[広告]
章別会話/重なりゆく心
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
[[章別会話]]
*重なりゆく心 [#zcf9d9ca]
#contents
**重なりゆく心 [#pd6e6454]
***オープニング [#ffeb1e7b]
:[シャロン]|
えっと、~
お城の施設についての説明は、~
これで全部になります!▼~
ほかにもわからないことがあったら、~
わたしに遠慮なく~
声をかけてくださいね。▼~
:[ティバーン]|
いろいろ気を遣ってもらって悪いな。~
何かあったら相談させてもらおう。▼~
:[リアーネ]|
ありが…と……。よ…しく。▼~
:[シャロン]|
はい!~
こちらこそよろしくお願いしますね!~
それでは、失礼します。▼~
:[ニケ]|
ふふ…アスク王国の王女自ら~
城の中を案内してくれるとは~
何とも気さくなことだ。▼~
:[ティバーン]|
ああ。~
どっかのベオクの大国とは違って~
風通しは良さそうだな。▼~
:[ニケ]|
アスク王国…~
なかなかに気に入ったぞ。▼~
ここは実に面白い、興味深い。~
さまざまな世界からきた英雄たちが~
一堂に会しているのは実に壮観だ。▼~
女王としてではなく戦士の血が騒ぐ。~
つい力比べを挑んでみたくなるな。▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
:[ティバーン]|
どうした、リュシオン?~
険しい顔だな、~
何か気になることでもあるのか?▼~
:[リュシオン]|
いえ、そういうわけでは…▼~
:[ニケ]|
では、そろそろ行こうか、鷹王。~
我らラグズの戦いぶり~
存分に見せてやるとしよう。▼~
***C [#v4a47bd6]
:[ティバーン]|
リュシオン、少しいいか?▼~
:[リュシオン]|
どうしました…?~
私の身体の調子なら…悪くないですよ。~
この国は水も空気もいい。▼~
:[ティバーン]|
…だが、この国は~
王族も民も皆ベオクだ。~
お前が気にしているのはそれか?▼~
:[リュシオン]|
ティバーン…~
お見通し、だったのですね。▼~
:[ティバーン]|
そりゃあ、な。▼~
:[リュシオン]|
私は神使サナキの謝罪を受け入れました。~
アイクたちのような、~
信頼に値するベオクがいることも知った…▼~
ですが、それで過去を忘れ、~
すべてのベオクとにこやかに笑顔を~
交わせるようになるわけではありません…▼~
頭で彼らを信じようとしても~
心の中で…あのときの光景が~
蘇ってくるのです。▼~
私たちの同胞を虐殺し…~
自分たちの勝手な都合で森を焼いた~
忌まわしい光景が…▼~
:[シャロン]|
…………▼~
:[ティバーン]|
シャロン王女?~
いつからそこに…▼~
:[シャロン]|
ご、ごめんなさい…~
立ち聞きするつもりは~
なかったのですが…▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
:[シャロン]|
あ、あのっ! リュシオンさん!~
ああ、飛んでいっちゃいました…▼~
:[ティバーン]|
悪いな、シャロン王女。~
リュシオン…鷺の民はニンゲンとの間に~
わだかまりがあってな。▼~
理性で許しても、心は許せない…~
未だ迷いがあるんだろう。~
許してやってくれ。▼~
:[シャロン]|
…い、いえ!~
立ち聞きしてしまったわたしが~
悪いんです、気にしてません!▼~
:[ティバーン]|
それより、何か用があって~
ここに来たんじゃないのか?▼~
:[シャロン]|
そうでした!~
実は王国の南にある港に~
敵軍が出没していて…▼~
海の上の戦いなら~
鳥翼族の右に出る者はいないと聞いて、~
力を貸して頂けないかと。▼~
:[ティバーン]|
面白そうだな。~
いいぜ、任せておけ。~
リュシオンには俺から話しておく。▼~
:[シャロン]|
はいっ、よろしくお願いします!▼~
***B [#l6f09738]
:[ティバーン]|
よし、行くぞ、野郎ども!~
リュシオンとリアーネは~
皆の支援を頼む。▼~
:[リュシオン]|
ティバーンも気をつけて。~
くれぐれも弓に注意を。▼~
:[ニケ]|
敵が動き出したようだ。~
では、楽しむとしよう…▼~
:[アンナ]|
よしっ、それじゃ私たちも行くわよ!~
物陰が多いから~
不意打ちに注意して!▼~
:[シャロン]|
了解です!▼~
:[ニケ]|
敵は頭数だけは多いようだな。~
しかし…我が牙の前では~
雑魚が何人いようと同じこと…!▼~
:[アルフォンス]|
…!~
な、なんて速さだ。~
あれが、ラグズの戦い…!?▼~
:[アンナ]|
さすがハタリの女王!~
私たちも負けてられないわね。▼~
:[リアーネ]|
みんな…がんば、て…▼~
:[リュシオン]|
リアーネ、前に出過ぎるな!~
敵がどこから出てくるか…▼~
:[リアーネ]|
…あ…っ……!▼~
:[シャロン]|
!?~
リアーネさんあぶないっ!~
…きゃぁっ!▼~
:[リアーネ]|
あっ…!?▼~
ああ…~
シャロ…ン…~
だいじょ…う…ぶ?▼~
:[シャロン]|
だ、大丈夫です…!~
敵はやっつけました…~
リアーネさんは…ケガしてませんか?▼~
:[リアーネ]|
ごめ…なさ…~
わたし…かばって…▼~
:[リュシオン]|
!~
シャロン王女…~
……っ…酷い怪我を……▼~
どうしてあんな危険な真似を…?~
下手をすれば、あなたの命が…▼~
:[シャロン]|
どうしてって…~
えっと、よくわからないです。▼~
だ、だって、~
仲間を助けるのに~
理由なんてないですよね?▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
:[アンナ]|
シャロン、よくがんばったわ。~
あとは私たちに任せて。▼~
:[シャロン]|
は、はい…▼~
:[リアーネ]|
……シャロン……▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
仲間を助けるのに~
理由などない…か。▼~
***A [#wed21049]
:[リュシオン]|
シャロン王女…~
怪我の調子はどうだ?▼~
:[シャロン]|
あ、リュシオンさん…!~
わたしはもう大丈夫です!▼~
あの戦いのあと~
リアーネさんも毎日~
お見舞いに来てくれましたし…▼~
ニケさんからもケガにとっても~
よく効く薬草を頂いたんです。~
もう、いつでも戦えますよ!▼~
:[リュシオン]|
改めて…礼を言う。~
妹を助けてくれて~
本当に感謝している。▼~
結局…ベオクだラグズだと~
つまらないことにこだわっていたのは~
私のほうだったのだな…▼~
:[シャロン]|
?▼~
:[リュシオン]|
シャロン…改めて、頼めるだろうか。~
平和のために私も力になりたい。▼~
ヴァイス・ブレイヴといったか…~
その英雄たちの末席に…~
私も加えてくれないか。▼~
:[シャロン]|
もちろんですよ…!~
というかもうリュシオンさんは~
わたしたちの仲間ですから!▼~
リュシオンさんだけじゃなく~
ティバーンさんニケさん、~
そしてリアーネさんも!▼~
みなさんがピンチになったら~
