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*託された志 [#jcb1d1a2]
#contents
**託された志 [#c895007b]
***オープニング [#jd641c34]
:[レギン]|
はぁっ、はぁっ…~
うう、全力で急いだけど~
間に合わなかったの…▼~
:[ハーケン]|
村が…荒らされている。~
一足遅かったか。▼~
:[イサドラ]|
すでに盗賊の姿はありませんね。~
略奪を終えて~
引き上げたのでしょうか?▼~
:[ウィル]|
ちくしょう!~
おれたちがもう少し早く来てれば…▼~
:[ニノ]|
あっ! 向こうに~
村の人たちがいるよ。~
みんな、無事だったのかな?▼~
:[イサドラ]|
まずは皆さんの~
安否を確認しましょう。▼~
:[ニノ]|
……▼~
:[レギン]|
ニノ、どうかした?▼~
:[ニノ]|
なんだか村の様子がおかしくない?~
静かすぎるっていうか…▼~
:[ウィル]|
そりゃあ盗賊に荒らされたんだぜ?~
気持ちも暗くなるってもんだろ。▼~
:[ハーケン]|
いや、確かに妙だ。~
ニノの言う通り静かすぎる。~
これはいったい?▼~
:[ニノ]|
あっ! 子どもだ!~
子どもの姿が見えないんだ!▼~
:(暗転)|
:[ハーケン]|
なんということだ。~
盗賊は村の蓄えだけでなく~
子どもたちまで連れ去るとは…▼~
:[レギン]|
盗賊をやっつけて~
早く連れ戻してあげるの!▼~
:[イサドラ]|
そうしたいのは山々ですが~
子どもたちを人質にされる~
可能性もありますね。▼~
:[ウィル]|
せめて子どもたちがどこにいるか~
居場所だけでもわかるといいんだけど。▼~
:[ハーケン]|
盗賊の根城は、山の中腹にある洞窟。~
内部は入り組んでいて~
外から様子を知るのは難しそうだ。▼~
:[ウィル]|
下手に手出しできないってわけか。~
こいつはやっかいだな。▼~
:[ニノ]|
あのね、ひとつ考えがあるんだけど。▼~
あたしが村の子どものふりをして~
根城に近づいて、~
盗賊に捕まるのはどうかな?▼~
:[レギン]|
えっ? 捕まるって…~
ど、どういうことなの?▼~
:[ニノ]|
子どもたちのいる場所を~
あたしが見つけ出して~
隙を見て、みんなを連れて逃げるから!▼~
:[ウィル]|
だ、大丈夫か、その作戦?~
危なくないか?▼~
:[ニノ]|
まさか盗賊も、あたしみたいな子どもが~
ヴァイス・ブレイヴだとは~
思わないんじゃないかな。▼~
大丈夫だよ! なにかあったら~
みんなが助けに来てくれるって~
あたし、信じてるから。▼~
みんなとアスク王国に召喚されて~
一緒にいた時間は~
そんなに長くはないけど…▼~
みんなは何度も助けてくれたよね?~
だからあたしはみんなを~
とーっても信用してるんだよ。▼~
もちろん、レギン王女も!▼~
:[レギン]|
ニノ…ありがとうなの!▼~
:[ハーケン]|
絆を信じるというわけか。~
ならば、その期待には応えねばなるまい。▼~
ニノが我々を信じるというなら~
私もニノを信じたい。~
どうだろうか?▼~
:[イサドラ]|
…わかったわ、ニノ。~
あなたにアジトへの潜入を任せます。▼~
みんなで力をあわせて~
子供たちを救い出しましょう。▼~
***C [#b8ac9dfb]
:[ウィル]|
一人で大丈夫かなあ、ニノ?~
もしかして身元が割れて~
ひどい目に遭ってるんじゃ…▼~
:[レギン]|
だ、大丈夫なの!~
今は信じて待つよりほかはないの。▼~
:[イサドラ]|
ニノから合図があったら~
我々は盗賊のアジトを正面から急襲。▼~
その際にニノとレギンが~
子どもたちを安全な場所まで逃がす。~
これが作戦の流れよ。▼~
:[レギン]|
任せて!~
私のグリンブルスティなら~
たくさんの子供たちを乗せられるから!▼~
:[ウィル]|
やっぱ、おれも一緒に~
行けばよかったんじゃないですかね?~
きっと普通の村人にしか見えないだろうし。▼~
名だたる英雄が揃う~
ヴァイス・ブレイヴの一員とは~
思われない自信がありますよ!▼~
:[レギン]|
大人が行っても~
人質にされるどころか~
酷い目にあわされるだけなの。▼~
:[ウィル]|
そ、そうか。~
俺は弓で頑張ることにします。▼~
:[ハーケン]|
ニノも【黒い牙】の一員だった。~
潜入任務に関しては~
それなりの心得はあるはずだ。▼~
それに元【黒い牙】だとしても~
ニノは信ずるに足る英雄だ。~
私はそう思っている。▼~
:[イサドラ]|
ハーケン、~
あなたはまだ【黒い牙】のことを…▼~
:[ハーケン]|
……。▼~
:[レギン]|
あの、聞いてもいい?~
ハーケンと【黒い牙】はどんな関係なの?▼~
:[ハーケン]|
私がいた…フェレ騎士団の~
仇である魔道士ネルガル。~
【黒い牙】は奴と繋がる暗殺組織です。▼~
私は仲間の仇を討つために~
【黒い牙】に潜入し~
復讐の機会を窺っていたのです。▼~
:[レギン]|
そんなことが…~
でも、ヴァイス・ブレイヴには~
【黒い牙】のメンバーもいるよね?▼~
:[ハーケン]|
存じております。~
しかし、今は過去にこだわるより~
成すべきことがあります。▼~
まずはニノと村の子どもたちを~
助け出すことだけを考えましょう。▼~
:[レギン]|
はい、なの!~
私も頑張るの!▼~
:[ハーケン]|
私はこれから別行動を取る。~
皆は手筈どおりに動いてくれ。▼~
:[イサドラ]|
ハーケン、約束してほしいの。~
決して無茶はしないで…▼~
:[ハーケン]|
無論だ。私の身勝手な行動で~
誰かを悲しませるわけにはいかない。~
心配させてすまない、イサドラ…▼~
***B [#pdf9c3d5]
:[ニノ]|
むー。~
捕まったのはいいけど~
手足をきつく縛りすぎだよ、もう。▼~
だけど、~
捕まっている子どもたちの数と~
居場所はだいたい予想ついたし…▼~
あとはこの縄を切って~
こっそり脱出するだけ…▼~
んしょ、んしょ。~
もう、本当に硬いんだから!▼~
魔道書も手元にないし~
なにか利用できそうなものは、と。▼~
:[ハーケン]|
それならば~
私の剣がうってつけだろう。▼~
:[ニノ]|
あ、ありがとう!~
これで自由に動けるよ。▼~
…って、ハーケンさん!?~
もう助けに来てくれたの!?▼~
:[ハーケン]|
しっ、声が大きい。~
単独で潜入して敵将を討ち取る…~
私の得意とする戦い方のひとつだ。▼~
盗賊の注意が~
ニノに向いている間に潜入した。▼~
騎士ならば正面から攻め入るのが~
正道だが、仲間を助けるためだ。~
手段など選んでいられない。▼~
:[ニノ]|
ありがとう!~
やっぱりハーケンさんは~
信頼できる人だね!▼~
子どもたちの居場所はわかってるよ!~
すぐに助けにいこう!▼~
:[ハーケン]|
通路の奥に私が通った抜け穴がある。~
脱出の準備が整ったら~
そこから合図を送るんだ。▼~
:[ニノ]|
うん! 急ごう!▼~
:(暗転)|
:[ウィル]|
おっ、上がった! 上がりました!~
ほらほら、間違いないですよ!~
ニノからの合図ですって!▼~
:[レギン]|
そんなに騒がなくても~
ちゃんと見てるの!▼~
:[イサドラ]|
うまくいったみたいね、ハーケン。~
さあ! このまま私たちも~
アジトへ攻め入りましょう!▼~
:[ウィル]|
了解です!~
「兵士強化マニュアル」で鍛えた弓の腕~
存分に見せてやりますよ!▼~
:[レギン]|
兵士強化マニュアル?~
なにそれ? 気になるの…▼~
***A [#v4f2d88c]
:[イサドラ]|
ヴァイス・ブレイヴの一員として~
アスク王国の平和を乱す不逞の輩~
許すわけにはいきません!▼~
:[ウィル]|
出てきた出てきた!~
こっちの数は少ないが精鋭揃いだぜ!▼~
盗賊め、村を荒らした罪は~
しっかりと償ってもらうからな!▼~
:[レギン]|
私はニノたちと合流して~
子どもたちを運ぶの!▼~
:[イサドラ]|
お気をつけて、レギン王女…!▼~
:[ウィル]|
おれが後ろから弓で援護しますよ!~
安心して突撃してください!▼~
:[レギン]|
よろしく頼むの!~
いっくぞー!▼~
:(暗転)|
:[ハーケン]|
外からの攻撃がはじまったようだな。~
ニノ、子どもたちは…▼~
:[ニノ]|
全員無事!~
いつでも脱出できるよ。▼~
:[レギン]|
ニノ、ハーケン!~
お待たせ!▼~
:[ニノ]|
レギン王女!~
これで準備が整ったね!▼~
さあみんな、鉄の馬に乗って!~
慌てなくていいからね。▼~
:[ハーケン]|
レギン王女と一緒に~
ニノも脱出するんだ!▼~
私はしんがりを務める。~
追ってくる敵は全て食い止めよう。▼~
:[ニノ]|
う、うん、わかった!~
無理しないでね!~
行こう、レギン王女!▼~
:[レギン]|
はい、なの! みんな~
振り落とされないように~
しっかりつかまってるの!▼~
:[ハーケン]|
…賊どもがこちらに気づいて~
集まってきたか。▼~
ニノが危険を冒して実行した作戦…~
つまずかせるわけにはいかない。▼~
さあ、かかってくるがいい。~
フェレ騎士として正々堂々~
この剣を振るおう!▼~
:(暗転)|
:[ウィル]|
盗賊の抵抗が止んだ…。~
どうやら片付いたみたいだな!▼~
:[レギン]|
子どもたちも安全なところに~
逃がしたし、あとは…▼~
:[ハーケン]|
みんな、無事か。~
洞窟の中にいる盗賊は~
全員武器を捨てて降伏した。▼~
:[ニノ]|
ハーケンさん!~
無事だったんだね!▼~
:[ウィル]|
よっしゃ!~
おれたちの勝ちだー!▼~
:[イサドラ]|
みんな、お疲れ様…。~
一人の犠牲もなく作戦は成功よ。▼~
:[ニノ]|
お互いを信じたおかげで~
作戦がうまくいったんだよね。▼~
あたし、思うんだ。~
伝説の剣や強力な魔道書も~
すごいと思うんだけど…▼~
仲間を信じて戦うこと。~
みんなとの間にある絆が~
一番強い武器だと思う!▼~
:[イサドラ]|
その武器を使いこなせるのは~
仲間を大切に思うニノだからこそ。~
私はそう感じるわ。▼~
:[ニノ]|
そ、そう?~
あたしはヴァイス・ブレイヴの一員として~
できることをやってるだけだよ。▼~
これからもヴァイス・ブレイヴの~
みんなと一緒に~
もっともっと活躍できるといいな!▼~
:[ウィル]|
おーい、ニノ!▼~
村長さんが子どもたちを~
助けてくれたお礼がしたいって~
来てくれたぜ!▼~
:[レギン]|
子どもたちがニノに~
直接お礼を言いたいって!▼~
:[ニノ]|
ホント? 待ってて!~
すぐ行くからー!▼~
:[イサドラ]|
いい子ね、ニノは。~
まっすぐで迷いがない。▼~
仲間を大切に思っているから~
信頼しているからこそ…▼~
今、自分がなにをすればいいのか~
自分になにができるのか、はっきりと~
わかっているのかもしれないわね。▼~
:[ハーケン]|
自分の成すべきことが~
見えている、か…。▼~
ニノは言っていたな。~
ヴァイス・ブレイヴの一員として~
できることをやっている、と。▼~
:[イサドラ]|
ええ。たしかにそう口にしていたわね。▼~
