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章別会話/金色の明日へ
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*金色の明日へ [#vrf5j89s]
#contents
**金色の明日へ [#l60b3na9]
***オープニング [#v548n9fr]
:[ローレンツ]|
ここが異界であるというだけでも~
驚きだというのに、まさか君たちまで~
一緒に召喚されていようとは…。▼~
:[イグナーツ]|
でも、同じ学級の二人がいて~
本当に安心しましたよ。▼~
:[ラファエル]|
オデもお前らがいて、うれしいぞ!~
召喚された金鹿の学級の生徒は~
ほかにいねえのかな…。▼~
:[アンナ]|
実は…~
あなたたちの学友は~
あと一人いるのよね。▼~
だけど、とまどうかもと思って~
ここに呼ばずにいたの。▼~
:[イグナーツ]|
ええっ!?~
ボクたちだけじゃないんですか?▼~
:[アンナ]|
異界に召喚されただけでも驚くでしょ?~
それで同じ時代を生きている三人で~
まずは顔を合わせてもらおうと思ったの。▼~
:[ローレンツ]|
同じ時代…~
話がよく見えませんが?▼~
つまり、この顔合わせのあとに~
もうお一方をご紹介いただける。~
そういうことでしょうか?▼~
:[アンナ]|
ええ、そうよ。~
さっそく会いに行きましょうか。▼~
:(暗転)|
:[リシテア]|
むむ…5年前のフォドラから~
召喚されたというのは~
あんたたちだったのね。▼~
:[ローレンツ]|
こ、これは…驚いたな…。▼~
:[ラファエル]|
リシテアさんが大きくなってるぞ!~
うおおお!~
そうとう筋肉をいじめたんだな!▼~
:[リシテア]|
鍛えて大きくなったわけではありません。~
単純に時間の経過による成長です。▼~
:[イグナーツ]|
さっき5年前って言いましたけど…~
リシテアさんはボクたちから見て~
5年後の未来から来たということですか?▼~
:[リシテア]|
未来…そうですね。~
あんたたちにとっては~
そういうことになりますね。▼~
金鹿の学級で最年少だったわたしが~
最年長だなんて不思議なものです。▼~
:[ラファエル]|
うへえ、オデより姉ちゃんになるのか。~
こりゃあ、兄ちゃんに任せろだなんて~
もう気軽に言えねえなあ…。▼~
:[リシテア]|
あんたの妹はマーヤちゃんでしょう。~
妹になった覚えはありませんよ。▼~
:[ローレンツ]|
いや、ラファエル君の~
言い分もわからなくはない。~
今や我々が年下、弟分にも等しい。▼~
目の前にいるリシテア君は先輩と言える。~
習うべきことも多いはずだ。▼~
:[イグナーツ]|
研究熱心なリシテアさんのことです。~
さぞ成長されていることでしょう。▼~
:[リシテア]|
…仕方ありませんね。▼~
期待に応えられる保証はありませんが~
最年長にふさわしい振る舞いを~
しなくてはなりませんね。▼~
***C [#x538wnv4]
:[イグナーツ]|
アスク王国で、はじめての実戦ですね。~
さすがに緊張します…。▼~
:[ローレンツ]|
お、落ち着きたまえ、君たち。~
士官学校での学びを思い出すのだ。▼~
:[ラファエル]|
オデは力に自信あるけど~
座学はからっきしだったからなあ…。~
せ、戦場ではどう動けばいいんだ?▼~
:[リシテア]|
固くなりすぎですよ。~
ほら、深呼吸をして。▼~
相手は、ならず者の集団にすぎません。~
そこまで統率は取れていないはず。~
各個撃破すればいいだけですよ。▼~
:[イグナーツ]|
これから実戦に臨むというのに~
リシテアさんは落ち着いていますね。▼~
:[リシテア]|
……。~
わたしは、本物の戦争を~
経験していますからね。▼~
:[ラファエル]|
せ、戦争だってぇ!?▼~
:[ローレンツ]|
なっ!? ま、待ちたまえ!~
君は5年後から来たと言っていた。▼~
それが本当だとすると…~
未来のフォドラでは~
戦争が起きるというのかね?▼~
:[リシテア]|
話はここまでです…。~
敵が来ました。わたしが前に出ます。▼~
:[ローレンツ]|
むっ! ま、待ちたまえ!~
一人で突出しては!▼~
:[リシテア]|
これでも食らいなさい!▼~
:(白く光る)|
:[リシテア]|
逃がしませんよっ!▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
お、おお…すげえ威力だ!▼~
:[ローレンツ]|
だが、いかに魔道の腕が上がっても~
一人で前に出過ぎだ!▼~
:[リシテア]|
問題ありません。この5年…~
無駄に過ごしていませんから!~
はぁぁっ! そこです!▼~
:(白く光る)|
:[イグナーツ]|
…リシテアさん…~
成長したって言ってるけど~
実は無理してるんじゃないかな…▼~
***B [#vb4583gj]
:[リシテア]|
なるほど、わたしたちは~
出撃命令が出るまで~
待機していればいいのですね?▼~
:[ローレンツ]|
そのように聞いている。~
あとでアンナ隊長から~
作戦の指示があるようだ。▼~
:[ラファエル]|
戦場に出るのも~
すっかり慣れっこになったなあ。▼~
:[イグナーツ]|
そうですね。~
とはいえ、活躍しているのは~
ほとんどリシテアさんですが…。▼~
:[ローレンツ]|
我ながら不甲斐ない。~
リシテア君にばかり~
負担を強いてしまって…。▼~
:[リシテア]|
今のわたしは最年長…。~
長く研鑽を積んでいるだけです。~
気にする必要はありません。▼~
:[アンナ]|
皆、揃っているわね。~
今日の敵は手強いから~
気合を入れてちょうだい。▼~
数も今まで以上に多いから~
連携して戦うことが重要になるわよ。▼~
:[リシテア]|
…あらかじめ周囲の状況を~
把握しておきたいですね。~
辺りの様子を調べてきます。▼~
:[アンナ]|
リシテア、一人じゃ危ないわ!▼~
…行っちゃった。~
今日も張り切っているみたいねえ。▼~
:[ローレンツ]|
張り切っている、か。~
いや、おそらくそうではない。▼~
どうも今のリシテア君は~
気負い過ぎているように見える。▼~
:[イグナーツ]|
一人で背負い込んでいる…~
ボクたちはそれほど~
頼りなく見えるのでしょうか?▼~
:[ラファエル]|
オデたちの中で~
一番姉ちゃんになったから~
頑張っているのかもしれねえぞ。▼~
:[ローレンツ]|
年長者の立場が今の彼女を~
動かしているのかもしれない。~
理由はどうあれ、心配だな。▼~
:(暗転)|
:[イグナーツ]|
て、敵が来ましたよ!~
聞いていた通り、数が多いです。~
ここは慎重に!▼~
:[リシテア]|
問題ありません。~
わたしに任せてください!▼~
はっ!▼~
:(白く光る)|
:[リシテア]|
せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[リシテア]|
さあ、この調子で進軍あるのみです!▼~
:[イグナーツ]|
……!?~
危ない、リシテアさん!~
やぶから伏兵が!!▼~
:[リシテア]|
えっ? し、しまった…!▼~
:[ローレンツ]|
はあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
でええいっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
ケガはしてねえか、リシテアさん!▼~
:[リシテア]|
あ、あんたたち…。▼~
:[イグナーツ]|
よかった、無事みたいですね。~
敵はまだ残っています。~
態勢を立て直しましょう。▼~
:[リシテア]|
……。▼~
***A [#m604eyna]
:[リシテア]|
まさか敵が潜んでいたなんて…~
迷惑を掛けましたね。▼~
あんたたちを引っぱるつもりが~
助けられてしまいました。▼~
:[イグナーツ]|
なにを言ってるんです。~
迷惑だなんてとんでもない。~
お互い様じゃないですか!▼~
:[ローレンツ]|
今のリシテア君は~
僕たちが知るリシテア君より~
力をつけている。しかし…。▼~
だからと言って一人で~
無理をする必要はないはずだ。▼~
:[ラファエル]|
そうだぞ!~
オデたちをもっと頼ってくれ!▼~
:[リシテア]|
…士官学校にいた頃のわたしは~
子供扱いされることを嫌って~
いつも強がっていたと思います。▼~
ですが、年上の級友たちに~
支えられていることはわかっていたんです。▼~
:[ローレンツ]|
……。▼~
:[リシテア]|
ここにいる金鹿の学級の仲間で~
わたしが一番の年上。▼~
今度はわたしが級友を守らなくてはと…~
気負い過ぎていたようです。▼~
:[イグナーツ]|
…そうだったんですね。~
だけど、一人で抱え込む必要は~
ないと思うんです。▼~
僕たちは一緒に学んだ級友…~
助け合う仲間ですよね?▼~
:[ラファエル]|
イグナーツの言う通りだぞ!~
オデたちは友達じゃねえか!▼~
:[ローレンツ]|
フォドラでもアスク王国でも~
我々の絆は不変ではないのかね。~
そうだろう? リシテア君。▼~
:[リシテア]|
…あんたたち。~
心配してくれてありがとう。▼~
:[ラファエル]|
うんうん。~
わかってくれてオデもうれしいぞ。▼~
:[リシテア]|
どんなに強い魔道より…~
級友と繋いだ絆がわたしにとっての支え。~
危うく忘れるところでした。▼~
ともに進みましょう。~
金鹿の学級の仲間として。▼~
**色彩の旅人 イグナーツ [#v5wua8zj]
***C [#te45v9u9]
:[アンナ(覚醒)]|
さあさあ、寄ってらっしゃい!~
今日はアンナ商会の威信をかけた~
大売り出しよ!▼~
いつもよりも珍しい品が~
たくさん入荷しているから~
ぜひ見ていってね!▼~
:[イグナーツ]|
うわぁ、すごいや…。~
異界の武具や甲冑、魔道書が~
こんなにあるんだ!?▼~
彫刻に絵画、陶芸品や装飾品に画材まで、~
まるで夢みたいな空間だよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
お客様、お目が高い!~
こちらの茶器なんかいかが?▼~
:[イグナーツ]|
見事ですね。~
これで飲んだお茶は~
さぞ美味しいでしょう。▼~
でも、あれれ…?~
これは…うーん…もしかして…。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ん? どうかした?▼~
:[イグナーツ]|
間違っていたらすみません。~
こちらの二つの茶器なんですけど~
値札が逆じゃないですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あははっ、なにを言ってるの?~
うちの優秀なスタッフが~
そんな初歩的なミスをするわけ…。▼~
:[ジョージ]|
うわ、本当だ―! 逆になってる!~
悪い、アンナさん!~
そこの少年の言う通りだ。▼~
:[イグナーツ]|
やっぱりそうでしたか。~
売れる前に気付いてよかったです。▼~
:[ジョージ]|
ありがとう、助かったよ。~
それにしても一目見ただけで~
よく値札が逆だとわかったな。▼~
:[イグナーツ]|
どちらもよい品ではありますが~
絵付けの繊細さが違いますから。▼~
個人的な意見を言うと…~
こちらの茶器はもう少し高くても~
いいんじゃないかと思います。▼~
あ、ごめんなさい!!~
つい差し出がましいことを…。▼~
:[ジョージ]|
いや、いいんだ。~
参考にさせてもらうよ。~
ありがとう。▼~
:(暗転)|
:[アンナ(覚醒)]|
さっきの子、すごかったわね。▼~
:[ジョージ]|
俺もびっくりしたよ。~
茶器の価値を見抜いただけでも~
驚きなのに…。▼~
質がいい絵の具だけを選んで買ったよ。~
若いのにすごい目利きだ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
うちにほしい人材だわ。~
今度会ったらスカウトしなきゃ!▼~
***B [#v5n348s9]
:[ラファエル]|
おお、イグナーツが~
言ってたのはこの店か!▼~
:[イグナーツ]|
はい。品揃えがとてもよいんです。~
ここならラファエルくんに合う~
鍛錬道具も見つかるはずです。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あー! この間の少年じゃない!~
いらっしゃい、待ってたのよ!▼~
:[イグナーツ]|
ボ、ボク…ですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
単刀直入に言うわ!~
あなた、この店で働いてみない?▼~
:[イグナーツ]|
ええ…?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ヴァイス・ブレイヴの務めもあるだろうし~
ヒマなときだけでもいいの。~
あなたの都合に合わせるわよ。どう?▼~
:[イグナーツ]|
急にそう言われても…。▼~
:[ラファエル]|
イグナーツ、困ってるんなら~
オデが代わりに断ろうか?▼~
:[ジョージ]|
いやー、悪い悪い!~
うちの店長があんたの~
目利きの才能に惚れ込んじまってな。▼~
次に店に来たらスカウトしようと~
手ぐすね引いて待ってたんだ。▼~
:[イグナーツ]|
…そうだったんですか。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あ、お給金のことなら~
心配しなくていいわよ!~
相場の倍は出すつもりだから!▼~