わたしはそのたびに何度でも~
救っちゃいますからね!▼~
:[リュシオン]|
あまり無茶はしないで欲しいが…~
そうだな…▼~
今度は私たちが~
あなたたちを救ってみせよう。~
共に戦う、大切な仲間として…▼~
**大空の覇者 ティバーン [#x1852de6]
***C [#bb137e3e]
:[アルフォンス]|
ティバーン王、~
広間にいた英雄たちと~
歓談されていたようですが…▼~
:[ティバーン]|
ああ、驚いたぜ。~
ここにはベオクの王が大勢いる。▼~
:[アルフォンス]|
確かに…~
数々の異界から呼ばれるこの地では、~
王である英雄も少なくありません。▼~
:[ティバーン]|
元の世界でも、~
ラグズの王たちが~
話し合う場ってのがあった。▼~
種族を越えた国交を志す王、~
化石みたいに国を閉ざす王、~
隙あらば他国の首を狙う王…▼~
どいつもこいつも~
肝が据わった連中だったが、~
ここのベオクの王も同じだな。▼~
:[アルフォンス]|
だからこそ、~
彼らは王となり…~
英雄となったのでしょうね。▼~
:[ティバーン]|
王子…ってことは、~
お前もゆくゆくは~
王になる人間ってことだな?▼~
:[アルフォンス]|
はい。~
僕も学べたら…と思います。~
王たる者が持つべき心を。▼~
***B [#jb8edf13]
:[ティバーン]|
よう、ずいぶん熱心だな。~
そいつは?▼~
:[アルフォンス]|
これは、~
為政の何たるかを説いた書物です。~
王が広く国を治めるための…▼~
:[ティバーン]|
なるほどな…~
お前はどんな王になる?▼~
:[アルフォンス]|
僕が理想とする王ですか?~
そうですね…▼~
平和な国を築ける王…~
弱き者が虐げられず~
みんなが幸せに暮らせるような…▼~
あなたから見れば、~
甘いと思われるかもしれませんが…▼~
:[ティバーン]|
…いいや。俺のいた世界にも、~
お前のような志のベオクの王はいた。▼~
で、その道筋は見えているのか?▼~
:[アルフォンス]|
い、いえ…今は~
特務機関の一員として戦うことや~
学ぶべきことに精一杯で…▼~
将来の道筋は、~
まだはっきり見えていません。▼~
:[ティバーン]|
理想の国の形はいくらでもある。~
王が進むべき道を示せば~
民はその後をついてくる。▼~
:[アルフォンス]|
はい…心に刻んでおきます。▼~
***A [#u6e49255]
:[ティバーン]|
もしも、~
自国の民の命と~
他国の民の命を天秤にかけたら…か?▼~
:[アルフォンス]|
はい。~
そして選ばなかった命は~
失われるのだとしたら…▼~
:[ティバーン]|
俺なら迷うことなく~
自国の民の命を選ぶ。▼~
それが俺を信じてついてきてくれる~
民に応える方法だからだ。▼~
:[アルフォンス]|
王族として、自国の民の命を~
優先しなくてはいけない…~
守るべき義務があることもわかります。▼~
でも僕は…可能ならば~
どちらも救う道も探りたいです。▼~
自分の国の民だけではなく~
より多くの命が救われるような~
そんな道を…▼~
以前、あなたは教えてくれました。~
あなたの世界にも、~
僕のような志の王がいたと。▼~
その王は、例えば戦で…~
どのような道を取ったのでしょう?▼~
:[ティバーン]|
……。~
聞いた話だが、その王は…▼~
他国に攻め入られ、殺された。~
国は敗れ、民は苦しみを味わった…▼~
:[アルフォンス]|
…………▼~
:[ティバーン]|
お前も知ってるだろうが、~
綺麗事だけでは国は守れん。▼~
隙を見せれば、~
国を侵され、民を殺される…~
俺たちの民を…▼~
:[アルフォンス]|
…!~
もしかして、あなたの国も~
他国からの侵略を…?▼~
:[ティバーン]|
俺は民を守る。~
もう二度と…~
あんな真似はさせん…▼~
***S [#a2fed9d1]
:[ティバーン]|
…前に話した~
ベオクの王の話には~
続きがあってな…▼~
王は殺されたが、その後、~
先王の志を継ぐ~
新たな女王が立った。▼~
この女王ってのが、まったく、~
大した度胸の持ち主でな。▼~
大陸を揺るがすような動乱を~
向こうに回して…その女王は~
己の理想と民を守り抜いてみせた。▼~
:[アルフォンス]|
…そうだったのですね。~
なんだか、~
救われたような気持ちです。▼~
:[ティバーン]|
俺はフェニキスの王、~
フェニキスの民を守ることが~
俺の役目だ。▼~
だが、お前が守りたい民ってのは…~
どうやら途方もなく大きいらしい。▼~
それはお前が、~
数々の世界と交わるこの国で~
生まれたからかもしれんな…▼~
:[アルフォンス]|
確かに、そうかもしれません。▼~
僕はまだ…王としても~
ひとりの人間としても未熟ですが…▼~
掲げる理想にふさわしい~
自分になれるよう、~
多くを学ぶつもりです。▼~
:[ティバーン]|
ベオクってのは面白いもんだ。~
しばらく見ないうちに~
別人のようにでかくなる。▼~
お前がどんな王になるか…~
楽しみにしてるぜ。▼~
**麗しき歌姫 リアーネ [#o8eb50fd]
***C [#u8547278]
:[シャロン]|
…そうだったんですね。~
リアーネさんは、~
ずっと森で眠り続けて…▼~
:[アルフォンス]|
セリノスの鷺の民は本来、~
古代語を母国語としていた。~
だから…▼~
:[リアーネ]|
わたし…もっと…~
はなし、たい…▼~
エリンシアさま…や、~
アルフォンス、シャロン、~
アンナ…たいちょ…▼~
エクラ…とも~
おはなし…たい…▼~
:[シャロン]|
そうですよね、そうすれば~
もっとみんなと仲良くなれます。▼~
よしっ! わたしたちに任せてください!~
リアーネさんの~
お勉強に付き合いますよ!▼~
:[アルフォンス]|
そうだね、僕も協力しよう。~
そのほうがもっと早く~
みんなに馴染めると思うし。▼~
:[リアーネ]|
わぁ…! あり、がと…!~
うれし…い!▼~
がんば…て、おぼえ……る。~
みんなと…おはなし、する…▼~
:[シャロン]|
はい! それではさっそく~
お勉強プランを考えてきますね!▼~
:[アルフォンス]|
エクラにも~
相談してみよう。いい案を~
出してくれるかもしれない。▼~
:[リアーネ]|
わたし…がんば、ます!▼~
***B [#e7b15d4b]
:[シャロン]|
習うより慣れろ、です!▼~
リアーネさんのお勉強は~
この方針で進めます!▼~
:[リアーネ]|
なら…なれ…?▼~
:[アルフォンス]|
つまり、実際にいろいろな人と話して~
その中で言葉を覚えていこうって~
実践的な勉強のやり方だね。▼~
机に向かって勉強するよりも~
効果が出やすいと思うよ。▼~
:[リアーネ]|
そう…~
いろいろ…はなし、て…▼~
:[シャロン]|
幸いにも、このお城には~
たくさんの英雄さんたちがいます!~
話す相手はいっぱいです!▼~
それに皆さんに話しかけることで~
そのまま仲良くなってしまえる、~
一石二鳥の勉強方法です!▼~
:[アルフォンス]|
うん。~
リアーネ王女の人となりを伝える~
いい方法かもしれないね。▼~
:[リアーネ]|
やっ…みる…▼~
:[シャロン]|