:[ハーケン]|
【黒い牙】は私の仇だ。▼~
しかし、この世界においては~
アスク王国に暮らす~
民のために戦っていると聞いた。▼~
今はヴァイス・ブレイヴの一員として~
アスク王国の民のために~
覚悟を持って剣を掲げようと思う。▼~
:[イサドラ]|
あなたがそう決めたのなら…~
私はあなたの選択を支えるわ。▼~
:[ニノ]|
ハーケンさん、イサドラさんもおいでよ!~
みんながお礼をしたいって!▼~
:[ハーケン]|
私たちも行こうか、イサドラ。~
今は仲間たちと~
ひとときの勝利を祝おう。▼~
:[イサドラ]|
ええ。この勝利を通じて~
みんなの絆が深まることを~
祈りつつ、ね。▼~
**影の勇者 ハーケン [#k12d40f2]
***C [#j84b710f]
:[ハーケン]|
せやあっ! はぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[ハーケン]|
ふう…。~
片付いたか。▼~
:[ディーク]|
やるなあ、お前。~
見事なもんだ。▼~
盾で相手の視線を遮って~
死角からの一撃で敵を仕留める。~
どこの傭兵だ?▼~
:[ハーケン]|
申し訳ないが…~
私は傭兵ではない。▼~
私はフェレ侯爵家に~
忠誠を誓った騎士だ。▼~
:[ディーク]|
なんだって?~
てっきり歴戦の傭兵だと思ったんだが~
まさか騎士様とはな…▼~
:[ハーケン]|
……▼~
:[ディーク]|
おっと、気を悪くするな。~
お前の戦い方について~
どうこう言うつもりはねえさ。▼~
:[ハーケン]|
いや、構わない。~
申し遅れたが、私はハーケン。▼~
:[ディーク]|
俺はディーク。~
お前と同じエレブ大陸の出身で~
傭兵団の頭をやってる。▼~
お前みたいな腕利きが味方だと~
俺たちも心強い。~
これからもよろしく頼むぜ。▼~
:[シャニー]|
たいちょー!~
アルフォンス王子が呼んでるよ!▼~
:[ディーク]|
おっと、お呼びがかかったか。~
邪魔したな、またな。▼~
:[ハーケン]|
……。~
わかる者から見れば…~
素性など隠せないものだな。▼~
過去の自分は~
そう簡単に消えない、か…▼~
***B [#i1cdf720]
:[ディーク]|
よう、また会ったな。▼~
:[ハーケン]|
ディーク、きみも~
この戦場に来ていたのか。▼~
:[ディーク]|
また同じ戦場に配属されたらしい。~
お前のことは信用している。~
今回もよろしく頼むぜ。▼~
:[ハーケン]|
ああ、こちらこそ。~
だが、戦いがはじまる前に~
ひとつ伝えておきたいことがある。▼~
:[ディーク]|
なんだ? あらたまって。▼~
:[ハーケン]|
先日、きみは私の戦い方が~
傭兵のようだと言っただろう?▼~
:[ディーク]|
ああ、言った。~
実践向きで無駄がない。~
様式や型にとらわれない。▼~
敵を倒すための戦い…~
手練れの傭兵のもんだ。▼~
:[ハーケン]|
私はフェレ騎士団に入る前~
別の主の下で働いていたことがある。▼~
まだ人間として未熟で…~
剣を握る手に~
誇りも良心もなにもない。▼~
ただ、命じられるまま~
血にまみれた…~
薄汚い仕事ばかりをやっていた。▼~
:[ディーク]|
なるほどな。~
あの戦い方はその名残ってわけか。▼~
:[ハーケン]|
前の主は最後に私を裏切り…~
使い捨てにしようとした。▼~
エリウッド様のお父上である~
エルバート様に拾っていただかなければ~
私はむごたらしい死を迎えていただろう…。▼~
:[ディーク]|
リキア同盟諸侯のエリウッド様なら~
俺も話には聞いたことがある。▼~
あの方のお父上なら~
きっと立派な方だったんだろうな。▼~
:[ハーケン]|
私にはもったいない方だった。~
だが、私はエルバート様を…▼~
:[ディーク]|
……。▼~
それにしても、お前の前の主ってのは~
なかなかのクズ野郎だったんだな。▼~
俺もロクでもない雇い主に~
酷い目に遭わされたことがある。~
お前の気持ちも多少は理解出来るぜ。▼~
ところで~
なんで俺にその話をしたんだ?▼~
:[ハーケン]|
きみほどの男なら~
いずれ私の過去に気付く。~
先に話しておいたほうが誠実だ。▼~
:[ディーク]|
おいおい、そりゃ~
買いかぶりってもんだぜ。▼~
でも、そのバカ正直さは…~
文句なしの騎士様だな。~
嫌いじゃないぜ。▼~
***A [#u8d90f0b]
:[ディーク]|
ところで、お前の主の~
エリウッド様は~
その話を知っているのか?▼~
:[ハーケン]|
いや、ご存じないはずだ。▼~
だが、エリウッド様は~
今の私を信頼してくれている。~
私はその信頼に全力で応えるまでだ。▼~
:[ディーク]|
なるほどな。今はいい主に~
恵まれているというわけだな?▼~
:[ハーケン]|
今の私はフェレ侯爵家の騎士。~
フェレ家の名に泥を塗らないよう~
正々堂々戦わなければならない…。▼~
しかし、いざ戦場に臨むと~
無意識に昔の戦い方の癖が出る。▼~
:[ディーク]|
…戦い方なんざ~
どうでもいいんじゃねえか?▼~
騎士様の振る舞いなんざ俺は知らねえが~
主の身を守りきることが~
一番大事なんだろ?▼~
お行儀のいい戦い方をしたところで~
守るべき主や自分が死ねば~
元も子もねえからな。▼~
戦って、勝って、生き残る…~
それは騎士も傭兵も変わんねえはずだ。▼~
:[ハーケン]|
たしかにきみの~
言うとおりかもしれないな。▼~
結果が伴わなければ…~
守るべきものを守れなければ~
なんの意味もない。▼~
:[ディーク]|
ま、考えすぎるのもよくねえ。~
逆に剣を鈍らせちまうからな。▼~
:[シャニー]|
たいちょー!~
もうすぐ軍議が始まるって!~
早く早く!▼~
:[ディーク]|
…だそうだ。~
さあ、行こうぜ。▼~
:[ハーケン]|
……▼~
***S [#zdb08145]
:[エリウッド]|
よし、敵の攻勢は弱まったようだな。~
今のうちに休める者は休んでくれ。~
ケガをした者には手当てを。▼~
ハーケン、さきほどの戦いは見事だった。▼~
よく味方を守り抜いてくれた。~
ありがとう。▼~
:[ハーケン]|
エリウッド様…~
もったいないお言葉です。▼~
:[エリウッド]|
しかし、まだ戦いはこれからだ。~
引き続き、みんなを守ってくれ。▼~
:[ハーケン]|
はっ!~
必ずやご期待に応えてみせます。▼~
:(暗転)|
:[ディーク]|
見てたぜ、ハーケン。~
いい戦いぶりだった。▼~
:[ハーケン]|
ディーク、きみも無事だったか。▼~
:[ディーク]|
あれだけの敵が押し寄せて来たのに~
エリウッド様にはいっさい近寄らせず~
すべて押し戻すとはな。▼~
:[ハーケン]|
騎士として成すべきことを~
しているだけだ。▼~
:[ディーク]|
どうやら吹っ切れたようだな。~
俺は好きだぜ、お前の戦い方。▼~
なにがなんでも大事なものを守る…~
そんな強い意志が伝わってくる。▼~
:[ハーケン]|
きみの言うとおり、勝って生き残ること~
そして守るべきものを守り抜くこと。~
それが騎士として成すべきことなのだろう。▼~
私は物語の主人公でも~
選ばれた勇者でもない。▼~
どんな力であろうとも~
持てる力は全部使わなければ…~
大事なものは守れない。▼~
:[ディーク]|
持てる力は全部使う、か…。~
なら次は、俺の力も使ってくれ。▼~
:[ハーケン]|
きみの力を?▼~
:[ディーク]|
ああ、俺がお前の背中を守る。~
お前は俺を信じて全力で戦ってくれ。▼~
:[ハーケン]|
ありがとう。心強いな。~
そういうことなら~
ぜひきみの力も貸してくれ。▼~
:[ディーク]|
なぁに。お前と組むのは~
俺にとっても益がある。お互い様だよ。▼~
:[シャニー]|
たいちょー!~
もうすぐ進軍を再開するって!▼~
:[ディーク]|
おう、ちょうどいいところに来たな。▼~
シャニー、次の戦いで俺たちは~
あのフェレ騎士様とともに進む。▼~
死にたくなけりゃ~
死ぬ気でついてこい!▼~
:[ハーケン]|
その期待、応えなくてはならないな。~
私が持ちうる、すべての力を使って。▼~
…エルバート様、あなたに~
拾っていただいたこの命…▼~
…フェレとアスク王国の未来のために~
そして大切な仲間のために…~
使わせていただきます…▼~
**稀代の弓使い ウィル [#h64c7df8]
***C [#m84bee5b]
:[フィヨルム]|
ウィルさん、訓練ご苦労様です。~
アスク王国の生活には慣れましたか?▼~
:[ウィル]|
いやーいいですねえ、アスク王国は。~
飯もうまいし町の人たちも親切で~
召喚されてよかったなーって…。▼~
うわっ!?~
誰かと思えば、フィヨルム王女!?▼~
:[フィヨルム]|
え、ええ。私は~
フィヨルムですが…▼~
:[ウィル]|
い、いやそのっ!~
王女様直々にお声がけとは…!▼~
:[フィヨルム]|
その慌てよう、もしかして~
お取り込み中でしたでしょうか?▼~
:[ウィル]|
驚いているんですよ!~
おれみたいな村人その3に~
王族だったら声をかけないでしょ?▼~
:[フィヨルム]|
おっしゃる意味がよくわかりませんけど…。~
なにかお困りのことがあれば~
力になろうと思ったのです。▼~
:[ウィル]|
いえ、ぜんぜんっ!~
逆にいたれりつくせりで~
申し訳ないっていうか…▼~
さっきも立派な訓練場で~
弓お練習をさせてもらったところですし~
ご心配には及びませんとも!▼~
:[フィヨルム]|
そうですか、安心しました。~
それで弓のお手入れを~
されていたのですね。▼~
:[ウィル]|
ああ、これですか?~
はい、弓があっての弓兵ですから~
万全の状態にしておかないと!▼~
:[フィヨルム]|
そうですね、大切なことだと思います。~
でも、ご無理なさらず。ウィルさん自身の~
お身体もご自愛くださいね。▼~
:[ウィル]|
あ、ありがとうございますっ!~
もったいないお言葉!~
:[フィヨルム]|
それでは失礼します。▼~
:[ウィル]|
ああっ、はい!~
こちらこそ失礼しますであります!~
……。▼~
はああ、びっくりした!~
王族の方がおれなんかに~
声をかけてくれるとはなあ…▼~
:[レベッカ]|
あら、ウィル。なんだか~
ぼーっとしてるけどどうかしたの?~
風邪でもひいた?▼~
:[ウィル]|
おおっ、レベッカ! 聞いてくれよ!~
今、フィヨルム王女がいらっしゃってさあ。▼~
わざわざ話しかけてくれたんだよ!~
おれなんか、村人その3だってのに!▼~
:[レベッカ]|
村人その3ってどういう意味?▼~
:[ウィル]|
まあ、そのくらいの~
存在感しかないって意味だよ。▼~
しかし、ヴァイス・ブレイヴの~
王族って村人にも優しいんだな。▼~
召喚されたときお会いした~
アルフォンス王子やシャロン王女も~
親切だったし…▼~
:[レベッカ]|
そうね。エレブ大陸にいたときより~
距離が近く感じるのは事実ね。▼~
でもウィル。村の出身だからって~
引け目を感じる必要はないわよ。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
