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台詞集/絆会話

ゼロ

シーダ

[シーダ]
ゼロさん、素晴らしい戦果でしたね。
怪我はないですか?▼
[ゼロ]
俺なら大丈夫ですよ。シーダ様のほうこそ、
ナニごともなかったようで良かったです。▼
抱いてもすり抜けてイキそうな、あなたの
肌がキズモノになったら大変ですからね。▼
[シーダ]
気遣ってくれてありがとう。
ふふ……傷つかないように気をつけます。▼
[ゼロ]
………………。▼
[シーダ]
どうかしたの?▼
[ゼロ]
いえ、前から思っていたんですが、
俺の言葉に顔色一つ変えないんですね。▼
それはそれでクるものがありますが、
俺としては少し残念です。▼
[シーダ]
確かにあなたの言い方は独特だけど、理由が
あって、その言い方をしているのでしょ?▼
今だって、私の肌を褒めて気遣ってくれて、
私は嬉しかったの。変かしら。▼
[ゼロ]
いえ。しかしですね。▼
俺はその白い頬が羞恥で紅く染まるのを、
この目で見たいと思っていたのですが……。▼
返ってくるのが感謝の言葉だったので、
どうしたらイイのかと……。▼
[シーダ]
打ちひしがれるゼロさんを見るのは、
新鮮ですね……。▼
[ゼロ]
はあ……。
これが心の美しさの違いってやつか?▼
この際、俺の熱く脈打つ心を裸にして、
全部シーダ様に見ていただきたいぜ。▼
[シーダ]
うーん、お断りします。▼
[ゼロ]
つれないですね。▼
その清らかさのおかげで、黒く膨らんだ
欲望がすっかり萎えてしまいました。▼
[シーダ]
変な話し方でなくて、普通に話してくれても
いいんですよ。そういう時もあるでしょ?▼
もちろん、変な話し方でもいいですけど。
自分らしくあるのが、一番だと思います。▼
[ゼロ]
シーダ様があまりに可憐で、人を疑わない
ような顔をしてるものですから……。▼
その頬を羞恥に染めるのは容易いと、
勝手に思い込んでいましたよ。▼
しかし、タダの育ちのイイ王女様じゃあ
ないようですね。なかなかどうして……。▼
[シーダ]
ふふ……私はただの、タリス国の王女です。▼
でも、王女だからといって、こうと決められた
育ち方をするとは限らないのでは?▼
[ゼロ]
ええ、仰るとおりですね。▼
無垢な心のナカに入り込んで、たっぷりと
責め立てようと思ってましたが……。▼
シーダ様には、
他のやり方が必要みたいですね。▼
[シーダ]
他のやり方、ですか。例えば?▼
[ゼロ]
そうですねえ。
ストレートに誘ってみましょうか。▼
互いの心をさらけ出すために、
熱い言葉をかけ合って盛り上がりませんか?▼
[シーダ]
それは……私と一緒に話したいという
ことでしょうか? いいですよ。▼
ストレートとは言いがたいですが、
あなたらしい誘い方で良いと思います。▼
[ゼロ]
ったく……シーダ様には敵いませんよ。▼

ルフレ(男)

