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章別会話/英雄の条件
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[[章別会話]]
*英雄の条件 [#p2ba227b]
#contents
**英雄の条件 [#j21e558e]
***オープニング [#gb94be79]
:[アンナ]|
よし…と。~
これで城の中は一通り案内したわね。▼~
なにか必要な武具や物資があったら~
遠慮なく言ってね。▼~
:[フォルス]|
ありがとうございます、アンナ隊長!~
僕たち新参の兵も手厚く迎えて頂き~
感謝の言葉もありません。▼~
:[シルク]|
最初は見知らぬ世界に召喚されて~
どうなることかと思いましたが…▼~
みなさん、とても優しくて~
なんとかやっていけそうです。▼~
:[カチュア]|
違う世界から来たとはいえ…~
パオラお姉さまやエストが何人もいたのは~
ちょっとびっくりしたけどね…▼~
:[アンナ]|
まあ、慣れれば居心地がいいと思うわよ~
ヴァイス・ブレイヴは!▼~
それじゃ、みんなの活躍~
期待しているわね!▼~
:[パイソン]|
……▼~
:[フォルス]|
広間に居並ぶ英雄たち…~
すごい面々だったな!▼~
:[シルク]|
はい。物語の中に登場するような~
伝説の英雄の姿もお見かけして~
思わず息を呑んでしまいました。▼~
:[フォルス]|
ソフィアの王族の方やクレーベ様と~
再会できたのにも驚いたが…▼~
噂に聞くアリティアの英雄王にも~
お目にかかれて至極光栄だよ。▼~
たしか、カチュアもアリティアの~
英雄王とともに、アカネイア大陸で~
戦ったことがあるそうだな?▼~
:[カチュア]|
ええ。マルス王子は私が仕えていた~
マケドニア王国を救ってくれた恩人。▼~
アスク王国でも…その輝きは~
まったく失われていなかったわ。▼~
:[フォルス]|
名だたる英雄と肩を並べて戦えるなんて~
これ以上に光栄なことはないぞ!▼~
なあ、パイソン。~
お前も少しは興奮するだろう?▼~
:[パイソン]|
しねーよ。~
お前は相変わらずだなぁ。▼~
光栄って、それで腹が膨れるわけ?~
一緒に戦えばお前は騎士になれるわけ?▼~
王様や貴族さまがあんだけ揃ってんだ。~
俺たちが必死にならなくても~
自分たちで何とかしてもらいたいね。▼~
:[フォルス]|
あっ、待て! パイソン!▼~
まったく、自分こそ相変わらずだな…▼~
:[カチュア]|
……▼~
***C [#y0a9697f]
:[フォルス]|
パイソン…!~
ここにいたのか!▼~
:[パイソン]|
ふぁ~…なんだ、フォルスか。~
で、なんか用?▼~
:[フォルス]|
どうして訓練に参加しないんだ!~
名だたる英雄たちとともに~
己を鍛えられる好機なんだぞ…!▼~
エクラどのも~
お前を英雄と見込んで~
この世界に呼んでくれたんだ。▼~
その期待に応えたいとは~
思わないのか?▼~
:[パイソン]|
んなこと言われてもなぁ…▼~
俺はエクラに~
召喚してくれって頼んだわけじゃないし。▼~
:[フォルス]|
パイソン、そういう問題では…!▼~
:[パイソン]|
まあ、聞けよ。~
そもそも、ピンとこないのよ。~
英雄だなんだと持ち上げられてもさ。▼~
絵物語とかに出てくる英雄ってのは~
高貴な血筋だったり~
伝説の武器を持ってたり▼~
それなりの由来があるじゃん。▼~
でも俺たちはさぁ~
なにも持ってない~
庶民中の庶民なわけ。▼~
お前は学者崩れで、~
俺なんてただの穀潰しよ?▼~
それなのに英雄とか持ち上げられて~
この世界を救えとか言われても…~
正直、荷が重すぎない?▼~
:[フォルス]|
し、しかし…だからと言うて~
苦難にあえぐ人々に~
見て見ぬ振りはできないだろう。▼~
:[パイソン]|
ソフィア王国の話なら~
まあ俺の人生にも関わってくるけど、~
異世界のことまではなぁ…▼~
:[フォルス]|
またお前はそんなことを!▼~
:[シルク]|
あ、パイソンさん~
ここにいらしたのですね。▼~
:[カチュア]|
…なにかあったの?~
なにやら言い争ってるような声が~
聞こえたんだけど…▼~
:[パイソン]|
いーや別に。~
他愛のない話さ。▼~
フォルス、お前も勘違いするなよ。~
庶民はどこまでいっても庶民なんだよ。~
たとえ世界が変わってもね。▼~
王子様でもあるまいし、~
すべての民を守る気高い志、なんて~
求められても困るっつーの。▼~
:[フォルス]|
お、おい! 待て、パイソン!~
まだ話は終わって…▼~
:[シルク]|
行ってしまわれましたね。▼~
:[カチュア]|
……▼~
***B [#f02da33f]
:[アンナ]|
カチュア! 訓練、お疲れさま。~
アスク王国の生活には慣れたかしら?▼~
:[カチュア]|
ええ。もうすっかり。▼~
見知った顔と肩を並べて戦うのは~
なんだか安心します。▼~
違う世界から来ていても…~
魂は同じなんだなって~
そう…感じるんです。▼~
……▼~
:[アンナ]|
どうしたの…?~
なにか悩み事かしら?▼~
:[カチュア]|
いえ、悩み事というわけでは…▼~
……▼~
あの、ヴァイス・ブレイヴを~
率いているということは▼~
アンナ隊長も貴族か王族の出身…~
なのでしょうか?▼~
:[アンナ]|
いやいや、全然違うわよ!~
まあ、私から感じる高貴なオーラが~
そう感じさせているのかもしれないけど。▼~
私の一族は代々商人の家系よ!~
王族でも貴族でもなんでもなく~
むしろ、庶民に近い感じ?▼~
:[カチュア]|
そう…だったのですね。▼~
ヴァイス・ブレイヴにいる英雄たちは~
名だたる王族や貴族ばかり…▼~
隊長を務めていて気後れしたり~
しないのでしょうか…?▼~
:[アンナ]|
全然! 気後れしたこともなければ~
遠慮したこともないわよ!▼~
だって、平和を願う心は庶民も王族も~
そして商人だって関係ないでしょ?▼~
英雄にとって大切なことは~
身分や出自じゃないわ。▼~
大切なもののために戦えるかどうか…~
それがすべてだと思うの。▼~
:[カチュア]|
大切なもののために~
戦えるかどうか…▼~
:[アンナ]|
大切なものの定義は~
英雄によって変わると思うけど…▼~
ヴァイス・ブレイヴに集ったみんなは~
大切なもののために戦った結果~
英雄と呼ばれる存在になった。▼~
私も大切なもののために戦ううちに~
ヴァイス・ブレイヴの隊長になったって~
感じかしら?▼~
カチュア、あなたにもあるんじゃないの?~
大切なものが。そして…~
大切なものを守るために戦う心が。▼~
:[カチュア]|
ええ、私にもあります。~
大切なものが…▼~
大切なものを守るために戦う覚悟も。▼~
:[アンナ]|
私たちヴァイス・ブレイヴは~
出自なんて関係ない。▼~
一人ひとりの覚悟が集まって~
ひとつの大きな力になれることこそが~
最大の強みなんだから。▼~
って、絆の力で戦い抜いてきた~
ペガサス三姉妹には~
今さらな話だったかな?▼~
:[カチュア]|
いえ、話を聞かせてくれて~
ありがとうございました、アンナ隊長。▼~
私の覚悟も…ヴァイス・ブレイヴを支える~
力のひとつになれればと思います。▼~
:[アンナ]|
うんうん、頼りにしてるわよ!▼~
~
(暗転)~
:[パイソン]|
………………▼~
うわ寒っ!!~
なにあのノリ!?~
俺が一番苦手なやつだわ。▼~
ほんっと、やべえところに~
呼ばれちまったなあ……▼~
***A [#sa1c6e04]
:[シルク]|
パイソンさん、最近はちゃんと~
訓練に参加されていますね。▼~
もしかして、なにか心変わりでも?▼~
:[パイソン]|
…別に。▼~
:[シルク]|
そうですか…。▼~
まあ、以前からパイソンさんは~
お心の中をあまり~
お話しされませんものね。▼~
でも、こうして訓練に~
精を出されているということは~
何か思うところがおありなんでしょう?▼~
それが何かはわかりませんが…~
私はとても嬉しく思います。▼~
:[パイソン]|
はいはい。~
クサい話はそれくらいにして。~
恥ずかしくなっちゃうから。▼~
:[シルク]|
クサい…?~
どういう意味でしょう?▼~
:[パイソン]|
何でもかんでも~
口に出さないでってこと。~
あのね、俺だって鬼じゃないんだから。▼~
人並みに、辛い思いをしてる人に~
可哀そうだなーって~
思う心くらいあるわけよ。▼~
それをいちいち~
何で助けるんですか?~
どんな気持ちで助けるんですか?▼~
可哀そうだと思ってるんですね!~
優しい! 正しい! 尊い!▼~
…とか言われてみ?~
うるさいわ恥ずかしいわで~
気が狂うっつーの!!▼~
:[シルク]|
は、はあ…▼~
:[パイソン]|
だから、そんなもん~
詮索され続けるくらいなら▼~
黙って戦うほうがマシだって~
気づいたの。そんだけ。▼~
:[シルク]|
そ、そういうものですか。▼~
:[フォルス]|
…話は聞かせてもらったぞ!▼~
:[パイソン]|
うわ…お前はどうしていつも~
いきなり出てくんの?▼~
:[フォルス]|
人を化け物みたいに言わないでもらおう。▼~
パイソン、理由はどうあれ~
少しでもやる気を出してくれたみたいで~
僕はうれしいぞ!▼~
:[パイソン]|
お前、人の話ちゃんと聞いてた?▼~
:[フォルス]|
聞いていたとも。~
それに、お前に言われて~
考えてみたんだ。▼~
確かに僕たちには立派な血筋も~
伝説の武器もない。▼~
民を統べる者として~
教育を受けた訳でもない。▼~
でも、目の前の人を哀れみ~
助けたいと思うその心…▼~