もとは村人だった英雄もたくさんいるし。▼~
:[ウィル]|
えっ!? 村人出身なのは~
おれとレベッカくらいだと思ってたのに!▼~
:[レベッカ]|
んー、ピンと来てないって感じね。~
そうだ、ちょうどいいわ。~
明日の訓練、一緒に来る?▼~
わたしたちみたいに~
もとは村人だった英雄に会えるわよ。▼~
***B [#o33330de]
:[ウィル]|
おっす!~
おれ、弓使いのウィル!~
よろしくな!▼~
:[レベッカ]|
彼は私の同じ村の出身で~
幼なじみなの。▼~
口を開けば余計なことばかり~
言っちゃうけど、根は悪くないから。~
みんな、よろしくね。▼~
:[ウィル]|
誰が失言大将だよ!?~
まだ村人その3として~
紹介されたほうがマシだよ!▼~
:[ロビン]|
俺はロビンっていうんだ。~
村人出身同士、仲良くしようぜ!▼~
:[クリフ]|
僕はクリフ。~
まあ、適度によろしく。▼~
:[エフィ]|
エフィよ。▼~
:[グレイ]|
俺はグレイ。俺たちはみんな~
バレンシア大陸にあるラムの村の出身さ。▼~
:[ウィル]|
そっかあ。おれとレベッカみたいに~
みんなも幼なじみってわけだな。▼~
:[レベッカ]|
こちらはネフェニーさん。~
テリウス大陸の出身なの。▼~
:[ネフェニー]|
あたし、オマ村って~
田舎の出身じゃけど…▼~
村を守るために~
クリミア王国軍に志願して…▼~
:[ウィル]|
あっ! なんだか~
おれと境遇が似てますね!▼~
おれも一緒に旅をした~
リンディス様のご実家~
キアラン家に騎士として仕官したあと…▼~
そのままリンディス様と一緒に~
世界を左右する戦いに赴いたんですよ。▼~
:[レベッカ]|
今日集まってくれたみんなは~
もともとは普通の村人だったわ。▼~
だけど、戦場を命がけで戦って~
英雄と呼ばれるまでになったのよ。▼~
:[ウィル]|
そうか。ネフェニーさん以外も~
全員似たような境遇なのか。~
なんだか心強いよ。▼~
ヴァイス・ブレイヴは王族や貴族だけ~
じゃなくて、村人だって仲間として~
受け入れてくれるんだな!▼~
:[レベッカ]|
それだけじゃないわよ。~
一部の英雄からは、元村人ってだけで~
なぜか一目置かれちゃうのよね。▼~
:[ウィル]|
はあ? 村人なのに?▼~
それはアレか?~
努力して英雄になったのはすごい!~
みたいに尊敬の目で見られるとか?▼~
:[クリフ]|
そのうちわかると思うよ。~
ヴァイス・ブレイヴには…いるんだよ。~
「最強村人」とか呼ばれている英雄がね…。▼~
***A [#v89c4ad6]
:[ウィル]|
よし、こちらの軍が優勢みたいだ。~
このままいけば~
おれたちの勝利で間違いないな!▼~
にしても、敵が急に減った気がするな。~
おれ、そんなにやっつけたっけ?▼~
:[ドニ]|
……▼~
:[ウィル]|
ん!? まずいな…!~
ドラゴンナイトの集団に~
孤立した英雄が囲まれてる!!▼~
:[ドニ]|
……!▼~
:[ウィル]|
しかも、あいつ…~
鍋なんかかぶって戦ってるじゃないか!~
危ねえったらありゃしねえ!▼~
敵が空を飛んでいるなら~
弓の出番だな!~
おれがすぐに助けてやるからな!▼~
:[ドニ]|
でぇぇぇい!▼~
:(白く光る)|
:[ウィル]|
え…?▼~
:[ドニ]|
そいやぁ!▼~
:(白く光る)|
:[ウィル]|
す、すげぇ…。~
なんて鋭い槍さばきなんだ!▼~
:[ドニ]|
ていっ!▼~
:(白く光る)|
:[ウィル]|
お、おいおい、うそだろ?~
あっという間にドラゴンナイトを~
全滅させちまったぞ…。▼~
おーい! だ、大丈夫か!?~
たった一人ですごいな!~
加勢する暇もなかったぜ。▼~
きみ、いったい何者だ?~
さぞかし名のある英雄…▼~
:[ドニ]|
ん? おらのことだか?~
英雄かどうかはわからねえけど~
おらはドニって言うだ。▼~
イーリス聖王国の~
端っこの島から来た村人だべ。▼~
:[ウィル]|
村人!? さっきの動き~
村人の常識を越えてたぞ!▼~
あっ! きみが~
噂の「最強村人」ってやつか!?▼~
:[ドニ]|
最強…? なんのことだべ?▼~
:[ウィル]|
い、いや、ヴァイス・ブレイヴの~
村人仲間から聞いたんだよ。▼~
ここには最強村人と呼ばれる~
すげえやつがいるって…。▼~
:[ドニ]|
うーん…~
それは別の英雄かもしれないべ。▼~
:[ウィル]|
で、でもさっきの動き、すごかったよ。~
ドラゴンナイトたちをババババってさ!▼~
特にすごくもなんともないべ。~
おらのしてることは畑仕事と同じでよ…▼~
その日にやらなきゃなんねえことを~
一生懸命やってるだけだべ。▼~
:[ウィル]|
は、畑仕事と同じ!?▼~
そ、そうか。~
考えようによっては畑仕事も~
死ぬか生きるかの大事な仕事だもんな。▼~
きみにとっては戦いも同じ。~
やるべき仕事をやってるってことか…。▼~
:[ドニ]|
おらには立派な血筋も伝説の武器もねえ。~
あるのは、この鍋くれえだ。▼~
だから、自分のできることを探して~
がむしゃらに頑張ってるってだけだべ。~
へへっ。▼~
:[ウィル]|
きみの強さの理由が~
わかったような気がするぜ。▼~
戦うのも畑仕事も同じか…~
きみは村にいたときから~
生き方を変えてないんだな。▼~
うん、間違いない。~
きみは最強の村人だ!▼~
***S [#m6a35c32]
:[ウィル]|
よう、レベッカ。~
昨日、噂の「最強村人」に会ったぜ!▼~
:[レベッカ]|
へえ、よかったじゃない!~
それで、どうだった?▼~
:[ウィル]|
おれさ、自分が村人だってことを~
気にしすぎてたのかもしれないな。▼~
村人だとか王族だとかは関係なくて~
やるべきことをやっていれば~
結果はついてくるんだよな。▼~
自分を見失わず~
ぶれずに進み続けることが~
強さに繋がるって思ったよ!▼~
:[レベッカ]|
…驚いた、ウィルの口から~
そんなまともな言葉が聞けるなんて。~
もちろん、わたしも同じ意見だよ。▼~
村人でも王族でも関係ない。~
みんな自分ができることを探して~
ヴァイス・ブレイヴで頑張ってる。▼~
だからこそ王族の方々も~
私たち村人にも分け隔てなく~
接してくれるんじゃないかな。▼~
:[ウィル]|
おれが家出同然に村を出たのって~
一旗掲げて一獲千金を目指したから~
なんだけどさ…。▼~
案外、地道に日々の努力を重ねることが~
成功への近道なのかもしれないな。▼~
:[レベッカ]|
ふふっ…。~
それがわかっただけでも儲けものね。▼~
:[ウィル]|
なんだよそれ。~
まるで自分はわかってたとでも~
言いたそうじゃないか。▼~
:[レベッカ]|
言っとくけどね、~
わたしは村で毎日狩りをして~
弓の腕を磨いていたんだからね?▼~
ウィルが一獲千金を夢見て~
フラフラしてた間、ずーっとね。▼~
:[ウィル]|
うっ、別にフラフラしていたわけじゃ~
ないんだけどさ。▼~
これからは無謀な一攫千金にこだわらず~
真面目に努力するかな!▼~
:[レベッカ]|
しっかりしてよね。~
じゃないと、村人その3に~
逆戻りしちゃうわよ?▼~
:[ウィル]|
任せとけって!▼~
今はキアラン家に仕官できたし~
ここで活躍できれば今後の人生が~
大きく変わるかもしれないな!▼~
まずはアスク王国を救うほどの~
大活躍をするだろ?▼~
エレブ大陸に戻ったとき~
キアラン騎士団にウィルありと~
吟遊詩人にうたわれちゃったりして…。▼~
:[レベッカ]|
…は?▼~
:[ウィル]|
活躍を讃えられて~
ウィル騎士団とかできちゃったら~
エレブ大陸に名前が残るじゃん!▼~
よっし! 故郷に錦を飾るチャンス!~
やる気が出て来たぁ!▼~
:[レベッカ]|
地道に努力を重ねるって話は~
どこに行ったのよ、もうっ!▼~
**心は牙と共に ニノ [#k2cc0107]
***C [#dc3b2056]
:[ニノ]|
あ…▼~
:[ライナス]|
ニノ…▼~
:[ニノ]|
ライナスにいちゃん…
あ、あのね…▼~
:[ライナス]|
…黙れ。▼~
気安く呼ぶんじゃねえ。~
言ったはずだ…~
てめーを許した覚えはねえ。▼~
:[ニノ]|
う、うん…~
そうだよね…わかってる。▼~
あたしは…~
牙の裏切り者だもん。▼~
で、でも…~
あのね、あの…▼~
あの…~
…あ…の…っ…▼~
:[ライナス]|
…ちっ。▼~
何泣いてやがる…~
牙を裏切ったのは~
てめーの方だろうが。▼~
:[ニノ]|
…ち…がうの……~
あたしは…▼~
ご、ごめんっ…~
あたし行くからっ…~
ごめん…ね…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ロイド]|
ライナス、ここにいたか。▼~
:[ライナス]|
兄貴…▼~
:[ロイド]|
例の標的の居場所がわかった。~
行くぞ。▼~
…どうかしたか?▼~
:[ライナス]|
……。~
…いや、なんでもねーよ。▼~
***B [#f1839f66]
:[ニノ]|
…………▼~
:[ジャファル]|
ニノ…▼~
:[ニノ]|
…あ、ジャファル。~
どうかした?▼~
あ、そっか、~
もう訓練の時間!~
急がなきゃ…▼~
:[ジャファル]|
ニノ…~
泣いていたのか?▼~
…何があった?▼~
:[ニノ]|
う、ううん、なんでもないよ。~
あたし、ただ…▼~
:[ラガルト]|
よう、ニノ、ジャファル。▼~
:[ニノ]|
あ、ラガルトおじさん!▼~
:[ラガルト]|
もういい加減慣れたから~
おじさんで別に構わねえが…▼~
ん?~
ニノ…ライナスたちと~
何かあったのか?▼~
:[ニノ]|
え、な、なんで…?▼~
:[ラガルト]|
お前の顔みりゃすぐわかるさ。▼~
で、何があったんだ?~
話してみな。▼~
***A [#d5f8da1b]
:[ラガルト]|
…ってわけだ。~
泣いてるニノを宥めるのに~
ジャファルも苦労してたぜ。▼~
:[ロイド]|
…………▼~
:[ラガルト]|
余計なお節介だと~
わかっちゃいるが…~
どうにもやりきれなくてな。▼~
昔は…~
ライナスはあんなに~
ニノを可愛がってたってのに…▼~
:[ロイド]|
【疾風】、悪いが…▼~
俺から弟に~
何か言ってくれという話なら、~
諦めてくれ。▼~
ライナスと、ニノ…~
あいつら二人の気持ち次第だ。~
俺が口を挟むことじゃない。▼~
:[ラガルト]|
ロイド…▼~
なあ、お前は今どう思ってる?~
牙を裏切った~
オレたちのことを。▼~
:[ロイド]|
そうだな…▼~
妙な気分だ。▼~
:[ラガルト]|
妙?▼~
:[ロイド]|
弟を殺した仇は…~
必ず仕留める。▼~
この命がどうなろうと、~
復讐以外の道はない。▼~
:[ラガルト]|
…………▼~
:[ロイド]|
だが、この世界では…~
今も弟は生きている。▼~
俺と弟の二人で、~
牙の名のもとに裁きを下す…~
まるで昔のような日々だ。▼~
どう考えたらいい?~
今俺たちが生きているこの世界を。~
夢か何かだと思うべきか?▼~
…答えが出ない。~
だから、妙な気分だ。▼~
:[ラガルト]|
…なるほどな。~
