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章別会話/譲れぬ想いと共に
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[[章別会話]]
*譲れぬ想いと共に [#wc4a90a1]
#contents
**譲れぬ想いと共に [#v0058218]
***オープニング [#r0749ba9]
:[アンナ]|
あなたたちが所属する~
ヴァイス・ブレイヴの説明は以上よ。▼~
:[カムイ]|
要するに異界から精鋭が集められた~
バカ強い傭兵部隊ってわけか。▼~
:[アンナ]|
まあ、当たらずとも~
遠からずって感じかしら。▼~
でも、うちは軍隊でも傭兵部隊でもなく~
アスク王国の平和のための特務機関。▼~
それぞれの意思で~
力を貸してくれるとうれしいわ。▼~
:[エスト]|
姉さまたちも参加しているのなら~
私も頑張って力を貸すよ!▼~
:[アトラス]|
困ってる連中を~
見て見ぬふりはできねえだろ。~
なあ、神官さま?▼~
:[セリカ]|
……。▼~
:[アトラス]|
ん? どうかしたのか?▼~
:[セリカ]|
いえ、なんでもないの。▼~
アンナ隊長…~
私もアスク王国の平和のため~
力添えさせてもらうわ。▼~
:[カムイ]|
ま、俺はもらえるもんもらえりゃ~
雇い主は誰だっていいからな。~
よろしく頼むぜ。▼~
:[アンナ]|
みんな、ありがとう。~
頼りにしてるわよ。▼~
あ、それとセリカ王女…~
ひとつお願いがあるの。▼~
:[セリカ]|
お願い? なにかしら?▼~
:[アンナ]|
ほかの異界から来た~
アルムやセリカ王女にも~
お願いしているんだけど…▼~
アスク王国では洞窟や祠で~
木箱とか壺を見かけても~
むやみに壊さないでね?▼~
:[セリカ]|
え、ええ。心得ておくわ。▼~
:[アンナ]|
バレンシア大陸から来た~
ほかの英雄は木箱や壺を前にしても~
普通に振る舞っているのに…▼~
どうしてあなたとアルムだけは~
目の色を変えて壊しちゃうのかしら?▼~
:[セリカ]|
ごめんなさい、ついクセで~
衝動的に身体が動いてしまうの。▼~
:[アトラス]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[アトラス]|
ん? 神官さまの姿が見えねえが…▼~
:[カムイ]|
ああ、城のまわりを~
散歩してくるとか言ってたぞ。▼~
:[アトラス]|
…そうか。▼~
:[エスト]|
セリカってソフィア王国の~
王女さまだったんだね。~
みんなは知ってたの?▼~
:[カムイ]|
なんとなく…。~
只者ではない気配はしてたけどな。▼~
俺がドラゴンゾンビが苦手なことを~
まるっと忘れてる、うっかり者の~
神官さまだと思ってたが…▼~
:[エスト]|
まさか王女様だった…って感じ?~
言われてみれば気品もあるしね!▼~
:[アトラス]|
神官さまは立派な人だ。~
あの人がいなけりゃ~
弟たちも助からなかった。▼~
王女さまと言われても~
別に不思議じゃねえ。▼~
:[カムイ]|
でもよ、さっきの神官さま。~
なんか様子が変じゃなかったか?▼~
:[エスト]|
木箱や壺を壊すなと~
釘を刺されていた話?▼~
:[カムイ]|
いや、そうじゃなくてな。~
アンナ隊長の話を聞いていたとき~
なにか考え込んでいなかったか?▼~
:[アトラス]|
……▼~
***C [#lc7f6cb5]
:[セリカ]|
……▼~
:[アトラス]|
探したぜ、神官さま。~
散歩にしては、ちょっと時間が~
かかりすぎると思ってさ。▼~
:[セリカ]|
アトラス、心配かけたかしら。~
ごめんなさい。▼~
考え事をしながら歩いてたら~
お散歩が長くなってしまって…▼~
:[アトラス]|
神官さま…~
なにか悩んでることが~
あるんじゃないのかい?▼~
俺は難しいことはよくわかんねえが~
アンナ隊長の話を聞いてたときも~
様子が変だったからさ。▼~
:[セリカ]|
アトラスも聞いたでしょう?~
ヴァイス・ブレイヴには~
偉大な英雄が集っているって。▼~
:[アトラス]|
アカネイア大陸の英雄王や~
あのリゲル帝国の英雄も~
力を貸してるんだってな。▼~
:[セリカ]|
ヴァイス・ブレイヴに集う強大な力。~
彼らはその力を振るい~
アスクの民を助けているわ。▼~
でも、きっとアスクの民は~
こう感じていると思うの。▼~
力こそが世界を救うのだと。~
力があれば、世界から~
争いをなくすことができるのだと。▼~
:[アトラス]|
……▼~
:[セリカ]|
戦いよりも、話し合いで解決できるなら~
それが一番の望ましい道なはずよ。▼~
:[アトラス]|
だけどよ、アンナ隊長の話だと~
アスク王国を取り巻く敵に~
話し合いは通じなさそうだったな。▼~
:[セリカ]|
私はかつて神への祈り~
平和を願う思いを信じ~
バレンシアを救おうとしたわ。▼~
そしてアルムは力を信じ~
私とは違うやり方で~
バレンシアの人々のために戦った。▼~
そして力だけでは、~
想いだけでは世界は救えない。▼~
強い想いと形にする力の両方があって~
はじめて平和を築けると~
私たちは思い至ったの。▼~
:[アトラス]|
力と想い、どっちが欠けても~
ダメってことか。▼~
:[セリカ]|
だけど、今のヴァイス・ブレイヴは~
力に寄りすぎているのではないかと~
私は感じたの。▼~
:[アトラス]|
まあ、腕っ節の強さは分かりやすい。~
英雄としての力を示すにはな。▼~
:[セリカ]|
私たちがアスクの民に伝えるべきは~
力を礼賛することだけではないわ。▼~
平和を願う想いこそ一番大切なもの。~
それを伝えられるといいのだけど…▼~
***B [#c02247ff]
:[カムイ]|
戦って力を示す以外にも~
平和を愛する想いを伝えたい、か…▼~
:[アトラス]|
ああ、神官さまは~
そのことを思い悩んでいたらしい。▼~
:[エスト]|
強大な力を目の当たりにしたアスクの民が~
力こそ最高だって思っちゃう気持ち~
わからなくもないよね。▼~
:[カムイ]|
ま、俺は傭兵だからな。~
戦うこと以外で、アスク王国に~
貢献できるとは思えねえ。▼~
けどな、どうせ戦うんだったら~
他国を攻め滅ぼすよりも…▼~
誰かの平和な日常を守るために~
剣を振るうほうがずっといい。▼~
:[アトラス]|
それもまた、神官さまがいう~
平和を願う想いってやつじゃないのか?▼~
:[エスト]|
私もね、自分は戦うこと以外で~
みんなの役に立てないのかなーって~
考えたことがあったの。▼~
だから、騎士団を退団して~
お店をはじめたんだ。▼~
アスク王国でも、戦うこと以外で~
平和のために貢献できたらいいんだけど。▼~
:[アトラス]|
平和ってのは~
築くのは長く時間がかかるけどよ。~
壊れるのは一瞬だ。▼~
村が襲われて~
弟たちがさらわれちまったとき~
俺はそう感じたぜ。▼~
:[エスト]|
だからこそ~
平和を守る覚悟と大切にする想いが~
みんなの心に必要なんだね。▼~
きっとセリカはそのことを~
ヴァイス・ブレイヴのみんなに~
伝えてほしいんだよ。▼~
:[カムイ]|
言わんとしていることはわかるが~
正直、俺はそのことを~
アスクの民に伝えられる自信がない。▼~
:[アトラス]|
…俺もだ。~
弟相手に話すのとはわけが違う。▼~
:[カムイ]|
けどな、その想いを伝えようと頑張る~
神官さまの手伝いはできるかもしれない。▼~
:[エスト]|
うん、それならば私にも~
力になれることがあるかも!▼~
:[アトラス]|
俺たちには、俺たちなりに~
できることをやるしかねえってことか。▼~
***A [#nc1a8513]
:[セリカ]|
ありがとう、みんなも~
考えてくれたのね。▼~
戦って力を示すこと以外にも~
平和を願い、形にしていくすべは~
きっとあると思うの。▼~
:[アトラス]|
なんでも力で押し通す世界が~
正しくねえってのは俺にもわかる。▼~
:[カムイ]|
なら、力のないやつはどうするんだ?~
って話になるからな。▼~
:[エスト]|
大事なのは、みんなで支えあって~
平和を守っていくことなんだよね。▼~
:[セリカ]|
ヴァイス・ブレイヴに集う英雄たちは~
ただ、強いだけではなく…▼~
支え合うことの素晴らしさを~
知っていると私は信じたい。▼~
:[エスト]|
パオラ姉さまとカチュア姉さまが~
参加されているんだし~
信用できると私は思うな!▼~
:[カムイ]|
ああ。義理堅いバルボさんも~
ヴァイス・ブレイヴを~
買っているみたいだしな。▼~
:[セリカ]|
アスク王国をめぐる戦いは~
まだ終わりが見えないわ。~
でも、きっといつか平和は戻る。▼~
そのときこそ、勝ち取った平和を尊び~
守っていこうという想いが~
アスクの民に必要となるでしょう。▼~
:[アトラス]|
平和が戻ったあとこそ~
やらなくちゃいけねえことが~
いっぱいあるってわけか。▼~
:[セリカ]|
すべてが終わったとき~
私たちは元いた世界に~
戻れるらしいけど…▼~
私はそのときが来ても~
しばらくこの世界に留まろうと思うの。▼~
戦いが終わったときだからこそ~
アスクの民に伝えるべき言葉が~
たくさんあると思うから…▼~
:[エスト]|
それなら私も付き合おうかな?▼~
:[カムイ]|
そいつは金次第…と言いたいが~
神官さまには恩義があるからな。~
俺も付き合うぜ。▼~
:[アトラス]|
なんにせよ、まずはこの世界から~
