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章別会話/蘇る信念
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*蘇る信念 [#y932b979]
#contents
**蘇る信念 [#u900d718]
***オープニング [#l66c05d1]
:[サイリ]|
なるほど…~
アスク王国のただならぬ実情~
しかと理解した。▼~
:[エメリナ]|
苦境にあえぐ人々を~
見て見ぬふりはできません…~
微力ですが、お力添えをさせてください。▼~
:[アンナ]|
英雄として呼ばれちゃったからには~
仕方がないわ。ここは損得勘定抜きで~
協力させてもらうわよ。▼~
それに、歴戦の勇士と名高い~
ムスタファー将軍もいることだし~
大幅な戦力増強につながるんじゃない?▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[アルフォンス]|
ムスタファー将軍?~
なにか…気になることでも?▼~
:[ムスタファー]|
アルフォンス王子…▼~
やはり私には~
英雄たる…資格はない。▼~
:[アルフォンス]|
それは…~
どういう意味ですか?▼~
:[ムスタファー]|
私はペレジアのギャンレル王に~
付き従い、その結果…多くの兵士を~
死地に追いやった。▼~
平和を訴える聖王エメリナを~
助けることもできなかった。▼~
:[エメリナ]|
……▼~
:[ムスタファー]|
真に国のことを、民のことを思うなら~
私はギャンレル王を諌めねばならなかった。▼~
それをできなかったのは…~
いや、わかっていながら行動に~
移せなかったのは、すべて私の過ち。▼~
私には…ここにいる英雄たちと~
共に戦う資格はない。~
許されよ、アルフォンス王子。▼~
:[アルフォンス]|
ムスタファー将軍…!▼~
:[サイリ]|
行ってしまった。~
ムスタファー将軍…▼~
:[エメリナ]|
……▼~
***C [#b6f2f899]
:[エイル]|
ムスタファー将軍…~
昨日は結局城に~
戻ってこなかったわ。▼~
:[アルフォンス]|
心配だな…捜索隊を出そうか。~
いや、無理強いしても~
問題は解決しない…▼~
:[サイリ]|
……▼~
:[エメリナ]|
ムスタファー将軍を信じましょう。▼~
私には、あの方の瞳の~
光は失われていないように~
見受けられました。▼~
一度は敵味方に分かれましたが~
ムスタファー将軍は~
間違いなく素晴らしい英雄です。▼~
きっとアスク王国のために~
力を貸してくれるはずです…▼~
:[アルフォンス]|
今はただ、待つしかないのか…▼~
:[サイリ]|
…………▼~
…武人を戦場に向かわせるのは~
己が信念に炎が灯ったときにほかならない。▼~
…そしてその炎は…~
無為に時を重ねて灯るものではない。~
武によってのみ、灯されるもの…▼~
~
(暗転)
:[アンナ]|
将軍! ムスタファー将軍!▼~
:[ムスタファー]|
貴殿はアンナ隊長…~
で、ないほうのアンナ殿か。▼~
:[アンナ]|
なにその、ややこしい覚え方?▼~
それはそうとムスタファー将軍。~
やることがないのなら~
ウチの店を手伝わない?▼~
:[ムスタファー]|
店を…手伝う?▼~
:[アンナ]|
今度、アスク王国の城下町に~
お店を出すことになったの。▼~
少ないけどちゃんとお給金も払うから!~
元将軍に店番をさせるのは忍びないけど~
人手不足で困ってるの! ねっ、お願い!▼~
:[ムスタファー]|
ふむ……~
この世界で傭兵として野たれ死ぬのが~
さだめとも思ったが…▼~
あえて戦いから離れてみるのも~
よいかも…しれんな。▼~
***B [#f5963313]
:[ヘンリー]|
ムスタファーさんの息子と僕が~
似てたらしくてさぁ。いつも~
会うたびにアメとかくれたんだよね~。▼~
:[シャロン]|
なるほどー。ムスタファー将軍は~
ちょっと顔が怖いですけど~
本当は優しい人なんですねっ!▼~
あっ、このお店ですよ。~
アンナ隊長じゃないアンナさんが~
新しく開いたお店!▼~
:[アンナ]|
ん? いらっしゃーい!~
買い物? シャロン王女。~
あれ? ヘンリーも一緒なの?▼~
:[ヘンリー]|
買い物というか~~
ムスタファーさんの様子を見に来たんだ。~
ここで働いているんだよね?▼~
:[アンナ]|
今は店の裏で薪割りを頼んでいるわ。~
顔が怖いからか、お客さんが~
びっくりするから裏方を頼んでいるの。▼~
~
(暗転)
:[ヘンリー]|
わー、本当にムスタファーさんが~
薪割りしてる~。▼~
:[ムスタファー]|
これはシャロン王女。~
そちらは…ヘンリーか。~
お前もここに来ていたのか。▼~
:[シャロン]|
あれ? ムスタファー将軍~
ふさぎ込んでいると思っていたら~
なんだか顔色がいいですね?▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
私は物心ついた頃から武器を手にし~
血なまぐさい戦場で生きてきた。▼~
しかし…戦場から距離を置いた今~
このような穏やかな生き方もあるのだなと~
ある種の安らぎすら感じている。▼~
:[サイリ]|
いや…~
ムスタファー将軍、あなたの豪斧は~
薪を割るためにあるのではない。▼~
:[シャロン]|
……! サイリ王女!?▼~
:[サイリ]|
将軍、私と手合わせ願おう。~
無論、真剣勝負で…だ。▼~
:[ムスタファー]|
断る。言ったであろう?~
私に英雄として~
武器を振るう資格はない。▼~
:[サイリ]|
過去を悔いているなら~
救えなかった部下たちを想うのなら…~
宿命から逃げずに立ち向かうべきだ。▼~
それが…~
英雄としての矜持、信念!▼~
:[シャロン]|
サ、サイリ王女、ダメですよ…~
味方同士で決闘だなんて!▼~
:[ヘンリー]|
まあまあまあ。ここは見ていようよ。~
サイリさんに斬られて死ぬようなら~
ムスタファーさんもその程度ってこと。▼~
:[サイリ]|
ムスタファー将軍!~
あなたの信念を見せてみよ!~
せやぁぁぁぁぁっ!▼~
:[ムスタファー]|
ぐっ! おおおっ!▼~
:[サイリ]|
我が渾身の一振りを正面から受けた…~
ムスタファー将軍、やはりあなたの~
居場所はここではない!▼~
:[ムスタファー]|
…私に英雄たる資格はない。~
生き恥を晒しながら~
戦場に立ち続けろと言うのか…▼~
:[サイリ]|
左様。しかし、それは恥ではない。▼~
これから先、将軍が流される血と汗…~
それらの一滴一滴すべてが~
アスク王国の未来に光をもたらすもの。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[ヘンリー]|
あれ? ムスタファーさん…~
斧を引いちゃった。▼~
:[ムスタファー]|
皆…迷惑をかけたな。~
しかし、私の中で答えは出た。▼~
:[シャロン]|
あっ! ムスタファー将軍!~
行ってしまいました…▼~
:[サイリ]|
ムスタファー将軍…~
あなたの武人としての魂を~
私は信じる…▼~
***A [#n93de8e8]
:[ムスタファー]|
聖王エメリナ…~
あなたと、イーリスの民に辛い思いを~
させてしまったこと、重ねて詫びたい。▼~
:[エメリナ]|
ムスタファー将軍…~
私は誰も恨んではいません。▼~
恨みは…再び争いを呼び~
大きな災いに繋がっていく…▼~
イーリスの民も~
それを望んではおりません。▼~
私たちは遺恨の連鎖を断ち~
この世界でより良い未来を~
作っていかなければなりません。▼~
私には、それこそが~
英雄と呼ばれる者の~
務めだと思うのです。▼~
:[ムスタファー]|
かつて…~
私もあなたの言葉に心を動かされ~
未来を夢見た人間の一人。▼~
あなたの理想を叶えるために~
この力、戦場で振るわせていただきたい。▼~
:[エメリナ]|
私こそ、よろしくお願いします。~
ムスタファー将軍の力~
頼らせていただきます。▼~
:[アルフォンス]|
聞こえたかい、シャロン。~
ムスタファー将軍の力強い言葉。▼~
:[シャロン]|
はい、安心しました!~
ムスタファー将軍~
一緒に戦ってくれるんですねっ!▼~
:[ヘンリー]|
僕は結局こうなるんだろうな~って~
予想がついてたけどね。▼~
だってムスタファーさん~
戦場で鬼のように斧を振るってる姿が~
一番輝いているんだもん。▼~
:[エイル]|
命の使い方を知る人間は強い。▼~
今まさにムスタファー将軍は~
自分の命をどう燃やすべきか…~
そのことを知ったのでしょう。▼~
:[アンナ]|
あーあ、せっかくいい働き手が~
見つかったと思ったのに。▼~
よし、アスク王国が平和になって~
イーリスに戻ることがあったら~
まら声をかけてみようかな!▼~
:[サイリ]|
……▼~
常在戦場…~
将軍にはその言葉が似つかわしい。▼~
あなたの中で燃えている武人の炎は~
未来を照らし、闇の中でも輝く篝火…▼~
アスク王国に平和が戻るその日まで~
ともに駆けましょう。▼~
:[ムスタファー]|
私は…救うべき多くの命を救えず~
英雄としてなすべきことを~
なせなかった男だ…▼~
しかし、聖王エメリナやサイリ殿、~
エクラは~
そんな私を英雄と呼んでくれた。▼~
今度こそ、今度こそ…~
私はその期待に応え~
英雄たる道を歩みたい。▼~
皆の命を活かすためにも~
私は戦い続けよう。~
この命、果てるまで…▼~
**ソンシンの剣姫 サイリ [#a52a457d]
***C [#qb2c8653]
:[セツナ]|
はい、それまで~。▼~
:[サイリ]|
手合わせ、感謝申し上げる。▼~
:[ヒノカ]|
こちらこそ。~
気迫のこもった~
実に良い打ち込みだった…!▼~
:[サイリ]|
しかし、我がソンシンに~
これほど似た国があったとは…▼~
:[ヒノカ]|
同感だ。~
ソンシンという国は~
聞けば聞くほど白夜王国にそっくりだ。▼~
:[サイリ]|
世界は広い、いや、~
異界は広い、ということか…▼~
:[ヒノカ]|
そういえば…~
白夜王国以外にも~
侍の国から来たという英雄がいたな。▼~
:[サイリ]|
本当か?~
ぜひ話を聞いてみたいものだ…!▼~
~
(暗転)
:[霧亜]|
侍…?▼~
ええ、たしかに私の国には~
そう呼ばれている人たちがいたわ。▼~
でも、今はもう…いないの。▼~