もしかしたらそいつは…▼~
:[ロイド]|
ああ、弟も~
同じ気持ちだろう…▼~
***S [#l2442b7e]
:[ニノ]|
あ、あの…▼~
:[ライナス]|
ニノ…▼~
:[ニノ]|
ま、待って!~
お願い…▼~
ひとつ、ひとつだけ…~
最後にどうしても、~
言いたかったの。▼~
あの時、~
あたしが泣いてたのは…▼~
にいちゃんにまた会えて…~
嬉しかったから…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ニノ]|
【黒い牙】にいた頃、~
にいちゃんたちはみんな、~
あたしをすごく大切にしてくれた…▼~
それなのに、あたしは…~
にいちゃんたちと~
戦うことになって…▼~
最後には、~
にいちゃんたちは…~
二人とも…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ニノ]|
でも、この世界では、~
にいちゃんたちが生きてて…▼~
それが、それが…~
うれしくて…~
涙が…止まらなくて…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ニノ]|
あたしは…~
【黒い牙】の裏切り者。▼~
でも、あたしは今も…~
【黒い牙】の…~
みんなのおかげで生きてる。▼~
だから…どうしても、~
ライナスにいちゃんにも~
お礼言いたかったの。▼~
ありがとう…今まであたしを~
にいちゃんたちの~
家族でいさせてくれて。▼~
それから…~
今もこの世界にいてくれて…▼~
ありがとう…▼~
:[ライナス]|
……ニノ……▼~
:[ニノ]|
じゃ、じゃあ、~
あたし行くね!▼~
:[ライナス]|
…………▼~
兄貴をやった奴の仲間は、~
みんな始末する…~
そいつが誰であろうと必ずだ。▼~
けど、~
この世界では…~
兄貴に、また会える…▼~
ちっ、わけわかんねーぜ!~
こんな時、兄貴が決めるなら~
間違いねーんだろうが…▼~
けど兄貴は言うだろうな。~
どうするかは、~
自分で決めろ、ってな…▼~
**フェレの守護騎士 イサドラ [#wff439cc]
***C [#v9f26fd7]
:[ドロシー]|
エリミーヌ様…~
今日も無事に終えられたことに感謝を。▼~
:[イサドラ]|
あの…少しよろしいですか?▼~
:[ドロシー]|
はい、なにか御用ですか?▼~
:[イサドラ]|
今の祈りの言葉…。~
あなたはもしかして~
エリミーヌ教の信徒でしょうか?▼~
:[ドロシー]|
は、はい! そのとおりです!~
あなたも信徒の方なのですね。▼~
私、ドロシーっていいます。~
もしかしてあなたも~
エレブ大陸から…?▼~
:[イサドラ]|
はい。~
私はフェレ侯爵家に仕えるイサドラ。▼~
異界でも、こうして~
同じエリミーヌ教の方とお会いできて~
とてもうれしく思います。▼~
これもエリミーヌ教のお導きですね。▼~
:[ドロシー]|
はい! 私もそう思います。~
よろしくお願いしますね、イサドラ様。▼~
このアスク王国には私以外にも~
エリミーヌ教の司祭様や信徒が~
何人も召喚されているのです。▼~
よろしければ、みなさんをご紹介しますね。~
まあ、紹介したくない司祭様も~
一人だけいますけども…。▼~
:[イサドラ]|
お気遣いありがとうございます。~
ですが…。▼~
:[ドロシー]|
…どうかしましたか?▼~
:[イサドラ]|
私はエリミーヌ教の信徒ではありますが~
祈るよりも剣を握ることに~
心を砕いてしまった不信心者です。▼~
それゆえ祈りとともに生きる~
信徒の方々に申し訳なく…。▼~
:[ドロシー]|
それは私も同じです。▼~
私は杖を使う才がなかったので~
せめて教団の力になりたいと~
弓の技を修めたのです。▼~
あ! ごめんなさい…。~
私みたいな村娘がフェレ侯爵家の~
騎士様と同じだなんて失礼ですよね。▼~
:[イサドラ]|
いえ、そんなことはありません。~
今は同じアスク王国のために戦う身。~
どうか気負わずにお話しください。▼~
:[ドロシー]|
ありがとうございます。~
イサドラ様、お優しいのですね。▼~
:[イサドラ]|
今後とも、あなたとは~
いろいろとお話しできたら幸いです。~
よろしく、ドロシー。▼~
:[ドロシー]|
こ、こちらこそよろしく~
お願いいたします!▼~
あ、そうだ…。~
お話といえばこの前~
気になる話を聞いたのです。▼~
とある司祭様が「この世界では~
エリミーヌ様を身近に感じる」と~
おっしゃっていたんです。▼~
:[イサドラ]|
アスク王国でエリミーヌ様の~
御心を感じる…~
ということですか?▼~
:[ドロシー]|
実はアスク王国には~
英雄だけではなく時折~
神様も召喚に応じられるそうなのです。▼~
もしかするとこの世界にも~
エリミーヌ様が~
いらっしゃっているのかも…なんて。▼~
:[イサドラ]|
エリミーヌ様がアスク王国に…~
もし本当にいらしていたら~
一度お会いしたいものですね。▼~
***B [#ddfaa1e1]
:[イサドラ]|
はぁっ! せいっ!~
ふう、このあたりの敵は~
倒したけれど…▼~
……。~
剣を通して伝わるこの感覚。~
奪ってしまった、命の震え…▼~
エレブ大陸から遠く離れた戦場でも~
この苦しみからは逃れられないのね。▼~
…いけない。~
本隊と離れすぎた。~
すぐハーケンたちに合流しないと…▼~
!?~
…敵の新手…!~
あの人数、私一人では…▼~
:[???]|
もし、そこのあなた。▼~
:[イサドラ]|
……!?~
何者ですか!▼~
:[???]|
私は敵ではありません。▼~
:[イサドラ]|
…はじめて会うはずなのに~
懐かしい空気を感じる。~
あなたは、いったい…?▼~
:[エリミーヌ]|
私はエリミーヌ。~
世界の安定と平和を望むものです。▼~
:[イサドラ]|
エリミーヌ…!?~
ま、まさかあなたは~
本物のエリミーヌ様!?▼~
:[エリミーヌ]|
私のことよりも、~
今は無事に戻ることが先決。~
違いますか?▼~
:[イサドラ]|
は、はい!~
たしかにそのとおりですが…▼~
:[エリミーヌ]|
私が援護します。~
必ず仲間のもとに帰りましょう。~
いいですね?▼~
:[イサドラ]|
承知しました!~
私の全力をもって必ず…!▼~
***A [#d7a5d56b]
:[イサドラ]|
地上に降臨せし最期の女神と~
うたわれたエリミーヌ様…。▼~
多くの人を癒し~
未来をお与えになったと聞きます。▼~
失礼を承知でお尋ねします。~
あなたは本当に…~
エリミーヌ様なのですか?▼~
:[エリミーヌ]|
ここにいる私は~
女神などではありません。~
あなたと同じです。▼~
ですが、あなたと力を合わせることで~
道は開けるかもしれません。~
さあ、参りましょう。▼~
:[イサドラ]|
お、お下がりください!~
私が前に出ますので!▼~
:(暗転)|
:[イサドラ]|
たぁっ! せいやっ!~
はぁ、はぁ…。▼~
:[エリミーヌ]|
あと少しで~
敵を突破できそうですね。▼~
:[イサドラ]|
……。~
あのエリミーヌ様…。▼~
:[エリミーヌ]|
なにか?▼~
:[イサドラ]|
ひとつ、お伺いしても~
よろしいでしょうか?▼~
:[エリミーヌ]|
…私で答えられることであれば。▼~
:[イサドラ]|
私は不信心者です。~
祈りではなく剣を選んだ~
罪深き人間です。▼~
これまでいくつもの戦場で剣を振るい~
たくさんの敵の命を奪ってきました。▼~
:[エリミーヌ]|
……。▼~
:[イサドラ]|
こんな私がエリミーヌ様の教えを~
心に抱く資格があるのでしょうか?▼~
:[エリミーヌ]|
……。▼~
心優しき騎士、イサドラ。~
私の言葉があなたの~
救いになるかはわかりません。▼~
ですが、私が得た~
一つの答えを伝えましょう。▼~
祈りだけでは~
世界は変わりません。▼~
:[イサドラ]|
……!!▼~
:[エリミーヌ]|
どんなに世界の安定を願ったところで~
それを実現し、保つ力がなければ~
意味はありません。▼~
人の心は弱いものです。~
時には迷い、時には過ちをおかすもの。▼~
しかし、だからこそ人々は集い~
みなで力を合わせて~
理想に歩いていくのです。▼~
そして、そこに集う人々を~
剣で守る勇士も~
また必要なのです。▼~
:[イサドラ]|
そう…なのでしょうか?▼~
:[エリミーヌ]|
邪悪に向けられる剣は救いの力。~
あなたが良心と誇りをもって振るうなら~
その剣は弱き人々を救う力になりましょう。▼~
:[イサドラ]|
私の剣が人々を救う力に…▼~
はっ…!~
エリミーヌ様、敵の新手です!~
お下がりください!▼~
***S [#x7cb557b]
:[イサドラ]|
はぁ、はぁ…!~
ここまで来れば~
もう敵も追ってこないはず…。▼~
:[エリミーヌ]|
そのようですね。~
あとは仲間のもとに帰るだけです。▼~
:[イサドラ]|
エリミーヌ様のご加護に感謝します!~
まさか生きて帰れるだなんて…。~
あら…あれは?▼~
:[ドロシー]|
ハーケン様! イサドラ様です!~
イサドラ様を見つけましたー!~
ご無事なようですよ!▼~
イサドラ様ー!~
お怪我はありませんか!▼~
:[ハーケン]|
イサドラ、よかった!~
よく無事に戻ってきてくれた。▼~
:[イサドラ]|
ハーケン、ごめんなさい。~
心配させてしまって…▼~
:[ドロシー]|
でもご無事でよかった!~
これもエリミーヌ様のご加護ですね。▼~
:[イサドラ]|
ええ、まさにそのとおりなの。~
こちらにエリミーヌ様が…▼~
あ、あれっ?~
いらっしゃらない…?▼~
:[ハーケン]|
どうしたんだ、イサドラ?▼~
:[イサドラ]|
私はエリミーヌ様に助けられて~
敵の包囲を突破できたのです。~
さっきまで後ろにエリミーヌ様が…!▼~
:[ハーケン]|
きみ以外は見かけなかったが…~
ドロシーはどうだ?▼~
:[ドロシー]|
私が遠くから~
イサドラ様を見つけたときには~
お一人で歩いていたような…▼~
:[イサドラ]|
なんですって…?~
たしかにエリミーヌ様にお会いしたはず。~
それとも私が見た幻だったというの…?▼~
:[ハーケン]|
イサドラ、とりあえず城に戻ろう。~
まずはゆっくり休むことだ。▼~
:[イサドラ]|
そ、そうね…。~
そうさせてもらおうかしら。▼~
:[ドロシー]|
なにはともあれイサドラ様が~
無事だったのはきっとエリミーヌ様の~
ご加護があったからだと思います!▼~
:[イサドラ]|
…邪悪に向けられる剣は救いの力。▼~
:[ハーケン]|
ん? なんだい、その言葉は?▼~
:[イサドラ]|
私が見たエリミーヌ様から贈られた~
救いの言葉なの。▼~
祈ること以外にもエリミーヌ様の~
御心に沿った生き方はできる。~
剣でも命を救うことができる…▼~
:[ハーケン]|
そうか。その言葉が君の心に救いを~
もたらしたというのなら、きっと~
そのエリミーヌ様は本物だったのだろう。▼~
:[イサドラ]|
ええ、少なくとも私はそう信じてる。~
お導きくださりありがとうございます。~