おおっ、やる気十分ですね!~
頑張ってください~
わたしたちもサポートしますから!▼~
:[リアーネ]|
みんなと…なかよく…~
がんば、ます…!▼~
***A [#c5350274]
:[リュシオン]|
アルフォンス、少しいいだろうか。~
妹の…リアーネのことで~
相談したいことがある。▼~
:[アルフォンス]|
なにか気にかかることでも?▼~
:[リュシオン]|
最近、その…様子がおかしいのだ。▼~
:[アルフォンス]|
様子がおかしい?~
それはどういう…▼~
:[リアーネ]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
やあ、リアーネ王女。~
勉強の調子はどうかな?▼~
:[リアーネ]|
クックック…▼~
:[アルフォンス]|
…は?▼~
:[リアーネ]|
…わたし…~
…つよい…かしこい…▼~
:[アルフォンス]|
も、もしかしてリアーネ王女…~
その話し方は、あの英雄から…▼~
…と、とりあえずその話し方は忘れようか。~
なんというか、一般的じゃないからね。~
他の人とも話してくるといいよ。▼~
:[リアーネ]|
わか…た。~
いって…くる…▼~
:[アルフォンス]|
どうやら言葉を教えてくれた人に~
影響されて、少し個性的な話し方に~
なってしまったみたいですね。▼~
:[リュシオン]|
そ、そうだったのか…~
リアーネが【負】の気に~
蝕まれたのかと心配してしまった。▼~
:[リアーネ]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
リアーネ王女、~
もう戻ってきたのかい?~
誰かと話してきたみたいだけど。▼~
:[リアーネ]|
…まがまがしき…ほ、し…~
しっこく…かいこう…▼~
:[アルフォンス]|
…は?▼~
:[リアーネ]|
わが…さぎの…たみ…~
しゅくめい…ちょう、えつ…▼~
:[リュシオン]|
ど、どうしたリアーネ!?▼~
:[アルフォンス]|
リ、リアーネ王女…!?~
こ、今度はいったい誰の影響を…?▼~
***S [#ude460ab]
:[リアーネ]|
アルフォンス…シャロン…~
ありがと、う…▼~
まえより、ずっと…~
はなせるように、なりま…た。~
なりました…▼~
:[シャロン]|
うんうん、すごい進歩ですよ!~
頑張りましたね、リアーネさん!▼~
:[リアーネ]|
みんなが…わたしに…しんせつ。~
おはなしして…くれました…▼~
みんなの…きもち、~
わたしのなかに、のこて…~
のこってる…▼~
おれい…したい、です。~
わたしの、かんしゃ…~
とどけたい…▼~
:[シャロン]|
…! あ、この歌は…!▼~
:[アルフォンス]|
リアーネ王女の歌…すごく綺麗な歌声だね。~
耳を傾けると、心の底から~
温かい気持ちになってくる…▼~
:[シャロン]|
古代語なので歌詞はわかりませんが…~
リアーネさんの感謝の気持ちは~
すごく伝わってきます。▼~
:[アルフォンス]|
言葉はわからなくても気持ちは伝わる、か。~
そうだね。だからリアーネ王女の頑張りに~
みんなが応えてくれたんだよ。▼~
:[リアーネ]|
きいてくれて…ありがとう…▼~
:[シャロン]|
すごく心が温かくなりました。~
それに、とっても晴れ晴れとした気分!▼~
:[リアーネ]|
いつか…ひとの、ことばで…~
このうた、うたって…みたいです。▼~
:[アルフォンス]|
僕たちも聞いてみたいな。~
でもそれは近いうちに~
きっと叶う気がするよ。▼~
:[リアーネ]|
はい…もっと…なかよく。~
みんな、いっしょに…~
ずっと、いっしょに……▼~
もっとこころ、かさねたいから。~
わたし…がんばります。▼~
**白の王子 リュシオン [#qb85fcd1]
***C [#c2fa587b]
:[リュシオン]|
…解せない。▼~
:[アンナ]|
どうしたの、リュシオン王子?~
なにか思い詰めたような~
顔をしているけど…▼~
:[リュシオン]|
先ほど城の広間を通ってきたが…~
ここには、頑強な鉄の鎧で~
身を固めた英雄たちがいる…▼~
:[アンナ]|
ああ、重装兵ね。~
それならあなたたちの~
大陸にもいたんじゃない?▼~
:[リュシオン]|
私が驚いたのは、その中身だ。~
大柄の男ばかりと思いきや…~
私よりも細身の乙女がいたのだ。▼~
あの細身の身体で~
あれだけの重々しい鎧をまとえるとは…~
驚くべき逞しさだ。▼~
:[アンナ]|
そうね。私たち人間は~
あなたたちラグズのような~
特別な力はないけれど…▼~
でも、努力次第で~
重厚な鎧を身にまとう~
屈強な重装兵になれるわ!▼~
:[リュシオン]|
努力…か。努力でそのような~
筋力が手に入るのなら~
私はそれを惜しまない。▼~
私もなりたいのだ。~
ティバーンのように~
逞しい肉体を備えた戦士に…!▼~
:[アンナ]|
ま、待って。だからといって~
あなたが重装兵になるのは~
色々と問題があるわ…▼~
:[リュシオン]|
しかし…!▼~
:[アンナ]|
リュシオン王子は今のままで~
十分戦いに貢献してるわ。~
気に病まないで。▼~
:[リュシオン]|
気に病んでなどは…いない。~
ただ私は…いまより強く~
逞しくなりたいのだ…▼~
***B [#p698725b]
:[アンナ]|
うーん、~
重装兵の秘密が知りたい、ねえ…▼~
:[リュシオン]|
彼ら彼女らはいかに努力して~
逞しい筋力を手に入れたのか…~
私はそれが知りたい。▼~
無論、ただの憧れだけではない。~
自分なりに鍛錬を重ね~
理想に近付くべく努力している。▼~
だが、鍛錬に鍛錬を重ねても~
一向に逞しさが備わる気配がない…▼~
:[アンナ]|
トレーニングも欠かしていないとなると~
あとは考えられるのは食べ物、かしら?~
食は身体作りに直結するものだし。▼~
:[リュシオン]|
食べ物か…確かに我ら鷺の民は~
鷹の民のような肉を使った料理を~
好まない…▼~
それどころか、無理して食すと~
命に関わる場合もあるのだ…▼~
:[アンナ]|
なるほど、肉料理全般はダメと。~
一番効果がありそうな食べ物が~
食べられないのは残念ね…▼~
だけど安心して!~
アンナ商会はお客様の希望に~
バッチリ応えるのがモットー!▼~
女性の重装兵が好んで~
食べているものはなんなのか~
バッチリ調べてあげるわ!▼~
:[リュシオン]|
そこに逞しさに繋がる手がかりが~
あるのかもしれないのだな。▼~
:[アンナ]|
可能性は高いわね。~
さっそく調査を始めるから~
期待しててね!▼~
***A [#m702fd0d]
:[アンナ]|
お待たせ! アンナ商会謹製~
女性重装兵おすすめの~
食べ物を用意したわよ!▼~
:[リュシオン]|
本当に用意してくれたのか…!▼~
:[アンナ]|
どれも栄養価満点!~
しかも肉や魚は使用していないから~
鷺の民でも安心して食べられるわよ。▼~
:[リュシオン]|
なるほど…これが彼女たちが~
好んで食べているものか…~
ずいぶんと華やかな食べ物だな。▼~
それに甘い匂いもするが…▼~
:[アンナ]|
えーと、こっちが~
ハチミツたっぷりの焼き菓子で~
これが栗を使った砂糖菓子。▼~
どれもすっごく美味しそうでしょ!▼~
