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章別会話/決意を力に変えて
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*決意を力に変えて [#zr68m63t]
#contents
**決意を力に変えて [#z65n5iwn]
***オープニング [#m7688qbq]
:[ユキムラ]|
ここが飛空城ですか…~
想像以上に広いところですね。▼~
皆さん、~
はぐれることのないよう~
まとまって行動しましょう。▼~
:[モズメ]|
そ、そうやね。~
大空に浮かぶ飛空城は~
いわば空の孤島や。▼~
せっかく探検に来たのに~
迷子にでもなってしもたらえらいことやで!▼~
:[アクア]|
ええ。私たちにとっては未知の空間…~
どんな異変が起こるかわからないわ。~
どんな怪異が潜んでいるのかも…▼~
:[ツクヨミ]|
かっ、かか、怪異!?~
おかしなことを言うでないわ!~
怪異などいてたまるか!▼~
:[ユキムラ]|
ですが、飛空城には多くの謎が~
残されたままなのだそうですよ?▼~
:[モズメ]|
あたいも飛空城の噂は聞いたわ。~
詳しい理由はわからんらしいけど~
いろんな作物もよう育つんやて。▼~
なんでも英雄に力をくれる~
神竜の花まで栽培できるらしいで。~
よっぽど豊かでええ土なんやろなあ。▼~
:[ツクヨミ]|
そんな得体の知れぬ場所だったとは…。▼~
ええい、ユキムラが~
飛空城を探検したいなどと~
アンナ隊長に進言したばっかりに…。▼~
なにが悲しくて、かように面妖な場所を~
うろつかねばならぬのだ!▼~
:[ユキムラ]|
不明な点の多い飛空城は~
現時点で活用方法が限られています。▼~
ですが、もし移動だけでも自由に~
制御できるようになったらどうでしょう?▼~
きっとアスク王国はこの先の戦いを~
より優位に進められるはず…~
そうは思いませんか?▼~
:[アクア]|
飛空城を自由に操れるなんて~
そんなことができるのかしら。▼~
:[モズメ]|
なあ、ユキムラさんの持ってる地図…~
アンナ隊長から預かった言うてたよね。▼~
わからんことだらけの場所やのに~
信頼できるものなんやろか…?▼~
:[ユキムラ]|
ここまでの記述に間違いは~
見当たりませんでしたよ。~
ですが、こちらの扉は例外のようです。▼~
:[ツクヨミ]|
ふむ。ただの扉のようだが~
こいつがどうかしたのか?▼~
:[アクア]|
ちょっと見せてもらえるかしら。~
なるほど…~
この扉、地図に載っていないわね。▼~
***C [#yuio58kw]
:[モズメ]|
ほんまや。あたいたちがいる場所に~
扉なんてないはずやけどな。▼~
:[アクア]|
おかしなこともあるのね。~
地図を作った人間が~
見落としてしまったのかしら。▼~
それとも、以前はここに~
扉などなかったのかしら…▼~
:[ツクヨミ]|
き、気味の悪いことを言うでないわ!▼~
:[ユキムラ]|
どちらにせよ~
未知の扉というわけですね。~
さて、どうしたものでしょうか…▼~
:[ツクヨミ]|
…おい、なにを悩んでおる。~
こんな怪しい扉など~
無視するに決まっておろう。▼~
:[ユキムラ]|
絡繰師である私にとって~
この浮遊城はとても興味深い存在です。▼~
なぜ空を飛ぶことができるのか~
なにを動力としているのか~
その仕組みをぜひとも知りたい…▼~
ですが、~
アスク王国の皆様にとっても~
不明な点ばかりと聞きました。▼~
:[モズメ]|
特務機関はようわからんものの上に~
温泉や音楽堂を作っとるんやなあ。~
ごっつい性格しとるで。▼~
:[ユキムラ]|
そして今、私たちの前には~
地図に存在しない不思議な扉があります。▼~
もしかすると扉の向こうに~
解明されない飛空城の秘密が~
あるかもしれないのです!▼~
:[ツクヨミ]|
ならん! この先になにがあるのか~
わからぬ以上、私は反対だぞ!▼~
怪しげなものにやたらと~
首を突っ込みたがるでないわ!▼~
:[モズメ]|
ふふっ…、~
おっかない化け物や幽霊が~
待ち構えとったら怖いもんな?▼~
:[ツクヨミ]|
なっ!? そ、そんなものを~
怖がっているわけでは断じてないぞ!▼~
余計なものに首を突っ込んで~
災いを招くのは~
愚か者の所業だと言うのだ!▼~
:[アクア]|
…ちょっと待って。~
扉の向こうからなにか気配を感じるわ。▼~
:[ツクヨミ]|
け、気配!? ほれ見たことか。~
魔物でも徘徊しておるのかもしれんぞ?▼~
:[アクア]|
大丈夫、敵意は感じないわ。~
なにかしら、この不思議な感覚は…▼~
:[ユキムラ]|
実際に目にしなくてはわかりませんね。~
やはり、扉を開けて進んでみましょう。▼~
:[モズメ]|
そうやね。~
わからんまま帰ってしもたら~
探検に来た意味が無いもんな!▼~
:[アクア]|
どうする、ツクヨミ。~
あなた一人で待っている?▼~
:[ツクヨミ]|
くっ…! 仕方ない、~
私もついていってやるとしよう。~
かっ、感謝することだな…!▼~
***B [#ct83692m]
:[ツクヨミ]|
扉をくぐってみたはよいが…~
ずいぶんと妙な通路ではないか。▼~
べ、別に怖いわけではないぞ!~
周囲がよくわからぬのは~
危険だと思ったまでだ!▼~
:[ユキムラ]|
外からの光がまったく~
届いていないようです。~
警戒しつつ進みましょう。▼~
:[アクア]|
やっぱり不思議な気配を感じるわ。~
なんなのかしら…▼~
:[ツクヨミ]|
た、確かに何者かが潜むというよりは~
空間全体が奇妙というか…~
ええい、なんなのだこれは!▼~
:[モズメ]|
ほんまや。あたいにもわかるわ。~
前へ進むにつれ、気配が強うなっとる。▼~
けったいやなあ…~
ユキムラさん、引き返したほうが~
ええんと違う?▼~
…!? 気を付けてください!~
前方に大きな炎が!!▼~
:[モズメ]|
ど、どういうこっちゃ!?~
あかん、後ろにも炎や!~
火の手に囲まれてしもた!!▼~
:[ツクヨミ]|
気をつけろ!~
炎の向こうに大勢の兵士が見える!▼~
敵兵か!?~
皆、戦いの用意をするのだ!!▼~
:[アクア]|
待って。なにか様子が変よ。▼~
:[ツクヨミ]|
ど、どういうことだ?~
兵士が同士討ちをはじめたぞ。~
仲間割れをしているのか?▼~
:[ユキムラ]|
ふたつの勢力にわかれて~
争っているようですね。~
私たちに気づいていないようです。▼~
:[モズメ]|
な、なんや? よう見たら~
兵士たちの身体が透けとるやんか!~
ここに住むオバケなんやろか?▼~
:[ツクヨミ]|
お、おおお、落ち着け!~
ここは冷静にだな…▼~
:[アクア]|
あなた以外は~
わりと落ち着いているけど。▼~
:[ツクヨミ]|
み、見ろ!~
兵士たちがゆっくりと消えていく…。~
幻でも見せられていたのか?▼~
:[ユキムラ]|
幻というわりには~
やけに鮮明に見えた気がしますね。▼~
:[アクア]|
もしかすると私たちが見たのは~
過去の出来事じゃないかしら。▼~
私たちは飛空城の記憶に~
触れたのかもしれないわ。▼~
:[モズメ]|
人と同じように~
この城が思い出を持っとるって…~
そないなことが…。▼~
いや、空飛ぶ不思議な城やもんな。~
あたいたちの常識では~
計らんほうがええな。▼~
:[ツクヨミ]|
記憶…ふ、ふん。そうであったか。~
私の術で薙ぎ払おうと思ったのだがな。~
消えてしまったのでは仕方ない。▼~
さて、このような不気味な場所は~
早々に退散するとしようか。~
うむ、そうだ。そうしよう。▼~
:[モズメ]|
あれっ? ツクヨミさんの後ろ…~
誰か立ってへんか?▼~
:[ツクヨミ]|
ふん、驚かそうと思ってもそうはいかぬぞ。~
こんな場所に我ら以外がいるはずは…。▼~
:[???]|
……▼~
:[ツクヨミ]|
ひぃぃぃぃっ!?~
だ、誰かいるぅぅう!?▼~
***A [#srye8ewn]
:[ドラジェ]|
ちょっと、なんなのよ!~
人の顔を見て叫び声を上げるなんて~
ずいぶん失礼じゃないの!▼~
:[ツクヨミ]|
な、なにを言うか!~
いきなり現れおって。~
失礼なのはお前のほうであろう!▼~
だいたい、こんなところに一人~
なにをしておったのだ!▼~
:[ドラジェ]|
それはおろかな質問ね。▼~
神出鬼没、正体不明のトレジャーハンター~
天才探検家ドラジェ様がやることと言ったら~
お宝探ししかないでしょ!▼~
:[モズメ]|
飛空城を探検しとったんなら~
あたいたちと同じやね。▼~
:[ドラジェ]|
アスク王国が誇る空飛ぶお城。~
探求心がうずかないほうが~
おかしいわよね?▼~
:[ユキムラ]|
その気持ちはよくわかります。▼~
:[ドラジェ]|
それで飛空城のことを~
あれこれ調べ回ってたんだけど…▼~
どう考えてもアスク王国の技術で~
このお城を作るのは難しいのよね。▼~
あたしの見立てだと、この城には~
異界の技術が使われていると思うの。▼~
:[ユキムラ]|
たしかにアスク王国には~
異界からさまざまなものが~
集まってくると聞きます。▼~
飛空城が異界の技術で~
浮かんでいる可能性…▼~
それがわかっただけでも~
足を運んだ甲斐がありましたね。▼~
:[ドラジェ]|
足を運んだって…~
あなたたちはどうやって~
この通路に入ったのかしら?▼~
あたしが通った扉は~
外からしっかりと鍵がかかってて~
なんとか解錠して入ったんだけど。▼~
:[ツクヨミ]|
私たちは地図にない扉を見つけ~
そこからこの通路に入ったのだ。▼~
:[モズメ]|
その通りや。この通路の反対側に~
もうひとつ入り口があってなあ。▼~
:[ドラジェ]|
通路の反対側?~
って、あなたたちの後ろは~
行き止まりじゃない。▼~
:[アクア]|
どういうこと?~
私たちが歩いてきた通路が~
消えているわね。▼~
:[モズメ]|
どういうこっちゃ?~
いつのまにか壁になっとる!?▼~
あたいたち、ほんまに怪異と~
出会ってしもたんかなあ。▼~
:[ツクヨミ]|
な、なな…!?▼~
:[ユキムラ]|
私たちが見た、城の記憶らしき幻影も~
怪異かもしれませんねぇ。▼~
:[ツクヨミ]|
そっ、そそそそ…。▼~
:[アクア]|
サクラに聞かせる怪談が~
またひとつ増えたようね…▼~
:[ツクヨミ]|
そ、そんなバカなこと…~
あってたまるかー!!!▼~
私は信じぬ!!~
信じぬぞーーーーっ!!!▼~
**烈風城の呪い師 ツクヨミ [#fyk64nr7]
***C [#eyn6qnms]
:[オロチ]|
おお、誰かと思えば~
ツクヨミではないか!▼~
:[ツクヨミ]|
むっ、オロチか。~
異界で知っている顔に会うのは~
なんだか奇妙なものだな。▼~
:[オロチ]|
ふっふっふ。~
そうか、そなたも~
アスク王国に召喚されたのじゃな。▼~
:[ツクヨミ]|
ああ。ここアスク王国では~
長く外敵との戦闘が~
続いていると聞く。▼~
まあ、これからは私が手を貸すのだ。~
いかな敵であれ~
怖れる必要はなくなるだろうがな。▼~
:[オロチ]|
