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章別会話/未来照らす光明
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*未来照らす光明 [#ne57yk04]
#contents
**未来照らす光明 [#mep6ij04]
***オープニング [#bw859uqc]
:[オージェ]|
ボールスさん~
こちらにいらしたのですか。▼~
:[ボールス]|
おお、オージェも来たのか。~
城から見る~
アスクの城下町は圧巻だな。▼~
:[オージェ]|
ここからの眺め、おれも好きです。~
城下町もですが、このアスク城も~
ずいぶんと大きいですよね。▼~
:[ボールス]|
荘厳な謁見の間をはじめ~
訓練場や大食堂、広い厩舎…~
圧倒されるとはこのことだ。▼~
数多の英雄が集う地とは聞いたが~
このアスク王国は~
異界が交わる場所にふさわしいな。▼~
:[オージェ]|
偉大な英雄たちに負けぬよう~
おれも研鑽を積んで~
強くなるつもりです。▼~
:[ボールス]|
ふふっ、その意気だ。~
私も負けてはいられんな。▼~
:[オージェ]|
まずは城内を散策して~
要所を把握しておこうと思います。▼~
:[ボールス]|
うむ。我らオスティア重騎士団の~
真髄は鉄壁の守りにあり。▼~
重要な場所を覚えておくのは~
初歩の初歩だ。私も付き合おう。▼~
:(暗転)|
:[オージェ]|
それにしても広いお城ですね。▼~
:[ボールス]|
ただ広いだけではない。~
攻めにくく守りやすい造り。~
実に見事だ。▼~
む…?~
あそこにいらっしゃるのは~
リリーナ様とエルフィンどの。▼~
:[リリーナ]|
あら、ボールスとオージェじゃない。~
二人でお城の探索かしら?▼~
:[ボールス]|
ええ、そんなところです。~
いざというときに迷子にでもなったら~
リリーナ様をお守りできませんからな。▼~
:[リリーナ]|
ありがとう、ボールス。~
わたしもあまり心配されないように~
もっと魔道の腕を磨かなくっちゃ!▼~
:[ボールス]|
はは、頼もしい限りですな。▼~
:[エルフィン]|
私はリリーナ様が新たに手にされた~
魔道書を拝見しておりました。▼~
この魔道書が特筆すべきものであることは~
吟遊詩人の私にさえ理解できます。▼~
魔道に秀でたリリーナ様なら~
この書の真髄を引き出せることでしょう。▼~
:[オージェ]|
私もそう思います。~
努力家のリリーナ様なら、必ず。▼~
:[リリーナ]|
どうかしら。努力はしているけど~
実を結ぶかどうかはまた別の話よ。▼~
実際に戦場に出る前に~
どこかで力を試せればいいんだけど…。▼~
:[ボールス]|
それでは訓練場はいかがでしょう。~
設備も整っておりましたので…。▼~
:[リリーナ]|
そうだわ! わたしたちで~
模擬戦をするのはどうかしら?▼~
:[ボールス]|
……!?~
も、模擬戦?~
リリーナ様と…ですか?▼~
:[リリーナ]|
ええ、そうよ。▼~
:[オージェ]|
そっ、そんな! 無理ですよ!~
お守りする立場にある我々が~
リリーナ様と戦うだなんて!?▼~
:[リリーナ]|
大丈夫よ、模擬戦なんだから。▼~
:[ボールス]|
…と言われましても~
万が一、リリーナ様に~
おケガをさせるようなことがあれば…。▼~
:[リリーナ]|
だからといって手加減されたら~
模擬戦の意味はないわ。~
本気で戦ってほしいの。▼~
:[ボールス]|
うーむ。エルフィンどのは~
どのようにお考えか?▼~
:[エルフィン]|
私はリリーナ様に賛成です。▼~
ヴァイス・ブレイヴには優秀な~
癒し手もたくさんいると聞きます。~
万が一のときは助力を願いましょう。▼~
:[リリーナ]|
ふふっ、リキア同盟軍が誇る~
軍師様のお墨付きも出たことだし~
さっそく準備に取り掛かりましょう!▼~
***C [#jeb5iyxt]
:[エルフィン]|
模擬戦にあたり~
こちらの修練の塔を使えるよう~
手配しておきました。▼~
勝利条件は~
互いの陣営に立てた旗を折るか~
相手を降参させるかのいずれかです。▼~
陣営の組分けはリリーナ様と私。~
そして、ボールスさんとオージェさんの~
二組に分かれておこなうこととします。▼~
:[オージェ]|
ちょ、ちょっと待ってくださいよ!~
オスティア重騎士団のおれたちが揃って~
リリーナ様と戦うのですか?▼~
:[エルフィン]|
ええ、そういうことになりますね。~
同じ重騎士団に所属するあなた方には~
これまでに培ってきた連携もあるでしょう?▼~
:[オージェ]|
それはまあ、そうですけど…。▼~
:[ボールス]|
こうなっては仕方あるまい。~
我々の練度を試す機会でもある。~
覚悟を決めようではないか。▼~
:[リリーナ]|
じゃあ、さっそくお互いの陣地に戻って~
作戦を立てましょう。▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
オージェはまだ新人だけど、~
ボールスはオスティア重騎士団として~
数々の功績を上げてきた強者。▼~
この戦い、そう簡単には勝てないわ。~
下手な小細工をせずに~
持てる力のすべてを使わないと…。▼~
:[エルフィン]|
リリーナ様は搦め手よりも~
真っ向勝負を望まれているご様子。▼~
模擬戦をご提案なされたことと~
なにか関係がおありでしょうか?▼~
:[リリーナ]|
そうね…簡単に言えば~
今の自分にどれだけの力があるのか~
それを知りたいという気持ちかしら。▼~
アスク王国には~
エレブ大陸から召喚された~
英雄がたくさんいるわよね?▼~
:[エルフィン]|
はい。存じております。▼~
私たちが生きていた時代のみならず~
遥かな過去から召喚された~
大英雄も名を連ねていると…。▼~
:[リリーナ]|
わたし…この国で~
亡くなられたお父様や、若き日の~
エリウッドおじさまとお会いしたの。▼~
それで思ったの。~
成長したわたしの姿を~
お二人にお見せしたいって。▼~
:[エルフィン]|
そうでしたか。ひとり立ちされた~
リリーナ様をご覧になれば~
さぞお喜びになられることでしょう。▼~
:[リリーナ]|
だから、自分がどれだけ~
成長したか知りたくて~
模擬戦を提案したんだけど…▼~
ボールスとオージェは~
あまり乗り気じゃなかったみたい。▼~
:[エルフィン]|
ならばまず、ボールスさんとオージェさんに~
成長なされたリリーナ様のお力を~
お見せすることにいたしましょう。▼~
彼らなら、きっと心得ているはずです。~
リリーナ様のため、自分たちが~
どう振る舞うべきかということを。▼~
***B [#zryuy4qw]
:[オージェ]|
まさかリリーナ様と~
戦うことになるなんて…。~
おケガをさせないか心配です。▼~
:[ボールス]|
どうだろうな。向こうには~
軍師のエルフィンどのがいる。▼~
ケガの心配が必要なのは~
我らかもしれんぞ?▼~
:[オージェ]|
リリーナ様の魔道の~
実力も十分存じています。~
一筋縄ではいかないでしょう。▼~
ですが、もしおれの剣で~
リリーナ様に傷を負わせでもしたら…~
そう考えると不安で仕方なくって。▼~
:[ボールス]|
オージェ、きみは負けたときも~
リリーナ様の身を案じていたゆえ~
本気を出せなかったと言うつもりか?▼~
:[オージェ]|
そ、それは…。▼~
:[ボールス]|
我々が手を抜いたところで~
なにが得られるというのだ。▼~
互いに全力を尽くすからこそ~
リリーナ様のさらなる~
成長に繋がるはずだろう。▼~
:[オージェ]|
そう…ですよね。リリーナ様が~
おれたちになにを望まれているのか~
ちゃんと考えていませんでした…。▼~
:[ボールス]|
これも家臣の務めだ。~
気合を入れろ、オージェ!▼~
:[オージェ]|
はいっ!!~
リリーナ様のために~
全力で剣を振るいます!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
来た! 模擬戦開始の合図だ。~
我らオスティア重騎士団を相手に~
正面切っての攻めはあるまい。▼~
まずは守りを固めて様子を窺う。~
いつも通りにフォローを頼むぞ!▼~
:[オージェ]|
ま、任せてください!▼~
:[ボールス]|
リリーナ様の魔道に加えて~
エルフィンどのの策か…~
さあ、どう出てくる?▼~
:[オージェ]|
ボールスさん!?~
あの青い鳥はエルフィンさんの…。▼~
:[エルフィン]|
今です、リリーナ様。▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
真っ向勝負で行くわよ!~
やあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
なっ!?~
まさか正面から~
攻めて来られたというのか?▼~
***A [#mr67iu2s]
:[リリーナ]|
えいっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
業火よ、燃え盛れ!~
それっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
くっ! 守りを得意とする我々が~
こうも押し込まれるとは…。▼~
だが! ここをしのげば~
一気に敵陣まで攻め込める!~
踏ん張りどころだぞ、オージェ!▼~
:[オージェ]|
はい! リリーナ様の本気が伝わりました。~
ならばこちらも、遠慮はしません!~
はぁぁっ!▼~
:[エルフィン]|
剣に迷いがなくなった…~
リリーナ様、ご注意を!▼~
:[リリーナ]|
ええ! ここで引いたら~
お父様やエリウッドおじさまに~
成長したわたしを見せられない!▼~
今まで学んできたすべてを~
ぶつけるつもりでいきます!▼~
:[ボールス]|
むうっ!? この気迫!~
あのリリーナ様がこれほどまでに!▼~
:[オージェ]|
ダ、ダメだ! 後手に回ってばかりで~
リリーナ様の魔道に対処できない!!▼~
:[エルフィン]|
連携にわずかなほころびが…~
好機です、リリーナ様!▼~
:[リリーナ]|
任せて! そこっ!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
ぬ…!? し、しまった…!▼~
:[リリーナ]|
折った! 旗を折ったわ!~
わたしたちの勝ちよ!!▼~
:[エルフィン]|
お見事です、リリーナ様。▼~
:[リリーナ]|
ありがとう、エルフィン。~
あなたが補佐してくれたおかげね。▼~
:[ボールス]|
いやはや…これは完敗ですな。▼~
:[リリーナ]|
ボールスとオージェもありがとう。~
戦ってくれてうれしかったわ!▼~
:[オージェ]|
リリーナ様の身を案じておきながら~
この体たらく…不甲斐ない限りです。▼~
:[エルフィン]|
そんなことはありませんよ。▼~
守りに秀でるあなた方が~
正面からの攻めはない、と~
考えるのは当然なこと。▼~
我々はその考えを逆手に取って~
正面攻撃をかけたのです。▼~
奇襲とも言える攻撃でも~
二人はしのぎ切ろうとした。~
さすがの一言です。▼~
:[リリーナ]|
ええ、その通りだわ。~
こちらの奇襲が成功したのに~
攻めあぐねてしまったもの。▼~
さすがはオスティアが誇る重騎士団ね。~
見事な連携だったわ。▼~
:[ボールス]|
ありがたいお言葉…~
このボールス、今後も精進して参ります。▼~
:[オージェ]|
