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章別会話/未来への架け橋
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[[章別会話]]
*未来への架け橋 [#l4964103]
#contents
**未来への架け橋 [#pf5efeed]
***オープニング [#w9856c5f]
:[マリアベル]|
敵は総崩れですわ!~
今がチャンスです!▼~
:[ソワレ]|
よし、一気に突き崩そう!~
突撃だ!▼~
:[デジェル]|
母さん、待って!~
ここからは私たちが行くわ。▼~
:[ブレディ]|
あとは俺たちがきっちりと~
カタにはめてやる。▼~
:[ベルベット]|
どうして私たちが下がる必要が…?~
皆で一斉に片付けてしまえばいいわ。▼~
:[シャンブレー]|
あ、あのな、母ちゃん。~
獲物ってのは追い詰められたときが~
一番死にものぐるいで抵抗するんだ。▼~
だからここは、俺たちに任せてくれよ。~
…怖いけど。▼~
:[ノノ]|
えー!~
ノノ、まだ遊び足りなーい!~
一緒に行くー!▼~
:[ンン]|
お母さん、前にも言いましたけど~
戦いは遊びではないのです。~
お気楽な気持ちで戦われても困るのです。▼~
:[デジェル]|
私たちは…幼い頃から~
過酷な世界を生き抜いてきて~
鍛え方には自信があります。▼~
:[ブレディ]|
わかりやすく言うとだな…~
母さんたちについて来られても~
足手まといになるってんだよ。▼~
:[マリアベル]|
なっ!? なんですってぇ……!~
言うに事欠いて、足手まといとは~
失礼にもほどがありますわよ!?▼~
:[ンン]|
機を逃すと、敵が態勢を~
立て直してしまうです。~
皆さん、行きましょう。▼~
:[デジェル]|
母さんたちは後方に下がって~
負傷者の手当や敗残兵の~
捜索をお願いします。▼~
:[ソワレ]|
あっ、おい……!~
ああ…行ってしまった。▼~
:[ノノ]|
つまんなーい!~
ノノ、置いてかれちゃった…▼~
:[ベルベット]|
…………▼~
(場面転換)~
:[シャロン]|
ブレディさんたち、~
大丈夫でしょうか?▼~
:[アルフォンス]|
ブレディやデジェルたちは~
元の世界でも…親たちに会うために~
未来からやってきたらしいね。▼~
でも、関係上は親と子だけど~
目の前にいるのは同世代の英雄…~
いろいろ思うところがあるのかもしれない。▼~
:[シャロン]|
うーん、親と子で力をあわせて~
仲良くやってくれるといいんですけど…▼~
***C [#u823034e]
:[マリアベル]|
なんですの、あの態度!?~
わたくしたちが足手まといですって!?~
失礼にもほどがあります!▼~
どういう育てられ方をされたのでしょう。~
まったく、親の顔が見たいですわ!▼~
:[シャロン]|
そ、そう気になさらずとも…~
ブレディさんたちにもなにか考えが~
あってのことだと思いますよ。▼~
:[ノノ]|
ノノ、嫌われてるのかな?~
もしかして未来のノノが~
ンンからオヤツを取り上げたとか…▼~
:[ソワレ]|
それはないんじゃないかな。~
たしかンンは物心ついたときから~
一人きりだったと言ってたような…▼~
:[ノノ]|
じゃ、じゃあ、一人にしたことを~
怒ってるのかな…? しゅーん…▼~
:[ベルベット]|
気にすることはないわ、ノノ。~
未来の自分の行動まで~
今の自分が責任を持つことはない。▼~
だけど…アスク王国でシャンブレーたちに~
再会してから、なにか壁のようなものを~
感じるようになったのは確かね。▼~
:[ソワレ]|
ああ、それはボクも思っていたよ。~
イーリスにいたころのデジェルは、いつも~
ボクに手合わせを申し出てきていたのに…▼~
この世界では、ほかの英雄たちとばかり~
手合わせするようになってさ。~
なんだか寂しいよ…▼~
:[ノノ]|
ノノ、もっとンンと一緒に遊びたいのに~
なんだかつまんない…▼~
:[ソワレ]|
ま、まさかこれが…噂に聞く~
反抗期というものだろうか?▼~
もしそうだとしたら~
ボクはどうすれば…!▼~
:[シャロン]|
い、いや、反抗期とも~
ちょっと違うような気もしますけど…▼~
:[マリアベル]|
ここは態度を改めるように~
ひと言ビシっと言っておいたほうが~
よろしいのでしょうか。▼~
:[シャロン]|
でしたら、わたしがブレディさんたちに~
お話ししてみましょうか?~
なにか事情があるのかもしれませんし!▼~
:[ベルベット]|
そうね…~
私たちが直接聞くよりも~
いいかもしれないわね。▼~
:[マリアベル]|
逆に意固地になられても困りますし…~
シャロン王女、申し訳ありませんが~
お願いしてもよろしくて?▼~
:[シャロン]|
はいっ! お任せを!▼~
:[ノノ]|
じゃあノノもついてくー!~
はやく行こう!▼~
:[ソワレ]|
あっ! ノノまで行ったら~
シャロン王女にお願いする意味が!~
…行ってしまった。▼~
:[マリアベル]|
まったく…あの子たちは~
なにを考えているのかしら。▼~
***B [#v73d1d59]
:[ブレディ]|
しかしよ…本当に~
この作戦でよかったのか?▼~
:[ンン]|
これでいいのです。~
問題ないのです。▼~
:[シャンブレー]|
そ、そうだよな…▼~
:[デジェル]|
母さんたちを危険に~
晒すわけにはいかないの。~
絶対に…私たちで守り抜かないと。▼~
:[ブレディ]|
…だからって、~
頑張ってる母さんに向かって~
足手まといってのはな…▼~
:[ンン]|
これも作戦のうちです。~
あれくらい言わないと~
お母さんたちは引き下がらないのです。▼~
:[デジェル]|
…とにかく、私たちはもう二度と~
あの悲劇を…繰り返しちゃいけないの。▼~
強くなって、どんな危険からも~
どんな脅威からも…~
母さんたちを守らなきゃいけないのよ。▼~
:[ブレディ]|
そうだな…~
今度は俺が守る番だ。▼~
:[シャンブレー]|
俺は母ちゃんに、親孝行のひとつも~
してあげられなかった。だから今度こそ~
母ちゃんには長生きしてほしいんだ。▼~
:[ンン]|
お母さんは数千年を生きた~
マムクートでしたが、まだ死ぬべき~
運命ではなかったはずです。▼~
もっといっぱい遊んで~
いろいろなものを見て…~
もっと長生き…できたはずなのです。▼~
:[ブレディ]|
運命を変えてやろうじゃねぇか。~
俺たちの手でな。▼~
:[デジェル]|
ええ。たとえこの命に代えてでも。~
今度は私たちが…▼~
(場面転換)~
:[シャロン]|
…皆さんが話していたこと、~
聞こえました?▼~
:[ノノ]|
うん。~
ンンたちは、~
ノノたちを守ろうとしてたんだね?▼~
だからわざと戦いから~
ノノたちを遠ざけるようなこと…~
みんな…優しい子だね。▼~
:[シャロン]|
親が子を想い、子が親を想う…~
その心は、世界が変わっても~
きっと同じなんですよね…!▼~
わたしは、どちらか一方が~
犠牲になる必要はないと思います!~
きっとなにか…方法があるはずです!▼~
***A [#cc3b928c]
:[マリアベル]|
ブレディ! ブレディはいますか!?~
あなた、またやらかしやがりましたわね!▼~
:[ブレディ]|
げっ、母さん!?~
この剣幕、まさか…▼~
:[ベルベット]|
シャンブレー…~
私たちに話さなくては~
いけないことがあるわよね?▼~
:[シャンブレー]|
うっ! ど、どうしよう…~
デジェル、俺たちの計画~
バレちゃってるよ…▼~
:[デジェル]|
くっ…!~
どうして…?▼~
:[ノノ]|
あ、あのっ、ごめんね。~
ノノ、みんなのお話を~
聞いちゃったの。それで…▼~
:[ンン]|
私たちの作戦を~
マリアベルさんたちに報告した…~
というわけですか。▼~
:[シャロン]|
ご、ごめんなさい!~
偶然立ち聞きしちゃって…▼~
:[ソワレ]|
ボクたちのことを気遣ってくれたのは~
うれしいけど…デジェルたちのやり方は~
間違っているよ。▼~
:[デジェル]|
……▼~
:[マリアベル]|
そもそも!~
あなたたちに心配されるほど~
わたくしたちはヤワではありませんの!▼~
:[ブレディ]|
けどよ、~
万が一のこともあるだろ!~
今は戦争やってんだぜ!▼~
:[シャンブレー]|
俺は…俺たちは~
母ちゃんたちを…~
二度も死なせたくないんだよ。▼~
:[シャロン]|
シャンブレーさん…▼~
:[マリアベル]|
その気持ちは理解できますわ。~
ですが…!▼~
わたくしたちが生き残ったとしても~
あなたたちになにかがあったら…それは~
わたくしたちの未来がなくなるのと同じこと!▼~
そんな未来は、誰も望んでいませんの!▼~
:[ソワレ]|
子どもたちを犠牲にして繋げる命に~
なんの意味があるんだい?~
ボクはそんなの認めないからね。▼~
:[ノノ]|
どっちかが助かればいいなんて…~
そんなの、ノノは嫌だよ。▼~
どちらかがお腹いっぱい食べるよりも~
二人で分け合って食べたほうが…~
