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章別会話/消えたオーブの謎
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*消えたオーブの謎 [#zeab9848]
#contents
**消えたオーブの謎 [#vd419370]
***オープニング [#m1ab6097]
:[アルフォンス]|
困ったことになったね…~
まさかこんな事件が起きるなんて。▼~
:[ニシキ]|
やあ、アルフォンス。~
それにエクラも~
難しい顔をしてどうしたんだい?▼~
:[キヌ]|
ねえねえ、もしかして~
なにして遊ぼうか~
相談してたの?▼~
:[アルフォンス]|
いや、そうじゃないんだ。~
実は…▼~
:[ニシキ]|
えっ?~
エクラの~
部屋からオーブが消えた?▼~
:[キヌ]|
オーブって、まんまるくて~
キラッキラしてるのだよね?▼~
:[アルフォンス]|
オーブは~
エクラが異界から~
英雄を召喚する時に必要だから…▼~
僕たちヴァイス・ブレイヴの戦力を~
整えるために欠かせないものなんだよ。▼~
:[ニシキ]|
なるほどね、そんな大事なものが~
いきなり消えたというのは一大事だ。▼~
:[キヌ]|
あ…!▼~
:[ニシキ]|
ん? どうしたんだいキヌ?~
妙な感じに尻尾を揺らして…▼~
:[キヌ]|
あ、あのね、少し前に~
エクラの~
部屋の近くを通ったとき…▼~
フランネルとベロアが~
部屋の近くをウロウロしてたのを~
見ちゃったの…!▼~
:[アルフォンス]|
えっ!? それは本当かい?▼~
:[キヌ]|
う、うん…見間違いじゃないと思う。~
二人一緒じゃなくて別々に見たんだー。▼~
:[アルフォンス]|
まさかあの二人が…そんな…!▼~
:[ニシキ]|
気になるんなら本人に聞いてみたら?~
そのほうが手っ取り早いよ。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうだね…~
彼らを疑うわけじゃないけど~
詳しい話を聞きに行ってくるよ。▼~
(場面転換)~
:[フランネル]|
はぁ? 俺は~
エクラの~
部屋になんて用はねえぞ?▼~
:[アルフォンス]|
けど、部屋の近くで~
君の姿を見たって人がいて…▼~
:[フランネル]|
そんなの知らねーよ!~
俺はこれから狩りにいくんだ。~
もう行くぜ。▼~
:[アルフォンス]|
あ、ああ…~
呼び止めてごめん。▼~
フランネルは~
エクラの部屋の~
近くに行った覚えはない、と…▼~
ベロアはどうなんだろう。~
彼女にも話を聞いてみよう。▼~
(場面転換)~
:[ベロア]|
エクラの部屋?~
とくに興味はないですけど。▼~
:[アルフォンス]|
でも、部屋の近くで~
君の姿を見たって人がいて…▼~
:[ベロア]|
見間違いではないでしょうか。~
他に用がなければ~
わたしはこれで…▼~
:[アルフォンス]|
ベロア! 行ってしまった。~
彼女も覚えがない、と…▼~
(場面転換)~
:[ニシキ]|
なるほどなるほど。~
フランネルもベロアも~
身に覚えがないんだ?▼~
:[アルフォンス]|
話を聞いた限り~
二人におかしな様子はないよ。▼~
:[キヌ]|
見かけたのは本当だけど~
アタシもベロアたちが~
犯人とは思えないなー。▼~
:[ニシキ]|
うん。ちょっと変わり者だけど~
彼らは決して悪人じゃない。~
それはボクが保証する。▼~
よし! こうなったらボクたちで~
オーブ窃盗犯を捕まえよう!~
名探偵ニシキの出番だね!▼~
:[キヌ]|
アタシも協力するー!~
がんばってオーブを取り戻そー!▼~
***C [#c05007c6]
:[キヌ]|
ところで父さん~
『めいたんてい』ってなに?▼~
:[ニシキ]|
鋭い推理と洞察力で事件を華麗に~
解決する人を名探偵って言うんだ。~
鼻の効く妖狐なら名探偵間違いなしさ。▼~
:[アルフォンス]|
うーん、エクラも~
いろいろな人に聞き込みをして~
情報を集めているみたいだけど…▼~
:[ニシキ]|
手がかりはなにもないって顔だね?~
でも大丈夫。ボクにはもう~
犯人の目星がついているからね!▼~
:[キヌ]|
えー! すごーい!~
さすが、めいたんてい!~
オーブを盗んだ犯人は誰なの!?▼~
:[ニシキ]|
フッ…ボクは以前からずっと~
怪しいと思っていたんだ。~
城の広間にフクロウがいるだろう?▼~
:[アルフォンス]|
それってフェーのことかな?▼~
:[ニシキ]|
ボクは見たんだよ! あのフクロウが~
懐にオーブを隠し持っていたのを…!~
間違いない、犯人はフェーだ!▼~
:[アルフォンス]|
いやいや、それは誤解だよ。~
フェーは僕たちに~
オーブを届けてくれてるだけだよ。▼~
:[ニシキ]|
あ、そうなんだ。違うのか。~
気を取り直して現場に行ってみよう。~
犯人は現場に戻るって言うしね。▼~
:[キヌ]|
父さん、物知りー!~
行こー行こー!▼~
(場面転換)~
:[ニシキ]|
現場百回という言葉もある。~
まずはエクラの~
部屋の周辺を念入りに調べよう。▼~
キヌも、なにか変わったものや~
手がかりになりそうなものを~
見つけたら教えてくれよ。▼~
:[キヌ]|
手がかりってこういうの?~
たぶんこれ、フランネルさんの~
尻尾の毛だと思う~!▼~
:[ニシキ]|
うわわわわっ!~
そ、それ手がかりっていうか~
決定的な証拠だよ!▼~
:[アルフォンス]|
それじゃあ、フランネルは~
やっぱりエクラの~
部屋の前にいたんだ…▼~
:[ニシキ]|
でも、フランネルは~
身に覚えがないって~
言ってるんだよね?▼~
ふむふむ…これはもしかすると…~
助手のアルフォンス君…~
もう一度フランネルに話を聞こう!▼~
:[アルフォンス]|
え…僕はいつのまに助手に…▼~
(場面転換)~
:[フランネル]|
なんだ!? またなにか用か!?~
今度はニシキやキヌまで…~
いったいなんだってんだ!?▼~
:[アルフォンス]|
君はエクラの~
部屋の近くに行った覚えはないと~
さっきは言ったよね。だけど…▼~
実はエクラの~
部屋の前で、フランネル…~
君の尻尾の毛が落ちてたんだ。▼~
:[フランネル]|
そ、それがなんだってんだ!~
まだ俺を疑ってるのか?~
覚えがねぇものは知らねぇよ!▼~
:[ニシキ]|
あのさ…フランネル~
ひとつ聞きたいんだけど…▼~
君が今いるこの場所…~
お城のどこだかわかってる?▼~
:[フランネル]|
馬鹿にするな、それくらいわかるぞ。~
ここは二階の西の廊下だろ?▼~
:[キヌ]|
今いる場所はお城の三階だよ。~
それに東の廊下だよ。▼~
:[フランネル]|
えっ!? そ、そうなのか!?~
俺はてっきり、ここが二階だと…▼~
:[ニシキ]|
これではっきりしたよ、アルフォンス。~
フランネルは犯人じゃない。▼~
城の中で迷っちゃって、~
たまたまエクラの~
部屋の近くに行っちゃったんだよ。▼~
:[アルフォンス]|
うん、これほどの方向音痴なら~
エクラの部屋に~
一人でたどり着けるはずないね…▼~
:[キヌ]|
よかったね~~
犯人じゃなくって!▼~
:[フランネル]|
い、いや、よかったねと言われても~
全然話が見えねぇぞ…▼~
***B [#hf5a4b37]
:[フランネル]|
なるほどな、盗まれたオーブと~
その犯人を探している…ねぇ。▼~
言っておくが俺は犯人じゃねぇし~
ベロアだってそんな悪さを~
するわけがねぇ…!▼~
:[キヌ]|
アタシもベロアがそんなことをするなんて~
思えないけど…あのとき赤い頭巾と耳は~
確かにベロアだったの…▼~
:[ニシキ]|
…ん? 噂をすれば影だ。~
あれはベロアじゃないかな?▼~
:[フランネル]|
おっ、確かにそうだな。~
おーい、ベロア…▼~
:[アルフォンス]|
待ってくれ。~
なんだか~
彼女の様子がおかしい…▼~
:[ベロア]|
……▼~
こそこそ…こそこそ…~
ささっ、こそこそ…▼~
:[ニシキ]|
……▼~
えーと、フランネルの言葉を~
疑うわけじゃないんだけど~
あからさまに怪しいね…▼~
:[アルフォンス]|
おまけに、懐になにか~
隠しているようにも見えるね。▼~
:[フランネル]|
まさか…ベロアが本当に?▼~
お、おい…なんてこった!~
秘境で一人にさせているうちに~
悪い子に育っちまったのか!▼~
:[キヌ]|
まだ犯人と決まったわけじゃないよ。~
ベロアの部屋に行ってみよー!▼~
:[フランネル]|
そ、そうだな。肉親の俺が~
ベロアを信じてやらないと…▼~
(場面転換)~
:[ベロア]|
それで…わたしがオーブを~
盗んだ犯人ではないかと…~
疑っているのですか?▼~
:[フランネル]|
疑っているというか、その…~
俺は信じているぞ!~
ベロアは悪い子じゃないって!▼~
:[アルフォンス]|
仲間を疑いたくはないけど~
万が一ということもあるしね。▼~
君がなにか運んでいるのを見たんだ。~
部屋を少し見せてくれるだけで~
その疑いも晴れると思うんだ。▼~
:[ベロア]|
…いやです。▼~
:[ニシキ]|
えっ? どうして!?~
見られてまずいものでもあるのかい?▼~
:[ベロア]|
それは…▼~
:[キヌ]|
大丈夫だよ。~
ベロアの部屋の中にあるものは~
アタシも知ってるし。▼~
:[ベロア]|
……▼~
そこまで言うなら…特別です。~
わたしの部屋を見せますね。▼~
:[ニシキ]|
それじゃ失礼しますよっと…~
うわ、うわわわわわっ!?~
な、なにこれっ!?▼~
:[アルフォンス]|
朽ちた木の枝や錆びた武器…~
鳥の死骸によくわからない骨まで…~
こ、これはいったい!?▼~
:[フランネル]|
す、すっげぇぜベロア!~
これ、全部お前が集めたのか!?~
宝の山じゃねぇか!▼~
:[アルフォンス]|
え…? こ、これが宝の山?▼~
:[キヌ]|
ベロアにとってはお宝なんだよね。~
ちょっぴり変わったものを集めるのが~
ベロアの趣味なの。▼~
:[フランネル]|
おいニシキ、見てみろよこの毛玉!~
色つやといい形といい~
もう最高じゃねぇか!▼~
:[ニシキ]|
君たち親子の感性は~
ものすごく個性的なんだね…▼~
:[フランネル]|
さすが我が娘。素晴らしい趣味だ!~
うんうん、パパは信じていたぞ…!▼~
:[アルフォンス]|
そうか…ベロアがこそこそと~
集めていたのはガラクタ…~
じゃなくて、お宝だったんだね。▼~
:[ベロア]|
わたしはオーブなんかに~
興味はありません…▼~
でもお宝を集めていると知られたら~
悪い人に狙われると思って…~
だから…部屋を見せたくなかった…▼~
:[アルフォンス]|
い、いや、大丈夫。~
誰も狙わないと思うよ、うん。~
なんだか悪かったね…▼~
:[キヌ]|
疑いが晴れてよかったね。~
でも、オーブを盗んだ犯人って~
いったい誰なんだろ?▼~
***A [#f1bcffb8]
:[フランネル]|
消えたオーブのことなんだけどよ。~
実はエクラが~
使っちまったってことはねーのか?▼~
:[アルフォンス]|
いや、新たに召喚された英雄はいないし~
お城の施設も強化された様子はないよ。▼~
エクラにも~
それは確認したよ。▼~
:[ベロア]|
ここだけの話なのですが…~
実はわたし、前に見たことがあります。~
広間にいるフクロウが…▼~
:[キヌ]|
あ、それも違うんだって。▼~
:[ベロア]|
まだなにも言ってませんけど…~
違うならいいです…▼~
:[ニシキ]|
まいったなー。これじゃ迷宮入りだ。~
名探偵ニシキもお手上げさ。▼~
でも本当はホッとしてるんだ。~
フランネルもベロアも犯人じゃないって~
証明されたしね。▼~
:[フランネル]|
へっ、あったりまえだろ。~
気高き狼ガルーはな~
嘘や盗みが大嫌いなんだよ。▼~
:[ベロア]|
でも、オーブが消えたのは事実です。~
犯人はいったい…▼~
:[キヌ]|
ん? 誰かこっちに来るよ!~
あれは…アンナ隊長?▼~
:[アンナ]|
あ、ちょうど良かった。~
荷物を運ぶの、手伝ってくれない?~
これが重くて重くて…▼~
:[アルフォンス]|
アンナ隊長、なんですか?~
その重そうな鉄の箱は?▼~
:[アンナ]|
ふふん、よくぞ聞いてくれました!~
これは金庫って言ってね~
大事な物を入れておく箱なの。▼~
アンナ商会が開発した新商品で~
耐火性や耐水性、耐雷性に優れた自信作!▼~
大切なものを入れておけば~
なにがあっても壊れる心配はないわよ!▼~
:[ベロア]|
すごい自信ですね…~
お宝を入れておくにはいいかも…▼~
:[アンナ]|
ちなみに、さっき金庫の中に~
オーブを入れて実験したんだけど~
ぜんっぜん大丈夫だったわよー!▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[ニシキ]|
オーブを…▼~
:[フランネル]|
金庫の中に…▼~
:[キヌ]|
入れて…▼~
:[ベロア]|
実験…した?▼~
:[アンナ]|
あ、あれ? どうしてみんな~
そんな目で私を見るのかな?▼~
:[ニシキ]|
助手のアルフォンス君…~
ボクの推理を話してもいいかい?▼~
:[アルフォンス]|
いや…大丈夫です。~
もう犯人はわかりましたから。▼~
:[フランネル]|
なるほどなぁ。~
そういうことだったかー。▼~
:[キヌ]|
ぶーぶーぶーぶー。▼~
:[ベロア]|
くんくん…犯人の匂いがします。▼~
:[アンナ]|
ど、どうしたのみんな?~
そんなにこの金庫が気になるの?▼~
違う…? 犯人? なんのこと?~
いったいなんなのよ、もーっ!▼~
**人狼の長 フランネル [#n9ae46e0]
***C [#p2dc730b]
:[アンナ]|
ふう、今回もなんとか勝てたわね…~
みんな、お疲れさま!▼~
:[フランネル]|
おっしゃー! 大勝利だぜ!~
本気を出せばこんなもんだ!▼~
:[シャロン]|
フランネルさん、大活躍でしたもんね。~
敵陣深く斬り込んで、目にも止まらぬ~
素早さで大活躍! さすがです!▼~
:[フランネル]|
ガルーの強さ、わかってくれたか?~
まだ暴れ足りねーくらいだ!▼~
:[アンナ]|
ふふっ、体力が有り余っているみたいね。~
みんな怪我がなくてなによりだわ。▼~
でもフランネル…~
最初の打ち合わせとは~
違う動きをしてたわよね?▼~
フランネルは北の森で待機するはずなのに~
南の林のほうから出てきたわよね?▼~
:[フランネル]|
うっ…! そ、それはだな…~
え-と、その…▼~
げ、現場の判断だよ!~
そうしたほうがいいと思ったからな!▼~
:[シャロン]|
なるほど。~
野生の勘というやつですね!▼~
:[フランネル]|
今日は暴れて疲れたからな。~
一足先に休ませてもらうぜ。▼~
:[シャロン]|
あ、フランネルさん!~
行っちゃいました…▼~
暴れ足りないと言ってたのに~
急に疲れが出たんでしょうか。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
***B [#kf6288bc]
:[フランネル]|
よぉ、アルフォンス。~
ちょっといいか?▼~
:[アルフォンス]|
フランネル…?~
元気がないように見えるけれど…▼~
:[フランネル]|
こないだ戦いのことなんだけどよ…~
俺は作戦を無視したわけじゃねぇんだ。▼~
作戦通りに動こうとしたんだけど~
気がつくと変な場所から出て~
敵と鉢合わせしちまったんだ。▼~
:[アルフォンス]|
え?~
でも、現場の判断だと~
言っていたような…▼~
:[フランネル]|
判断つーか、言われた通りに~
北の森に行こうとしてたんだけどよ。~
気がついたら南の森にいたんだよ。▼~
:[アルフォンス]|
要するに道に迷っていたと。▼~
:[フランネル]|
そ、そうじゃねーよ!~
勘が外れただけだ!▼~
:[アルフォンス]|
な、なるほど…~
勘が外れて道に迷ったと。▼~
:[フランネル]|
そ、それでよ。~
なんとか勘が外れなくなる~
いい方法はねーかなーと思ってさ。▼~
:[アルフォンス]|
道に迷わなくなる方法だね。~
わかったよ、いい方法がないか~
少し考えてみるよ。▼~
:[フランネル]|
ホントか!? い、いやー、~
そこまで深刻な話じゃねぇんだけどな。▼~
なにかいい方法があるってんなら~
まあ試してもいいかなー、なんて。~
一応な、いちおう!▼~
:[アルフォンス]|
うーん。~
そう言うわりには~
尻尾が全力で揺れているような…▼~
力になれるかどうかは保証できないけど~
やってみるよ、フランネル。▼~
:[フランネル]|
ああ、よろしく頼むぜ!▼~
***A [#zf2a4a28]
:[アルフォンス]|
道に迷わなくなる一番の方法は~
地図をよく見ることだよ。▼~
アスク王国の地図はあるから~
フランネルも持っておくと~
いいんじゃないかな。▼~
:[フランネル]|
地図ねえ…確かにそいつは~
いい考えかもしれねーが…▼~
敵とやり合ってる最中に~
地図を見ている暇なんてあるのか?▼~
:[アルフォンス]|
それなら、太陽や星を見て~
方角を割り出すというのはどうかな。▼~
昼なら太陽、夜なら星や月の位置で~
だいたいの方角を見分けられるよ。▼~
フランネルたちガルーは目がいいから~
なかなか有効なんじゃないかな。▼~
:[フランネル]|
確かに方角を知るには~
いいかもしれねぇが…▼~
雨や曇りの日はどうするんだ?~
太陽も星も見えないぞ?▼~
:[アルフォンス]|
……。じゃあ同じ道を何度も~
行き来してしまうときは~
何か目印をつけるといいかもね。▼~
ちぎったパンを落として目印に~
森での遭難をまぬがれた…という~
話も聞いたことがあるよ。▼~
:[フランネル]|
はぁ!? 食べ物を落とすなんて~
もったいないだろ。せっかくだから~
自分で食べるぜ!▼~
:[アルフォンス]|
い、いや、別に落とすのは~
パンじゃなくてもいいんだけど。▼~
:[フランネル]|
なんだか、どれもしっくりこねぇなー。~
悪いな、アルフォンス。~
せっかく考えてくれたのによ…▼~
:[アルフォンス]|
こちらこそ役に立てなくてごめん。~
ほかにいい方法がないか~
僕も考えてみるよ。▼~
***S [#sc8df2b9]
:[アルフォンス]|
フランネル!~
エクラとも~
相談してみたんだけど…▼~
:[フランネル]|
おっ! 道に迷わなくなる~
いい案が浮かんだのか!?▼~
:[アルフォンス]|
出撃するときは、つねに僕か~
エクラと~
一緒に行動するようにしよう。▼~
そうすればフランネルが~
道に迷ったりしないと思うんだ。▼~
もしどこか違う道に行こうとしても~
僕らが引き止めるからね。~
:[フランネル]|
なるほど…!~
それなら迷いようがねぇな!▼~
:[アルフォンス]|
作戦も最初から僕とフランネルが~
一緒に行動することを前提に~
立てておけば、なんの問題もないよ。▼~
:[フランネル]|
しょうがねぇなあ…~
んじゃあアルフォンスのその提案に~
乗ることにするぜ。▼~
野生に任せて暴れ回ってもいいんだが~
アルフォンスがそこまで言うんなら~
しょうがないな!▼~
:[アルフォンス]|
そう言うわりには~
全力で尻尾が上下に揺れてるんだけど…▼~
:[フランネル]|
さっそく次から一緒に出撃しようぜ。~
ガルーの力、存分に見せてやるからな!▼~
:[アルフォンス]|
ああ。期待しているよ!▼~
:[フランネル]|
道に迷わなけりゃ俺は無敵だぜ!~
見てろよ、これまで以上に活躍してやる!~
ワオーーーーーーン!▼~
**狼の娘 ベロア [#q7ef564a]
***C [#k7e80070]
:[キヌ]|
あ、ベロア~! いたいた!~
いいものをもってきたよ~!▼~
:[ベロア]|
あいかわらず騒々しいですね。~
それで…いいものとはなんです…▼~
ホコリの塊、ヘビの抜け殻…~
穴の空いた盾なら大歓迎です…▼~
:[キヌ]|
えー、そんなんじゃないよ~。~
はい、綺麗なお花!▼~
お城のまわりには~
綺麗なお花がたくさん咲いてるの!~
散歩の途中で見つけたんだ~。▼~
ベロアもどうぞ!~
すっごく綺麗だよ~▼~
:[ベロア]|
あ…あり…がとう…▼~
:[キヌ]|
また、綺麗なお花を見つけたら~
ベロアにあげるからね~。~
楽しみにしてて!▼~
:[ベロア]|
待って、キヌ…その…▼~
行ってしまいました…~
いつもながら、せわしない人です…▼~
綺麗な花…ですか…▼~
……▼~
***B [#z4c08ecb]
:[ベロア]|
あの…シャロン、~
少しお話…いいですか…▼~
:[シャロン]|
はい、わたしでよければ!~
なんでも聞いてください。▼~
:[ベロア]|
綺麗かそうでないかって~
誰が決めるものですか…▼~
これは綺麗なもの…~
これはそうではないもの。~
誰が…区別するのでしょう…▼~
:[シャロン]|
え、えーっと…そうですね…▼~
決めるのは自分の価値観でしょうか。~
自分が綺麗と思ったら綺麗…~
そういうことだと思います。▼~
:[ベロア]|
でも…自分はそう思えなくても~
多くの人が綺麗と言うなら…~
綺麗と思うべきですか…▼~
:[シャロン]|
そんなことはありません!~
みんなそれぞれが違う人間です。~
価値観だって違うはずですよ!▼~
:[ベロア]|
答えてくれてありがとう…~
おかしなことを聞いてすみません…▼~
:[シャロン]|
あ、ちょ、ちょっと、ベロアさん!▼~
なにか悩んでいるみたいでしたが…~
大丈夫でしょうか?▼~
***A [#j0917d86]
:[シャロン]|
あ、いたいた!~
ベロアさん!▼~
:[ベロア]|
シャロン…~
なにかご用ですか?▼~
:[シャロン]|
先日お話したとき~
なんだか元気がないみたいだったから~
ちょっと気になって。▼~
:[ベロア]|
優しいですね、シャロン…~
アスク王国の人があなたを~
慕うのもわかります…▼~
:[シャロン]|
そ、そうですか? わたしはただ~
ベロアさんの力になれればって。~
仲間だし、友だちですから!▼~
:[ベロア]|
……▼~
これを…見てもらえますか…▼~
:[シャロン]|
わあっ、綺麗なお花!~
このお花、どうしたんですか?▼~
:[ベロア]|
キヌにもらいました。~
ここのところ…毎日です…▼~
:[シャロン]|
素敵なお花ですね。~
色も鮮やかで見ているだけで~
心が安らいできます。▼~
:[ベロア]|
そう…シャロンやキヌには~
そう見えるんですね…▼~
でも…わたしには~
とても綺麗と思えないのです…▼~
:[シャロン]|
…え?▼~
:[ベロア]|
わたしが綺麗だと思うのは~
毛玉やコウモリの羽根…~
毒々しい色の草…▼~
みんなが綺麗だといっているものを~
同じように綺麗と…思えないのです…▼~
だから、みんなが綺麗と言うものを~
わたしも綺麗と言ったほうが~
いいのでしょうか…▼~
:[シャロン]|
そ、そんなことはないと思いますよ。~
ベロアさんはベロアさんの~
価値観で物事を見ても…▼~
:[ベロア]|
…やっぱり、ダメです。~
キヌには悪いですが…わたしには~
この花が綺麗とは思えないです…▼~
:[シャロン]|
……▼~
***S [#i9014457]
:[シャロン]|
あの、ベロアさん!~
先日のお話ですが…▼~
:[ベロア]|
……▼~
:[シャロン]|
キヌさんのお花を~
無理やり綺麗と思う必要は~
やっぱりないと思うんです!▼~
だけど花を贈ってくれた~
キヌさんには感謝していますよね?~
その気持ちが大切なんだと思います!▼~
:[ベロア]|
そう…なのですか…▼~
:[シャロン]|
キヌさんは自分が綺麗と思ったものを~
ベロアさんに贈りました。▼~
それはベロアさんの好みじゃないけれど~
お花を贈ってくれたキヌさんの気持ちは~
ベロアさんにも伝わっています。▼~
わたしはそれでいいと思います!~
価値観は違っても、思いやる気持ちは~
種族を超えるって思いますから!▼~
そのお花はキヌさんが~
ベロアさんを思う気持ちが~
形になったものなんですよ!▼~
:[ベロア]|
思いやりの…気持ち…~
なるほど…▼~
綺麗かそうでないかを気にするより~
わたしはキヌの思いやりに…~
感謝すべきだったんですね…▼~
:[シャロン]|
ここにはたくさんの英雄さんがいます。~
それぞれがいろいろな考えを持って~
お互いの価値観を大切にしているんです。▼~
わたしたちは平和のために戦っていますが~
平和を築くための方法は~
ひとつではないと思います。▼~
みんながそれぞれのやり方で~
平和な世の中を作ろうとしてくれる…~
その気持ちがあれば大丈夫ですよ!▼~
だからベロアさんも自分の価値観や~
気持ちを大切にしてくださいね。~
まわりに合わせなくてもいいんですよ。▼~
:[ベロア]|
ありがとう、シャロン…~
少し…心が楽になりました…▼~
:[シャロン]|
みんな違ってみんないい!~
それがヴァイス・ブレイヴですから!▼~
:[ベロア]|
わかりました…~
それではシャロンにも~
わたしからとっておきの宝物を…▼~
ヤモリの目玉の詰め合わせ…~
とても綺麗なものです…▼~
:[シャロン]|
き、気持ちだけ…!~
気持ちだけもらっておきます!▼~
**妖狐の長 ニシキ [#t88b931a]
***C [#vac05f55]
:[アンナ]|
あら? あの人だかりは何かしら?~
なにやら楽しそうだけど…▼~
:[シャロン]|
ええと…あれはきっと~
ニシキさんを囲んでるんですよ!▼~
ニシキさんの尻尾ってすっごく~
モフモフしているじゃないですか。~
触ると気持ちいいって評判なんです!▼~
:[アンナ]|
なるほどー。だから女の子が~
あんなに群がっているのね!~
厳つい顔の英雄も混じっているけど…▼~
:[シャロン]|
あのモフモフの尻尾には~
あらゆる人を病みつきにする~
抗いにくい魅力があるんですよ!▼~
:[アンナ]|
モフモフ…~
抗いにくい魅力…~
むむっ! これはピンときたわ!▼~
ニシキ、ちょっといい?~
話があるんだけど。▼~
:[ニシキ]|
やあ、アンナ隊長。~
キミもボクの尻尾を~
モフモフしにきたのかい?▼~
:[アンナ]|
確かにその尻尾に用があるんだけど~
ちょっと触ってもいいかしら?▼~
:[ニシキ]|
いいとも!~
ボクの自慢の尻尾~
遠慮なく触ってよ。▼~
:[アンナ]|
それでは失礼して…~
はうっ!? なにこのモフモフ感…~
い、一瞬意識が飛んだわ!▼~
こ、これは想像以上ね…~
みんなが病みつきになるのも~
わかる気がする…▼~
:[ニシキ]|
あはは。喜んでもらえたみたいで~
うれしいよー。▼~
:[アンナ]|
これはますますもって見逃せないわ!~
ニシキ、ちょっと提案があるの。▼~
:[ニシキ]|
提案? 何かな?▼~
:[アンナ]|
ニシキの尻尾のモフモフ感を~
再現したクッションを作って~
アンナ商会で売り出したいの!▼~
この肌触りと柔らかさが再現できれば~
ヒット商品、間違いなしだわ!▼~
もちろん、ニシキやキヌの尻尾を~
そのまま使うわけじゃないわ。~
似た素材で再現するつもりよ。▼~
:[ニシキ]|
うーん、作るのは別に構わないけど~
妖狐の尻尾は世界一美しいから~
再現するのは難しいと思うよ?▼~
:[アンナ]|
このモフモフ感…~
アンナ商会の威信に掛けて~
再現してみせるわ!▼~
***B [#t1b56d1d]
:[アンナ]|
…と、いうわけで!~
モフモフ尻尾クッションの~
試作第一号が出来たわ!▼~
:[キヌ]|
わ~! 尻尾の形をした~
クッションだ~!▼~
:[ベロア]|
それで…どうして~
わたしたちが呼ばれたんですか…▼~
:[アンナ]|
あなたたちにこのクッションを~
触ってもらって感想を聞きたいの。▼~
:[キヌ]|
うん! 父さんの尻尾を~
一番モフモフしてるのは~
きっとアタシだし~。▼~
:[ベロア]|
まあ、感想くらいでしたら…▼~
:[アンナ]|
んじゃ、さっそく試してみて!~
ニシキの尻尾のモフモフ感を~
どれぐらい再現できているかしら。▼~
:[キヌ]|
う~ん…父さんの尻尾みたいに~
フワフワしてるにはしてるけど~▼~
父さんの尻尾はフワフワなうえに~
ポヨポヨもしてるんだよね~。▼~
:[アンナ]|
極めて感覚的な感想だけど~
柔らかいだけじゃなくて~
弾力性もある…ってことかしら?▼~
ベロアはどう? このクッション。▼~
:[ベロア]|
くんくん…~
これ、ニシキさんの匂いがしません。▼~
:[アンナ]|
そりゃあニシキの毛をそのまま~
使っているわけじゃないから~
匂いはしないと思うけど…▼~
…そっか。ニシキの匂いみたいな~
香りを染み込ませておくのも手ね!▼~
ありがとう二人とも!~
いい改良案が浮かんだわ!▼~
:[ベロア]|
役に立てたようでなによりです…▼~
:[キヌ]|
えへへー、よかった。~
完成を楽しみにしてるね~!▼~
***A [#g4116d2d]
:[アンナ]|
モフモフ尻尾クッションの~
試作品第二号が完成したわ。~
今日はニシキにも試してもらうわよ!▼~
:[ニシキ]|
これは…うん、柔らかさはすごいよ!~
ボクの尻尾を撫でたときの感覚と~
ほとんど変わらないね。▼~
それに、なんだか~
ホッとするようないい匂いがする。~
木の実の香りかな?▼~
:[アンナ]|
いやー、苦労したわよ。~
試作品第一号から改善を重ねて~
ようやくこの品質が実現したの!▼~
:[ニシキ]|
ほら、この柔らかさはすごいよ。~
キヌも触ってごらん。▼~
:[キヌ]|
わーっ! 柔らか~い!~
この前のクッションよりも~
気持ちいいよ~!▼~
:[ニシキ]|
すごいね、アンナ隊長。~
これなら商品にしてもいいんじゃないかな。▼~
:[アンナ]|
本当!? よしよしよーし!~
これはアンナ商会にとって~
久々のヒット商品の予感…▼~
:[キヌ]|
う~ん、すごく気持ちいいんだけど~
ちょっと違う気もするかな~。▼~
:[アンナ]|
え? 違うって…何が?▼~
:[キヌ]|
モフモフだし、いい匂いもするのに~
父さんの尻尾とはちょっと違うんだよね~。▼~
:[アンナ]|
うーん、このクッションの売りは~
ニシキの尻尾を完全再現だからね。~
違和感があるなら商品化できないわ。▼~
:[ニシキ]|
うん。ボクよりも~
一番触っているキヌの意見を~
重視したほうがよさそうだね。▼~
キヌ。違いの秘密がわかったら~
アンナ隊長に教えてあげるといいよ。▼~
:[キヌ]|
はーい、わかった~!~
頑張って考えてみるね。▼~
***S [#vaeda0f9]
:[キヌ]|
アタシ、わかったかも~。~
クッションの『いわかん』の秘密。▼~
:[アンナ]|
えっ!? なになに!~
すぐに聞かせてよ、キヌ。▼~
:[キヌ]|
んーと、それはね~~
父さんの尻尾が気持ちいいのは~
父さんに付いているからなの。▼~
:[ニシキ]|
ん…?~
それってどういうことだい?▼~
:[キヌ]|
父さんの尻尾が気持ちいいのは~
モフモフとか匂いだけじゃないんだよ~。▼~
父さんの尻尾を触ってると思うと~
安心して気持ちがホンワカしてくるの。▼~
それに父さんの身体からも~
ホンワカした空気が出てるし~。~
それでみんな幸せになるんだよ~!▼~
:[アンナ]|
みんながニシキの尻尾に夢中なのは~
ニシキ自身に秘密があったのね。~
さすがにそれは再現できないわ…▼~
ううっ…せっかくヒット商品を~
出せると思ったのにー!▼~
:[ニシキ]|
でも、試作品第二号のクッションは~
すごく気持ちいいし、商品化してみたら?▼~
:[アンナ]|
ダメよ! 前にも言った通り、~
ニシキの尻尾を完全再現が~
この商品の売りなんだから!▼~
その目標が達成できない限り~
商品化は却下よ、却下。▼~
:[ニシキ]|
それは残念だね。~
せっかく頑張ってたのに。▼~
でもまあ、望むならいつでも~
モフモフさせてあげるから~
遠慮なくボクのところにおいでよ!▼~
:[キヌ]|
アタシもモフモフする~!~
いっぱいする~!▼~
:[ニシキ]|
いつでも極上の毛並みでいるように~
手入れを怠らないからさ。ふふっ。▼~
**じゃれつき妖狐 キヌ [#w8eb63d8]
***C [#s20a0f52]
:[キヌ]|
あっ、アルフォンスにシャロン!~
ねえねえ、なにしてるの~?▼~
:[アルフォンス]|
こんにちは、キヌ。~
次の戦いに向けて武器と防具を~
手入れしていたんだよ。▼~
:[シャロン]|
キヌさんはどうしたんですか?~
ずいぶんと楽しそうですけど。▼~
:[キヌ]|
えへへ。お城にいる英雄さんたちに~
遊んでもらってたんだー!▼~
このお城、すごいね!~
いろいろな世界の英雄さんがいるの!▼~
山のように大きい英雄さんや~
踊りの上手な英雄さん、それに~
翼の生えてる英雄さんとか…▼~
アタシたちみたいに変身できる~
英雄さんもいるんだよ!~
すごいすごーい!▼~
:[ニシキ]|
あっ…キヌ、ここにいたのか。~
ダメじゃないか、今日はボクと~
訓練する約束だっただろ。▼~
:[キヌ]|
あっ、父さん。そうだったっけ?~
えへへへー、言われてみれば~
そうだった気もする~。▼~
でもでも、このお城には~
楽しいことがいっぱいで~
じっとしてられないんだ~!▼~
:[シャロン]|
ダメですよ、キヌさん。~
楽しいのはわかりますけど~
ニシキさんとの約束は守らないと。▼~
:[ニシキ]|
シャロンの言う通りだよ。~
まったく、目を離すとすぐ~
どこかに行っちゃうんだから…▼~
ボクたちはこの世界に~
遊びに来たんじゃない。~
平和を取り戻すために呼ばれたんだ。▼~
:[キヌ]|
はーい。じゃあ、今日は~
父さんと訓練して遊ぶね!▼~
:[アルフォンス]|
ふふ…キヌにとっては~
なんでも遊びになっちゃうんだね。▼~
:[ニシキ]|
ボクの娘といえば娘らしいけど~
もうちょっと緊張感を~
持ってほしいなあ…▼~
***B [#ge49b3fa]
:[キヌ]|
ねえねえ、アルフォンス。~
ちょっと聞いてもいい?▼~
:[アルフォンス]|
なんだい、キヌ?~
僕に答えられることがあれば~
なんでも答えるけど…▼~
:[キヌ]|
えーと、アスク王国…~
この世界にはアタシたちと同じ~
妖狐っていないのかな~?▼~
これだけ英雄さんがいるんだから~
アタシたち以外に妖狐がいても~
おかしくないと思うの!▼~
:[アルフォンス]|
僕はキヌとニシキ以外の~
妖狐に会ったことはないかな。~
敵にもそういう人はいなかったと思う…▼~
:[キヌ]|
そうなんだ。もしかしたらって~
思ったのにな~。▼~
:[アルフォンス]|
でも、僕だって世界のすべてを~
知っているわけじゃないし、~
この世界にもいるかもしれないね。▼~
:[キヌ]|
えへへへ! じゃあ、いつか~
会えるかもしれないんだね?▼~
:[アルフォンス]|
それにエクラが~
異界の妖狐を召喚して~
出会わせてくれるかもしれないよ。▼~
:[キヌ]|
そっかー! アタシたちみたいに~
ほかの世界の妖狐が呼ばれるかも!▼~
ありがと、アルフォンス!~
なんだか楽しみが増えちゃった!▼~
***A [#j1e029e4]
:[ニシキ]|
おーい、キヌー! どこだー!~
返事をしてくれー!▼~
:[アルフォンス]|
どうしたんですか?▼~
:[ニシキ]|
あっ、アルフォンス!~
キヌを見かけなかったかい?~
朝から姿が見えないんだ。▼~
:[アルフォンス]|
そういえば、~
今日は見かけていないような…▼~
:[ニシキ]|
まったく、どこに行ったんだろう?~
勝手に遠くに行っちゃダメだって~
あれほど言っておいたのに。▼~
この世界にやってくる前~
キヌは一人で妖狐の里を目指そうと~
迷子になったことがあるんだ…▼~
それで一人で遠出しないようにって~
釘を刺しておいたんだけど…▼~
:[アルフォンス]|
……!~
キヌがいなくなったのは~
僕のせいかもしれません…▼~
この間、キヌに話したんです。~
もしかすると、この世界にも~
妖狐がいるかもしれないねって…▼~
:[ニシキ]|
なるほど。アルフォンスの話に~
好奇心をくすぐられたキヌが~
妖狐を探しに城を出たかもしれないと…▼~
:[アルフォンス]|
すみません。僕が軽々しく~
変な話をしたばっかりに…▼~
:[ニシキ]|
いや、アルフォンスのせいじゃないさ。▼~
キヌはずっと妖狐に会いたがっていた。~
彼女は秘境という孤独な場所で~
一人ぼっちの時間が長かったからね。▼~
この世界でたくさん英雄と触れて~
妖狐に会いたいという気持ちが~
ますます膨らんでしまったんだろう。▼~
:[アルフォンス]|
僕も探すのを手伝います。~
エクラにも~
声をかけて…▼~
:[キヌ]|
あれ~、父さんにアルフォンス。~
どこかに遊びに行く相談?▼~
:[ニシキ]|
キヌ! どこに行っていたんだ!~
朝から姿が見えないから~
ずっと心配していたんだよ!▼~
:[キヌ]|
えへへ、ごめんなさい。~
近くの山にお花を摘みに行ってたんだよ。~
みんなにプレゼントしようと思って。▼~
:[アルフォンス]|
とにかく無事でよかった!~
妖狐を探しに行ったんじゃないかって~
心配していたんだよ。▼~
:[ニシキ]|
キヌ、今度から城から出るときは~
誰かに行き先を言うこと!~
わかったかい、約束だよ。▼~
:[キヌ]|
はーい。父さん。~
アルフォンスも心配かけてごめんね。▼~
お詫びに、このお花をあげるね!~
えへへ、綺麗でしょ~?▼~
***S [#k3c3f17c]
:[キヌ]|
あっ、アルフォンス!~
今日もいい天気だね~!▼~
:[アルフォンス]|
こんにちは、キヌ。▼~
:[キヌ]|
この前は心配させてごめんね。~
もちろん、この世界に妖狐がいるなら~
会ってみたい気がするけど…▼~
でも今は、このお城の~
英雄さんが遊んでくれるから~
毎日が楽しいの!▼~
:[アルフォンス]|
それならよかった。~
僕もキヌと仲間になれてうれしいよ。▼~
:[キヌ]|
お花を摘みに行ったのはね。~
昔、父さんにプレゼントされて~
とーってもうれしかったから!▼~
もっとみんなと仲良くなりたいと思って~
みんなにお花をあげようと思ったの!▼~
:[アルフォンス]|
そうか…そうだったんだね。▼~
:[キヌ]|
だから、はい!~
今日もアルフォンスに~
お花をあげるね!▼~
:[アルフォンス]|
ありがとう。綺麗な花だね。~
見ているだけで心が癒されるよ。▼~
えーと、こういう場合はお礼に~
キヌの頭を撫でたほうがいいのかな?▼~
:[キヌ]|
うんうん! 撫で撫でして~!~
えへへ、アルフォンスの手も~
父さんみたいに温かくて気持ちいいよ~。▼~
いつかこの世界の妖狐に会いたいけど~
今はここにいる英雄さんと一緒に~
平和を目指して頑張るよ!▼~
:[アルフォンス]|
頼りにしてるよ、キヌ。~
一緒に頑張ろう。▼~
:[キヌ]|
えっへへー、任せといて!~
楽しい気持ちにさせてもらったお礼は~
必ずするからね~!▼~
*コメント [#jf666192]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*消えたオーブの謎 [#zeab9848]
#contents
**消えたオーブの謎 [#vd419370]
***オープニング [#m1ab6097]
:[アルフォンス]|
困ったことになったね…~
まさかこんな事件が起きるなんて。▼~
:[ニシキ]|
やあ、アルフォンス。~
それにエクラも~
難しい顔をしてどうしたんだい?▼~
:[キヌ]|
ねえねえ、もしかして~
なにして遊ぼうか~
相談してたの?▼~
:[アルフォンス]|
いや、そうじゃないんだ。~
実は…▼~
:[ニシキ]|
えっ?~
エクラの~
部屋からオーブが消えた?▼~
:[キヌ]|
オーブって、まんまるくて~
キラッキラしてるのだよね?▼~
:[アルフォンス]|
オーブは~
エクラが異界から~
英雄を召喚する時に必要だから…▼~
僕たちヴァイス・ブレイヴの戦力を~
整えるために欠かせないものなんだよ。▼~
:[ニシキ]|
なるほどね、そんな大事なものが~
いきなり消えたというのは一大事だ。▼~
:[キヌ]|
あ…!▼~
:[ニシキ]|
ん? どうしたんだいキヌ?~
妙な感じに尻尾を揺らして…▼~
:[キヌ]|
あ、あのね、少し前に~
エクラの~
部屋の近くを通ったとき…▼~
フランネルとベロアが~
部屋の近くをウロウロしてたのを~
見ちゃったの…!▼~
:[アルフォンス]|
えっ!? それは本当かい?▼~
:[キヌ]|
う、うん…見間違いじゃないと思う。~
二人一緒じゃなくて別々に見たんだー。▼~
:[アルフォンス]|
まさかあの二人が…そんな…!▼~
:[ニシキ]|
気になるんなら本人に聞いてみたら?~
そのほうが手っ取り早いよ。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうだね…~
彼らを疑うわけじゃないけど~
詳しい話を聞きに行ってくるよ。▼~
(場面転換)~
:[フランネル]|
はぁ? 俺は~
エクラの~
部屋になんて用はねえぞ?▼~
:[アルフォンス]|
けど、部屋の近くで~
君の姿を見たって人がいて…▼~
:[フランネル]|
そんなの知らねーよ!~
俺はこれから狩りにいくんだ。~
もう行くぜ。▼~
:[アルフォンス]|
あ、ああ…~
呼び止めてごめん。▼~
フランネルは~
エクラの部屋の~
近くに行った覚えはない、と…▼~
ベロアはどうなんだろう。~
彼女にも話を聞いてみよう。▼~
(場面転換)~
:[ベロア]|
エクラの部屋?~
とくに興味はないですけど。▼~
:[アルフォンス]|
でも、部屋の近くで~
君の姿を見たって人がいて…▼~
:[ベロア]|
見間違いではないでしょうか。~
他に用がなければ~
わたしはこれで…▼~
:[アルフォンス]|
ベロア! 行ってしまった。~
彼女も覚えがない、と…▼~
(場面転換)~
:[ニシキ]|
なるほどなるほど。~
フランネルもベロアも~
身に覚えがないんだ?▼~
:[アルフォンス]|
話を聞いた限り~
二人におかしな様子はないよ。▼~
:[キヌ]|
見かけたのは本当だけど~
アタシもベロアたちが~
犯人とは思えないなー。▼~
:[ニシキ]|
うん。ちょっと変わり者だけど~
彼らは決して悪人じゃない。~
それはボクが保証する。▼~
よし! こうなったらボクたちで~
オーブ窃盗犯を捕まえよう!~
名探偵ニシキの出番だね!▼~
:[キヌ]|
アタシも協力するー!~
がんばってオーブを取り戻そー!▼~
***C [#c05007c6]
:[キヌ]|
ところで父さん~
『めいたんてい』ってなに?▼~
:[ニシキ]|
鋭い推理と洞察力で事件を華麗に~
解決する人を名探偵って言うんだ。~
鼻の効く妖狐なら名探偵間違いなしさ。▼~
:[アルフォンス]|
うーん、エクラも~
いろいろな人に聞き込みをして~
情報を集めているみたいだけど…▼~
:[ニシキ]|
手がかりはなにもないって顔だね?~
でも大丈夫。ボクにはもう~
犯人の目星がついているからね!▼~
:[キヌ]|
えー! すごーい!~
さすが、めいたんてい!~
オーブを盗んだ犯人は誰なの!?▼~
:[ニシキ]|
フッ…ボクは以前からずっと~
怪しいと思っていたんだ。~
城の広間にフクロウがいるだろう?▼~
:[アルフォンス]|
それってフェーのことかな?▼~
:[ニシキ]|
ボクは見たんだよ! あのフクロウが~
懐にオーブを隠し持っていたのを…!~
間違いない、犯人はフェーだ!▼~
:[アルフォンス]|
いやいや、それは誤解だよ。~
フェーは僕たちに~
オーブを届けてくれてるだけだよ。▼~
:[ニシキ]|
あ、そうなんだ。違うのか。~
気を取り直して現場に行ってみよう。~
犯人は現場に戻るって言うしね。▼~
:[キヌ]|
父さん、物知りー!~
行こー行こー!▼~
(場面転換)~
:[ニシキ]|
現場百回という言葉もある。~
まずはエクラの~
部屋の周辺を念入りに調べよう。▼~
キヌも、なにか変わったものや~
手がかりになりそうなものを~
見つけたら教えてくれよ。▼~
:[キヌ]|
手がかりってこういうの?~
たぶんこれ、フランネルさんの~
尻尾の毛だと思う~!▼~
:[ニシキ]|
うわわわわっ!~
そ、それ手がかりっていうか~
決定的な証拠だよ!▼~
:[アルフォンス]|
それじゃあ、フランネルは~
やっぱりエクラの~
部屋の前にいたんだ…▼~
:[ニシキ]|
でも、フランネルは~
身に覚えがないって~
言ってるんだよね?▼~
ふむふむ…これはもしかすると…~
助手のアルフォンス君…~
もう一度フランネルに話を聞こう!▼~
:[アルフォンス]|
え…僕はいつのまに助手に…▼~
(場面転換)~
:[フランネル]|
なんだ!? またなにか用か!?~
今度はニシキやキヌまで…~
いったいなんだってんだ!?▼~
:[アルフォンス]|
君はエクラの~
部屋の近くに行った覚えはないと~
さっきは言ったよね。だけど…▼~
実はエクラの~
部屋の前で、フランネル…~
君の尻尾の毛が落ちてたんだ。▼~
:[フランネル]|
そ、それがなんだってんだ!~
まだ俺を疑ってるのか?~
覚えがねぇものは知らねぇよ!▼~
:[ニシキ]|
あのさ…フランネル~
ひとつ聞きたいんだけど…▼~
君が今いるこの場所…~
お城のどこだかわかってる?▼~
:[フランネル]|
馬鹿にするな、それくらいわかるぞ。~
ここは二階の西の廊下だろ?▼~
:[キヌ]|
今いる場所はお城の三階だよ。~
それに東の廊下だよ。▼~
:[フランネル]|
えっ!? そ、そうなのか!?~
俺はてっきり、ここが二階だと…▼~
:[ニシキ]|
これではっきりしたよ、アルフォンス。~
フランネルは犯人じゃない。▼~
城の中で迷っちゃって、~
たまたまエクラの~
部屋の近くに行っちゃったんだよ。▼~
:[アルフォンス]|
うん、これほどの方向音痴なら~
エクラの部屋に~
一人でたどり着けるはずないね…▼~
:[キヌ]|
よかったね~~
犯人じゃなくって!▼~
:[フランネル]|
い、いや、よかったねと言われても~
全然話が見えねぇぞ…▼~
***B [#hf5a4b37]
:[フランネル]|
なるほどな、盗まれたオーブと~
その犯人を探している…ねぇ。▼~
言っておくが俺は犯人じゃねぇし~
ベロアだってそんな悪さを~
するわけがねぇ…!▼~
:[キヌ]|
アタシもベロアがそんなことをするなんて~
思えないけど…あのとき赤い頭巾と耳は~
確かにベロアだったの…▼~
:[ニシキ]|
…ん? 噂をすれば影だ。~
あれはベロアじゃないかな?▼~
:[フランネル]|
おっ、確かにそうだな。~
おーい、ベロア…▼~
:[アルフォンス]|
待ってくれ。~
なんだか~
彼女の様子がおかしい…▼~
:[ベロア]|
……▼~
こそこそ…こそこそ…~
ささっ、こそこそ…▼~
:[ニシキ]|
……▼~
えーと、フランネルの言葉を~
疑うわけじゃないんだけど~
あからさまに怪しいね…▼~
:[アルフォンス]|
おまけに、懐になにか~
隠しているようにも見えるね。▼~
:[フランネル]|
まさか…ベロアが本当に?▼~
お、おい…なんてこった!~
秘境で一人にさせているうちに~
悪い子に育っちまったのか!▼~
:[キヌ]|
まだ犯人と決まったわけじゃないよ。~
ベロアの部屋に行ってみよー!▼~
:[フランネル]|
そ、そうだな。肉親の俺が~
ベロアを信じてやらないと…▼~
(場面転換)~
:[ベロア]|
それで…わたしがオーブを~
盗んだ犯人ではないかと…~
疑っているのですか?▼~
:[フランネル]|
疑っているというか、その…~
俺は信じているぞ!~
ベロアは悪い子じゃないって!▼~
:[アルフォンス]|
仲間を疑いたくはないけど~
万が一ということもあるしね。▼~
君がなにか運んでいるのを見たんだ。~
部屋を少し見せてくれるだけで~
その疑いも晴れると思うんだ。▼~
:[ベロア]|
…いやです。▼~
:[ニシキ]|
えっ? どうして!?~
見られてまずいものでもあるのかい?▼~
:[ベロア]|
それは…▼~
:[キヌ]|
大丈夫だよ。~
ベロアの部屋の中にあるものは~
アタシも知ってるし。▼~
:[ベロア]|
……▼~
そこまで言うなら…特別です。~
わたしの部屋を見せますね。▼~
:[ニシキ]|
それじゃ失礼しますよっと…~
うわ、うわわわわわっ!?~
な、なにこれっ!?▼~
:[アルフォンス]|
朽ちた木の枝や錆びた武器…~
鳥の死骸によくわからない骨まで…~
こ、これはいったい!?▼~
:[フランネル]|
す、すっげぇぜベロア!~
これ、全部お前が集めたのか!?~
宝の山じゃねぇか!▼~
:[アルフォンス]|
え…? こ、これが宝の山?▼~
:[キヌ]|
ベロアにとってはお宝なんだよね。~
ちょっぴり変わったものを集めるのが~
ベロアの趣味なの。▼~
:[フランネル]|
おいニシキ、見てみろよこの毛玉!~
色つやといい形といい~
もう最高じゃねぇか!▼~
:[ニシキ]|
君たち親子の感性は~
ものすごく個性的なんだね…▼~
:[フランネル]|
さすが我が娘。素晴らしい趣味だ!~
うんうん、パパは信じていたぞ…!▼~
:[アルフォンス]|
そうか…ベロアがこそこそと~
集めていたのはガラクタ…~
じゃなくて、お宝だったんだね。▼~
:[ベロア]|
わたしはオーブなんかに~
興味はありません…▼~
でもお宝を集めていると知られたら~
悪い人に狙われると思って…~
だから…部屋を見せたくなかった…▼~
:[アルフォンス]|
い、いや、大丈夫。~
誰も狙わないと思うよ、うん。~
なんだか悪かったね…▼~
:[キヌ]|
疑いが晴れてよかったね。~
でも、オーブを盗んだ犯人って~
いったい誰なんだろ?▼~
***A [#f1bcffb8]
:[フランネル]|
消えたオーブのことなんだけどよ。~
実はエクラが~
使っちまったってことはねーのか?▼~
:[アルフォンス]|
いや、新たに召喚された英雄はいないし~
お城の施設も強化された様子はないよ。▼~
エクラにも~
それは確認したよ。▼~
:[ベロア]|
ここだけの話なのですが…~
実はわたし、前に見たことがあります。~
広間にいるフクロウが…▼~
:[キヌ]|
あ、それも違うんだって。▼~
:[ベロア]|
まだなにも言ってませんけど…~
違うならいいです…▼~
:[ニシキ]|
まいったなー。これじゃ迷宮入りだ。~
名探偵ニシキもお手上げさ。▼~
でも本当はホッとしてるんだ。~
フランネルもベロアも犯人じゃないって~
証明されたしね。▼~
:[フランネル]|
へっ、あったりまえだろ。~
気高き狼ガルーはな~
嘘や盗みが大嫌いなんだよ。▼~
:[ベロア]|
でも、オーブが消えたのは事実です。~
犯人はいったい…▼~
:[キヌ]|
ん? 誰かこっちに来るよ!~
あれは…アンナ隊長?▼~
:[アンナ]|
あ、ちょうど良かった。~
荷物を運ぶの、手伝ってくれない?~
これが重くて重くて…▼~
:[アルフォンス]|
アンナ隊長、なんですか?~
その重そうな鉄の箱は?▼~
:[アンナ]|
ふふん、よくぞ聞いてくれました!~
これは金庫って言ってね~
大事な物を入れておく箱なの。▼~
アンナ商会が開発した新商品で~
耐火性や耐水性、耐雷性に優れた自信作!▼~
大切なものを入れておけば~
なにがあっても壊れる心配はないわよ!▼~
:[ベロア]|
すごい自信ですね…~
お宝を入れておくにはいいかも…▼~
:[アンナ]|
ちなみに、さっき金庫の中に~
オーブを入れて実験したんだけど~
ぜんっぜん大丈夫だったわよー!▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
:[ニシキ]|
オーブを…▼~
:[フランネル]|
金庫の中に…▼~
:[キヌ]|
入れて…▼~
:[ベロア]|
実験…した?▼~
:[アンナ]|
あ、あれ? どうしてみんな~
そんな目で私を見るのかな?▼~
:[ニシキ]|
助手のアルフォンス君…~
ボクの推理を話してもいいかい?▼~
:[アルフォンス]|
いや…大丈夫です。~
もう犯人はわかりましたから。▼~
:[フランネル]|
なるほどなぁ。~
そういうことだったかー。▼~
:[キヌ]|
ぶーぶーぶーぶー。▼~
:[ベロア]|
くんくん…犯人の匂いがします。▼~
:[アンナ]|
ど、どうしたのみんな?~
そんなにこの金庫が気になるの?▼~
違う…? 犯人? なんのこと?~
いったいなんなのよ、もーっ!▼~
**人狼の長 フランネル [#n9ae46e0]
***C [#p2dc730b]
:[アンナ]|
ふう、今回もなんとか勝てたわね…~
みんな、お疲れさま!▼~
:[フランネル]|
おっしゃー! 大勝利だぜ!~
本気を出せばこんなもんだ!▼~
:[シャロン]|
フランネルさん、大活躍でしたもんね。~
敵陣深く斬り込んで、目にも止まらぬ~
素早さで大活躍! さすがです!▼~
:[フランネル]|
ガルーの強さ、わかってくれたか?~
まだ暴れ足りねーくらいだ!▼~
:[アンナ]|
ふふっ、体力が有り余っているみたいね。~
みんな怪我がなくてなによりだわ。▼~
でもフランネル…~
最初の打ち合わせとは~
違う動きをしてたわよね?▼~
フランネルは北の森で待機するはずなのに~
南の林のほうから出てきたわよね?▼~
:[フランネル]|
うっ…! そ、それはだな…~
え-と、その…▼~
げ、現場の判断だよ!~
そうしたほうがいいと思ったからな!▼~
:[シャロン]|
なるほど。~
野生の勘というやつですね!▼~
:[フランネル]|
今日は暴れて疲れたからな。~
一足先に休ませてもらうぜ。▼~
:[シャロン]|
あ、フランネルさん!~
行っちゃいました…▼~
暴れ足りないと言ってたのに~
急に疲れが出たんでしょうか。▼~
:[アルフォンス]|
……▼~
***B [#kf6288bc]
:[フランネル]|
よぉ、アルフォンス。~
ちょっといいか?▼~
:[アルフォンス]|
フランネル…?~
元気がないように見えるけれど…▼~
:[フランネル]|
こないだ戦いのことなんだけどよ…~
俺は作戦を無視したわけじゃねぇんだ。▼~
作戦通りに動こうとしたんだけど~
気がつくと変な場所から出て~
敵と鉢合わせしちまったんだ。▼~
:[アルフォンス]|
え?~
でも、現場の判断だと~
言っていたような…▼~
:[フランネル]|
判断つーか、言われた通りに~
北の森に行こうとしてたんだけどよ。~
気がついたら南の森にいたんだよ。▼~
:[アルフォンス]|
要するに道に迷っていたと。▼~
:[フランネル]|
そ、そうじゃねーよ!~
勘が外れただけだ!▼~
:[アルフォンス]|
な、なるほど…~
勘が外れて道に迷ったと。▼~
:[フランネル]|
そ、それでよ。~
なんとか勘が外れなくなる~
いい方法はねーかなーと思ってさ。▼~
:[アルフォンス]|
道に迷わなくなる方法だね。~
わかったよ、いい方法がないか~
少し考えてみるよ。▼~
:[フランネル]|
ホントか!? い、いやー、~
そこまで深刻な話じゃねぇんだけどな。▼~
なにかいい方法があるってんなら~
まあ試してもいいかなー、なんて。~
一応な、いちおう!▼~
:[アルフォンス]|
うーん。~
そう言うわりには~
尻尾が全力で揺れているような…▼~
力になれるかどうかは保証できないけど~
やってみるよ、フランネル。▼~
:[フランネル]|
ああ、よろしく頼むぜ!▼~
***A [#zf2a4a28]
:[アルフォンス]|
道に迷わなくなる一番の方法は~
地図をよく見ることだよ。▼~
アスク王国の地図はあるから~
フランネルも持っておくと~
いいんじゃないかな。▼~
:[フランネル]|
地図ねえ…確かにそいつは~
いい考えかもしれねーが…▼~
敵とやり合ってる最中に~
地図を見ている暇なんてあるのか?▼~
:[アルフォンス]|
それなら、太陽や星を見て~
方角を割り出すというのはどうかな。▼~
昼なら太陽、夜なら星や月の位置で~
だいたいの方角を見分けられるよ。▼~
フランネルたちガルーは目がいいから~
なかなか有効なんじゃないかな。▼~
:[フランネル]|
確かに方角を知るには~
いいかもしれねぇが…▼~
雨や曇りの日はどうするんだ?~
太陽も星も見えないぞ?▼~
:[アルフォンス]|
……。じゃあ同じ道を何度も~
行き来してしまうときは~
何か目印をつけるといいかもね。▼~
ちぎったパンを落として目印に~
森での遭難をまぬがれた…という~
話も聞いたことがあるよ。▼~
:[フランネル]|
はぁ!? 食べ物を落とすなんて~
もったいないだろ。せっかくだから~
自分で食べるぜ!▼~
:[アルフォンス]|
い、いや、別に落とすのは~
パンじゃなくてもいいんだけど。▼~
:[フランネル]|
なんだか、どれもしっくりこねぇなー。~
悪いな、アルフォンス。~
せっかく考えてくれたのによ…▼~
:[アルフォンス]|
こちらこそ役に立てなくてごめん。~
ほかにいい方法がないか~
僕も考えてみるよ。▼~
***S [#sc8df2b9]
:[アルフォンス]|
フランネル!~
エクラとも~
相談してみたんだけど…▼~
:[フランネル]|
おっ! 道に迷わなくなる~
いい案が浮かんだのか!?▼~
:[アルフォンス]|
出撃するときは、つねに僕か~
エクラと~
一緒に行動するようにしよう。▼~
そうすればフランネルが~
道に迷ったりしないと思うんだ。▼~
もしどこか違う道に行こうとしても~
僕らが引き止めるからね。~
:[フランネル]|
なるほど…!~
それなら迷いようがねぇな!▼~
:[アルフォンス]|
作戦も最初から僕とフランネルが~
一緒に行動することを前提に~
立てておけば、なんの問題もないよ。▼~
:[フランネル]|
しょうがねぇなあ…~
んじゃあアルフォンスのその提案に~
乗ることにするぜ。▼~
野生に任せて暴れ回ってもいいんだが~
アルフォンスがそこまで言うんなら~
しょうがないな!▼~
:[アルフォンス]|
そう言うわりには~
全力で尻尾が上下に揺れてるんだけど…▼~
:[フランネル]|
さっそく次から一緒に出撃しようぜ。~
ガルーの力、存分に見せてやるからな!▼~
:[アルフォンス]|
ああ。期待しているよ!▼~
:[フランネル]|
道に迷わなけりゃ俺は無敵だぜ!~
見てろよ、これまで以上に活躍してやる!~
ワオーーーーーーン!▼~
**狼の娘 ベロア [#q7ef564a]
***C [#k7e80070]
:[キヌ]|
あ、ベロア~! いたいた!~
いいものをもってきたよ~!▼~
:[ベロア]|
あいかわらず騒々しいですね。~
それで…いいものとはなんです…▼~
ホコリの塊、ヘビの抜け殻…~
穴の空いた盾なら大歓迎です…▼~
:[キヌ]|
えー、そんなんじゃないよ~。~
はい、綺麗なお花!▼~
お城のまわりには~
綺麗なお花がたくさん咲いてるの!~
散歩の途中で見つけたんだ~。▼~
ベロアもどうぞ!~
すっごく綺麗だよ~▼~
:[ベロア]|
あ…あり…がとう…▼~
:[キヌ]|
また、綺麗なお花を見つけたら~
ベロアにあげるからね~。~
楽しみにしてて!▼~
:[ベロア]|
待って、キヌ…その…▼~
行ってしまいました…~
いつもながら、せわしない人です…▼~
綺麗な花…ですか…▼~
……▼~
***B [#z4c08ecb]
:[ベロア]|
あの…シャロン、~
少しお話…いいですか…▼~
:[シャロン]|
はい、わたしでよければ!~
なんでも聞いてください。▼~
:[ベロア]|
綺麗かそうでないかって~
誰が決めるものですか…▼~
これは綺麗なもの…~
これはそうではないもの。~
誰が…区別するのでしょう…▼~
:[シャロン]|
え、えーっと…そうですね…▼~
決めるのは自分の価値観でしょうか。~
自分が綺麗と思ったら綺麗…~
そういうことだと思います。▼~
:[ベロア]|
でも…自分はそう思えなくても~
多くの人が綺麗と言うなら…~
綺麗と思うべきですか…▼~
:[シャロン]|
そんなことはありません!~
みんなそれぞれが違う人間です。~
価値観だって違うはずですよ!▼~
:[ベロア]|
答えてくれてありがとう…~
おかしなことを聞いてすみません…▼~
:[シャロン]|
あ、ちょ、ちょっと、ベロアさん!▼~
なにか悩んでいるみたいでしたが…~
大丈夫でしょうか?▼~
***A [#j0917d86]
:[シャロン]|
あ、いたいた!~
ベロアさん!▼~
:[ベロア]|
シャロン…~
なにかご用ですか?▼~
:[シャロン]|
先日お話したとき~
なんだか元気がないみたいだったから~
ちょっと気になって。▼~
:[ベロア]|
優しいですね、シャロン…~
アスク王国の人があなたを~
慕うのもわかります…▼~
:[シャロン]|
そ、そうですか? わたしはただ~
ベロアさんの力になれればって。~
仲間だし、友だちですから!▼~
:[ベロア]|
……▼~
これを…見てもらえますか…▼~
:[シャロン]|
わあっ、綺麗なお花!~
このお花、どうしたんですか?▼~
:[ベロア]|
キヌにもらいました。~
ここのところ…毎日です…▼~
:[シャロン]|
素敵なお花ですね。~
色も鮮やかで見ているだけで~
心が安らいできます。▼~
:[ベロア]|
そう…シャロンやキヌには~
そう見えるんですね…▼~
でも…わたしには~
とても綺麗と思えないのです…▼~
:[シャロン]|
…え?▼~
:[ベロア]|
わたしが綺麗だと思うのは~
毛玉やコウモリの羽根…~
毒々しい色の草…▼~
みんなが綺麗だといっているものを~
同じように綺麗と…思えないのです…▼~
だから、みんなが綺麗と言うものを~
わたしも綺麗と言ったほうが~
いいのでしょうか…▼~
:[シャロン]|
そ、そんなことはないと思いますよ。~
ベロアさんはベロアさんの~
価値観で物事を見ても…▼~
:[ベロア]|
…やっぱり、ダメです。~
キヌには悪いですが…わたしには~
この花が綺麗とは思えないです…▼~
:[シャロン]|
……▼~
***S [#i9014457]
:[シャロン]|
あの、ベロアさん!~
先日のお話ですが…▼~
:[ベロア]|
……▼~
:[シャロン]|
キヌさんのお花を~
無理やり綺麗と思う必要は~
やっぱりないと思うんです!▼~
だけど花を贈ってくれた~
キヌさんには感謝していますよね?~
その気持ちが大切なんだと思います!▼~
:[ベロア]|
そう…なのですか…▼~
:[シャロン]|
キヌさんは自分が綺麗と思ったものを~
ベロアさんに贈りました。▼~
それはベロアさんの好みじゃないけれど~
お花を贈ってくれたキヌさんの気持ちは~
ベロアさんにも伝わっています。▼~
わたしはそれでいいと思います!~
価値観は違っても、思いやる気持ちは~
種族を超えるって思いますから!▼~
そのお花はキヌさんが~
ベロアさんを思う気持ちが~
形になったものなんですよ!▼~
:[ベロア]|
思いやりの…気持ち…~
なるほど…▼~
綺麗かそうでないかを気にするより~
わたしはキヌの思いやりに…~
感謝すべきだったんですね…▼~
:[シャロン]|
ここにはたくさんの英雄さんがいます。~
それぞれがいろいろな考えを持って~
お互いの価値観を大切にしているんです。▼~
わたしたちは平和のために戦っていますが~
平和を築くための方法は~
ひとつではないと思います。▼~
みんながそれぞれのやり方で~
平和な世の中を作ろうとしてくれる…~
その気持ちがあれば大丈夫ですよ!▼~
だからベロアさんも自分の価値観や~
気持ちを大切にしてくださいね。~
まわりに合わせなくてもいいんですよ。▼~
:[ベロア]|
ありがとう、シャロン…~
少し…心が楽になりました…▼~
:[シャロン]|
みんな違ってみんないい!~
それがヴァイス・ブレイヴですから!▼~
:[ベロア]|
わかりました…~
それではシャロンにも~
わたしからとっておきの宝物を…▼~
ヤモリの目玉の詰め合わせ…~
とても綺麗なものです…▼~
:[シャロン]|
き、気持ちだけ…!~
気持ちだけもらっておきます!▼~
**妖狐の長 ニシキ [#t88b931a]
***C [#vac05f55]
:[アンナ]|
あら? あの人だかりは何かしら?~
なにやら楽しそうだけど…▼~
:[シャロン]|
ええと…あれはきっと~
ニシキさんを囲んでるんですよ!▼~
ニシキさんの尻尾ってすっごく~
モフモフしているじゃないですか。~
触ると気持ちいいって評判なんです!▼~
:[アンナ]|
なるほどー。だから女の子が~
あんなに群がっているのね!~
厳つい顔の英雄も混じっているけど…▼~
:[シャロン]|
あのモフモフの尻尾には~
あらゆる人を病みつきにする~
抗いにくい魅力があるんですよ!▼~
:[アンナ]|
モフモフ…~
抗いにくい魅力…~
むむっ! これはピンときたわ!▼~
ニシキ、ちょっといい?~
話があるんだけど。▼~
:[ニシキ]|
やあ、アンナ隊長。~
キミもボクの尻尾を~
モフモフしにきたのかい?▼~
:[アンナ]|
確かにその尻尾に用があるんだけど~
ちょっと触ってもいいかしら?▼~
:[ニシキ]|
いいとも!~
ボクの自慢の尻尾~
遠慮なく触ってよ。▼~
:[アンナ]|
それでは失礼して…~
はうっ!? なにこのモフモフ感…~
い、一瞬意識が飛んだわ!▼~
こ、これは想像以上ね…~
みんなが病みつきになるのも~
わかる気がする…▼~
:[ニシキ]|
あはは。喜んでもらえたみたいで~
うれしいよー。▼~
:[アンナ]|
これはますますもって見逃せないわ!~
ニシキ、ちょっと提案があるの。▼~
:[ニシキ]|
提案? 何かな?▼~
:[アンナ]|
ニシキの尻尾のモフモフ感を~
再現したクッションを作って~
アンナ商会で売り出したいの!▼~
この肌触りと柔らかさが再現できれば~
ヒット商品、間違いなしだわ!▼~
もちろん、ニシキやキヌの尻尾を~
そのまま使うわけじゃないわ。~
似た素材で再現するつもりよ。▼~
:[ニシキ]|
うーん、作るのは別に構わないけど~
妖狐の尻尾は世界一美しいから~
再現するのは難しいと思うよ?▼~
:[アンナ]|
このモフモフ感…~
アンナ商会の威信に掛けて~
再現してみせるわ!▼~
***B [#t1b56d1d]
:[アンナ]|
…と、いうわけで!~
モフモフ尻尾クッションの~
試作第一号が出来たわ!▼~
:[キヌ]|
わ~! 尻尾の形をした~
クッションだ~!▼~
:[ベロア]|
それで…どうして~
わたしたちが呼ばれたんですか…▼~
:[アンナ]|
あなたたちにこのクッションを~
触ってもらって感想を聞きたいの。▼~
:[キヌ]|
うん! 父さんの尻尾を~
一番モフモフしてるのは~
きっとアタシだし~。▼~
:[ベロア]|
まあ、感想くらいでしたら…▼~
:[アンナ]|
んじゃ、さっそく試してみて!~
ニシキの尻尾のモフモフ感を~
どれぐらい再現できているかしら。▼~
:[キヌ]|
う~ん…父さんの尻尾みたいに~
フワフワしてるにはしてるけど~▼~
父さんの尻尾はフワフワなうえに~
ポヨポヨもしてるんだよね~。▼~
:[アンナ]|
極めて感覚的な感想だけど~
柔らかいだけじゃなくて~
弾力性もある…ってことかしら?▼~
ベロアはどう? このクッション。▼~
:[ベロア]|
くんくん…~
これ、ニシキさんの匂いがしません。▼~
:[アンナ]|
そりゃあニシキの毛をそのまま~
使っているわけじゃないから~
匂いはしないと思うけど…▼~
…そっか。ニシキの匂いみたいな~
香りを染み込ませておくのも手ね!▼~
ありがとう二人とも!~
いい改良案が浮かんだわ!▼~
:[ベロア]|
役に立てたようでなによりです…▼~
:[キヌ]|
えへへー、よかった。~
完成を楽しみにしてるね~!▼~
***A [#g4116d2d]
:[アンナ]|
モフモフ尻尾クッションの~
試作品第二号が完成したわ。~
今日はニシキにも試してもらうわよ!▼~
:[ニシキ]|
これは…うん、柔らかさはすごいよ!~
ボクの尻尾を撫でたときの感覚と~
ほとんど変わらないね。▼~
それに、なんだか~
ホッとするようないい匂いがする。~
木の実の香りかな?▼~
:[アンナ]|
いやー、苦労したわよ。~
試作品第一号から改善を重ねて~
ようやくこの品質が実現したの!▼~
:[ニシキ]|
ほら、この柔らかさはすごいよ。~
キヌも触ってごらん。▼~
:[キヌ]|
わーっ! 柔らか~い!~
この前のクッションよりも~
気持ちいいよ~!▼~
:[ニシキ]|
すごいね、アンナ隊長。~
これなら商品にしてもいいんじゃないかな。▼~
:[アンナ]|
本当!? よしよしよーし!~
これはアンナ商会にとって~
久々のヒット商品の予感…▼~
:[キヌ]|
う~ん、すごく気持ちいいんだけど~
ちょっと違う気もするかな~。▼~
:[アンナ]|
え? 違うって…何が?▼~
:[キヌ]|
モフモフだし、いい匂いもするのに~
父さんの尻尾とはちょっと違うんだよね~。▼~
:[アンナ]|
うーん、このクッションの売りは~
ニシキの尻尾を完全再現だからね。~
違和感があるなら商品化できないわ。▼~
:[ニシキ]|
うん。ボクよりも~
一番触っているキヌの意見を~
重視したほうがよさそうだね。▼~
キヌ。違いの秘密がわかったら~
アンナ隊長に教えてあげるといいよ。▼~
:[キヌ]|
はーい、わかった~!~
頑張って考えてみるね。▼~
***S [#vaeda0f9]
:[キヌ]|
アタシ、わかったかも~。~
クッションの『いわかん』の秘密。▼~
:[アンナ]|
えっ!? なになに!~
すぐに聞かせてよ、キヌ。▼~
:[キヌ]|
んーと、それはね~~
父さんの尻尾が気持ちいいのは~
父さんに付いているからなの。▼~
:[ニシキ]|
ん…?~
それってどういうことだい?▼~
:[キヌ]|
父さんの尻尾が気持ちいいのは~
モフモフとか匂いだけじゃないんだよ~。▼~
父さんの尻尾を触ってると思うと~
安心して気持ちがホンワカしてくるの。▼~
それに父さんの身体からも~
ホンワカした空気が出てるし~。~
それでみんな幸せになるんだよ~!▼~
:[アンナ]|
みんながニシキの尻尾に夢中なのは~
ニシキ自身に秘密があったのね。~
さすがにそれは再現できないわ…▼~
ううっ…せっかくヒット商品を~
出せると思ったのにー!▼~
:[ニシキ]|
でも、試作品第二号のクッションは~
すごく気持ちいいし、商品化してみたら?▼~
:[アンナ]|
ダメよ! 前にも言った通り、~
ニシキの尻尾を完全再現が~
この商品の売りなんだから!▼~
その目標が達成できない限り~
商品化は却下よ、却下。▼~
:[ニシキ]|
それは残念だね。~
せっかく頑張ってたのに。▼~
でもまあ、望むならいつでも~
モフモフさせてあげるから~
遠慮なくボクのところにおいでよ!▼~
:[キヌ]|
アタシもモフモフする~!~
いっぱいする~!▼~
:[ニシキ]|
いつでも極上の毛並みでいるように~
手入れを怠らないからさ。ふふっ。▼~
**じゃれつき妖狐 キヌ [#w8eb63d8]
***C [#s20a0f52]
:[キヌ]|
あっ、アルフォンスにシャロン!~
ねえねえ、なにしてるの~?▼~
:[アルフォンス]|
こんにちは、キヌ。~
次の戦いに向けて武器と防具を~
手入れしていたんだよ。▼~
:[シャロン]|
キヌさんはどうしたんですか?~
ずいぶんと楽しそうですけど。▼~
:[キヌ]|
えへへ。お城にいる英雄さんたちに~
遊んでもらってたんだー!▼~
このお城、すごいね!~
いろいろな世界の英雄さんがいるの!▼~
山のように大きい英雄さんや~
踊りの上手な英雄さん、それに~
翼の生えてる英雄さんとか…▼~
アタシたちみたいに変身できる~
英雄さんもいるんだよ!~
すごいすごーい!▼~
:[ニシキ]|
あっ…キヌ、ここにいたのか。~
ダメじゃないか、今日はボクと~
訓練する約束だっただろ。▼~
:[キヌ]|
あっ、父さん。そうだったっけ?~
えへへへー、言われてみれば~
そうだった気もする~。▼~
でもでも、このお城には~
楽しいことがいっぱいで~
じっとしてられないんだ~!▼~
:[シャロン]|
ダメですよ、キヌさん。~
楽しいのはわかりますけど~
ニシキさんとの約束は守らないと。▼~
:[ニシキ]|
シャロンの言う通りだよ。~
まったく、目を離すとすぐ~
どこかに行っちゃうんだから…▼~
ボクたちはこの世界に~
遊びに来たんじゃない。~
平和を取り戻すために呼ばれたんだ。▼~
:[キヌ]|
はーい。じゃあ、今日は~
父さんと訓練して遊ぶね!▼~
:[アルフォンス]|
ふふ…キヌにとっては~
なんでも遊びになっちゃうんだね。▼~
:[ニシキ]|
ボクの娘といえば娘らしいけど~
もうちょっと緊張感を~
持ってほしいなあ…▼~
***B [#ge49b3fa]
:[キヌ]|
ねえねえ、アルフォンス。~
ちょっと聞いてもいい?▼~
:[アルフォンス]|
なんだい、キヌ?~
僕に答えられることがあれば~
なんでも答えるけど…▼~
:[キヌ]|
えーと、アスク王国…~
この世界にはアタシたちと同じ~
妖狐っていないのかな~?▼~
これだけ英雄さんがいるんだから~
アタシたち以外に妖狐がいても~
おかしくないと思うの!▼~
:[アルフォンス]|
僕はキヌとニシキ以外の~
妖狐に会ったことはないかな。~
敵にもそういう人はいなかったと思う…▼~
:[キヌ]|
そうなんだ。もしかしたらって~
思ったのにな~。▼~
:[アルフォンス]|
でも、僕だって世界のすべてを~
知っているわけじゃないし、~
この世界にもいるかもしれないね。▼~
:[キヌ]|
えへへへ! じゃあ、いつか~
会えるかもしれないんだね?▼~
:[アルフォンス]|
それにエクラが~
異界の妖狐を召喚して~
出会わせてくれるかもしれないよ。▼~
:[キヌ]|
そっかー! アタシたちみたいに~
ほかの世界の妖狐が呼ばれるかも!▼~
ありがと、アルフォンス!~
なんだか楽しみが増えちゃった!▼~
***A [#j1e029e4]
:[ニシキ]|
おーい、キヌー! どこだー!~
返事をしてくれー!▼~
:[アルフォンス]|
どうしたんですか?▼~
:[ニシキ]|
あっ、アルフォンス!~
キヌを見かけなかったかい?~
朝から姿が見えないんだ。▼~
:[アルフォンス]|
そういえば、~
今日は見かけていないような…▼~
:[ニシキ]|
まったく、どこに行ったんだろう?~
勝手に遠くに行っちゃダメだって~
あれほど言っておいたのに。▼~
この世界にやってくる前~
キヌは一人で妖狐の里を目指そうと~
迷子になったことがあるんだ…▼~
それで一人で遠出しないようにって~
釘を刺しておいたんだけど…▼~
:[アルフォンス]|
……!~
キヌがいなくなったのは~
僕のせいかもしれません…▼~
この間、キヌに話したんです。~
もしかすると、この世界にも~
妖狐がいるかもしれないねって…▼~
:[ニシキ]|
なるほど。アルフォンスの話に~
好奇心をくすぐられたキヌが~
妖狐を探しに城を出たかもしれないと…▼~
:[アルフォンス]|
すみません。僕が軽々しく~
変な話をしたばっかりに…▼~
:[ニシキ]|
いや、アルフォンスのせいじゃないさ。▼~
キヌはずっと妖狐に会いたがっていた。~
彼女は秘境という孤独な場所で~
一人ぼっちの時間が長かったからね。▼~
この世界でたくさん英雄と触れて~
妖狐に会いたいという気持ちが~
ますます膨らんでしまったんだろう。▼~
:[アルフォンス]|
僕も探すのを手伝います。~
エクラにも~
声をかけて…▼~
:[キヌ]|
あれ~、父さんにアルフォンス。~
どこかに遊びに行く相談?▼~
:[ニシキ]|
キヌ! どこに行っていたんだ!~
朝から姿が見えないから~
ずっと心配していたんだよ!▼~
:[キヌ]|
えへへ、ごめんなさい。~
近くの山にお花を摘みに行ってたんだよ。~
みんなにプレゼントしようと思って。▼~
:[アルフォンス]|
とにかく無事でよかった!~
妖狐を探しに行ったんじゃないかって~
心配していたんだよ。▼~
:[ニシキ]|
キヌ、今度から城から出るときは~
誰かに行き先を言うこと!~
わかったかい、約束だよ。▼~
:[キヌ]|
はーい。父さん。~
アルフォンスも心配かけてごめんね。▼~
お詫びに、このお花をあげるね!~
えへへ、綺麗でしょ~?▼~
***S [#k3c3f17c]
:[キヌ]|
あっ、アルフォンス!~
今日もいい天気だね~!▼~
:[アルフォンス]|
こんにちは、キヌ。▼~
:[キヌ]|
この前は心配させてごめんね。~
もちろん、この世界に妖狐がいるなら~
会ってみたい気がするけど…▼~
でも今は、このお城の~
英雄さんが遊んでくれるから~
毎日が楽しいの!▼~
:[アルフォンス]|
それならよかった。~
僕もキヌと仲間になれてうれしいよ。▼~
:[キヌ]|
お花を摘みに行ったのはね。~
昔、父さんにプレゼントされて~
とーってもうれしかったから!▼~
もっとみんなと仲良くなりたいと思って~
みんなにお花をあげようと思ったの!▼~
:[アルフォンス]|
そうか…そうだったんだね。▼~
:[キヌ]|
だから、はい!~
今日もアルフォンスに~
お花をあげるね!▼~
:[アルフォンス]|
ありがとう。綺麗な花だね。~
見ているだけで心が癒されるよ。▼~
えーと、こういう場合はお礼に~
キヌの頭を撫でたほうがいいのかな?▼~
:[キヌ]|
うんうん! 撫で撫でして~!~
えへへ、アルフォンスの手も~
父さんみたいに温かくて気持ちいいよ~。▼~
いつかこの世界の妖狐に会いたいけど~
今はここにいる英雄さんと一緒に~
平和を目指して頑張るよ!▼~
:[アルフォンス]|
頼りにしてるよ、キヌ。~
一緒に頑張ろう。▼~
:[キヌ]|
えっへへー、任せといて!~
楽しい気持ちにさせてもらったお礼は~
必ずするからね~!▼~
*コメント [#jf666192]
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