[広告]
章別会話/未来への決断
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
[[章別会話]]
*未来への決断 [#wc4a90a1]
#contents
**未来への決断 [#v0058218]
***オープニング [#r0749ba9]
:[エリンシア]|
絶え間なく侵略の危機にさらされる不安…~
察するにあまりあります。▼~
ルキノ、ジョフレ~
私はヴァイス・ブレイヴの皆さんとともに~
アスク王国を助けたいと考えています。▼~
:[ルキノ]|
エリンシア様の願いは~
我らの願いでもあります。▼~
:[ジョフレ]|
世界が変われど、我らは全身全霊をかけ~
エリンシア様に付き従いましょう。▼~
:[エリンシア]|
ありがとう、ルキノ、ジョフレ。~
家族同然に育ったあなたたちが~
そばに居てくれて私も心強いです。▼~
シャロン王女、お聞きのとおり~
私たちはあなた方に協力を惜しみません。~
よろしくお願いします。▼~
:[シャロン]|
ありがとうございます!~
みなさんのお力~
頼らせていただきますね。▼~
:[アシュ]|
異界の英雄の方々の惜しまぬ献身~
つくづく頭が下がる思いでございまして~
喜びに心が震えると申しましょうか、▼~
この溢れ出す感謝の気持ちを皆様に~
お伝えするには、百や二百の言葉を~
並べたところでは到底足りず…▼~
:[シャロン]|
あっ! そう言えば皆さんと一緒に~
アスク王国にいらした英雄さんが~
もう一人いらっしゃいましたよね?▼~
ちょび髭がとても印象的な…。▼~
:[ルキノ]|
ユリシーズですね。~
彼なら用があると言って~
今朝より姿を見せておりません。▼~
:[ジョフレ]|
なんでも自分の目と耳でアスク王国と~
ヴァイス・ブレイヴの現状を~
確かめたいと申しておりました。▼~
少々変わり者ではありますが~
彼もまたエリンシア女王の忠実な臣下。~
アスク王国の力となってくれるでしょう。▼~
:[アシュ]|
お話からお伺いしますところユリシーズ様は~
大変な切れ者のお方とお見受けいたしますので~
そのご活躍を心よりお喜び申し上げ…▼~
(暗転)~
:[ユリシーズ]|
ただいま戻りました。~
単独での行動をお許しいただき~
感謝いたします、エリンシア様。▼~
:[エリンシア]|
それでユリシーズ…~
あなたの目から見たアスク王国は~
どのように映りましたか?▼~
:[ユリシーズ]|
豊かな国土と誠実で勤勉な民。~
彼らがヴァイス・ブレイヴに寄せる~
信頼も確固たるもの。▼~
見事な国です。様々な価値観が混在し~
それが許容されている。わがクリミアが~
目指すべき、一つの理想でありますな。▼~
:[ジョフレ]|
なんと…!~
それほどまでに…▼~
:[ユリシーズ]|
しばしお時間をいただければ~
アスク王国の素晴らしさを詳細に~
女王のお耳にお届けすることも…。▼~
:[ルキノ]|
フェール伯、報告は~
手短にお願いできますか?▼~
:[ユリシーズ]|
ふむ、残念ですな。~
では結論から申し上げる。▼~
アスク王国は我々が助力するに~
ふさわしい見事な国。▼~
此度の協力要請をお受けしたことは~
間違っていなかったかと。▼~
:[エリンシア]|
それを聞いて一安心です。~
全ての力を持ってヴァイス・ブレイヴを~
支えることにしましょう。▼~
:[ユリシーズ]|
ですがその前に…~
ヴァイス・ブレイヴに関する吾輩の見立ても~
女王のお耳に入れておきたいかと。▼~
率直に申します。~
このままですと、遠からぬ未来に~
ヴァイス・ブレイヴは敗北いたします…▼~
***C [#lc7f6cb5]
:[ルキノ]|
ヴァイス・ブレイヴが…負ける?▼~
:[ジョフレ]|
どういうことだ、ユリシーズ。~
ヴァイス・ブレイヴには名だたる~
異界の英雄たちが集まっている。▼~
我々の信も厚いアイク将軍や~
グレイル傭兵団…▼~
それに神々に近い存在すらも~
力を貸していると耳にしたぞ。▼~
:[ユリシーズ]|
だから、なのだよ。~
我が友ジョフレよ。▼~
ヴァイス・ヴレイヴには日々英雄が集い~
その力は強固になり続けていると聞く。▼~
にもかかわらず~
アスク王国を取り巻く危機は~
一向に遠ざかる気配がありません。▼~
:[エリンシア]|
危機は…なくならないと?▼~
:[ユリシーズ]|
今はエクラ殿の力で~
異界の英雄たちの助けを~
借りられていますが…▼~
エクラ殿に~
万が一のことが起こった時~
アスク王国の戦力は枯渇しましょう。▼~
:[ジョフレ]|
だがそれならば我々が~
エクラを~
お守りすればよい。▼~
:[ユリシーズ]|
ふむ。その意見に~
我輩も異論はありませんな。▼~
しかし、もう一点。~
ヴァイス・ヴレイヴには~
重大な弱点があるのです。▼~
むしろ、こちらのほうが~
対応が困難と申しましょうか。▼~
:[ルキノ]|
もったいぶらないで。~
そのもう一つの弱点とは?~
:[ユリシーズ]|~
ヴァイス・ブレイヴに集う~
異界の英雄たちはあくまで助っ人。▼~
身も蓋もない言い方をすれば~
アスク王国は縁もゆかりもない場所です。▼~
我輩たちにクリミアの民を守るという~
使命があるように、英雄たちにも~
それぞれ守るべき民と国がある。▼~
そんな彼らが本当に命をなげうってまで~
アスク王国のために戦えるのか?▼~
覚悟の強さは最後の最後、勝敗に響きます。~
ここにいる皆はそのことを~
誰よりも実感されておられるはず。▼~
:[エリンシア]|
……▼~
:[ユリシーズ]|
もっとも、我輩の考えなど~
ただの杞憂に終われば~
それに過ぎたことはありませんが。▼~
***B [#c02247ff]
:[エリンシア]|
……▼~
:[ルキノ]|
エリンシア様。▼~
:[エリンシア]|
……▼~
:[ルキノ]|
姫様!~
どうかなされたのですか?▼~
:[エリンシア]|
ご、ごめんなさい、ルキノ。~
ついぼんやりしてしまって。▼~
:[ルキノ]|
いえ、こちらこそ昔の癖で姫様と…~
今は立派な女王様であらせられるのに。▼~
先日のフェール伯…~
ユリシーズの言葉を気に留めて~
いらっしゃるのですか?▼~
:[エリンシア]|
気にならないかと言えば~
嘘になります。▼~
守るべきクリミアの民のためにも~
私はこの地で倒れるわけにはいきません。~
しかし…▼~
アスク王国は今なお敵国の侵略を受け~
亡国の危機に瀕しているのです。▼~
:[ルキノ]|
そうですね。~
他国であっても無辜の民に救いの手を~
差し伸べないのは人道に反しましょう。▼~
今は目の前の戦いに集中すべきかと~
私も思います。▼~
:[アシュ]|
おや、エリンシア様、ルキノ様。~
ご機嫌いかがでございましょうか。▼~
アスク王国の生活にはなれましたか?~
過不足なくお過ごしなら~
私としましてもそれに勝る喜びは…▼~
:[エリンシア]|
アシュさん、お心遣いありがとうございます。~
アスク王国の皆さんには~
とてもよくしていただいております。▼~
:[ルキノ]|
日々、私たちにかかる期待の大きさを~
肌で感じているわ。▼~
ならばこそ、この国のために~
私たちはどう行動すべきか…~
そのことを女王と話していたところよ。▼~
:[アシュ]|
なんと心強い言葉でありましょうか。~
異界の英雄がアスク王国の窮状を救おうと~
奮起奔走してくれることのありがたさ。▼~
この光景こそがきっと、おとうさん…~
アスク様が一番見たかったものであり…▼~
アスクの人々に~
希望を与えるものでありましょう。▼~
:[エリンシア]|
アシュさんはこの国の礎を築かれた~
神竜の眷属と伺いました。~
神に連なる高貴な方なのですね。▼~
:[アシュ]|
いえいえ、そのような…~
私のようなものは高貴という言葉とは~
無縁の存在でありますから…▼~
私はただ、あらゆる異界に通じる~
【異界の扉】が存在するこの国のために~
誠心誠意尽力する存在と申しましょうか。▼~
:[ルキノ]|
あらゆる異界に通じる【異界の扉】…~
アシュ殿、ひとつ伺っても?▼~
:[アシュ]|
私にこたえられることでしたら何なりと。~
ただ、食後に眠くなる理由につきましたては~
私自身もよくわかっておらず…~
:[ルキノ]|
さきほど【異界の扉】はあらゆる~
異界に通じていると言ったわね。▼~
たとえば【異界の扉】を介して~
アスク王国に迫る脅威がほかの異界に~
波及する可能性もあるの?▼~
:[アシュ]|
えー、その件につきましては…~
なんと申しましょうか。▼~
この国が何者も拒まない~
開かれた国である以上~
可能性はなきにもあらずとも…▼~
:[エリンシア]|
……!~
つまり、アスク王国の危機を見過ごせば~
テリウス大陸に脅威が迫るかもしれないと?▼~
:[アシュ]|
ええ。全ての異界を繋ぎたいという~
アスク様の前向きな願いが、間違った形で~
実を結ばないことを願う次第でありまして…▼~
***A [#nc1a8513]
:[ユリシーズ]|
アスク王国の危機は対岸の火事ではない。~
それがエリンシア様のだされた結論…~
というわけですな。▼~
:[エリンシア]|
アシュさんの話が本当だとしたら…~
アスク王国への脅威は~
あらゆる異界に波及する可能性があります。▼~
:[ルキノ]|
アスク王国を守ることは~
クリミアを守ることに通じる。▼~
この地での敗北は、クリミアの民を再び~
絶望の淵に立たせることになるかもしれない。~
ゆえに私たちは負けられないのです。▼~
:[ユリシーズ]|
なるほど、理解しました。▼~
この地での戦いが、祖国の民を~
守ることにつながるというなら…~
皆が死力を尽くす理由にもなりますな。▼~
:[ジョフレ]|
女王が決めた道に付き従い~
道を阻むもの全てを討ちましょう。~
それが私の忠義の形なのですから。▼~
:[エリンシア]|
ユリシーズが言ったとおり~
アスク王国を取り巻く現状は~
日ごとに厳しさを増しています。▼~
ですが、英雄たちが手を携えれば~
どんな脅威が立ちはだかろうと~
乗り越えられると信じています。▼~
私たちも皆と力をあわせて~
アスク王国とクリミアを守りましょう。
:[ユリシーズ]|
エリンシア様…~
お強くなられましたな。▼~
お言葉を聞き~
我輩の逡巡も雲散霧消した次第。~
勝利への献策を重ねるといたしましょう。▼~
:[ジョフレ]|
アスク王国はあらゆる異界を守る~
砦のような場所。▼~
クリミア王宮騎士団長ジョフレ。~
使命の重さを今一度噛み締め~
この槍を振るうことを誓います。▼~
:[ルキノ]|
私たちだけじゃない。~
ほかの英雄たちも自分たちの国を背負い~
戦っているに違いありません。▼~
:[エリンシア]|
今一度、皆の力を~
私に貸してもらえるでしょうか。▼~
二度とクリミアの民に~
悲観の涙を流させることがないよう~
力を尽くしましょう。▼~
この地を…~
アスク王国を災いから守れるように。~
多くの異界の救いとなるように。▼~
**女王の姉妹 ルキノ [#j9fb7f14]
***C [#t15e71d5]
:[ベロア]|
クンクン…。~
何でしょうか、この匂いは。~
気になりますね。おや?▼~
:[ルキノ]|
あら、あなた…~
どうしたの? 迷子かしら。▼~
その耳…もしかしてあなた、~
テリウスから来たラグズの子?▼~
:[ベロア]|
ラグズではありませんよ。~
わたしは人狼…~
ガルーのベロアです。▼~
:[ルキノ]|
ごめんなさい。~
私たちの知るラグズとは~
違う種族なのね。▼~
