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章別会話/闇色の可能性
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[[章別会話]]
*闇色の可能性 [#s49cmamh]
#contents
**闇色の可能性 [#rt40vqm3]
***オープニング [#f4v0q3km]
:[アルフォンス]|
急ごう! 兵からの報告だと~
大変なことになっているようだ!▼~
:[アンナ]|
これ以上の被害は~
なんとしても食い止めるわよ!▼~
:[シャロン]|
でも、本当なんでしょうか?~
英雄の皆さんが暴れているって…。▼~
:[アンナ]|
ちょっと信じられないわよね。~
なにが起きてるのかしら…。▼~
:[アルフォンス]|
煙が見える!~
あそこにいるのは……。▼~
:[シャロン]|
ええっ!? あ、あれは確かに…~
英雄の皆さん!?▼~
:[ベレト]|
地虫どもが!~
目の前をうろつくでない!▼~
:(白く光る)|
:[エルフ]|
愚かなる人間たちよ。~
その命、暗黒神ロプトウスに捧げるのです。▼~
:(白く光る)|
:[ティバーン]|
俺に近寄るなよ…~
もういい加減…~
抑えがきかねえんでな……▼~
:(白く光る)|
:[アイビー]|
貴方たちの命、無駄にはしないわ。~
美しいこの私のため、そして~
ソンブル様復活のために使ってあげる!▼~
:(白く光る)|
:[アンナ]|
なんてこと…街が滅茶苦茶に…。~
想像以上にまずいことになってるわ。▼~
:[シャロン]|
ど、どうしちゃったんでしょう!?~
召喚されたときに~
なにか間違いでもあったのでしょうか…。▼~
:[アルフォンス]|
わからない。~
だけど、僕たちが知っている彼らとは~
まるで人が違うように見える。▼~
迷っている時間はない。~
とにかく彼らを止めるんだ!▼~
***C [#sew4329f]
:[アルフォンス]|
みんな、落ち着いてくれ!~
なにがあったんだ!?▼~
:[ベレト]|
なんじゃ、おぬしは?~
気安く声をかけるでない!~
命令される筋合いもないわ!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
くっ…!~
話すら聞いてくれないのか…!?▼~
:[シャロン]|
やめてください、サラさん!~
武器を納めてください!▼~
:[エルフ]|
サラ…? 誰でしょうか。▼~
私はエルフ…~
暗黒神にすべてを捧げた魔将。~
あなた方も贄となりなさい…。▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
きゃあ…!▼~
:[ティバーン]|
奴を殺るまで…終わらねえ…▼~
:(白く光る)|
:[アイビー]|
なぜ怯えるの? 逃げるの?~
私の美貌を称えてくれないの!?▼~
:(白く光る)|
:[アンナ]|
ちょ、ちょっと!? 危ないじゃない!▼~
くうっ、間一髪…。~
ダメね、取り付く島もないわ!▼~
:[アルフォンス]|
英雄たちに武器は向けたくないけれど…~
でも、放っておくわけにはいかない!▼~
:[シャロン]|
まさかわたしたちが~
英雄たちと戦うことに…?~
そんなのはいけません!▼~
:[アンナ]|
でも、彼らが暴れ続ければ~
英雄という存在を~
誰も信じられなくなってしまうわ。▼~
:[シャロン]|
どうか…どうか話を聞いてください!~
ベレトさん、エルフさん、~
ティバーンさん、アイビーさん!▼~
:[ベレト]|
喚くでないわ、この痴れ者が!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
シャロン、危ないっ!▼~
:[バルドル]|
させなくてよ! はぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
あなたは…バルドルさん!▼~
:[バルドル]|
おーっほっほっほっ!~
騒がしいと思って来てみれば…~
もう好き勝手に暴れさせませんわ!▼~
***B [#f649vmso]
:[シャロン]|
あ、ありがとうございますっ!~
助かりました!▼~
:[バルドル]|
無事でなによりですわ。▼~
それよりも、どういうことですの!?▼~
そこの英雄たち! 街を踏みにじる~
あなた方に正義はありません。▼~
誤った力の使い方…~
見過ごすわけにはいきませんわ!▼~
:[アルフォンス]|
力を貸してくれるのか? ありがたい!▼~
:[ベレト]|
ほう…わしを止められるとでも?~
おごり高ぶるのも大概にせい。~
愚か者が…塵となり消えよ!▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
道に迷い、正義を失った英雄たちよ。~
私が止めてみせますわ!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
ここは僕とバルドルに任せて!~
アンナ隊長はシャロンと一緒に~
民を避難させてください!▼~
:[アンナ]|
わかったわ!~
急ぎましょう、シャロン!▼~
:[ティバーン]|
俺の邪魔をするな…~
死にたくなけりゃな…!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
くっ! させない!▼~
:[アイビー]|
あら、贄たちが逃げてしまったわ。~
イルシオン王に歯向かうなど重罪よ?▼~
:(白く光る)|
:[エルフ]|
暗黒神の意志に従うのみ…~
ロプトウスの牙の前に散りなさい。▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
天日の神たるこの私は~
この程度で怯みはしませんわ!▼~
…それにしても解せませんわね。~
正義を失った英雄たちが~
なぜ召喚されましたの?▼~
:[アルフォンス]|
僕たちにもわからないんだ。~
エクラからも~
聞いていないし…。▼~
:[バルドル]|
しかし、この有り様は…。▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
!? この気配…何者?▼~
:[ルーン]|
それは、ぼくからお伝えします。▼~
***A [#xr4e9vm9]
:[アルフォンス]|
君はルーン…いや…。▼~
:[バルドル]|
創造主アルフォズル…!▼~
:[ルーン]|
彼らを喚ぼうと考えたのは、~
ぼくなんです。▼~
ぼくが憧れているのは~
あなたたちのような…~
物語に出てくるような英雄です。▼~
そんな英雄たちと~
闇に染まった英雄との~
対決…▼~
どんな戦いになるのでしょうか?~
それとも、戦いの末に~
絆が芽生えたりするのかも…?▼~
ぼくはそれを~
見たかったんです。▼~
:[アルフォンス]|
自分の欲求を満たすためだけに~
こんな真似を…?▼~
:[バルドル]|
許されることではありませんわ!▼~
:[ルーン]|
闇に染まった英雄たちに~
果敢にあらがう皆さんの姿…~
ぼくの思い描く英雄そのものでした。▼~
ありがとうございます。~
今日はもう満足です。▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
消えた…。~
英雄たちを連れて~
いなくなったようですわね。▼~
:[アルフォンス]|
なんとか乗り切れたか…。~
どうなることかと思ったけど~
彼の好きにさせるわけにはいかない。▼~
:[バルドル]|
ええ。創造主の意志であっても~
このような行いに正義はありませんわ。▼~
:[アルフォンス]|
僕たちの手で、必ず止めてみせる!▼~
**凶つ預言の魔将 エルフ [#bt540vme]
***C [#dt49vema]
:[リーフ]|
はぁ、はぁ…!~
この森で襲われるなんて…~
敵はいないはずだったのに…▼~
斥候が見落としたのか?~
それとも新手の…くっ!▼~
:(白く光る)|
:[???]|
…………▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
闇に紛れての魔法攻撃…~
狙いも正確だ。~
殺す気で来ている!▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
ぼくを追い立てるように~
木の陰から蔭へ…~
獲物を狙うような動きだな。▼~
:[???]|
…………▼~
:[リーフ]|
…敵の気配は一人?~
手強い相手だが~
振り切って味方と合流すれば…▼~
? 攻撃が止まった…~
今だ!~
一気に駆け抜けて…!▼~
:[???]|
…………▼~
:(暗転)|
:[リーフ]|
はぁ、はぁ…。~
なんとか撒けたか?~
それにしても何者だったんだ。▼~
:[???]|
…………▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
何!? 追いつかれた?▼~
:[エルフ]|
逃しません。▼~
:[リーフ]|
きみは…サラ?▼~
***B [#st4694mv]
:[エルフ]|
……▼~
:[リーフ]|
サラ…? いや、違う。~
こんなに冷たい目のはずがない。~
他人の空似か…?▼~
それともマリータのように~
誰かに操られて…▼~
:[エルフ]|
……▼~
:[リーフ]|
きみは誰だ?~
なぜぼくを狙う!?▼~
:[エルフ]|
…暗黒神復活のため、その命を捧げよ…▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
くっ…まるで話が通じない!~
それにしても、声までサラに~
そっくりだなんて…▼~
もしサラだったらお願いだ。~
正気に戻ってくれ!▼~
:[エルフ]|
…暗黒神に命を捧げよ…~
…暗黒神に命を捧げよ…▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
サラに刃は向けられない…!~
でも、傷つけずに逃げ切るなんて無理だ。~
どうすれば…!?▼~
:[エルフ]|
…暗黒神に…すべてを…▼~
:[???]|
させないわ。▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
魔法!? 今の攻撃は…!?▼~
:[サラ]|
ずいぶん騒がしいから~
見に来たんだけど。~
面白いのに絡まれているのね?▼~
:[リーフ]|
サラ!? きみなのか!~
じゃあ、あの子は…▼~
:[エルフ]|
……▼~
***A [#st49fqma]
:[サラ]|
はじめまして、でいいのかしら?▼~
:[エルフ]|
……▼~
:[サラ]|
あなたは…ああ、ふーん。~
そういうこと…▼~
:[リーフ]|
何かわかったのか?~
ぼくにも説明してくれるかい。▼~
:[サラ]|
あの子はたぶん…あたし。~
あたしと同じ「サラ」。▼~
:[リーフ]|
…あ…もしかして…~
異界から来た~
もう一人のサラなのか?▼~
:[サラ]|
たぶんね。~
ねえ、そこのあなた。~
救われなかった異界のあたし、でしょ?▼~
リーフさまにつきまとったのも~
自分を助けてくれなかった~
逆恨みなんじゃない?▼~