わ、私も同様でございます!~
この剣、オスティア重騎士団の…~
リリーナ様の名に恥じぬよう…。▼~
:[リリーナ]|
ふふっ!~
そんなに畏まらないでって~
いつも言ってるでしょ?▼~
:[ボールス]|
はっはっは、オージェ!~
いつも以上にガチガチではないか!▼~
:[エルフィン]|
堅牢な守りで知られるオスティア重騎士団。~
リリーナ様のご成長とともに~
その結束がより固まりましたね。▼~
私もこの世界で学んだことを活かし~
成長していきたいものです。▼~
:[リリーナ]|
ともに強くなりましょう。~
アスク王国やリキア同盟の未来を照らす~
光明になれるように!▼~
**オスティアの新人 オージェ [#noo07u13]
***C [#cn5yu432]
:[オージェ]|
はあ…、アスク王国での戦い、~
想像していたよりも厳しいな。▼~
名だたる英雄が揃っていても~
戦いが終わらない理由が~
わかった気がする。▼~
今は少しでも経験を積んで~
早くヴァイス・ブレイヴの~
力にならなくては…。▼~
:[???]|
きゃあっ!▼~
:[オージェ]|
あれは…!? 危ないっ!!▼~
:(白く光る)|
:[オージェ]|
大丈夫だったかい?~
敵は追い払ったから安心して!▼~
:[ユルグ]|
う、うん…ありがとう。~
はー、びっくりしたー!▼~
:[オージェ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
きみのような歳の子もいるんだね。~
ずっと一人でいたのかい?▼~
:[ユルグ]|
ううん、違うよ。~
さっきまで姉様と一緒だったんだけど…~
あっ、フィヨルム姉様!▼~
:[フィヨルム]|
やっと見つけた、ユルグ!~
離れないでと言ったでしょう?▼~
:[ユルグ]|
仕方ないよー。~
敵があちこちにいるんだもん。▼~
それにね、この人が~
助けてくれたから大丈夫だよ!▼~
:[フィヨルム]|
そうだったのですね!~
妹を守ってくださり~
ありがとうございました。▼~
:[オージェ]|
たいしたことはしていませんよ。~
おれは、たまたま近くの~
敵を追い払っただけですから。▼~
:[フィヨルム]|
ユルグ、あなたの役目は後方支援。~
深追いしてはダメだと言いましたよね?▼~
:[ユルグ]|
わたしは大丈夫だって!~
フィヨルム姉様こそ~
無理しちゃダメだよ。▼~
あ! 肩のところ、少しケガしてるよ。~
はい、これ。すごく利く傷薬。~
ミドリコちゃんからもらったんだ!▼~
:[フィヨルム]|
ありがとう、ユルグ。~
使わせてもらいますね。▼~
:[オージェ]|
お互いを思いやる、よい姉妹ですね。▼~
:[フィヨルム]|
すみません、お恥ずかしいところを…。▼~
それじゃあユルグ。~
お互いに無茶しないこと。~
それでいいですね?▼~
:[ユルグ]|
はいっ、姉様!▼~
***B [#amr5uh6z]
:[フィヨルム]|
オージェさん!~
先日は妹を助けてくださり~
本当にありがとうございました。▼~
:[オージェ]|
こ、これはフィヨルム王女!▼~
おれ…わ、私のほうこそ~
ニフル王国の王女とは知らず~
とんだご無礼をいたしました!▼~
:[フィヨルム]|
そんなに畏まらないでください。~
同じヴァイス・ブレイヴの~
仲間ではありませんか。▼~
:[オージェ]|
そう言っていただけますと…~
ご配慮に感謝いたします。▼~
:[フィヨルム]|
感謝するのは私たちのほうです。~
あなたはユルグの命の恩人です。▼~
妹の身になにかあったらと思うと…~
考えるだけでも恐ろしいことです。▼~
:[オージェ]|
そう…ですね。そのお気持ちは~
私にも痛いほどわかります。▼~
:[フィヨルム]|
もしかして、オージェさんにも~
ごきょうだいがいらっしゃるのですか?▼~
:[オージェ]|
ええ。故郷の村で~
弟たちが暮らしています。▼~
:[フィヨルム]|
故郷の村…~
たしかオージェさんはエレブ大陸の~
オスティア領からいらしたのですよね?▼~
:[オージェ]|
はい。故郷は片田舎にある~
小さな…貧しい村です。▼~
私がまだ小さい頃には~
弟のほかに妹もいたのですが…~
……。▼~
:[フィヨルム]|
すみません…。~
妹さんのことで~
お辛いことがあったのですね…。▼~
:[オージェ]|
いえ、辛い思いをしたのは~
私ではありません。▼~
きっと妹のほうが…~
私の何倍も辛かったと思います。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
***A [#nom7oikj]
:[フィヨルム]|
あの…もしよろしければ~
なにがあったのか…~
伺ってもよろしいでしょうか?▼~
:[オージェ]|
……。▼~
この場にいらっしゃるのが~
フィヨルム王女だけでよかった。▼~
これからお話しすることは~
ユルグ王女にお聞かせするのは~
酷だと思いますので…。▼~
:[フィヨルム]|
……。▼~
:[オージェ]|
先ほどもお話ししたとおり~
私の故郷はとても貧しい村でした。▼~
飢えと隣り合わせで~
日々食べるだけでも大変で…。▼~
それでもまだ~
男に生まれれば働き手として~
村に残しておくことができました。▼~
ですが、女の子となると~
そういうわけにもいかず…。▼~
:[フィヨルム]|
……。▼~
:[オージェ]|
それは我が家でも~
例外ではありませんでした。▼~
妹と別れた日のことは~
今でもよく覚えています。▼~
ある日、両親は妹を~
村から離れた遠い町に連れていき~
そこに置き去りにしたのです…。▼~
:[フィヨルム]|
……!?▼~
:[オージェ]|
両親のせめてもの心遣いか~
妹はいい服を着ていました。▼~
これまで着たこともない…~
華やかで、愛らしい服を。▼~
これから自分の身に~
なにが起こるかもわからず~
うれしそうにしていた妹の顔は…。▼~
今でも私の記憶に~
しっかりと焼きついています。~
それが妹を見た最後になりました。▼~
:[フィヨルム]|
そんな…ことが…。▼~
:[オージェ]|
あの日以来、妹とは離ればなれ。~
どこでなにをしているのかも~
今はわかりません。▼~
妹がいなくなってから~
両親がすすり泣く声を~
何度も聞きました。▼~
きっと両親の心にも~
とてつもなく大きな悲しみが~
残ったのでしょう。▼~
:[フィヨルム]|
苦渋の決断という言葉では~
済ますことができない~
深い悲しみを…感じます。▼~
:[オージェ]|
私がこうして命を繋げたのは~
妹を犠牲にした…結果です。▼~
あの日、最後に見た~
妹の笑顔を思い出すたびに…~
今も私はやりきれない気持ちになるのです。▼~
***S [#zty554io]
:[フィヨルム]|
こんにちは、オージェさん。▼~
:[ユルグ]|
こんにちはーっ!▼~
:[オージェ]|
フィヨルム王女にユルグ王女…~
お揃いでいったい?▼~
:[ユルグ]|
あのね、あのね。~
元気出してね、オージェさん。▼~
:[オージェ]|
えっ? あ、あの…~
もしかしてフィヨルム王女…。▼~
:[フィヨルム]|
はい。先日お伺いしたお話…~
ユルグに話しました。▼~
:[オージェ]|
そ、そうでしたか…。▼~
:[フィヨルム]|
私たちはニフルの王族として~
何不自由のない生活を送ってきました。▼~
ですが、ニフル王国にも~
私たちの目の届かぬところで~
辛い思いをした民がいたと思うのです。▼~
:[オージェ]|
……。▼~
:[フィヨルム]|
オージェさんの話は~
耳を塞ぎたくなるようなものでした。▼~
ですが、民の生活を預かる者として~
耳を塞いではいけない…~
そう思いました。▼~
:[オージェ]|
フィヨルム王女…。▼~
:[ユルグ]|
私もおおきくなったら~
兄様や姉様のお手伝いをするから!▼~
そのときにかなしい思いをする人が~
いなくなるように~
いっしょうけんめいがんばるから!▼~
:[オージェ]|
ユルグ王女まで…。▼~
私は家族を飢えさせたくない一心で~
傭兵になり、剣を握りました。▼~
ですが、戦わずとも~
平和な世の中で皆が飢えずに暮らせるなら~
それ以上、望むことはありません。▼~
:[フィヨルム]|
はい。私が目指すのも~
アスク王国が目指しているのも~
そんな世の中だと思います。▼~
:[ユルグ]|
オージェさんにやくそくするよ!~
ニフル王国をりっぱな国にするからね!▼~
:[オージェ]|
お二人ならきっとよい国を~
お造りになられることでしょう。▼~
不思議ですね…異界の王族の方々が~
離れ離れになった私の妹のことを~
心に留め置いてくださるなんて。▼~
:[フィヨルム]|
オージェさんが聞かせてくれたお話~
絶対に忘れません。▼~
:[オージェ]|
今の私には妹がどこかで~
幸せに暮らしていることを~
祈るしかできませんが…。▼~
悲しみのない世の中が作れるのなら~
私の剣も役立ってほしい…~
そう、思うのです。▼~
**真実を見る者 エルフィン [#cc3u558x]
***C [#mn4o7i22]
:[エルフィン]|
ふむ、このあたりにはまだ~
敵の気配が残っていますね…。▼~
とはいえ、その数はわずか。~
クレインの後続部隊が到着すれば~
我が軍の勝利は動かないでしょう。▼~
:(赤く光る)|
:[エルフィン]|
…っ…!?~
こんなときに…目が…~
あの時の毒の…後遺症が…▼~
:[???]|
いたぞ! こっちだ!▼~
:[エルフィン]|
しまった!~
敵に気づかれ…▼~
:[ヨシュア]|
見つけたぜ、盗賊の残党。~
ノコノコ出てきやがって…、せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[エルフィン]|
敵が…倒れた?~
この声は…友軍でしょうか…▼~
:[ヨシュア]|
よう、そこのあんた!~
危ないところだったな。▼~
おっと、足元がふらついてるぜ。~
もしかして…目が見えないのか?▼~
:[エルフィン]|
い、いえ、大丈夫です。~
少しずつですが…~
見えるようになってきましたから。▼~
危ないところを助けていただき~
ありがとうございました。▼~
:[ヨシュア]|
その青い鳥…。~
この前、召喚された軍師さんだな。▼~
俺はヨシュアだ。~
マギ・ヴァル大陸から来た~
しがない傭兵さ。▼~
今はヴァイス・ブレイヴに~
雇われている身だ。▼~
:[エルフィン]|
私はエルフィン。~
エレブ大陸出身の吟遊詩人です。~
レジスタンスに参加しておりました。▼~
:[ヨシュア]|
レジスタンスの吟遊詩人…ねえ。~
まぁいいや。▼~
それより目を怪我したのか?~
杖使いを呼ぶかい?▼~
:[エルフィン]|
たいしたことはありません。~
これは杖では癒せない持病の発作です。~
少し休めば楽になります。▼~
:[クレイン]|
ミルディン王子!~
ご無事でしたか!?▼~
:[ヨシュア]|
ん? ミルディン? 王子?▼~
:[エルフィン]|
……。▼~
:[クレイン]|
い、いえ、エルフィン。~
ご無事でしたか。▼~
:[ヨシュア]|
…ま、なにか事情があるらしいな。~
聞かなかったことにするさ。▼~
:[エルフィン]|
……。▼~
***B [#s5w951hf]
:[ヨシュア]|
よう、エルフィン。~
また会ったな。▼~
:[エルフィン]|
ごきげんよう、ヨシュアさん。▼~
その…先日の件については、~
くれぐれも内密にお願いします。▼~
:[ヨシュア]|
承知した。~
こう見えても口は堅いんだぜ。▼~
だが、聞いていいか?~
あんた、なぜ身分を偽ってる?~