ほう…あいかわらずツクヨミは~
呪いの腕に自信があるようじゃな。▼~
:[ツクヨミ]|
当然であろう。まっさきに私を~
召喚すればよかったのだ。▼~
:[オロチ]|
たしかに呪い師のそなたの腕は~
薬草の知識や調合の技量も含めて~
わらわも認めるところ。▼~
じゃが、アスク王国には~
わらわや暗夜王国のニュクス以外にも~
異界から来た呪術師たちがおる。▼~
どうじゃ、彼らに会ってみぬか?~
交わることで学べるものもあろう。▼~
:[ツクヨミ]|
ふん。~
私は呪い師として高みに達している。~
今さら他人から学ぶことなどないわ。▼~
:[オロチ]|
そうか…。~
よい機会だと思ったのじゃが~
残念じゃのう。▼~
:[ツクヨミ]|
…まあ、自分がいかに~
優秀な呪い師であるか、~
それを今一度確認するために…▼~
異界の呪術師に会ってみるのも~
面白いかもしれんな。▼~
:[オロチ]|
ふっふっふ、そうこなくてはな。~
きっかけなどなんでもよい。▼~
そなたがどんな人物に会い、~
何を思うか楽しみじゃ。▼~
***B [#xfyr67lw]
:[サーリャ]|
……▼~
:[ツクヨミ]|
ペレジアなる異国の呪術師~
サーリャはこの辺りにいると聞いたが~
あれがそうか?▼~
:[サーリャ]|
ふふ…ふふふふ…~
ああルフレ…▼~
:[ツクヨミ]|
お前が呪術師のサーリャか?~
物陰でなにをしておるのだ。▼~
:[サーリャ]|
貴方、誰…?~
せっかくいいところだったのに~
話しかけないでちょうだい……▼~
:[ツクヨミ]|
なっ!?~
いきなり喧嘩腰だな…▼~
しかし、呪いかなにかの~
邪魔をしたのであれば謝ろう。▼~
:[サーリャ]|
そう…。~
まあ、どうでもいいわ…。~
ふふ…うふふ…。▼~
:[ツクヨミ]|
さっきから何を熱心に見ておるのだ。~
向こうに誰かおるのか?▼~
…なるほど、わかったぞ。~
あやつを呪おうというのだな?~
それで身を隠しておったのか。▼~
:[サーリャ]|
…何を言ってるの?~
ルフレは私の想い人よ…ふふっ…▼~
気になって気になって仕方がないの。~
だからこうして後をつけてるの…▼~
:[ツクヨミ]|
うん? 呪うわけではないのか?~
ならばなぜコソコソと隠れておる。~
堂々としておればよかろう。▼~
:[サーリャ]|
こうして物陰に隠れて見るのが~
いいんじゃない…ふふ……▼~
お子様の貴方には~
理解できないでしょうね…~
さっさとお家に帰りなさい。▼~
:[ツクヨミ]|
なっ、なにを言うか!~
私はもう立派な大人だ!~
子ども扱いしおって!▼~
:[サーリャ]|
うふふ…ふふ……~
ルフレ…今日も素敵よ……!▼~
:[ツクヨミ]|
お、おい!~
聞いておるのか!▼~
:[サーリャ]|
…貴方、うるさいわね。~
これ以上邪魔するというのなら~
全力で…呪い殺すわよ…?▼~
:[ツクヨミ]|
ひっ!? わ、わかった。~
今日のところは引き上げよう。▼~
な、なんという圧だ。~
あやつ、本気で呪うつもりだったのか?~
なんとも面妖な呪術師よ…▼~
***A [#ni8enqqr]
:[ツクヨミ]|
あのサーリャとかいう呪術師…~
私を子ども扱いするとは~
なんと失礼な!▼~
挙句には、呪い殺すなどと~
いったいなにを考えておるのだ。▼~
む、あの呪術師も~
ペレジアから来たと聞くが…~
だ、大丈夫であろうな?▼~
:(暗転)|
:[ヘンリー]|
ん? 何か僕に用かな?~
呪ってほしい人でもいるの~?▼~
:[ツクヨミ]|
お前が呪術師のヘンリーか。~
年は…私とさほど変わらんようだな。▼~
かような物騒な用ではない。~
ペレジアの呪いについて~
話を聞きたいのだ。▼~
:[ヘンリー]|
もしかしてツクヨミも呪術師なの?~
なになに? なんの話が聞きたいの?~
なんでも教えちゃうよ~。▼~
:[ツクヨミ]|
ふむ。サーリャとは違って~
ずいぶん気さくな性格のようだ。▼~
ペレジアの呪術師は~
変わり者ばかりではないのかと~
心配してしまったぞ。▼~
:[ヘンリー]|
安心していいよ~。~
僕は普通の呪術師だからね~。▼~
そうだ! 僕、ツクヨミの~
呪いの腕を見たいな~。▼~
:[ツクヨミ]|
ほう、私の術に興味があるのか。~
よかろう。どのような~
術が見たいか言ってみよ。▼~
:[ヘンリー]|
そうだね~。それじゃあ~
最初にここを通った人を~
呪い殺すのはどうかな?▼~
:[ツクヨミ]|
うむ。お安いご用…なわけあるか!~
味方を殺してなんとする!?▼~
:[ヘンリー]|
あれ~? ああ、そっか~。~
味方の戦力を減らしちゃうのは~
よくないよね~。▼~
それじゃあ、死なない程度に~
呪ってみるのはどうかな?~
悶え苦しむ感じで~。▼~
:[ツクヨミ]|
な、なにを言うておるのだ!~
ダメに決まっておる!▼~
:[ヘンリー]|
簡単すぎる? じゃあ~
ヴァイス・ブレイヴ全員を呪うのはどう?~
僕も協力するよ~。▼~
:[ツクヨミ]|
いかんと言っておるだろ!~
そもそも呪いが簡単とか難しいとか~
そういう話ではない!▼~
もっとこう、なんというか~
人としてやっていいことと~
悪いことがあるというかだな…▼~
:[ヘンリー]|
そうなの? よくわかんないけど~
ツクヨミはヴァイス・ブレイヴの~
みんなを呪いたくはないんだね?▼~
:[ツクヨミ]|
そう! そういうことだ!~
私の呪いの腕前が見たいなら~
戦場で見せてやる!▼~
よいな!? 戦場でだからな?~
くれぐれも味方を呪うでないぞ?▼~
きょ、今日のところは失礼する。~
さらばだ!▼~
:[ヘンリー]|
あれ~? もう帰っちゃうの?~
ツクヨミの呪い、見たかったな~。▼~
***S [#etb6o3bq]
:[ツクヨミ]|
つ、疲れた…。~
いったいなんなのだ~
ペレジアの呪術師たちは!?▼~
もしかして…~
白夜王国や暗夜王国以外の呪術師は~
あのような変わり者ばかりなのか?▼~
:[オロチ]|
ん? どうしたのじゃ、ツクヨミ。~
顔色が優れぬようじゃの?▼~
:[ツクヨミ]|
そ、そんなことはない。~
私はいたって元気だぞ。▼~
:[オロチ]|
ならいいのじゃが。~
それで異界の呪術師には~
会ってみたのか?▼~
:[ツクヨミ]|
う、うむ。~
ペレジアから来たという~
呪術師たちに会ってきたぞ。▼~
はじめて出会う類の~
呪術師ではあったが…▼~
彼らに会うことで、私が呪い師として~
いかに高みに達しているのかを~
あらためて確かめることができた。▼~
:[オロチ]|
ふむ。そなたが高みに~
達しているかどうかはともかく~
何か得るものはあったのかえ?▼~
:[ツクヨミ]|
私が風の部族の里を出たのは~
世界の広さを知るためだった。▼~
彼らに出会ったことで~
あらためて世界は広いのだと~
考えさせられたのは事実だ。▼~
:[オロチ]|
ふっふっふ、それはなによりじゃ。~
これから先もアスク王国には~
新たな呪術師がやってくるじゃろうな。▼~
どんな呪術師に出会えるか…~
今から楽しみで仕方がないのう!▼~
:[ツクヨミ]|
ひっ!?~
サーリャやヘンリーのような~
呪術師はもうこりごりだ!▼~
いかん! いかんぞ、オロチ!~
私がいれば十分! 呪い師はもう~
ヴァイス・ブレイヴに必要ない!▼~
:[オロチ]|
そうか? 戦力が多いに~
越したことはないと思うがのう…▼~
:[ツクヨミ]|
そ、そんなことはない!~
私がこの腕でなんとかしてみせよう!▼~
これ以上、異界から~
変わり者を集めないでくれーっ!!▼~
**白夜王国の軍師 ユキムラ [#ni988bab]
***C [#vh779lea]
:[ユキムラ]|
…以上が、私が提案する~
この戦の策となります。▼~
:[アウグスト]|
ふむ。騎馬隊の機動力を使い~
敵軍をおびき寄せるのは悪くない。▼~
:[ユリシーズ]|
被害を最小限に抑える作戦か。~
実に素晴らしいですぞ。~
さすがは白夜王国を支えた軍師よ!▼~
:[イナ]|
私もこの作戦に賛成です。~
ですが、騎馬隊には少しだけ~
負担をかけてしまいますね…。▼~
:[アウグスト]|
しかし、ユキムラ殿も言ったとおり~
この作戦に必要なのは行軍の速さ。~
騎馬隊以外に考えられますまい。▼~
:[ユリシーズ]|
どうやら、~
勝ち筋は見えてきたようですな。~
急ぎ、全軍に作戦を通達せねば。▼~
:[イナ]|
指揮は立案者である~
ユキムラ殿に執っていただくのは~
いかがでしょう。▼~
:[アウグスト]|
それがよいでしょうな。~
本陣は我々にお任せあれ。▼~
:[ユキムラ]|
承知しました。~
それでは私は騎馬隊とともに~
前線へと参りましょう。▼~
:(暗転)|
:[ユキムラ]|
…これは驚きました。~
まさかこれほど順調に~
作戦が進むとは。▼~
名だたる英雄が集う~
ヴァイス・ブレイヴなればこそですね。▼~
特に騎馬隊の活躍には~
目を見張るものが…。▼~
むっ!? あ、あれは!~
なんでしょうか…~
まさか…鉄でできた馬!?▼~
:[レギン]|
ふう、今ので最後みたい。~
これでだいたいの敵兵は~
作戦どおり誘い込めたはずなの!▼~
:[ユキムラ]|
こ、これは…やはり!~
絡繰仕掛けの鉄の馬!▼~
:[レギン]|
わわっ!?~
いきなりなんなの!?▼~
:[ユキムラ]|
目を見張るほどの速さ…。~
白夜王国には、これほど早く走れる~
絡繰はありません!▼~
ほう、ほうほう!~
外装は堅牢であるのに~
内部は細かな部品が大量に…。▼~
:[レギン]|
えーと、最近召喚された~
ユキムラさん…だったっけ?▼~
私のグリンブルスティが~
そんなに珍しいの?▼~
:[ユキムラ]|
はっ!? あなたは確か~
ニザヴェリル王国のレギン王女!?~
これはとんだご無礼を…!▼~
***B [#wru7nnm4]
:[ユキムラ]|
実は私、日ごろより~
絡繰人形を作っておりまして。▼~
:[レギン]|
手に持ってるのがそうなのね。~
すっごく可愛いの!▼~
:[ユキムラ]|
これは小型版ですが~
私が作る絡繰には~
騎乗して戦えるものもあるのです。▼~
:[レギン]|
絡繰に乗って戦えるって~
グリンブルスティと同じなのね。▼~
:[ユキムラ]|
この絡繰仕掛けの騎馬は~
グリンブルスティというのですね。▼~
鎧としての強度を保ちながらも~
高い機動力も有する…~
素晴らしい完成度です!▼~
:[レギン]|
ありがとうなの!~
これはね、ニザヴェリルで~
作られたものなの。▼~
:[ユキムラ]|
ニザヴェリル…レギン王女の祖国ですか。~
これほどのものを作り上げるとは~
相当な技術があるようですね。▼~
:[レギン]|
ニザヴェリルは魔道科学によって~
文明を発展させてきたの。▼~
グリンブルスティも~
魔道科学の技術で作られたのよ。▼~
:[ユキムラ]|
魔道科学…はじめて耳にします。~
なるほど、独自の文明によって~
国力を豊かにしてきたのですね。▼~
ああ…話をお伺いするほどに~
興味は募るばかりです!▼~
:[レギン]|
私もニザヴェリルや魔道科学に~
興味を持ってもらえてうれしいの!▼~
:[ユキムラ]|
よければ、城に戻ったあと~
あらためてグリンブルスティを~
拝見させてもらえないでしょうか?▼~
:[レギン]|
もちろんいいの!~
あなたの作戦のおかげで~
今回の戦いは勝てたから、お礼なの!▼~
***A [#d5j6mw7m]
:[ユキムラ]|
これがグリンブルスティですか…。~
なんと!? このような仕組みに!~
魔道の力を動力源の補助にするとは…。▼~
魔道と科学を結びつけるとは~
こういうことなのですね!▼~
:[レギン]|
なにか発見があればいいけど。~
どうかな、少しは役に立ちそう?▼~
:[ユキムラ]|
もちろんですとも。発見の連続です!~
調べるほどに、斬新な技術に~
驚かされるばかりですよ!▼~
自分の絡繰に~
どのように応用すべきか。~
考えるだけでも胸が躍ります!▼~
:[レギン]|
うふふ、よかった!~
参考になれば、私もうれしいの!▼~
:[ユキムラ]|
ありがとうございます。レギン王女。~
さっそくこの知見を元に~
絡繰の改良に取り掛かります!▼~
:(暗転)|
:[ユキムラ]|
うーむ…あそこは…~
いや…しかし、そうなると…。▼~
:[レギン]|
ど、どうしたの、ユキムラさん?~
ものすごく難しい顔をしてるけど…。▼~
:[ユキムラ]|
これはレギン王女!~
気がつかず大変失礼しました。▼~
実は絡繰の改良に行き詰まり~
悩んでおりまして…。▼~
:[レギン]|
なんだか大変そうなの。~
助言できればいいんだけど~
私も専門的なことは分からないし。▼~
魔道科学に明るい~
エイトリがいればいいんだろうけど…。▼~
:[ユキムラ]|
ありがとうございます。~
お気持ちだけで十分ですよ。▼~
ところで、研究を進めるうちに~
ひとつ疑問が浮かびまして…。▼~
ニザヴェリルではどうして~
魔道科学が発達したのでしょうか?▼~
:[レギン]|
ユキムラさんは…~
ニザヴェリルが小人の国って~
呼ばれているのを知ってる?▼~
:[ユキムラ]|
ええ、存じております。~
ニザヴェリルの民はみな~
小柄であると聞き及びました。▼~
:[レギン]|
かつてニザヴェリルは~
巨人の国ヨトゥンに支配されていて…▼~
力で劣るニザヴェリルの民は~
ヨトゥンへの対抗手段として~
魔道科学を発展させてきたの。▼~
:[ユキムラ]|
なんと、そのような歴史が…。▼~
:[レギン]|
悲しいことだけど…~
もしヨトゥンとの戦いがなかったら~
魔道科学は発展していなかったと思うの。▼~
:[ユキムラ]|
戦が技術を発展させた…~
というわけですか。▼~
私も戦のために~
絡繰を使っている身。~
耳が痛い話ではあります。▼~
:[レギン]|
でもね…。~
グリンブルスティに乗ってるときって~
とっても気持ちがいいの。▼~
風を切って走ると~
グリンブルスティがあって~
本当によかったと思うの。▼~
:[ユキムラ]|
そうですね。戦以外に~
この素晴らしい技術を活かせれば~
どんなによいものか。▼~
……。▼~
***S [#etum89an]
:[ユキムラ]|
おはようございます、レギン王女。▼~
:[レギン]|
あっ、ユキムラさん!~
今日は晴れ晴れとした顔でよかったの。▼~
こないだはこーんな感じで~
眉間にしわがよってたから!▼~
それと、もうお昼を過ぎてるから~
おはようは間違いなの。▼~
:[ユキムラ]|
なんと、もうそんな時間でしたか。~
昼夜を問わず、絡繰の改良を~
していたもので…ははは…。▼~
:[レギン]|
えっ? 寝てないってこと!?~
無理しちゃダメなの!▼~
:[ユキムラ]|
ご心配おかけして申し訳ありません。~
ですが、その甲斐あって~
絡繰改良の妙案が浮かびました。▼~
呪いの力を、絡繰に~
組み込んでみようと思うのです。▼~
:[レギン]|
まじない…?~
私には馴染みのない力なの。▼~
:[ユキムラ]|
白夜王国では、炎や雷を操る~
呪いの力が発展しております。~
それを絡繰に利用しようかと。▼~
:[レギン]|
すごいの!~
まるで魔道科学みたいなの!▼~
:[ユキムラ]|
グリンブルスティや~
レギン王女から伺ったお話から~
着想を得たものですよ。▼~
ふたつの力を組み合わせることで~
さらなる相乗効果が期待できるでしょう。▼~
:[レギン]|
ふふっ、私の話が~
役に立ってよかったの!▼~
:[ユキムラ]|
レギン王女の言うとおり~
魔道科学は戦争によって~
発展を遂げたのかもしれません。▼~
ですが私は、~
この絡繰を白夜王国の~
平和のために活用してみせます。▼~
:[レギン]|
うん、とてもいい考えだと思うの!▼~
ニザヴェリルの技術や文化が~
白夜王国に伝わることも素敵だし…。▼~
なにより平和に役立つなら~
私もうれしいの!▼~
:[ユキムラ]|
異界の文明が交流して~
新たな発展を遂げていく。▼~
これこそがアスク王国が~
開かれし国と呼ばれるゆえん…。▼~
ニザヴェリルだけでなく~
さまざまな異界の技術や文化を~
白夜王国の平和に役立てたいものです。▼~
**響く絆のうた アクア [#n76k0dym]
***C [#s55697m3]
:[アクア]|
ラーラーラ~…~
ユーラリ ユールレリ…▼~
ふう…~
今日はこんなところかしら。▼~
:[リアーネ]|
……! ……!!▼~
:[アクア]|
あら…、こんなに人気のないところで~
拍手をもらえるなんて。~
あなたは?▼~
:[リアーネ]|
うた…すてき…!▼~
わた、し…~
リアーネ、です…▼~
:[アクア]|
あなたはたしか…~
テリウス大陸から来た~
鷺の民の王女。▼~
:[リアーネ]|
アクア…~
知って…ます…。~
びゃくや…の…うた…ひめ?▼~
:[アクア]|
私のことを知ってたの?~
ええ、そうよ。私はアクア。~
よろしくね、リアーネ。▼~
:[リアーネ]|
よろ、く、です…。~
アクア…。~
すてきな、うた、でした。▼~
かなしい、けど…やさしい…~
おだやか…でも、つよい…~
ふしぎな、うた…▼~
ごめ、なさい…。~
うまく、いえ、なくて…▼~
:[アクア]|
いいえ、大丈夫よ。~
すごくほめてくれているのは~
伝わってきたから。▼~
:[リアーネ]|
すご、い、うた…。~
わたし…むね、あつい…です!▼~
もっと…ききたい…~
い、い…ですか…?▼~
:[アクア]|
ええ、もちろんよ。~
じゃあ、次は…。▼~
:(暗転)|
:[ドロテア]|
……。~
白夜王国の歌姫か。▼~
あの子、なかなか~
いい歌を歌うわね。▼~
***B [#zrymy8ea]
:[アクア]|
ラーラーラ~。~
ユーラリ ユールレリ…▼~
……。~
そこにいるのは誰?~
リアーネ?▼~
:[ドロテア]|
本当に素敵な歌ね。~
心からの拍手を送らせてもらうわ。▼~
:[アクア]|
あなたはドロテア…~
だったかしら?▼~
聞いたことがあるわ。~
フォドラから来た歌姫。▼~
:[ドロテア]|
正しくは元、歌姫よ。~
私はドロテア=アールノルト。~
よろしくね。▼~
今の歌、すごかったわね。~
私、鳥肌立っちゃった。▼~
鷺の民のお姫様がほれ込むのも~
納得の、素晴らしい歌声ね。▼~
:[アクア]|
鷺の民…~
リアーネがほめてくれたことを~
どうして知っているの?▼~
:[ドロテア]|
あら、ごめんなさい。~
あなたたちが話しているのを~
偶然見かけちゃったの。▼~
:[アクア]|
そういうことだったのね。~
観客が二人もいただなんて。▼~
:[ドロテア]|
黙って立ち去ってごめんなさい。~
ところで、ひとつ聞いてもいい?▼~
:[アクア]|
なにかしら?▼~
:[ドロテア]|
アクアちゃん、って~
呼んでもいいかしら?▼~
:[アクア]|
…好きにすればいいわ。▼~
:[ドロテア]|
ふふっ…。~
ありがとう、アクアちゃん!~
あなたの歌声、とても素敵だったわ。▼~
きっとその歌声は~
ヴァイス・ブレイヴにとっても~
大きな支えになると思うの。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[ドロテア]|
戦う前にあなたの歌を聴かせれば~
ヴァイス・ブレイヴみんなの~
士気が上がるのは間違いないわ。▼~
:[アクア]|
期待を裏切るようで~
申し訳ないけれど…。▼~
私は歌うとき~
心に大切な人を思い浮かべるの。~
たった一人の大切な人…。▼~
:[ドロテア]|
大切な…人?▼~
:[アクア]|
私は一人の人間を想い~
その人のために~
心を込めて歌っているの。▼~
大勢の人のために歌えば…~
私の歌はきっと~
別のものになってしまうわ。▼~
だからあなたの期待には~
応えられないと思うの。▼~
***A [#s467kmbq]
:[ドロテア]|
そう。残念ね。▼~
:[アクア]|
ガッカリさせちゃって~
ごめんなさい。▼~
:[ドロテア]|
いいのよ。気にしないで。~
なるほどね。一人のための歌か。▼~
だから、強い想いが歌に乗って~
聴く人の心を震わせるんでしょうね。~
なんだかアクアちゃんがうらやましいわ。▼~
:[アクア]|
私がうらやましい…?▼~
:[ドロテア]|
私は今までそんなふうに~
歌ったことがないもの。~
大切な人だっていなかったし。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[ドロテア]|
私ね、子どもの頃~
ひどい環境で育ったの。~
歌劇団に入る前は酷いものだったわ。▼~
家族もなければ財産もない。~
フォドラで価値あるものとされる~
紋章だってないんだから。▼~
路地裏で一人~
なんとか日々を食いつなぐ~
暮らしをしてたのよ。▼~
:[アクア]|
今のあなたは華があるし~
そんなふうには見えないわ。▼~
:[ドロテア]|
そうかもしれないわね。~
悲惨な生活から逃れたい一心で~
私は外見と歌声を磨いたの。▼~
歌姫として成功すれば~
お金持ちの貴族に気に入られて~
玉の輿に乗るのも夢じゃない。▼~
私にとっての歌は~
生き抜く手段だったのよ。▼~
だからかしら…~
誰か一人のために歌うアクアちゃんが~
うらやましく感じたのは。▼~
:[アクア]|
……▼~
***S [#fy66mba2]
:[アクア]|
あなたは…~
歌が好きなのね。▼~
:[ドロテア]|
えっ?▼~
:[アクア]|
誰かのために歌うことを~
うらやましいと感じるのは~
あなたも歌が好きだからよ。▼~
お金や地位のためだけなら~
誰かのために歌う歌に…~
心は動かないはずよ。▼~
:[ドロテア]|
そう…なのかしら。▼~
:[アクア]|
私がカムイを想って歌うように~
あなたも大切な人のために~
歌ってきたんじゃないかしら?▼~
:[ドロテア]|
私の大切な人?~
思い当たる節はないんだけど。▼~
:[アクア]|
それは…~
未来のあなた自身だと思うの。▼~
:[ドロテア]|
……!▼~
:[アクア]|
あなたは…~
未来の自分を想って~
歌い続けていたのかもしれないわ。▼~
未来で待っているはずの~
あなたがなりたいあなたへ~
歌声を届けていたのかも。▼~
:[ドロテア]|
未来の…自分ね。▼~