:[エルフ]|
…サ…ラ…?~
そんな記憶は…ありません…▼~
私は暗黒神に仕える魔将…~
過去も未来も捧げました…!▼~
:[リーフ]|
!! サラ、危ない!▼~
:(白く光る)|
:[サラ]|
ごまかしても無駄よ。~
あたしには声が聞こえるもの。~
あなたの声が…▼~
:[エルフ]|
…う、うう…!~
黙りなさい!▼~
:[サラ]|
聞きなさい。もう一人のあたし。~
あなたの異界にいたリーフさまも~
ここにいるリーフさまと同じように…。▼~
命を懸けて仲間のために戦っていた。~
あなたを救うため、必死だった。~
そうじゃないの?▼~
:[エルフ]|
…う…ううう…、リーフ…▼~
:[サラ]|
でも、救えなかった。~
それはリーフさまのせいかしら?~
逆恨みするのは筋が違うわ。▼~
:[エルフ]|
ち、ちが……そんなわけは…~
…そんな記憶は…存在しません…▼~
:[サラ]|
あなた自身、わかっているはずよ。~
自分の痛みを誤魔化すために~
リーフさまを恨んでるだけだって…▼~
:[エルフ]|
…う…ううう…~
…ああああ…!▼~
***S [#f490vm4q]
:[エルフ]|
…私は…私は…~
…暗黒神に…▼~
:[リーフ]|
大丈夫か、しっかりしろ!▼~
:[サラ]|
待って、誰かが来るわ。~
この気配はたぶん…▼~
:(白く光る)|
:[ベルド]|
ふむ、暗黒魔法の気配を感じて来てみれば~
なかなか興味深い見世物だったぞ。▼~
:[リーフ]|
お前は…!?~
その子をどうする気だ。~
今すぐ手を放せ!▼~
:[ベルド]|
そうはいかぬ。~
この者は、わしが預からせてもらおう。~
まだ使い道があるのでな。▼~
:[エルフ]|
…ううう…▼~
:[リーフ]|
待て! 逃がすものか!▼~
:[ベルド]|
…さらばだ。▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
くそっ、逃げられたか!~
あの子を連れて行かれた…▼~
:[サラ]|
そんなに悔やまなくても大丈夫よ。~
あの男もここでは~
ヴァイス・ブレイヴの一員だもの。▼~
あの子に危害を加えはしないはず。~
助け出す機会はきっとあるわ。▼~
:[リーフ]|
そうだね…。~
ところで、さっきの話はどこまで~
本当なんだ?▼~
あの子が別の世界のサラで、~
ぼくを恨んでいるとか…▼~
:[サラ]|
さあ? あの子の声が全て~
本当かなんてわからないわ。▼~
でも、あたしには~
あの子の反応が答えに見えた。▼~
あの子の世界のリーフさまも~
きっとあなたと同じ。~
サラという子を救おうとした…▼~
:[リーフ]|
……▼~
:[サラ]|
助けたくても助けられなかった。~
あの子は暗黒神の手に落ち、~
記憶のほとんどを奪われた。▼~
傷ついて、運命を呪って~
「どうして自分だけ」って~
誰かを恨むようになったんだと思う。▼~
:[リーフ]|
もしそうだとしたら~
とても悲しい話だ…▼~
:[サラ]|
あの子がああなったのは~
あなたのせいではないでしょ。▼~
:[リーフ]|
わかってる。~
でも…▼~
サラ。ぼくは強くなるよ。~
この手で仲間を守れるように…▼~
これから先、あの子のような~
存在を増やさないためにも──▼~
**濃艶なる王 アイビー [#j750rm4b]
***C [#nvt40bqm]
:[アイビー]|
紋章士セネリオ!!~
そこの貴方、我が国に託されていた~
紋章士セネリオね!?▼~
:[セネリオ]|
…はい?▼~
:[アイビー]|
聞いて頂戴!~
見知った顔の者たちが、~
みんな別人のようで気味が悪いの!▼~
好戦的だったセリーヌがやけに穏やかだし、~
高慢だったスタルークが過剰に卑屈だし、~
他にもね…!▼~
:[セネリオ]|
ちょっと、~
縋りつかないで下さい!▼~
あなたは…イルシオン王のアイビーですね。~
話なら聞こえています。~
それに僕は、紋章士ではありません。▼~
紋章士の僕が存在することは~
知識として知っていますが、~
ここにいる僕とは別人です。▼~
:[アイビー]|
えっ、そうなの?~
…確かに貴方は、~
光って浮いてはいないわね。▼~
でも良かった。~
紋章士ではなくとも、その話し方。~
貴方は私の知るセネリオのままだわ。▼~
:[セネリオ]|
あなたのいたエレオス大陸は、~
もう一つのエレオス大陸の者とは~
性格が異なっているそうですよ。▼~
ここにいるエレオス大陸の英雄の殆どは~
あなたと違う世界の者たちですので、~
違和感が起きるのはそのせいかと。▼~
:[アイビー]|
そうなの?~
どうして紋章士ではない貴方が、~
事情を承知しているのよ?▼~
:[セネリオ]|
以前、ミスティラ王女から伺いました。▼~
:[アイビー]|
ミスティラ!?~
あの堅物のソルム王も~
ここにいるというの!?▼~
:[セネリオ]|
ここにいる彼女はまだ王ではありませんし、~
堅物とは程遠いですかね。▼~
いつもそのあたりで野宿をし、~
肉を焼いては歌を歌っていますよ。~
聞くに堪えない音程で。▼~
:[アイビー]|
…………▼~
…………▼~
え?▼~
:[セネリオ]|
そうなりますよね。~
理解を超える話を聞くと。▼~
:[アイビー]|
あの女が野宿……それに歌を!?~
でも、そう。~
ここでは…そうなのね。▼~
セネリオ。~
知っているのなら教えて頂戴。~
私と同じ世界から来た英雄はいないの?▼~
:[セネリオ]|
異界のエレオス大陸より召喚されたのは、~
エル、セレスティア、それから…~
ラファールという名の英雄だったかと。▼~
:[アイビー]|
エルとセレスティアはわかるけれど、~
ラファールは知らない名だわ。~
それに、イルはいないのね。▼~
:[セネリオ]|
イル…そうですね。~
その名の英雄はいない筈です。▼~
:[アイビー]|
あはは! いつも姉の陰に隠れていた~
弱弱しい子だったから、~
英雄になれないのも無理ないわね!▼~
でもまあ、その面子ならいいわ。~
別に会わなくても。▼~
:[セネリオ]|
そうですか。▼~
:[アイビー]|
何よ、その興味なさそうな顔。~
会いたいと思える人がいなかったのよ?~
私が可哀想だと思わないの?▼~
同じ世界から来た英雄が沢山いる~
貴方にはわからないでしょうね。▼~
記憶にある姿の者たちがみんな、~
全くの別人になっていることが~
どれだけ寂しく空しいか。▼~
まるで世界から私一人~
置き去りにされたみたいなのに!▼~
:[セネリオ]|
…………~
理解できなくはありません。~
そういう気持ちは。▼~
:[アイビー]|
じゃあもう少し歩み寄りなさいよ!~
王たる私に何か策はないの?▼~
考えてちょうだい、セネリオ!~
我が国の危機を何度も救ってくれた~
あの時みたいに!▼~
:[セネリオ]|
それは別の僕ですので知りませんが、~
策というのならひとつ。▼~
慣れてしまうことです。▼~
:[アイビー]|
慣れですって?▼~
:[セネリオ]|
相手の行動や性格を変えることは~
現実的ではありません。~
変えられるのは自分の認識のみ。▼~
であれば彼らとの接触を重ね、~
自身の認識を改めるのです。~
今の彼らは…いえ、▼~
彼らは元より、こういう人格だったのだと。▼~
:[アイビー]|
つまり、これまでの相手に抱いていた~
印象や人物像を新しいものに~
書き換えてしまうということ?▼~
:[セネリオ]|
そういう認識でも問題ありません。▼~
:[アイビー]|
ふうん。~
試してみるに価値はありそうね。~
さすがは我が国の擁する紋章士。▼~
貴方は実体もあることだし、~
褒美として特別に抱擁してあげるわ!▼~
:[セネリオ]|
遠慮しておきます。▼~
***B [#aae9nfq9]
:[ゼルコバ]|
…………▼~
:[アイビー]|
…………▼~
貴方、ゼルコバよね。▼~
:[ゼルコバ]|
はい。▼~
:[アイビー]|
その恰好はどういうこと?▼~
:[ゼルコバ]|
「どういうこと?」と申されましても。~
俺は「冬祭り」の贈り物を~
「子供たち」に配る途中でして。▼~
:[アイビー]|
子供たちにですって!?~
やだ、おかしい! あはははっ!~
貴方ってば子供なんか大嫌いだったのに!▼~
:[ゼルコバ]|
好きなだけ「笑って」いただいて構いません。~
この「仕事」に恥じることは何も~
ありはしませんので。▼~
:[アイビー]|
ああ、そう。~
そんなに真面目に返されると~
私が悪いみたいになるじゃない。▼~
全く…これじゃあ、~
折角のセネリオの策を~
実践するのには骨が折れそうね。▼~
恰好も勿論だけれど、~
態度と話し方が違いすぎて…~
どうしたって比べてしまうもの。▼~
私のゼルコバは~
柔和で、従順で、情熱的で、~
いつも愛の言葉をくれていたから。▼~
:[ゼルコバ]|
あ、「愛の言葉」!!?~
「そっちの俺」がですか!?▼~
:[アイビー]|
素晴らしい臣下だったわ。~
美しい私をいつも愛でてくれて、~
化粧を変えたらすぐに気づいてくれた。▼~
うふふ…今も思い出すわ。~
この髪を撫でて、口付けて、~
綺麗だって毎日言ってくれたこと。▼~
:[ゼルコバ]|
はあ……聞く限りでは~
眩暈がするほど「甘美」な~
「関係」だったようですが……▼~
:[アイビー]|
甘美なだけじゃなく、献身的でもあったの。~
こちらの世界では貴方は死んでいる。~
私のために死んでくれたのよ。▼~
:[ゼルコバ]|
そうですか。~
「立派」だったと思いはすれど、~
俺自身は何の「感慨」もわきません。▼~
:[アイビー]|
私も、思ったよりも動じないわ。~
喪った臣下と再会できたら~
あつーい抱擁をと思っていたのだけれど…▼~
その姿を見たら悲しむのも馬鹿らしい。▼~
:[ゼルコバ]|
なら、もう「行って」いいですか?~
「子供たち」が待っているので。▼~
:[アイビー]|
ええ。どうぞご自由に。~
精々大好きな子供たちと戯れて来なさいな。▼~
:[ゼルコバ]|
「そう」させて貰います。~
では、俺はこれで。▼~
:[アイビー]|
…ふん。~
期待した私が馬鹿だったわ。▼~
近しかった人物ともう一度話せれば~
寂しさが紛れるかもだなんて。▼~
もしかしたらあの日みたいに、~
私に甘い言葉をかけて~
笑ってくれるのではと思ってしまった。▼~
喪った臣下が目の前にいるのは、~
胸が痛くなるものなのね…▼~
…ねえゼルコバ。~
私のために死んでしまった貴方。▼~
貴方が残ってくれたお陰で~
我が軍の犠牲は最小限となったけれど…▼~
有象無象の兵たちよりも、~
私は貴方に生き残ってほしかったの。▼~
妙な装束のお陰で、~
落涙しなかったことだけは~
不幸中の幸いね……▼~
:(暗転)|
:[ゼルコバ]|
…………▼~
はぁー……~
「念のため」去った「ふり」をして~
「本音」を聞き出そうと思ったら…▼~
まったく。~
素直に「寂しい」と言ってくだされば~
こちらも「打つ手」があるというのに。▼~
「アイビー王」も結局は、~
こちらの「アイビー様」と根は同じなのか?▼~
仕方がない。~
ものすごく「癪」だが、~
「あいつ」に話をさせてみるか。▼~
***A [#cbrgbw9d]
:[カゲツ]|
アイビー様ーっ!~
お散歩楽しいのう!▼~
:[アイビー]|
え、ええ。カゲツ。▼~
:[カゲツ]|
おおっ!~