よければ教えてくれないか?▼~
:[エルフィン]|
……。~
あなたは命の恩人。~
事情をお話ししましょう。▼~
:(暗転)|
:[ヨシュア]|
王宮内に反逆者、か…。▼~
:[エルフィン]|
はい。暗殺されかけた私は~
忠臣の計らいで死んだように見せかけ~
大陸の西にある西方三島へと逃れました。▼~
:[ヨシュア]|
あのとき言ってた持病っていうのは~
もしかして暗殺事件の後遺症なのか?▼~
:[エルフィン]|
ご推察のとおりです。~
私の目は事件で受けた毒が原因で~
ときどき光を失ってしまうのです…。▼~
:[ヨシュア]|
命が助かったのは幸いだが~
そいつはなんとも難儀だな。▼~
でも、どうして王子様が~
レジスタンスに参加したんだ?~
命を狙った奴らへの復讐か?▼~
:[エルフィン]|
いえ…私は潜伏先の~
西方三島でその地を支配する~
エトルリア総督府の腐敗を目にしたのです。▼~
民に圧政を強い、私腹を肥やす貴族たち。~
エトルリア王宮にいた頃の私は~
そうした現実を知りませんでした。▼~
:[ヨシュア]|
なるほどな。~
それでレジスタンスに参加した、と。▼~
ははは、なかなか痛快な話じゃないか。~
王子様が身分を隠して世直しとはな!▼~
まるで吟遊詩人の歌に出てきそうな話だぜ。~
まあ、本人は命懸けかもしれんが…。▼~
:[エルフィン]|
ところでヨシュアさん。~
私もひとつ質問してもいいですか?▼~
:[ヨシュア]|
そいつは俺と賭け事をして勝ったら、と~
いつもなら言うところだが…▼~
今日は特別になんでも答えてやるぜ。~
興味深い話を聞かせてもらった礼だ。▼~
:[エルフィン]|
もしかしたらあなたも…~
私と同じような~
境遇なのではないですか?▼~
:[ヨシュア]|
いきなり踏み込んできたねえ。~
そう思った理由を~
聞かせてくれるかい、軍師様。▼~
:[エルフィン]|
私は長い間、王宮で暮らしてきました。▼~
ですから、わかるのです。~
そこに出入りする人間が放つ~
独特の雰囲気が…。▼~
:[ヨシュア]|
いつから気づいていた?▼~
:[エルフィン]|
最初に挨拶したときからです。~
あなたもあのとき、私の肩書きに~
違和感を覚えていたでしょう?▼~
しがない傭兵と名乗ったあなたに~
私も違和感があった。~
…そういうことです。▼~
:[ヨシュア]|
ははは、なるほどな。~
似た者同士、お互い最初から~
なんとなく気づいていたわけか。▼~
***A [#vtytp6kw]
:[ヨシュア]|
マギ・ヴァル大陸にある砂漠の国~
ジャハナ王国…~
俺はその第一王子だ。▼~
:[エルフィン]|
大陸の東にある大国ですね?▼~
:[ヨシュア]|
おっ、さすが軍師様だ。~
異界の地理にも詳しいのか?▼~
:[エルフィン]|
エクラ様のように~
あらゆる異界に~
精通しているわけではありません。▼~
ヴァイス・ブレイヴに貢献するために~
最低限の知識を~
頭に入れているだけですよ。▼~
:[ヨシュア]|
俺は王宮の窮屈な生活が~
性に合わなくてな。▼~
ジャハナを出て~
大陸放浪の旅に出たんだ。~
誰にも行き先を告げずにな。▼~
:[エルフィン]|
それは…王宮は~
大変な騒ぎになったでしょう?▼~
:[ヨシュア]|
…かもしれないが~
俺ならやりかねんと~
思われてたかもしれないな。▼~
それから俺は一介の傭兵として~
マギ・ヴァル大陸を転々としたのさ。▼~
:[エルフィン]|
怖くはなかったのですか?~
外の世界が…。▼~
:[ヨシュア]|
窮屈な毎日から逃げたい…~
怖さよりもその想いが~
強かったんだろうな。▼~
あの頃はまさか異界を越えて~
こんな地まで来るなんて~
夢にも思わなかったが…。▼~
:[エルフィン]|
後悔は…していないのですか?~
王子という身分を捨てたことを。▼~
:[ヨシュア]|
…わからない。だけど、今はただ~
俺の剣を必要とする人たちのために~
戦えればそれでいいのさ。▼~
:[エルフィン]|
なるほど…。▼~
:[ヨシュア]|
似た者同士…と言ってしまったが~
俺は自分勝手な理由で故郷を捨てた身だ。~
比べるのもおこがましいな。▼~
:[エルフィン]|
そんなことはありませんよ。~
なりゆきで国を出た私と違って~
あなたは自分で決断したわけですから。▼~
その意思の力は~
素晴らしいと思います。▼~
:[ヨシュア]|
いや、俺はただわがままで~
向こう見ずなガキだっただけさ。▼~
あんたみたいに~
祖国と民のために命がけで~
戦っているわけじゃない。▼~
:[エルフィン]|
……。▼~
:[ヨシュア]|
王宮にいた頃の俺は~
王族の自覚なんて~
これっぽっちもなくて…▼~
母上の苦労を想像することすら~
出来なかったんだ。▼~
…とまあ、湿っぽい話は~
このくらいにしておくか。▼~
明日からまた戦場だ。~
お互い戦果を挙げられるように~
頑張ろうぜ。▼~
:[エルフィン]|
はい。また戦場で~
ご一緒できるといいですね。▼~
***S [#wk0n3wzj]
:[エルフィン]|
ヨシュアさん、無事でしたか。▼~
:[ヨシュア]|
よう、エルフィン。~
今日の戦いは厳しかったからな。~
例の持病は大丈夫だったか?▼~
:[エルフィン]|
はい。最近は運がいいことに~
発作の回数が減りました。▼~
:[ヨシュア]|
ツキが向いてきてるってヤツか。~
そいつはいい。▼~
しかし、不運ってヤツは~
そこかしこで手招きしてるもんだ。~
気を抜かないようにな。▼~
:[エルフィン]|
はい、心に留めておきます。▼~
私にはエレブ大陸に戻って~
祖国を正すという使命があります。~
それまで倒れるわけにはいきません。▼~
:[ヨシュア]|
はっはっは! その意気だ。~
運ってヤツは最後まであきらめない~
人間にしか味方しないからな。▼~
アスク王国にいる間~
力になれそうなことがあったら~
なんでも言ってくれ。▼~
:[エルフィン]|
ありがとうございます。~
頼りにしていますよ。▼~
:[ヨシュア]|
そういえば…~
面白い噂があるんだがな。▼~
どうやらヴァイス・ブレイヴには~
俺たちと似たような境遇…。▼~
身分を偽って旅している王子様が~
ほかにもいるって話だ。▼~
:[エルフィン]|
それは気になりますね。~
いったいどんな人なのでしょう…。▼~
:(暗転)|
:[エルフィン]|
~~~♪▼~
:[レヴィン]|
おや…?~
麗しい音色に釣られてきてみれば…▼~
謎めいた美青年が~
一人で竪琴を奏でる姿は~
なかなか絵になるな。▼~
絶世の美女なら~
なおさらよかったんだが。▼~
:[エルフィン]|
あなたは…?▼~
:[レヴィン]|
俺の名はレヴィン。~
ユグドラル大陸からきた~
ただの旅人…吟遊詩人さ。▼~
:[エルフィン]|
旅人…ですか。~
なるほど…。▼~
:[レヴィン]|
どうした?~
なにか変なこと言ったか?▼~
:[エルフィン]|
いえいえ、失礼しました。~
知人の噂話を思い出しておりました。▼~
私はエレブ大陸から来たエルフィン。~
あなたと「同じ」吟遊詩人です。~
これからもどうぞよろしく…。▼~
**麗炎の盟主 リリーナ [#bw5oi80n]
***C [#bw4iy804]
:[ロイ]|
リリーナ!~
きみもアスク王国に~
来てくれたんだね。▼~
:[リリーナ]|
ロイ…!~
あなたもアスク王国にいたのね。~
会えてうれしいわ!▼~
:[ロイ]|
きみが召喚されたと聞いて~
すぐに顔を見せたかったんだけど~
今、戦場から戻ったところなんだ。▼~
:[リリーナ]|
気にしないで、そんなこと。~
そっか、忙しくしているのね。▼~
:[ロイ]|
うん、特務機関の一員として~
アスク王国のために戦っているんだ。▼~
:[リリーナ]|
アンナ隊長から話を聞いたわ。▼~
この世界では~
異界から召喚された英雄たちが~
力を合わせて戦っているのよね?▼~
偉大な英雄たちも~
大勢いると聞いたけど…。▼~
:[ロイ]|
リリーナなら大丈夫だよ。~
きっとヴァイス・ブレイヴを~
支えてくれるはずだ。▼~
ここにはリキア同盟の~
仲間もたくさんいるし~
ぼくもリリーナと一緒に戦うよ!▼~
:[リリーナ]|
ロイが一緒なら心強いわ。~
この国に暮らす人たちのため~
わたしもできる限り協力するわね。▼~
:[ロイ]|
ありがとう。期待しているよ!▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
わたしの新しい力…~
この魔道書の力を引き出せれば~
きっとロイの助けになるはず。▼~
早く使いこなして~
アスク王国の役に立たなくっちゃ!▼~
***B [#nbb36y0h]
:[リリーナ]|
やっ!~
はぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
敵の数が多い!~
でも、負けるわけには…~
はぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
…ふう、なんとかしのげたわ。▼~
でも、わたしはまだ~
この魔道書の力を~
使いこなしていない。▼~
魔道書から感じる力…~
その断片を使っているだけに~
過ぎないような…。▼~
この書を使いこなすためには~
どうすればいいのかしら。▼~
:[???]|
危ないっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
きゃあっ!?▼~
:[セシリア]|
なにをぼうっとしているの!?~
敵に囲まれているわよ!▼~
:[リリーナ]|
あっ…! セシリアさん?▼~
:[セシリア]|
このまま敵を一掃するわ。~
リリーナ、戦えるわね?▼~
:[リリーナ]|
は、はい! いけます!~
問題ありません。▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
はぁっ、はぁっ…~
やっと静かになりましたね。▼~
:[セシリア]|
今のが最後の一人だったようね。~
ケガはしていない?▼~
:[リリーナ]|
心配をかけて申し訳ありません…~
セシリアさんのおかげで助かりました。▼~
:[セシリア]|
戦場で考え事をするのは危険だわ。~
あなたらしくもない。▼~
:[リリーナ]|
すみません…~
おっしゃるとおりです。▼~
この魔道書の力を~
どうやって引き出せばいいのか。~
そのことを考えていて…。▼~
:[セシリア]|
これは…素晴らしい魔道書ね。~
自在に使いこなすには~
それなりの修練が必要みたいだけど。▼~
でも、リリーナ。~
あなたの魔道はすでに~
かなりの高みに達しているわ。▼~
魔道書の力を十分に~
引き出せているとは思うけど…。▼~
:[リリーナ]|
でも、まだ足りないんです。~
もっともっと修行を積まないと…▼~
***A [#qwrt5u6n]
:[リリーナ]|
もっと集中して…~
やあっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
これじゃダメ…もっと熱く…~
たあっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
はあ…はあっ…!~
ぜんぜん…足りない。▼~
:[セシリア]|
リリーナ!?~
まだ訓練場にいたの?~
まさか朝からずっと…▼~
:[リリーナ]|
セシリア…さん…?~
…あっ…!▼~
:[セシリア]|
根を詰めすぎよ。~
足元がフラフラじゃない!~
ほら、少し休んで…。▼~
:[リリーナ]|
すみません…~
魔道書の力を~
少しでも早く引き出したくて…。▼~
:[セシリア]|
リリーナ、修行に励むことは大切よ。~
でも、身体を壊してしまっては~
元も子もないでしょう?▼~
:[リリーナ]|
この魔道書…~
わたしが扱うには~
荷が重すぎるのかもしれません。▼~
:[セシリア]|
……。▼~
:[リリーナ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
優秀な魔道士がたくさんいます。▼~
わたしに使いこなせないなら…~
ほかの魔道士に~
譲ったほうがいいのでしょうか?▼~
:[セシリア]|
あなたが望むのであれば…~
それでもいいのかもしれない。▼~
だけど、この魔道書が理由もなく~
あなたの手に渡ったとは~
私にはどうしても思えないわ。▼~
:[リリーナ]|
セシリアさん…。▼~
:[セシリア]|
結論を出すにはまだ早すぎるわ。~
もっといろいろな方法を~
試してみてはどうかしら。▼~
:[リリーナ]|
いろいろな方法…?▼~
:[セシリア]|
ええ。あなた一人で背負うのが~
重すぎるというのなら~
みんなで支えてもいいの。▼~
修行を重ねる以外にも~
魔道書の力を引き出す方法は~
きっとあると思うわ。▼~
:[リリーナ]|
そうだといいのですが…。▼~
:[セシリア]|
さあ、今日はもう休みなさい。~
疲れた頭と心で考えても~
いい案は出てこないと思うわよ。▼~
:[リリーナ]|
はい…。ありがとうございます。~
セシリアさん。▼~
***S [#ne6ou02v]
:[セシリア]|
おはよう、リリーナ。~
少しは元気になったかしら?▼~
:[リリーナ]|
はい。その…セシリアさん~
ご迷惑をお掛けしました!▼~
:[セシリア]|
いつものリリーナに戻ったみたいね。~
魔道士は強大な力を操る存在。~
それゆえ常に冷静さが必要だわ。▼~
その冷静さを生むものは…~
心の余裕なの。▼~
:[リリーナ]|
心の…余裕…。~
昨日までのわたしに~
なかったものですね。▼~
:[セシリア]|
リリーナは真面目だから。~
魔道書を託された責任を~
果たそうと、必死だったのよね。▼~
:[リリーナ]|
…そう考えていたのは事実です。~
でも、それだけじゃない。▼~
ロイの期待に応えようと~
躍起になっていた気がします…。▼~
:[セシリア]|
責任や期待に応えるのが辛いなら~
まわりを巻き込んでもいいの。▼~
ヴァイス・ブレイヴにいる魔道士たち…~
彼らの手を借りてもいいのよ。▼~
:[リリーナ]|
そうですね…!~
ここには異界から集まった~
優秀な魔道士がたくさんいる。▼~
私一人だけの力じゃなくて~
皆さんの力を借りることができれば~
きっと前に進むことができますよね。▼~
なんだか気持ちが軽くなりました!~
わたし、ほかの魔道士の皆さんにも~
相談しようと思います。▼~
:[セシリア]|
ええ、いいと思うわ。~
きっと喜んで力を貸してくれるわよ。▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
これでどうかな…~
えいっ!▼~
:(白く光る)|
:[リンダ]|
うん、悪くないわ!~
昨日よりも火力が上がっているわね。▼~
:[ルーテ]|
ですが、まだまだ伸び代はあります。~
私にはわかります。優秀ですから。▼~
:[オフェリア]|
情熱が躍動する爆炎ね!~
必殺アウェイキング・バーナーと~
名付けるのはどうかしら?▼~
:[リリーナ]|
そ、それはまた~
今度考えるとして…。▼~
:[ソニア]|
次はもっと遠くの目標を狙ってみたら?~
距離による威力の違いも見てみたいわ。▼~
:[リリーナ]|
はい! どんどんいきます!~
精一杯がんばりますね…!▼~
:(暗転)|
:[セシリア]|
ふふっ、異界の魔道士を巻き込んで~
いい訓練ができているようね。▼~
前向きなリリーナには~
手を貸してあげたいと思わせる力がある。~
それがあなたの才能よ。▼~
魔道書が託された理由も~
きっとそこにあるのでしょうね。~
期待しているわよ、リリーナ。▼~
**オスティアの壁 ボールス [#me6in05g]
***C [#ns5buw59]
:[ボールス]|
ウェンディ! 探したぞ!▼~
:[ウェンディ]|
その声は…兄上!▼~
兄上もアスク王国に~
召喚されたんですね。▼~
:[ボールス]|
ウェンディは私より~
ずいぶんと前に召喚されたと聞く。~
元気に暮らしていたか?▼~
:[ウェンディ]|
はい、変わりありません!▼~
厳しい戦いが続いていますが~
この地に集う英雄のみなさまと協力し~
なんとか戦い抜いております。▼~
:[ボールス]|
本当か? ケガはしてないか?~
ちゃんと食べてるか?~
鎧の手入れは万全か?▼~
:[ウェンディ]|
落ち着いてください、兄上!~
もう子どもではないのですから~
心配されなくても大丈夫です!▼~
:[ボールス]|
こっちで…~
友達はできたか?▼~
:[ウェンディ]|
兄上…。▼~
:[ボールス]|
そうそう、男友達を作るときは…。▼~
:[ウェンディ]|
兄上! 何度も言いますが~
私のことはご心配なく。▼~
これから訓練がありますので~
お話はまた後でうかがいます。では!▼~
:[ボールス]|
ウェンディ!~
…行ってしまったか。▼~
ううむ。ここまで煙たがれるとは~
やはり私は過保護すぎるのだろうか。▼~
む、あれは…?▼~
:[デューテ]|
もう! お兄ちゃんうるさい!~
口を開けばお説教ばっかり!~
任務ならちゃんと終わったじゃん!▼~
:[リュート]|
待て、デューテ!~
俺の話を最後まで聞け!▼~
:[ボールス]|
むむ…。~
向こうもなにやら~
取り込み中のようだな…。▼~
***B [#aryjw4nh]
:[リュート]|
デューテ!~
お前はいつもやり過ぎる。~
少しは加減を覚えろ!▼~
:[デューテ]|
加減~? 何それ?~
相手は悪者なんでしょ?▼~
悪いのは向こうなんだから。~
難しいこと考えないで~
魔法でドカーンとぶっ飛ばせばいいじゃん!▼~
:[リュート]|
それが駄目だと言っている。~
なにごとにも限度というものがあるのだ。▼~
戦う力を奪うだけでいい。~
それ以上、痛めつける必要はない。▼~
なにより手加減なしに魔法をぶっ放す~
お前を見たら、他の者も怖がる。▼~
俺はお前に、誰からも愛される~
人間になってほしいのだ。▼~
:[デューテ]|
ボク、十分愛されてるも~ん。~
こんなに強いし可愛いし。▼~
:[リュート]|
調子に乗るな! いいか?~
チヤホヤ持て囃されることと~
愛されることは全く違うもので…▼~
:[デューテ]|
ふーんだ。アスク王国で~
ちょっと友達ができたからって、~
調子乗ってんのはお兄ちゃんじゃないの?▼~
お説教はもういらないよーっだ!~
バイバイっ!▼~
:[リュート]|
ま、待てデューテ!~
まだ話は終わってないぞ!▼~
…くっ、もう見えなくなったか。~
いったいどうすれば~
俺の気持ちが伝わるのか…。▼~
:[ボールス]|
……。▼~
:[リュート]|
ん? お前は…?▼~
:[ボールス]|
あ、ああ…私はボールス。~
エレブ大陸から来た重騎士です。▼~
その…申し訳ない。~
立ち聞きする気はなかったんだが…。▼~
:[リュート]|
いや、こちらこそ~
見苦しいところを見せてしまった。▼~
心配だからこそ口うるさくなるのだが~
妹はまるでわかってくれなくてな。▼~
:[ボールス]|
……。▼~
***A [#mmn7jw5k]
:[ボールス]|
ふむ、なんというか~
苦労しておられるのだな…。▼~
:[リュート]|
妹のデューテはもう幼子ではない。~
魔道の腕前に至っては~
一流と言えるほどの高みに達している。▼~
遠くから成長を見守るのが~
一番だとわかっているのだが~
ついつい口出ししてしまうのだ…。▼~
:[ボールス]|
気持ちはよくわかる。~
私も妹のウェンディが心配で~
小言が多くなってしまう。▼~
:[リュート]|
ウェンディ…~
桃色の髪の重騎士か?▼~
:[ボールス]|
おお、妹をご存知であったか!▼~
:[リュート]|
話したことはないのだが~
戦場でよく見かける。▼~
「オスティア重騎士団の名に~
恥じぬ戦いをします!」と~
いつも軍の先頭に立っていたな。▼~
:[ボールス]|
ぐ、軍の先頭に!?~
無茶なことを…。▼~
:[リュート]|
なにを言っているんだ?~
彼女にはそれだけの実力がある。▼~
彼女のような重騎士がいるおかげで~
俺たち魔道士は後方で~
安心して戦えるのだ。▼~
:[ボールス]|
ほ、本当か!?▼~
:[リュート]|
ああ、持ち上げるつもりはない。~
俺は事実だけを話している。~
彼女は信頼がおける重騎士だ。▼~
:[ボールス]|
そのような評価を得るまでに~
成長していたとは…。▼~
ウェンディ、アスク王国で~
よい経験を積んだようだな…。▼~
***S [#fd6ik06n]
:[ボールス]|
ウェンディ、今日も元気そうだな。~
これから朝の訓練か?▼~
:[ウェンディ]|
おはようございます、兄上。~
あの…どうしたのですか?~
ずいぶん楽しそうに見えますが…。▼~
:[ボールス]|
ん、そう見えるか?▼~
:[ウェンディ]|
はい、とても。▼~
:[ボールス]|
そうか、そうだったか…。▼~
:[ウェンディ]|
なんだか気味が悪いですね。~
さては私に戦いを止めさせる~
いい口実でも思いついたとか…。▼~
:[ボールス]|
そ、そんなことはない!~
それよりウェンディよ。~
お前に言っておきたいことがある。▼~
:[ウェンディ]|
なんでしょう、兄上。▼~
:[ボールス]|
お前は…~
自分が信じた道を行け。▼~
:[ウェンディ]|
え…?▼~
:[ボールス]|
言いたいことはそれだけだ。▼~
引き留めてすまなかった。~
ささ、早く訓練に行くがいい!▼~
:[ウェンディ]|
は、はい!~
では兄上、またのちほど!▼~
:[ボールス]|
頑張れよ、ウェンディ。~
お前はオスティア重騎士団の誇り~
私の自慢の妹だ。▼~
:[リュート]|
ふむ、なるほど…。▼~
:[ボールス]|
おはよう、リュートどの。▼~
:[リュート]|
今度は逆の立場だな。~
話を聞いてしまってすまないな。▼~
:[ボールス]|
いや、詫びる必要はない。▼~
:[リュート]|
訓練場に向かうウェンディの背中は~
どこか誇らしげに見えた。~
ボールスの言葉がうれしかったのだろう。▼~
:[ボールス]|
そ、そうだとよいのだが…。▼~
:[リュート]|
ボールスの言葉から~
彼女は想いを汲み取ったのだろうな。▼~
多くを語らずとも通じあう仲…~
兄妹の理想的な関係とは~
そういうものなのだろう。▼~
:[ボールス]|
いやいや、まだ道半ば。~
私もウェンディももっと互いを~
理解できるとよいのだが。▼~
:[リュート]|
俺たち兄妹もお前たちを見習って~
成長していきたいところだ。▼~
:[ボールス]|
ときにリュートどの。~
これからも妹を持つ兄同士~
仲良くしてもらえないだろうか?▼~
:[リュート]|
ああ、構わないが…~
その手はなんだ?▼~
:[ボールス]|
仲間…いや、友としての握手です。▼~
:[リュート]|
と、友…?~
俺と友人になろうというのか?▼~
:[ボールス]|
もしかして、握手はお嫌でしたか?▼~
:[リュート]|
い、いや、いやいやいや!~
そんなことはない!~
これからもよろしく頼む!▼~
アルムとカナス、ジークに続いて~
四人目か…。いい調子だ!▼~
:[ボールス]|
? 何のことか分かりかねるが…~
心が通じ合える兄妹の仲を目指し~
これからも共に精進しよう!▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*未来照らす光明 [#ne57yk04]
#contents
**未来照らす光明 [#mep6ij04]
***オープニング [#bw859uqc]
:[オージェ]|
ボールスさん~
こちらにいらしたのですか。▼~
:[ボールス]|
おお、オージェも来たのか。~
城から見る~
アスクの城下町は圧巻だな。▼~
:[オージェ]|
ここからの眺め、おれも好きです。~
城下町もですが、このアスク城も~
ずいぶんと大きいですよね。▼~
:[ボールス]|
荘厳な謁見の間をはじめ~
訓練場や大食堂、広い厩舎…~
圧倒されるとはこのことだ。▼~
数多の英雄が集う地とは聞いたが~
このアスク王国は~
異界が交わる場所にふさわしいな。▼~
:[オージェ]|
偉大な英雄たちに負けぬよう~
おれも研鑽を積んで~
強くなるつもりです。▼~
:[ボールス]|
ふふっ、その意気だ。~
私も負けてはいられんな。▼~
:[オージェ]|
まずは城内を散策して~
要所を把握しておこうと思います。▼~
:[ボールス]|
うむ。我らオスティア重騎士団の~
真髄は鉄壁の守りにあり。▼~
重要な場所を覚えておくのは~
初歩の初歩だ。私も付き合おう。▼~
:(暗転)|
:[オージェ]|
それにしても広いお城ですね。▼~
:[ボールス]|
ただ広いだけではない。~
攻めにくく守りやすい造り。~
実に見事だ。▼~
む…?~
あそこにいらっしゃるのは~
リリーナ様とエルフィンどの。▼~
:[リリーナ]|
あら、ボールスとオージェじゃない。~
二人でお城の探索かしら?▼~
:[ボールス]|
ええ、そんなところです。~
いざというときに迷子にでもなったら~
リリーナ様をお守りできませんからな。▼~
:[リリーナ]|
ありがとう、ボールス。~
わたしもあまり心配されないように~
もっと魔道の腕を磨かなくっちゃ!▼~
:[ボールス]|
はは、頼もしい限りですな。▼~
:[エルフィン]|
私はリリーナ様が新たに手にされた~
魔道書を拝見しておりました。▼~
この魔道書が特筆すべきものであることは~
吟遊詩人の私にさえ理解できます。▼~
魔道に秀でたリリーナ様なら~
この書の真髄を引き出せることでしょう。▼~
:[オージェ]|
私もそう思います。~
努力家のリリーナ様なら、必ず。▼~
:[リリーナ]|
どうかしら。努力はしているけど~
実を結ぶかどうかはまた別の話よ。▼~
実際に戦場に出る前に~
どこかで力を試せればいいんだけど…。▼~
:[ボールス]|
それでは訓練場はいかがでしょう。~
設備も整っておりましたので…。▼~
:[リリーナ]|
そうだわ! わたしたちで~
模擬戦をするのはどうかしら?▼~
:[ボールス]|
……!?~
も、模擬戦?~
リリーナ様と…ですか?▼~
:[リリーナ]|
ええ、そうよ。▼~
:[オージェ]|
そっ、そんな! 無理ですよ!~
お守りする立場にある我々が~
リリーナ様と戦うだなんて!?▼~
:[リリーナ]|
大丈夫よ、模擬戦なんだから。▼~
:[ボールス]|
…と言われましても~
万が一、リリーナ様に~
おケガをさせるようなことがあれば…。▼~
:[リリーナ]|
だからといって手加減されたら~
模擬戦の意味はないわ。~
本気で戦ってほしいの。▼~
:[ボールス]|
うーむ。エルフィンどのは~
どのようにお考えか?▼~
:[エルフィン]|
私はリリーナ様に賛成です。▼~
ヴァイス・ブレイヴには優秀な~
癒し手もたくさんいると聞きます。~
万が一のときは助力を願いましょう。▼~
:[リリーナ]|
ふふっ、リキア同盟軍が誇る~
軍師様のお墨付きも出たことだし~
さっそく準備に取り掛かりましょう!▼~
***C [#jeb5iyxt]
:[エルフィン]|
模擬戦にあたり~
こちらの修練の塔を使えるよう~
手配しておきました。▼~
勝利条件は~
互いの陣営に立てた旗を折るか~
相手を降参させるかのいずれかです。▼~
陣営の組分けはリリーナ様と私。~
そして、ボールスさんとオージェさんの~
二組に分かれておこなうこととします。▼~
:[オージェ]|
ちょ、ちょっと待ってくださいよ!~
オスティア重騎士団のおれたちが揃って~
リリーナ様と戦うのですか?▼~
:[エルフィン]|
ええ、そういうことになりますね。~
同じ重騎士団に所属するあなた方には~
これまでに培ってきた連携もあるでしょう?▼~
:[オージェ]|
それはまあ、そうですけど…。▼~
:[ボールス]|
こうなっては仕方あるまい。~
我々の練度を試す機会でもある。~
覚悟を決めようではないか。▼~
:[リリーナ]|
じゃあ、さっそくお互いの陣地に戻って~
作戦を立てましょう。▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
オージェはまだ新人だけど、~
ボールスはオスティア重騎士団として~
数々の功績を上げてきた強者。▼~
この戦い、そう簡単には勝てないわ。~
下手な小細工をせずに~
持てる力のすべてを使わないと…。▼~
:[エルフィン]|
リリーナ様は搦め手よりも~
真っ向勝負を望まれているご様子。▼~
模擬戦をご提案なされたことと~
なにか関係がおありでしょうか?▼~
:[リリーナ]|
そうね…簡単に言えば~
今の自分にどれだけの力があるのか~
それを知りたいという気持ちかしら。▼~
アスク王国には~
エレブ大陸から召喚された~
英雄がたくさんいるわよね?▼~
:[エルフィン]|
はい。存じております。▼~
私たちが生きていた時代のみならず~
遥かな過去から召喚された~
大英雄も名を連ねていると…。▼~
:[リリーナ]|
わたし…この国で~
亡くなられたお父様や、若き日の~
エリウッドおじさまとお会いしたの。▼~
それで思ったの。~
成長したわたしの姿を~
お二人にお見せしたいって。▼~
:[エルフィン]|
そうでしたか。ひとり立ちされた~
リリーナ様をご覧になれば~
さぞお喜びになられることでしょう。▼~
:[リリーナ]|
だから、自分がどれだけ~
成長したか知りたくて~
模擬戦を提案したんだけど…▼~
ボールスとオージェは~
あまり乗り気じゃなかったみたい。▼~
:[エルフィン]|
ならばまず、ボールスさんとオージェさんに~
成長なされたリリーナ様のお力を~
お見せすることにいたしましょう。▼~
彼らなら、きっと心得ているはずです。~
リリーナ様のため、自分たちが~
どう振る舞うべきかということを。▼~
***B [#zryuy4qw]
:[オージェ]|
まさかリリーナ様と~
戦うことになるなんて…。~
おケガをさせないか心配です。▼~
:[ボールス]|
どうだろうな。向こうには~
軍師のエルフィンどのがいる。▼~
ケガの心配が必要なのは~
我らかもしれんぞ?▼~
:[オージェ]|
リリーナ様の魔道の~
実力も十分存じています。~
一筋縄ではいかないでしょう。▼~
ですが、もしおれの剣で~
リリーナ様に傷を負わせでもしたら…~
そう考えると不安で仕方なくって。▼~
:[ボールス]|
オージェ、きみは負けたときも~
リリーナ様の身を案じていたゆえ~
本気を出せなかったと言うつもりか?▼~
:[オージェ]|
そ、それは…。▼~
:[ボールス]|
我々が手を抜いたところで~
なにが得られるというのだ。▼~
互いに全力を尽くすからこそ~
リリーナ様のさらなる~
成長に繋がるはずだろう。▼~
:[オージェ]|
そう…ですよね。リリーナ様が~
おれたちになにを望まれているのか~
ちゃんと考えていませんでした…。▼~
:[ボールス]|
これも家臣の務めだ。~
気合を入れろ、オージェ!▼~
:[オージェ]|
はいっ!!~
リリーナ様のために~
全力で剣を振るいます!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
来た! 模擬戦開始の合図だ。~
我らオスティア重騎士団を相手に~
正面切っての攻めはあるまい。▼~
まずは守りを固めて様子を窺う。~
いつも通りにフォローを頼むぞ!▼~
:[オージェ]|
ま、任せてください!▼~
:[ボールス]|
リリーナ様の魔道に加えて~
エルフィンどのの策か…~
さあ、どう出てくる?▼~
:[オージェ]|
ボールスさん!?~
あの青い鳥はエルフィンさんの…。▼~
:[エルフィン]|
今です、リリーナ様。▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
真っ向勝負で行くわよ!~
やあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
なっ!?~
まさか正面から~
攻めて来られたというのか?▼~
***A [#mr67iu2s]
:[リリーナ]|
えいっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
業火よ、燃え盛れ!~
それっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
くっ! 守りを得意とする我々が~
こうも押し込まれるとは…。▼~
だが! ここをしのげば~
一気に敵陣まで攻め込める!~
踏ん張りどころだぞ、オージェ!▼~
:[オージェ]|
はい! リリーナ様の本気が伝わりました。~
ならばこちらも、遠慮はしません!~
はぁぁっ!▼~
:[エルフィン]|
剣に迷いがなくなった…~
リリーナ様、ご注意を!▼~
:[リリーナ]|
ええ! ここで引いたら~
お父様やエリウッドおじさまに~
成長したわたしを見せられない!▼~
今まで学んできたすべてを~
ぶつけるつもりでいきます!▼~
:[ボールス]|
むうっ!? この気迫!~
あのリリーナ様がこれほどまでに!▼~
:[オージェ]|
ダ、ダメだ! 後手に回ってばかりで~
リリーナ様の魔道に対処できない!!▼~
:[エルフィン]|
連携にわずかなほころびが…~
好機です、リリーナ様!▼~
:[リリーナ]|
任せて! そこっ!▼~
:(白く光る)|
:[ボールス]|
ぬ…!? し、しまった…!▼~
:[リリーナ]|
折った! 旗を折ったわ!~
わたしたちの勝ちよ!!▼~
:[エルフィン]|
お見事です、リリーナ様。▼~
:[リリーナ]|
ありがとう、エルフィン。~
あなたが補佐してくれたおかげね。▼~
:[ボールス]|
いやはや…これは完敗ですな。▼~
:[リリーナ]|
ボールスとオージェもありがとう。~
戦ってくれてうれしかったわ!▼~
:[オージェ]|
リリーナ様の身を案じておきながら~
この体たらく…不甲斐ない限りです。▼~
:[エルフィン]|
そんなことはありませんよ。▼~
守りに秀でるあなた方が~
正面からの攻めはない、と~
考えるのは当然なこと。▼~
我々はその考えを逆手に取って~
正面攻撃をかけたのです。▼~
奇襲とも言える攻撃でも~
二人はしのぎ切ろうとした。~
さすがの一言です。▼~
:[リリーナ]|
ええ、その通りだわ。~
こちらの奇襲が成功したのに~
攻めあぐねてしまったもの。▼~
さすがはオスティアが誇る重騎士団ね。~
見事な連携だったわ。▼~
:[ボールス]|
ありがたいお言葉…~
このボールス、今後も精進して参ります。▼~
:[オージェ]|
わ、私も同様でございます!~
この剣、オスティア重騎士団の…~
リリーナ様の名に恥じぬよう…。▼~
:[リリーナ]|
ふふっ!~
そんなに畏まらないでって~
いつも言ってるでしょ?▼~
:[ボールス]|
はっはっは、オージェ!~
いつも以上にガチガチではないか!▼~
:[エルフィン]|
堅牢な守りで知られるオスティア重騎士団。~
リリーナ様のご成長とともに~
その結束がより固まりましたね。▼~
私もこの世界で学んだことを活かし~
成長していきたいものです。▼~
:[リリーナ]|
ともに強くなりましょう。~
アスク王国やリキア同盟の未来を照らす~
光明になれるように!▼~
**オスティアの新人 オージェ [#noo07u13]
***C [#cn5yu432]
:[オージェ]|
はあ…、アスク王国での戦い、~
想像していたよりも厳しいな。▼~
名だたる英雄が揃っていても~
戦いが終わらない理由が~
わかった気がする。▼~
今は少しでも経験を積んで~
早くヴァイス・ブレイヴの~
力にならなくては…。▼~
:[???]|
きゃあっ!▼~
:[オージェ]|
あれは…!? 危ないっ!!▼~
:(白く光る)|
:[オージェ]|
大丈夫だったかい?~
敵は追い払ったから安心して!▼~
:[ユルグ]|
う、うん…ありがとう。~
はー、びっくりしたー!▼~
:[オージェ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
きみのような歳の子もいるんだね。~
ずっと一人でいたのかい?▼~
:[ユルグ]|
ううん、違うよ。~
さっきまで姉様と一緒だったんだけど…~
あっ、フィヨルム姉様!▼~
:[フィヨルム]|
やっと見つけた、ユルグ!~
離れないでと言ったでしょう?▼~
:[ユルグ]|
仕方ないよー。~
敵があちこちにいるんだもん。▼~
それにね、この人が~
助けてくれたから大丈夫だよ!▼~
:[フィヨルム]|
そうだったのですね!~
妹を守ってくださり~
ありがとうございました。▼~
:[オージェ]|
たいしたことはしていませんよ。~
おれは、たまたま近くの~
敵を追い払っただけですから。▼~
:[フィヨルム]|
ユルグ、あなたの役目は後方支援。~
深追いしてはダメだと言いましたよね?▼~
:[ユルグ]|
わたしは大丈夫だって!~
フィヨルム姉様こそ~
無理しちゃダメだよ。▼~
あ! 肩のところ、少しケガしてるよ。~
はい、これ。すごく利く傷薬。~
ミドリコちゃんからもらったんだ!▼~
:[フィヨルム]|
ありがとう、ユルグ。~
使わせてもらいますね。▼~
:[オージェ]|
お互いを思いやる、よい姉妹ですね。▼~
:[フィヨルム]|
すみません、お恥ずかしいところを…。▼~
それじゃあユルグ。~
お互いに無茶しないこと。~
それでいいですね?▼~
:[ユルグ]|
はいっ、姉様!▼~
***B [#amr5uh6z]
:[フィヨルム]|
オージェさん!~
先日は妹を助けてくださり~
本当にありがとうございました。▼~
:[オージェ]|
こ、これはフィヨルム王女!▼~
おれ…わ、私のほうこそ~
ニフル王国の王女とは知らず~
とんだご無礼をいたしました!▼~
:[フィヨルム]|
そんなに畏まらないでください。~
同じヴァイス・ブレイヴの~
仲間ではありませんか。▼~
:[オージェ]|
そう言っていただけますと…~
ご配慮に感謝いたします。▼~
:[フィヨルム]|
感謝するのは私たちのほうです。~
あなたはユルグの命の恩人です。▼~
妹の身になにかあったらと思うと…~
考えるだけでも恐ろしいことです。▼~
:[オージェ]|
そう…ですね。そのお気持ちは~
私にも痛いほどわかります。▼~
:[フィヨルム]|
もしかして、オージェさんにも~
ごきょうだいがいらっしゃるのですか?▼~
:[オージェ]|
ええ。故郷の村で~
弟たちが暮らしています。▼~
:[フィヨルム]|
故郷の村…~
たしかオージェさんはエレブ大陸の~
オスティア領からいらしたのですよね?▼~
:[オージェ]|
はい。故郷は片田舎にある~
小さな…貧しい村です。▼~
私がまだ小さい頃には~
弟のほかに妹もいたのですが…~
……。▼~
:[フィヨルム]|
すみません…。~
妹さんのことで~
お辛いことがあったのですね…。▼~
:[オージェ]|
いえ、辛い思いをしたのは~
私ではありません。▼~
きっと妹のほうが…~
私の何倍も辛かったと思います。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
***A [#nom7oikj]
:[フィヨルム]|
あの…もしよろしければ~
なにがあったのか…~
伺ってもよろしいでしょうか?▼~
:[オージェ]|
……。▼~
この場にいらっしゃるのが~
フィヨルム王女だけでよかった。▼~
これからお話しすることは~
ユルグ王女にお聞かせするのは~
酷だと思いますので…。▼~
:[フィヨルム]|
……。▼~
:[オージェ]|
先ほどもお話ししたとおり~
私の故郷はとても貧しい村でした。▼~
飢えと隣り合わせで~
日々食べるだけでも大変で…。▼~
それでもまだ~
男に生まれれば働き手として~
村に残しておくことができました。▼~
ですが、女の子となると~
そういうわけにもいかず…。▼~
:[フィヨルム]|
……。▼~
:[オージェ]|
それは我が家でも~
例外ではありませんでした。▼~
妹と別れた日のことは~
今でもよく覚えています。▼~
ある日、両親は妹を~
村から離れた遠い町に連れていき~
そこに置き去りにしたのです…。▼~
:[フィヨルム]|
……!?▼~
:[オージェ]|
両親のせめてもの心遣いか~
妹はいい服を着ていました。▼~
これまで着たこともない…~
華やかで、愛らしい服を。▼~
これから自分の身に~
なにが起こるかもわからず~
うれしそうにしていた妹の顔は…。▼~
今でも私の記憶に~
しっかりと焼きついています。~
それが妹を見た最後になりました。▼~
:[フィヨルム]|
そんな…ことが…。▼~
:[オージェ]|
あの日以来、妹とは離ればなれ。~
どこでなにをしているのかも~
今はわかりません。▼~
妹がいなくなってから~
両親がすすり泣く声を~
何度も聞きました。▼~
きっと両親の心にも~
とてつもなく大きな悲しみが~
残ったのでしょう。▼~
:[フィヨルム]|
苦渋の決断という言葉では~
済ますことができない~
深い悲しみを…感じます。▼~
:[オージェ]|
私がこうして命を繋げたのは~
妹を犠牲にした…結果です。▼~
あの日、最後に見た~
妹の笑顔を思い出すたびに…~
今も私はやりきれない気持ちになるのです。▼~
***S [#zty554io]
:[フィヨルム]|
こんにちは、オージェさん。▼~
:[ユルグ]|
こんにちはーっ!▼~
:[オージェ]|
フィヨルム王女にユルグ王女…~
お揃いでいったい?▼~
:[ユルグ]|
あのね、あのね。~
元気出してね、オージェさん。▼~
:[オージェ]|
えっ? あ、あの…~
もしかしてフィヨルム王女…。▼~
:[フィヨルム]|
はい。先日お伺いしたお話…~
ユルグに話しました。▼~
:[オージェ]|
そ、そうでしたか…。▼~
:[フィヨルム]|
私たちはニフルの王族として~
何不自由のない生活を送ってきました。▼~
ですが、ニフル王国にも~
私たちの目の届かぬところで~
辛い思いをした民がいたと思うのです。▼~
:[オージェ]|
……。▼~
:[フィヨルム]|
オージェさんの話は~
耳を塞ぎたくなるようなものでした。▼~
ですが、民の生活を預かる者として~
耳を塞いではいけない…~
そう思いました。▼~
:[オージェ]|
フィヨルム王女…。▼~
:[ユルグ]|
私もおおきくなったら~
兄様や姉様のお手伝いをするから!▼~
そのときにかなしい思いをする人が~
いなくなるように~
いっしょうけんめいがんばるから!▼~
:[オージェ]|
ユルグ王女まで…。▼~
私は家族を飢えさせたくない一心で~
傭兵になり、剣を握りました。▼~
ですが、戦わずとも~
平和な世の中で皆が飢えずに暮らせるなら~
それ以上、望むことはありません。▼~
:[フィヨルム]|
はい。私が目指すのも~
アスク王国が目指しているのも~
そんな世の中だと思います。▼~
:[ユルグ]|
オージェさんにやくそくするよ!~
ニフル王国をりっぱな国にするからね!▼~
:[オージェ]|
お二人ならきっとよい国を~
お造りになられることでしょう。▼~
不思議ですね…異界の王族の方々が~
離れ離れになった私の妹のことを~
心に留め置いてくださるなんて。▼~
:[フィヨルム]|
オージェさんが聞かせてくれたお話~
絶対に忘れません。▼~
:[オージェ]|
今の私には妹がどこかで~
幸せに暮らしていることを~
祈るしかできませんが…。▼~
悲しみのない世の中が作れるのなら~
私の剣も役立ってほしい…~
そう、思うのです。▼~
**真実を見る者 エルフィン [#cc3u558x]
***C [#mn4o7i22]
:[エルフィン]|
ふむ、このあたりにはまだ~
敵の気配が残っていますね…。▼~
とはいえ、その数はわずか。~
クレインの後続部隊が到着すれば~
我が軍の勝利は動かないでしょう。▼~
:(赤く光る)|
:[エルフィン]|
…っ…!?~
こんなときに…目が…~
あの時の毒の…後遺症が…▼~
:[???]|
いたぞ! こっちだ!▼~
:[エルフィン]|
しまった!~
敵に気づかれ…▼~
:[ヨシュア]|
見つけたぜ、盗賊の残党。~
ノコノコ出てきやがって…、せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[エルフィン]|
敵が…倒れた?~
この声は…友軍でしょうか…▼~
:[ヨシュア]|
よう、そこのあんた!~
危ないところだったな。▼~
おっと、足元がふらついてるぜ。~
もしかして…目が見えないのか?▼~
:[エルフィン]|
い、いえ、大丈夫です。~
少しずつですが…~
見えるようになってきましたから。▼~
危ないところを助けていただき~
ありがとうございました。▼~
:[ヨシュア]|
その青い鳥…。~
この前、召喚された軍師さんだな。▼~
俺はヨシュアだ。~
マギ・ヴァル大陸から来た~
しがない傭兵さ。▼~
今はヴァイス・ブレイヴに~
雇われている身だ。▼~
:[エルフィン]|
私はエルフィン。~
エレブ大陸出身の吟遊詩人です。~
レジスタンスに参加しておりました。▼~
:[ヨシュア]|
レジスタンスの吟遊詩人…ねえ。~
まぁいいや。▼~
それより目を怪我したのか?~
杖使いを呼ぶかい?▼~
:[エルフィン]|
たいしたことはありません。~
これは杖では癒せない持病の発作です。~
少し休めば楽になります。▼~
:[クレイン]|
ミルディン王子!~
ご無事でしたか!?▼~
:[ヨシュア]|
ん? ミルディン? 王子?▼~
:[エルフィン]|
……。▼~
:[クレイン]|
い、いえ、エルフィン。~
ご無事でしたか。▼~
:[ヨシュア]|
…ま、なにか事情があるらしいな。~
聞かなかったことにするさ。▼~
:[エルフィン]|
……。▼~
***B [#s5w951hf]
:[ヨシュア]|
よう、エルフィン。~
また会ったな。▼~
:[エルフィン]|
ごきげんよう、ヨシュアさん。▼~
その…先日の件については、~
くれぐれも内密にお願いします。▼~
:[ヨシュア]|
承知した。~
こう見えても口は堅いんだぜ。▼~
だが、聞いていいか?~
あんた、なぜ身分を偽ってる?~
よければ教えてくれないか?▼~
:[エルフィン]|
……。~
あなたは命の恩人。~
事情をお話ししましょう。▼~
:(暗転)|
:[ヨシュア]|
王宮内に反逆者、か…。▼~
:[エルフィン]|
はい。暗殺されかけた私は~
忠臣の計らいで死んだように見せかけ~
大陸の西にある西方三島へと逃れました。▼~
:[ヨシュア]|
あのとき言ってた持病っていうのは~
もしかして暗殺事件の後遺症なのか?▼~
:[エルフィン]|
ご推察のとおりです。~
私の目は事件で受けた毒が原因で~
ときどき光を失ってしまうのです…。▼~
:[ヨシュア]|
命が助かったのは幸いだが~
そいつはなんとも難儀だな。▼~
でも、どうして王子様が~
レジスタンスに参加したんだ?~
命を狙った奴らへの復讐か?▼~
:[エルフィン]|
いえ…私は潜伏先の~
西方三島でその地を支配する~
エトルリア総督府の腐敗を目にしたのです。▼~
民に圧政を強い、私腹を肥やす貴族たち。~
エトルリア王宮にいた頃の私は~
そうした現実を知りませんでした。▼~
:[ヨシュア]|
なるほどな。~
それでレジスタンスに参加した、と。▼~
ははは、なかなか痛快な話じゃないか。~
王子様が身分を隠して世直しとはな!▼~
まるで吟遊詩人の歌に出てきそうな話だぜ。~
まあ、本人は命懸けかもしれんが…。▼~
:[エルフィン]|
ところでヨシュアさん。~
私もひとつ質問してもいいですか?▼~
:[ヨシュア]|
そいつは俺と賭け事をして勝ったら、と~
いつもなら言うところだが…▼~
今日は特別になんでも答えてやるぜ。~
興味深い話を聞かせてもらった礼だ。▼~
:[エルフィン]|
もしかしたらあなたも…~
私と同じような~
境遇なのではないですか?▼~
:[ヨシュア]|
いきなり踏み込んできたねえ。~
そう思った理由を~
聞かせてくれるかい、軍師様。▼~
:[エルフィン]|
私は長い間、王宮で暮らしてきました。▼~
ですから、わかるのです。~
そこに出入りする人間が放つ~
独特の雰囲気が…。▼~
:[ヨシュア]|
いつから気づいていた?▼~
:[エルフィン]|
最初に挨拶したときからです。~
あなたもあのとき、私の肩書きに~
違和感を覚えていたでしょう?▼~
しがない傭兵と名乗ったあなたに~
私も違和感があった。~
…そういうことです。▼~
:[ヨシュア]|
ははは、なるほどな。~
似た者同士、お互い最初から~
なんとなく気づいていたわけか。▼~
***A [#vtytp6kw]
:[ヨシュア]|
マギ・ヴァル大陸にある砂漠の国~
ジャハナ王国…~
俺はその第一王子だ。▼~
:[エルフィン]|
大陸の東にある大国ですね?▼~
:[ヨシュア]|
おっ、さすが軍師様だ。~
異界の地理にも詳しいのか?▼~
:[エルフィン]|
エクラ様のように~
あらゆる異界に~
精通しているわけではありません。▼~
ヴァイス・ブレイヴに貢献するために~
最低限の知識を~
頭に入れているだけですよ。▼~
:[ヨシュア]|
俺は王宮の窮屈な生活が~
性に合わなくてな。▼~
ジャハナを出て~
大陸放浪の旅に出たんだ。~
誰にも行き先を告げずにな。▼~
:[エルフィン]|
それは…王宮は~
大変な騒ぎになったでしょう?▼~
:[ヨシュア]|
…かもしれないが~
俺ならやりかねんと~
思われてたかもしれないな。▼~
それから俺は一介の傭兵として~
マギ・ヴァル大陸を転々としたのさ。▼~
:[エルフィン]|
怖くはなかったのですか?~
外の世界が…。▼~
:[ヨシュア]|
窮屈な毎日から逃げたい…~
怖さよりもその想いが~
強かったんだろうな。▼~
あの頃はまさか異界を越えて~
こんな地まで来るなんて~
夢にも思わなかったが…。▼~
:[エルフィン]|
後悔は…していないのですか?~
王子という身分を捨てたことを。▼~
:[ヨシュア]|
…わからない。だけど、今はただ~
俺の剣を必要とする人たちのために~
戦えればそれでいいのさ。▼~
:[エルフィン]|
なるほど…。▼~
:[ヨシュア]|
似た者同士…と言ってしまったが~
俺は自分勝手な理由で故郷を捨てた身だ。~
比べるのもおこがましいな。▼~
:[エルフィン]|
そんなことはありませんよ。~
なりゆきで国を出た私と違って~
あなたは自分で決断したわけですから。▼~
その意思の力は~
素晴らしいと思います。▼~
:[ヨシュア]|
いや、俺はただわがままで~
向こう見ずなガキだっただけさ。▼~
あんたみたいに~
祖国と民のために命がけで~
戦っているわけじゃない。▼~
:[エルフィン]|
……。▼~
:[ヨシュア]|
王宮にいた頃の俺は~
王族の自覚なんて~
これっぽっちもなくて…▼~
母上の苦労を想像することすら~
出来なかったんだ。▼~
…とまあ、湿っぽい話は~
このくらいにしておくか。▼~
明日からまた戦場だ。~
お互い戦果を挙げられるように~
頑張ろうぜ。▼~
:[エルフィン]|
はい。また戦場で~
ご一緒できるといいですね。▼~
***S [#wk0n3wzj]
:[エルフィン]|
ヨシュアさん、無事でしたか。▼~
:[ヨシュア]|
よう、エルフィン。~
今日の戦いは厳しかったからな。~
例の持病は大丈夫だったか?▼~
:[エルフィン]|
はい。最近は運がいいことに~
発作の回数が減りました。▼~
:[ヨシュア]|
ツキが向いてきてるってヤツか。~
そいつはいい。▼~
しかし、不運ってヤツは~
そこかしこで手招きしてるもんだ。~
気を抜かないようにな。▼~
:[エルフィン]|
はい、心に留めておきます。▼~
私にはエレブ大陸に戻って~
祖国を正すという使命があります。~
それまで倒れるわけにはいきません。▼~
:[ヨシュア]|
はっはっは! その意気だ。~
運ってヤツは最後まであきらめない~
人間にしか味方しないからな。▼~
アスク王国にいる間~
力になれそうなことがあったら~
なんでも言ってくれ。▼~
:[エルフィン]|
ありがとうございます。~
頼りにしていますよ。▼~
:[ヨシュア]|
そういえば…~
面白い噂があるんだがな。▼~
どうやらヴァイス・ブレイヴには~
俺たちと似たような境遇…。▼~
身分を偽って旅している王子様が~
ほかにもいるって話だ。▼~
:[エルフィン]|
それは気になりますね。~
いったいどんな人なのでしょう…。▼~
:(暗転)|
:[エルフィン]|
~~~♪▼~
:[レヴィン]|
おや…?~
麗しい音色に釣られてきてみれば…▼~
謎めいた美青年が~
一人で竪琴を奏でる姿は~
なかなか絵になるな。▼~
絶世の美女なら~
なおさらよかったんだが。▼~
:[エルフィン]|
あなたは…?▼~
:[レヴィン]|
俺の名はレヴィン。~
ユグドラル大陸からきた~
ただの旅人…吟遊詩人さ。▼~
:[エルフィン]|
旅人…ですか。~
なるほど…。▼~
:[レヴィン]|
どうした?~
なにか変なこと言ったか?▼~
:[エルフィン]|
いえいえ、失礼しました。~
知人の噂話を思い出しておりました。▼~
私はエレブ大陸から来たエルフィン。~
あなたと「同じ」吟遊詩人です。~
これからもどうぞよろしく…。▼~
**麗炎の盟主 リリーナ [#bw5oi80n]
***C [#bw4iy804]
:[ロイ]|
リリーナ!~
きみもアスク王国に~
来てくれたんだね。▼~
:[リリーナ]|
ロイ…!~
あなたもアスク王国にいたのね。~
会えてうれしいわ!▼~
:[ロイ]|
きみが召喚されたと聞いて~
すぐに顔を見せたかったんだけど~
今、戦場から戻ったところなんだ。▼~
:[リリーナ]|
気にしないで、そんなこと。~
そっか、忙しくしているのね。▼~
:[ロイ]|
うん、特務機関の一員として~
アスク王国のために戦っているんだ。▼~
:[リリーナ]|
アンナ隊長から話を聞いたわ。▼~
この世界では~
異界から召喚された英雄たちが~
力を合わせて戦っているのよね?▼~
偉大な英雄たちも~
大勢いると聞いたけど…。▼~
:[ロイ]|
リリーナなら大丈夫だよ。~
きっとヴァイス・ブレイヴを~
支えてくれるはずだ。▼~
ここにはリキア同盟の~
仲間もたくさんいるし~
ぼくもリリーナと一緒に戦うよ!▼~
:[リリーナ]|
ロイが一緒なら心強いわ。~
この国に暮らす人たちのため~
わたしもできる限り協力するわね。▼~
:[ロイ]|
ありがとう。期待しているよ!▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
わたしの新しい力…~
この魔道書の力を引き出せれば~
きっとロイの助けになるはず。▼~
早く使いこなして~
アスク王国の役に立たなくっちゃ!▼~
***B [#nbb36y0h]
:[リリーナ]|
やっ!~
はぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
敵の数が多い!~
でも、負けるわけには…~
はぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
…ふう、なんとかしのげたわ。▼~
でも、わたしはまだ~
この魔道書の力を~
使いこなしていない。▼~
魔道書から感じる力…~
その断片を使っているだけに~
過ぎないような…。▼~
この書を使いこなすためには~
どうすればいいのかしら。▼~
:[???]|
危ないっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
きゃあっ!?▼~
:[セシリア]|
なにをぼうっとしているの!?~
敵に囲まれているわよ!▼~
:[リリーナ]|
あっ…! セシリアさん?▼~
:[セシリア]|
このまま敵を一掃するわ。~
リリーナ、戦えるわね?▼~
:[リリーナ]|
は、はい! いけます!~
問題ありません。▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
はぁっ、はぁっ…~
やっと静かになりましたね。▼~
:[セシリア]|
今のが最後の一人だったようね。~
ケガはしていない?▼~
:[リリーナ]|
心配をかけて申し訳ありません…~
セシリアさんのおかげで助かりました。▼~
:[セシリア]|
戦場で考え事をするのは危険だわ。~
あなたらしくもない。▼~
:[リリーナ]|
すみません…~
おっしゃるとおりです。▼~
この魔道書の力を~
どうやって引き出せばいいのか。~
そのことを考えていて…。▼~
:[セシリア]|
これは…素晴らしい魔道書ね。~
自在に使いこなすには~
それなりの修練が必要みたいだけど。▼~
でも、リリーナ。~
あなたの魔道はすでに~
かなりの高みに達しているわ。▼~
魔道書の力を十分に~
引き出せているとは思うけど…。▼~
:[リリーナ]|
でも、まだ足りないんです。~
もっともっと修行を積まないと…▼~
***A [#qwrt5u6n]
:[リリーナ]|
もっと集中して…~
やあっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
これじゃダメ…もっと熱く…~
たあっ!▼~
:(白く光る)|
:[リリーナ]|
はあ…はあっ…!~
ぜんぜん…足りない。▼~
:[セシリア]|
リリーナ!?~
まだ訓練場にいたの?~
まさか朝からずっと…▼~
:[リリーナ]|
セシリア…さん…?~
…あっ…!▼~
:[セシリア]|
根を詰めすぎよ。~
足元がフラフラじゃない!~
ほら、少し休んで…。▼~
:[リリーナ]|
すみません…~
魔道書の力を~
少しでも早く引き出したくて…。▼~
:[セシリア]|