私はクリミア王国のルキノよ。~
つい先日、アスク王国に…。▼~
どうかした?~
私をじっと見つめて~
顔に何かついているのかしら?▼~
:[ベロア]|
いえ別に。~
いい匂いを巡ってきたら~
あなたがいただけです。▼~
:[ルキノ]|
いい匂い?~
そういえば同じようなことを~
誰かに言われたような…▼~
(暗転)~
:[イレース]|
さて、お腹も満たされたところで~
今月の大盛り軍団定例会議を始めます…~
まずは各自報告をお願いします。▼~
:[イングリット]|
城下町の名店発見一覧は~
こちらにまとめてあります!▼~
:[エルフィ]|
アンナ隊長から、私たちの食事量を~
もう少し減らせないかって~
相談が来ているわ…▼~
:[リンカ]|
そんなものは却下だ、却下。~
腹が満たされなければ、~
戦えるものも戦えない!▼~
:[イレース(幼少)]|
えんせいちゅうのラファエルさんから~
ほきゅうぶっしが届いています…。~
おいしそう…▼~
:[イレース]|
一通り報告が終わったところで~
私たちから提案があります…。▼~
ぜひ、我が大盛り軍団に~
特別枠で迎えたい人材がおります…。▼~
:[リンカ]|
特別枠? なんだそれは。▼~
:[イレース]|
彼女は健啖家ではありませんが…~
とてもおいしい料理を作ります。▼~
ゆえに、ぜひとも軍団専属で~
料理を提供してほしいのです…。▼~
(暗転)~
:[ルキノ]|
ごめんなさい。~
私は食事を作るために~
アスク王国に来たわけではないから。▼~
:[イレース]|
…そうですか…▼~
:[イングリット]|
イ、イレースさん、~
衝撃と空腹の合わせ技で~
足元がふらついてますよ!▼~
申し訳ありません、ルキノさん。~
無茶なお願いをしてしまって。▼~
:[ルキノ]|
私はエリンシア姫を支えるために~
この世界に来た。~
ここでは料理よりも剣が求められている。~
そうではなくて?▼~
:[イレース]|
……▼~
***B [#i5ffb271]
:[リンカ]|
なるほど。~
その言い分はもっともだ▼~
:[イングリット]|
はい。残念ですが~
ルキノさんのご意思は固く…▼~
:[イレース(幼少)]|
私がしょうらい、食べるはずの料理を~
ひとあし先に食べてみたかったです。▼~
:[エルフィ]|
おやつを作ってもらって~
エリーゼ様と一緒に食べたかった…▼~
:[リンカ]|
空振りに終わったのは仕方ない。~
切り替えていこう。▼~
食った分は戦って返す。~
あたしたちもしっかりと~
義務を果たさねばならんからな。▼~
:[イレース]|
……▼~
(暗転)~
:[イングリット]|
おかしいですね。~
こちらに来ているはずですが…▼~
:[エルフィ]|
ん? イングリット。~
誰か探しているの?▼~
:[イングリット]|
エルフィさん、いいところに!~
イレースさんを見ませんでしたか?▼~
:[エルフィ]|
…どのイレース?▼~
:[イングリット]|
ええと、~
収穫祭でも子供時代でもない~
イレースさんです。▼~
:[エルフィ]|
そのイレースなら~
戦場で一緒だったけど…~
なんだか調子が悪そうだったわ。▼~
:[イングリット]|
やっぱり…。~
さっきフラフラしながら~
こちらへ向かう姿を見かけたのですが。▼~
:[エルフィ]|
あの柱の陰のところに~
誰か倒れているわね。▼~
:[イレース]|
きゅうぅぅぅ…▼~
:[イングリット]|
イレースさん、大丈夫ですか!~
しっかりしてください!▼~
(暗転)~
:[イレース]|
…ごちそうさまでした…。~
行き倒れになったのは久しぶりですね。~
おかげで助かりました…▼~
:[イングリット]|
お城の中で行き倒れる人なんて~
はじめて見ましたよ…。~
やっぱり調子が悪かったんですね。▼~
:[イレース]|
はい、なんだか食欲がなくて…▼~
:[リンカ]|
たった今…~
5杯も食べたやつの~
セリフとは思えんが?▼~
:[エルフィ]|
でも、体調不良なのは本当みたいね…▼~
:[イレース]|
そうですね。目の前に~
ニンジンがぶら下がっているのに~
いくら走っても届かない。▼~
そんなもどかしさを~
ここしばらく感じていて…▼~
:[イレース(幼少)]|
もしかして~
ルキノさんの料理を食べられないのが~
えいきょうしているのでは。▼~
:[エルフィ]|
それはどういう意味?▼~
:[イレース(幼少)]|
私はまだ、ルキノさんの料理を~
実際に食べたことがないので~
そこまで、しゅうちゃくしていませんが…▼~
そんな私ですら、しろくじちゅう~
そのことで頭がいっぱいなのです。▼~
:[リンカ]|
十分執着してるな、それは。▼~
:[イングリット]|
近くにルキノさんがいるのに~
彼女の料理が食べられないという不満。▼~
それがイレースさんの~
体調不良につながっている…~
ということでしょうか。▼~
***A [#kbbf1121]
:[ルキノ]|
つまり、私の料理を食べれば~
イレースの体調が回復すると?▼~
:[イレース(幼少)]|
ごりかいが早くて助かります。▼~
:[ルキノ]|
クリミア王国奪回の戦いで~
はじめて出会ったときも~
倒れそうにフラフラしてたのよ。▼~
それで心配になって~
あの子に料理を振る舞ったの。▼~
:[イングリット]|
きっとイレースさんには~
そのときの料理が忘れられないほど~
美味しかったのでしょうね。▼~
:[ルキノ]|
まあ、料理のおいしさよりも~
単純に量の問題だった気もするけど。▼~
でも、体調が悪いのなら~
四の五の言ってる場合ではないわね。~
イレースのところに案内してもらえるかしら?▼~
(暗転)~
:[イレース]|
ありがとう…ございます。~
引き続きご迷惑をおかけして…▼~
:[ルキノ]|
いいのよ。気にしないで。▼~
前にも私、言ったわよね。~
体調や体力の管理も~
戦うために大切なことだって。▼~
:[イレース]|
は、はい…。~
おぼえて…います。▼~
:[ルキノ]|
私はアスク王国に料理を作りに~
来たわけじゃないって言ったけど…▼~
万全で戦ってもらうために~
仲間に料理を振る舞うことは~
戦力の底上げにつながるわ。▼~
:[イレース]|
戦いとは無関係ではない…~
そういうことですか…?▼~
:[ルキノ]|
そういうこと。はい、できたわ。~
とりあえず、お腹に優しい~
このスープから飲むといいわよ。▼~
:[イレース]|
いただきます…おいしかったです。▼~
:[イングリット]|
一瞬で飲み干しましたね。▼~
:[リンカ]|
まあ、いつものことだが…。~
それにしても食欲をそそる香りだな。▼~
:[ルキノ]|
熱いから気を付けてねと言う前に~
飲み干しちゃったけど…~
どうかしら?▼~
:[イレース]|
これです、これですよ…!~
私が求めていたものは…▼~
:[エルフィ]|
死んでいた~
イレースの目に力が戻ったわ…▼~
:[イレース(幼少)]|
しんでいたは言いすぎでは…~
:[イレース]|
ルキノさんは~
きれいで強くていい匂いがします…~
そんなルキノさんが作る料理なら…~
私はいくらでも食べられると思います…▼~
:[ルキノ]|
そ、そう?~
少しは元気になったかしら。▼~
:[イレース]|
どんどん持ってきてください。~
10人前くらい余裕ですから。▼~
:[イレース(幼少)]|
ずるいです…。~
私たちも食べたいです…▼~
:[イングリット]|
そ、そうですね。~
とても美味しそうですし~
ちょっと味見したい…なんて。▼~
:[ルキノ]|
わかったわ。~
みんなのぶんも作ってあげるから。~
少しだけ待ってくれる?▼~
(暗転)~
:[ルキノ]|
お待たせ。どうぞ召し上がれ。~
クリミア風の味付けが~
みんなの口に会うといいけれど。▼~
:[イングリット]|
それではいただきます。▼~
…こ、これは!▼~
:[リンカ]|
うまい! だけじゃない!?~
身体の中から力が湧いてくるような…。▼~
:[イングリット]|
ですよね? なんでしょうこれは!~
やる気がみなぎるというか~
すっごく気分が高揚するというか!▼~
:[エルフィ]|
…とりあえずおかわりを。▼~
:[ルキノ]|
す、すごい食べっぷりね…。~
おかわりはいくらでもあるわよ。~
ゆっくり味わってね。▼~
***S [#nc087699]
:[リンカ]|
いやあ、食いに食ったな。~
心も体も満ち足りた気分だ。▼~
:[イレース(幼少)]|
未来の私がしゅうちゃくする~
理由がわかりました…▼~
:[イングリット]|
美味しかったです。~
ありがとうございました。▼~
:[ルキノ]|
美味しそうに食べてもらって~
こちらこそうれしいわ。▼~
そんなに喜んでもらえるなら~
作った甲斐があったというものね。▼~
:[エルフィ]|
アスク王国でもたくさん~
美味しいものを食べたけど…。▼~
こんなに幸せな気持ちになる料理は~
はじめてかもしれないわ…▼~
:[イレース]|
私が思うに…。▼~
ルキノさんの料理が特別美味しいのは~
食べる人のことを思って~
作ってくれているからでは…?▼~
:[ルキノ]|
……▼~
:[イレース]|
美味しいだけじゃない。~
食べる人のことを第一に考えてるから…~
元気になれるんだと思います…。▼~
:[ルキノ]|
まあ、イレースに料理を作るときは~
お腹いっぱいになってほしいって~
思いながら作っているけど…▼~
:[イングリット]|
お料理には…~
味付けよりも大切なものがある。~
そういうことでしょうか?▼~
:[リンカ]|
なるほどな。イレースが特別枠で~
ルキノを大盛り軍団に勧誘しようとした~
理由がわかった気がする。▼~
:[エルフィ]|
料理は愛情。~
あらためて気づかされたわね。▼~
:[イレース(幼少)]|
これからもルキノさんの▼~
おりょうりがたべたいです…~
たべられるといいですね…▼~
:[ルキノ]|
そ、そんなに期待に~
満ちた目で見られても!▼~
:[イレース]|
ルキノさん、乗りかかった船ですよ…▼~
:[ルキノ]|
…仕方ないわね。▼~
私がアスク王国にいるのは~
エリンシア様をお支えするため。~
その決意は変わらないわ。▼~
でも、私の料理を食べて~
みんなが全力で戦えるっていうなら~
作らないこともないわ。▼~
:[イレース]|
本当ですか…? うれしいです…!~
ありがとうございます。▼~
一日三食とは言いません…。~
せめて一日一食…▼~
:[ルキノ]|
ま、毎日はさすがに無理よ!▼~
**清真女王 エリンシア [#x522fdf0]
***C [#z51562e9]
:[エリンシア]|
賊たちの右翼が薄くなったようです。~
私に続いてください!~
ここで一気に勝負を決めます!▼~
:[シャロン]|
あっ! エリンシア女王~
そんなに前に出られては!▼~
:[エリンシア]|
心配ありません、シャロン王女。~
私なら大丈夫です!▼~
:[レギン]|
見て! 敵が逃げていくの!~
私たちの勝ちなの!▼~
:[エリンシア]|
まだ終わりではありません。~
このまま盗賊たちを逃しては~
また村に被害が及ぶかもしれません。▼~
愚かしい行いを繰り返させぬように~
ここで完全に力を奪うのです。▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
レギン王女、もうひと頑張りです!▼~
:[レギン]|
了解なの!~
最後まで気を抜かないの!▼~
(暗転)~
:[ジョフレ]|
エリンシア様、盗賊たちは~
完全に戦う力を失いました。▼~
:[エリンシア]|
ご苦労様でした。~
これで村の人々も安心して~
夜を迎えられますね。▼~
味方にも負傷者がなく幸いでした。~
それでは城に帰りましょう。▼~
:[レギン]|
ふぅー。今日はいっぱい走ったの!▼~
:[シャロン]|
お疲れ様でした、レギン王女~
さっきの戦いはすごかったですね!~
エリンシア女王の指揮で~
危なげなく勝つことができました。▼~
:[レギン]|
エリンシア女王、見違えるようだったの!~
すごく自身に満ちていたというか~
女王としての芯の強さを感じたの!▼~
:[シャロン]|
ですよね?~
わたしもそう思いましたよ!▼~
:[レギン]|
私も未来のニザヴェリルの女王として~
強くなったエリンシア女王を~
見習いたいの!▼~
***B [#ofe306fb]
:[シャロン]|
おはようございます、レギン王女!▼~
:[レギン]|
おはようなの、シャロン王女!▼~
:[シャロン]|
今日の訓練はお休みですけど~
どこかにお出かけですか?▼~
:[レギン]|
エリンシア女王に聞きたいことがあって~
これから訪ねるところなの!▼~
:[シャロン]|
レギン王女、なにか~
気になることでもあるのですか?▼~
:[レギン]|
私の知ってるエリンシア女王は~
戦場で前へ前へとでるような~
英雄じゃなかった気がするの。▼~
:[シャロン]|
そうですね。~
どちらかと言えば後ろから~
みんなを支える人だったような…▼~
:[レギン]|
でも、今は戦闘に立って~
勇敢に指揮を執っているの。▼~
:[シャロン]|
エリンシア女王に鼓舞されて~
他の英雄たちも実力以上の~
力を発揮しているかもしれませんね。▼~
:[レギン]|
私、気になるの。~
なにがエリンシア女王を変えたのか…▼~
:[シャロン]|
なるほど~。 それは気になります。~
レギン王女、私も~
ご一緒してもいいですか?▼~
(暗転)~
:[シャロン]|
もしかして、エリンシア女王は~
自分を鍛えるために~
修行を積まれたのでは?▼~
:[レギン]|
そうなの。きっとそれが~
自信につながったと思うの!▼~
:[エリンシア]|
修行…ですか?~
ふふ、面白い予想ですけれど、~
そんなことはしていませんよ。▼~
:[レギン]|
え? そ、そうなの?~
でも私は、エリンシア女王が~
すっごく変わったと感じたんだけど…▼~
:[エリンシア]|
そう…。~
もし、レギン王女の言うとおり~
私が変わったとするなら…▼~
それはきっとクリミア王国の~
民が変えてくれたのです。
***A [#ge03da34]
:[エリンシア]|
親しいものにしか話していませんが…~
元々、私は女王になど~
なりたくはなかったのです。▼~
:[レギン]|
えっ!? そうなの!?▼~
:[シャロン]|
い、意外です…▼~
今のエリンシア女王は~
気品と勇気に優しさを兼ね備えた~
女王のお手本のように思えるのですが?▼~
:[エリンシア]|
クリミア王国は~
一度はデインに滅ぼされ~
私は流浪の王女になりました。▼~
それでも、国を思う遺臣たちの献身と~
支えてくれた英雄たちのおかげで~
国を取り戻すことができました。▼~
しかし、滅亡の恨みは深く残り~
クリミアの民の心には~
デインへの復讐の炎が灯っていたのです。
:[レギン]|
国を取り戻すだけでは~
戦いは終わらなかったってこと?▼~
:[エリンシア]|
その通りです。▼~
さらに王宮では貴族が権力争いに明け暮れ~
やがて大規模な反乱につながりますが~
その原因は自分にありました。▼~
クリミアを導く強い指導者として~
私の自覚が足りなかったことが~
皆に不安を与えてしまったのです。▼~
:[シャロン]|
そんなことがあったのですね…▼~
:[エリンシア]|
それまでの私は争いごとから目を背け~
他者に嫌われることを恐れていました。▼~
女王になりたくないこと思ったのも~
宮廷内の権力争いに~
関わりたくなかったからです。▼~
:[レギン]|
エリンシア女王は優しいから~
争うのが嫌なのは、わかる気がするの▼~
:[エリンシア]|
しかし、優しいだけでは~
正せない歪みもあるということを~
私は知りました。▼~
痛みを伴ってでも下すべき決断がある。~
多くの犠牲を払い、私は国を導く者として~
そのことを学んだのです。▼~
***S [#i7679004]
:[シャロン]|
痛みを伴ってでも下すべき決断…ですか。▼~
:[エリンシア]|
先日、賊たちを討伐したとき~
以前の私なら深追いしなかったでしょう▼~
戦いには勝った。~
これ以上の犠牲は望まない、と。▼~
:[レギン]|
た、確かにそうかも。▼~
:[エリンシア]|
ですが、情けをかけることで~
次の悲劇を生む可能性もあります。▼~
非情に思えるかもしれませんが~
禍根は全て取り除く。▼~
それが国を預かるものとしての責任。~
痛みを伴ってでも決断を下すべき…~
私はそう思うのです。▼~
:[レギン]|
エリンシア女王…~
そこまでの覚悟で▼~
:[エリンシア]|
でも、これはあくまで私の場合の話です。~
シャロン王女もれギン王女も~
自分なりの道を見つけてください。▼~
あなたたちならきっと~
民たちを素敵な未来に導けると思います。▼~
:[シャロン]|
痛みを伴う決断、わかりました!~
例えば、親しい間柄でも~
嫌われることを恐れてはいけない…▼~
悪いことは悪いと~
ビシっといえるような強い心が~
必要ってことですね!▼~
(暗転)~
:[シャロン]|
お兄様! 眠る時間を削ってまで~
鍛錬や座学に時間を費やすのは~
身体によくありません!▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうだね。▼~
:[シャロン]|
休むのも大切な仕事ですからね!~
無理はいけませんよ。▼~
(暗転)~
:[シャロン]|
アンナ隊長! 英雄のみなさんの~
肖像画を売り出してお金を稼ぐのは~
いけないことだと思います!▼~
:[アンナ]|
で、でも、ヴァイス・ブレイヴの~
貴重な収入源になっているのよ?▼~
:[シャロン]|
それはそれ、です!~
別の方法を考えましょう!~
いいですね?▼~
(暗転)~
:[アンナ]|
な、なんだかシャロンがいきなり~
厳しくなったような気がするけど~
なにかあったのかしら?▼~
:[レギン]|
うーん…シャロン王女。~
なーんか違うような…▼~
:[エリンシア]|
ふふ、シャロン王女。~
あなたの前向きさはきっと~
多くの人の救いとなるでしょうね。▼~
……。~
誰もが、様々な決断を重ねて~
前に進んでいきます。▼~
たとえ痛みが伴ったとしても~
下すべき決断を間違えなければ~
きっと未来は光を失いません。▼~
多くの犠牲の上に~
今の自分があることを忘れず~
王女の道を歩んでください。▼~
**王国の要 ユリシーズ [#ted67144]
***C [#w92f155f]
:[ファ]|
エイルおねえちゃん、こっちこっち!~
このおじさん、すごいんだよ!▼~
:[エイル]|
ファ、そんなに急ぐと転んでしまうわよ。~
あら…▼~
:[ミドリコ]|
あ、エイル王女!~
王女も大道芸を見に来たんですか?▼~
:[エイル]|
ミドリコもいたのね。~
でも、大道芸って…?▼~
:[ユリシーズ]|
ほう、これはこれは!~
月の雫が人の形を成したのかのごとく~
麗しの姫、エイル王女!▼~
我輩にはルキノという~
愛を捧げる相手がおりますが…▼~
エイル王女の美しさを~
この芸をもって礼賛しましょうぞ、それ!▼~
:[エイル]|
……!?~
両の手からいっぱいの花束が…▼~
:[ノノ]|
うっわー! すごいすごーい!~
おじさんの両手がお花畑になったよ!▼~
:[ユリシーズ]|
我輩はエクラ殿の~
求めに応じ、クリミアから赴いた~
フェール伯ユリシーズ。▼~
お近づきの印にこの花を。~
どうぞエイル王女。▼~
:[エイル]|
ありがとう。素敵な芸ね。▼~
:[ユリシーズ]|
お褒めに預かり恐悦至極。~
さあさあ、可愛い観客たちもこの花と~
お菓子をお持ちあれ。ポンっと!▼~
:[ファ]|
わ! お菓子も出てきた!~
ありがとう-!▼~
(暗転)~
:[ユリシーズ]|
ふむ、アスク王国においても~
我輩の技に曇りなし。~
培った芸は腐らないもの。▼~
柱の陰にいる、そこの御仁も~
我輩の芸を見にいらしたのですかな?▼~
:[フォルカ]|
アスク王国に来て早々~
人気者だな。▼~
:[ユリシーズ]|
【火消し】か。やはりおまえも~
アスク王国に来ていたか。▼~
ここにはグレイル傭兵団が揃っている。~
アイク将軍の影である~
お前がいないはずはない、か。▼~
:[フォルカ]|
アスク王国や~
ヴァイス・ブレイヴについて~
嗅ぎ回っているようだな。▼~
:[ユリシーズ]|
嗅ぎ回るなど人聞きが悪い。~
おまえも独自に集めているのだろう。▼~
この異界の情報を。▼~
:[フォルカ]|
その答えを聞くには一万。~
集めた情報の中身を聞くには十万だ。▼~
:[ユリシーズ]|
あいかわらずだな。~
アスク王国でも【火消し】は~
自分の流儀で動いているということか。▼~
:[フォルカ]|
あんたのことだ。~
すでにいろいろとネタを~
仕入れていると思うが…▼~
1人、面白い英雄を紹介してやろう。~
あんたと同じ、道化を演じる変わった男だ。▼~
もっとも、その中身は~
道化とは程遠いかもしれんがな。▼~
:[ユリシーズ]|
外面も道化、中身も道化では~
勤まるものも勤まらぬよ。~
して、その英雄の名前は…?▼~
***B [#ub072847]
:[ユリシーズ]|
【火消し】のはなしではこのあたりを~
徘徊しているとのことだが…~
ややっ!?▼~
:[チェイニー]|
ん? 見ない顔だな。~
面白いヒゲと髪型をしてるけど~
新しくやってきた英雄かい?▼~
:[ユリシーズ]|
これはこれは!~
一点の曇りなき、見事な道化者ですな!~
我輩はフェール伯ユリシーズ▼~
我輩も旅の芸人に身をやつし~
芸を磨いていた時期もありますれば~
ホイ、ホイっと!▼~
:[チェイニー]|
外套からハトが!?~
ははっ、すごいじゃん!▼~
俺はチェイニー。~
これは祭りの衣装なだけで~
芸人でも何でもないよ。▼~
でもまあ、考えようによっちゃあ~
いつも道化じみたことをやってるかな。~
こんな感じにねっ。▼~
(白く光る)~
:[ユリシーズ]|
……!?~
や、ややっ!~
目の前に我輩がもう一人?▼~
:[ユリシーズ(チェイニー)]|
我輩はフェール伯ユリシーズ。~
一度見たら忘れられない、このヒゲと髪型。~
以後、お見知りおきを。▼~
:[ユリシーズ]|
声まで我輩に瓜二つではないか。~
いやはや、これは見事な大道芸!▼~
(白く光る)~
:[チェイニー]|
…よっと。~
芸なんかじゃないさ。~
これは俺の力だよ。▼~
:[ユリシーズ]|
なんと…!~
自在に他人に変身する力を~
お持ちというわけか。▼~
しかも、外見どころか声も同じ。~
素晴らしい能力ですな!▼~
この力があれば~
策略にて内より相手を混乱させ~
即座に敵陣を制すことも可能でしょう!▼~
:[チェイニー]|
……~
人間はいつだってそうだな。~
力を見ると、使おうとする。~
力を得ると、戦いを起こそうする。▼~
:[ユリシーズ]|
あっ、チェイニー殿!~
…言ってしまわれたか。▼~
***A [#n4ad9af2]
:[ユリシーズ]|
チェイニー殿。~
先日はあなたの力を無神経に~
評してしまい、大変失礼した。▼~