エリミーヌ様…▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*託された志 [#jcb1d1a2]
#contents
**託された志 [#c895007b]
***オープニング [#jd641c34]
:[レギン]|
はぁっ、はぁっ…~
うう、全力で急いだけど~
間に合わなかったの…▼~
:[ハーケン]|
村が…荒らされている。~
一足遅かったか。▼~
:[イサドラ]|
すでに盗賊の姿はありませんね。~
略奪を終えて~
引き上げたのでしょうか?▼~
:[ウィル]|
ちくしょう!~
おれたちがもう少し早く来てれば…▼~
:[ニノ]|
あっ! 向こうに~
村の人たちがいるよ。~
みんな、無事だったのかな?▼~
:[イサドラ]|
まずは皆さんの~
安否を確認しましょう。▼~
:[ニノ]|
……▼~
:[レギン]|
ニノ、どうかした?▼~
:[ニノ]|
なんだか村の様子がおかしくない?~
静かすぎるっていうか…▼~
:[ウィル]|
そりゃあ盗賊に荒らされたんだぜ?~
気持ちも暗くなるってもんだろ。▼~
:[ハーケン]|
いや、確かに妙だ。~
ニノの言う通り静かすぎる。~
これはいったい?▼~
:[ニノ]|
あっ! 子どもだ!~
子どもの姿が見えないんだ!▼~
:(暗転)|
:[ハーケン]|
なんということだ。~
盗賊は村の蓄えだけでなく~
子どもたちまで連れ去るとは…▼~
:[レギン]|
盗賊をやっつけて~
早く連れ戻してあげるの!▼~
:[イサドラ]|
そうしたいのは山々ですが~
子どもたちを人質にされる~
可能性もありますね。▼~
:[ウィル]|
せめて子どもたちがどこにいるか~
居場所だけでもわかるといいんだけど。▼~
:[ハーケン]|
盗賊の根城は、山の中腹にある洞窟。~
内部は入り組んでいて~
外から様子を知るのは難しそうだ。▼~
:[ウィル]|
下手に手出しできないってわけか。~
こいつはやっかいだな。▼~
:[ニノ]|
あのね、ひとつ考えがあるんだけど。▼~
あたしが村の子どものふりをして~
根城に近づいて、~
盗賊に捕まるのはどうかな?▼~
:[レギン]|
えっ? 捕まるって…~
ど、どういうことなの?▼~
:[ニノ]|
子どもたちのいる場所を~
あたしが見つけ出して~
隙を見て、みんなを連れて逃げるから!▼~
:[ウィル]|
だ、大丈夫か、その作戦?~
危なくないか?▼~
:[ニノ]|
まさか盗賊も、あたしみたいな子どもが~
ヴァイス・ブレイヴだとは~
思わないんじゃないかな。▼~
大丈夫だよ! なにかあったら~
みんなが助けに来てくれるって~
あたし、信じてるから。▼~
みんなとアスク王国に召喚されて~
一緒にいた時間は~
そんなに長くはないけど…▼~
みんなは何度も助けてくれたよね?~
だからあたしはみんなを~
とーっても信用してるんだよ。▼~
もちろん、レギン王女も!▼~
:[レギン]|
ニノ…ありがとうなの!▼~
:[ハーケン]|
絆を信じるというわけか。~
ならば、その期待には応えねばなるまい。▼~
ニノが我々を信じるというなら~
私もニノを信じたい。~
どうだろうか?▼~
:[イサドラ]|
…わかったわ、ニノ。~
あなたにアジトへの潜入を任せます。▼~
みんなで力をあわせて~
子供たちを救い出しましょう。▼~
***C [#b8ac9dfb]
:[ウィル]|
一人で大丈夫かなあ、ニノ?~
もしかして身元が割れて~
ひどい目に遭ってるんじゃ…▼~
:[レギン]|
だ、大丈夫なの!~
今は信じて待つよりほかはないの。▼~
:[イサドラ]|
ニノから合図があったら~
我々は盗賊のアジトを正面から急襲。▼~
その際にニノとレギンが~
子どもたちを安全な場所まで逃がす。~
これが作戦の流れよ。▼~
:[レギン]|
任せて!~
私のグリンブルスティなら~
たくさんの子供たちを乗せられるから!▼~
:[ウィル]|
やっぱ、おれも一緒に~
行けばよかったんじゃないですかね?~
きっと普通の村人にしか見えないだろうし。▼~
名だたる英雄が揃う~
ヴァイス・ブレイヴの一員とは~
思われない自信がありますよ!▼~
:[レギン]|
大人が行っても~
人質にされるどころか~
酷い目にあわされるだけなの。▼~
:[ウィル]|
そ、そうか。~
俺は弓で頑張ることにします。▼~
:[ハーケン]|
ニノも【黒い牙】の一員だった。~
潜入任務に関しては~
それなりの心得はあるはずだ。▼~
それに元【黒い牙】だとしても~
ニノは信ずるに足る英雄だ。~
私はそう思っている。▼~
:[イサドラ]|
ハーケン、~
あなたはまだ【黒い牙】のことを…▼~
:[ハーケン]|
……。▼~
:[レギン]|
あの、聞いてもいい?~
ハーケンと【黒い牙】はどんな関係なの?▼~
:[ハーケン]|
私がいた…フェレ騎士団の~
仇である魔道士ネルガル。~
【黒い牙】は奴と繋がる暗殺組織です。▼~
私は仲間の仇を討つために~
【黒い牙】に潜入し~
復讐の機会を窺っていたのです。▼~
:[レギン]|
そんなことが…~
でも、ヴァイス・ブレイヴには~
【黒い牙】のメンバーもいるよね?▼~
:[ハーケン]|
存じております。~
しかし、今は過去にこだわるより~
成すべきことがあります。▼~
まずはニノと村の子どもたちを~
助け出すことだけを考えましょう。▼~
:[レギン]|
はい、なの!~
私も頑張るの!▼~
:[ハーケン]|
私はこれから別行動を取る。~
皆は手筈どおりに動いてくれ。▼~
:[イサドラ]|
ハーケン、約束してほしいの。~
決して無茶はしないで…▼~
:[ハーケン]|
無論だ。私の身勝手な行動で~
誰かを悲しませるわけにはいかない。~
心配させてすまない、イサドラ…▼~
***B [#pdf9c3d5]
:[ニノ]|
むー。~
捕まったのはいいけど~
手足をきつく縛りすぎだよ、もう。▼~
だけど、~
捕まっている子どもたちの数と~
居場所はだいたい予想ついたし…▼~
あとはこの縄を切って~
こっそり脱出するだけ…▼~
んしょ、んしょ。~
もう、本当に硬いんだから!▼~
魔道書も手元にないし~
なにか利用できそうなものは、と。▼~
:[ハーケン]|
それならば~
私の剣がうってつけだろう。▼~
:[ニノ]|
あ、ありがとう!~
これで自由に動けるよ。▼~
…って、ハーケンさん!?~
もう助けに来てくれたの!?▼~
:[ハーケン]|
しっ、声が大きい。~
単独で潜入して敵将を討ち取る…~
私の得意とする戦い方のひとつだ。▼~
盗賊の注意が~
ニノに向いている間に潜入した。▼~
騎士ならば正面から攻め入るのが~
正道だが、仲間を助けるためだ。~
手段など選んでいられない。▼~
:[ニノ]|
ありがとう!~
やっぱりハーケンさんは~
信頼できる人だね!▼~
子どもたちの居場所はわかってるよ!~
すぐに助けにいこう!▼~
:[ハーケン]|
通路の奥に私が通った抜け穴がある。~
脱出の準備が整ったら~
そこから合図を送るんだ。▼~
:[ニノ]|
うん! 急ごう!▼~
:(暗転)|
:[ウィル]|
おっ、上がった! 上がりました!~
ほらほら、間違いないですよ!~
ニノからの合図ですって!▼~
:[レギン]|
そんなに騒がなくても~
ちゃんと見てるの!▼~
:[イサドラ]|
うまくいったみたいね、ハーケン。~
さあ! このまま私たちも~
アジトへ攻め入りましょう!▼~
:[ウィル]|
了解です!~
「兵士強化マニュアル」で鍛えた弓の腕~
存分に見せてやりますよ!▼~
:[レギン]|
兵士強化マニュアル?~
なにそれ? 気になるの…▼~
***A [#v4f2d88c]
:[イサドラ]|
ヴァイス・ブレイヴの一員として~
アスク王国の平和を乱す不逞の輩~
許すわけにはいきません!▼~
:[ウィル]|
出てきた出てきた!~
こっちの数は少ないが精鋭揃いだぜ!▼~
盗賊め、村を荒らした罪は~
しっかりと償ってもらうからな!▼~
:[レギン]|
私はニノたちと合流して~
子どもたちを運ぶの!▼~
:[イサドラ]|
お気をつけて、レギン王女…!▼~
:[ウィル]|
おれが後ろから弓で援護しますよ!~
安心して突撃してください!▼~
:[レギン]|
よろしく頼むの!~
いっくぞー!▼~
:(暗転)|
:[ハーケン]|
外からの攻撃がはじまったようだな。~
ニノ、子どもたちは…▼~
:[ニノ]|
全員無事!~
いつでも脱出できるよ。▼~
:[レギン]|
ニノ、ハーケン!~
お待たせ!▼~
:[ニノ]|
レギン王女!~
これで準備が整ったね!▼~
さあみんな、鉄の馬に乗って!~
慌てなくていいからね。▼~
:[ハーケン]|
レギン王女と一緒に~
ニノも脱出するんだ!▼~
私はしんがりを務める。~
追ってくる敵は全て食い止めよう。▼~
:[ニノ]|
う、うん、わかった!~
無理しないでね!~
行こう、レギン王女!▼~
:[レギン]|
はい、なの! みんな~
振り落とされないように~
しっかりつかまってるの!▼~
:[ハーケン]|
…賊どもがこちらに気づいて~
集まってきたか。▼~
ニノが危険を冒して実行した作戦…~
つまずかせるわけにはいかない。▼~
さあ、かかってくるがいい。~
フェレ騎士として正々堂々~
この剣を振るおう!▼~
:(暗転)|
:[ウィル]|
盗賊の抵抗が止んだ…。~
どうやら片付いたみたいだな!▼~
:[レギン]|
子どもたちも安全なところに~
逃がしたし、あとは…▼~
:[ハーケン]|
みんな、無事か。~
洞窟の中にいる盗賊は~
全員武器を捨てて降伏した。▼~
:[ニノ]|
ハーケンさん!~
無事だったんだね!▼~
:[ウィル]|
よっしゃ!~
おれたちの勝ちだー!▼~
:[イサドラ]|
みんな、お疲れ様…。~
一人の犠牲もなく作戦は成功よ。▼~
:[ニノ]|
お互いを信じたおかげで~
作戦がうまくいったんだよね。▼~
あたし、思うんだ。~
伝説の剣や強力な魔道書も~
すごいと思うんだけど…▼~
仲間を信じて戦うこと。~
みんなとの間にある絆が~
一番強い武器だと思う!▼~
:[イサドラ]|
その武器を使いこなせるのは~
仲間を大切に思うニノだからこそ。~
私はそう感じるわ。▼~
:[ニノ]|
そ、そう?~
あたしはヴァイス・ブレイヴの一員として~
できることをやってるだけだよ。▼~
これからもヴァイス・ブレイヴの~
みんなと一緒に~
もっともっと活躍できるといいな!▼~
:[ウィル]|
おーい、ニノ!▼~
村長さんが子どもたちを~
助けてくれたお礼がしたいって~
来てくれたぜ!▼~
:[レギン]|
子どもたちがニノに~
直接お礼を言いたいって!▼~
:[ニノ]|
ホント? 待ってて!~
すぐ行くからー!▼~
:[イサドラ]|
いい子ね、ニノは。~
まっすぐで迷いがない。▼~
仲間を大切に思っているから~
信頼しているからこそ…▼~
今、自分がなにをすればいいのか~
自分になにができるのか、はっきりと~
わかっているのかもしれないわね。▼~
:[ハーケン]|
自分の成すべきことが~
見えている、か…。▼~
ニノは言っていたな。~
ヴァイス・ブレイヴの一員として~
できることをやっている、と。▼~
:[イサドラ]|
ええ。たしかにそう口にしていたわね。▼~