あちらに珍妙な花があるぞ!▼~
紫と濃紅色で、~
色合いがアイビー様にそっくりじゃな!▼~
:[アイビー]|
はあ!? あれは毒花よ!~
あんまり人に対して似ているとか~
言わないでくれる!?▼~
ああ、こっちはこっちで調子が狂うわ。~
「でーとしようぞ」なんて言うものだから、~
興味本位で了承してみたけれど。▼~
私のカゲツは寡黙で、愛想が無くて、~
剣以外に興味を示さない人だったのに。~
はしゃぎ回る姿に違和感しかないわ。▼~
:[カゲツ]|
むむ。こっちのアイビー様は、~
なーんかずっと苛々しておるのう。~
もしや腹が減っておるのか?▼~
こういう時は…じゃじゃーん!~
余特製、おにぎりじゃ!▼~
:[アイビー]|
おにぎり?~
ああ、三角の形をした携帯食のこと。~
こちらのカゲツはもよく持ち歩いていたわ。▼~
欲しいと言ってもくれなかったから~
無理やり奪って食べたことがあるけれど、~
対して美味しくなかったわね。▼~
:[カゲツ]|
ほおー、そっちの余は~
料理が下手くそだったのじゃな!▼~
:[アイビー]|
ちょっと!~
私のカゲツを馬鹿にしないで!▼~
:[カゲツ]|
な、難儀じゃのう……▼~
まあつべこべ言わず食べてみよ。~
余は衆目一致のおにぎり名人じゃ!~
ほっぺたが落ちる程うまいぞ?▼~
:[アイビー]|
そこまで言うなら、~
食べてあげてもいいわ。▼~
もぐ……▼~
:[カゲツ]|
どうじゃ?▼~
:[アイビー]|
…同じ味…▼~
どうして?~
貴方は私のカゲツじゃないのに…~
どうして、同じ味がするの。▼~
:[カゲツ]|
それは奇々怪々じゃな!~
性格は違っても、作るおにぎりの味は~
変わらんということか。▼~
む? ということはつまり、~
余のおにぎりもアイビー様には~
大して美味しくないということに…▼~
:[アイビー]|
……美味しいわ。~
本当は美味しかったのよ、あの時だって。▼~
ううっ…ぐすっ…▼~
:[カゲツ]|
!?~
泣いておるのか?▼~
:[アイビー]|
そうよ!~
こんなの食べたら…~
思い出しちゃったじゃない!▼~
素直になれなかったの、ずっと!~
カゲツが私を嫌いだったから!▼~
どれだけ着飾って甘い声を使っても、~
大好きよって言っても、~
微笑むことすらしてくれなかった!▼~
本当は、今日みたいに笑って、~
一緒に…他愛ない時間を~
過ごしたかったのに!!▼~
:[カゲツ]|
そんなにも、~
余は冷酷非道な男だったのか…▼~
:[アイビー]|
いつも鍛錬ばっかりで、~
私のことなんて二の次だったわ。▼~
笑顔で話しかけたって、~
目も合わせてくれなかった…!▼~
:[カゲツ]|
そちらの余はもう死んだのじゃろう?~
どのようにしていなくなったのじゃ?▼~
:[アイビー]|
戦場で、私を庇ったのよ。~
主従関係だもの。私の為に…いえ、~
王の為に命を散らすのは当然かもしれない。▼~
でも、わからないの。~
どうして一度も笑ってくれなかったのに、~
あの時だけは笑顔を見せたの?▼~
どうして最期に…~
あんなに優しい声で、~
怪我は無いかなんて聞いたの?▼~
不甲斐ない王への皮肉だったのかしら。~
嫌いな人のために命を投げ打つなんて、~
私には理解できないもの。▼~
ねえ、姿の似た貴方になら、~
わかるのかしら…?▼~
:[カゲツ]|
…………▼~
それは…~
そちらの余は、本当は、~
アイビー様が好きだったのではないか?▼~
:[アイビー]|
え?▼~
:[カゲツ]|
最期に笑顔を見せたのは、~
アイビー様がご無事で安心したんじゃろう。▼~
余はきっと、~
主君を守りきるという一念で、~
一生懸命に鍛錬に励んでいたのじゃ。▼~
よいか、アイビー様。~
どれだけ忠実な臣下であろうと、~
厭う者の為に死ぬ者などそうはおらぬ。▼~
:[アイビー]|
嘘よ……▼~
:[カゲツ]|
嘘ではない。~
そりゃあ、中にはそういう者も~
おるかもしれぬが…余は絶対に違う。▼~
信念を曲げ、嫌いな者のために~
死んでみせるような男であれば、~
世界がどんなに違ったとしても…▼~
それは、カゲツという人物ではない。▼~
:[アイビー]|
な……何よそれ……▼~
今わかったって、遅いわよ!~
何の意味もない!~
だってもう死んじゃった!▼~
貴方私を置いて死んじゃったじゃない!▼~
:[カゲツ]|
そうじゃな。~
それは余にはどうにもできぬ。~
だが、異界であれど本人じゃ。▼~
話を聞いていたらある程度わかる。~
そちらの余もゼルコバも、~
アイビー様のことを想っておったと思うぞ。▼~
その命を散らしても惜しくないほどに。▼~
:[アイビー]|
…そんなの、もう永遠にわからないわ。~
貴方がどう言ったって、~
死人に確認する術はないのだもの。▼~
でも……~
もし、本当にそうだったなら……▼~
どんなに、素敵かしらね……▼~
:[カゲツ]|
…………▼~
:[アイビー]|
ありがとう…▼~
ここで、カゲツと、ゼルコバと……~
また話せて…よかったわ。▼~
***S [#mtei5q0v]
:[ゼルコバ]|
「友達になった」だと!?▼~
:[カゲツ]|
うむ!~
余と異界のアイビー様は~
無二の友となったのじゃ!▼~
:[アイビー]|
聡明な私は理解したの。~
同じ人物だと思うから辛いだけ。~
実は片割れがいたと思えばいいのだとね。▼~
ねえ、カゲツ……ええと、~
呼び名が同じなのでは紛らわしいわね。~
カゲちゃん、でどうかしら?▼~
:[カゲツ]|
おお、良き響きじゃ!▼~
:[アイビー]|
で、貴方はゼルちゃんね。▼~
:[ゼルコバ]|
「頭痛」がしてきた……▼~
:[アイビー(恒常)]|
全く…~
人の臣下を変な風に呼ばないで。▼~
:[カゲツ]|
アイビー様!▼~
:[アイビー]|
あらぁ、もう一人の私!~
逢いたくてずうっと探していたのよ?▼~
ああ、その顔、身体、上気した頬も~
とっても素敵…~
やっぱり私は、どの世界でも美しいわね。▼~
:[アイビー(恒常)]|
勘弁して頂戴……~
これだから会いたくなかったのよ。▼~
:[アイビー]|
話は聞いていたわよね?~
貴方も私の片割れのようなものだわ。▼~
べつに敵同士という訳でもないのだし、~
ここでは仲良くしましょう?▼~
:[アイビー(恒常)]|
遠慮しておくわ。▼~
異界とはいえ、お父様を手にかけ、~
オルテンシアに辛く当たった貴方とは~
仲良くできる筈がないもの。▼~
:[アイビー]|
ふうん。私が何をしてきたかは、~
承知しているというわけ。~
じゃあ勝手にさせてもらうわ。▼~
勝手に貴方のこと、陰ながら守ってあげる。~
美しい私が、同じく美しい貴方を~
守るのは自明の理だもの。▼~
:[アイビー(恒常)]|
私の仲間たちを害しないのなら、~
好きにすればいいわ。~
行くわよ、二人とも…▼~
:[ゼルコバ]|
はい。「速やか」に立ち去りましょう…~
「元気」になったのなら、~
「何より」ですよ……▼~
:[カゲツ]|
またな、異界のアイビー様ーっ!▼~
:[アイビー]|
またね、~
カゲちゃん、ゼルちゃん!~
それから、美しいもう一人の私!▼~
……ふふ。~
三人揃った後ろ姿が可愛いわ。~
私も昔は、あんな風だったのかしら。▼~
貴方も、随分熱い視線ねえ。~
セネリオ?▼~
:[セネリオ]|
厄介事が起きては困りますので。▼~
:[アイビー]|
ずっと見守っていたということ?~
傍にいてくれてうれしいわ!▼~
やっぱり私は、~
我が国の紋章士セネリオと寸分違わない~
貴方と話している時が一番安らぐもの。▼~
:[セネリオ]|
そうですか。▼~
:[アイビー]|
貴方の策、役に立ったわ。~
でも私には、新しい人物との出会いと~
してしまうほうが良かったみたい。▼~
元の人物なんて忘れてしまった方が~
楽になると思っていたのだけれど、~
忘れられない人もいるみたいだから。▼~
:[セネリオ]|
好きにすれば良いと思います。~
策が絶対ではありませんので。▼~
:[アイビー]|
優しいじゃない。~
喪った臣下の幻影と戯れる私のこと、~
哀れだと思ってくれたのかしら?▼~
:[セネリオ]|
いえ……▼~
:[アイビー]|
それじゃあ私は、こちらのセリーヌちゃんや~
スタルークちゃんとも親交を深めてくるから。▼~
うふふ、楽しみだわ!~
これからも私を見守っていて頂戴ね!▼~
:[セネリオ]|
…………~
見守る、ですか。~
そうしているのは僕ではありませんがね。▼~
彼女はもう行きましたよ、ラファール王子。~
それとも…~
イル王子、でしたでしょうか。▼~
:[ラファール]|
あのアイビーにとっては、~
そういうことになるな。▼~
:[セネリオ]|
名の違いを問い質しはしませんが、~
同じ世界の英雄であるのなら~
名乗り出れば良いのでは?▼~
:[ラファール]|
そうできぬ事情があるのだ。▼~
セネリオ。貴様は、死した人間が~
生前と違わぬ姿で動くことをどう思う。▼~
:[セネリオ]|
俄かには信じがたい話ですが、~
そういった存在がいるのは事実です。▼~
例えば、屍兵や、モルフ。~
エレオス大陸であれば、~
異形兵がそれに該当するのでしょうか。▼~
:[ラファール]|
流石、博識だな。~
先ほど貴様と話していたアイビー王…▼~
あれは、我の作った異形兵だ。▼~
:[セネリオ]|
…………▼~
:[ラファール]|
臣下を喪い、邪竜に傾倒した彼女が~
そう望んだからというのもあるが…我は~
戦の渦中、最初にあの者を異形兵とした。▼~
ずっと謝罪をしたいと思っていた。~
彼女がここに来たと聞いたときは~
即座に様子を見に行ったものだ。▼~
だが、そも自身が異形兵となっていることに~
気づいていない様子を見て、~
我は近づくべきではないと判断した。▼~
謝罪をすることで、~
現実を突きつけてしまう。~
それだけは…避けねばならん。▼~
:[セネリオ]|
賢明かと。~
彼女が気づいていない真実は、敵であれば~
叩き落とすための有効な手札ですが…▼~
味方である状況でむざむざ開示するのは~
愚か者のすることです。▼~
:[ラファール]|
セネリオ、礼を言う。▼~
:[セネリオ]|
礼? なぜ。▼~
:[ラファール]|
貴様は我がアイビー王を見ているのを~
承知したうえで、それを彼女には~
気取らせぬよう立ち回った。感謝する。▼~
それから、謝罪を。かつて我は、~
紋章士セネリオに辛い戦いを強いた。~
その件を……▼~
:[セネリオ]|
それは僕ではありませんので。~
礼は受け取りますが、謝罪は不要です。▼~
:[ラファール]|
…そうか。▼~
:[セネリオ]|
彼女の真実については、~
他言しませんからご安心を。~
では。▼~
:[ラファール]|
ふっ。~
セネリオは変わらぬな。~
昔から、あの毅然さが好ましい。▼~
さて、これで我の指針は決した。~
顔を合わせることがあれば、~
我は異なる世界のイルとでも言っておこう。▼~
…なあ、アイビー。~
それでもお前が真実に到達したときは、~
我はこの身の総てを以て、贖罪を行おう。▼~
この世界に希望はある。~
かつての世界で、叶わなかった分まで…~
我が奪った、未来の分まで…▼~
どうか、幸せでいてくれ。▼~
**灰色の悪夢 ベレト [#e33w9s5b]
***C [#h7504ems]
:[エーデルガルト]|
街を襲っているのが~