:[イグナーツ]|
あの…申し訳ないですがお断りします。~
今のボクには商売よりも~
やるべきことがあるので…。▼~
:[ジョージ]|
そうか。~
勝手なことを言って悪かったな。▼~
ところで、あんたの目利きは~
どこで磨いたものなんだい?~
もしかして天賦の才てやつか。▼~
:[イグナーツ]|
いえ、実家が商家なだけなんです。~
小さい頃から商品に囲まれて~
品物を細かく見るクセが付いたというか。▼~
:[ジョージ]|
なるほど、そういうことか。~
将来は家業を継ぐつもりなのかい?▼~
:[イグナーツ]|
いえ、実家は~
兄が継ぐことになっています。~
親はボクを騎士にしたいみたいで。▼~
:[ジョージ]|
き、騎士…? おっと失礼!~
少々イメージに合わなくてな…。▼~
:[イグナーツ]|
あはは、よく言われます。▼~
ボクとラファエルくんは騎士になるために~
ガルグ=マク大修道院の~
士官学校に通っていたんです。▼~
:[ラファエル]|
士官学校をちゃーんと卒業できれば~
商人の子でも騎士になれるからな!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ん? そちらの大きい人も~
出身は商家だったりするの?▼~
:[ラファエル]|
おう! オデも実家は商家だったぞ。▼~
:[イグナーツ]|
ボクとラファエルくんは~
幼馴染みなんです。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
…じゃあ、イグナーツと同じくらいの~
目利きと商才の持ち主だったり…?▼~
ラファエルに質問してもいい?~
もしあなたがこの店の店長になったら~
どんなものを売りたい?▼~
:[ラファエル]|
オデが店長になったら…そうだなあ…~
筋肉をいじめる道具と美味しい食べ物で~
いっぱいにするぞ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そ、そう…▼~
:[ジョージ]|
ははは、目利きや商才ってやつは~
やっぱり人それぞれってわけか!▼~
***A [#c483ynai]
:[ローレンツ]|
イグナーツ君が言っていたのは~
この店かい?▼~
ほほう…無骨な店構えにしては~
いい茶器が揃っているじゃないか!▼~
:[イグナーツ]|
ええ。ローレンツくんなら~
わかってくれると思ってました。▼~
:[ローレンツ]|
ここならグロスタール家の後継者たる僕に~
ふさわしい茶器が見つかりそうだ。▼~
どれどれ…ふむ…~
こちらもなかなか…。▼~
:[イグナーツ]|
ゆっくり選んでください。~
ボクは画材を見てますから。▼~
:[ジョージ]|
誰かと思えばイグナーツか。~
いらっしゃい。▼~
:[イグナーツ]|
こんにちは、ジョージさん。~
新しい画材は入荷してます?▼~
:[ジョージ]|
ああ、これなんかどうだ?~
霧の森で見つかった鉱石から作った~
青い絵の具なんだが。▼~
:[イグナーツ]|
わあ! すごく発色がいいですね!~
今日はこれを頂けますか?▼~
:[ジョージ]|
毎度あり。それにしても…~
騎士になろうって割には~
いつも画材ばっかり見てるな。▼~
:[イグナーツ]|
……。▼~
たしかに騎士らしくないですね。~
あっ! そろそろ訓練の時間です。~
戻って準備しなきゃ…。▼~
:[ローレンツ]|
僕はもう少し見ていくよ。~
先に行ってくれたまえ。▼~
:[イグナーツ]|
はい! じゃあ、またあとで。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
……。▼~
:[ジョージ]|
どうしたんだ、アンナさん?~
なんか難しい顔してるけど。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
彼、本当に騎士になりたいのかしら?~
私にはそう見えないんだけど…。▼~
:[ローレンツ]|
…口を挟むようで失礼。~
騎士になりたいという彼の話は~
ウソではないよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうなの?▼~
:[ローレンツ]|
だが、本心ではないというのが~
正直なところなのだろう。▼~
彼が本当になりたいもの…~
それは画家なのだ。▼~
:[ジョージ]|
画家ね…そっちのほうが~
しっくり来るよなあ。▼~
:[ローレンツ]|
数々の名画を知る僕から見ても~
イグナーツ君は歴史に名を残す~
画家になる才能を持っている。▼~
だが、親の望みも叶えてやりたい。~
その想いから、画家になりたいと~
言い出せずにいるのだろう。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
なるほどね…。▼~
:[ローレンツ]|
以前、「絵も描ける騎士になればいい」と~
彼に提案したこともあるのだが…。▼~
現実問題として騎士も画家も~
片手間でなれるようなものではない。▼~
自分で言っておいてなんだが~
なかなか解決しない悩みなのだろう…。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
それってそんなに難しい話かしら?~
ヴァイス・ブレイヴには~
絵を描く騎士が何人かいるわよ。▼~
:[ローレンツ]|
なっ、そんな稀有な人材が!?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
もしかしたら~
イグナーツの力になれる英雄が~
いるかもしれないわね。▼~
***S [#egf6iy4v]
:[イグナーツ]|
はぁ、はぁ…!~
攻撃をしのぐので精一杯です。~
ありがとうございました!▼~
:[フォルデ]|
はじめて稽古をつけたときに比べて~
だいぶマシになってきたよ。▼~
:[イグナーツ]|
そうでしょうか?▼~
:[フォルデ]|
ああ、自信を持ちなって。~
さて、今度は描くか!▼~
:[イグナーツ]|
はい! 画帳は~
持ってきてあります。▼~
:[フォルデ]|
ほら、あっちを見てみろよ!~
描くにはもってこいの題材だ。▼~
:[イグナーツ]|
太陽に、空を渡る鳥の群れ。~
綺麗だ…。▼~
:[フォルデ]|
じゃあさっそく…。▼~
:[ロサード]|
おっ! いたいたー!~
フォルデ! イグナーツ!▼~
:[イグナーツ]|
あっ、ロサードさん。▼~
:[フォルデ]|
今日の訓練は終わりだよ。~
ちょうど剣を~
絵筆に持ち替えたところさ。▼~
:[ロサード]|
オレも一緒に描いていーい?▼~
:[イグナーツ]|
はい、もちろんです!▼~
:(暗転)|
:[イグナーツ]|
あの…フォルデさん、ロサードさん。▼~
騎士をやりながら絵を描き続けるのは~
大変ではありませんか?▼~
絵を描く暇があったら訓練しろとか~
いろいろ言われませんか?▼~
:[フォルデ]|
そんなの気にする必要はないだろ。~
戦場で活躍すれば問題ないよ。▼~
それでも小言を言われるなら~
「絵は戦場の記録に役立つ」とでも~
言っておけばいいんだよ。▼~
:[ロサード]|
そうそう。活躍すれば問題なし。~
それに、自分が素敵だと思ったものは~
描き残さずにはいられないからねー。▼~
例え誰かに何か言われても、~
オレは絵を描くのが大好きだから~
やめないよー!▼~
:[イグナーツ]|
大好きだから…やめない…。▼~
:[ロサード]|
イグナーツも絵が好きでしょー?~
それなら、どんなことがあったって~
絶対に描き続けたほうがいいよ!▼~
:[イグナーツ]|
フォルデさん、ロサードさん。~
励ましてくれてありがとうございます。~
ボクも…このまま頑張ってみます!▼~
:[フォルデ]|
お、いい笑顔だな!▼~
:[ロサード]|
あ、イグナーツ、ストップ!~
表情そのままキープ!▼~
:[イグナーツ]|
えっ!?▼~
:[ロサード]|
そのかわいい笑顔をスケッチしたいから~
笑ったままでいてー!▼~
:[イグナーツ]|
こ、これでいい…ですか?▼~
:[ロサード]|
ありがとう! 最高にかわいい!~
そのまま、そのままじっとしてて―!▼~
:[イグナーツ]|
うう、わかりました…。▼~
:(暗転)|
:[アンナ(覚醒)]|
よかったわ。絵を描く者同士~
仲良くやれてるみたいね。▼~
:[ローレンツ]|
お手本になる先輩が出来たようだ。~
彼らを紹介してくれて、礼を言うよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
お礼を言うのはこっちのほうよ。~
これで絵の具がますます売れそうだし。~
いやー、いいお得意様ができたわね!▼~
**光と闇を御す魔匠 リシテア [#f593b3az]
***C [#fg6539mv]
:[ローレンツ]|
ラファエル君、イグナーツ君。~
少しいいかな?▼~
:[ラファエル]|
どうしたんだ、ローレンツくん。~
もう飯の時間か?▼~
:[ローレンツ]|
君はなにを言ってるんだ…。~
さっき昼食を食べたばかりだろう?~
そうじゃなくてだな…。▼~
:[イグナーツ]|
なにか相談ごとですか?▼~
:[ローレンツ]|
その通り。話が早くて助かるよ。~
実は気になっていることがあってね。~
君たちの意見を聞きたいのさ。▼~
:[イグナーツ]|
ボクたちでよければ。▼~
:[ラファエル]|
オデも構わねえぞ。▼~
:[ローレンツ]|
昨日、ふと考えたのだよ…。~
僕たちはどれだけヴァイス・ブレイヴの~
役に立てるのだろうか、と…。▼~
知っての通り、このアスク王国には~
さまざまな異界から~
たくさんの英雄が集まっている。▼~
栄光あるグロスタール家の後継者たる~
この僕や、その学友である君たちが~
彼らに劣っているとは思わない。▼~
だが、実戦経験となると話は別だ。~
いまだ学生でしかない僕たちが~
彼らほど活躍できるだろうか?▼~
:[イグナーツ]|
そこはボクも気になっていました…。~
百戦錬磨の英雄のみなさんと一緒にいると~
やっぱり気後れしちゃいますね。▼~
:[ラファエル]|
たしかに、ここには~
強え英雄がたくさんいるからなあ。▼~
:[リシテア]|
なにを話しているのかと思ったら…。▼~
:[ローレンツ]|
む、リシテア君もそこにいたのか。▼~
:[リシテア]|
話は聞かせてもらいました。~
わたしも意見していいですか?▼~
:[ローレンツ]|
もちろんだ。伺おう。▼~
:[リシテア]|
今の自分が実力不足だと思うなら~
この世界で成長すればいい。~
たったそれだけのことですよ?▼~
どんな偉大な英雄だって~
最初は右も左もわからない新米です。▼~
敬虔が足りなければ努力で補えばいい。~
向上心があれば、必ず追いつけます。▼~
:[ローレンツ]|
ふふっ…なるほど…。~
ははは…はーっはっはははは!~
たしかに君の言う通りだ!▼~
この僕としたことが~
些細な悩みに囚われていたようだ。▼~
:[イグナーツ]|
敬虔が足りないなら努力で補えばいい…。~
単純ですが、~
これ以上ないほどの真理ですね。▼~
:[ラファエル]|
オデもリシテアさんに賛成だ。~
難しく考える必要はねえよ。▼~
:[ローレンツ]|
うむ。さっそく明日、我々が偵察任務に~
志願しようじゃないか!~
リシテア君もいっしょに行くかい?▼~
:[リシテア]|
わたしは行けないわ。~
その…ちょっと忙しいから…。~
明日は頑張ってください。▼~
:(暗転)|
:[リシテア]|
……。▼~
焦らずに地道に経験を積みなさい。~
あんたたちには時間があるから。~
わたしと…違って…。▼~
:[エイル]|
……。▼~
***B [#gj49684i]
:[リシテア]|
ううむ…。▼~
異界の書物を見ても~
フォドラの紋章のような存在は~
見つかりませんね。▼~
でも、きっとどこかにあるはず。~
その謎を解明できる糸口も…。▼~
もっとたくさんの本を調べれば~
絶対どこかに…きゃっ!?▼~
:(白く光る)|
:[エイル]|
……。▼~
:[リシテア]|
ご、ごめんなさい!~
本をたくさん抱えていたから~
前が見えなくて…。▼~
:[エイル]|
気にしないで。私も不注意だったから。~
本を拾うのを手伝うわ。▼~
:[リシテア]|
あ、ありがとうございます…。▼~
:[エイル]|
ずいぶんと熱心に~
調べ物をしているみたいね。▼~
昨日もずっと図書室に~
こもりきりだったようだし。~
無理して身体を壊さないようにね。▼~
:[リシテア]|
お気遣いありがとうございます。~
でも、怠けてはいられないんです。▼~
:[エイル]|
それは…~
あなたに時間がないから?▼~
:[リシテア]|
ど、どうしてそれを!?▼~
:[エイル]|
ごめんなさい。~
あなたが学友たちと話しているのを~
立ち聞きしてしまったの…。▼~
立ち去るとき、あなたは~
自分に残された時間はない…~
そう、つぶやいていた。▼~
よければ…~
話を聞かせてもらえるかしら?▼~
:[リシテア]|
…言葉通りの意味です。▼~
わたしの身体は~
ある理由で長生きできなくなりました。~
むしろ、いつ倒れてもおかしくない。▼~
だから…だからわたしには…。~
休む暇は一瞬たりともないのです。▼~
:[エイル]|
……。▼~
***A [#zf49yoy6]
:[エイル]|
…こっちよ。~
この坂を登れば目的の場所。▼~
:[リシテア]|
はぁ…はぁ…。~
歩き疲れて足が棒みたいです。▼~
:[エイル]|
もうすぐ着くわ…。▼~
:[リシテア]|
こんな場所…~
本当にわたしに必要なものがあるんですか?~
なにも見当たりませんが…。▼~
:[エイル]|
こちらへ…。▼~
:[リシテア]|
ま、まだ丘を登るんですか?