ふふっ、なるほどね。~
そういう考え方もあるかもね。▼~
私って昔の自分も今の自分も~
あまり好きじゃないの。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[ドロテア]|
でも、いつかは自分のことが~
好きになれたらいいなって~
そう思ってる…。▼~
そういう意味では~
未来の自分を好きになりたいから~
歌い続けてきたのかもしれないわ…。▼~
:[アクア]|
よければ、あなたの歌を~
聴かせてもらえないかしら?▼~
:[ドロテア]|
うふふ、お安いご用よ!~
でも、せっかくだから~
一緒に歌わない?▼~
:[アクア]|
いいわよ。~
一緒に歌える歌が~
あるといいのだけど。▼~
:[ドロテア]|
アスク王国に伝わる…~
炎の紋章の歌は知ってる?▼~
:[アクア]|
ええ…。~
アスク王国に来て~
最初に覚えた歌。▼~
じゃあ、二人の歌声を重ねましょう。~
大切な人を想いながら。▼~
**悲劇にさす光明 モズメ [#e57m6odq]
***C [#s47okm0s]
:[モズメ]|
ほんまに広いお城やなあ…。~
いろんな部屋があって目が回りそう。~
全部覚えられる自信がないわ。▼~
:[フィヨルム]|
ふふ、最初はみなさん~
そうおっしゃいます。ですが~
すぐに慣れると思いますよ。▼~
:[モズメ]|
けど、ええんやろか。~
村人のあたいが王女さんに~
城を案内してもらうなんて。▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫ですよ。モズメさんは~
ヴァイス・ブレイヴの一員。~
私の仲間なのですから。▼~
私のことも王女ではなく~
仲間の一人として~
接してもらえるとうれしいです。▼~
:[モズメ]|
は、はぁ…。~
フィヨルム王女は気さくやなあ。~
あれ? 前から歩いてくるのは?▼~
:[リュール]|
こんにちは、フィヨルム王女。▼~
:[フィヨルム]|
こんにちは、リュールさん。▼~
:[リュール]|
そちらの方は~
はじめてお見かけしましたが、~
新しく召喚された英雄ですか?▼~
:[フィヨルム]|
こちらは白夜王国から来た~
モズメさんです。▼~
:[モズメ]|
モ、モズメです!~
よろしくたのんます!▼~
:[リュール]|
はじめまして、私はリュール。~
エレオス大陸を守護する神竜です。▼~
:[モズメ]|
ひえぇ、神竜様!?~
あのっ、その…。▼~
:[リュール]|
……?~
どうかしました?▼~
:[モズメ]|
あ、あの…いや…~
偉い人と話すのは~
慣れてへんから…。▼~
:[リュール]|
そうかしこまらないでください。▼~
アスク王国にいる私たちは~
対等な仲間です。~
どうか気楽に接してください。▼~
:[モズメ]|
ほ、ほんまに?▼~
:[リュール]|
もちろんです。~
おっと、軍議の時間ですね。~
私はこれで。▼~
ぜひまた、ゆっくり話をさせてください。~
これからもよろしくお願いします。▼~
:[モズメ]|
こ、こちらこそ…よろしく…。▼~
ふう…。えらいキラキラして~
気品のある方やったなぁ…。~
めちゃくちゃ緊張してもうたわ。▼~
:[フィヨルム]|
リュールさんはエレオス大陸で~
多くの民に信奉されている神竜様ですが~
とっても気さくな方なのですよ。▼~
:[モズメ]|
慕われるのもわかるわ~。~
見るからに優しそうやったもん。▼~
でも、フィヨルム王女。~
あたい、不安になってきたわ…。▼~
しがない村人のあたいが~
立派な英雄に混じって~
うまくやっていけるんやろか?▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫ですよ。~
ここには平民の方も多いですし~
戦いが得意ではない方もいらっしゃいます。▼~
それでもみなさんが~
それぞれの特技を活かして~
のびのびとご活躍されています。▼~
:[モズメ]|
そうなん?~
あたいができることなんて~
畑いじりくらいやけど…。▼~
:[フィヨルム]|
農業が得意でしたら~
その能力を活かしてみては?▼~
城には農地もありますし~
モズメさんさえよければ。▼~
:[モズメ]|
え、ほんまに!?~
あたい、やってみたい!▼~
:[フィヨルム]|
では、私からアンナ隊長に~
農地の使用許可を取っておきますね。▼~
:[モズメ]|
アスク王国でも畑仕事が~
できるやなんて…~
腕が鳴るで!▼~
***B [#z469y0sm]
:[フィヨルム]|
こんにちは、モズメさん。~
畑のほうはいかがですか?▼~
:[モズメ]|
フィヨルム王女!~
おかげさんで畑も~
ええ感じに仕上がってきたわ。▼~
:[フィヨルム]|
もうこんなに苗を植えたなんて!~
いろんな苗がありますけど~
どれも葉の色がよい気がします。▼~
:[モズメ]|
それはこの土地のおかげや。~
アスク王国は土がええんよ。▼~
触ってみるだけでわかるで。~
適度に柔らかくて水持ちもええ。~
それでいて水はけも文句なしや。▼~
これだけええ土があれば~
いろんなもんが作れる。~
夢が広がるで!▼~
:[フィヨルム]|
ふふっ、収穫が楽しみですね。~
きっと英雄のみなさんも~
喜んでくれると思いますよ。▼~
:[モズメ]|
まあ、そうやね…。▼~
:[フィヨルム]|
……。~
モズメさん?~
なにか気になることでも?▼~
:[モズメ]|
畑の仕上がりは文句なしや。~
けどな…。▼~
畑を耕しているだけで~
ヴァイス・ブレイヴに~
あたいは馴染めるんやろか。▼~
戦闘の加勢もするにはするけど~
やってることは村にいた頃と同じや。▼~
これでほんとうにええんかな?~
せっかくあたいを呼んでくれた~
召喚師さんに申し訳ないわ。▼~
:[ネフェニー]|
そんなことは…ないと思う。▼~
:[モズメ]|
ん?▼~
:[フィヨルム]|
あっ、ネフェニーさん。~
あなたもモズメさんの畑を~
見にいらしたのですか?▼~
:[ネフェニー]|
…は、はい。アスク王国で~
こんないい畑は見たことがないので…~
思わず声をかけて…しまって。▼~
:[モズメ]|
ホンマに!? ネフェニーさん!~
この畑のよさがわかるんか?▼~
:[ネフェニー]|
あたしもテリウス大陸じゃ~
土をいじっとったけぇ…。▼~
つ、土をいじってたから…~
この畑に…どれだけの工夫が~
こらされているか…よくわかります。▼~
この畑は間違いなく…~
この国で一番…です。~
誇ってよいと…思います…。▼~
:[フィヨルム]|
すごいじゃないですか、モズメさん!~
わかる方にはわかるのですね!▼~
:[モズメ]|
ほ、ほんま?~
うれしいなあ…。▼~
:[ネフェニー]|
この畑、ほかの異界の人にも…~
参考になると…思います…。▼~
:[モズメ]|
そない言われると自信出るで!~
頑張ってみようって気になるなあ。~
ありがとな、ネフェニーさん!▼~
***A [#st768tme]
:[アクア]|
ふう、厳しい戦いだったけど、~
どうにか無事に生き残れたわね…。▼~
:[ツクヨミ]|
まったくだ。まさかこんなに時間が~
かかるとは思わなかったぞ。▼~
:[ユキムラ]|
敵もここが正念場と考えて~
力を入れてきたのでしょう。▼~
:[アクア]|
早く城に帰って身体を洗いたいわ。▼~
:[モズメ]|
……。▼~
:[ツクヨミ]|
どうしたのだ、モズメ。~
浮かない顔をして。▼~
:[モズメ]|
城に作った畑が心配でなあ…。~
長いこと空けてしもうたし~
荒れ放題になっとるかもしれん。▼~
:[アクア]|
留守の間、~
誰かに世話を頼まなかったの?▼~
:[モズメ]|
頼んでへん。~
戦いがこないに長引くとは~
思わへんかったし…。▼~
:[ツクヨミ]|
うむ。軍師のユキムラですら~
予見できない激戦だったからな。▼~
:[ユキムラ]|
面目ありません…。▼~
:[モズメ]|
あたいが変な意地を張ったのが~
悪かったんや。▼~
あたいの畑やから~
あたいだけで世話せなあかんと~
思ってもうて…。▼~
誰かに一声かけてとけばよかったわ…。~
ほんまにあたいのあほっ!~
あほあほあほーっ!▼~
:[アクア]|
モズメ、悔やむのはあとにして~
まずは城に帰りましょう。▼~
まだ畑がダメになったと~
決まったわけじゃないわ。▼~
:[ユキムラ]|
そうですよ。急いで戻れば~
なんとかなるかもしれません。▼~
:[モズメ]|
そうやね……。▼~
:(暗転)|
:[モズメ]|
はぁっ、はぁっ!~
ほったらかしにしてごめんな。~
あたいの可愛い畑…。▼~
待っててや。~
すぐに水をあげて、雑草を抜いて~
肥料をあげるからな!▼~
…んんん?~
な、なんやこれ?~
どういうこっちゃ?▼~
あたいの畑…~
なんでこんなにきれいに~
手入れされとるん?▼~
:[ネフェニー]|
…おかえりなさい。▼~
:[モズメ]|
わぁっ! びっくりした!~
な、なんで、ネフェニーさんが~
ここにおるんや…▼~
***S [#ykr585ra]
:[モズメ]|
もしかしてネフェニーさんが~
あたいの畑を…?▼~
:[ネフェニー]|
モズメさんがいない間、~
少しだけ手入れをさせてもらったんじゃ。▼~
勝手なことするのは~
悪いと思うたけど…。▼~
立派な畑がダメになるのは~
もったいないけえ。▼~
:[モズメ]|
そんなことあらへん!~
こんなにきれいに世話してくれて~
ほんまにほんまにありがとな!▼~
:[ネフェニー]|
あたしだけじゃないんよ。▼~
ドニさんやサイゾウさん…~
ほかにもたくさんの人たちが~
手伝ってくれたんよ。▼~
フィヨルム王女も、~
慣れないながらも~
畑仕事手伝ってくれて…。▼~
:[モズメ]|
ほんまに!?~
あたいの畑のために~
そんな大勢の人が…。▼~
:[ネフェニー]|
うん。みんなも~
モズメさんがこの畑を~
大事にしているのを知っとるから…。▼~
:[モズメ]|
あたいの畑、みんなが~
世話をしてくれてたなんて…。▼~
うっ…ううっ…▼~
:[ネフェニー]|
モズメさん…?~
泣いとるの?▼~
:[モズメ]|
つい、うれしゅうてな!~
あたい、アスク王国に召喚されてから~
ずっと自信がなくて…。▼~
畑いじりしかできへん村娘が~
立派な英雄さんたちと馴染めるんかなって。▼~
みんな対等な仲間やって~
言うてくれてるけど、あたいは~
自信がもてへんかった…。▼~
:[ネフェニー]|
……▼~
:[モズメ]|
けど、みんなが~
あたいの畑をこないに大事に~
してくれたのを知って…。▼~
ほんまに仲間として~
認められてるってわかったんや…。▼~
:[ネフェニー]|
この畑を通じて…~
モズメさんと仲間になれて~
あたしはうれしいんよ。▼~
それにモズメさんの頑張る姿は~
みんなに伝わって~
士気を高めてると思うよ。▼~
:[モズメ]|
なあ、ネフェニーさん。~
これからもたまに畑の世話を~
手伝ってもらってもええかな?▼~
:[ネフェニー]|
もちろん。~
いつでも遠慮なく、~
あたしらは仲間じゃけえ。▼~
:[モズメ]|
ネフェニーさん…~
これからもっと仲良くなれそうやね。▼~
あたいもあたいらしく~
ほかの英雄さんと仲良くせんとな!~
ほな、これからも頑張るで!▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*決意を力に変えて [#zr68m63t]
#contents
**決意を力に変えて [#z65n5iwn]
***オープニング [#m7688qbq]
:[ユキムラ]|
ここが飛空城ですか…~
想像以上に広いところですね。▼~
皆さん、~
はぐれることのないよう~
まとまって行動しましょう。▼~
:[モズメ]|
そ、そうやね。~
大空に浮かぶ飛空城は~
いわば空の孤島や。▼~
せっかく探検に来たのに~
迷子にでもなってしもたらえらいことやで!▼~
:[アクア]|
ええ。私たちにとっては未知の空間…~
どんな異変が起こるかわからないわ。~
どんな怪異が潜んでいるのかも…▼~
:[ツクヨミ]|
かっ、かか、怪異!?~
おかしなことを言うでないわ!~
怪異などいてたまるか!▼~
:[ユキムラ]|
ですが、飛空城には多くの謎が~
残されたままなのだそうですよ?▼~
:[モズメ]|
あたいも飛空城の噂は聞いたわ。~
詳しい理由はわからんらしいけど~
いろんな作物もよう育つんやて。▼~
なんでも英雄に力をくれる~
神竜の花まで栽培できるらしいで。~
よっぽど豊かでええ土なんやろなあ。▼~
:[ツクヨミ]|
そんな得体の知れぬ場所だったとは…。▼~
ええい、ユキムラが~
飛空城を探検したいなどと~
アンナ隊長に進言したばっかりに…。▼~
なにが悲しくて、かように面妖な場所を~
うろつかねばならぬのだ!▼~
:[ユキムラ]|
不明な点の多い飛空城は~
現時点で活用方法が限られています。▼~
ですが、もし移動だけでも自由に~
制御できるようになったらどうでしょう?▼~
きっとアスク王国はこの先の戦いを~
より優位に進められるはず…~
そうは思いませんか?▼~
:[アクア]|
飛空城を自由に操れるなんて~
そんなことができるのかしら。▼~
:[モズメ]|
なあ、ユキムラさんの持ってる地図…~
アンナ隊長から預かった言うてたよね。▼~
わからんことだらけの場所やのに~
信頼できるものなんやろか…?▼~
:[ユキムラ]|
ここまでの記述に間違いは~
見当たりませんでしたよ。~
ですが、こちらの扉は例外のようです。▼~
:[ツクヨミ]|
ふむ。ただの扉のようだが~
こいつがどうかしたのか?▼~
:[アクア]|
ちょっと見せてもらえるかしら。~
なるほど…~
この扉、地図に載っていないわね。▼~
***C [#yuio58kw]
:[モズメ]|
ほんまや。あたいたちがいる場所に~
扉なんてないはずやけどな。▼~
:[アクア]|
おかしなこともあるのね。~
地図を作った人間が~
見落としてしまったのかしら。▼~
それとも、以前はここに~
扉などなかったのかしら…▼~
:[ツクヨミ]|
き、気味の悪いことを言うでないわ!▼~
:[ユキムラ]|
どちらにせよ~
未知の扉というわけですね。~
さて、どうしたものでしょうか…▼~
:[ツクヨミ]|
…おい、なにを悩んでおる。~
こんな怪しい扉など~
無視するに決まっておろう。▼~
:[ユキムラ]|
絡繰師である私にとって~
この浮遊城はとても興味深い存在です。▼~
なぜ空を飛ぶことができるのか~
なにを動力としているのか~
その仕組みをぜひとも知りたい…▼~
ですが、~
アスク王国の皆様にとっても~
不明な点ばかりと聞きました。▼~
:[モズメ]|
特務機関はようわからんものの上に~
温泉や音楽堂を作っとるんやなあ。~
ごっつい性格しとるで。▼~
:[ユキムラ]|
そして今、私たちの前には~
地図に存在しない不思議な扉があります。▼~
もしかすると扉の向こうに~
解明されない飛空城の秘密が~
あるかもしれないのです!▼~
:[ツクヨミ]|
ならん! この先になにがあるのか~
わからぬ以上、私は反対だぞ!▼~
怪しげなものにやたらと~
首を突っ込みたがるでないわ!▼~
:[モズメ]|
ふふっ…、~
おっかない化け物や幽霊が~
待ち構えとったら怖いもんな?▼~
:[ツクヨミ]|
なっ!? そ、そんなものを~
怖がっているわけでは断じてないぞ!▼~
余計なものに首を突っ込んで~
災いを招くのは~
愚か者の所業だと言うのだ!▼~
:[アクア]|
…ちょっと待って。~
扉の向こうからなにか気配を感じるわ。▼~
:[ツクヨミ]|
け、気配!? ほれ見たことか。~
魔物でも徘徊しておるのかもしれんぞ?▼~
:[アクア]|
大丈夫、敵意は感じないわ。~
なにかしら、この不思議な感覚は…▼~
:[ユキムラ]|
実際に目にしなくてはわかりませんね。~
やはり、扉を開けて進んでみましょう。▼~
:[モズメ]|
そうやね。~
わからんまま帰ってしもたら~
探検に来た意味が無いもんな!▼~
:[アクア]|
どうする、ツクヨミ。~
あなた一人で待っている?▼~
:[ツクヨミ]|
くっ…! 仕方ない、~
私もついていってやるとしよう。~
かっ、感謝することだな…!▼~
***B [#ct83692m]
:[ツクヨミ]|
扉をくぐってみたはよいが…~
ずいぶんと妙な通路ではないか。▼~
べ、別に怖いわけではないぞ!~
周囲がよくわからぬのは~
危険だと思ったまでだ!▼~
:[ユキムラ]|
外からの光がまったく~
届いていないようです。~
警戒しつつ進みましょう。▼~
:[アクア]|
やっぱり不思議な気配を感じるわ。~
なんなのかしら…▼~
:[ツクヨミ]|
た、確かに何者かが潜むというよりは~
空間全体が奇妙というか…~
ええい、なんなのだこれは!▼~
:[モズメ]|
ほんまや。あたいにもわかるわ。~
前へ進むにつれ、気配が強うなっとる。▼~
けったいやなあ…~
ユキムラさん、引き返したほうが~
ええんと違う?▼~
…!? 気を付けてください!~
前方に大きな炎が!!▼~
:[モズメ]|
ど、どういうこっちゃ!?~
あかん、後ろにも炎や!~
火の手に囲まれてしもた!!▼~
:[ツクヨミ]|
気をつけろ!~
炎の向こうに大勢の兵士が見える!▼~
敵兵か!?~
皆、戦いの用意をするのだ!!▼~
:[アクア]|
待って。なにか様子が変よ。▼~
:[ツクヨミ]|
ど、どういうことだ?~
兵士が同士討ちをはじめたぞ。~
仲間割れをしているのか?▼~
:[ユキムラ]|
ふたつの勢力にわかれて~
争っているようですね。~
私たちに気づいていないようです。▼~
:[モズメ]|
な、なんや? よう見たら~
兵士たちの身体が透けとるやんか!~
ここに住むオバケなんやろか?▼~
:[ツクヨミ]|
お、おおお、落ち着け!~
ここは冷静にだな…▼~
:[アクア]|
あなた以外は~
わりと落ち着いているけど。▼~
:[ツクヨミ]|
み、見ろ!~
兵士たちがゆっくりと消えていく…。~
幻でも見せられていたのか?▼~
:[ユキムラ]|
幻というわりには~
やけに鮮明に見えた気がしますね。▼~
:[アクア]|
もしかすると私たちが見たのは~
過去の出来事じゃないかしら。▼~
私たちは飛空城の記憶に~
触れたのかもしれないわ。▼~
:[モズメ]|
人と同じように~
この城が思い出を持っとるって…~
そないなことが…。▼~
いや、空飛ぶ不思議な城やもんな。~
あたいたちの常識では~
計らんほうがええな。▼~
:[ツクヨミ]|
記憶…ふ、ふん。そうであったか。~
私の術で薙ぎ払おうと思ったのだがな。~
消えてしまったのでは仕方ない。▼~
さて、このような不気味な場所は~
早々に退散するとしようか。~
うむ、そうだ。そうしよう。▼~
:[モズメ]|
あれっ? ツクヨミさんの後ろ…~
誰か立ってへんか?▼~
:[ツクヨミ]|
ふん、驚かそうと思ってもそうはいかぬぞ。~
こんな場所に我ら以外がいるはずは…。▼~
:[???]|
……▼~
:[ツクヨミ]|
ひぃぃぃぃっ!?~
だ、誰かいるぅぅう!?▼~
***A [#srye8ewn]
:[ドラジェ]|
ちょっと、なんなのよ!~
人の顔を見て叫び声を上げるなんて~
ずいぶん失礼じゃないの!▼~
:[ツクヨミ]|
な、なにを言うか!~
いきなり現れおって。~
失礼なのはお前のほうであろう!▼~
だいたい、こんなところに一人~
なにをしておったのだ!▼~
:[ドラジェ]|
それはおろかな質問ね。▼~
神出鬼没、正体不明のトレジャーハンター~
天才探検家ドラジェ様がやることと言ったら~
お宝探ししかないでしょ!▼~
:[モズメ]|
飛空城を探検しとったんなら~
あたいたちと同じやね。▼~
:[ドラジェ]|
アスク王国が誇る空飛ぶお城。~
探求心がうずかないほうが~
おかしいわよね?▼~
:[ユキムラ]|
その気持ちはよくわかります。▼~
:[ドラジェ]|
それで飛空城のことを~
あれこれ調べ回ってたんだけど…▼~
どう考えてもアスク王国の技術で~
このお城を作るのは難しいのよね。▼~
あたしの見立てだと、この城には~
異界の技術が使われていると思うの。▼~
:[ユキムラ]|
たしかにアスク王国には~
異界からさまざまなものが~
集まってくると聞きます。▼~
飛空城が異界の技術で~
浮かんでいる可能性…▼~
それがわかっただけでも~
足を運んだ甲斐がありましたね。▼~
:[ドラジェ]|
足を運んだって…~
あなたたちはどうやって~
この通路に入ったのかしら?▼~
あたしが通った扉は~
外からしっかりと鍵がかかってて~
なんとか解錠して入ったんだけど。▼~
:[ツクヨミ]|
私たちは地図にない扉を見つけ~
そこからこの通路に入ったのだ。▼~
:[モズメ]|
その通りや。この通路の反対側に~
もうひとつ入り口があってなあ。▼~
:[ドラジェ]|
通路の反対側?~
って、あなたたちの後ろは~
行き止まりじゃない。▼~
:[アクア]|
どういうこと?~
私たちが歩いてきた通路が~
消えているわね。▼~
:[モズメ]|
どういうこっちゃ?~
いつのまにか壁になっとる!?▼~
あたいたち、ほんまに怪異と~
出会ってしもたんかなあ。▼~
:[ツクヨミ]|
な、なな…!?▼~
:[ユキムラ]|
私たちが見た、城の記憶らしき幻影も~
怪異かもしれませんねぇ。▼~
:[ツクヨミ]|
そっ、そそそそ…。▼~
:[アクア]|
サクラに聞かせる怪談が~
またひとつ増えたようね…▼~
:[ツクヨミ]|
そ、そんなバカなこと…~
あってたまるかー!!!▼~
私は信じぬ!!~
信じぬぞーーーーっ!!!▼~
**烈風城の呪い師 ツクヨミ [#fyk64nr7]
***C [#eyn6qnms]
:[オロチ]|
おお、誰かと思えば~
ツクヨミではないか!▼~
:[ツクヨミ]|
むっ、オロチか。~
異界で知っている顔に会うのは~
なんだか奇妙なものだな。▼~
:[オロチ]|
ふっふっふ。~
そうか、そなたも~
アスク王国に召喚されたのじゃな。▼~
:[ツクヨミ]|
ああ。ここアスク王国では~
長く外敵との戦闘が~
続いていると聞く。▼~
まあ、これからは私が手を貸すのだ。~
いかな敵であれ~
怖れる必要はなくなるだろうがな。▼~
:[オロチ]|
ほう…あいかわらずツクヨミは~
呪いの腕に自信があるようじゃな。▼~
:[ツクヨミ]|
当然であろう。まっさきに私を~
召喚すればよかったのだ。▼~
:[オロチ]|
たしかに呪い師のそなたの腕は~
薬草の知識や調合の技量も含めて~
わらわも認めるところ。▼~
じゃが、アスク王国には~
わらわや暗夜王国のニュクス以外にも~
異界から来た呪術師たちがおる。▼~
どうじゃ、彼らに会ってみぬか?~
交わることで学べるものもあろう。▼~
:[ツクヨミ]|
ふん。~
私は呪い師として高みに達している。~
今さら他人から学ぶことなどないわ。▼~
:[オロチ]|
そうか…。~
よい機会だと思ったのじゃが~
残念じゃのう。▼~
:[ツクヨミ]|
…まあ、自分がいかに~
優秀な呪い師であるか、~
それを今一度確認するために…▼~
異界の呪術師に会ってみるのも~
面白いかもしれんな。▼~
:[オロチ]|
ふっふっふ、そうこなくてはな。~
きっかけなどなんでもよい。▼~
そなたがどんな人物に会い、~
何を思うか楽しみじゃ。▼~
***B [#xfyr67lw]
:[サーリャ]|
……▼~
:[ツクヨミ]|
ペレジアなる異国の呪術師~
サーリャはこの辺りにいると聞いたが~
あれがそうか?▼~
:[サーリャ]|
ふふ…ふふふふ…~
ああルフレ…▼~
:[ツクヨミ]|
お前が呪術師のサーリャか?~
物陰でなにをしておるのだ。▼~
:[サーリャ]|
貴方、誰…?~
せっかくいいところだったのに~
話しかけないでちょうだい……▼~
:[ツクヨミ]|
なっ!?~
いきなり喧嘩腰だな…▼~
しかし、呪いかなにかの~
邪魔をしたのであれば謝ろう。▼~
:[サーリャ]|
そう…。~
まあ、どうでもいいわ…。~
ふふ…うふふ…。▼~
:[ツクヨミ]|
さっきから何を熱心に見ておるのだ。~
向こうに誰かおるのか?▼~
…なるほど、わかったぞ。~
あやつを呪おうというのだな?~
それで身を隠しておったのか。▼~
:[サーリャ]|
…何を言ってるの?~
ルフレは私の想い人よ…ふふっ…▼~
気になって気になって仕方がないの。~
だからこうして後をつけてるの…▼~
:[ツクヨミ]|
うん? 呪うわけではないのか?~
ならばなぜコソコソと隠れておる。~
堂々としておればよかろう。▼~
:[サーリャ]|
こうして物陰に隠れて見るのが~
いいんじゃない…ふふ……▼~
お子様の貴方には~
理解できないでしょうね…~
さっさとお家に帰りなさい。▼~
:[ツクヨミ]|
なっ、なにを言うか!~
私はもう立派な大人だ!~
子ども扱いしおって!▼~
:[サーリャ]|
うふふ…ふふ……~
ルフレ…今日も素敵よ……!▼~
:[ツクヨミ]|
お、おい!~
聞いておるのか!▼~
:[サーリャ]|
…貴方、うるさいわね。~
これ以上邪魔するというのなら~
全力で…呪い殺すわよ…?▼~
:[ツクヨミ]|
ひっ!? わ、わかった。~
今日のところは引き上げよう。▼~
な、なんという圧だ。~
あやつ、本気で呪うつもりだったのか?~
なんとも面妖な呪術師よ…▼~
***A [#ni8enqqr]
:[ツクヨミ]|
あのサーリャとかいう呪術師…~
私を子ども扱いするとは~
なんと失礼な!▼~
挙句には、呪い殺すなどと~
いったいなにを考えておるのだ。▼~
む、あの呪術師も~
ペレジアから来たと聞くが…~
だ、大丈夫であろうな?▼~
:(暗転)|
:[ヘンリー]|
ん? 何か僕に用かな?~
呪ってほしい人でもいるの~?▼~
:[ツクヨミ]|
お前が呪術師のヘンリーか。~
年は…私とさほど変わらんようだな。▼~
かような物騒な用ではない。~
ペレジアの呪いについて~
話を聞きたいのだ。▼~
:[ヘンリー]|
もしかしてツクヨミも呪術師なの?~
なになに? なんの話が聞きたいの?~
なんでも教えちゃうよ~。▼~
:[ツクヨミ]|
ふむ。サーリャとは違って~
ずいぶん気さくな性格のようだ。▼~
ペレジアの呪術師は~
変わり者ばかりではないのかと~
心配してしまったぞ。▼~
:[ヘンリー]|
安心していいよ~。~
僕は普通の呪術師だからね~。▼~
そうだ! 僕、ツクヨミの~
呪いの腕を見たいな~。▼~
:[ツクヨミ]|
ほう、私の術に興味があるのか。~
よかろう。どのような~
術が見たいか言ってみよ。▼~
:[ヘンリー]|
そうだね~。それじゃあ~
最初にここを通った人を~
呪い殺すのはどうかな?▼~
:[ツクヨミ]|
うむ。お安いご用…なわけあるか!~
味方を殺してなんとする!?▼~
:[ヘンリー]|
あれ~? ああ、そっか~。~
味方の戦力を減らしちゃうのは~
よくないよね~。▼~
それじゃあ、死なない程度に~
呪ってみるのはどうかな?~
悶え苦しむ感じで~。▼~
:[ツクヨミ]|
な、なにを言うておるのだ!~
ダメに決まっておる!▼~
:[ヘンリー]|
簡単すぎる? じゃあ~
ヴァイス・ブレイヴ全員を呪うのはどう?~
僕も協力するよ~。▼~
:[ツクヨミ]|
いかんと言っておるだろ!~
そもそも呪いが簡単とか難しいとか~
そういう話ではない!▼~
もっとこう、なんというか~
人としてやっていいことと~
悪いことがあるというかだな…▼~
:[ヘンリー]|
そうなの? よくわかんないけど~
ツクヨミはヴァイス・ブレイヴの~
みんなを呪いたくはないんだね?▼~
:[ツクヨミ]|
そう! そういうことだ!~
私の呪いの腕前が見たいなら~
戦場で見せてやる!▼~
よいな!? 戦場でだからな?~
くれぐれも味方を呪うでないぞ?▼~
きょ、今日のところは失礼する。~
さらばだ!▼~
:[ヘンリー]|
あれ~? もう帰っちゃうの?~
ツクヨミの呪い、見たかったな~。▼~
***S [#etb6o3bq]
:[ツクヨミ]|
つ、疲れた…。~
いったいなんなのだ~
ペレジアの呪術師たちは!?▼~
もしかして…~
白夜王国や暗夜王国以外の呪術師は~
あのような変わり者ばかりなのか?▼~
:[オロチ]|
ん? どうしたのじゃ、ツクヨミ。~
顔色が優れぬようじゃの?▼~
:[ツクヨミ]|
そ、そんなことはない。~
私はいたって元気だぞ。▼~
:[オロチ]|
ならいいのじゃが。~
それで異界の呪術師には~
会ってみたのか?▼~
:[ツクヨミ]|
う、うむ。~
ペレジアから来たという~
呪術師たちに会ってきたぞ。▼~
はじめて出会う類の~
呪術師ではあったが…▼~
彼らに会うことで、私が呪い師として~
いかに高みに達しているのかを~
あらためて確かめることができた。▼~
:[オロチ]|
ふむ。そなたが高みに~
達しているかどうかはともかく~
何か得るものはあったのかえ?▼~
:[ツクヨミ]|
私が風の部族の里を出たのは~
世界の広さを知るためだった。▼~
彼らに出会ったことで~
あらためて世界は広いのだと~
考えさせられたのは事実だ。▼~
:[オロチ]|
ふっふっふ、それはなによりじゃ。~
これから先もアスク王国には~
新たな呪術師がやってくるじゃろうな。▼~
どんな呪術師に出会えるか…~
今から楽しみで仕方がないのう!▼~
:[ツクヨミ]|
ひっ!?~
サーリャやヘンリーのような~
呪術師はもうこりごりだ!▼~
いかん! いかんぞ、オロチ!~
私がいれば十分! 呪い師はもう~
ヴァイス・ブレイヴに必要ない!▼~
:[オロチ]|
そうか? 戦力が多いに~
越したことはないと思うがのう…▼~
:[ツクヨミ]|
そ、そんなことはない!~
私がこの腕でなんとかしてみせよう!▼~
これ以上、異界から~
変わり者を集めないでくれーっ!!▼~
**白夜王国の軍師 ユキムラ [#ni988bab]
***C [#vh779lea]
:[ユキムラ]|
…以上が、私が提案する~
この戦の策となります。▼~
:[アウグスト]|
ふむ。騎馬隊の機動力を使い~
敵軍をおびき寄せるのは悪くない。▼~
:[ユリシーズ]|
被害を最小限に抑える作戦か。~
実に素晴らしいですぞ。~
さすがは白夜王国を支えた軍師よ!▼~
:[イナ]|
私もこの作戦に賛成です。~
ですが、騎馬隊には少しだけ~
負担をかけてしまいますね…。▼~
:[アウグスト]|
しかし、ユキムラ殿も言ったとおり~
この作戦に必要なのは行軍の速さ。~
騎馬隊以外に考えられますまい。▼~
:[ユリシーズ]|
どうやら、~
勝ち筋は見えてきたようですな。~
急ぎ、全軍に作戦を通達せねば。▼~
:[イナ]|
指揮は立案者である~
ユキムラ殿に執っていただくのは~
いかがでしょう。▼~
:[アウグスト]|
それがよいでしょうな。~
本陣は我々にお任せあれ。▼~
:[ユキムラ]|
承知しました。~
それでは私は騎馬隊とともに~
前線へと参りましょう。▼~
:(暗転)|
:[ユキムラ]|
…これは驚きました。~
まさかこれほど順調に~
作戦が進むとは。▼~
名だたる英雄が集う~
ヴァイス・ブレイヴなればこそですね。▼~
特に騎馬隊の活躍には~
目を見張るものが…。▼~
むっ!? あ、あれは!~
なんでしょうか…~
まさか…鉄でできた馬!?▼~
:[レギン]|
ふう、今ので最後みたい。~
これでだいたいの敵兵は~
作戦どおり誘い込めたはずなの!▼~
:[ユキムラ]|
こ、これは…やはり!~
絡繰仕掛けの鉄の馬!▼~
:[レギン]|
わわっ!?~
いきなりなんなの!?▼~
:[ユキムラ]|
目を見張るほどの速さ…。~
白夜王国には、これほど早く走れる~
絡繰はありません!▼~
ほう、ほうほう!~
外装は堅牢であるのに~
内部は細かな部品が大量に…。▼~
:[レギン]|
えーと、最近召喚された~
ユキムラさん…だったっけ?▼~
私のグリンブルスティが~
そんなに珍しいの?▼~
:[ユキムラ]|
はっ!? あなたは確か~
ニザヴェリル王国のレギン王女!?~
これはとんだご無礼を…!▼~
***B [#wru7nnm4]
:[ユキムラ]|
実は私、日ごろより~
絡繰人形を作っておりまして。▼~
:[レギン]|
手に持ってるのがそうなのね。~
すっごく可愛いの!▼~
:[ユキムラ]|
これは小型版ですが~
私が作る絡繰には~
騎乗して戦えるものもあるのです。▼~
:[レギン]|
絡繰に乗って戦えるって~
グリンブルスティと同じなのね。▼~
:[ユキムラ]|
この絡繰仕掛けの騎馬は~
グリンブルスティというのですね。▼~
鎧としての強度を保ちながらも~
高い機動力も有する…~
素晴らしい完成度です!▼~
:[レギン]|
ありがとうなの!~
これはね、ニザヴェリルで~
作られたものなの。▼~
:[ユキムラ]|
ニザヴェリル…レギン王女の祖国ですか。~
これほどのものを作り上げるとは~
相当な技術があるようですね。▼~
:[レギン]|
ニザヴェリルは魔道科学によって~
文明を発展させてきたの。▼~
グリンブルスティも~
魔道科学の技術で作られたのよ。▼~
:[ユキムラ]|
魔道科学…はじめて耳にします。~
なるほど、独自の文明によって~
国力を豊かにしてきたのですね。▼~
ああ…話をお伺いするほどに~
興味は募るばかりです!▼~
:[レギン]|
私もニザヴェリルや魔道科学に~
興味を持ってもらえてうれしいの!▼~
:[ユキムラ]|
よければ、城に戻ったあと~