美味しいんだよ?▼~
:[ベルベット]|
シャンブレー…~
私たちにとっては、~
あなたたちの命の方が大切なの。▼~
:[シャンブレー]|
か、母ちゃん…!▼~
:[シャロン]|
こうやって親と子が互いのことを~
思いやる気持ち…それはなによりも強く~
尊い絆だと思います!▼~
ですから、お互いがお互いのことを~
想うのなら…力を合せるべきでは~
ないでしょうか!▼~
:[デジェル]|
……~
…母さん、ごめんなさい。~
私たちは…▼~
:[ソワレ]|
謝ることはないよ。~
ボクは誇らしいな、こんなに~
親孝行な子どもを持ててさ…!▼~
:[デジェル]|
…母さん…▼~
:[ノノ]|
ンンたちだけが頑張る必要はないよ?~
ここには強い英雄のみんながいるんだから~
力を合わせて頑張ろうよ。▼~
ノノとンンは~
すーっと一緒なんだからね。▼~
:[ンン]|
はい…私ももう~
ひとりぼっちは嫌です。~
お母さんと一緒に…いたいです。▼~
:[マリアベル]|
これで決まりですわね!~
明日からは私たち親子が力を合わせて~
前に進みますわよ!▼~
運命を変えるのは~
親と子の絆の力なのですから…!▼~
:[ブレディ]|
へへっ、母さんにはかなわねぇな。~
ああ、やってやんよ…!~
力を合わせてな…!▼~
:[シャロン]|
ふぅ…~
一時はどうなることかと思いましたけど~
これで万事解決ですね…!▼~
親子の絆は~
とっても素敵な未来への架け橋…~
いつまでも受け継いでいきたいですね!▼~
:[マリアベル]|
…お待ちください、シャロン王女。~
まだ話は終わっていませんわ。▼~
このあと、ブレディには~
私を足手まとい呼ばわりしたこと~
たっぷりとお説教してあげましてよ。▼~
:[ブレディ]|
なんで俺だけ…!?▼~
**大人しい子供 ンン [#i9cb5678]
***C [#rb014b7c]
:[アルフォンス]|
城の近くの森で…~
正体不明の竜が暴れている?▼~
:[アンナ]|
最近、同様の目撃情報が~
何件も寄せられているの。▼~
幸い、被害者はまだ出ていないけど~
もしかすると、アスク王国に敵対する~
マムクートかもしれないわね。▼~
:[アルフォンス]|
わかりました。~
調査に向かいます。~
万が一、ということもあるので…▼~
:[シャンブレー]|
な、なあ、アルフォンス王子…~
俺も付いていっていいかな?▼~
:[アルフォンス]|
助かるよ、シャンブレー。~
タグエルはすごく耳がいいそうだし、~
偵察任務にはうってつけじゃないかな。▼~
:[アンナ]|
でも、どうして? あなたって~
危険に首を突っ込むようなことは~
しないタイプだと思ってたけど。▼~
:[シャンブレー]|
ま、まあ、基本的には~
危ないことには関わりたくないけど~
ちょっと気になることがあってさ…▼~
:[アルフォンス]|
被害が出ないうちに真相が知りたい。~
準備が整い次第、~
森へ向かうことにしよう。▼~
***B [#k6a84e0c]
:[アルフォンス]|
報告にあった場所は~
このあたりのはずなんだけど…~
シャンブレー、なにか聞こえるかい?▼~
:[シャンブレー]|
ちょっと待ってくれよ。~
よーく耳を澄まして…▼~
……!?~
アルフォンス王子、~
向こうから木が倒れる音が!▼~
:[アルフォンス]|
よし、行ってみよう。~
いつでも戦闘態勢に入れるよう~
警戒を怠らないように…▼~
(場面転換)~
:[シャンブレー]|
……! あそこだ!~
土煙が上がっている!▼~
:[アルフォンス]|
くっ! この地響き…~
巨大な生き物がいるに違いない!~
しかし、いったいなんの目的で…!?▼~
:[シャンブレー]|
いた…!~
そうか、やっぱりそうだったのか。▼~
アルフォンス王子…~
あの竜に見覚えがないか?▼~
:[アルフォンス]|
見覚え…?~
そういえば、あの鱗の色と~
少し小さめの口はどこかで…▼~
:[シャンブレー]|
おいっ、ンン!~
ンンなんだろ!?~
森にいたのはお前なんだな!▼~
:[ンン]|
……! シャンブレー!~
それにアルフォンス王子!?▼~
ど、どうしてここにいるのですか…?▼~
:[シャンブレー]|
森で大きな竜が暴れてるって~
知らせがあったんだよ…~
それを確かめに来たんだ。▼~
:[ンン]|
そ、そうだったのですか…~
まわりに人がいないことを~
確認してから暴れてたのですが…▼~
見られていただなんて~
一生の不覚なのです。▼~
:[アルフォンス]|
でも、どうしてンンは~
変身して森で暴れていたんだい?▼~
:[ンン]|
あ、あのっ、それはですね…~
ファイアーサンダーウィンドブレスを~
出す練習を…▼~
:[アルフォンス]|
竜なのに電撃で~
さらに風のブレスか…~
なんだか、すごそうだね。▼~
:[シャンブレー]|
違うだろ、ンン。▼~
:[ンン]|
…うっ。▼~
ごめんなのです、アルフォンス王子。~
私は時々、身体がムズムズして~
暴れたくなってしまうことがあるのです。▼~
そんな日は竜になって、~
ギャーと暴れると落ち着くですよ。▼~
:[アルフォンス]|
そうだったのか…▼~
:[ンン]|
めんぼくないのです。~
ンンはまだマムクートとしては未熟で…▼~
:[アルフォンス]|
でも、よかったよ。大事にならなくて。~
じゃあ、今日は一緒に帰ろうか。~
アンナ隊長も心配しているし。▼~
***A [#qe9f5e30]
:[アルフォンス]|
おや、ンン。~
どうしたんだい?▼~
:[ンン]|
アルフォンス王子…この前は~
心配かけてもうしわけなかったのです。▼~
:[アルフォンス]|
ああ、そのことか。~
みんなにはちゃんと説明しておいたから~
気にする必要はないよ。▼~
:[ンン]|
それでもお騒がせしてしまったことには~
間違いないのです。~
森へ行くのは、もう控えるのです…▼~
:[アルフォンス]|
あっ、ンン…!~
行ってしまった…▼~
:[デジェル]|
ンン…▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国に呼ばれて~
彼女にもいろいろと~
負担が掛かっていたのかもしれないな…▼~
:[デジェル]|
あの子は真面目で頑張り屋だから~
私たちの前でも弱いところを~
見せようとしないの。▼~
元いた世界では両親と死に別れたあと~
よその家に引きとられて、そこでも~
歓迎されていなかったと聞いたわ。▼~
だから、あの子は自然と~
人の顔色を伺いながら~
生きるようになってしまった…▼~
:[アルフォンス]|
そうだったんだね。~
だからといって、森で暴れさせるのは~
やっぱり難しいかな…▼~
:[デジェル]|
でも、ンンの都合に合わせて~
戦いが起きるわけでもないし…▼~
:[アルフォンス]|
よし。なにかいい考えがないか~
エクラに~
相談してみるよ。▼~
エクラなら~
ンンの力になってくれるはずだよ。▼~
***S [#be1b18cc]
:[ンン]|
フンフン♪ フフン♪▼~
:[ブレディ]|
ンン、~
ずいぶんと機嫌良さそうじゃねぇか。~
菓子でももらったのか?▼~
:[ンン]|
お菓子で喜ぶとか~
お母さんと一緒にしないでほしいのです!~
お菓子はお菓子で好きですけど…▼~
実はエクラさんに~
すごい場所に連れていってもらったのです!~
空飛ぶお城なのです…!▼~
:[ブレディ]|
おお、聞いたことあるぜ。~
アスク王国の空には~
お城が浮かんでるんだってな。▼~
:[アルフォンス]|
飛空城のことだね。そうか…~
ンンはエクラに~
飛空城に連れていってもらったんだ。▼~
:[ンン]|
はい! 空飛ぶお城には~
腕自慢の英雄さんがたくさんいて~
おもいっきり暴れられるのです!▼~
:[アルフォンス]|
確かに…あそこなら~
ンンが暴れる相手には~
不自由しなさそうだね。▼~
:[ンン]|
ありがとうなのです、アルフォンス王子!~
これでもう森で暴れる必要もないのです!▼~
次はいつ空飛ぶお城に行けるのか~
エクラさんに~
聞いてくるのです!▼~
:[アルフォンス]|
ンン…~
笑顔になってくれて良かった。~
エクラのおかげだね。▼~
戦いに勝ち、平和を守るのが~
ヴァイス・ブレイヴの使命だけど…▼~
みんなの日々の幸せを守るのも~
僕たちの役目だ。▼~
小さな幸せを積み重ねて~
僕たちは前に進んでいきたい。~
みんなの笑顔が曇らないように…ね。▼~
**強面の僧侶 ブレディ [#a4216d39]
***C [#h6a384e2]
:[ブレディ]|
おう…~
あんた、ちょっといいか?▼~
:[フィヨルム]|
…! な、なんでしょう?~
ど、どうかなさいましたか?▼~
:[ブレディ]|
ようやく見つけたぜ。~
あんたがニフル王国のフィヨルム王女か。~
話には聞いてるぜ…▼~
:[フィヨルム]|
は、はい!~
なにかご用…でしょうか?▼~
:[ブレディ]|
なんつーかその…チッ…~
うまく言えねーんだけどよ…▼~
:[フィヨルム]|
す、すみません!~
今はその…~
ちょうど持ち合わせがなくて…!▼~