敵を叩き出すのが先決だな。▼~
俺にもできることがあれば~
なんでも言ってくれ。神官さま。▼~
:[セリカ]|
みんな、ありがとう…~
平和を願う想いは~
きっとアスク王国の未来を拓くはず。▼~
そのことを伝えていきましょう。~
手を携えて!▼~
**流れ者の傭兵 カムイ [#j9fb7f14]
***C [#t15e71d5]
:[カムイ]|
…それにしても、異界中から~
これだけの英雄が集まっているんだ。~
顔と名前を覚えるだけでも大変だろう?▼~
:[門番]|
似たような名前の英雄もいるので~
覚えるのはなかなか大変ですね!▼~
同じ英雄でも召喚された時期によって~
呼び名が変わる方もいらっしゃいますし。▼~
:[カムイ]|
名前といえば、あんたのことを~
誰もが「門番」って呼んでいるようだが~
俺はあんたの名を知らなかったな…▼~
:[門番]|
おっと。~
西の街道を見回りしていた~
皆さんが戻られたようですね。▼~
:[ジスト]|
ジスト傭兵団、戻ったぜ。~
全員無事、異常なしだ。▼~
:[ディーク]|
同じくディーク傭兵団も異常なしだ。~
早くひとっ風呂浴びたいぜ。▼~
:[門番]|
見回りの任務、お疲れ様でした!▼~
:[カムイ]|
ご苦労だったな。無事でなによりだ。▼~
:[ジスト]|
おっ、カムイもいたのか。~
そのなりは訓練帰りってとこか。~
アスク王国にはもう慣れたかい?▼~
:[カムイ]|
俺は元々流れ者だからな。~
新しい土地に馴染むのには得意なんでね。▼~
:[ディーク]|
決まった雇い主を持たない傭兵にとっちゃ~
そいつは欠かせない技能だな。▼~
:[ジスト]|
カムイ、あんたが~
アスク王国に召喚されてくる前に~
よくバルボから話は聞いていたよ。▼~
レオのほかにもう一人~
信の置ける手練がいるってな。▼~
:[カムイ]|
報酬の分の働きをこなしてた…~
それだけの話さ。▼~
:[ディーク]|
そいつをきっちりこなせる傭兵を~
一流っていうんじゃないか?▼~
:[ジスト]|
なあ、今度酒でもどうだ?~
バルボやレオも交えて~
傭兵同士、積もる話もあるだろ。▼~
:[カムイ]|
…ああ。楽しみにしてるぜ。▼~
:[ディーク]|
じゃあ、またな。▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[門番]|
カムイさん、すごいじゃないですか!~
異界を代表する傭兵団を率いる~
英雄からも評価されるなんて。▼~
一流は一流を知るってやつですかねぇ。▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[門番]|
あれ、カムイさん?~
どうかしました?▼~
:[カムイ]|
いや、なんでもない。~
まだ日が落ちるまで時間もあるな…~
森で剣でも振ってくるか。▼~
:[門番]|
了解です!~
お気をつけて!▼~
***B [#i5ffb271]
:[バルボ]|
カムイ、次の任務が決まったぞ。~
グレイル傭兵団と組んで秘宝砦の警備だ。▼~
:[カムイ]|
秘宝砦…~
行ったことはないですが~
結構な激戦地らしいですね。▼~
:[レオ]|
せっかくアタシたち3人が揃ったんだし~
いいところ見せちゃいましょ!▼~
:[バルボ]|
出発は1週間後だ。~
旅に必要なものがあれば~
アンナ隊長に申告しておけ。▼~
:[カムイ]|
了解です。▼~
:[バルボ]|
しかし、ヴァイス・ブレイヴは~
優秀な特務機関だな。▼~
一騎当千の英雄たちの実力を引き出し~
見事に使いこなしている。▼~
まとめ上げているアルフォンス王子や~
アンナ隊長も只者ではないな。▼~
:[レオ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
兄貴ほどじゃないけど~
いい男もたくさんいるしね~。▼~
なにより、英雄たちの個性を~
尊重してくれるところが素敵よね。▼~
:[カムイ]|
たしかにここは~
ずいぶんと自由な空気を感じるな。▼~
:[レオ]|
神官さまと旅をしたときも楽しかったけど~
ここはすっごく居心地がいいわね。▼~
:[カムイ]|
居心地がいい、か。▼~
:[レオ]|
なによ、カムイ。~
しけた顔しちゃって。~
なにか不満でもあるわけ?▼~
:[カムイ]|
不満なんてねえよ。~
でも不満がないのが不満だってやつも~
なかにはいるかもしれねえな。▼~
:[レオ]|
なによそれ?~
意味わかんないわね。▼~
:[カムイ]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[カムイ]|
荷物は…これで全部か。▼~
まあ、着の身着のまま~
召喚されてきたからな。~
荷物なんてないようなもんか。▼~
ヴァイス・ブレイヴ…~
短い間だったが世話になったな。▼~
***A [#kbbf1121]
:[門番]|
おや…カムイさん?~
夜も遅いのにお出かけですか?▼~
:[カムイ]|
あんた、こんな時間まで働いているのか?▼~
:[門番]|
さすがに寝ずの番は無理ですので~
もうすぐ交代するであります。▼~
:[カムイ]|
短い間だったけど世話になったな。~
あんたから聞いたアスク王国の話…~
面白かったよ。▼~
:[門番]|
……?▼~
世話になったとはどういう…~
ここから出て行かれるので?▼~
:[カムイ]|
バルボさんと神官さまとは~
長い付き合いになっちまったが~
俺はずっと流れ者の身でね。▼~
そろそろどこかに~
流れようと思っていたのさ。▼~
ここは知らない場所だが~
傭兵の働き口くらいあるだろうしな。▼~
:[門番]|
そ、そうでありますか…~
ヴァイス・ブレイヴになにかご不満でも?▼~
:[カムイ]|
不満どころか、その逆。~
居心地がよすぎるのさ。▼~
もちろん、戦うのは大変だが~
最高の仲間がいて、うまい酒も飲める。▼~
誰だって思うだろうよ。~
ここでずっと戦っていたいってな。▼~
:[門番]|
……▼~
:[カムイ]|
言いたいことはわかるぜ。~
でも、俺はなにかに縛られて~
生きるのは苦手でね。▼~
魂がひとところに縛られる前に~
流れることにしたってわけだ。▼~
:[門番]|
なるほど…~
そういう生き方もあるのですね。▼~
:[カムイ]|
あんたはここ…~
門の前から動けないまま~
退屈しないのか?▼~
:[門番]|
私の仕事は門を守ること。~
どこにも行けません。▼~
ですが、ヴァイス・ブレイヴの皆さんが~
見聞きしたものを私に話してくれます。▼~
身体はここから動けませんが~
心でいろいろな場所を~
旅しているようなものですね。▼~
:[カムイ]|
なるほどな…~
それじゃあ達者でな。▼~
:[門番]|
はい! お気をつけて!~
いつでも戻ってきてくださいね!▼~
***S [#nc087699]
:[ブレーダッディス(姿無し)]|
ワン! ワンワン!▼~
:[門番]|
おや、どうしましたブレーダッディス。~
ごはんの時間にはまだ早いですよ?▼~
:[カムイ]|
よう。今日も異常なしかい?▼~
:[門番]|
あれっ!? カムイさん!~
戻ってきてくれたのですね!▼~
というか、ずいぶん早いお帰りで。~
まだ3日も経ってませんよ?▼~
:[カムイ]|
バルボさんや神官さまに黙って~
出かけちまったのが気になってね。▼~
神官さまたちに受けた恩義を~
まだ返しちゃいねえような気がしてな。~
傭兵として不義理ってやつだ。▼~
:[門番]|
な、なるほど…▼~
:[カムイ]|
それにな、なにかに縛られるのがダメ…~
そんな考えに自分自身が縛られているって~
気付いちまったのさ。▼~
流れなきゃいけないって信条に~
そもそも縛られる必要なんてねえんだよ。▼~
:[門番]|
自分で自分に枷をかけていた…~
ということでしょうか。▼~
:[カムイ]|
そんなところだ。~
で、戻りたくなったから戻ってきた。~
それだけの話さ。▼~
:[門番]|
それじゃあ、ヴァイス・ブレイヴで~
またご一緒できるのですね!~
お帰りなさい、カムイさん!▼~
:[カムイ]|
これからもよろしく頼むぜ。~
しかし、不思議なもんだな~
ヴァイス・ブレイヴってやつは…▼~
流れ続けて生きてきたやつと~
ひとところに居続けるやつが~
一緒にやっていけるなんてな。▼~
それだけ懐の深い場所ってことか…。▼~
:[門番]|
ん? なにかおっしゃいましたか?▼~
:[カムイ]|
いや、なんでもねえよ。~
バルボさんが言ってた任務の準備もあるし~
ジストたちとの飲みの約束もあったな。▼~
ま、退屈せずに済みそうだ。~
アスク王国って場所はな!▼~
**バレンシアの希望 セリカ [#x522fdf0]
***C [#z51562e9]
:[セリカ]|
ミラさまがこの世界に…~
アスク王国にいらっしゃるのですか?▼~
:[メイ]|
はいっ。時折、姿を見せられて~
私たちにお力を貸してくださるんです。▼~
:[フィヨルム]|
この地には、英雄だけではなく~
異界の神々も召喚されているのですよ。▼~
:[メイ]|
ミラさまだけではありません。~
ドーマさまも、正しき力を振るって~
アスクの民を助けてくれているとか!▼~
:[セリカ]|
バレンシアを創生した~
二柱の神がこの地になんて驚きね。▼~
私がアスク王国に召喚されたのは~
ミラさまのお導きが~
あったのかもしれないわね。▼~
ミラさまやドーマさまが~
人間たちに力を貸してくれている。~
それはとても心強いことなのだけど…▼~
:[メイ]|
……? セリカさま、~
なにか気になることでも?
:[セリカ]|
さきほど、フィヨルム王女は~
アスク王国には異界の神々も~
召喚されていると言いました…▼~
:[フィヨルム]|
は、はい。~
たしかにそうお伝えしました。▼~
:[セリカ]|
大地母神の力やほかの神々の~
威光を受けているにもかかわらず…▼~
未だアスク王国は戦乱から~
逃れることができていないのね?▼~
:[フィヨルム]|
そのとおりです…▼~
時に私たちは~
神に等しい力をもった存在と~
鉾を交えなければなりませんでした。▼~
:[セリカ]|
神の御力をもってしても~
平和を取り戻すのは難しいのね。▼~
私たちが向き合い、挑むべき戦いが~
いかに困難なものであるのか~
使命の重さを実感するわね…▼~
***B [#ofe306fb]
:[メイ]|
あっ、フィヨルム王女。~
セリカさまを見かけませんでした?▼~
:[フィヨルム]|
セリカ王女ですか?~
中庭で祈りをささげられているようですが。▼~
:[メイ]|
なるほど、中庭ですかー。~
ありがとうございました!▼~
:[フィヨルム]|
……。~
私もご一緒してもよろしいでしょうか?▼~
セリカ王女は近頃~
なにか悩まれていたようですので~
私もなにか、力になれたらと…▼~
:[メイ]|
ありがとうございます!~
フィヨルム王女はお優しいですね!▼~
セリカさまは敬虔なミラさまの信徒。~
祈りの時間が増えるということは~
それだけ悩みがあるのかもしれません。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[セリカ]|
はぁぁぁっ!~
エンジェル! サンダー!▼~
:[メイ]|
…祈ってないなぁ。~
むしろ何だか荒ぶってるような…▼~
:[フィヨルム]|
ま、魔道の練習を~
なさっているのでしょうか。▼~
:[セリカ]|
あら、メイにフィヨルム王女。▼~
:[メイ]|
セリカさまのことが気がかりで~
様子を見に来てしまいました。~
でも、なんだか大丈夫そうですね!▼~
:[セリカ]|
いろいろ悩んでいたら~
考えがまとまらなくなっちゃって…▼~
こういうときは~
身体を動かすほうがいいと思って~
魔道の練習をしていたのよ。▼~
:[フィヨルム]|
やっぱり、なにかお悩みだったのですね。▼~
:[セリカ]|
私は今まで、ミラさまの神官騎士として~
信仰を支えにして戦ってきたわ。▼~
だけど、そのミラさまですら~
成し得ていないアスク王国の平和を~
私が勝ち取ることができるのか…▼~
そう考えているうちに~
なんだか心が重くなってしまって。▼~
:[フィヨルム]|
使命の重さを案じられていたのですね。▼~
:[メイ]|
セリカさまの悩みわかる気がするな。~
私たち、神さまのようなすごい力を~
持っているわけじゃないかのに…▼~
神さまでも難しいことをやるなんて~
「無理~!」って思っちゃう。▼~
:[フィヨルム]|
……。~
たしかに神々はその偉大な力で~
何度も私たちを助けてくれました…▼~
しかし、私たちが考えるほど~
万能ではないのかもしれませんよ。▼~
:[セリカ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
神々も人と同じように悩み~
時には神同士で争いながら~
困難を乗り越えたのではないでしょうか。▼~
:[セリカ]|
悩み争いながら~
困難を乗り越える…▼~
:[ミラ(姿無し)]|
『ナーガは知っていたのです』▼~
『永遠ともいえる長い歳月の果てに~
我ら竜族に持つものがなんであるか…』▼~
『それは、すべての竜族が避けられぬ狂気。~
滅びゆくさだめ…』▼~
:[セリカ]|
…ミラさま…▼~
:[ミラ(姿無し)]|
『私は兄を愛していました。~
兄と同じように人を愛していました』▼~
『どこで道をあやまったのか~
もう思い出せない…』▼~
:[セリカ]|
神も時として思い悩む。~
万能ではないがゆえに…▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
***A [#ge03da34]
:[フィヨルム]|
セリカ王女、~
私の話をしてもよろしいでしょうか?▼~
:[セリカ]|
もちろんよ。~
神々についての話なのでしょう?▼~
:[フィヨルム]|
はい。私は氷神ニフル…~
私たちの国を作った神の代理として~
敵対する神と戦ったことがありました。▼~
ですが、~
敵対する炎神ムスペルも同様に~
代理を立ててきたのです。▼~
剣をまじえた相手は~
互いに一度はわかり合えたはずだった~
ムスペル王国のレーギャルン王女でした…▼~
:[セリカ]|
親しい人間同士が運命に翻弄されて~
敵味方に分かれてしまった、と。▼~
:[メイ]|
あ、あの…セリカさま…▼~
:[セリカ]|
いいのよ。フィヨルム王女~
続けてもらえるかしら。▼~
:[フィヨルム]|
それは、どちらかが必ず死ぬ戦いでした。~
相手を殺すか、自分が殺されるまで~
終わることのない…▼~
:[セリカ]|
なんてひどい…~
フィヨルム王女も悩まれたのでしょう?▼~
:[フィヨルム]|
はい。でも私は…~
レーギャルン王女を信じました。▼~
私たちの間に芽生えた絆は~
必ず困難を乗り越えられる。~
絶望を希望に変えられるはずだと。▼~
その結果、私たちはさだめを覆し~
共に生き残ることができたのです。▼~
:[セリカ]|
一人では超えられなかったはずの困難を~
力を合わせ、絆を繋ぐことで乗り越える。▼~
:[メイ]|
セリカさまとアルムさま、~
二人と同じ…ですよね!▼~
:[フィヨルム]|
人間は時に~
神の予想を超える未来を~
呼び込むことができる。▼~
私はあの戦いで知ったのです。▼~
:[セリカ]|
人の可能性…~
そうよ、私はミラさまに~
託されていたじゃない…▼~
バレンシアの未来を~
人々が歩んでいく明日を!▼~
***S [#i7679004]
:[セリカ]|
私とアルムの目の前で~
ミラさまは天に昇られたの。~
そのとき、こうおっしゃってたわ。▼~
人がすでに神の手を離れ~
自らの力で歩いていると知った、と。▼~
:[メイ]|
人間の強さを~
ミラさまにも認めて頂けたんですね。▼~
:[セリカ]|
フィヨルム王女の言うとおり~
人には神々が持ち得ぬ可能性がある。▼~
ミラさまは、そのことを私たちに~
お示しになっていたのかもしれないわね。▼~
:[フィヨルム]|
はい、私もそう感じます。▼~
:[セリカ]|
それにね、ミラさまは私たちに~
バレンシアの命運を握る~
ファルシオンを託されるとき…▼~
たしかに「あなたたちに託します」と~
おっしゃったのよ。▼~
あなたたちという言葉が指し示すのは~
私とアルムだけじゃない。▼~
バレンシアに生きるすべての人々に~
向けられていた気がするの。▼~
:[フィヨルム]|
特別な力を持った英雄だけが~
未来を変えるのではない…▼~
:[メイ]|
ひとり一人の人間が力を合わせることで~
未来が変わるということですか?▼~
:[セリカ]|
そのとおりよ。~
アスク王国の平和を勝ち取ることは~
神ですら難しいかもしれない。▼~
だからといって到底無理だなんて~
諦める必要なんてないわ。▼~
だって、私たちには多くの仲間がいる。~
心を重ね、想いをつなぎ~
共に支え合える仲間たちがね。▼~
:[メイ]|
セリカさま…▼~
:[セリカ]|
神々のような強大な力がなくても~
私たちは、互いを信じあえる絆がある。~
携える手と手がある。▼~
人間だからこそ~
できることがきっとあるはずなの。▼~
フィヨルム王女、ありがとう。~
あなたの話が背中を押してくれました。▼~
:[フィヨルム]|
よかった…~
お役に立てたのなら幸いです。▼~
:[セリカ]|
そしてメイも…~
心配してくれてありがとう。▼~
あなたはずっと私の大事な友人。~
これからも支え合って~
前に進んでいきましょう。▼~
:[メイ]|
はい、セリカさま!~
どこまでもお供しちゃいますよ。▼~
:[セリカ]|
ミラさまの信頼に~
私は必ず応えてみせる。▼~
人の可能性を、絆を信じて…~
私はこれからも歩みを止めない。▼~
**森の剛腕 アトラス [#ted67144]
***C [#w92f155f]
:[アンナ(覚醒)]|
木材が1000本となると…~
かなりの量になるわね。▼~
:[エキドナ]|
無理を承知で頼んでいるんだ。~
なんとかならないかい?▼~
こうしている間にも戦火で~
焼け出されている人たちが~
増え続けているんだ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
新しい家を建てるためには~
資材が必要だものね…▼~
わかったわ!~
心当たりもあることだし~
なんとかしてみましょう!▼~
:[エキドナ]|
アンナ隊長にも頼んでいるんだけど~
向こうも手一杯らしくてね。▼~
アンナ商会のツテで~
用意できるのなら助かるよ。~
それじゃ、頼んだよ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[バアトル]|
なるほどな…。~
それで我々「斧の会」の~
手を借りたいと!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
え、ええ、頼めるかしら?~
木材が1000本ほど~
早急に必要なんだけど…▼~
最近、腕のいい木こりが~
「斧の会」に加わったって~
話を聞いたのよね。▼~
:[アトラス]|
そいつはたぶん俺のことだな。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
えーと、あなたはたしか~
バレンシアから来た~
アトラス…だったかしら。▼~
:[アトラス]|
俺は戦士として戦っていたが~
元々は木こりをやって~
弟たちを食わせていたんだ。▼~
むしろ、こっちが本業だ。~
バアトル、この仕事受けようぜ。▼~
:[バアトル]|
うむ! アスクの民のために~
斧を振るうが我らの使命よ!▼~
「斧の会」に任せておけば~
木材の1000本など朝飯前よ!~
ガハハ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
えーと、張り切るのはいいけど~
依頼されたのは1000本だから…~
じゃあ、お願いね。▼~
***B [#ub072847]
:[バアトル]|
…というわけだ!~
家を失ったアスクの民のために~
我らで木材を用意することになった!▼~
:[ハロルド]|
困っている人々の支えになるのが~
ヒーローの仕事でもある。~
頑張ろうじゃないか!▼~
:[オーシン]|
要するに、木を切り倒せば~
いいってことか?▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、木は、ひっこぬけるけど~
斧で…木、切ったこと…ない。▼~
:[ローロー]|
ウキキ。オレ、斧で人斬るのは得意。~
でも木を切る訓練、してない。▼~
:[ダロス]|
おいらなんて元は漁師だからなぁ。~
木こりなんてしたことないんだよ。▼~
:[アトラス]|
俺が教えてやるよ。~
戦場で振るう斧と木こりが振るう斧は~
似ているようで全然違う。▼~
「斧の会」の連中は腕っ節も強いし~
きっと一流の木こりになれるぜ。▼~
:[バーツ]|
おれも木こりの経験がある。~
教えるのを手伝おう。▼~
:[ダロス]|
じゃあ、せっかくだし~
教えてもらおうかな…▼~
:[ローロー]|
ウキキ!ローローたち~
今日から、木こり!▼~
&br;''(暗転)''~
:[アトラス]|
いいか? ただがむしゃらに斧を~
叩きつければいいってもんじゃねえ。▼~
木を倒す角度を頭に入れて~
考えながら斧を入れていくんだ!▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、考えるの苦手…~
でも、頑張る。▼~
:[ダロス]|
よっせいっ!~
木って意外と硬いんだな…▼~
:[アトラス]|
腕の力で斧を振るんじゃねえ!~
身体全体を使って斧を振るんだ!▼~
:[ローロー]|
ウキっ! キキっ!~
わかってきた!▼~
:[アトラス]|
よーし! いいじゃねえか!~
この調子でどんどん切り出すぜ!▼~
***A [#n4ad9af2]
:[リベラ]|
みなさん、お疲れ様です。~
冷たい紅茶をお持ちしました。~
休憩してはいかがですか?▼~
:[オーシン]|
おおっ、助かるぜ!▼~
:[バーツ]|
では、ここらで休憩とするか。~
集中力が切れると危険な目にあうのは~
戦場も木こりも同じだからな。▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、今日も頑張ってる。~
りっぱな木こり、なれるか?▼~
:[アトラス]|
ああ、もちろん。~
あんたは根が真面目だからな。▼~
言い付けもしっかり守るし~
地味な作業もコツコツとこなす。~
いい木こりになれるぜ。▼~
:[ゴンザレス]|
う、うれしい。~
はじめて、こんなに褒められた…▼~
:[ローロー]|
ウキ! オレはどうだ!~
木を殺すの、うまくなったか?▼~
:[アトラス]|
…あんたはもうちっとばかし~
落ち着いたほうがいいな。▼~
それに、木は殺すんじゃねえ。~
木を切るってのは~
自然の恵みを受け取ることだ。▼~
:[ローロー]|
ウキキっ! 恵みか!~
わからないけどわかった!