~
ええい、わかりましたよ!~
こうなったら最後まで付き合います。▼~
:(暗転)|
:[リシテア]|
……!?▼~
なんて綺麗な景色…。~
それに風が気持ちいいです。~
草木の匂いがこんなにするなんて。▼~
で、ここからどこへ向かうんです?~
わたしに必要なものって…。▼~
:[エイル]|
…ここよ。▼~
:[リシテア]|
えっ?▼~
:[エイル]|
…あなたをこの丘に連れてきたかったの。~
私のお気に入りの場所だから。▼~
:[リシテア]|
…エイル王女。~
どういうつもりでしょうか?~
わたしには…時間がないのです。▼~
:[エイル]|
…騙したみたいでごめんなさい。▼~
でも、死に追い立てられて~
自分が見えなくなっている~
あなたを見過ごせなかったから…。▼~
:[リシテア]|
わたしが…自分を見失っていると?▼~
:[エイル]|
覚えがないのね?~
手鏡を貸してあげるから~
自分の顔をよく見て…。▼~
薄暗い図書館ではなく~
明るい日差しに映る~
あなたの顔はどう見えるかしら?▼~
:[リシテア]|
……。~
少々不健康、ですかね。~
やつれているというか…。▼~
:[エイル]|
あなたは時間がないと言って~
寝食を忘れ、研究に没頭していた…。▼~
身体を労わるべきときに~
労わらないままでいると…~
死の足音はすぐそばまでやってくる。▼~
あなたは気付かぬうちに自分自身で~
死の淵へ吸い寄せられていたのよ。▼~
:[リシテア]|
……。~
悔しいけど、エイル王女の~
言う通りみたいですね。▼~
死を恐れて無理をすれば~
それだけ死に近付いていく。▼~
そんな当たり前のことに~
気付かないなんて…。~
わたし、どうかしていたみたいです。▼~
:[エイル]|
死は誰にとっても恐ろしいものよ…。~
正常な判断力を失うのは~
仕方がないこと…。▼~
でも、死に追い立てられても~
自分を見失わずに~
恐怖に打ち勝った人たちもいる…。▼~
:[リシテア]|
それって…~
ヴァイス・ブレイヴの英雄ですか?▼~
:[エイル]|
アルフォンス王子やシャロン王女よ。▼~
かつて死の王ヘルと戦った~
アルフォンス王子たちは…。▼~
絶対に生き抜くという強い意志で~
死の恐怖をねじ伏せた。▼~
死ぬことを考えない。~
必ず未来があると信じ~
希望を武器に戦ったのよ。▼~
:[リシテア]|
……。▼~
:[エイル]|
…私はあなたにも~
死の恐怖に打ち勝って欲しいの。▼~
怯えながら生きながらえるのではなく~
絶対に生き延びるという意思の力で。▼~
***S [#qret05bm]
:[リシテア]|
エイル王女!▼~
:[エイル]|
こんにちは、リシテア…。~
今日は顔色がいいわね。~
それが本来のあなたなのかしら。▼~
:[リシテア]|
先日はありがとうございました。~
散歩から帰ったあと~
久々にゆっくり眠れました。▼~
次の日の朝、~
憑き物が落ちたように~
頭もすっきりしてて…。▼~
一瞬の暇も惜しいと~
閉じこもって不健康になるなんて、~
ほんとバカみたいです。▼~
:[エイル]|
ふふ…。~
だいぶ元気になったようね。▼~
:[リシテア]|
そうそう、聞いてください。▼~
わたし、思い切って身体のことを~
ヴァイス・ブレイヴの賢者たちに~
相談してみたんです。▼~
解決方法を一緒に探してくれて~
光明が…見えてきたような気がします。▼~
:[エイル]|
それはよかった…。~
私も出来る限り、協力するわ。▼~
:[イグナーツ]|
あ、リシテアさんにエイル王女!~
こんにちは。▼~
:[ローレンツ]|
エイル王女とリシテア君か。~
珍しい組み合わせだな。▼~
:[ラファエル]|
オデたちはこれから~
食堂で昼飯を食うんだ!▼~
:[ローレンツ]|
僕としては~
もう少し遅い時間のほうが~
席が空いていて好ましいのだが…。▼~
:[ラファエル]|
なに言ってんだ、ローレンツくん!▼~
のんびりしてたら~
食いもんがなくなっちまう!~
早く行こう!▼~
:[イグナーツ]|
ごめんなさい、リシテアさん。~
忙しいのに呼び止めちゃって。▼~
:[リシテア]|
大丈夫です! それより…~
わたしもご一緒していいですか?▼~
:[ローレンツ]|
もちろん構わないが…。~
一緒に来たがるなんて珍しいね。▼~
:[リシテア]|
今日はたくさん食べたい気分なんです。▼~
:[ラファエル]|
お。いいな!~
じゃあ、みんなで大食い勝負しようぜ!▼~
:[リシテア]|
今日は行けそうな気がします。~
負けませんよ。▼~
:[ローレンツ]|
ね、念のため確認するが~
その大食い勝負には~
僕も参加しなければならないのかね?▼~
:[イグナーツ]|
ははは…どうやら~
そういう流れみたいですよ。▼~
:[エイル]|
私も見守らせてもらうわ。▼~
:[ローレンツ]|
エイル王女の御前となると、~
無様なところは見せられないな。▼~
:[リシテア]|
じゃあ早く、食堂に向かいましょう。▼~
…みんなには時間があるのにわたしは…~
いつからそんなふうに~
思い込んでいたんだろう…▼~
…わたしにも時間がある。~
成長し、前に進む時間が…▼~
…これからもわたしは精一杯生きる。~
死から逃げるのではなく~
希望をこの手で掴むために…▼~
**レスターの野獣 ラファエル [#fe59hbj9]
***C [#vr83ybe0]
:[ラファエル]|
はぐっ、むぐっ、ばくっ…もぐもぐ…~
ぷはー! この城の飯は最高だなあ!▼~
どれを食っても、ものすごくうめえ。~
さあて、次はなにを食おうかなあ。▼~
:[シャロン]|
すごい食べっぷりですね、ラファエルさん。▼~
:[ラファエル]|
おお、シャロン王女!~
こんなにうまい飯を出す食堂があって~
オデはとっても幸せだよ!▼~
:[シャロン]|
ふふっ!~
美味しそうに召し上がるから~
わたしまでお腹が減ってきちゃいそうです!▼~
:[ラファエル]|
美味しそうもなにも~
本当にとんでもなくうめえからなあ。~
まだまだ食いまくるぞお!▼~
:[シャロン]|
食堂でのお食事もいいですけど~
アスク王国には美味しいものが~
いろいろあるんですよ?▼~
最近は異界の料理も増えていますし~
もう両手じゃ数えきれないほど~
美味しい料理ばかりで!▼~
:[ラファエル]|
もぐもぐ…むぐぐ…ごくん!~
この世界にはそんなにたくさん~
うまいもんがあるのかっ!?▼~
:[シャロン]|
ありますよ!~
試しに今度、お店に~
行ってみてはいかがですか?▼~
:[ラファエル]|
それはいい考えだな!~
よし、イグナーツも誘ってみるか!▼~
せっかく召喚されたんだから~
アスク王国で一番うまいものを~
食わなくちゃいけねえな!▼~
***B [#zx9t59yi]
:[ラファエル]|
それとそれ…ああっ!~
その丸っこいのもうまそうだな!~
あとは、そいつとそいつと。▼~
:[イグナーツ]|
あいかわらず、すごい食欲ですね。~
食べ物を端から端まで~
全部買うつもりですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ウソでしょ。一人のお客さんに~
食料品、全部買い占められるなんて…。▼~
:[ラファエル]|
この店はすげえな!~
うまい食い物がこんなにたくさん!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
食べものばかりじゃないわよ。~
武具や雑貨にいたるまで~
品揃えには自信あるからね!▼~
:[ラファエル]|
おお! 見たことがない~
珍しい物もいろいろあるもんなあ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
(これは上客になってくれそうね)▼~
うん、気に入った!~
まとめ買いしてくれたからおまけするわ。~
毎度あり!▼~
:(暗転)|
:[ラファエル]|
もぐ、むぐ…こいつはうめえなあ。▼~
:[イグナーツ]|
もう食べてるんですか?~
部屋まで我慢してくださいよ。▼~
:[ラファエル]|
アスク王国には~
うめえもんがたくさんあるってのは~
本当なんだなあ。▼~
ばくっ…ああ、こっちのも最高だ!~
歯ごたえあるのも柔らかいのも~
甘いのもしょっぱいのも全部うめえ!▼~
うん、たしかにうめえ。~
うめえけど…。▼~
:[イグナーツ]|
なんだか物足りなさそうですね。~
ひょっとして量が少なかったですか?▼~
:[ラファエル]|
そんなことねえよ。~
ただ、妹…マーヤにも~
食わせてやりたくなってなあ…。▼~
:[イグナーツ]|
なるほど。妹思いの~
ラファエルくんらしいですね。▼~
でも、持って帰るのは難しいと思うので~
代わりにラファエルくんがたくさん食べて~
感想を土産話にするのはどうですか。▼~
:[ラファエル]|
そうだよなあ。~
いつ帰れるか、わかんねえからなあ。▼~
よーし、たくさん食って~
味をしっかり覚えとくぞ!▼~
***A [#vrm9y3b8]
:[シャロン]|
うーん、思ったより~
荷物が増えちゃいました…。▼~
:[ラファエル]|
おっ、シャロン王女じゃねえか。~
この前はありがとうなあ。~
おかげでうめえもんを食えたよ!▼~
:[シャロン]|
あはは、それはなによりです。▼~
:[ラファエル]|
そのおっきな荷物はどこかへ運ぶのか?▼~
:[シャロン]|
近くの村に薬と食材を運ぶんですけど~
荷物が大きくなっちゃいまして…。▼~
:[ラファエル]|
オデも手伝おうか?~
力には自信があるんだ。▼~
:[シャロン]|
そんなの申し訳ないですよ!▼~
でも、今から向かう村には~
名物の肉料理がありましたね…。▼~
:[ラファエル]|
なに!? 肉料理!~
ぜってえに手伝うぞっ!!▼~
:[シャロン]|
じゃあ、村に着いたら~
お料理を出してもらえないか~
村の人たちにお願いしてみますね。▼~
:[ラファエル]|
ありがてえ!~
やる気出てきたぞお!▼~
:(暗転)|
:[ラファエル]|
もぐ、ばく…う、うめえっ!~
なんてうめえ肉料理なんだ!▼~
:[シャロン]|
村をあげての大歓迎ですね!~
ラファエルさんのおかげで~
たくさん物資を運べましたし。▼~
:[ラファエル]|
うめえ…うめえなあ…。~
もぐもぐ…。~
……。▼~
:[シャロン]|
あれ? 急に黙ってどうされました?~
もしかして量が足りなかったとか。▼~
:[ラファエル]|
いや、そんなことねえぞ。~
なんかイグナーツにも~
似たようなことを聞かれたなあ。▼~
物足りねえわけとは違うけど~
なにかが足りねえというか…。▼~
うーん、なんだ?~
なにが足りねえんだ?~
オデ、わからねえぞ…。▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
あれ? なにやら騒がしいですね。~
なにかあったのでしょうか…~
ちょっと話を聞いてきますね。▼~
:[ラファエル]|
うーん、味も言うことなしだし~
量もいっぱいあんのに~
なにが足りねえんだろ…。▼~
:[シャロン]|
た、たた、大変ですよ、ラファエルさん!▼~
:[ラファエル]|
どうした、シャロン王女?~
ひょっとしてオデが食い過ぎたから~
食料庫が空っぽになったのか?▼~
:[シャロン]|
ち、違います! この村を狙う~
盗賊の集団が現れたそうです!▼~
***S [#e32j9q90]
:[シャロン]|
盗賊の好きにはさせませんよ!~
やあっ!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
せえいっ!!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
…倒しても倒してもキリがない。~
敵が多すぎます!▼~
:[ラファエル]|
シャロン王女、あぶねえ!~
でぇぇいっ!!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
わわっ、ありがとうございます!▼~
:[ラファエル]|
大丈夫か?~
油断も隙もねえってやつか。▼~
:[シャロン]|
ラファエルさん、気を付けてください!~
後ろに敵が!▼~
:[ラファエル]|
うおおっ!? やられる!?▼~
:[イレース]|
えいっ…。▼~
:(白く光る)|
:[イレース]|
それーっ。▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
味方か!? た、助かった…。▼~
:[エルフィ]|
てやあっ!▼~
:(白く光る)|
:[リンカ]|
逃がさんぞ、盗賊ども!▼~
:(白く光る)|
:[イングリット]|
ご無事ですか、二人とも!▼~
:[ラファエル]|
みんな、助けに来てくれたのか!?~
イングリットさんまでいるじゃねえか!▼~
:[シャロン]|
ラファエルさん、今が好機です!~
このまま押し返しましょう!▼~
:[ラファエル]|
おう! オデらの力で~
うまい料理を食わせてくれた~
村の人たちを守るぞ!▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
みなさんのおかげで盗賊を退治できました。~
名物の肉料理はまだまだあるから~
どんどん食べてくださいとのことです!▼~
:[イレース]|
もぐもぐ…美味しい…。~
もう少しでお腹が減りすぎて~
倒れてしまうところでした…もぐもぐ。▼~
:[エルフィ]|
ええ、本当に…もぐもぐ…。▼~
:[ラファエル]|
さっきは本当に助かったぞ!~
いいところに来てくれたな!▼~
:[シャロン]|
ところで、みなさんはどうして~
この村の近くに来ていたんですか?▼~
:[リンカ]|
久しぶりにこの村の~
肉料理を食いたいと思ってな。▼~
:[イレース]|
それで大盛り軍団で遠征したら~
ちょうど盗賊が…もぐもぐもぐ。▼~
:[シャロン]|
そうでした! ここにいるのは~
ヴァイス・ブレイヴきっての食いしん坊…~
大盛り軍団のみなさんですもんね!▼~
:[イングリット]|
もぐもぐもぐ…美味しい…。▼~
:[ラファエル]|
本当にうめえよなあ!~
いくらでも食えちまうよ!▼~
:[エルフィ]|
もぐもぐ…それにしても運がよかった。~
一歩間違えば…もぐ…盗賊達のせいで~
この料理にありつけないところだった。▼~
:[リンカ]|
あれっ? あたしの肉料理がない!~
イングリットの前で油断すると~
いつの間にか肉がなくなってしまうな…。▼~
:[イングリット]|
失敬な。私じゃありませんよ!?▼~
:[イレース]|
まあまあ落ち着いて…。~
料理への感謝を忘れず、~
静かに食べましょう。▼~
:[エルフィ]|
…犯人がわかってしまった…▼~
:[ラファエル]|
うめえ! うめえなあ! んん…?~
さっきよりも料理がうまく感じるぞ!▼~
……。~
そうか、みんなで一緒に食うから~
飯がうまく感じるんだな!▼~
大勢で食えば、どんな料理だって~
とびきりうまくなるんだ!▼~
:[シャロン]|
みんなの笑顔が、お料理を~
美味しくするのかもしれませんね。▼~
:[ラファエル]|
ようし! もっともっと~
アスク王国のうまい飯を食いまくるぞ!▼~
マーヤに美味しい土産話を~
たくさん持ち帰ってやらねえとな!▼~
**赤薔薇の貴公子 ローレンツ [#m49m36s6]
***C [#hn39xbf7]
:[ローレンツ]|
美しい君…~
しかしその佇まいはまだ蕾の如し。▼~
午後のひととき、僕のもとで~
その花を咲かせてみてはいかがかな。▼~
:[アテナ]|
……。▼~
:[ローレンツ]|
えー君だよ、そこの君。~
君に声をかけているのだが…。▼~
:[アテナ]|
アテナ、呼ばれたか?▼~
:[ローレンツ]|
アテナ君…実に素敵な名前だ。~
一緒にお茶でもどうかな?▼~
:[アテナ]|
喉、渇いてない。▼~
:[ローレンツ]|
ああ、いや…少しばかり~
君の話を聞いてみたいと思ったのだがね。▼~
:[アテナ]|
お前、会ったばかり。~
話すこと、特にない。▼~
:[ローレンツ]|
まったくもって正論ではある。~
だからこそお互いをよく知るために…。▼~
:[アテナ]|
アテナ、これから剣の修行、行く。▼~
:[ローレンツ]|
そ、そんな馬鹿な…。~
この僕が相手にもされないなんて。▼~
:[ヴィオール]|
いやあ、惜しかったね。~
素敵な誘い文句だったのに。▼~
:[ローレンツ]|
うっ!? 今のやりとりを…?~
恥ずかしい姿をお見せしました…。▼~
:[ヴィオール]|
恥ずかしいどころか~
君の振る舞いは実に優雅だったよ。~
せっかくだ、次は私が誘ってみよう。▼~
そこを行く美しき君よ!~
どうか歩みを止めてはくれまいか。▼~
:[アテナ]|
? アテナ、呼ばれたのか?▼~
:[ヴィオール]|
おお、なんと麗しき声!~
その姿は咲き誇る大輪の花にも似て…。▼~
:[アテナ]|
異国の言葉、難しい。~
アテナ、もう行く。▼~
:[ヴィオール]|
き、君!? 待ちたまえ!~
ううむ、この私がこうもあっさりと~
フラれてしまうとは…。▼~
:[ローレンツ]|
はは、お互い残念でしたね。~
このような一日もありましょう。▼~
:[ヴィオール]|
うむ、いかに貴族的に振る舞っても~
人の心を掴むのは難しく~
それでいて面白くもある。▼~
:[ローレンツ]|
なるほど。引き際も見事ですね。~
あなたは…▼~
:[ヴィオール]|
ヴィオールだ。そういう君は~
先日フォドラから召喚された~
士官学校の学生だったね?▼~
:[ローレンツ]|
ローレンツ=ヘルマン=グロスタールです。~
よければ、お茶でもご一緒しませんか?▼~
***B [#hte704en]
:[ヴィオール]|
麗しき女性と一緒に~
貴族的にお茶を飲むつもりだったが~
こうした時間も悪くないものだな。▼~
:[ローレンツ]|
あいにく男性ではありますが~
これはこれで趣があるというものです。~
ところで…。▼~
:(暗転)|
:[ローレンツ]|
なるほど、ヴィオールさんは~
ヴァイス・ブレイヴでも古参なのですね。▼~
:[ヴィオール]|
そうだね。~
アスク王国に召喚されて~
かなりの年月を過ごしているな。▼~
この国はいまだ救いを求めている。~
求められれば手を差し伸べるのが~
貴族的な振る舞いと言えよう。▼~
:[ローレンツ]|
素敵な考え方ですね。~
民を守ることは貴族の義務であり責務。▼~
フォドラの貴族である~
グロスタール家に生まれた僕は~
そのために士官学校で学んだのです。▼~
:[ローレンツ]|
守るべき領民がいる…~
それは貴族的に羨ましい話だ。~
今の私には叶わぬ夢でもある。▼~
:[ローレンツ]|
あなたに守るべき民はいないのですか?▼~
:[ヴィオール]|
いや、そうだな…。~
私は守るべき民を捨てて~
逃げ出した男なのだよ。▼~
***A [#tm495720]
:[ヴィオール]|
うむ、城の中庭で飲むお茶は~
実に貴族的で優雅な味わいだな。~
おや…?▼~
:[ローレンツ]|
こちらにいらしたのですね、~
ヴィオールさん。▼~
実は先日の言葉が気になって~
あなたを調べさせてもらいました。▼~
:[ヴィオール]|
ほう、私のことを…。~
なにか興味深い話でもあったかな?▼~
:[ローレンツ]|
あなたの祖国は、~
勢力を拡大する大国を前に~
侵略の危機にあったそうですね。▼~
家臣たちには戦わずして散るをよしと~
しない者も多かった。▼~
そのような状況で、~
あなたは守るべき民と領土を捨て~
イーリス聖王国に亡命してしまった…。▼~
:[ヴィオール]|
恥ずかしながら君の言う通りだよ。▼~
:[ローレンツ]|
貴族的な振る舞いを重んじるあなたが~
自ら進んで亡命したのは…。▼~
きっと民や家臣を犬死にさせまいとする~
苦渋の決断だったのではありませんか?▼~
:[ヴィオール]|
ふむ、物は言いようだね。~
私が逃げ出したことに変わりはないさ。▼~
:[ローレンツ]|
イーリス聖王国に亡命したあなたは~
国を捨てた貴族という~
汚名を着る道を選んだ。▼~
守るべき存在のために名誉を捨てる…~
まさしく貴族的な決断と~
言えるでしょう。違いますか?▼~
***S [#gme9wynd]
:[ヴィオール]|
やけに事情に詳しいなと思ったら~
どこぞのお節介な竜騎士が~
口を滑らせたのかな?▼~
だが、買い被りすぎだ。~
仮にその話が事実だとしても~
どう捉えるかは、人それぞれだよ。▼~
……。~
お茶が冷めてしまったようだ。~
淹れ直さなければならないな。▼~
:[ローレンツ]|
すみません、話が長くなってしまって…。~
よろしければ僕にも一杯~
ご馳走していただけますか?▼~
:[ヴィオール]|
構わないが、私のハーブティーが~
君の口に合うだろうか。▼~
:[ローレンツ]|
ありがとうございます、いただきます。~
……。▼~
なるほど、その…野性味というか~
独特な風味がありますね…。▼~
:[ヴィオール]|
言葉を選んでいるのだろうけど~
決して美味ではないだろう?▼~
なにしろ、このお茶はその辺りの~
野草を煎じたものだからね。▼~
:[ローレンツ]|
ど、どうりで…。▼~
:[ヴィオール]|
ヴァイス・ブレイヴの給金はあるが~
日々の暮らしに困る民を見かけると~
助けない訳にもいかなくてね…。▼~
ゆえに、私の懐はいつも寂しいのだよ。~
粗末なお茶しか出せず、申し訳ない。▼~
:[ローレンツ]|
いえ、どんな状況にあっても~
優雅にお茶を楽しむその気概こそが~
貴族的と言えるのかもしれません。▼~
それに、このお茶もこう…~
どこか喉に引っかかる味わいが~
癖になるというか…。▼~
:[ヴィオール]|
お気遣いありがとう。~
ローレンツくんのその優しさこそが~
私には貴族的に思えるね。▼~
:[ローレンツ]|
いえ、こちらこそ。~
僕もヴィオールさんに貴族の心構えを~
学ばせてもらうつもりです。▼~
:[ヴィオール]|
ふふっ、ヴァイス・ブレイヴには~
さまざまな異界の貴族がいる。~
彼らとの交流もよい刺激になると思うよ。▼~
:[ローレンツ]|
願ってもないことです。~
僕もアスク王国での出会いを通じて~
もっと成長したいと思っています。▼~
あなたの言葉を借りるなら…~
貴族的に、ですかね。▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*金色の明日へ [#vrf5j89s]
#contents
**金色の明日へ [#l60b3na9]
***オープニング [#v548n9fr]
:[ローレンツ]|
ここが異界であるというだけでも~
驚きだというのに、まさか君たちまで~
一緒に召喚されていようとは…。▼~
:[イグナーツ]|
でも、同じ学級の二人がいて~
本当に安心しましたよ。▼~
:[ラファエル]|
オデもお前らがいて、うれしいぞ!~
召喚された金鹿の学級の生徒は~
ほかにいねえのかな…。▼~
:[アンナ]|
実は…~
あなたたちの学友は~
あと一人いるのよね。▼~
だけど、とまどうかもと思って~
ここに呼ばずにいたの。▼~
:[イグナーツ]|
ええっ!?~
ボクたちだけじゃないんですか?▼~
:[アンナ]|
異界に召喚されただけでも驚くでしょ?~
それで同じ時代を生きている三人で~
まずは顔を合わせてもらおうと思ったの。▼~
:[ローレンツ]|
同じ時代…~
話がよく見えませんが?▼~
つまり、この顔合わせのあとに~
もうお一方をご紹介いただける。~
そういうことでしょうか?▼~
:[アンナ]|
ええ、そうよ。~
さっそく会いに行きましょうか。▼~
:(暗転)|
:[リシテア]|
むむ…5年前のフォドラから~
召喚されたというのは~
あんたたちだったのね。▼~
:[ローレンツ]|
こ、これは…驚いたな…。▼~
:[ラファエル]|
リシテアさんが大きくなってるぞ!~
うおおお!~
そうとう筋肉をいじめたんだな!▼~
:[リシテア]|
鍛えて大きくなったわけではありません。~
単純に時間の経過による成長です。▼~
:[イグナーツ]|
さっき5年前って言いましたけど…~
リシテアさんはボクたちから見て~
5年後の未来から来たということですか?▼~
:[リシテア]|
未来…そうですね。~
あんたたちにとっては~
そういうことになりますね。▼~
金鹿の学級で最年少だったわたしが~
最年長だなんて不思議なものです。▼~
:[ラファエル]|
うへえ、オデより姉ちゃんになるのか。~
こりゃあ、兄ちゃんに任せろだなんて~
もう気軽に言えねえなあ…。▼~
:[リシテア]|
あんたの妹はマーヤちゃんでしょう。~
妹になった覚えはありませんよ。▼~
:[ローレンツ]|
いや、ラファエル君の~
言い分もわからなくはない。~
今や我々が年下、弟分にも等しい。▼~
目の前にいるリシテア君は先輩と言える。~
習うべきことも多いはずだ。▼~
:[イグナーツ]|
研究熱心なリシテアさんのことです。~
さぞ成長されていることでしょう。▼~
:[リシテア]|
…仕方ありませんね。▼~
期待に応えられる保証はありませんが~
最年長にふさわしい振る舞いを~
しなくてはなりませんね。▼~
***C [#x538wnv4]
:[イグナーツ]|
アスク王国で、はじめての実戦ですね。~
さすがに緊張します…。▼~
:[ローレンツ]|
お、落ち着きたまえ、君たち。~
士官学校での学びを思い出すのだ。▼~
:[ラファエル]|
オデは力に自信あるけど~
座学はからっきしだったからなあ…。~
せ、戦場ではどう動けばいいんだ?▼~
:[リシテア]|
固くなりすぎですよ。~
ほら、深呼吸をして。▼~
相手は、ならず者の集団にすぎません。~
そこまで統率は取れていないはず。~
各個撃破すればいいだけですよ。▼~
:[イグナーツ]|
これから実戦に臨むというのに~
リシテアさんは落ち着いていますね。▼~
:[リシテア]|
……。~
わたしは、本物の戦争を~
経験していますからね。▼~
:[ラファエル]|
せ、戦争だってぇ!?▼~
:[ローレンツ]|
なっ!? ま、待ちたまえ!~
君は5年後から来たと言っていた。▼~
それが本当だとすると…~
未来のフォドラでは~
戦争が起きるというのかね?▼~
:[リシテア]|
話はここまでです…。~
敵が来ました。わたしが前に出ます。▼~
:[ローレンツ]|
むっ! ま、待ちたまえ!~
一人で突出しては!▼~
:[リシテア]|
これでも食らいなさい!▼~
:(白く光る)|
:[リシテア]|
逃がしませんよっ!▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
お、おお…すげえ威力だ!▼~
:[ローレンツ]|
だが、いかに魔道の腕が上がっても~
一人で前に出過ぎだ!▼~
:[リシテア]|
問題ありません。この5年…~
無駄に過ごしていませんから!~
はぁぁっ! そこです!▼~
:(白く光る)|
:[イグナーツ]|
…リシテアさん…~
成長したって言ってるけど~
実は無理してるんじゃないかな…▼~
***B [#vb4583gj]
:[リシテア]|
なるほど、わたしたちは~
出撃命令が出るまで~
待機していればいいのですね?▼~
:[ローレンツ]|
そのように聞いている。~
あとでアンナ隊長から~
作戦の指示があるようだ。▼~
:[ラファエル]|
戦場に出るのも~
すっかり慣れっこになったなあ。▼~
:[イグナーツ]|
そうですね。~
とはいえ、活躍しているのは~
ほとんどリシテアさんですが…。▼~
:[ローレンツ]|
我ながら不甲斐ない。~
リシテア君にばかり~
負担を強いてしまって…。▼~
:[リシテア]|
今のわたしは最年長…。~
長く研鑽を積んでいるだけです。~
気にする必要はありません。▼~
:[アンナ]|
皆、揃っているわね。~
今日の敵は手強いから~
気合を入れてちょうだい。▼~
数も今まで以上に多いから~
連携して戦うことが重要になるわよ。▼~
:[リシテア]|
…あらかじめ周囲の状況を~
把握しておきたいですね。~
辺りの様子を調べてきます。▼~
:[アンナ]|
リシテア、一人じゃ危ないわ!▼~
…行っちゃった。~
今日も張り切っているみたいねえ。▼~
:[ローレンツ]|
張り切っている、か。~
いや、おそらくそうではない。▼~
どうも今のリシテア君は~
気負い過ぎているように見える。▼~
:[イグナーツ]|
一人で背負い込んでいる…~
ボクたちはそれほど~
頼りなく見えるのでしょうか?▼~
:[ラファエル]|
オデたちの中で~
一番姉ちゃんになったから~
頑張っているのかもしれねえぞ。▼~
:[ローレンツ]|
年長者の立場が今の彼女を~
動かしているのかもしれない。~
理由はどうあれ、心配だな。▼~
:(暗転)|
:[イグナーツ]|
て、敵が来ましたよ!~
聞いていた通り、数が多いです。~
ここは慎重に!▼~
:[リシテア]|
問題ありません。~
わたしに任せてください!▼~
はっ!▼~
:(白く光る)|
:[リシテア]|
せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[リシテア]|
さあ、この調子で進軍あるのみです!▼~
:[イグナーツ]|
……!?~
危ない、リシテアさん!~
やぶから伏兵が!!▼~
:[リシテア]|
えっ? し、しまった…!▼~
:[ローレンツ]|
はあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
でええいっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
ケガはしてねえか、リシテアさん!▼~
:[リシテア]|
あ、あんたたち…。▼~
:[イグナーツ]|
よかった、無事みたいですね。~
敵はまだ残っています。~
態勢を立て直しましょう。▼~
:[リシテア]|
……。▼~
***A [#m604eyna]
:[リシテア]|
まさか敵が潜んでいたなんて…~
迷惑を掛けましたね。▼~
あんたたちを引っぱるつもりが~
助けられてしまいました。▼~
:[イグナーツ]|
なにを言ってるんです。~
迷惑だなんてとんでもない。~
お互い様じゃないですか!▼~
:[ローレンツ]|
今のリシテア君は~
僕たちが知るリシテア君より~
力をつけている。しかし…。▼~
だからと言って一人で~
無理をする必要はないはずだ。▼~
:[ラファエル]|
そうだぞ!~
オデたちをもっと頼ってくれ!▼~
:[リシテア]|
…士官学校にいた頃のわたしは~
子供扱いされることを嫌って~
いつも強がっていたと思います。▼~
ですが、年上の級友たちに~
支えられていることはわかっていたんです。▼~
:[ローレンツ]|
……。▼~
:[リシテア]|
ここにいる金鹿の学級の仲間で~
わたしが一番の年上。▼~
今度はわたしが級友を守らなくてはと…~
気負い過ぎていたようです。▼~
:[イグナーツ]|
…そうだったんですね。~
だけど、一人で抱え込む必要は~
ないと思うんです。▼~
僕たちは一緒に学んだ級友…~
助け合う仲間ですよね?▼~
:[ラファエル]|
イグナーツの言う通りだぞ!~
オデたちは友達じゃねえか!▼~
:[ローレンツ]|
フォドラでもアスク王国でも~
我々の絆は不変ではないのかね。~
そうだろう? リシテア君。▼~
:[リシテア]|
…あんたたち。~
心配してくれてありがとう。▼~
:[ラファエル]|
うんうん。~
わかってくれてオデもうれしいぞ。▼~
:[リシテア]|
どんなに強い魔道より…~
級友と繋いだ絆がわたしにとっての支え。~
危うく忘れるところでした。▼~
ともに進みましょう。~
金鹿の学級の仲間として。▼~
**色彩の旅人 イグナーツ [#v5wua8zj]
***C [#te45v9u9]
:[アンナ(覚醒)]|
さあさあ、寄ってらっしゃい!~
今日はアンナ商会の威信をかけた~
大売り出しよ!▼~
いつもよりも珍しい品が~
たくさん入荷しているから~
ぜひ見ていってね!▼~
:[イグナーツ]|
うわぁ、すごいや…。~
異界の武具や甲冑、魔道書が~
こんなにあるんだ!?▼~
彫刻に絵画、陶芸品や装飾品に画材まで、~
まるで夢みたいな空間だよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
お客様、お目が高い!~
こちらの茶器なんかいかが?▼~
:[イグナーツ]|
見事ですね。~
これで飲んだお茶は~
さぞ美味しいでしょう。▼~
でも、あれれ…?~
これは…うーん…もしかして…。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ん? どうかした?▼~
:[イグナーツ]|
間違っていたらすみません。~
こちらの二つの茶器なんですけど~
値札が逆じゃないですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あははっ、なにを言ってるの?~
うちの優秀なスタッフが~
そんな初歩的なミスをするわけ…。▼~
:[ジョージ]|
うわ、本当だ―! 逆になってる!~
悪い、アンナさん!~
そこの少年の言う通りだ。▼~
:[イグナーツ]|
やっぱりそうでしたか。~
売れる前に気付いてよかったです。▼~
:[ジョージ]|
ありがとう、助かったよ。~
それにしても一目見ただけで~
よく値札が逆だとわかったな。▼~
:[イグナーツ]|
どちらもよい品ではありますが~
絵付けの繊細さが違いますから。▼~
個人的な意見を言うと…~
こちらの茶器はもう少し高くても~
いいんじゃないかと思います。▼~
あ、ごめんなさい!!~
つい差し出がましいことを…。▼~
:[ジョージ]|
いや、いいんだ。~
参考にさせてもらうよ。~
ありがとう。▼~
:(暗転)|
:[アンナ(覚醒)]|
さっきの子、すごかったわね。▼~
:[ジョージ]|
俺もびっくりしたよ。~
茶器の価値を見抜いただけでも~
驚きなのに…。▼~
質がいい絵の具だけを選んで買ったよ。~
若いのにすごい目利きだ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
うちにほしい人材だわ。~
今度会ったらスカウトしなきゃ!▼~
***B [#v5n348s9]
:[ラファエル]|
おお、イグナーツが~
言ってたのはこの店か!▼~
:[イグナーツ]|
はい。品揃えがとてもよいんです。~
ここならラファエルくんに合う~
鍛錬道具も見つかるはずです。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あー! この間の少年じゃない!~
いらっしゃい、待ってたのよ!▼~
:[イグナーツ]|
ボ、ボク…ですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
単刀直入に言うわ!~
あなた、この店で働いてみない?▼~
:[イグナーツ]|
ええ…?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ヴァイス・ブレイヴの務めもあるだろうし~
ヒマなときだけでもいいの。~
あなたの都合に合わせるわよ。どう?▼~
:[イグナーツ]|
急にそう言われても…。▼~
:[ラファエル]|
イグナーツ、困ってるんなら~
オデが代わりに断ろうか?▼~
:[ジョージ]|
いやー、悪い悪い!~
うちの店長があんたの~
目利きの才能に惚れ込んじまってな。▼~
次に店に来たらスカウトしようと~
手ぐすね引いて待ってたんだ。▼~
:[イグナーツ]|
…そうだったんですか。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あ、お給金のことなら~
心配しなくていいわよ!~
相場の倍は出すつもりだから!▼~
:[イグナーツ]|
あの…申し訳ないですがお断りします。~
今のボクには商売よりも~
やるべきことがあるので…。▼~
:[ジョージ]|
そうか。~
勝手なことを言って悪かったな。▼~
ところで、あんたの目利きは~
どこで磨いたものなんだい?~
もしかして天賦の才てやつか。▼~
:[イグナーツ]|
いえ、実家が商家なだけなんです。~
小さい頃から商品に囲まれて~
品物を細かく見るクセが付いたというか。▼~
:[ジョージ]|
なるほど、そういうことか。~
将来は家業を継ぐつもりなのかい?▼~
:[イグナーツ]|
いえ、実家は~
兄が継ぐことになっています。~
親はボクを騎士にしたいみたいで。▼~
:[ジョージ]|
き、騎士…? おっと失礼!~
少々イメージに合わなくてな…。▼~
:[イグナーツ]|
あはは、よく言われます。▼~
ボクとラファエルくんは騎士になるために~
ガルグ=マク大修道院の~
士官学校に通っていたんです。▼~
:[ラファエル]|
士官学校をちゃーんと卒業できれば~
商人の子でも騎士になれるからな!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ん? そちらの大きい人も~
出身は商家だったりするの?▼~
:[ラファエル]|
おう! オデも実家は商家だったぞ。▼~
:[イグナーツ]|
ボクとラファエルくんは~
幼馴染みなんです。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
…じゃあ、イグナーツと同じくらいの~
目利きと商才の持ち主だったり…?▼~
ラファエルに質問してもいい?~
もしあなたがこの店の店長になったら~
どんなものを売りたい?▼~
:[ラファエル]|
オデが店長になったら…そうだなあ…~
筋肉をいじめる道具と美味しい食べ物で~
いっぱいにするぞ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そ、そう…▼~
:[ジョージ]|
ははは、目利きや商才ってやつは~
やっぱり人それぞれってわけか!▼~
***A [#c483ynai]
:[ローレンツ]|
イグナーツ君が言っていたのは~
この店かい?▼~
ほほう…無骨な店構えにしては~
いい茶器が揃っているじゃないか!▼~
:[イグナーツ]|
ええ。ローレンツくんなら~
わかってくれると思ってました。▼~
:[ローレンツ]|
ここならグロスタール家の後継者たる僕に~
ふさわしい茶器が見つかりそうだ。▼~
どれどれ…ふむ…~
こちらもなかなか…。▼~
:[イグナーツ]|
ゆっくり選んでください。~
ボクは画材を見てますから。▼~
:[ジョージ]|
誰かと思えばイグナーツか。~
いらっしゃい。▼~
:[イグナーツ]|
こんにちは、ジョージさん。~
新しい画材は入荷してます?▼~
:[ジョージ]|
ああ、これなんかどうだ?~
霧の森で見つかった鉱石から作った~
青い絵の具なんだが。▼~
:[イグナーツ]|
わあ! すごく発色がいいですね!~
今日はこれを頂けますか?▼~
:[ジョージ]|
毎度あり。それにしても…~
騎士になろうって割には~
いつも画材ばっかり見てるな。▼~
:[イグナーツ]|
……。▼~
たしかに騎士らしくないですね。~
あっ! そろそろ訓練の時間です。~
戻って準備しなきゃ…。▼~
:[ローレンツ]|
僕はもう少し見ていくよ。~
先に行ってくれたまえ。▼~
:[イグナーツ]|
はい! じゃあ、またあとで。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
……。▼~
:[ジョージ]|
どうしたんだ、アンナさん?~
なんか難しい顔してるけど。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
彼、本当に騎士になりたいのかしら?~
私にはそう見えないんだけど…。▼~
:[ローレンツ]|
…口を挟むようで失礼。~
騎士になりたいという彼の話は~
ウソではないよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうなの?▼~
:[ローレンツ]|
だが、本心ではないというのが~
正直なところなのだろう。▼~
彼が本当になりたいもの…~
それは画家なのだ。▼~
:[ジョージ]|
画家ね…そっちのほうが~
しっくり来るよなあ。▼~
:[ローレンツ]|
数々の名画を知る僕から見ても~
イグナーツ君は歴史に名を残す~
画家になる才能を持っている。▼~
だが、親の望みも叶えてやりたい。~
その想いから、画家になりたいと~
言い出せずにいるのだろう。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
なるほどね…。▼~
:[ローレンツ]|
以前、「絵も描ける騎士になればいい」と~
彼に提案したこともあるのだが…。▼~
現実問題として騎士も画家も~
片手間でなれるようなものではない。▼~
自分で言っておいてなんだが~
なかなか解決しない悩みなのだろう…。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
それってそんなに難しい話かしら?~
ヴァイス・ブレイヴには~
絵を描く騎士が何人かいるわよ。▼~
:[ローレンツ]|
なっ、そんな稀有な人材が!?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
もしかしたら~
イグナーツの力になれる英雄が~
いるかもしれないわね。▼~
***S [#egf6iy4v]
:[イグナーツ]|
はぁ、はぁ…!~
攻撃をしのぐので精一杯です。~
ありがとうございました!▼~
:[フォルデ]|
はじめて稽古をつけたときに比べて~
だいぶマシになってきたよ。▼~
:[イグナーツ]|
そうでしょうか?▼~
:[フォルデ]|
ああ、自信を持ちなって。~
さて、今度は描くか!▼~
:[イグナーツ]|
はい! 画帳は~
持ってきてあります。▼~
:[フォルデ]|
ほら、あっちを見てみろよ!~
描くにはもってこいの題材だ。▼~
:[イグナーツ]|
太陽に、空を渡る鳥の群れ。~
綺麗だ…。▼~
:[フォルデ]|
じゃあさっそく…。▼~
:[ロサード]|
おっ! いたいたー!~
フォルデ! イグナーツ!▼~
:[イグナーツ]|
あっ、ロサードさん。▼~
:[フォルデ]|
今日の訓練は終わりだよ。~
ちょうど剣を~
絵筆に持ち替えたところさ。▼~
:[ロサード]|
オレも一緒に描いていーい?▼~
:[イグナーツ]|
はい、もちろんです!▼~
:(暗転)|
:[イグナーツ]|
あの…フォルデさん、ロサードさん。▼~
騎士をやりながら絵を描き続けるのは~
大変ではありませんか?▼~
絵を描く暇があったら訓練しろとか~
いろいろ言われませんか?▼~
:[フォルデ]|
そんなの気にする必要はないだろ。~
戦場で活躍すれば問題ないよ。▼~
それでも小言を言われるなら~
「絵は戦場の記録に役立つ」とでも~
言っておけばいいんだよ。▼~
:[ロサード]|
そうそう。活躍すれば問題なし。~
それに、自分が素敵だと思ったものは~
描き残さずにはいられないからねー。▼~
例え誰かに何か言われても、~
オレは絵を描くのが大好きだから~
やめないよー!▼~
:[イグナーツ]|
大好きだから…やめない…。▼~
:[ロサード]|
イグナーツも絵が好きでしょー?~
それなら、どんなことがあったって~
絶対に描き続けたほうがいいよ!▼~
:[イグナーツ]|
フォルデさん、ロサードさん。~
励ましてくれてありがとうございます。~
ボクも…このまま頑張ってみます!▼~
:[フォルデ]|
お、いい笑顔だな!▼~
:[ロサード]|
あ、イグナーツ、ストップ!~
表情そのままキープ!▼~
:[イグナーツ]|
えっ!?▼~
:[ロサード]|
そのかわいい笑顔をスケッチしたいから~
笑ったままでいてー!▼~
:[イグナーツ]|
こ、これでいい…ですか?▼~
:[ロサード]|
ありがとう! 最高にかわいい!~
そのまま、そのままじっとしてて―!▼~
:[イグナーツ]|
うう、わかりました…。▼~
:(暗転)|
:[アンナ(覚醒)]|
よかったわ。絵を描く者同士~
仲良くやれてるみたいね。▼~
:[ローレンツ]|
お手本になる先輩が出来たようだ。~
彼らを紹介してくれて、礼を言うよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
お礼を言うのはこっちのほうよ。~
これで絵の具がますます売れそうだし。~
いやー、いいお得意様ができたわね!▼~
**光と闇を御す魔匠 リシテア [#f593b3az]
***C [#fg6539mv]
:[ローレンツ]|
ラファエル君、イグナーツ君。~
少しいいかな?▼~
:[ラファエル]|
どうしたんだ、ローレンツくん。~
もう飯の時間か?▼~
:[ローレンツ]|
君はなにを言ってるんだ…。~
さっき昼食を食べたばかりだろう?~
そうじゃなくてだな…。▼~
:[イグナーツ]|
なにか相談ごとですか?▼~
:[ローレンツ]|
その通り。話が早くて助かるよ。~
実は気になっていることがあってね。~
君たちの意見を聞きたいのさ。▼~
:[イグナーツ]|
ボクたちでよければ。▼~
:[ラファエル]|
オデも構わねえぞ。▼~
:[ローレンツ]|
昨日、ふと考えたのだよ…。~
僕たちはどれだけヴァイス・ブレイヴの~
役に立てるのだろうか、と…。▼~
知っての通り、このアスク王国には~
さまざまな異界から~
たくさんの英雄が集まっている。▼~
栄光あるグロスタール家の後継者たる~
この僕や、その学友である君たちが~
彼らに劣っているとは思わない。▼~
だが、実戦経験となると話は別だ。~
いまだ学生でしかない僕たちが~
彼らほど活躍できるだろうか?▼~
:[イグナーツ]|
そこはボクも気になっていました…。~
百戦錬磨の英雄のみなさんと一緒にいると~
やっぱり気後れしちゃいますね。▼~
:[ラファエル]|
たしかに、ここには~
強え英雄がたくさんいるからなあ。▼~
:[リシテア]|
なにを話しているのかと思ったら…。▼~
:[ローレンツ]|
む、リシテア君もそこにいたのか。▼~
:[リシテア]|
話は聞かせてもらいました。~
わたしも意見していいですか?▼~
:[ローレンツ]|
もちろんだ。伺おう。▼~
:[リシテア]|
今の自分が実力不足だと思うなら~
この世界で成長すればいい。~
たったそれだけのことですよ?▼~
どんな偉大な英雄だって~
最初は右も左もわからない新米です。▼~
敬虔が足りなければ努力で補えばいい。~
向上心があれば、必ず追いつけます。▼~
:[ローレンツ]|
ふふっ…なるほど…。~
ははは…はーっはっはははは!~
たしかに君の言う通りだ!▼~
この僕としたことが~
些細な悩みに囚われていたようだ。▼~
:[イグナーツ]|
敬虔が足りないなら努力で補えばいい…。~
単純ですが、~
これ以上ないほどの真理ですね。▼~
:[ラファエル]|
オデもリシテアさんに賛成だ。~
難しく考える必要はねえよ。▼~
:[ローレンツ]|
うむ。さっそく明日、我々が偵察任務に~
志願しようじゃないか!~
リシテア君もいっしょに行くかい?▼~
:[リシテア]|
わたしは行けないわ。~
その…ちょっと忙しいから…。~
明日は頑張ってください。▼~
:(暗転)|
:[リシテア]|
……。▼~
焦らずに地道に経験を積みなさい。~
あんたたちには時間があるから。~
わたしと…違って…。▼~
:[エイル]|
……。▼~
***B [#gj49684i]
:[リシテア]|
ううむ…。▼~
異界の書物を見ても~
フォドラの紋章のような存在は~
見つかりませんね。▼~
でも、きっとどこかにあるはず。~
その謎を解明できる糸口も…。▼~
もっとたくさんの本を調べれば~
絶対どこかに…きゃっ!?▼~
:(白く光る)|
:[エイル]|
……。▼~
:[リシテア]|
ご、ごめんなさい!~
本をたくさん抱えていたから~
前が見えなくて…。▼~
:[エイル]|
気にしないで。私も不注意だったから。~
本を拾うのを手伝うわ。▼~
:[リシテア]|
あ、ありがとうございます…。▼~
:[エイル]|
ずいぶんと熱心に~
調べ物をしているみたいね。▼~
昨日もずっと図書室に~
こもりきりだったようだし。~
無理して身体を壊さないようにね。▼~
:[リシテア]|
お気遣いありがとうございます。~
でも、怠けてはいられないんです。▼~
:[エイル]|
それは…~
あなたに時間がないから?▼~
:[リシテア]|
ど、どうしてそれを!?▼~
:[エイル]|
ごめんなさい。~
あなたが学友たちと話しているのを~
立ち聞きしてしまったの…。▼~
立ち去るとき、あなたは~
自分に残された時間はない…~
そう、つぶやいていた。▼~
よければ…~
話を聞かせてもらえるかしら?▼~
:[リシテア]|
…言葉通りの意味です。▼~
わたしの身体は~
ある理由で長生きできなくなりました。~
むしろ、いつ倒れてもおかしくない。▼~
だから…だからわたしには…。~
休む暇は一瞬たりともないのです。▼~
:[エイル]|
……。▼~
***A [#zf49yoy6]
:[エイル]|
…こっちよ。~
この坂を登れば目的の場所。▼~
:[リシテア]|
はぁ…はぁ…。~
歩き疲れて足が棒みたいです。▼~
:[エイル]|
もうすぐ着くわ…。▼~
:[リシテア]|
こんな場所…~
本当にわたしに必要なものがあるんですか?~
なにも見当たりませんが…。▼~
:[エイル]|
こちらへ…。▼~
:[リシテア]|
ま、まだ丘を登るんですか?
~
ええい、わかりましたよ!~
こうなったら最後まで付き合います。▼~
:(暗転)|
:[リシテア]|
……!?▼~
なんて綺麗な景色…。~
それに風が気持ちいいです。~
草木の匂いがこんなにするなんて。▼~
で、ここからどこへ向かうんです?~
わたしに必要なものって…。▼~
:[エイル]|
…ここよ。▼~
:[リシテア]|
えっ?▼~
:[エイル]|
…あなたをこの丘に連れてきたかったの。~
私のお気に入りの場所だから。▼~
:[リシテア]|
…エイル王女。~
どういうつもりでしょうか?~
わたしには…時間がないのです。▼~
:[エイル]|
…騙したみたいでごめんなさい。▼~
でも、死に追い立てられて~
自分が見えなくなっている~
あなたを見過ごせなかったから…。▼~
:[リシテア]|
わたしが…自分を見失っていると?▼~
:[エイル]|
覚えがないのね?~
手鏡を貸してあげるから~
自分の顔をよく見て…。▼~
薄暗い図書館ではなく~
明るい日差しに映る~
あなたの顔はどう見えるかしら?▼~
:[リシテア]|
……。~
少々不健康、ですかね。~
やつれているというか…。▼~
:[エイル]|
あなたは時間がないと言って~
寝食を忘れ、研究に没頭していた…。▼~
身体を労わるべきときに~
労わらないままでいると…~
死の足音はすぐそばまでやってくる。▼~
あなたは気付かぬうちに自分自身で~
死の淵へ吸い寄せられていたのよ。▼~
:[リシテア]|
……。~
悔しいけど、エイル王女の~
言う通りみたいですね。▼~
死を恐れて無理をすれば~
それだけ死に近付いていく。▼~
そんな当たり前のことに~
気付かないなんて…。~
わたし、どうかしていたみたいです。▼~
:[エイル]|
死は誰にとっても恐ろしいものよ…。~
正常な判断力を失うのは~
仕方がないこと…。▼~
でも、死に追い立てられても~
自分を見失わずに~
恐怖に打ち勝った人たちもいる…。▼~
:[リシテア]|
それって…~
ヴァイス・ブレイヴの英雄ですか?▼~
:[エイル]|
アルフォンス王子やシャロン王女よ。▼~
かつて死の王ヘルと戦った~
アルフォンス王子たちは…。▼~
絶対に生き抜くという強い意志で~
死の恐怖をねじ伏せた。▼~
死ぬことを考えない。~
必ず未来があると信じ~
希望を武器に戦ったのよ。▼~
:[リシテア]|
……。▼~
:[エイル]|
…私はあなたにも~
死の恐怖に打ち勝って欲しいの。▼~
怯えながら生きながらえるのではなく~
絶対に生き延びるという意思の力で。▼~
***S [#qret05bm]
:[リシテア]|
エイル王女!▼~
:[エイル]|
こんにちは、リシテア…。~
今日は顔色がいいわね。~
それが本来のあなたなのかしら。▼~
:[リシテア]|
先日はありがとうございました。~
散歩から帰ったあと~
久々にゆっくり眠れました。▼~
次の日の朝、~
憑き物が落ちたように~
頭もすっきりしてて…。▼~
一瞬の暇も惜しいと~
閉じこもって不健康になるなんて、~
ほんとバカみたいです。▼~
:[エイル]|
ふふ…。~
だいぶ元気になったようね。▼~
:[リシテア]|
そうそう、聞いてください。▼~
わたし、思い切って身体のことを~
ヴァイス・ブレイヴの賢者たちに~
相談してみたんです。▼~
解決方法を一緒に探してくれて~
光明が…見えてきたような気がします。▼~
:[エイル]|
それはよかった…。~
私も出来る限り、協力するわ。▼~
:[イグナーツ]|
あ、リシテアさんにエイル王女!~
こんにちは。▼~
:[ローレンツ]|
エイル王女とリシテア君か。~
珍しい組み合わせだな。▼~
:[ラファエル]|
オデたちはこれから~
食堂で昼飯を食うんだ!▼~
:[ローレンツ]|
僕としては~
もう少し遅い時間のほうが~
席が空いていて好ましいのだが…。▼~
:[ラファエル]|
なに言ってんだ、ローレンツくん!▼~
のんびりしてたら~
食いもんがなくなっちまう!~
早く行こう!▼~
:[イグナーツ]|
ごめんなさい、リシテアさん。~
忙しいのに呼び止めちゃって。▼~
:[リシテア]|
大丈夫です! それより…~
わたしもご一緒していいですか?▼~
:[ローレンツ]|
もちろん構わないが…。~
一緒に来たがるなんて珍しいね。▼~
:[リシテア]|
今日はたくさん食べたい気分なんです。▼~
:[ラファエル]|
お。いいな!~
じゃあ、みんなで大食い勝負しようぜ!▼~
:[リシテア]|
今日は行けそうな気がします。~
負けませんよ。▼~
:[ローレンツ]|
ね、念のため確認するが~
その大食い勝負には~
僕も参加しなければならないのかね?▼~
:[イグナーツ]|
ははは…どうやら~
そういう流れみたいですよ。▼~
:[エイル]|
私も見守らせてもらうわ。▼~
:[ローレンツ]|
エイル王女の御前となると、~
無様なところは見せられないな。▼~
:[リシテア]|
じゃあ早く、食堂に向かいましょう。▼~
…みんなには時間があるのにわたしは…~
いつからそんなふうに~
思い込んでいたんだろう…▼~
…わたしにも時間がある。~
成長し、前に進む時間が…▼~
…これからもわたしは精一杯生きる。~
死から逃げるのではなく~
希望をこの手で掴むために…▼~
**レスターの野獣 ラファエル [#fe59hbj9]
***C [#vr83ybe0]
:[ラファエル]|
はぐっ、むぐっ、ばくっ…もぐもぐ…~
ぷはー! この城の飯は最高だなあ!▼~
どれを食っても、ものすごくうめえ。~
さあて、次はなにを食おうかなあ。▼~
:[シャロン]|
すごい食べっぷりですね、ラファエルさん。▼~
:[ラファエル]|
おお、シャロン王女!~
こんなにうまい飯を出す食堂があって~
オデはとっても幸せだよ!▼~
:[シャロン]|
ふふっ!~
美味しそうに召し上がるから~
わたしまでお腹が減ってきちゃいそうです!▼~
:[ラファエル]|
美味しそうもなにも~
本当にとんでもなくうめえからなあ。~
まだまだ食いまくるぞお!▼~
:[シャロン]|
食堂でのお食事もいいですけど~
アスク王国には美味しいものが~
いろいろあるんですよ?▼~
最近は異界の料理も増えていますし~
もう両手じゃ数えきれないほど~
美味しい料理ばかりで!▼~
:[ラファエル]|
もぐもぐ…むぐぐ…ごくん!~
この世界にはそんなにたくさん~
うまいもんがあるのかっ!?▼~
:[シャロン]|
ありますよ!~
試しに今度、お店に~
行ってみてはいかがですか?▼~
:[ラファエル]|
それはいい考えだな!~
よし、イグナーツも誘ってみるか!▼~
せっかく召喚されたんだから~
アスク王国で一番うまいものを~
食わなくちゃいけねえな!▼~
***B [#zx9t59yi]
:[ラファエル]|
それとそれ…ああっ!~
その丸っこいのもうまそうだな!~
あとは、そいつとそいつと。▼~
:[イグナーツ]|
あいかわらず、すごい食欲ですね。~
食べ物を端から端まで~
全部買うつもりですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ウソでしょ。一人のお客さんに~
食料品、全部買い占められるなんて…。▼~
:[ラファエル]|
この店はすげえな!~
うまい食い物がこんなにたくさん!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
食べものばかりじゃないわよ。~
武具や雑貨にいたるまで~
品揃えには自信あるからね!▼~
:[ラファエル]|
おお! 見たことがない~
珍しい物もいろいろあるもんなあ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
(これは上客になってくれそうね)▼~
うん、気に入った!~
まとめ買いしてくれたからおまけするわ。~
毎度あり!▼~
:(暗転)|
:[ラファエル]|
もぐ、むぐ…こいつはうめえなあ。▼~
:[イグナーツ]|
もう食べてるんですか?~
部屋まで我慢してくださいよ。▼~
:[ラファエル]|
アスク王国には~
うめえもんがたくさんあるってのは~
本当なんだなあ。▼~
ばくっ…ああ、こっちのも最高だ!~
歯ごたえあるのも柔らかいのも~
甘いのもしょっぱいのも全部うめえ!▼~
うん、たしかにうめえ。~
うめえけど…。▼~
:[イグナーツ]|
なんだか物足りなさそうですね。~
ひょっとして量が少なかったですか?▼~
:[ラファエル]|
そんなことねえよ。~
ただ、妹…マーヤにも~
食わせてやりたくなってなあ…。▼~
:[イグナーツ]|
なるほど。妹思いの~
ラファエルくんらしいですね。▼~
でも、持って帰るのは難しいと思うので~
代わりにラファエルくんがたくさん食べて~
感想を土産話にするのはどうですか。▼~
:[ラファエル]|
そうだよなあ。~
いつ帰れるか、わかんねえからなあ。▼~
よーし、たくさん食って~
味をしっかり覚えとくぞ!▼~
***A [#vrm9y3b8]
:[シャロン]|
うーん、思ったより~
荷物が増えちゃいました…。▼~
:[ラファエル]|
おっ、シャロン王女じゃねえか。~
この前はありがとうなあ。~
おかげでうめえもんを食えたよ!▼~
:[シャロン]|
あはは、それはなによりです。▼~
:[ラファエル]|
そのおっきな荷物はどこかへ運ぶのか?▼~
:[シャロン]|
近くの村に薬と食材を運ぶんですけど~
荷物が大きくなっちゃいまして…。▼~
:[ラファエル]|
オデも手伝おうか?~
力には自信があるんだ。▼~
:[シャロン]|
そんなの申し訳ないですよ!▼~
でも、今から向かう村には~
名物の肉料理がありましたね…。▼~
:[ラファエル]|
なに!? 肉料理!~
ぜってえに手伝うぞっ!!▼~
:[シャロン]|
じゃあ、村に着いたら~
お料理を出してもらえないか~
村の人たちにお願いしてみますね。▼~
:[ラファエル]|
ありがてえ!~
やる気出てきたぞお!▼~
:(暗転)|
:[ラファエル]|
もぐ、ばく…う、うめえっ!~
なんてうめえ肉料理なんだ!▼~
:[シャロン]|
村をあげての大歓迎ですね!~
ラファエルさんのおかげで~
たくさん物資を運べましたし。▼~
:[ラファエル]|
うめえ…うめえなあ…。~
もぐもぐ…。~
……。▼~
:[シャロン]|
あれ? 急に黙ってどうされました?~
もしかして量が足りなかったとか。▼~
:[ラファエル]|
いや、そんなことねえぞ。~
なんかイグナーツにも~
似たようなことを聞かれたなあ。▼~
物足りねえわけとは違うけど~
なにかが足りねえというか…。▼~
うーん、なんだ?~
なにが足りねえんだ?~
オデ、わからねえぞ…。▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
あれ? なにやら騒がしいですね。~
なにかあったのでしょうか…~
ちょっと話を聞いてきますね。▼~
:[ラファエル]|
うーん、味も言うことなしだし~
量もいっぱいあんのに~
なにが足りねえんだろ…。▼~
:[シャロン]|
た、たた、大変ですよ、ラファエルさん!▼~
:[ラファエル]|
どうした、シャロン王女?~
ひょっとしてオデが食い過ぎたから~
食料庫が空っぽになったのか?▼~
:[シャロン]|
ち、違います! この村を狙う~
盗賊の集団が現れたそうです!▼~
***S [#e32j9q90]
:[シャロン]|
盗賊の好きにはさせませんよ!~
やあっ!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
せえいっ!!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
…倒しても倒してもキリがない。~
敵が多すぎます!▼~
:[ラファエル]|
シャロン王女、あぶねえ!~
でぇぇいっ!!▼~
:(白く光る)|
:[シャロン]|
わわっ、ありがとうございます!▼~
:[ラファエル]|
大丈夫か?~
油断も隙もねえってやつか。▼~
:[シャロン]|
ラファエルさん、気を付けてください!~
後ろに敵が!▼~
:[ラファエル]|
うおおっ!? やられる!?▼~
:[イレース]|
えいっ…。▼~
:(白く光る)|
:[イレース]|
それーっ。▼~
:(白く光る)|
:[ラファエル]|
味方か!? た、助かった…。▼~
:[エルフィ]|
てやあっ!▼~
:(白く光る)|
:[リンカ]|
逃がさんぞ、盗賊ども!▼~
:(白く光る)|
:[イングリット]|
ご無事ですか、二人とも!▼~
:[ラファエル]|
みんな、助けに来てくれたのか!?~
イングリットさんまでいるじゃねえか!▼~
:[シャロン]|
ラファエルさん、今が好機です!~
このまま押し返しましょう!▼~
:[ラファエル]|
おう! オデらの力で~
うまい料理を食わせてくれた~
村の人たちを守るぞ!▼~
:(暗転)|
:[シャロン]|
みなさんのおかげで盗賊を退治できました。~
名物の肉料理はまだまだあるから~
どんどん食べてくださいとのことです!▼~
:[イレース]|
もぐもぐ…美味しい…。~
もう少しでお腹が減りすぎて~
倒れてしまうところでした…もぐもぐ。▼~
:[エルフィ]|
ええ、本当に…もぐもぐ…。▼~
:[ラファエル]|
さっきは本当に助かったぞ!~
いいところに来てくれたな!▼~
:[シャロン]|
ところで、みなさんはどうして~
この村の近くに来ていたんですか?▼~
:[リンカ]|
久しぶりにこの村の~
肉料理を食いたいと思ってな。▼~
:[イレース]|
それで大盛り軍団で遠征したら~
ちょうど盗賊が…もぐもぐもぐ。▼~
:[シャロン]|
そうでした! ここにいるのは~
ヴァイス・ブレイヴきっての食いしん坊…~
大盛り軍団のみなさんですもんね!▼~
:[イングリット]|
もぐもぐもぐ…美味しい…。▼~
:[ラファエル]|
本当にうめえよなあ!~
いくらでも食えちまうよ!▼~
:[エルフィ]|
もぐもぐ…それにしても運がよかった。~
一歩間違えば…もぐ…盗賊達のせいで~
この料理にありつけないところだった。▼~
:[リンカ]|
あれっ? あたしの肉料理がない!~
イングリットの前で油断すると~
いつの間にか肉がなくなってしまうな…。▼~
:[イングリット]|
失敬な。私じゃありませんよ!?▼~
:[イレース]|
まあまあ落ち着いて…。~
料理への感謝を忘れず、~
静かに食べましょう。▼~
:[エルフィ]|
…犯人がわかってしまった…▼~
:[ラファエル]|
うめえ! うめえなあ! んん…?~
さっきよりも料理がうまく感じるぞ!▼~
……。~
そうか、みんなで一緒に食うから~
飯がうまく感じるんだな!▼~
大勢で食えば、どんな料理だって~
とびきりうまくなるんだ!▼~
:[シャロン]|
みんなの笑顔が、お料理を~
美味しくするのかもしれませんね。▼~
:[ラファエル]|
ようし! もっともっと~
アスク王国のうまい飯を食いまくるぞ!▼~
マーヤに美味しい土産話を~
たくさん持ち帰ってやらねえとな!▼~
**赤薔薇の貴公子 ローレンツ [#m49m36s6]
***C [#hn39xbf7]
:[ローレンツ]|
美しい君…~
しかしその佇まいはまだ蕾の如し。▼~
午後のひととき、僕のもとで~
その花を咲かせてみてはいかがかな。▼~
:[アテナ]|
……。▼~
:[ローレンツ]|
えー君だよ、そこの君。~
君に声をかけているのだが…。▼~
:[アテナ]|
アテナ、呼ばれたか?▼~
:[ローレンツ]|
アテナ君…実に素敵な名前だ。~
一緒にお茶でもどうかな?▼~
:[アテナ]|
喉、渇いてない。▼~
:[ローレンツ]|
ああ、いや…少しばかり~
君の話を聞いてみたいと思ったのだがね。▼~
:[アテナ]|
お前、会ったばかり。~
話すこと、特にない。▼~
:[ローレンツ]|
まったくもって正論ではある。~
だからこそお互いをよく知るために…。▼~
:[アテナ]|
アテナ、これから剣の修行、行く。▼~
:[ローレンツ]|
そ、そんな馬鹿な…。~
この僕が相手にもされないなんて。▼~
:[ヴィオール]|
いやあ、惜しかったね。~
素敵な誘い文句だったのに。▼~
:[ローレンツ]|
うっ!? 今のやりとりを…?~
恥ずかしい姿をお見せしました…。▼~
:[ヴィオール]|
恥ずかしいどころか~
君の振る舞いは実に優雅だったよ。~
せっかくだ、次は私が誘ってみよう。▼~
そこを行く美しき君よ!~
どうか歩みを止めてはくれまいか。▼~
:[アテナ]|
? アテナ、呼ばれたのか?▼~
:[ヴィオール]|
おお、なんと麗しき声!~
その姿は咲き誇る大輪の花にも似て…。▼~
:[アテナ]|
異国の言葉、難しい。~
アテナ、もう行く。▼~
:[ヴィオール]|
き、君!? 待ちたまえ!~
ううむ、この私がこうもあっさりと~
フラれてしまうとは…。▼~
:[ローレンツ]|
はは、お互い残念でしたね。~
このような一日もありましょう。▼~
:[ヴィオール]|
うむ、いかに貴族的に振る舞っても~
人の心を掴むのは難しく~
それでいて面白くもある。▼~
:[ローレンツ]|
なるほど。引き際も見事ですね。~
あなたは…▼~
:[ヴィオール]|
ヴィオールだ。そういう君は~
先日フォドラから召喚された~
士官学校の学生だったね?▼~
:[ローレンツ]|
ローレンツ=ヘルマン=グロスタールです。~
よければ、お茶でもご一緒しませんか?▼~
***B [#hte704en]
:[ヴィオール]|
麗しき女性と一緒に~
貴族的にお茶を飲むつもりだったが~
こうした時間も悪くないものだな。▼~
:[ローレンツ]|
あいにく男性ではありますが~
これはこれで趣があるというものです。~
ところで…。▼~
:(暗転)|
:[ローレンツ]|
なるほど、ヴィオールさんは~
ヴァイス・ブレイヴでも古参なのですね。▼~
:[ヴィオール]|
そうだね。~
アスク王国に召喚されて~
かなりの年月を過ごしているな。▼~
この国はいまだ救いを求めている。~
求められれば手を差し伸べるのが~
貴族的な振る舞いと言えよう。▼~
:[ローレンツ]|
素敵な考え方ですね。~
民を守ることは貴族の義務であり責務。▼~
フォドラの貴族である~
グロスタール家に生まれた僕は~
そのために士官学校で学んだのです。▼~
:[ローレンツ]|
守るべき領民がいる…~
それは貴族的に羨ましい話だ。~
今の私には叶わぬ夢でもある。▼~
:[ローレンツ]|
あなたに守るべき民はいないのですか?▼~
:[ヴィオール]|
いや、そうだな…。~
私は守るべき民を捨てて~
逃げ出した男なのだよ。▼~
***A [#tm495720]
:[ヴィオール]|
うむ、城の中庭で飲むお茶は~
実に貴族的で優雅な味わいだな。~
おや…?▼~
:[ローレンツ]|
こちらにいらしたのですね、~
ヴィオールさん。▼~
実は先日の言葉が気になって~
あなたを調べさせてもらいました。▼~
:[ヴィオール]|
ほう、私のことを…。~
なにか興味深い話でもあったかな?▼~
:[ローレンツ]|
あなたの祖国は、~
勢力を拡大する大国を前に~
侵略の危機にあったそうですね。▼~
家臣たちには戦わずして散るをよしと~
しない者も多かった。▼~
そのような状況で、~
あなたは守るべき民と領土を捨て~
イーリス聖王国に亡命してしまった…。▼~
:[ヴィオール]|
恥ずかしながら君の言う通りだよ。▼~
:[ローレンツ]|
貴族的な振る舞いを重んじるあなたが~
自ら進んで亡命したのは…。▼~
きっと民や家臣を犬死にさせまいとする~
苦渋の決断だったのではありませんか?▼~
:[ヴィオール]|
ふむ、物は言いようだね。~
私が逃げ出したことに変わりはないさ。▼~
:[ローレンツ]|
イーリス聖王国に亡命したあなたは~
国を捨てた貴族という~
汚名を着る道を選んだ。▼~
守るべき存在のために名誉を捨てる…~
まさしく貴族的な決断と~
言えるでしょう。違いますか?▼~
***S [#gme9wynd]
:[ヴィオール]|
やけに事情に詳しいなと思ったら~
どこぞのお節介な竜騎士が~
口を滑らせたのかな?▼~
だが、買い被りすぎだ。~
仮にその話が事実だとしても~
どう捉えるかは、人それぞれだよ。▼~
……。~
お茶が冷めてしまったようだ。~
淹れ直さなければならないな。▼~
:[ローレンツ]|
すみません、話が長くなってしまって…。~
よろしければ僕にも一杯~
ご馳走していただけますか?▼~
:[ヴィオール]|
構わないが、私のハーブティーが~
君の口に合うだろうか。▼~
:[ローレンツ]|
ありがとうございます、いただきます。~
……。▼~
なるほど、その…野性味というか~
独特な風味がありますね…。▼~
:[ヴィオール]|
言葉を選んでいるのだろうけど~
決して美味ではないだろう?▼~
なにしろ、このお茶はその辺りの~
野草を煎じたものだからね。▼~
:[ローレンツ]|
ど、どうりで…。▼~
:[ヴィオール]|
ヴァイス・ブレイヴの給金はあるが~
日々の暮らしに困る民を見かけると~
助けない訳にもいかなくてね…。▼~
ゆえに、私の懐はいつも寂しいのだよ。~
粗末なお茶しか出せず、申し訳ない。▼~
:[ローレンツ]|
いえ、どんな状況にあっても~
優雅にお茶を楽しむその気概こそが~
貴族的と言えるのかもしれません。▼~
それに、このお茶もこう…~
どこか喉に引っかかる味わいが~
癖になるというか…。▼~
:[ヴィオール]|
お気遣いありがとう。~
ローレンツくんのその優しさこそが~
私には貴族的に思えるね。▼~
:[ローレンツ]|
いえ、こちらこそ。~
僕もヴィオールさんに貴族の心構えを~
学ばせてもらうつもりです。▼~
:[ヴィオール]|
ふふっ、ヴァイス・ブレイヴには~
さまざまな異界の貴族がいる。~
彼らとの交流もよい刺激になると思うよ。▼~
:[ローレンツ]|
願ってもないことです。~
僕もアスク王国での出会いを通じて~
もっと成長したいと思っています。▼~
あなたの言葉を借りるなら…~
貴族的に、ですかね。▼~
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