:[リュシオン]|
調達してくれたのはありがたいが…~
これが逞しさの源になるのか?▼~
:[アンナ]|
アンケートを取った結果~
彼女たちが好んで食べていたのは~
ここにあるスイーツだったわ。▼~
きっとここに~
彼女たちの逞しさの…~
パワーの秘訣があるはずよ!▼~
:[リュシオン]|
なるほど…これを食べれば~
彼女たちと同じような逞しさが~
身につくかもしれないのか…▼~
わかった、食べてみよう。~
まずはこの砂糖菓子とやらを…▼~
むぅ……っ!?~
な、なんだ、この味は…!▼~
とろけるような舌触り~
口の中に広がる甘さが~
全身に染み渡るようだ…!▼~
彼女たちの逞しさ、力強さの根源は~
ここにあったのか…!▼~
希望が湧いてきた…これで私も~
逞しさに手が届くかもしれない…▼~
:[アンナ]|
良かったわ。~
それじゃどーんと取り寄せるわね。▼~
***S [#f8da3cf1]
:[アンナ]|
…え? もうスイーツは~
用意しなくていい?▼~
:[リュシオン]|
そうだ…取り寄せてくれたのに~
申し訳ないが…▼~
屈強な肉体を手に入れるために~
重装兵の乙女たちと同じものを~
食べはじめたはずが…▼~
逞しさは一向に身につかない。~
もちろん味は美味しいのだが、~
目的はそれではないのだ…▼~
:[アンナ]|
そ、そうね…私もより美味しいスイーツを~
取り寄せるのに夢中になっていて~
本来の目的を忘れていたわ。▼~
:[リュシオン]|
やはり、急いで成果を得ようとしても~
簡単には身につかないのか…▼~
:[アンナ]|
今度は食べ物じゃなくて~
鍛錬の方法を聞いてみるのも~
いいかもしれないわよ?▼~
私も興味あるわ。~
彼女たちの細い身体のどこに~
あんなパワーが隠されているのか…!▼~
:[リュシオン]|
…そうだな。種族が違っても~
見習うべきところは必ずあるはずだ。~
頭を垂れて聞いてみる価値はある。▼~
今はまだ弱々しい翼かもしれないが…~
私も力強く羽ばたいてみせる。▼~
大切なものを…~
二度と失わないために…!▼~
**邪眼の主 ニケ [#l906a1e7]
***C [#g9ef13fb]
:[シャロン]|
あ、ニケさん!~
お出かけですか?▼~
:[ニケ]|
ああ。~
この城にいる英雄たちと~
ちと言葉を交わしたくてな。▼~
:[アルフォンス]|
そういえば、~
この世界に来た時も~
まったく物怖じされませんでしたね。▼~
召喚されたばかりの英雄は~
これまでいた世界との変化に~
戸惑うことも多いようですが…▼~
:[ニケ]|
それは、ここが私の国…~
ハタリに似ているからであろうな。▼~
ハタリにはラグズやベオクが共存し~
多様な人種、種族が暮らしている。▼~
この城も同じだろう。~
肌の色や体格、生まれの違う~
さまざまな英雄が集っている。▼~
:[シャロン]|
なるほど…~
だからすんなりと馴染めたんですね。▼~
:[ニケ]|
私の国は砂漠に閉ざされ~
長きに渡って他国との交流がなかった。▼~
そのおかげで~
大きな戦乱とは無縁だったが…~
本当のところ、やや退屈でな。▼~
ここにいる者たちは、~
話をするにせよ、~
力比べをするにせよ…退屈せん。▼~
私をここに呼んでくれた~
エクラには~
感謝せねばな…▼~
***B [#r1e6edf3]
:[ニケ]|
アスク王国の者たちも~
私たちラグズを見て~
特に動じるところがないな。▼~
:[アンナ]|
そういえばそうね。~
竜に変身できる英雄たちを~
大勢見てきたおかげかしら?▼~
:[ニケ]|
竜鱗族…~
ここではマムクート…とも言ったか。▼~
彼らを受け入れていたから~
ラグズの変身を見ても~
さほど驚かぬというわけか。▼~
:[アンナ]|
いやー、さすがに目の前で~
竜に変身されたときは驚いたけど…▼~
人間、慣れればなんとかなるもので~
今では『今日も頑張ってるわね!』って~
思うぐらいかしらね。▼~
:[ニケ]|
未知への慣れ、か。~
なるほどな…▼~
:[アンナ]|
実は、アンナ商会で~
新しい服を開発中なのよね。▼~
:[ニケ]|
なんだ、それは。▼~
:[アンナ]|
竜に変身した時って、~
みんな裸というか、~
何も着てないわけでしょ?▼~
しかし!~
竜の大きさに会う特注の服を着れば、~
寒い時でも平気なのよ。▼~
女の子のマムクートは~
竜の姿でもおしゃれができるわ!~
これって売れると思わない?▼~
:[ニケ]|
ふふ、未知への接触においても~
商魂とやらをたぎらせるとは…~
まったく、面白い…▼~
***A [#d3f5a7de]
:[ニケ]|
…堪能させてもらったぞ。~
闘技場…あれが~
ベオクの戦いの場か。▼~
なかなかどうして、~
ベオクも我らラグズに劣らず、~
戦に飢えているようだ。▼~
:[アルフォンス]|
最近よく出歩いていたのは~
闘技場が目的ですか?▼~
:[ニケ]|
ああ…時間を見つけては~
英雄たちと手合わせをしている。▼~
ハタリにいた頃の私は~
牙の鋭さを極めたと思っていた。▼~
しかし、ここには私の牙と渡り合う…~
いや、それ以上の強者がいる。▼~
:[アルフォンス]|
はい。僕も修行を重ねていますが~
新しい英雄に出会うたびに~
自身の力不足を痛感させられます。▼~
:[ニケ]|
それは良いことだ。~
まだ力が足りぬ…~
現状を嘆かぬ者に成長はない。▼~
そして、~
嘆くだけで努力を重ねぬ者に~
戦士である資格はない。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…~
心に刻んでおきます。▼~
:[ニケ]|
強くなりたいという感情。~
この想いもまた、私が久しく~
忘れていたものだった。▼~
明日はどのような敵に出会えるのか…~
このような高揚感をまた味わえるとはな。~
ふふ、この世界は本当に面白い…!▼~
***S [#i3844a4a]
:[ティバーン]|
よう。~
あんた、ここのところ~
目が活き活きしてるな。▼~
:[ニケ]|
ふっ…そういうおまえこそ~
ずいぶんと覇気に~
満ちているではないか。▼~
:[ティバーン]|
俺の場合は…ここの連中の熱気に~
当てられちまった…って感じか。~
あんたもそうだろう?▼~
:[ニケ]|
英雄たちは~
ベオクもラグズも関係なく~
強さを追い求めている。▼~
己が限界を知るために~
大切な誰かを守るために…▼~
強くなるための理由は実に多様。~
そのどれもが面白いではないか。▼~
私も…あらためて~
自分の牙がどれほど鋭くなるかを~
試してみたくなってな。▼~
:[ティバーン]|
ふっ、あんたらしいな。▼~
:[ニケ]|
最優先すべきは~
この世界から戦乱を取り除くこと。~
そこを取り間違えるつもりはない。▼~
しかしこの世界は…~
自分の力を試すのに~
うってつけの場所だ。▼~
どこまで自分が強くなれるのか…~
血が求めるのだ、さらなる強敵をな。▼~
:[ティバーン]|
勝負でもしてみるか?~
どっちが早く高みに達するか。▼~
:[ニケ]|
ふふっ…それもまた一興。~
鷹の爪と我が牙~
どちらがより鋭く輝くか…▼~
ハタリの女王として恥じぬ戦いぶりを~
この世界に刻んでやろうではないか。▼~