:[チェイニー]|
謝る必要はないぜ。~
人それぞれに考えがある。~
それを咎めるつもりはないさ。▼~
:[ユリシーズ]|
あなたのこと、~
アンナ隊長やシャロン王女~
そして、マルス王子に伺いました。▼~
:[チェイニー]|
……▼~
:[ユリシーズ]|
あなたは我々…~
テリウス大陸の民にとっての~
竜鱗族に近い存在…▼~
竜に姿を変えることができる~
竜人、なのですな。▼~
:[チェイニー]|
もう竜石は捨てちまったから~
竜に戻ることはできないけどな。▼~
:[ユリシーズ]|
チェイニー殿がおられた異界では~
はるかな昔、人間と竜人との~
戦争があったと聞きました。▼~
そのとき、チェイニー殿は~
どちらにも手を貸さずに見守っていたと。▼~
:[チェイニー]|
最初は俺も人間を守る側だったさ。~
神竜ナーガ様が~
そう望まれたからな。▼~
だけど、人間たちは数が増えると~
少しずつ増長し、竜人を迫害しはじめた。~
その結果、戦争になったのさ。▼~
:[ユリシーズ]|
……▼~
:[チェイニー]|
すべての人間が~
竜人を迫害したわけじゃない。▼~
ナーガ様は人間の未来に希望を見出し~
俺たちに見守るように託された。▼~
けどさ、戦争を起こした~
地竜メディウスの考えもわかるんだよ。▼~
あいつは仲間を守りたかっただけだ。~
だから、俺は傍観者の立場を貫いた。~
どちらにも手を貸さずにな。▼~
:[ユリシーズ]|
その戦争よりはるか後、~
マルス王子に手を貸されたようですが。▼~
:[チェイニー]|
うーん、マルスは特別だな。~
真っ直ぐすぎて不安だから~
つい手を貸したくなっちまうのさ。▼~
:[ユリシーズ]|
マルス王子は例外中の例外…~
もしかするとチェイニー殿は~
今も人間がお好きではない、と?▼~
:[チェイニー]|
どうだろうな?▼~
ま、ひとつだけ言えるのは~
ヴァイス・ブレイブの連中は~
からかい甲斐があるってことだ。▼~
***S [#gbafdfda]
:[ユリシーズ]|
なるほど…~
ゆえに今は、そのような~
道化の姿をすることもいとわぬと。▼~
:[チェイニー]|
道化をやっているのは~
あんたも同じだろ?▼~
表か裏か。真か偽か。~
いくつもの顔を用いて皆を惑わす。▼~
まるで本心がどこにあるか~
見破られないようにさ。▼~
:[ユリシーズ]|
いやはや、これは鋭い。~
さすが道化には一日の長がおありですな。▼~
:[チェイニー]|
あんたはマルスとは正反対だな。~
邪気がありすぎる。~
でも、嫌いじゃないぜ。面白いからな。▼~
:[ユリシーズ]|
道化とは、道の外にあるもの…~
しかし、アスク王国での戦いにおいては~
道の外から見守る傍観者の立場ではなく…▼~
当事者として手を貸していただければ~
我輩たちも心強く思う次第。▼~
:[チェイニー]|
それは人間たちの心がけ次第だな。▼~
(暗転)~
:[ユリシーズ]|
常識で測れない特異な人材が~
集まったヴァイス・ブレイヴ…~
まったく面白い連中が揃っていますな。▼~
彼らの力を生かせる算段が組めれば~
我らの戦いも有利に進められましょう。▼~
おっと、力を戦いに用いることを考えては~
またチェイニー殿の顔が曇りそうですな。~
ここは平和に役立てるとしておきましょう。▼~
常道を歩んでも~
大いなる力を御するのは難しきこと。▼~
必要とあらば我輩は道化となりて~
力と力を繋ぎましょうぞ。~
それが、この地での役割ならば。▼~
**女王の騎士 ジョフレ [#kb530a87]
***C [#xdaf1860]
:[ジョフレ]|
せいっ! はぁぁっ!▼~
まだまだ、こんなものでは足りない!~
もっと鍛錬を積まなくては…▼~
:[アルフォンス]|
ジョフレ、すごく熱の入った~
訓練を続けているようだけど~
少しは休んではどうかな?▼~
:[フィヨルム]|
日が傾きかけているのに~
朝からずっと訓練場に~
いらっしゃるようですが…▼~
:[ジョフレ]|
アルフォンス王子、フィヨルム王女。~
お心遣い、感謝いたします。▼~
ですが我らクリミア王宮騎士団は~
日々の研鑽を怠るわけにはいきません。~
二度と不覚を取らないためにも。▼~
:[アルフォンス]|
妹から聞いたことがあるよ。~
たしかクリミア王国は…▼~
:[ジョフレ]|
はい。一度は亡国の憂き目にあい~
多くの民を悲しませてしまいました。▼~
我らの力が足りなかったゆえに▼~
:[フィヨルム]|
国を失う無念は私も知っています。▼~
大切に受け継がれてきた風景や~
守るべき民が炎の中に消えるのは…~
実を切られるより辛いですから。▼~
:[ジョフレ]|
二度とあのような悲劇を起こすまいと~
我が主、エリンシア様は決意しています。▼~
しかし、アスク王国にいるのは自分と~
わずかなクリミア王国の臣下のみ▼~
クリミアの民を代表して~
私がエリンシア様を~
守り抜かねばならないのです。▼~
:[アルフォンス]|
だからジョフレは~
そこまでの訓練を…▼~
:[ジョフレ]|
それだけではありません。~
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちと出会い~
己の未熟さを思い知ったことも大きい。▼~
ともあれ、戦場で後悔しないように~
この槍に磨きをかけようと思う次第です。▼~
:[フィヨルム]|
私たちにも手伝えることがあったら~
遠慮なく仰ってくださいね。▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。僕たちは~
ヴァイス・ブレイヴの仲間なのだから。▼~
:[ジョフレ]|
ありがとうございます。~
ご期待に応えられるよう、~
精進を重ねます!▼~
***B [#y8914d42]
:[ルキノ]|
エリンシア様、ここにとどまっては~
敵に包囲される可能性があります。~
手薄な南東へ移動しましょう。▼~
:[エリンシア]|
わかりました。~
ジョフレ、あなたもこちらに!▼~
:[ジョフレ]|
いえ、私はここで敵をひきつけ~
のちほど合流します。▼~
:[ルキノ]|
ジョフレなら心配ありません。~
急ぎましょう、エリンシア様。▼~
:[ジョフレ]|
待つんだ、姉さん!~
前方の森に騎影が…▼~
:[エリンシア]|
これは…待ち伏せ!?~
誘い込むためにわざと手薄に…▼~
:[ジョフレ]|
何ということだ!~
ユリシーズがいれば~
こんな策になど▼~
:[ルキノ]|
エリンシア様、~
私から離れないように!▼~
:[エリンシア]|
ルキノ、ジョフレ!~
無理はしないでください!▼~
:[ジョフレ]|
心得ております!~
今こそ鍛錬の成果を見せるとき!▼~
(白く光る)~
:[ルキノ]|
せいっ! はっ! くぅっ…。~
しかし、こう数が多くては。▼~
:[エリンシア]|
奥には弓兵も控えているようです。~
二人とも、気をつけて▼~
:[ジョフレ]|
…!? エリンシア様、後ろっ!~
なにっ!?▼~
:[漆黒の騎士]|
はあっ!▼~
(白く光る)~
:[ルキノ]|
敵兵を一撃で!?~
ヴァイス・ブレイヴの援軍?▼~
:[漆黒の騎士]|
……▼~
:[ジョフレ]|
あの黒い鎧は…~
デインの漆黒の騎士!▼~
:[漆黒の騎士]|
…森を南東に抜けよ。~
そこで友軍と合流できる。▼~
:[エリンシア]|
ご協力ありがとうございます。~
ルキノ、ジョフレ、行きましょう。▼~
:[漆黒の騎士]|
……▼~
:[ジョフレ]|
ま、待て!~
なぜ貴様が我々を?▼~
:[ルキノ]|
ジョフレ、急いで!~
エリンシア様を安全な場所に~
お連れするのが先よ!▼~
:[ジョフレ]|
くっ! わ、わかった。~
急ごう、ルキノ姉さん。▼
***A [#s0a32e1c]
:[ジョフレ]|
…昨夜の戦いでは~
敵の包囲により窮地に立たされたが~
あの騎士に救われた…▼~
我がクリミアにとって仇敵の一人。~
それがなぜ私たちを…▼~
:[アルフォンス]|
やあ、ジョフレ~
昨夜は苦労をかけてしまったね。▼~
:[ジョフレ]|
いえ、アルフォンス王子の出した~
援軍のおかげで助かりました。▼~
私に実力があれば自分たちだけで~
切り抜けられたはずなのですが…▼~
:[アルフォンス]|
どうしたんだい?~
表情が暗いようだけど…▼~
:[ジョフレ]|
昨夜、私たちはデインの黒騎士…~
漆黒の騎士に助けられました。▼~
しかし、彼はクリミアを滅亡に導いた~
不倶戴天の一人。~
それがなぜ私たちを…▼~
:[アルフォンス]|
もしかすると、その黒騎士は~
ジョフレの知る人物とは~
少し違うのかもしれないよ。▼~
:[ジョフレ]|
それはどういう…?▼~
:[アルフォンス]|
たとえ名前や姿形が同じでも~
ジョフレと同じ世界から来たとは限らない。~
別の運命を歩んだ可能性だってあるんだ。▼~
:[ジョフレ]|
そ、そんなことがあるのですか?▼~
:[アルフォンス]|
同じ英雄でも異界によって~
大きく運命を変えた者もいるし~
性別が変わっている場合もある。▼~
けど、ただ一つ確かなのは~
ヴァイス・ブレイヴにいる英雄は~
アスク王国に力を貸す仲間なんだ。▼~
:[ジョフレ]|
……▼~
:[アルフォンス]|
ジョフレは自分がクリミアの民を代表して~
エリンシア女王を守ると言っていたけれど…▼~
ヴァイス・ブレイヴもまた~
ひとつの騎士団のようなものなんだ。▼~
だから、一人ですべてを背負わず~
みんなの力を借りてもいいんだよ。▼~
:[ジョフレ]|
アルフォンス王子…。~
再三のお気遣い、ありがとうございます。~
王子の言葉で目が覚めた気分です。▼~
自分がこの世界でなさねばならぬこと。~
一人の英雄として、どうあるべきか。~
その道筋が見えた気がします…▼~
***S [#w0e689d3]
:[ユリシーズ]|
なるほど…。~
そのような出来事があったのか。▼~
:[ジョフレ]|
エリンシア様を守ることに心を傾け~
今ここで危機にさらされている~
アスクの民に目が向いてはいなかった。▼~
エリンシア様の騎士としての振る舞いを~
俺は忘れていたのだ。▼~
:[ユリシーズ]|
さりとて、エリンシア様がアスク王国を~
救いたいと考えておられるなら…▼~
エリンシア様を守ることと~
アスク王国を守ることは同義▼~
そう自分を責める必要はない。~
思うところがあるならば~
戦場で挽回すればよいのだ。▼~
:[ジョフレ]|
ユリシーズ、すまないな。~
いつも支えてもらってばかりで▼~
:[ユリシーズ]|
我が友よ。~
アルフォンス王子のお言葉は~
心に留めておくが上策。▼~
自分一人ですべてを背負う必要はない。~
ルキノや我輩だけでなく~
ヴァイス・ブレイヴの仲間…▼~
ともに支えあいながら~
エリンシア様やアスクの民を~
守っていこうではないか。▼~
:[ジョフレ]|
そうだな。クリミア騎士団すべてを~
一人で背負うことは難しいと~
さすがに理解できた。▼~
:[ユリシーズ]|
あの漆黒の騎士は我輩にとっても仇敵。~
しかし、アスク王国のために
共に戦ってくれるというのなら~
これ以上の味方はない。▼~
:[ジョフレ]|
ヴァイス・ブレイヴの英雄は全員が仲間。~
個々の恩讐を越え、手を携えなければ~
この国は救えないだろう。▼~
ならば、このジョフレも一人の英雄として~
仲間たちと進むことを誓おう。▼~
それがエリンシア様の望む未来に~
つながると信じて…▼~
*コメント [#oddc195c]
- ジョフレS 恩讐(おんしゅう)とは 恩義と、うらみ。情...
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*未来への決断 [#wc4a90a1]
#contents
**未来への決断 [#v0058218]
***オープニング [#r0749ba9]
:[エリンシア]|
絶え間なく侵略の危機にさらされる不安…~
察するにあまりあります。▼~
ルキノ、ジョフレ~
私はヴァイス・ブレイヴの皆さんとともに~
アスク王国を助けたいと考えています。▼~
:[ルキノ]|
エリンシア様の願いは~
我らの願いでもあります。▼~
:[ジョフレ]|
世界が変われど、我らは全身全霊をかけ~
エリンシア様に付き従いましょう。▼~
:[エリンシア]|
ありがとう、ルキノ、ジョフレ。~
家族同然に育ったあなたたちが~
そばに居てくれて私も心強いです。▼~
シャロン王女、お聞きのとおり~
私たちはあなた方に協力を惜しみません。~
よろしくお願いします。▼~
:[シャロン]|
ありがとうございます!~
みなさんのお力~
頼らせていただきますね。▼~
:[アシュ]|
異界の英雄の方々の惜しまぬ献身~
つくづく頭が下がる思いでございまして~
喜びに心が震えると申しましょうか、▼~
この溢れ出す感謝の気持ちを皆様に~
お伝えするには、百や二百の言葉を~
並べたところでは到底足りず…▼~
:[シャロン]|
あっ! そう言えば皆さんと一緒に~
アスク王国にいらした英雄さんが~
もう一人いらっしゃいましたよね?▼~
ちょび髭がとても印象的な…。▼~
:[ルキノ]|
ユリシーズですね。~
彼なら用があると言って~
今朝より姿を見せておりません。▼~
:[ジョフレ]|
なんでも自分の目と耳でアスク王国と~
ヴァイス・ブレイヴの現状を~
確かめたいと申しておりました。▼~
少々変わり者ではありますが~
彼もまたエリンシア女王の忠実な臣下。~
アスク王国の力となってくれるでしょう。▼~
:[アシュ]|
お話からお伺いしますところユリシーズ様は~
大変な切れ者のお方とお見受けいたしますので~
そのご活躍を心よりお喜び申し上げ…▼~
(暗転)~
:[ユリシーズ]|
ただいま戻りました。~
単独での行動をお許しいただき~
感謝いたします、エリンシア様。▼~
:[エリンシア]|
それでユリシーズ…~
あなたの目から見たアスク王国は~
どのように映りましたか?▼~
:[ユリシーズ]|
豊かな国土と誠実で勤勉な民。~
彼らがヴァイス・ブレイヴに寄せる~
信頼も確固たるもの。▼~
見事な国です。様々な価値観が混在し~
それが許容されている。わがクリミアが~
目指すべき、一つの理想でありますな。▼~
:[ジョフレ]|
なんと…!~
それほどまでに…▼~
:[ユリシーズ]|
しばしお時間をいただければ~
アスク王国の素晴らしさを詳細に~
女王のお耳にお届けすることも…。▼~
:[ルキノ]|
フェール伯、報告は~
手短にお願いできますか?▼~
:[ユリシーズ]|
ふむ、残念ですな。~
では結論から申し上げる。▼~
アスク王国は我々が助力するに~
ふさわしい見事な国。▼~
此度の協力要請をお受けしたことは~
間違っていなかったかと。▼~
:[エリンシア]|
それを聞いて一安心です。~
全ての力を持ってヴァイス・ブレイヴを~
支えることにしましょう。▼~
:[ユリシーズ]|
ですがその前に…~
ヴァイス・ブレイヴに関する吾輩の見立ても~
女王のお耳に入れておきたいかと。▼~
率直に申します。~
このままですと、遠からぬ未来に~
ヴァイス・ブレイヴは敗北いたします…▼~
***C [#lc7f6cb5]
:[ルキノ]|
ヴァイス・ブレイヴが…負ける?▼~
:[ジョフレ]|
どういうことだ、ユリシーズ。~
ヴァイス・ブレイヴには名だたる~
異界の英雄たちが集まっている。▼~
我々の信も厚いアイク将軍や~
グレイル傭兵団…▼~
それに神々に近い存在すらも~
力を貸していると耳にしたぞ。▼~
:[ユリシーズ]|
だから、なのだよ。~
我が友ジョフレよ。▼~
ヴァイス・ヴレイヴには日々英雄が集い~
その力は強固になり続けていると聞く。▼~
にもかかわらず~
アスク王国を取り巻く危機は~
一向に遠ざかる気配がありません。▼~
:[エリンシア]|
危機は…なくならないと?▼~
:[ユリシーズ]|
今はエクラ殿の力で~
異界の英雄たちの助けを~
借りられていますが…▼~
エクラ殿に~
万が一のことが起こった時~
アスク王国の戦力は枯渇しましょう。▼~
:[ジョフレ]|
だがそれならば我々が~
エクラを~
お守りすればよい。▼~
:[ユリシーズ]|
ふむ。その意見に~
我輩も異論はありませんな。▼~
しかし、もう一点。~
ヴァイス・ヴレイヴには~
重大な弱点があるのです。▼~
むしろ、こちらのほうが~
対応が困難と申しましょうか。▼~
:[ルキノ]|
もったいぶらないで。~
そのもう一つの弱点とは?~
:[ユリシーズ]|~
ヴァイス・ブレイヴに集う~
異界の英雄たちはあくまで助っ人。▼~
身も蓋もない言い方をすれば~
アスク王国は縁もゆかりもない場所です。▼~
我輩たちにクリミアの民を守るという~
使命があるように、英雄たちにも~
それぞれ守るべき民と国がある。▼~
そんな彼らが本当に命をなげうってまで~
アスク王国のために戦えるのか?▼~
覚悟の強さは最後の最後、勝敗に響きます。~
ここにいる皆はそのことを~
誰よりも実感されておられるはず。▼~
:[エリンシア]|
……▼~
:[ユリシーズ]|
もっとも、我輩の考えなど~
ただの杞憂に終われば~
それに過ぎたことはありませんが。▼~
***B [#c02247ff]
:[エリンシア]|
……▼~
:[ルキノ]|
エリンシア様。▼~
:[エリンシア]|
……▼~
:[ルキノ]|
姫様!~
どうかなされたのですか?▼~
:[エリンシア]|
ご、ごめんなさい、ルキノ。~
ついぼんやりしてしまって。▼~
:[ルキノ]|
いえ、こちらこそ昔の癖で姫様と…~
今は立派な女王様であらせられるのに。▼~
先日のフェール伯…~
ユリシーズの言葉を気に留めて~
いらっしゃるのですか?▼~
:[エリンシア]|
気にならないかと言えば~
嘘になります。▼~
守るべきクリミアの民のためにも~
私はこの地で倒れるわけにはいきません。~
しかし…▼~
アスク王国は今なお敵国の侵略を受け~
亡国の危機に瀕しているのです。▼~
:[ルキノ]|
そうですね。~
他国であっても無辜の民に救いの手を~
差し伸べないのは人道に反しましょう。▼~
今は目の前の戦いに集中すべきかと~
私も思います。▼~
:[アシュ]|
おや、エリンシア様、ルキノ様。~
ご機嫌いかがでございましょうか。▼~
アスク王国の生活にはなれましたか?~
過不足なくお過ごしなら~
私としましてもそれに勝る喜びは…▼~
:[エリンシア]|
アシュさん、お心遣いありがとうございます。~
アスク王国の皆さんには~
とてもよくしていただいております。▼~
:[ルキノ]|
日々、私たちにかかる期待の大きさを~
肌で感じているわ。▼~
ならばこそ、この国のために~
私たちはどう行動すべきか…~
そのことを女王と話していたところよ。▼~
:[アシュ]|
なんと心強い言葉でありましょうか。~
異界の英雄がアスク王国の窮状を救おうと~
奮起奔走してくれることのありがたさ。▼~
この光景こそがきっと、おとうさん…~
アスク様が一番見たかったものであり…▼~
アスクの人々に~
希望を与えるものでありましょう。▼~
:[エリンシア]|
アシュさんはこの国の礎を築かれた~
神竜の眷属と伺いました。~
神に連なる高貴な方なのですね。▼~
:[アシュ]|
いえいえ、そのような…~
私のようなものは高貴という言葉とは~
無縁の存在でありますから…▼~
私はただ、あらゆる異界に通じる~
【異界の扉】が存在するこの国のために~
誠心誠意尽力する存在と申しましょうか。▼~
:[ルキノ]|
あらゆる異界に通じる【異界の扉】…~
アシュ殿、ひとつ伺っても?▼~
:[アシュ]|
私にこたえられることでしたら何なりと。~
ただ、食後に眠くなる理由につきましたては~
私自身もよくわかっておらず…~
:[ルキノ]|
さきほど【異界の扉】はあらゆる~
異界に通じていると言ったわね。▼~
たとえば【異界の扉】を介して~
アスク王国に迫る脅威がほかの異界に~
波及する可能性もあるの?▼~
:[アシュ]|
えー、その件につきましては…~
なんと申しましょうか。▼~
この国が何者も拒まない~
開かれた国である以上~
可能性はなきにもあらずとも…▼~
:[エリンシア]|
……!~
つまり、アスク王国の危機を見過ごせば~
テリウス大陸に脅威が迫るかもしれないと?▼~
:[アシュ]|
ええ。全ての異界を繋ぎたいという~
アスク様の前向きな願いが、間違った形で~
実を結ばないことを願う次第でありまして…▼~
***A [#nc1a8513]
:[ユリシーズ]|
アスク王国の危機は対岸の火事ではない。~
それがエリンシア様のだされた結論…~
というわけですな。▼~
:[エリンシア]|
アシュさんの話が本当だとしたら…~
アスク王国への脅威は~
あらゆる異界に波及する可能性があります。▼~
:[ルキノ]|
アスク王国を守ることは~
クリミアを守ることに通じる。▼~
この地での敗北は、クリミアの民を再び~
絶望の淵に立たせることになるかもしれない。~
ゆえに私たちは負けられないのです。▼~
:[ユリシーズ]|
なるほど、理解しました。▼~
この地での戦いが、祖国の民を~
守ることにつながるというなら…~
皆が死力を尽くす理由にもなりますな。▼~
:[ジョフレ]|
女王が決めた道に付き従い~
道を阻むもの全てを討ちましょう。~
それが私の忠義の形なのですから。▼~
:[エリンシア]|
ユリシーズが言ったとおり~
アスク王国を取り巻く現状は~
日ごとに厳しさを増しています。▼~
ですが、英雄たちが手を携えれば~
どんな脅威が立ちはだかろうと~
乗り越えられると信じています。▼~
私たちも皆と力をあわせて~
アスク王国とクリミアを守りましょう。
:[ユリシーズ]|
エリンシア様…~
お強くなられましたな。▼~
お言葉を聞き~
我輩の逡巡も雲散霧消した次第。~
勝利への献策を重ねるといたしましょう。▼~
:[ジョフレ]|
アスク王国はあらゆる異界を守る~
砦のような場所。▼~
クリミア王宮騎士団長ジョフレ。~
使命の重さを今一度噛み締め~
この槍を振るうことを誓います。▼~
:[ルキノ]|
私たちだけじゃない。~
ほかの英雄たちも自分たちの国を背負い~
戦っているに違いありません。▼~
:[エリンシア]|
今一度、皆の力を~
私に貸してもらえるでしょうか。▼~
二度とクリミアの民に~
悲観の涙を流させることがないよう~
力を尽くしましょう。▼~
この地を…~
アスク王国を災いから守れるように。~
多くの異界の救いとなるように。▼~
**女王の姉妹 ルキノ [#j9fb7f14]
***C [#t15e71d5]
:[ベロア]|
クンクン…。~
何でしょうか、この匂いは。~
気になりますね。おや?▼~
:[ルキノ]|
あら、あなた…~
どうしたの? 迷子かしら。▼~
その耳…もしかしてあなた、~
テリウスから来たラグズの子?▼~
:[ベロア]|
ラグズではありませんよ。~
わたしは人狼…~
ガルーのベロアです。▼~
:[ルキノ]|
ごめんなさい。~
私たちの知るラグズとは~
違う種族なのね。▼~
私はクリミア王国のルキノよ。~
つい先日、アスク王国に…。▼~
どうかした?~
私をじっと見つめて~
顔に何かついているのかしら?▼~
:[ベロア]|
いえ別に。~
いい匂いを巡ってきたら~
あなたがいただけです。▼~
:[ルキノ]|
いい匂い?~
そういえば同じようなことを~
誰かに言われたような…▼~
(暗転)~
:[イレース]|
さて、お腹も満たされたところで~
今月の大盛り軍団定例会議を始めます…~
まずは各自報告をお願いします。▼~
:[イングリット]|
城下町の名店発見一覧は~
こちらにまとめてあります!▼~
:[エルフィ]|
アンナ隊長から、私たちの食事量を~
もう少し減らせないかって~
相談が来ているわ…▼~
:[リンカ]|
そんなものは却下だ、却下。~
腹が満たされなければ、~
戦えるものも戦えない!▼~
:[イレース(幼少)]|
えんせいちゅうのラファエルさんから~
ほきゅうぶっしが届いています…。~
おいしそう…▼~
:[イレース]|
一通り報告が終わったところで~
私たちから提案があります…。▼~
ぜひ、我が大盛り軍団に~
特別枠で迎えたい人材がおります…。▼~
:[リンカ]|
特別枠? なんだそれは。▼~
:[イレース]|
彼女は健啖家ではありませんが…~
とてもおいしい料理を作ります。▼~
ゆえに、ぜひとも軍団専属で~
料理を提供してほしいのです…。▼~
(暗転)~
:[ルキノ]|
ごめんなさい。~
私は食事を作るために~
アスク王国に来たわけではないから。▼~
:[イレース]|
…そうですか…▼~
:[イングリット]|
イ、イレースさん、~
衝撃と空腹の合わせ技で~
足元がふらついてますよ!▼~
申し訳ありません、ルキノさん。~
無茶なお願いをしてしまって。▼~
:[ルキノ]|
私はエリンシア姫を支えるために~
この世界に来た。~
ここでは料理よりも剣が求められている。~
そうではなくて?▼~
:[イレース]|
……▼~
***B [#i5ffb271]
:[リンカ]|
なるほど。~
その言い分はもっともだ▼~
:[イングリット]|
はい。残念ですが~
ルキノさんのご意思は固く…▼~
:[イレース(幼少)]|
私がしょうらい、食べるはずの料理を~
ひとあし先に食べてみたかったです。▼~
:[エルフィ]|
おやつを作ってもらって~
エリーゼ様と一緒に食べたかった…▼~
:[リンカ]|
空振りに終わったのは仕方ない。~
切り替えていこう。▼~
食った分は戦って返す。~
あたしたちもしっかりと~
義務を果たさねばならんからな。▼~
:[イレース]|
……▼~
(暗転)~
:[イングリット]|
おかしいですね。~
こちらに来ているはずですが…▼~
:[エルフィ]|
ん? イングリット。~
誰か探しているの?▼~
:[イングリット]|
エルフィさん、いいところに!~
イレースさんを見ませんでしたか?▼~
:[エルフィ]|
…どのイレース?▼~
:[イングリット]|
ええと、~
収穫祭でも子供時代でもない~
イレースさんです。▼~
:[エルフィ]|
そのイレースなら~
戦場で一緒だったけど…~
なんだか調子が悪そうだったわ。▼~
:[イングリット]|
やっぱり…。~
さっきフラフラしながら~
こちらへ向かう姿を見かけたのですが。▼~
:[エルフィ]|
あの柱の陰のところに~
誰か倒れているわね。▼~
:[イレース]|
きゅうぅぅぅ…▼~
:[イングリット]|
イレースさん、大丈夫ですか!~
しっかりしてください!▼~
(暗転)~
:[イレース]|
…ごちそうさまでした…。~
行き倒れになったのは久しぶりですね。~
おかげで助かりました…▼~
:[イングリット]|
お城の中で行き倒れる人なんて~
はじめて見ましたよ…。~
やっぱり調子が悪かったんですね。▼~
:[イレース]|
はい、なんだか食欲がなくて…▼~
:[リンカ]|
たった今…~
5杯も食べたやつの~
セリフとは思えんが?▼~
:[エルフィ]|
でも、体調不良なのは本当みたいね…▼~
:[イレース]|
そうですね。目の前に~
ニンジンがぶら下がっているのに~
いくら走っても届かない。▼~
そんなもどかしさを~
ここしばらく感じていて…▼~
:[イレース(幼少)]|
もしかして~
ルキノさんの料理を食べられないのが~
えいきょうしているのでは。▼~
:[エルフィ]|
それはどういう意味?▼~
:[イレース(幼少)]|
私はまだ、ルキノさんの料理を~
実際に食べたことがないので~
そこまで、しゅうちゃくしていませんが…▼~
そんな私ですら、しろくじちゅう~
そのことで頭がいっぱいなのです。▼~
:[リンカ]|
十分執着してるな、それは。▼~
:[イングリット]|
近くにルキノさんがいるのに~
彼女の料理が食べられないという不満。▼~
それがイレースさんの~
体調不良につながっている…~
ということでしょうか。▼~
***A [#kbbf1121]
:[ルキノ]|
つまり、私の料理を食べれば~
イレースの体調が回復すると?▼~
:[イレース(幼少)]|
ごりかいが早くて助かります。▼~
:[ルキノ]|
クリミア王国奪回の戦いで~
はじめて出会ったときも~
倒れそうにフラフラしてたのよ。▼~
それで心配になって~
あの子に料理を振る舞ったの。▼~
:[イングリット]|
きっとイレースさんには~
そのときの料理が忘れられないほど~
美味しかったのでしょうね。▼~
:[ルキノ]|
まあ、料理のおいしさよりも~
単純に量の問題だった気もするけど。▼~
でも、体調が悪いのなら~
四の五の言ってる場合ではないわね。~
イレースのところに案内してもらえるかしら?▼~
(暗転)~
:[イレース]|
ありがとう…ございます。~
引き続きご迷惑をおかけして…▼~
:[ルキノ]|
いいのよ。気にしないで。▼~
前にも私、言ったわよね。~
体調や体力の管理も~
戦うために大切なことだって。▼~
:[イレース]|
は、はい…。~
おぼえて…います。▼~
:[ルキノ]|
私はアスク王国に料理を作りに~
来たわけじゃないって言ったけど…▼~
万全で戦ってもらうために~
仲間に料理を振る舞うことは~
戦力の底上げにつながるわ。▼~
:[イレース]|
戦いとは無関係ではない…~
そういうことですか…?▼~
:[ルキノ]|
そういうこと。はい、できたわ。~
とりあえず、お腹に優しい~
このスープから飲むといいわよ。▼~
:[イレース]|
いただきます…おいしかったです。▼~
:[イングリット]|
一瞬で飲み干しましたね。▼~
:[リンカ]|
まあ、いつものことだが…。~
それにしても食欲をそそる香りだな。▼~
:[ルキノ]|
熱いから気を付けてねと言う前に~
飲み干しちゃったけど…~
どうかしら?▼~
:[イレース]|
これです、これですよ…!~
私が求めていたものは…▼~
:[エルフィ]|
死んでいた~
イレースの目に力が戻ったわ…▼~
:[イレース(幼少)]|
しんでいたは言いすぎでは…~
:[イレース]|
ルキノさんは~
きれいで強くていい匂いがします…~
そんなルキノさんが作る料理なら…~
私はいくらでも食べられると思います…▼~
:[ルキノ]|
そ、そう?~
少しは元気になったかしら。▼~
:[イレース]|
どんどん持ってきてください。~
10人前くらい余裕ですから。▼~
:[イレース(幼少)]|
ずるいです…。~
私たちも食べたいです…▼~
:[イングリット]|
そ、そうですね。~
とても美味しそうですし~
ちょっと味見したい…なんて。▼~
:[ルキノ]|
わかったわ。~
みんなのぶんも作ってあげるから。~
少しだけ待ってくれる?▼~
(暗転)~
:[ルキノ]|
お待たせ。どうぞ召し上がれ。~
クリミア風の味付けが~
みんなの口に会うといいけれど。▼~
:[イングリット]|
それではいただきます。▼~
…こ、これは!▼~
:[リンカ]|
うまい! だけじゃない!?~
身体の中から力が湧いてくるような…。▼~
:[イングリット]|
ですよね? なんでしょうこれは!~
やる気がみなぎるというか~
すっごく気分が高揚するというか!▼~
:[エルフィ]|
…とりあえずおかわりを。▼~
:[ルキノ]|
す、すごい食べっぷりね…。~
おかわりはいくらでもあるわよ。~
ゆっくり味わってね。▼~
***S [#nc087699]
:[リンカ]|
いやあ、食いに食ったな。~
心も体も満ち足りた気分だ。▼~
:[イレース(幼少)]|
未来の私がしゅうちゃくする~
理由がわかりました…▼~
:[イングリット]|
美味しかったです。~
ありがとうございました。▼~
:[ルキノ]|
美味しそうに食べてもらって~
こちらこそうれしいわ。▼~
そんなに喜んでもらえるなら~
作った甲斐があったというものね。▼~
:[エルフィ]|
アスク王国でもたくさん~
美味しいものを食べたけど…。▼~
こんなに幸せな気持ちになる料理は~
はじめてかもしれないわ…▼~
:[イレース]|
私が思うに…。▼~
ルキノさんの料理が特別美味しいのは~
食べる人のことを思って~
作ってくれているからでは…?▼~
:[ルキノ]|
……▼~
:[イレース]|
美味しいだけじゃない。~
食べる人のことを第一に考えてるから…~
元気になれるんだと思います…。▼~
:[ルキノ]|
まあ、イレースに料理を作るときは~
お腹いっぱいになってほしいって~
思いながら作っているけど…▼~
:[イングリット]|
お料理には…~
味付けよりも大切なものがある。~
そういうことでしょうか?▼~
:[リンカ]|
なるほどな。イレースが特別枠で~
ルキノを大盛り軍団に勧誘しようとした~
理由がわかった気がする。▼~
:[エルフィ]|
料理は愛情。~
あらためて気づかされたわね。▼~
:[イレース(幼少)]|
これからもルキノさんの▼~
おりょうりがたべたいです…~
たべられるといいですね…▼~
:[ルキノ]|
そ、そんなに期待に~
満ちた目で見られても!▼~
:[イレース]|
ルキノさん、乗りかかった船ですよ…▼~
:[ルキノ]|
…仕方ないわね。▼~
私がアスク王国にいるのは~
エリンシア様をお支えするため。~
その決意は変わらないわ。▼~
でも、私の料理を食べて~
みんなが全力で戦えるっていうなら~
作らないこともないわ。▼~
:[イレース]|
本当ですか…? うれしいです…!~
ありがとうございます。▼~
一日三食とは言いません…。~
せめて一日一食…▼~
:[ルキノ]|
ま、毎日はさすがに無理よ!▼~
**清真女王 エリンシア [#x522fdf0]
***C [#z51562e9]
:[エリンシア]|
賊たちの右翼が薄くなったようです。~
私に続いてください!~
ここで一気に勝負を決めます!▼~
:[シャロン]|
あっ! エリンシア女王~
そんなに前に出られては!▼~
:[エリンシア]|
心配ありません、シャロン王女。~
私なら大丈夫です!▼~
:[レギン]|
見て! 敵が逃げていくの!~
私たちの勝ちなの!▼~
:[エリンシア]|
まだ終わりではありません。~
このまま盗賊たちを逃しては~
また村に被害が及ぶかもしれません。▼~
愚かしい行いを繰り返させぬように~
ここで完全に力を奪うのです。▼~
:[シャロン]|
わかりました!~
レギン王女、もうひと頑張りです!▼~
:[レギン]|
了解なの!~
最後まで気を抜かないの!▼~
(暗転)~
:[ジョフレ]|
エリンシア様、盗賊たちは~
完全に戦う力を失いました。▼~
:[エリンシア]|
ご苦労様でした。~
これで村の人々も安心して~
夜を迎えられますね。▼~
味方にも負傷者がなく幸いでした。~
それでは城に帰りましょう。▼~
:[レギン]|
ふぅー。今日はいっぱい走ったの!▼~
:[シャロン]|
お疲れ様でした、レギン王女~
さっきの戦いはすごかったですね!~
エリンシア女王の指揮で~
危なげなく勝つことができました。▼~
:[レギン]|
エリンシア女王、見違えるようだったの!~
すごく自身に満ちていたというか~
女王としての芯の強さを感じたの!▼~
:[シャロン]|
ですよね?~
わたしもそう思いましたよ!▼~
:[レギン]|
私も未来のニザヴェリルの女王として~
強くなったエリンシア女王を~
見習いたいの!▼~
***B [#ofe306fb]
:[シャロン]|
おはようございます、レギン王女!▼~
:[レギン]|
おはようなの、シャロン王女!▼~
:[シャロン]|
今日の訓練はお休みですけど~
どこかにお出かけですか?▼~
:[レギン]|
エリンシア女王に聞きたいことがあって~
これから訪ねるところなの!▼~
:[シャロン]|
レギン王女、なにか~
気になることでもあるのですか?▼~
:[レギン]|
私の知ってるエリンシア女王は~
戦場で前へ前へとでるような~
英雄じゃなかった気がするの。▼~
:[シャロン]|
そうですね。~
どちらかと言えば後ろから~
みんなを支える人だったような…▼~
:[レギン]|
でも、今は戦闘に立って~
勇敢に指揮を執っているの。▼~
:[シャロン]|
エリンシア女王に鼓舞されて~
他の英雄たちも実力以上の~
力を発揮しているかもしれませんね。▼~
:[レギン]|
私、気になるの。~
なにがエリンシア女王を変えたのか…▼~
:[シャロン]|
なるほど~。 それは気になります。~
レギン王女、私も~
ご一緒してもいいですか?▼~
(暗転)~
:[シャロン]|
もしかして、エリンシア女王は~
自分を鍛えるために~
修行を積まれたのでは?▼~
:[レギン]|
そうなの。きっとそれが~
自信につながったと思うの!▼~
:[エリンシア]|
修行…ですか?~
ふふ、面白い予想ですけれど、~
そんなことはしていませんよ。▼~
:[レギン]|
え? そ、そうなの?~
でも私は、エリンシア女王が~
すっごく変わったと感じたんだけど…▼~
:[エリンシア]|
そう…。~
もし、レギン王女の言うとおり~
私が変わったとするなら…▼~
それはきっとクリミア王国の~
民が変えてくれたのです。
***A [#ge03da34]
:[エリンシア]|
親しいものにしか話していませんが…~
元々、私は女王になど~
なりたくはなかったのです。▼~
:[レギン]|
えっ!? そうなの!?▼~
:[シャロン]|
い、意外です…▼~
今のエリンシア女王は~
気品と勇気に優しさを兼ね備えた~
女王のお手本のように思えるのですが?▼~
:[エリンシア]|
クリミア王国は~
一度はデインに滅ぼされ~
私は流浪の王女になりました。▼~
それでも、国を思う遺臣たちの献身と~
支えてくれた英雄たちのおかげで~
国を取り戻すことができました。▼~
しかし、滅亡の恨みは深く残り~
クリミアの民の心には~
デインへの復讐の炎が灯っていたのです。
:[レギン]|
国を取り戻すだけでは~
戦いは終わらなかったってこと?▼~
:[エリンシア]|
その通りです。▼~
さらに王宮では貴族が権力争いに明け暮れ~
やがて大規模な反乱につながりますが~
その原因は自分にありました。▼~
クリミアを導く強い指導者として~
私の自覚が足りなかったことが~
皆に不安を与えてしまったのです。▼~
:[シャロン]|
そんなことがあったのですね…▼~
:[エリンシア]|
それまでの私は争いごとから目を背け~
他者に嫌われることを恐れていました。▼~
女王になりたくないこと思ったのも~
宮廷内の権力争いに~
関わりたくなかったからです。▼~
:[レギン]|
エリンシア女王は優しいから~
争うのが嫌なのは、わかる気がするの▼~
:[エリンシア]|
しかし、優しいだけでは~
正せない歪みもあるということを~
私は知りました。▼~
痛みを伴ってでも下すべき決断がある。~
多くの犠牲を払い、私は国を導く者として~
そのことを学んだのです。▼~
***S [#i7679004]
:[シャロン]|
痛みを伴ってでも下すべき決断…ですか。▼~
:[エリンシア]|
先日、賊たちを討伐したとき~
以前の私なら深追いしなかったでしょう▼~
戦いには勝った。~
これ以上の犠牲は望まない、と。▼~
:[レギン]|
た、確かにそうかも。▼~
:[エリンシア]|
ですが、情けをかけることで~
次の悲劇を生む可能性もあります。▼~
非情に思えるかもしれませんが~
禍根は全て取り除く。▼~
それが国を預かるものとしての責任。~
痛みを伴ってでも決断を下すべき…~
私はそう思うのです。▼~
:[レギン]|
エリンシア女王…~
そこまでの覚悟で▼~
:[エリンシア]|
でも、これはあくまで私の場合の話です。~
シャロン王女もれギン王女も~
自分なりの道を見つけてください。▼~
あなたたちならきっと~
民たちを素敵な未来に導けると思います。▼~
:[シャロン]|
痛みを伴う決断、わかりました!~
例えば、親しい間柄でも~
嫌われることを恐れてはいけない…▼~
悪いことは悪いと~
ビシっといえるような強い心が~
必要ってことですね!▼~
(暗転)~
:[シャロン]|
お兄様! 眠る時間を削ってまで~
鍛錬や座学に時間を費やすのは~
身体によくありません!▼~
:[アルフォンス]|
そ、そうだね。▼~
:[シャロン]|
休むのも大切な仕事ですからね!~
無理はいけませんよ。▼~
(暗転)~
:[シャロン]|
アンナ隊長! 英雄のみなさんの~
肖像画を売り出してお金を稼ぐのは~
いけないことだと思います!▼~
:[アンナ]|
で、でも、ヴァイス・ブレイヴの~
貴重な収入源になっているのよ?▼~
:[シャロン]|
それはそれ、です!~
別の方法を考えましょう!~
いいですね?▼~
(暗転)~
:[アンナ]|
な、なんだかシャロンがいきなり~
厳しくなったような気がするけど~
なにかあったのかしら?▼~
:[レギン]|
うーん…シャロン王女。~
なーんか違うような…▼~
:[エリンシア]|
ふふ、シャロン王女。~
あなたの前向きさはきっと~
多くの人の救いとなるでしょうね。▼~
……。~
誰もが、様々な決断を重ねて~
前に進んでいきます。▼~
たとえ痛みが伴ったとしても~
下すべき決断を間違えなければ~
きっと未来は光を失いません。▼~
多くの犠牲の上に~
今の自分があることを忘れず~
王女の道を歩んでください。▼~
**王国の要 ユリシーズ [#ted67144]
***C [#w92f155f]
:[ファ]|
エイルおねえちゃん、こっちこっち!~
このおじさん、すごいんだよ!▼~
:[エイル]|
ファ、そんなに急ぐと転んでしまうわよ。~
あら…▼~
:[ミドリコ]|
あ、エイル王女!~
王女も大道芸を見に来たんですか?▼~
:[エイル]|
ミドリコもいたのね。~
でも、大道芸って…?▼~
:[ユリシーズ]|
ほう、これはこれは!~
月の雫が人の形を成したのかのごとく~
麗しの姫、エイル王女!▼~
我輩にはルキノという~
愛を捧げる相手がおりますが…▼~
エイル王女の美しさを~
この芸をもって礼賛しましょうぞ、それ!▼~
:[エイル]|
……!?~
両の手からいっぱいの花束が…▼~
:[ノノ]|
うっわー! すごいすごーい!~
おじさんの両手がお花畑になったよ!▼~
:[ユリシーズ]|
我輩はエクラ殿の~
求めに応じ、クリミアから赴いた~
フェール伯ユリシーズ。▼~
お近づきの印にこの花を。~
どうぞエイル王女。▼~
:[エイル]|
ありがとう。素敵な芸ね。▼~
:[ユリシーズ]|
お褒めに預かり恐悦至極。~
さあさあ、可愛い観客たちもこの花と~
お菓子をお持ちあれ。ポンっと!▼~
:[ファ]|
わ! お菓子も出てきた!~
ありがとう-!▼~
(暗転)~
:[ユリシーズ]|
ふむ、アスク王国においても~
我輩の技に曇りなし。~
培った芸は腐らないもの。▼~
柱の陰にいる、そこの御仁も~
我輩の芸を見にいらしたのですかな?▼~
:[フォルカ]|
アスク王国に来て早々~
人気者だな。▼~
:[ユリシーズ]|
【火消し】か。やはりおまえも~
アスク王国に来ていたか。▼~
ここにはグレイル傭兵団が揃っている。~
アイク将軍の影である~
お前がいないはずはない、か。▼~
:[フォルカ]|
アスク王国や~
ヴァイス・ブレイヴについて~
嗅ぎ回っているようだな。▼~
:[ユリシーズ]|
嗅ぎ回るなど人聞きが悪い。~
おまえも独自に集めているのだろう。▼~
この異界の情報を。▼~
:[フォルカ]|
その答えを聞くには一万。~
集めた情報の中身を聞くには十万だ。▼~
:[ユリシーズ]|
あいかわらずだな。~
アスク王国でも【火消し】は~
自分の流儀で動いているということか。▼~
:[フォルカ]|
あんたのことだ。~
すでにいろいろとネタを~
仕入れていると思うが…▼~
1人、面白い英雄を紹介してやろう。~
あんたと同じ、道化を演じる変わった男だ。▼~
もっとも、その中身は~
道化とは程遠いかもしれんがな。▼~
:[ユリシーズ]|
外面も道化、中身も道化では~
勤まるものも勤まらぬよ。~
して、その英雄の名前は…?▼~
***B [#ub072847]
:[ユリシーズ]|
【火消し】のはなしではこのあたりを~
徘徊しているとのことだが…~
ややっ!?▼~
:[チェイニー]|
ん? 見ない顔だな。~
面白いヒゲと髪型をしてるけど~
新しくやってきた英雄かい?▼~
:[ユリシーズ]|
これはこれは!~
一点の曇りなき、見事な道化者ですな!~
我輩はフェール伯ユリシーズ▼~
我輩も旅の芸人に身をやつし~
芸を磨いていた時期もありますれば~
ホイ、ホイっと!▼~
:[チェイニー]|
外套からハトが!?~
ははっ、すごいじゃん!▼~
俺はチェイニー。~
これは祭りの衣装なだけで~
芸人でも何でもないよ。▼~
でもまあ、考えようによっちゃあ~
いつも道化じみたことをやってるかな。~
こんな感じにねっ。▼~
(白く光る)~
:[ユリシーズ]|
……!?~
や、ややっ!~
目の前に我輩がもう一人?▼~
:[ユリシーズ(チェイニー)]|
我輩はフェール伯ユリシーズ。~
一度見たら忘れられない、このヒゲと髪型。~
以後、お見知りおきを。▼~
:[ユリシーズ]|
声まで我輩に瓜二つではないか。~
いやはや、これは見事な大道芸!▼~
(白く光る)~
:[チェイニー]|
…よっと。~
芸なんかじゃないさ。~
これは俺の力だよ。▼~
:[ユリシーズ]|
なんと…!~
自在に他人に変身する力を~
お持ちというわけか。▼~
しかも、外見どころか声も同じ。~
素晴らしい能力ですな!▼~
この力があれば~
策略にて内より相手を混乱させ~
即座に敵陣を制すことも可能でしょう!▼~
:[チェイニー]|
……~
人間はいつだってそうだな。~
力を見ると、使おうとする。~
力を得ると、戦いを起こそうする。▼~
:[ユリシーズ]|
あっ、チェイニー殿!~
…言ってしまわれたか。▼~
***A [#n4ad9af2]
:[ユリシーズ]|
チェイニー殿。~
先日はあなたの力を無神経に~
評してしまい、大変失礼した。▼~
:[チェイニー]|
謝る必要はないぜ。~
人それぞれに考えがある。~
それを咎めるつもりはないさ。▼~
:[ユリシーズ]|
あなたのこと、~
アンナ隊長やシャロン王女~
そして、マルス王子に伺いました。▼~
:[チェイニー]|
……▼~
:[ユリシーズ]|
あなたは我々…~
テリウス大陸の民にとっての~
竜鱗族に近い存在…▼~
竜に姿を変えることができる~
竜人、なのですな。▼~
:[チェイニー]|
もう竜石は捨てちまったから~
竜に戻ることはできないけどな。▼~
:[ユリシーズ]|
チェイニー殿がおられた異界では~
はるかな昔、人間と竜人との~
戦争があったと聞きました。▼~
そのとき、チェイニー殿は~
どちらにも手を貸さずに見守っていたと。▼~
:[チェイニー]|
最初は俺も人間を守る側だったさ。~
神竜ナーガ様が~
そう望まれたからな。▼~
だけど、人間たちは数が増えると~
少しずつ増長し、竜人を迫害しはじめた。~
その結果、戦争になったのさ。▼~
:[ユリシーズ]|
……▼~
:[チェイニー]|
すべての人間が~
竜人を迫害したわけじゃない。▼~
ナーガ様は人間の未来に希望を見出し~
俺たちに見守るように託された。▼~
けどさ、戦争を起こした~
地竜メディウスの考えもわかるんだよ。▼~
あいつは仲間を守りたかっただけだ。~
だから、俺は傍観者の立場を貫いた。~
どちらにも手を貸さずにな。▼~
:[ユリシーズ]|
その戦争よりはるか後、~
マルス王子に手を貸されたようですが。▼~
:[チェイニー]|
うーん、マルスは特別だな。~
真っ直ぐすぎて不安だから~
つい手を貸したくなっちまうのさ。▼~
:[ユリシーズ]|
マルス王子は例外中の例外…~
もしかするとチェイニー殿は~
今も人間がお好きではない、と?▼~
:[チェイニー]|
どうだろうな?▼~
ま、ひとつだけ言えるのは~
ヴァイス・ブレイブの連中は~
からかい甲斐があるってことだ。▼~
***S [#gbafdfda]
:[ユリシーズ]|
なるほど…~
ゆえに今は、そのような~
道化の姿をすることもいとわぬと。▼~
:[チェイニー]|
道化をやっているのは~
あんたも同じだろ?▼~
表か裏か。真か偽か。~
いくつもの顔を用いて皆を惑わす。▼~
まるで本心がどこにあるか~
見破られないようにさ。▼~
:[ユリシーズ]|
いやはや、これは鋭い。~
さすが道化には一日の長がおありですな。▼~
:[チェイニー]|
あんたはマルスとは正反対だな。~
邪気がありすぎる。~
でも、嫌いじゃないぜ。面白いからな。▼~
:[ユリシーズ]|
道化とは、道の外にあるもの…~
しかし、アスク王国での戦いにおいては~
道の外から見守る傍観者の立場ではなく…▼~
当事者として手を貸していただければ~
我輩たちも心強く思う次第。▼~
:[チェイニー]|
それは人間たちの心がけ次第だな。▼~
(暗転)~
:[ユリシーズ]|
常識で測れない特異な人材が~
集まったヴァイス・ブレイヴ…~
まったく面白い連中が揃っていますな。▼~
彼らの力を生かせる算段が組めれば~
我らの戦いも有利に進められましょう。▼~
おっと、力を戦いに用いることを考えては~
またチェイニー殿の顔が曇りそうですな。~
ここは平和に役立てるとしておきましょう。▼~
常道を歩んでも~
大いなる力を御するのは難しきこと。▼~
必要とあらば我輩は道化となりて~
力と力を繋ぎましょうぞ。~
それが、この地での役割ならば。▼~
**女王の騎士 ジョフレ [#kb530a87]
***C [#xdaf1860]
:[ジョフレ]|
せいっ! はぁぁっ!▼~
まだまだ、こんなものでは足りない!~
もっと鍛錬を積まなくては…▼~
:[アルフォンス]|
ジョフレ、すごく熱の入った~
訓練を続けているようだけど~
少しは休んではどうかな?▼~
:[フィヨルム]|
日が傾きかけているのに~
朝からずっと訓練場に~
いらっしゃるようですが…▼~
:[ジョフレ]|
アルフォンス王子、フィヨルム王女。~
お心遣い、感謝いたします。▼~
ですが我らクリミア王宮騎士団は~
日々の研鑽を怠るわけにはいきません。~
二度と不覚を取らないためにも。▼~
:[アルフォンス]|
妹から聞いたことがあるよ。~
たしかクリミア王国は…▼~
:[ジョフレ]|
はい。一度は亡国の憂き目にあい~
多くの民を悲しませてしまいました。▼~
我らの力が足りなかったゆえに▼~
:[フィヨルム]|
国を失う無念は私も知っています。▼~
大切に受け継がれてきた風景や~
守るべき民が炎の中に消えるのは…~
実を切られるより辛いですから。▼~
:[ジョフレ]|
二度とあのような悲劇を起こすまいと~
我が主、エリンシア様は決意しています。▼~
しかし、アスク王国にいるのは自分と~
わずかなクリミア王国の臣下のみ▼~
クリミアの民を代表して~
私がエリンシア様を~
守り抜かねばならないのです。▼~
:[アルフォンス]|
だからジョフレは~
そこまでの訓練を…▼~
:[ジョフレ]|
それだけではありません。~
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちと出会い~
己の未熟さを思い知ったことも大きい。▼~
ともあれ、戦場で後悔しないように~
この槍に磨きをかけようと思う次第です。▼~
:[フィヨルム]|
私たちにも手伝えることがあったら~
遠慮なく仰ってくださいね。▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。僕たちは~
ヴァイス・ブレイヴの仲間なのだから。▼~
:[ジョフレ]|
ありがとうございます。~
ご期待に応えられるよう、~
精進を重ねます!▼~
***B [#y8914d42]
:[ルキノ]|
エリンシア様、ここにとどまっては~
敵に包囲される可能性があります。~
手薄な南東へ移動しましょう。▼~
:[エリンシア]|
わかりました。~
ジョフレ、あなたもこちらに!▼~
:[ジョフレ]|
いえ、私はここで敵をひきつけ~
のちほど合流します。▼~
:[ルキノ]|
ジョフレなら心配ありません。~
急ぎましょう、エリンシア様。▼~
:[ジョフレ]|
待つんだ、姉さん!~
前方の森に騎影が…▼~
:[エリンシア]|
これは…待ち伏せ!?~
誘い込むためにわざと手薄に…▼~
:[ジョフレ]|
何ということだ!~
ユリシーズがいれば~
こんな策になど▼~
:[ルキノ]|
エリンシア様、~
私から離れないように!▼~
:[エリンシア]|
ルキノ、ジョフレ!~
無理はしないでください!▼~
:[ジョフレ]|
心得ております!~
今こそ鍛錬の成果を見せるとき!▼~
(白く光る)~
:[ルキノ]|
せいっ! はっ! くぅっ…。~
しかし、こう数が多くては。▼~
:[エリンシア]|
奥には弓兵も控えているようです。~
二人とも、気をつけて▼~
:[ジョフレ]|
…!? エリンシア様、後ろっ!~
なにっ!?▼~
:[漆黒の騎士]|
はあっ!▼~
(白く光る)~
:[ルキノ]|
敵兵を一撃で!?~
ヴァイス・ブレイヴの援軍?▼~
:[漆黒の騎士]|
……▼~
:[ジョフレ]|
あの黒い鎧は…~
デインの漆黒の騎士!▼~
:[漆黒の騎士]|
…森を南東に抜けよ。~
そこで友軍と合流できる。▼~
:[エリンシア]|
ご協力ありがとうございます。~
ルキノ、ジョフレ、行きましょう。▼~
:[漆黒の騎士]|
……▼~
:[ジョフレ]|
ま、待て!~
なぜ貴様が我々を?▼~
:[ルキノ]|
ジョフレ、急いで!~
エリンシア様を安全な場所に~
お連れするのが先よ!▼~
:[ジョフレ]|
くっ! わ、わかった。~
急ごう、ルキノ姉さん。▼
***A [#s0a32e1c]
:[ジョフレ]|
…昨夜の戦いでは~
敵の包囲により窮地に立たされたが~
あの騎士に救われた…▼~
我がクリミアにとって仇敵の一人。~
それがなぜ私たちを…▼~
:[アルフォンス]|
やあ、ジョフレ~
昨夜は苦労をかけてしまったね。▼~
:[ジョフレ]|
いえ、アルフォンス王子の出した~
援軍のおかげで助かりました。▼~
私に実力があれば自分たちだけで~
切り抜けられたはずなのですが…▼~
:[アルフォンス]|
どうしたんだい?~
表情が暗いようだけど…▼~
:[ジョフレ]|
昨夜、私たちはデインの黒騎士…~
漆黒の騎士に助けられました。▼~
しかし、彼はクリミアを滅亡に導いた~
不倶戴天の一人。~
それがなぜ私たちを…▼~
:[アルフォンス]|
もしかすると、その黒騎士は~
ジョフレの知る人物とは~
少し違うのかもしれないよ。▼~
:[ジョフレ]|
それはどういう…?▼~
:[アルフォンス]|
たとえ名前や姿形が同じでも~
ジョフレと同じ世界から来たとは限らない。~
別の運命を歩んだ可能性だってあるんだ。▼~
:[ジョフレ]|
そ、そんなことがあるのですか?▼~
:[アルフォンス]|
同じ英雄でも異界によって~
大きく運命を変えた者もいるし~
性別が変わっている場合もある。▼~
けど、ただ一つ確かなのは~
ヴァイス・ブレイヴにいる英雄は~
アスク王国に力を貸す仲間なんだ。▼~
:[ジョフレ]|
……▼~
:[アルフォンス]|
ジョフレは自分がクリミアの民を代表して~
エリンシア女王を守ると言っていたけれど…▼~
ヴァイス・ブレイヴもまた~
ひとつの騎士団のようなものなんだ。▼~
だから、一人ですべてを背負わず~
みんなの力を借りてもいいんだよ。▼~
:[ジョフレ]|
アルフォンス王子…。~
再三のお気遣い、ありがとうございます。~
王子の言葉で目が覚めた気分です。▼~
自分がこの世界でなさねばならぬこと。~
一人の英雄として、どうあるべきか。~
その道筋が見えた気がします…▼~
***S [#w0e689d3]
:[ユリシーズ]|
なるほど…。~
そのような出来事があったのか。▼~
:[ジョフレ]|
エリンシア様を守ることに心を傾け~
今ここで危機にさらされている~
アスクの民に目が向いてはいなかった。▼~
エリンシア様の騎士としての振る舞いを~
俺は忘れていたのだ。▼~
:[ユリシーズ]|
さりとて、エリンシア様がアスク王国を~
救いたいと考えておられるなら…▼~
エリンシア様を守ることと~
アスク王国を守ることは同義▼~
そう自分を責める必要はない。~
思うところがあるならば~
戦場で挽回すればよいのだ。▼~
:[ジョフレ]|
ユリシーズ、すまないな。~
いつも支えてもらってばかりで▼~
:[ユリシーズ]|
我が友よ。~
アルフォンス王子のお言葉は~
心に留めておくが上策。▼~
自分一人ですべてを背負う必要はない。~
ルキノや我輩だけでなく~
ヴァイス・ブレイヴの仲間…▼~
ともに支えあいながら~
エリンシア様やアスクの民を~
守っていこうではないか。▼~
:[ジョフレ]|
そうだな。クリミア騎士団すべてを~
一人で背負うことは難しいと~
さすがに理解できた。▼~
:[ユリシーズ]|
あの漆黒の騎士は我輩にとっても仇敵。~
しかし、アスク王国のために
共に戦ってくれるというのなら~
これ以上の味方はない。▼~
:[ジョフレ]|
ヴァイス・ブレイヴの英雄は全員が仲間。~
個々の恩讐を越え、手を携えなければ~
この国は救えないだろう。▼~
ならば、このジョフレも一人の英雄として~
仲間たちと進むことを誓おう。▼~
それがエリンシア様の望む未来に~
つながると信じて…▼~
*コメント [#oddc195c]
- ジョフレS 恩讐(おんしゅう)とは 恩義と、うらみ。情...
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp