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章別会話/象られる力
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[[章別会話]]
*象られる力 [#fd6ed848]
#contents
**象られる力 [#kd2fd8e1]
***オープニング [#tee8b880]
:[フィレイン]|
山中を上空から見回ったが~
賊の姿は見えないようだ。▼~
:[グレゴ]|
ってことは、山賊の討伐は~
これで完了ってやつか。▼~
:[リヒト]|
やった! アスク王国での~
はじめての任務は大成功だね!▼~
:[ルフレ(通常)]|
みなさん、お疲れ様でした。~
ケガ人を出すことなく~
任務を終えられて幸いでした。▼~
:[フィレイン]|
ルフレの策には助けられたよ。~
君の助言がなければ~
討伐は手間取っていたはずだ。▼~
:[グレゴ]|
なんにせよ、これで~
大手を振って城に帰れるなー。▼~
:[リヒト]|
アスク王国の役に立てて~
僕もうれしいよ!▼~
:[グレゴ]|
あんだけの歓迎を受けたらな。~
いっちょ頑張りますかって~
気持ちになるよな。▼~
:[フィレイン]|
ああ。アスクの民は~
我々を英雄として迎え入れてくれた。~
その期待を裏切るわけにはいかない。▼~
:[ルフレ(通常)]|
アスク王国であっても~
イーリスであっても…▼~
私たちがなすべきことは~
かわらないということですね。▼~
:[グレゴ]|
んじゃー、さっさと城に戻って~
かわいこちゃんのいる店に…▼~
:[フィレイン]|
……▼~
:[グレゴ]|
…………~
今日はここで野営するとしようか。▼~
:[ルフレ(通常)]|
それがいいでしょう。~
では、見張りの順番を決めて~
交代して休むことにしましょうか。▼~
&br;''(暗転)''~
:[リヒト]|
…うーん、むにゃ。~
なんだか眠れないなあ。▼~
あれ、ルフレさんがいない。~
見張りをしているはずなのに~
どこいったんだろ?▼~
あ、あれっ!? なんだろ?~
今、向こうでなにか~
光ったような…▼~
&br;''(暗転)''~
:[盗賊頭]|
ひ、ひいっ! やめろっ!~
おれはこの山の賊とは関係ねえ!~
たまたまうろついてただけだ!▼~
な、なにも悪さはしてねえぞ!▼~
:[ルフレ]|
あなたが何者で~
なにをしていようが~
私には関係ありませんよ。▼~
そうですね。~
剣で言うなら試し斬り…▼~
私の力がどれほど戻っているのか~
それを確かめるだけですよ。~
あなたの身体を使ってね。▼~
:[盗賊頭]|
だーっ! いたっ! いてててて!~
な、なんだこりゃあ!?~
身体が締め上げられるように痛ぇっ!▼~
:[リヒト]|
……!~
な、なにをしてるの!?~
ルフレさん、その姿は…▼~
:[ルフレ]|
見られてしまいましたか。▼~
:[リヒト]|
どういうことなの?~
その力はいったい!▼~
:[ルフレ]|
この力が身体に馴染むまでは~
正体を隠しておこうと思ったのですが…。▼~
見られたからには仕方がありません。~
その口を封じさせてもらいましょう。▼~
:[リヒト]|
ルフレさん、まさか僕を!?~
わわっ! うわあああーっ!▼~
&br;''(白く光る)''~
:[スラシル]|
…そこまでよ。▼~
:[ルフレ]|
くっ…誰です?~
邪魔をするのは…!▼~
***C [#u2d9dc16]
:[リヒト]|
グレゴさんとフィレイン団長は~
ルフレさんの様子が変だって~
気付いていたの?▼~
:[グレゴ]|
んー、まーな。▼~
:[フィレイン]|
私もグレゴの報告を受けて~
ルフレの動向を密かに探っていたのだ。▼~
:[グレゴ]|
なーんか変だって思ったんだよ。~
俺の知っているルフレと~
いろいろ違っていたからさ。▼~
息遣いや視線の動かし方…~
そのほかにも、いろいろとな。▼~
:[リヒト]|
す、すごい…~
グレゴさん、そんなところまで~
観察していたんだ。▼~
:[グレゴ]|
ま、そうした観察力ってのも~
デキる傭兵の処世術ってやつよ。▼~
:[リヒト]|
ルフレさんが使っていた~
禍々しい力…▼~
あれって多分、邪竜の力だよ。~
ルキナさんから聞いたことがあるんだ。▼~
:[フィレイン]|
ルキナ…マルスと名乗っていた~
仮面の剣士のことか。▼~
:[グレゴ]|
あの子、実はクロムの娘なんだよ。~
運命を変えるために~
未来からやって来たんだと。▼~
:[フィレイン]|
な、なんと!?~
ならば彼女もイーリスの王族~
私が守るべき存在ではないか!▼~
:[リヒト]|
えーと、話を続けてもいいかな?▼~
:[フィレイン]|
すまん。続けてくれ。▼~
:[リヒト]|
僕たちの世界に来たとき~
ルフレさんは記憶を失っていたけど…▼~
ルキナさんたちが暮らしていた未来では~
邪竜ギムレーの力を宿したルフレさんが~
世界を滅亡に導いたって。▼~
:[フィレイン]|
で、では、さっきまで~
私たちと一緒にいた彼女は…▼~
:[グレゴ]|
外見こそルフレだが~
中身は邪竜ギムレーの影響を~
受けた魂、ってことだなー。▼~
:[フィレイン]|
このことは急ぎアルフォンス王子や~
アンナ隊長に伝えるべきではないのか?▼~
:[グレゴ]|
けどやっこさん、生きて俺たちを~
ここから帰すつもりはないらしい。~
一筋縄ではいかないだろうな。▼~
そもそも、あそこに居合わせた~
仮面のねえちゃんは何者だ?▼~
:[リヒト]|
一応、僕を~
助けてくれたことになるのかな?▼~
:[グレゴ]|
いい女ってこと以外~
なにもわからんなー。▼~
:[フィレイン]|
……▼~
:[グレゴ]|
ごほん。なにはともあれ~
まずはこの山を下りないとな。▼~
:[フィレイン]|
一瞬、垣間見ただけだったが~
ルフレの力は恐ろしいものだった。~
私たちだけで勝てるだろうか。▼~
:[リヒト]|
……▼~
あのとき、ルフレさんは~
力が身体に馴染むまで正体を~
隠しておきたいって言っていた…▼~
もしかすると、僕たちだけで~
なんとかできるかもしれない。~
探そう、ルフレさんを!▼~
:[グレゴ]|
軍師様相手に下手な小細工が~
通用するかどうかは微妙なところだが…▼~
逃げ回って後ろからやられるよりは~
こっちから出向いたほうが~
まだマシかもしれんな。▼~
***B [#vc57d703]
:[ルフレ]|
……。~
張り切ったと思いましたが~
なかなかにしつこいですね。▼~
:[スラシル]|
…言ったでしょう。~
せっかく見つけた手がかり。~
逃すわけにはいかない。▼~
その禍々しい力…~
あなたはどこで手にいれたの?▼~
:[ルフレ]|
この力は本来、私が有していたもの。~
与えられたものではありませんよ。▼~
:[スラシル]|
……。~
その【魔器】の名は?▼~
:[ルフレ]|
知りませんよ、名前など。~
もっとも、知っていたとしても~
教える義理はありませんが。▼~
これ以上つきまとわれるのもやっかいです。~
ここでボロくずにしてあげましょう。~
この…邪竜の力でね!▼~
:[リヒト]|
ま、待って! ルフレさん!▼~
:[ルフレ]|
おや? わざわざ私の前に出向くとは。~
手間が省けますね。▼~
あなたたちも片付けてあげましょう。~
口封じというやつですよ。▼~
:[リヒト]|
あ、あのね、お願いがあるんだ!▼~
僕たちに力を貸してほしいんだ。~
それだけの力があれば~
アスク王国を救えるはずだよ?▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[スラシル]|
……▼~
:[ルフレ]|
道理をわきまえていないのは~
子どもゆえに仕方ありませんが~
…その願いは浅はかですね。▼~
人間を助けるために私に力を貸せと?~
私は滅びをもたらす者ですよ。▼~
:[グレゴ]|
ちょ、ちょっと待ってくれよ!~
あんたが滅ぼそうとしていたのは~
俺たちのいた世界だろ?▼~
だったら、この世界まで~
滅ぼす必要はないじゃねーか。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[グレゴ]|
俺たちと決着をつけてえってんなら~
元の世界に戻ってからでもいいだろ。▼~
:[ルフレ]|
…これ以上は時間の無駄です。~
そこの仮面の女ともども~
片付けるとしましょうか。▼~
:[スラシル]|
くっ…!▼~
:[リヒト]|
あ、あの、ルフレさん!~
もうひとつ聞きたいことが…▼~
***A [#hc5e31e1]
:[リヒト]|
僕はルフレさんが~
世界に破滅をもたらした瞬間を~
見たわけじゃないから…▼~
ルキナさんの話を聞いても~
ルフレさんが邪竜の力を持ってるなんて~
信じられないんだ。▼~
:[ルフレ]|
信じるかどうかはあなたの勝手ですよ。~
でも、その邪竜の力によって~
あなたたちは倒されるのですから。▼~
:[グレゴ]|
くっ! アスク王国に召喚された英雄は~
互いに傷つけ合えないって話だろ!▼~
:[リヒト]|
ルフレさんは僕に言ったよね?~
力が身体に馴染むまでは~
正体を隠しておきたかったって。▼~
力が完全じゃないうちに~
ヴァイス・ブレイヴと事を構えるのは~
危険だから正体を隠してたんじゃ…▼~
:[ルフレ]|
おしゃべりはここまでですよ。▼~
:[フィレイン]|
リヒト、私の後ろに隠れろ!▼~
:[リヒト]|
じゃあ、力を貸してくれなくてもいいから~
僕たちの敵にならないで!▼~
たとえ邪竜であっても~
僕はルフレさんと戦いたくないよ!▼~
:[ルフレ]|
これ以上、子どもの駄々に~
付き合う必要はありません。~
消えてください…!▼~
:[リヒト]|
うわっ! わわっ…!~
あ、あれ? どうして僕、無事なんだろ?▼~
:[ルフレ]|
……。~
おかしい…本気で殺そうとしたのに。~
力がなにかに抑制された?▼~
ふん、あの召喚師…~
私をこの世界に呼んだときに~
なにか小細工でもしたようですね。▼~
:[グレゴ]|
ルフレの攻撃が届かなかった?▼~
:[ルフレ]|
まあ、いいでしょう。~
私の正体が知られたからといって~
あなたたちにできることはありませんよ。▼~
この世界とどう関わるかは私が決めます。~
私の前に立つものには容赦しない。~
アスク王国でもイーリスであってもね…▼~
:[フィレイン]|
ま、待てっ! まだ話は…▼~
:[グレゴ]|
ありゃ、闇に溶けるみたいに~
消えちまったな。▼~
:[スラシル]|
……▼~
:[リヒト]|
あの…ルフレさんが正体を現したとき~
助けてくれてありがとうございました。▼~
:[スラシル]|
礼を言われるために~
助けたわけじゃないわ…▼~
:[グレゴ]|
ねーちゃんは何者なんだい?~
見たところ ヴァイス・ブレイヴの~
一員じゃないようだが…▼~
:[スラシル]|
人を探していただけ…▼~
彼女…ルフレが発していた禍々しい魔力。~
あれと似た力を持つ者がいたら~
注意することね…▼~
:[フィレイン]|
似た力?~
あのような恐ろしい力を行使する者が~
ほかにも存在しているというのか?▼~
:[スラシル]|
【魔器】は世界のことわりと~
生者の運命を歪める…~
関わり合いにならないことね…▼~
:[グレゴ]|
おいおい、ねーちゃん!~
あちゃー、こっちも消えちまった。▼~
【魔器】とか言ってたが~
この世界にはなんだか物騒なモンも~
入り込んでるってワケか。▼~
:[フィレイン]|
…私たちをこの地に呼んだ~
召喚師殿は、ルフレの中身が~
邪竜だと知っていたのだろうか?▼~
:[グレゴ]|
さあね。一介の傭兵には見当もつかんよ。~
でも、リヒトはあの場でよく言えたな。~
力を貸してくれなんてさー。▼~
:[リヒト]|
言うだけならタダだと思って。~
それに戦いたくはなかったんだ。~
ルフレさんとは…▼~
:[グレゴ]|
なるほどなー。駆け引きとかじゃなく~
嘘偽りのない本心だったというわけか。▼~
:[フィレイン]|
私たちはリヒトの真っ直ぐさに~
助けられたのかもしれんな。▼~
:[リヒト]|
でも、あれだけの力…~
世界を滅ぼすためじゃなくて~
守るために使ってくれればいいのに。▼~
ルフレさんと戦わないで済む~
未来があるといいのにな…▼~
**不敵なる傭兵 グレゴ [#ma6746ee]
***C [#h7adc4a1]
:[ノノ]|
おじさん、待ってたよ!~
やっとアスク王国に来てくれたんだね!▼~
:[グレゴ]|
だから前に言ってるだろ。~
おじさんじゃなくて、~
グレゴさんって呼べって。▼~
ノノもその様子じゃ~
元気にしていたみたいだな。▼~
:[ノノ]|
うん! お友達もたくさんできたよ!~
でもね、アスク王国のまわりには~
怖い敵がたくさんいるの。▼~
だから、おじさんも早く来ないかなーって~
ずっと待ってたの。▼~
:[バジーリオ]|
へへっ、頼りにされてるじゃねえか。▼~
:[グレゴ]|
お?~
あんたもアスク王国に来てたのか。▼~
:[バジーリオ]|
俺だけじゃねえよ。~
フラヴィアもロンクーもいる。~
フェリアの大物が勢揃いだ。▼~
でもって今は~
ペレジアのムスタファー将軍とも~
肩を並べて戦っているときたもんだ。▼~
:[ノノ]|
ムスタファーおじちゃん、優しいんだよ!~
いつもノノにアメをくれるの!▼~
:[グレゴ]|
へえー。そうそうたる~
面子が揃ったもんだな。▼~
:[バジーリオ]|
お前だって剣の腕前は~
錆びついちゃいないんだろ?~
久しぶりに真剣勝負で戦ってみるか?▼~
:[グレゴ]|
いや、今の俺はただの傭兵だぜ。~
金にならねー勝負なんてお断りだね。▼~
それに頑張りすぎると次の日~
身体がしんどくてなー。▼~
:[バジーリオ]|
なにをおっさんくさいことを…~
いや、立派なおっさんか。▼~
:[ノノ]|
うん。完璧なおじさんだねー。▼~
:[グレゴ]|
おじさんじゃなくて、おにーさん!~
見てろよ。身体にガタがきてようが~
心意気は若いもんに負けるつもりはねえ。▼~
:[バジーリオ]|
言うじゃねえか。その心意気とやら~
ぜひとも見せてもらいたいもんだな。▼~
:[グレゴ]|
俺は俺のやり方でやらせてもらうぜ。~
次の戦場での活躍、しっかり見とけよー。▼~
***B [#yd08442b]
:[グレゴ]|
心意気は若いもんに~
負けるつもりはねえ、か。~
つい大見得を切っちまったが…▼~
頑張ったところで~
給金が増えるわけでもなし。~
どうしたもんか…▼~
:[ラクチェ]|
スカサハ、遅れないで!~
私たちで突破口を開くわよ!▼~
:[スカサハ]|
了解だ。~
日頃の鍛錬の成果~
ここで形にする!▼~
:[キヌ]|
ベロア、どっちがいっぱい~
敵をやっつけられるか、競争しよ!▼~
:[ベロア]|
面倒ですが…~
そのほうが早く帰れるというなら~
頑張らないこともないです。▼~
:[オーシン]|
せりゃあ!~
俺とプージは今日も絶好調だ!~
どっからでもかかってこい!▼~
:[タニア]|
オーシン、前に出過ぎだってば!~
援護するこっちの身にもなってよね!▼~
:[グレゴ]|
……。~
いやー、若いってすげえなー。▼~
恐れを知らねえっていうか~
まわりを見てねえっていうか。~
若さとは熱さなりってところか。▼~
おおっと、いかんいかん。~
感心している場合じゃねえなー。~
俺も負けてらんねーぞ。▼~
ん? あれは…。▼~
:[セーバー]|
はっ! おらよっ!▼~
あいつら、勢いだけで~
突っ走るのはいいけど~
討ち漏らしが多過ぎやしないか?▼~
:[セテス]|
そう言うな。~
勢いに任せた戦いは若者の特権だ。▼~
:[ラガルト]|
暗殺者は矢面に立つ存在じゃない。~
あいつらの後ろで戦うほうが~
オレにはやりやすいがね…▼~
:[グレゴ]|
……。~
へえー。突っ走る若いもんを~
あいつらが支援しているのか。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
渋い戦い方をする連中もいるんだなー。▼~
***A [#q7b9938a]
:[グレゴ]|
よお。お疲れさん。▼~
:[セーバー]|
ん? あんたは…▼~
:[グレゴ]|
俺はグレゴ。あんたと同じ傭兵だ。~
司教さんと盗賊稼業ってところか。~
珍しい組み合わせだな。▼~
:[ラガルト]|
盗賊稼業ってわけじゃないが…~
ま、どっちでもいいさ。~
よろしくな、グレゴ。▼~
:[セテス]|
私はセテス。~
フォドラのガルグ=マグ大修道院で~
大司教補佐の職を預かっている。▼~
ヴァイス・ブレイヴにはさまざまな~
異界からいろいろな立場の人間が集まり~
一丸となって敵と戦っている。▼~
グレゴ、君の来訪も歓迎しよう。~
是非、アスクの民のために~
力を貸してくれ。▼~
:[グレゴ]|
あー、そいつは問題ねえよ。~
今の雇い主はヴァイス・ブレイヴだ。~
報酬さえもらえれば仕事はこなすぜ。▼~
でだ。さっきの戦い、見事だったな。▼~
突っ走る若いもんを支える立ち回り。~
戦場のすべてがよく見えてないと~
ああいう戦い方はできねえ。▼~
:[ラガルト]|
若手を支える立ち回り、ねえ。~
そんな大層な目的じゃないが、~
結果としてそうなっちまっているな。▼~
:[セーバー]|
危なっかしくて見てられないってのが~
正直なところだけどな…▼~
あいつらが戦いやすい場面を作ることで~
いい結果に繋がることが多いのさ。▼~
ノーヴァの港であのお嬢ちゃんに力を~
貸してやってから、なぜか最近は~
そんな役割ばっかりな気がするぜ。▼~
:[グレゴ]|
なるほどなー。つまるところ~
面倒見がいいってことか。▼~
:[ラガルト]|
オレは真正面から戦わないってだけさ。~
討ち漏らした敵の~
後始末には慣れているしな。▼~
:[グレゴ]|
でもよー、あんたらほどの腕前があれば~
戦場の主役にもなれるだろうに。▼~
もう少し目立つような戦い方も~
できるんじゃないのか?▼~
:[セテス]|
戦場の主役か…。~
私はそのようなものに~
こだわるつもりはない。▼~
若手が活躍できるのは喜ばしいことだ。~
彼らには伸びしろがある。▼~
:[セーバー]|
金なんぞ積まれなくても~
若い奴らには勢いがあるしな。▼~
そして俺たちには経験がある。~
あいつらの勢いを俺たちの経験で~
活かしてやれれば御の字だろ?▼~
:[グレゴ]|
おっさんにはおっさんなりの~
戦い方があるってことか?▼~
:[ラガルト]|
おいおい。~
おっさん扱いしないでくれ。~
こう見えてもまだ二十代なんだぜ。▼~
:[セーバー]|
でも、雰囲気がおっさんなんだよなあ。~
落ち着き過ぎてるっつーか。▼~
:[セテス]|
ふむ。ヴァイス・ブレイヴでは~
見かけと年齢が当てはまらないことが~
往々にしてあるようだな。▼~
:[グレゴ]|
まあ、数百年も生きている~
小さい女の子とかもいるしなー。▼~
***S [#g47b0d67]
:[グレゴ]|
若いもんの勢いを経験で活かす…。~
なるほどな。互いの長所を活かさねーと~
戦場じゃ生き残れねえしな。▼~
若いもんには負けねーぜとか言ったものの~
戦う相手が違うよなー。▼~
:[ノノ]|
あっ! グレゴ!~
探してたんだよ!▼~
:[グレゴ]|
今度は呼び捨てかよ!~
いや、おじさんよりはましか。~
で、俺を探したっていったいなんだ?▼~
:[ノノ]|
グレゴ、若いもんには負けないーって~
張り切っていたよね?▼~
いっぱい戦うなら~
また、竜のうろこで作った腹巻きが~
必要かなーって思って。▼~
:[グレゴ]|
ありがとな。でも心配するような~
無茶な戦い方はしねーから。▼~
そもそも前にもらった腹巻きは~
まだ大事に巻いているしな。▼~
:[ノノ]|
ほんと? 無理はしないんだね?▼~
:[グレゴ]|
戦場で目立ちたいとか~
若いもんには負けないとか~
そういうのはどーでもよくなった。▼~
できることをやる。~
積み上げてきた経験を活かすことが~
一番、役に立つと思うしな。▼~
:[ノノ]|
おじさんはおじさんらしく~
戦うってこと?▼~
:[グレゴ]|
だから、おじさんじゃなくて~
グレゴさんだっつーの!▼~
ま、なんだ…。これからも~
ノノの背中は俺が守ってやるよ。▼~
だからノノは~
前を向いて全力で戦いな。▼~
:[ノノ]|
うんっ、ありがとう!~
グレゴ…グレゴおじさん!▼~
:[グレゴ]|
だから、どーして素直に~
グレゴさんって呼んでくれないわけ?▼~
**絶望へ導くもの ルフレ [#m8ed801e]
***C [#vca2e05f]
:[アルフォンス]|
よしっ! 敵が一箇所にまとまった。~
このまま一気に勝負をつけよう!▼~
:[エイル]|
……!?~
この気配は…~
皆、伏せてっ!▼~
:[アルフォンス]|
えっ…?▼~
前方で…爆発…!?▼~
:[シャロン]|
わ、わわわ!~
爆風がこっちにまで!~
みなさん、身を守ってくださいー!▼~
:[アルフォンス]|
くっ…!▼~
:[エイル]|
なんて威力…~
これは魔道の…~
いえ、もっと異質な力…▼~
:[アルフォンス]|
みんな、無事か!?▼~
:[アンナ]|
けほっ、こほっ!~
な、なんなのよ、もうっ!?▼~
:[シャロン]|
ひゃあっ! 見てください!~
敵の陣地がほとんど~
吹き飛んじゃっています!▼~
:[アルフォンス]|
では、さっきの攻撃は…~
味方がやったもの…?▼~
:[アンナ]|
私たちも~
巻き込まれそうだったけど?▼~
:[シャロン]|
い、いったい誰なんでしょう?~
アスク王国に召喚されたばかりの~
英雄さんでしょうか…▼~
:[エイル]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[マーク]|
特務機関の連中は…~
巻き込まれなかったようですね。~
素晴らしいお力です。ギムレー様…▼~
:[ルフレ]|
感じますか?~
私の中に満ちている、この力を。▼~
:[マーク]|
はい。絶望を運ぶ強大な力…~
邪竜の力をその身にすべて~
宿されたのですね。▼~
:[ルフレ]|
器に残っていた心は~
抵抗しましたが…▼~
もはやその残滓も消えたことでしょう。~
この身体は完全に~
邪竜ギムレーの現し身となり…▼~
この世界に降り立つ過程で~
私はさらなる強大な力を~
この身に宿すことができたのです。▼~
:[マーク]|
それが…ギムレー様が~
召喚に応じた理由なのですか?▼~
:[ルフレ]|
異界を渡ることで~
新たな力を獲得できる可能性…~
そう、私は予想していたのです。▼~
この身に~
さらなる破滅の力が宿る未来を。▼~
:[マーク]|
ギムレー様…▼~
:[ルフレ]|
まずは情報を。~
それが今の私に必要なものです。▼~
邪竜の力を得た今の私に~
成し得ぬことはなにもありません。▼~
さりとて、わずかな慢心がすべてを~
崩壊させる可能性もあります。▼~
万全を期すため、些細な棘も~
見逃すつもりはありませんよ。▼~
***B [#j5e4fe19]
:[マーク]|
ギムレー様、失礼致します。~
? そのお姿は…▼~
:[ルフレ(通常)]|
……▼~
&br;''(白く光る)''~
:[ルフレ]|
ヴァイス・ブレイヴとやらを~
自分の目で検分してきました。▼~
彼らが見知った姿のほうが~
無用な詮索は防げますから。▼~
:[マーク]|
なるほど。だから~
先ほどのようなお姿に…▼~
ギムレー様、ご報告を。~
アスク王国の現状について~
まとめたものがこちらです。▼~
:[ルフレ]|
ずいぶんと分厚い…~
あなたを先にアスク王国に~
送り込んで正解だったようですね。▼~
:[マーク]|
詳細はその報告書にも~
記しておりますが…▼~
この世界の特筆すべきことは~
数多くの異界が交わる~
特別な場所であること。▼~
開かれた世界として~
存在し続けることを宿命づけられ~
創造された世界であるということです。▼~
:[ルフレ]|
開かれた世界…ですか。▼~
:[マーク]|
あらゆる異界と交わる~
開かれた世界であるがゆえに…▼~
この世界は様々な勢力に狙われ~
常に危機に瀕した状態にあります。▼~
:[ルフレ]|
戦いの終わらぬ世界というわけですか。~
面白いですね。▼~
:[マーク]|
そしてひとつ、やっかいな問題が。~
神竜ナーガの息がかかった英雄たちが~
数名、召喚されているようです。▼~
今のギムレー様のお力をもってすれば~
取るに足らない存在かもしれませんが…▼~
:[ルフレ]|
ふん。想定していたこととはいえ~
忌々しい存在ではありますね。▼~
:[マーク]|
それだけではありません。~
この世界には世界を創生する力を持つ~
存在も呼び寄せられているのです。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
***A [#m808ebc7]
:[ルフレ]|
世界を創生する力を持つ者…~
すなわち、人間が神と呼ぶ存在も~
特務機関に力を貸しているのですね?▼~
:[マーク]|
はい。ギムレー様と同様に~
世界を滅ぼせるだけの力を有した英雄も~
アスク王国に降り立っているようです。▼~
堕落した人間に終焉をもたらす女神や~
神の力を簒奪し、~
欲望のために行使する者。▼~
彼らが振るうのは理を超えた力。~
事を構えるのは~
得策ではないかもしれません。▼~
:[ルフレ]|
どんな存在が立ちはだかろうと~
私の歩みを止めることはできませんよ。~
ですが、腑に落ちませんね…▼~
アスク王国の召喚師は~
なにゆえにそれらの神々を集めたのか。▼~
:[マーク]|
……▼~
特定の力を突出させぬよう~
互いに牽制させ~
抑止力としているのでは?▼~
:[ルフレ]|
抑止力というものは~
完全に制御下に置かないと~
正しく機能しません。▼~
召喚で結んだ契約があるとはいえ~
あの召喚師にそれだけの力が~
あるようには思えませんね。▼~
:[マーク]|
自分が調べた限りでは~
あの召喚師は一介の人間。▼~
元々はアスク王国の者ではなく~
異界からこの地にやってきて~
特務機関に手を貸しているそうです。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[マーク]|
手にした神器に計り知れぬ力を感じますが~
神をもしのぐ力を有するとは思えません。▼~
:[ルフレ]|
力は行使されずとも~
存在するだけで脅威となります。▼~
力を有した神々や英雄が集うことで~
脅威を感じる異界も存在し~
それが戦いの火種となる可能性もある。▼~
……▼~
***S [#tfbd170b]
:[ルフレ]|
邪竜の力を取り戻し~
さらなる力を得た私を召喚する危険…~
召喚師も理解していたはずです。▼~
それでも私を呼ぶ必要があった。~
なぜでしょうね…▼~
:[マーク]|
……。~
召喚師の背後に~
もっと大きな意思があるとしたら…▼~
召喚師も自らの意思で動いているのではなく~
見えない力に動かされている可能性が?▼~
:[ルフレ]|
私も同じことを考えていました。~
一介の人間が世界の運命を~
握ることなどありえません。▼~
この世界を俯瞰して見ている存在が~
どこかにいるはずです。▼~
:[マーク]|
その存在の…~
アスク王国における代理人が~
あの召喚師だと?▼~
:[ルフレ]|
ええ。~
何者かが異界の神々をこの地に集め~
争わせようと目論んでいるのか…▼~
異界の神々が力を合わせれば~
抗えないほどの大いなる危機が~
アスク王国に迫っているのか…▼~
いずれにせよ、~
邪竜の力をそう易々と~
利用できるとは思わないことです。▼~
:[マーク]|
はい。この身が砕け散ろうとも~
ギムレー様のため、尽力いたします。▼~
:[ルフレ]|
神に並び立つ存在が立ちはだかろうと~
一歩も譲るつもりはありません。~
誰も私に指図も強要もできませんよ。▼~
私がこの力を得て~
アスク王国に降り立った意味は~
私自身が見つけてみせます。▼~
邪竜として、私がこの世界に~
なにをもたらすのか、実に楽しみですね。~
ふふ…ふふふ…▼~
**自警団見習い リヒト [#n717a122]
***C [#ced96ec9]
:[フィヨルム]|
それではいきますね。~
私が攻撃する前に~
魔道を発動させてみてください。▼~
:[リヒト]|
で、でも、もし攻撃が~
フィヨルム王女に当たっちゃったら…▼~
:[フィヨルム]|
私のことは心配しなくても大丈夫ですよ。~
こう見えても守りには自信があります。~
精神を集中してください!▼~
:[リヒト]|
…わかりました!~
お願いします!▼~
:[フィヨルム]|
いきます…! やあっ!▼~
:[リヒト]|
ファ…ファイ…うわわっ!▼~
:[フィヨルム]|
だ、大丈夫ですか?~
攻撃は当たっていないはずですが…▼~
:[リヒト]|
だ…大丈夫です!~
フィヨルム王女のせいじゃなく~
僕がよろけただけだから…。▼~
攻撃が来るってわかっていても~
槍が迫って来ると~
つい焦っちゃって…▼~
はぁ…こんなんじゃダメだ。~
もっともっと魔道の~
腕をあげないと…▼~
:[フィヨルム]|
気落ちしなくとも~
訓練を積み重ねれば~
きっと成果は出せますよ。▼~
:[リヒト]|
でも、僕は早く強くなって、~
クロムさんの…ヴァイス・ブレイヴの~
みんなの役に立ちたいんだ!▼~
どうすればもっと成長できるのかな。~
今の僕になにが足りないんだろ…▼~
:[フィヨルム]|
成長するために~
足りないものですか。▼~
そうだ、ここはひとつ~
ヴァイス・ブレイヴの魔道士に~
師事してみては?▼~
:[リヒト]|
魔道を習ってみるってこと?~
でもみんな、忙しいんじゃ…▼~
:[フィヨルム]|
英雄のみなさんはいつも~
戦いに出ているわけではありませんよ。▼~
仲間の成長のためなら手助けしてくれる~
魔道士もきっといらっしゃるかと。▼~
:[リヒト]|
ホント? なら、教えてもらいたいな!~
子ども扱いしない先生だとうれしいけど。▼~
:[フィヨルム]|
まずはアンナ隊長に相談してみましょうか。~
先生にふさわしい魔道士を~
紹介してくれるはずです…!▼~
***B [#p1d4ae57]
:[アンナ]|
魔道を習う師匠ねぇ。▼~
適任なのはパントやセティ…~
それにラインハルトあたりかしら。▼~
:[フィヨルム]|
ニイメ様とカナスさんは~
どうでしょうか?▼~
:[アンナ]|
教えるのはうまそうだけど~
闇魔法専門なのよねぇ…▼~
:[リヒト]|
僕、呪術に興味があるから~
呪術の先生でもいいよ!▼~
:[アンナ]|
あれこれ手を出さずに~
今のリヒトが習得している~
魔道を伸ばすほうがいいと思うわよ。▼~
:[フィヨルム]|
マリクさんはどうでしょうか?
魔道の学院に通われて~
若くして高位の魔道士の座に~
登り詰められたと聞きました。▼~
:[アンナ]|
なるほど、マリクがいたわね。~
彼はアリティアから魔道都市カダインに~
留学していた実績があるのよ。▼~
人間的にもしっかりしているし~
魔道の腕も申し分ないわね。▼~
リヒトと歳も離れていないし~
相談に乗ってくれるんじゃないかな。▼~
:[リヒト]|
マリクってもしかして~
いにしえの英雄王を支えたという~
【風の魔道士】のこと!?▼~
そんな伝説の英雄から魔道を習えるなら~
僕もきっと成長できるよ!▼~
:[フィヨルム]|
決まりですね。~
では、さっそく会いにいきましょう。▼~
&br;''(暗転)''~
:[マリク]|
弟子…ですか?~
確かにヴァイス・ブレイヴの若い魔道士に~
魔道を教えたりすることはありますが…▼~
ぼく自身も修行中の身ですから~
弟子を取るのは早いかと。▼~
:[リヒト]|
お願いです! マリクさん…~
いえ、マリク師匠!▼~
僕は命を賭けて助けてくれたクロムさんに~
早く恩返しがしたいんです!▼~
そのためにはちゃんと成長して…~
クロムさんの役に立てるような~
立派な魔道士にならなきゃダメなんです!▼~
:[フィヨルム]|
どうでしょう、マリクさん。~
前向きに検討していただけると…▼~
:[マリク]|
……。~
リヒト、君が抱いている願いは~
ぼくにも理解できるよ。▼~
わかりました。お受けしましょう。~
ぼくが役に立てるなら力になるよ。▼~
:[リヒト]|
わぁっ! ありがとうございます!▼~
:[フィヨルム]|
よかったです! マリクさんなら~
きっと理想の先生になれますね。▼~
:[リヒト]|
よろしくお願いします、マリク師匠!~
フィヨルム王女もありがとうございます!▼~
***A [#s97e489a]
:[マリク]|
戦いのあとで疲れていると思うけど…~
先日教えた風魔法のおさらいをしようか。▼~
:[リヒト]|
はい! お願いします、マリク師匠!▼~
:[マリク]|
あの…師匠という呼び方は~
ぼくにはまだ早いよ。▼~
:[リヒト]|
いえ! 魔道を習いはじめて~
まだ日は浅いけど…~
毎日が発見と気づきの連続です!▼~
師匠と呼ぶにふさわしいと~
僕は感じています!~
師匠がダメなら先生で!▼~
:[マリク]|
じゃあ、せめて~
マリクさんあたりでどうかな?▼~
:[リヒト]|
ししょ…マリクさんがそう言うなら。▼~
:[マリク]|
ありがとう。それじゃいくよ。~
風魔法のおさらい、はじめよう。▼~
&br;''(暗転)''~
:[リヒト]|
はぁ、はぁ、はぁっ…~
あ、ありがとう…ございました。▼~
:[マリク]|
大丈夫かい? 無理は禁物だよ。~
魔道を発動させると~
気力や精神力を消耗するからね。▼~
あまり無理をすると~
取り返しのつかないことになる。~
自分の身体を労わることを忘れずにね。▼~
:[リヒト]|
はい。肝に銘じておきます。▼~
でも、マリクさんはすごいなあ。~
あれだけ連続で風魔法を放って~
顔色ひとつ変わらない…。▼~
これが…高位の魔道士の力…~
生まれ持った才能もあるのかなあ。▼~
:[マリク]|
ぼくは、自分に才能があるなんて~
一度も思ったことはないよ。▼~
高名な魔道士の血筋でもないし、~
家柄だって平凡な貴族だ。▼~
:[リヒト]|
僕と一緒だ!~
でも、僕の家は貴族とは名ばかりで~
両親も肩身の狭い生活をしている…▼~
だから早く立派になって~
家の名誉を取り戻し、両親を助けるのも~
僕の夢のひとつなんです。▼~
:[マリク]|
両親を助ける…か。▼~
ぼくの故郷では、貴族が出世したいなら~
魔道士になるなんてもってのほか。~
最初はみんなにも反対されたよ。▼~
:[リヒト]|
えっ!? そうだったんですか。~
マリクさんはそれでも~
魔道士の道を選んだんですよね?▼~
:[マリク]|
そんなぼくの志をマルス様と~
マルス様の姉上のエリス様が~
後押ししてくれたんだ。▼~
そのおかげで、ぼくは~
魔道都市カダインに~
行くことができた。▼~
:[リヒト]|
マルス様たちが…。▼~
:[マリク]|
リヒト、君が持っている~
両親の力になりたいという想いは~
とても素晴らしいと思う。▼~
その思いやりはきっと~
魔道の上達の助けになるはずだよ。▼~
:[リヒト]|
ほ、本当ですか…!?▼~
:[マリク]|
そしてリヒト…~
君はすでに思いやりの心を持っている。~
成長するために一番大切なものをね。▼~
***S [#x87abdea]
:[マリク]|
確かに血筋や才能も~
魔道の成長に影響する。▼~
でも、ぼくは思うんだ。~
魔道の本当の力を引き出すのは~
心の強さじゃないかって。▼~
それはなにから作られると思う?▼~
:[リヒト]|
心の強さ…うーん、うーん…。~
なにかをなしとげたい、守りたいと思う~
気持ちから作られる…かな?▼~
:[マリク]|
そのとおりだよ。~
クロムさんや両親への想い、それが~
君の心を強くしてくれるはずだ。▼~
君はすでに手に入れているんだよ。~
成長するための才能をね。▼~
:[リヒト]|
……▼~
:[マリク]|
ぼくも魔道の修行をはじめたとき~
自分に才能はないと思って~
何度も挫折しそうになったよ。▼~
:[リヒト]|
…マリクさんにも~
そんなことがあったんですね。▼~
:[マリク]|
でもね、そんなときに支えてくれたのは~
マルス様やエリス様の言葉だった。▼~
彼らに報いるためにも~
ぼくは前に進まなきゃいけない。~
立ち止まるわけにはいかない。▼~
魔道の才能や血筋がなくても~
ぼくが成長することができたのは~
その想いがあったからだよ。▼~
:[リヒト]|
マリクさん、僕も成長できるかな?~
みんなの期待に応えられるくらい~
強くなれるかな?▼~
:[マリク]|
焦らなくてもいいよ。~
君はいい魔道士になれる。~
だから一歩一歩、着実に進もう。▼~
誰かのために戦える思いやり。~
それだけを信じて。▼~
:[リヒト]|
ありがとうございます、マリクさん!~
がんばります、一歩…~
いや半歩ずつでも成長できるように。▼~
クロムさんや両親だけじゃない。~
この世界にやってきてから~
ぼくと友達になってくれたみんな。▼~
フィヨルム王女やアンナ隊長~
そしてマリクさんに恩返しするために~
僕は成長してみせます。▼~
誰かのために戦える魔道士に~
僕はなるんだ、きっと!▼~
**天馬の忠臣 フィレイン [#ud219626]
***C [#k26c3a81]
:[フィレイン]|
そこ! 雑な飛び方をするな!▼~
天馬は乗り手の心を敏感に感じ取る。~
怠惰な心持ちは、天馬の羽ばたきに~
即座に影響すると心せよ!▼~
:[マーシャ]|
わ、わかりました!▼~
:[シャニー]|
うう、今度来た教官も厳しいなあ。▼~
:[シーダ]|
が、頑張ってついていかないと…▼~
:[タニス]|
感謝する、フィレイン団長。~
私の目の届かぬところまで~
しっかりと補佐していただいて。▼~
:[フィレイン]|
別に感謝されるようなことでは。~
私の責務を果たしているだけです。▼~
:[タニス]|
技術のみならず、心まで鍛えてくれる…~
実に見事だ。厳しさが心地いい。▼~
貴殿の率いていた~
イーリス聖王国天馬騎士団も~
さぞや精強な騎士団だったのだろう。▼~
:[フィオーラ]|
ヴァイス・ブレイヴの天馬騎士には~
年若い娘も多く、私たち年長の者による~
後進の育成が求められています。▼~
ですが、彼女たちを支える~
教導役が少ないのが目下の悩み…▼~
:[タニス]|
フィレイン団長のような人物に~
助力いただけるのは~
彼女たちにとってよい機会だろう。▼~
:[フィレイン]|
どの天馬騎士からも~
才能の輝きを感じます。~
さすが異界から選りすぐられた英雄たち。▼~
実に鍛え甲斐がある。~
導き手として腕が鳴るというもの。▼~
:[マーニャ]|
それは心強い。~
引き続き午後の指導も頑張りましょう。▼~
:[シャニー]|
…なんかあっちのほう~
妙に盛り上がってるみたいだね。▼~
:[シーダ]|
フィレイン団長が加わってから~
指導に熱を帯びた感じがしますよね。▼~
:[マーシャ]|
結局、鬼教官がまた増えたってこと?▼~
&br;''(暗転)''~
:[ティアモ]|
まさかフィレイン様と~
アスク王国で再び出会えるなんて…▼~
:[スミア]|
私は正式な天馬騎士ではなかったので~
教えを請えるのはうれしいです。▼~
:[ティアモ]|
でも、あのフィレイン様は~
ご自身の運命を知っているのかしら。▼~
:[スミア]|
あ…▼~
:[ティアモ]|
人質にとられたエメリナ様を助けるため~
ペレジアの砂漠で命を落とされた…▼~
もしその事実を~
フィレイン様が知らないとしたら…?▼~
***B [#d97b882a]
:[フィレイン]|
どうした、ティアモ!~
イーリスでの訓練を忘れたか!?▼~
:[ティアモ]|
くっ! まだまだ!▼~
:[フィレイン]|
同郷だからといって手加減しないぞ。~
本気でかかってこい!▼~
:[ティアモ]|
はい! もう一度お願いします!~
あたしならやれるはず! やあっ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[スミア]|
やっ…! たぁっ!▼~
:[フィレイン]|
なんだ、その生ぬるい突きは!?~
そんなものでは~
亀すら仕留められんぞ!▼~
:[スミア]|
はぁ、はぁっ…!~
槍を持つ手が重い。でも、私は…!▼~
:[フィレイン]|
もっと腰を入れろ!~
その程度の覇気でクロム様やリズ様を~
どうやってお守りするつもりだ!▼~
それとも、ここで泣いて逃げ出すか?~
お前に心を許してくれた~
その天馬と一緒に!▼~
:[スミア]|
い、いえ! やりますっ!~
私は…逃げません!▼~
&br;''(暗転)''~
:[ティアモ]|
はぁ、はぁ、はぁっ…~
ありがとうございました。▼~
:[スミア]|
うう…槍を持つ手に力が入りません。▼~
:[フィレイン]|
二人とも、よくがんばった。▼~
アスク王国でも~
鍛錬は怠っていなかったようだな。~
その点は褒めてやろう。▼~
しかし、まだまだ伸びしろがある。~
そのすべてを引き出すまで~
指導の手を緩めるつもりはない。▼~
:[ティアモ]|
はい! 望むところです。▼~
:[スミア]|
が、頑張って…ついていきます!▼~
:[フィレイン]|
いい覚悟だ。目を見ればわかる。~
それがお前たちの本心から~
出た言葉だということがな。▼~
……。~
私も本心を言えば、お前たちに~
再びこうして指導できてうれしい。▼~
元いた世界ではすべてを伝えきる前に~
別れてしまったからな。▼~
:[ティアモ]|
フィレイン様!?~
まさかあなたはご自身の運命を…▼~
***A [#lf9ddb87]
:[フィレイン]|
私が最後に見たのは~
屍兵たちが放った~
無数の矢だった。▼~
:[ティアモ]|
……▼~
:[フィレイン]|
天馬騎士が空で死ぬのは本望だ。~
天馬騎士団に入ったときより~
死ぬ覚悟はできていた。▼~
しかし、私は果たせなかったのだな。~
エメリナ様をお守りするという~
なによりも大切な使命を…▼~
:[スミア]|
フィレイン様…▼~
:[ティアモ]|
申し訳ありません、フィレイン様。~
あのときあたしは…あたしたちは~
あなたのお力になることができず…▼~
:[スミア]|
私たちがペレジアの策略を見抜ければ~
もっとうまくやれていたかも…▼~
:[フィレイン]|
自惚れるな。~
戦いとはそう簡単なものではない。▼~
一人や二人の戦士の力で~
趨勢を変えるのは難しいのだ。▼~
そして、お前たちが詫びる必要はない。~
顔を上げろ、ティアモ、スミア。▼~
:[ティアモ]|
は、はい…。▼~
:[フィレイン]|
この世界に来て~
クロム様やリズ様に聞いた。▼~
私が去ったあと~
お前たちは天馬騎士として~
大きく羽ばたいてくれたと。▼~
:[スミア]|
クロム様たちが~
そうおっしゃったのですか?▼~
:[フィレイン]|
ペレジアとの戦いで~
イーリス聖王国天馬騎士団は~
壊滅状態に陥った。▼~
しかし、その志は死んではいない。~
ティアモ、スミア、お前たちが~
引き継いでくれたと信じている。▼~
:[ティアモ]|
は、はいっ!~
フィレイン様と交わした最後の言葉を~
あたしは覚えています。▼~
天馬騎士団の魂は、いつもともにある。~
たとえどれだけ離れようとも…▼~
***S [#u7e328d4]
:[フィレイン]|
空は一人で飛ぶものではない。~
天馬や飛竜…彼らと運命を共有し~
我々は大空を翔ける。▼~
その翼の先には~
仲間たちの姿もあるはずだ。▼~
仲間の存在を感じ、支え合うことで~
我々はさらに高く羽ばたけるのだ。▼~
:[スミア]|
それが、魂はいつもともにある…~
ということなのですね。▼~
:[フィレイン]|
そうだ。イーリスの空でも~
異界の空でも関係ない。▼~
心の中で想うことで魂はともにある。~
空は繋がっているのだ。▼~
:[ティアモ]|
アスクの空もイーリスと繋がっている…▼~
:[フィレイン]|
天馬騎士個人の技量を引き上げようと~
一人の強さには限度がある。▼~
しかし、仲間たちと絆を育み~
ともに大空を翔けることで~
その強さは何倍にも大きくなる。▼~
いいか、常に仲間の存在を感じるんだ。~
それを忘れるな。▼~
:[ティアモ]|
はい! 心に刻んでおきます!▼~
:[フィレイン]|
スミア、正式な天馬騎士ではなくとも~
私たちはともに空を翔ける者。▼~
そこに生まれた絆を大切に~
多くの仲間と想いを育んでほしい。▼~
:[スミア]|
わかりました!~
その言葉、忘れません。▼~
:[フィレイン]|
この想いが未来に引き継がれるなら~
それは多くの天馬騎士たちの~
力となるはずだ。▼~
燃やし尽くした私たちの命は~
無駄ではなかったと証明してくれ。~
ティアモ、スミア。▼~
:[ティアモ]|
フィレイン様の想い~
決して無駄にはしません。▼~
ヴァイス・ブレイヴの仲間たちとも~
天馬騎士として~
さらなる高みを目指してみせます。▼~
:[スミア]|
ティアモに全部言われてしまいましたが~
わ、私も同じ想いです!▼~
:[フィレイン]|
うむ、期待しているぞ。~
私はもう少し訓練をしてくるか。▼~
早くアスク王国の空に~
慣れておきたいからな。▼~
&br;''(暗転)''~
:[フィレイン]|
いい空だ。~
どこまでも青くどこまでも広い。▼~
こうして一人で飛んでいるときも~
翼の先にいる仲間たちの存在を感じる。▼~
ともに行こう。~
この青い空に平和が戻るまで。~
今度こそ大切なものを守るために。▼~
*コメント [#z5de17d1]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*象られる力 [#fd6ed848]
#contents
**象られる力 [#kd2fd8e1]
***オープニング [#tee8b880]
:[フィレイン]|
山中を上空から見回ったが~
賊の姿は見えないようだ。▼~
:[グレゴ]|
ってことは、山賊の討伐は~
これで完了ってやつか。▼~
:[リヒト]|
やった! アスク王国での~
はじめての任務は大成功だね!▼~
:[ルフレ(通常)]|
みなさん、お疲れ様でした。~
ケガ人を出すことなく~
任務を終えられて幸いでした。▼~
:[フィレイン]|
ルフレの策には助けられたよ。~
君の助言がなければ~
討伐は手間取っていたはずだ。▼~
:[グレゴ]|
なんにせよ、これで~
大手を振って城に帰れるなー。▼~
:[リヒト]|
アスク王国の役に立てて~
僕もうれしいよ!▼~
:[グレゴ]|
あんだけの歓迎を受けたらな。~
いっちょ頑張りますかって~
気持ちになるよな。▼~
:[フィレイン]|
ああ。アスクの民は~
我々を英雄として迎え入れてくれた。~
その期待を裏切るわけにはいかない。▼~
:[ルフレ(通常)]|
アスク王国であっても~
イーリスであっても…▼~
私たちがなすべきことは~
かわらないということですね。▼~
:[グレゴ]|
んじゃー、さっさと城に戻って~
かわいこちゃんのいる店に…▼~
:[フィレイン]|
……▼~
:[グレゴ]|
…………~
今日はここで野営するとしようか。▼~
:[ルフレ(通常)]|
それがいいでしょう。~
では、見張りの順番を決めて~
交代して休むことにしましょうか。▼~
&br;''(暗転)''~
:[リヒト]|
…うーん、むにゃ。~
なんだか眠れないなあ。▼~
あれ、ルフレさんがいない。~
見張りをしているはずなのに~
どこいったんだろ?▼~
あ、あれっ!? なんだろ?~
今、向こうでなにか~
光ったような…▼~
&br;''(暗転)''~
:[盗賊頭]|
ひ、ひいっ! やめろっ!~
おれはこの山の賊とは関係ねえ!~
たまたまうろついてただけだ!▼~
な、なにも悪さはしてねえぞ!▼~
:[ルフレ]|
あなたが何者で~
なにをしていようが~
私には関係ありませんよ。▼~
そうですね。~
剣で言うなら試し斬り…▼~
私の力がどれほど戻っているのか~
それを確かめるだけですよ。~
あなたの身体を使ってね。▼~
:[盗賊頭]|
だーっ! いたっ! いてててて!~
な、なんだこりゃあ!?~
身体が締め上げられるように痛ぇっ!▼~
:[リヒト]|
……!~
な、なにをしてるの!?~
ルフレさん、その姿は…▼~
:[ルフレ]|
見られてしまいましたか。▼~
:[リヒト]|
どういうことなの?~
その力はいったい!▼~
:[ルフレ]|
この力が身体に馴染むまでは~
正体を隠しておこうと思ったのですが…。▼~
見られたからには仕方がありません。~
その口を封じさせてもらいましょう。▼~
:[リヒト]|
ルフレさん、まさか僕を!?~
わわっ! うわあああーっ!▼~
&br;''(白く光る)''~
:[スラシル]|
…そこまでよ。▼~
:[ルフレ]|
くっ…誰です?~
邪魔をするのは…!▼~
***C [#u2d9dc16]
:[リヒト]|
グレゴさんとフィレイン団長は~
ルフレさんの様子が変だって~
気付いていたの?▼~
:[グレゴ]|
んー、まーな。▼~
:[フィレイン]|
私もグレゴの報告を受けて~
ルフレの動向を密かに探っていたのだ。▼~
:[グレゴ]|
なーんか変だって思ったんだよ。~
俺の知っているルフレと~
いろいろ違っていたからさ。▼~
息遣いや視線の動かし方…~
そのほかにも、いろいろとな。▼~
:[リヒト]|
す、すごい…~
グレゴさん、そんなところまで~
観察していたんだ。▼~
:[グレゴ]|
ま、そうした観察力ってのも~
デキる傭兵の処世術ってやつよ。▼~
:[リヒト]|
ルフレさんが使っていた~
禍々しい力…▼~
あれって多分、邪竜の力だよ。~
ルキナさんから聞いたことがあるんだ。▼~
:[フィレイン]|
ルキナ…マルスと名乗っていた~
仮面の剣士のことか。▼~
:[グレゴ]|
あの子、実はクロムの娘なんだよ。~
運命を変えるために~
未来からやって来たんだと。▼~
:[フィレイン]|
な、なんと!?~
ならば彼女もイーリスの王族~
私が守るべき存在ではないか!▼~
:[リヒト]|
えーと、話を続けてもいいかな?▼~
:[フィレイン]|
すまん。続けてくれ。▼~
:[リヒト]|
僕たちの世界に来たとき~
ルフレさんは記憶を失っていたけど…▼~
ルキナさんたちが暮らしていた未来では~
邪竜ギムレーの力を宿したルフレさんが~
世界を滅亡に導いたって。▼~
:[フィレイン]|
で、では、さっきまで~
私たちと一緒にいた彼女は…▼~
:[グレゴ]|
外見こそルフレだが~
中身は邪竜ギムレーの影響を~
受けた魂、ってことだなー。▼~
:[フィレイン]|
このことは急ぎアルフォンス王子や~
アンナ隊長に伝えるべきではないのか?▼~
:[グレゴ]|
けどやっこさん、生きて俺たちを~
ここから帰すつもりはないらしい。~
一筋縄ではいかないだろうな。▼~
そもそも、あそこに居合わせた~
仮面のねえちゃんは何者だ?▼~
:[リヒト]|
一応、僕を~
助けてくれたことになるのかな?▼~
:[グレゴ]|
いい女ってこと以外~
なにもわからんなー。▼~
:[フィレイン]|
……▼~
:[グレゴ]|
ごほん。なにはともあれ~
まずはこの山を下りないとな。▼~
:[フィレイン]|
一瞬、垣間見ただけだったが~
ルフレの力は恐ろしいものだった。~
私たちだけで勝てるだろうか。▼~
:[リヒト]|
……▼~
あのとき、ルフレさんは~
力が身体に馴染むまで正体を~
隠しておきたいって言っていた…▼~
もしかすると、僕たちだけで~
なんとかできるかもしれない。~
探そう、ルフレさんを!▼~
:[グレゴ]|
軍師様相手に下手な小細工が~
通用するかどうかは微妙なところだが…▼~
逃げ回って後ろからやられるよりは~
こっちから出向いたほうが~
まだマシかもしれんな。▼~
***B [#vc57d703]
:[ルフレ]|
……。~
張り切ったと思いましたが~
なかなかにしつこいですね。▼~
:[スラシル]|
…言ったでしょう。~
せっかく見つけた手がかり。~
逃すわけにはいかない。▼~
その禍々しい力…~
あなたはどこで手にいれたの?▼~
:[ルフレ]|
この力は本来、私が有していたもの。~
与えられたものではありませんよ。▼~
:[スラシル]|
……。~
その【魔器】の名は?▼~
:[ルフレ]|
知りませんよ、名前など。~
もっとも、知っていたとしても~
教える義理はありませんが。▼~
これ以上つきまとわれるのもやっかいです。~
ここでボロくずにしてあげましょう。~
この…邪竜の力でね!▼~
:[リヒト]|
ま、待って! ルフレさん!▼~
:[ルフレ]|
おや? わざわざ私の前に出向くとは。~
手間が省けますね。▼~
あなたたちも片付けてあげましょう。~
口封じというやつですよ。▼~
:[リヒト]|
あ、あのね、お願いがあるんだ!▼~
僕たちに力を貸してほしいんだ。~
それだけの力があれば~
アスク王国を救えるはずだよ?▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[スラシル]|
……▼~
:[ルフレ]|
道理をわきまえていないのは~
子どもゆえに仕方ありませんが~
…その願いは浅はかですね。▼~
人間を助けるために私に力を貸せと?~
私は滅びをもたらす者ですよ。▼~
:[グレゴ]|
ちょ、ちょっと待ってくれよ!~
あんたが滅ぼそうとしていたのは~
俺たちのいた世界だろ?▼~
だったら、この世界まで~
滅ぼす必要はないじゃねーか。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[グレゴ]|
俺たちと決着をつけてえってんなら~
元の世界に戻ってからでもいいだろ。▼~
:[ルフレ]|
…これ以上は時間の無駄です。~
そこの仮面の女ともども~
片付けるとしましょうか。▼~
:[スラシル]|
くっ…!▼~
:[リヒト]|
あ、あの、ルフレさん!~
もうひとつ聞きたいことが…▼~
***A [#hc5e31e1]
:[リヒト]|
僕はルフレさんが~
世界に破滅をもたらした瞬間を~
見たわけじゃないから…▼~
ルキナさんの話を聞いても~
ルフレさんが邪竜の力を持ってるなんて~
信じられないんだ。▼~
:[ルフレ]|
信じるかどうかはあなたの勝手ですよ。~
でも、その邪竜の力によって~
あなたたちは倒されるのですから。▼~
:[グレゴ]|
くっ! アスク王国に召喚された英雄は~
互いに傷つけ合えないって話だろ!▼~
:[リヒト]|
ルフレさんは僕に言ったよね?~
力が身体に馴染むまでは~
正体を隠しておきたかったって。▼~
力が完全じゃないうちに~
ヴァイス・ブレイヴと事を構えるのは~
危険だから正体を隠してたんじゃ…▼~
:[ルフレ]|
おしゃべりはここまでですよ。▼~
:[フィレイン]|
リヒト、私の後ろに隠れろ!▼~
:[リヒト]|
じゃあ、力を貸してくれなくてもいいから~
僕たちの敵にならないで!▼~
たとえ邪竜であっても~
僕はルフレさんと戦いたくないよ!▼~
:[ルフレ]|
これ以上、子どもの駄々に~
付き合う必要はありません。~
消えてください…!▼~
:[リヒト]|
うわっ! わわっ…!~
あ、あれ? どうして僕、無事なんだろ?▼~
:[ルフレ]|
……。~
おかしい…本気で殺そうとしたのに。~
力がなにかに抑制された?▼~
ふん、あの召喚師…~
私をこの世界に呼んだときに~
なにか小細工でもしたようですね。▼~
:[グレゴ]|
ルフレの攻撃が届かなかった?▼~
:[ルフレ]|
まあ、いいでしょう。~
私の正体が知られたからといって~
あなたたちにできることはありませんよ。▼~
この世界とどう関わるかは私が決めます。~
私の前に立つものには容赦しない。~
アスク王国でもイーリスであってもね…▼~
:[フィレイン]|
ま、待てっ! まだ話は…▼~
:[グレゴ]|
ありゃ、闇に溶けるみたいに~
消えちまったな。▼~
:[スラシル]|
……▼~
:[リヒト]|
あの…ルフレさんが正体を現したとき~
助けてくれてありがとうございました。▼~
:[スラシル]|
礼を言われるために~
助けたわけじゃないわ…▼~
:[グレゴ]|
ねーちゃんは何者なんだい?~
見たところ ヴァイス・ブレイヴの~
一員じゃないようだが…▼~
:[スラシル]|
人を探していただけ…▼~
彼女…ルフレが発していた禍々しい魔力。~
あれと似た力を持つ者がいたら~
注意することね…▼~
:[フィレイン]|
似た力?~
あのような恐ろしい力を行使する者が~
ほかにも存在しているというのか?▼~
:[スラシル]|
【魔器】は世界のことわりと~
生者の運命を歪める…~
関わり合いにならないことね…▼~
:[グレゴ]|
おいおい、ねーちゃん!~
あちゃー、こっちも消えちまった。▼~
【魔器】とか言ってたが~
この世界にはなんだか物騒なモンも~
入り込んでるってワケか。▼~
:[フィレイン]|
…私たちをこの地に呼んだ~
召喚師殿は、ルフレの中身が~
邪竜だと知っていたのだろうか?▼~
:[グレゴ]|
さあね。一介の傭兵には見当もつかんよ。~
でも、リヒトはあの場でよく言えたな。~
力を貸してくれなんてさー。▼~
:[リヒト]|
言うだけならタダだと思って。~
それに戦いたくはなかったんだ。~
ルフレさんとは…▼~
:[グレゴ]|
なるほどなー。駆け引きとかじゃなく~
嘘偽りのない本心だったというわけか。▼~
:[フィレイン]|
私たちはリヒトの真っ直ぐさに~
助けられたのかもしれんな。▼~
:[リヒト]|
でも、あれだけの力…~
世界を滅ぼすためじゃなくて~
守るために使ってくれればいいのに。▼~
ルフレさんと戦わないで済む~
未来があるといいのにな…▼~
**不敵なる傭兵 グレゴ [#ma6746ee]
***C [#h7adc4a1]
:[ノノ]|
おじさん、待ってたよ!~
やっとアスク王国に来てくれたんだね!▼~
:[グレゴ]|
だから前に言ってるだろ。~
おじさんじゃなくて、~
グレゴさんって呼べって。▼~
ノノもその様子じゃ~
元気にしていたみたいだな。▼~
:[ノノ]|
うん! お友達もたくさんできたよ!~
でもね、アスク王国のまわりには~
怖い敵がたくさんいるの。▼~
だから、おじさんも早く来ないかなーって~
ずっと待ってたの。▼~
:[バジーリオ]|
へへっ、頼りにされてるじゃねえか。▼~
:[グレゴ]|
お?~
あんたもアスク王国に来てたのか。▼~
:[バジーリオ]|
俺だけじゃねえよ。~
フラヴィアもロンクーもいる。~
フェリアの大物が勢揃いだ。▼~
でもって今は~
ペレジアのムスタファー将軍とも~
肩を並べて戦っているときたもんだ。▼~
:[ノノ]|
ムスタファーおじちゃん、優しいんだよ!~
いつもノノにアメをくれるの!▼~
:[グレゴ]|
へえー。そうそうたる~
面子が揃ったもんだな。▼~
:[バジーリオ]|
お前だって剣の腕前は~
錆びついちゃいないんだろ?~
久しぶりに真剣勝負で戦ってみるか?▼~
:[グレゴ]|
いや、今の俺はただの傭兵だぜ。~
金にならねー勝負なんてお断りだね。▼~
それに頑張りすぎると次の日~
身体がしんどくてなー。▼~
:[バジーリオ]|
なにをおっさんくさいことを…~
いや、立派なおっさんか。▼~
:[ノノ]|
うん。完璧なおじさんだねー。▼~
:[グレゴ]|
おじさんじゃなくて、おにーさん!~
見てろよ。身体にガタがきてようが~
心意気は若いもんに負けるつもりはねえ。▼~
:[バジーリオ]|
言うじゃねえか。その心意気とやら~
ぜひとも見せてもらいたいもんだな。▼~
:[グレゴ]|
俺は俺のやり方でやらせてもらうぜ。~
次の戦場での活躍、しっかり見とけよー。▼~
***B [#yd08442b]
:[グレゴ]|
心意気は若いもんに~
負けるつもりはねえ、か。~
つい大見得を切っちまったが…▼~
頑張ったところで~
給金が増えるわけでもなし。~
どうしたもんか…▼~
:[ラクチェ]|
スカサハ、遅れないで!~
私たちで突破口を開くわよ!▼~
:[スカサハ]|
了解だ。~
日頃の鍛錬の成果~
ここで形にする!▼~
:[キヌ]|
ベロア、どっちがいっぱい~
敵をやっつけられるか、競争しよ!▼~
:[ベロア]|
面倒ですが…~
そのほうが早く帰れるというなら~
頑張らないこともないです。▼~
:[オーシン]|
せりゃあ!~
俺とプージは今日も絶好調だ!~
どっからでもかかってこい!▼~
:[タニア]|
オーシン、前に出過ぎだってば!~
援護するこっちの身にもなってよね!▼~
:[グレゴ]|
……。~
いやー、若いってすげえなー。▼~
恐れを知らねえっていうか~
まわりを見てねえっていうか。~
若さとは熱さなりってところか。▼~
おおっと、いかんいかん。~
感心している場合じゃねえなー。~
俺も負けてらんねーぞ。▼~
ん? あれは…。▼~
:[セーバー]|
はっ! おらよっ!▼~
あいつら、勢いだけで~
突っ走るのはいいけど~
討ち漏らしが多過ぎやしないか?▼~
:[セテス]|
そう言うな。~
勢いに任せた戦いは若者の特権だ。▼~
:[ラガルト]|
暗殺者は矢面に立つ存在じゃない。~
あいつらの後ろで戦うほうが~
オレにはやりやすいがね…▼~
:[グレゴ]|
……。~
へえー。突っ走る若いもんを~
あいつらが支援しているのか。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
渋い戦い方をする連中もいるんだなー。▼~
***A [#q7b9938a]
:[グレゴ]|
よお。お疲れさん。▼~
:[セーバー]|
ん? あんたは…▼~
:[グレゴ]|
俺はグレゴ。あんたと同じ傭兵だ。~
司教さんと盗賊稼業ってところか。~
珍しい組み合わせだな。▼~
:[ラガルト]|
盗賊稼業ってわけじゃないが…~
ま、どっちでもいいさ。~
よろしくな、グレゴ。▼~
:[セテス]|
私はセテス。~
フォドラのガルグ=マグ大修道院で~
大司教補佐の職を預かっている。▼~
ヴァイス・ブレイヴにはさまざまな~
異界からいろいろな立場の人間が集まり~
一丸となって敵と戦っている。▼~
グレゴ、君の来訪も歓迎しよう。~
是非、アスクの民のために~
力を貸してくれ。▼~
:[グレゴ]|
あー、そいつは問題ねえよ。~
今の雇い主はヴァイス・ブレイヴだ。~
報酬さえもらえれば仕事はこなすぜ。▼~
でだ。さっきの戦い、見事だったな。▼~
突っ走る若いもんを支える立ち回り。~
戦場のすべてがよく見えてないと~
ああいう戦い方はできねえ。▼~
:[ラガルト]|
若手を支える立ち回り、ねえ。~
そんな大層な目的じゃないが、~
結果としてそうなっちまっているな。▼~
:[セーバー]|
危なっかしくて見てられないってのが~
正直なところだけどな…▼~
あいつらが戦いやすい場面を作ることで~
いい結果に繋がることが多いのさ。▼~
ノーヴァの港であのお嬢ちゃんに力を~
貸してやってから、なぜか最近は~
そんな役割ばっかりな気がするぜ。▼~
:[グレゴ]|
なるほどなー。つまるところ~
面倒見がいいってことか。▼~
:[ラガルト]|
オレは真正面から戦わないってだけさ。~
討ち漏らした敵の~
後始末には慣れているしな。▼~
:[グレゴ]|
でもよー、あんたらほどの腕前があれば~
戦場の主役にもなれるだろうに。▼~
もう少し目立つような戦い方も~
できるんじゃないのか?▼~
:[セテス]|
戦場の主役か…。~
私はそのようなものに~
こだわるつもりはない。▼~
若手が活躍できるのは喜ばしいことだ。~
彼らには伸びしろがある。▼~
:[セーバー]|
金なんぞ積まれなくても~
若い奴らには勢いがあるしな。▼~
そして俺たちには経験がある。~
あいつらの勢いを俺たちの経験で~
活かしてやれれば御の字だろ?▼~
:[グレゴ]|
おっさんにはおっさんなりの~
戦い方があるってことか?▼~
:[ラガルト]|
おいおい。~
おっさん扱いしないでくれ。~
こう見えてもまだ二十代なんだぜ。▼~
:[セーバー]|
でも、雰囲気がおっさんなんだよなあ。~
落ち着き過ぎてるっつーか。▼~
:[セテス]|
ふむ。ヴァイス・ブレイヴでは~
見かけと年齢が当てはまらないことが~
往々にしてあるようだな。▼~
:[グレゴ]|
まあ、数百年も生きている~
小さい女の子とかもいるしなー。▼~
***S [#g47b0d67]
:[グレゴ]|
若いもんの勢いを経験で活かす…。~
なるほどな。互いの長所を活かさねーと~
戦場じゃ生き残れねえしな。▼~
若いもんには負けねーぜとか言ったものの~
戦う相手が違うよなー。▼~
:[ノノ]|
あっ! グレゴ!~
探してたんだよ!▼~
:[グレゴ]|
今度は呼び捨てかよ!~
いや、おじさんよりはましか。~
で、俺を探したっていったいなんだ?▼~
:[ノノ]|
グレゴ、若いもんには負けないーって~
張り切っていたよね?▼~
いっぱい戦うなら~
また、竜のうろこで作った腹巻きが~
必要かなーって思って。▼~
:[グレゴ]|
ありがとな。でも心配するような~
無茶な戦い方はしねーから。▼~
そもそも前にもらった腹巻きは~
まだ大事に巻いているしな。▼~
:[ノノ]|
ほんと? 無理はしないんだね?▼~
:[グレゴ]|
戦場で目立ちたいとか~
若いもんには負けないとか~
そういうのはどーでもよくなった。▼~
できることをやる。~
積み上げてきた経験を活かすことが~
一番、役に立つと思うしな。▼~
:[ノノ]|
おじさんはおじさんらしく~
戦うってこと?▼~
:[グレゴ]|
だから、おじさんじゃなくて~
グレゴさんだっつーの!▼~
ま、なんだ…。これからも~
ノノの背中は俺が守ってやるよ。▼~
だからノノは~
前を向いて全力で戦いな。▼~
:[ノノ]|
うんっ、ありがとう!~
グレゴ…グレゴおじさん!▼~
:[グレゴ]|
だから、どーして素直に~
グレゴさんって呼んでくれないわけ?▼~
**絶望へ導くもの ルフレ [#m8ed801e]
***C [#vca2e05f]
:[アルフォンス]|
よしっ! 敵が一箇所にまとまった。~
このまま一気に勝負をつけよう!▼~
:[エイル]|
……!?~
この気配は…~
皆、伏せてっ!▼~
:[アルフォンス]|
えっ…?▼~
前方で…爆発…!?▼~
:[シャロン]|
わ、わわわ!~
爆風がこっちにまで!~
みなさん、身を守ってくださいー!▼~
:[アルフォンス]|
くっ…!▼~
:[エイル]|
なんて威力…~
これは魔道の…~
いえ、もっと異質な力…▼~
:[アルフォンス]|
みんな、無事か!?▼~
:[アンナ]|
けほっ、こほっ!~
な、なんなのよ、もうっ!?▼~
:[シャロン]|
ひゃあっ! 見てください!~
敵の陣地がほとんど~
吹き飛んじゃっています!▼~
:[アルフォンス]|
では、さっきの攻撃は…~
味方がやったもの…?▼~
:[アンナ]|
私たちも~
巻き込まれそうだったけど?▼~
:[シャロン]|
い、いったい誰なんでしょう?~
アスク王国に召喚されたばかりの~
英雄さんでしょうか…▼~
:[エイル]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[マーク]|
特務機関の連中は…~
巻き込まれなかったようですね。~
素晴らしいお力です。ギムレー様…▼~
:[ルフレ]|
感じますか?~
私の中に満ちている、この力を。▼~
:[マーク]|
はい。絶望を運ぶ強大な力…~
邪竜の力をその身にすべて~
宿されたのですね。▼~
:[ルフレ]|
器に残っていた心は~
抵抗しましたが…▼~
もはやその残滓も消えたことでしょう。~
この身体は完全に~
邪竜ギムレーの現し身となり…▼~
この世界に降り立つ過程で~
私はさらなる強大な力を~
この身に宿すことができたのです。▼~
:[マーク]|
それが…ギムレー様が~
召喚に応じた理由なのですか?▼~
:[ルフレ]|
異界を渡ることで~
新たな力を獲得できる可能性…~
そう、私は予想していたのです。▼~
この身に~
さらなる破滅の力が宿る未来を。▼~
:[マーク]|
ギムレー様…▼~
:[ルフレ]|
まずは情報を。~
それが今の私に必要なものです。▼~
邪竜の力を得た今の私に~
成し得ぬことはなにもありません。▼~
さりとて、わずかな慢心がすべてを~
崩壊させる可能性もあります。▼~
万全を期すため、些細な棘も~
見逃すつもりはありませんよ。▼~
***B [#j5e4fe19]
:[マーク]|
ギムレー様、失礼致します。~
? そのお姿は…▼~
:[ルフレ(通常)]|
……▼~
&br;''(白く光る)''~
:[ルフレ]|
ヴァイス・ブレイヴとやらを~
自分の目で検分してきました。▼~
彼らが見知った姿のほうが~
無用な詮索は防げますから。▼~
:[マーク]|
なるほど。だから~
先ほどのようなお姿に…▼~
ギムレー様、ご報告を。~
アスク王国の現状について~
まとめたものがこちらです。▼~
:[ルフレ]|
ずいぶんと分厚い…~
あなたを先にアスク王国に~
送り込んで正解だったようですね。▼~
:[マーク]|
詳細はその報告書にも~
記しておりますが…▼~
この世界の特筆すべきことは~
数多くの異界が交わる~
特別な場所であること。▼~
開かれた世界として~
存在し続けることを宿命づけられ~
創造された世界であるということです。▼~
:[ルフレ]|
開かれた世界…ですか。▼~
:[マーク]|
あらゆる異界と交わる~
開かれた世界であるがゆえに…▼~
この世界は様々な勢力に狙われ~
常に危機に瀕した状態にあります。▼~
:[ルフレ]|
戦いの終わらぬ世界というわけですか。~
面白いですね。▼~
:[マーク]|
そしてひとつ、やっかいな問題が。~
神竜ナーガの息がかかった英雄たちが~
数名、召喚されているようです。▼~
今のギムレー様のお力をもってすれば~
取るに足らない存在かもしれませんが…▼~
:[ルフレ]|
ふん。想定していたこととはいえ~
忌々しい存在ではありますね。▼~
:[マーク]|
それだけではありません。~
この世界には世界を創生する力を持つ~
存在も呼び寄せられているのです。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
***A [#m808ebc7]
:[ルフレ]|
世界を創生する力を持つ者…~
すなわち、人間が神と呼ぶ存在も~
特務機関に力を貸しているのですね?▼~
:[マーク]|
はい。ギムレー様と同様に~
世界を滅ぼせるだけの力を有した英雄も~
アスク王国に降り立っているようです。▼~
堕落した人間に終焉をもたらす女神や~
神の力を簒奪し、~
欲望のために行使する者。▼~
彼らが振るうのは理を超えた力。~
事を構えるのは~
得策ではないかもしれません。▼~
:[ルフレ]|
どんな存在が立ちはだかろうと~
私の歩みを止めることはできませんよ。~
ですが、腑に落ちませんね…▼~
アスク王国の召喚師は~
なにゆえにそれらの神々を集めたのか。▼~
:[マーク]|
……▼~
特定の力を突出させぬよう~
互いに牽制させ~
抑止力としているのでは?▼~
:[ルフレ]|
抑止力というものは~
完全に制御下に置かないと~
正しく機能しません。▼~
召喚で結んだ契約があるとはいえ~
あの召喚師にそれだけの力が~
あるようには思えませんね。▼~
:[マーク]|
自分が調べた限りでは~
あの召喚師は一介の人間。▼~
元々はアスク王国の者ではなく~
異界からこの地にやってきて~
特務機関に手を貸しているそうです。▼~
:[ルフレ]|
……▼~
:[マーク]|
手にした神器に計り知れぬ力を感じますが~
神をもしのぐ力を有するとは思えません。▼~
:[ルフレ]|
力は行使されずとも~
存在するだけで脅威となります。▼~
力を有した神々や英雄が集うことで~
脅威を感じる異界も存在し~
それが戦いの火種となる可能性もある。▼~
……▼~
***S [#tfbd170b]
:[ルフレ]|
邪竜の力を取り戻し~
さらなる力を得た私を召喚する危険…~
召喚師も理解していたはずです。▼~
それでも私を呼ぶ必要があった。~
なぜでしょうね…▼~
:[マーク]|
……。~
召喚師の背後に~
もっと大きな意思があるとしたら…▼~
召喚師も自らの意思で動いているのではなく~
見えない力に動かされている可能性が?▼~
:[ルフレ]|
私も同じことを考えていました。~
一介の人間が世界の運命を~
握ることなどありえません。▼~
この世界を俯瞰して見ている存在が~
どこかにいるはずです。▼~
:[マーク]|
その存在の…~
アスク王国における代理人が~
あの召喚師だと?▼~
:[ルフレ]|
ええ。~
何者かが異界の神々をこの地に集め~
争わせようと目論んでいるのか…▼~
異界の神々が力を合わせれば~
抗えないほどの大いなる危機が~
アスク王国に迫っているのか…▼~
いずれにせよ、~
邪竜の力をそう易々と~
利用できるとは思わないことです。▼~
:[マーク]|
はい。この身が砕け散ろうとも~
ギムレー様のため、尽力いたします。▼~
:[ルフレ]|
神に並び立つ存在が立ちはだかろうと~
一歩も譲るつもりはありません。~
誰も私に指図も強要もできませんよ。▼~
私がこの力を得て~
アスク王国に降り立った意味は~
私自身が見つけてみせます。▼~
邪竜として、私がこの世界に~
なにをもたらすのか、実に楽しみですね。~
ふふ…ふふふ…▼~
**自警団見習い リヒト [#n717a122]
***C [#ced96ec9]
:[フィヨルム]|
それではいきますね。~
私が攻撃する前に~
魔道を発動させてみてください。▼~
:[リヒト]|
で、でも、もし攻撃が~
フィヨルム王女に当たっちゃったら…▼~
:[フィヨルム]|
私のことは心配しなくても大丈夫ですよ。~
こう見えても守りには自信があります。~
精神を集中してください!▼~
:[リヒト]|
…わかりました!~
お願いします!▼~
:[フィヨルム]|
いきます…! やあっ!▼~
:[リヒト]|
ファ…ファイ…うわわっ!▼~
:[フィヨルム]|
だ、大丈夫ですか?~
攻撃は当たっていないはずですが…▼~
:[リヒト]|
だ…大丈夫です!~
フィヨルム王女のせいじゃなく~
僕がよろけただけだから…。▼~
攻撃が来るってわかっていても~
槍が迫って来ると~
つい焦っちゃって…▼~
はぁ…こんなんじゃダメだ。~
もっともっと魔道の~
腕をあげないと…▼~
:[フィヨルム]|
気落ちしなくとも~
訓練を積み重ねれば~
きっと成果は出せますよ。▼~
:[リヒト]|
でも、僕は早く強くなって、~
クロムさんの…ヴァイス・ブレイヴの~
みんなの役に立ちたいんだ!▼~
どうすればもっと成長できるのかな。~
今の僕になにが足りないんだろ…▼~
:[フィヨルム]|
成長するために~
足りないものですか。▼~
そうだ、ここはひとつ~
ヴァイス・ブレイヴの魔道士に~
師事してみては?▼~
:[リヒト]|
魔道を習ってみるってこと?~
でもみんな、忙しいんじゃ…▼~
:[フィヨルム]|
英雄のみなさんはいつも~
戦いに出ているわけではありませんよ。▼~
仲間の成長のためなら手助けしてくれる~
魔道士もきっといらっしゃるかと。▼~
:[リヒト]|
ホント? なら、教えてもらいたいな!~
子ども扱いしない先生だとうれしいけど。▼~
:[フィヨルム]|
まずはアンナ隊長に相談してみましょうか。~
先生にふさわしい魔道士を~
紹介してくれるはずです…!▼~
***B [#p1d4ae57]
:[アンナ]|
魔道を習う師匠ねぇ。▼~
適任なのはパントやセティ…~
それにラインハルトあたりかしら。▼~
:[フィヨルム]|
ニイメ様とカナスさんは~
どうでしょうか?▼~
:[アンナ]|
教えるのはうまそうだけど~
闇魔法専門なのよねぇ…▼~
:[リヒト]|
僕、呪術に興味があるから~
呪術の先生でもいいよ!▼~
:[アンナ]|
あれこれ手を出さずに~
今のリヒトが習得している~
魔道を伸ばすほうがいいと思うわよ。▼~
:[フィヨルム]|
マリクさんはどうでしょうか?
魔道の学院に通われて~
若くして高位の魔道士の座に~
登り詰められたと聞きました。▼~
:[アンナ]|
なるほど、マリクがいたわね。~
彼はアリティアから魔道都市カダインに~
留学していた実績があるのよ。▼~
人間的にもしっかりしているし~
魔道の腕も申し分ないわね。▼~
リヒトと歳も離れていないし~
相談に乗ってくれるんじゃないかな。▼~
:[リヒト]|
マリクってもしかして~
いにしえの英雄王を支えたという~
【風の魔道士】のこと!?▼~
そんな伝説の英雄から魔道を習えるなら~
僕もきっと成長できるよ!▼~
:[フィヨルム]|
決まりですね。~
では、さっそく会いにいきましょう。▼~
&br;''(暗転)''~
:[マリク]|
弟子…ですか?~
確かにヴァイス・ブレイヴの若い魔道士に~
魔道を教えたりすることはありますが…▼~
ぼく自身も修行中の身ですから~
弟子を取るのは早いかと。▼~
:[リヒト]|
お願いです! マリクさん…~
いえ、マリク師匠!▼~
僕は命を賭けて助けてくれたクロムさんに~
早く恩返しがしたいんです!▼~
そのためにはちゃんと成長して…~
クロムさんの役に立てるような~
立派な魔道士にならなきゃダメなんです!▼~
:[フィヨルム]|
どうでしょう、マリクさん。~
前向きに検討していただけると…▼~
:[マリク]|
……。~
リヒト、君が抱いている願いは~
ぼくにも理解できるよ。▼~
わかりました。お受けしましょう。~
ぼくが役に立てるなら力になるよ。▼~
:[リヒト]|
わぁっ! ありがとうございます!▼~
:[フィヨルム]|
よかったです! マリクさんなら~
きっと理想の先生になれますね。▼~
:[リヒト]|
よろしくお願いします、マリク師匠!~
フィヨルム王女もありがとうございます!▼~
***A [#s97e489a]
:[マリク]|
戦いのあとで疲れていると思うけど…~
先日教えた風魔法のおさらいをしようか。▼~
:[リヒト]|
はい! お願いします、マリク師匠!▼~
:[マリク]|
あの…師匠という呼び方は~
ぼくにはまだ早いよ。▼~
:[リヒト]|
いえ! 魔道を習いはじめて~
まだ日は浅いけど…~
毎日が発見と気づきの連続です!▼~
師匠と呼ぶにふさわしいと~
僕は感じています!~
師匠がダメなら先生で!▼~
:[マリク]|
じゃあ、せめて~
マリクさんあたりでどうかな?▼~
:[リヒト]|
ししょ…マリクさんがそう言うなら。▼~
:[マリク]|
ありがとう。それじゃいくよ。~
風魔法のおさらい、はじめよう。▼~
&br;''(暗転)''~
:[リヒト]|
はぁ、はぁ、はぁっ…~
あ、ありがとう…ございました。▼~
:[マリク]|
大丈夫かい? 無理は禁物だよ。~
魔道を発動させると~
気力や精神力を消耗するからね。▼~
あまり無理をすると~
取り返しのつかないことになる。~
自分の身体を労わることを忘れずにね。▼~
:[リヒト]|
はい。肝に銘じておきます。▼~
でも、マリクさんはすごいなあ。~
あれだけ連続で風魔法を放って~
顔色ひとつ変わらない…。▼~
これが…高位の魔道士の力…~
生まれ持った才能もあるのかなあ。▼~
:[マリク]|
ぼくは、自分に才能があるなんて~
一度も思ったことはないよ。▼~
高名な魔道士の血筋でもないし、~
家柄だって平凡な貴族だ。▼~
:[リヒト]|
僕と一緒だ!~
でも、僕の家は貴族とは名ばかりで~
両親も肩身の狭い生活をしている…▼~
だから早く立派になって~
家の名誉を取り戻し、両親を助けるのも~
僕の夢のひとつなんです。▼~
:[マリク]|
両親を助ける…か。▼~
ぼくの故郷では、貴族が出世したいなら~
魔道士になるなんてもってのほか。~
最初はみんなにも反対されたよ。▼~
:[リヒト]|
えっ!? そうだったんですか。~
マリクさんはそれでも~
魔道士の道を選んだんですよね?▼~
:[マリク]|
そんなぼくの志をマルス様と~
マルス様の姉上のエリス様が~
後押ししてくれたんだ。▼~
そのおかげで、ぼくは~
魔道都市カダインに~
行くことができた。▼~
:[リヒト]|
マルス様たちが…。▼~
:[マリク]|
リヒト、君が持っている~
両親の力になりたいという想いは~
とても素晴らしいと思う。▼~
その思いやりはきっと~
魔道の上達の助けになるはずだよ。▼~
:[リヒト]|
ほ、本当ですか…!?▼~
:[マリク]|
そしてリヒト…~
君はすでに思いやりの心を持っている。~
成長するために一番大切なものをね。▼~
***S [#x87abdea]
:[マリク]|
確かに血筋や才能も~
魔道の成長に影響する。▼~
でも、ぼくは思うんだ。~
魔道の本当の力を引き出すのは~
心の強さじゃないかって。▼~
それはなにから作られると思う?▼~
:[リヒト]|
心の強さ…うーん、うーん…。~
なにかをなしとげたい、守りたいと思う~
気持ちから作られる…かな?▼~
:[マリク]|
そのとおりだよ。~
クロムさんや両親への想い、それが~
君の心を強くしてくれるはずだ。▼~
君はすでに手に入れているんだよ。~
成長するための才能をね。▼~
:[リヒト]|
……▼~
:[マリク]|
ぼくも魔道の修行をはじめたとき~
自分に才能はないと思って~
何度も挫折しそうになったよ。▼~
:[リヒト]|
…マリクさんにも~
そんなことがあったんですね。▼~
:[マリク]|
でもね、そんなときに支えてくれたのは~
マルス様やエリス様の言葉だった。▼~
彼らに報いるためにも~
ぼくは前に進まなきゃいけない。~
立ち止まるわけにはいかない。▼~
魔道の才能や血筋がなくても~
ぼくが成長することができたのは~
その想いがあったからだよ。▼~
:[リヒト]|
マリクさん、僕も成長できるかな?~
みんなの期待に応えられるくらい~
強くなれるかな?▼~
:[マリク]|
焦らなくてもいいよ。~
君はいい魔道士になれる。~
だから一歩一歩、着実に進もう。▼~
誰かのために戦える思いやり。~
それだけを信じて。▼~
:[リヒト]|
ありがとうございます、マリクさん!~
がんばります、一歩…~
いや半歩ずつでも成長できるように。▼~
クロムさんや両親だけじゃない。~
この世界にやってきてから~
ぼくと友達になってくれたみんな。▼~
フィヨルム王女やアンナ隊長~
そしてマリクさんに恩返しするために~
僕は成長してみせます。▼~
誰かのために戦える魔道士に~
僕はなるんだ、きっと!▼~
**天馬の忠臣 フィレイン [#ud219626]
***C [#k26c3a81]
:[フィレイン]|
そこ! 雑な飛び方をするな!▼~
天馬は乗り手の心を敏感に感じ取る。~
怠惰な心持ちは、天馬の羽ばたきに~
即座に影響すると心せよ!▼~
:[マーシャ]|
わ、わかりました!▼~
:[シャニー]|
うう、今度来た教官も厳しいなあ。▼~
:[シーダ]|
が、頑張ってついていかないと…▼~
:[タニス]|
感謝する、フィレイン団長。~
私の目の届かぬところまで~
しっかりと補佐していただいて。▼~
:[フィレイン]|
別に感謝されるようなことでは。~
私の責務を果たしているだけです。▼~
:[タニス]|
技術のみならず、心まで鍛えてくれる…~
実に見事だ。厳しさが心地いい。▼~
貴殿の率いていた~
イーリス聖王国天馬騎士団も~
さぞや精強な騎士団だったのだろう。▼~
:[フィオーラ]|
ヴァイス・ブレイヴの天馬騎士には~
年若い娘も多く、私たち年長の者による~
後進の育成が求められています。▼~
ですが、彼女たちを支える~
教導役が少ないのが目下の悩み…▼~
:[タニス]|
フィレイン団長のような人物に~
助力いただけるのは~
彼女たちにとってよい機会だろう。▼~
:[フィレイン]|
どの天馬騎士からも~
才能の輝きを感じます。~
さすが異界から選りすぐられた英雄たち。▼~
実に鍛え甲斐がある。~
導き手として腕が鳴るというもの。▼~
:[マーニャ]|
それは心強い。~
引き続き午後の指導も頑張りましょう。▼~
:[シャニー]|
…なんかあっちのほう~
妙に盛り上がってるみたいだね。▼~
:[シーダ]|
フィレイン団長が加わってから~
指導に熱を帯びた感じがしますよね。▼~
:[マーシャ]|
結局、鬼教官がまた増えたってこと?▼~
&br;''(暗転)''~
:[ティアモ]|
まさかフィレイン様と~
アスク王国で再び出会えるなんて…▼~
:[スミア]|
私は正式な天馬騎士ではなかったので~
教えを請えるのはうれしいです。▼~
:[ティアモ]|
でも、あのフィレイン様は~
ご自身の運命を知っているのかしら。▼~
:[スミア]|
あ…▼~
:[ティアモ]|
人質にとられたエメリナ様を助けるため~
ペレジアの砂漠で命を落とされた…▼~
もしその事実を~
フィレイン様が知らないとしたら…?▼~
***B [#d97b882a]
:[フィレイン]|
どうした、ティアモ!~
イーリスでの訓練を忘れたか!?▼~
:[ティアモ]|
くっ! まだまだ!▼~
:[フィレイン]|
同郷だからといって手加減しないぞ。~
本気でかかってこい!▼~
:[ティアモ]|
はい! もう一度お願いします!~
あたしならやれるはず! やあっ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[スミア]|
やっ…! たぁっ!▼~
:[フィレイン]|
なんだ、その生ぬるい突きは!?~
そんなものでは~
亀すら仕留められんぞ!▼~
:[スミア]|
はぁ、はぁっ…!~
槍を持つ手が重い。でも、私は…!▼~
:[フィレイン]|
もっと腰を入れろ!~
その程度の覇気でクロム様やリズ様を~
どうやってお守りするつもりだ!▼~
それとも、ここで泣いて逃げ出すか?~
お前に心を許してくれた~
その天馬と一緒に!▼~
:[スミア]|
い、いえ! やりますっ!~
私は…逃げません!▼~
&br;''(暗転)''~
:[ティアモ]|
はぁ、はぁ、はぁっ…~
ありがとうございました。▼~
:[スミア]|
うう…槍を持つ手に力が入りません。▼~
:[フィレイン]|
二人とも、よくがんばった。▼~
アスク王国でも~
鍛錬は怠っていなかったようだな。~
その点は褒めてやろう。▼~
しかし、まだまだ伸びしろがある。~
そのすべてを引き出すまで~
指導の手を緩めるつもりはない。▼~
:[ティアモ]|
はい! 望むところです。▼~
:[スミア]|
が、頑張って…ついていきます!▼~
:[フィレイン]|
いい覚悟だ。目を見ればわかる。~
それがお前たちの本心から~
出た言葉だということがな。▼~
……。~
私も本心を言えば、お前たちに~
再びこうして指導できてうれしい。▼~
元いた世界ではすべてを伝えきる前に~
別れてしまったからな。▼~
:[ティアモ]|
フィレイン様!?~
まさかあなたはご自身の運命を…▼~
***A [#lf9ddb87]
:[フィレイン]|
私が最後に見たのは~
屍兵たちが放った~
無数の矢だった。▼~
:[ティアモ]|
……▼~
:[フィレイン]|
天馬騎士が空で死ぬのは本望だ。~
天馬騎士団に入ったときより~
死ぬ覚悟はできていた。▼~
しかし、私は果たせなかったのだな。~
エメリナ様をお守りするという~
なによりも大切な使命を…▼~
:[スミア]|
フィレイン様…▼~
:[ティアモ]|
申し訳ありません、フィレイン様。~
あのときあたしは…あたしたちは~
あなたのお力になることができず…▼~
:[スミア]|
私たちがペレジアの策略を見抜ければ~
もっとうまくやれていたかも…▼~
:[フィレイン]|
自惚れるな。~
戦いとはそう簡単なものではない。▼~
一人や二人の戦士の力で~
趨勢を変えるのは難しいのだ。▼~
そして、お前たちが詫びる必要はない。~
顔を上げろ、ティアモ、スミア。▼~
:[ティアモ]|
は、はい…。▼~
:[フィレイン]|
この世界に来て~
クロム様やリズ様に聞いた。▼~
私が去ったあと~
お前たちは天馬騎士として~
大きく羽ばたいてくれたと。▼~
:[スミア]|
クロム様たちが~
そうおっしゃったのですか?▼~
:[フィレイン]|
ペレジアとの戦いで~
イーリス聖王国天馬騎士団は~
壊滅状態に陥った。▼~
しかし、その志は死んではいない。~
ティアモ、スミア、お前たちが~
引き継いでくれたと信じている。▼~
:[ティアモ]|
は、はいっ!~
フィレイン様と交わした最後の言葉を~
あたしは覚えています。▼~
天馬騎士団の魂は、いつもともにある。~
たとえどれだけ離れようとも…▼~
***S [#u7e328d4]
:[フィレイン]|
空は一人で飛ぶものではない。~
天馬や飛竜…彼らと運命を共有し~
我々は大空を翔ける。▼~
その翼の先には~
仲間たちの姿もあるはずだ。▼~
仲間の存在を感じ、支え合うことで~
我々はさらに高く羽ばたけるのだ。▼~
:[スミア]|
それが、魂はいつもともにある…~
ということなのですね。▼~
:[フィレイン]|
そうだ。イーリスの空でも~
異界の空でも関係ない。▼~
心の中で想うことで魂はともにある。~
空は繋がっているのだ。▼~
:[ティアモ]|
アスクの空もイーリスと繋がっている…▼~
:[フィレイン]|
天馬騎士個人の技量を引き上げようと~
一人の強さには限度がある。▼~
しかし、仲間たちと絆を育み~
ともに大空を翔けることで~
その強さは何倍にも大きくなる。▼~
いいか、常に仲間の存在を感じるんだ。~
それを忘れるな。▼~
:[ティアモ]|
はい! 心に刻んでおきます!▼~
:[フィレイン]|
スミア、正式な天馬騎士ではなくとも~
私たちはともに空を翔ける者。▼~
そこに生まれた絆を大切に~
多くの仲間と想いを育んでほしい。▼~
:[スミア]|
わかりました!~
その言葉、忘れません。▼~
:[フィレイン]|
この想いが未来に引き継がれるなら~
それは多くの天馬騎士たちの~
力となるはずだ。▼~
燃やし尽くした私たちの命は~
無駄ではなかったと証明してくれ。~
ティアモ、スミア。▼~
:[ティアモ]|
フィレイン様の想い~
決して無駄にはしません。▼~
ヴァイス・ブレイヴの仲間たちとも~
天馬騎士として~
さらなる高みを目指してみせます。▼~
:[スミア]|
ティアモに全部言われてしまいましたが~
わ、私も同じ想いです!▼~
:[フィレイン]|
うむ、期待しているぞ。~
私はもう少し訓練をしてくるか。▼~
早くアスク王国の空に~
慣れておきたいからな。▼~
&br;''(暗転)''~
:[フィレイン]|
いい空だ。~
どこまでも青くどこまでも広い。▼~
こうして一人で飛んでいるときも~
翼の先にいる仲間たちの存在を感じる。▼~
ともに行こう。~
この青い空に平和が戻るまで。~
今度こそ大切なものを守るために。▼~
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