*コメント [#db034d76]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*重なりゆく心 [#zcf9d9ca]
#contents
**重なりゆく心 [#pd6e6454]
***オープニング [#ffeb1e7b]
:[シャロン]|
えっと、~
お城の施設についての説明は、~
これで全部になります!▼~
ほかにもわからないことがあったら、~
わたしに遠慮なく~
声をかけてくださいね。▼~
:[ティバーン]|
いろいろ気を遣ってもらって悪いな。~
何かあったら相談させてもらおう。▼~
:[リアーネ]|
ありが…と……。よ…しく。▼~
:[シャロン]|
はい!~
こちらこそよろしくお願いしますね!~
それでは、失礼します。▼~
:[ニケ]|
ふふ…アスク王国の王女自ら~
城の中を案内してくれるとは~
何とも気さくなことだ。▼~
:[ティバーン]|
ああ。~
どっかのベオクの大国とは違って~
風通しは良さそうだな。▼~
:[ニケ]|
アスク王国…~
なかなかに気に入ったぞ。▼~
ここは実に面白い、興味深い。~
さまざまな世界からきた英雄たちが~
一堂に会しているのは実に壮観だ。▼~
女王としてではなく戦士の血が騒ぐ。~
つい力比べを挑んでみたくなるな。▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
:[ティバーン]|
どうした、リュシオン?~
険しい顔だな、~
何か気になることでもあるのか?▼~
:[リュシオン]|
いえ、そういうわけでは…▼~
:[ニケ]|
では、そろそろ行こうか、鷹王。~
我らラグズの戦いぶり~
存分に見せてやるとしよう。▼~
***C [#v4a47bd6]
:[ティバーン]|
リュシオン、少しいいか?▼~
:[リュシオン]|
どうしました…?~
私の身体の調子なら…悪くないですよ。~
この国は水も空気もいい。▼~
:[ティバーン]|
…だが、この国は~
王族も民も皆ベオクだ。~
お前が気にしているのはそれか?▼~
:[リュシオン]|
ティバーン…~
お見通し、だったのですね。▼~
:[ティバーン]|
そりゃあ、な。▼~
:[リュシオン]|
私は神使サナキの謝罪を受け入れました。~
アイクたちのような、~
信頼に値するベオクがいることも知った…▼~
ですが、それで過去を忘れ、~
すべてのベオクとにこやかに笑顔を~
交わせるようになるわけではありません…▼~
頭で彼らを信じようとしても~
心の中で…あのときの光景が~
蘇ってくるのです。▼~
私たちの同胞を虐殺し…~
自分たちの勝手な都合で森を焼いた~
忌まわしい光景が…▼~
:[シャロン]|
…………▼~
:[ティバーン]|
シャロン王女?~
いつからそこに…▼~
:[シャロン]|
ご、ごめんなさい…~
立ち聞きするつもりは~
なかったのですが…▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
:[シャロン]|
あ、あのっ! リュシオンさん!~
ああ、飛んでいっちゃいました…▼~
:[ティバーン]|
悪いな、シャロン王女。~
リュシオン…鷺の民はニンゲンとの間に~
わだかまりがあってな。▼~
理性で許しても、心は許せない…~
未だ迷いがあるんだろう。~
許してやってくれ。▼~
:[シャロン]|
…い、いえ!~
立ち聞きしてしまったわたしが~
悪いんです、気にしてません!▼~
:[ティバーン]|
それより、何か用があって~
ここに来たんじゃないのか?▼~
:[シャロン]|
そうでした!~
実は王国の南にある港に~
敵軍が出没していて…▼~
海の上の戦いなら~
鳥翼族の右に出る者はいないと聞いて、~
力を貸して頂けないかと。▼~
:[ティバーン]|
面白そうだな。~
いいぜ、任せておけ。~
リュシオンには俺から話しておく。▼~
:[シャロン]|
はいっ、よろしくお願いします!▼~
***B [#l6f09738]
:[ティバーン]|
よし、行くぞ、野郎ども!~
リュシオンとリアーネは~
皆の支援を頼む。▼~
:[リュシオン]|
ティバーンも気をつけて。~
くれぐれも弓に注意を。▼~
:[ニケ]|
敵が動き出したようだ。~
では、楽しむとしよう…▼~
:[アンナ]|
よしっ、それじゃ私たちも行くわよ!~
物陰が多いから~
不意打ちに注意して!▼~
:[シャロン]|
了解です!▼~
:[ニケ]|
敵は頭数だけは多いようだな。~
しかし…我が牙の前では~
雑魚が何人いようと同じこと…!▼~
:[アルフォンス]|
…!~
な、なんて速さだ。~
あれが、ラグズの戦い…!?▼~
:[アンナ]|
さすがハタリの女王!~
私たちも負けてられないわね。▼~
:[リアーネ]|
みんな…がんば、て…▼~
:[リュシオン]|
リアーネ、前に出過ぎるな!~
敵がどこから出てくるか…▼~
:[リアーネ]|
…あ…っ……!▼~
:[シャロン]|
!?~
リアーネさんあぶないっ!~
…きゃぁっ!▼~
:[リアーネ]|
あっ…!?▼~
ああ…~
シャロ…ン…~
だいじょ…う…ぶ?▼~
:[シャロン]|
だ、大丈夫です…!~
敵はやっつけました…~
リアーネさんは…ケガしてませんか?▼~
:[リアーネ]|
ごめ…なさ…~
わたし…かばって…▼~
:[リュシオン]|
!~
シャロン王女…~
……っ…酷い怪我を……▼~
どうしてあんな危険な真似を…?~
下手をすれば、あなたの命が…▼~
:[シャロン]|
どうしてって…~
えっと、よくわからないです。▼~
だ、だって、~
仲間を助けるのに~
理由なんてないですよね?▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
:[アンナ]|
シャロン、よくがんばったわ。~
あとは私たちに任せて。▼~
:[シャロン]|
は、はい…▼~
:[リアーネ]|
……シャロン……▼~
:[リュシオン]|
…………▼~
仲間を助けるのに~
理由などない…か。▼~
***A [#wed21049]
:[リュシオン]|
シャロン王女…~
怪我の調子はどうだ?▼~
:[シャロン]|
あ、リュシオンさん…!~
わたしはもう大丈夫です!▼~
あの戦いのあと~
リアーネさんも毎日~
お見舞いに来てくれましたし…▼~
ニケさんからもケガにとっても~
よく効く薬草を頂いたんです。~
もう、いつでも戦えますよ!▼~
:[リュシオン]|
改めて…礼を言う。~
妹を助けてくれて~
本当に感謝している。▼~
結局…ベオクだラグズだと~
つまらないことにこだわっていたのは~
私のほうだったのだな…▼~
:[シャロン]|
?▼~
:[リュシオン]|
シャロン…改めて、頼めるだろうか。~
平和のために私も力になりたい。▼~
ヴァイス・ブレイヴといったか…~
その英雄たちの末席に…~
私も加えてくれないか。▼~
:[シャロン]|
もちろんですよ…!~
というかもうリュシオンさんは~
わたしたちの仲間ですから!▼~
リュシオンさんだけじゃなく~
ティバーンさんニケさん、~
そしてリアーネさんも!▼~
みなさんがピンチになったら~
わたしはそのたびに何度でも~
救っちゃいますからね!▼~
:[リュシオン]|
あまり無茶はしないで欲しいが…~
そうだな…▼~
今度は私たちが~
あなたたちを救ってみせよう。~
共に戦う、大切な仲間として…▼~
**大空の覇者 ティバーン [#x1852de6]
***C [#bb137e3e]
:[アルフォンス]|
ティバーン王、~
広間にいた英雄たちと~
歓談されていたようですが…▼~
:[ティバーン]|
ああ、驚いたぜ。~
ここにはベオクの王が大勢いる。▼~
:[アルフォンス]|
確かに…~
数々の異界から呼ばれるこの地では、~
王である英雄も少なくありません。▼~
:[ティバーン]|
元の世界でも、~
ラグズの王たちが~
話し合う場ってのがあった。▼~
種族を越えた国交を志す王、~
化石みたいに国を閉ざす王、~
隙あらば他国の首を狙う王…▼~
どいつもこいつも~
肝が据わった連中だったが、~
ここのベオクの王も同じだな。▼~
:[アルフォンス]|
だからこそ、~
彼らは王となり…~
英雄となったのでしょうね。▼~
:[ティバーン]|
王子…ってことは、~
お前もゆくゆくは~
王になる人間ってことだな?▼~
:[アルフォンス]|
はい。~
僕も学べたら…と思います。~
王たる者が持つべき心を。▼~
***B [#jb8edf13]
:[ティバーン]|
よう、ずいぶん熱心だな。~
そいつは?▼~
:[アルフォンス]|
これは、~
為政の何たるかを説いた書物です。~
王が広く国を治めるための…▼~
:[ティバーン]|
なるほどな…~
お前はどんな王になる?▼~
:[アルフォンス]|
僕が理想とする王ですか?~
そうですね…▼~
平和な国を築ける王…~
弱き者が虐げられず~
みんなが幸せに暮らせるような…▼~
あなたから見れば、~
甘いと思われるかもしれませんが…▼~
:[ティバーン]|
…いいや。俺のいた世界にも、~
お前のような志のベオクの王はいた。▼~
で、その道筋は見えているのか?▼~
:[アルフォンス]|
い、いえ…今は~
特務機関の一員として戦うことや~
学ぶべきことに精一杯で…▼~
将来の道筋は、~
まだはっきり見えていません。▼~
:[ティバーン]|
理想の国の形はいくらでもある。~
王が進むべき道を示せば~
民はその後をついてくる。▼~
:[アルフォンス]|
はい…心に刻んでおきます。▼~
***A [#u6e49255]
:[ティバーン]|
もしも、~
自国の民の命と~
他国の民の命を天秤にかけたら…か?▼~
:[アルフォンス]|
はい。~
そして選ばなかった命は~
失われるのだとしたら…▼~
:[ティバーン]|
俺なら迷うことなく~
自国の民の命を選ぶ。▼~
それが俺を信じてついてきてくれる~
民に応える方法だからだ。▼~
:[アルフォンス]|
王族として、自国の民の命を~
優先しなくてはいけない…~
守るべき義務があることもわかります。▼~
でも僕は…可能ならば~
どちらも救う道も探りたいです。▼~
自分の国の民だけではなく~
より多くの命が救われるような~
そんな道を…▼~
以前、あなたは教えてくれました。~
あなたの世界にも、~
僕のような志の王がいたと。▼~
その王は、例えば戦で…~
どのような道を取ったのでしょう?▼~
:[ティバーン]|
……。~
聞いた話だが、その王は…▼~
他国に攻め入られ、殺された。~
国は敗れ、民は苦しみを味わった…▼~
:[アルフォンス]|
…………▼~
:[ティバーン]|
お前も知ってるだろうが、~
綺麗事だけでは国は守れん。▼~
隙を見せれば、~
国を侵され、民を殺される…~
俺たちの民を…▼~
:[アルフォンス]|
…!~
もしかして、あなたの国も~
他国からの侵略を…?▼~
:[ティバーン]|
俺は民を守る。~
もう二度と…~
あんな真似はさせん…▼~
***S [#a2fed9d1]
:[ティバーン]|
…前に話した~
ベオクの王の話には~
続きがあってな…▼~
王は殺されたが、その後、~
先王の志を継ぐ~
新たな女王が立った。▼~
この女王ってのが、まったく、~
大した度胸の持ち主でな。▼~
大陸を揺るがすような動乱を~
向こうに回して…その女王は~
己の理想と民を守り抜いてみせた。▼~
:[アルフォンス]|
…そうだったのですね。~
なんだか、~
救われたような気持ちです。▼~
:[ティバーン]|
俺はフェニキスの王、~
フェニキスの民を守ることが~
俺の役目だ。▼~
だが、お前が守りたい民ってのは…~
どうやら途方もなく大きいらしい。▼~
それはお前が、~
数々の世界と交わるこの国で~
生まれたからかもしれんな…▼~
:[アルフォンス]|
確かに、そうかもしれません。▼~
僕はまだ…王としても~
ひとりの人間としても未熟ですが…▼~
掲げる理想にふさわしい~
自分になれるよう、~
多くを学ぶつもりです。▼~
:[ティバーン]|
ベオクってのは面白いもんだ。~
しばらく見ないうちに~
別人のようにでかくなる。▼~
お前がどんな王になるか…~
楽しみにしてるぜ。▼~
**麗しき歌姫 リアーネ [#o8eb50fd]
***C [#u8547278]
:[シャロン]|
…そうだったんですね。~
リアーネさんは、~
ずっと森で眠り続けて…▼~
:[アルフォンス]|
セリノスの鷺の民は本来、~
古代語を母国語としていた。~
だから…▼~
:[リアーネ]|
わたし…もっと…~
はなし、たい…▼~
エリンシアさま…や、~
アルフォンス、シャロン、~
アンナ…たいちょ…▼~
エクラ…とも~
おはなし…たい…▼~
:[シャロン]|
そうですよね、そうすれば~
もっとみんなと仲良くなれます。▼~
よしっ! わたしたちに任せてください!~
リアーネさんの~
お勉強に付き合いますよ!▼~
:[アルフォンス]|
そうだね、僕も協力しよう。~
そのほうがもっと早く~
みんなに馴染めると思うし。▼~
:[リアーネ]|
わぁ…! あり、がと…!~
うれし…い!▼~
がんば…て、おぼえ……る。~
みんなと…おはなし、する…▼~
:[シャロン]|
はい! それではさっそく~
お勉強プランを考えてきますね!▼~
:[アルフォンス]|
エクラにも~
相談してみよう。いい案を~
出してくれるかもしれない。▼~
:[リアーネ]|
わたし…がんば、ます!▼~
***B [#e7b15d4b]
:[シャロン]|
習うより慣れろ、です!▼~
リアーネさんのお勉強は~
この方針で進めます!▼~
:[リアーネ]|
なら…なれ…?▼~
:[アルフォンス]|
つまり、実際にいろいろな人と話して~
その中で言葉を覚えていこうって~
実践的な勉強のやり方だね。▼~
机に向かって勉強するよりも~
効果が出やすいと思うよ。▼~
:[リアーネ]|
そう…~
いろいろ…はなし、て…▼~
:[シャロン]|
幸いにも、このお城には~
たくさんの英雄さんたちがいます!~
話す相手はいっぱいです!▼~
それに皆さんに話しかけることで~
そのまま仲良くなってしまえる、~
一石二鳥の勉強方法です!▼~
:[アルフォンス]|
うん。~
リアーネ王女の人となりを伝える~
いい方法かもしれないね。▼~
:[リアーネ]|
やっ…みる…▼~
:[シャロン]|
おおっ、やる気十分ですね!~
頑張ってください~
わたしたちもサポートしますから!▼~
:[リアーネ]|
みんなと…なかよく…~
がんば、ます…!▼~
***A [#c5350274]
:[リュシオン]|
アルフォンス、少しいいだろうか。~
妹の…リアーネのことで~
相談したいことがある。▼~
:[アルフォンス]|
なにか気にかかることでも?▼~
:[リュシオン]|
最近、その…様子がおかしいのだ。▼~
:[アルフォンス]|
様子がおかしい?~
それはどういう…▼~
:[リアーネ]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
やあ、リアーネ王女。~
勉強の調子はどうかな?▼~
:[リアーネ]|
クックック…▼~
:[アルフォンス]|
…は?▼~
:[リアーネ]|
…わたし…~
…つよい…かしこい…▼~
:[アルフォンス]|
も、もしかしてリアーネ王女…~
その話し方は、あの英雄から…▼~
…と、とりあえずその話し方は忘れようか。~
なんというか、一般的じゃないからね。~
他の人とも話してくるといいよ。▼~
:[リアーネ]|
わか…た。~
いって…くる…▼~
:[アルフォンス]|
どうやら言葉を教えてくれた人に~
影響されて、少し個性的な話し方に~
なってしまったみたいですね。▼~
:[リュシオン]|
そ、そうだったのか…~
リアーネが【負】の気に~
蝕まれたのかと心配してしまった。▼~
:[リアーネ]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
リアーネ王女、~
もう戻ってきたのかい?~
誰かと話してきたみたいだけど。▼~
:[リアーネ]|
…まがまがしき…ほ、し…~
しっこく…かいこう…▼~
:[アルフォンス]|
…は?▼~
:[リアーネ]|
わが…さぎの…たみ…~
しゅくめい…ちょう、えつ…▼~
:[リュシオン]|
ど、どうしたリアーネ!?▼~
:[アルフォンス]|
リ、リアーネ王女…!?~
こ、今度はいったい誰の影響を…?▼~
***S [#ude460ab]
:[リアーネ]|
アルフォンス…シャロン…~
ありがと、う…▼~
まえより、ずっと…~
はなせるように、なりま…た。~
なりました…▼~
:[シャロン]|
うんうん、すごい進歩ですよ!~
頑張りましたね、リアーネさん!▼~
:[リアーネ]|
みんなが…わたしに…しんせつ。~
おはなしして…くれました…▼~
みんなの…きもち、~
わたしのなかに、のこて…~
のこってる…▼~
おれい…したい、です。~
わたしの、かんしゃ…~
とどけたい…▼~
:[シャロン]|
…! あ、この歌は…!▼~
:[アルフォンス]|
リアーネ王女の歌…すごく綺麗な歌声だね。~
耳を傾けると、心の底から~
温かい気持ちになってくる…▼~
:[シャロン]|
古代語なので歌詞はわかりませんが…~
リアーネさんの感謝の気持ちは~
すごく伝わってきます。▼~
:[アルフォンス]|
言葉はわからなくても気持ちは伝わる、か。~
そうだね。だからリアーネ王女の頑張りに~
みんなが応えてくれたんだよ。▼~
:[リアーネ]|
きいてくれて…ありがとう…▼~
:[シャロン]|
すごく心が温かくなりました。~
それに、とっても晴れ晴れとした気分!▼~
:[リアーネ]|
いつか…ひとの、ことばで…~
このうた、うたって…みたいです。▼~
:[アルフォンス]|
僕たちも聞いてみたいな。~
でもそれは近いうちに~
きっと叶う気がするよ。▼~
:[リアーネ]|
はい…もっと…なかよく。~
みんな、いっしょに…~
ずっと、いっしょに……▼~
もっとこころ、かさねたいから。~
わたし…がんばります。▼~
**白の王子 リュシオン [#qb85fcd1]
***C [#c2fa587b]
:[リュシオン]|
…解せない。▼~
:[アンナ]|
どうしたの、リュシオン王子?~
なにか思い詰めたような~
顔をしているけど…▼~
:[リュシオン]|
先ほど城の広間を通ってきたが…~
ここには、頑強な鉄の鎧で~
身を固めた英雄たちがいる…▼~
:[アンナ]|
ああ、重装兵ね。~
それならあなたたちの~
大陸にもいたんじゃない?▼~
:[リュシオン]|
私が驚いたのは、その中身だ。~
大柄の男ばかりと思いきや…~
私よりも細身の乙女がいたのだ。▼~
あの細身の身体で~
あれだけの重々しい鎧をまとえるとは…~
驚くべき逞しさだ。▼~
:[アンナ]|
そうね。私たち人間は~
あなたたちラグズのような~
特別な力はないけれど…▼~
でも、努力次第で~
重厚な鎧を身にまとう~
屈強な重装兵になれるわ!▼~
:[リュシオン]|
努力…か。努力でそのような~
筋力が手に入るのなら~
私はそれを惜しまない。▼~
私もなりたいのだ。~
ティバーンのように~
逞しい肉体を備えた戦士に…!▼~
:[アンナ]|
ま、待って。だからといって~
あなたが重装兵になるのは~
色々と問題があるわ…▼~
:[リュシオン]|
しかし…!▼~
:[アンナ]|
リュシオン王子は今のままで~
十分戦いに貢献してるわ。~
気に病まないで。▼~
:[リュシオン]|
気に病んでなどは…いない。~
ただ私は…いまより強く~
逞しくなりたいのだ…▼~
***B [#p698725b]
:[アンナ]|
うーん、~
重装兵の秘密が知りたい、ねえ…▼~
:[リュシオン]|
彼ら彼女らはいかに努力して~
逞しい筋力を手に入れたのか…~
私はそれが知りたい。▼~
無論、ただの憧れだけではない。~
自分なりに鍛錬を重ね~
理想に近付くべく努力している。▼~
だが、鍛錬に鍛錬を重ねても~
一向に逞しさが備わる気配がない…▼~
:[アンナ]|
トレーニングも欠かしていないとなると~
あとは考えられるのは食べ物、かしら?~
食は身体作りに直結するものだし。▼~
:[リュシオン]|
食べ物か…確かに我ら鷺の民は~
鷹の民のような肉を使った料理を~
好まない…▼~
それどころか、無理して食すと~
命に関わる場合もあるのだ…▼~
:[アンナ]|
なるほど、肉料理全般はダメと。~
一番効果がありそうな食べ物が~
食べられないのは残念ね…▼~
だけど安心して!~
アンナ商会はお客様の希望に~
バッチリ応えるのがモットー!▼~
女性の重装兵が好んで~
食べているものはなんなのか~
バッチリ調べてあげるわ!▼~
:[リュシオン]|
そこに逞しさに繋がる手がかりが~
あるのかもしれないのだな。▼~
:[アンナ]|
可能性は高いわね。~
さっそく調査を始めるから~
期待しててね!▼~
***A [#m702fd0d]
:[アンナ]|
お待たせ! アンナ商会謹製~
女性重装兵おすすめの~
食べ物を用意したわよ!▼~
:[リュシオン]|
本当に用意してくれたのか…!▼~
:[アンナ]|
どれも栄養価満点!~
しかも肉や魚は使用していないから~
鷺の民でも安心して食べられるわよ。▼~
:[リュシオン]|
なるほど…これが彼女たちが~
好んで食べているものか…~
ずいぶんと華やかな食べ物だな。▼~
それに甘い匂いもするが…▼~
:[アンナ]|
えーと、こっちが~
ハチミツたっぷりの焼き菓子で~
これが栗を使った砂糖菓子。▼~
どれもすっごく美味しそうでしょ!▼~
:[リュシオン]|
調達してくれたのはありがたいが…~
これが逞しさの源になるのか?▼~
:[アンナ]|
アンケートを取った結果~
彼女たちが好んで食べていたのは~
ここにあるスイーツだったわ。▼~
きっとここに~
彼女たちの逞しさの…~
パワーの秘訣があるはずよ!▼~
:[リュシオン]|
なるほど…これを食べれば~
彼女たちと同じような逞しさが~
身につくかもしれないのか…▼~
わかった、食べてみよう。~
まずはこの砂糖菓子とやらを…▼~
むぅ……っ!?~
な、なんだ、この味は…!▼~
とろけるような舌触り~
口の中に広がる甘さが~
全身に染み渡るようだ…!▼~
彼女たちの逞しさ、力強さの根源は~
ここにあったのか…!▼~
希望が湧いてきた…これで私も~
逞しさに手が届くかもしれない…▼~
:[アンナ]|
良かったわ。~
それじゃどーんと取り寄せるわね。▼~
***S [#f8da3cf1]
:[アンナ]|
…え? もうスイーツは~
用意しなくていい?▼~
:[リュシオン]|
そうだ…取り寄せてくれたのに~
申し訳ないが…▼~
屈強な肉体を手に入れるために~
重装兵の乙女たちと同じものを~
食べはじめたはずが…▼~
逞しさは一向に身につかない。~
もちろん味は美味しいのだが、~
目的はそれではないのだ…▼~
:[アンナ]|
そ、そうね…私もより美味しいスイーツを~
取り寄せるのに夢中になっていて~
本来の目的を忘れていたわ。▼~
:[リュシオン]|
やはり、急いで成果を得ようとしても~
簡単には身につかないのか…▼~
:[アンナ]|
今度は食べ物じゃなくて~
鍛錬の方法を聞いてみるのも~
いいかもしれないわよ?▼~
私も興味あるわ。~
彼女たちの細い身体のどこに~
あんなパワーが隠されているのか…!▼~
:[リュシオン]|
…そうだな。種族が違っても~
見習うべきところは必ずあるはずだ。~
頭を垂れて聞いてみる価値はある。▼~
今はまだ弱々しい翼かもしれないが…~
私も力強く羽ばたいてみせる。▼~
大切なものを…~
二度と失わないために…!▼~
**邪眼の主 ニケ [#l906a1e7]
***C [#g9ef13fb]
:[シャロン]|
あ、ニケさん!~
お出かけですか?▼~
:[ニケ]|
ああ。~
この城にいる英雄たちと~
ちと言葉を交わしたくてな。▼~
:[アルフォンス]|
そういえば、~
この世界に来た時も~
まったく物怖じされませんでしたね。▼~
召喚されたばかりの英雄は~
これまでいた世界との変化に~
戸惑うことも多いようですが…▼~
:[ニケ]|
それは、ここが私の国…~
ハタリに似ているからであろうな。▼~
ハタリにはラグズやベオクが共存し~
多様な人種、種族が暮らしている。▼~
この城も同じだろう。~
肌の色や体格、生まれの違う~
さまざまな英雄が集っている。▼~
:[シャロン]|
なるほど…~
だからすんなりと馴染めたんですね。▼~
:[ニケ]|
私の国は砂漠に閉ざされ~
長きに渡って他国との交流がなかった。▼~
そのおかげで~
大きな戦乱とは無縁だったが…~
本当のところ、やや退屈でな。▼~
ここにいる者たちは、~
話をするにせよ、~
力比べをするにせよ…退屈せん。▼~
私をここに呼んでくれた~
エクラには~
感謝せねばな…▼~
***B [#r1e6edf3]
:[ニケ]|
アスク王国の者たちも~
私たちラグズを見て~
特に動じるところがないな。▼~
:[アンナ]|
そういえばそうね。~
竜に変身できる英雄たちを~
大勢見てきたおかげかしら?▼~
:[ニケ]|
竜鱗族…~
ここではマムクート…とも言ったか。▼~
彼らを受け入れていたから~
ラグズの変身を見ても~
さほど驚かぬというわけか。▼~
:[アンナ]|
いやー、さすがに目の前で~
竜に変身されたときは驚いたけど…▼~
人間、慣れればなんとかなるもので~
今では『今日も頑張ってるわね!』って~
思うぐらいかしらね。▼~
:[ニケ]|
未知への慣れ、か。~
なるほどな…▼~
:[アンナ]|
実は、アンナ商会で~
新しい服を開発中なのよね。▼~
:[ニケ]|
なんだ、それは。▼~
:[アンナ]|
竜に変身した時って、~
みんな裸というか、~
何も着てないわけでしょ?▼~
しかし!~
竜の大きさに会う特注の服を着れば、~
寒い時でも平気なのよ。▼~
女の子のマムクートは~
竜の姿でもおしゃれができるわ!~
これって売れると思わない?▼~
:[ニケ]|
ふふ、未知への接触においても~
商魂とやらをたぎらせるとは…~
まったく、面白い…▼~
***A [#d3f5a7de]
:[ニケ]|
…堪能させてもらったぞ。~
闘技場…あれが~
ベオクの戦いの場か。▼~
なかなかどうして、~
ベオクも我らラグズに劣らず、~
戦に飢えているようだ。▼~
:[アルフォンス]|
最近よく出歩いていたのは~
闘技場が目的ですか?▼~
:[ニケ]|
ああ…時間を見つけては~
英雄たちと手合わせをしている。▼~
ハタリにいた頃の私は~
牙の鋭さを極めたと思っていた。▼~
しかし、ここには私の牙と渡り合う…~
いや、それ以上の強者がいる。▼~
:[アルフォンス]|
はい。僕も修行を重ねていますが~
新しい英雄に出会うたびに~
自身の力不足を痛感させられます。▼~
:[ニケ]|
それは良いことだ。~
まだ力が足りぬ…~
現状を嘆かぬ者に成長はない。▼~
そして、~
嘆くだけで努力を重ねぬ者に~
戦士である資格はない。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…~
心に刻んでおきます。▼~
:[ニケ]|
強くなりたいという感情。~
この想いもまた、私が久しく~
忘れていたものだった。▼~
明日はどのような敵に出会えるのか…~
このような高揚感をまた味わえるとはな。~
ふふ、この世界は本当に面白い…!▼~
***S [#i3844a4a]
:[ティバーン]|
よう。~
あんた、ここのところ~
目が活き活きしてるな。▼~
:[ニケ]|
ふっ…そういうおまえこそ~
ずいぶんと覇気に~
満ちているではないか。▼~
:[ティバーン]|
俺の場合は…ここの連中の熱気に~
当てられちまった…って感じか。~
あんたもそうだろう?▼~
:[ニケ]|
英雄たちは~
ベオクもラグズも関係なく~
強さを追い求めている。▼~
己が限界を知るために~
大切な誰かを守るために…▼~
強くなるための理由は実に多様。~
そのどれもが面白いではないか。▼~
私も…あらためて~
自分の牙がどれほど鋭くなるかを~
試してみたくなってな。▼~
:[ティバーン]|
ふっ、あんたらしいな。▼~
:[ニケ]|
最優先すべきは~
この世界から戦乱を取り除くこと。~
そこを取り間違えるつもりはない。▼~
しかしこの世界は…~
自分の力を試すのに~
うってつけの場所だ。▼~
どこまで自分が強くなれるのか…~
血が求めるのだ、さらなる強敵をな。▼~
:[ティバーン]|
勝負でもしてみるか?~
どっちが早く高みに達するか。▼~
:[ニケ]|
ふふっ…それもまた一興。~
鷹の爪と我が牙~
どちらがより鋭く輝くか…▼~
ハタリの女王として恥じぬ戦いぶりを~
この世界に刻んでやろうではないか。▼~
*コメント [#db034d76]
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp