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章別会話/歩むは信義と共に
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[[章別会話]]
*歩むは信義と共に [#bf541c46]
#contents
**歩むは信義と共に [#u4a93616]
***オープニング [#f40b46bc]
:[ディーク]|
俺を個人的に雇いたい、だと?▼~
:[ミレディ]|
はい。ディーク傭兵団の勇名は~
ベルン王国にも響いていました。▼~
ディーク殿の腕に…~
頼らせてもらえないでしょうか。▼~
:[ディーク]|
しかし、なんだってそんなことを?~
今の俺たちはヴァイス・ブレイヴの~
一員ってわけだろ。▼~
どうしてわざわざ~
あんたに雇われる必要がある?▼~
:[ミレディ]|
ギネヴィア様の…ためです。▼~
:[ディーク]|
ベルンの王女様のため?~
どういうことだ、そりゃ。▼~
:[ミレディ]|
ディーク殿、あなたは~
私と同じ時期に召喚されました。~
ここに来て、まだ日も浅い。▼~
ゆえに、ヴァイス・ブレイヴの~
特定の勢力や組織と~
つながっている可能性も低い。▼~
:[ディーク]|
まあな…顔なじみは何人かいるが、~
あんたの言うとおり~
肩入れしている連中はいねえな。▼~
:[ミレディ]|
だからこそ、もしものとき~
ギネヴィア様の御身を~
なによりも優先して動いてほしいんです。▼~
:[ディーク]|
そりゃあ~
アスク王国の危機よりも~
優先してほしいってことか?▼~
:[ミレディ]|
はい…~
そのためにあなたを雇いたいのです。▼~
:[ディーク]|
なるほどな。~
王女様の護衛役として、か。▼~
:[ミレディ]|
この世界には~
私には思いも及ばない危機や~
激しい戦いが待っています。▼~
だからこそ、ギネヴィア様の~
御身を守るための剣を…~
一振りでも多く増やしておきたい。▼~
:[ディーク]|
依頼内容はわかった。~
まあ、考えとくぜ。▼~
:[ミレディ]|
良いお返事を期待しています。▼~
……▼~
***C [#kff8c6b3]
:[ミレディ]|
なるほど…やはりこの城には~
地下水路がいくつも存在するのね。▼~
南の門から逃げた場合~
真っ先に飲み水を確保できる場所は?▼~
:[マリナス]|
歩いて半日南下したところに~
大きな湖がありますぞ。~
そこで確保できますじゃ。▼~
それと、商人とも交渉して~
馬車を借り上げられるようにも~
しておきましたぞ。▼~
:[ミレディ]|
ありがたい…それでは~
マリナス殿が提案してくれた経路を~
脱出路として使わせてもらいます。▼~
:[マリナス]|
しかし、なんだってこんな準備を?~
隠れてこそこそやるのは~
気が進みませんのう。▼~
:[ミレディ]|
……▼~
:[マリナス]|
せめて、ロイ様やエリウッド様にも~
相談したほうが…▼~
:[ミレディ]|
ヴァイス・ブレイヴや~
リキア同盟の方々を~
信用していないわけではありません。▼~
アルフォンス王子やシャロン王女~
そしてエクラ…▼~
私とギネヴィア様を受け入れてくれた~
ロイ殿やリリーナ殿、そしてマリナス殿。~
皆、信の置ける存在です。▼~
:[マリナス]|
め、面と向かって言われますと~
なんだか照れますのう。▼~
:[ミレディ]|
だけど、念には念を入れたいんです。~
私にはなにがあっても、ギネヴィア様を~
守らなくてはならないのだから。▼~
:[マリナス]|
ふむ、ミレディ殿の~
覚悟…というわけですか。▼~
:[ミレディ]|
マリナス殿には引き続き~
脱出路の確保と安全に身を隠せる場所の~
調査をお願いします。▼~
:[マリナス]|
了解ですじゃ。~
では、わしは武器庫の整理に戻ります。▼~
あの、ミレディ殿…~
差し出がましいようですが~
あまり根を詰めすぎないように。▼~
:[ミレディ]|
ええ、ご心配痛み入ります。▼~
……▼~
ゲイル、ツァイス…~
あなたたちがここにいてくれたら…▼~
***B [#c3c147c7]
:[ギネヴィア]|
あの、ミレディ…~
少しお話ししてもいいかしら?▼~
:[ミレディ]|
ギネヴィア様…!~
はい、なんなりと。▼~
:[ギネヴィア]|
ミレディ、あなたが私のために~
尽くしてくれているのは大変うれしいし~
感謝もしています。▼~
:[ミレディ]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
ですが、今の私は~
ヴァイス・ブレイヴの一員です。▼~
微力ながらも…~
アスク王国のために力を貸すと~
アルフォンス王子たちに約束しました。▼~
ミレディ、あなたにも~
私と志をともにしてほしいの。▼~
:[ミレディ]|
そ、それはもちろん~
ギネヴィア様の御心のままに。▼~
ですが…ギネヴィア様の御身に~
もしものことがあれば~
私は死んでも死にきれません…▼~
あらゆる手立てを持って~
ギネヴィア様をお守りするのが~
私が召喚された理由、務めかと存じます。▼~
:[ギネヴィア]|
あなたは本当に優しい人ね。~
私がベルンを出たときも迷わず~
行動をともにしてくれました。▼~
:[ミレディ]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
ですが…~
アスクの民と私、そのどちらもが~
危険にさらされていた場合…▼~
あなたにはアスクの民を~
救って欲しいの。▼~
:[ミレディ]|
……!?~
ギネヴィア様、それは…▼~
:[ギネヴィア]|
あなたには私の身体ではなく~
想いを守ってほしいのです。▼~
それが…私の願い。~
ミレディならば~
わかってくれると信じています。▼~
:[ミレディ]|
ギネヴィア様の想いを…守る。▼~
……~
…ギネヴィア様…私は…▼~
貴方様が本当に~
大切にされている想いに…~
考えが至っていなかったようです…▼~
***A [#q40cec9e]
:[ミレディ]|
大変恐縮ではあるのだけど…~
先日、私が依頼した件は~
忘れてくれませんか。▼~
:[ディーク]|
ん…?~
なにか心変わりしたのかい?▼~
:[マリナス]|
ミレディ殿がそうおっしゃるなら~
もちろん構いませぬが…~
なにかあったので?▼~
:[ミレディ]|
私は…勘違いをしていたのです。▼~
ギネヴィア様はおっしゃいました。~
御身とアスクの民が危機にあるとき~
アスクの民を救え、と。▼~
:[ディーク]|
……▼~
:[ミレディ]|
私が本当に守るべきは~
ギネヴィア様の信義。~
そのことを気付かされました。▼~
:[マリナス]|
ギネヴィア王女…~
立派な志をお持ちですなあ。▼~
:[ディーク]|
自分よりも民を案じる、か。▼~
王女様としては失格かもしれねえが~
俺は好きだぜ。~
そういう芯の強い人間はさ。▼~
:[マリナス]|
ミレディ殿。~
なにかありましたらこのマリナス~
いつでも力になりますぞ。▼~
:[ディーク]|
王女様に言っといてくれ。~
いつでも頼ってくれていい。~
ディーク傭兵団も力になるぜ、ってな。▼~
:[ミレディ]|
マリナス殿、ディーク殿…!~
その言葉、ありがたく~
受け取らせて頂きます。▼~
……。~
…私は…私自身の想いを~
ギネヴィア様に押し付けるところだった…▼~
…しかし、私が真に守るべきは~
ギネヴィア様の想い…~
それはアスク王国の未来にも繋がる…▼~
…ゲイル…ツァイス…~
私はこの地でギネヴィア様の想いを守り~
民に寄り添って生きていく…▼~
…それが私が歩むべき道だと信じて…▼~
**フェレ家の官吏 マリナス [#ha7b608b]
***C [#dc16af77]
:[マリナス]|
のう、ニノや。~
わしは…死んだのじゃろうか?▼~
:[ニノ]|
えっ? どうしてそんなことを?~
ここは天国じゃなくて~
アスク王国だよ?▼~
:[マリナス]|
若い頃のエリウッド様とロイ様が~
一緒に並んどるんじゃぞ!~
信じられるわけがないじゃろ!▼~
よよよ…このマリナス~
もっとフェレ家のために~
尽力したかったですじゃ…▼~
:[フィヨルム]|
あ、あのぅ、マリナスさん。~
ニノさんが言うとおり~
ここは天国ではありませんよ。▼~
ここは、マリナスさんたちのいた~
エレブ大陸とは別の異界にある~
アスク王国です。▼~
アスク王国には~
いろいろな異界、時代から~
英雄たちが召喚されてくるのです。▼~
:[ニノ]|
そうそう。▼~
だから、若い頃のエリウッドさんと~
ロイさんが一緒にいても~
不思議じゃないの。▼~
:[マリナス]|
ひえっ!~
わ、わしの預かり知らぬところで~
そのようなことが起きてたとは…▼~
ほっ…~
わしはてっきり天寿を全うして~
天に召されたかと思ったぞ。▼~
:[フィヨルム]|
ニノさんもマリナスさんも~
英雄としてアスク王国に召喚されたのです。~
今後とも、よろしくお願いしますね。▼~
:[マリナス]|
ん…んん…?~
ち、ちと待っていただけますかな。▼~
わしが…英雄…?▼~
***B [#qa155900]
:[マリナス]|
ふぅぅ…ふぁぁぁ…~
うーむ、うーむ…▼~
:[フィヨルム]|
あ、あの…マリナスさん~
どうかなされました?~
具合でも悪いとか…▼~
:[マリナス]|
おお、これはフィヨルム王女。▼~
身体や気分は問題ないのですが~
その…▼~
:[フィヨルム]|
その…?▼~
:[マリナス]|
フィヨルム王女がおっしゃられた~
言葉が気になりましてな。▼~
わしはこの世界に~
英雄として召喚されたと…▼~
:[フィヨルム]|
はい、それは間違いありません。~
エクラ様も~
そうおっしゃっていましたので。▼~
:[マリナス]|
しかし、わしは自分を…~
英雄だと思ったことは~
一度もありませんぞ。▼~
縁あってフェレ家にお仕えできたものの~
しがない商人あがりの人間ですじゃ…▼~
:[フィヨルム]|
でも、~
マリナスさんがアスク王国に呼ばれたのは~
この世界が必要としているからですよ。▼~
エクラ様も~
召喚される人物は皆~
この世界に必要な英雄だと…▼~
:[マリナス]|
そ、そうはおっしゃいますが…▼~
召喚師殿も出てきたのがわしでは~
「げっ、マリナスかよ」と~
さぞ落胆したに違いなく…▼~
:[フィヨルム]|
そ、そんなことはありませんよ!~
大丈夫です、マリナスさんが~
この世界に来た意味は必ずあるはずです。▼~
:[マリナス]|
ほろり…~
フィヨルム王女は~
お優しいお方じゃ…▼~
:[フィヨルム]|
元気を出してくださいね。~
この世界は、マリナスさんの力を~
必ず必要としているのですから…▼~
***A [#f538ec29]
:[エリウッド]|
やあ、マリナスさん。~
一緒にお茶でもどうですか。▼~
:[マリナス]|
こ、これは~
若かりし頃のエリウッド様…!▼~
こうしてまたお目にかかれるとは…~
ズズッ…うぅ…~
長生きはするものですな…!▼~
:[エリウッド]|
マリナスさんは、ロイのことも~
支え続けてくれたと聞きました。~
フェレ家への忠孝、感謝します。▼~
:[マリナス]|
めめめ、めっそうもない!~
わしを拾い上げてくれた恩義に比べれば~
取るに足らぬことですじゃ!▼~
:[エリウッド]|
マリナスさん…~
ネルガルとの最後の戦いの時のこと…~
覚えていますか?▼~
:[マリナス]|
ええ、覚えておりますとも。~
竜の門に突入なさるエリウッド様と~
ヘクトル様のあの勇姿…▼~
:[エリウッド]|
マリナスさんは~
最後まで僕たちに付き従い~
一緒にいようとしてくれましたね。▼~
:[マリナス]|
わしはエリウッド様とヘクトル様に~
一生仕えると誓ったのです。~
最後までお供をしたかった…▼~
ですが、お二人はわしに~
安全な場所にいるようにと…~
うううっ…▼~
:[エリウッド]|
マリナスさんの覚悟は~
僕たちに伝わりましたよ。~
ヘクトルも感心していました。▼~
:[マリナス]|
ですが…戦う力のないわしは~
事実、足手まといでした。▼~
あのままお供をしても~
わしはなんのお役にも~
立てなかったでしょうな…▼~
:[エリウッド]|
そんなことはありません。~
ネルガルと戦ったとき~
僕が振るった剣には…▼~
マリナスさん、あなたの想いも~
しっかりと乗っていたんです。▼~
:[マリナス]|
エ、エリウッド様…!▼~
:[エリウッド]|
僕は思うんです。~
前線で戦うだけが英雄ではない。▼~
彼らが万全の力で戦えるように~
実力以上の力が出せるように~
支えてくれる人間…▼~
それもまた、英雄と呼ぶに~
ふさわしいんじゃないかと。▼~
:[マリナス]|
……!▼~
:[エリウッド]|
僕にとっては~
マリナスさんも立派な英雄です。~
胸を張ってください。▼~
:[マリナス]|
くぅっ、うううっ…~
も、もったいないお言葉…!▼~
このマリナス、エリウッド様の~
いやヴァイス・ブレイヴの期待に~
必ずや応えてみせますぞ…!▼~
***S [#o0a58de1]
:[アルフォンス]|
この武器庫の整頓は~
もしかしてあなたが?▼~
:[マリナス]|
おお、これはアルフォンス王子。~
僭越ながら、このマリナスが~
整頓させて頂きましたぞ。▼~
:[ニノ]|
あたしも手伝わされたけどね!▼~
:[アルフォンス]|
驚きました…~
武器や魔道書、杖が~
とても使いやすく並び替わっていて。▼~
:[アンナ]|
それだけじゃないわよ。~
マリナスさんにはヴァイス・ブレイヴの~
帳簿整理も手伝ってもらったの。▼~
私、帳簿とにらめっこするのは~
苦手だから助かるわ~。▼~
:[マリナス]|
帳簿整理なら慣れておりますゆえ~
どんとこいですじゃ。▼~
:[フィヨルム]|
やっぱり、マリナスさんの力は~
ヴァイス・ブレイヴに~
必要だったんですね…。▼~
:[マリナス]|
わしが英雄と呼ばれるのは~
なんともおこがましいですじゃ。▼~
しかし、わしの力が~
アスク王国の役に立つのなら…~
喜んでお貸ししますぞ。▼~
:[アルフォンス]|
それぞれの英雄には~
それぞれの役目がある…▼~
ヴァイス・ブレイヴは~
みんなの力を合わせて~
前へと進んでいく機関でありたい。▼~
:[アンナ]|
そこにはマリナスさんも~
ちゃーんと含まれているってこと。~
これからもよろしくお願いするわね!▼~
:[マリナス]|
は、はい!~
このマリナスにお任せあれ!~
ニノ、次は図書館を整頓するぞい。▼~
:[ニノ]|
いいよ! 終わったら~
また遊び相手になってね!▼~
:[マリナス]|
こりゃあ忙しくなるわい!▼~
エリウッド様、ロイ様…~
いや、ヴァイス・ブレイヴの皆様方。~
わしはどこまでもお力になりますぞ!▼~
そのために、わしは~
ここにいるのですからな!▼~
**紅蓮の竜騎士 ミレディ [#ec8581be]
***C [#tb3d4344]
:[リリス]|
次はここ…~
飛竜が翼を休めている厩舎です。▼~
:[ユルグ]|
すごーい!~
飛竜がこんなにたくさん!▼~
天馬も素敵だったけど~
飛竜もかっこいいね!▼~
:[リリス]|
気難しい子もいますけど~
みんないい子たちばかりですよ。▼~
:[ユルグ]|
あっ、こっちの子…~
セルジュさんのミネルヴァちゃんだよね!~
訓練の時に見たよ!▼~
:[リリス]|
その子はリンゴが好きなんです。~
ちょっぴり暴れん坊なんですけど~
ユルグ王女には気を許しているみたいです。▼~
:[ユルグ]|
こっちの子は?~
キリっとしてて格好いい!▼~
:[ミレディ]|
それは私の飛竜、トリフィンヌよ。▼~
:[リリス]|
あっ、ミレディさん!~
いらしてたんですね。▼~
:[ミレディ]|
トリフィンヌの世話、ありがとう。~
リリス殿。▼~
:[リリス]|
いえ、~
好きでやっていることですから…!▼~
:[ユルグ]|
ミレディさんのトリフィンヌ~
かっこいい! いいなぁ~~
こんな飛竜に乗りたいなぁ~。▼~
:[ミレディ]|
お褒め頂きありがとうございます、~
ユルグ王女。▼~
:[ユルグ]|
トリフィンヌもミレディさんみたいな~
りっぱなご主人様を背中に乗せて~
きっと幸せだね!▼~
:[ミレディ]|
そう…思ってくれていると~
いいのですが。▼~
:[リリス]|
……▼~
***B [#pdba85b8]
:[ユルグ]|
ミレディさん、~
訓練おつかれさま!▼~
:[ミレディ]|
お疲れ様です、ユルグ王女。~
王女もご活躍されていましたね。▼~
:[ユルグ]|
えへへ。ヴァイス・ブレイヴには~
おせわになってるから~
少しでも役に立ちたいんだー!▼~
たたかってるときの~
トリフィンヌもかっこよかった!▼~
:[ミレディ]|
お褒めに預かり光栄です。~
トリフィンヌも喜んでいることでしょう。~
しかし…不思議ですね。▼~
ユルグ王女とお話ししていると~
小さい頃に弟と話していたような~
気持ちになります。▼~
:[ユルグ]|
ミレディさん~
おとうとがいるの?▼~
:[ミレディ]|
はい…~
私の家は代々~
ベルン王国に仕える騎士の家系。▼~
弟のツァイスも私と同じ竜騎士の道を選び~
騎士の宣誓を受けて~
ベルン王国に仕えていました。▼~
:[ユルグ]|
ふむふむ。~
おとうとさんは~
ツァイスさんっていうんだ。▼~
:[ミレディ]|
ですが、私はギネヴィア様に従い~
ベルンから離反し…~
弟とは袂を分かつ身となりました。▼~
:[ユルグ]|
そんな…おとうとさんとも~
たたかうことになったってこと?▼~
:[ミレディ]|
はい。弟だけでなく…~
ともに切磋琢磨してきた…大切な仲間とも~
矛を交えることとなったのです。▼~
ですが私は、後悔はしていません。~
ベルンを想うギネヴィア様を信じ~
ともに歩む道を選んだのですから。▼~
:[ユルグ]|
そうなんだ…~
じゃあ、もしかしたら…▼~
なかまとたたかうことになった~
トリフィンヌも辛かったのかな…▼~
:[ミレディ]|
……▼~
***A [#xd05a541]
:[ミレディ]|
トリフィンヌ…~
今日もご苦労様。▼~
:[トリフィンヌ]|
グルルル…▼~
:[ミレディ]|
おまえはベルンの竜騎士を~
その背に乗せて飛ぶために~
幼い頃から訓練を受けてきた…▼~
ベルンにはおまえときょうだい同然に~
育った飛竜もいる…▼~
私と同じように~
きょうだいが袂を分かち戦う…~
おまえにも辛い思いをさせたわ。▼~
:[トリフィンヌ]|
グル…▼~
:[ミレディ]|
ベルンとの戦いだけじゃない。~
今度はこうして異界の戦いにまで~
お前を付き合わせてしまっている。▼~
本当はおまえも…~
戦いのない空を自由に飛びたいでしょう。▼~
……!?~
誰、そこにいるのは…!▼~
:[リリス]|
あっ! す、すみませんっ!~
お声をかけようと思ったのですが…▼~
:[ミレディ]|
リリス殿でしたか…~
大声を出して申し訳ありません。▼~
:[リリス]|
い、いえ…こちらこそ~
立ち聞きするような真似を……▼~
あ、あの、ミレディさん…~
その子は…トリフィンヌは一度たりとも~
ミレディさんに異を唱えてはいません。▼~
むしろ、共に戦えることを喜び~
いつも私に語ってくれるのです…~
誇らしいご主人様のことを。▼~
:[ミレディ]|
トリフィンヌがそんなことを?~
リリス殿はこの子の声が~
わかるのですか?▼~
:[リリス]|
は、はい。~
飛竜だけではなく~
動物の声なら聞き取ることができます。▼~
:[ミレディ]|
驚きました…~
ヴァイス・ブレイヴには~
すごい力をもった英雄がいるのですね。▼~
そうか、トリフィンヌ…~
おまえはそんなことを~
思っていてくれたのね…▼~
:[トリフィンヌ]|
グル…グルルゥ…▼~
:[リリス]|
その子から聞きました。~
ベルンにはきょうだいのように育った~
ルブレーという飛竜もいると。▼~
:[ミレディ]|
ルブレーは私の弟、ツァイスの飛竜です。~
リリス殿は本当に~
この子の言葉がわかるのですね…▼~
:[リリス]|
きょうだいと戦うのは~
この子も辛かったみたいです。~
でも、それ以上に…▼~
ミレディさんとともにありたい。~
ともに空を駆けたいという想いが~
この子は強かったみたいですね。▼~
:[トリフィンヌ]|
グルルゥ…グルゥゥ…▼~
:[ミレディ]|
トリフィンヌ…~
おまえは本当に素晴らしい飛竜よ。▼~
私を恨むことなく、自分の意思で~
私についてきてくれるのね…▼~
誓いましょう、トリフィンヌ。~
私は私の信じる道を行く。~
おまえを落胆させぬように…▼~
***S [#h5fef345]
:[ユルグ]|
すごいすごい!~
ミレディさん、さっきの模擬戦、~
とーってもつよかったよー!▼~
:[ミレディ]|
ユルグ王女…~
それにリリス殿。▼~
:[リリス]|
ミレディさんだけでなく~
トリフィンヌものびのびと~
空を駆けていましたね。▼~
人と飛竜がひとつになって~
身体だけではなく、心も。▼~
:[ミレディ]|
私はトリフィンヌに~
少なからず自責の念がありました。▼~
母国ベルンとの戦いを強い~
今では異界の戦いにまで~
巻き込んでしまったこと…▼~
ですが、リリス殿から~
トリフィンヌの想いを知り、~
本当の意味で一つになれたように思います。▼~
:[ユルグ]|
うん、わかるよ。~
今のトリフィンヌ~
とってもうれしそうだもん。▼~
:[ミレディ]|
え…?~
もしかしてユルグ王女も~
この子の言葉がわかるのですか?▼~
:[ユルグ]|
言葉はわからないけど~
顔見ればわかるよ!~
ね、トリフィンヌ!▼~
:[トリフィンヌ]|
グルゥゥゥ! ルル!▼~
:[ミレディ]|
ありがとうございます~
ユルグ王女、リリス殿。▼~
あなたたちのおかげで~
私とトリフィンヌの絆が~
また深まった気がします。▼~
:[リリス]|
ミレディさんとトリフィンヌが~
今日まで紡いできた信頼関係が~
あったからこそだと思います。▼~
:[ミレディ]|
今なら、わかる気がします。▼~
私とトリフィンヌは来るべくして~
アスク王国に来たのでしょうね。▼~
:[ユルグ]|
うん!~
ミレディさん、トリフィンヌ~
これからもよろしくね!▼~
:[トリフィンヌ]|
グルゥゥゥ!!▼~
:[ミレディ]|
…トリフィンヌ…~
私たちは~
いつまでも一緒よ…▼~
アスク王国でも戦い抜き~
いつかともに帰りましょう。~
戦いのない、ベルンの空へ…▼~
**手負いの虎 ディーク [#xf123559]
***C [#h51218f3]
:[ディーク]|
そらよっ、甘いぜ!~
その程度で俺の首を獲れるかよ!▼~
とはいえ…~
予想外に敵の数が多いな、クソっ!▼~
:[アルフォンス]|
ディーク! 大丈夫かい?▼~
:[ディーク]|
誰かと思えば王子様かい。▼~
問題ねえ。敵の数はちと多いが~
この程度の修羅場は何度も潜ってきた。~
切り抜けてみせるさ。▼~
:[アルフォンス]|
ディーク、ここは僕が支える。~
君はシャニーたちと合流して~
態勢を立て直してくれ。▼~
:[ディーク]|
おいおい、待てよ。~
王子様自らしんがりを~
務めようってのか?▼~
こういうのは俺たち傭兵の役目だろ。~
あんたこそ先に退いてくれ。▼~
:[アルフォンス]|
大丈夫。僕はこのあたりの~
土地をよく知っているから~
地形を活かして戦える。▼~
僕なりに勝算があってのことだよ。~
君が負い目を感じることはない。~
さあ、早く…!▼~
:[ディーク]|
わかった。~
シャニーたちと合流したら~
すぐに戻ってくる。▼~
だがな、王子様…~
ヤバくなったら~
一も二もなく逃げろよ!▼~
***B [#f057dca0]
:[ディーク]|
…てことがあったんだよ。~
この前の戦いでさ。▼~
:[シャニー]|
なるほどー。だから~
ディークたいちょー…~
ディークさんの様子が変だったのかぁ。▼~
:[ディーク]|
普通に考えておかしいだろ~
雇い主が戦場に残って~
傭兵を逃すってのは。▼~
:[シャニー]|
え? 別におかしくないよ。~
アルフォンス王子はそういう人だし。▼~
アルフォンス王子だけじゃないかな。~
ヴァイス・ブレイヴには~
そういう人が多いかも。▼~
:[ディーク]|
そりゃ、どういうことだ?▼~
:[シャニー]|
ヴァイス・ブレイヴのみんなは~
自分の命を賭けることを躊躇しない~
すごい英雄たちばかりなんだよ。▼~
王子様だろうがお姫様だろうが~
立場や地位に関係なく~
互いを支え合っているんだよね。▼~
あっ、それって~
ディーク傭兵団も同じだね!▼~
:[ディーク]|
……▼~
確かに、他人のために~
命を賭けられるやつは立派だ。~
人間としても信頼できる。▼~
:[シャニー]|
うんうん。~
傭兵は信頼第一だもんね!▼~
:[ディーク]|
けどな…~
上に立つ人間が簡単に~
命を賭けちゃあダメなんだよ。▼~
真っ先に命を賭けるのは…~
俺たち傭兵の仕事だ。▼~
:[シャニー]|
あっ、ディークさん!~
どこにいくの?▼~
:[ディーク]|
アルフォンス王子と話してくる。~
確かめたいことがあるんでな。▼~
***A [#e0031ebc]
:[アルフォンス]|
やあ、ディーク。~
それで、話というのは?▼~
:[ディーク]|
まずは礼を。王子様に~
しんがりを任せちまってすまなかった。~
助かったぜ。▼~
:[アルフォンス]|
礼には及ばないよ。~
戻ってきた君やシャニーに~
僕も助けられたしね。▼~
:[ディーク]|
けど、ひとつ言っておきてえんだ。~
あんたは上に立つ人間で~
代わりがいねえ。▼~
ああいう場面では~
俺たち傭兵に任せたほうがいい。~
傭兵ってのはそのためにいるんだ。▼~
:[アルフォンス]|
代わりがいないのは~
ディークも同じだよ。▼~
:[ディーク]|
…は?▼~
命はみんな平等ってわけかい?~
王子様、確かにご立派だが、~
そんな感情で戦ってると…▼~
:[アルフォンス]|
情で動く者に~
王の資格はない…~
僕は父上にそう教わった。▼~
:[ディーク]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
あの場面で退くことはできなかった…~
あそこで退けば、死の危険があったのは~
エクラだ…▼~
僕一人が命を惜しんだところで、~
万が一、エクラや~
英雄たちの力を失えば、この先は戦えない。▼~
僕自身の命の価値、~
エクラの価値、~
ディークたちの価値…▼~
それらすべてを秤にかけて…~
僕は、あの時、あの局面で~
最善を尽くしたかった。▼~
土地勘のある僕が残り、~
君が親しいシャニーと連携して援軍に来る…~
それが最善手だと考えたんだ。▼~
:[ディーク]|
…自分の命も~
最善手のための駒ってわけか。~
変わった王子様だな。▼~
だが、あんたが考えたことは~
本当にそれだけかい?▼~
:[アルフォンス]|
え…?▼~
:[ディーク]|
あんたは表向き、~
情に流されず理で動くと~
自分を戒めているようだが…▼~
根っこの奥深くには、~
そうなり切れない自分も抱えてる…~
違うか?▼~
:[アルフォンス]|
…………▼~
:[ディーク]|
俺は昔…~
雇い主に見捨てられ~
捨て駒に使われたことがあってな。▼~
わざと相手が仕掛けた罠に~
俺たちを突入させて~
その隙に雇い主はトンズラしたよ。▼~
仲間は全滅し~
拷問するために~
俺だけが生かされた。▼~
あんたはそいつとは違う。~
だが、ただの世間知らずの~
甘ちゃんってわけでもないらしい。▼~
あんたはどっちも持ってる。~
そして、どっちも自分の中で~
割り切れないでいる…▼~
嫌いじゃないぜ。~
そういう人間らしい奴はな。▼~
***S [#fc1ec05a]
:[シャニー]|
あれ?~
ディークさん、なんか嬉しそう。~
いいことあったの?▼~
:[ディーク]|
アルフォンス王子と話をしてな…~
つい、昔のことを思い出しちまった。▼~
同じってわけじゃねえが、~
どっか似てるんだよな。~
俺が剣闘士だった頃に出会った…▼~
:[クレイン]|
それはもしかして、~
僕たちのことかな?▼~
:[ディーク]|
クレイン…!▼~
:[クレイン]|
遠征に出ていたので~
挨拶が遅れてしまったよ。▼~
僕だけじゃない…~
父上と母上も、ほら。▼~
:[パント]|
ディーク、元気にしてたかい!▼~
:[ルイーズ]|
まあ、まあ…!~
こんなに大きくたくましくなって…!▼~
:[ディーク]|
ちょ、ちょっと待ってくれ…▼~
ま、待ってください~
パント様、ルイーズ様!~
俺はもう子どもじゃありませんから!▼~
:[シャニー]|
ディークさんが照れてるところ~
はじめて見ちゃった。▼~
:[クレイン]|
ふふ…~
事実、ディークは父上と母上の~
子どものようなものだからね。▼~
:[クラリーネ]|
そして、私にとっても~
家族同然の存在ですのよ!▼~
:[ディーク]|
げっ!~
嬢ちゃんもいたのかよ!?▼~
:[クラリーネ]|
ク・ラ・リー・ネ! ですわ!~
ちゃんと名前で呼んでくださいまし!▼~
:[パント]|
こうして成長した皆に会えるなんて…~
アスク王国に来て本当によかった、~
ルイーズ。▼~
:[ルイーズ]|
ええ、本当に。~
これ以上の幸せはありません。▼~
:[ディーク]|
パント様、ルイーズ様。~
俺は…▼~
:[パント]|
ディーク、君の剣は~
私の信義とともにある。▼~
だから、これからは~
信じるもののために振るうといい。~
なにものにも縛られずに…▼~
**ベルンの王妹 ギネヴィア [#xea2a329]
***C [#v319b7ad]
:[ゼフィール(少年)]|
あの…~
もしかして、あなたは…▼~
:[ギネヴィア]|
……!~
お兄さま!▼~
:[ゼフィール(少年)]|
ああ、やっぱり!~
君はギネヴィアなんだね。~
成長した、未来のギネヴィア…!▼~
:[ギネヴィア]|
ええ、私はおそらく…~
あなたとは別の異界から来た~
ギネヴィアです。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
そうか…。~
ではギネヴィア王女…~
そう呼んだほうがいいのかな?▼~
:[ギネヴィア]|
ギネヴィアとお呼びください、~
お兄さま…~
いえ、ゼフィール王子。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
なんだか感慨深いな、~
ギネヴィアがこんなに~
立派に成長するなんて…▼~
おにいちゃまおにいちゃま、と~
私のあとを付いて回っていた~
あのギネヴィアが…▼~
:[ギネヴィア]|
そ、それは昔の話でしょう。~
でも…懐かしいですね。~
あの頃の思い出が蘇ります。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
この世界には、成長した私も~
召喚されているみたいだけれど…~
まだ一度も出会ったことがないんだ。▼~
:[ギネヴィア]|
成長したお兄さまが…?~
もしやそれは、~
私が元いた時代の…▼~
:[ゼフィール(少年)]|
そうかもしれないね。~
私もギネヴィアのように~
立派に成長できているのだろうか。▼~
ベルンの民のために~
恥ずかしくない務めを~
執り行えているといいのだけれど。▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
***B [#b6261c7a]
:[ギネヴィア]|
ここは…?▼~
いつのまに、私はここに?~
まるでなにかに導かれるように…▼~
:[ゼフィール]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
……!~
お兄さま!▼~
:[イドゥン]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
暗闇の巫女…!~
あなたもこの世界にいたのですね。▼~
:[ゼフィール]|
久しいな、ギネヴィアよ…▼~
:[ギネヴィア]|
お兄さま…▼~
まさかアスク王国でも人を憎み~
世界の破滅を願って~
おられるのでしょうか。▼~
:[ゼフィール]|
この世界でのわしは~
統べる地を持たぬ、一人の英雄だ。▼~
わし自らが手を下し~
この世界を解放しようとは~
思っておらぬ。▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
:[ゼフィール]|
しかし、ベルンに戻った暁には~
信を曲げることなく~
世界に静寂をもたらす。▼~
:[ギネヴィア]|
どうしても…~
考え直してはくれませんか?▼~
人と人が争ってなんになりましょう。~
私たちは互いに支え合い~
未来に歩いていくべきなのです。▼~
:[ゼフィール]|
その機会は今まで何度もあった。~
しかし、人自らその機会を~
うち捨ててきたのだ。▼~
しかし、ベルンに戻った暁には~
信を曲げることなく~
世界に静寂をもたらす。▼~
それこそわしが命をかけて作る未来…~
信念の形よ。▼~
:[イドゥン]|
…………▼~
:[ゼフィール]|
これを是とせぬなら~
ギネヴィア…おまえの信念で~
わしを止めてみせよ。▼~
わしが描く未来とおまえの描く未来が~
並び立たぬというのなら~
戦う他あるまい…▼~
:[ギネヴィア]|
……! お兄さまっ!~
待って、待ってください…!▼~
……▼~
戦うしか選択肢がないだなんて~
人はそれほどまでに~
悲しい生き物なのでしょうか…▼~
***A [#k028c8b5]
:[ギネヴィア]|
シャロン王女~
少し…よろしいですか?▼~
:[シャロン]|
はいはい、なんなりと!~
なんなら王女同士~
お茶でもしながら親睦を深めますか!▼~
:[ギネヴィア]|
お誘い、大変ありがたいのですが~
それはまたの機会にお願いするとして~
伺いたいことがあるのです。▼~
ヴァイス・ブレイヴにいる~
ゼフィール王子が…▼~
自分の知る将来のゼフィール王と~
違う道を歩む可能性は~
あるのでしょうか?▼~
:[シャロン]|
うーん、どうなんでしょう?▼~
ギネヴィア王女が知るゼフィール王と~
同じ道を歩んでしまう可能性もあれば~
まったく違う道を歩む可能性もある、と。▼~
エクラさんは~
そのようなことを~
言っていた気が…▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
:[シャロン]|
そうそう。アスク王国の図書館の~
入り口にも書いてありました。▼~
私たちが知っている異界の歴史は~
可能性のひとつにしか過ぎない。▼~
異界には幾つもの可能性があり~
その可能性は枝分かれしていく…と。▼~
:[ギネヴィア]|
それならばゼフィール王子が~
ベルンに動乱を起こさない未来も~
あるかもしれない…と?▼~
もしも、ここで私があの王子に~
ベルン王国の未来を告げ、説得すれば~
悲劇は避けられるのでしょうか?▼~
:[シャロン]|
うーん、どうでしょうね…▼~
もしもの話ですよ。~
ギネヴィア王女の話を聞いて~
ゼフィール王子が納得したとしても…▼~
そのことで、別の可能性が生まれて、~
予想もしてなかった悪いことが起きてしまう、~
ということもあるわけですよね…▼~
ううっ、考えているうちに~
頭がこんがらがってきちゃいました…▼~
:[ギネヴィア]|
ご、ごめんなさい、シャロン王女。▼~
……。~
…お兄さまが人間に絶望しない未来~
その可能性が存在するとしても…▼~
言い換えれば~
さらに過酷な未来が待っている~
可能性も存在するということ…▼~
ゼフィール王子の未来は…~
私では変えられないのでしょうか…▼~
***S [#zf8fa5b1]
:[ゼフィール(少年)]|
こんにちは、ギネヴィア。▼~
:[ギネヴィア]|
ゼフィール王子…~
訓練に参加されていたのですか?▼~
:[ゼフィール(少年)]|
ああ。ここでは私も一人の英雄。~
皆に混じって~
剣の修練を積んでいるんだ。▼~
いや…剣の修練だけではない。~
異界の叡智や思想に触れることで~
私の視野はとても広がっている気がする…▼~
:[ギネヴィア]|
それは…とてもよいことだと思います。▼~
今は学んで多くの人々の心に触れて…~
自分がどのような未来を描くのか~
ひとつずつ決めていくとよいでしょう。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
そうだね…~
私もそうありたいと思う。▼~
この地に呼ばれ~
ヴァイス・ブレイヴに加わったのも…▼~
将来、ベルンを治めるための~
経験を積むためなのかもしれない。▼~
私はこの機会を必ずや活かしてみせる…~
ギネヴィア、君がこんなに立派に~
成長したのだからね。▼~
じゃあ、午後の訓練があるから~
私はこれで…!▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
:[シャロン]|
あっ、ギネヴィア王女!~
ゼフィール王子と~
なにを話されていたんですか。▼~
もしかして…この間の?▼~
:[ギネヴィア]|
ゼフィール王子の瞳には…~
まだ人間に対する希望がありました。▼~
もしかすると私が説得しなくとも~
新しい信念を得るかもしれません。▼~
:[シャロン]|
ギネヴィア王女の知る未来ではなく~
別の未来を作れる可能性が~
あるかもしれない…と?▼~
:[ギネヴィア]|
お兄さまは…己の道を進むために~
人生のすべてを賭けました。▼~
それがたとえ~
悲劇的な未来に繋がるとしても…▼~
その信念の芽を摘み取る資格は~
私にはありません。▼~
:[シャロン]|
ギネヴィア王女…▼~
:[ギネヴィア]|
ですが、私は信じてみます。~
アスク王国での日々が~
お兄さまに新たな選択肢をもたらすことを。▼~
:[シャロン]|
はいっ! そうだといいですね。~
まだ、ゼフィール王子の未来は~
決まっていませんから!▼~
:[ギネヴィア]|
…私の世界が行き着いた先は…~
最後までわかり合えない…~
悲しい世界だった…▼~
…でも…互いが~
憎しみ合わず共存できる可能性は~
きっと存在するはず…▼~
祈りましょう。~
ゼフィール王子が自らの意思で、~
優しい世界を選び取ってくれることを…▼~
あの王子の進む先に~
光がありますように…▼~
*コメント [#k16632f0]
- 極論、ここで唯一無二の友ができれば、かつて出会った誰々...
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*歩むは信義と共に [#bf541c46]
#contents
**歩むは信義と共に [#u4a93616]
***オープニング [#f40b46bc]
:[ディーク]|
俺を個人的に雇いたい、だと?▼~
:[ミレディ]|
はい。ディーク傭兵団の勇名は~
ベルン王国にも響いていました。▼~
ディーク殿の腕に…~
頼らせてもらえないでしょうか。▼~
:[ディーク]|
しかし、なんだってそんなことを?~
今の俺たちはヴァイス・ブレイヴの~
一員ってわけだろ。▼~
どうしてわざわざ~
あんたに雇われる必要がある?▼~
:[ミレディ]|
ギネヴィア様の…ためです。▼~
:[ディーク]|
ベルンの王女様のため?~
どういうことだ、そりゃ。▼~
:[ミレディ]|
ディーク殿、あなたは~
私と同じ時期に召喚されました。~
ここに来て、まだ日も浅い。▼~
ゆえに、ヴァイス・ブレイヴの~
特定の勢力や組織と~
つながっている可能性も低い。▼~
:[ディーク]|
まあな…顔なじみは何人かいるが、~
あんたの言うとおり~
肩入れしている連中はいねえな。▼~
:[ミレディ]|
だからこそ、もしものとき~
ギネヴィア様の御身を~
なによりも優先して動いてほしいんです。▼~
:[ディーク]|
そりゃあ~
アスク王国の危機よりも~
優先してほしいってことか?▼~
:[ミレディ]|
はい…~
そのためにあなたを雇いたいのです。▼~
:[ディーク]|
なるほどな。~
王女様の護衛役として、か。▼~
:[ミレディ]|
この世界には~
私には思いも及ばない危機や~
激しい戦いが待っています。▼~
だからこそ、ギネヴィア様の~
御身を守るための剣を…~
一振りでも多く増やしておきたい。▼~
:[ディーク]|
依頼内容はわかった。~
まあ、考えとくぜ。▼~
:[ミレディ]|
良いお返事を期待しています。▼~
……▼~
***C [#kff8c6b3]
:[ミレディ]|
なるほど…やはりこの城には~
地下水路がいくつも存在するのね。▼~
南の門から逃げた場合~
真っ先に飲み水を確保できる場所は?▼~
:[マリナス]|
歩いて半日南下したところに~
大きな湖がありますぞ。~
そこで確保できますじゃ。▼~
それと、商人とも交渉して~
馬車を借り上げられるようにも~
しておきましたぞ。▼~
:[ミレディ]|
ありがたい…それでは~
マリナス殿が提案してくれた経路を~
脱出路として使わせてもらいます。▼~
:[マリナス]|
しかし、なんだってこんな準備を?~
隠れてこそこそやるのは~
気が進みませんのう。▼~
:[ミレディ]|
……▼~
:[マリナス]|
せめて、ロイ様やエリウッド様にも~
相談したほうが…▼~
:[ミレディ]|
ヴァイス・ブレイヴや~
リキア同盟の方々を~
信用していないわけではありません。▼~
アルフォンス王子やシャロン王女~
そしてエクラ…▼~
私とギネヴィア様を受け入れてくれた~
ロイ殿やリリーナ殿、そしてマリナス殿。~
皆、信の置ける存在です。▼~
:[マリナス]|
め、面と向かって言われますと~
なんだか照れますのう。▼~
:[ミレディ]|
だけど、念には念を入れたいんです。~
私にはなにがあっても、ギネヴィア様を~
守らなくてはならないのだから。▼~
:[マリナス]|
ふむ、ミレディ殿の~
覚悟…というわけですか。▼~
:[ミレディ]|
マリナス殿には引き続き~
脱出路の確保と安全に身を隠せる場所の~
調査をお願いします。▼~
:[マリナス]|
了解ですじゃ。~
では、わしは武器庫の整理に戻ります。▼~
あの、ミレディ殿…~
差し出がましいようですが~
あまり根を詰めすぎないように。▼~
:[ミレディ]|
ええ、ご心配痛み入ります。▼~
……▼~
ゲイル、ツァイス…~
あなたたちがここにいてくれたら…▼~
***B [#c3c147c7]
:[ギネヴィア]|
あの、ミレディ…~
少しお話ししてもいいかしら?▼~
:[ミレディ]|
ギネヴィア様…!~
はい、なんなりと。▼~
:[ギネヴィア]|
ミレディ、あなたが私のために~
尽くしてくれているのは大変うれしいし~
感謝もしています。▼~
:[ミレディ]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
ですが、今の私は~
ヴァイス・ブレイヴの一員です。▼~
微力ながらも…~
アスク王国のために力を貸すと~
アルフォンス王子たちに約束しました。▼~
ミレディ、あなたにも~
私と志をともにしてほしいの。▼~
:[ミレディ]|
そ、それはもちろん~
ギネヴィア様の御心のままに。▼~
ですが…ギネヴィア様の御身に~
もしものことがあれば~
私は死んでも死にきれません…▼~
あらゆる手立てを持って~
ギネヴィア様をお守りするのが~
私が召喚された理由、務めかと存じます。▼~
:[ギネヴィア]|
あなたは本当に優しい人ね。~
私がベルンを出たときも迷わず~
行動をともにしてくれました。▼~
:[ミレディ]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
ですが…~
アスクの民と私、そのどちらもが~
危険にさらされていた場合…▼~
あなたにはアスクの民を~
救って欲しいの。▼~
:[ミレディ]|
……!?~
ギネヴィア様、それは…▼~
:[ギネヴィア]|
あなたには私の身体ではなく~
想いを守ってほしいのです。▼~
それが…私の願い。~
ミレディならば~
わかってくれると信じています。▼~
:[ミレディ]|
ギネヴィア様の想いを…守る。▼~
……~
…ギネヴィア様…私は…▼~
貴方様が本当に~
大切にされている想いに…~
考えが至っていなかったようです…▼~
***A [#q40cec9e]
:[ミレディ]|
大変恐縮ではあるのだけど…~
先日、私が依頼した件は~
忘れてくれませんか。▼~
:[ディーク]|
ん…?~
なにか心変わりしたのかい?▼~
:[マリナス]|
ミレディ殿がそうおっしゃるなら~
もちろん構いませぬが…~
なにかあったので?▼~
:[ミレディ]|
私は…勘違いをしていたのです。▼~
ギネヴィア様はおっしゃいました。~
御身とアスクの民が危機にあるとき~
アスクの民を救え、と。▼~
:[ディーク]|
……▼~
:[ミレディ]|
私が本当に守るべきは~
ギネヴィア様の信義。~
そのことを気付かされました。▼~
:[マリナス]|
ギネヴィア王女…~
立派な志をお持ちですなあ。▼~
:[ディーク]|
自分よりも民を案じる、か。▼~
王女様としては失格かもしれねえが~
俺は好きだぜ。~
そういう芯の強い人間はさ。▼~
:[マリナス]|
ミレディ殿。~
なにかありましたらこのマリナス~
いつでも力になりますぞ。▼~
:[ディーク]|
王女様に言っといてくれ。~
いつでも頼ってくれていい。~
ディーク傭兵団も力になるぜ、ってな。▼~
:[ミレディ]|
マリナス殿、ディーク殿…!~
その言葉、ありがたく~
受け取らせて頂きます。▼~
……。~
…私は…私自身の想いを~
ギネヴィア様に押し付けるところだった…▼~
…しかし、私が真に守るべきは~
ギネヴィア様の想い…~
それはアスク王国の未来にも繋がる…▼~
…ゲイル…ツァイス…~
私はこの地でギネヴィア様の想いを守り~
民に寄り添って生きていく…▼~
…それが私が歩むべき道だと信じて…▼~
**フェレ家の官吏 マリナス [#ha7b608b]
***C [#dc16af77]
:[マリナス]|
のう、ニノや。~
わしは…死んだのじゃろうか?▼~
:[ニノ]|
えっ? どうしてそんなことを?~
ここは天国じゃなくて~
アスク王国だよ?▼~
:[マリナス]|
若い頃のエリウッド様とロイ様が~
一緒に並んどるんじゃぞ!~
信じられるわけがないじゃろ!▼~
よよよ…このマリナス~
もっとフェレ家のために~
尽力したかったですじゃ…▼~
:[フィヨルム]|
あ、あのぅ、マリナスさん。~
ニノさんが言うとおり~
ここは天国ではありませんよ。▼~
ここは、マリナスさんたちのいた~
エレブ大陸とは別の異界にある~
アスク王国です。▼~
アスク王国には~
いろいろな異界、時代から~
英雄たちが召喚されてくるのです。▼~
:[ニノ]|
そうそう。▼~
だから、若い頃のエリウッドさんと~
ロイさんが一緒にいても~
不思議じゃないの。▼~
:[マリナス]|
ひえっ!~
わ、わしの預かり知らぬところで~
そのようなことが起きてたとは…▼~
ほっ…~
わしはてっきり天寿を全うして~
天に召されたかと思ったぞ。▼~
:[フィヨルム]|
ニノさんもマリナスさんも~
英雄としてアスク王国に召喚されたのです。~
今後とも、よろしくお願いしますね。▼~
:[マリナス]|
ん…んん…?~
ち、ちと待っていただけますかな。▼~
わしが…英雄…?▼~
***B [#qa155900]
:[マリナス]|
ふぅぅ…ふぁぁぁ…~
うーむ、うーむ…▼~
:[フィヨルム]|
あ、あの…マリナスさん~
どうかなされました?~
具合でも悪いとか…▼~
:[マリナス]|
おお、これはフィヨルム王女。▼~
身体や気分は問題ないのですが~
その…▼~
:[フィヨルム]|
その…?▼~
:[マリナス]|
フィヨルム王女がおっしゃられた~
言葉が気になりましてな。▼~
わしはこの世界に~
英雄として召喚されたと…▼~
:[フィヨルム]|
はい、それは間違いありません。~
エクラ様も~
そうおっしゃっていましたので。▼~
:[マリナス]|
しかし、わしは自分を…~
英雄だと思ったことは~
一度もありませんぞ。▼~
縁あってフェレ家にお仕えできたものの~
しがない商人あがりの人間ですじゃ…▼~
:[フィヨルム]|
でも、~
マリナスさんがアスク王国に呼ばれたのは~
この世界が必要としているからですよ。▼~
エクラ様も~
召喚される人物は皆~
この世界に必要な英雄だと…▼~
:[マリナス]|
そ、そうはおっしゃいますが…▼~
召喚師殿も出てきたのがわしでは~
「げっ、マリナスかよ」と~
さぞ落胆したに違いなく…▼~
:[フィヨルム]|
そ、そんなことはありませんよ!~
大丈夫です、マリナスさんが~
この世界に来た意味は必ずあるはずです。▼~
:[マリナス]|
ほろり…~
フィヨルム王女は~
お優しいお方じゃ…▼~
:[フィヨルム]|
元気を出してくださいね。~
この世界は、マリナスさんの力を~
必ず必要としているのですから…▼~
***A [#f538ec29]
:[エリウッド]|
やあ、マリナスさん。~
一緒にお茶でもどうですか。▼~
:[マリナス]|
こ、これは~
若かりし頃のエリウッド様…!▼~
こうしてまたお目にかかれるとは…~
ズズッ…うぅ…~
長生きはするものですな…!▼~
:[エリウッド]|
マリナスさんは、ロイのことも~
支え続けてくれたと聞きました。~
フェレ家への忠孝、感謝します。▼~
:[マリナス]|
めめめ、めっそうもない!~
わしを拾い上げてくれた恩義に比べれば~
取るに足らぬことですじゃ!▼~
:[エリウッド]|
マリナスさん…~
ネルガルとの最後の戦いの時のこと…~
覚えていますか?▼~
:[マリナス]|
ええ、覚えておりますとも。~
竜の門に突入なさるエリウッド様と~
ヘクトル様のあの勇姿…▼~
:[エリウッド]|
マリナスさんは~
最後まで僕たちに付き従い~
一緒にいようとしてくれましたね。▼~
:[マリナス]|
わしはエリウッド様とヘクトル様に~
一生仕えると誓ったのです。~
最後までお供をしたかった…▼~
ですが、お二人はわしに~
安全な場所にいるようにと…~
うううっ…▼~
:[エリウッド]|
マリナスさんの覚悟は~
僕たちに伝わりましたよ。~
ヘクトルも感心していました。▼~
:[マリナス]|
ですが…戦う力のないわしは~
事実、足手まといでした。▼~
あのままお供をしても~
わしはなんのお役にも~
立てなかったでしょうな…▼~
:[エリウッド]|
そんなことはありません。~
ネルガルと戦ったとき~
僕が振るった剣には…▼~
マリナスさん、あなたの想いも~
しっかりと乗っていたんです。▼~
:[マリナス]|
エ、エリウッド様…!▼~
:[エリウッド]|
僕は思うんです。~
前線で戦うだけが英雄ではない。▼~
彼らが万全の力で戦えるように~
実力以上の力が出せるように~
支えてくれる人間…▼~
それもまた、英雄と呼ぶに~
ふさわしいんじゃないかと。▼~
:[マリナス]|
……!▼~
:[エリウッド]|
僕にとっては~
マリナスさんも立派な英雄です。~
胸を張ってください。▼~
:[マリナス]|
くぅっ、うううっ…~
も、もったいないお言葉…!▼~
このマリナス、エリウッド様の~
いやヴァイス・ブレイヴの期待に~
必ずや応えてみせますぞ…!▼~
***S [#o0a58de1]
:[アルフォンス]|
この武器庫の整頓は~
もしかしてあなたが?▼~
:[マリナス]|
おお、これはアルフォンス王子。~
僭越ながら、このマリナスが~
整頓させて頂きましたぞ。▼~
:[ニノ]|
あたしも手伝わされたけどね!▼~
:[アルフォンス]|
驚きました…~
武器や魔道書、杖が~
とても使いやすく並び替わっていて。▼~
:[アンナ]|
それだけじゃないわよ。~
マリナスさんにはヴァイス・ブレイヴの~
帳簿整理も手伝ってもらったの。▼~
私、帳簿とにらめっこするのは~
苦手だから助かるわ~。▼~
:[マリナス]|
帳簿整理なら慣れておりますゆえ~
どんとこいですじゃ。▼~
:[フィヨルム]|
やっぱり、マリナスさんの力は~
ヴァイス・ブレイヴに~
必要だったんですね…。▼~
:[マリナス]|
わしが英雄と呼ばれるのは~
なんともおこがましいですじゃ。▼~
しかし、わしの力が~
アスク王国の役に立つのなら…~
喜んでお貸ししますぞ。▼~
:[アルフォンス]|
それぞれの英雄には~
それぞれの役目がある…▼~
ヴァイス・ブレイヴは~
みんなの力を合わせて~
前へと進んでいく機関でありたい。▼~
:[アンナ]|
そこにはマリナスさんも~
ちゃーんと含まれているってこと。~
これからもよろしくお願いするわね!▼~
:[マリナス]|
は、はい!~
このマリナスにお任せあれ!~
ニノ、次は図書館を整頓するぞい。▼~
:[ニノ]|
いいよ! 終わったら~
また遊び相手になってね!▼~
:[マリナス]|
こりゃあ忙しくなるわい!▼~
エリウッド様、ロイ様…~
いや、ヴァイス・ブレイヴの皆様方。~
わしはどこまでもお力になりますぞ!▼~
そのために、わしは~
ここにいるのですからな!▼~
**紅蓮の竜騎士 ミレディ [#ec8581be]
***C [#tb3d4344]
:[リリス]|
次はここ…~
飛竜が翼を休めている厩舎です。▼~
:[ユルグ]|
すごーい!~
飛竜がこんなにたくさん!▼~
天馬も素敵だったけど~
飛竜もかっこいいね!▼~
:[リリス]|
気難しい子もいますけど~
みんないい子たちばかりですよ。▼~
:[ユルグ]|
あっ、こっちの子…~
セルジュさんのミネルヴァちゃんだよね!~
訓練の時に見たよ!▼~
:[リリス]|
その子はリンゴが好きなんです。~
ちょっぴり暴れん坊なんですけど~
ユルグ王女には気を許しているみたいです。▼~
:[ユルグ]|
こっちの子は?~
キリっとしてて格好いい!▼~
:[ミレディ]|
それは私の飛竜、トリフィンヌよ。▼~
:[リリス]|
あっ、ミレディさん!~
いらしてたんですね。▼~
:[ミレディ]|
トリフィンヌの世話、ありがとう。~
リリス殿。▼~
:[リリス]|
いえ、~
好きでやっていることですから…!▼~
:[ユルグ]|
ミレディさんのトリフィンヌ~
かっこいい! いいなぁ~~
こんな飛竜に乗りたいなぁ~。▼~
:[ミレディ]|
お褒め頂きありがとうございます、~
ユルグ王女。▼~
:[ユルグ]|
トリフィンヌもミレディさんみたいな~
りっぱなご主人様を背中に乗せて~
きっと幸せだね!▼~
:[ミレディ]|
そう…思ってくれていると~
いいのですが。▼~
:[リリス]|
……▼~
***B [#pdba85b8]
:[ユルグ]|
ミレディさん、~
訓練おつかれさま!▼~
:[ミレディ]|
お疲れ様です、ユルグ王女。~
王女もご活躍されていましたね。▼~
:[ユルグ]|
えへへ。ヴァイス・ブレイヴには~
おせわになってるから~
少しでも役に立ちたいんだー!▼~
たたかってるときの~
トリフィンヌもかっこよかった!▼~
:[ミレディ]|
お褒めに預かり光栄です。~
トリフィンヌも喜んでいることでしょう。~
しかし…不思議ですね。▼~
ユルグ王女とお話ししていると~
小さい頃に弟と話していたような~
気持ちになります。▼~
:[ユルグ]|
ミレディさん~
おとうとがいるの?▼~
:[ミレディ]|
はい…~
私の家は代々~
ベルン王国に仕える騎士の家系。▼~
弟のツァイスも私と同じ竜騎士の道を選び~
騎士の宣誓を受けて~
ベルン王国に仕えていました。▼~
:[ユルグ]|
ふむふむ。~
おとうとさんは~
ツァイスさんっていうんだ。▼~
:[ミレディ]|
ですが、私はギネヴィア様に従い~
ベルンから離反し…~
弟とは袂を分かつ身となりました。▼~
:[ユルグ]|
そんな…おとうとさんとも~
たたかうことになったってこと?▼~
:[ミレディ]|
はい。弟だけでなく…~
ともに切磋琢磨してきた…大切な仲間とも~
矛を交えることとなったのです。▼~
ですが私は、後悔はしていません。~
ベルンを想うギネヴィア様を信じ~
ともに歩む道を選んだのですから。▼~
:[ユルグ]|
そうなんだ…~
じゃあ、もしかしたら…▼~
なかまとたたかうことになった~
トリフィンヌも辛かったのかな…▼~
:[ミレディ]|
……▼~
***A [#xd05a541]
:[ミレディ]|
トリフィンヌ…~
今日もご苦労様。▼~
:[トリフィンヌ]|
グルルル…▼~
:[ミレディ]|
おまえはベルンの竜騎士を~
その背に乗せて飛ぶために~
幼い頃から訓練を受けてきた…▼~
ベルンにはおまえときょうだい同然に~
育った飛竜もいる…▼~
私と同じように~
きょうだいが袂を分かち戦う…~
おまえにも辛い思いをさせたわ。▼~
:[トリフィンヌ]|
グル…▼~
:[ミレディ]|
ベルンとの戦いだけじゃない。~
今度はこうして異界の戦いにまで~
お前を付き合わせてしまっている。▼~
本当はおまえも…~
戦いのない空を自由に飛びたいでしょう。▼~
……!?~
誰、そこにいるのは…!▼~
:[リリス]|
あっ! す、すみませんっ!~
お声をかけようと思ったのですが…▼~
:[ミレディ]|
リリス殿でしたか…~
大声を出して申し訳ありません。▼~
:[リリス]|
い、いえ…こちらこそ~
立ち聞きするような真似を……▼~
あ、あの、ミレディさん…~
その子は…トリフィンヌは一度たりとも~
ミレディさんに異を唱えてはいません。▼~
むしろ、共に戦えることを喜び~
いつも私に語ってくれるのです…~