:[ドルカス]|
木に向き合い~
無心に斧を振っていると~
なぜか心が穏やかになるな。▼~
:[ハロルド]|
うむ!~
戦場で斧を振るう感覚とは~
また違った手応えがある。▼~
倒れてくる木に何度か~
潰されそうになってしまったがな!~
ハハッ!▼~
:[バアトル]|
しかし、さすがわしが見込んだ~
「斧の会」の者たちよ…▼~
この短期間でこれほどまで~
優秀な木こりに育つとはな!~
ガハハッ!▼~
:[ダロス]|
おいらは戦いが終わったら~
また漁師に戻ろうかと~
思ってたけど…▼~
木こりも悪くないなって~
思いはじめたよ。▼~
:[アトラス]|
斧で誰かを傷つけるよりも~
なにかを生み出し、人の役に立てるなら~
そっちのほうがずっといいさ。▼~
:[ドルカス]|
傷つけるのではなく~
なにかを生み出す、か。▼~
おれの斧も家族の前では~
そうあってほしいものだ。▼~
:[アトラス]|
さてと、もうひと頑張りだ。~
アスクの民もきっと~
俺たちの木材を待ってるぜ!▼~
***S [#gbafdfda]
:[アンナ(覚醒)]|
998、999、1000…~
よし! 木材1000本~
たしかに受け取ったわ!▼~
:[アトラス]|
数は足りてたみてえだな。~
そいつはよかった。▼~
:[エキドナ]|
思ったより早く調達ができて助かったよ。~
これで焼け出された人たちの~
家を建てられそうだ。▼~
:[アトラス]|
「斧の会」の奴らが~
頑張ってくれたからな。▼~
はじめて木を切るって~
メンバーも少なくなかったけどよ。~
今では全員が一流の木こりだ。▼~
:[エキドナ]|
そうか、アトラス…~
あんたが指導してくれたんだね。~
いい腕しているようじゃないか。▼~
:[バアトル]|
今は、みなが木を切る喜びに~
目覚めたといっても過言ではないな!~
ガハハっ!▼~
:[アンナ]|
ちょ、ちょっといい!?~
バアトルはいるかしら!▼~
:[バアトル]|
むっ、アンナ隊長。~
わしになにか用か?▼~
:[アンナ]|
「斧の会」のメンバーが今も~
考えなしに木を切り倒すものだから~
近くの山が禿げ上がりつつあるのよ!▼~
:[バアトル]|
な、なんじゃと!?▼~
&br;''(暗転)''~
:[ダロス]|
よっせいっ! はっ!~
なんだか、木を切るのが~
楽しくなってきちゃったぞ!▼~
:[ローロー]|
バッサイ! バッサイ!~
ローローたち、恵み受け取る。▼^
:[ゴンザレス]|
お、おれ、頑張る。~
木、いっぱい切れば~
みんな、喜んでくれる…▼~
:[ロス]|
よーし! 倒れるぞー!▼~
&br;''(暗転)''~
:[アトラス]|
ぬかったぜ…。~
木こりとして肝心なことを~
あいつらに伝えてなかった。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
肝心なこと? それって…▼~
:[アトラス]|
木はむやみやたらに~
切り倒しちゃいけねえ。▼~
俺たち木こりが自然とともに~
生きなくちゃなんねえってことさ。▼~
:[エキドナ]|
なるほどね…。~
野山から木がなくなっちまったら~
荒地が残るだけだからね。▼~
:[アトラス]|
こうしちゃいられねえ。~
バアトル、すぐ止めに行こうぜ!▼~
:[バアトル]|
うむ! 急ぐとするか!▼~
:[アトラス]|
ここがバレンシアでも~
アスク王国でも変わらねえ。▼~
野山から恵みをもらうだけじゃなく~
育てていくことも大切…~
それが木こりってやつだからな!▼~
**天真爛漫な末っ子 エスト [#kb530a87]
***C [#xdaf1860]
:[エスト]|
うーん…~
どう見ても、ただの石には~
見えないんだけどなぁ…。▼~
:[ピアニー]|
こんにちは!~
今日もいい天気ね。▼~
:[エスト]|
わわっ!? せ、背中に羽!?▼~
も、もしかして本物の妖精さん?~
絵本に出てくるような…▼~
:[ピアニー]|
驚くってことは~
召喚されたばかりの英雄さんね。▼~
私、ピアニー。~
夢の国アルフから来た妖精なの。▼~
:[エスト]|
私はマケドニアの…じゃなくて~
今はアリティアでお店をやっている~
エストっていうの。よろしくね。▼~
:[ピアニー]|
うん、よろしくね!~
ところで~
さっき見ていた石は?▼~
:[エスト]|
これのこと?~
私のお店で売っていたお守りなの。▼~
なんでも3000年も~
竜が抱いたまま眠っていた石で~
願いごとをなんでも叶えてくれるんだって!▼~
:[ピアニー]|
3000年も眠っていたの!?~
すごい、そんなに眠ってたら~
きっといろんな夢を見られるわ。▼~
:[エスト]|
それでね。カチュア姉さまに見せたら~
「そんなことあるわけないじゃない」って~
笑われちゃって…▼~
でも、私にはただの石には見えないの。▼~
:[ピアニー]|
ね、そのお守り~
よく見せてくれない?▼~
:[エスト]|
どうぞどうぞ!~
売り物だから、気に入ったら~
お買い上げしてもらっていいよ!▼~
:[ピアニー]|
なんだか不思議な形…~
マムクートのみんなが持ってる~
竜石とも違うみたい。▼~
……▼~
:[エスト]|
ん? どうかした?~
そんなにしげしげと見つめて。▼~
:[ピアニー]|
エスト、このお守りから~
不思議な力を感じる気がする…▼~
:[エスト]|
ええっ!?~
ほ、ほんとに!?▼~
:[ピアニー]|
ううん。気のせいじゃない。~
ちゃんと調べたほうがいいかもしれないよ。▼~
このお守り、しばらくの間~
預かってもいいかな?▼~
:[エスト]|
ただの石じゃないと思っていたし~
私も正体が知りたいな。▼~
:[ピアニー]|
うん。物知りの英雄さんに聞けば~
なにかわかるかも!▼~
***B [#y8914d42]
:[ピアニー]|
エスト! ここにいたのね。▼~
:[エスト]|
こんにちは、ピアニー。~
姉さまたちと訓練していたの。▼~
それよりどうしたの?~
そんなに慌てて。▼~
まさか預けていたお守りが~
本物だった~とか?▼~
:[ピアニー]|
そうそう!~
そのまさかかもしれないの。▼~
:[エスト]|
ええーっ!?▼~
&br;''(暗転)''~
:[マリク]|
このお守り、特殊な魔道が~
施されているようには見えないけど~
不思議なことに微量の魔力を感じるね。▼~
&br;''(暗転)''~
:[パント]|
竜が3000年抱いて寝ていたかどうか~
証明するすべはないが…▼~
この石が強大な魔力を帯びた存在に~
長い間密着していた可能性は高いね。▼~
それで微量に魔力が染み込んだ…~
そう考えるとしっくりくるね。▼~
&br;''(暗転)''~
:[ピアニー]|
ほかにもニイメおばあちゃんやカナスさん、~
ノールさんにも話を聞いてみたけど~
やっぱり、ただの石じゃないって。▼~
:[エスト]|
……▼~
:[ピアニー]|
ど、どうしたの、エスト?~
固まっちゃってるけど。▼~
:[エスト]|
はっ! い、いや、そのね…~
ちょっと頭が追いつかなくて!▼~
:[ピアニー]|
エストはこう言ってたよね?~
願いごとをなんでも叶えてくれるって。▼~
:[エスト]|
う、うん。~
そのはずなんだけど…▼~
:[ピアニー]|
実はね、~
このお守りを預かっている間~
私にも幸運が続いたの。▼~
いつもは誰かに幸せの夢を見せる私が~
とっても幸せな夢を見られたし…▼~
それに食堂でね、大好きな果物が~
久しぶりに出てきたの!▼~
:[エスト]|
幸運が続いたってこと?~
本当だとしたら、すごいことだよね!▼~
:[???]|
願いごとをなんでも叶えてくれるとはね…▼~
:[バルタザール]|
面白え、そいつが本物かどうか~
おれが確かめてやるよ!▼~
***A [#s0a32e1c]
:[バルタザール]|
よう! エスト、ピアニー!▼~
:[エスト]|
あっ、バルタザールさん。▼~
:[ピアニー]|
どうだった?~
お守り、効果あったの?▼~
:[バルタザール]|
結論から言うとだな…~
こいつは多分、本物だ!▼~
:[エスト]|
そ、そうなんだ…。~
本当に願いごとを叶えちゃう~
お守りだったんだ!▼
:[バルタザール]|
ただし、願いごとならなんでも~
敵うってわけではないみたいだぜ。▼~
:[エスト]|
……?▼~
:[バルタザール]|
お守りを忍ばせて賭け事をしたんだが~
少額の勝負ならほぼ勝てるけどよ…~
高額となると、からっきしなんだよ。▼~
:[ピアニー]|
それってお守りの魔力が小さいから~
小さい幸運しか呼び込まないってこと?▼~
:[バルタザール]|
それでもこのお守りに~
不思議な力があるのは間違いないぜ。▼~
まあ、おれは自分のツキで勝ちたいからな。~
お守りなしで頑張ることにするさ。▼~
:[ヒルダ]|
調子に乗って大勝負に出て~
スッカラカンになった人が~
言うことじゃないよねー。▼~
:[バルタザール]|
うわっ、ヒルダ。いたのかよ!?▼~
:[ヒルダ]|
さっさと訓練に行くわよ、バル兄!~
エストさん、ピアニーさん~
お騒がせしましたー。▼~
:[バルタザール]|
ま、待て! あとひと勝負!~
次は絶対に勝てる気がするんだ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[エスト]|
本物だったんだ、このお守り。▼~
:[ピアニー]|
うん、幸運を呼び込むなんて~
すごいわ!▼~
:[エスト]|
……▼~
海賊にさらわれた私が無事でいられたり~
ピアニーとお友達になれたのも~
このお守りの効果だったのかも?▼~
:[ピアニー]|
ふふっ、もしかすると~
そうかもしれないわ。▼~
***S [#w0e689d3]
:[カチュア]|
まさか、あのお守りが~
そんなにすごいものだったなんて…▼~
:[エスト]|
私もびっくりだよ!~
本当に魔力があっただなんて。▼~
:[ピアニー]|
ヴァイス・ブレイヴでも~
話題になっているみたい。▼~
:[エスト]|
う、うん。そうみたいだね…▼~
:[ピアニー]|
あれ?~
向こうから小走りで~
誰かがやってくるけど…▼~
:[オリヴァー]|
ここにおったか、エストとやら。~
おぬしが例のまろやかなる~
お守りの所持者じゃな。▼~
:[エスト]|
ええと、なにかご用でしょうか?▼~
:[オリヴァー]|
私はベグニオン帝国の元老院が一角~