:[ハーケン]|
【黒い牙】は私の仇だ。▼~
しかし、この世界においては~
アスク王国に暮らす~
民のために戦っていると聞いた。▼~
今はヴァイス・ブレイヴの一員として~
アスク王国の民のために~
覚悟を持って剣を掲げようと思う。▼~
:[イサドラ]|
あなたがそう決めたのなら…~
私はあなたの選択を支えるわ。▼~
:[ニノ]|
ハーケンさん、イサドラさんもおいでよ!~
みんながお礼をしたいって!▼~
:[ハーケン]|
私たちも行こうか、イサドラ。~
今は仲間たちと~
ひとときの勝利を祝おう。▼~
:[イサドラ]|
ええ。この勝利を通じて~
みんなの絆が深まることを~
祈りつつ、ね。▼~
**影の勇者 ハーケン [#k12d40f2]
***C [#j84b710f]
:[ハーケン]|
せやあっ! はぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[ハーケン]|
ふう…。~
片付いたか。▼~
:[ディーク]|
やるなあ、お前。~
見事なもんだ。▼~
盾で相手の視線を遮って~
死角からの一撃で敵を仕留める。~
どこの傭兵だ?▼~
:[ハーケン]|
申し訳ないが…~
私は傭兵ではない。▼~
私はフェレ侯爵家に~
忠誠を誓った騎士だ。▼~
:[ディーク]|
なんだって?~
てっきり歴戦の傭兵だと思ったんだが~
まさか騎士様とはな…▼~
:[ハーケン]|
……▼~
:[ディーク]|
おっと、気を悪くするな。~
お前の戦い方について~
どうこう言うつもりはねえさ。▼~
:[ハーケン]|
いや、構わない。~
申し遅れたが、私はハーケン。▼~
:[ディーク]|
俺はディーク。~
お前と同じエレブ大陸の出身で~
傭兵団の頭をやってる。▼~
お前みたいな腕利きが味方だと~
俺たちも心強い。~
これからもよろしく頼むぜ。▼~
:[シャニー]|
たいちょー!~
アルフォンス王子が呼んでるよ!▼~
:[ディーク]|
おっと、お呼びがかかったか。~
邪魔したな、またな。▼~
:[ハーケン]|
……。~
わかる者から見れば…~
素性など隠せないものだな。▼~
過去の自分は~
そう簡単に消えない、か…▼~
***B [#i1cdf720]
:[ディーク]|
よう、また会ったな。▼~
:[ハーケン]|
ディーク、きみも~
この戦場に来ていたのか。▼~
:[ディーク]|
また同じ戦場に配属されたらしい。~
お前のことは信用している。~
今回もよろしく頼むぜ。▼~
:[ハーケン]|
ああ、こちらこそ。~
だが、戦いがはじまる前に~
ひとつ伝えておきたいことがある。▼~
:[ディーク]|
なんだ? あらたまって。▼~
:[ハーケン]|
先日、きみは私の戦い方が~
傭兵のようだと言っただろう?▼~
:[ディーク]|
ああ、言った。~
実践向きで無駄がない。~
様式や型にとらわれない。▼~
敵を倒すための戦い…~
手練れの傭兵のもんだ。▼~
:[ハーケン]|
私はフェレ騎士団に入る前~
別の主の下で働いていたことがある。▼~
まだ人間として未熟で…~
剣を握る手に~
誇りも良心もなにもない。▼~
ただ、命じられるまま~
血にまみれた…~
薄汚い仕事ばかりをやっていた。▼~
:[ディーク]|
なるほどな。~
あの戦い方はその名残ってわけか。▼~
:[ハーケン]|
前の主は最後に私を裏切り…~
使い捨てにしようとした。▼~
エリウッド様のお父上である~
エルバート様に拾っていただかなければ~
私はむごたらしい死を迎えていただろう…。▼~
:[ディーク]|
リキア同盟諸侯のエリウッド様なら~
俺も話には聞いたことがある。▼~
あの方のお父上なら~
きっと立派な方だったんだろうな。▼~
:[ハーケン]|
私にはもったいない方だった。~
だが、私はエルバート様を…▼~
:[ディーク]|
……。▼~
それにしても、お前の前の主ってのは~
なかなかのクズ野郎だったんだな。▼~
俺もロクでもない雇い主に~
酷い目に遭わされたことがある。~
お前の気持ちも多少は理解出来るぜ。▼~
ところで~
なんで俺にその話をしたんだ?▼~
:[ハーケン]|
きみほどの男なら~
いずれ私の過去に気付く。~
先に話しておいたほうが誠実だ。▼~
:[ディーク]|
おいおい、そりゃ~
買いかぶりってもんだぜ。▼~
でも、そのバカ正直さは…~
文句なしの騎士様だな。~
嫌いじゃないぜ。▼~
***A [#u8d90f0b]
:[ディーク]|
ところで、お前の主の~
エリウッド様は~
その話を知っているのか?▼~
:[ハーケン]|
いや、ご存じないはずだ。▼~
だが、エリウッド様は~
今の私を信頼してくれている。~
私はその信頼に全力で応えるまでだ。▼~
:[ディーク]|
なるほどな。今はいい主に~
恵まれているというわけだな?▼~
:[ハーケン]|
今の私はフェレ侯爵家の騎士。~
フェレ家の名に泥を塗らないよう~
正々堂々戦わなければならない…。▼~
しかし、いざ戦場に臨むと~
無意識に昔の戦い方の癖が出る。▼~
:[ディーク]|
…戦い方なんざ~
どうでもいいんじゃねえか?▼~
騎士様の振る舞いなんざ俺は知らねえが~
主の身を守りきることが~
一番大事なんだろ?▼~
お行儀のいい戦い方をしたところで~
守るべき主や自分が死ねば~
元も子もねえからな。▼~
戦って、勝って、生き残る…~
それは騎士も傭兵も変わんねえはずだ。▼~
:[ハーケン]|
たしかにきみの~
言うとおりかもしれないな。▼~
結果が伴わなければ…~
守るべきものを守れなければ~
なんの意味もない。▼~
:[ディーク]|
ま、考えすぎるのもよくねえ。~
逆に剣を鈍らせちまうからな。▼~
:[シャニー]|
たいちょー!~
もうすぐ軍議が始まるって!~
早く早く!▼~
:[ディーク]|
…だそうだ。~
さあ、行こうぜ。▼~
:[ハーケン]|
……▼~
***S [#zdb08145]
:[エリウッド]|
よし、敵の攻勢は弱まったようだな。~
今のうちに休める者は休んでくれ。~
ケガをした者には手当てを。▼~
ハーケン、さきほどの戦いは見事だった。▼~
よく味方を守り抜いてくれた。~
ありがとう。▼~
:[ハーケン]|
エリウッド様…~
もったいないお言葉です。▼~
:[エリウッド]|
しかし、まだ戦いはこれからだ。~
引き続き、みんなを守ってくれ。▼~
:[ハーケン]|
はっ!~
必ずやご期待に応えてみせます。▼~
:(暗転)|
:[ディーク]|
見てたぜ、ハーケン。~
いい戦いぶりだった。▼~
:[ハーケン]|
ディーク、きみも無事だったか。▼~
:[ディーク]|
あれだけの敵が押し寄せて来たのに~
エリウッド様にはいっさい近寄らせず~
すべて押し戻すとはな。▼~
:[ハーケン]|
騎士として成すべきことを~
しているだけだ。▼~
:[ディーク]|
どうやら吹っ切れたようだな。~
俺は好きだぜ、お前の戦い方。▼~
なにがなんでも大事なものを守る…~
そんな強い意志が伝わってくる。▼~
:[ハーケン]|
きみの言うとおり、勝って生き残ること~
そして守るべきものを守り抜くこと。~
それが騎士として成すべきことなのだろう。▼~
私は物語の主人公でも~
選ばれた勇者でもない。▼~
どんな力であろうとも~
持てる力は全部使わなければ…~
大事なものは守れない。▼~
:[ディーク]|
持てる力は全部使う、か…。~
なら次は、俺の力も使ってくれ。▼~
:[ハーケン]|
きみの力を?▼~
:[ディーク]|
ああ、俺がお前の背中を守る。~
お前は俺を信じて全力で戦ってくれ。▼~
:[ハーケン]|
ありがとう。心強いな。~
そういうことなら~
ぜひきみの力も貸してくれ。▼~
:[ディーク]|
なぁに。お前と組むのは~
俺にとっても益がある。お互い様だよ。▼~
:[シャニー]|
たいちょー!~
もうすぐ進軍を再開するって!▼~
:[ディーク]|
おう、ちょうどいいところに来たな。▼~
シャニー、次の戦いで俺たちは~
あのフェレ騎士様とともに進む。▼~
死にたくなけりゃ~
死ぬ気でついてこい!▼~
:[ハーケン]|
その期待、応えなくてはならないな。~
私が持ちうる、すべての力を使って。▼~
…エルバート様、あなたに~
拾っていただいたこの命…▼~
…フェレとアスク王国の未来のために~
そして大切な仲間のために…~
使わせていただきます…▼~
**稀代の弓使い ウィル [#h64c7df8]
***C [#m84bee5b]
:[フィヨルム]|
ウィルさん、訓練ご苦労様です。~
アスク王国の生活には慣れましたか?▼~
:[ウィル]|
いやーいいですねえ、アスク王国は。~
飯もうまいし町の人たちも親切で~
召喚されてよかったなーって…。▼~
うわっ!?~
誰かと思えば、フィヨルム王女!?▼~
:[フィヨルム]|
え、ええ。私は~
フィヨルムですが…▼~
:[ウィル]|
い、いやそのっ!~
王女様直々にお声がけとは…!▼~
:[フィヨルム]|
その慌てよう、もしかして~
お取り込み中でしたでしょうか?▼~
:[ウィル]|
驚いているんですよ!~
おれみたいな村人その3に~
王族だったら声をかけないでしょ?▼~
:[フィヨルム]|
おっしゃる意味がよくわかりませんけど…。~
なにかお困りのことがあれば~
力になろうと思ったのです。▼~
:[ウィル]|
いえ、ぜんぜんっ!~
逆にいたれりつくせりで~
申し訳ないっていうか…▼~
さっきも立派な訓練場で~
弓お練習をさせてもらったところですし~
ご心配には及びませんとも!▼~
:[フィヨルム]|
そうですか、安心しました。~
それで弓のお手入れを~
されていたのですね。▼~
:[ウィル]|
ああ、これですか?~
はい、弓があっての弓兵ですから~
万全の状態にしておかないと!▼~
:[フィヨルム]|
そうですね、大切なことだと思います。~
でも、ご無理なさらず。ウィルさん自身の~
お身体もご自愛くださいね。▼~
:[ウィル]|
あ、ありがとうございますっ!~
もったいないお言葉!~
:[フィヨルム]|
それでは失礼します。▼~
:[ウィル]|
ああっ、はい!~
こちらこそ失礼しますであります!~
……。▼~
はああ、びっくりした!~
王族の方がおれなんかに~
声をかけてくれるとはなあ…▼~
:[レベッカ]|
あら、ウィル。なんだか~
ぼーっとしてるけどどうかしたの?~
風邪でもひいた?▼~
:[ウィル]|
おおっ、レベッカ! 聞いてくれよ!~
今、フィヨルム王女がいらっしゃってさあ。▼~
わざわざ話しかけてくれたんだよ!~
おれなんか、村人その3だってのに!▼~
:[レベッカ]|
村人その3ってどういう意味?▼~
:[ウィル]|
まあ、そのくらいの~
存在感しかないって意味だよ。▼~
しかし、ヴァイス・ブレイヴの~
王族って村人にも優しいんだな。▼~
召喚されたときお会いした~
アルフォンス王子やシャロン王女も~
親切だったし…▼~
:[レベッカ]|
そうね。エレブ大陸にいたときより~
距離が近く感じるのは事実ね。▼~
でもウィル。村の出身だからって~
引け目を感じる必要はないわよ。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
もとは村人だった英雄もたくさんいるし。▼~
:[ウィル]|
えっ!? 村人出身なのは~
おれとレベッカくらいだと思ってたのに!▼~
:[レベッカ]|
んー、ピンと来てないって感じね。~
そうだ、ちょうどいいわ。~
明日の訓練、一緒に来る?▼~
わたしたちみたいに~
もとは村人だった英雄に会えるわよ。▼~
***B [#o33330de]
:[ウィル]|
おっす!~
おれ、弓使いのウィル!~
よろしくな!▼~
:[レベッカ]|
彼は私の同じ村の出身で~
幼なじみなの。▼~
口を開けば余計なことばかり~
言っちゃうけど、根は悪くないから。~
みんな、よろしくね。▼~
:[ウィル]|
誰が失言大将だよ!?~
まだ村人その3として~
紹介されたほうがマシだよ!▼~
:[ロビン]|
俺はロビンっていうんだ。~
村人出身同士、仲良くしようぜ!▼~
:[クリフ]|
僕はクリフ。~
まあ、適度によろしく。▼~
:[エフィ]|
エフィよ。▼~
:[グレイ]|
俺はグレイ。俺たちはみんな~
バレンシア大陸にあるラムの村の出身さ。▼~
:[ウィル]|
そっかあ。おれとレベッカみたいに~
みんなも幼なじみってわけだな。▼~
:[レベッカ]|
こちらはネフェニーさん。~
テリウス大陸の出身なの。▼~
:[ネフェニー]|
あたし、オマ村って~
田舎の出身じゃけど…▼~
村を守るために~
クリミア王国軍に志願して…▼~
:[ウィル]|
あっ! なんだか~
おれと境遇が似てますね!▼~
おれも一緒に旅をした~
リンディス様のご実家~
キアラン家に騎士として仕官したあと…▼~
そのままリンディス様と一緒に~
世界を左右する戦いに赴いたんですよ。▼~
:[レベッカ]|
今日集まってくれたみんなは~
もともとは普通の村人だったわ。▼~
だけど、戦場を命がけで戦って~
英雄と呼ばれるまでになったのよ。▼~
:[ウィル]|
そうか。ネフェニーさん以外も~
全員似たような境遇なのか。~
なんだか心強いよ。▼~
ヴァイス・ブレイヴは王族や貴族だけ~
じゃなくて、村人だって仲間として~
受け入れてくれるんだな!▼~
:[レベッカ]|
それだけじゃないわよ。~
一部の英雄からは、元村人ってだけで~
なぜか一目置かれちゃうのよね。▼~
:[ウィル]|
はあ? 村人なのに?▼~
それはアレか?~
努力して英雄になったのはすごい!~
みたいに尊敬の目で見られるとか?▼~
:[クリフ]|
そのうちわかると思うよ。~
ヴァイス・ブレイヴには…いるんだよ。~
「最強村人」とか呼ばれている英雄がね…。▼~
***A [#v89c4ad6]
:[ウィル]|
よし、こちらの軍が優勢みたいだ。~
このままいけば~
おれたちの勝利で間違いないな!▼~
にしても、敵が急に減った気がするな。~
おれ、そんなにやっつけたっけ?▼~
:[ドニ]|
……▼~
:[ウィル]|
ん!? まずいな…!~
ドラゴンナイトの集団に~
孤立した英雄が囲まれてる!!▼~
:[ドニ]|
……!▼~
:[ウィル]|
しかも、あいつ…~
鍋なんかかぶって戦ってるじゃないか!~
危ねえったらありゃしねえ!▼~
敵が空を飛んでいるなら~
弓の出番だな!~
おれがすぐに助けてやるからな!▼~
:[ドニ]|
でぇぇぇい!▼~
:(白く光る)|
:[ウィル]|
え…?▼~
:[ドニ]|
そいやぁ!▼~
:(白く光る)|
:[ウィル]|
す、すげぇ…。~
なんて鋭い槍さばきなんだ!▼~
:[ドニ]|
ていっ!▼~
:(白く光る)|
:[ウィル]|
お、おいおい、うそだろ?~
あっという間にドラゴンナイトを~
全滅させちまったぞ…。▼~
おーい! だ、大丈夫か!?~
たった一人ですごいな!~
加勢する暇もなかったぜ。▼~
きみ、いったい何者だ?~
さぞかし名のある英雄…▼~
:[ドニ]|
ん? おらのことだか?~
英雄かどうかはわからねえけど~
おらはドニって言うだ。▼~
イーリス聖王国の~
端っこの島から来た村人だべ。▼~
:[ウィル]|
村人!? さっきの動き~
村人の常識を越えてたぞ!▼~
あっ! きみが~
噂の「最強村人」ってやつか!?▼~
:[ドニ]|
最強…? なんのことだべ?▼~
:[ウィル]|
い、いや、ヴァイス・ブレイヴの~
村人仲間から聞いたんだよ。▼~
ここには最強村人と呼ばれる~
すげえやつがいるって…。▼~
:[ドニ]|
うーん…~
それは別の英雄かもしれないべ。▼~
:[ウィル]|
で、でもさっきの動き、すごかったよ。~
ドラゴンナイトたちをババババってさ!▼~
特にすごくもなんともないべ。~
おらのしてることは畑仕事と同じでよ…▼~
その日にやらなきゃなんねえことを~
一生懸命やってるだけだべ。▼~
:[ウィル]|
は、畑仕事と同じ!?▼~
そ、そうか。~
考えようによっては畑仕事も~
死ぬか生きるかの大事な仕事だもんな。▼~
きみにとっては戦いも同じ。~
やるべき仕事をやってるってことか…。▼~
:[ドニ]|
おらには立派な血筋も伝説の武器もねえ。~
あるのは、この鍋くれえだ。▼~
だから、自分のできることを探して~
がむしゃらに頑張ってるってだけだべ。~
へへっ。▼~
:[ウィル]|
きみの強さの理由が~
わかったような気がするぜ。▼~
戦うのも畑仕事も同じか…~
きみは村にいたときから~
生き方を変えてないんだな。▼~
うん、間違いない。~
きみは最強の村人だ!▼~
***S [#m6a35c32]
:[ウィル]|
よう、レベッカ。~
昨日、噂の「最強村人」に会ったぜ!▼~
:[レベッカ]|
へえ、よかったじゃない!~
それで、どうだった?▼~
:[ウィル]|
おれさ、自分が村人だってことを~
気にしすぎてたのかもしれないな。▼~
村人だとか王族だとかは関係なくて~
やるべきことをやっていれば~
結果はついてくるんだよな。▼~
自分を見失わず~
ぶれずに進み続けることが~
強さに繋がるって思ったよ!▼~
:[レベッカ]|
…驚いた、ウィルの口から~
そんなまともな言葉が聞けるなんて。~
もちろん、わたしも同じ意見だよ。▼~
村人でも王族でも関係ない。~
みんな自分ができることを探して~
ヴァイス・ブレイヴで頑張ってる。▼~
だからこそ王族の方々も~
私たち村人にも分け隔てなく~
接してくれるんじゃないかな。▼~
:[ウィル]|
おれが家出同然に村を出たのって~
一旗掲げて一獲千金を目指したから~
なんだけどさ…。▼~
案外、地道に日々の努力を重ねることが~
成功への近道なのかもしれないな。▼~
:[レベッカ]|
ふふっ…。~
それがわかっただけでも儲けものね。▼~
:[ウィル]|
なんだよそれ。~
まるで自分はわかってたとでも~
言いたそうじゃないか。▼~
:[レベッカ]|
言っとくけどね、~
わたしは村で毎日狩りをして~
弓の腕を磨いていたんだからね?▼~
ウィルが一獲千金を夢見て~
フラフラしてた間、ずーっとね。▼~
:[ウィル]|
うっ、別にフラフラしていたわけじゃ~
ないんだけどさ。▼~
これからは無謀な一攫千金にこだわらず~
真面目に努力するかな!▼~
:[レベッカ]|
しっかりしてよね。~
じゃないと、村人その3に~
逆戻りしちゃうわよ?▼~
:[ウィル]|
任せとけって!▼~
今はキアラン家に仕官できたし~
ここで活躍できれば今後の人生が~
大きく変わるかもしれないな!▼~
まずはアスク王国を救うほどの~
大活躍をするだろ?▼~
エレブ大陸に戻ったとき~
キアラン騎士団にウィルありと~
吟遊詩人にうたわれちゃったりして…。▼~
:[レベッカ]|
…は?▼~
:[ウィル]|
活躍を讃えられて~
ウィル騎士団とかできちゃったら~
エレブ大陸に名前が残るじゃん!▼~
よっし! 故郷に錦を飾るチャンス!~
やる気が出て来たぁ!▼~
:[レベッカ]|
地道に努力を重ねるって話は~
どこに行ったのよ、もうっ!▼~
**心は牙と共に ニノ [#k2cc0107]
***C [#dc3b2056]
:[ニノ]|
あ…▼~
:[ライナス]|
ニノ…▼~
:[ニノ]|
ライナスにいちゃん…
あ、あのね…▼~
:[ライナス]|
…黙れ。▼~
気安く呼ぶんじゃねえ。~
言ったはずだ…~
てめーを許した覚えはねえ。▼~
:[ニノ]|
う、うん…~
そうだよね…わかってる。▼~
あたしは…~
牙の裏切り者だもん。▼~
で、でも…~
あのね、あの…▼~
あの…~
…あ…の…っ…▼~
:[ライナス]|
…ちっ。▼~
何泣いてやがる…~
牙を裏切ったのは~
てめーの方だろうが。▼~
:[ニノ]|
…ち…がうの……~
あたしは…▼~
ご、ごめんっ…~
あたし行くからっ…~
ごめん…ね…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ロイド]|
ライナス、ここにいたか。▼~
:[ライナス]|
兄貴…▼~
:[ロイド]|
例の標的の居場所がわかった。~
行くぞ。▼~
…どうかしたか?▼~
:[ライナス]|
……。~
…いや、なんでもねーよ。▼~
***B [#f1839f66]
:[ニノ]|
…………▼~
:[ジャファル]|
ニノ…▼~
:[ニノ]|
…あ、ジャファル。~
どうかした?▼~
あ、そっか、~
もう訓練の時間!~
急がなきゃ…▼~
:[ジャファル]|
ニノ…~
泣いていたのか?▼~
…何があった?▼~
:[ニノ]|
う、ううん、なんでもないよ。~
あたし、ただ…▼~
:[ラガルト]|
よう、ニノ、ジャファル。▼~
:[ニノ]|
あ、ラガルトおじさん!▼~
:[ラガルト]|
もういい加減慣れたから~
おじさんで別に構わねえが…▼~
ん?~
ニノ…ライナスたちと~
何かあったのか?▼~
:[ニノ]|
え、な、なんで…?▼~
:[ラガルト]|
お前の顔みりゃすぐわかるさ。▼~
で、何があったんだ?~
話してみな。▼~
***A [#d5f8da1b]
:[ラガルト]|
…ってわけだ。~
泣いてるニノを宥めるのに~
ジャファルも苦労してたぜ。▼~
:[ロイド]|
…………▼~
:[ラガルト]|
余計なお節介だと~
わかっちゃいるが…~
どうにもやりきれなくてな。▼~
昔は…~
ライナスはあんなに~
ニノを可愛がってたってのに…▼~
:[ロイド]|
【疾風】、悪いが…▼~
俺から弟に~
何か言ってくれという話なら、~
諦めてくれ。▼~
ライナスと、ニノ…~
あいつら二人の気持ち次第だ。~
俺が口を挟むことじゃない。▼~
:[ラガルト]|
ロイド…▼~
なあ、お前は今どう思ってる?~
牙を裏切った~
オレたちのことを。▼~
:[ロイド]|
そうだな…▼~
妙な気分だ。▼~
:[ラガルト]|
妙?▼~
:[ロイド]|
弟を殺した仇は…~
必ず仕留める。▼~
この命がどうなろうと、~
復讐以外の道はない。▼~
:[ラガルト]|
…………▼~
:[ロイド]|
だが、この世界では…~
今も弟は生きている。▼~
俺と弟の二人で、~
牙の名のもとに裁きを下す…~
まるで昔のような日々だ。▼~
どう考えたらいい?~
今俺たちが生きているこの世界を。~
夢か何かだと思うべきか?▼~
…答えが出ない。~
だから、妙な気分だ。▼~
:[ラガルト]|
…なるほどな。~
もしかしたらそいつは…▼~