誇らしいご主人様のことを。▼~
:[ミレディ]|
トリフィンヌがそんなことを?~
リリス殿はこの子の声が~
わかるのですか?▼~
:[リリス]|
は、はい。~
飛竜だけではなく~
動物の声なら聞き取ることができます。▼~
:[ミレディ]|
驚きました…~
ヴァイス・ブレイヴには~
すごい力をもった英雄がいるのですね。▼~
そうか、トリフィンヌ…~
おまえはそんなことを~
思っていてくれたのね…▼~
:[トリフィンヌ]|
グル…グルルゥ…▼~
:[リリス]|
その子から聞きました。~
ベルンにはきょうだいのように育った~
ルブレーという飛竜もいると。▼~
:[ミレディ]|
ルブレーは私の弟、ツァイスの飛竜です。~
リリス殿は本当に~
この子の言葉がわかるのですね…▼~
:[リリス]|
きょうだいと戦うのは~
この子も辛かったみたいです。~
でも、それ以上に…▼~
ミレディさんとともにありたい。~
ともに空を駆けたいという想いが~
この子は強かったみたいですね。▼~
:[トリフィンヌ]|
グルルゥ…グルゥゥ…▼~
:[ミレディ]|
トリフィンヌ…~
おまえは本当に素晴らしい飛竜よ。▼~
私を恨むことなく、自分の意思で~
私についてきてくれるのね…▼~
誓いましょう、トリフィンヌ。~
私は私の信じる道を行く。~
おまえを落胆させぬように…▼~
***S [#h5fef345]
:[ユルグ]|
すごいすごい!~
ミレディさん、さっきの模擬戦、~
とーってもつよかったよー!▼~
:[ミレディ]|
ユルグ王女…~
それにリリス殿。▼~
:[リリス]|
ミレディさんだけでなく~
トリフィンヌものびのびと~
空を駆けていましたね。▼~
人と飛竜がひとつになって~
身体だけではなく、心も。▼~
:[ミレディ]|
私はトリフィンヌに~
少なからず自責の念がありました。▼~
母国ベルンとの戦いを強い~
今では異界の戦いにまで~
巻き込んでしまったこと…▼~
ですが、リリス殿から~
トリフィンヌの想いを知り、~
本当の意味で一つになれたように思います。▼~
:[ユルグ]|
うん、わかるよ。~
今のトリフィンヌ~
とってもうれしそうだもん。▼~
:[ミレディ]|
え…?~
もしかしてユルグ王女も~
この子の言葉がわかるのですか?▼~
:[ユルグ]|
言葉はわからないけど~
顔見ればわかるよ!~
ね、トリフィンヌ!▼~
:[トリフィンヌ]|
グルゥゥゥ! ルル!▼~
:[ミレディ]|
ありがとうございます~
ユルグ王女、リリス殿。▼~
あなたたちのおかげで~
私とトリフィンヌの絆が~
また深まった気がします。▼~
:[リリス]|
ミレディさんとトリフィンヌが~
今日まで紡いできた信頼関係が~
あったからこそだと思います。▼~
:[ミレディ]|
今なら、わかる気がします。▼~
私とトリフィンヌは来るべくして~
アスク王国に来たのでしょうね。▼~
:[ユルグ]|
うん!~
ミレディさん、トリフィンヌ~
これからもよろしくね!▼~
:[トリフィンヌ]|
グルゥゥゥ!!▼~
:[ミレディ]|
…トリフィンヌ…~
私たちは~
いつまでも一緒よ…▼~
アスク王国でも戦い抜き~
いつかともに帰りましょう。~
戦いのない、ベルンの空へ…▼~
**手負いの虎 ディーク [#xf123559]
***C [#h51218f3]
:[ディーク]|
そらよっ、甘いぜ!~
その程度で俺の首を獲れるかよ!▼~
とはいえ…~
予想外に敵の数が多いな、クソっ!▼~
:[アルフォンス]|
ディーク! 大丈夫かい?▼~
:[ディーク]|
誰かと思えば王子様かい。▼~
問題ねえ。敵の数はちと多いが~
この程度の修羅場は何度も潜ってきた。~
切り抜けてみせるさ。▼~
:[アルフォンス]|
ディーク、ここは僕が支える。~
君はシャニーたちと合流して~
態勢を立て直してくれ。▼~
:[ディーク]|
おいおい、待てよ。~
王子様自らしんがりを~
務めようってのか?▼~
こういうのは俺たち傭兵の役目だろ。~
あんたこそ先に退いてくれ。▼~
:[アルフォンス]|
大丈夫。僕はこのあたりの~
土地をよく知っているから~
地形を活かして戦える。▼~
僕なりに勝算があってのことだよ。~
君が負い目を感じることはない。~
さあ、早く…!▼~
:[ディーク]|
わかった。~
シャニーたちと合流したら~
すぐに戻ってくる。▼~
だがな、王子様…~
ヤバくなったら~
一も二もなく逃げろよ!▼~
***B [#f057dca0]
:[ディーク]|
…てことがあったんだよ。~
この前の戦いでさ。▼~
:[シャニー]|
なるほどー。だから~
ディークたいちょー…~
ディークさんの様子が変だったのかぁ。▼~
:[ディーク]|
普通に考えておかしいだろ~
雇い主が戦場に残って~
傭兵を逃すってのは。▼~
:[シャニー]|
え? 別におかしくないよ。~
アルフォンス王子はそういう人だし。▼~
アルフォンス王子だけじゃないかな。~
ヴァイス・ブレイヴには~
そういう人が多いかも。▼~
:[ディーク]|
そりゃ、どういうことだ?▼~
:[シャニー]|
ヴァイス・ブレイヴのみんなは~
自分の命を賭けることを躊躇しない~
すごい英雄たちばかりなんだよ。▼~
王子様だろうがお姫様だろうが~
立場や地位に関係なく~
互いを支え合っているんだよね。▼~
あっ、それって~
ディーク傭兵団も同じだね!▼~
:[ディーク]|
……▼~
確かに、他人のために~
命を賭けられるやつは立派だ。~
人間としても信頼できる。▼~
:[シャニー]|
うんうん。~
傭兵は信頼第一だもんね!▼~
:[ディーク]|
けどな…~
上に立つ人間が簡単に~
命を賭けちゃあダメなんだよ。▼~
真っ先に命を賭けるのは…~
俺たち傭兵の仕事だ。▼~
:[シャニー]|
あっ、ディークさん!~
どこにいくの?▼~
:[ディーク]|
アルフォンス王子と話してくる。~
確かめたいことがあるんでな。▼~
***A [#e0031ebc]
:[アルフォンス]|
やあ、ディーク。~
それで、話というのは?▼~
:[ディーク]|
まずは礼を。王子様に~
しんがりを任せちまってすまなかった。~
助かったぜ。▼~
:[アルフォンス]|
礼には及ばないよ。~
戻ってきた君やシャニーに~
僕も助けられたしね。▼~
:[ディーク]|
けど、ひとつ言っておきてえんだ。~
あんたは上に立つ人間で~
代わりがいねえ。▼~
ああいう場面では~
俺たち傭兵に任せたほうがいい。~
傭兵ってのはそのためにいるんだ。▼~
:[アルフォンス]|
代わりがいないのは~
ディークも同じだよ。▼~
:[ディーク]|
…は?▼~
命はみんな平等ってわけかい?~
王子様、確かにご立派だが、~
そんな感情で戦ってると…▼~
:[アルフォンス]|
情で動く者に~
王の資格はない…~
僕は父上にそう教わった。▼~
:[ディーク]|
…………▼~
:[アルフォンス]|
あの場面で退くことはできなかった…~
あそこで退けば、死の危険があったのは~
エクラだ…▼~
僕一人が命を惜しんだところで、~
万が一、エクラや~
英雄たちの力を失えば、この先は戦えない。▼~
僕自身の命の価値、~
エクラの価値、~
ディークたちの価値…▼~
それらすべてを秤にかけて…~
僕は、あの時、あの局面で~
最善を尽くしたかった。▼~
土地勘のある僕が残り、~
君が親しいシャニーと連携して援軍に来る…~
それが最善手だと考えたんだ。▼~
:[ディーク]|
…自分の命も~
最善手のための駒ってわけか。~
変わった王子様だな。▼~
だが、あんたが考えたことは~
本当にそれだけかい?▼~
:[アルフォンス]|
え…?▼~
:[ディーク]|
あんたは表向き、~
情に流されず理で動くと~
自分を戒めているようだが…▼~
根っこの奥深くには、~
そうなり切れない自分も抱えてる…~
違うか?▼~
:[アルフォンス]|
…………▼~
:[ディーク]|
俺は昔…~
雇い主に見捨てられ~
捨て駒に使われたことがあってな。▼~
わざと相手が仕掛けた罠に~
俺たちを突入させて~
その隙に雇い主はトンズラしたよ。▼~
仲間は全滅し~
拷問するために~
俺だけが生かされた。▼~
あんたはそいつとは違う。~
だが、ただの世間知らずの~
甘ちゃんってわけでもないらしい。▼~
あんたはどっちも持ってる。~
そして、どっちも自分の中で~
割り切れないでいる…▼~
嫌いじゃないぜ。~
そういう人間らしい奴はな。▼~
***S [#fc1ec05a]
:[シャニー]|
あれ?~
ディークさん、なんか嬉しそう。~
いいことあったの?▼~
:[ディーク]|
アルフォンス王子と話をしてな…~
つい、昔のことを思い出しちまった。▼~
同じってわけじゃねえが、~
どっか似てるんだよな。~
俺が剣闘士だった頃に出会った…▼~
:[クレイン]|
それはもしかして、~
僕たちのことかな?▼~
:[ディーク]|
クレイン…!▼~
:[クレイン]|
遠征に出ていたので~
挨拶が遅れてしまったよ。▼~
僕だけじゃない…~
父上と母上も、ほら。▼~
:[パント]|
ディーク、元気にしてたかい!▼~
:[ルイーズ]|
まあ、まあ…!~
こんなに大きくたくましくなって…!▼~
:[ディーク]|
ちょ、ちょっと待ってくれ…▼~
ま、待ってください~
パント様、ルイーズ様!~
俺はもう子どもじゃありませんから!▼~
:[シャニー]|
ディークさんが照れてるところ~
はじめて見ちゃった。▼~
:[クレイン]|
ふふ…~
事実、ディークは父上と母上の~
子どものようなものだからね。▼~
:[クラリーネ]|
そして、私にとっても~
家族同然の存在ですのよ!▼~
:[ディーク]|
げっ!~
嬢ちゃんもいたのかよ!?▼~
:[クラリーネ]|
ク・ラ・リー・ネ! ですわ!~
ちゃんと名前で呼んでくださいまし!▼~
:[パント]|
こうして成長した皆に会えるなんて…~
アスク王国に来て本当によかった、~
ルイーズ。▼~
:[ルイーズ]|
ええ、本当に。~
これ以上の幸せはありません。▼~
:[ディーク]|
パント様、ルイーズ様。~
俺は…▼~
:[パント]|
ディーク、君の剣は~
私の信義とともにある。▼~
だから、これからは~
信じるもののために振るうといい。~
なにものにも縛られずに…▼~
**ベルンの王妹 ギネヴィア [#xea2a329]
***C [#v319b7ad]
:[ゼフィール(少年)]|
あの…~
もしかして、あなたは…▼~
:[ギネヴィア]|
……!~
お兄さま!▼~
:[ゼフィール(少年)]|
ああ、やっぱり!~
君はギネヴィアなんだね。~
成長した、未来のギネヴィア…!▼~
:[ギネヴィア]|
ええ、私はおそらく…~
あなたとは別の異界から来た~
ギネヴィアです。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
そうか…。~
ではギネヴィア王女…~
そう呼んだほうがいいのかな?▼~
:[ギネヴィア]|
ギネヴィアとお呼びください、~
お兄さま…~
いえ、ゼフィール王子。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
なんだか感慨深いな、~
ギネヴィアがこんなに~
立派に成長するなんて…▼~
おにいちゃまおにいちゃま、と~
私のあとを付いて回っていた~
あのギネヴィアが…▼~
:[ギネヴィア]|
そ、それは昔の話でしょう。~
でも…懐かしいですね。~
あの頃の思い出が蘇ります。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
この世界には、成長した私も~
召喚されているみたいだけれど…~
まだ一度も出会ったことがないんだ。▼~
:[ギネヴィア]|
成長したお兄さまが…?~
もしやそれは、~
私が元いた時代の…▼~
:[ゼフィール(少年)]|
そうかもしれないね。~
私もギネヴィアのように~
立派に成長できているのだろうか。▼~
ベルンの民のために~
恥ずかしくない務めを~
執り行えているといいのだけれど。▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
***B [#b6261c7a]
:[ギネヴィア]|
ここは…?▼~
いつのまに、私はここに?~
まるでなにかに導かれるように…▼~
:[ゼフィール]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
……!~
お兄さま!▼~
:[イドゥン]|
……▼~
:[ギネヴィア]|
暗闇の巫女…!~
あなたもこの世界にいたのですね。▼~
:[ゼフィール]|
久しいな、ギネヴィアよ…▼~
:[ギネヴィア]|
お兄さま…▼~
まさかアスク王国でも人を憎み~
世界の破滅を願って~
おられるのでしょうか。▼~
:[ゼフィール]|
この世界でのわしは~
統べる地を持たぬ、一人の英雄だ。▼~
わし自らが手を下し~
この世界を解放しようとは~
思っておらぬ。▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
:[ゼフィール]|
しかし、ベルンに戻った暁には~
信を曲げることなく~
世界に静寂をもたらす。▼~
:[ギネヴィア]|
どうしても…~
考え直してはくれませんか?▼~
人と人が争ってなんになりましょう。~
私たちは互いに支え合い~
未来に歩いていくべきなのです。▼~
:[ゼフィール]|
その機会は今まで何度もあった。~
しかし、人自らその機会を~
うち捨ててきたのだ。▼~
しかし、ベルンに戻った暁には~
信を曲げることなく~
世界に静寂をもたらす。▼~
それこそわしが命をかけて作る未来…~
信念の形よ。▼~
:[イドゥン]|
…………▼~
:[ゼフィール]|
これを是とせぬなら~
ギネヴィア…おまえの信念で~
わしを止めてみせよ。▼~
わしが描く未来とおまえの描く未来が~
並び立たぬというのなら~
戦う他あるまい…▼~
:[ギネヴィア]|
……! お兄さまっ!~
待って、待ってください…!▼~
……▼~
戦うしか選択肢がないだなんて~
人はそれほどまでに~
悲しい生き物なのでしょうか…▼~
***A [#k028c8b5]
:[ギネヴィア]|
シャロン王女~
少し…よろしいですか?▼~
:[シャロン]|
はいはい、なんなりと!~
なんなら王女同士~
お茶でもしながら親睦を深めますか!▼~
:[ギネヴィア]|
お誘い、大変ありがたいのですが~
それはまたの機会にお願いするとして~
伺いたいことがあるのです。▼~
ヴァイス・ブレイヴにいる~
ゼフィール王子が…▼~
自分の知る将来のゼフィール王と~
違う道を歩む可能性は~
あるのでしょうか?▼~
:[シャロン]|
うーん、どうなんでしょう?▼~
ギネヴィア王女が知るゼフィール王と~
同じ道を歩んでしまう可能性もあれば~
まったく違う道を歩む可能性もある、と。▼~
エクラさんは~
そのようなことを~
言っていた気が…▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
:[シャロン]|
そうそう。アスク王国の図書館の~
入り口にも書いてありました。▼~
私たちが知っている異界の歴史は~
可能性のひとつにしか過ぎない。▼~
異界には幾つもの可能性があり~
その可能性は枝分かれしていく…と。▼~
:[ギネヴィア]|
それならばゼフィール王子が~
ベルンに動乱を起こさない未来も~
あるかもしれない…と?▼~
もしも、ここで私があの王子に~
ベルン王国の未来を告げ、説得すれば~
悲劇は避けられるのでしょうか?▼~
:[シャロン]|
うーん、どうでしょうね…▼~
もしもの話ですよ。~
ギネヴィア王女の話を聞いて~
ゼフィール王子が納得したとしても…▼~
そのことで、別の可能性が生まれて、~
予想もしてなかった悪いことが起きてしまう、~
ということもあるわけですよね…▼~
ううっ、考えているうちに~
頭がこんがらがってきちゃいました…▼~
:[ギネヴィア]|
ご、ごめんなさい、シャロン王女。▼~
……。~
…お兄さまが人間に絶望しない未来~
その可能性が存在するとしても…▼~
言い換えれば~
さらに過酷な未来が待っている~
可能性も存在するということ…▼~
ゼフィール王子の未来は…~
私では変えられないのでしょうか…▼~
***S [#zf8fa5b1]
:[ゼフィール(少年)]|
こんにちは、ギネヴィア。▼~
:[ギネヴィア]|
ゼフィール王子…~
訓練に参加されていたのですか?▼~
:[ゼフィール(少年)]|
ああ。ここでは私も一人の英雄。~
皆に混じって~
剣の修練を積んでいるんだ。▼~
いや…剣の修練だけではない。~
異界の叡智や思想に触れることで~
私の視野はとても広がっている気がする…▼~
:[ギネヴィア]|
それは…とてもよいことだと思います。▼~
今は学んで多くの人々の心に触れて…~
自分がどのような未来を描くのか~
ひとつずつ決めていくとよいでしょう。▼~
:[ゼフィール(少年)]|
そうだね…~
私もそうありたいと思う。▼~
この地に呼ばれ~
ヴァイス・ブレイヴに加わったのも…▼~
将来、ベルンを治めるための~
経験を積むためなのかもしれない。▼~
私はこの機会を必ずや活かしてみせる…~
ギネヴィア、君がこんなに立派に~
成長したのだからね。▼~
じゃあ、午後の訓練があるから~
私はこれで…!▼~
:[ギネヴィア]|
……▼~
:[シャロン]|
あっ、ギネヴィア王女!~
ゼフィール王子と~
なにを話されていたんですか。▼~
もしかして…この間の?▼~
:[ギネヴィア]|
ゼフィール王子の瞳には…~
まだ人間に対する希望がありました。▼~
もしかすると私が説得しなくとも~
新しい信念を得るかもしれません。▼~
:[シャロン]|
ギネヴィア王女の知る未来ではなく~
別の未来を作れる可能性が~
あるかもしれない…と?▼~
:[ギネヴィア]|
お兄さまは…己の道を進むために~
人生のすべてを賭けました。▼~
それがたとえ~
悲劇的な未来に繋がるとしても…▼~
その信念の芽を摘み取る資格は~
私にはありません。▼~
:[シャロン]|
ギネヴィア王女…▼~
:[ギネヴィア]|
ですが、私は信じてみます。~
アスク王国での日々が~
お兄さまに新たな選択肢をもたらすことを。▼~
:[シャロン]|
はいっ! そうだといいですね。~
まだ、ゼフィール王子の未来は~
決まっていませんから!▼~
:[ギネヴィア]|
…私の世界が行き着いた先は…~
最後までわかり合えない…~
悲しい世界だった…▼~
…でも…互いが~
憎しみ合わず共存できる可能性は~
きっと存在するはず…▼~
祈りましょう。~
ゼフィール王子が自らの意思で、~
優しい世界を選び取ってくれることを…▼~
あの王子の進む先に~
光がありますように…▼~
*コメント [#k16632f0]
- 極論、ここで唯一無二の友ができれば、かつて出会った誰々...
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