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章別会話/果たすべき責務
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*果たすべき責務 [#h9bf3d6c]
#contents
**果たすべき責務 [#e6cac1b5]
***オープニング [#s79dc6ae]
:[ライ]|
…以上が、~
このアスク王国を取り巻く状況です。▼~
:[レテ]|
召喚されて日が浅いゆえ~
集められる情報には限りがありましたが…▼~
:[カイネギス]|
今後の動向を決める~
判断材料としては十分であろう。~
さすが、良い耳と目をしている。▼~
:[ライ]|
お褒めに預かり光栄です、我が王。▼~
:[カイネギス]|
では、決定を伝える。▼~
我らガリアの民は~
アスク王国と協定を結び、~
彼らに協力、支援する。▼~
:[レテ]|
はっ、我が王の仰せのままに。▼~
:[ライ]|
現在のところアスク王国は善政を敷き、~
特務機関の働きも~
民たちから高い支持を得ています。▼~
:[カイネギス]|
我らを召喚した~
エクラにも~
邪念は感じられなかった。▼~
なにより、我らに先んじて~
この地に呼ばれたグレイル傭兵団も~
彼らに信をおいている。▼~
:[ライ]|
はい。それこそがアスク王国が~
信じるに値する国という~
なによりの証左となるかと。▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[レテ]|
どうした、モゥディ。~
王の決定に不満でもあるのか?▼~
:[モゥディ]|
イや、ソんなことはナい。~
アスクにテを貸すことに~
モゥディも賛成ダ。……▼~
:[ライ]|
…………▼~
***C [#pf411979]
:[シャロン]|
ライさんもレテさんもお疲れさまでした!~
今日の戦いでも大活躍でしたね!▼~
:[ライ]|
なぁに、獣牙族の本気を知るのは~
まだまだこれからさ。▼~
:[レテ]|
その通りだ。~
王が先陣に立たれたとき、敵兵は~
心の底から震え上がることになる。▼~
:[シャロン]|
とても心強いです!~
モゥディさんの~
戦いぶりもすごかったですね!▼~
:[ライ]|
……ああ。▼~
なあレテ、気付いていたか?~
アスク王国に来てから~
モゥディの様子が少し変なんだ。▼~
:[レテ]|
ああ、私もそう思っていた。~
どこがとは具体的に言えないが~
確かに様子がおかしい。▼~
:[シャロン]|
え? そ、そうなんですか?~
とっても強くて優しくて~
立派な英雄さんだと思いますが…▼~
:[ライ]|
いや、その優しさが問題なんだ、~
モゥディの場合は。▼~
あいつは…モゥディは~
敵を倒す瞬間、目をつむってしまう…~
相手の痛みを…感じてしまうから。▼~
あいつはそういう奴なんだ。▼~
:[シャロン]|
そうなんですか…~
本当に優しい人なんですね。▼~
:[ライ]|
今のモゥディの異変は~
その優しさが原因かもしれないな…▼~
:[レテ]|
だが、ここで~
論じたところで意味はない。~
私が直接聞いてこよう。▼~
:[ライ]|
あ、おい、レテ…!~
待てってば!▼~
(場面転換)~
:[レテ]|
…というわけだ、モゥディ。~
なにか心配ごとでもあるのか?▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[レテ]|
数々の戦いをくぐり抜けたお前だ。~
この世界に来たところで、今さら~
尻込みするようなこともないだろう。▼~
:[モゥディ]|
タたかうことは…コわくない。▼~
ダけど…モゥディは、悲しい。~
この国でモ~
戦いがオこっているコトが…▼~
セカイの数ダケ…戦いガあるのカ、~
いつにナってモ、戦いはツきないのカ…▼~
:[レテ]|
…………▼~
:[モゥディ]|
モゥディは、最初にアスクにキたとき~
新しいセカイに来られテ、心が躍っタ。▼~
ダけど…コのセカイでも~
戦いハ終わらなイ…▼~
:[レテ]|
なるほどな。~
この世界に来てからずっと考えていた…~
そういうわけか…▼~
(場面転換)~
:[カイネギス]|
…………▼~
***B [#g79e4000]
:[カイネギス]|
モゥディよ。~
連日の働き、見事だ。▼~
:[モゥディ]|
モったいナイお言葉…▼~
:[カイネギス]|
モゥディよ、お前が危惧する通り~
人が存在する限り、世界から~
戦いは消えぬのかもしれぬ。▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[カイネギス]|
だが、だからといって~
我らが戦いから~
逃げることは許されぬ。▼~
我らには誇り高き牙がある。~
なによりも鋭き爪がある。~
戦うための力があるのだ。▼~
力を持つ者は…嘆くよりも前に~
果たさねばならぬ責務がある。▼~
:[モゥディ]|
…責務…▼~
:[カイネギス]|
いかに正義があろうとも戦う力を持たず~
不条理に命を散らす者たちがいる。~
それが戦争、戦いというものだ。▼~
我らは彼らを救わねばならぬ。~
力なき民が蹂躙されるのを~
許してはならぬのだ。▼~
世界を覆う戦いに絶望する前に~
我らのこの牙と爪で、多くの命を~
明日に遺さねばならぬ。▼~
モゥディよ、お前には~
それが可能なのだ。▼~
:[モゥディ]|
我が王…▼~
:[カイネギス]|
今は我ら一丸となり、戦うべき時だ。~
終わらぬ戦いに絶望するより前に~
我らには成すべきことがあるのだから。▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
戦いはイヤだ。~
デも、仲間が傷つクのは、~
モっとイヤだ…▼~
ダから、~
モゥディは、戦う…▼~
:[カイネギス]|
お前の優しさは弱さではない。~
優しいからこそ見えるものもある。▼~
それは必ず、この先にある~
未来へ進む力となろう…▼~
***A [#b0f4676c]
:[シャロン]|
今日のモゥディさん、大活躍でしたね!~
向かうところ敵なしって感じで!▼~
:[モゥディ]|
アりがトう、シャロン…~
アルフォンス、ケが、ないカ?▼~
:[アルフォンス]|
大丈夫、みんな無事だよ。~
モゥディが頑張ってくれたおかげだ。▼~
ありがとう、力を貸してくれて。~
アスク王国に無関係だったガリアを~
戦いに巻き込むのは心苦しいけれど…▼~
:[モゥディ]|
マきこまれた、ノではナイ。~
モゥディたちが力を貸しタい。~
ダから、頑張っテる。▼~
アルフォンスもシャロンも~
エクラも…~
モゥディの大切ナ仲間ダ。▼~
仲間を守るのハ、力を持つモノの役目。~
ダからモゥディは、命をカけて戦ウ。▼~
:[シャロン]|
モゥディさん…! ありがとう!~
わたしもモゥディさんのことを~
大切な仲間だと思っています!▼~
:[レテ]|
モゥディの様子も元に戻ったようだな。~
目の輝きが明らかに変わった。▼~
:[ライ]|
へぇー。お前もモゥディのこと~
しっかりと見てくれているんだな。▼~
:[レテ]|
わ、私の方が上官だからな!~
心配するのは当たり前だ…!▼~
:[ライ]|
わかったわかった!~
そうムキになるなって。▼~
:[モゥディ]|
ライ、レテ…心配かけタ。~
モゥディ、もウ大丈夫ダ。▼~
:[ライ]|
モゥディの気持ちもわかる。~
戦わずに済むのなら~
それに越したことはないよな。▼~
だけど…~
戦うべきときに戦わなければ~
平和は手に入れられない。▼~
:[アルフォンス]|
はい、僕もそう思います。▼~
:[カイネギス]|
人が存在する限り~
戦いは起こり続けるのかもしれぬ。▼~
しかし、戦いを起こすのが人ならば~
戦いを終わらせられるのもまた~
人にしかできないことなのだ。▼~
力を持つ者は歩みを止めてはならぬ。~
果たすべき責務とともに~
前に進まねばならぬのだから。▼~
:[アルフォンス]|
はい…!▼~
**ガリアの獅子王 カイネギス [#ob4176bd]
***C [#od31ba8b]
:[アルフォンス]|
感謝致します、カイネギス王。~
アスク王国に協力していただき、~
とても心強く思います。▼~
:[カイネギス]|
うむ、我らがこの地に~
呼ばれたのも天命であろう。▼~
ガリアの民を代表し~
平和のために尽力させてもらおう。▼~
:[アルフォンス]|
王の戦い、~
僕も学ばせていただきます。▼~
:[カイネギス]|
だが、わしは今まで…~
戦士よりも王として~
振る舞わねばならぬことが多くてな。▼~
一人の戦士として~
戦場で暴れるのは久しぶりだ。~
昔を思い出す…▼~
アルフォンス王子。~
そなたは王族でありながら~
みずからも戦場に立つのだな。▼~
:[アルフォンス]|
はい…~
本来、王族が行うべきことでは~
ないのかもしれませんが…▼~
:[カイネギス]|
いや、みずからが戦場に立ち、~
兵の士気を高める。~
それもまた、王の振る舞いのひとつであろう。▼~
ベオクの王の在り様はさまざまあろうが…~
アルフォンス王子の振る舞いは、~
我らラグズの気質に合うものではある。▼~
***B [#n641b956]
:[カイネギス]|
わしが年老い、力を失った時…~
ガリアには~
わしの後継となる王が必要になる。▼~
だが、わしの後継となるべき男も、~
残念ながら~
昔のわしのごとく愚か者でな…▼~
:[アルフォンス]|
愚か者…ですか…~
昔のカイネギス王も…?▼~
:[カイネギス]|
ああ、~
わしの後継たる男も、~
若き頃のわしと同じ…▼~
血気にあふれ、~
真っ先に敵陣に飛び込み、~
己が力ですべてを薙ぎ倒さんとする。▼~
:[アルフォンス]|
獣牙族の王は、~
世襲ではなく強者がなるもの…~
そう伺いました。▼~
ガリアの王には、~
それゆえの圧倒的な強さが…▼~
:[カイネギス]|
確かに、強い。~
が…だからこそ、弱い。▼~
己が力のみで戦に勝つほどに、~
次もその次も勝てるものと驕る。~
常勝を露ほども疑わぬようになる…▼~
そして、それゆえに~
いつか致命的な敗北を喫し…~
すべてを失う。▼~
:[アルフォンス]|
強いがゆえの、弱さ…~
そのような王は、~
どうあるべきだと?▼~
:[カイネギス]|
敗北せねば変われぬ。~
まだ王にならぬ~
未熟者のうちにな…▼~
その敗北で、若き日のわしや、~
わしの後継が死んだとて構わぬ。~
それもまた、ガリアのため…▼~
敗北を乗り越えたならば…~
我が後継も、少しは~
ガリアの王に近づいたといえよう。▼~
***A [#y65393de]
:[カイネギス]|
これはわしの考えではあるが…~
戦場に立つ王にとって~
最も肝要なこと…▼~
それは決して死なぬことだ。▼~
たとえどんなに苦しい選択を~
迫られたとしても生き延びること。~
それが王の務めだと、わしは考える。▼~
どんなに惨めに敗れたとしても~
王が生きていれば、次に希望を繋げる。~
国も、民もまた同じこと…▼~
:[アルフォンス]|
…………▼~
:[カイネギス]|
わしにはジフカという影武者がいる。~
影を身代わりに命を得られるならば、~
わしはその決断を下すであろう。▼~
民のためにも死ねぬ。~
そのために~
わしはあらゆる手段を講じるのだ。▼~
:[アルフォンス]|
カイネギス王、ありがとうございます。▼~
戦場の…いや、戦場以外においても~
王としてどうあるべきなのか…~
その覚悟の一端がわかった気がします。▼~
僕にはまだまだ、足りないものが~
たくさんあることがわかりました。▼~
:[カイネギス]|
アルフォンス王子よ…~
そなたは今、王へと続く~
道半ばを歩いているのであろう。▼~
王として自らに求められるものは何か…~
ひとつひとつ拾い上げながら、~
そなたの道を進むが良かろう。▼~
***S [#jd06b395]
:[カイネギス]|
アルフォンス王子よ。~
良い機会だ。そなたに一つ~
伝えておきたいことがある。▼~
:[アルフォンス]|
お聞かせください。▼~
:[カイネギス]|
すべての命は平等であってほしい。~
これは希望ではあるが、真実ではない。▼~
なぜなら、~
兵一人の命と王の命、~
その重さは明らかに違うからだ。▼~
:[アルフォンス]|
…それは…▼~
:[カイネギス]|
命そのものに優劣があるのではない。~
違うのは背負うものの重さだ。▼~
王の命は自分一人のものではない、~
兵や民すべてを背負う命なのだ。~
そのことを決して忘れてはならぬ。▼~
己を律し、課された義務を果たし~
兵や民のために生きねばならぬ。▼~
その覚悟はあるか、~
アルフォンス王子よ。▼~
:[アルフォンス]|
この城に集う王たちに比べれば~
僕はまだまだ未熟です、でも…▼~
その覚悟は決して揺るぎません~
そして、努力する意志も。▼~
:[カイネギス]|
うむ。その誓いを忘れぬ限り~
そなたは目指すべき王への道を~
歩んでいけるであろう。▼~
ここにはガリアの民もおらず~
わしが治めている領土もない。▼~
しかしそれでも~
わしはガリアの王として戦い~
必ず生き残り、勝利する。▼~
わしの肩にはアスク王国のみならず、~
ガリアの民の未来もかかっている。~
この地においても、その事実は変わらぬ。▼~
共に生き残り、そして勝利するのだ。~
王としての役目を果たすためにな…▼~
**ガリアの女戦士 レテ [#xe5756e0]
***C [#sddaf4d9]
:[ライ]|
しかしお前、よくすんなりと~
エクラの~
求めに応じる気になったな。▼~
:[レテ]|
それはどういうことだ?▼~
:[ライ]|
以前なら~
「なぜ能なしのベオクに協力など!」って~
毛を逆立てていたはずなんだがな。▼~
:[レテ]|
そ、それは昔のことだ!~
今は状況も違えば、考え方も違う。▼~
なにより王が決めたことだ。~
そこに疑念を挟む余地はない。▼~
:[ライ]|
へー、ふーん。~
ずいぶんと丸くなったもんだ。▼~
:[レテ]|
な、なんだと!~
私をからかっているのか!▼~
:[シャロン]|
あ、あのっ、昔のレテさんって~
どんな感じだったんですか?▼~
ライさんのお話を聞いていると~
ずいぶん人柄が違うみたいですが~
とっても興味があります!▼~
:[レテ]|
……! む、昔のことは忘れた!▼~
:[シャロン]|
あ! レテさん…!~
あわわ、行っちゃいました…~
わたし、怒らせてしまいました?▼~
:[ライ]|
いやー、怒ったというより~
いろいろと照れくさいんだろうな。~
あいつも若かったってことさ。▼~
素直じゃないところもあるけど~
それもあいつの個性だ。~
まあ、仲良くしてやってくれよ。▼~
:[シャロン]|
はいっ! もちろんです!~
ガリア王国のみなさんとは~
もっともっと仲良くなりたいですから!▼~
***B [#t538bd34]
:[シャロン]|
というわけで…!~
第一回「レテさんと仲良くなろう」~
お茶会、始まりました!▼~
:[レテ]|
…………▼~
:[フィヨルム]|
アスク王国で採れた果物を使った~
紅茶を用意してみました。~
お口に合うといいのですが。▼~
:[レテ]|
…………▼~
:[フィヨルム]|
はっ!? もしかして~
お茶会でなくて、一緒に狩りに~
出かけたほうがよかったでしょうか…?▼~
:[レテ]|
い、いや、心遣いは感謝する。~
こういうのに慣れていなくてな…▼~
:[シャロン]|
お菓子もたくさん用意しましたよ。~
このマフィンはわたしが焼きました!~
遠慮なく食べてくださいね!▼~
あと、わたしのことは気軽に~
シャロンと呼んでください!▼~
:[フィヨルム]|
私もフィヨルムで結構です。~
王女である前に今はともに~
戦う仲間なのですから。▼~
:[レテ]|
あなたがたは…不思議だな。~
王族なのに気取ってないというか~
親しみを感じてしまう。▼~
:[シャロン]|
はい、よく言われます!▼~
:[レテ]|
あなたがたと違う我々の姿…~
耳や尻尾を見ても~
警戒しないのか?▼~
:[シャロン]|
え?~
すごく素敵だと思いますよ!▼~
:[フィヨルム]|
私もそう思います。~
そのっ、揺れている尻尾を見ると~
自然に頬が緩んでしまうというか…▼~
:[シャロン]|
レテさんのお耳も~
とっても可愛らしいですよね!▼~
:[レテ]|
…せっかくだ。~
お茶をいただこう。それと…▼~
アスク王国のことを~
もっと私に教えてくれないか。▼~
:[シャロン]|
はいっ! 喜んで…!▼~
***A [#x35d292d]
:[レテ]|
シャロン、少し話しても~
いいだろうか?▼~
:[シャロン]|
レテさん…!~
はい、よろこんで!▼~
:[レテ]|
あなたがたは~
自分たちと異なる者を~
嫌わず、恐れず、友になろうとする。▼~
種族や立場、身分、性別も関係なく~
相手そのものを評価しているのだな。▼~
私は昔、ラグズではなく~
ベオクだというだけで…~
相手に敵意を抱いていた。▼~
初めて出会った相手…~
どんな人柄なのかもわからない相手に~
対しても…▼~
:[シャロン]|
…………▼~
:[レテ]|
ラグズとベオクの間には~
長きに渡る~
悲しい歴史が横たわっている。▼~
互いを認め合うことができず…~
支配する者と支配される者に分かれ~
血で血を洗う争いを繰り返したのだ。▼~
王は憎しみの連鎖を断ち切り~
共存の道を探っていたが…~
私には憎しみが残っていた。▼~
:[シャロン]|
…それがライさんの言っていた、~
昔のレテさん、なんですね。▼~
:[レテ]|
そうだ。だが…今は違う。▼~
我々は皆、一人一人違う。~
憎むべきベオクもいれば、~
信ずべきベオクもいる。▼~
それを受け入れず、~
種族を理由にすべてを拒絶するのは~
愚か者のやることだ。▼~
私はそのことを学んだ。~
そして、ベオクとラグズがともに~
歩いていける未来も…▼~
***S [#faaa21c6]
:[フィヨルム]|
レテさん、ありがとうございます。~
救援に来ていただいて~
本当に助かりました。▼~
:[レテ]|
礼には及ばない。~
戦場を駆ける速さは~
我々に利がある。▼~
互いの個性を活かしながら戦えば~
我々は数倍の力を出せる…~
そうだろう、シャロン?▼~
:[シャロン]|
はい!~
それぞれの持ち味を活かすことで~
わたしたちはもっと強くなれます!▼~
:[レテ]|
…今なら、わかる気がする。▼~
私たちの祖先に~
真に必要だったのは…~
互いを信頼する心だったのだろう。▼~
種族や身分、立場、性別…~
すべてを越えて信頼し合える心…▼~
:[フィヨルム]|
…そうですね。~
目には見えず、形もありませんが、~
それは何よりも尊いものだと思います。▼~
私もアスク王国のみなさんに~
一生かかっても返せぬ~
恩義を受けました。▼~
だから私もお返ししようと思うのです。~
王女としての立場ではなく~
一人の人間として。▼~
:[シャロン]|
レテさん、フィヨルムさん…▼~
:[レテ]|
シャロン、私の爪と牙を~
この国のために使ってほしい。▼~
それが私の…~
あなたがたに対する信頼の証だ。▼~
:[シャロン]|
ありがとうございます…!~
とっても心強いです!▼~
:[レテ]|
戦いが終わったら~
またお茶の席を設けてほしい。~
楽しみにしている。▼~
:[シャロン]|
はいっ! 約束です!▼~
**良き友 ライ [#m7d8b862]
***C [#t510af51]
:[ライ]|
…軍隊ってのは普通、~
鉄と血と…もっと嫌な匂いが~
するもんなんだけどな。▼~
どうしてだろうな。~
この城に集まっている連中からは~
そんな匂いがしない。▼~
はじめて~
グレイル傭兵団に~
会ったときのような…▼~
ふっ、アイクに初めて会ったのが~
ずいぶん昔のようにも…~
つい昨日のことのようにも思えるな…▼~
:[アンナ]|
ん? ライじゃない。~
こんなところにいるってことは~
付近を調査中ってことかしら?▼~
:[ライ]|
アンナ隊長…~
まあ、そんなところさ。▼~
もらった地図だけじゃ~
わからないところもあるからな。~
実際に自分の目で見ておきたいのさ。▼~
:[アンナ]|
へー、用心深いのね。▼~
:[ライ]|
まあね。しかい、ここはいい国だな。~
城の中にも気持ちのいい~
空気が流れている。▼~
:[アンナ]|
ええ、私もいい国だと思うわ。~
ガリア王国のみんなも~
気に入ってくれるといいけど。▼~
:[ライ]|
ああ、そうだな…~
ぜひとも力添えさせてくれ。▼~
***B [#a3b56988]
:[アンナ]|
あら、ライじゃない!~
今日もまた調査かしら?▼~
:[ライ]|
んー、今日は城の英雄たちと~
交流してたって感じかな。▼~
みんな、俺の耳や尻尾を見ても~
あんまり驚かないのな。▼~
:[アンナ]|
そうね…~
ここには違う姿に変身できる~
英雄もたくさんいるし。▼~
竜に変身する種族や、~
妖狐や人狼もね。▼~
:[ライ]|
そういや一人、変わった子を見かけたな。~
俺の尻尾を見て「いい毛玉がとれそう」とか~
言ってたっけ…▼~
なんにせよ、ここは面白いな。~
いろんな国の、いろんな英雄たちと~
言葉を交わすことができる。▼~
不思議なのは、英雄の中には~
複雑な過去を持つ連中もいるのに…▼~
この国じゃ、なんだかんだ言って~
みんな前向きなのが~
なんとも不思議だな。▼~
:[アンナ]|
それはきっと~
アルフォンスやシャロンたちの~
影響なんじゃないかしら。▼~
彼らの明るさとひたむきさに~
みんな引っ張られているっていうか。~
つい力を貸してあげたくなっちゃうのよー。▼~
:[ライ]|
なるほどな。~
この城の空気を作り出しているのは~
アルフォンス王子たちってわけか。▼~
ありがとう、アンナ隊長。~
おもしろい話が聞けたよ。▼~
:[アンナ]|
どういたしまして…!~
なにかわからないことがあったら~
なんでも聞いてね!▼~
:[ライ]|
ああ、そうさせてもらうよ。▼~
***A [#fc2614a1]
:[シャロン]|
ライさん、先ほどの戦いは~
お疲れさまでした!~
これお水です、どうぞ!▼~
:[ライ]|
これはありがたい。~
シャロン王女直々とは…▼~
:[シャロン]|
そんな、これぐらいのことなら~
いつでも遠慮なく!▼~
:[アルフォンス]|
ガリアの民の勇敢な戦いぶりには~
僕たちも勇気づけられるよ。▼~
僕たちにできることがあれば~
なんでも言ってほしい。~
できる限り僕らも応えたいから。▼~
:[ライ]|
アンナ隊長の言っていた~
心地よい空気の源…~
たしかに的を射ているようだ。▼~
:[アルフォンス]|
?▼~
:[ライ]|
ああ、アンナ隊長から聞いたのです。~
アルフォンス王子、シャロン王女。▼~
皆が前向きな気持ちで戦っている理由は、~
あなたがたの明るさとひたむきさ。~
その気概に引っ張られていると。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうなのかな?~
本当にみんなの役に立っているのなら~
喜ばしいことだけど。▼~
:[シャロン]|
英雄のみなさんには~
いつもお世話になってますし~
いくら感謝しても足りません!▼~
これからも、ライさんたちとは~
仲良くしていきたいです!~
もっと気軽にお話してくださいね!▼~
:[ライ]|
そりゃ助かる。~
実のところ、堅苦しい話し方は~
あまり得意じゃないんでね。▼~
:[アルフォンス]|
僕たちは同じ目的に向かって~
戦う仲間だからね。▼~
:[ライ]|
了解だ。~
これからもよろしく頼むよ、~
お二人さん。▼~
:[シャロン]|
はい、こちらこそ!~
遠慮なく頼らせていただきますね!▼~
***S [#n5774fdc]
:[カイネギス]|
…………▼~
:[ライ]|
…アスク王国は、優しい国です。~
王族であるアルフォンス王子も、~
シャロン王女も…▼~
彼らの優しさは、~
身分の上下や種族の違いに関係なく、~
すべての者たちに向けられています。▼~
:[カイネギス]|
…………▼~
:[ライ]|
とても素晴らしいことです。~
ですが…▼~
…優しい国は滅ぼされる。~
強い国の力によって。~
悪い国の策によって。▼~
:[カイネギス]|
…そうだな。~
我らを求めたアスク王国が、~
そのような国であったこと…▼~
それが、~
なによりの僥倖であった。▼~
傲慢なる大国でもなく、~
非道なる強国でもなく。~
この善良なる国にこそ…▼~
:[ライ]|
はい。ガリアが~
力を貸す価値があります。▼~
:[カイネギス]|
ライよ…この地の大戦は、~
幾多の世界の英雄が入り乱れる~
壮絶なるものとなろう。▼~
この先に待ち受けるのは~
かつて大陸で経験した以上の~
過酷な戦いかもしれぬ。▼~
それでも覚悟を持って~
我らは彼らとともに歩む…~
良いな。▼~
:[ライ]|
我が王の仰せのままに。▼~
ともに手を携えて進むその先に~
未来が拓けていることを信じて…▼~
**優しき背 モゥディ [#ee8c6cd7]
***C [#k3553972]
:[モゥディ]|
?~
ソこにイるのは…フィヨルム?▼~
:[フィヨルム]|
あ、す、すみません!~
驚かせるつもりはなかったのですが…▼~
遠くから、動物に囲まれている~
モゥディさんが見えて、その…▼~
:[モゥディ]|
驚イてはイない。~
近くにイるのは~
ニおいでワかってイた。▼~
:[フィヨルム]|
えっ!?~
も、もしかして匂い…ますか?~
毎日水浴びをして服も洗っていたのですが…▼~
:[モゥディ]|
モゥディは鼻ガいいカら~
遠くカラでも~
いろんなニおいがワかる。▼~
デモ、フィヨルムのニおい、~
イやなニおいではナい。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうでしたか。~
それなら、よかったです…▼~
それにしても~
モゥディさんのまわりには~
いつも動物がいるんですね。▼~
小鳥たちやリス、シカ…~
とても可愛らしいです。▼~
:[モゥディ]|
ミんな、モゥディのトモダチ。~
アスクのコト、オしえてくレる。▼~
:[フィヨルム]|
本当に仲がいいんですね。~
そんなに動物に好かれていて…~
羨ましいです。▼~
私の故郷は雪に囲まれていて~
動物と戯れる機会は~
あまりなかったのです。▼~
だから…~
こういう光景には憧れます。▼~
:[モゥディ]|
ふム…キっとフィヨルムも~
ミんなとナかよくナれる。~
タめしてミるとイイ…▼~
:[フィヨルム]|
は、はいっ!~
ぜひとも…!▼~
***B [#w71f66ec]
:[フィヨルム]|
あの、モゥディさん…~
お伺いしても良いでしょうか?▼~
:[モゥディ]|
モゥディが知ってルことナら~
ナんでも答えル。▼~
:[フィヨルム]|
その…動物と仲良くなるには~
具体的にどうすればいいのでしょうか?▼~
:[モゥディ]|
グタイテキ…?~
言葉ハ、トきどきむずかシい。▼~
:[フィヨルム]|
あ、そのっ…モゥディさんみたいに~
動物と仲良くなるコツみたいなものが~
あるのでしょうか?▼~
:[モゥディ]|
ムぅ…コツ…▼~
モゥディ、トくにコツなどナい。~
気がツくと、イつも仲良くナってイる。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうなんですか…▼~
さっきも森に行ってみたのですが~
動物たちも怖がっているのか~
なかなか寄り付いてくれなくて…▼~
:[モゥディ]|
スぐに仲良くナれなくテも~
イつかはナれる…ハず。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…~
アドバイス、ありがとうございます。~
もう一度、森に行ってみますね!▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[ライ]|
よお、モゥディ…~
さっきのはフィヨルム王女か?~
何を話してたんだ?▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムは~
トモダチをフやしたいラしい。▼~
:[ライ]|
はぁ? 友だちって…~
彼女、森の中に入っていったぞ?▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムがホしいのは~
森のトモダチ。▼~
:[ライ]|
ああ、そりゃ動物たちと~
仲良くなりたい…ってことか。▼~
でも、ラグズならともかく~
ベオクにはなかなか~
難しいんじゃないか?▼~
:[モゥディ]|
ムぅ…▼~
***A [#d239afa4]
:[レテ]|
モゥディ、フィヨルム王女は~
森で何をしているのだ?▼~
:[モゥディ]|
……?▼~
:[レテ]|
エサをまいたり、猫の耳のような~
アクセサリーをつけてウロウロしたり…~
何かの儀式でもやっているのか?▼~
:[モゥディ]|
ムぅ…タぶん、フィヨルムは~
トモダチをツくりたいダけ…▼~
:[レテ]|
ベオクの考えはときどき~
よくわからんな…▼~
(場面転換)~
:[フィヨルム]|
はぁ…だめです。動物たち、~
まったく寄り付いてくれません。~
怖がられているのでしょうか…▼~
:[モゥディ]|
怖がられてイるのではナい。~
タぶんミンナ、とまどってイる。▼~
:[フィヨルム]|
モゥディさん…!▼~
:[モゥディ]|
コちらから追いカけると~
動物タチはニげる。▼~
フィヨルムは~
動物タチを追いカけている。~
ダからミんな、とまどう。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうだったんですね。~
私の気持ちが前に出過ぎているから~
逆に動物も警戒していたのかも…▼~
:[モゥディ]|
…ナニもシない。~
自然にスるのが、イチバン。▼~
森の一部にナる。~
ソうすればミんな、とまどわナい。▼~
:[フィヨルム]|
自然に…なるほど!~
ありがとうございます、モゥディさん。~
もう一度、やってみます!▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムなら、ダいじょうぶ。~
キっと、ミんなと仲良くナれる…▼~
***S [#a29bc4bf]
:[ライ]|
よぉ、モゥディ。~
さっき森でフィヨルム王女を見たけどさ、~
すっかり動物たちと仲良くなってたな。▼~
:[モゥディ]|
ソうか。~
ソれはヨかった。▼~
:[ライ]|
フィヨルム王女、楽しそうだったぜ。~
動物たちも懐いているようだっらし。▼~
動物たちが心を開くってことは~
彼女も信頼できるベオクってことだろうな。▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムは…ヤさしい。~
モゥディ、わかっテた。▼~
(場面転換)~
:[フィヨルム]|
あ、モゥディさん…!~
見てください。みんなが~
こんなに懐いてくれて…!▼~
小鳥もリスも…ふふっ~
ウサギも可愛いです。こんなに~
懐かれたのははじめてです。▼~
:[モゥディ]|
フィヨルム、ヨかった…~
ミんなと仲良くナれて。▼~
:[フィヨルム]|
実は私、さっき森の中で~
居眠り…しちゃってたんです。▼~
それで目が覚めたら~
まわりにみんながいたんです。~
私に寄り添うようにして…▼~
:[モゥディ]|
ソれは、フィヨルムが~
森の一部にナってイたから。~
だから、ミんなが安心シた。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…!~
偶然が、みんなとの距離を~
縮めてくれたのですね。▼~
こちらから追いかけるのではなく~
自然な距離で歩み寄り、仲良くなる…▼~
それは動物たちだけでなく~
人間同士にも言えるかもしれません。▼~
:[モゥディ]|
ソうだな…モゥディとフィヨルムも~
イつのまにか仲良くナってる。▼~
:[フィヨルム]|
はい! モゥディさんや~
ガリアのみなさんとも~
もっと仲良くなれるとうれしいです。▼~
:[モゥディ]|
キっと、ナれる。~
オたがい、歩みヨれば…~
ミんな、仲良くナれる。▼~
*コメント [#le089dd7]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*果たすべき責務 [#h9bf3d6c]
#contents
**果たすべき責務 [#e6cac1b5]
***オープニング [#s79dc6ae]
:[ライ]|
…以上が、~
このアスク王国を取り巻く状況です。▼~
:[レテ]|
召喚されて日が浅いゆえ~
集められる情報には限りがありましたが…▼~
:[カイネギス]|
今後の動向を決める~
判断材料としては十分であろう。~
さすが、良い耳と目をしている。▼~
:[ライ]|
お褒めに預かり光栄です、我が王。▼~
:[カイネギス]|
では、決定を伝える。▼~
我らガリアの民は~
アスク王国と協定を結び、~
彼らに協力、支援する。▼~
:[レテ]|
はっ、我が王の仰せのままに。▼~
:[ライ]|
現在のところアスク王国は善政を敷き、~
特務機関の働きも~
民たちから高い支持を得ています。▼~
:[カイネギス]|
我らを召喚した~
エクラにも~
邪念は感じられなかった。▼~
なにより、我らに先んじて~
この地に呼ばれたグレイル傭兵団も~
彼らに信をおいている。▼~
:[ライ]|
はい。それこそがアスク王国が~
信じるに値する国という~
なによりの証左となるかと。▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[レテ]|
どうした、モゥディ。~
王の決定に不満でもあるのか?▼~
:[モゥディ]|
イや、ソんなことはナい。~
アスクにテを貸すことに~
モゥディも賛成ダ。……▼~
:[ライ]|
…………▼~
***C [#pf411979]
:[シャロン]|
ライさんもレテさんもお疲れさまでした!~
今日の戦いでも大活躍でしたね!▼~
:[ライ]|
なぁに、獣牙族の本気を知るのは~
まだまだこれからさ。▼~
:[レテ]|
その通りだ。~
王が先陣に立たれたとき、敵兵は~
心の底から震え上がることになる。▼~
:[シャロン]|
とても心強いです!~
モゥディさんの~
戦いぶりもすごかったですね!▼~
:[ライ]|
……ああ。▼~
なあレテ、気付いていたか?~
アスク王国に来てから~
モゥディの様子が少し変なんだ。▼~
:[レテ]|
ああ、私もそう思っていた。~
どこがとは具体的に言えないが~
確かに様子がおかしい。▼~
:[シャロン]|
え? そ、そうなんですか?~
とっても強くて優しくて~
立派な英雄さんだと思いますが…▼~
:[ライ]|
いや、その優しさが問題なんだ、~
モゥディの場合は。▼~
あいつは…モゥディは~
敵を倒す瞬間、目をつむってしまう…~
相手の痛みを…感じてしまうから。▼~
あいつはそういう奴なんだ。▼~
:[シャロン]|
そうなんですか…~
本当に優しい人なんですね。▼~
:[ライ]|
今のモゥディの異変は~
その優しさが原因かもしれないな…▼~
:[レテ]|
だが、ここで~
論じたところで意味はない。~
私が直接聞いてこよう。▼~
:[ライ]|
あ、おい、レテ…!~
待てってば!▼~
(場面転換)~
:[レテ]|
…というわけだ、モゥディ。~
なにか心配ごとでもあるのか?▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[レテ]|
数々の戦いをくぐり抜けたお前だ。~
この世界に来たところで、今さら~
尻込みするようなこともないだろう。▼~
:[モゥディ]|
タたかうことは…コわくない。▼~
ダけど…モゥディは、悲しい。~
この国でモ~
戦いがオこっているコトが…▼~
セカイの数ダケ…戦いガあるのカ、~
いつにナってモ、戦いはツきないのカ…▼~
:[レテ]|
…………▼~
:[モゥディ]|
モゥディは、最初にアスクにキたとき~
新しいセカイに来られテ、心が躍っタ。▼~
ダけど…コのセカイでも~
戦いハ終わらなイ…▼~
:[レテ]|
なるほどな。~
この世界に来てからずっと考えていた…~
そういうわけか…▼~
(場面転換)~
:[カイネギス]|
…………▼~
***B [#g79e4000]
:[カイネギス]|
モゥディよ。~
連日の働き、見事だ。▼~
:[モゥディ]|
モったいナイお言葉…▼~
:[カイネギス]|
モゥディよ、お前が危惧する通り~
人が存在する限り、世界から~
戦いは消えぬのかもしれぬ。▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[カイネギス]|
だが、だからといって~
我らが戦いから~
逃げることは許されぬ。▼~
我らには誇り高き牙がある。~
なによりも鋭き爪がある。~
戦うための力があるのだ。▼~
力を持つ者は…嘆くよりも前に~
果たさねばならぬ責務がある。▼~
:[モゥディ]|
…責務…▼~
:[カイネギス]|
いかに正義があろうとも戦う力を持たず~
不条理に命を散らす者たちがいる。~
それが戦争、戦いというものだ。▼~
我らは彼らを救わねばならぬ。~
力なき民が蹂躙されるのを~
許してはならぬのだ。▼~
世界を覆う戦いに絶望する前に~
我らのこの牙と爪で、多くの命を~
明日に遺さねばならぬ。▼~
モゥディよ、お前には~
それが可能なのだ。▼~
:[モゥディ]|
我が王…▼~
:[カイネギス]|
今は我ら一丸となり、戦うべき時だ。~
終わらぬ戦いに絶望するより前に~
我らには成すべきことがあるのだから。▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
戦いはイヤだ。~
デも、仲間が傷つクのは、~
モっとイヤだ…▼~
ダから、~
モゥディは、戦う…▼~
:[カイネギス]|
お前の優しさは弱さではない。~
優しいからこそ見えるものもある。▼~
それは必ず、この先にある~
未来へ進む力となろう…▼~
***A [#b0f4676c]
:[シャロン]|
今日のモゥディさん、大活躍でしたね!~
向かうところ敵なしって感じで!▼~
:[モゥディ]|
アりがトう、シャロン…~
アルフォンス、ケが、ないカ?▼~
:[アルフォンス]|
大丈夫、みんな無事だよ。~
モゥディが頑張ってくれたおかげだ。▼~
ありがとう、力を貸してくれて。~
アスク王国に無関係だったガリアを~
戦いに巻き込むのは心苦しいけれど…▼~
:[モゥディ]|
マきこまれた、ノではナイ。~
モゥディたちが力を貸しタい。~
ダから、頑張っテる。▼~
アルフォンスもシャロンも~
エクラも…~
モゥディの大切ナ仲間ダ。▼~
仲間を守るのハ、力を持つモノの役目。~
ダからモゥディは、命をカけて戦ウ。▼~
:[シャロン]|
モゥディさん…! ありがとう!~
わたしもモゥディさんのことを~
大切な仲間だと思っています!▼~
:[レテ]|
モゥディの様子も元に戻ったようだな。~
目の輝きが明らかに変わった。▼~
:[ライ]|
へぇー。お前もモゥディのこと~
しっかりと見てくれているんだな。▼~
:[レテ]|
わ、私の方が上官だからな!~
心配するのは当たり前だ…!▼~
:[ライ]|
わかったわかった!~
そうムキになるなって。▼~
:[モゥディ]|
ライ、レテ…心配かけタ。~
モゥディ、もウ大丈夫ダ。▼~
:[ライ]|
モゥディの気持ちもわかる。~
戦わずに済むのなら~
それに越したことはないよな。▼~
だけど…~
戦うべきときに戦わなければ~
平和は手に入れられない。▼~
:[アルフォンス]|
はい、僕もそう思います。▼~
:[カイネギス]|
人が存在する限り~
戦いは起こり続けるのかもしれぬ。▼~
しかし、戦いを起こすのが人ならば~
戦いを終わらせられるのもまた~
人にしかできないことなのだ。▼~
力を持つ者は歩みを止めてはならぬ。~
果たすべき責務とともに~
前に進まねばならぬのだから。▼~
:[アルフォンス]|
はい…!▼~
**ガリアの獅子王 カイネギス [#ob4176bd]
***C [#od31ba8b]
:[アルフォンス]|
感謝致します、カイネギス王。~
アスク王国に協力していただき、~
とても心強く思います。▼~
:[カイネギス]|
うむ、我らがこの地に~
呼ばれたのも天命であろう。▼~
ガリアの民を代表し~
平和のために尽力させてもらおう。▼~
:[アルフォンス]|
王の戦い、~
僕も学ばせていただきます。▼~
:[カイネギス]|
だが、わしは今まで…~
戦士よりも王として~
振る舞わねばならぬことが多くてな。▼~
一人の戦士として~
戦場で暴れるのは久しぶりだ。~
昔を思い出す…▼~
アルフォンス王子。~
そなたは王族でありながら~
みずからも戦場に立つのだな。▼~
:[アルフォンス]|
はい…~
本来、王族が行うべきことでは~
ないのかもしれませんが…▼~
:[カイネギス]|
いや、みずからが戦場に立ち、~
兵の士気を高める。~
それもまた、王の振る舞いのひとつであろう。▼~
ベオクの王の在り様はさまざまあろうが…~
アルフォンス王子の振る舞いは、~
我らラグズの気質に合うものではある。▼~
***B [#n641b956]
:[カイネギス]|
わしが年老い、力を失った時…~
ガリアには~
わしの後継となる王が必要になる。▼~
だが、わしの後継となるべき男も、~
残念ながら~
昔のわしのごとく愚か者でな…▼~
:[アルフォンス]|
愚か者…ですか…~
昔のカイネギス王も…?▼~
:[カイネギス]|
ああ、~
わしの後継たる男も、~
若き頃のわしと同じ…▼~
血気にあふれ、~
真っ先に敵陣に飛び込み、~
己が力ですべてを薙ぎ倒さんとする。▼~
:[アルフォンス]|
獣牙族の王は、~
世襲ではなく強者がなるもの…~
そう伺いました。▼~
ガリアの王には、~
それゆえの圧倒的な強さが…▼~
:[カイネギス]|
確かに、強い。~
が…だからこそ、弱い。▼~
己が力のみで戦に勝つほどに、~
次もその次も勝てるものと驕る。~
常勝を露ほども疑わぬようになる…▼~
そして、それゆえに~
いつか致命的な敗北を喫し…~
すべてを失う。▼~
:[アルフォンス]|
強いがゆえの、弱さ…~
そのような王は、~
どうあるべきだと?▼~
:[カイネギス]|
敗北せねば変われぬ。~
まだ王にならぬ~
未熟者のうちにな…▼~
その敗北で、若き日のわしや、~
わしの後継が死んだとて構わぬ。~
それもまた、ガリアのため…▼~
敗北を乗り越えたならば…~
我が後継も、少しは~
ガリアの王に近づいたといえよう。▼~
***A [#y65393de]
:[カイネギス]|
これはわしの考えではあるが…~
戦場に立つ王にとって~
最も肝要なこと…▼~
それは決して死なぬことだ。▼~
たとえどんなに苦しい選択を~
迫られたとしても生き延びること。~
それが王の務めだと、わしは考える。▼~
どんなに惨めに敗れたとしても~
王が生きていれば、次に希望を繋げる。~
国も、民もまた同じこと…▼~
:[アルフォンス]|
…………▼~
:[カイネギス]|
わしにはジフカという影武者がいる。~
影を身代わりに命を得られるならば、~
わしはその決断を下すであろう。▼~
民のためにも死ねぬ。~
そのために~
わしはあらゆる手段を講じるのだ。▼~
:[アルフォンス]|
カイネギス王、ありがとうございます。▼~
戦場の…いや、戦場以外においても~
王としてどうあるべきなのか…~
その覚悟の一端がわかった気がします。▼~
僕にはまだまだ、足りないものが~
たくさんあることがわかりました。▼~
:[カイネギス]|
アルフォンス王子よ…~
そなたは今、王へと続く~
道半ばを歩いているのであろう。▼~
王として自らに求められるものは何か…~
ひとつひとつ拾い上げながら、~
そなたの道を進むが良かろう。▼~
***S [#jd06b395]
:[カイネギス]|
アルフォンス王子よ。~
良い機会だ。そなたに一つ~
伝えておきたいことがある。▼~
:[アルフォンス]|
お聞かせください。▼~
:[カイネギス]|
すべての命は平等であってほしい。~
これは希望ではあるが、真実ではない。▼~
なぜなら、~
兵一人の命と王の命、~
その重さは明らかに違うからだ。▼~
:[アルフォンス]|
…それは…▼~
:[カイネギス]|
命そのものに優劣があるのではない。~
違うのは背負うものの重さだ。▼~
王の命は自分一人のものではない、~
兵や民すべてを背負う命なのだ。~
そのことを決して忘れてはならぬ。▼~
己を律し、課された義務を果たし~
兵や民のために生きねばならぬ。▼~
その覚悟はあるか、~
アルフォンス王子よ。▼~
:[アルフォンス]|
この城に集う王たちに比べれば~
僕はまだまだ未熟です、でも…▼~
その覚悟は決して揺るぎません~
そして、努力する意志も。▼~
:[カイネギス]|
うむ。その誓いを忘れぬ限り~
そなたは目指すべき王への道を~
歩んでいけるであろう。▼~
ここにはガリアの民もおらず~
わしが治めている領土もない。▼~
しかしそれでも~
わしはガリアの王として戦い~
必ず生き残り、勝利する。▼~
わしの肩にはアスク王国のみならず、~
ガリアの民の未来もかかっている。~
この地においても、その事実は変わらぬ。▼~
共に生き残り、そして勝利するのだ。~
王としての役目を果たすためにな…▼~
**ガリアの女戦士 レテ [#xe5756e0]
***C [#sddaf4d9]
:[ライ]|
しかしお前、よくすんなりと~
エクラの~
求めに応じる気になったな。▼~
:[レテ]|
それはどういうことだ?▼~
:[ライ]|
以前なら~
「なぜ能なしのベオクに協力など!」って~
毛を逆立てていたはずなんだがな。▼~
:[レテ]|
そ、それは昔のことだ!~
今は状況も違えば、考え方も違う。▼~
なにより王が決めたことだ。~
そこに疑念を挟む余地はない。▼~
:[ライ]|
へー、ふーん。~
ずいぶんと丸くなったもんだ。▼~
:[レテ]|
な、なんだと!~
私をからかっているのか!▼~
:[シャロン]|
あ、あのっ、昔のレテさんって~
どんな感じだったんですか?▼~
ライさんのお話を聞いていると~
ずいぶん人柄が違うみたいですが~
とっても興味があります!▼~
:[レテ]|
……! む、昔のことは忘れた!▼~
:[シャロン]|
あ! レテさん…!~
あわわ、行っちゃいました…~
わたし、怒らせてしまいました?▼~
:[ライ]|
いやー、怒ったというより~
いろいろと照れくさいんだろうな。~
あいつも若かったってことさ。▼~
素直じゃないところもあるけど~
それもあいつの個性だ。~
まあ、仲良くしてやってくれよ。▼~
:[シャロン]|
はいっ! もちろんです!~
ガリア王国のみなさんとは~
もっともっと仲良くなりたいですから!▼~
***B [#t538bd34]
:[シャロン]|
というわけで…!~
第一回「レテさんと仲良くなろう」~
お茶会、始まりました!▼~
:[レテ]|
…………▼~
:[フィヨルム]|
アスク王国で採れた果物を使った~
紅茶を用意してみました。~
お口に合うといいのですが。▼~
:[レテ]|
…………▼~
:[フィヨルム]|
はっ!? もしかして~
お茶会でなくて、一緒に狩りに~
出かけたほうがよかったでしょうか…?▼~
:[レテ]|
い、いや、心遣いは感謝する。~
こういうのに慣れていなくてな…▼~
:[シャロン]|
お菓子もたくさん用意しましたよ。~
このマフィンはわたしが焼きました!~
遠慮なく食べてくださいね!▼~
あと、わたしのことは気軽に~
シャロンと呼んでください!▼~
:[フィヨルム]|
私もフィヨルムで結構です。~
王女である前に今はともに~
戦う仲間なのですから。▼~
:[レテ]|
あなたがたは…不思議だな。~
王族なのに気取ってないというか~
親しみを感じてしまう。▼~
:[シャロン]|
はい、よく言われます!▼~
:[レテ]|
あなたがたと違う我々の姿…~
耳や尻尾を見ても~
警戒しないのか?▼~
:[シャロン]|
え?~
すごく素敵だと思いますよ!▼~
:[フィヨルム]|
私もそう思います。~
そのっ、揺れている尻尾を見ると~
自然に頬が緩んでしまうというか…▼~
:[シャロン]|
レテさんのお耳も~
とっても可愛らしいですよね!▼~
:[レテ]|
…せっかくだ。~
お茶をいただこう。それと…▼~
アスク王国のことを~
もっと私に教えてくれないか。▼~
:[シャロン]|
はいっ! 喜んで…!▼~
***A [#x35d292d]
:[レテ]|
シャロン、少し話しても~
いいだろうか?▼~
:[シャロン]|
レテさん…!~
はい、よろこんで!▼~
:[レテ]|
あなたがたは~
自分たちと異なる者を~
嫌わず、恐れず、友になろうとする。▼~
種族や立場、身分、性別も関係なく~
相手そのものを評価しているのだな。▼~
私は昔、ラグズではなく~
ベオクだというだけで…~
相手に敵意を抱いていた。▼~
初めて出会った相手…~
どんな人柄なのかもわからない相手に~
対しても…▼~
:[シャロン]|
…………▼~
:[レテ]|
ラグズとベオクの間には~
長きに渡る~
悲しい歴史が横たわっている。▼~
互いを認め合うことができず…~
支配する者と支配される者に分かれ~
血で血を洗う争いを繰り返したのだ。▼~
王は憎しみの連鎖を断ち切り~
共存の道を探っていたが…~
私には憎しみが残っていた。▼~
:[シャロン]|
…それがライさんの言っていた、~
昔のレテさん、なんですね。▼~
:[レテ]|
そうだ。だが…今は違う。▼~
我々は皆、一人一人違う。~
憎むべきベオクもいれば、~
信ずべきベオクもいる。▼~
それを受け入れず、~
種族を理由にすべてを拒絶するのは~
愚か者のやることだ。▼~
私はそのことを学んだ。~
そして、ベオクとラグズがともに~
歩いていける未来も…▼~
***S [#faaa21c6]
:[フィヨルム]|
レテさん、ありがとうございます。~
救援に来ていただいて~
本当に助かりました。▼~
:[レテ]|
礼には及ばない。~
戦場を駆ける速さは~
我々に利がある。▼~
互いの個性を活かしながら戦えば~
我々は数倍の力を出せる…~
そうだろう、シャロン?▼~
:[シャロン]|
はい!~
それぞれの持ち味を活かすことで~
わたしたちはもっと強くなれます!▼~
:[レテ]|
…今なら、わかる気がする。▼~
私たちの祖先に~
真に必要だったのは…~
互いを信頼する心だったのだろう。▼~
種族や身分、立場、性別…~
すべてを越えて信頼し合える心…▼~
:[フィヨルム]|
…そうですね。~
目には見えず、形もありませんが、~
それは何よりも尊いものだと思います。▼~
私もアスク王国のみなさんに~
一生かかっても返せぬ~
恩義を受けました。▼~
だから私もお返ししようと思うのです。~
王女としての立場ではなく~
一人の人間として。▼~
:[シャロン]|
レテさん、フィヨルムさん…▼~
:[レテ]|
シャロン、私の爪と牙を~
この国のために使ってほしい。▼~
それが私の…~
あなたがたに対する信頼の証だ。▼~
:[シャロン]|
ありがとうございます…!~
とっても心強いです!▼~
:[レテ]|
戦いが終わったら~
またお茶の席を設けてほしい。~
楽しみにしている。▼~
:[シャロン]|
はいっ! 約束です!▼~
**良き友 ライ [#m7d8b862]
***C [#t510af51]
:[ライ]|
…軍隊ってのは普通、~
鉄と血と…もっと嫌な匂いが~
するもんなんだけどな。▼~
どうしてだろうな。~
この城に集まっている連中からは~
そんな匂いがしない。▼~
はじめて~
グレイル傭兵団に~
会ったときのような…▼~
ふっ、アイクに初めて会ったのが~
ずいぶん昔のようにも…~
つい昨日のことのようにも思えるな…▼~
:[アンナ]|
ん? ライじゃない。~
こんなところにいるってことは~
付近を調査中ってことかしら?▼~
:[ライ]|
アンナ隊長…~
まあ、そんなところさ。▼~
もらった地図だけじゃ~
わからないところもあるからな。~
実際に自分の目で見ておきたいのさ。▼~
:[アンナ]|
へー、用心深いのね。▼~
:[ライ]|
まあね。しかい、ここはいい国だな。~
城の中にも気持ちのいい~
空気が流れている。▼~
:[アンナ]|
ええ、私もいい国だと思うわ。~
ガリア王国のみんなも~
気に入ってくれるといいけど。▼~
:[ライ]|
ああ、そうだな…~
ぜひとも力添えさせてくれ。▼~
***B [#a3b56988]
:[アンナ]|
あら、ライじゃない!~
今日もまた調査かしら?▼~
:[ライ]|
んー、今日は城の英雄たちと~
交流してたって感じかな。▼~
みんな、俺の耳や尻尾を見ても~
あんまり驚かないのな。▼~
:[アンナ]|
そうね…~
ここには違う姿に変身できる~
英雄もたくさんいるし。▼~
竜に変身する種族や、~
妖狐や人狼もね。▼~
:[ライ]|
そういや一人、変わった子を見かけたな。~
俺の尻尾を見て「いい毛玉がとれそう」とか~
言ってたっけ…▼~
なんにせよ、ここは面白いな。~
いろんな国の、いろんな英雄たちと~
言葉を交わすことができる。▼~
不思議なのは、英雄の中には~
複雑な過去を持つ連中もいるのに…▼~
この国じゃ、なんだかんだ言って~
みんな前向きなのが~
なんとも不思議だな。▼~
:[アンナ]|
それはきっと~
アルフォンスやシャロンたちの~
影響なんじゃないかしら。▼~
彼らの明るさとひたむきさに~
みんな引っ張られているっていうか。~
つい力を貸してあげたくなっちゃうのよー。▼~
:[ライ]|
なるほどな。~
この城の空気を作り出しているのは~
アルフォンス王子たちってわけか。▼~
ありがとう、アンナ隊長。~
おもしろい話が聞けたよ。▼~
:[アンナ]|
どういたしまして…!~
なにかわからないことがあったら~
なんでも聞いてね!▼~
:[ライ]|
ああ、そうさせてもらうよ。▼~
***A [#fc2614a1]
:[シャロン]|
ライさん、先ほどの戦いは~
お疲れさまでした!~
これお水です、どうぞ!▼~
:[ライ]|
これはありがたい。~
シャロン王女直々とは…▼~
:[シャロン]|
そんな、これぐらいのことなら~
いつでも遠慮なく!▼~
:[アルフォンス]|
ガリアの民の勇敢な戦いぶりには~
僕たちも勇気づけられるよ。▼~
僕たちにできることがあれば~
なんでも言ってほしい。~
できる限り僕らも応えたいから。▼~
:[ライ]|
アンナ隊長の言っていた~
心地よい空気の源…~
たしかに的を射ているようだ。▼~
:[アルフォンス]|
?▼~
:[ライ]|
ああ、アンナ隊長から聞いたのです。~
アルフォンス王子、シャロン王女。▼~
皆が前向きな気持ちで戦っている理由は、~
あなたがたの明るさとひたむきさ。~
その気概に引っ張られていると。▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうなのかな?~
本当にみんなの役に立っているのなら~
喜ばしいことだけど。▼~
:[シャロン]|
英雄のみなさんには~
いつもお世話になってますし~
いくら感謝しても足りません!▼~
これからも、ライさんたちとは~
仲良くしていきたいです!~
もっと気軽にお話してくださいね!▼~
:[ライ]|
そりゃ助かる。~
実のところ、堅苦しい話し方は~
あまり得意じゃないんでね。▼~
:[アルフォンス]|
僕たちは同じ目的に向かって~
戦う仲間だからね。▼~
:[ライ]|
了解だ。~
これからもよろしく頼むよ、~
お二人さん。▼~
:[シャロン]|
はい、こちらこそ!~
遠慮なく頼らせていただきますね!▼~
***S [#n5774fdc]
:[カイネギス]|
…………▼~
:[ライ]|
…アスク王国は、優しい国です。~
王族であるアルフォンス王子も、~
シャロン王女も…▼~
彼らの優しさは、~
身分の上下や種族の違いに関係なく、~
すべての者たちに向けられています。▼~
:[カイネギス]|
…………▼~
:[ライ]|
とても素晴らしいことです。~
ですが…▼~
…優しい国は滅ぼされる。~
強い国の力によって。~
悪い国の策によって。▼~
:[カイネギス]|
…そうだな。~
我らを求めたアスク王国が、~
そのような国であったこと…▼~
それが、~
なによりの僥倖であった。▼~
傲慢なる大国でもなく、~
非道なる強国でもなく。~
この善良なる国にこそ…▼~
:[ライ]|
はい。ガリアが~
力を貸す価値があります。▼~
:[カイネギス]|
ライよ…この地の大戦は、~
幾多の世界の英雄が入り乱れる~
壮絶なるものとなろう。▼~
この先に待ち受けるのは~
かつて大陸で経験した以上の~
過酷な戦いかもしれぬ。▼~
それでも覚悟を持って~
我らは彼らとともに歩む…~
良いな。▼~
:[ライ]|
我が王の仰せのままに。▼~
ともに手を携えて進むその先に~
未来が拓けていることを信じて…▼~
**優しき背 モゥディ [#ee8c6cd7]
***C [#k3553972]
:[モゥディ]|
?~
ソこにイるのは…フィヨルム?▼~
:[フィヨルム]|
あ、す、すみません!~
驚かせるつもりはなかったのですが…▼~
遠くから、動物に囲まれている~
モゥディさんが見えて、その…▼~
:[モゥディ]|
驚イてはイない。~
近くにイるのは~
ニおいでワかってイた。▼~
:[フィヨルム]|
えっ!?~
も、もしかして匂い…ますか?~
毎日水浴びをして服も洗っていたのですが…▼~
:[モゥディ]|
モゥディは鼻ガいいカら~
遠くカラでも~
いろんなニおいがワかる。▼~
デモ、フィヨルムのニおい、~
イやなニおいではナい。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうでしたか。~
それなら、よかったです…▼~
それにしても~
モゥディさんのまわりには~
いつも動物がいるんですね。▼~
小鳥たちやリス、シカ…~
とても可愛らしいです。▼~
:[モゥディ]|
ミんな、モゥディのトモダチ。~
アスクのコト、オしえてくレる。▼~
:[フィヨルム]|
本当に仲がいいんですね。~
そんなに動物に好かれていて…~
羨ましいです。▼~
私の故郷は雪に囲まれていて~
動物と戯れる機会は~
あまりなかったのです。▼~
だから…~
こういう光景には憧れます。▼~
:[モゥディ]|
ふム…キっとフィヨルムも~
ミんなとナかよくナれる。~
タめしてミるとイイ…▼~
:[フィヨルム]|
は、はいっ!~
ぜひとも…!▼~
***B [#w71f66ec]
:[フィヨルム]|
あの、モゥディさん…~
お伺いしても良いでしょうか?▼~
:[モゥディ]|
モゥディが知ってルことナら~
ナんでも答えル。▼~
:[フィヨルム]|
その…動物と仲良くなるには~
具体的にどうすればいいのでしょうか?▼~
:[モゥディ]|
グタイテキ…?~
言葉ハ、トきどきむずかシい。▼~
:[フィヨルム]|
あ、そのっ…モゥディさんみたいに~
動物と仲良くなるコツみたいなものが~
あるのでしょうか?▼~
:[モゥディ]|
ムぅ…コツ…▼~
モゥディ、トくにコツなどナい。~
気がツくと、イつも仲良くナってイる。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうなんですか…▼~
さっきも森に行ってみたのですが~
動物たちも怖がっているのか~
なかなか寄り付いてくれなくて…▼~
:[モゥディ]|
スぐに仲良くナれなくテも~
イつかはナれる…ハず。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…~
アドバイス、ありがとうございます。~
もう一度、森に行ってみますね!▼~
:[モゥディ]|
…………▼~
:[ライ]|
よお、モゥディ…~
さっきのはフィヨルム王女か?~
何を話してたんだ?▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムは~
トモダチをフやしたいラしい。▼~
:[ライ]|
はぁ? 友だちって…~
彼女、森の中に入っていったぞ?▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムがホしいのは~
森のトモダチ。▼~
:[ライ]|
ああ、そりゃ動物たちと~
仲良くなりたい…ってことか。▼~
でも、ラグズならともかく~
ベオクにはなかなか~
難しいんじゃないか?▼~
:[モゥディ]|
ムぅ…▼~
***A [#d239afa4]
:[レテ]|
モゥディ、フィヨルム王女は~
森で何をしているのだ?▼~
:[モゥディ]|
……?▼~
:[レテ]|
エサをまいたり、猫の耳のような~
アクセサリーをつけてウロウロしたり…~
何かの儀式でもやっているのか?▼~
:[モゥディ]|
ムぅ…タぶん、フィヨルムは~
トモダチをツくりたいダけ…▼~
:[レテ]|
ベオクの考えはときどき~
よくわからんな…▼~
(場面転換)~
:[フィヨルム]|
はぁ…だめです。動物たち、~
まったく寄り付いてくれません。~
怖がられているのでしょうか…▼~
:[モゥディ]|
怖がられてイるのではナい。~
タぶんミンナ、とまどってイる。▼~
:[フィヨルム]|
モゥディさん…!▼~
:[モゥディ]|
コちらから追いカけると~
動物タチはニげる。▼~
フィヨルムは~
動物タチを追いカけている。~
ダからミんな、とまどう。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうだったんですね。~
私の気持ちが前に出過ぎているから~
逆に動物も警戒していたのかも…▼~
:[モゥディ]|
…ナニもシない。~
自然にスるのが、イチバン。▼~
森の一部にナる。~
ソうすればミんな、とまどわナい。▼~
:[フィヨルム]|
自然に…なるほど!~
ありがとうございます、モゥディさん。~
もう一度、やってみます!▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムなら、ダいじょうぶ。~
キっと、ミんなと仲良くナれる…▼~
***S [#a29bc4bf]
:[ライ]|
よぉ、モゥディ。~
さっき森でフィヨルム王女を見たけどさ、~
すっかり動物たちと仲良くなってたな。▼~
:[モゥディ]|
ソうか。~
ソれはヨかった。▼~
:[ライ]|
フィヨルム王女、楽しそうだったぜ。~
動物たちも懐いているようだっらし。▼~
動物たちが心を開くってことは~
彼女も信頼できるベオクってことだろうな。▼~
:[モゥディ]|
フィヨルムは…ヤさしい。~
モゥディ、わかっテた。▼~
(場面転換)~
:[フィヨルム]|
あ、モゥディさん…!~
見てください。みんなが~
こんなに懐いてくれて…!▼~
小鳥もリスも…ふふっ~
ウサギも可愛いです。こんなに~
懐かれたのははじめてです。▼~
:[モゥディ]|
フィヨルム、ヨかった…~
ミんなと仲良くナれて。▼~
:[フィヨルム]|
実は私、さっき森の中で~
居眠り…しちゃってたんです。▼~
それで目が覚めたら~
まわりにみんながいたんです。~
私に寄り添うようにして…▼~
:[モゥディ]|
ソれは、フィヨルムが~
森の一部にナってイたから。~
だから、ミんなが安心シた。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど…!~
偶然が、みんなとの距離を~
縮めてくれたのですね。▼~
こちらから追いかけるのではなく~
自然な距離で歩み寄り、仲良くなる…▼~
それは動物たちだけでなく~
人間同士にも言えるかもしれません。▼~
:[モゥディ]|
ソうだな…モゥディとフィヨルムも~
イつのまにか仲良くナってる。▼~
:[フィヨルム]|
はい! モゥディさんや~
ガリアのみなさんとも~
もっと仲良くなれるとうれしいです。▼~
:[モゥディ]|
キっと、ナれる。~
オたがい、歩みヨれば…~
ミんな、仲良くナれる。▼~
*コメント [#le089dd7]
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