[ゼロ]
よう。
自称、記憶喪失のルフレさん。▼
[ルフレ]
ゼロか。自称じゃないってば……。
いつになったら信じてくれるんだ。▼
まあ、フレデリクにも、初めて
会ったときには相当疑われたけど……。▼
[ゼロ]
そりゃあ、記憶喪失だってのにクロム王子の
名前を知ってたんだ。疑われて当然だろう。▼
[ルフレ]
そうなんだよね。なぜかクロムの
名前だけ……。あれ、何で知ってるの!?▼
[ゼロ]
くくく……ちょっと
調べさせてもらっただけだ。▼
お前の記憶喪失がホンモノかどうか、
確かめるためにな。▼
ま、確たる証拠は見つからなかったが、
本当だったら、まったく羨ましい話だ。▼
[ルフレ]
羨ましいのかい? 僕は、記憶がないのは、
悲しいことだと思うけど。▼
[ゼロ]
失った記憶がイイものかどうかなんて、
わからないぜ、ルフレ?▼
むしろ、イケない記憶ばかりだから、
忘れようとしてるのかもしれないぜ。▼
[ルフレ]
確かに、その可能性もあるね。僕には、
クロムと出会う前の記憶はないから。▼
もしかしたら、過去にとんでもない悪事を
しでかしているかもしれないし……。▼
誰かに恨まれるような
人間だったかもしれない。▼
それでも、僕は思い出したいんだ。▼
[ゼロ]
イイねえ。そう断言できる人間なら、
記憶を取り戻しても後悔しそうにないな。▼
俺は記憶喪失になれるもんなら、
悦んでなっちまうぜ。▼
貧民街に蠢く、金と血に塗れたクズども。
ヤツらが垂れ流す嘘と裏切り……。▼
俺の記憶は、ロクでもないもんばかりで、
掃き溜めを覗いてるみたいだからな。▼
[ルフレ]
そうか……。君は、誰よりも、
人の醜い面を見て生きてきたんだね……。▼
でも、だからこそ、美しい面だって、
誰よりも理解できるんじゃないか?▼
君には、美しい思い出は……。
忘れたくないことは、ないの?▼
[ゼロ]
……ああ、あるぜ。
レオン様との出会いだ。▼
レオン様と出会ってからの記憶は
ひとつ残らず、俺の宝物だ。▼
あの人が、俺に生きる場所を
与えてくれたんだよ。▼
俺には過去の記憶はいらない。
レオン様と生きる今の記憶があればいい。▼
[ルフレ]
過去の記憶より、今の記憶、か……。
それは、そうかもしれないね。▼
クロムたちと出会ってからの記憶は、
僕にとって、かけがえのないものだ。▼
それに、ここで出会ったみんなも、
同じように受け入れてくれている。▼
僕も、過去の記憶にこだわっていないで、
今に感謝して生きていくべきだね。▼
[ゼロ]
ルフレ……お前は胡散臭いヤツだな。▼
[ルフレ]
ゼロ?▼
[ゼロ]
それなのに……悔しいが、
不思議と認めたくなっちまう。▼
お前との記憶も、忘れたくないモノに
数えてやってもいいぜ。▼
[ルフレ]
ありがとう、ゼロ。▼
僕にとっても、君との記憶は
忘れたくない大切なものだよ。▼
この世界で結ばれた絆……、
僕らは決して忘れはしないさ。▼

ルフレ(女)

[ゼロ]
よう。
自称、記憶喪失のルフレさん。▼
[ルフレ]
ゼロさん、自称じゃないですってば……。
いつになったら信じてくれるんですか。▼
まあ、フレデリクさんにも、初めて
会ったときには相当疑われましたが……。▼
[ゼロ]
そりゃあ、記憶喪失だってのにクロム王子の
名前を知ってたんだ。疑われて当然だろう。▼
[ルフレ]
そうなんですよね。なぜかクロムさんの
名前だけ……って、なぜ、そのことを!?▼
[ゼロ]
くくく……ちょっと
調べさせてもらっただけだ。▼
お前の記憶喪失がホンモノかどうか、
確かめるためにな。▼
ま、確たる証拠は見つからなかったが、
本当だったら、まったく羨ましい話だ。▼
[ルフレ]
羨ましいんですか? 私は、記憶がないのは
悲しいことだと思いますが……。▼
[ゼロ]
失った記憶がイイものかどうかなんて、
わからないぜ、ルフレ?▼
むしろ、イケない記憶ばかりだから、
忘れようとしてるのかもしれないぜ。▼
[ルフレ]
確かに、その可能性もありますね。私には、
クロムさんと出会う前の記憶はないですし。▼
もしかしたら、過去にとんでもない悪事を
しでかしているかもしれません……。▼
あるいは、恨まれるような
人間だったかもしれません。▼
それでも、私は思い出したいんです。▼
[ゼロ]
イイねえ。そう断言できる人間なら、
記憶を取り戻しても後悔しそうにないな。▼
俺は記憶喪失になれるもんなら、
悦んでなっちまうぜ。▼
貧民街に蠢く、金と血に塗れたクズども。
ヤツらが垂れ流す嘘と裏切り……。▼
俺の記憶は、ロクでもないもんばかりで、
掃き溜めを覗いてるみたいだからな。▼
[ルフレ]
そうですか……。あなたは、誰よりも、
人の醜い面を見て生きてきたんですね……。▼
でも、だからこそ、美しい面だって、
誰よりも理解できるのではありませんか?▼
あなたには、美しい思い出は……。
忘れたくないことは、ないのですか?▼
[ゼロ]
……ああ、あるぜ。
レオン様との出会いだ。▼
レオン様と出会ってからの記憶は
ひとつ残らず、俺の宝物だ。▼
あの人が、俺に生きる場所を
与えてくれたんだよ。▼
俺には過去の記憶はいらない。
レオン様と生きる今の記憶があればいい。▼
[ルフレ]
過去の記憶より、今の記憶、ですか……。
それは、そうかもしれませんね。▼
クロムさんたちと出会ってからの記憶は、
私にとって、かけがえのないものです。▼
それに、ここで出会った皆さんも、
同じように受け入れてくれています。▼
私も、過去の記憶にこだわっていないで、
今に感謝して生きていくべきですね。▼
[ゼロ]
ルフレ……お前は胡散臭いヤツだな。▼
[ルフレ]
ゼロさん?▼
[ゼロ]
それなのに……悔しいが、
不思議と認めたくなっちまう。▼
お前との記憶も、忘れたくないモノに
数えてやってもいいぜ。▼
[ルフレ]
ありがとうございます、ゼロさん。▼
私にとっても、あなたとの記憶は
忘れたくない大切なものですよ。▼
この世界で結ばれた絆……、
私たちは、忘れたりはしません。▼

フレデリク

[ゼロ]
ちっ。フレデリクか。▼
[フレデリク]
ちっ、ではありませんよ、ゼロさん。
少しお話したいことがあってですね。▼
[ゼロ]
なんだ、イケない話か? そういうことなら
盛り場にくり出して、ねっとり話そうぜ。▼
[フレデリク]
いいえ、くり出しません。話というのは、
ゼロさんの言葉遣いについてです。▼
いいですか、皆さんも困惑させる
その言葉遣いを、やめていただきたい。▼
[ゼロ]
なるほどね……。 おおかた
お前に苦情が入ったんだろ?▼
それはな、そいつらが俺を当て馬にして、
フレデリクに話しかけているだけなんだ。▼
俺の言葉遣いの話になれば、堅物のあんたと
堂々といやらしい話ができるからな。▼
[フレデリク]
なるほど……と私が言うとでも?▼
私個人としても貴方の言葉遣いが、臣下に
相応しいものであるとは、到底思えません。▼
[ゼロ]
つれないねえ。
残念ながら直すつもりはない。▼
[フレデリク]
理由をお聞きしてもいいですか?▼
[ゼロ]
俺は温室育ちで幸せそうにしている者を
見ると、無情に苦しませたくなる性分でね。▼
これでも我慢しているんだぜ。
レオン様のためにな。▼
[フレデリク]
レオン王子のために……?▼
[ゼロ]
俺が誰かを本気で
傷つけるようなことがあれば……。▼
俺の主君であるレオン様も非難される。
それだけは困るんだよ。▼
[フレデリク]
……少々意外でした。貴方も主君のことを
きちんと考えていらっしゃるのですね。▼
[ゼロ]
だから、俺は本気で相手を苦しませるような
ことはナニもしていないつもりだ。▼
せいぜい恥ずかしがらせたり、驚かせたり
ってところだぜ。▼
[フレデリク]
恥ずかしがらせたり、驚かせたりするだけで
十分に問題です。▼
本当に主君のためというなら、
すべて我慢してもいいくらいですよ。▼
[ゼロ]
レオン様には俺のありのままを
受け入れてもらってるんだ。▼
そこを変える必要がないだろう。▼
[フレデリク]
どうしてもやめていただけないのであれば、
レオン王子に掛け合って禁じてもらいます。▼
[ゼロ]
そいつは困るな……。
なら、こういうのはどうだ?▼
これからは、誰かを困らせたくなったとき、
代わりにあんたに話しかけるようにする。▼
[フレデリク]
なぜそうなるのですか……!?▼
[ゼロ]
そうすれば、仲間が俺の言葉遣いを
気にするコトが少なくなるだろ?▼
[フレデリク]
そ、それは確かにそのとおりですが……。▼
[ゼロ]
他の奴らの耳に入らないように近づいて、
溶けそうに熱い言葉をかけてやるよ……。▼
[フレデリク]
くっ……。しかしそれで皆さんの被害が
なくなるなら……甘んじて受けましょう。▼
[ゼロ]
イイ心がけだ。▼
これから、あんたの困り顔をたっぷり
楽しめると思うと、ゾクゾクするぜ。▼

タクミ

[タクミ]
! ゼロ……!▼
[ゼロ]
人の顔をを見るなり逃げ出そうとするなんて、
イイ性格ですね、タクミ王子。▼
[タクミ]
それは、あんたがいつも僕に
近寄ってくるからだ。▼
僕もあんたたちみたいな人間なんて嫌いだし、
信用もしていないんだからな。▼
[ゼロ]
へえ……俺たちが嫌い?
怖い、の間違いではありませんか?▼
[タクミ]
なっ!?
怖いわけないだろ!▼
[ゼロ]
俺にはそうは見えませんがねえ。戦場では
俺やレオン様を避けているようですし……。▼
普段でさえ、不自然なまでに
関わらないようにしてらっしゃいますよね?▼
[タクミ]
ぐっ……そ、それは……。
というか、何でそこまで見てるんだ!?▼
[ゼロ]
念のため、監視していたんですよ。▼
レオン様の敵となる可能性のある相手は
徹底的に調べる必要があるんでね。▼
ところが他のごきょうだいに比べて、タクミ
王子は逃げ回るばかり……拍子ヌケです。▼
[タクミ]
逃げ回ってなんかいない!▼
それに僕だって、いつか兄さんや
姉さんのように強くなるんだ……。▼
[ゼロ]
強くなって、どうするんです?
ごきょうだいに認めてもらうんですか?▼
[タクミ]
それは……。▼
[ゼロ]
結局、タクミ王子はごきょうだいに
褒められたいだけの甘ったれですからね。▼
[タクミ]
甘ったれ、だって……!?▼
[ゼロ]
ごきょうだいに直接言えばいいんですよ。
褒めてくださいって。……ですが。▼
あなたはごきょうだいからも逃げている。
それじゃ永遠に甘ったれのまんまです。▼
[タクミ]
いい加減にしてくれ!
そんなみっともない真似はできない!▼
あんた、そうやって僕に言いたい放題言って
何がしたいんだ?▼
[ゼロ]
俺は、タクミ王子に興味があるんですよ。▼
[タクミ]
は……?▼
[ゼロ]
王子の、その温室育ちの甘っちょろい
考え方は、大嫌いなんですがね。▼
恐れや妬み、劣等感で歪んでいるところは、
俺と同じような臭いを感じるんです。▼
何も信じられず、誰も助けてくれない
地獄を生きてきた者の、臭いがね。▼
[タクミ]
僕が、あんたと同じだって?
やめてくれよ。僕は……!▼
[ゼロ]
いいえ、同じですよ。ごきょうだいを
見ているときの、あなたの瞳は……。▼
俺のような人間が、泥をすすりながら温かな
家庭を見たときの瞳と、よく似ている。▼
[タクミ]
そんなことっ……!
………………くっ。▼
……あんたには付き合ってられない。
僕はもう行く。▼
[ゼロ]
おや、イイんですか?
無防備な背中、俺から狙い放題ですよ。▼
[タクミ]
いいんだよ。あんたが言うように、
僕とあんたが同族なら撃てるはずがない。▼
自分の大切な人からの信頼を失うようなこと
……僕なら絶対にしないから。▼
[ゼロ]
……!
くくく……。へえ、そうきたか。▼
流石は歪んでいる者の台詞だ。
タクミ王子……。▼
次に会ったときは、
どんなカオを見せてくれるだろうな……?▼

レオン

[レオン]
次は軍議か。急いで用意しないと。▼
そういえば武器の手配を頼まれてたな。
軍議が始まる前に、片づけておくか……。▼
[ゼロ]
レオン様、お忙しそうですね。
武器の手配は俺がやっておきますよ。▼
[レオン]
ゼロ……でも、お前も忙しいだろう?
いろいろ雑用を頼んでいるし。▼
[ゼロ]
少しでもレオン様の負担を減らせるなら、
多少の苦労なんて悦びでしかありません。▼
[レオン]
そうか、助かるよ。
この世界ではゼロひとりしかいないからね。▼
せめてオーディンがいれば、
もう少しお前も楽ができただろうに。▼
[ゼロ]
あいつに頼るのは癪ですが、
一理ありますね。▼
どんな無理難題を押し付けても、
喜々としてヤってしまう奴ですから。▼
[レオン]
ああ。異界の英雄を集わせ、炎の盾に眠る
神の力を呼び覚ませ、なんて言ったら……。▼
もう狂喜乱舞して取り掛かっただろうな。▼
[ゼロ]
せいぜい奴が悔しがりそうな経験をして、
帰ってから自慢してやりましょう。▼
この世界に来てから、あいつにちょっと
確かめたいことも出来ましたしね。▼
[レオン]
確かめたいこと……ああ、彼のことだね?▼
ウードという剣士……
あれはオーディンに似過ぎている。▼
[ゼロ]
はい。それはもう、兄弟か、
過去のあいつ自身かと思うほどには。▼
いくら調べても素性がわからなかった
理由とも関わりがあるかもしれません。▼
[レオン]
だけど、無理に問いただしたりは
しないであげなよ。▼
オーディンの事情は知らないけど……。▼
僕にとっては大事な臣下だし、
それはずっと変わらない。▼
[ゼロ]
ええ、わかっています。あいつのレオン様を
想う気持ちも、知ってますからね。▼
何にせよ、元の世界に戻ってからの話です。
今はあいつの分まで働くだけですよ。▼
[レオン]
ああ、ひとりじゃ大変だろうけど……。▼
[ゼロ]
おっと、お気遣いはいりませんよ?
俺はいまの境遇を幸運だと思ってますから。▼
[レオン]
幸運?▼
[ゼロ]
レオン様がどこかに消えてしまえば、
俺の居場所はなくなってしまいます。▼
ですが、どういうわけだか……、
こうして異世界でもお供できている。▼
あなたのお傍を離れずに済んだことは、
幸運としか言いようがありませんよ。▼
[レオン]
……ありがとう。僕だって、優秀な臣下が
一緒にいてくれて、本当に心強いんだ。▼
[ゼロ]
……勿体ないお言葉です。▼
[レオン]
ゼロ、これからも僕を支えてくれ。▼
無事に暗夜に戻るにも、まずはこの世界に
平和を取り戻さなくちゃいけない。▼
そのためにも……僕には、
お前の力が必要なんだ。▼
[ゼロ]
勿論です。あなたを守り抜き、そして
暗夜王国へと無事に戻れるように……。▼
この命に代えて、お仕えいたします。▼

リンダ

[リンダ]
えっと、ここがこうなって……。
前で、留める……あれ、違うわね。▼
[ゼロ]
おや、流石はイイとこのお嬢様だ。
マントの着け方もわからないとはね。▼
[リンダ]
ゼロ? いつの間に……。
わたしだってマントくらいつけられるわ。▼
アイトリスのマントは、わたしの世界の
ものと少し違うから、戸惑っただけよ。▼
[ゼロ]
そうか?
どうせ、いつも従者に頼んでいたんだろ?▼
[リンダ]
確かにパレスにいた頃は、そういう
お世話をしてくれる人はいたわ。でも……。▼
[ゼロ]
デモもナニもないな。俺は苦労を知らずに
育ったような奴は気に食わないんだ。▼
確か、有名な大司祭の娘だったんだよな?
ご立派な父親がいてさぞ誇らしいだろう。▼
[リンダ]
親を誇りに思うのは当然のことじゃない。
あなたは違うっていうの?▼
[ゼロ]
俺が生まれる前に逃げた親父と、
物心つく前に俺を捨てたお袋のことか?▼
そんな親の、どこを誇ればいいんだろうな?▼
[リンダ]
……!
その……ごめんなさい。▼
あなたも、家族を失っているのね。
わたしよりもずっと前から一人で………。▼
[ゼロ]
一人? それはどういう意味だ。▼
[リンダ]
あなたの言うとおり、子供の頃のわたしは
幸せだった。でも……。▼
父が闇の魔導士のガーネフに殺されて、
わたしの生活は一変したわ。▼
[ゼロ]
……なに?▼
[リンダ]
あの頃のわたしが勝てる相手ではなかった。
だから逃げるのが精いっぱいで……。▼
家も家族も仲間も、何もかも失って、
本当に苦しみながら、生きてきたわ。▼
見つからないように男の格好をしたし、
口には出せないようなこともあった……。▼
だから、マントだってちゃんと一人で
着けられるの。わかった?▼
[ゼロ]
……ああ、わかった。
さっきの言葉は取り消すよ。▼
[リンダ]
わたしもあなたのこと、誤解していたわ。
ただ口が悪いだけじゃなかった。▼
あなたは人の痛みをわかって、
励ましてくれるのね。▼
[ゼロ]
そうじゃない。単に自分が間違ったことを
言っていたのが気に食わないだけだ。▼
[リンダ]
それなら、そういうことにしておくわ。
ふふ……。▼
[ゼロ]
何がおかしいんだ?▼
[リンダ]
いいえ、おかしいんじゃないの。▼
実は、戦場であなたを見かけるたびに、
わけもなく守らなきゃ……って感じてたの。▼
その理由がわかった気がして。わたしと同じ
家族のいない身なんだと、感じたんだわ。▼
[ゼロ]
そうか……。なら、俺がお前を守りたいと
感じたのも、気の迷いじゃなかったんだな。▼
[リンダ]
えっ?▼
[ゼロ]
お前は苦労知らずなんかじゃない。
つらさを乗り越えて強く生きている。▼
……酷いことを言った詫びに、
お前のことを守ってやる。わかったな。▼
[リンダ]
それなら、わたしだって魔道の力で
あなたを守るわ。これからも、よろしくね。▼
[ゼロ]
ちっ。
……ああ、よろしくな。▼

ウード

[ゼロ]
……つまり、お前とルキナ王女は
いとこ同士で、一緒に未来から来たのか。▼
[ウード]
そうだ。聖なる紅き血潮で繋がりし、時を
超えた同胞。その絆はこの異界でも……。▼
[ゼロ]
わかったからもうイイ。話は変わるが、
レオン様が俺に新しい剣を下さったんだ。▼
これに名前を付けようと思うんだが……。▼
[ウード]
武器の名前を考える、だって……!?
俺に任せてくれ。▼
使い手であるお前の心を震わせ、技量さえも
天の高みへと到達させる名前を考えてやる!▼
[ゼロ]
……やはり似ているな。▼
[ウード]
レオン王子から授かったなら、闇や暗黒の
雰囲気は外せない。それに、剣だから……。▼
深淵……いや、晦冥にしよう。
晦冥のナイトメアソード……!▼
[ゼロ]
いや、すまん、ウード。
やっぱり武器に名前をつけるのはナシだ。▼
[ウード]
何でだよー!?▼
[ゼロ]
実は、レオン様の臣下、つまり俺の同僚にも
名前を考えるのが大好きなヤツがいてな。▼
レオン様に、そいつに名前を考えさせてやれ
って言われてたのを忘れてたんだ。▼
[ウード]
残念だ。なら俺の考えた名前を薦めてくれ。
晦冥のデスナイトメアソード……最高だろ?▼
[ゼロ]
……おかしな反応はない、か。
ナニか隠しているような素振りもない。▼
クク……いいだろう。さっきと名前が違う
気もするが、伝えといてやるぜ。▼
[ウード]
頼んだぜ、ゼロ!▼
[ゼロ]
下手な小細工よりも、お前には
直接聞いたほうが早い気がしてきたな。▼
[ウード]
まだ何か聞き足りなかったか? そこまで
俺のことが気になるとは……まさか!?▼
ゼロ……お前も俺と同じ闇に属する者……、
いや、もしや真なる力を秘めし存在なのか?▼
[ゼロ]
ウード、今はそういうのはいい。▼
[ウード]
お、おう、すまん。▼
[ゼロ]
では聞くが……。
お前、魔法は使えないのか?▼
[ウード]
うーん、使えないことはないぜ。
だが俺は……未来にいた頃から剣一筋だ。▼
[ゼロ]
そうか。実は、さっき話に出た俺の同僚、
名をオーディンというんだが……。▼
お前にそっくりでな。ただしお前は剣士で、
あいつは呪術師……そこは違う。▼
[ウード]
そういうことだったのか!
悪いけど、まったく心当たりはないぜ。▼
だが、呪術師オーディン……か。
昏き痣を抱えた漆黒の名、圧巻の一言だ。▼
[ゼロ]
そいつはどうかな……。まあ、
お前は嘘をついてはいないように見える。▼
ただし、お前の正体を確信できるまでは、
今まで以上にねっとり貼りついてヤるよ。▼
[ウード]
別にいいけど、つけ回すとかじゃなくて、
なんかこう普通に接してくれよ?▼
ゼロは腕も立つし、俺の闇の言霊をどうやら
理解してくれてるみたいだからな!▼
戦闘でも、それ以外でも、俺たち、
良い相棒になれそうじゃないか?▼
[ゼロ]
良い相棒ねえ……。まったく、ナニから
ナニまでオーディンを思い出させる奴だ。▼
仕方ない、付き合ってやるか。
ただし、レオン様の護衛が最優先だぞ。▼
[ウード]
ああ、お前が守るのなら、共に守ってやる。
この漆黒のウードがな!▼

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Last-modified: 2023-06-18 (日) 17:35:46
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