それさえあれば、戦う理由は~
十分なんじゃないか。~
僕も、お前も。▼~
:[パイソン]|
…はいはい、そーね。~
だからもういいでしょ。▼~
:[フォルス]|
さあ! ならば僕たちは~
志を持って一歩ずつ前に進むだけだ。~
ともに手を取り合ってな…!▼~
:[シルク]|
はい…! おふたりのお話、~
私の胸にもしかと響きました。~
これからも頑張りましょうね! 一緒に!▼~
:[パイソン]|
…やっぱやめとこっかな…▼~
~
(暗転)
:[カチュア]|
まったく…パイソンったら。~
ただ素直じゃないだけじゃない。~
勝手に気を揉んで損しちゃった。▼~
でも、それでいいのよね。~
大切なものなんて人それぞれ。~
戦う理由も…。▼~
私の夢は、もしかすると~
永遠に叶わないのかもしれない。▼~
だけど、大切な人たちの~
夢を守るためなら…私は戦える。▼~
私も、それで十分。~
そうですよね、マルス様…▼~
**冷静な次女 カチュア [#u2ba2e18]
***C [#f7f3467e]
:[フロリーナ]|
あっ、お姉ちゃん…!~
お姉ちゃんもアスク王国に~
来てたのね…!▼~
:[カチュア]|
……?▼~
あなたは…?▼~
:[フロリーナ]|
ファリナお姉ちゃんじゃ…ない。▼~
あ、あの…ご、ごめんなさい!~
人違い…でした。▼~
:[カチュア]|
その装備…~
あなたも天馬騎士かしら?▼~
:[フロリーナ]|
は、はいっ!~
イリア天馬騎士団に所属していた~
フロリーナと言います。▼~
:[カチュア]|
私はカチュア。~
あなたと同じ天馬騎士よ。▼~
まあ、この城には~
大勢の英雄がいるんですもの。~
人違いすることもあるわよね。▼~
:[フロリーナ]|
す、すみませんでした…~
これからは気をつけます。▼~
:[カチュア]|
いいのよ。~
同じ天馬騎士同士~
これからもよろしくね。▼~
:[フロリーナ]|
は、はいっ、こちらこそ!~
それでは、失礼します…▼~
:[カチュア]|
……▼~
お姉ちゃん…か。~
あの子、きっと甘えん坊なのね。~
なんだかエストみたい。▼~
***B [#w1628850]
:[シャニー]|
あっ、お姉ちゃん!▼~
:[カチュア]|
……?▼~
あなたは…?▼~
:[シャニー]|
あーっ! ご、ごめんなさい!~
ティトお姉ちゃんと間違えちゃった!▼~
あたし、イリアの天馬騎士見習いの~
シャニーと言いますっ。▼~
:[カチュア]|
私はカチュア。~
マケドニア白騎士団の天馬騎士よ。▼~
なんだか、先日もこんなふうに~
自己紹介したような…▼~
:[シャニー]|
騎士団に所属されている天馬騎士…~
すごいです、憧れます!▼~
:[カチュア]|
でも、このアスク王国では~
あなたと立場は変わらないわ。~
これから、よろしく頼むわね。▼~
:[シャニー]|
こちらこそ、カチュアさん!▼~
そのっ、あたしには二人の~
お姉ちゃんがいるんだけど…▼~
カチュアさんの後ろ姿が~
ティトお姉ちゃんに似ていたの。▼~
:[カチュア]|
……▼~
そのティトというお姉さんは~
もしかして次女かしら?▼~
:[シャニー]|
うん! とってもしっかり者で~
頼りになるお姉ちゃんなの!▼~
でも…よくわかりましたね?~
もしかしてカチュアさんも~
三姉妹の次女だったりして…!?▼~
:[カチュア]|
え、ええ…~
まあ、そんなところかしら。▼~
……▼~
***A [#wf233509]
:[シャロン]|
えっ? カチュアさん…~
二度も他人と間違われたんですか?▼~
:[カチュア]|
ええ。ここにはたくさんの~
英雄がいるけれど…▼~
人違いで声をかけてきたのは~
二人とも天馬騎士の子だったの。▼~
これって偶然なのかしら…▼~
:[シャロン]|
いえ、もしかすると~
偶然ではないかもしれませんよ!▼~
これを見てください。~
アスク王国にやってきた~
英雄について記された書です!▼~
:[カチュア]|
……▼~
:[シャロン]|
この書によりますとね…~
カチュアさんたちマケドニア白騎士団の~
ペガサス三姉妹のほかにも…▼~
異界にはペガサス三姉妹と呼ばれる~
英雄さんがいるそうなんです!▼~
そして、このアスク王国にも~
いろんな世界のペガサス三姉妹が~
召喚されているんですよ!▼~
:[カチュア]|
三姉妹、ペガサスナイト…~
なるほど。境遇は似ているわね。▼~
:[シャロン]|
しかもですね…▼~
ペガサス三姉妹は優しい長女~
しっかり者の次女、前向きな三女と~
性格まで似ているそうなんですよ!▼~
:[カチュア]|
……!?~
偶然にしては~
ちょっと出来過ぎてないかしら。▼~
三姉妹というものは~
往々にしてそういう性格に~
なるのかもしれないけど…▼~
:[シャロン]|
えへへ、世界の垣根を超えて~
いろんなペガサス三姉妹が~
活躍していたなんて…▼~
不思議なこともあるものですね!~
なんだかロマンチックだなあ…▼~
:[カチュア]|
でも、それって本当に~
偶然…なのかしら…▼~
***S [#s81844b8]
:[ティト]|
訓練中に失礼するわ。~
あなたが…カチュアかしら。▼~
:[カチュア]|
ええ。あなたは…?▼~
:[ティト]|
私はティト。シャニーの姉よ。~
先日は、妹が失礼したそうね。~
ごめんなさい。▼~
:[カチュア]|
いえ、謝るようなことでは…▼~
……▼~
:[ティト]|
……▼~
:[カチュア]|
失礼だけれど、あなた…~
真面目で融通がきかないって~
言われたことはない?▼~
:[ティト]|
あるわ…~
あなたのほうこそ~
真面目で一途だと言われたことは?▼~
:[カチュア]|
よく言われるわね…▼~
:[ティト]|
……▼~
:[カチュア]|
なるほど…~
シャニーが間違ったのも~
無理はないわね。▼~
:[ティト]|
ええ。私たち~
どこか…似ている気がするわ。▼~
:[カチュア]|
私は…優しい姉と~
元気で奔放な妹に挟まれて育ったの。▼~
姉妹仲は良くて~
とても幸せだったけど…~
次女ならではの苦労もあったわ。▼~
:[ティト]|
姉を支え、妹を助け…~
私がなにかを言う前に~
姉か妹が先に言ってしまう。▼~
結果、私は姉と妹の間に~
埋もれがちになってしまうけど…▼~
:[カチュア]|
それでも姉と妹が笑顔でいられるなら~
まあいいか…でしょ?▼~
:[ティト]|
ええ、その通りよ。▼~
うれしいわ。次女の気持ちを~
分かち合える英雄に出会えて。▼~
:[カチュア]|
もう一組のペガサス三姉妹の次女も~
きっと私たちに似てるんでしょうね。▼~
:[ティト]|
おそらく…ね。~
いつか会えるときが楽しみだわ。▼~
:[カチュア]|
私たち、別の世界のペガサス三姉妹が~
こうして出会ったのもなにかの縁。▼~
三姉妹同士、お互いに~
高め合っていけるといいわね。▼~
:[ティト]|
こちらこそ、望むところよ。▼~
そして…時々は次女としての悩みも~
交換し合えるとうれしいわ。~
もう一人の次女も交えてね。▼~
:[カチュア]|
ペガサス三姉妹次女の会ね。~
ふふっ、いつか実現するといいわね。▼~
**教えを胸に シルク [#v9faf13d]
***C [#h0d19811]
:[アルフォンス]|
シルク、今日はありがとう。~
君のおかげで助かったよ。▼~
:[シルク]|
礼には及びません、アルフォンス王子。▼~
傷ついた者を癒すのが~
ミラ様に仕える私の役目ですから。▼~
:[アルフォンス]|
ミラ様…というのは~
バレンシア大陸の繁栄に寄与したとされる~
大地母神ミラのことだね。▼~
たしかセリカやメイも~
大地母神ミラを信奉する修道院で~
教えを受けていたとか。▼~
:[シルク]|
はい。セリカ様たちとは~
同じノーヴァ島の修道院で学びました。▼~
ミラ様のご加護は、この世界でも~
光を失うことはありません。▼~
傷ついた人々を癒し、支えること…~
それが私たちに課せられた使命です。▼~
もっとも、誰も傷つくことのない~
平和な世界になればよいのですが…▼~
:[アルフォンス]|
その通りだよ。▼~
僕たちヴァイス・ブレイヴは~
そうした世界を築くために~
戦っているんだ。▼~
:[シルク]|
先ほどの戦いでもアルフォンス王子は~
自ら率先して陣頭指揮に立ち~
剣を振るわれていましたね?▼~
:[アルフォンス]|
異界の英雄たちに力を借りる以上~
僕もアスクの王族として~
覚悟を示しておきたいからね。▼~
:[シルク]|
なるほど…~
アルフォンス王子は~
とても勇敢なお方なのですね。▼~
しかし、くれぐれも無理はなさらぬよう。~
微力ながら、私もお支えいたします…▼~
:[アルフォンス]|
心配してくれてありがとう、シルク。~
頼りにしているよ。▼~
***B [#gf675807]
:[アルフォンス]|
やあ、シルク。~
今日の訓練は終わりかい?▼~
:[シルク]|
ええ、ほかの英雄の方々…~
いろいろな世界の癒し手の方と~
訓練をご一緒させて頂きました。▼~
みなさん、信じる神は違えど~
誰かを救い、癒したいという気持ちは同じ…~
とても勉強になりました。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど。いい時間を過ごせたようだね。▼~
:[シルク]|
『訓練と称して、笑いながら杖で~
ボコボコにしてくる坊さんがいるから~
気をつけろ』と忠告を頂いたのですが…▼~
みなさんとても穏やかで~
素晴らしい人格をお持ちの方~
ばかりでした。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうか。それならよかった…▼~
そういえばこの前に話した~
僕が最前線で戦う理由だけど…▼~
あれは覚悟を示すだけじゃなく~
みんなを鼓舞し、勇気付けたいという~
気持ちも込めているんだ。▼~
少しでも、みんなの士気を上げたい…~
英雄たちが奮起するきっかけになれば…~
そういう狙いもあるんだ。▼~
:[シルク]|
なるほど…▼~
アルフォンス王子の勇敢さは~
多くの英雄たちの心に~
きっと響いていると思います。▼~
:[アルフォンス]|
逆に言うと…~
僕が英雄たちの誠意に報いるには~
これくらいしか思いつかないんだ。▼~
誠意には命を懸けた誠意で返したい。~
それができているかどうかは…~
まだ疑問ではあるんだけど。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子の勇気は~
とても立派だと思います。▼~
戦うあなたの背中を見て~
奮起する英雄はたくさんいるでしょう。▼~
でも…勇気以外にも~
仲間を支えることができるものが~
あることをご存知ですか?▼~
:[アルフォンス]|
勇気以外に仲間を支えられるもの…~
シルク、どういうことかな?▼~
:[シルク]|
それは…~
あなたの笑顔だと思うのです。▼~
***A [#a1c09394]
:[アルフォンス]|
笑顔が仲間を支える…~
それがシルクの考えなんだね。▼~
:[シルク]|
はい。笑顔とは戦いの対極に~
あるものかもしれません。▼~
しかし、笑顔は時に宝石のように輝き~
人々の心に温かさを与え~
前へと進む力となるのです。▼~
:[アルフォンス]|
前へと進む力…▼~
:[シルク]|
私は旅を続け、いろいろな場所で~
ミラ様の教えを説いてきました。▼~
私が旅を続けられた理由のひとつが…~
人々の笑顔に出会えることだったのです。▼~
辛く、厳しい旅でも~
次はどんな笑顔に出会えるだろう…~
どんな笑顔が待っているだろう…▼~
そう考えると~
私の足は前へ前へと進んだのです。~
まるで笑顔に引き寄せられるように。▼~
:[アルフォンス]|
シルクにとって、人々の笑顔が~
原動力だったというわけだね…▼~
:[シルク]|
旅先で出会った人々の笑顔は~
私の宝物でもあり、旅を続ける~
理由のひとつでもありました。▼~
ですから、アルフォンス王子…~
厳しい戦いが続いても~
どうか笑顔を忘れないでくださいね。▼~
アルフォンス王子の優しい笑顔もまた~
仲間を鼓舞する輝きなのですから。▼~
:[アルフォンス]|
思い起こせば…僕も戦場では~
シャロンやアンナ隊長の明るさに~
救われたことが何度もあった。▼~
勇敢さだけが、仲間を支えるものではない。~
シルクの言葉の意味、よくわかったよ。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子…▼~
:[アルフォンス]|
辛く厳しいときこそ笑顔は心に響くもの。~
僕はそのことを忘れていたみたいだ。~
シルク、思い出させてくれてありがとう。▼~
***S [#c31b09e6]
:[アルフォンス]|
シルク、今日もまた助けられたね。~
ありがとう。▼~
:[シルク]|
みなさん、ご無事でなによりです。~
アルフォンス王子のご活躍が~
あってこそですね。▼~
……▼~
今のアルフォンス王子からは~
とても柔らかい印象を受けます。▼~
厳しさだけでなく~
おおらかな優しさも…▼~
:[アルフォンス]|
僕はこれまで王族として~
強くあらねばならない…~
そうした気持ちで日々を重ねてきた。▼~
だけど、民とともに歩むには~
強さだけではなく優しさも必要…▼~
笑顔を忘れた人間には~
人は付いてこないだろうからね。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子…~
とても良い顔をされています。▼~
まわりの人間の心を温め~
支えてくれるような…~
すごく素敵な笑顔ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうかな?~
自分ではよくわからないんだけど…▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子、その優しさを~
いつまでも大切にしてくださいね。▼~
どんな困難がアスク王国や~
仲間たちに降り掛かったとしても…▼~
アルフォンス王子の笑顔があれば~
きっと活路を見いだすことが~
できると思うのです。▼~
:[アルフォンス]|
わかった。努力してみるよ。~
強さだけじゃなく、優しさで~
英雄たちの支えになれるように。▼~
そして、いつも笑顔を絶やさぬ~
王になれるように。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子なら…~
きっと立派な王になれると思います。▼~
あなたにもミラ様のご加護が~
ありますように。▼~
**冷笑の弓使い パイソン [#sdafff18]
***C [#o3dc2b78]
:[パイソン]|
あー、だめだ。~
かったるい…▼~
なんで異世界くんだりまで~
呼び出されて、訓練まで~
やんなきゃなんないわけ?▼~
……▼~
よし、今日はサボろう。~
いや、今日もサボろう。▼~
実は張り切ってるとか~
思われるとやだし。~
どっか昼寝でもしとこ…▼~
~
(暗転)
:[フィヨルム]|
ん…? あれはたしか~
パイソンさん…でしたよね?▼~
隊列から一人で離れて~
どこに行かれるのでしょう…▼~
……!? もしかして~
体調を悪くされたのでは?▼~
ほかには誰も気づいてないみたいです。~
大丈夫でしょうか。心配ですね…▼~
~
(暗転)
:[フィヨルム]|
パイソンさん。たしか、こっちの~
林に入ったように見えたのですが…▼~
:[パイソン]|
……▼~
:[フィヨルム]|
あんなところに…~
あの、パイソンさん~
お、お身体は大丈夫…ですか?▼~
:[パイソン]|
ぐぅ…すぅぅ…▼~
:[フィヨルム]|
ああ…~
眠ってらっしゃるようですね。▼~
……▼~
今日はこのまま~
そっとしておくのがよさそうです。~
では、失礼します…▼~
:[パイソン]|
……▼~
***B [#e5df50c7]
:[パイソン]|
……▼~
:[フィヨルム]|
おや…パイソンさん?~
訓練中なのに、またどこかへ…▼~
……▼~
万が一、ということもあります。~
追いかけましょう。▼~
~
(暗転)
:[パイソン]|
ふぁ~。朝まで飲んだせいか~
身体中がダルいのなんのって…~
ったく、付き合ってらんないわ。▼~
どうして別の世界に来てまで~
ルカやフォルスの小言を~
聞かなきゃなんねぇの。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[パイソン]|
おわっ! な、なんだ…!?~
って、またあんたか。~
フィヨルム王女だっけ?▼~
:[フィヨルム]|
また? ということは、この間は~
起きてらしたということですね。▼~
今は訓練中ですが、いったいここで~
なにをなさっているのですか?▼~
:[パイソン]|
なにって…サボってんの。▼~
:[フィヨルム]|
よかった。体調が悪いゆえに~
休んでいたわけではないのですね…▼~
でも、パイソンさん…~
訓練されなくてもよろしいのですか?▼~
:[パイソン]|
どこぞの王子様じゃあるまいし~
陣頭で指揮を執るわけでもなし。~
そんなに鍛える必要ある?▼~
俺は自分の身を守れて~
役割さえこなせりゃ~
それ以上働く気はないの。▼~
心配しなくても~
現場じゃちゃんとやってやるよ。~
だからほっといて。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そういうものでしょうか…▼~
:[パイソン]|
うん。そーゆーもの。▼~
:[フィヨルム]|
は、はい、わかりました!~
頑張ってくださいね、失礼します。▼~
:[パイソン]|
頑張れって…~
ほんとにわかってんのかね。▼~
ふぁ~あ…~
やっぱ王子様とか王女様とか~
ほんっと訳わかんねえな…▼~
***A [#i773dc73]
:[パイソン]|
ふぁぁぁ~。▼~
眼帯したドラゴン乗りの兄ちゃんに~
教えてもらった昼寝ポイント…~
なかなか快適だなこりゃ。▼~
戦いのあるときはともかく…~
訓練訓練ってよく飽きねえな。~
もっとのんびり生きらんないのかね。▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん!~
ここにいらしたのですね。▼~
:[パイソン]|
げっ、フィヨルム王女…!?~
なんだよ、今は訓練中のはずだろ?▼~
それともわざわざ、ご忠告に来たの?~
説教の押し売りなら結構だよ。▼~
:[フィヨルム]|
いえ、忠告だなんてそんな…!▼~
その…私も…サボってみようかと~
思いまして…▼~
:[パイソン]|
……はい?▼~
:[フィヨルム]|
私は今まで王女としてつねに学び~
鍛錬し、ニフルの民のために~
より前に進むことを是としてきました。▼~
:[パイソン]|
ふーん。そりゃご苦労なことだ。~
まあ、王族なら当然か。▼~
:[フィヨルム]|
私は今まで努力を怠る…サボろうと~
考えたことは一度もありません。▼~
なので、パイソンさんのような考え方は~
とても新鮮で、~
正直理解の及ばないものでした。▼~
なので、頭で考えて理解できないのなら~
実践してみようかと思いまして。▼~
:[パイソン]|
…はあ…~
いや別に、理解する必要ないと思うけど…▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん、~
教えて頂けないでしょうか。~
どんなふうにサボればいいのか…▼~
:[パイソン]|
おいおい、あんた王女様だろ?▼~
俺と違って~
見つかったら叱られる上に~
周囲の信用ガタ落ちだぜ。▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫です!~
これも王女として人心を知るためだと~
兄様も姉様も分かってくださいます。▼~
:[パイソン]|
マジかよ…~
どんだけおめでたいんだ、あんたら。▼~
:[フィヨルム]|
さあ教えてください、パイソンさん!~
私、頑張ってサボりますから!▼~
:[パイソン]|
うぅ…勘弁してくれ…~
俺は一人で静かにサボりたいんだ…!▼~
***S [#t6e5bc13]
:[フォルス]|
どうした、パイソン?~
サボり常習犯のお前が~
真面目に訓練に顔を出すなんて。▼~
:[パイソン]|
……▼~
:[フォルス]|
ようやくお前も~
やる気を出してくれたのか!▼~
昔からお前は目標も持たず~
与えられた役割をそれなりに~
こなしていくだけだったが…▼~
この世界に来て、~
ようやく目覚めたんだな。▼~
いやあ、僕は信じていたぞ!~
お前はやればできる奴なんだって!▼~
:[パイソン]|
…そんなんじゃねーし。~
サボりたくてもサボれない~
込み入った理由があるんだよ。▼~
:[フォルス]|
サボれない理由?~
なんだ、それは…▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん…!~
今日は、真面目に頑張る日なんですか?▼~
:[パイソン]|
うわっ、また出た!▼~
:[フォルス]|
こ、これはフィヨルム王女!▼~
お、おい、パイソン!~
フィヨルム王女に対して~
その言い方は失礼だろう!▼~
:[パイソン]|
失礼もなにも…~
俺がサボれないのは~
この王女様のせいなんだって。▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん、おかげさまで~
この間はいい気分転換になりました。▼~
成長するためには、時には立ち止まって~
まわりをゆっくり見渡すことも大切…~
そんなことを学べた気がします。▼~
:[フォルス]|
パイソン…フィヨルム王女は~
いったいなにを仰られているのだ?▼~
:[パイソン]|
さあな。俺が聞きてえよ。▼~
:[フィヨルム]|
だから、また一緒にサボりましょうね。▼~
それでは失礼します。パイソンさん!~
フォルスさんも訓練、~
頑張ってくださいね。▼~
:[フォルス]|
一緒にサボるって…~
フィヨルム王女とお前の間に~
いったいなにがあったんだ?▼~
:[パイソン]|
俺が訓練をサボってると~
どこからともなく~
あの王女様が現れるんだよ。▼~
それで、せっかくの昼寝タイムが~
いつも台無しにされちまう…▼~
:[フォルス]|
もしかしてそれがお前の~
サボれない理由…というやつか。▼~
…はははっ、そりゃあいい!~
さすがフィヨルム王女、~
よい働きをしてくださるものだ。▼~
:[パイソン]|
…フォルス。~
てめえ、覚えてろよ。▼~
はぁ~あ…やっぱ俺、~
王族や貴族って苦手だわ…▼~
**忠実なる副官 フォルス [#sf1fd8d5]
***C [#d75dcbdb]
:[フォルス]|
クレーベさま!~
ここにいらっしゃいましたか。▼~
:[クレーベ]|
フォルスか。~
お前もヴァイス・ブレイヴに~
力を貸すことを承諾したんだな。▼~
:[フォルス]|
はい!~
また、クレーベさまのお側で~
戦えること、うれしく思います!▼~
クレーベさまの片腕として~
誠心誠意、お仕えさせて頂ければと。▼~
:[クレーベ]|
頼もしいな、期待しているぞ。▼~
我らはソフィア王国を取り戻すために~
義によって立ち、解放軍として戦った…▼~
しかし、ここにはソフィアもリゲルもない。▼~
:[フォルス]|
……▼~
:[クレーベ]|
だが、このアスク王国も~
ソフィアと同じく~
侵略の脅威に晒されている。▼~
一人の騎士として…~
それを見て見ぬ振りができようか。▼~
:[フォルス]|
さすがクレーベさま…~
おっしゃる通りだと思います。▼~
:[クレーベ]|
ソフィア奪還を旗印にしていた以前とは~
勝手の違う戦いになるとは思うが…▼~
この世界の安寧のため~
お前も尽力してほしい。▼~
:[フォルス]|
お任せを…クレーベさま!▼~
クレーベさまは身分に関わらず~
僕やパイソンを取り立ててくれました。▼~
あのときのご恩に僕は報いたいのです!▼~
どんな困難が待ち受けていようとも~
これも騎士になるための試練。~
必ずやお力に…▼~
……▼~
:[クレーベ]|
ん? どうしたフォルス。~
なにか気になることでも…?▼~
:[フォルス]|
い、いえ…なんでもありません!▼~
このフォルス、~
クレーベさまの副官として~
助力を惜しまぬ所存です!▼~
***B [#x13467ee]
:[フォルス]|
……▼~
:[クレーベ]|
フォルス。なにか考え事か?~
訓練に身が入っていないようだが…▼~
:[フォルス]|
クレーベさま…▼~
実は…情けないことに~
引っかかっていることがありまして…▼~
:[クレーベ]|
ふむ…~
よければ聞かせてもらえるか?▼~
:[フォルス]|
……▼~
僕が解放軍に加わったのは~
ソフィア王国を取り戻したいという~
国を愛する気持ちのほかにも…▼~
戦場で活躍することができれば~
庶民でも騎士になれるんじゃないか…▼~
そんな考えがあったからなんです。▼~
:[クレーベ]|
そうだったな。お前は事あるたびに~
騎士への憧れを口にしていた。▼~
:[フォルス]|
ですが、この世界…~
アスク王国で活躍しても~
僕はソフィアの騎士にはなれません…▼~
:[クレーベ]|
……▼~
:[フォルス]|
アスク王国に迫る侵略者と~
戦わなくてないけないことは~
頭ではわかっているんです。▼~
しかし、情けないことに…~
以前の世界にいた頃の情熱が~
なくなってしまった気がして…▼~
申し訳ありません、クレーベさま。~
お恥ずかしい限りです…▼~
:[クレーベ]|
なるほどな…▼~
よし、フォルス。私に付いてきてくれ。~
お前に見せたいものがある。▼~
:[フォルス]|
僕に、見せたいもの…?▼~
***A [#ged1743a]
:[フォルス]|
クレーベさま…~
城下町にどんなご用でしょうか?▼~
:[クレーベ]|
フォルス、そこからなにが見える?▼~
:[フォルス]|
大通りを行き交う人々…~
遠くには市場も見えますね。▼~
子どもたちの声も聞こえます。~
活気があっていい国ですね、この国は。▼~
:[クレーベ]|
お前の目に映っているのは~
アスク王国の日常だ。▼~
ありきたりで日々繰り返される~
平和な日常の風景だ。▼~
だが、これこそが~
我々が命を懸けて守るものだ。▼~
:[フォルス]|
……▼~
:[クレーベ]|
アスクの民には、ソフィアのように~
戦火に追われるようなことなく~
平和に暮らしてほしい。▼~
しかし、平和とは代償なしで~
手に入るものではない…▼~
侵略者を退け、平和のために戦うことで~
はじめて手に入るものなのだ。▼~
フォルス、お前は騎士でなければ~
平和は守れないと思うか?▼~
:[フォルス]|
い、いえ…~
そんなことはないと思います。▼~
:[クレーベ]|
そうだ。騎士であろうが、傭兵であろうが~
義勇兵であろうが…平和のために~
戦える者は、みな等しく尊い。▼~
誰かのために戦える志を持つ者。~
それが英雄であると私は思う。▼~
そしてその英雄としてお前は~
この世界に呼ばれたのだ。▼~
その意味を、今一度~
よく考えてみるといい。▼~
:[フォルス]|
クレーベさま…~
…………▼~
***S [#te556137]
:[クレーベ]|
フォルス、先ほどの戦場での働き~
実に見事だった。▼~
アルフォンス王子もお前の勇敢さに~
感心しておられた。私も鼻が高いぞ。▼~
:[フォルス]|
クレーベさま、もったいないお言葉…!▼~
今の僕には力がみなぎっています!~
先日までの迷いが嘘のようで…~
クレーベさまには感謝してもしきれません!▼~
:[クレーベ]|
私はなにもしていない。~
お前自身が答えを見つけ~
自ら歩き出したのだ。▼~
:[フォルス]|
はい!~
騎士は王を守り、王は国を…~
民を守るもの。▼~
彼らこそが国の姿。~
ひいては王の姿なのです。▼~
それを守るという使命の~
何が騎士の立場に劣るというのか。▼~
僕は危うく、そのことを~
見失うところでした…▼~
:[クレーベ]|
そうだな。ソフィア王国だろうと~
アスク王国だろうと…~
国を作るのは、そこに暮らす人々だ。▼~
彼らを守るために戦い~
努力を重ねるべきなのは~
この世界でも変わらない。▼~
:[フォルス]|
何だか…そのことを伝えるために~
この世界の人々が、僕を呼んで~
くれたように思います。▼~
そう! 歴史に残る数多の~
英雄たちの中から~
他でもないこの!! 僕を!!!▼~
:[クレーベ]|
…ん?~
あ、ああ。そうだな。▼~
:[フォルス]|
そうですよね!~
ふ…ふふふ……▼~
たとえ騎士になれずとも~
この栄誉は騎士にふさわしい…▼~
いや、もうほぼ騎士と言っても~
過言ではないのでは?▼~
だとしたら僕は!~
この栄誉に恥じない働きを~
しなければなりませんね!!▼~
よぉーし、やるぞーーーー!!▼~
:[クレーベ]|
…………▼~
ま…まあ、お前がやる気を~
出してくれて何よりだ。▼~
共にこの世界の人々の未来を守ろう。~
頼りにしているぞ、フォルス。▼~
:[フォルス]|
はい!~
お任せください、クレーベさま!!▼~
*コメント [#le241640]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*英雄の条件 [#p2ba227b]
#contents
**英雄の条件 [#j21e558e]
***オープニング [#gb94be79]
:[アンナ]|
よし…と。~
これで城の中は一通り案内したわね。▼~
なにか必要な武具や物資があったら~
遠慮なく言ってね。▼~
:[フォルス]|
ありがとうございます、アンナ隊長!~
僕たち新参の兵も手厚く迎えて頂き~
感謝の言葉もありません。▼~
:[シルク]|
最初は見知らぬ世界に召喚されて~
どうなることかと思いましたが…▼~
みなさん、とても優しくて~
なんとかやっていけそうです。▼~
:[カチュア]|
違う世界から来たとはいえ…~
パオラお姉さまやエストが何人もいたのは~
ちょっとびっくりしたけどね…▼~
:[アンナ]|
まあ、慣れれば居心地がいいと思うわよ~
ヴァイス・ブレイヴは!▼~
それじゃ、みんなの活躍~
期待しているわね!▼~
:[パイソン]|
……▼~
:[フォルス]|
広間に居並ぶ英雄たち…~
すごい面々だったな!▼~
:[シルク]|
はい。物語の中に登場するような~
伝説の英雄の姿もお見かけして~
思わず息を呑んでしまいました。▼~
:[フォルス]|
ソフィアの王族の方やクレーベ様と~
再会できたのにも驚いたが…▼~
噂に聞くアリティアの英雄王にも~
お目にかかれて至極光栄だよ。▼~
たしか、カチュアもアリティアの~
英雄王とともに、アカネイア大陸で~
戦ったことがあるそうだな?▼~
:[カチュア]|
ええ。マルス王子は私が仕えていた~
マケドニア王国を救ってくれた恩人。▼~
アスク王国でも…その輝きは~
まったく失われていなかったわ。▼~
:[フォルス]|
名だたる英雄と肩を並べて戦えるなんて~
これ以上に光栄なことはないぞ!▼~
なあ、パイソン。~
お前も少しは興奮するだろう?▼~
:[パイソン]|
しねーよ。~
お前は相変わらずだなぁ。▼~
光栄って、それで腹が膨れるわけ?~
一緒に戦えばお前は騎士になれるわけ?▼~
王様や貴族さまがあんだけ揃ってんだ。~
俺たちが必死にならなくても~
自分たちで何とかしてもらいたいね。▼~
:[フォルス]|
あっ、待て! パイソン!▼~
まったく、自分こそ相変わらずだな…▼~
:[カチュア]|
……▼~
***C [#y0a9697f]
:[フォルス]|
パイソン…!~
ここにいたのか!▼~
:[パイソン]|
ふぁ~…なんだ、フォルスか。~
で、なんか用?▼~
:[フォルス]|
どうして訓練に参加しないんだ!~
名だたる英雄たちとともに~
己を鍛えられる好機なんだぞ…!▼~
エクラどのも~
お前を英雄と見込んで~
この世界に呼んでくれたんだ。▼~
その期待に応えたいとは~
思わないのか?▼~
:[パイソン]|
んなこと言われてもなぁ…▼~
俺はエクラに~
召喚してくれって頼んだわけじゃないし。▼~
:[フォルス]|
パイソン、そういう問題では…!▼~
:[パイソン]|
まあ、聞けよ。~
そもそも、ピンとこないのよ。~
英雄だなんだと持ち上げられてもさ。▼~
絵物語とかに出てくる英雄ってのは~
高貴な血筋だったり~
伝説の武器を持ってたり▼~
それなりの由来があるじゃん。▼~
でも俺たちはさぁ~
なにも持ってない~
庶民中の庶民なわけ。▼~
お前は学者崩れで、~
俺なんてただの穀潰しよ?▼~
それなのに英雄とか持ち上げられて~
この世界を救えとか言われても…~
正直、荷が重すぎない?▼~
:[フォルス]|
し、しかし…だからと言うて~
苦難にあえぐ人々に~
見て見ぬ振りはできないだろう。▼~
:[パイソン]|
ソフィア王国の話なら~
まあ俺の人生にも関わってくるけど、~
異世界のことまではなぁ…▼~
:[フォルス]|
またお前はそんなことを!▼~
:[シルク]|
あ、パイソンさん~
ここにいらしたのですね。▼~
:[カチュア]|
…なにかあったの?~
なにやら言い争ってるような声が~
聞こえたんだけど…▼~
:[パイソン]|
いーや別に。~
他愛のない話さ。▼~
フォルス、お前も勘違いするなよ。~
庶民はどこまでいっても庶民なんだよ。~
たとえ世界が変わってもね。▼~
王子様でもあるまいし、~
すべての民を守る気高い志、なんて~
求められても困るっつーの。▼~
:[フォルス]|
お、おい! 待て、パイソン!~
まだ話は終わって…▼~
:[シルク]|
行ってしまわれましたね。▼~
:[カチュア]|
……▼~
***B [#f02da33f]
:[アンナ]|
カチュア! 訓練、お疲れさま。~
アスク王国の生活には慣れたかしら?▼~
:[カチュア]|
ええ。もうすっかり。▼~
見知った顔と肩を並べて戦うのは~
なんだか安心します。▼~
違う世界から来ていても…~
魂は同じなんだなって~
そう…感じるんです。▼~
……▼~
:[アンナ]|
どうしたの…?~
なにか悩み事かしら?▼~
:[カチュア]|
いえ、悩み事というわけでは…▼~
……▼~
あの、ヴァイス・ブレイヴを~
率いているということは▼~
アンナ隊長も貴族か王族の出身…~
なのでしょうか?▼~
:[アンナ]|
いやいや、全然違うわよ!~
まあ、私から感じる高貴なオーラが~
そう感じさせているのかもしれないけど。▼~
私の一族は代々商人の家系よ!~
王族でも貴族でもなんでもなく~
むしろ、庶民に近い感じ?▼~
:[カチュア]|
そう…だったのですね。▼~
ヴァイス・ブレイヴにいる英雄たちは~
名だたる王族や貴族ばかり…▼~
隊長を務めていて気後れしたり~
しないのでしょうか…?▼~
:[アンナ]|
全然! 気後れしたこともなければ~
遠慮したこともないわよ!▼~
だって、平和を願う心は庶民も王族も~
そして商人だって関係ないでしょ?▼~
英雄にとって大切なことは~
身分や出自じゃないわ。▼~
大切なもののために戦えるかどうか…~
それがすべてだと思うの。▼~
:[カチュア]|
大切なもののために~
戦えるかどうか…▼~
:[アンナ]|
大切なものの定義は~
英雄によって変わると思うけど…▼~
ヴァイス・ブレイヴに集ったみんなは~
大切なもののために戦った結果~
英雄と呼ばれる存在になった。▼~
私も大切なもののために戦ううちに~
ヴァイス・ブレイヴの隊長になったって~
感じかしら?▼~
カチュア、あなたにもあるんじゃないの?~
大切なものが。そして…~
大切なものを守るために戦う心が。▼~
:[カチュア]|
ええ、私にもあります。~
大切なものが…▼~
大切なものを守るために戦う覚悟も。▼~
:[アンナ]|
私たちヴァイス・ブレイヴは~
出自なんて関係ない。▼~
一人ひとりの覚悟が集まって~
ひとつの大きな力になれることこそが~
最大の強みなんだから。▼~
って、絆の力で戦い抜いてきた~
ペガサス三姉妹には~
今さらな話だったかな?▼~
:[カチュア]|
いえ、話を聞かせてくれて~
ありがとうございました、アンナ隊長。▼~
私の覚悟も…ヴァイス・ブレイヴを支える~
力のひとつになれればと思います。▼~
:[アンナ]|
うんうん、頼りにしてるわよ!▼~
~
(暗転)~
:[パイソン]|
………………▼~
うわ寒っ!!~
なにあのノリ!?~
俺が一番苦手なやつだわ。▼~
ほんっと、やべえところに~
呼ばれちまったなあ……▼~
***A [#sa1c6e04]
:[シルク]|
パイソンさん、最近はちゃんと~
訓練に参加されていますね。▼~
もしかして、なにか心変わりでも?▼~
:[パイソン]|
…別に。▼~
:[シルク]|
そうですか…。▼~
まあ、以前からパイソンさんは~
お心の中をあまり~
お話しされませんものね。▼~
でも、こうして訓練に~
精を出されているということは~
何か思うところがおありなんでしょう?▼~
それが何かはわかりませんが…~
私はとても嬉しく思います。▼~
:[パイソン]|
はいはい。~
クサい話はそれくらいにして。~
恥ずかしくなっちゃうから。▼~
:[シルク]|
クサい…?~
どういう意味でしょう?▼~
:[パイソン]|
何でもかんでも~
口に出さないでってこと。~
あのね、俺だって鬼じゃないんだから。▼~
人並みに、辛い思いをしてる人に~
可哀そうだなーって~
思う心くらいあるわけよ。▼~
それをいちいち~
何で助けるんですか?~
どんな気持ちで助けるんですか?▼~
可哀そうだと思ってるんですね!~
優しい! 正しい! 尊い!▼~
…とか言われてみ?~
うるさいわ恥ずかしいわで~
気が狂うっつーの!!▼~
:[シルク]|
は、はあ…▼~
:[パイソン]|
だから、そんなもん~
詮索され続けるくらいなら▼~
黙って戦うほうがマシだって~
気づいたの。そんだけ。▼~
:[シルク]|
そ、そういうものですか。▼~
:[フォルス]|
…話は聞かせてもらったぞ!▼~
:[パイソン]|
うわ…お前はどうしていつも~
いきなり出てくんの?▼~
:[フォルス]|
人を化け物みたいに言わないでもらおう。▼~
パイソン、理由はどうあれ~
少しでもやる気を出してくれたみたいで~
僕はうれしいぞ!▼~
:[パイソン]|
お前、人の話ちゃんと聞いてた?▼~
:[フォルス]|
聞いていたとも。~
それに、お前に言われて~
考えてみたんだ。▼~
確かに僕たちには立派な血筋も~
伝説の武器もない。▼~
民を統べる者として~
教育を受けた訳でもない。▼~
でも、目の前の人を哀れみ~
助けたいと思うその心…▼~
それさえあれば、戦う理由は~
十分なんじゃないか。~
僕も、お前も。▼~
:[パイソン]|
…はいはい、そーね。~
だからもういいでしょ。▼~
:[フォルス]|
さあ! ならば僕たちは~
志を持って一歩ずつ前に進むだけだ。~
ともに手を取り合ってな…!▼~
:[シルク]|
はい…! おふたりのお話、~
私の胸にもしかと響きました。~
これからも頑張りましょうね! 一緒に!▼~
:[パイソン]|
…やっぱやめとこっかな…▼~
~
(暗転)
:[カチュア]|
まったく…パイソンったら。~
ただ素直じゃないだけじゃない。~
勝手に気を揉んで損しちゃった。▼~
でも、それでいいのよね。~
大切なものなんて人それぞれ。~
戦う理由も…。▼~
私の夢は、もしかすると~
永遠に叶わないのかもしれない。▼~
だけど、大切な人たちの~
夢を守るためなら…私は戦える。▼~
私も、それで十分。~
そうですよね、マルス様…▼~
**冷静な次女 カチュア [#u2ba2e18]
***C [#f7f3467e]
:[フロリーナ]|
あっ、お姉ちゃん…!~
お姉ちゃんもアスク王国に~
来てたのね…!▼~
:[カチュア]|
……?▼~
あなたは…?▼~
:[フロリーナ]|
ファリナお姉ちゃんじゃ…ない。▼~
あ、あの…ご、ごめんなさい!~
人違い…でした。▼~
:[カチュア]|
その装備…~
あなたも天馬騎士かしら?▼~
:[フロリーナ]|
は、はいっ!~
イリア天馬騎士団に所属していた~
フロリーナと言います。▼~
:[カチュア]|
私はカチュア。~
あなたと同じ天馬騎士よ。▼~
まあ、この城には~
大勢の英雄がいるんですもの。~
人違いすることもあるわよね。▼~
:[フロリーナ]|
す、すみませんでした…~
これからは気をつけます。▼~
:[カチュア]|
いいのよ。~
同じ天馬騎士同士~
これからもよろしくね。▼~
:[フロリーナ]|
は、はいっ、こちらこそ!~
それでは、失礼します…▼~
:[カチュア]|
……▼~
お姉ちゃん…か。~
あの子、きっと甘えん坊なのね。~
なんだかエストみたい。▼~
***B [#w1628850]
:[シャニー]|
あっ、お姉ちゃん!▼~
:[カチュア]|
……?▼~
あなたは…?▼~
:[シャニー]|
あーっ! ご、ごめんなさい!~
ティトお姉ちゃんと間違えちゃった!▼~
あたし、イリアの天馬騎士見習いの~
シャニーと言いますっ。▼~
:[カチュア]|
私はカチュア。~
マケドニア白騎士団の天馬騎士よ。▼~
なんだか、先日もこんなふうに~
自己紹介したような…▼~
:[シャニー]|
騎士団に所属されている天馬騎士…~
すごいです、憧れます!▼~
:[カチュア]|
でも、このアスク王国では~
あなたと立場は変わらないわ。~
これから、よろしく頼むわね。▼~
:[シャニー]|
こちらこそ、カチュアさん!▼~
そのっ、あたしには二人の~
お姉ちゃんがいるんだけど…▼~
カチュアさんの後ろ姿が~
ティトお姉ちゃんに似ていたの。▼~
:[カチュア]|
……▼~
そのティトというお姉さんは~
もしかして次女かしら?▼~
:[シャニー]|
うん! とってもしっかり者で~
頼りになるお姉ちゃんなの!▼~
でも…よくわかりましたね?~
もしかしてカチュアさんも~
三姉妹の次女だったりして…!?▼~
:[カチュア]|
え、ええ…~
まあ、そんなところかしら。▼~
……▼~
***A [#wf233509]
:[シャロン]|
えっ? カチュアさん…~
二度も他人と間違われたんですか?▼~
:[カチュア]|
ええ。ここにはたくさんの~
英雄がいるけれど…▼~
人違いで声をかけてきたのは~
二人とも天馬騎士の子だったの。▼~
これって偶然なのかしら…▼~
:[シャロン]|
いえ、もしかすると~
偶然ではないかもしれませんよ!▼~
これを見てください。~
アスク王国にやってきた~
英雄について記された書です!▼~
:[カチュア]|
……▼~
:[シャロン]|
この書によりますとね…~
カチュアさんたちマケドニア白騎士団の~
ペガサス三姉妹のほかにも…▼~
異界にはペガサス三姉妹と呼ばれる~
英雄さんがいるそうなんです!▼~
そして、このアスク王国にも~
いろんな世界のペガサス三姉妹が~
召喚されているんですよ!▼~
:[カチュア]|
三姉妹、ペガサスナイト…~
なるほど。境遇は似ているわね。▼~
:[シャロン]|
しかもですね…▼~
ペガサス三姉妹は優しい長女~
しっかり者の次女、前向きな三女と~
性格まで似ているそうなんですよ!▼~
:[カチュア]|
……!?~
偶然にしては~
ちょっと出来過ぎてないかしら。▼~
三姉妹というものは~
往々にしてそういう性格に~
なるのかもしれないけど…▼~
:[シャロン]|
えへへ、世界の垣根を超えて~
いろんなペガサス三姉妹が~
活躍していたなんて…▼~
不思議なこともあるものですね!~
なんだかロマンチックだなあ…▼~
:[カチュア]|
でも、それって本当に~
偶然…なのかしら…▼~
***S [#s81844b8]
:[ティト]|
訓練中に失礼するわ。~
あなたが…カチュアかしら。▼~
:[カチュア]|
ええ。あなたは…?▼~
:[ティト]|
私はティト。シャニーの姉よ。~
先日は、妹が失礼したそうね。~
ごめんなさい。▼~
:[カチュア]|
いえ、謝るようなことでは…▼~
……▼~
:[ティト]|
……▼~
:[カチュア]|
失礼だけれど、あなた…~
真面目で融通がきかないって~
言われたことはない?▼~
:[ティト]|
あるわ…~
あなたのほうこそ~
真面目で一途だと言われたことは?▼~
:[カチュア]|
よく言われるわね…▼~
:[ティト]|
……▼~
:[カチュア]|
なるほど…~
シャニーが間違ったのも~
無理はないわね。▼~
:[ティト]|
ええ。私たち~
どこか…似ている気がするわ。▼~
:[カチュア]|
私は…優しい姉と~
元気で奔放な妹に挟まれて育ったの。▼~
姉妹仲は良くて~
とても幸せだったけど…~
次女ならではの苦労もあったわ。▼~
:[ティト]|
姉を支え、妹を助け…~
私がなにかを言う前に~
姉か妹が先に言ってしまう。▼~
結果、私は姉と妹の間に~
埋もれがちになってしまうけど…▼~
:[カチュア]|
それでも姉と妹が笑顔でいられるなら~
まあいいか…でしょ?▼~
:[ティト]|
ええ、その通りよ。▼~
うれしいわ。次女の気持ちを~
分かち合える英雄に出会えて。▼~
:[カチュア]|
もう一組のペガサス三姉妹の次女も~
きっと私たちに似てるんでしょうね。▼~
:[ティト]|
おそらく…ね。~
いつか会えるときが楽しみだわ。▼~
:[カチュア]|
私たち、別の世界のペガサス三姉妹が~
こうして出会ったのもなにかの縁。▼~
三姉妹同士、お互いに~
高め合っていけるといいわね。▼~
:[ティト]|
こちらこそ、望むところよ。▼~
そして…時々は次女としての悩みも~
交換し合えるとうれしいわ。~
もう一人の次女も交えてね。▼~
:[カチュア]|
ペガサス三姉妹次女の会ね。~
ふふっ、いつか実現するといいわね。▼~
**教えを胸に シルク [#v9faf13d]
***C [#h0d19811]
:[アルフォンス]|
シルク、今日はありがとう。~
君のおかげで助かったよ。▼~
:[シルク]|
礼には及びません、アルフォンス王子。▼~
傷ついた者を癒すのが~
ミラ様に仕える私の役目ですから。▼~
:[アルフォンス]|
ミラ様…というのは~
バレンシア大陸の繁栄に寄与したとされる~
大地母神ミラのことだね。▼~
たしかセリカやメイも~
大地母神ミラを信奉する修道院で~
教えを受けていたとか。▼~
:[シルク]|
はい。セリカ様たちとは~
同じノーヴァ島の修道院で学びました。▼~
ミラ様のご加護は、この世界でも~
光を失うことはありません。▼~
傷ついた人々を癒し、支えること…~
それが私たちに課せられた使命です。▼~
もっとも、誰も傷つくことのない~
平和な世界になればよいのですが…▼~
:[アルフォンス]|
その通りだよ。▼~
僕たちヴァイス・ブレイヴは~
そうした世界を築くために~
戦っているんだ。▼~
:[シルク]|
先ほどの戦いでもアルフォンス王子は~
自ら率先して陣頭指揮に立ち~
剣を振るわれていましたね?▼~
:[アルフォンス]|
異界の英雄たちに力を借りる以上~
僕もアスクの王族として~
覚悟を示しておきたいからね。▼~
:[シルク]|
なるほど…~
アルフォンス王子は~
とても勇敢なお方なのですね。▼~
しかし、くれぐれも無理はなさらぬよう。~
微力ながら、私もお支えいたします…▼~
:[アルフォンス]|
心配してくれてありがとう、シルク。~
頼りにしているよ。▼~
***B [#gf675807]
:[アルフォンス]|
やあ、シルク。~
今日の訓練は終わりかい?▼~
:[シルク]|
ええ、ほかの英雄の方々…~
いろいろな世界の癒し手の方と~
訓練をご一緒させて頂きました。▼~
みなさん、信じる神は違えど~
誰かを救い、癒したいという気持ちは同じ…~
とても勉強になりました。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど。いい時間を過ごせたようだね。▼~
:[シルク]|
『訓練と称して、笑いながら杖で~
ボコボコにしてくる坊さんがいるから~
気をつけろ』と忠告を頂いたのですが…▼~
みなさんとても穏やかで~
素晴らしい人格をお持ちの方~
ばかりでした。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうか。それならよかった…▼~
そういえばこの前に話した~
僕が最前線で戦う理由だけど…▼~
あれは覚悟を示すだけじゃなく~
みんなを鼓舞し、勇気付けたいという~
気持ちも込めているんだ。▼~
少しでも、みんなの士気を上げたい…~
英雄たちが奮起するきっかけになれば…~
そういう狙いもあるんだ。▼~
:[シルク]|
なるほど…▼~
アルフォンス王子の勇敢さは~
多くの英雄たちの心に~
きっと響いていると思います。▼~
:[アルフォンス]|
逆に言うと…~
僕が英雄たちの誠意に報いるには~
これくらいしか思いつかないんだ。▼~
誠意には命を懸けた誠意で返したい。~
それができているかどうかは…~
まだ疑問ではあるんだけど。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子の勇気は~
とても立派だと思います。▼~
戦うあなたの背中を見て~
奮起する英雄はたくさんいるでしょう。▼~
でも…勇気以外にも~
仲間を支えることができるものが~
あることをご存知ですか?▼~
:[アルフォンス]|
勇気以外に仲間を支えられるもの…~
シルク、どういうことかな?▼~
:[シルク]|
それは…~
あなたの笑顔だと思うのです。▼~
***A [#a1c09394]
:[アルフォンス]|
笑顔が仲間を支える…~
それがシルクの考えなんだね。▼~
:[シルク]|
はい。笑顔とは戦いの対極に~
あるものかもしれません。▼~
しかし、笑顔は時に宝石のように輝き~
人々の心に温かさを与え~
前へと進む力となるのです。▼~
:[アルフォンス]|
前へと進む力…▼~
:[シルク]|
私は旅を続け、いろいろな場所で~
ミラ様の教えを説いてきました。▼~
私が旅を続けられた理由のひとつが…~
人々の笑顔に出会えることだったのです。▼~
辛く、厳しい旅でも~
次はどんな笑顔に出会えるだろう…~
どんな笑顔が待っているだろう…▼~
そう考えると~
私の足は前へ前へと進んだのです。~
まるで笑顔に引き寄せられるように。▼~
:[アルフォンス]|
シルクにとって、人々の笑顔が~
原動力だったというわけだね…▼~
:[シルク]|
旅先で出会った人々の笑顔は~
私の宝物でもあり、旅を続ける~
理由のひとつでもありました。▼~
ですから、アルフォンス王子…~
厳しい戦いが続いても~
どうか笑顔を忘れないでくださいね。▼~
アルフォンス王子の優しい笑顔もまた~
仲間を鼓舞する輝きなのですから。▼~
:[アルフォンス]|
思い起こせば…僕も戦場では~
シャロンやアンナ隊長の明るさに~
救われたことが何度もあった。▼~
勇敢さだけが、仲間を支えるものではない。~
シルクの言葉の意味、よくわかったよ。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子…▼~
:[アルフォンス]|
辛く厳しいときこそ笑顔は心に響くもの。~
僕はそのことを忘れていたみたいだ。~
シルク、思い出させてくれてありがとう。▼~
***S [#c31b09e6]
:[アルフォンス]|
シルク、今日もまた助けられたね。~
ありがとう。▼~
:[シルク]|
みなさん、ご無事でなによりです。~
アルフォンス王子のご活躍が~
あってこそですね。▼~
……▼~
今のアルフォンス王子からは~
とても柔らかい印象を受けます。▼~
厳しさだけでなく~
おおらかな優しさも…▼~
:[アルフォンス]|
僕はこれまで王族として~
強くあらねばならない…~
そうした気持ちで日々を重ねてきた。▼~
だけど、民とともに歩むには~
強さだけではなく優しさも必要…▼~
笑顔を忘れた人間には~
人は付いてこないだろうからね。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子…~
とても良い顔をされています。▼~
まわりの人間の心を温め~
支えてくれるような…~
すごく素敵な笑顔ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうかな?~
自分ではよくわからないんだけど…▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子、その優しさを~
いつまでも大切にしてくださいね。▼~
どんな困難がアスク王国や~
仲間たちに降り掛かったとしても…▼~
アルフォンス王子の笑顔があれば~
きっと活路を見いだすことが~
できると思うのです。▼~
:[アルフォンス]|
わかった。努力してみるよ。~
強さだけじゃなく、優しさで~
英雄たちの支えになれるように。▼~
そして、いつも笑顔を絶やさぬ~
王になれるように。▼~
:[シルク]|
アルフォンス王子なら…~
きっと立派な王になれると思います。▼~
あなたにもミラ様のご加護が~
ありますように。▼~
**冷笑の弓使い パイソン [#sdafff18]
***C [#o3dc2b78]
:[パイソン]|
あー、だめだ。~
かったるい…▼~
なんで異世界くんだりまで~
呼び出されて、訓練まで~
やんなきゃなんないわけ?▼~
……▼~
よし、今日はサボろう。~
いや、今日もサボろう。▼~
実は張り切ってるとか~
思われるとやだし。~
どっか昼寝でもしとこ…▼~
~
(暗転)
:[フィヨルム]|
ん…? あれはたしか~
パイソンさん…でしたよね?▼~
隊列から一人で離れて~
どこに行かれるのでしょう…▼~
……!? もしかして~
体調を悪くされたのでは?▼~
ほかには誰も気づいてないみたいです。~
大丈夫でしょうか。心配ですね…▼~
~
(暗転)
:[フィヨルム]|
パイソンさん。たしか、こっちの~
林に入ったように見えたのですが…▼~
:[パイソン]|
……▼~
:[フィヨルム]|
あんなところに…~
あの、パイソンさん~
お、お身体は大丈夫…ですか?▼~
:[パイソン]|
ぐぅ…すぅぅ…▼~
:[フィヨルム]|
ああ…~
眠ってらっしゃるようですね。▼~
……▼~
今日はこのまま~
そっとしておくのがよさそうです。~
では、失礼します…▼~
:[パイソン]|
……▼~
***B [#e5df50c7]
:[パイソン]|
……▼~
:[フィヨルム]|
おや…パイソンさん?~
訓練中なのに、またどこかへ…▼~
……▼~
万が一、ということもあります。~
追いかけましょう。▼~
~
(暗転)
:[パイソン]|
ふぁ~。朝まで飲んだせいか~
身体中がダルいのなんのって…~
ったく、付き合ってらんないわ。▼~
どうして別の世界に来てまで~
ルカやフォルスの小言を~
聞かなきゃなんねぇの。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[パイソン]|
おわっ! な、なんだ…!?~
って、またあんたか。~
フィヨルム王女だっけ?▼~
:[フィヨルム]|
また? ということは、この間は~
起きてらしたということですね。▼~
今は訓練中ですが、いったいここで~
なにをなさっているのですか?▼~
:[パイソン]|
なにって…サボってんの。▼~
:[フィヨルム]|
よかった。体調が悪いゆえに~
休んでいたわけではないのですね…▼~
でも、パイソンさん…~
訓練されなくてもよろしいのですか?▼~
:[パイソン]|
どこぞの王子様じゃあるまいし~
陣頭で指揮を執るわけでもなし。~
そんなに鍛える必要ある?▼~
俺は自分の身を守れて~
役割さえこなせりゃ~
それ以上働く気はないの。▼~
心配しなくても~
現場じゃちゃんとやってやるよ。~
だからほっといて。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そういうものでしょうか…▼~
:[パイソン]|
うん。そーゆーもの。▼~
:[フィヨルム]|
は、はい、わかりました!~
頑張ってくださいね、失礼します。▼~
:[パイソン]|
頑張れって…~
ほんとにわかってんのかね。▼~
ふぁ~あ…~
やっぱ王子様とか王女様とか~
ほんっと訳わかんねえな…▼~
***A [#i773dc73]
:[パイソン]|
ふぁぁぁ~。▼~
眼帯したドラゴン乗りの兄ちゃんに~
教えてもらった昼寝ポイント…~
なかなか快適だなこりゃ。▼~
戦いのあるときはともかく…~
訓練訓練ってよく飽きねえな。~
もっとのんびり生きらんないのかね。▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん!~
ここにいらしたのですね。▼~
:[パイソン]|
げっ、フィヨルム王女…!?~
なんだよ、今は訓練中のはずだろ?▼~
それともわざわざ、ご忠告に来たの?~
説教の押し売りなら結構だよ。▼~
:[フィヨルム]|
いえ、忠告だなんてそんな…!▼~
その…私も…サボってみようかと~
思いまして…▼~
:[パイソン]|
……はい?▼~
:[フィヨルム]|
私は今まで王女としてつねに学び~
鍛錬し、ニフルの民のために~
より前に進むことを是としてきました。▼~
:[パイソン]|
ふーん。そりゃご苦労なことだ。~
まあ、王族なら当然か。▼~
:[フィヨルム]|
私は今まで努力を怠る…サボろうと~
考えたことは一度もありません。▼~
なので、パイソンさんのような考え方は~
とても新鮮で、~
正直理解の及ばないものでした。▼~
なので、頭で考えて理解できないのなら~
実践してみようかと思いまして。▼~
:[パイソン]|
…はあ…~
いや別に、理解する必要ないと思うけど…▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん、~
教えて頂けないでしょうか。~
どんなふうにサボればいいのか…▼~
:[パイソン]|
おいおい、あんた王女様だろ?▼~
俺と違って~
見つかったら叱られる上に~
周囲の信用ガタ落ちだぜ。▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫です!~
これも王女として人心を知るためだと~
兄様も姉様も分かってくださいます。▼~
:[パイソン]|
マジかよ…~
どんだけおめでたいんだ、あんたら。▼~
:[フィヨルム]|
さあ教えてください、パイソンさん!~
私、頑張ってサボりますから!▼~
:[パイソン]|
うぅ…勘弁してくれ…~
俺は一人で静かにサボりたいんだ…!▼~
***S [#t6e5bc13]
:[フォルス]|
どうした、パイソン?~
サボり常習犯のお前が~
真面目に訓練に顔を出すなんて。▼~
:[パイソン]|
……▼~
:[フォルス]|
ようやくお前も~
やる気を出してくれたのか!▼~
昔からお前は目標も持たず~
与えられた役割をそれなりに~
こなしていくだけだったが…▼~
この世界に来て、~
ようやく目覚めたんだな。▼~
いやあ、僕は信じていたぞ!~
お前はやればできる奴なんだって!▼~
:[パイソン]|
…そんなんじゃねーし。~
サボりたくてもサボれない~
込み入った理由があるんだよ。▼~
:[フォルス]|
サボれない理由?~
なんだ、それは…▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん…!~
今日は、真面目に頑張る日なんですか?▼~
:[パイソン]|
うわっ、また出た!▼~
:[フォルス]|
こ、これはフィヨルム王女!▼~
お、おい、パイソン!~
フィヨルム王女に対して~
その言い方は失礼だろう!▼~
:[パイソン]|
失礼もなにも…~
俺がサボれないのは~
この王女様のせいなんだって。▼~
:[フィヨルム]|
パイソンさん、おかげさまで~
この間はいい気分転換になりました。▼~
成長するためには、時には立ち止まって~
まわりをゆっくり見渡すことも大切…~
そんなことを学べた気がします。▼~
:[フォルス]|
パイソン…フィヨルム王女は~
いったいなにを仰られているのだ?▼~
:[パイソン]|
さあな。俺が聞きてえよ。▼~
:[フィヨルム]|
だから、また一緒にサボりましょうね。▼~
それでは失礼します。パイソンさん!~
フォルスさんも訓練、~
頑張ってくださいね。▼~
:[フォルス]|
一緒にサボるって…~
フィヨルム王女とお前の間に~
いったいなにがあったんだ?▼~
:[パイソン]|
俺が訓練をサボってると~
どこからともなく~
あの王女様が現れるんだよ。▼~
それで、せっかくの昼寝タイムが~
いつも台無しにされちまう…▼~
:[フォルス]|
もしかしてそれがお前の~
サボれない理由…というやつか。▼~
…はははっ、そりゃあいい!~
さすがフィヨルム王女、~
よい働きをしてくださるものだ。▼~
:[パイソン]|
…フォルス。~
てめえ、覚えてろよ。▼~
はぁ~あ…やっぱ俺、~
王族や貴族って苦手だわ…▼~
**忠実なる副官 フォルス [#sf1fd8d5]
***C [#d75dcbdb]
:[フォルス]|
クレーベさま!~
ここにいらっしゃいましたか。▼~
:[クレーベ]|
フォルスか。~
お前もヴァイス・ブレイヴに~
力を貸すことを承諾したんだな。▼~
:[フォルス]|
はい!~
また、クレーベさまのお側で~
戦えること、うれしく思います!▼~
クレーベさまの片腕として~
誠心誠意、お仕えさせて頂ければと。▼~
:[クレーベ]|
頼もしいな、期待しているぞ。▼~
我らはソフィア王国を取り戻すために~
義によって立ち、解放軍として戦った…▼~
しかし、ここにはソフィアもリゲルもない。▼~
:[フォルス]|
……▼~
:[クレーベ]|
だが、このアスク王国も~
ソフィアと同じく~
侵略の脅威に晒されている。▼~
一人の騎士として…~
それを見て見ぬ振りができようか。▼~
:[フォルス]|
さすがクレーベさま…~
おっしゃる通りだと思います。▼~
:[クレーベ]|
ソフィア奪還を旗印にしていた以前とは~
勝手の違う戦いになるとは思うが…▼~
この世界の安寧のため~
お前も尽力してほしい。▼~
:[フォルス]|
お任せを…クレーベさま!▼~
クレーベさまは身分に関わらず~
僕やパイソンを取り立ててくれました。▼~
あのときのご恩に僕は報いたいのです!▼~
どんな困難が待ち受けていようとも~
これも騎士になるための試練。~
必ずやお力に…▼~
……▼~
:[クレーベ]|
ん? どうしたフォルス。~
なにか気になることでも…?▼~
:[フォルス]|
い、いえ…なんでもありません!▼~
このフォルス、~
クレーベさまの副官として~
助力を惜しまぬ所存です!▼~
***B [#x13467ee]
:[フォルス]|
……▼~
:[クレーベ]|
フォルス。なにか考え事か?~
訓練に身が入っていないようだが…▼~
:[フォルス]|
クレーベさま…▼~
実は…情けないことに~
引っかかっていることがありまして…▼~
:[クレーベ]|
ふむ…~
よければ聞かせてもらえるか?▼~
:[フォルス]|
……▼~
僕が解放軍に加わったのは~
ソフィア王国を取り戻したいという~
国を愛する気持ちのほかにも…▼~
戦場で活躍することができれば~
庶民でも騎士になれるんじゃないか…▼~
そんな考えがあったからなんです。▼~
:[クレーベ]|
そうだったな。お前は事あるたびに~
騎士への憧れを口にしていた。▼~
:[フォルス]|
ですが、この世界…~
アスク王国で活躍しても~
僕はソフィアの騎士にはなれません…▼~
:[クレーベ]|
……▼~
:[フォルス]|
アスク王国に迫る侵略者と~
戦わなくてないけないことは~
頭ではわかっているんです。▼~
しかし、情けないことに…~
以前の世界にいた頃の情熱が~
なくなってしまった気がして…▼~
申し訳ありません、クレーベさま。~
お恥ずかしい限りです…▼~
:[クレーベ]|
なるほどな…▼~
よし、フォルス。私に付いてきてくれ。~
お前に見せたいものがある。▼~
:[フォルス]|
僕に、見せたいもの…?▼~
***A [#ged1743a]
:[フォルス]|
クレーベさま…~
城下町にどんなご用でしょうか?▼~
:[クレーベ]|
フォルス、そこからなにが見える?▼~
:[フォルス]|
大通りを行き交う人々…~
遠くには市場も見えますね。▼~
子どもたちの声も聞こえます。~
活気があっていい国ですね、この国は。▼~
:[クレーベ]|
お前の目に映っているのは~
アスク王国の日常だ。▼~
ありきたりで日々繰り返される~
平和な日常の風景だ。▼~
だが、これこそが~
我々が命を懸けて守るものだ。▼~
:[フォルス]|
……▼~
:[クレーベ]|
アスクの民には、ソフィアのように~
戦火に追われるようなことなく~
平和に暮らしてほしい。▼~
しかし、平和とは代償なしで~
手に入るものではない…▼~
侵略者を退け、平和のために戦うことで~
はじめて手に入るものなのだ。▼~
フォルス、お前は騎士でなければ~
平和は守れないと思うか?▼~
:[フォルス]|
い、いえ…~
そんなことはないと思います。▼~
:[クレーベ]|
そうだ。騎士であろうが、傭兵であろうが~
義勇兵であろうが…平和のために~
戦える者は、みな等しく尊い。▼~
誰かのために戦える志を持つ者。~
それが英雄であると私は思う。▼~
そしてその英雄としてお前は~
この世界に呼ばれたのだ。▼~
その意味を、今一度~
よく考えてみるといい。▼~
:[フォルス]|
クレーベさま…~
…………▼~
***S [#te556137]
:[クレーベ]|
フォルス、先ほどの戦場での働き~
実に見事だった。▼~
アルフォンス王子もお前の勇敢さに~
感心しておられた。私も鼻が高いぞ。▼~
:[フォルス]|
クレーベさま、もったいないお言葉…!▼~
今の僕には力がみなぎっています!~
先日までの迷いが嘘のようで…~
クレーベさまには感謝してもしきれません!▼~
:[クレーベ]|
私はなにもしていない。~
お前自身が答えを見つけ~
自ら歩き出したのだ。▼~
:[フォルス]|
はい!~
騎士は王を守り、王は国を…~
民を守るもの。▼~
彼らこそが国の姿。~
ひいては王の姿なのです。▼~
それを守るという使命の~
何が騎士の立場に劣るというのか。▼~
僕は危うく、そのことを~
見失うところでした…▼~
:[クレーベ]|
そうだな。ソフィア王国だろうと~
アスク王国だろうと…~
国を作るのは、そこに暮らす人々だ。▼~
彼らを守るために戦い~
努力を重ねるべきなのは~
この世界でも変わらない。▼~
:[フォルス]|
何だか…そのことを伝えるために~
この世界の人々が、僕を呼んで~
くれたように思います。▼~
そう! 歴史に残る数多の~
英雄たちの中から~
他でもないこの!! 僕を!!!▼~
:[クレーベ]|
…ん?~
あ、ああ。そうだな。▼~
:[フォルス]|
そうですよね!~
ふ…ふふふ……▼~
たとえ騎士になれずとも~
この栄誉は騎士にふさわしい…▼~
いや、もうほぼ騎士と言っても~
過言ではないのでは?▼~
だとしたら僕は!~
この栄誉に恥じない働きを~
しなければなりませんね!!▼~
よぉーし、やるぞーーーー!!▼~
:[クレーベ]|
…………▼~
ま…まあ、お前がやる気を~
出してくれて何よりだ。▼~
共にこの世界の人々の未来を守ろう。~
頼りにしているぞ、フォルス。▼~
:[フォルス]|
はい!~
お任せください、クレーベさま!!▼~
*コメント [#le241640]
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