:[サイリ]|
侍がいない?~
滅ぼされたということだろうか?▼~
:[霧亜]|
滅びた…というよりも~
必要とされなくなったのよ。▼~
彼らの居場所が~
時代からなくなってしまったの。▼~
:[サイリ]|
そう…なのか…▼~
:[霧亜]|
……▼~
だけど、侍の精神は~
武士道という形で受け継がれているわ。▼~
そして、その精神を象徴する言葉に~
こういうものがあるの。~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」と。▼~
***B [#a1ef97b7]
:[サイリ]|
…武士道とは死ぬことと見つけたり…か。▼~
…しかし、死んでどうなるというのだ。~
何者にも屈せず生きて戦い続けるのが~
武士ではないのか…▼~
……▼~
:[霧亜]|
サイリ王女、あぶない!▼~
:[サイリ]|
……!? くっ!▼~
キリア殿…助かった。~
礼を言う。▼~
:[霧亜]|
訓練の最中に考えごとをするなんて~
あなたらしくないわね。▼~
:[サイリ]|
……▼~
先日、貴殿が言っていた言葉が~
頭から離れないのだ。▼~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」▼~
死に向かうことは~
本当に武士のあり方なのだろうか?▼~
:[霧亜]|
……▼~
:[サイリ]|
我が祖国ソンシンが滅ぼされても~
私は必死に生き残り、戦ってきた。▼~
祖国を滅ぼしたヴァルム帝国への~
復讐心ももちろんあったが…▼~
ソンシンという国を途絶えさせたくない。~
その一心で、草を食み、泥をすすってでも~
生き延びようと心に誓ったのだ。▼~
:[霧亜]|
なるほど…~
なんとしても命をつなぐこと。~
それがあなたの信念。▼~
命を捨てる、という武士道の言葉と~
自らの信念はどうしても相容れない…~
だから、気になっていたのね。▼~
:[サイリ]|
その通り…命よりも重いものはない。~
なによりも尊ばなくてはならないもの…▼~
:[霧亜]|
だからこそ、なのよ。~
命が大切なものであるからこそ~
あの言葉が活きるの。▼~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」~
そのあとに続く言葉に~
こんな一文があるの。▼~
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」とね。▼~
***A [#q82b7de9]
:[サイリ]|
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ…~
それにはどのような意味が?▼~
:[霧亜]|
そもそも~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」とは、~
死を尊ぶものではないの。▼~
己の中に秘めた覚悟のほどを~
語っているのよ。▼~
:[サイリ]|
覚悟を…語る…▼~
:[霧亜]|
ミラージュマスターとして~
戦いに臨むときはもちろんのこと…▼~
私が表現者として舞台に立つときは~
これが最後の舞台になってもいい、という~
覚悟を持って臨んでいたの。▼~
:[サイリ]|
……▼~
:[霧亜]|
これ以上ないほど真剣に、一瞬一瞬を、~
死を賭すくらいの覚悟をもって生きる。▼~
それが~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」の~
本当の意味だと思うわ。▼~
:[サイリ]|
なるほど、それならば合点がいく。▼~
ならば先ほどの~
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」と~
いう言葉も教えてほしい。▼~
:[霧亜]|
ええ。身を捨てる覚悟があってこそ~
拓ける活路もあるという意味ね。▼~
:[サイリ]|
キリア殿…貴殿の国に残る~
武士道とは素晴らしいものだな。▼~
侍の道はひとつではない。~
いろいろな道があり、覚悟の形がある。~
貴殿には、そのことを教えてもらった。▼~
:[霧亜]|
私は厳密には侍じゃなくて~
表現者としての道を~
歩んでいたんだけど…▼~
サイリが進む剣の道に~
少しでも力添えができれば光栄だわ。▼~
:[サイリ]|
侍として…いや、一人の人間として~
学ぶべきことはまだまだ多い…▼~
私はそのために~
この世界に呼ばれたのかもしれぬな…▼~
***S [#sa802e7e]
:[アサマ]|
では、それまで。~
これ以上やっても生傷が増えるだけ。~
なにごともほどほどがよろしいかと。▼~
:[サイリ]|
手合わせ、感謝いたす!▼~
:[ヒノカ]|
今日は一段と~
剣に気迫が乗っていたな!~
こちらもつい高ぶってしまった。▼~
:[アサマ]|
興奮冷めやらぬのはわかりますが~
手合わせでこんなに生傷増やして~
しょうがない方ですね。▼~
さ、ヒノカ様はこちらに。~
治療して差し上げますよ。▼~
:[ヒノカ]|
わ、わかったから引っ張るな!~
そこは怪我して…いたっ!~
アサマ、わざとやってないか!?▼~
:[霧亜]|
……▼~
…先ほどのヒノカ王女との~
手合わせ、見事だったわ。▼~
まっすぐで力強く、一切の迷いがない。~
見ていて気持ちがいい剣だった。▼~
:[サイリ]|
キリア殿…~
貴殿のおかげだ。▼~
私の中に芽吹いた新たなる武士道が~
力を貸してくれたのだと思う。▼~
貴殿の国から侍は~
いなくなったと聞かされたが~
私はそうは思わぬ。▼~
私はキリア殿にも侍の魂が~
息づいているのを感じ取ったのだ。▼~
:[霧亜]|
舞台の上でも、戦場でも~
私の覚悟は変わらない。▼~
黒乃霧亜として…~
私は瞬間瞬間を全力で生きる。~
それだけよ。▼~
:[サイリ]|
その覚悟…まさに侍!~
キリア殿、これからもともに歩み~
精進していこうではないか。▼~
**慈愛の女王 エメリナ [#d1d56057]
***C [#n8caa43b]
:[エメリナ]|
王族でありながら~
自らも戦場に立たれる…~
シャロン王女は勇敢なのですね。▼~
:[シャロン]|
そうでしょうかっ? そうですよねっ?~
いやー、わたしって~
生まれついての戦う王女なんですっ!▼~
…と、いいたいところですが~
王族でありながら戦場に立たれる~
英雄のみなさんも多いんです。▼~
みなさん、責任感が強いんですね。~
わたしなんてまだまだです!▼~
:[エメリナ]|
ふふ…~
シャロン王女は楽しい方ですね。~
まるで妹のリズを見ているよう…▼~
ですが、私はクロムと違って~
戦うことはあまり得意ではありません。▼~
私は自分のできることで~
アスク王国に助力したいと考えています。▼~
:[シャロン]|
ありがとうございます…~
そのお心遣いだけで~
わたしもやる気が出てきますよ!▼~
あっ! そういえば城下町で~
焼け出された人たちのために~
炊き出しをやっているんです。▼~
:[エメリナ]|
炊き出し…ですか。~
それでしたら私でも力添えできそうです。▼~
:[サナキ]|
なるほど、話は聞いたぞ。~
ならば!~
我らも力を貸してやろう。▼~
:[エメリナ]|
あなた方は…?▼~
:[ミコト]|
はじめまして。~
私は白夜王国を治めるミコトと申します。▼~
:[カミラ]|
私は暗夜王のカミラ。~
ふふ、お会いできて光栄だわ。▼~
:[ミカヤ]|
デイン女王のミカヤです。~
この出会いは…約束されたもの。~
よろしくお願いします。▼~
:[サナキ]|
そしてわたしこそが~
ベグニオン帝国皇帝~
サナキである!▼~
:[エメリナ]|
まあ、みなさま方は全員~
王族の身分に~
あられるのですね。▼~
:[サナキ]|
うむ! 我らは「サロン・ラ・レーヌ」なる~
互助協定を結んでおる。▼~
:[ミコト]|
この世界の私たちは一人の英雄。▼~
慣れないこともあるでしょうが~
同じ立場だった者同士…~
ともに手を携えていきましょう。▼~
:[カミラ]|
その理念に基づいて作られたのが~
このサロン・ラ・レーヌ。~
「女王たちの社交場」という意味ね。▼~
:[ミカヤ]|
私たちにも炊き出しを~
手伝わせてください。▼~
下町の隅で空腹を抱える不安…~
私にも覚えがあります。▼~
戦うだけではなく~
別の形で彼らの支えになれれば…▼~
:[エメリナ]|
よろしいのですか?~
みなさまの申し出…~
ありがたく受けさせていただきます。▼~
:[カミラ]|
じゃあ決まりね、聖王エメリナ。~
私たちは貴方を歓迎するわ。▼~
***B [#yf9c6a3c]
:[エメリナ]|
サロン・ラ・レーヌの皆様を見ても~
思うのですが…▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
皇帝や国王、女王や王子といった~
高貴な身分の英雄が多いのですね。▼~
:[カミラ]|
そうねぇ…~
石を投げれば王族に当たる。~
それくらいいるかもしれないわね。▼~
:[シャロン]|
あれ? どこからか~
いい匂いがしてきましたっ!▼~
:[ミコト]|
炊き出しの料理…~
これでいかがでしょう。~
白夜王国に伝わるスープです。▼~
:[シャロン]|
味見してもいいですか?~
はふ、はふ…んんっ!▼~
美味しい、これすごく美味しいですよっ!▼~
:[エメリナ]|
たしかに素晴らしい味ですね。~
まろやかなのに深みがあって~
はじめてなのに、なんだか懐かしい…▼~
:[ミコト]|
これは大豆とお米をもとにしていて、~
白夜の民の食卓には欠かせないものです。▼~
:[シャロン]|
そういえばアンナ隊長が~
大豆を集めてましたね…▼~
:[ミコト]|
はい。アンナ隊長にも~
協力していただきました。▼~
:[エメリナ]|
味の素晴らしさだけではありません。~
深い愛情を感じます。~
これなら、きっと皆も喜んでくれますね。▼~
:[サナキ]|
む、これは負けておられぬ。~
わたしもシグルーンとタニスに~
話をしておかねば。▼~
ベグニオン帝国の威信にかけて~
素晴らしい食材を用意してみせよう!▼~
:[シャロン]|
よーしっ! この勢いで~
お腹を空かせているみなさんに~
いっぱい食べさせてあげましょう!▼~
***A [#cc4f8f67]
:[エメリナ]|
慌てずに並んでくださいね。~
まだまだありますから。▼~
:[ミコト]|
熱いのでヤケドしないように~