リリーナ、修行に励むことは大切よ。~
でも、身体を壊してしまっては~
元も子もないでしょう?▼~
:[リリーナ]|
この魔道書…~
わたしが扱うには~
荷が重すぎるのかもしれません。▼~
:[セシリア]|
……。▼~
:[リリーナ]|
ヴァイス・ブレイヴには~
優秀な魔道士がたくさんいます。▼~
わたしに使いこなせないなら…~
ほかの魔道士に~
譲ったほうがいいのでしょうか?▼~
:[セシリア]|
あなたが望むのであれば…~
それでもいいのかもしれない。▼~
だけど、この魔道書が理由もなく~
あなたの手に渡ったとは~
私にはどうしても思えないわ。▼~
:[リリーナ]|
セシリアさん…。▼~
:[セシリア]|
結論を出すにはまだ早すぎるわ。~
もっといろいろな方法を~
試してみてはどうかしら。▼~
:[リリーナ]|
いろいろな方法…?▼~
:[セシリア]|
ええ。あなた一人で背負うのが~
重すぎるというのなら~
みんなで支えてもいいの。▼~
修行を重ねる以外にも~
魔道書の力を引き出す方法は~
きっとあると思うわ。▼~
:[リリーナ]|
そうだといいのですが…。▼~
:[セシリア]|
さあ、今日はもう休みなさい。~
疲れた頭と心で考えても~
いい案は出てこないと思うわよ。▼~
:[リリーナ]|
はい…。ありがとうございます。~
セシリアさん。▼~
***S [#ne6ou02v]
:[セシリア]|
おはよう、リリーナ。~
少しは元気になったかしら?▼~
:[リリーナ]|
はい。その…セシリアさん~
ご迷惑をお掛けしました!▼~
:[セシリア]|
いつものリリーナに戻ったみたいね。~
魔道士は強大な力を操る存在。~
それゆえ常に冷静さが必要だわ。▼~
その冷静さを生むものは…~
心の余裕なの。▼~
:[リリーナ]|
心の…余裕…。~
昨日までのわたしに~
なかったものですね。▼~
:[セシリア]|
リリーナは真面目だから。~
魔道書を託された責任を~
果たそうと、必死だったのよね。▼~
:[リリーナ]|
…そう考えていたのは事実です。~
でも、それだけじゃない。▼~
ロイの期待に応えようと~
躍起になっていた気がします…。▼~
:[セシリア]|
責任や期待に応えるのが辛いなら~
まわりを巻き込んでもいいの。▼~
ヴァイス・ブレイヴにいる魔道士たち…~
彼らの手を借りてもいいのよ。▼~
:[リリーナ]|
そうですね…!~
ここには異界から集まった~
優秀な魔道士がたくさんいる。▼~
私一人だけの力じゃなくて~
皆さんの力を借りることができれば~
きっと前に進むことができますよね。▼~
なんだか気持ちが軽くなりました!~
わたし、ほかの魔道士の皆さんにも~
相談しようと思います。▼~
:[セシリア]|
ええ、いいと思うわ。~
きっと喜んで力を貸してくれるわよ。▼~
:(暗転)|
:[リリーナ]|
これでどうかな…~
えいっ!▼~
:(白く光る)|
:[リンダ]|
うん、悪くないわ!~
昨日よりも火力が上がっているわね。▼~
:[ルーテ]|
ですが、まだまだ伸び代はあります。~
私にはわかります。優秀ですから。▼~
:[オフェリア]|
情熱が躍動する爆炎ね!~
必殺アウェイキング・バーナーと~
名付けるのはどうかしら?▼~
:[リリーナ]|
そ、それはまた~
今度考えるとして…。▼~
:[ソニア]|
次はもっと遠くの目標を狙ってみたら?~
距離による威力の違いも見てみたいわ。▼~
:[リリーナ]|
はい! どんどんいきます!~
精一杯がんばりますね…!▼~
:(暗転)|
:[セシリア]|
ふふっ、異界の魔道士を巻き込んで~
いい訓練ができているようね。▼~
前向きなリリーナには~
手を貸してあげたいと思わせる力がある。~
それがあなたの才能よ。▼~
魔道書が託された理由も~
きっとそこにあるのでしょうね。~
期待しているわよ、リリーナ。▼~
**オスティアの壁 ボールス [#me6in05g]
***C [#ns5buw59]
:[ボールス]|
ウェンディ! 探したぞ!▼~
:[ウェンディ]|
その声は…兄上!▼~
兄上もアスク王国に~
召喚されたんですね。▼~
:[ボールス]|
ウェンディは私より~
ずいぶんと前に召喚されたと聞く。~
元気に暮らしていたか?▼~
:[ウェンディ]|
はい、変わりありません!▼~
厳しい戦いが続いていますが~
この地に集う英雄のみなさまと協力し~
なんとか戦い抜いております。▼~
:[ボールス]|
本当か? ケガはしてないか?~
ちゃんと食べてるか?~
鎧の手入れは万全か?▼~
:[ウェンディ]|
落ち着いてください、兄上!~
もう子どもではないのですから~
心配されなくても大丈夫です!▼~
:[ボールス]|
こっちで…~
友達はできたか?▼~
:[ウェンディ]|
兄上…。▼~
:[ボールス]|
そうそう、男友達を作るときは…。▼~
:[ウェンディ]|
兄上! 何度も言いますが~
私のことはご心配なく。▼~
これから訓練がありますので~
お話はまた後でうかがいます。では!▼~
:[ボールス]|
ウェンディ!~
…行ってしまったか。▼~
ううむ。ここまで煙たがれるとは~
やはり私は過保護すぎるのだろうか。▼~
む、あれは…?▼~
:[デューテ]|
もう! お兄ちゃんうるさい!~
口を開けばお説教ばっかり!~
任務ならちゃんと終わったじゃん!▼~
:[リュート]|
待て、デューテ!~
俺の話を最後まで聞け!▼~
:[ボールス]|
むむ…。~
向こうもなにやら~
取り込み中のようだな…。▼~
***B [#aryjw4nh]
:[リュート]|
デューテ!~
お前はいつもやり過ぎる。~
少しは加減を覚えろ!▼~
:[デューテ]|
加減~? 何それ?~
相手は悪者なんでしょ?▼~
悪いのは向こうなんだから。~
難しいこと考えないで~
魔法でドカーンとぶっ飛ばせばいいじゃん!▼~
:[リュート]|
それが駄目だと言っている。~
なにごとにも限度というものがあるのだ。▼~
戦う力を奪うだけでいい。~
それ以上、痛めつける必要はない。▼~
なにより手加減なしに魔法をぶっ放す~
お前を見たら、他の者も怖がる。▼~
俺はお前に、誰からも愛される~
人間になってほしいのだ。▼~
:[デューテ]|
ボク、十分愛されてるも~ん。~
こんなに強いし可愛いし。▼~
:[リュート]|
調子に乗るな! いいか?~
チヤホヤ持て囃されることと~
愛されることは全く違うもので…▼~
:[デューテ]|
ふーんだ。アスク王国で~
ちょっと友達ができたからって、~
調子乗ってんのはお兄ちゃんじゃないの?▼~
お説教はもういらないよーっだ!~
バイバイっ!▼~
:[リュート]|
ま、待てデューテ!~
まだ話は終わってないぞ!▼~
…くっ、もう見えなくなったか。~
いったいどうすれば~
俺の気持ちが伝わるのか…。▼~
:[ボールス]|
……。▼~
:[リュート]|
ん? お前は…?▼~
:[ボールス]|
あ、ああ…私はボールス。~
エレブ大陸から来た重騎士です。▼~
その…申し訳ない。~
立ち聞きする気はなかったんだが…。▼~
:[リュート]|
いや、こちらこそ~
見苦しいところを見せてしまった。▼~
心配だからこそ口うるさくなるのだが~
妹はまるでわかってくれなくてな。▼~
:[ボールス]|
……。▼~
***A [#mmn7jw5k]
:[ボールス]|
ふむ、なんというか~
苦労しておられるのだな…。▼~
:[リュート]|
妹のデューテはもう幼子ではない。~
魔道の腕前に至っては~
一流と言えるほどの高みに達している。▼~
遠くから成長を見守るのが~
一番だとわかっているのだが~
ついつい口出ししてしまうのだ…。▼~
:[ボールス]|
気持ちはよくわかる。~
私も妹のウェンディが心配で~
小言が多くなってしまう。▼~
:[リュート]|
ウェンディ…~
桃色の髪の重騎士か?▼~
:[ボールス]|
おお、妹をご存知であったか!▼~
:[リュート]|
話したことはないのだが~
戦場でよく見かける。▼~
「オスティア重騎士団の名に~
恥じぬ戦いをします!」と~
いつも軍の先頭に立っていたな。▼~
:[ボールス]|
ぐ、軍の先頭に!?~
無茶なことを…。▼~
:[リュート]|
なにを言っているんだ?~
彼女にはそれだけの実力がある。▼~
彼女のような重騎士がいるおかげで~
俺たち魔道士は後方で~
安心して戦えるのだ。▼~
:[ボールス]|
ほ、本当か!?▼~
:[リュート]|
ああ、持ち上げるつもりはない。~
俺は事実だけを話している。~
彼女は信頼がおける重騎士だ。▼~
:[ボールス]|
そのような評価を得るまでに~
成長していたとは…。▼~
ウェンディ、アスク王国で~
よい経験を積んだようだな…。▼~
***S [#fd6ik06n]
:[ボールス]|
ウェンディ、今日も元気そうだな。~
これから朝の訓練か?▼~
:[ウェンディ]|
おはようございます、兄上。~
あの…どうしたのですか?~
ずいぶん楽しそうに見えますが…。▼~
:[ボールス]|
ん、そう見えるか?▼~
:[ウェンディ]|
はい、とても。▼~
:[ボールス]|
そうか、そうだったか…。▼~
:[ウェンディ]|
なんだか気味が悪いですね。~
さては私に戦いを止めさせる~
いい口実でも思いついたとか…。▼~
:[ボールス]|
そ、そんなことはない!~
それよりウェンディよ。~
お前に言っておきたいことがある。▼~
:[ウェンディ]|
なんでしょう、兄上。▼~
:[ボールス]|
お前は…~
自分が信じた道を行け。▼~
:[ウェンディ]|
え…?▼~
:[ボールス]|
言いたいことはそれだけだ。▼~
引き留めてすまなかった。~
ささ、早く訓練に行くがいい!▼~
:[ウェンディ]|
は、はい!~
では兄上、またのちほど!▼~
:[ボールス]|
頑張れよ、ウェンディ。~
お前はオスティア重騎士団の誇り~
私の自慢の妹だ。▼~
:[リュート]|
ふむ、なるほど…。▼~
:[ボールス]|
おはよう、リュートどの。▼~
:[リュート]|
今度は逆の立場だな。~
話を聞いてしまってすまないな。▼~
:[ボールス]|
いや、詫びる必要はない。▼~
:[リュート]|
訓練場に向かうウェンディの背中は~
どこか誇らしげに見えた。~
ボールスの言葉がうれしかったのだろう。▼~
:[ボールス]|
そ、そうだとよいのだが…。▼~
:[リュート]|
ボールスの言葉から~
彼女は想いを汲み取ったのだろうな。▼~
多くを語らずとも通じあう仲…~
兄妹の理想的な関係とは~
そういうものなのだろう。▼~
:[ボールス]|
いやいや、まだ道半ば。~
私もウェンディももっと互いを~
理解できるとよいのだが。▼~
:[リュート]|
俺たち兄妹もお前たちを見習って~
成長していきたいところだ。▼~
:[ボールス]|
ときにリュートどの。~
これからも妹を持つ兄同士~
仲良くしてもらえないだろうか?▼~
:[リュート]|
ああ、構わないが…~
その手はなんだ?▼~
:[ボールス]|
仲間…いや、友としての握手です。▼~
:[リュート]|
と、友…?~
俺と友人になろうというのか?▼~
:[ボールス]|
もしかして、握手はお嫌でしたか?▼~
:[リュート]|
い、いや、いやいやいや!~
そんなことはない!~
これからもよろしく頼む!▼~
アルムとカナス、ジークに続いて~
四人目か…。いい調子だ!▼~
:[ボールス]|
? 何のことか分かりかねるが…~
心が通じ合える兄妹の仲を目指し~
これからも共に精進しよう!▼~
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