:[ロイド]|
ああ、弟も~
同じ気持ちだろう…▼~
***S [#l2442b7e]
:[ニノ]|
あ、あの…▼~
:[ライナス]|
ニノ…▼~
:[ニノ]|
ま、待って!~
お願い…▼~
ひとつ、ひとつだけ…~
最後にどうしても、~
言いたかったの。▼~
あの時、~
あたしが泣いてたのは…▼~
にいちゃんにまた会えて…~
嬉しかったから…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ニノ]|
【黒い牙】にいた頃、~
にいちゃんたちはみんな、~
あたしをすごく大切にしてくれた…▼~
それなのに、あたしは…~
にいちゃんたちと~
戦うことになって…▼~
最後には、~
にいちゃんたちは…~
二人とも…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ニノ]|
でも、この世界では、~
にいちゃんたちが生きてて…▼~
それが、それが…~
うれしくて…~
涙が…止まらなくて…▼~
:[ライナス]|
…………▼~
:[ニノ]|
あたしは…~
【黒い牙】の裏切り者。▼~
でも、あたしは今も…~
【黒い牙】の…~
みんなのおかげで生きてる。▼~
だから…どうしても、~
ライナスにいちゃんにも~
お礼言いたかったの。▼~
ありがとう…今まであたしを~
にいちゃんたちの~
家族でいさせてくれて。▼~
それから…~
今もこの世界にいてくれて…▼~
ありがとう…▼~
:[ライナス]|
……ニノ……▼~
:[ニノ]|
じゃ、じゃあ、~
あたし行くね!▼~
:[ライナス]|
…………▼~
兄貴をやった奴の仲間は、~
みんな始末する…~
そいつが誰であろうと必ずだ。▼~
けど、~
この世界では…~
兄貴に、また会える…▼~
ちっ、わけわかんねーぜ!~
こんな時、兄貴が決めるなら~
間違いねーんだろうが…▼~
けど兄貴は言うだろうな。~
どうするかは、~
自分で決めろ、ってな…▼~
**フェレの守護騎士 イサドラ [#wff439cc]
***C [#v9f26fd7]
:[ドロシー]|
エリミーヌ様…~
今日も無事に終えられたことに感謝を。▼~
:[イサドラ]|
あの…少しよろしいですか?▼~
:[ドロシー]|
はい、なにか御用ですか?▼~
:[イサドラ]|
今の祈りの言葉…。~
あなたはもしかして~
エリミーヌ教の信徒でしょうか?▼~
:[ドロシー]|
は、はい! そのとおりです!~
あなたも信徒の方なのですね。▼~
私、ドロシーっていいます。~
もしかしてあなたも~
エレブ大陸から…?▼~
:[イサドラ]|
はい。~
私はフェレ侯爵家に仕えるイサドラ。▼~
異界でも、こうして~
同じエリミーヌ教の方とお会いできて~
とてもうれしく思います。▼~
これもエリミーヌ教のお導きですね。▼~
:[ドロシー]|
はい! 私もそう思います。~
よろしくお願いしますね、イサドラ様。▼~
このアスク王国には私以外にも~
エリミーヌ教の司祭様や信徒が~
何人も召喚されているのです。▼~
よろしければ、みなさんをご紹介しますね。~
まあ、紹介したくない司祭様も~
一人だけいますけども…。▼~
:[イサドラ]|
お気遣いありがとうございます。~
ですが…。▼~
:[ドロシー]|
…どうかしましたか?▼~
:[イサドラ]|
私はエリミーヌ教の信徒ではありますが~
祈るよりも剣を握ることに~
心を砕いてしまった不信心者です。▼~
それゆえ祈りとともに生きる~
信徒の方々に申し訳なく…。▼~
:[ドロシー]|
それは私も同じです。▼~
私は杖を使う才がなかったので~
せめて教団の力になりたいと~
弓の技を修めたのです。▼~
あ! ごめんなさい…。~
私みたいな村娘がフェレ侯爵家の~
騎士様と同じだなんて失礼ですよね。▼~
:[イサドラ]|
いえ、そんなことはありません。~
今は同じアスク王国のために戦う身。~
どうか気負わずにお話しください。▼~
:[ドロシー]|
ありがとうございます。~
イサドラ様、お優しいのですね。▼~
:[イサドラ]|
今後とも、あなたとは~
いろいろとお話しできたら幸いです。~
よろしく、ドロシー。▼~
:[ドロシー]|
こ、こちらこそよろしく~
お願いいたします!▼~
あ、そうだ…。~
お話といえばこの前~
気になる話を聞いたのです。▼~
とある司祭様が「この世界では~
エリミーヌ様を身近に感じる」と~
おっしゃっていたんです。▼~
:[イサドラ]|
アスク王国でエリミーヌ様の~
御心を感じる…~
ということですか?▼~
:[ドロシー]|
実はアスク王国には~
英雄だけではなく時折~
神様も召喚に応じられるそうなのです。▼~
もしかするとこの世界にも~
エリミーヌ様が~
いらっしゃっているのかも…なんて。▼~
:[イサドラ]|
エリミーヌ様がアスク王国に…~
もし本当にいらしていたら~
一度お会いしたいものですね。▼~
***B [#ddfaa1e1]
:[イサドラ]|
はぁっ! せいっ!~
ふう、このあたりの敵は~
倒したけれど…▼~
……。~
剣を通して伝わるこの感覚。~
奪ってしまった、命の震え…▼~
エレブ大陸から遠く離れた戦場でも~
この苦しみからは逃れられないのね。▼~
…いけない。~
本隊と離れすぎた。~
すぐハーケンたちに合流しないと…▼~
!?~
…敵の新手…!~
あの人数、私一人では…▼~
:[???]|
もし、そこのあなた。▼~
:[イサドラ]|
……!?~
何者ですか!▼~
:[???]|
私は敵ではありません。▼~
:[イサドラ]|
…はじめて会うはずなのに~
懐かしい空気を感じる。~
あなたは、いったい…?▼~
:[エリミーヌ]|
私はエリミーヌ。~
世界の安定と平和を望むものです。▼~
:[イサドラ]|
エリミーヌ…!?~
ま、まさかあなたは~
本物のエリミーヌ様!?▼~
:[エリミーヌ]|
私のことよりも、~
今は無事に戻ることが先決。~
違いますか?▼~
:[イサドラ]|
は、はい!~
たしかにそのとおりですが…▼~
:[エリミーヌ]|
私が援護します。~
必ず仲間のもとに帰りましょう。~
いいですね?▼~
:[イサドラ]|
承知しました!~
私の全力をもって必ず…!▼~
***A [#d7a5d56b]
:[イサドラ]|
地上に降臨せし最期の女神と~
うたわれたエリミーヌ様…。▼~
多くの人を癒し~
未来をお与えになったと聞きます。▼~
失礼を承知でお尋ねします。~
あなたは本当に…~
エリミーヌ様なのですか?▼~
:[エリミーヌ]|
ここにいる私は~
女神などではありません。~
あなたと同じです。▼~
ですが、あなたと力を合わせることで~
道は開けるかもしれません。~
さあ、参りましょう。▼~
:[イサドラ]|
お、お下がりください!~
私が前に出ますので!▼~
:(暗転)|
:[イサドラ]|
たぁっ! せいやっ!~
はぁ、はぁ…。▼~
:[エリミーヌ]|
あと少しで~
敵を突破できそうですね。▼~
:[イサドラ]|
……。~
あのエリミーヌ様…。▼~
:[エリミーヌ]|
なにか?▼~
:[イサドラ]|
ひとつ、お伺いしても~
よろしいでしょうか?▼~
:[エリミーヌ]|
…私で答えられることであれば。▼~
:[イサドラ]|
私は不信心者です。~
祈りではなく剣を選んだ~
罪深き人間です。▼~
これまでいくつもの戦場で剣を振るい~
たくさんの敵の命を奪ってきました。▼~
:[エリミーヌ]|
……。▼~
:[イサドラ]|
こんな私がエリミーヌ様の教えを~
心に抱く資格があるのでしょうか?▼~
:[エリミーヌ]|
……。▼~
心優しき騎士、イサドラ。~
私の言葉があなたの~
救いになるかはわかりません。▼~
ですが、私が得た~
一つの答えを伝えましょう。▼~
祈りだけでは~
世界は変わりません。▼~
:[イサドラ]|
……!!▼~
:[エリミーヌ]|
どんなに世界の安定を願ったところで~
それを実現し、保つ力がなければ~
意味はありません。▼~
人の心は弱いものです。~
時には迷い、時には過ちをおかすもの。▼~
しかし、だからこそ人々は集い~
みなで力を合わせて~
理想に歩いていくのです。▼~
そして、そこに集う人々を~
剣で守る勇士も~
また必要なのです。▼~
:[イサドラ]|
そう…なのでしょうか?▼~
:[エリミーヌ]|
邪悪に向けられる剣は救いの力。~
あなたが良心と誇りをもって振るうなら~
その剣は弱き人々を救う力になりましょう。▼~
:[イサドラ]|
私の剣が人々を救う力に…▼~
はっ…!~
エリミーヌ様、敵の新手です!~
お下がりください!▼~
***S [#x7cb557b]
:[イサドラ]|
はぁ、はぁ…!~
ここまで来れば~
もう敵も追ってこないはず…。▼~
:[エリミーヌ]|
そのようですね。~
あとは仲間のもとに帰るだけです。▼~
:[イサドラ]|
エリミーヌ様のご加護に感謝します!~
まさか生きて帰れるだなんて…。~
あら…あれは?▼~
:[ドロシー]|
ハーケン様! イサドラ様です!~
イサドラ様を見つけましたー!~
ご無事なようですよ!▼~
イサドラ様ー!~
お怪我はありませんか!▼~
:[ハーケン]|
イサドラ、よかった!~
よく無事に戻ってきてくれた。▼~
:[イサドラ]|
ハーケン、ごめんなさい。~
心配させてしまって…▼~
:[ドロシー]|
でもご無事でよかった!~
これもエリミーヌ様のご加護ですね。▼~
:[イサドラ]|
ええ、まさにそのとおりなの。~
こちらにエリミーヌ様が…▼~
あ、あれっ?~
いらっしゃらない…?▼~
:[ハーケン]|
どうしたんだ、イサドラ?▼~
:[イサドラ]|
私はエリミーヌ様に助けられて~
敵の包囲を突破できたのです。~
さっきまで後ろにエリミーヌ様が…!▼~
:[ハーケン]|
きみ以外は見かけなかったが…~
ドロシーはどうだ?▼~
:[ドロシー]|
私が遠くから~
イサドラ様を見つけたときには~
お一人で歩いていたような…▼~
:[イサドラ]|
なんですって…?~
たしかにエリミーヌ様にお会いしたはず。~
それとも私が見た幻だったというの…?▼~
:[ハーケン]|
イサドラ、とりあえず城に戻ろう。~
まずはゆっくり休むことだ。▼~
:[イサドラ]|
そ、そうね…。~
そうさせてもらおうかしら。▼~
:[ドロシー]|
なにはともあれイサドラ様が~
無事だったのはきっとエリミーヌ様の~
ご加護があったからだと思います!▼~
:[イサドラ]|
…邪悪に向けられる剣は救いの力。▼~
:[ハーケン]|
ん? なんだい、その言葉は?▼~
:[イサドラ]|
私が見たエリミーヌ様から贈られた~
救いの言葉なの。▼~
祈ること以外にもエリミーヌ様の~
御心に沿った生き方はできる。~
剣でも命を救うことができる…▼~
:[ハーケン]|
そうか。その言葉が君の心に救いを~
もたらしたというのなら、きっと~
そのエリミーヌ様は本物だったのだろう。▼~
:[イサドラ]|
ええ、少なくとも私はそう信じてる。~
お導きくださりありがとうございます。~
エリミーヌ様…▼~
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