注意して食べるのですよ。▼~
:[カミラ]|
それにしても、すごい行列ね…~
日を追うごとに炊き出しに並ぶ列が~
長くなっていく気がするわ。▼~
:[シャロン]|
味だけじゃなく、異界の女王たちが~
炊き出しをしていると町で話題になって~
それが人出を生んでいるようですね。▼~
:[サザ]|
…追加の材料を持ってきた。~
ここに置いておく。▼~
:[ミカヤ]|
ありがとう、サザ。助かるわ。▼~
:[サナキ]|
神使親衛隊からもじゃんじゃん~
食材が運ばれてきておるぞ。▼~
材料のことは気にせず~
どんどん作るがよい!▼~
:[シャロン]|
それにしてもここまで忙しいと~
猫の手も借りたくなりますね。▼~
あっ! 見たことある人が~
並んでいると思ったら…▼~
リンカさんにイレースさん~
それに、エルフィさんじゃないですか!▼~
:[リンカ]|
い、いや、これはその…▼~
:[イレース]|
美味しそうな匂いに誘われて~
いつの間にか列に並んでいました…▼~
:[エルフィ]|
たくさん食べれば、もっと戦える。~
これもアスク王国を思ってこそ…▼~
:[シャロン]|
お城であれだけ食べてるのに~
まだ足りないんですか…▼~
:[エメリナ]|
ふふ、いいのですよ。~
この炊き出しはアスク王国に生きる~
みんなのためのものですから。▼~
美味しそうに食べてくれる~
人たちの顔を見ていると~
こちらも幸せな気持ちになります。▼~
:[エルフィ]|
ありがたくいただきます。▼~
:[イレース]|
食べ終わったら…~
私たちも手伝います。▼~
:[リンカ]|
ああ。食べた分は~
働いて返さないとな。▼~
:[シャロン]|
食べることは決定事項なんですね…▼~
:[カミラ]|
あら…?~
なんだか向こうが騒がしいわね。~
誰かしら…▼~
:[アンナ]|
ちょ、ちょっとみんな!~
大変、大変なのよーっ!▼~
:[エメリナ]|
あれはアンナ隊長?~
いたく血相を変えられて…~
なにかあったのでしょうか?▼~
***S [#j3658683]
:[シャロン]|
えーっと…~
アンナ隊長の話をまとめると…▼~
ヴァイス・ブレイヴの軍資金が~
炊き出しのせいで目減りしている…~
そういうことですか?▼~
:[アンナ]|
そう! 予想以上の人たちが~
炊き出しに集まっているうえに~
食材の値段がやたら高いのよ!▼~
見て、城に届いたこの伝票を!▼~
:[サナキ]|
むっ…!~
これはシグルーンたちが~
集めた食材じゃな…▼~
たしかに神使親衛隊には~
素晴らしい食材を用意せよ、と~
言った覚えが…▼~
:[ミカヤ]|
これはちょっと…~
高級すぎるかもしれませんね…▼~
:[アンナ]|
まあ、食材の値段を抑えるなら~
なんとか続けていくことはできるわね。▼~
というか、炊き出しに集まる~
みんなの顔を見ていると…~
とても中止にはできないわ。▼~
:[エメリナ]|
はい。辛い日々の中にあっても~
みなさまは私たちに感謝の言葉を~
贈ってくれました。▼~
今後も女王という立場ではなく~
一人の英雄…いえ、人間として~
みなさまを支えていければと思います。▼~
:[カミラ]|
そうね…国は民あってこそ。~
彼らの支えになるのも~
未来を作るために大切なこと。▼~
:[サナキ]|
うむ。戦場での活躍以外でも~
アスクの民を助けていきたいものじゃ。▼~
:[ミカヤ]|
それこそ…サロン・ラ・レーヌが~
目指すべき明日かもしれませんね。▼~
:[エメリナ]|
ひとつでも多くの笑顔に出会うため~
今後も努力いたしましょう。▼~
世界も、身分も、立場も越えて~
人はわかり合っていけると~
信じていますから…▼~
**ペレジアの武臣 ムスタファー [#cd13c137]
***C [#q654ebb4]
:[ユルグ]|
…それから、~
この廊下をまっすぐいくと~
武器がたくさん入った倉庫ね。▼~
広いお城だけど~
すぐ慣れるから平気。~
わたしもそうだったし!▼~
:[ムスタファー]|
ユルグ王女、~
案内…感謝する。▼~
利発で聡明。貴殿は幼くとも~
立派な英雄なのだな。▼~
:[ユルグ]|
ほめてくれるの?~
えへへ、うれしいな!▼~
わたしの国ニフルはアスク王国…~
ヴァイス・ブレイヴのみんなに~
助けてもらったの。▼~
だから今度は、わたしたちが~
アスク王国を助ける番なんだ~。▼~
:[ムスタファー]|
ユルグ王女やフィヨルム王女が~
アスク王国に手を貸しているのは~
そういう理由があったのだな。▼~
:[ユルグ]|
あっ! あれはクロム王子…~
こんにちはー!▼~
:[クロム]|
……▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[ユルグ]|
あ、あれ…?~
クロム王子、行っちゃった…▼~
なんだろう?~
こっちを怖い顔で見てたような…▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
おそらく…私が原因だろう。▼~
クロム王子が私に~
良い感情を抱いていないのも~
無理はない…▼~
:[ユルグ]|
あ、あの、ムスタファーさん。~
聞いても…いい?~
むかし、なにかあったの?▼~
***B [#sf1d67ac]
:[ムスタファー]|
私が仕えていたペレジアは~
土地は豊かとはいえず…~
そのほとんどが砂漠に覆われていた。▼~
:[ユルグ]|
砂漠の国…~
一年中雪におおわれてる~
ニフルとは正反対だね。▼~
:[ムスタファー]|
国を治めていたのはギャンレル王。▼~
彼はもともと貧しい環境で育ち、~
努力を重ねて~
王にまで昇り詰めたという。▼~
そして、生まれ育った環境ゆえか~
ギャンレル王は人並外れた野心を持ち、~
イーリス聖王国と戦争を起こした。▼~
:[ユルグ]|
イーリス聖王国…~
クロム王子やリズちゃんの国…だよね。▼~
:[ムスタファー]|
そして…クロム王子の姉上、~
聖王エメリナは~
その戦争の犠牲となった…▼~
:[ユルグ]|
そ、そんなあ…▼~
:[ムスタファー]|
私は将として、ギャンレル王を諫め~
思いとどまらせるべきだった。▼~
だが、私にはそれができなかった…。~
家族を想ってのこともあったが~
私自身に…覚悟がなかったのだ。▼~
:[ユルグ]|
あ、あの…わたしは~
むずかしいことはよくわからないけど…▼~
それはムスタファーさんの~
責任だけじゃないと思うよ。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[ユルグ]|
戦争は…たくさんのひとの~
想いをまきこんで…~
かなしみを生み出しちゃう…▼~
それは、誰かひとりの力では~
止められないと思うの。▼~
みんなの力をあわせないと…~
かなしみは止められないと思うから。▼~
:[ムスタファー]|
ユルグ王女…貴殿は優しいな。▼~
しかし、私がクロム王子に…~
イーリスの民に与えた悲しみは~
いかに深く重かったことか…▼~
***A [#mdf10ec0]
:[ユルグ]|
えーと、こっちの廊下をまっすぐいくと~
南の塔にいっちゃうんだよね。▼~
このお城、広いから…~
気をぬいたらわたしも迷子になっちゃう。~
気をつけないと…!▼~
あれ…? あれは…~
クロム王子とムスタファーさん?▼~
:[クロム]|
……▼~
:[ムスタファー]|
クロム王子…▼~
:[クロム]|
……▼~
:[ユルグ]|
ちょ、ちょっと待って~!~
けんかはやめて、~
仲良くしよう、ね、ね?▼~
:[クロム]|
君は…ユルグ王女…▼~
:[ユルグ]|
フィヨルム姉様も言ってたもん!~
このお城に集まった英雄は~
みんな仲間だって…!▼~
むかしは敵同士だった英雄も~
アスクの平和のために~
力をあわせて戦ってるって…!▼~
:[ムスタファー]|
よいのだ、ユルグ王女。~
私はここで…クロム王子に~
討たれても仕方がない。▼~
それほどの過ちを…~
犯してしまったのだ。▼~
:[ユルグ]|
ムスタファーさん…▼~
:[クロム]|
ムスタファー将軍…~
俺とあなたが刃を交えた~
最後の戦いを覚えているか?~
:[ムスタファー]|
ああ、しかと覚えている。~
あの戦いはすべて…~
私の胸に刻まれ、残っている…▼~
:[クロム]|
……▼~
ムスタファー将軍…~
すまなかった。▼~
:[ムスタファー]|
……!? クロム王子…?▼~
:[ユルグ]|
え? ど、どうして~
クロム王子のほうが…~
あやまるの…?▼~
***S [#q3d70ebd]
:[ムスタファー(姿無し)]|
イーリス軍に勧告する。~
降参するつもりはないか?▼~
エメリナの遺志は~
戦いを望むものではあるまい。▼~
:[クロム(姿無し)]|
……!~
貴様らが……姉さんの言葉を語るな!▼~
:[クロム]|
俺は…ずっとあなたに~
ムスタファー将軍に~
謝りたいと思っていた。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[クロム]|
あなたの中にも平和の種があった。~
姉さんの言葉は、多くのペレジア兵~
そしてあなたにも届いていたはずなのに。▼~
俺は姉さんを失ったことに激昂し~
怒りに任せ…剣を振るった。▼~
:[ユルグ]|
クロム王子…▼~
:[クロム]|
戦いが終わって~
生き残ったペレジア兵は~
あなたの死を悼んでいた。▼~
あなたは戦いを放棄するペレジア兵に~
逃げてもいいと許しを与えたと聞いた。▼~
だが…ほとんどの~
ペレジア兵は逃げることなく…~
あなたと運命をともにした。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[クロム]|
彼らを救えなかったのは~
俺の責任でもある。▼~
戦うこと以外に選択肢を~
持ち得なかった俺の未熟さが…~
彼らの命を奪った。▼~
:[ムスタファー]|
クロム王子~
あなたに一切の責任はない。▼~
私が言うのも憚られるが~
あのときのあなたの怒りと悲しみ…~
察するにあまりある。▼~
あなたに罪はない。~
しかし、私は贖いきれない罪を犯し~
多くの悲しみを広げてしまった。▼~
:[クロム]|
ムスタファー将軍…▼~
:[ムスタファー]|
過去は変えられぬ。~
奪われた命も帰ってはこない。▼~
だが…未来を変えることは~
できるかもしれない。▼~
同じような悲劇を~
アスク王国で起こしてはならない。▼~
そのために私は~
ここに呼ばれたのかもしれぬな…▼~
:[クロム]|
未来は…悲劇の運命は変えられる。~
俺は仲間と戦うことで~
そのことを学んだ。▼~
ムスタファー将軍…~
かつて、俺とあなたの絆は~
あの地で絶たれた。▼~
だが、この世界では~
変えられるはずだ。▼~
:[ユルグ]|
クロム王子、ムスタファーさん!~
よかった~、仲直りだね。▼~
:[ムスタファー]|
心配かけたな、ユルグ王女。▼~
クロム王子…これから先~
我らが歩む未来はひとつ。▼~
二度と悲劇を起こさぬために~
未来の礎となった者に報いるためにも~
我が命、ここで使わせてもらおう…▼~
**秘密多き行商人 アンナ [#nbe18f6c]
***C [#v7086357]
:[フィヨルム]|
アンナさん、おめでとうございます。~
イーリス聖王国アンナ商会・アスク支店~
ついにオープンですね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
フィヨルム王女!~
店舗の確保や開店準備などなど~
手伝ってくれてありがとね。▼~
:[フィヨルム]|
このくらいならお安い御用です。~
お役に立てて、なによりです。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
でも、ここからが本番ね。~
店を構えたからといって~
安心はできないわ!▼~
なにより、アスク王国では~
ヴァイス・ブレイヴのアンナ隊長の~
勢力が強いしね。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね。~
アンナ隊長は戦いの合間を縫って~
手広く商売されていますものね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうなのよ!~
だからこそ、ここはひとつ~
新しい商売で勝負をかけたいの!▼~
:[フィヨルム]|
新しい商売…ですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
大丈夫。すでにプランは練ってあるわ!~
新しい商売のヒントは…~
異界から来た英雄にあったのよ!▼~
ズバリ!~
樹やつばさたちの世界で大流行の新商売!~
通信販売よ!▼~
:[フィヨルム]|
ツウシンハンバイ…?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
通信販売っていうのはね、~
離れた場所にいても~
欲しい商品を注文できる画期的商法なの!▼~
お客はカタログを見て手紙で~
お店に欲しい商品を伝えて~
配達してもらう、みたいな感じよ。▼~
…って話をつばさたちに~
教えてもらったんだけど。▼~
どう? 新しいでしょ、通信販売。~
もうカタログも刷ってあるわよ!▼~
:[フィヨルム]|
穀物の種や農薬~
保存食に衣類、果ては武器まで…~
いろいろな商品を扱うんですね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
このカタログを近隣の町や村に配って~
手紙で注文を受け付ける。しかるのちに~
お客様に配達する…というわけ。▼~
お金のやりとりは~
商品と引き換えにすれば~
大丈夫だと思うわ。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…それなら~
どこにいてもアスク支店で~
買い物ができるというわけですね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
通信販売をはじめるにあたり~
強力なビジネスパートナーにも~
声をかけているわ。どうぞ!▼~
:[ネサラ]|
ああ、儲け話なら~
ぜひ嚙ませてもらいたいね。▼~
:[フィヨルム]|
ネサラ王!~
お二人が組まれるんですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ええ。この商売を成立させるには~
ネサラ王の協力が必要不可欠なの。▼~
フフフ…見てなさい。~
イーリス聖王国アンナ商会・アスク支店~
きっと大きくしてみせるわよ!▼~
***B [#p271e196]
:[アンナ(覚醒)]|
ただいまより第一回…~
通信販売戦略会議を行います!▼~
:[フィヨルム]|
どうして私もメンバーに~
入っているのでしょう…?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
私たちが手がけようとする通信販売。~
成功のカギはいかに迅速に~
お客様に配達を行えるか…ね。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね…注文しても~
なかなか商品が届かないようだと~
お客様も困ってしまいます。▼~
:[ネサラ]|
そこでだ。俺たちは陸路ではなく~
空路での迅速な配達を実現する。~
これを見てくれ。▼~
:[フィヨルム]|
これは…アスク王国にいる~
ペガサスナイトやドラゴンナイトの~
みなさんのリスト…ですか?▼~
:[ネサラ]|
戦いの合間を縫って~
商品の配達に協力してくれる連中に~
話をつけておいた。▼~
運び屋の竜騎士に、~
傭兵天馬騎士団、それに…▼~
:[フィヨルム]|
す、すごいですね。~
そんなにたくさんの協力者を…▼~
:[ネサラ]|
もちろん、俺も荷物を運ぶぜ。~
この翼は飾りじゃねえからな。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
どう!? この布陣があれば~
通信販売を軌道に乗せることも~
夢じゃないでしょ!▼~
:[フィヨルム]|
最初は難しそうだとは思いましたけど~
これならいけそうな気がしますね…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
フフフ…あとは実際に動くのみ!~
近隣の町や村に~
カタログを配りまくるわよー!▼~
***A [#k689e58b]
:[アンナ]|
うーん、おかしいわね…~
あの人たち、なにか悪いことを~
やってるんじゃないでしょうね…▼~
:[アルフォンス]|
何か、気になることでも?▼~
:[アンナ]|
イーリス聖王国のアンナと~
さっきすれ違ったんだけど~
妙に羽振りがよかったのよ。▼~
新しく開店した店で~
なにかやってるようだけど~
なーんか怪しいのよねぇ。▼~
~
(暗転)
:[アンナ(覚醒)]|
いやー、まさかこんなに~
うまくいくとは思わなかったわ!▼~
:[ネサラ]|
ああ、予想以上だな。~
配達員たちもよくやってくれている。▼~
こいつはベオクの船を襲って~
海賊をやるよりずっと分がいい。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
このままいけば~
さらに支店を増やせるわね…▼~
いやいや、アスク王国中に~
一大販売網を築くことも~
夢じゃないかも…!▼~
:[フィヨルム]|
アンナさん、ネサラ王!~
た、大変ですっ! 大変なんですっ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
どうしたの、フィヨルム王女。~
そんなに血相を変えて…~
なにかトラブルでもあったの?▼~
:[フィヨルム]|
そ、それがですね。~
通信販売の注文が殺到して…▼~
:[ネサラ]|
それのなにが大変なんだ?▼~
:[フィヨルム]|
で、ですが、その…~
注文書が集まりすぎて~
お店に入りきらないんです!▼~
今もどんどん増え続けて…~
このままでは注文書の山で~
お店が潰されてしまいます!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
な、なによそれーっ!?▼~
***S [#lbbb2466]
:[アンナ]|
ここがイーリス聖王国の~
アンナが開いたという店ね。▼~
あ、あら…? ずいぶんと静かね。~
通信販売とかで儲かってるはずじゃ…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
いらっしゃいませー。~
なんだ、アンナ隊長か…▼~
:[アンナ]|
ど、どうしたのよ、元気ないじゃない。~
先日、城ですれ違ったときは~
羽振りが良さそうだったのに…▼~
そもそも、通信販売はどうなったの?~
大忙しだって聞いてたけど。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
はぁ…うまくいくと思ったのになぁ。~
その通信販売なんだけど~
注文が殺到しちゃってね…▼~
確保していた配達員だけじゃ~
さばききれなくなっちゃったのよ…▼~
:[アンナ]|
そ、それは見積もりが甘かったというか~
反響が予想以上だったってわけね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
それだけじゃないわ…▼~
注文書の宛先が漠然としすぎていて~
お客様がどこに住んでいるか~
わからないなんてことはザラで…▼~
それでも頑張って~
注文をさばこうとしたけど…▼~
あまりの激務に、私もネサラ王も~
寝込んじゃったりとか…~
手伝ってくれたフィヨルム王女もね。▼~
:[アンナ]|
ああ…サボっているのかと思ってたけど~
訓練のときに姿の見かけなかったのは~
そういうわけだったのね…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
きっと成功するって思ったし~
始めてみて手応えはあったのに…~
もうっ、悔しいなあ!▼~
:[アンナ]|
アイデア自体は悪くないと思うわ。~
でも、うまくいくには~
かなりの人手がいりそうね。▼~
それこそ、ヴァイス・ブレイヴの~
英雄たちが総出でやるくらいじゃないと…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうか…うん、そうよね!~
つまり、戦いを終わらせて~
アスク王国を平和にすればいいのよ!▼~
:[アンナ]|
…えっと?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
戦いが終われば、みんな心置きなく~
私の通信販売を手伝えるでしょ!▼~
そうと決まったら早いところ~
アスク王国を平和にしましょ。~
本格的な商売はそれからね!▼~
*コメント [#i776b3ef]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*蘇る信念 [#y932b979]
#contents
**蘇る信念 [#u900d718]
***オープニング [#l66c05d1]
:[サイリ]|
なるほど…~
アスク王国のただならぬ実情~
しかと理解した。▼~
:[エメリナ]|
苦境にあえぐ人々を~
見て見ぬふりはできません…~
微力ですが、お力添えをさせてください。▼~
:[アンナ]|
英雄として呼ばれちゃったからには~
仕方がないわ。ここは損得勘定抜きで~
協力させてもらうわよ。▼~
それに、歴戦の勇士と名高い~
ムスタファー将軍もいることだし~
大幅な戦力増強につながるんじゃない?▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[アルフォンス]|
ムスタファー将軍?~
なにか…気になることでも?▼~
:[ムスタファー]|
アルフォンス王子…▼~
やはり私には~
英雄たる…資格はない。▼~
:[アルフォンス]|
それは…~
どういう意味ですか?▼~
:[ムスタファー]|
私はペレジアのギャンレル王に~
付き従い、その結果…多くの兵士を~
死地に追いやった。▼~
平和を訴える聖王エメリナを~
助けることもできなかった。▼~
:[エメリナ]|
……▼~
:[ムスタファー]|
真に国のことを、民のことを思うなら~
私はギャンレル王を諌めねばならなかった。▼~
それをできなかったのは…~
いや、わかっていながら行動に~
移せなかったのは、すべて私の過ち。▼~
私には…ここにいる英雄たちと~
共に戦う資格はない。~
許されよ、アルフォンス王子。▼~
:[アルフォンス]|
ムスタファー将軍…!▼~
:[サイリ]|
行ってしまった。~
ムスタファー将軍…▼~
:[エメリナ]|
……▼~
***C [#b6f2f899]
:[エイル]|
ムスタファー将軍…~
昨日は結局城に~
戻ってこなかったわ。▼~
:[アルフォンス]|
心配だな…捜索隊を出そうか。~
いや、無理強いしても~
問題は解決しない…▼~
:[サイリ]|
……▼~
:[エメリナ]|
ムスタファー将軍を信じましょう。▼~
私には、あの方の瞳の~
光は失われていないように~
見受けられました。▼~
一度は敵味方に分かれましたが~
ムスタファー将軍は~
間違いなく素晴らしい英雄です。▼~
きっとアスク王国のために~
力を貸してくれるはずです…▼~
:[アルフォンス]|
今はただ、待つしかないのか…▼~
:[サイリ]|
…………▼~
…武人を戦場に向かわせるのは~
己が信念に炎が灯ったときにほかならない。▼~
…そしてその炎は…~
無為に時を重ねて灯るものではない。~
武によってのみ、灯されるもの…▼~
~
(暗転)
:[アンナ]|
将軍! ムスタファー将軍!▼~
:[ムスタファー]|
貴殿はアンナ隊長…~
で、ないほうのアンナ殿か。▼~
:[アンナ]|
なにその、ややこしい覚え方?▼~
それはそうとムスタファー将軍。~
やることがないのなら~
ウチの店を手伝わない?▼~
:[ムスタファー]|
店を…手伝う?▼~
:[アンナ]|
今度、アスク王国の城下町に~
お店を出すことになったの。▼~
少ないけどちゃんとお給金も払うから!~
元将軍に店番をさせるのは忍びないけど~
人手不足で困ってるの! ねっ、お願い!▼~
:[ムスタファー]|
ふむ……~
この世界で傭兵として野たれ死ぬのが~
さだめとも思ったが…▼~
あえて戦いから離れてみるのも~
よいかも…しれんな。▼~
***B [#f5963313]
:[ヘンリー]|
ムスタファーさんの息子と僕が~
似てたらしくてさぁ。いつも~
会うたびにアメとかくれたんだよね~。▼~
:[シャロン]|
なるほどー。ムスタファー将軍は~
ちょっと顔が怖いですけど~
本当は優しい人なんですねっ!▼~
あっ、このお店ですよ。~
アンナ隊長じゃないアンナさんが~
新しく開いたお店!▼~
:[アンナ]|
ん? いらっしゃーい!~
買い物? シャロン王女。~
あれ? ヘンリーも一緒なの?▼~
:[ヘンリー]|
買い物というか~~
ムスタファーさんの様子を見に来たんだ。~
ここで働いているんだよね?▼~
:[アンナ]|
今は店の裏で薪割りを頼んでいるわ。~
顔が怖いからか、お客さんが~
びっくりするから裏方を頼んでいるの。▼~
~
(暗転)
:[ヘンリー]|
わー、本当にムスタファーさんが~
薪割りしてる~。▼~
:[ムスタファー]|
これはシャロン王女。~
そちらは…ヘンリーか。~
お前もここに来ていたのか。▼~
:[シャロン]|
あれ? ムスタファー将軍~
ふさぎ込んでいると思っていたら~
なんだか顔色がいいですね?▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
私は物心ついた頃から武器を手にし~
血なまぐさい戦場で生きてきた。▼~
しかし…戦場から距離を置いた今~
このような穏やかな生き方もあるのだなと~
ある種の安らぎすら感じている。▼~
:[サイリ]|
いや…~
ムスタファー将軍、あなたの豪斧は~
薪を割るためにあるのではない。▼~
:[シャロン]|
……! サイリ王女!?▼~
:[サイリ]|
将軍、私と手合わせ願おう。~
無論、真剣勝負で…だ。▼~
:[ムスタファー]|
断る。言ったであろう?~
私に英雄として~
武器を振るう資格はない。▼~
:[サイリ]|
過去を悔いているなら~
救えなかった部下たちを想うのなら…~
宿命から逃げずに立ち向かうべきだ。▼~
それが…~
英雄としての矜持、信念!▼~
:[シャロン]|
サ、サイリ王女、ダメですよ…~
味方同士で決闘だなんて!▼~
:[ヘンリー]|
まあまあまあ。ここは見ていようよ。~
サイリさんに斬られて死ぬようなら~
ムスタファーさんもその程度ってこと。▼~
:[サイリ]|
ムスタファー将軍!~
あなたの信念を見せてみよ!~
せやぁぁぁぁぁっ!▼~
:[ムスタファー]|
ぐっ! おおおっ!▼~
:[サイリ]|
我が渾身の一振りを正面から受けた…~
ムスタファー将軍、やはりあなたの~
居場所はここではない!▼~
:[ムスタファー]|
…私に英雄たる資格はない。~
生き恥を晒しながら~
戦場に立ち続けろと言うのか…▼~
:[サイリ]|
左様。しかし、それは恥ではない。▼~
これから先、将軍が流される血と汗…~
それらの一滴一滴すべてが~
アスク王国の未来に光をもたらすもの。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[ヘンリー]|
あれ? ムスタファーさん…~
斧を引いちゃった。▼~
:[ムスタファー]|
皆…迷惑をかけたな。~
しかし、私の中で答えは出た。▼~
:[シャロン]|
あっ! ムスタファー将軍!~
行ってしまいました…▼~
:[サイリ]|
ムスタファー将軍…~
あなたの武人としての魂を~
私は信じる…▼~
***A [#n93de8e8]
:[ムスタファー]|
聖王エメリナ…~
あなたと、イーリスの民に辛い思いを~
させてしまったこと、重ねて詫びたい。▼~
:[エメリナ]|
ムスタファー将軍…~
私は誰も恨んではいません。▼~
恨みは…再び争いを呼び~
大きな災いに繋がっていく…▼~
イーリスの民も~
それを望んではおりません。▼~
私たちは遺恨の連鎖を断ち~
この世界でより良い未来を~
作っていかなければなりません。▼~
私には、それこそが~
英雄と呼ばれる者の~
務めだと思うのです。▼~
:[ムスタファー]|
かつて…~
私もあなたの言葉に心を動かされ~
未来を夢見た人間の一人。▼~
あなたの理想を叶えるために~
この力、戦場で振るわせていただきたい。▼~
:[エメリナ]|
私こそ、よろしくお願いします。~
ムスタファー将軍の力~
頼らせていただきます。▼~
:[アルフォンス]|
聞こえたかい、シャロン。~
ムスタファー将軍の力強い言葉。▼~
:[シャロン]|
はい、安心しました!~
ムスタファー将軍~
一緒に戦ってくれるんですねっ!▼~
:[ヘンリー]|
僕は結局こうなるんだろうな~って~
予想がついてたけどね。▼~
だってムスタファーさん~
戦場で鬼のように斧を振るってる姿が~
一番輝いているんだもん。▼~
:[エイル]|
命の使い方を知る人間は強い。▼~
今まさにムスタファー将軍は~
自分の命をどう燃やすべきか…~
そのことを知ったのでしょう。▼~
:[アンナ]|
あーあ、せっかくいい働き手が~
見つかったと思ったのに。▼~
よし、アスク王国が平和になって~
イーリスに戻ることがあったら~
まら声をかけてみようかな!▼~
:[サイリ]|
……▼~
常在戦場…~
将軍にはその言葉が似つかわしい。▼~
あなたの中で燃えている武人の炎は~
未来を照らし、闇の中でも輝く篝火…▼~
アスク王国に平和が戻るその日まで~
ともに駆けましょう。▼~
:[ムスタファー]|
私は…救うべき多くの命を救えず~
英雄としてなすべきことを~
なせなかった男だ…▼~
しかし、聖王エメリナやサイリ殿、~
エクラは~
そんな私を英雄と呼んでくれた。▼~
今度こそ、今度こそ…~
私はその期待に応え~
英雄たる道を歩みたい。▼~
皆の命を活かすためにも~
私は戦い続けよう。~
この命、果てるまで…▼~
**ソンシンの剣姫 サイリ [#a52a457d]
***C [#qb2c8653]
:[セツナ]|
はい、それまで~。▼~
:[サイリ]|
手合わせ、感謝申し上げる。▼~
:[ヒノカ]|
こちらこそ。~
気迫のこもった~
実に良い打ち込みだった…!▼~
:[サイリ]|
しかし、我がソンシンに~
これほど似た国があったとは…▼~
:[ヒノカ]|
同感だ。~
ソンシンという国は~
聞けば聞くほど白夜王国にそっくりだ。▼~
:[サイリ]|
世界は広い、いや、~
異界は広い、ということか…▼~
:[ヒノカ]|
そういえば…~
白夜王国以外にも~
侍の国から来たという英雄がいたな。▼~
:[サイリ]|
本当か?~
ぜひ話を聞いてみたいものだ…!▼~
~
(暗転)
:[霧亜]|
侍…?▼~
ええ、たしかに私の国には~
そう呼ばれている人たちがいたわ。▼~
でも、今はもう…いないの。▼~
:[サイリ]|
侍がいない?~
滅ぼされたということだろうか?▼~
:[霧亜]|
滅びた…というよりも~
必要とされなくなったのよ。▼~
彼らの居場所が~
時代からなくなってしまったの。▼~
:[サイリ]|
そう…なのか…▼~
:[霧亜]|
……▼~
だけど、侍の精神は~
武士道という形で受け継がれているわ。▼~
そして、その精神を象徴する言葉に~
こういうものがあるの。~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」と。▼~
***B [#a1ef97b7]
:[サイリ]|
…武士道とは死ぬことと見つけたり…か。▼~
…しかし、死んでどうなるというのだ。~
何者にも屈せず生きて戦い続けるのが~
武士ではないのか…▼~
……▼~
:[霧亜]|
サイリ王女、あぶない!▼~
:[サイリ]|
……!? くっ!▼~
キリア殿…助かった。~
礼を言う。▼~
:[霧亜]|
訓練の最中に考えごとをするなんて~
あなたらしくないわね。▼~
:[サイリ]|
……▼~
先日、貴殿が言っていた言葉が~
頭から離れないのだ。▼~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」▼~
死に向かうことは~
本当に武士のあり方なのだろうか?▼~
:[霧亜]|
……▼~
:[サイリ]|
我が祖国ソンシンが滅ぼされても~
私は必死に生き残り、戦ってきた。▼~
祖国を滅ぼしたヴァルム帝国への~
復讐心ももちろんあったが…▼~
ソンシンという国を途絶えさせたくない。~
その一心で、草を食み、泥をすすってでも~
生き延びようと心に誓ったのだ。▼~
:[霧亜]|
なるほど…~
なんとしても命をつなぐこと。~
それがあなたの信念。▼~
命を捨てる、という武士道の言葉と~
自らの信念はどうしても相容れない…~
だから、気になっていたのね。▼~
:[サイリ]|
その通り…命よりも重いものはない。~
なによりも尊ばなくてはならないもの…▼~
:[霧亜]|
だからこそ、なのよ。~
命が大切なものであるからこそ~
あの言葉が活きるの。▼~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」~
そのあとに続く言葉に~
こんな一文があるの。▼~
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」とね。▼~
***A [#q82b7de9]
:[サイリ]|
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ…~
それにはどのような意味が?▼~
:[霧亜]|
そもそも~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」とは、~
死を尊ぶものではないの。▼~
己の中に秘めた覚悟のほどを~
語っているのよ。▼~
:[サイリ]|
覚悟を…語る…▼~
:[霧亜]|
ミラージュマスターとして~
戦いに臨むときはもちろんのこと…▼~
私が表現者として舞台に立つときは~
これが最後の舞台になってもいい、という~
覚悟を持って臨んでいたの。▼~
:[サイリ]|
……▼~
:[霧亜]|
これ以上ないほど真剣に、一瞬一瞬を、~
死を賭すくらいの覚悟をもって生きる。▼~
それが~
「武士道とは死ぬことと見つけたり」の~
本当の意味だと思うわ。▼~
:[サイリ]|
なるほど、それならば合点がいく。▼~
ならば先ほどの~
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」と~
いう言葉も教えてほしい。▼~
:[霧亜]|
ええ。身を捨てる覚悟があってこそ~
拓ける活路もあるという意味ね。▼~
:[サイリ]|
キリア殿…貴殿の国に残る~
武士道とは素晴らしいものだな。▼~
侍の道はひとつではない。~
いろいろな道があり、覚悟の形がある。~
貴殿には、そのことを教えてもらった。▼~
:[霧亜]|
私は厳密には侍じゃなくて~
表現者としての道を~
歩んでいたんだけど…▼~
サイリが進む剣の道に~
少しでも力添えができれば光栄だわ。▼~
:[サイリ]|
侍として…いや、一人の人間として~
学ぶべきことはまだまだ多い…▼~
私はそのために~
この世界に呼ばれたのかもしれぬな…▼~
***S [#sa802e7e]
:[アサマ]|
では、それまで。~
これ以上やっても生傷が増えるだけ。~
なにごともほどほどがよろしいかと。▼~
:[サイリ]|
手合わせ、感謝いたす!▼~
:[ヒノカ]|
今日は一段と~
剣に気迫が乗っていたな!~
こちらもつい高ぶってしまった。▼~
:[アサマ]|
興奮冷めやらぬのはわかりますが~
手合わせでこんなに生傷増やして~
しょうがない方ですね。▼~
さ、ヒノカ様はこちらに。~
治療して差し上げますよ。▼~
:[ヒノカ]|
わ、わかったから引っ張るな!~
そこは怪我して…いたっ!~
アサマ、わざとやってないか!?▼~
:[霧亜]|
……▼~
…先ほどのヒノカ王女との~
手合わせ、見事だったわ。▼~
まっすぐで力強く、一切の迷いがない。~
見ていて気持ちがいい剣だった。▼~
:[サイリ]|
キリア殿…~
貴殿のおかげだ。▼~
私の中に芽吹いた新たなる武士道が~
力を貸してくれたのだと思う。▼~
貴殿の国から侍は~
いなくなったと聞かされたが~
私はそうは思わぬ。▼~
私はキリア殿にも侍の魂が~
息づいているのを感じ取ったのだ。▼~
:[霧亜]|
舞台の上でも、戦場でも~
私の覚悟は変わらない。▼~
黒乃霧亜として…~
私は瞬間瞬間を全力で生きる。~
それだけよ。▼~
:[サイリ]|
その覚悟…まさに侍!~
キリア殿、これからもともに歩み~
精進していこうではないか。▼~
**慈愛の女王 エメリナ [#d1d56057]
***C [#n8caa43b]
:[エメリナ]|
王族でありながら~
自らも戦場に立たれる…~
シャロン王女は勇敢なのですね。▼~
:[シャロン]|
そうでしょうかっ? そうですよねっ?~
いやー、わたしって~
生まれついての戦う王女なんですっ!▼~
…と、いいたいところですが~
王族でありながら戦場に立たれる~
英雄のみなさんも多いんです。▼~
みなさん、責任感が強いんですね。~
わたしなんてまだまだです!▼~
:[エメリナ]|
ふふ…~
シャロン王女は楽しい方ですね。~
まるで妹のリズを見ているよう…▼~
ですが、私はクロムと違って~
戦うことはあまり得意ではありません。▼~
私は自分のできることで~
アスク王国に助力したいと考えています。▼~
:[シャロン]|
ありがとうございます…~
そのお心遣いだけで~
わたしもやる気が出てきますよ!▼~
あっ! そういえば城下町で~
焼け出された人たちのために~
炊き出しをやっているんです。▼~
:[エメリナ]|
炊き出し…ですか。~
それでしたら私でも力添えできそうです。▼~
:[サナキ]|
なるほど、話は聞いたぞ。~
ならば!~
我らも力を貸してやろう。▼~
:[エメリナ]|
あなた方は…?▼~
:[ミコト]|
はじめまして。~
私は白夜王国を治めるミコトと申します。▼~
:[カミラ]|
私は暗夜王のカミラ。~
ふふ、お会いできて光栄だわ。▼~
:[ミカヤ]|
デイン女王のミカヤです。~
この出会いは…約束されたもの。~
よろしくお願いします。▼~
:[サナキ]|
そしてわたしこそが~
ベグニオン帝国皇帝~
サナキである!▼~
:[エメリナ]|
まあ、みなさま方は全員~
王族の身分に~
あられるのですね。▼~
:[サナキ]|
うむ! 我らは「サロン・ラ・レーヌ」なる~
互助協定を結んでおる。▼~
:[ミコト]|
この世界の私たちは一人の英雄。▼~
慣れないこともあるでしょうが~
同じ立場だった者同士…~
ともに手を携えていきましょう。▼~
:[カミラ]|
その理念に基づいて作られたのが~
このサロン・ラ・レーヌ。~
「女王たちの社交場」という意味ね。▼~
:[ミカヤ]|
私たちにも炊き出しを~
手伝わせてください。▼~
下町の隅で空腹を抱える不安…~
私にも覚えがあります。▼~
戦うだけではなく~
別の形で彼らの支えになれれば…▼~
:[エメリナ]|
よろしいのですか?~
みなさまの申し出…~
ありがたく受けさせていただきます。▼~
:[カミラ]|
じゃあ決まりね、聖王エメリナ。~
私たちは貴方を歓迎するわ。▼~
***B [#yf9c6a3c]
:[エメリナ]|
サロン・ラ・レーヌの皆様を見ても~
思うのですが…▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
皇帝や国王、女王や王子といった~
高貴な身分の英雄が多いのですね。▼~
:[カミラ]|
そうねぇ…~
石を投げれば王族に当たる。~
それくらいいるかもしれないわね。▼~
:[シャロン]|
あれ? どこからか~
いい匂いがしてきましたっ!▼~
:[ミコト]|
炊き出しの料理…~
これでいかがでしょう。~
白夜王国に伝わるスープです。▼~
:[シャロン]|
味見してもいいですか?~
はふ、はふ…んんっ!▼~
美味しい、これすごく美味しいですよっ!▼~
:[エメリナ]|
たしかに素晴らしい味ですね。~
まろやかなのに深みがあって~
はじめてなのに、なんだか懐かしい…▼~
:[ミコト]|
これは大豆とお米をもとにしていて、~
白夜の民の食卓には欠かせないものです。▼~
:[シャロン]|
そういえばアンナ隊長が~
大豆を集めてましたね…▼~
:[ミコト]|
はい。アンナ隊長にも~
協力していただきました。▼~
:[エメリナ]|
味の素晴らしさだけではありません。~
深い愛情を感じます。~
これなら、きっと皆も喜んでくれますね。▼~
:[サナキ]|
む、これは負けておられぬ。~
わたしもシグルーンとタニスに~
話をしておかねば。▼~
ベグニオン帝国の威信にかけて~
素晴らしい食材を用意してみせよう!▼~
:[シャロン]|
よーしっ! この勢いで~
お腹を空かせているみなさんに~
いっぱい食べさせてあげましょう!▼~
***A [#cc4f8f67]
:[エメリナ]|
慌てずに並んでくださいね。~
まだまだありますから。▼~
:[ミコト]|
熱いのでヤケドしないように~
注意して食べるのですよ。▼~
:[カミラ]|
それにしても、すごい行列ね…~
日を追うごとに炊き出しに並ぶ列が~
長くなっていく気がするわ。▼~
:[シャロン]|
味だけじゃなく、異界の女王たちが~
炊き出しをしていると町で話題になって~
それが人出を生んでいるようですね。▼~
:[サザ]|
…追加の材料を持ってきた。~
ここに置いておく。▼~
:[ミカヤ]|
ありがとう、サザ。助かるわ。▼~
:[サナキ]|
神使親衛隊からもじゃんじゃん~
食材が運ばれてきておるぞ。▼~
材料のことは気にせず~
どんどん作るがよい!▼~
:[シャロン]|
それにしてもここまで忙しいと~
猫の手も借りたくなりますね。▼~
あっ! 見たことある人が~
並んでいると思ったら…▼~
リンカさんにイレースさん~
それに、エルフィさんじゃないですか!▼~
:[リンカ]|
い、いや、これはその…▼~
:[イレース]|
美味しそうな匂いに誘われて~
いつの間にか列に並んでいました…▼~
:[エルフィ]|
たくさん食べれば、もっと戦える。~
これもアスク王国を思ってこそ…▼~
:[シャロン]|
お城であれだけ食べてるのに~
まだ足りないんですか…▼~
:[エメリナ]|
ふふ、いいのですよ。~
この炊き出しはアスク王国に生きる~
みんなのためのものですから。▼~
美味しそうに食べてくれる~
人たちの顔を見ていると~
こちらも幸せな気持ちになります。▼~
:[エルフィ]|
ありがたくいただきます。▼~
:[イレース]|
食べ終わったら…~
私たちも手伝います。▼~
:[リンカ]|
ああ。食べた分は~
働いて返さないとな。▼~
:[シャロン]|
食べることは決定事項なんですね…▼~
:[カミラ]|
あら…?~
なんだか向こうが騒がしいわね。~
誰かしら…▼~
:[アンナ]|
ちょ、ちょっとみんな!~
大変、大変なのよーっ!▼~
:[エメリナ]|
あれはアンナ隊長?~
いたく血相を変えられて…~
なにかあったのでしょうか?▼~
***S [#j3658683]
:[シャロン]|
えーっと…~
アンナ隊長の話をまとめると…▼~
ヴァイス・ブレイヴの軍資金が~
炊き出しのせいで目減りしている…~
そういうことですか?▼~
:[アンナ]|
そう! 予想以上の人たちが~
炊き出しに集まっているうえに~
食材の値段がやたら高いのよ!▼~
見て、城に届いたこの伝票を!▼~
:[サナキ]|
むっ…!~
これはシグルーンたちが~
集めた食材じゃな…▼~
たしかに神使親衛隊には~
素晴らしい食材を用意せよ、と~
言った覚えが…▼~
:[ミカヤ]|
これはちょっと…~
高級すぎるかもしれませんね…▼~
:[アンナ]|
まあ、食材の値段を抑えるなら~
なんとか続けていくことはできるわね。▼~
というか、炊き出しに集まる~
みんなの顔を見ていると…~
とても中止にはできないわ。▼~
:[エメリナ]|
はい。辛い日々の中にあっても~
みなさまは私たちに感謝の言葉を~
贈ってくれました。▼~
今後も女王という立場ではなく~
一人の英雄…いえ、人間として~
みなさまを支えていければと思います。▼~
:[カミラ]|
そうね…国は民あってこそ。~
彼らの支えになるのも~
未来を作るために大切なこと。▼~
:[サナキ]|
うむ。戦場での活躍以外でも~
アスクの民を助けていきたいものじゃ。▼~
:[ミカヤ]|
それこそ…サロン・ラ・レーヌが~
目指すべき明日かもしれませんね。▼~
:[エメリナ]|
ひとつでも多くの笑顔に出会うため~
今後も努力いたしましょう。▼~
世界も、身分も、立場も越えて~
人はわかり合っていけると~
信じていますから…▼~
**ペレジアの武臣 ムスタファー [#cd13c137]
***C [#q654ebb4]
:[ユルグ]|
…それから、~
この廊下をまっすぐいくと~
武器がたくさん入った倉庫ね。▼~
広いお城だけど~
すぐ慣れるから平気。~
わたしもそうだったし!▼~
:[ムスタファー]|
ユルグ王女、~
案内…感謝する。▼~
利発で聡明。貴殿は幼くとも~
立派な英雄なのだな。▼~
:[ユルグ]|
ほめてくれるの?~
えへへ、うれしいな!▼~
わたしの国ニフルはアスク王国…~
ヴァイス・ブレイヴのみんなに~
助けてもらったの。▼~
だから今度は、わたしたちが~
アスク王国を助ける番なんだ~。▼~
:[ムスタファー]|
ユルグ王女やフィヨルム王女が~
アスク王国に手を貸しているのは~
そういう理由があったのだな。▼~
:[ユルグ]|
あっ! あれはクロム王子…~
こんにちはー!▼~
:[クロム]|
……▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[ユルグ]|
あ、あれ…?~
クロム王子、行っちゃった…▼~
なんだろう?~
こっちを怖い顔で見てたような…▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
おそらく…私が原因だろう。▼~
クロム王子が私に~
良い感情を抱いていないのも~
無理はない…▼~
:[ユルグ]|
あ、あの、ムスタファーさん。~
聞いても…いい?~
むかし、なにかあったの?▼~
***B [#sf1d67ac]
:[ムスタファー]|
私が仕えていたペレジアは~
土地は豊かとはいえず…~
そのほとんどが砂漠に覆われていた。▼~
:[ユルグ]|
砂漠の国…~
一年中雪におおわれてる~
ニフルとは正反対だね。▼~
:[ムスタファー]|
国を治めていたのはギャンレル王。▼~
彼はもともと貧しい環境で育ち、~
努力を重ねて~
王にまで昇り詰めたという。▼~
そして、生まれ育った環境ゆえか~
ギャンレル王は人並外れた野心を持ち、~
イーリス聖王国と戦争を起こした。▼~
:[ユルグ]|
イーリス聖王国…~
クロム王子やリズちゃんの国…だよね。▼~
:[ムスタファー]|
そして…クロム王子の姉上、~
聖王エメリナは~
その戦争の犠牲となった…▼~
:[ユルグ]|
そ、そんなあ…▼~
:[ムスタファー]|
私は将として、ギャンレル王を諫め~
思いとどまらせるべきだった。▼~
だが、私にはそれができなかった…。~
家族を想ってのこともあったが~
私自身に…覚悟がなかったのだ。▼~
:[ユルグ]|
あ、あの…わたしは~
むずかしいことはよくわからないけど…▼~
それはムスタファーさんの~
責任だけじゃないと思うよ。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[ユルグ]|
戦争は…たくさんのひとの~
想いをまきこんで…~
かなしみを生み出しちゃう…▼~
それは、誰かひとりの力では~
止められないと思うの。▼~
みんなの力をあわせないと…~
かなしみは止められないと思うから。▼~
:[ムスタファー]|
ユルグ王女…貴殿は優しいな。▼~
しかし、私がクロム王子に…~
イーリスの民に与えた悲しみは~
いかに深く重かったことか…▼~
***A [#mdf10ec0]
:[ユルグ]|
えーと、こっちの廊下をまっすぐいくと~
南の塔にいっちゃうんだよね。▼~
このお城、広いから…~
気をぬいたらわたしも迷子になっちゃう。~
気をつけないと…!▼~
あれ…? あれは…~
クロム王子とムスタファーさん?▼~
:[クロム]|
……▼~
:[ムスタファー]|
クロム王子…▼~
:[クロム]|
……▼~
:[ユルグ]|
ちょ、ちょっと待って~!~
けんかはやめて、~
仲良くしよう、ね、ね?▼~
:[クロム]|
君は…ユルグ王女…▼~
:[ユルグ]|
フィヨルム姉様も言ってたもん!~
このお城に集まった英雄は~
みんな仲間だって…!▼~
むかしは敵同士だった英雄も~
アスクの平和のために~
力をあわせて戦ってるって…!▼~
:[ムスタファー]|
よいのだ、ユルグ王女。~
私はここで…クロム王子に~
討たれても仕方がない。▼~
それほどの過ちを…~
犯してしまったのだ。▼~
:[ユルグ]|
ムスタファーさん…▼~
:[クロム]|
ムスタファー将軍…~
俺とあなたが刃を交えた~
最後の戦いを覚えているか?~
:[ムスタファー]|
ああ、しかと覚えている。~
あの戦いはすべて…~
私の胸に刻まれ、残っている…▼~
:[クロム]|
……▼~
ムスタファー将軍…~
すまなかった。▼~
:[ムスタファー]|
……!? クロム王子…?▼~
:[ユルグ]|
え? ど、どうして~
クロム王子のほうが…~
あやまるの…?▼~
***S [#q3d70ebd]
:[ムスタファー(姿無し)]|
イーリス軍に勧告する。~
降参するつもりはないか?▼~
エメリナの遺志は~
戦いを望むものではあるまい。▼~
:[クロム(姿無し)]|
……!~
貴様らが……姉さんの言葉を語るな!▼~
:[クロム]|
俺は…ずっとあなたに~
ムスタファー将軍に~
謝りたいと思っていた。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[クロム]|
あなたの中にも平和の種があった。~
姉さんの言葉は、多くのペレジア兵~
そしてあなたにも届いていたはずなのに。▼~
俺は姉さんを失ったことに激昂し~
怒りに任せ…剣を振るった。▼~
:[ユルグ]|
クロム王子…▼~
:[クロム]|
戦いが終わって~
生き残ったペレジア兵は~
あなたの死を悼んでいた。▼~
あなたは戦いを放棄するペレジア兵に~
逃げてもいいと許しを与えたと聞いた。▼~
だが…ほとんどの~
ペレジア兵は逃げることなく…~
あなたと運命をともにした。▼~
:[ムスタファー]|
……▼~
:[クロム]|
彼らを救えなかったのは~
俺の責任でもある。▼~
戦うこと以外に選択肢を~
持ち得なかった俺の未熟さが…~
彼らの命を奪った。▼~
:[ムスタファー]|
クロム王子~
あなたに一切の責任はない。▼~
私が言うのも憚られるが~
あのときのあなたの怒りと悲しみ…~
察するにあまりある。▼~
あなたに罪はない。~
しかし、私は贖いきれない罪を犯し~
多くの悲しみを広げてしまった。▼~
:[クロム]|
ムスタファー将軍…▼~
:[ムスタファー]|
過去は変えられぬ。~
奪われた命も帰ってはこない。▼~
だが…未来を変えることは~
できるかもしれない。▼~
同じような悲劇を~
アスク王国で起こしてはならない。▼~
そのために私は~
ここに呼ばれたのかもしれぬな…▼~
:[クロム]|
未来は…悲劇の運命は変えられる。~
俺は仲間と戦うことで~
そのことを学んだ。▼~
ムスタファー将軍…~
かつて、俺とあなたの絆は~
あの地で絶たれた。▼~
だが、この世界では~
変えられるはずだ。▼~
:[ユルグ]|
クロム王子、ムスタファーさん!~
よかった~、仲直りだね。▼~
:[ムスタファー]|
心配かけたな、ユルグ王女。▼~
クロム王子…これから先~
我らが歩む未来はひとつ。▼~
二度と悲劇を起こさぬために~
未来の礎となった者に報いるためにも~
我が命、ここで使わせてもらおう…▼~
**秘密多き行商人 アンナ [#nbe18f6c]
***C [#v7086357]
:[フィヨルム]|
アンナさん、おめでとうございます。~
イーリス聖王国アンナ商会・アスク支店~
ついにオープンですね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
フィヨルム王女!~
店舗の確保や開店準備などなど~
手伝ってくれてありがとね。▼~
:[フィヨルム]|
このくらいならお安い御用です。~
お役に立てて、なによりです。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
でも、ここからが本番ね。~
店を構えたからといって~
安心はできないわ!▼~
なにより、アスク王国では~
ヴァイス・ブレイヴのアンナ隊長の~
勢力が強いしね。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね。~
アンナ隊長は戦いの合間を縫って~
手広く商売されていますものね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうなのよ!~
だからこそ、ここはひとつ~
新しい商売で勝負をかけたいの!▼~
:[フィヨルム]|
新しい商売…ですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
大丈夫。すでにプランは練ってあるわ!~
新しい商売のヒントは…~
異界から来た英雄にあったのよ!▼~
ズバリ!~
樹やつばさたちの世界で大流行の新商売!~
通信販売よ!▼~
:[フィヨルム]|
ツウシンハンバイ…?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
通信販売っていうのはね、~
離れた場所にいても~
欲しい商品を注文できる画期的商法なの!▼~
お客はカタログを見て手紙で~
お店に欲しい商品を伝えて~
配達してもらう、みたいな感じよ。▼~
…って話をつばさたちに~
教えてもらったんだけど。▼~
どう? 新しいでしょ、通信販売。~
もうカタログも刷ってあるわよ!▼~
:[フィヨルム]|
穀物の種や農薬~
保存食に衣類、果ては武器まで…~
いろいろな商品を扱うんですね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
このカタログを近隣の町や村に配って~
手紙で注文を受け付ける。しかるのちに~
お客様に配達する…というわけ。▼~
お金のやりとりは~
商品と引き換えにすれば~
大丈夫だと思うわ。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…それなら~
どこにいてもアスク支店で~
買い物ができるというわけですね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
通信販売をはじめるにあたり~
強力なビジネスパートナーにも~
声をかけているわ。どうぞ!▼~
:[ネサラ]|
ああ、儲け話なら~
ぜひ嚙ませてもらいたいね。▼~
:[フィヨルム]|
ネサラ王!~
お二人が組まれるんですか?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
ええ。この商売を成立させるには~
ネサラ王の協力が必要不可欠なの。▼~
フフフ…見てなさい。~
イーリス聖王国アンナ商会・アスク支店~
きっと大きくしてみせるわよ!▼~
***B [#p271e196]
:[アンナ(覚醒)]|
ただいまより第一回…~
通信販売戦略会議を行います!▼~
:[フィヨルム]|
どうして私もメンバーに~
入っているのでしょう…?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
私たちが手がけようとする通信販売。~
成功のカギはいかに迅速に~
お客様に配達を行えるか…ね。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね…注文しても~
なかなか商品が届かないようだと~
お客様も困ってしまいます。▼~
:[ネサラ]|
そこでだ。俺たちは陸路ではなく~
空路での迅速な配達を実現する。~
これを見てくれ。▼~
:[フィヨルム]|
これは…アスク王国にいる~
ペガサスナイトやドラゴンナイトの~
みなさんのリスト…ですか?▼~
:[ネサラ]|
戦いの合間を縫って~
商品の配達に協力してくれる連中に~
話をつけておいた。▼~
運び屋の竜騎士に、~
傭兵天馬騎士団、それに…▼~
:[フィヨルム]|
す、すごいですね。~
そんなにたくさんの協力者を…▼~
:[ネサラ]|
もちろん、俺も荷物を運ぶぜ。~
この翼は飾りじゃねえからな。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
どう!? この布陣があれば~
通信販売を軌道に乗せることも~
夢じゃないでしょ!▼~
:[フィヨルム]|
最初は難しそうだとは思いましたけど~
これならいけそうな気がしますね…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
フフフ…あとは実際に動くのみ!~
近隣の町や村に~
カタログを配りまくるわよー!▼~
***A [#k689e58b]
:[アンナ]|
うーん、おかしいわね…~
あの人たち、なにか悪いことを~
やってるんじゃないでしょうね…▼~
:[アルフォンス]|
何か、気になることでも?▼~
:[アンナ]|
イーリス聖王国のアンナと~
さっきすれ違ったんだけど~
妙に羽振りがよかったのよ。▼~
新しく開店した店で~
なにかやってるようだけど~
なーんか怪しいのよねぇ。▼~
~
(暗転)
:[アンナ(覚醒)]|
いやー、まさかこんなに~
うまくいくとは思わなかったわ!▼~
:[ネサラ]|
ああ、予想以上だな。~
配達員たちもよくやってくれている。▼~
こいつはベオクの船を襲って~
海賊をやるよりずっと分がいい。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
このままいけば~
さらに支店を増やせるわね…▼~
いやいや、アスク王国中に~
一大販売網を築くことも~
夢じゃないかも…!▼~
:[フィヨルム]|
アンナさん、ネサラ王!~
た、大変ですっ! 大変なんですっ!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
どうしたの、フィヨルム王女。~
そんなに血相を変えて…~
なにかトラブルでもあったの?▼~
:[フィヨルム]|
そ、それがですね。~
通信販売の注文が殺到して…▼~
:[ネサラ]|
それのなにが大変なんだ?▼~
:[フィヨルム]|
で、ですが、その…~
注文書が集まりすぎて~
お店に入りきらないんです!▼~
今もどんどん増え続けて…~
このままでは注文書の山で~
お店が潰されてしまいます!▼~
:[アンナ(覚醒)]|
な、なによそれーっ!?▼~
***S [#lbbb2466]
:[アンナ]|
ここがイーリス聖王国の~
アンナが開いたという店ね。▼~
あ、あら…? ずいぶんと静かね。~
通信販売とかで儲かってるはずじゃ…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
いらっしゃいませー。~
なんだ、アンナ隊長か…▼~
:[アンナ]|
ど、どうしたのよ、元気ないじゃない。~
先日、城ですれ違ったときは~
羽振りが良さそうだったのに…▼~
そもそも、通信販売はどうなったの?~
大忙しだって聞いてたけど。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
はぁ…うまくいくと思ったのになぁ。~
その通信販売なんだけど~
注文が殺到しちゃってね…▼~
確保していた配達員だけじゃ~
さばききれなくなっちゃったのよ…▼~
:[アンナ]|
そ、それは見積もりが甘かったというか~
反響が予想以上だったってわけね。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
それだけじゃないわ…▼~
注文書の宛先が漠然としすぎていて~
お客様がどこに住んでいるか~
わからないなんてことはザラで…▼~
それでも頑張って~
注文をさばこうとしたけど…▼~
あまりの激務に、私もネサラ王も~
寝込んじゃったりとか…~
手伝ってくれたフィヨルム王女もね。▼~
:[アンナ]|
ああ…サボっているのかと思ってたけど~
訓練のときに姿の見かけなかったのは~
そういうわけだったのね…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
きっと成功するって思ったし~
始めてみて手応えはあったのに…~
もうっ、悔しいなあ!▼~
:[アンナ]|
アイデア自体は悪くないと思うわ。~
でも、うまくいくには~
かなりの人手がいりそうね。▼~
それこそ、ヴァイス・ブレイヴの~
英雄たちが総出でやるくらいじゃないと…▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうか…うん、そうよね!~
つまり、戦いを終わらせて~
アスク王国を平和にすればいいのよ!▼~
:[アンナ]|
…えっと?▼~
:[アンナ(覚醒)]|
戦いが終われば、みんな心置きなく~
私の通信販売を手伝えるでしょ!▼~
そうと決まったら早いところ~
アスク王国を平和にしましょ。~
本格的な商売はそれからね!▼~
*コメント [#i776b3ef]
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