師だというのは~
本当なのよね?▼~
:[クロード]|
ああ、残念ながらな。~
斥候隊の報告を見る限り~
先生で間違いなさそうだ。▼~
:[ディミトリ]|
信じられないな。~
先生が暴れ回るなんて…。~
いったいなんのために?▼~
:[エーデルガルト]|
その話はあとよ。~
ここで考えても推測でしかない。~
まずはこの目で確かめる。▼~
:[クロード]|
おい、いいから急ぐぞ!▼~
:(暗転)|
:[エーデルガルト]|
これは酷い…。~
どんな暴れ方をしたのかしら。▼~
:[ディミトリ]|
今のところ死傷者は見当たらないな。~
避難が間に合ったのは~
不幸中の幸いだ…。▼~
:[クロード]|
ッ!?~
危ない、二人とも! 伏せろ!▼~
:(白く光る)|
:[ベレト]|
ふむ、避けたか。~
勘の良いやつらよのう。▼~
:[エーデルガルト]|
師…なの?▼~
:[ディミトリ]|
姿は先生なのに、様子が違う。~
この威圧感、人のものではない…。▼~
:[ベレト]|
聞くがよい、小童ども。~
死にたくなくば立ち去るのじゃ。~
邪魔をするならば、容赦はせぬぞ。▼~
***B [#g654t0wm]
:[エーデルガルト]|
くっ、この殺気!~
冗談や脅しで言ってるわけでは~
なさそうね。▼~
:[ディミトリ]|
退くわけにはいかない。~
この惨状…先生を止めねば。▼~
:[クロード]|
やれやれ、俺としては尻尾を巻いて~
逃げたいところだが~
そうも言ってられないか。▼~
:[ベレト]|
失せろと言ったのが聞こえなんだか?~
そこに立っておったら~
おぬしらも、このようになるぞ。▼~
:(白く光る)|
:[クロード]|
うわっ!~
家が一軒吹き飛んだぞ!?~
冗談抜きで洒落にならねえ。▼~
:[ディミトリ]|
感心してる場合か!~
先生、やめてくれ!▼~
:[エーデルガルト]|
どうしてこんな…!?~
理由があるなら説明して!▼~
:[ベレト]|
はぁ…呆れた連中じゃのう…。▼~
止めたいのなら…~
実力で止めてみせよ!▼~
:[ディミトリ]|
仕方ない。~
エーデルガルト、クロード、腹を括れ。~
俺たちで先生を止めるぞ。▼~
:[エーデルガルト]|
わかったわ。▼~
:[クロード]|
三人がかりでも~
勝てる保証はないが…~
やるしかないよな。▼~
***A [#e540yq8z]
:[ディミトリ]|
そこだ!▼~
:[エーデルガルト]|
はあああっ!▼~
:(白く光る)|
:[ベレト]|
本気を出してその程度か?~
余興にすらならんわ。~
脆弱なる者たちよ。消えるがよい!▼~
:[クロード]|
させるかよ! そこだ!▼~
:(白く光る)|
:[ベレト]|
ふむ、仲間二人に隙を作らせ~
死角から狙った一撃、か。~
今のはなかなかじゃな。褒めてやるぞ。▼~
:[クロード]|
チッ、本当に化け物だな…。~
おい、先生! 一つだけ教えてくれ!~
どうして街を壊して回ってるんだ?▼~
:[ベレト]|
なぜか、じゃと?~
そんなの決まっておろう。~
おぬしらの愚かさに対する怒りじゃ!▼~
:[エーデルガルト]|
怒り? それは一体?▼~
:[ベレト]|
地上にはびこる地虫たち…。~
愚か者どもが戦いに明け暮れたせいで、~
フォドラの大地には怒りと憎しみが満ちた。▼~
わしは"はじまりのもの"の名において~
道を誤ったおぬしらを余すことなく~
この手で直々に裁かねばならぬ!▼~
:[エーデルガルト]|
"はじまりのもの"? 裁く?~
師はいったいなにを…。▼~
:[ディミトリ]|
ここはフォドラじゃない。~
アスクの民を傷つける理由はないはずだ!▼~
:[ベレト]|
この地もまた穢れに満ちておる!~
許すわけにはいかぬわ!▼~
:[クロード]|
なあ、俺たちの知っている先生って~
こんな芝居がかったことを~
言う人だったっけ?▼~
:[ディミトリ]|
いや、違う。~
これはまるで何者かが~
先生に乗り移ったような…。▼~
:[ベレト]|
さて、時間稼ぎは終わりか?~
おぬしらにはもう飽きた。~
そろそろ終わりにするかのう。▼~
:(白く光る)|
:[クロード]|
くそっ、援軍も期待できないか!~
もう少し引っ張れると思ったが~
これは本気でヤバい!▼~
:[エーデルガルト]|
気を付けて、二人とも…!~
次の一撃は防げないかもしれない!▼~
:[ディミトリ]|
一か八か、相打ちを狙うしか…~
ん? いや、待て!~
先生の様子が!▼~
:[ベレト]|
…愚か者どもに…罰を…!~
…ぐっ、ぬぬぬ…!▼~
:[エーデルガルト]|
苦しみ出した?~
いったいなにが?▼~
:[クロード]|
先生、しっかりしてくれ!~
正気に戻ってくれよ!▼~
:[ベレト]|
ぐぅっ、また…邪魔を…する…か!▼~
***S [#h750bwmu]
:[ベレト]|
…ううう…君たち…~
だ、大丈夫か…?▼~
:[エーデルガルト]|
師から殺気が消えた。~
正気に戻ったの?▼~
:[ディミトリ]|
先生を操った何者かが~
退いたのか?▼~
:[クロード]|
さあな。~
ただ、今の先生は~
さっきとは明らかに違う。▼~
:[ベレト]|
君たち…~
すぐにここを離れるんだ。▼~
:[ディミトリ]|
先生、なにがあったんだ!?▼~
:[ベレト]|
先生…? 何のことだ…?▼~
とにかく説明している時間は…ない。~
ただ、これだけは忘れるな。▼~
君たちも怒りに身を任せれば、~
負の感情に飲まれる。▼~
戦いは悲しみと憎しみを広げ…~
憎しみはさらに…争いを生む。ぐぅっ…。▼~
:[エーデルガルト]|
師、しっかりして!~
今助けるわ!▼~
:[ベレト]|
来るな!▼~
君たちは…こうなっていはいけない…!▼~
たとえこの先、なにがあっても…~
怒りに身を任せるな…。~
自分を見失うな…。▼~
:[ディミトリ]|
先生、待ってくれ! どこに行くんだ!▼~
:[ベレト]|
長くは…保たない…。~
あいつが目を覚ます前に遠くへ…。▼~
:[クロード]|
追うな、ディミトリ!~
また「あいつ」が出てきたら~
俺たちに勝ち目はない。▼~
:[エーデルガルト]|
悔しいけど、クロードの言う通りね…。~
今は、師の意識が~
また吞まれないように祈るしか…。▼~
:[ディミトリ]|
ひとまず城に戻ろう…。~
ヴァイス・ブレイヴに報告し~
対応を協議すべきだ。▼~
:[クロード]|
それにしても先生の言葉、重いな。~
怒りに身を任せるな、か。▼~
:[エーデルガルト]|
(師は難しいことを言うのね…。~
私の心の奥底には、いつも怒りがある。~
今の私はそれを律せているのかしら)▼~
:[ディミトリ]|
(もしダスカーの悲劇を起こした者が~
目の前に現れたなら…~
俺は怒りを抑えられるだろうか…)▼~
:[クロード]|
おいおい、早く城に戻ろうぜ!~
深刻な顔をして突っ立ってたって~
なにも変わらないだろ?▼~
まったく…俺たちの先生ときたら~
難しい宿題を残してくれたもんだ。▼~
(怒りってのは目を曇らせちまう…~
俺も自分に言い聞かせないとな)▼~
**逆巻く天空の王 ティバーン [#f59454ms]
***C [#fg649bqm]
:[ティバーン(恒常)]|
ネサラ!▼~
:[ネサラ]|
やれやれ…騒がしいと思ったら~
あんたかよ、タカ王。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
お前に聞きたいんだが…~
「俺」と戦ったそうじゃねえか?▼~
別の異界から召喚された…~
【負】の気に吞まれちまった俺とな。▼~
:[ネサラ]|
耳が早いねえ。~
情報が欲しいんなら、~
払うもん払ってもらうところだが…▼~
特別にタダで話してやるよ。~
あんたにはこの大怪我の~
責任を取ってもらいたいしな。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
その傷…~
異界の俺が?▼~
:[ネサラ]|
ああ、まったくとんだ災難だったぜ。~
何日か前に、~
街に出たときだ…▼~
***B [#d39gdhs9]
:[ネサラ]|
異界ってのは、なかなか~
珍しいものが売られてるな。▼~
…ん? なんだこりゃ。~
テリウス大陸で見かける~
薄汚いコインまで…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
いらっしゃい!~
なにかお探しかしら?▼~
:(白く光る)|
:[アンナ(覚醒)]|
きゃあっ!?~
なんなの? 今の大きな音は!▼~
:[ネサラ]|
…喧嘩かなにかか?▼~
:[ティバーン]|
奴はどこだ…?~
どこに逃げ隠れやがった…▼~
:(白く光る)|
:[ネサラ]|
おいおい…ティバーンかよ。~
しかもあの様子…~
前に見たことがあるような…▼~
セリノスの虐殺を仕組んだ~
ガドゥス公ルカン…~
奴の命が目当てってわけか。▼~
…参ったね。~
ありゃもう大嵐と同じ天災だ。~
下手すりゃこの街にも被害が出る…▼~
さて、どうするかね…▼~
***A [#h604604k]
:[ネサラ]|
よう、タカ王。~
奇遇だな、まさかこんなとこで~
あんたに会うとはね。▼~
:[ティバーン]|
ネサラ…~
奴はどこだ?▼~
:[ネサラ]|
奴?~
ああ、ガドゥス公ルカン殿のことかい?~
悪いが、タダじゃ教えられないね。▼~
なにせルカン殿は俺に大金を払ってくれた。~
おっかないあんたから~
身を隠す場所が欲しいってさ。▼~
:[ティバーン]|
ネサラ…~
てめえ、まさか…▼~
:[ネサラ]|
俺のことはよく知ってるだろ?~
報酬さえ払ってくれれば、~
どんな汚いことだってやる。▼~
金を積めないってんなら、~
ルカン殿のことは諦めてくれ。~
じゃ、悪いが俺は次の用があってね…▼~
:[ティバーン]|
…ネサラ…▼~
…奴はどこだ?▼~
:[ネサラ]|
……。~
…やれやれ、大嵐の中に~
頭から突っ込むようなもんだ…▼~
この俺が~
街を守ってやった謝礼は~
後でいただくとして…▼~
さあて…~
あのティバーンから~
逃げ切れるかねえ、俺は?▼~
***S [#t6h5wb0w]
:[ネサラ]|
で、こいつが~
そのときに出来た名誉の大怪我だ。~
あんたが代わりに責任取ってくれるのか?▼~
:[ティバーン(恒常)]|
…ネサラよ。~
【負】の気ってのは、多かれ少なかれ~
誰だって持ってるもんだ。▼~
【負】の気が多いラグズは、~
いつ呑まれてもおかしくねえ。▼~
:[ネサラ]|
ああ、そうだろうよ。~
その可能性のひとつが、俺が出会った~
異界のあんただろうからな。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
もし同じように異界の俺やお前が現れたら~
俺が責任を持って止めてやる。~
…それで今回はチャラにしておけ。▼~
:[ネサラ]|
異界のあんたはともかく、俺?~
おいおい、血の気の多いあんたと違って~
俺は【負】の気になんか呑まれねえ。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
いいや。~
俺たちラグズは戦いの種族だ。▼~
戦いの中で、~
絶対に許せねえ仇を目の前にすりゃ…~
理性なんてもんじゃ収まらねえ。▼~
殺す。~
それ以外は~