美の庇護者、~
タナス公爵オリヴァーである!▼~
:[エスト]|
オリヴァーさん、はじめまして。▼~
:[オリヴァー]|
儚き願いのみを叶えるという慎ましさ~
なかなかに美しい…▼~
ぜひ、この美の庇護者たる私に~
そのお守りを譲ってほしいのじゃ!▼~
:[エスト]|
ええと、あのお守りはもう~
私の手元にはないんです…▼~
:[カチュア]|
え? そうなの?▼~
:[オリヴァー]|
むぅっ!?~
もしや先客がいたと申すか!?▼~
:[エスト]|
誰かに売っちゃったとか~
そうじゃないんです…▼~
お城に白いフクロウが~
止まっている木がありますよね?~
お守りはあそこにお供えしました。▼~
:[オリヴァー]|
お供えじゃと?~
それはなにゆえ…▼~
:[エスト]|
あのお守りが叶えてくれるのは~
小さな願いごと…▼~
小さな願いでも積み重ねていけば~
大きな幸せになるかもしれない。▼~
それを誰かがひとり占めするんじゃなくて~
ヴァイス・ブレイヴのみんなで~
叶えられたらって思って。▼~
:[カチュア]|
エスト…▼~
:[オリヴァー]|
ふむ、そういうことなら私も~
美しく引き下がろうではないか。▼~
ほかの美しき者たちも~
幸運を享受できるかもしれぬ。▼~
:[ピアニー]|
よかった。エストの考え~
わかってもらえたみたい。▼~
:[エスト]|
英雄のみんなや~
エクラさんにも~
幸運があるといいよね。▼~
:[カチュア]|
さしずめ、優しい妹を持てた私は~
幸せを感じているわよ。▼~
:[エスト]|
カチュア姉さま!~
姉さまたちの妹で~
私も幸せだよ~!▼~
:[ピアニー]|
小さな幸せでもないよりずっといい。~
あのお守りがたくさんの~
幸せを運んでくれるといいね。▼~
:[エスト]|
うん! ささやかな幸せでも~
みんなの笑顔に繋がるとうれしいな!▼~
*コメント [#oddc195c]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*譲れぬ想いと共に [#wc4a90a1]
#contents
**譲れぬ想いと共に [#v0058218]
***オープニング [#r0749ba9]
:[アンナ]|
あなたたちが所属する~
ヴァイス・ブレイヴの説明は以上よ。▼~
:[カムイ]|
要するに異界から精鋭が集められた~
バカ強い傭兵部隊ってわけか。▼~
:[アンナ]|
まあ、当たらずとも~
遠からずって感じかしら。▼~
でも、うちは軍隊でも傭兵部隊でもなく~
アスク王国の平和のための特務機関。▼~
それぞれの意思で~
力を貸してくれるとうれしいわ。▼~
:[エスト]|
姉さまたちも参加しているのなら~
私も頑張って力を貸すよ!▼~
:[アトラス]|
困ってる連中を~
見て見ぬふりはできねえだろ。~
なあ、神官さま?▼~
:[セリカ]|
……。▼~
:[アトラス]|
ん? どうかしたのか?▼~
:[セリカ]|
いえ、なんでもないの。▼~
アンナ隊長…~
私もアスク王国の平和のため~
力添えさせてもらうわ。▼~
:[カムイ]|
ま、俺はもらえるもんもらえりゃ~
雇い主は誰だっていいからな。~
よろしく頼むぜ。▼~
:[アンナ]|
みんな、ありがとう。~
頼りにしてるわよ。▼~
あ、それとセリカ王女…~
ひとつお願いがあるの。▼~
:[セリカ]|
お願い? なにかしら?▼~
:[アンナ]|
ほかの異界から来た~
アルムやセリカ王女にも~
お願いしているんだけど…▼~
アスク王国では洞窟や祠で~
木箱とか壺を見かけても~
むやみに壊さないでね?▼~
:[セリカ]|
え、ええ。心得ておくわ。▼~
:[アンナ]|
バレンシア大陸から来た~
ほかの英雄は木箱や壺を前にしても~
普通に振る舞っているのに…▼~
どうしてあなたとアルムだけは~
目の色を変えて壊しちゃうのかしら?▼~
:[セリカ]|
ごめんなさい、ついクセで~
衝動的に身体が動いてしまうの。▼~
:[アトラス]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[アトラス]|
ん? 神官さまの姿が見えねえが…▼~
:[カムイ]|
ああ、城のまわりを~
散歩してくるとか言ってたぞ。▼~
:[アトラス]|
…そうか。▼~
:[エスト]|
セリカってソフィア王国の~
王女さまだったんだね。~
みんなは知ってたの?▼~
:[カムイ]|
なんとなく…。~
只者ではない気配はしてたけどな。▼~
俺がドラゴンゾンビが苦手なことを~
まるっと忘れてる、うっかり者の~
神官さまだと思ってたが…▼~
:[エスト]|
まさか王女様だった…って感じ?~
言われてみれば気品もあるしね!▼~
:[アトラス]|
神官さまは立派な人だ。~
あの人がいなけりゃ~
弟たちも助からなかった。▼~
王女さまと言われても~
別に不思議じゃねえ。▼~
:[カムイ]|
でもよ、さっきの神官さま。~
なんか様子が変じゃなかったか?▼~
:[エスト]|
木箱や壺を壊すなと~
釘を刺されていた話?▼~
:[カムイ]|
いや、そうじゃなくてな。~
アンナ隊長の話を聞いていたとき~
なにか考え込んでいなかったか?▼~
:[アトラス]|
……▼~
***C [#lc7f6cb5]
:[セリカ]|
……▼~
:[アトラス]|
探したぜ、神官さま。~
散歩にしては、ちょっと時間が~
かかりすぎると思ってさ。▼~
:[セリカ]|
アトラス、心配かけたかしら。~
ごめんなさい。▼~
考え事をしながら歩いてたら~
お散歩が長くなってしまって…▼~
:[アトラス]|
神官さま…~
なにか悩んでることが~
あるんじゃないのかい?▼~
俺は難しいことはよくわかんねえが~
アンナ隊長の話を聞いてたときも~
様子が変だったからさ。▼~
:[セリカ]|
アトラスも聞いたでしょう?~
ヴァイス・ブレイヴには~
偉大な英雄が集っているって。▼~
:[アトラス]|
アカネイア大陸の英雄王や~
あのリゲル帝国の英雄も~
力を貸してるんだってな。▼~
:[セリカ]|
ヴァイス・ブレイヴに集う強大な力。~
彼らはその力を振るい~
アスクの民を助けているわ。▼~
でも、きっとアスクの民は~
こう感じていると思うの。▼~
力こそが世界を救うのだと。~
力があれば、世界から~
争いをなくすことができるのだと。▼~
:[アトラス]|
……▼~
:[セリカ]|
戦いよりも、話し合いで解決できるなら~
それが一番の望ましい道なはずよ。▼~
:[アトラス]|
だけどよ、アンナ隊長の話だと~
アスク王国を取り巻く敵に~
話し合いは通じなさそうだったな。▼~
:[セリカ]|
私はかつて神への祈り~
平和を願う思いを信じ~
バレンシアを救おうとしたわ。▼~
そしてアルムは力を信じ~
私とは違うやり方で~
バレンシアの人々のために戦った。▼~
そして力だけでは、~
想いだけでは世界は救えない。▼~
強い想いと形にする力の両方があって~
はじめて平和を築けると~
私たちは思い至ったの。▼~
:[アトラス]|
力と想い、どっちが欠けても~
ダメってことか。▼~
:[セリカ]|
だけど、今のヴァイス・ブレイヴは~
力に寄りすぎているのではないかと~
私は感じたの。▼~
:[アトラス]|
まあ、腕っ節の強さは分かりやすい。~
英雄としての力を示すにはな。▼~
:[セリカ]|
私たちがアスクの民に伝えるべきは~
力を礼賛することだけではないわ。▼~
平和を願う想いこそ一番大切なもの。~
それを伝えられるといいのだけど…▼~
***B [#c02247ff]
:[カムイ]|
戦って力を示す以外にも~
平和を愛する想いを伝えたい、か…▼~
:[アトラス]|
ああ、神官さまは~
そのことを思い悩んでいたらしい。▼~
:[エスト]|
強大な力を目の当たりにしたアスクの民が~
力こそ最高だって思っちゃう気持ち~
わからなくもないよね。▼~
:[カムイ]|
ま、俺は傭兵だからな。~
戦うこと以外で、アスク王国に~
貢献できるとは思えねえ。▼~
けどな、どうせ戦うんだったら~
他国を攻め滅ぼすよりも…▼~
誰かの平和な日常を守るために~
剣を振るうほうがずっといい。▼~
:[アトラス]|
それもまた、神官さまがいう~
平和を願う想いってやつじゃないのか?▼~
:[エスト]|
私もね、自分は戦うこと以外で~
みんなの役に立てないのかなーって~
考えたことがあったの。▼~
だから、騎士団を退団して~
お店をはじめたんだ。▼~
アスク王国でも、戦うこと以外で~
平和のために貢献できたらいいんだけど。▼~
:[アトラス]|
平和ってのは~
築くのは長く時間がかかるけどよ。~
壊れるのは一瞬だ。▼~
村が襲われて~
弟たちがさらわれちまったとき~
俺はそう感じたぜ。▼~
:[エスト]|
だからこそ~
平和を守る覚悟と大切にする想いが~
みんなの心に必要なんだね。▼~
きっとセリカはそのことを~
ヴァイス・ブレイヴのみんなに~
伝えてほしいんだよ。▼~
:[カムイ]|
言わんとしていることはわかるが~
正直、俺はそのことを~
アスクの民に伝えられる自信がない。▼~
:[アトラス]|
…俺もだ。~
弟相手に話すのとはわけが違う。▼~
:[カムイ]|
けどな、その想いを伝えようと頑張る~
神官さまの手伝いはできるかもしれない。▼~
:[エスト]|
うん、それならば私にも~
力になれることがあるかも!▼~
:[アトラス]|
俺たちには、俺たちなりに~
できることをやるしかねえってことか。▼~
***A [#nc1a8513]
:[セリカ]|
ありがとう、みんなも~
考えてくれたのね。▼~
戦って力を示すこと以外にも~
平和を願い、形にしていくすべは~
きっとあると思うの。▼~
:[アトラス]|
なんでも力で押し通す世界が~
正しくねえってのは俺にもわかる。▼~
:[カムイ]|
なら、力のないやつはどうするんだ?~
って話になるからな。▼~
:[エスト]|
大事なのは、みんなで支えあって~
平和を守っていくことなんだよね。▼~
:[セリカ]|
ヴァイス・ブレイヴに集う英雄たちは~
ただ、強いだけではなく…▼~
支え合うことの素晴らしさを~
知っていると私は信じたい。▼~
:[エスト]|
パオラ姉さまとカチュア姉さまが~
参加されているんだし~
信用できると私は思うな!▼~
:[カムイ]|
ああ。義理堅いバルボさんも~
ヴァイス・ブレイヴを~
買っているみたいだしな。▼~
:[セリカ]|
アスク王国をめぐる戦いは~
まだ終わりが見えないわ。~
でも、きっといつか平和は戻る。▼~
そのときこそ、勝ち取った平和を尊び~
守っていこうという想いが~
アスクの民に必要となるでしょう。▼~
:[アトラス]|
平和が戻ったあとこそ~
やらなくちゃいけねえことが~
いっぱいあるってわけか。▼~
:[セリカ]|
すべてが終わったとき~
私たちは元いた世界に~
戻れるらしいけど…▼~
私はそのときが来ても~
しばらくこの世界に留まろうと思うの。▼~
戦いが終わったときだからこそ~
アスクの民に伝えるべき言葉が~
たくさんあると思うから…▼~
:[エスト]|
それなら私も付き合おうかな?▼~
:[カムイ]|
そいつは金次第…と言いたいが~
神官さまには恩義があるからな。~
俺も付き合うぜ。▼~
:[アトラス]|
なんにせよ、まずはこの世界から~
敵を叩き出すのが先決だな。▼~
俺にもできることがあれば~
なんでも言ってくれ。神官さま。▼~
:[セリカ]|
みんな、ありがとう…~
平和を願う想いは~
きっとアスク王国の未来を拓くはず。▼~
そのことを伝えていきましょう。~
手を携えて!▼~
**流れ者の傭兵 カムイ [#j9fb7f14]
***C [#t15e71d5]
:[カムイ]|
…それにしても、異界中から~
これだけの英雄が集まっているんだ。~
顔と名前を覚えるだけでも大変だろう?▼~
:[門番]|
似たような名前の英雄もいるので~
覚えるのはなかなか大変ですね!▼~
同じ英雄でも召喚された時期によって~
呼び名が変わる方もいらっしゃいますし。▼~
:[カムイ]|
名前といえば、あんたのことを~
誰もが「門番」って呼んでいるようだが~
俺はあんたの名を知らなかったな…▼~
:[門番]|
おっと。~
西の街道を見回りしていた~
皆さんが戻られたようですね。▼~
:[ジスト]|
ジスト傭兵団、戻ったぜ。~
全員無事、異常なしだ。▼~
:[ディーク]|
同じくディーク傭兵団も異常なしだ。~
早くひとっ風呂浴びたいぜ。▼~
:[門番]|
見回りの任務、お疲れ様でした!▼~
:[カムイ]|
ご苦労だったな。無事でなによりだ。▼~
:[ジスト]|
おっ、カムイもいたのか。~
そのなりは訓練帰りってとこか。~
アスク王国にはもう慣れたかい?▼~
:[カムイ]|
俺は元々流れ者だからな。~
新しい土地に馴染むのには得意なんでね。▼~
:[ディーク]|
決まった雇い主を持たない傭兵にとっちゃ~
そいつは欠かせない技能だな。▼~
:[ジスト]|
カムイ、あんたが~
アスク王国に召喚されてくる前に~
よくバルボから話は聞いていたよ。▼~
レオのほかにもう一人~
信の置ける手練がいるってな。▼~
:[カムイ]|
報酬の分の働きをこなしてた…~
それだけの話さ。▼~
:[ディーク]|
そいつをきっちりこなせる傭兵を~
一流っていうんじゃないか?▼~
:[ジスト]|
なあ、今度酒でもどうだ?~
バルボやレオも交えて~
傭兵同士、積もる話もあるだろ。▼~
:[カムイ]|
…ああ。楽しみにしてるぜ。▼~
:[ディーク]|
じゃあ、またな。▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[門番]|
カムイさん、すごいじゃないですか!~
異界を代表する傭兵団を率いる~
英雄からも評価されるなんて。▼~
一流は一流を知るってやつですかねぇ。▼~
:[カムイ]|
……▼~
:[門番]|
あれ、カムイさん?~
どうかしました?▼~
:[カムイ]|
いや、なんでもない。~
まだ日が落ちるまで時間もあるな…~
森で剣でも振ってくるか。▼~
:[門番]|
了解です!~
お気をつけて!▼~
***B [#i5ffb271]
:[バルボ]|
カムイ、次の任務が決まったぞ。~
グレイル傭兵団と組んで秘宝砦の警備だ。▼~
:[カムイ]|
秘宝砦…~
行ったことはないですが~
結構な激戦地らしいですね。▼~
:[レオ]|
せっかくアタシたち3人が揃ったんだし~
いいところ見せちゃいましょ!▼~
:[バルボ]|
出発は1週間後だ。~
旅に必要なものがあれば~
アンナ隊長に申告しておけ。▼~
:[カムイ]|
了解です。▼~
:[バルボ]|
しかし、ヴァイス・ブレイヴは~
優秀な特務機関だな。▼~
一騎当千の英雄たちの実力を引き出し~
見事に使いこなしている。▼~
まとめ上げているアルフォンス王子や~
アンナ隊長も只者ではないな。▼~
:[レオ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
兄貴ほどじゃないけど~
いい男もたくさんいるしね~。▼~
なにより、英雄たちの個性を~
尊重してくれるところが素敵よね。▼~
:[カムイ]|
たしかにここは~
ずいぶんと自由な空気を感じるな。▼~
:[レオ]|
神官さまと旅をしたときも楽しかったけど~
ここはすっごく居心地がいいわね。▼~
:[カムイ]|
居心地がいい、か。▼~
:[レオ]|
なによ、カムイ。~
しけた顔しちゃって。~
なにか不満でもあるわけ?▼~
:[カムイ]|
不満なんてねえよ。~
でも不満がないのが不満だってやつも~
なかにはいるかもしれねえな。▼~
:[レオ]|
なによそれ?~
意味わかんないわね。▼~
:[カムイ]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[カムイ]|
荷物は…これで全部か。▼~
まあ、着の身着のまま~
召喚されてきたからな。~
荷物なんてないようなもんか。▼~
ヴァイス・ブレイヴ…~
短い間だったが世話になったな。▼~
***A [#kbbf1121]
:[門番]|
おや…カムイさん?~
夜も遅いのにお出かけですか?▼~
:[カムイ]|
あんた、こんな時間まで働いているのか?▼~
:[門番]|
さすがに寝ずの番は無理ですので~
もうすぐ交代するであります。▼~
:[カムイ]|
短い間だったけど世話になったな。~
あんたから聞いたアスク王国の話…~
面白かったよ。▼~
:[門番]|
……?▼~
世話になったとはどういう…~
ここから出て行かれるので?▼~
:[カムイ]|
バルボさんと神官さまとは~
長い付き合いになっちまったが~
俺はずっと流れ者の身でね。▼~
そろそろどこかに~
流れようと思っていたのさ。▼~
ここは知らない場所だが~
傭兵の働き口くらいあるだろうしな。▼~
:[門番]|
そ、そうでありますか…~
ヴァイス・ブレイヴになにかご不満でも?▼~
:[カムイ]|
不満どころか、その逆。~
居心地がよすぎるのさ。▼~
もちろん、戦うのは大変だが~
最高の仲間がいて、うまい酒も飲める。▼~
誰だって思うだろうよ。~
ここでずっと戦っていたいってな。▼~
:[門番]|
……▼~
:[カムイ]|
言いたいことはわかるぜ。~
でも、俺はなにかに縛られて~
生きるのは苦手でね。▼~
魂がひとところに縛られる前に~
流れることにしたってわけだ。▼~
:[門番]|
なるほど…~
そういう生き方もあるのですね。▼~
:[カムイ]|
あんたはここ…~
門の前から動けないまま~
退屈しないのか?▼~
:[門番]|
私の仕事は門を守ること。~
どこにも行けません。▼~
ですが、ヴァイス・ブレイヴの皆さんが~
見聞きしたものを私に話してくれます。▼~
身体はここから動けませんが~
心でいろいろな場所を~
旅しているようなものですね。▼~
:[カムイ]|
なるほどな…~
それじゃあ達者でな。▼~
:[門番]|
はい! お気をつけて!~
いつでも戻ってきてくださいね!▼~
***S [#nc087699]
:[ブレーダッディス(姿無し)]|
ワン! ワンワン!▼~
:[門番]|
おや、どうしましたブレーダッディス。~
ごはんの時間にはまだ早いですよ?▼~
:[カムイ]|
よう。今日も異常なしかい?▼~
:[門番]|
あれっ!? カムイさん!~
戻ってきてくれたのですね!▼~
というか、ずいぶん早いお帰りで。~
まだ3日も経ってませんよ?▼~
:[カムイ]|
バルボさんや神官さまに黙って~
出かけちまったのが気になってね。▼~
神官さまたちに受けた恩義を~
まだ返しちゃいねえような気がしてな。~
傭兵として不義理ってやつだ。▼~
:[門番]|
な、なるほど…▼~
:[カムイ]|
それにな、なにかに縛られるのがダメ…~
そんな考えに自分自身が縛られているって~
気付いちまったのさ。▼~
流れなきゃいけないって信条に~
そもそも縛られる必要なんてねえんだよ。▼~
:[門番]|
自分で自分に枷をかけていた…~
ということでしょうか。▼~
:[カムイ]|
そんなところだ。~
で、戻りたくなったから戻ってきた。~
それだけの話さ。▼~
:[門番]|
それじゃあ、ヴァイス・ブレイヴで~
またご一緒できるのですね!~
お帰りなさい、カムイさん!▼~
:[カムイ]|
これからもよろしく頼むぜ。~
しかし、不思議なもんだな~
ヴァイス・ブレイヴってやつは…▼~
流れ続けて生きてきたやつと~
ひとところに居続けるやつが~
一緒にやっていけるなんてな。▼~
それだけ懐の深い場所ってことか…。▼~
:[門番]|
ん? なにかおっしゃいましたか?▼~
:[カムイ]|
いや、なんでもねえよ。~
バルボさんが言ってた任務の準備もあるし~
ジストたちとの飲みの約束もあったな。▼~
ま、退屈せずに済みそうだ。~
アスク王国って場所はな!▼~
**バレンシアの希望 セリカ [#x522fdf0]
***C [#z51562e9]
:[セリカ]|
ミラさまがこの世界に…~
アスク王国にいらっしゃるのですか?▼~
:[メイ]|
はいっ。時折、姿を見せられて~
私たちにお力を貸してくださるんです。▼~
:[フィヨルム]|
この地には、英雄だけではなく~
異界の神々も召喚されているのですよ。▼~
:[メイ]|
ミラさまだけではありません。~
ドーマさまも、正しき力を振るって~
アスクの民を助けてくれているとか!▼~
:[セリカ]|
バレンシアを創生した~
二柱の神がこの地になんて驚きね。▼~
私がアスク王国に召喚されたのは~
ミラさまのお導きが~
あったのかもしれないわね。▼~
ミラさまやドーマさまが~
人間たちに力を貸してくれている。~
それはとても心強いことなのだけど…▼~
:[メイ]|
……? セリカさま、~
なにか気になることでも?
:[セリカ]|
さきほど、フィヨルム王女は~
アスク王国には異界の神々も~
召喚されていると言いました…▼~
:[フィヨルム]|
は、はい。~
たしかにそうお伝えしました。▼~
:[セリカ]|
大地母神の力やほかの神々の~
威光を受けているにもかかわらず…▼~
未だアスク王国は戦乱から~
逃れることができていないのね?▼~
:[フィヨルム]|
そのとおりです…▼~
時に私たちは~
神に等しい力をもった存在と~
鉾を交えなければなりませんでした。▼~
:[セリカ]|
神の御力をもってしても~
平和を取り戻すのは難しいのね。▼~
私たちが向き合い、挑むべき戦いが~
いかに困難なものであるのか~
使命の重さを実感するわね…▼~
***B [#ofe306fb]
:[メイ]|
あっ、フィヨルム王女。~
セリカさまを見かけませんでした?▼~
:[フィヨルム]|
セリカ王女ですか?~
中庭で祈りをささげられているようですが。▼~
:[メイ]|
なるほど、中庭ですかー。~
ありがとうございました!▼~
:[フィヨルム]|
……。~
私もご一緒してもよろしいでしょうか?▼~
セリカ王女は近頃~
なにか悩まれていたようですので~
私もなにか、力になれたらと…▼~
:[メイ]|
ありがとうございます!~
フィヨルム王女はお優しいですね!▼~
セリカさまは敬虔なミラさまの信徒。~
祈りの時間が増えるということは~
それだけ悩みがあるのかもしれません。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
&br;''(暗転)''~
:[セリカ]|
はぁぁぁっ!~
エンジェル! サンダー!▼~
:[メイ]|
…祈ってないなぁ。~
むしろ何だか荒ぶってるような…▼~
:[フィヨルム]|
ま、魔道の練習を~
なさっているのでしょうか。▼~
:[セリカ]|
あら、メイにフィヨルム王女。▼~
:[メイ]|
セリカさまのことが気がかりで~
様子を見に来てしまいました。~
でも、なんだか大丈夫そうですね!▼~
:[セリカ]|
いろいろ悩んでいたら~
考えがまとまらなくなっちゃって…▼~
こういうときは~
身体を動かすほうがいいと思って~
魔道の練習をしていたのよ。▼~
:[フィヨルム]|
やっぱり、なにかお悩みだったのですね。▼~
:[セリカ]|
私は今まで、ミラさまの神官騎士として~
信仰を支えにして戦ってきたわ。▼~
だけど、そのミラさまですら~
成し得ていないアスク王国の平和を~
私が勝ち取ることができるのか…▼~
そう考えているうちに~
なんだか心が重くなってしまって。▼~
:[フィヨルム]|
使命の重さを案じられていたのですね。▼~
:[メイ]|
セリカさまの悩みわかる気がするな。~
私たち、神さまのようなすごい力を~
持っているわけじゃないかのに…▼~
神さまでも難しいことをやるなんて~
「無理~!」って思っちゃう。▼~
:[フィヨルム]|
……。~
たしかに神々はその偉大な力で~
何度も私たちを助けてくれました…▼~
しかし、私たちが考えるほど~
万能ではないのかもしれませんよ。▼~
:[セリカ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
神々も人と同じように悩み~
時には神同士で争いながら~
困難を乗り越えたのではないでしょうか。▼~
:[セリカ]|
悩み争いながら~
困難を乗り越える…▼~
:[ミラ(姿無し)]|
『ナーガは知っていたのです』▼~
『永遠ともいえる長い歳月の果てに~
我ら竜族に持つものがなんであるか…』▼~
『それは、すべての竜族が避けられぬ狂気。~
滅びゆくさだめ…』▼~
:[セリカ]|
…ミラさま…▼~
:[ミラ(姿無し)]|
『私は兄を愛していました。~
兄と同じように人を愛していました』▼~
『どこで道をあやまったのか~
もう思い出せない…』▼~
:[セリカ]|
神も時として思い悩む。~
万能ではないがゆえに…▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
***A [#ge03da34]
:[フィヨルム]|
セリカ王女、~
私の話をしてもよろしいでしょうか?▼~
:[セリカ]|
もちろんよ。~
神々についての話なのでしょう?▼~
:[フィヨルム]|
はい。私は氷神ニフル…~
私たちの国を作った神の代理として~
敵対する神と戦ったことがありました。▼~
ですが、~
敵対する炎神ムスペルも同様に~
代理を立ててきたのです。▼~
剣をまじえた相手は~
互いに一度はわかり合えたはずだった~
ムスペル王国のレーギャルン王女でした…▼~
:[セリカ]|
親しい人間同士が運命に翻弄されて~
敵味方に分かれてしまった、と。▼~
:[メイ]|
あ、あの…セリカさま…▼~
:[セリカ]|
いいのよ。フィヨルム王女~
続けてもらえるかしら。▼~
:[フィヨルム]|
それは、どちらかが必ず死ぬ戦いでした。~
相手を殺すか、自分が殺されるまで~
終わることのない…▼~
:[セリカ]|
なんてひどい…~
フィヨルム王女も悩まれたのでしょう?▼~
:[フィヨルム]|
はい。でも私は…~
レーギャルン王女を信じました。▼~
私たちの間に芽生えた絆は~
必ず困難を乗り越えられる。~
絶望を希望に変えられるはずだと。▼~
その結果、私たちはさだめを覆し~
共に生き残ることができたのです。▼~
:[セリカ]|
一人では超えられなかったはずの困難を~
力を合わせ、絆を繋ぐことで乗り越える。▼~
:[メイ]|
セリカさまとアルムさま、~
二人と同じ…ですよね!▼~
:[フィヨルム]|
人間は時に~
神の予想を超える未来を~
呼び込むことができる。▼~
私はあの戦いで知ったのです。▼~
:[セリカ]|
人の可能性…~
そうよ、私はミラさまに~
託されていたじゃない…▼~
バレンシアの未来を~
人々が歩んでいく明日を!▼~
***S [#i7679004]
:[セリカ]|
私とアルムの目の前で~
ミラさまは天に昇られたの。~
そのとき、こうおっしゃってたわ。▼~
人がすでに神の手を離れ~
自らの力で歩いていると知った、と。▼~
:[メイ]|
人間の強さを~
ミラさまにも認めて頂けたんですね。▼~
:[セリカ]|
フィヨルム王女の言うとおり~
人には神々が持ち得ぬ可能性がある。▼~
ミラさまは、そのことを私たちに~
お示しになっていたのかもしれないわね。▼~
:[フィヨルム]|
はい、私もそう感じます。▼~
:[セリカ]|
それにね、ミラさまは私たちに~
バレンシアの命運を握る~
ファルシオンを託されるとき…▼~
たしかに「あなたたちに託します」と~
おっしゃったのよ。▼~
あなたたちという言葉が指し示すのは~
私とアルムだけじゃない。▼~
バレンシアに生きるすべての人々に~
向けられていた気がするの。▼~
:[フィヨルム]|
特別な力を持った英雄だけが~
未来を変えるのではない…▼~
:[メイ]|
ひとり一人の人間が力を合わせることで~
未来が変わるということですか?▼~
:[セリカ]|
そのとおりよ。~
アスク王国の平和を勝ち取ることは~
神ですら難しいかもしれない。▼~
だからといって到底無理だなんて~
諦める必要なんてないわ。▼~
だって、私たちには多くの仲間がいる。~
心を重ね、想いをつなぎ~
共に支え合える仲間たちがね。▼~
:[メイ]|
セリカさま…▼~
:[セリカ]|
神々のような強大な力がなくても~
私たちは、互いを信じあえる絆がある。~
携える手と手がある。▼~
人間だからこそ~
できることがきっとあるはずなの。▼~
フィヨルム王女、ありがとう。~
あなたの話が背中を押してくれました。▼~
:[フィヨルム]|
よかった…~
お役に立てたのなら幸いです。▼~
:[セリカ]|
そしてメイも…~
心配してくれてありがとう。▼~
あなたはずっと私の大事な友人。~
これからも支え合って~
前に進んでいきましょう。▼~
:[メイ]|
はい、セリカさま!~
どこまでもお供しちゃいますよ。▼~
:[セリカ]|
ミラさまの信頼に~
私は必ず応えてみせる。▼~
人の可能性を、絆を信じて…~
私はこれからも歩みを止めない。▼~
**森の剛腕 アトラス [#ted67144]
***C [#w92f155f]
:[アンナ(覚醒)]|
木材が1000本となると…~
かなりの量になるわね。▼~
:[エキドナ]|
無理を承知で頼んでいるんだ。~
なんとかならないかい?▼~
こうしている間にも戦火で~
焼け出されている人たちが~
増え続けているんだ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
新しい家を建てるためには~
資材が必要だものね…▼~
わかったわ!~
心当たりもあることだし~
なんとかしてみましょう!▼~
:[エキドナ]|
アンナ隊長にも頼んでいるんだけど~
向こうも手一杯らしくてね。▼~
アンナ商会のツテで~
用意できるのなら助かるよ。~
それじゃ、頼んだよ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[バアトル]|
なるほどな…。~
それで我々「斧の会」の~
手を借りたいと!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
え、ええ、頼めるかしら?~
木材が1000本ほど~
早急に必要なんだけど…▼~
最近、腕のいい木こりが~
「斧の会」に加わったって~
話を聞いたのよね。▼~
:[アトラス]|
そいつはたぶん俺のことだな。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
えーと、あなたはたしか~
バレンシアから来た~
アトラス…だったかしら。▼~
:[アトラス]|
俺は戦士として戦っていたが~
元々は木こりをやって~
弟たちを食わせていたんだ。▼~
むしろ、こっちが本業だ。~
バアトル、この仕事受けようぜ。▼~
:[バアトル]|
うむ! アスクの民のために~
斧を振るうが我らの使命よ!▼~
「斧の会」に任せておけば~
木材の1000本など朝飯前よ!~
ガハハ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
えーと、張り切るのはいいけど~
依頼されたのは1000本だから…~
じゃあ、お願いね。▼~
***B [#ub072847]
:[バアトル]|
…というわけだ!~
家を失ったアスクの民のために~
我らで木材を用意することになった!▼~
:[ハロルド]|
困っている人々の支えになるのが~
ヒーローの仕事でもある。~
頑張ろうじゃないか!▼~
:[オーシン]|
要するに、木を切り倒せば~
いいってことか?▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、木は、ひっこぬけるけど~
斧で…木、切ったこと…ない。▼~
:[ローロー]|
ウキキ。オレ、斧で人斬るのは得意。~
でも木を切る訓練、してない。▼~
:[ダロス]|
おいらなんて元は漁師だからなぁ。~
木こりなんてしたことないんだよ。▼~
:[アトラス]|
俺が教えてやるよ。~
戦場で振るう斧と木こりが振るう斧は~
似ているようで全然違う。▼~
「斧の会」の連中は腕っ節も強いし~
きっと一流の木こりになれるぜ。▼~
:[バーツ]|
おれも木こりの経験がある。~
教えるのを手伝おう。▼~
:[ダロス]|
じゃあ、せっかくだし~
教えてもらおうかな…▼~
:[ローロー]|
ウキキ!ローローたち~
今日から、木こり!▼~
&br;''(暗転)''~
:[アトラス]|
いいか? ただがむしゃらに斧を~
叩きつければいいってもんじゃねえ。▼~
木を倒す角度を頭に入れて~
考えながら斧を入れていくんだ!▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、考えるの苦手…~
でも、頑張る。▼~
:[ダロス]|
よっせいっ!~
木って意外と硬いんだな…▼~
:[アトラス]|
腕の力で斧を振るんじゃねえ!~
身体全体を使って斧を振るんだ!▼~
:[ローロー]|
ウキっ! キキっ!~
わかってきた!▼~
:[アトラス]|
よーし! いいじゃねえか!~
この調子でどんどん切り出すぜ!▼~
***A [#n4ad9af2]
:[リベラ]|
みなさん、お疲れ様です。~
冷たい紅茶をお持ちしました。~
休憩してはいかがですか?▼~
:[オーシン]|
おおっ、助かるぜ!▼~
:[バーツ]|
では、ここらで休憩とするか。~
集中力が切れると危険な目にあうのは~
戦場も木こりも同じだからな。▼~
:[ゴンザレス]|
おれ、今日も頑張ってる。~
りっぱな木こり、なれるか?▼~
:[アトラス]|
ああ、もちろん。~
あんたは根が真面目だからな。▼~
言い付けもしっかり守るし~
地味な作業もコツコツとこなす。~
いい木こりになれるぜ。▼~
:[ゴンザレス]|
う、うれしい。~
はじめて、こんなに褒められた…▼~
:[ローロー]|
ウキ! オレはどうだ!~
木を殺すの、うまくなったか?▼~
:[アトラス]|
…あんたはもうちっとばかし~
落ち着いたほうがいいな。▼~
それに、木は殺すんじゃねえ。~
木を切るってのは~
自然の恵みを受け取ることだ。▼~
:[ローロー]|
ウキキっ! 恵みか!~
わからないけどわかった!
:[ドルカス]|
木に向き合い~
無心に斧を振っていると~
なぜか心が穏やかになるな。▼~
:[ハロルド]|
うむ!~
戦場で斧を振るう感覚とは~
また違った手応えがある。▼~
倒れてくる木に何度か~
潰されそうになってしまったがな!~
ハハッ!▼~
:[バアトル]|
しかし、さすがわしが見込んだ~
「斧の会」の者たちよ…▼~
この短期間でこれほどまで~
優秀な木こりに育つとはな!~
ガハハッ!▼~
:[ダロス]|
おいらは戦いが終わったら~
また漁師に戻ろうかと~
思ってたけど…▼~
木こりも悪くないなって~
思いはじめたよ。▼~
:[アトラス]|
斧で誰かを傷つけるよりも~
なにかを生み出し、人の役に立てるなら~
そっちのほうがずっといいさ。▼~
:[ドルカス]|
傷つけるのではなく~
なにかを生み出す、か。▼~
おれの斧も家族の前では~
そうあってほしいものだ。▼~
:[アトラス]|
さてと、もうひと頑張りだ。~
アスクの民もきっと~
俺たちの木材を待ってるぜ!▼~
***S [#gbafdfda]
:[アンナ(覚醒)]|
998、999、1000…~
よし! 木材1000本~
たしかに受け取ったわ!▼~
:[アトラス]|
数は足りてたみてえだな。~
そいつはよかった。▼~
:[エキドナ]|
思ったより早く調達ができて助かったよ。~
これで焼け出された人たちの~
家を建てられそうだ。▼~
:[アトラス]|
「斧の会」の奴らが~
頑張ってくれたからな。▼~
はじめて木を切るって~
メンバーも少なくなかったけどよ。~
今では全員が一流の木こりだ。▼~
:[エキドナ]|
そうか、アトラス…~
あんたが指導してくれたんだね。~
いい腕しているようじゃないか。▼~
:[バアトル]|
今は、みなが木を切る喜びに~
目覚めたといっても過言ではないな!~
ガハハっ!▼~
:[アンナ]|
ちょ、ちょっといい!?~
バアトルはいるかしら!▼~
:[バアトル]|
むっ、アンナ隊長。~
わしになにか用か?▼~
:[アンナ]|
「斧の会」のメンバーが今も~
考えなしに木を切り倒すものだから~
近くの山が禿げ上がりつつあるのよ!▼~
:[バアトル]|
な、なんじゃと!?▼~
&br;''(暗転)''~
:[ダロス]|
よっせいっ! はっ!~
なんだか、木を切るのが~
楽しくなってきちゃったぞ!▼~
:[ローロー]|
バッサイ! バッサイ!~
ローローたち、恵み受け取る。▼^
:[ゴンザレス]|
お、おれ、頑張る。~
木、いっぱい切れば~
みんな、喜んでくれる…▼~
:[ロス]|
よーし! 倒れるぞー!▼~
&br;''(暗転)''~
:[アトラス]|
ぬかったぜ…。~
木こりとして肝心なことを~
あいつらに伝えてなかった。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
肝心なこと? それって…▼~
:[アトラス]|
木はむやみやたらに~
切り倒しちゃいけねえ。▼~
俺たち木こりが自然とともに~
生きなくちゃなんねえってことさ。▼~
:[エキドナ]|
なるほどね…。~
野山から木がなくなっちまったら~
荒地が残るだけだからね。▼~
:[アトラス]|
こうしちゃいられねえ。~
バアトル、すぐ止めに行こうぜ!▼~
:[バアトル]|
うむ! 急ぐとするか!▼~
:[アトラス]|
ここがバレンシアでも~
アスク王国でも変わらねえ。▼~
野山から恵みをもらうだけじゃなく~
育てていくことも大切…~
それが木こりってやつだからな!▼~
**天真爛漫な末っ子 エスト [#kb530a87]
***C [#xdaf1860]
:[エスト]|
うーん…~
どう見ても、ただの石には~
見えないんだけどなぁ…。▼~
:[ピアニー]|
こんにちは!~
今日もいい天気ね。▼~
:[エスト]|
わわっ!? せ、背中に羽!?▼~
も、もしかして本物の妖精さん?~
絵本に出てくるような…▼~
:[ピアニー]|
驚くってことは~
召喚されたばかりの英雄さんね。▼~
私、ピアニー。~
夢の国アルフから来た妖精なの。▼~
:[エスト]|
私はマケドニアの…じゃなくて~
今はアリティアでお店をやっている~
エストっていうの。よろしくね。▼~
:[ピアニー]|
うん、よろしくね!~
ところで~
さっき見ていた石は?▼~
:[エスト]|
これのこと?~
私のお店で売っていたお守りなの。▼~
なんでも3000年も~
竜が抱いたまま眠っていた石で~
願いごとをなんでも叶えてくれるんだって!▼~
:[ピアニー]|
3000年も眠っていたの!?~
すごい、そんなに眠ってたら~
きっといろんな夢を見られるわ。▼~
:[エスト]|
それでね。カチュア姉さまに見せたら~
「そんなことあるわけないじゃない」って~
笑われちゃって…▼~
でも、私にはただの石には見えないの。▼~
:[ピアニー]|
ね、そのお守り~
よく見せてくれない?▼~
:[エスト]|
どうぞどうぞ!~
売り物だから、気に入ったら~
お買い上げしてもらっていいよ!▼~
:[ピアニー]|
なんだか不思議な形…~
マムクートのみんなが持ってる~
竜石とも違うみたい。▼~
……▼~
:[エスト]|
ん? どうかした?~
そんなにしげしげと見つめて。▼~
:[ピアニー]|
エスト、このお守りから~
不思議な力を感じる気がする…▼~
:[エスト]|
ええっ!?~
ほ、ほんとに!?▼~
:[ピアニー]|
ううん。気のせいじゃない。~
ちゃんと調べたほうがいいかもしれないよ。▼~
このお守り、しばらくの間~
預かってもいいかな?▼~
:[エスト]|
ただの石じゃないと思っていたし~
私も正体が知りたいな。▼~
:[ピアニー]|
うん。物知りの英雄さんに聞けば~
なにかわかるかも!▼~
***B [#y8914d42]
:[ピアニー]|
エスト! ここにいたのね。▼~
:[エスト]|
こんにちは、ピアニー。~
姉さまたちと訓練していたの。▼~
それよりどうしたの?~
そんなに慌てて。▼~
まさか預けていたお守りが~
本物だった~とか?▼~
:[ピアニー]|
そうそう!~
そのまさかかもしれないの。▼~
:[エスト]|
ええーっ!?▼~
&br;''(暗転)''~
:[マリク]|
このお守り、特殊な魔道が~
施されているようには見えないけど~
不思議なことに微量の魔力を感じるね。▼~
&br;''(暗転)''~
:[パント]|
竜が3000年抱いて寝ていたかどうか~
証明するすべはないが…▼~
この石が強大な魔力を帯びた存在に~
長い間密着していた可能性は高いね。▼~
それで微量に魔力が染み込んだ…~
そう考えるとしっくりくるね。▼~
&br;''(暗転)''~
:[ピアニー]|
ほかにもニイメおばあちゃんやカナスさん、~
ノールさんにも話を聞いてみたけど~
やっぱり、ただの石じゃないって。▼~
:[エスト]|
……▼~
:[ピアニー]|
ど、どうしたの、エスト?~
固まっちゃってるけど。▼~
:[エスト]|
はっ! い、いや、そのね…~
ちょっと頭が追いつかなくて!▼~
:[ピアニー]|
エストはこう言ってたよね?~
願いごとをなんでも叶えてくれるって。▼~
:[エスト]|
う、うん。~
そのはずなんだけど…▼~
:[ピアニー]|
実はね、~
このお守りを預かっている間~
私にも幸運が続いたの。▼~
いつもは誰かに幸せの夢を見せる私が~
とっても幸せな夢を見られたし…▼~
それに食堂でね、大好きな果物が~
久しぶりに出てきたの!▼~
:[エスト]|
幸運が続いたってこと?~
本当だとしたら、すごいことだよね!▼~
:[???]|
願いごとをなんでも叶えてくれるとはね…▼~
:[バルタザール]|
面白え、そいつが本物かどうか~
おれが確かめてやるよ!▼~
***A [#s0a32e1c]
:[バルタザール]|
よう! エスト、ピアニー!▼~
:[エスト]|
あっ、バルタザールさん。▼~
:[ピアニー]|
どうだった?~
お守り、効果あったの?▼~
:[バルタザール]|
結論から言うとだな…~
こいつは多分、本物だ!▼~
:[エスト]|
そ、そうなんだ…。~
本当に願いごとを叶えちゃう~
お守りだったんだ!▼
:[バルタザール]|
ただし、願いごとならなんでも~
敵うってわけではないみたいだぜ。▼~
:[エスト]|
……?▼~
:[バルタザール]|
お守りを忍ばせて賭け事をしたんだが~
少額の勝負ならほぼ勝てるけどよ…~
高額となると、からっきしなんだよ。▼~
:[ピアニー]|
それってお守りの魔力が小さいから~
小さい幸運しか呼び込まないってこと?▼~
:[バルタザール]|
それでもこのお守りに~
不思議な力があるのは間違いないぜ。▼~
まあ、おれは自分のツキで勝ちたいからな。~
お守りなしで頑張ることにするさ。▼~
:[ヒルダ]|
調子に乗って大勝負に出て~
スッカラカンになった人が~
言うことじゃないよねー。▼~
:[バルタザール]|
うわっ、ヒルダ。いたのかよ!?▼~
:[ヒルダ]|
さっさと訓練に行くわよ、バル兄!~
エストさん、ピアニーさん~
お騒がせしましたー。▼~
:[バルタザール]|
ま、待て! あとひと勝負!~
次は絶対に勝てる気がするんだ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[エスト]|
本物だったんだ、このお守り。▼~
:[ピアニー]|
うん、幸運を呼び込むなんて~
すごいわ!▼~
:[エスト]|
……▼~
海賊にさらわれた私が無事でいられたり~
ピアニーとお友達になれたのも~
このお守りの効果だったのかも?▼~
:[ピアニー]|
ふふっ、もしかすると~
そうかもしれないわ。▼~
***S [#w0e689d3]
:[カチュア]|
まさか、あのお守りが~
そんなにすごいものだったなんて…▼~
:[エスト]|
私もびっくりだよ!~
本当に魔力があっただなんて。▼~
:[ピアニー]|
ヴァイス・ブレイヴでも~
話題になっているみたい。▼~
:[エスト]|
う、うん。そうみたいだね…▼~
:[ピアニー]|
あれ?~
向こうから小走りで~
誰かがやってくるけど…▼~
:[オリヴァー]|
ここにおったか、エストとやら。~
おぬしが例のまろやかなる~
お守りの所持者じゃな。▼~
:[エスト]|
ええと、なにかご用でしょうか?▼~
:[オリヴァー]|
私はベグニオン帝国の元老院が一角~
美の庇護者、~
タナス公爵オリヴァーである!▼~
:[エスト]|
オリヴァーさん、はじめまして。▼~
:[オリヴァー]|
儚き願いのみを叶えるという慎ましさ~
なかなかに美しい…▼~
ぜひ、この美の庇護者たる私に~
そのお守りを譲ってほしいのじゃ!▼~
:[エスト]|
ええと、あのお守りはもう~
私の手元にはないんです…▼~
:[カチュア]|
え? そうなの?▼~
:[オリヴァー]|
むぅっ!?~
もしや先客がいたと申すか!?▼~
:[エスト]|
誰かに売っちゃったとか~
そうじゃないんです…▼~
お城に白いフクロウが~
止まっている木がありますよね?~
お守りはあそこにお供えしました。▼~
:[オリヴァー]|
お供えじゃと?~
それはなにゆえ…▼~
:[エスト]|
あのお守りが叶えてくれるのは~
小さな願いごと…▼~
小さな願いでも積み重ねていけば~
大きな幸せになるかもしれない。▼~
それを誰かがひとり占めするんじゃなくて~
ヴァイス・ブレイヴのみんなで~
叶えられたらって思って。▼~
:[カチュア]|
エスト…▼~
:[オリヴァー]|
ふむ、そういうことなら私も~
美しく引き下がろうではないか。▼~
ほかの美しき者たちも~
幸運を享受できるかもしれぬ。▼~
:[ピアニー]|
よかった。エストの考え~
わかってもらえたみたい。▼~
:[エスト]|
英雄のみんなや~
エクラさんにも~
幸運があるといいよね。▼~
:[カチュア]|
さしずめ、優しい妹を持てた私は~
幸せを感じているわよ。▼~
:[エスト]|
カチュア姉さま!~
姉さまたちの妹で~
私も幸せだよ~!▼~
:[ピアニー]|
小さな幸せでもないよりずっといい。~
あのお守りがたくさんの~
幸せを運んでくれるといいね。▼~
:[エスト]|
うん! ささやかな幸せでも~
みんなの笑顔に繋がるとうれしいな!▼~
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