのね……!▼&br;
でも、タクミ様みたいに王族然とした&br;
タイプにも、違った魅力があるわよね。▼&br;
常に凛々しくて、それでいてあなたが&br;
言うように、臣下への気遣いを忘れないし。▼&br;
:[オボロ]|
そうなのよ! もう、とんでもなく&br;
立派な方なのよ、タクミ様は!▼&br;
こんなに理解してくれるなんて嬉しいわ。&br;
私たち、友達以上の関係になれそうね。▼&br;
尊敬する人物を持ち、その方のために&br;
力を尽くして闘う……まさに同志よ!▼&br;
:[ティアモ]|
同志……! そんなふうに思ってくれるの?&br;
ありがとう! とっても光栄だわ!▼&br;
**ヒノカ [#b2bb6890]
:[ヒノカ]|
よいしょ……っと。&br;
ふう、これで荷運びもようやく半分か。▼&br;
:[オボロ]|
あら、ヒノカ様、大変そうですね。&br;
お手伝いさせてください!▼&br;
:[ヒノカ]|
ありがとう、恩に着る。&br;
この礼は必ずしよう。▼&br;
:[オボロ]|
いえ、そんな、大げさな!&br;
これも臣下の務めですから。▼&br;
:[ヒノカ]|
臣下の務め、か……。▼&br;
:[オボロ]|
ヒノカ様、遠い目をして……。&br;
どうされました?▼&br;
:[ヒノカ]|
ああ……ちょっと、アサマとセツナのことを&br;
思い出していた。▼&br;
もしあいつらがここにいても、荷運びを&br;
手伝ってはくれなかっただろうな、と。▼&br;
:[オボロ]|
まあ……確かにあのふたりは&br;
そういう感じには見えませんものね。▼&br;
アサマは理由をつけてやらないでしょうし、&br;
セツナは荷を運ぼうとして崩すだけかと。▼&br;
:[ヒノカ]|
そうなんだ。だからオボロが助けを申し出て&br;
くれたのが、本当にありがたくてな。▼&br;
はあ……他のきょうだいは、どうやって&br;
臣下たちを従えているんだろうか……。▼&br;
:[オボロ]|
正直、十分に良い雰囲気ですよ。&br;
今の従え方が、ヒノカ様らしいと思います。▼&br;
戦場でだって、目を見張るほどの連携で&br;
私が割り込む隙もありませんでしたし。▼&br;
:[ヒノカ]|
確かに、いざというときになれば、&br;
あいつらも頼りになるからな。▼&br;
面倒もあるが、ふたりがいると楽しい。&br;
それが、良い雰囲気ということだろうか。▼&br;
:[オボロ]|
そうですよ! それに、あのふたりは、&br;
ヒノカ様が直々に選ばれたんですよね?▼&br;
白夜では滅多にないことですし、&br;
話に聞いたときは驚きました。▼&br;
:[ヒノカ]|
ああ、そうだな。あいつらをどうしても&br;
臣下にしたいという思いがあったんだ。▼&br;
思っていたのとは違ったが、それでも&br;
ふたりは大事だし、選んでよかったと思う。▼&br;
:[オボロ]|
素敵なお話です。タクミ様のときは&br;
通例どおりに臣下が決まったのですが……。▼&br;
もしタクミ様が直々に私を&br;
選んでくださっていたらと思うと……。▼&br;
ああ……想像しただけで、&br;
嬉しくて卒倒しそうです。▼&br;
でも、いずれにせよ私は……&br;
タクミ様の臣下になれて本当に幸せですよ。▼&br;
:[ヒノカ]|
ふふっ、タクミはお前のような忠義者を&br;
臣下に持って、本当に幸せ者だな。▼&br;
……ところで、手伝ってもらった礼を&br;
したいのだが……何か欲しいものはあるか?▼&br;
:[オボロ]|
お礼だなんて! ……でも、それなら……。&br;
ヒノカ様、ひとつ、お願いがあります。▼&br;
今度、こちらの世界の服で、ヒノカ様を&br;
着飾らせてほしいんです。▼&br;
:[ヒノカ]|
着飾る? いいだろう。&br;
オボロに任せるよ。▼&br;
:[オボロ]|
ふふっ、折角ですから、白夜の姫らしい、&br;
可憐な衣装にしましょうね。▼&br;
:[ヒノカ]|
い、いや、そういうのは……。▼&br;
:[オボロ]|
ヒノカ様? ヒノカ様は王女なのですから、&br;
これも試練だと思って諦めてください。▼&br;
:[ヒノカ]|
オボロ、目が輝きすぎだぞ。▼&br;
:[オボロ]|
絶対に美しい姫になれますよ。ヒノカ様は&br;
顔だちも体つきも素晴らしいんですから。▼&br;
ヒノカ様を一目見たときから、&br;
ずっとやりたいと思っていたんです。▼&br;
:[ヒノカ]|
……わかった。そこまで言ってくれるので&br;
あれば、私も腹を括ろう。頼んだぞ。▼&br;
**タクミ [#nd1fffee]
:[オボロ]|
薙刀、弓、刀……うう、重そう。とりあえず&br;
あっちの天幕に持っていけばいいのよね。▼&br;
はあ……ヒナタのやつ、いつも不真面目だと&br;
思ってたけど、いないとやっぱり大変だわ。▼&br;
:[タクミ]|
あっ、オボロ。ここにいたんだ。&br;
ちょっと用があったんだけど……。▼&br;
:[オボロ]|
はい、タクミ様!&br;
なんでしょうか?▼&br;
:[タクミ]|
ああ、武器を運んでたんだ。僕も手伝うよ。&br;
こっちは急ぎの用事じゃないからさ。▼&br;
:[オボロ]|
いえ、そんな! タクミ様の手を&br;
わずらわせるわけにはいきません。▼&br;
:[タクミ]|
いいよ、ここは白夜じゃないんだし。&br;
ヒナタもいないし、力仕事は大変だろ。▼&br;
それにオボロには、こっちでもいろいろと&br;
苦労をかけっぱなしだからね。▼&br;
:[オボロ]|
そんな! 私はタクミ様のお役に立てて&br;
本当にうれしく思っていますので……!▼&br;
それにしても、ヒナタも間が悪いですよね。&br;
今頃ひとりで何をしてるんでしょうか。▼&br;
:[タクミ]|
さあ……たぶん、いつもどおり&br;
刀の稽古でもしてるんじゃないかな。▼&br;
また道場破りなんてしてないといいけど。&br;
……ちょっと心配になってきた。▼&br;
:[オボロ]|
案外、置いてけぼりにされたー、って&br;
泣いてるかもしれませんよ?▼&br;
:[タクミ]|
はは、そうかもしれないね。&br;
これは帰ったあとが大変そうだ……。▼&br;
……こういう話をしていると、&br;
なんだか、白夜が恋しくなるな。▼&br;
:[オボロ]|
そうですね……。&br;
この世界は、白夜王国とは全然違いますし。▼&br;
:[タクミ]|
うん。中でも一番こたえるのは料理かな。&br;
美味しい味噌汁が恋しいよ。▼&br;
この世界の料理も新鮮で面白かったけど、&br;
こうも長く続くとね。▼&br;
:[オボロ]|
でしたら、何とか材料を手に入れて、&br;
私が毎日お作りします!▼&br;
:[タクミ]|
本当かい? 無理はしないでいいからね。&br;
ただでさえいろいろやってもらってるんだ。▼&br;
:[オボロ]|
タクミ様、心配してくださるんですか。&br;
……珍しいですね。▼&br;
:[タクミ]|
し、失礼だな! 僕だって、たまには&br;
臣下の心配くらいするよ!▼&br;
:[オボロ]|
ふふっ、冗談ですよ。&br;
ありがとうございます。▼&br;
やっぱり他のみんながいないぶん、&br;
仕事が増えましたし、ちょっと大変ですね。▼&br;
特に力仕事が普段より多くなったせいか、&br;
最近は筋肉痛が……。▼&br;
早く白夜に帰って、&br;
ゆっくり温泉にでも入りたいです。▼&br;
:[タクミ]|
ああ、温泉もいいね。&br;
国に戻ったら、みんなで温泉に行こう。▼&br;
:[オボロ]|
タクミ様と温泉……ごくり。&br;
……あっ、ご用とは何だったんですか?▼&br;
:[タクミ]|
ああ、そうだった。先の戦闘のときに、&br;
着物が破れてしまったんだ。▼&br;
新しい着物を調達したいんだけど、&br;
オボロしか適任はいないだろ?▼&br;
:[オボロ]|
タクミ様、もったいないお言葉です……!&br;
きっと期待に応えてみせます!▼&br;
:[タクミ]|
はは、頼もしいね。僕が着るもので困る&br;
ことがないのは、みんなオボロのおかげだ。▼&br;
さて、これで運ぶのは全部かな。&br;
それじゃ、よろしく頼むよ、オボロ。▼&br;
:(タクミが立ち去る)|
:[オボロ]|
ふふ、どんなお召し物にしようかしら。▼&br;
タクミ様は何を着ても凛々しいから、&br;
迷っちゃうわ。▼&br;
いつもの感じも捨てがたいけど、この世界の&br;
服を着こなすお姿も目に焼き付けたい……!▼&br;
よしっ! 最高の着物を用意して、&br;
タクミ様をもっと素敵にしてみせるわ!▼&br;
**レオン [#d155f184]
:[レオン]|
おはよう、オボロ。▼&br;
:(オボロ、怖い顔になる)|
:[レオン]|
……おい、なぜ、僕の顔を見たとたん&br;
その魔王みたいな顔になるんだ。▼&br;
:[オボロ]|
えっ? ……あ、本当だわ。すみません、&br;
無意識になってしまっていたみたいです。▼&br;
うーん、これでも最近は、暗夜の方々からも&br;
怖くなくなったと言われてるんですが。▼&br;
:[レオン]|
……やっぱり、オボロにとって&br;
僕は信頼に足らない、というわけか。▼&br;
:[オボロ]|
いえ、レオン王子が良い人だということは&br;
とっくにわかってるんですが、その……。▼&br;
:[レオン]|
な、何だよ、そんなにじっと見て。▼&br;
:[オボロ]|
レオン王子……。その法衣の着方は、&br;
幼い頃からの癖なのでしょうか?▼&br;
:[レオン]|
えっ? 法衣?&br;
……わわっ、裏返ってる!▼&br;
こ、これはさっき慌てて準備をしたからで、&br;
いつもはこんなこと……!▼&br;
:[オボロ]|
私の見た限り、レオン王子は、ここ数日&br;
ずっと法衣が裏返しになってましたけど。▼&br;
:[レオン]|
じゃあ、まさか僕に対してだけ&br;
魔王みたいな顔をしていたのは……。▼&br;
:[オボロ]|
その裏返った法衣が……もう何というか&br;
お洒落への冒涜なんですよ、レオン王子!▼&br;
:[レオン]|
冒涜だって……!?&br;
僕にそんなつもりはない!▼&br;
わざとじゃないんだし……、&br;
それに服の着方なんて、僕の勝手だろ?▼&br;
:[オボロ]|
なるほど……呉服屋の娘である私に、&br;
喧嘩を売ろうと言うんですね?▼&br;
いいですか? 服を正しく着ることは&br;
最低限の礼儀なんです。▼&br;
顔を合わせる相手への礼儀であり、&br;
服を仕立てた人への礼儀でもあります!▼&br;
だいたい、ノスフェラトゥでさえ、マスクを&br;
正しい向きで着けているじゃないですか!▼&br;
:[レオン]|
いや、ノスフェラトゥには服装も何も……。&br;
だが確かに、礼儀というのは正論か……。▼&br;
……すまない。個人としても、王族としても&br;
軽率な発言だったよ。撤回しよう。▼&br;
でも、つい間違えちゃうんだよ。&br;
いっそ法衣に裏も表もなければいいのに。▼&br;
:[オボロ]|
……何ですって?▼&br;
:[レオン]|
あ、ご、ごめん! 僕が悪かったよ。&br;
これからは、もっと気を配るように……。▼&br;
:[オボロ]|
違います! 裏も表もない法衣……&br;
それってすごく画期的じゃありませんか?▼&br;
:[レオン]|
はあ? 何を言ってるんだよ。&br;
いや、言い出したのは僕だっけ……?▼&br;
:[オボロ]|
つまり! 裏返ししても問題ない仕立てに&br;
すればいいってことですよ!▼&br;
それが実現すれば、もうレオン王子に&br;
私のひどい顔を見せずに済みますし……。▼&br;
気分次第で裏と表、別々の見た目を&br;
楽しめるなんて、お洒落じゃないですか!?▼&br;
:[レオン]|
うん。僕にとっては、裏返しにならない&br;
というだけでも、すごく助かるけど……。▼&br;
でも……できるの?&br;
そんな難しそうなこと。▼&br;
:[オボロ]|
ふふん。私を誰だと思ってるんです?&br;
これは挑戦しがいがありますよ。▼&br;
:[レオン]|
頼もしいな、オボロは。&br;
じゃあ、ぜひお願いするよ。▼&br;
:[オボロ]|
承りました! レオン王子の惜しい部分を&br;
解消できたら、私も嬉しいです。▼&br;
:[レオン]|
惜しい部分……くっ、反論できない。&br;
だけど新しい法衣、楽しみになってきたよ。▼&br;
:[オボロ]|
はい、私も楽しくなってきました。&br;
一世一代の大仕事、成し遂げてみせますよ!▼&br;
~
**エリーゼ [#c8904383]
:[オボロ]|
ふふっ、今日は良い布が手に入ったわ。▼&br;
どんな服を仕立てようかしら。&br;
この色だと……羽織りにして着崩したら、&br;
どこかのサイゾウみたいになりそうよね。▼&br;
暗い色で、可愛くて、さらに上品な服……。&br;
そうだ、エリーゼ王女のような服なら!▼&br;
:[エリーゼ]|
オボロさーん、呼んだ? なになに?&br;
今日は怖い顔じゃないんだね。▼&br;
:[オボロ]|
エリーゼ王女!&br;
そ、そうですね……。▼&br;
私、なぜかあなたには、&br;
あの顔にならないんです。▼&br;
それよりも、急なお願いですみませんが、&br;
その場で、くるっと一回転してもらえます?▼&br;
:[エリーゼ]|
えっ? ……こうかな?&br;
くるっ!▼&br;
:(エリーゼが一回転する)|
:[オボロ]|
ありがとうございます!&br;
ふんふん、参考にさせてもらいます。▼&br;
:[エリーゼ]|
うんっ。よくわからないけど、&br;
オボロさんの役に立てたなら良かったよー!▼&br;
:[オボロ]|
暗夜のことは、やっぱりまだ&br;
手放しには受け入れらないけど……。▼&br;
エリーゼ王女の可憐さと、洗練された服の&br;
お洒落さだけは、認めなきゃいけませんね。▼&br;
:[エリーゼ]|
ありがとう! でも、そんなにお洒落かな?&br;
自分では普通だと思うけど……。▼&br;
この服だって、自分の好きなものを&br;
たーくさん詰めて作ってもらっただけだし。▼&br;
:[オボロ]|
へえ……。&br;
他にはどんなものがお好きなんですか?▼&br;
:[エリーゼ]|
えっとね、黒っぽいの以外だと、&br;
白くてふわふわなのも好きだよ!▼&br;
中でもあたしのお気に入りはね、白くて&br;
すっごく可愛いサマードレスなの。▼&br;
でもあたしはもう着れないサイズだから……&br;
誰かに女の子が生まれたら、あげたいなー。▼&br;
:[オボロ]|
サマードレス……ですか?▼&br;
:[エリーゼ]|
夏用のワンピースのことだよ。&br;
フリルがいっぱいで、よく着てたんだー。▼&br;
:[オボロ]|
へえ……白夜でいう、&br;
浴衣みたいなものなんでしょうか。▼&br;
暗夜の服にはいろんな種類があるんですね。&br;
これは、白夜も負けてられないわ……。▼&br;
エリーゼ王女、今度、他にも服を&br;
見せてもらってもよろしいですか?▼&br;
:[エリーゼ]|
もちろん! オボロさんも、白夜の着物を&br;
見せて! 着物にもいろいろあるんだよね?▼&br;
:[オボロ]|
はい、よくご存じで。&br;
さすがはエリーゼ王女です。▼&br;
:[エリーゼ]|
えへへ。白夜のことを知りたくて、&br;
お城の書庫でいろんな本を読んだんだよ!▼&br;
白夜って着物以外にも、美味しそうな料理も&br;
いっぱいで、家の造りも素敵だと思うの!▼&br;
:[オボロ]|
エリーゼ王女……! なんて嬉しいことを&br;
言ってくださるんでしょう……。▼&br;
そうだ、これから仕立てる服が完成したら&br;
受け取っていただけませんか?▼&br;
:[エリーゼ]|
えっ、ほんとに!?&br;
でも……いいの?▼&br;
:[オボロ]|
もちろんですよ。暗夜の服の要素を&br;
多く取り入れた着物にする予定なんです。▼&br;
白夜と暗夜の友好を象徴するような服……。&br;
是非エリーゼ王女に着ていただきたいです。▼&br;
:[エリーゼ]|
白夜と暗夜が仲良く……。&br;
わかった! 絶対に着るよ!▼&br;
戦いが終わったら、きょうだいみんなで&br;
白夜の着物を着るのが夢だったの!▼&br;
白夜の王族の人たちも、みんな良い人だし、&br;
一緒に仲良くお出かけしたいな!▼&br;
その時は、暗夜のみんなにオボロさんを、&br;
あたしの大事な友達って紹介するね!▼&br;
:[オボロ]|
エリーゼ王女……ありがとうございます。&br;
身に余るお言葉です!▼&br;
**アンナ [#mc029456]
:[アンナ]|
あら? 何を縫っているの、オボロ?&br;
それ、白夜の……ユカタ……だったかしら?▼&br;
:[オボロ]|
そうよ。素敵な布が手に入ったの。&br;
見て、なかなか良いものでしょ?▼&br;
:[アンナ]|
あら?&br;
こちらの世界の布を使っているのね。▼&br;
なんだ、私に言ってくれたら、&br;
白夜風の布を仕入れたのに……。▼&br;
:[オボロ]|
ふっふっふ、甘いわね、アンナ。&br;
浴衣というものは、奥が深いんだから。▼&br;
もちろん白夜の伝統的な柄は素敵だけど&br;
お洒落には、こういう遊び心も必要よ。▼&br;
:[アンナ]|
へえ、なるほど……。&br;
流石はオボロだわ……。▼&br;
:[オボロ]|
他にも、いくつか仕立ててみたの。&br;
帯や小物も、作れるものは作ってみたわ。▼&br;
:[アンナ]|
確かに、どれも華やかで可愛いわね!▼&br;
……そうだ! ねえ、オボロ。&br;
これ、私に買い取らせてくれない?▼&br;
あなたの仕立てた浴衣を、&br;
うちの店に並べたいのよ!▼&br;
:[オボロ]|
えっ、私の浴衣を? うーん……。&br;
でも、趣味で作っているようなものだし。▼&br;
:[アンナ]|
この出来だったら十分!&br;
売り上げ倍増、間違いなしだわ。▼&br;
それにこの柄を使えば、&br;
こっちの世界の人も抵抗なく着てくれそう。▼&br;
:[オボロ]|
うれしいわね。アンナに認められると、&br;
仕立ての腕に自信が持てるわ。▼&br;
だから、ぜひとも協力したいところでは&br;
あるんだけど……。▼&br;
:[アンナ]|
だけど……?&br;
何か、気になることがあるのかしら?▼&br;
:[オボロ]|
ええ。浴衣の着付けって独特で難しいのよ。&br;
売るときに誰かが教えなきゃいけないわ。▼&br;
それに私が元の世界に戻ったら、それ以降、&br;
新しく商品を卸せなくなっちゃうし……。▼&br;
:[アンナ]|
うっ……確かに。&br;
課題が多いわね……。▼&br;
でもオボロの素晴らしい商品を、ここで&br;
埋もれさせるわけには……。そうだわ!▼&br;
浴衣の仕立て方と着付け方を、&br;
私に教えてくれないかしら?▼&br;
:[オボロ]|
えっ、まさかアンナが仕立てるの? 白夜の&br;
縫いは独特だし、手間も時間もかかるわよ?▼&br;
:[アンナ]|
ええ、任せてちょうだい! オボロ&br;
そっくりにできるようになって見せるわ!▼&br;
:[オボロ]|
アンナの器用さは知ってるけど、なかなか&br;
険しい道のりになるんじゃないかしら……。▼&br;
:[アンナ]|
大丈夫!&br;
根性なら自信あり!▼&br;
:[オボロ]|
……まったくもう。アンナにそこまで&br;
言われたら、断るわけにはいかないわね。▼&br;
:[アンナ]|
本当? オボロ、ありがとう!&br;
ど、どれくらい払えばいいのかしら……。▼&br;
:[オボロ]|
ふふっ、根っからの商売人なのね、アンナ。&br;
教えるだけなら、お金なんていいわよ。▼&br;
:[アンナ]|
えっ、本当にいいの? だって、&br;
あなたの技術を売ってくれと言ってるのよ?▼&br;
:[オボロ]|
どうせ趣味の延長なんだから、構わないわ。&br;
……それに、私とアンナの仲でしょ?▼&br;
:[アンナ]|
わかったわ。それなら、まずはオボロの&br;
仕立てた着物をこの世界に広めるわ。▼&br;
あなたという素敵な仕立て師がいることを&br;
みんなに知ってもらわなきゃ!▼&br;
それで、私がその後を継ぐの。&br;
オボロの名はこの世界に永遠に刻まれるわ!▼&br;
:[オボロ]|
や、やり過ぎな気もするけど……。&br;
でもアンナの気持ちは伝わったわ。▼&br;
まずは、この浴衣を一緒に仕立てましょ?&br;
お手本を見せるから、覚えていってね。▼&br;
完成したら、アンナにあげるわ。私が元の&br;
世界に帰っても、大切にしてちょうだい。▼&br;
:[アンナ]|
ありがとう! これだけは売り物にせず、&br;
オボロのことを想って着ることにするわ。▼&br;
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#uf5044c8]
- 絆会話オボロとレオンは完成完了しました。その他は一部未...
#comment
終了行:
[[台詞集/絆会話]]
*オボロ [#e64cda71]
#contents
**シオン [#g900a743]
:[オボロ]|
ふむふむ……。&br;
こっちの裏地は……。▼&br;
:[シオン]|
うわっ!&br;
……またオボロか。▼&br;
:[オボロ]|
驚かせてすみません。こちらの世界の&br;
衣服の作りが気になってしまって……。▼&br;
:[シオン]|
ふーん……。&br;
やっぱり、白夜の服とは全然違うんだ?▼&br;
:[オボロ]|
はい、それはもう!▼&br;
ええと……この内側に当ててある布は、&br;
何の素材ですか?▼&br;
:[シオン]|
……ごめん、まったくわかんないな。▼&br;
:[オボロ]|
まあ、王子様ですものね。&br;
……むっ!▼&br;
:[シオン]|
オ、オボロっ!?&br;
悪い……そんなに気に入らなかったか!?▼&br;
:[オボロ]|
あっ、違います! 違いますよ。&br;
王子のせいじゃありません!▼&br;
今、暗夜の者が近づいた気配がしたんです。&br;
それで、ちょっと気になって……。▼&br;
:[シオン]|
本当に? ちょっと気になったって感じの&br;
顔じゃなかった気がするけど……。▼&br;
:[オボロ]|
そ、そうですね……。▼&br;
私、暗夜の気配が大嫌いで……&br;
ついそれが顔に出てしまうんです。▼&br;
:[シオン]|
そうだったのか。暗夜嫌いってのは&br;
知ってたけど、そこまでとはなー……。▼&br;
:[オボロ]|
誤解させるような表情をして、&br;
申し訳ありませんでした。▼&br;
:[シオン]|
いや、いいよ。かなりびっくりはしたけど、&br;
理由もわかったし。▼&br;
:[オボロ]|
私も気をつけている&br;
つもりなんですけれどね……。▼&br;
タクミ様のためにも、今は暗夜とも&br;
協力しなければいけない状況ですし……。▼&br;
こんな顔をしていては、&br;
まとまるものもまとまりません。▼&br;
:[シオン]|
ぎゃっ!&br;
や、やっぱ突然だと怖いな……!▼&br;
:[オボロ]|
あ、また……ごめんなさい。▼&br;
王子に何度もひどい顔を&br;
見せてしまうなんて、私ったら……。▼&br;
:[シオン]|
うん……。&br;
できれば我慢してくれると助かる……。▼&br;
:[オボロ]|
そうしたいところなんですが、&br;
自分ではなかなか……。▼&br;
:[シオン]|
何かオボロが怖い顔にならない方法が&br;
あればいいんだけどなあ……。▼&br;
いっそ、いつも笑っててくれたらいいのに。&br;
オボロは笑ってる顔が一番なんだしさ。▼&br;
:[オボロ]|
そ、そうですかね……えへへ。▼&br;
:[シオン]|
ほら、その笑顔! さっきの怖い顔とは&br;
別人……いや、美女と野獣くらい違うよ!▼&br;
そうだ、暗夜の人が近くにいるときは、&br;
オレがオボロのほうを見て笑ってみようか。▼&br;
そしたら、オボロもつられて&br;
笑顔になったりしないかな?▼&br;
:[オボロ]|
それは……良い案かもしれませんね!▼&br;
王子の笑顔も、とても素敵ですから、&br;
うまくいきそうな気がします!▼&br;
:[シオン]|
よし、じゃあ今度やってみようぜ!▼&br;
何が起こったって、必ずオレが&br;
オボロも笑顔にさせてみせるよ!▼&br;
:[オボロ]|
ありがとうございます……!▼&br;
もし上手くいったら、&br;
何かお礼をさせてくださいね!▼&br;
:[シオン]|
お礼だって?&br;
そんなの、オボロの笑顔で十分だぜ?▼&br;
:[オボロ]|
まっ、急にかっこいい。&br;
……あ、タクミ様には負けますけどね!▼&br;
**ティアモ [#h7ad4962]
:[オボロ]|
あら、ティアモ。&br;
洗濯物を干してるの? 手伝うわよ。▼&br;
この後も武器の点検があるんでしょ?&br;
洗濯物を干すくらい、私にも手伝わせて。▼&br;
:[ティアモ]|
オボロ……ありがとう。じゃあ、&br;
こっちの籠をお願いできるかしら。▼&br;
:[オボロ]|
任せて。……うわっ、すごい量。&br;
まあ、これくらいは仕方ないわよね。▼&br;
:[ティアモ]|
そうね。&br;
みんな、訓練を頑張ってるんだもの。▼&br;
ほら、今もやってるみたい。▼&br;
:[オボロ]|
あれは……クロム王子とフレデリクさんね。&br;
よく一対一の模擬戦をやっているわよね?▼&br;
:[ティアモ]|
ええ。クロム様、たまに壁や物を壊して&br;
フレデリクさんにお説教されてるけどね。▼&br;
最近は「物を貫く力がつく!」なんて言って&br;
さらにフレデリクさんを困らせてるみたい。▼&br;
:[オボロ]|
……あなたの話を聞いてていつも思うけど&br;
イーリスの人たちってすごく個性的よね。▼&br;
クロム王子以外にも、例えば、&br;
すっとぼけのくせに優秀な軍師とか……。▼&br;
:[ティアモ]|
ルフレね。確かにとぼけたところも&br;
あるけど、すごく優秀で良い人なのよ。▼&br;
:[オボロ]|
あっ、それに、&br;
理解しがたい言葉を話す剣士とか!▼&br;
:[ティアモ]|
ウードのことかしら?&br;
確かに言葉遣いがたまに難しいけど……。▼&br;
やたら意味深な話し方の人なら、&br;
暗夜にもいるじゃない?▼&br;
いつも法衣が裏返しの人もいるし……。&br;
そっちの世界の男性陣のほうが個性的だわ。▼&br;
:[オボロ]|
確かに暗夜の奴らはみんな個性的ね。&br;
悪く言えば変人というか……チッ。▼&br;
:(オボロが怖い顔になる)|
:[ティアモ]|
オ、オボロ!&br;
顔が大変なことになってるわよ!▼&br;
:[オボロ]|
ああ、ごめんなさい。&br;
暗夜の話になると、顔が勝手に……。▼&br;
:[ティアモ]|
じ、じゃあ、別の話をしましょ。&br;
白夜の男性陣は、みんな素敵よね。▼&br;
ほら、リョウマ様は強くてかっこいいし、&br;
タクミ様だって……。▼&br;
:[オボロ]|
そうなのよ! タクミ様なんて、いつも&br;
私たちのことを気にかけてくださるの。▼&br;
この間、南にお出かけになった時なんて&br;
私とヒナタのために、お、お土産まで……!▼&br;
:[ティアモ]|
オ、オボロ、感動的な思い出とは思うけど、&br;
いきなり泣き出されるとびっくりするわ。▼&br;
:[オボロ]|
ご、ごめんなさい、ティアモ。&br;
思い出したら、つい……。▼&br;
:[ティアモ]|
オボロは本当に主君思いよね。タクミ様の&br;
こととなると、いつも感極まって……。▼&br;
:[オボロ]|
あら、主君思いで言ったら、あなたも&br;
なかなかのものじゃない?▼&br;
ティアモの主君って確か、&br;
クロム王子なのよね?▼&br;
:[ティアモ]|
うーん、オボロたちみたいに明確な&br;
主従関係があるわけじゃないのよね。▼&br;
でも、あたしはクロム様を尊敬してるし、&br;
あの方のために戦う覚悟があるわ。▼&br;
クロム様は強くてかっこいいし、&br;
誰に対しても優しい、素敵な人だもの。▼&br;
:[オボロ]|
確かにね。&br;
たまに王族らしくないこともするけど……。▼&br;
そこが逆に気取ってない感じがして、&br;
親しみやすい人よね。▼&br;
:[ティアモ]|
ええ! オボロもクロム様の魅力を&br;
わかってくれるのね……!▼&br;
でも、タクミ様みたいに王族然とした&br;
タイプにも、違った魅力があるわよね。▼&br;
常に凛々しくて、それでいてあなたが&br;
言うように、臣下への気遣いを忘れないし。▼&br;
:[オボロ]|
そうなのよ! もう、とんでもなく&br;
立派な方なのよ、タクミ様は!▼&br;
こんなに理解してくれるなんて嬉しいわ。&br;
私たち、友達以上の関係になれそうね。▼&br;
尊敬する人物を持ち、その方のために&br;
力を尽くして闘う……まさに同志よ!▼&br;
:[ティアモ]|
同志……! そんなふうに思ってくれるの?&br;
ありがとう! とっても光栄だわ!▼&br;
**ヒノカ [#b2bb6890]
:[ヒノカ]|
よいしょ……っと。&br;
ふう、これで荷運びもようやく半分か。▼&br;
:[オボロ]|
あら、ヒノカ様、大変そうですね。&br;
お手伝いさせてください!▼&br;
:[ヒノカ]|
ありがとう、恩に着る。&br;
この礼は必ずしよう。▼&br;
:[オボロ]|
いえ、そんな、大げさな!&br;
これも臣下の務めですから。▼&br;
:[ヒノカ]|
臣下の務め、か……。▼&br;
:[オボロ]|
ヒノカ様、遠い目をして……。&br;
どうされました?▼&br;
:[ヒノカ]|
ああ……ちょっと、アサマとセツナのことを&br;
思い出していた。▼&br;
もしあいつらがここにいても、荷運びを&br;
手伝ってはくれなかっただろうな、と。▼&br;
:[オボロ]|
まあ……確かにあのふたりは&br;
そういう感じには見えませんものね。▼&br;
アサマは理由をつけてやらないでしょうし、&br;
セツナは荷を運ぼうとして崩すだけかと。▼&br;
:[ヒノカ]|
そうなんだ。だからオボロが助けを申し出て&br;
くれたのが、本当にありがたくてな。▼&br;
はあ……他のきょうだいは、どうやって&br;
臣下たちを従えているんだろうか……。▼&br;
:[オボロ]|
正直、十分に良い雰囲気ですよ。&br;
今の従え方が、ヒノカ様らしいと思います。▼&br;
戦場でだって、目を見張るほどの連携で&br;
私が割り込む隙もありませんでしたし。▼&br;
:[ヒノカ]|
確かに、いざというときになれば、&br;
あいつらも頼りになるからな。▼&br;
面倒もあるが、ふたりがいると楽しい。&br;
それが、良い雰囲気ということだろうか。▼&br;
:[オボロ]|
そうですよ! それに、あのふたりは、&br;
ヒノカ様が直々に選ばれたんですよね?▼&br;
白夜では滅多にないことですし、&br;
話に聞いたときは驚きました。▼&br;
:[ヒノカ]|
ああ、そうだな。あいつらをどうしても&br;
臣下にしたいという思いがあったんだ。▼&br;
思っていたのとは違ったが、それでも&br;
ふたりは大事だし、選んでよかったと思う。▼&br;
:[オボロ]|
素敵なお話です。タクミ様のときは&br;
通例どおりに臣下が決まったのですが……。▼&br;
もしタクミ様が直々に私を&br;
選んでくださっていたらと思うと……。▼&br;
ああ……想像しただけで、&br;
嬉しくて卒倒しそうです。▼&br;
でも、いずれにせよ私は……&br;
タクミ様の臣下になれて本当に幸せですよ。▼&br;
:[ヒノカ]|
ふふっ、タクミはお前のような忠義者を&br;
臣下に持って、本当に幸せ者だな。▼&br;
……ところで、手伝ってもらった礼を&br;
したいのだが……何か欲しいものはあるか?▼&br;
:[オボロ]|
お礼だなんて! ……でも、それなら……。&br;
ヒノカ様、ひとつ、お願いがあります。▼&br;
今度、こちらの世界の服で、ヒノカ様を&br;
着飾らせてほしいんです。▼&br;
:[ヒノカ]|
着飾る? いいだろう。&br;
オボロに任せるよ。▼&br;
:[オボロ]|
ふふっ、折角ですから、白夜の姫らしい、&br;
可憐な衣装にしましょうね。▼&br;
:[ヒノカ]|
い、いや、そういうのは……。▼&br;
:[オボロ]|
ヒノカ様? ヒノカ様は王女なのですから、&br;
これも試練だと思って諦めてください。▼&br;
:[ヒノカ]|
オボロ、目が輝きすぎだぞ。▼&br;
:[オボロ]|
絶対に美しい姫になれますよ。ヒノカ様は&br;
顔だちも体つきも素晴らしいんですから。▼&br;
ヒノカ様を一目見たときから、&br;
ずっとやりたいと思っていたんです。▼&br;
:[ヒノカ]|
……わかった。そこまで言ってくれるので&br;
あれば、私も腹を括ろう。頼んだぞ。▼&br;
**タクミ [#nd1fffee]
:[オボロ]|
薙刀、弓、刀……うう、重そう。とりあえず&br;
あっちの天幕に持っていけばいいのよね。▼&br;
はあ……ヒナタのやつ、いつも不真面目だと&br;
思ってたけど、いないとやっぱり大変だわ。▼&br;
:[タクミ]|
あっ、オボロ。ここにいたんだ。&br;
ちょっと用があったんだけど……。▼&br;
:[オボロ]|
はい、タクミ様!&br;
なんでしょうか?▼&br;
:[タクミ]|
ああ、武器を運んでたんだ。僕も手伝うよ。&br;
こっちは急ぎの用事じゃないからさ。▼&br;
:[オボロ]|
いえ、そんな! タクミ様の手を&br;
わずらわせるわけにはいきません。▼&br;
:[タクミ]|
いいよ、ここは白夜じゃないんだし。&br;
ヒナタもいないし、力仕事は大変だろ。▼&br;
それにオボロには、こっちでもいろいろと&br;
苦労をかけっぱなしだからね。▼&br;
:[オボロ]|
そんな! 私はタクミ様のお役に立てて&br;
本当にうれしく思っていますので……!▼&br;
それにしても、ヒナタも間が悪いですよね。&br;
今頃ひとりで何をしてるんでしょうか。▼&br;
:[タクミ]|
さあ……たぶん、いつもどおり&br;
刀の稽古でもしてるんじゃないかな。▼&br;
また道場破りなんてしてないといいけど。&br;
……ちょっと心配になってきた。▼&br;
:[オボロ]|
案外、置いてけぼりにされたー、って&br;
泣いてるかもしれませんよ?▼&br;
:[タクミ]|
はは、そうかもしれないね。&br;
これは帰ったあとが大変そうだ……。▼&br;
……こういう話をしていると、&br;
なんだか、白夜が恋しくなるな。▼&br;
:[オボロ]|
そうですね……。&br;
この世界は、白夜王国とは全然違いますし。▼&br;
:[タクミ]|
うん。中でも一番こたえるのは料理かな。&br;
美味しい味噌汁が恋しいよ。▼&br;
この世界の料理も新鮮で面白かったけど、&br;
こうも長く続くとね。▼&br;
:[オボロ]|
でしたら、何とか材料を手に入れて、&br;
私が毎日お作りします!▼&br;
:[タクミ]|
本当かい? 無理はしないでいいからね。&br;
ただでさえいろいろやってもらってるんだ。▼&br;
:[オボロ]|
タクミ様、心配してくださるんですか。&br;
……珍しいですね。▼&br;
:[タクミ]|
し、失礼だな! 僕だって、たまには&br;
臣下の心配くらいするよ!▼&br;
:[オボロ]|
ふふっ、冗談ですよ。&br;
ありがとうございます。▼&br;
やっぱり他のみんながいないぶん、&br;
仕事が増えましたし、ちょっと大変ですね。▼&br;
特に力仕事が普段より多くなったせいか、&br;
最近は筋肉痛が……。▼&br;
早く白夜に帰って、&br;
ゆっくり温泉にでも入りたいです。▼&br;
:[タクミ]|
ああ、温泉もいいね。&br;
国に戻ったら、みんなで温泉に行こう。▼&br;
:[オボロ]|
タクミ様と温泉……ごくり。&br;
……あっ、ご用とは何だったんですか?▼&br;
:[タクミ]|
ああ、そうだった。先の戦闘のときに、&br;
着物が破れてしまったんだ。▼&br;
新しい着物を調達したいんだけど、&br;
オボロしか適任はいないだろ?▼&br;
:[オボロ]|
タクミ様、もったいないお言葉です……!&br;
きっと期待に応えてみせます!▼&br;
:[タクミ]|
はは、頼もしいね。僕が着るもので困る&br;
ことがないのは、みんなオボロのおかげだ。▼&br;
さて、これで運ぶのは全部かな。&br;
それじゃ、よろしく頼むよ、オボロ。▼&br;
:(タクミが立ち去る)|
:[オボロ]|
ふふ、どんなお召し物にしようかしら。▼&br;
タクミ様は何を着ても凛々しいから、&br;
迷っちゃうわ。▼&br;
いつもの感じも捨てがたいけど、この世界の&br;
服を着こなすお姿も目に焼き付けたい……!▼&br;
よしっ! 最高の着物を用意して、&br;
タクミ様をもっと素敵にしてみせるわ!▼&br;
**レオン [#d155f184]
:[レオン]|
おはよう、オボロ。▼&br;
:(オボロ、怖い顔になる)|
:[レオン]|
……おい、なぜ、僕の顔を見たとたん&br;
その魔王みたいな顔になるんだ。▼&br;
:[オボロ]|
えっ? ……あ、本当だわ。すみません、&br;
無意識になってしまっていたみたいです。▼&br;
うーん、これでも最近は、暗夜の方々からも&br;
怖くなくなったと言われてるんですが。▼&br;
:[レオン]|
……やっぱり、オボロにとって&br;
僕は信頼に足らない、というわけか。▼&br;
:[オボロ]|
いえ、レオン王子が良い人だということは&br;
とっくにわかってるんですが、その……。▼&br;
:[レオン]|
な、何だよ、そんなにじっと見て。▼&br;
:[オボロ]|
レオン王子……。その法衣の着方は、&br;
幼い頃からの癖なのでしょうか?▼&br;
:[レオン]|
えっ? 法衣?&br;
……わわっ、裏返ってる!▼&br;
こ、これはさっき慌てて準備をしたからで、&br;
いつもはこんなこと……!▼&br;
:[オボロ]|
私の見た限り、レオン王子は、ここ数日&br;
ずっと法衣が裏返しになってましたけど。▼&br;
:[レオン]|
じゃあ、まさか僕に対してだけ&br;
魔王みたいな顔をしていたのは……。▼&br;
:[オボロ]|
その裏返った法衣が……もう何というか&br;
お洒落への冒涜なんですよ、レオン王子!▼&br;
:[レオン]|
冒涜だって……!?&br;
僕にそんなつもりはない!▼&br;
わざとじゃないんだし……、&br;
それに服の着方なんて、僕の勝手だろ?▼&br;
:[オボロ]|
なるほど……呉服屋の娘である私に、&br;
喧嘩を売ろうと言うんですね?▼&br;
いいですか? 服を正しく着ることは&br;
最低限の礼儀なんです。▼&br;
顔を合わせる相手への礼儀であり、&br;
服を仕立てた人への礼儀でもあります!▼&br;
だいたい、ノスフェラトゥでさえ、マスクを&br;
正しい向きで着けているじゃないですか!▼&br;
:[レオン]|
いや、ノスフェラトゥには服装も何も……。&br;
だが確かに、礼儀というのは正論か……。▼&br;
……すまない。個人としても、王族としても&br;
軽率な発言だったよ。撤回しよう。▼&br;
でも、つい間違えちゃうんだよ。&br;
いっそ法衣に裏も表もなければいいのに。▼&br;
:[オボロ]|
……何ですって?▼&br;
:[レオン]|
あ、ご、ごめん! 僕が悪かったよ。&br;
これからは、もっと気を配るように……。▼&br;
:[オボロ]|
違います! 裏も表もない法衣……&br;
それってすごく画期的じゃありませんか?▼&br;
:[レオン]|
はあ? 何を言ってるんだよ。&br;
いや、言い出したのは僕だっけ……?▼&br;
:[オボロ]|
つまり! 裏返ししても問題ない仕立てに&br;
すればいいってことですよ!▼&br;
それが実現すれば、もうレオン王子に&br;
私のひどい顔を見せずに済みますし……。▼&br;
気分次第で裏と表、別々の見た目を&br;
楽しめるなんて、お洒落じゃないですか!?▼&br;
:[レオン]|
うん。僕にとっては、裏返しにならない&br;
というだけでも、すごく助かるけど……。▼&br;
でも……できるの?&br;
そんな難しそうなこと。▼&br;
:[オボロ]|
ふふん。私を誰だと思ってるんです?&br;
これは挑戦しがいがありますよ。▼&br;
:[レオン]|
頼もしいな、オボロは。&br;
じゃあ、ぜひお願いするよ。▼&br;
:[オボロ]|
承りました! レオン王子の惜しい部分を&br;
解消できたら、私も嬉しいです。▼&br;
:[レオン]|
惜しい部分……くっ、反論できない。&br;
だけど新しい法衣、楽しみになってきたよ。▼&br;
:[オボロ]|
はい、私も楽しくなってきました。&br;
一世一代の大仕事、成し遂げてみせますよ!▼&br;
~
**エリーゼ [#c8904383]
:[オボロ]|
ふふっ、今日は良い布が手に入ったわ。▼&br;
どんな服を仕立てようかしら。&br;
この色だと……羽織りにして着崩したら、&br;
どこかのサイゾウみたいになりそうよね。▼&br;
暗い色で、可愛くて、さらに上品な服……。&br;
そうだ、エリーゼ王女のような服なら!▼&br;
:[エリーゼ]|
オボロさーん、呼んだ? なになに?&br;
今日は怖い顔じゃないんだね。▼&br;
:[オボロ]|
エリーゼ王女!&br;
そ、そうですね……。▼&br;
私、なぜかあなたには、&br;
あの顔にならないんです。▼&br;
それよりも、急なお願いですみませんが、&br;
その場で、くるっと一回転してもらえます?▼&br;
:[エリーゼ]|
えっ? ……こうかな?&br;
くるっ!▼&br;
:(エリーゼが一回転する)|
:[オボロ]|
ありがとうございます!&br;
ふんふん、参考にさせてもらいます。▼&br;
:[エリーゼ]|
うんっ。よくわからないけど、&br;
オボロさんの役に立てたなら良かったよー!▼&br;
:[オボロ]|
暗夜のことは、やっぱりまだ&br;
手放しには受け入れらないけど……。▼&br;
エリーゼ王女の可憐さと、洗練された服の&br;
お洒落さだけは、認めなきゃいけませんね。▼&br;
:[エリーゼ]|
ありがとう! でも、そんなにお洒落かな?&br;
自分では普通だと思うけど……。▼&br;
この服だって、自分の好きなものを&br;
たーくさん詰めて作ってもらっただけだし。▼&br;
:[オボロ]|
へえ……。&br;
他にはどんなものがお好きなんですか?▼&br;
:[エリーゼ]|
えっとね、黒っぽいの以外だと、&br;
白くてふわふわなのも好きだよ!▼&br;
中でもあたしのお気に入りはね、白くて&br;
すっごく可愛いサマードレスなの。▼&br;
でもあたしはもう着れないサイズだから……&br;
誰かに女の子が生まれたら、あげたいなー。▼&br;
:[オボロ]|
サマードレス……ですか?▼&br;
:[エリーゼ]|
夏用のワンピースのことだよ。&br;
フリルがいっぱいで、よく着てたんだー。▼&br;
:[オボロ]|
へえ……白夜でいう、&br;
浴衣みたいなものなんでしょうか。▼&br;
暗夜の服にはいろんな種類があるんですね。&br;
これは、白夜も負けてられないわ……。▼&br;
エリーゼ王女、今度、他にも服を&br;
見せてもらってもよろしいですか?▼&br;
:[エリーゼ]|
もちろん! オボロさんも、白夜の着物を&br;
見せて! 着物にもいろいろあるんだよね?▼&br;
:[オボロ]|
はい、よくご存じで。&br;
さすがはエリーゼ王女です。▼&br;
:[エリーゼ]|
えへへ。白夜のことを知りたくて、&br;
お城の書庫でいろんな本を読んだんだよ!▼&br;
白夜って着物以外にも、美味しそうな料理も&br;
いっぱいで、家の造りも素敵だと思うの!▼&br;
:[オボロ]|
エリーゼ王女……! なんて嬉しいことを&br;
言ってくださるんでしょう……。▼&br;
そうだ、これから仕立てる服が完成したら&br;
受け取っていただけませんか?▼&br;
:[エリーゼ]|
えっ、ほんとに!?&br;
でも……いいの?▼&br;
:[オボロ]|
もちろんですよ。暗夜の服の要素を&br;
多く取り入れた着物にする予定なんです。▼&br;
白夜と暗夜の友好を象徴するような服……。&br;
是非エリーゼ王女に着ていただきたいです。▼&br;
:[エリーゼ]|
白夜と暗夜が仲良く……。&br;
わかった! 絶対に着るよ!▼&br;
戦いが終わったら、きょうだいみんなで&br;
白夜の着物を着るのが夢だったの!▼&br;
白夜の王族の人たちも、みんな良い人だし、&br;
一緒に仲良くお出かけしたいな!▼&br;
その時は、暗夜のみんなにオボロさんを、&br;
あたしの大事な友達って紹介するね!▼&br;
:[オボロ]|
エリーゼ王女……ありがとうございます。&br;
身に余るお言葉です!▼&br;
**アンナ [#mc029456]
:[アンナ]|
あら? 何を縫っているの、オボロ?&br;
それ、白夜の……ユカタ……だったかしら?▼&br;
:[オボロ]|
そうよ。素敵な布が手に入ったの。&br;
見て、なかなか良いものでしょ?▼&br;
:[アンナ]|
あら?&br;
こちらの世界の布を使っているのね。▼&br;
なんだ、私に言ってくれたら、&br;
白夜風の布を仕入れたのに……。▼&br;
:[オボロ]|
ふっふっふ、甘いわね、アンナ。&br;
浴衣というものは、奥が深いんだから。▼&br;
もちろん白夜の伝統的な柄は素敵だけど&br;
お洒落には、こういう遊び心も必要よ。▼&br;
:[アンナ]|
へえ、なるほど……。&br;
流石はオボロだわ……。▼&br;
:[オボロ]|
他にも、いくつか仕立ててみたの。&br;
帯や小物も、作れるものは作ってみたわ。▼&br;
:[アンナ]|
確かに、どれも華やかで可愛いわね!▼&br;
……そうだ! ねえ、オボロ。&br;
これ、私に買い取らせてくれない?▼&br;
あなたの仕立てた浴衣を、&br;
うちの店に並べたいのよ!▼&br;
:[オボロ]|
えっ、私の浴衣を? うーん……。&br;
でも、趣味で作っているようなものだし。▼&br;
:[アンナ]|
この出来だったら十分!&br;
売り上げ倍増、間違いなしだわ。▼&br;
それにこの柄を使えば、&br;
こっちの世界の人も抵抗なく着てくれそう。▼&br;
:[オボロ]|
うれしいわね。アンナに認められると、&br;
仕立ての腕に自信が持てるわ。▼&br;
だから、ぜひとも協力したいところでは&br;
あるんだけど……。▼&br;
:[アンナ]|
だけど……?&br;
何か、気になることがあるのかしら?▼&br;
:[オボロ]|
ええ。浴衣の着付けって独特で難しいのよ。&br;
売るときに誰かが教えなきゃいけないわ。▼&br;
それに私が元の世界に戻ったら、それ以降、&br;
新しく商品を卸せなくなっちゃうし……。▼&br;
:[アンナ]|
うっ……確かに。&br;
課題が多いわね……。▼&br;
でもオボロの素晴らしい商品を、ここで&br;
埋もれさせるわけには……。そうだわ!▼&br;
浴衣の仕立て方と着付け方を、&br;
私に教えてくれないかしら?▼&br;
:[オボロ]|
えっ、まさかアンナが仕立てるの? 白夜の&br;
縫いは独特だし、手間も時間もかかるわよ?▼&br;
:[アンナ]|
ええ、任せてちょうだい! オボロ&br;
そっくりにできるようになって見せるわ!▼&br;
:[オボロ]|
アンナの器用さは知ってるけど、なかなか&br;
険しい道のりになるんじゃないかしら……。▼&br;
:[アンナ]|
大丈夫!&br;
根性なら自信あり!▼&br;
:[オボロ]|
……まったくもう。アンナにそこまで&br;
言われたら、断るわけにはいかないわね。▼&br;
:[アンナ]|
本当? オボロ、ありがとう!&br;
ど、どれくらい払えばいいのかしら……。▼&br;
:[オボロ]|
ふふっ、根っからの商売人なのね、アンナ。&br;
教えるだけなら、お金なんていいわよ。▼&br;
:[アンナ]|
えっ、本当にいいの? だって、&br;
あなたの技術を売ってくれと言ってるのよ?▼&br;
:[オボロ]|
どうせ趣味の延長なんだから、構わないわ。&br;
……それに、私とアンナの仲でしょ?▼&br;
:[アンナ]|
わかったわ。それなら、まずはオボロの&br;
仕立てた着物をこの世界に広めるわ。▼&br;
あなたという素敵な仕立て師がいることを&br;
みんなに知ってもらわなきゃ!▼&br;
それで、私がその後を継ぐの。&br;
オボロの名はこの世界に永遠に刻まれるわ!▼&br;
:[オボロ]|
や、やり過ぎな気もするけど……。&br;
でもアンナの気持ちは伝わったわ。▼&br;
まずは、この浴衣を一緒に仕立てましょ?&br;
お手本を見せるから、覚えていってね。▼&br;
完成したら、アンナにあげるわ。私が元の&br;
世界に帰っても、大切にしてちょうだい。▼&br;
:[アンナ]|
ありがとう! これだけは売り物にせず、&br;
オボロのことを想って着ることにするわ。▼&br;
*コメント(情報投稿・誤字脱字の報告) [#uf5044c8]
- 絆会話オボロとレオンは完成完了しました。その他は一部未...
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