何にも考えられなくなる…▼~
:[ネサラ]|
…………▼~
ちっ、まあ、こいつは貸しにしとくさ。~
その時はちゃんと俺を守ってくれよ?~
そうならないことを願うがな。▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*闇色の可能性 [#s49cmamh]
#contents
**闇色の可能性 [#rt40vqm3]
***オープニング [#f4v0q3km]
:[アルフォンス]|
急ごう! 兵からの報告だと~
大変なことになっているようだ!▼~
:[アンナ]|
これ以上の被害は~
なんとしても食い止めるわよ!▼~
:[シャロン]|
でも、本当なんでしょうか?~
英雄の皆さんが暴れているって…。▼~
:[アンナ]|
ちょっと信じられないわよね。~
なにが起きてるのかしら…。▼~
:[アルフォンス]|
煙が見える!~
あそこにいるのは……。▼~
:[シャロン]|
ええっ!? あ、あれは確かに…~
英雄の皆さん!?▼~
:[ベレト]|
地虫どもが!~
目の前をうろつくでない!▼~
:(白く光る)|
:[エルフ]|
愚かなる人間たちよ。~
その命、暗黒神ロプトウスに捧げるのです。▼~
:(白く光る)|
:[ティバーン]|
俺に近寄るなよ…~
もういい加減…~
抑えがきかねえんでな……▼~
:(白く光る)|
:[アイビー]|
貴方たちの命、無駄にはしないわ。~
美しいこの私のため、そして~
ソンブル様復活のために使ってあげる!▼~
:(白く光る)|
:[アンナ]|
なんてこと…街が滅茶苦茶に…。~
想像以上にまずいことになってるわ。▼~
:[シャロン]|
ど、どうしちゃったんでしょう!?~
召喚されたときに~
なにか間違いでもあったのでしょうか…。▼~
:[アルフォンス]|
わからない。~
だけど、僕たちが知っている彼らとは~
まるで人が違うように見える。▼~
迷っている時間はない。~
とにかく彼らを止めるんだ!▼~
***C [#sew4329f]
:[アルフォンス]|
みんな、落ち着いてくれ!~
なにがあったんだ!?▼~
:[ベレト]|
なんじゃ、おぬしは?~
気安く声をかけるでない!~
命令される筋合いもないわ!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
くっ…!~
話すら聞いてくれないのか…!?▼~
:[シャロン]|
やめてください、サラさん!~
武器を納めてください!▼~
:[エルフ]|
サラ…? 誰でしょうか。▼~
私はエルフ…~
暗黒神にすべてを捧げた魔将。~
あなた方も贄となりなさい…。▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
きゃあ…!▼~
:[ティバーン]|
奴を殺るまで…終わらねえ…▼~
:(白く光る)|
:[アイビー]|
なぜ怯えるの? 逃げるの?~
私の美貌を称えてくれないの!?▼~
:(白く光る)|
:[アンナ]|
ちょ、ちょっと!? 危ないじゃない!▼~
くうっ、間一髪…。~
ダメね、取り付く島もないわ!▼~
:[アルフォンス]|
英雄たちに武器は向けたくないけれど…~
でも、放っておくわけにはいかない!▼~
:[シャロン]|
まさかわたしたちが~
英雄たちと戦うことに…?~
そんなのはいけません!▼~
:[アンナ]|
でも、彼らが暴れ続ければ~
英雄という存在を~
誰も信じられなくなってしまうわ。▼~
:[シャロン]|
どうか…どうか話を聞いてください!~
ベレトさん、エルフさん、~
ティバーンさん、アイビーさん!▼~
:[ベレト]|
喚くでないわ、この痴れ者が!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
シャロン、危ないっ!▼~
:[バルドル]|
させなくてよ! はぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
あなたは…バルドルさん!▼~
:[バルドル]|
おーっほっほっほっ!~
騒がしいと思って来てみれば…~
もう好き勝手に暴れさせませんわ!▼~
***B [#f649vmso]
:[シャロン]|
あ、ありがとうございますっ!~
助かりました!▼~
:[バルドル]|
無事でなによりですわ。▼~
それよりも、どういうことですの!?▼~
そこの英雄たち! 街を踏みにじる~
あなた方に正義はありません。▼~
誤った力の使い方…~
見過ごすわけにはいきませんわ!▼~
:[アルフォンス]|
力を貸してくれるのか? ありがたい!▼~
:[ベレト]|
ほう…わしを止められるとでも?~
おごり高ぶるのも大概にせい。~
愚か者が…塵となり消えよ!▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
道に迷い、正義を失った英雄たちよ。~
私が止めてみせますわ!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
ここは僕とバルドルに任せて!~
アンナ隊長はシャロンと一緒に~
民を避難させてください!▼~
:[アンナ]|
わかったわ!~
急ぎましょう、シャロン!▼~
:[ティバーン]|
俺の邪魔をするな…~
死にたくなけりゃな…!▼~
:(白く光る)|
:[アルフォンス]|
くっ! させない!▼~
:[アイビー]|
あら、贄たちが逃げてしまったわ。~
イルシオン王に歯向かうなど重罪よ?▼~
:(白く光る)|
:[エルフ]|
暗黒神の意志に従うのみ…~
ロプトウスの牙の前に散りなさい。▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
天日の神たるこの私は~
この程度で怯みはしませんわ!▼~
…それにしても解せませんわね。~
正義を失った英雄たちが~
なぜ召喚されましたの?▼~
:[アルフォンス]|
僕たちにもわからないんだ。~
エクラからも~
聞いていないし…。▼~
:[バルドル]|
しかし、この有り様は…。▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
!? この気配…何者?▼~
:[ルーン]|
それは、ぼくからお伝えします。▼~
***A [#xr4e9vm9]
:[アルフォンス]|
君はルーン…いや…。▼~
:[バルドル]|
創造主アルフォズル…!▼~
:[ルーン]|
彼らを喚ぼうと考えたのは、~
ぼくなんです。▼~
ぼくが憧れているのは~
あなたたちのような…~
物語に出てくるような英雄です。▼~
そんな英雄たちと~
闇に染まった英雄との~
対決…▼~
どんな戦いになるのでしょうか?~
それとも、戦いの末に~
絆が芽生えたりするのかも…?▼~
ぼくはそれを~
見たかったんです。▼~
:[アルフォンス]|
自分の欲求を満たすためだけに~
こんな真似を…?▼~
:[バルドル]|
許されることではありませんわ!▼~
:[ルーン]|
闇に染まった英雄たちに~
果敢にあらがう皆さんの姿…~
ぼくの思い描く英雄そのものでした。▼~
ありがとうございます。~
今日はもう満足です。▼~
:(白く光る)|
:[バルドル]|
消えた…。~
英雄たちを連れて~
いなくなったようですわね。▼~
:[アルフォンス]|
なんとか乗り切れたか…。~
どうなることかと思ったけど~
彼の好きにさせるわけにはいかない。▼~
:[バルドル]|
ええ。創造主の意志であっても~
このような行いに正義はありませんわ。▼~
:[アルフォンス]|
僕たちの手で、必ず止めてみせる!▼~
**凶つ預言の魔将 エルフ [#bt540vme]
***C [#dt49vema]
:[リーフ]|
はぁ、はぁ…!~
この森で襲われるなんて…~
敵はいないはずだったのに…▼~
斥候が見落としたのか?~
それとも新手の…くっ!▼~
:(白く光る)|
:[???]|
…………▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
闇に紛れての魔法攻撃…~
狙いも正確だ。~
殺す気で来ている!▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
ぼくを追い立てるように~
木の陰から蔭へ…~
獲物を狙うような動きだな。▼~
:[???]|
…………▼~
:[リーフ]|
…敵の気配は一人?~
手強い相手だが~
振り切って味方と合流すれば…▼~
? 攻撃が止まった…~
今だ!~
一気に駆け抜けて…!▼~
:[???]|
…………▼~
:(暗転)|
:[リーフ]|
はぁ、はぁ…。~
なんとか撒けたか?~
それにしても何者だったんだ。▼~
:[???]|
…………▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
何!? 追いつかれた?▼~
:[エルフ]|
逃しません。▼~
:[リーフ]|
きみは…サラ?▼~
***B [#st4694mv]
:[エルフ]|
……▼~
:[リーフ]|
サラ…? いや、違う。~
こんなに冷たい目のはずがない。~
他人の空似か…?▼~
それともマリータのように~
誰かに操られて…▼~
:[エルフ]|
……▼~
:[リーフ]|
きみは誰だ?~
なぜぼくを狙う!?▼~
:[エルフ]|
…暗黒神復活のため、その命を捧げよ…▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
くっ…まるで話が通じない!~
それにしても、声までサラに~
そっくりだなんて…▼~
もしサラだったらお願いだ。~
正気に戻ってくれ!▼~
:[エルフ]|
…暗黒神に命を捧げよ…~
…暗黒神に命を捧げよ…▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
サラに刃は向けられない…!~
でも、傷つけずに逃げ切るなんて無理だ。~
どうすれば…!?▼~
:[エルフ]|
…暗黒神に…すべてを…▼~
:[???]|
させないわ。▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
魔法!? 今の攻撃は…!?▼~
:[サラ]|
ずいぶん騒がしいから~
見に来たんだけど。~
面白いのに絡まれているのね?▼~
:[リーフ]|
サラ!? きみなのか!~
じゃあ、あの子は…▼~
:[エルフ]|
……▼~
***A [#st49fqma]
:[サラ]|
はじめまして、でいいのかしら?▼~
:[エルフ]|
……▼~
:[サラ]|
あなたは…ああ、ふーん。~
そういうこと…▼~
:[リーフ]|
何かわかったのか?~
ぼくにも説明してくれるかい。▼~
:[サラ]|
あの子はたぶん…あたし。~
あたしと同じ「サラ」。▼~
:[リーフ]|
…あ…もしかして…~
異界から来た~
もう一人のサラなのか?▼~
:[サラ]|
たぶんね。~
ねえ、そこのあなた。~
救われなかった異界のあたし、でしょ?▼~
リーフさまにつきまとったのも~
自分を助けてくれなかった~
逆恨みなんじゃない?▼~
:[エルフ]|
…サ…ラ…?~
そんな記憶は…ありません…▼~
私は暗黒神に仕える魔将…~
過去も未来も捧げました…!▼~
:[リーフ]|
!! サラ、危ない!▼~
:(白く光る)|
:[サラ]|
ごまかしても無駄よ。~
あたしには声が聞こえるもの。~
あなたの声が…▼~
:[エルフ]|
…う、うう…!~
黙りなさい!▼~
:[サラ]|
聞きなさい。もう一人のあたし。~
あなたの異界にいたリーフさまも~
ここにいるリーフさまと同じように…。▼~
命を懸けて仲間のために戦っていた。~
あなたを救うため、必死だった。~
そうじゃないの?▼~
:[エルフ]|
…う…ううう…、リーフ…▼~
:[サラ]|
でも、救えなかった。~
それはリーフさまのせいかしら?~
逆恨みするのは筋が違うわ。▼~
:[エルフ]|
ち、ちが……そんなわけは…~
…そんな記憶は…存在しません…▼~
:[サラ]|
あなた自身、わかっているはずよ。~
自分の痛みを誤魔化すために~
リーフさまを恨んでるだけだって…▼~
:[エルフ]|
…う…ううう…~
…ああああ…!▼~
***S [#f490vm4q]
:[エルフ]|
…私は…私は…~
…暗黒神に…▼~
:[リーフ]|
大丈夫か、しっかりしろ!▼~
:[サラ]|
待って、誰かが来るわ。~
この気配はたぶん…▼~
:(白く光る)|
:[ベルド]|
ふむ、暗黒魔法の気配を感じて来てみれば~
なかなか興味深い見世物だったぞ。▼~
:[リーフ]|
お前は…!?~
その子をどうする気だ。~
今すぐ手を放せ!▼~
:[ベルド]|
そうはいかぬ。~
この者は、わしが預からせてもらおう。~
まだ使い道があるのでな。▼~
:[エルフ]|
…ううう…▼~
:[リーフ]|
待て! 逃がすものか!▼~
:[ベルド]|
…さらばだ。▼~
:(白く光る)|
:[リーフ]|
くそっ、逃げられたか!~
あの子を連れて行かれた…▼~
:[サラ]|
そんなに悔やまなくても大丈夫よ。~
あの男もここでは~
ヴァイス・ブレイヴの一員だもの。▼~
あの子に危害を加えはしないはず。~
助け出す機会はきっとあるわ。▼~
:[リーフ]|
そうだね…。~
ところで、さっきの話はどこまで~
本当なんだ?▼~
あの子が別の世界のサラで、~
ぼくを恨んでいるとか…▼~
:[サラ]|
さあ? あの子の声が全て~
本当かなんてわからないわ。▼~
でも、あたしには~
あの子の反応が答えに見えた。▼~
あの子の世界のリーフさまも~
きっとあなたと同じ。~
サラという子を救おうとした…▼~
:[リーフ]|
……▼~
:[サラ]|
助けたくても助けられなかった。~
あの子は暗黒神の手に落ち、~
記憶のほとんどを奪われた。▼~
傷ついて、運命を呪って~
「どうして自分だけ」って~
誰かを恨むようになったんだと思う。▼~
:[リーフ]|
もしそうだとしたら~
とても悲しい話だ…▼~
:[サラ]|
あの子がああなったのは~
あなたのせいではないでしょ。▼~
:[リーフ]|
わかってる。~
でも…▼~
サラ。ぼくは強くなるよ。~
この手で仲間を守れるように…▼~
これから先、あの子のような~
存在を増やさないためにも──▼~
**濃艶なる王 アイビー [#j750rm4b]
***C [#nvt40bqm]
:[アイビー]|
紋章士セネリオ!!~
そこの貴方、我が国に託されていた~
紋章士セネリオね!?▼~
:[セネリオ]|
…はい?▼~
:[アイビー]|
聞いて頂戴!~
見知った顔の者たちが、~
みんな別人のようで気味が悪いの!▼~
好戦的だったセリーヌがやけに穏やかだし、~
高慢だったスタルークが過剰に卑屈だし、~
他にもね…!▼~
:[セネリオ]|
ちょっと、~
縋りつかないで下さい!▼~
あなたは…イルシオン王のアイビーですね。~
話なら聞こえています。~
それに僕は、紋章士ではありません。▼~
紋章士の僕が存在することは~
知識として知っていますが、~
ここにいる僕とは別人です。▼~
:[アイビー]|
えっ、そうなの?~
…確かに貴方は、~
光って浮いてはいないわね。▼~
でも良かった。~
紋章士ではなくとも、その話し方。~
貴方は私の知るセネリオのままだわ。▼~
:[セネリオ]|
あなたのいたエレオス大陸は、~
もう一つのエレオス大陸の者とは~
性格が異なっているそうですよ。▼~
ここにいるエレオス大陸の英雄の殆どは~
あなたと違う世界の者たちですので、~
違和感が起きるのはそのせいかと。▼~
:[アイビー]|
そうなの?~
どうして紋章士ではない貴方が、~
事情を承知しているのよ?▼~
:[セネリオ]|
以前、ミスティラ王女から伺いました。▼~
:[アイビー]|
ミスティラ!?~
あの堅物のソルム王も~
ここにいるというの!?▼~
:[セネリオ]|
ここにいる彼女はまだ王ではありませんし、~
堅物とは程遠いですかね。▼~
いつもそのあたりで野宿をし、~
肉を焼いては歌を歌っていますよ。~
聞くに堪えない音程で。▼~
:[アイビー]|
…………▼~
…………▼~
え?▼~
:[セネリオ]|
そうなりますよね。~
理解を超える話を聞くと。▼~
:[アイビー]|
あの女が野宿……それに歌を!?~
でも、そう。~
ここでは…そうなのね。▼~
セネリオ。~
知っているのなら教えて頂戴。~
私と同じ世界から来た英雄はいないの?▼~
:[セネリオ]|
異界のエレオス大陸より召喚されたのは、~
エル、セレスティア、それから…~
ラファールという名の英雄だったかと。▼~
:[アイビー]|
エルとセレスティアはわかるけれど、~
ラファールは知らない名だわ。~
それに、イルはいないのね。▼~
:[セネリオ]|
イル…そうですね。~
その名の英雄はいない筈です。▼~
:[アイビー]|
あはは! いつも姉の陰に隠れていた~
弱弱しい子だったから、~
英雄になれないのも無理ないわね!▼~
でもまあ、その面子ならいいわ。~
別に会わなくても。▼~
:[セネリオ]|
そうですか。▼~
:[アイビー]|
何よ、その興味なさそうな顔。~
会いたいと思える人がいなかったのよ?~
私が可哀想だと思わないの?▼~
同じ世界から来た英雄が沢山いる~
貴方にはわからないでしょうね。▼~
記憶にある姿の者たちがみんな、~
全くの別人になっていることが~
どれだけ寂しく空しいか。▼~
まるで世界から私一人~
置き去りにされたみたいなのに!▼~
:[セネリオ]|
…………~
理解できなくはありません。~
そういう気持ちは。▼~
:[アイビー]|
じゃあもう少し歩み寄りなさいよ!~
王たる私に何か策はないの?▼~
考えてちょうだい、セネリオ!~
我が国の危機を何度も救ってくれた~
あの時みたいに!▼~
:[セネリオ]|
それは別の僕ですので知りませんが、~
策というのならひとつ。▼~
慣れてしまうことです。▼~
:[アイビー]|
慣れですって?▼~
:[セネリオ]|
相手の行動や性格を変えることは~
現実的ではありません。~
変えられるのは自分の認識のみ。▼~
であれば彼らとの接触を重ね、~
自身の認識を改めるのです。~
今の彼らは…いえ、▼~
彼らは元より、こういう人格だったのだと。▼~
:[アイビー]|
つまり、これまでの相手に抱いていた~
印象や人物像を新しいものに~
書き換えてしまうということ?▼~
:[セネリオ]|
そういう認識でも問題ありません。▼~
:[アイビー]|
ふうん。~
試してみるに価値はありそうね。~
さすがは我が国の擁する紋章士。▼~
貴方は実体もあることだし、~
褒美として特別に抱擁してあげるわ!▼~
:[セネリオ]|
遠慮しておきます。▼~
***B [#aae9nfq9]
:[ゼルコバ]|
…………▼~
:[アイビー]|
…………▼~
貴方、ゼルコバよね。▼~
:[ゼルコバ]|
はい。▼~
:[アイビー]|
その恰好はどういうこと?▼~
:[ゼルコバ]|
「どういうこと?」と申されましても。~
俺は「冬祭り」の贈り物を~
「子供たち」に配る途中でして。▼~
:[アイビー]|
子供たちにですって!?~
やだ、おかしい! あはははっ!~
貴方ってば子供なんか大嫌いだったのに!▼~
:[ゼルコバ]|
好きなだけ「笑って」いただいて構いません。~
この「仕事」に恥じることは何も~
ありはしませんので。▼~
:[アイビー]|
ああ、そう。~
そんなに真面目に返されると~
私が悪いみたいになるじゃない。▼~
全く…これじゃあ、~
折角のセネリオの策を~
実践するのには骨が折れそうね。▼~
恰好も勿論だけれど、~
態度と話し方が違いすぎて…~
どうしたって比べてしまうもの。▼~
私のゼルコバは~
柔和で、従順で、情熱的で、~
いつも愛の言葉をくれていたから。▼~
:[ゼルコバ]|
あ、「愛の言葉」!!?~
「そっちの俺」がですか!?▼~
:[アイビー]|
素晴らしい臣下だったわ。~
美しい私をいつも愛でてくれて、~
化粧を変えたらすぐに気づいてくれた。▼~
うふふ…今も思い出すわ。~
この髪を撫でて、口付けて、~
綺麗だって毎日言ってくれたこと。▼~
:[ゼルコバ]|
はあ……聞く限りでは~
眩暈がするほど「甘美」な~
「関係」だったようですが……▼~
:[アイビー]|
甘美なだけじゃなく、献身的でもあったの。~
こちらの世界では貴方は死んでいる。~
私のために死んでくれたのよ。▼~
:[ゼルコバ]|
そうですか。~
「立派」だったと思いはすれど、~
俺自身は何の「感慨」もわきません。▼~
:[アイビー]|
私も、思ったよりも動じないわ。~
喪った臣下と再会できたら~
あつーい抱擁をと思っていたのだけれど…▼~
その姿を見たら悲しむのも馬鹿らしい。▼~
:[ゼルコバ]|
なら、もう「行って」いいですか?~
「子供たち」が待っているので。▼~
:[アイビー]|
ええ。どうぞご自由に。~
精々大好きな子供たちと戯れて来なさいな。▼~
:[ゼルコバ]|
「そう」させて貰います。~
では、俺はこれで。▼~
:[アイビー]|
…ふん。~
期待した私が馬鹿だったわ。▼~
近しかった人物ともう一度話せれば~
寂しさが紛れるかもだなんて。▼~
もしかしたらあの日みたいに、~
私に甘い言葉をかけて~
笑ってくれるのではと思ってしまった。▼~
喪った臣下が目の前にいるのは、~
胸が痛くなるものなのね…▼~
…ねえゼルコバ。~
私のために死んでしまった貴方。▼~
貴方が残ってくれたお陰で~
我が軍の犠牲は最小限となったけれど…▼~
有象無象の兵たちよりも、~
私は貴方に生き残ってほしかったの。▼~
妙な装束のお陰で、~
落涙しなかったことだけは~
不幸中の幸いね……▼~
:(暗転)|
:[ゼルコバ]|
…………▼~
はぁー……~
「念のため」去った「ふり」をして~
「本音」を聞き出そうと思ったら…▼~
まったく。~
素直に「寂しい」と言ってくだされば~
こちらも「打つ手」があるというのに。▼~
「アイビー王」も結局は、~
こちらの「アイビー様」と根は同じなのか?▼~
仕方がない。~
ものすごく「癪」だが、~
「あいつ」に話をさせてみるか。▼~
***A [#cbrgbw9d]
:[カゲツ]|
アイビー様ーっ!~
お散歩楽しいのう!▼~
:[アイビー]|
え、ええ。カゲツ。▼~
:[カゲツ]|
おおっ!~
あちらに珍妙な花があるぞ!▼~
紫と濃紅色で、~
色合いがアイビー様にそっくりじゃな!▼~
:[アイビー]|
はあ!? あれは毒花よ!~
あんまり人に対して似ているとか~
言わないでくれる!?▼~
ああ、こっちはこっちで調子が狂うわ。~
「でーとしようぞ」なんて言うものだから、~
興味本位で了承してみたけれど。▼~
私のカゲツは寡黙で、愛想が無くて、~
剣以外に興味を示さない人だったのに。~
はしゃぎ回る姿に違和感しかないわ。▼~
:[カゲツ]|
むむ。こっちのアイビー様は、~
なーんかずっと苛々しておるのう。~
もしや腹が減っておるのか?▼~
こういう時は…じゃじゃーん!~
余特製、おにぎりじゃ!▼~
:[アイビー]|
おにぎり?~
ああ、三角の形をした携帯食のこと。~
こちらのカゲツはもよく持ち歩いていたわ。▼~
欲しいと言ってもくれなかったから~
無理やり奪って食べたことがあるけれど、~
対して美味しくなかったわね。▼~
:[カゲツ]|
ほおー、そっちの余は~
料理が下手くそだったのじゃな!▼~
:[アイビー]|
ちょっと!~
私のカゲツを馬鹿にしないで!▼~
:[カゲツ]|
な、難儀じゃのう……▼~
まあつべこべ言わず食べてみよ。~
余は衆目一致のおにぎり名人じゃ!~
ほっぺたが落ちる程うまいぞ?▼~
:[アイビー]|
そこまで言うなら、~
食べてあげてもいいわ。▼~
もぐ……▼~
:[カゲツ]|
どうじゃ?▼~
:[アイビー]|
…同じ味…▼~
どうして?~
貴方は私のカゲツじゃないのに…~
どうして、同じ味がするの。▼~
:[カゲツ]|
それは奇々怪々じゃな!~
性格は違っても、作るおにぎりの味は~
変わらんということか。▼~
む? ということはつまり、~
余のおにぎりもアイビー様には~
大して美味しくないということに…▼~
:[アイビー]|
……美味しいわ。~
本当は美味しかったのよ、あの時だって。▼~
ううっ…ぐすっ…▼~
:[カゲツ]|
!?~
泣いておるのか?▼~
:[アイビー]|
そうよ!~
こんなの食べたら…~
思い出しちゃったじゃない!▼~
素直になれなかったの、ずっと!~
カゲツが私を嫌いだったから!▼~
どれだけ着飾って甘い声を使っても、~
大好きよって言っても、~
微笑むことすらしてくれなかった!▼~
本当は、今日みたいに笑って、~
一緒に…他愛ない時間を~
過ごしたかったのに!!▼~
:[カゲツ]|
そんなにも、~
余は冷酷非道な男だったのか…▼~
:[アイビー]|
いつも鍛錬ばっかりで、~
私のことなんて二の次だったわ。▼~
笑顔で話しかけたって、~
目も合わせてくれなかった…!▼~
:[カゲツ]|
そちらの余はもう死んだのじゃろう?~
どのようにしていなくなったのじゃ?▼~
:[アイビー]|
戦場で、私を庇ったのよ。~
主従関係だもの。私の為に…いえ、~
王の為に命を散らすのは当然かもしれない。▼~
でも、わからないの。~
どうして一度も笑ってくれなかったのに、~
あの時だけは笑顔を見せたの?▼~
どうして最期に…~
あんなに優しい声で、~
怪我は無いかなんて聞いたの?▼~
不甲斐ない王への皮肉だったのかしら。~
嫌いな人のために命を投げ打つなんて、~
私には理解できないもの。▼~
ねえ、姿の似た貴方になら、~
わかるのかしら…?▼~
:[カゲツ]|
…………▼~
それは…~
そちらの余は、本当は、~
アイビー様が好きだったのではないか?▼~
:[アイビー]|
え?▼~
:[カゲツ]|
最期に笑顔を見せたのは、~
アイビー様がご無事で安心したんじゃろう。▼~
余はきっと、~
主君を守りきるという一念で、~
一生懸命に鍛錬に励んでいたのじゃ。▼~
よいか、アイビー様。~
どれだけ忠実な臣下であろうと、~
厭う者の為に死ぬ者などそうはおらぬ。▼~
:[アイビー]|
嘘よ……▼~
:[カゲツ]|
嘘ではない。~
そりゃあ、中にはそういう者も~
おるかもしれぬが…余は絶対に違う。▼~
信念を曲げ、嫌いな者のために~
死んでみせるような男であれば、~
世界がどんなに違ったとしても…▼~
それは、カゲツという人物ではない。▼~
:[アイビー]|
な……何よそれ……▼~
今わかったって、遅いわよ!~
何の意味もない!~
だってもう死んじゃった!▼~
貴方私を置いて死んじゃったじゃない!▼~
:[カゲツ]|
そうじゃな。~
それは余にはどうにもできぬ。~
だが、異界であれど本人じゃ。▼~
話を聞いていたらある程度わかる。~
そちらの余もゼルコバも、~
アイビー様のことを想っておったと思うぞ。▼~
その命を散らしても惜しくないほどに。▼~
:[アイビー]|
…そんなの、もう永遠にわからないわ。~
貴方がどう言ったって、~
死人に確認する術はないのだもの。▼~
でも……~
もし、本当にそうだったなら……▼~
どんなに、素敵かしらね……▼~
:[カゲツ]|
…………▼~
:[アイビー]|
ありがとう…▼~
ここで、カゲツと、ゼルコバと……~
また話せて…よかったわ。▼~
***S [#mtei5q0v]
:[ゼルコバ]|
「友達になった」だと!?▼~
:[カゲツ]|
うむ!~
余と異界のアイビー様は~
無二の友となったのじゃ!▼~
:[アイビー]|
聡明な私は理解したの。~
同じ人物だと思うから辛いだけ。~
実は片割れがいたと思えばいいのだとね。▼~
ねえ、カゲツ……ええと、~
呼び名が同じなのでは紛らわしいわね。~
カゲちゃん、でどうかしら?▼~
:[カゲツ]|
おお、良き響きじゃ!▼~
:[アイビー]|
で、貴方はゼルちゃんね。▼~
:[ゼルコバ]|
「頭痛」がしてきた……▼~
:[アイビー(恒常)]|
全く…~
人の臣下を変な風に呼ばないで。▼~
:[カゲツ]|
アイビー様!▼~
:[アイビー]|
あらぁ、もう一人の私!~
逢いたくてずうっと探していたのよ?▼~
ああ、その顔、身体、上気した頬も~
とっても素敵…~
やっぱり私は、どの世界でも美しいわね。▼~
:[アイビー(恒常)]|
勘弁して頂戴……~
これだから会いたくなかったのよ。▼~
:[アイビー]|
話は聞いていたわよね?~
貴方も私の片割れのようなものだわ。▼~
べつに敵同士という訳でもないのだし、~
ここでは仲良くしましょう?▼~
:[アイビー(恒常)]|
遠慮しておくわ。▼~
異界とはいえ、お父様を手にかけ、~
オルテンシアに辛く当たった貴方とは~
仲良くできる筈がないもの。▼~
:[アイビー]|
ふうん。私が何をしてきたかは、~
承知しているというわけ。~
じゃあ勝手にさせてもらうわ。▼~
勝手に貴方のこと、陰ながら守ってあげる。~
美しい私が、同じく美しい貴方を~
守るのは自明の理だもの。▼~
:[アイビー(恒常)]|
私の仲間たちを害しないのなら、~
好きにすればいいわ。~
行くわよ、二人とも…▼~
:[ゼルコバ]|
はい。「速やか」に立ち去りましょう…~
「元気」になったのなら、~
「何より」ですよ……▼~
:[カゲツ]|
またな、異界のアイビー様ーっ!▼~
:[アイビー]|
またね、~
カゲちゃん、ゼルちゃん!~
それから、美しいもう一人の私!▼~
……ふふ。~
三人揃った後ろ姿が可愛いわ。~
私も昔は、あんな風だったのかしら。▼~
貴方も、随分熱い視線ねえ。~
セネリオ?▼~
:[セネリオ]|
厄介事が起きては困りますので。▼~
:[アイビー]|
ずっと見守っていたということ?~
傍にいてくれてうれしいわ!▼~
やっぱり私は、~
我が国の紋章士セネリオと寸分違わない~
貴方と話している時が一番安らぐもの。▼~
:[セネリオ]|
そうですか。▼~
:[アイビー]|
貴方の策、役に立ったわ。~
でも私には、新しい人物との出会いと~
してしまうほうが良かったみたい。▼~
元の人物なんて忘れてしまった方が~
楽になると思っていたのだけれど、~
忘れられない人もいるみたいだから。▼~
:[セネリオ]|
好きにすれば良いと思います。~
策が絶対ではありませんので。▼~
:[アイビー]|
優しいじゃない。~
喪った臣下の幻影と戯れる私のこと、~
哀れだと思ってくれたのかしら?▼~
:[セネリオ]|
いえ……▼~
:[アイビー]|
それじゃあ私は、こちらのセリーヌちゃんや~
スタルークちゃんとも親交を深めてくるから。▼~
うふふ、楽しみだわ!~
これからも私を見守っていて頂戴ね!▼~
:[セネリオ]|
…………~
見守る、ですか。~
そうしているのは僕ではありませんがね。▼~
彼女はもう行きましたよ、ラファール王子。~
それとも…~
イル王子、でしたでしょうか。▼~
:[ラファール]|
あのアイビーにとっては、~
そういうことになるな。▼~
:[セネリオ]|
名の違いを問い質しはしませんが、~
同じ世界の英雄であるのなら~
名乗り出れば良いのでは?▼~
:[ラファール]|
そうできぬ事情があるのだ。▼~
セネリオ。貴様は、死した人間が~
生前と違わぬ姿で動くことをどう思う。▼~
:[セネリオ]|
俄かには信じがたい話ですが、~
そういった存在がいるのは事実です。▼~
例えば、屍兵や、モルフ。~
エレオス大陸であれば、~
異形兵がそれに該当するのでしょうか。▼~
:[ラファール]|
流石、博識だな。~
先ほど貴様と話していたアイビー王…▼~
あれは、我の作った異形兵だ。▼~
:[セネリオ]|
…………▼~
:[ラファール]|
臣下を喪い、邪竜に傾倒した彼女が~
そう望んだからというのもあるが…我は~
戦の渦中、最初にあの者を異形兵とした。▼~
ずっと謝罪をしたいと思っていた。~
彼女がここに来たと聞いたときは~
即座に様子を見に行ったものだ。▼~
だが、そも自身が異形兵となっていることに~
気づいていない様子を見て、~
我は近づくべきではないと判断した。▼~
謝罪をすることで、~
現実を突きつけてしまう。~
それだけは…避けねばならん。▼~
:[セネリオ]|
賢明かと。~
彼女が気づいていない真実は、敵であれば~
叩き落とすための有効な手札ですが…▼~
味方である状況でむざむざ開示するのは~
愚か者のすることです。▼~
:[ラファール]|
セネリオ、礼を言う。▼~
:[セネリオ]|
礼? なぜ。▼~
:[ラファール]|
貴様は我がアイビー王を見ているのを~
承知したうえで、それを彼女には~
気取らせぬよう立ち回った。感謝する。▼~
それから、謝罪を。かつて我は、~
紋章士セネリオに辛い戦いを強いた。~
その件を……▼~
:[セネリオ]|
それは僕ではありませんので。~
礼は受け取りますが、謝罪は不要です。▼~
:[ラファール]|
…そうか。▼~
:[セネリオ]|
彼女の真実については、~
他言しませんからご安心を。~
では。▼~
:[ラファール]|
ふっ。~
セネリオは変わらぬな。~
昔から、あの毅然さが好ましい。▼~
さて、これで我の指針は決した。~
顔を合わせることがあれば、~
我は異なる世界のイルとでも言っておこう。▼~
…なあ、アイビー。~
それでもお前が真実に到達したときは、~
我はこの身の総てを以て、贖罪を行おう。▼~
この世界に希望はある。~
かつての世界で、叶わなかった分まで…~
我が奪った、未来の分まで…▼~
どうか、幸せでいてくれ。▼~
**灰色の悪夢 ベレト [#e33w9s5b]
***C [#h7504ems]
:[エーデルガルト]|
街を襲っているのが~
師だというのは~
本当なのよね?▼~
:[クロード]|
ああ、残念ながらな。~
斥候隊の報告を見る限り~
先生で間違いなさそうだ。▼~
:[ディミトリ]|
信じられないな。~
先生が暴れ回るなんて…。~
いったいなんのために?▼~
:[エーデルガルト]|
その話はあとよ。~
ここで考えても推測でしかない。~
まずはこの目で確かめる。▼~
:[クロード]|
おい、いいから急ぐぞ!▼~
:(暗転)|
:[エーデルガルト]|
これは酷い…。~
どんな暴れ方をしたのかしら。▼~
:[ディミトリ]|
今のところ死傷者は見当たらないな。~
避難が間に合ったのは~
不幸中の幸いだ…。▼~
:[クロード]|
ッ!?~
危ない、二人とも! 伏せろ!▼~
:(白く光る)|
:[ベレト]|
ふむ、避けたか。~
勘の良いやつらよのう。▼~
:[エーデルガルト]|
師…なの?▼~
:[ディミトリ]|
姿は先生なのに、様子が違う。~
この威圧感、人のものではない…。▼~
:[ベレト]|
聞くがよい、小童ども。~
死にたくなくば立ち去るのじゃ。~
邪魔をするならば、容赦はせぬぞ。▼~
***B [#g654t0wm]
:[エーデルガルト]|
くっ、この殺気!~
冗談や脅しで言ってるわけでは~
なさそうね。▼~
:[ディミトリ]|
退くわけにはいかない。~
この惨状…先生を止めねば。▼~
:[クロード]|
やれやれ、俺としては尻尾を巻いて~
逃げたいところだが~
そうも言ってられないか。▼~
:[ベレト]|
失せろと言ったのが聞こえなんだか?~
そこに立っておったら~
おぬしらも、このようになるぞ。▼~
:(白く光る)|
:[クロード]|
うわっ!~
家が一軒吹き飛んだぞ!?~
冗談抜きで洒落にならねえ。▼~
:[ディミトリ]|
感心してる場合か!~
先生、やめてくれ!▼~
:[エーデルガルト]|
どうしてこんな…!?~
理由があるなら説明して!▼~
:[ベレト]|
はぁ…呆れた連中じゃのう…。▼~
止めたいのなら…~
実力で止めてみせよ!▼~
:[ディミトリ]|
仕方ない。~
エーデルガルト、クロード、腹を括れ。~
俺たちで先生を止めるぞ。▼~
:[エーデルガルト]|
わかったわ。▼~
:[クロード]|
三人がかりでも~
勝てる保証はないが…~
やるしかないよな。▼~
***A [#e540yq8z]
:[ディミトリ]|
そこだ!▼~
:[エーデルガルト]|
はあああっ!▼~
:(白く光る)|
:[ベレト]|
本気を出してその程度か?~
余興にすらならんわ。~
脆弱なる者たちよ。消えるがよい!▼~
:[クロード]|
させるかよ! そこだ!▼~
:(白く光る)|
:[ベレト]|
ふむ、仲間二人に隙を作らせ~
死角から狙った一撃、か。~
今のはなかなかじゃな。褒めてやるぞ。▼~
:[クロード]|
チッ、本当に化け物だな…。~
おい、先生! 一つだけ教えてくれ!~
どうして街を壊して回ってるんだ?▼~
:[ベレト]|
なぜか、じゃと?~
そんなの決まっておろう。~
おぬしらの愚かさに対する怒りじゃ!▼~
:[エーデルガルト]|
怒り? それは一体?▼~
:[ベレト]|
地上にはびこる地虫たち…。~
愚か者どもが戦いに明け暮れたせいで、~
フォドラの大地には怒りと憎しみが満ちた。▼~
わしは"はじまりのもの"の名において~
道を誤ったおぬしらを余すことなく~
この手で直々に裁かねばならぬ!▼~
:[エーデルガルト]|
"はじまりのもの"? 裁く?~
師はいったいなにを…。▼~
:[ディミトリ]|
ここはフォドラじゃない。~
アスクの民を傷つける理由はないはずだ!▼~
:[ベレト]|
この地もまた穢れに満ちておる!~
許すわけにはいかぬわ!▼~
:[クロード]|
なあ、俺たちの知っている先生って~
こんな芝居がかったことを~
言う人だったっけ?▼~
:[ディミトリ]|
いや、違う。~
これはまるで何者かが~
先生に乗り移ったような…。▼~
:[ベレト]|
さて、時間稼ぎは終わりか?~
おぬしらにはもう飽きた。~
そろそろ終わりにするかのう。▼~
:(白く光る)|
:[クロード]|
くそっ、援軍も期待できないか!~
もう少し引っ張れると思ったが~
これは本気でヤバい!▼~
:[エーデルガルト]|
気を付けて、二人とも…!~
次の一撃は防げないかもしれない!▼~
:[ディミトリ]|
一か八か、相打ちを狙うしか…~
ん? いや、待て!~
先生の様子が!▼~
:[ベレト]|
…愚か者どもに…罰を…!~
…ぐっ、ぬぬぬ…!▼~
:[エーデルガルト]|
苦しみ出した?~
いったいなにが?▼~
:[クロード]|
先生、しっかりしてくれ!~
正気に戻ってくれよ!▼~
:[ベレト]|
ぐぅっ、また…邪魔を…する…か!▼~
***S [#h750bwmu]
:[ベレト]|
…ううう…君たち…~
だ、大丈夫か…?▼~
:[エーデルガルト]|
師から殺気が消えた。~
正気に戻ったの?▼~
:[ディミトリ]|
先生を操った何者かが~
退いたのか?▼~
:[クロード]|
さあな。~
ただ、今の先生は~
さっきとは明らかに違う。▼~
:[ベレト]|
君たち…~
すぐにここを離れるんだ。▼~
:[ディミトリ]|
先生、なにがあったんだ!?▼~
:[ベレト]|
先生…? 何のことだ…?▼~
とにかく説明している時間は…ない。~
ただ、これだけは忘れるな。▼~
君たちも怒りに身を任せれば、~
負の感情に飲まれる。▼~
戦いは悲しみと憎しみを広げ…~
憎しみはさらに…争いを生む。ぐぅっ…。▼~
:[エーデルガルト]|
師、しっかりして!~
今助けるわ!▼~
:[ベレト]|
来るな!▼~
君たちは…こうなっていはいけない…!▼~
たとえこの先、なにがあっても…~
怒りに身を任せるな…。~
自分を見失うな…。▼~
:[ディミトリ]|
先生、待ってくれ! どこに行くんだ!▼~
:[ベレト]|
長くは…保たない…。~
あいつが目を覚ます前に遠くへ…。▼~
:[クロード]|
追うな、ディミトリ!~
また「あいつ」が出てきたら~
俺たちに勝ち目はない。▼~
:[エーデルガルト]|
悔しいけど、クロードの言う通りね…。~
今は、師の意識が~
また吞まれないように祈るしか…。▼~
:[ディミトリ]|
ひとまず城に戻ろう…。~
ヴァイス・ブレイヴに報告し~
対応を協議すべきだ。▼~
:[クロード]|
それにしても先生の言葉、重いな。~
怒りに身を任せるな、か。▼~
:[エーデルガルト]|
(師は難しいことを言うのね…。~
私の心の奥底には、いつも怒りがある。~
今の私はそれを律せているのかしら)▼~
:[ディミトリ]|
(もしダスカーの悲劇を起こした者が~
目の前に現れたなら…~
俺は怒りを抑えられるだろうか…)▼~
:[クロード]|
おいおい、早く城に戻ろうぜ!~
深刻な顔をして突っ立ってたって~
なにも変わらないだろ?▼~
まったく…俺たちの先生ときたら~
難しい宿題を残してくれたもんだ。▼~
(怒りってのは目を曇らせちまう…~
俺も自分に言い聞かせないとな)▼~
**逆巻く天空の王 ティバーン [#f59454ms]
***C [#fg649bqm]
:[ティバーン(恒常)]|
ネサラ!▼~
:[ネサラ]|
やれやれ…騒がしいと思ったら~
あんたかよ、タカ王。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
お前に聞きたいんだが…~
「俺」と戦ったそうじゃねえか?▼~
別の異界から召喚された…~
【負】の気に吞まれちまった俺とな。▼~
:[ネサラ]|
耳が早いねえ。~
情報が欲しいんなら、~
払うもん払ってもらうところだが…▼~
特別にタダで話してやるよ。~
あんたにはこの大怪我の~
責任を取ってもらいたいしな。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
その傷…~
異界の俺が?▼~
:[ネサラ]|
ああ、まったくとんだ災難だったぜ。~
何日か前に、~
街に出たときだ…▼~
***B [#d39gdhs9]
:[ネサラ]|
異界ってのは、なかなか~
珍しいものが売られてるな。▼~
…ん? なんだこりゃ。~
テリウス大陸で見かける~
薄汚いコインまで…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
いらっしゃい!~
なにかお探しかしら?▼~
:(白く光る)|
:[アンナ(覚醒)]|
きゃあっ!?~
なんなの? 今の大きな音は!▼~
:[ネサラ]|
…喧嘩かなにかか?▼~
:[ティバーン]|
奴はどこだ…?~
どこに逃げ隠れやがった…▼~
:(白く光る)|
:[ネサラ]|
おいおい…ティバーンかよ。~
しかもあの様子…~
前に見たことがあるような…▼~
セリノスの虐殺を仕組んだ~
ガドゥス公ルカン…~
奴の命が目当てってわけか。▼~
…参ったね。~
ありゃもう大嵐と同じ天災だ。~
下手すりゃこの街にも被害が出る…▼~
さて、どうするかね…▼~
***A [#h604604k]
:[ネサラ]|
よう、タカ王。~
奇遇だな、まさかこんなとこで~
あんたに会うとはね。▼~
:[ティバーン]|
ネサラ…~
奴はどこだ?▼~
:[ネサラ]|
奴?~
ああ、ガドゥス公ルカン殿のことかい?~
悪いが、タダじゃ教えられないね。▼~
なにせルカン殿は俺に大金を払ってくれた。~
おっかないあんたから~
身を隠す場所が欲しいってさ。▼~
:[ティバーン]|
ネサラ…~
てめえ、まさか…▼~
:[ネサラ]|
俺のことはよく知ってるだろ?~
報酬さえ払ってくれれば、~
どんな汚いことだってやる。▼~
金を積めないってんなら、~
ルカン殿のことは諦めてくれ。~
じゃ、悪いが俺は次の用があってね…▼~
:[ティバーン]|
…ネサラ…▼~
…奴はどこだ?▼~
:[ネサラ]|
……。~
…やれやれ、大嵐の中に~
頭から突っ込むようなもんだ…▼~
この俺が~
街を守ってやった謝礼は~
後でいただくとして…▼~
さあて…~
あのティバーンから~
逃げ切れるかねえ、俺は?▼~
***S [#t6h5wb0w]
:[ネサラ]|
で、こいつが~
そのときに出来た名誉の大怪我だ。~
あんたが代わりに責任取ってくれるのか?▼~
:[ティバーン(恒常)]|
…ネサラよ。~
【負】の気ってのは、多かれ少なかれ~
誰だって持ってるもんだ。▼~
【負】の気が多いラグズは、~
いつ呑まれてもおかしくねえ。▼~
:[ネサラ]|
ああ、そうだろうよ。~
その可能性のひとつが、俺が出会った~
異界のあんただろうからな。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
もし同じように異界の俺やお前が現れたら~
俺が責任を持って止めてやる。~
…それで今回はチャラにしておけ。▼~
:[ネサラ]|
異界のあんたはともかく、俺?~
おいおい、血の気の多いあんたと違って~
俺は【負】の気になんか呑まれねえ。▼~
:[ティバーン(恒常)]|
いいや。~
俺たちラグズは戦いの種族だ。▼~
戦いの中で、~
絶対に許せねえ仇を目の前にすりゃ…~
理性なんてもんじゃ収まらねえ。▼~
殺す。~
それ以外は~
何にも考えられなくなる…▼~
:[ネサラ]|
…………▼~
ちっ、まあ、こいつは貸しにしとくさ。~
その時はちゃんと俺を守ってくれよ?~
そうならないことを願うがな。▼~
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