あらためてグリンブルスティを~
拝見させてもらえないでしょうか?▼~
:[レギン]|
もちろんいいの!~
あなたの作戦のおかげで~
今回の戦いは勝てたから、お礼なの!▼~
***A [#d5j6mw7m]
:[ユキムラ]|
これがグリンブルスティですか…。~
なんと!? このような仕組みに!~
魔道の力を動力源の補助にするとは…。▼~
魔道と科学を結びつけるとは~
こういうことなのですね!▼~
:[レギン]|
なにか発見があればいいけど。~
どうかな、少しは役に立ちそう?▼~
:[ユキムラ]|
もちろんですとも。発見の連続です!~
調べるほどに、斬新な技術に~
驚かされるばかりですよ!▼~
自分の絡繰に~
どのように応用すべきか。~
考えるだけでも胸が躍ります!▼~
:[レギン]|
うふふ、よかった!~
参考になれば、私もうれしいの!▼~
:[ユキムラ]|
ありがとうございます。レギン王女。~
さっそくこの知見を元に~
絡繰の改良に取り掛かります!▼~
:(暗転)|
:[ユキムラ]|
うーむ…あそこは…~
いや…しかし、そうなると…。▼~
:[レギン]|
ど、どうしたの、ユキムラさん?~
ものすごく難しい顔をしてるけど…。▼~
:[ユキムラ]|
これはレギン王女!~
気がつかず大変失礼しました。▼~
実は絡繰の改良に行き詰まり~
悩んでおりまして…。▼~
:[レギン]|
なんだか大変そうなの。~
助言できればいいんだけど~
私も専門的なことは分からないし。▼~
魔道科学に明るい~
エイトリがいればいいんだろうけど…。▼~
:[ユキムラ]|
ありがとうございます。~
お気持ちだけで十分ですよ。▼~
ところで、研究を進めるうちに~
ひとつ疑問が浮かびまして…。▼~
ニザヴェリルではどうして~
魔道科学が発達したのでしょうか?▼~
:[レギン]|
ユキムラさんは…~
ニザヴェリルが小人の国って~
呼ばれているのを知ってる?▼~
:[ユキムラ]|
ええ、存じております。~
ニザヴェリルの民はみな~
小柄であると聞き及びました。▼~
:[レギン]|
かつてニザヴェリルは~
巨人の国ヨトゥンに支配されていて…▼~
力で劣るニザヴェリルの民は~
ヨトゥンへの対抗手段として~
魔道科学を発展させてきたの。▼~
:[ユキムラ]|
なんと、そのような歴史が…。▼~
:[レギン]|
悲しいことだけど…~
もしヨトゥンとの戦いがなかったら~
魔道科学は発展していなかったと思うの。▼~
:[ユキムラ]|
戦が技術を発展させた…~
というわけですか。▼~
私も戦のために~
絡繰を使っている身。~
耳が痛い話ではあります。▼~
:[レギン]|
でもね…。~
グリンブルスティに乗ってるときって~
とっても気持ちがいいの。▼~
風を切って走ると~
グリンブルスティがあって~
本当によかったと思うの。▼~
:[ユキムラ]|
そうですね。戦以外に~
この素晴らしい技術を活かせれば~
どんなによいものか。▼~
……。▼~
***S [#etum89an]
:[ユキムラ]|
おはようございます、レギン王女。▼~
:[レギン]|
あっ、ユキムラさん!~
今日は晴れ晴れとした顔でよかったの。▼~
こないだはこーんな感じで~
眉間にしわがよってたから!▼~
それと、もうお昼を過ぎてるから~
おはようは間違いなの。▼~
:[ユキムラ]|
なんと、もうそんな時間でしたか。~
昼夜を問わず、絡繰の改良を~
していたもので…ははは…。▼~
:[レギン]|
えっ? 寝てないってこと!?~
無理しちゃダメなの!▼~
:[ユキムラ]|
ご心配おかけして申し訳ありません。~
ですが、その甲斐あって~
絡繰改良の妙案が浮かびました。▼~
呪いの力を、絡繰に~
組み込んでみようと思うのです。▼~
:[レギン]|
まじない…?~
私には馴染みのない力なの。▼~
:[ユキムラ]|
白夜王国では、炎や雷を操る~
呪いの力が発展しております。~
それを絡繰に利用しようかと。▼~
:[レギン]|
すごいの!~
まるで魔道科学みたいなの!▼~
:[ユキムラ]|
グリンブルスティや~
レギン王女から伺ったお話から~
着想を得たものですよ。▼~
ふたつの力を組み合わせることで~
さらなる相乗効果が期待できるでしょう。▼~
:[レギン]|
ふふっ、私の話が~
役に立ってよかったの!▼~
:[ユキムラ]|
レギン王女の言うとおり~
魔道科学は戦争によって~
発展を遂げたのかもしれません。▼~
ですが私は、~
この絡繰を白夜王国の~
平和のために活用してみせます。▼~
:[レギン]|
うん、とてもいい考えだと思うの!▼~
ニザヴェリルの技術や文化が~
白夜王国に伝わることも素敵だし…。▼~
なにより平和に役立つなら~
私もうれしいの!▼~
:[ユキムラ]|
異界の文明が交流して~
新たな発展を遂げていく。▼~
これこそがアスク王国が~
開かれし国と呼ばれるゆえん…。▼~
ニザヴェリルだけでなく~
さまざまな異界の技術や文化を~
白夜王国の平和に役立てたいものです。▼~
**響く絆のうた アクア [#n76k0dym]
***C [#s55697m3]
:[アクア]|
ラーラーラ~…~
ユーラリ ユールレリ…▼~
ふう…~
今日はこんなところかしら。▼~
:[リアーネ]|
……! ……!!▼~
:[アクア]|
あら…、こんなに人気のないところで~
拍手をもらえるなんて。~
あなたは?▼~
:[リアーネ]|
うた…すてき…!▼~
わた、し…~
リアーネ、です…▼~
:[アクア]|
あなたはたしか…~
テリウス大陸から来た~
鷺の民の王女。▼~
:[リアーネ]|
アクア…~
知って…ます…。~
びゃくや…の…うた…ひめ?▼~
:[アクア]|
私のことを知ってたの?~
ええ、そうよ。私はアクア。~
よろしくね、リアーネ。▼~
:[リアーネ]|
よろ、く、です…。~
アクア…。~
すてきな、うた、でした。▼~
かなしい、けど…やさしい…~
おだやか…でも、つよい…~
ふしぎな、うた…▼~
ごめ、なさい…。~
うまく、いえ、なくて…▼~
:[アクア]|
いいえ、大丈夫よ。~
すごくほめてくれているのは~
伝わってきたから。▼~
:[リアーネ]|
すご、い、うた…。~
わたし…むね、あつい…です!▼~
もっと…ききたい…~
い、い…ですか…?▼~
:[アクア]|
ええ、もちろんよ。~
じゃあ、次は…。▼~
:(暗転)|
:[ドロテア]|
……。~
白夜王国の歌姫か。▼~
あの子、なかなか~
いい歌を歌うわね。▼~
***B [#zrymy8ea]
:[アクア]|
ラーラーラ~。~
ユーラリ ユールレリ…▼~
……。~
そこにいるのは誰?~
リアーネ?▼~
:[ドロテア]|
本当に素敵な歌ね。~
心からの拍手を送らせてもらうわ。▼~
:[アクア]|
あなたはドロテア…~
だったかしら?▼~
聞いたことがあるわ。~
フォドラから来た歌姫。▼~
:[ドロテア]|
正しくは元、歌姫よ。~
私はドロテア=アールノルト。~
よろしくね。▼~
今の歌、すごかったわね。~
私、鳥肌立っちゃった。▼~
鷺の民のお姫様がほれ込むのも~
納得の、素晴らしい歌声ね。▼~
:[アクア]|
鷺の民…~
リアーネがほめてくれたことを~
どうして知っているの?▼~
:[ドロテア]|
あら、ごめんなさい。~
あなたたちが話しているのを~
偶然見かけちゃったの。▼~
:[アクア]|
そういうことだったのね。~
観客が二人もいただなんて。▼~
:[ドロテア]|
黙って立ち去ってごめんなさい。~
ところで、ひとつ聞いてもいい?▼~
:[アクア]|
なにかしら?▼~
:[ドロテア]|
アクアちゃん、って~
呼んでもいいかしら?▼~
:[アクア]|
…好きにすればいいわ。▼~
:[ドロテア]|
ふふっ…。~
ありがとう、アクアちゃん!~
あなたの歌声、とても素敵だったわ。▼~
きっとその歌声は~
ヴァイス・ブレイヴにとっても~
大きな支えになると思うの。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[ドロテア]|
戦う前にあなたの歌を聴かせれば~
ヴァイス・ブレイヴみんなの~
士気が上がるのは間違いないわ。▼~
:[アクア]|
期待を裏切るようで~
申し訳ないけれど…。▼~
私は歌うとき~
心に大切な人を思い浮かべるの。~
たった一人の大切な人…。▼~
:[ドロテア]|
大切な…人?▼~
:[アクア]|
私は一人の人間を想い~
その人のために~
心を込めて歌っているの。▼~
大勢の人のために歌えば…~
私の歌はきっと~
別のものになってしまうわ。▼~
だからあなたの期待には~
応えられないと思うの。▼~
***A [#s467kmbq]
:[ドロテア]|
そう。残念ね。▼~
:[アクア]|
ガッカリさせちゃって~
ごめんなさい。▼~
:[ドロテア]|
いいのよ。気にしないで。~
なるほどね。一人のための歌か。▼~
だから、強い想いが歌に乗って~
聴く人の心を震わせるんでしょうね。~
なんだかアクアちゃんがうらやましいわ。▼~
:[アクア]|
私がうらやましい…?▼~
:[ドロテア]|
私は今までそんなふうに~
歌ったことがないもの。~
大切な人だっていなかったし。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[ドロテア]|
私ね、子どもの頃~
ひどい環境で育ったの。~
歌劇団に入る前は酷いものだったわ。▼~
家族もなければ財産もない。~
フォドラで価値あるものとされる~
紋章だってないんだから。▼~
路地裏で一人~
なんとか日々を食いつなぐ~
暮らしをしてたのよ。▼~
:[アクア]|
今のあなたは華があるし~
そんなふうには見えないわ。▼~
:[ドロテア]|
そうかもしれないわね。~
悲惨な生活から逃れたい一心で~
私は外見と歌声を磨いたの。▼~
歌姫として成功すれば~
お金持ちの貴族に気に入られて~
玉の輿に乗るのも夢じゃない。▼~
私にとっての歌は~
生き抜く手段だったのよ。▼~
だからかしら…~
誰か一人のために歌うアクアちゃんが~
うらやましく感じたのは。▼~
:[アクア]|
……▼~
***S [#fy66mba2]
:[アクア]|
あなたは…~
歌が好きなのね。▼~
:[ドロテア]|
えっ?▼~
:[アクア]|
誰かのために歌うことを~
うらやましいと感じるのは~
あなたも歌が好きだからよ。▼~
お金や地位のためだけなら~
誰かのために歌う歌に…~
心は動かないはずよ。▼~
:[ドロテア]|
そう…なのかしら。▼~
:[アクア]|
私がカムイを想って歌うように~
あなたも大切な人のために~
歌ってきたんじゃないかしら?▼~
:[ドロテア]|
私の大切な人?~
思い当たる節はないんだけど。▼~
:[アクア]|
それは…~
未来のあなた自身だと思うの。▼~
:[ドロテア]|
……!▼~
:[アクア]|
あなたは…~
未来の自分を想って~
歌い続けていたのかもしれないわ。▼~
未来で待っているはずの~
あなたがなりたいあなたへ~
歌声を届けていたのかも。▼~
:[ドロテア]|
未来の…自分ね。▼~
ふふっ、なるほどね。~
そういう考え方もあるかもね。▼~
私って昔の自分も今の自分も~
あまり好きじゃないの。▼~
:[アクア]|
……▼~
:[ドロテア]|
でも、いつかは自分のことが~
好きになれたらいいなって~
そう思ってる…。▼~
そういう意味では~
未来の自分を好きになりたいから~
歌い続けてきたのかもしれないわ…。▼~
:[アクア]|
よければ、あなたの歌を~
聴かせてもらえないかしら?▼~
:[ドロテア]|
うふふ、お安いご用よ!~
でも、せっかくだから~
一緒に歌わない?▼~
:[アクア]|
いいわよ。~
一緒に歌える歌が~
あるといいのだけど。▼~
:[ドロテア]|
アスク王国に伝わる…~
炎の紋章の歌は知ってる?▼~
:[アクア]|
ええ…。~
アスク王国に来て~
最初に覚えた歌。▼~
じゃあ、二人の歌声を重ねましょう。~
大切な人を想いながら。▼~
**悲劇にさす光明 モズメ [#e57m6odq]
***C [#s47okm0s]
:[モズメ]|
ほんまに広いお城やなあ…。~
いろんな部屋があって目が回りそう。~
全部覚えられる自信がないわ。▼~
:[フィヨルム]|
ふふ、最初はみなさん~
そうおっしゃいます。ですが~
すぐに慣れると思いますよ。▼~
:[モズメ]|
けど、ええんやろか。~
村人のあたいが王女さんに~
城を案内してもらうなんて。▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫ですよ。モズメさんは~
ヴァイス・ブレイヴの一員。~
私の仲間なのですから。▼~
私のことも王女ではなく~
仲間の一人として~
接してもらえるとうれしいです。▼~
:[モズメ]|
は、はぁ…。~
フィヨルム王女は気さくやなあ。~
あれ? 前から歩いてくるのは?▼~
:[リュール]|
こんにちは、フィヨルム王女。▼~
:[フィヨルム]|
こんにちは、リュールさん。▼~
:[リュール]|
そちらの方は~
はじめてお見かけしましたが、~
新しく召喚された英雄ですか?▼~
:[フィヨルム]|
こちらは白夜王国から来た~
モズメさんです。▼~
:[モズメ]|
モ、モズメです!~
よろしくたのんます!▼~
:[リュール]|
はじめまして、私はリュール。~
エレオス大陸を守護する神竜です。▼~
:[モズメ]|
ひえぇ、神竜様!?~
あのっ、その…。▼~
:[リュール]|
……?~
どうかしました?▼~
:[モズメ]|
あ、あの…いや…~
偉い人と話すのは~
慣れてへんから…。▼~
:[リュール]|
そうかしこまらないでください。▼~
アスク王国にいる私たちは~
対等な仲間です。~
どうか気楽に接してください。▼~
:[モズメ]|
ほ、ほんまに?▼~
:[リュール]|
もちろんです。~
おっと、軍議の時間ですね。~
私はこれで。▼~
ぜひまた、ゆっくり話をさせてください。~
これからもよろしくお願いします。▼~
:[モズメ]|
こ、こちらこそ…よろしく…。▼~
ふう…。えらいキラキラして~
気品のある方やったなぁ…。~
めちゃくちゃ緊張してもうたわ。▼~
:[フィヨルム]|
リュールさんはエレオス大陸で~
多くの民に信奉されている神竜様ですが~
とっても気さくな方なのですよ。▼~
:[モズメ]|
慕われるのもわかるわ~。~
見るからに優しそうやったもん。▼~
でも、フィヨルム王女。~
あたい、不安になってきたわ…。▼~
しがない村人のあたいが~
立派な英雄に混じって~
うまくやっていけるんやろか?▼~
:[フィヨルム]|
大丈夫ですよ。~
ここには平民の方も多いですし~
戦いが得意ではない方もいらっしゃいます。▼~
それでもみなさんが~
それぞれの特技を活かして~
のびのびとご活躍されています。▼~
:[モズメ]|
そうなん?~
あたいができることなんて~
畑いじりくらいやけど…。▼~
:[フィヨルム]|
農業が得意でしたら~
その能力を活かしてみては?▼~
城には農地もありますし~
モズメさんさえよければ。▼~
:[モズメ]|
え、ほんまに!?~
あたい、やってみたい!▼~
:[フィヨルム]|
では、私からアンナ隊長に~
農地の使用許可を取っておきますね。▼~
:[モズメ]|
アスク王国でも畑仕事が~
できるやなんて…~
腕が鳴るで!▼~
***B [#z469y0sm]
:[フィヨルム]|
こんにちは、モズメさん。~
畑のほうはいかがですか?▼~
:[モズメ]|
フィヨルム王女!~
おかげさんで畑も~
ええ感じに仕上がってきたわ。▼~
:[フィヨルム]|
もうこんなに苗を植えたなんて!~
いろんな苗がありますけど~
どれも葉の色がよい気がします。▼~
:[モズメ]|
それはこの土地のおかげや。~
アスク王国は土がええんよ。▼~
触ってみるだけでわかるで。~
適度に柔らかくて水持ちもええ。~
それでいて水はけも文句なしや。▼~
これだけええ土があれば~
いろんなもんが作れる。~
夢が広がるで!▼~
:[フィヨルム]|
ふふっ、収穫が楽しみですね。~
きっと英雄のみなさんも~
喜んでくれると思いますよ。▼~
:[モズメ]|
まあ、そうやね…。▼~
:[フィヨルム]|
……。~
モズメさん?~
なにか気になることでも?▼~
:[モズメ]|
畑の仕上がりは文句なしや。~
けどな…。▼~
畑を耕しているだけで~
ヴァイス・ブレイヴに~
あたいは馴染めるんやろか。▼~
戦闘の加勢もするにはするけど~
やってることは村にいた頃と同じや。▼~
これでほんとうにええんかな?~
せっかくあたいを呼んでくれた~
召喚師さんに申し訳ないわ。▼~
:[ネフェニー]|
そんなことは…ないと思う。▼~
:[モズメ]|
ん?▼~
:[フィヨルム]|
あっ、ネフェニーさん。~
あなたもモズメさんの畑を~
見にいらしたのですか?▼~
:[ネフェニー]|
…は、はい。アスク王国で~
こんないい畑は見たことがないので…~
思わず声をかけて…しまって。▼~
:[モズメ]|
ホンマに!? ネフェニーさん!~
この畑のよさがわかるんか?▼~
:[ネフェニー]|
あたしもテリウス大陸じゃ~
土をいじっとったけぇ…。▼~
つ、土をいじってたから…~
この畑に…どれだけの工夫が~
こらされているか…よくわかります。▼~
この畑は間違いなく…~
この国で一番…です。~
誇ってよいと…思います…。▼~
:[フィヨルム]|
すごいじゃないですか、モズメさん!~
わかる方にはわかるのですね!▼~
:[モズメ]|
ほ、ほんま?~
うれしいなあ…。▼~
:[ネフェニー]|
この畑、ほかの異界の人にも…~
参考になると…思います…。▼~
:[モズメ]|
そない言われると自信出るで!~
頑張ってみようって気になるなあ。~
ありがとな、ネフェニーさん!▼~
***A [#st768tme]
:[アクア]|
ふう、厳しい戦いだったけど、~
どうにか無事に生き残れたわね…。▼~
:[ツクヨミ]|
まったくだ。まさかこんなに時間が~
かかるとは思わなかったぞ。▼~
:[ユキムラ]|
敵もここが正念場と考えて~
力を入れてきたのでしょう。▼~
:[アクア]|
早く城に帰って身体を洗いたいわ。▼~
:[モズメ]|
……。▼~
:[ツクヨミ]|
どうしたのだ、モズメ。~
浮かない顔をして。▼~
:[モズメ]|
城に作った畑が心配でなあ…。~
長いこと空けてしもうたし~
荒れ放題になっとるかもしれん。▼~
:[アクア]|
留守の間、~
誰かに世話を頼まなかったの?▼~
:[モズメ]|
頼んでへん。~
戦いがこないに長引くとは~
思わへんかったし…。▼~
:[ツクヨミ]|
うむ。軍師のユキムラですら~
予見できない激戦だったからな。▼~
:[ユキムラ]|
面目ありません…。▼~
:[モズメ]|
あたいが変な意地を張ったのが~
悪かったんや。▼~
あたいの畑やから~
あたいだけで世話せなあかんと~
思ってもうて…。▼~
誰かに一声かけてとけばよかったわ…。~
ほんまにあたいのあほっ!~
あほあほあほーっ!▼~
:[アクア]|
モズメ、悔やむのはあとにして~
まずは城に帰りましょう。▼~
まだ畑がダメになったと~
決まったわけじゃないわ。▼~
:[ユキムラ]|
そうですよ。急いで戻れば~
なんとかなるかもしれません。▼~
:[モズメ]|
そうやね……。▼~
:(暗転)|
:[モズメ]|
はぁっ、はぁっ!~
ほったらかしにしてごめんな。~
あたいの可愛い畑…。▼~
待っててや。~
すぐに水をあげて、雑草を抜いて~
肥料をあげるからな!▼~
…んんん?~
な、なんやこれ?~
どういうこっちゃ?▼~
あたいの畑…~
なんでこんなにきれいに~
手入れされとるん?▼~
:[ネフェニー]|
…おかえりなさい。▼~
:[モズメ]|
わぁっ! びっくりした!~
な、なんで、ネフェニーさんが~
ここにおるんや…▼~
***S [#ykr585ra]
:[モズメ]|
もしかしてネフェニーさんが~
あたいの畑を…?▼~
:[ネフェニー]|
モズメさんがいない間、~
少しだけ手入れをさせてもらったんじゃ。▼~
勝手なことするのは~
悪いと思うたけど…。▼~
立派な畑がダメになるのは~
もったいないけえ。▼~
:[モズメ]|
そんなことあらへん!~
こんなにきれいに世話してくれて~
ほんまにほんまにありがとな!▼~
:[ネフェニー]|
あたしだけじゃないんよ。▼~
ドニさんやサイゾウさん…~
ほかにもたくさんの人たちが~
手伝ってくれたんよ。▼~
フィヨルム王女も、~
慣れないながらも~
畑仕事手伝ってくれて…。▼~
:[モズメ]|
ほんまに!?~
あたいの畑のために~
そんな大勢の人が…。▼~
:[ネフェニー]|
うん。みんなも~
モズメさんがこの畑を~
大事にしているのを知っとるから…。▼~
:[モズメ]|
あたいの畑、みんなが~
世話をしてくれてたなんて…。▼~
うっ…ううっ…▼~
:[ネフェニー]|
モズメさん…?~
泣いとるの?▼~
:[モズメ]|
つい、うれしゅうてな!~
あたい、アスク王国に召喚されてから~
ずっと自信がなくて…。▼~
畑いじりしかできへん村娘が~
立派な英雄さんたちと馴染めるんかなって。▼~
みんな対等な仲間やって~
言うてくれてるけど、あたいは~
自信がもてへんかった…。▼~
:[ネフェニー]|
……▼~
:[モズメ]|
けど、みんなが~
あたいの畑をこないに大事に~
してくれたのを知って…。▼~
ほんまに仲間として~
認められてるってわかったんや…。▼~
:[ネフェニー]|
この畑を通じて…~
モズメさんと仲間になれて~
あたしはうれしいんよ。▼~
それにモズメさんの頑張る姿は~
みんなに伝わって~
士気を高めてると思うよ。▼~
:[モズメ]|
なあ、ネフェニーさん。~
これからもたまに畑の世話を~
手伝ってもらってもええかな?▼~
:[ネフェニー]|
もちろん。~
いつでも遠慮なく、~
あたしらは仲間じゃけえ。▼~
:[モズメ]|
ネフェニーさん…~
これからもっと仲良くなれそうやね。▼~
あたいもあたいらしく~
ほかの英雄さんと仲良くせんとな!~
ほな、これからも頑張るで!▼~
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