:[ブレディ]|
……!?~
そんなんじゃねーよ!~
恐喝なんかしてねー!▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[ブレディ]|
おい、目が泳いでんぞ?▼~
:[フィヨルム]|
い、いえその…~
なんでもありません…▼~
:[ブレディ]|
しょうがねぇ…とにかくよ。~
前々からあんたには~
はっきり言ってやりてーことが…▼~
:[フィヨルム]|
……!?~
あ、あのっ、私、訓練があるので~
これで失礼します…!▼~
:[ブレディ]|
お、おいっ! 待てっ!~
ちょっと…!▼~
…ありゃ、完全に誤解してたな。~
ちっ、俺はどうしていつも~
こうなっちまうんだよ…!▼~
***B [#j09b4b53]
:[ブレディ]|
……~
こんなところに花が咲いてやがる。▼~
誰も来ないような場所なのに~
ひっそりと咲きやがって…▼~
お前…頑張ってんな…~
根性入ってんな…ぐすっ…▼~
:[シャロン]|
あれ、ブレディさん?~
こんなところでどうしたんですか。▼~
:[ブレディ]|
シャロン王女…~
な、なんでもねぇよ。▼~
:[シャロン]|
誰かとお話ししていたように~
見えましたけど…▼~
:[ブレディ]|
そんなことねえよ。~
さっきから俺は一人だったぜ。▼~
:[シャロン]|
それならいいんですけど…▼~
そういえばブレディさんって~
一人でいることが多いですよね。▼~
お城の広間でも~
あまりお見かけしませんし…▼~
:[ブレディ]|
ああ、余計な面倒事に~
巻き込まれるのも面倒くせーし~
一人でいるのが好きなだけだ。▼~
:[シャロン]|
面倒事って? なにか~
お困りごとでもあるのでしょうか?▼~
:[ブレディ]|
困ってることなんてねーよ。▼~
ただ、俺にはなぜか厄介ごとが~
向こうからやってくるんだよ。~
この風貌のせいでな。▼~
あんたも…俺のことが~
怖いんじゃねーのか?~
無理に話しかけなくてもいいんだぜ。▼~
:[シャロン]|
そんな、わたしは~
無理なんてしてませんよ。▼~
:[ブレディ]|
心配してくれるのはうれしいけどよ。~
俺に関わるとロクなことになんねーぞ。~
昔から…そうだったからな。▼~
:[シャロン]|
あっ…!▼~
ブレディさん…なんだか~
悲しそうな顔をされていました。~
なにか力になれるといいのですが。▼~
***A [#kd581ad9]
:[シャロン]|
あのっ、ブレディさん…!▼~
:[ブレディ]|
シャロン王女か。~
言っただろ、俺にかまうなって。▼~
:[シャロン]|
そうはいきませんよ!~
ブレディさんは大切な仲間です。▼~
仲間である以上、かまってかまって~
かまいまくりますよ!▼~
:[ブレディ]|
あんたも、相当変わってんな…▼~
:[シャロン]|
もしかしてブレディさんは~
ご自分のお顔のことを~
気になされてるんですか?▼~
:[ブレディ]|
まあ、そういうことだ…~
ひでぇだろ? この凶悪な面構え。▼~
未来から~
母さんに会いに行ったときも~
賊と間違えられたくらいだぜ!▼~
:[シャロン]|
そ、そんな悲しい出来事が…~
でも、本当はそうじゃないですよね?▼~
わたしはまだまだ未熟ですけど~
人物を見る目には自信があるんです!~
これを…見てもらえますか?▼~
:[ブレディ]|
英雄の…書?~
これはあんたが書いたのか?▼~
:[シャロン]|
はいっ! アスク王国に来てくれた~
英雄のみなさんたちの人物像を~
わたしなりに書き綴ったものです。▼~
挿絵も頑張って描いてるんですよ。~
えっへん!▼~
:[ブレディ]|
これは…すごいな…~
細かいところまでよく見ている。▼~
げっ、俺のことまで!?▼~
:[シャロン]|
もちろんです!~
最近、書き足したものですけどね。▼~
ほら、ブレディさんは…~
仲間を思いやる優しい英雄って~
ちゃーんと書いてありますよ!▼~
:[ブレディ]|
くっ…~
お、俺はそんなんじゃねーよ!▼~
お、俺はそんな立派なモンじゃねぇ。~
けど、心配してくれたことには…~
感謝するぜ。▼~
:[シャロン]|
えっ? なにか言いました?▼~
:[ブレディ]|
なんでもねぇ!~
用事を思い出したから~
俺はもう行くぜ!▼~
:[シャロン]|
大丈夫ですよ、ブレディさん!~
あなたが優しい心の持ち主だってこと~
みんな、わかってくれますよ…!▼~
***S [#d2ebc016]
:[フィヨルム]|
ブレディさん…~
先日はその…大変失礼しました。~
私が勝手に誤解していたようで…▼~
:[ブレディ]|
別に…俺は~
気にしてないぜ。▼~
:[フィヨルム]|
お詫びというわけではありませんが~
お近づきのしるしです。~
今日はお茶を振る舞わせてください。▼~
:[ブレディ]|
…その必要はねぇ。▼~
:[フィヨルム]|
え? や、やっぱり…~
怒ってらっしゃるのでしょうか。▼~
:[ブレディ]|
逆だ。茶には…自信があるからよ。~
俺がフィヨルム王女に~
茶を振る舞わせてもらってもいいか?▼~
:[フィヨルム]|
そ、そういう意味だったのですね!~
それではお言葉に甘えて…▼~
:[ブレディ]|
ああ、任せときな。~
うまい茶を飲ませてやるぜ…!▼~
:[フィヨルム]|
でも、ブレディさん…~
どうしてあのとき~
私に声をかけられたのですか?▼~
:[ブレディ]|
話を…聞いたんだよ。~
ニフルとムスペルの戦いのことをよ。▼~
絶望的な状況だってのによ~
あんたは希望を捨てずに戦い抜き~
自らの身を省みず…ぐすっ、ううっ…▼~
と、とにかく、~
俺は感動したってことを~
伝えたかったんだよ。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど、そういうことだったのですか。▼~
お顔はちょっと怖いですけど~
やっぱりあなたは優しい方なんですね。▼~
シャロン王女のように~
私も人物を見る力を身につけないと…~
あらためて勉強になりました。▼~
:[ブレディ]|
やっぱり顔が怖かったのか…~
まあいい、ちょっと待っててくれ。~
とっておきの茶葉を取ってくるからよ!▼~
(場面転換)~
:[シャロン]|
どうやら誤解も解けたみたいで~
めでたしめでたしです!▼~
エクラさんが~
連れてきた英雄さんはみんな素敵で~
わたしたちの強い味方なのですから!▼~
だからブレディさん。~
今度はわたしにもおいしい紅茶を~
淹れてくださいね!▼~
**怖がりタグエル シャンブレー [#h8fcd226]
***C [#ec896db5]
:[デジェル]|
重装兵の鎧を…~
貸してほしい?▼~
:[シャンブレー]|
ああ。前にデジェルに~
訓練用の鎧を借りたことがあっただろ?▼~
:[デジェル]|
でも、重装鎧が重すぎて~
すぐ諦めたわよね?▼~
:[シャンブレー]|
確かに、以前の俺は貧弱だった。~
でも鍛えた今なら、少々重たい鎧でも~
着こなせる気がするんだ。▼~
:[デジェル]|
なるほどね。守備力を高めれば~
生存率の高さにつながるのは確かよ。▼~
…それじゃあ~
元の世界から持ってきていた~
予備の重装鎧を貸してあげる。▼~
メタルギャリオンメイルって~
名前がついているのだけど…~
まあ、特に気にしなくてもいいわ。▼~
:[シャンブレー]|
なんかすげぇ名前だな…~
んっ? 思ったより重くないな…~
これなら俺でも着こなせるかも!▼~
それじゃデジェル。~
この鎧、しばらく借りてもいいか?~
ちゃんと動けるか試してみるからさ!▼~
:[デジェル]|
ご自由に。~
ただし、壊さないようにね。▼~
(場面転換)~
:[デジェル]|
…え? 鎧を返す?~
気に入らなかったのかしら。▼~
:[シャンブレー]|
いやあ、~
気に入る気に入らないの~
問題以前に…▼~
俺、重装鎧を着たままじゃ~
変身できないってことに気づいてさ。▼~
変身しても、鎧が邪魔して~
手足が変な方向に向いちまうんだよ…!~
毛皮にも食い込んじまうしさ!▼~
:[デジェル]|
それはまあ…そうよね。▼~
:[シャンブレー]|
かといって、変身しないまま戦っても~
持ち味の素早さを生かせないし…▼~
:[デジェル]|
結論として…~
シャンブレーは重装兵に~
向いていないということね。▼~
***B [#z3c26433]
:[ブレディ]|
生き残りたい、か…~
なら俺みたいに治癒の術を~
使えるようになったらどうだ?▼~
:[シャンブレー]|
治癒の術かぁ…▼~
:[ブレディ]|
治癒の術には、~
他人のケガだけじゃなく~
自分のケガも同時に治せるものもある。▼~
そいつを覚えておけば~
そうそう死ぬことはねーよ。▼~
:[シャンブレー]|
なるほど…~
治癒の術、いいかもしれない…!▼~
それに、自分のキズだけでなく~
仲間のキズも治せれば…~
みんなに感謝してもらえるしね。▼~
それでブレディ、術を覚えるには~
どれくらいかかる?▼~
:[ブレディ]|
その気になったみてーだな。なぁに…~
バイオリンを覚えるよりも簡単さ。▼~
そうだな、お前なら…~
早けりゃ数年ってところか。~
遅けりゃ数十年だな。▼~
:[シャンブレー]|
す、数十年!?~
それじゃ術を覚える前に~
俺が絶滅しちゃうよ!▼~
:[ブレディ]|
敵と戦わなくても~
治癒を使うだけで成長できるんだぜ?~
お前にぴったりだと思うがな。▼~
:[シャンブレー]|
それは魅力的だけど…~
時間がかかりすぎるよ!▼~
***A [#m65d4411]
:[ンン]|
シャンブレーは絶滅するのが怖いのですね。~
それなら、どんな状況でも生き残れる~
サバイバル術を身につけるのが大事なのです。▼~
:[シャンブレー]|
サバイバル術…?~
それって具体的にはどんなもの?▼~
:[ンン]|
生き物はお腹が減るのです。~
お腹がペコペコになったら~
力が出ないばかりか死んでしまうのです。▼~
:[シャンブレー]|
まあ、そうだな。~
…うん、それはわかる。▼~
:[ンン]|
そこで大事なのは食料の確保なのです。~
えり好みはせず、食べられるものは~
なんでも食べる…この精神が必要なのです。▼~
:[シャンブレー]|
うーん、確かに。いざというときに~
食べ物なんて選んでいられないよな。▼~
:[ンン]|
というわけで、シャンブレー。~
これを噛んでみるのです。▼~
:[シャンブレー]|
な、なんだコレ? 木の根っこか?~
口に入れても大丈夫なのかよ…▼~
:[ンン]|
死にはしないのです。~
お腹が減ったら食べないと死ぬのです。~
ささ、遠慮せずにがぶっと。▼~
:[シャンブレー]|
遠慮って言うか躊躇してるんだけど…~
ええい、ままよ!▼~
うぇーっ! ぺっぺっ、~
な、なんだよコレ!?~
とても食えたものじゃないぞ!?▼~
:[ンン]|
そうですか…?~
奥歯でしっかりと噛めば…~
もぐもぐ…▼~
うん、素材の味がするのです。▼~
:[シャンブレー]|
素材の味って言うより~
素材しかないだろソレ!▼~
いくらサバイバル術と言ったって~
さすがにこれは無理だよ。▼~
:[ンン]|
もぐもぐもぐ~
慣れればおいしいのに…▼~
シャンブレーは偏食家なのです。~
そんなんじゃ絶滅の足音は~
すぐそこまで迫っているのです。▼~
:[シャンブレー]|
うーん。困っても木の根っこを~
食べるようなハメにならないように…~
頑張ろう、俺。▼~
***S [#l1934af7]
:[デジェル]|
結局、役立つ方法は~
見つからなかったのね。▼~
:[シャンブレー]|
うん…みんなにはいろんな意見を~
出してもらったんだけど…▼~
:[ブレディ]|
治癒の術を覚えるのは~
マジおすすめなのによ…▼~
:[ンン]|
木の根っこもおいしいのです…▼~
:[シャンブレー]|
そ、それはもういいからさ!▼~
でも俺、思ったんだよ。~
絶滅しないための方法は~
いろいろとあると思うけど…▼~
みんなと一緒にいることが~
一番だと思うんだ。▼~
:[デジェル]|
一緒に…?▼~
:[シャンブレー]|
なんだかんだいっても~
みんな俺のことを心配してくれて~
力になってくれる…▼~
頼れる仲間がそばにいてくれたら~
俺は前に歩いていけると思うんだ。▼~
:[ブレディ]|
…まあ、ダチを支えるのは~
当たり前だからよ。▼~
:[ンン]|
種族が違っていようが~
ンンとシャンブレーは仲間です。~
この絆はなによりも強いのです。▼~
:[デジェル]|
それは当然ね。~
仲間を放ってはおけないわ。▼~
:[シャンブレー]|
ありがとう、みんな…~
俺一人だけじゃ、~
絶滅しちまうかもしれない。▼~
でも、みんなと一緒にいることで~
お互いが支え合うことで…~
未来は必ず拓けると思うんだ。▼~
:[ブレディ]|
ああ、お前の母さんもそうやって~
生き残ってきたんじゃねーのかな。▼~
:[ンン]|
一人は辛く、寂しいものなのです。~
お腹が減ると人は死にますが~
寂しすぎると心が死んでしまうのです。▼~
信じられる仲間と一緒にいること。~
それが一番のサバイバル術なのです。▼~
:[デジェル]|
私が着ている鎧は~
自分だけを守るものではないわ。~
これは仲間を守るための鎧…▼~
だから何かあったら、シャンブレー。~
私たちを頼ればいいわ。▼~
:[シャンブレー]|
ありがとう!~
なんか俺、~
絶滅しない気がしてきた!▼~
みんなと一緒に~
いや…みんなで一緒に~
この世界でも生き残ろうぜ!▼~
**正々堂々の デジェル [#a2c65991]
***C [#md3fed20]
:[デジェル]|
装備品の手入れは万全。~
体調も悪くない…これなら~
訓練でもいい結果が出せそうね。▼~
:[シャロン]|
今日は調子よさそうですね!~
頑張りましょう、デジェルさん!▼~
:[デジェル]|
シャロン王女も私と~
同じ陣営だったのね。~
ええ、期待に応えてみせるわ。▼~
:[シャロン]|
今日の訓練は~
廃村を戦場に見立てた模擬戦です。▼~
村には重要拠点が6つ、~
多く確保した陣営の勝利ですよ!▼~
:[デジェル]|
いつもは一対一の手合わせが多いけど~
実際の戦場ではなにが起こるかわからない。~
実戦に則した訓練は腕がなるわ。▼~
:[シャロン]|
はい、デジェルさん!~
頼りにしてますからね!▼~
(場面転換)~
:[デジェル]|
う、うーん…▼~
:[シャロン]|
…さんっ! デジェルさんっ!▼~
:[デジェル]|
うっ、ううっ…こ、ここは…▼~
:[シャロン]|
よかった…!~
気がついたんですね!▼~
:[デジェル]|
そうだ…! 私は…~
模擬戦の途中で…▼~
突然、民家から姿を現した~
黒い鎧の騎士に…~
一撃で倒され…▼~
:[シャロン]|
はい、訓練はさきほど終了しました。~
わたしたちの陣営は、重要拠点を~
相手方に全部取られちゃいました…▼~
:[デジェル]|
……~
私は…なんの活躍もできないまま…~
やられてしまったのね…▼~
これまで寝る間も惜しんで鍛錬して~
腕には自信があったのに…▼~
:[シャロン]|
で、でも、次は負けませんよ!~
今度は頑張りましょうね、~
デジェルさん!▼~
:[デジェル]|
くっ…ううっ…▼~
***B [#pcf3a82e]
:[ンン]|
デジェル、いい加減に~
鎧の中から出てくるのです。▼~
いくらそこが落ち着くとはいっても~
ずっと入っているわけにはいかないですよ。▼~
:[シャンブレー]|
そうだぞ。逃げたくなる気持ちも~
わからなくはないけど…▼~
そのまま鎧の中にいると~
腹が減って絶滅しちまうぞ。▼~
:[デジェル]|
別に…逃げてるわけじゃないわ。▼~
:[シャンブレー]|
シャロン王女に話は聞いたぜ。~
模擬戦でやられたからって~
そんなに落ち込むなよ。▼~
:[デジェル]|
その負け方が…問題なのよ。▼~
同じ兵種の相手にああも~
簡単に負けてしまうなんて…▼~
:[ンン]|
勝負は時の運とも言うですよ?~
次の機会に頑張れば…▼~
:[デジェル]|
いいえ、あれは運なんかじゃない。~
圧倒的な力量の差…~
格の違いを感じざるをえなかった…▼~
私は…今まで鍛錬を重ね~
自分の腕に自信を持っていた。▼~
けどそれは、自分の物差しで計って~
強くなったと思っていた…だけなのよ。▼~
:[シャンブレー]|
そ、そう、思い詰めるなよ。~
デジェルの強さはわかってるぜ?▼~
:[デジェル]|
ダメよ…もっと私は…~
強くならなくてはいけないのに。▼~
強くならないと~
またあの悲劇を…繰り返してしまう。▼~
:[ンン]|
デジェル…▼~
:[デジェル]|
でも…どうやればこの差は埋まるの?~
私には…なにが足りないというの…▼~
***A [#ncd3c35c]
:[デジェル]|
…私は…強くならなければならない。~
異界の名だたる英雄たちに~
引けをとらないほどに…▼~
…だけど…~
この差をどうすれば…▼~
:[ブレディ]|
おお…いてぇ。~
くっそ、手加減なしに~
ボコボコにしやがって…▼~
:[デジェル]|
ブレディ…? どうしたの?~
ボロボロじゃない…▼~
:[ブレディ]|
訓練だよ訓練。▼~
あの坊さん、本当に癒し手かよ。~
笑いながら~
杖でボコボコにしてくれやがった。▼~
:[デジェル]|
ブレディも…負けたのね…▼~
:[ブレディ]|
ああ。負けたよ。~
けどな、こいつは未来につながる負けだ。▼~
:[デジェル]|
未来につながる…負け?▼~
:[ブレディ]|
ここには伝説級に強ぇ英雄が揃ってる。~
それこそ、下手すりゃ神話に~
出てきそうなバケモンもいるしな。▼~
一方、あいつらに比べりゃ~
俺たちはまだまだヒヨッ子だ。▼~
けどよ…まだ俺たちには~
強くなれる伸びしろがある。▼~
たとえ勝てなくても…~
強ぇ英雄たちと手合わせできるのは~
成長のチャンスなんじゃねぇのか。▼~
:[デジェル]|
ブレディの言っていることは~
私にも理解できるわ…~
だけど、こうまで差を示されると…▼~
:[ブレディ]|
頭ではわかってても~
心が折れちまうってことか?▼~
…もしかすると百回戦っても~
百回負けちまうかもしれねぇ。▼~
けどよ、百回ぶっ飛ばされたお前は~
一回も戦わなかったお前よりも~
強くなってるはずだぜ。▼~
:[デジェル]|
…………▼~
力は走り続ける者にのみ存在する…▼~
たとえ負け続けていたとしても~
それもまた走り続けるのと同じこと。~
そのことを自分で忘れていたわ。▼~
ふぅ…まさかブレディに~
教えられることになるなんてね。~
すっかり弱気になってたわ。▼~
:[ブレディ]|
その言い方はどーなんだよ!?~
でもまあ、お前は前向きなほうが~
生き生きしてるぜ。▼~
:[デジェル]|
未来につながる負け…か。▼~
方法なんて選んでいられない。~
私は必ず…強くなる!▼~
***S [#hbf6dd3f]
:[シャロン]|
お疲れさまです、デジェルさん!▼~
今日の模擬戦は惜しかったですね。~
もう少しで勝てそうでしたのに…▼~
:[デジェル]|
シャロン王女、お疲れさま。▼~
私は今回は…カボチャを持った~
悪魔のような巨漢に~
ぶっ飛ばされてしまったわ。▼~
…ヴァイス・ブレイヴは~
本当にいろんな英雄がいるのね…▼~
:[シャロン]|
大丈夫ですか? ケガしているのなら~
ブレディさんを呼んできますけど?▼~
:[デジェル]|
これぐらいのケガで~
ブレディを呼ばれたら笑われてしまうわ。▼~
たしかに私は~
今日も満足な結果を残せなかった…▼~
でも、勝つことが目的じゃない。~
成長することが私の目的。~
今日の模擬戦にも意味はあった。▼~
:[シャロン]|
デジェルさん…~
この前と違って目が輝いてますね!~
すっごくキラキラしてます!▼~
:[ンン]|
そうなのです。~
デジェルはいつも前向きなほうが~
似合っているのです。▼~
:[シャンブレー]|
うんうん。落ち込んでいる~
デジェルはらしくないよな…!▼~
:[デジェル]|
みんな…ごめんなさい。~
ずいぶん心配をかけちゃったわね。▼~
:[ブレディ]|
力は走り続ける者のみに~
存在するんだろ?▼~
んじゃ俺たちも一緒に走るぜ。~
強くなりたいのは~
お前だけじゃねーからな。▼~
:[デジェル]|
そうね…みんなにも~
強くならなくてはいけない理由がある。▼~
それに、一人で走るよりも~
みんなで支え合って走るほうが~
遠くまで行けるかもしれないわね。▼~
:[シャロン]|
次の模擬戦も頑張りましょうね!~
みなさんなら、きっとやれますよ!▼~
:[デジェル]|
ええ、もちろんよ。~
歩みは遅いかもしれないけど~
一歩ずつ成長して…みせるから!▼~
*コメント [#la5c4782]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*未来への架け橋 [#l4964103]
#contents
**未来への架け橋 [#pf5efeed]
***オープニング [#w9856c5f]
:[マリアベル]|
敵は総崩れですわ!~
今がチャンスです!▼~
:[ソワレ]|
よし、一気に突き崩そう!~
突撃だ!▼~
:[デジェル]|
母さん、待って!~
ここからは私たちが行くわ。▼~
:[ブレディ]|
あとは俺たちがきっちりと~
カタにはめてやる。▼~
:[ベルベット]|
どうして私たちが下がる必要が…?~
皆で一斉に片付けてしまえばいいわ。▼~
:[シャンブレー]|
あ、あのな、母ちゃん。~
獲物ってのは追い詰められたときが~
一番死にものぐるいで抵抗するんだ。▼~
だからここは、俺たちに任せてくれよ。~
…怖いけど。▼~
:[ノノ]|
えー!~
ノノ、まだ遊び足りなーい!~
一緒に行くー!▼~
:[ンン]|
お母さん、前にも言いましたけど~
戦いは遊びではないのです。~
お気楽な気持ちで戦われても困るのです。▼~
:[デジェル]|
私たちは…幼い頃から~
過酷な世界を生き抜いてきて~
鍛え方には自信があります。▼~
:[ブレディ]|
わかりやすく言うとだな…~
母さんたちについて来られても~
足手まといになるってんだよ。▼~
:[マリアベル]|
なっ!? なんですってぇ……!~
言うに事欠いて、足手まといとは~
失礼にもほどがありますわよ!?▼~
:[ンン]|
機を逃すと、敵が態勢を~
立て直してしまうです。~
皆さん、行きましょう。▼~
:[デジェル]|
母さんたちは後方に下がって~
負傷者の手当や敗残兵の~
捜索をお願いします。▼~
:[ソワレ]|
あっ、おい……!~
ああ…行ってしまった。▼~
:[ノノ]|
つまんなーい!~
ノノ、置いてかれちゃった…▼~
:[ベルベット]|
…………▼~
(場面転換)~
:[シャロン]|
ブレディさんたち、~
大丈夫でしょうか?▼~
:[アルフォンス]|
ブレディやデジェルたちは~
元の世界でも…親たちに会うために~
未来からやってきたらしいね。▼~
でも、関係上は親と子だけど~
目の前にいるのは同世代の英雄…~
いろいろ思うところがあるのかもしれない。▼~
:[シャロン]|
うーん、親と子で力をあわせて~
仲良くやってくれるといいんですけど…▼~
***C [#u823034e]
:[マリアベル]|
なんですの、あの態度!?~
わたくしたちが足手まといですって!?~
失礼にもほどがあります!▼~
どういう育てられ方をされたのでしょう。~
まったく、親の顔が見たいですわ!▼~
:[シャロン]|
そ、そう気になさらずとも…~
ブレディさんたちにもなにか考えが~
あってのことだと思いますよ。▼~
:[ノノ]|
ノノ、嫌われてるのかな?~
もしかして未来のノノが~
ンンからオヤツを取り上げたとか…▼~
:[ソワレ]|
それはないんじゃないかな。~
たしかンンは物心ついたときから~
一人きりだったと言ってたような…▼~
:[ノノ]|
じゃ、じゃあ、一人にしたことを~
怒ってるのかな…? しゅーん…▼~
:[ベルベット]|
気にすることはないわ、ノノ。~
未来の自分の行動まで~
今の自分が責任を持つことはない。▼~
だけど…アスク王国でシャンブレーたちに~
再会してから、なにか壁のようなものを~
感じるようになったのは確かね。▼~
:[ソワレ]|
ああ、それはボクも思っていたよ。~
イーリスにいたころのデジェルは、いつも~
ボクに手合わせを申し出てきていたのに…▼~
この世界では、ほかの英雄たちとばかり~
手合わせするようになってさ。~
なんだか寂しいよ…▼~
:[ノノ]|
ノノ、もっとンンと一緒に遊びたいのに~
なんだかつまんない…▼~
:[ソワレ]|
ま、まさかこれが…噂に聞く~
反抗期というものだろうか?▼~
もしそうだとしたら~
ボクはどうすれば…!▼~
:[シャロン]|
い、いや、反抗期とも~
ちょっと違うような気もしますけど…▼~
:[マリアベル]|
ここは態度を改めるように~
ひと言ビシっと言っておいたほうが~
よろしいのでしょうか。▼~
:[シャロン]|
でしたら、わたしがブレディさんたちに~
お話ししてみましょうか?~
なにか事情があるのかもしれませんし!▼~
:[ベルベット]|
そうね…~
私たちが直接聞くよりも~
いいかもしれないわね。▼~
:[マリアベル]|
逆に意固地になられても困りますし…~
シャロン王女、申し訳ありませんが~
お願いしてもよろしくて?▼~
:[シャロン]|
はいっ! お任せを!▼~
:[ノノ]|
じゃあノノもついてくー!~
はやく行こう!▼~
:[ソワレ]|
あっ! ノノまで行ったら~
シャロン王女にお願いする意味が!~
…行ってしまった。▼~
:[マリアベル]|
まったく…あの子たちは~
なにを考えているのかしら。▼~
***B [#v73d1d59]
:[ブレディ]|
しかしよ…本当に~
この作戦でよかったのか?▼~
:[ンン]|
これでいいのです。~
問題ないのです。▼~
:[シャンブレー]|
そ、そうだよな…▼~
:[デジェル]|
母さんたちを危険に~
晒すわけにはいかないの。~
絶対に…私たちで守り抜かないと。▼~
:[ブレディ]|
…だからって、~
頑張ってる母さんに向かって~
足手まといってのはな…▼~
:[ンン]|
これも作戦のうちです。~
あれくらい言わないと~
お母さんたちは引き下がらないのです。▼~
:[デジェル]|
…とにかく、私たちはもう二度と~
あの悲劇を…繰り返しちゃいけないの。▼~
強くなって、どんな危険からも~
どんな脅威からも…~
母さんたちを守らなきゃいけないのよ。▼~
:[ブレディ]|
そうだな…~
今度は俺が守る番だ。▼~
:[シャンブレー]|
俺は母ちゃんに、親孝行のひとつも~
してあげられなかった。だから今度こそ~
母ちゃんには長生きしてほしいんだ。▼~
:[ンン]|
お母さんは数千年を生きた~
マムクートでしたが、まだ死ぬべき~
運命ではなかったはずです。▼~
もっといっぱい遊んで~
いろいろなものを見て…~
もっと長生き…できたはずなのです。▼~
:[ブレディ]|
運命を変えてやろうじゃねぇか。~
俺たちの手でな。▼~
:[デジェル]|
ええ。たとえこの命に代えてでも。~
今度は私たちが…▼~
(場面転換)~
:[シャロン]|
…皆さんが話していたこと、~
聞こえました?▼~
:[ノノ]|
うん。~
ンンたちは、~
ノノたちを守ろうとしてたんだね?▼~
だからわざと戦いから~
ノノたちを遠ざけるようなこと…~
みんな…優しい子だね。▼~
:[シャロン]|
親が子を想い、子が親を想う…~
その心は、世界が変わっても~
きっと同じなんですよね…!▼~
わたしは、どちらか一方が~
犠牲になる必要はないと思います!~
きっとなにか…方法があるはずです!▼~
***A [#cc3b928c]
:[マリアベル]|
ブレディ! ブレディはいますか!?~
あなた、またやらかしやがりましたわね!▼~
:[ブレディ]|
げっ、母さん!?~
この剣幕、まさか…▼~
:[ベルベット]|
シャンブレー…~
私たちに話さなくては~
いけないことがあるわよね?▼~
:[シャンブレー]|
うっ! ど、どうしよう…~
デジェル、俺たちの計画~
バレちゃってるよ…▼~
:[デジェル]|
くっ…!~
どうして…?▼~
:[ノノ]|
あ、あのっ、ごめんね。~
ノノ、みんなのお話を~
聞いちゃったの。それで…▼~
:[ンン]|
私たちの作戦を~
マリアベルさんたちに報告した…~
というわけですか。▼~
:[シャロン]|
ご、ごめんなさい!~
偶然立ち聞きしちゃって…▼~
:[ソワレ]|
ボクたちのことを気遣ってくれたのは~
うれしいけど…デジェルたちのやり方は~
間違っているよ。▼~
:[デジェル]|
……▼~
:[マリアベル]|
そもそも!~
あなたたちに心配されるほど~
わたくしたちはヤワではありませんの!▼~
:[ブレディ]|
けどよ、~
万が一のこともあるだろ!~
今は戦争やってんだぜ!▼~
:[シャンブレー]|
俺は…俺たちは~
母ちゃんたちを…~
二度も死なせたくないんだよ。▼~
:[シャロン]|
シャンブレーさん…▼~
:[マリアベル]|
その気持ちは理解できますわ。~
ですが…!▼~
わたくしたちが生き残ったとしても~
あなたたちになにかがあったら…それは~
わたくしたちの未来がなくなるのと同じこと!▼~
そんな未来は、誰も望んでいませんの!▼~
:[ソワレ]|
子どもたちを犠牲にして繋げる命に~
なんの意味があるんだい?~
ボクはそんなの認めないからね。▼~
:[ノノ]|
どっちかが助かればいいなんて…~
そんなの、ノノは嫌だよ。▼~
どちらかがお腹いっぱい食べるよりも~
二人で分け合って食べたほうが…~
美味しいんだよ?▼~
:[ベルベット]|
シャンブレー…~
私たちにとっては、~
あなたたちの命の方が大切なの。▼~
:[シャンブレー]|
か、母ちゃん…!▼~
:[シャロン]|
こうやって親と子が互いのことを~
思いやる気持ち…それはなによりも強く~
尊い絆だと思います!▼~
ですから、お互いがお互いのことを~
想うのなら…力を合せるべきでは~
ないでしょうか!▼~
:[デジェル]|
……~
…母さん、ごめんなさい。~
私たちは…▼~
:[ソワレ]|
謝ることはないよ。~
ボクは誇らしいな、こんなに~
親孝行な子どもを持ててさ…!▼~
:[デジェル]|
…母さん…▼~
:[ノノ]|
ンンたちだけが頑張る必要はないよ?~
ここには強い英雄のみんながいるんだから~
力を合わせて頑張ろうよ。▼~
ノノとンンは~
すーっと一緒なんだからね。▼~
:[ンン]|
はい…私ももう~
ひとりぼっちは嫌です。~
お母さんと一緒に…いたいです。▼~
:[マリアベル]|
これで決まりですわね!~
明日からは私たち親子が力を合わせて~
前に進みますわよ!▼~
運命を変えるのは~
親と子の絆の力なのですから…!▼~
:[ブレディ]|
へへっ、母さんにはかなわねぇな。~
ああ、やってやんよ…!~
力を合わせてな…!▼~
:[シャロン]|
ふぅ…~
一時はどうなることかと思いましたけど~
これで万事解決ですね…!▼~
親子の絆は~
とっても素敵な未来への架け橋…~
いつまでも受け継いでいきたいですね!▼~
:[マリアベル]|
…お待ちください、シャロン王女。~
まだ話は終わっていませんわ。▼~
このあと、ブレディには~
私を足手まとい呼ばわりしたこと~
たっぷりとお説教してあげましてよ。▼~
:[ブレディ]|
なんで俺だけ…!?▼~
**大人しい子供 ンン [#i9cb5678]
***C [#rb014b7c]
:[アルフォンス]|
城の近くの森で…~
正体不明の竜が暴れている?▼~
:[アンナ]|
最近、同様の目撃情報が~
何件も寄せられているの。▼~
幸い、被害者はまだ出ていないけど~
もしかすると、アスク王国に敵対する~
マムクートかもしれないわね。▼~
:[アルフォンス]|
わかりました。~
調査に向かいます。~
万が一、ということもあるので…▼~
:[シャンブレー]|
な、なあ、アルフォンス王子…~
俺も付いていっていいかな?▼~
:[アルフォンス]|
助かるよ、シャンブレー。~
タグエルはすごく耳がいいそうだし、~
偵察任務にはうってつけじゃないかな。▼~
:[アンナ]|
でも、どうして? あなたって~
危険に首を突っ込むようなことは~
しないタイプだと思ってたけど。▼~
:[シャンブレー]|
ま、まあ、基本的には~
危ないことには関わりたくないけど~
ちょっと気になることがあってさ…▼~
:[アルフォンス]|
被害が出ないうちに真相が知りたい。~
準備が整い次第、~
森へ向かうことにしよう。▼~
***B [#k6a84e0c]
:[アルフォンス]|
報告にあった場所は~
このあたりのはずなんだけど…~
シャンブレー、なにか聞こえるかい?▼~
:[シャンブレー]|
ちょっと待ってくれよ。~
よーく耳を澄まして…▼~
……!?~
アルフォンス王子、~
向こうから木が倒れる音が!▼~
:[アルフォンス]|
よし、行ってみよう。~
いつでも戦闘態勢に入れるよう~
警戒を怠らないように…▼~
(場面転換)~
:[シャンブレー]|
……! あそこだ!~
土煙が上がっている!▼~
:[アルフォンス]|
くっ! この地響き…~
巨大な生き物がいるに違いない!~
しかし、いったいなんの目的で…!?▼~
:[シャンブレー]|
いた…!~
そうか、やっぱりそうだったのか。▼~
アルフォンス王子…~
あの竜に見覚えがないか?▼~
:[アルフォンス]|
見覚え…?~
そういえば、あの鱗の色と~
少し小さめの口はどこかで…▼~
:[シャンブレー]|
おいっ、ンン!~
ンンなんだろ!?~
森にいたのはお前なんだな!▼~
:[ンン]|
……! シャンブレー!~
それにアルフォンス王子!?▼~
ど、どうしてここにいるのですか…?▼~
:[シャンブレー]|
森で大きな竜が暴れてるって~
知らせがあったんだよ…~
それを確かめに来たんだ。▼~
:[ンン]|
そ、そうだったのですか…~
まわりに人がいないことを~
確認してから暴れてたのですが…▼~
見られていただなんて~
一生の不覚なのです。▼~
:[アルフォンス]|
でも、どうしてンンは~
変身して森で暴れていたんだい?▼~
:[ンン]|
あ、あのっ、それはですね…~
ファイアーサンダーウィンドブレスを~
出す練習を…▼~
:[アルフォンス]|
竜なのに電撃で~
さらに風のブレスか…~
なんだか、すごそうだね。▼~
:[シャンブレー]|
違うだろ、ンン。▼~
:[ンン]|
…うっ。▼~
ごめんなのです、アルフォンス王子。~
私は時々、身体がムズムズして~
暴れたくなってしまうことがあるのです。▼~
そんな日は竜になって、~
ギャーと暴れると落ち着くですよ。▼~
:[アルフォンス]|
そうだったのか…▼~
:[ンン]|
めんぼくないのです。~
ンンはまだマムクートとしては未熟で…▼~
:[アルフォンス]|
でも、よかったよ。大事にならなくて。~
じゃあ、今日は一緒に帰ろうか。~
アンナ隊長も心配しているし。▼~
***A [#qe9f5e30]
:[アルフォンス]|
おや、ンン。~
どうしたんだい?▼~
:[ンン]|
アルフォンス王子…この前は~
心配かけてもうしわけなかったのです。▼~
:[アルフォンス]|
ああ、そのことか。~
みんなにはちゃんと説明しておいたから~
気にする必要はないよ。▼~
:[ンン]|
それでもお騒がせしてしまったことには~
間違いないのです。~
森へ行くのは、もう控えるのです…▼~
:[アルフォンス]|
あっ、ンン…!~
行ってしまった…▼~
:[デジェル]|
ンン…▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国に呼ばれて~
彼女にもいろいろと~
負担が掛かっていたのかもしれないな…▼~
:[デジェル]|
あの子は真面目で頑張り屋だから~
私たちの前でも弱いところを~
見せようとしないの。▼~
元いた世界では両親と死に別れたあと~
よその家に引きとられて、そこでも~
歓迎されていなかったと聞いたわ。▼~
だから、あの子は自然と~
人の顔色を伺いながら~
生きるようになってしまった…▼~
:[アルフォンス]|
そうだったんだね。~
だからといって、森で暴れさせるのは~
やっぱり難しいかな…▼~
:[デジェル]|
でも、ンンの都合に合わせて~
戦いが起きるわけでもないし…▼~
:[アルフォンス]|
よし。なにかいい考えがないか~
エクラに~
相談してみるよ。▼~
エクラなら~
ンンの力になってくれるはずだよ。▼~
***S [#be1b18cc]
:[ンン]|
フンフン♪ フフン♪▼~
:[ブレディ]|
ンン、~
ずいぶんと機嫌良さそうじゃねぇか。~
菓子でももらったのか?▼~
:[ンン]|
お菓子で喜ぶとか~
お母さんと一緒にしないでほしいのです!~
お菓子はお菓子で好きですけど…▼~
実はエクラさんに~
すごい場所に連れていってもらったのです!~
空飛ぶお城なのです…!▼~
:[ブレディ]|
おお、聞いたことあるぜ。~
アスク王国の空には~
お城が浮かんでるんだってな。▼~
:[アルフォンス]|
飛空城のことだね。そうか…~
ンンはエクラに~
飛空城に連れていってもらったんだ。▼~
:[ンン]|
はい! 空飛ぶお城には~
腕自慢の英雄さんがたくさんいて~
おもいっきり暴れられるのです!▼~
:[アルフォンス]|
確かに…あそこなら~
ンンが暴れる相手には~
不自由しなさそうだね。▼~
:[ンン]|
ありがとうなのです、アルフォンス王子!~
これでもう森で暴れる必要もないのです!▼~
次はいつ空飛ぶお城に行けるのか~
エクラさんに~
聞いてくるのです!▼~
:[アルフォンス]|
ンン…~
笑顔になってくれて良かった。~
エクラのおかげだね。▼~
戦いに勝ち、平和を守るのが~
ヴァイス・ブレイヴの使命だけど…▼~
みんなの日々の幸せを守るのも~
僕たちの役目だ。▼~
小さな幸せを積み重ねて~
僕たちは前に進んでいきたい。~
みんなの笑顔が曇らないように…ね。▼~
**強面の僧侶 ブレディ [#a4216d39]
***C [#h6a384e2]
:[ブレディ]|
おう…~
あんた、ちょっといいか?▼~
:[フィヨルム]|
…! な、なんでしょう?~
ど、どうかなさいましたか?▼~
:[ブレディ]|
ようやく見つけたぜ。~
あんたがニフル王国のフィヨルム王女か。~
話には聞いてるぜ…▼~
:[フィヨルム]|
は、はい!~
なにかご用…でしょうか?▼~
:[ブレディ]|
なんつーかその…チッ…~
うまく言えねーんだけどよ…▼~
:[フィヨルム]|
す、すみません!~
今はその…~
ちょうど持ち合わせがなくて…!▼~
:[ブレディ]|
……!?~
そんなんじゃねーよ!~
恐喝なんかしてねー!▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[ブレディ]|
おい、目が泳いでんぞ?▼~
:[フィヨルム]|
い、いえその…~
なんでもありません…▼~
:[ブレディ]|
しょうがねぇ…とにかくよ。~
前々からあんたには~
はっきり言ってやりてーことが…▼~
:[フィヨルム]|
……!?~
あ、あのっ、私、訓練があるので~
これで失礼します…!▼~
:[ブレディ]|
お、おいっ! 待てっ!~
ちょっと…!▼~
…ありゃ、完全に誤解してたな。~
ちっ、俺はどうしていつも~
こうなっちまうんだよ…!▼~
***B [#j09b4b53]
:[ブレディ]|
……~
こんなところに花が咲いてやがる。▼~
誰も来ないような場所なのに~
ひっそりと咲きやがって…▼~
お前…頑張ってんな…~
根性入ってんな…ぐすっ…▼~
:[シャロン]|
あれ、ブレディさん?~
こんなところでどうしたんですか。▼~
:[ブレディ]|
シャロン王女…~
な、なんでもねぇよ。▼~
:[シャロン]|
誰かとお話ししていたように~
見えましたけど…▼~
:[ブレディ]|
そんなことねえよ。~
さっきから俺は一人だったぜ。▼~
:[シャロン]|
それならいいんですけど…▼~
そういえばブレディさんって~
一人でいることが多いですよね。▼~
お城の広間でも~
あまりお見かけしませんし…▼~
:[ブレディ]|
ああ、余計な面倒事に~
巻き込まれるのも面倒くせーし~
一人でいるのが好きなだけだ。▼~
:[シャロン]|
面倒事って? なにか~
お困りごとでもあるのでしょうか?▼~
:[ブレディ]|
困ってることなんてねーよ。▼~
ただ、俺にはなぜか厄介ごとが~
向こうからやってくるんだよ。~
この風貌のせいでな。▼~
あんたも…俺のことが~
怖いんじゃねーのか?~
無理に話しかけなくてもいいんだぜ。▼~
:[シャロン]|
そんな、わたしは~
無理なんてしてませんよ。▼~
:[ブレディ]|
心配してくれるのはうれしいけどよ。~
俺に関わるとロクなことになんねーぞ。~
昔から…そうだったからな。▼~
:[シャロン]|
あっ…!▼~
ブレディさん…なんだか~
悲しそうな顔をされていました。~
なにか力になれるといいのですが。▼~
***A [#kd581ad9]
:[シャロン]|
あのっ、ブレディさん…!▼~
:[ブレディ]|
シャロン王女か。~
言っただろ、俺にかまうなって。▼~
:[シャロン]|
そうはいきませんよ!~
ブレディさんは大切な仲間です。▼~
仲間である以上、かまってかまって~
かまいまくりますよ!▼~
:[ブレディ]|
あんたも、相当変わってんな…▼~
:[シャロン]|
もしかしてブレディさんは~
ご自分のお顔のことを~
気になされてるんですか?▼~
:[ブレディ]|
まあ、そういうことだ…~
ひでぇだろ? この凶悪な面構え。▼~
未来から~
母さんに会いに行ったときも~
賊と間違えられたくらいだぜ!▼~
:[シャロン]|
そ、そんな悲しい出来事が…~
でも、本当はそうじゃないですよね?▼~
わたしはまだまだ未熟ですけど~
人物を見る目には自信があるんです!~
これを…見てもらえますか?▼~
:[ブレディ]|
英雄の…書?~
これはあんたが書いたのか?▼~
:[シャロン]|
はいっ! アスク王国に来てくれた~
英雄のみなさんたちの人物像を~
わたしなりに書き綴ったものです。▼~
挿絵も頑張って描いてるんですよ。~
えっへん!▼~
:[ブレディ]|
これは…すごいな…~
細かいところまでよく見ている。▼~
げっ、俺のことまで!?▼~
:[シャロン]|
もちろんです!~
最近、書き足したものですけどね。▼~
ほら、ブレディさんは…~
仲間を思いやる優しい英雄って~
ちゃーんと書いてありますよ!▼~
:[ブレディ]|
くっ…~
お、俺はそんなんじゃねーよ!▼~
お、俺はそんな立派なモンじゃねぇ。~
けど、心配してくれたことには…~
感謝するぜ。▼~
:[シャロン]|
えっ? なにか言いました?▼~
:[ブレディ]|
なんでもねぇ!~
用事を思い出したから~
俺はもう行くぜ!▼~
:[シャロン]|
大丈夫ですよ、ブレディさん!~
あなたが優しい心の持ち主だってこと~
みんな、わかってくれますよ…!▼~
***S [#d2ebc016]
:[フィヨルム]|
ブレディさん…~
先日はその…大変失礼しました。~
私が勝手に誤解していたようで…▼~
:[ブレディ]|
別に…俺は~
気にしてないぜ。▼~
:[フィヨルム]|
お詫びというわけではありませんが~
お近づきのしるしです。~
今日はお茶を振る舞わせてください。▼~
:[ブレディ]|
…その必要はねぇ。▼~
:[フィヨルム]|
え? や、やっぱり…~
怒ってらっしゃるのでしょうか。▼~
:[ブレディ]|
逆だ。茶には…自信があるからよ。~
俺がフィヨルム王女に~
茶を振る舞わせてもらってもいいか?▼~
:[フィヨルム]|
そ、そういう意味だったのですね!~
それではお言葉に甘えて…▼~
:[ブレディ]|
ああ、任せときな。~
うまい茶を飲ませてやるぜ…!▼~
:[フィヨルム]|
でも、ブレディさん…~
どうしてあのとき~
私に声をかけられたのですか?▼~
:[ブレディ]|
話を…聞いたんだよ。~
ニフルとムスペルの戦いのことをよ。▼~
絶望的な状況だってのによ~
あんたは希望を捨てずに戦い抜き~
自らの身を省みず…ぐすっ、ううっ…▼~
と、とにかく、~
俺は感動したってことを~
伝えたかったんだよ。▼~
:[フィヨルム]|
なるほど、そういうことだったのですか。▼~
お顔はちょっと怖いですけど~
やっぱりあなたは優しい方なんですね。▼~
シャロン王女のように~
私も人物を見る力を身につけないと…~
あらためて勉強になりました。▼~
:[ブレディ]|
やっぱり顔が怖かったのか…~
まあいい、ちょっと待っててくれ。~
とっておきの茶葉を取ってくるからよ!▼~
(場面転換)~
:[シャロン]|
どうやら誤解も解けたみたいで~
めでたしめでたしです!▼~
エクラさんが~
連れてきた英雄さんはみんな素敵で~
わたしたちの強い味方なのですから!▼~
だからブレディさん。~
今度はわたしにもおいしい紅茶を~
淹れてくださいね!▼~
**怖がりタグエル シャンブレー [#h8fcd226]
***C [#ec896db5]
:[デジェル]|
重装兵の鎧を…~
貸してほしい?▼~
:[シャンブレー]|
ああ。前にデジェルに~
訓練用の鎧を借りたことがあっただろ?▼~
:[デジェル]|
でも、重装鎧が重すぎて~
すぐ諦めたわよね?▼~
:[シャンブレー]|
確かに、以前の俺は貧弱だった。~
でも鍛えた今なら、少々重たい鎧でも~
着こなせる気がするんだ。▼~
:[デジェル]|
なるほどね。守備力を高めれば~
生存率の高さにつながるのは確かよ。▼~
…それじゃあ~
元の世界から持ってきていた~
予備の重装鎧を貸してあげる。▼~
メタルギャリオンメイルって~
名前がついているのだけど…~
まあ、特に気にしなくてもいいわ。▼~
:[シャンブレー]|
なんかすげぇ名前だな…~
んっ? 思ったより重くないな…~
これなら俺でも着こなせるかも!▼~
それじゃデジェル。~
この鎧、しばらく借りてもいいか?~
ちゃんと動けるか試してみるからさ!▼~
:[デジェル]|
ご自由に。~
ただし、壊さないようにね。▼~
(場面転換)~
:[デジェル]|
…え? 鎧を返す?~
気に入らなかったのかしら。▼~
:[シャンブレー]|
いやあ、~
気に入る気に入らないの~
問題以前に…▼~
俺、重装鎧を着たままじゃ~
変身できないってことに気づいてさ。▼~
変身しても、鎧が邪魔して~
手足が変な方向に向いちまうんだよ…!~
毛皮にも食い込んじまうしさ!▼~
:[デジェル]|
それはまあ…そうよね。▼~
:[シャンブレー]|
かといって、変身しないまま戦っても~
持ち味の素早さを生かせないし…▼~
:[デジェル]|
結論として…~
シャンブレーは重装兵に~
向いていないということね。▼~
***B [#z3c26433]
:[ブレディ]|
生き残りたい、か…~
なら俺みたいに治癒の術を~
使えるようになったらどうだ?▼~
:[シャンブレー]|
治癒の術かぁ…▼~
:[ブレディ]|
治癒の術には、~
他人のケガだけじゃなく~
自分のケガも同時に治せるものもある。▼~
そいつを覚えておけば~
そうそう死ぬことはねーよ。▼~
:[シャンブレー]|
なるほど…~
治癒の術、いいかもしれない…!▼~
それに、自分のキズだけでなく~
仲間のキズも治せれば…~
みんなに感謝してもらえるしね。▼~
それでブレディ、術を覚えるには~
どれくらいかかる?▼~
:[ブレディ]|
その気になったみてーだな。なぁに…~
バイオリンを覚えるよりも簡単さ。▼~
そうだな、お前なら…~
早けりゃ数年ってところか。~
遅けりゃ数十年だな。▼~
:[シャンブレー]|
す、数十年!?~
それじゃ術を覚える前に~
俺が絶滅しちゃうよ!▼~
:[ブレディ]|
敵と戦わなくても~
治癒を使うだけで成長できるんだぜ?~
お前にぴったりだと思うがな。▼~
:[シャンブレー]|
それは魅力的だけど…~
時間がかかりすぎるよ!▼~
***A [#m65d4411]
:[ンン]|
シャンブレーは絶滅するのが怖いのですね。~
それなら、どんな状況でも生き残れる~
サバイバル術を身につけるのが大事なのです。▼~
:[シャンブレー]|
サバイバル術…?~
それって具体的にはどんなもの?▼~
:[ンン]|
生き物はお腹が減るのです。~
お腹がペコペコになったら~
力が出ないばかりか死んでしまうのです。▼~
:[シャンブレー]|
まあ、そうだな。~
…うん、それはわかる。▼~
:[ンン]|
そこで大事なのは食料の確保なのです。~
えり好みはせず、食べられるものは~
なんでも食べる…この精神が必要なのです。▼~
:[シャンブレー]|
うーん、確かに。いざというときに~
食べ物なんて選んでいられないよな。▼~
:[ンン]|
というわけで、シャンブレー。~
これを噛んでみるのです。▼~
:[シャンブレー]|
な、なんだコレ? 木の根っこか?~
口に入れても大丈夫なのかよ…▼~
:[ンン]|
死にはしないのです。~
お腹が減ったら食べないと死ぬのです。~
ささ、遠慮せずにがぶっと。▼~
:[シャンブレー]|
遠慮って言うか躊躇してるんだけど…~
ええい、ままよ!▼~
うぇーっ! ぺっぺっ、~
な、なんだよコレ!?~
とても食えたものじゃないぞ!?▼~
:[ンン]|
そうですか…?~
奥歯でしっかりと噛めば…~
もぐもぐ…▼~
うん、素材の味がするのです。▼~
:[シャンブレー]|
素材の味って言うより~
素材しかないだろソレ!▼~
いくらサバイバル術と言ったって~
さすがにこれは無理だよ。▼~
:[ンン]|
もぐもぐもぐ~
慣れればおいしいのに…▼~
シャンブレーは偏食家なのです。~
そんなんじゃ絶滅の足音は~
すぐそこまで迫っているのです。▼~
:[シャンブレー]|
うーん。困っても木の根っこを~
食べるようなハメにならないように…~
頑張ろう、俺。▼~
***S [#l1934af7]
:[デジェル]|
結局、役立つ方法は~
見つからなかったのね。▼~
:[シャンブレー]|
うん…みんなにはいろんな意見を~
出してもらったんだけど…▼~
:[ブレディ]|
治癒の術を覚えるのは~
マジおすすめなのによ…▼~
:[ンン]|
木の根っこもおいしいのです…▼~
:[シャンブレー]|
そ、それはもういいからさ!▼~
でも俺、思ったんだよ。~
絶滅しないための方法は~
いろいろとあると思うけど…▼~
みんなと一緒にいることが~
一番だと思うんだ。▼~
:[デジェル]|
一緒に…?▼~
:[シャンブレー]|
なんだかんだいっても~
みんな俺のことを心配してくれて~
力になってくれる…▼~
頼れる仲間がそばにいてくれたら~
俺は前に歩いていけると思うんだ。▼~
:[ブレディ]|
…まあ、ダチを支えるのは~
当たり前だからよ。▼~
:[ンン]|
種族が違っていようが~
ンンとシャンブレーは仲間です。~
この絆はなによりも強いのです。▼~
:[デジェル]|
それは当然ね。~
仲間を放ってはおけないわ。▼~
:[シャンブレー]|
ありがとう、みんな…~
俺一人だけじゃ、~
絶滅しちまうかもしれない。▼~
でも、みんなと一緒にいることで~
お互いが支え合うことで…~
未来は必ず拓けると思うんだ。▼~
:[ブレディ]|
ああ、お前の母さんもそうやって~
生き残ってきたんじゃねーのかな。▼~
:[ンン]|
一人は辛く、寂しいものなのです。~
お腹が減ると人は死にますが~
寂しすぎると心が死んでしまうのです。▼~
信じられる仲間と一緒にいること。~
それが一番のサバイバル術なのです。▼~
:[デジェル]|
私が着ている鎧は~
自分だけを守るものではないわ。~
これは仲間を守るための鎧…▼~
だから何かあったら、シャンブレー。~
私たちを頼ればいいわ。▼~
:[シャンブレー]|
ありがとう!~
なんか俺、~
絶滅しない気がしてきた!▼~
みんなと一緒に~
いや…みんなで一緒に~
この世界でも生き残ろうぜ!▼~
**正々堂々の デジェル [#a2c65991]
***C [#md3fed20]
:[デジェル]|
装備品の手入れは万全。~
体調も悪くない…これなら~
訓練でもいい結果が出せそうね。▼~
:[シャロン]|
今日は調子よさそうですね!~
頑張りましょう、デジェルさん!▼~
:[デジェル]|
シャロン王女も私と~
同じ陣営だったのね。~
ええ、期待に応えてみせるわ。▼~
:[シャロン]|
今日の訓練は~
廃村を戦場に見立てた模擬戦です。▼~
村には重要拠点が6つ、~
多く確保した陣営の勝利ですよ!▼~
:[デジェル]|
いつもは一対一の手合わせが多いけど~
実際の戦場ではなにが起こるかわからない。~
実戦に則した訓練は腕がなるわ。▼~
:[シャロン]|
はい、デジェルさん!~
頼りにしてますからね!▼~
(場面転換)~
:[デジェル]|
う、うーん…▼~
:[シャロン]|
…さんっ! デジェルさんっ!▼~
:[デジェル]|
うっ、ううっ…こ、ここは…▼~
:[シャロン]|
よかった…!~
気がついたんですね!▼~
:[デジェル]|
そうだ…! 私は…~
模擬戦の途中で…▼~
突然、民家から姿を現した~
黒い鎧の騎士に…~
一撃で倒され…▼~
:[シャロン]|
はい、訓練はさきほど終了しました。~
わたしたちの陣営は、重要拠点を~
相手方に全部取られちゃいました…▼~
:[デジェル]|
……~
私は…なんの活躍もできないまま…~
やられてしまったのね…▼~
これまで寝る間も惜しんで鍛錬して~
腕には自信があったのに…▼~
:[シャロン]|
で、でも、次は負けませんよ!~
今度は頑張りましょうね、~
デジェルさん!▼~
:[デジェル]|
くっ…ううっ…▼~
***B [#pcf3a82e]
:[ンン]|
デジェル、いい加減に~
鎧の中から出てくるのです。▼~
いくらそこが落ち着くとはいっても~
ずっと入っているわけにはいかないですよ。▼~
:[シャンブレー]|
そうだぞ。逃げたくなる気持ちも~
わからなくはないけど…▼~
そのまま鎧の中にいると~
腹が減って絶滅しちまうぞ。▼~
:[デジェル]|
別に…逃げてるわけじゃないわ。▼~
:[シャンブレー]|
シャロン王女に話は聞いたぜ。~
模擬戦でやられたからって~
そんなに落ち込むなよ。▼~
:[デジェル]|
その負け方が…問題なのよ。▼~
同じ兵種の相手にああも~
簡単に負けてしまうなんて…▼~
:[ンン]|
勝負は時の運とも言うですよ?~
次の機会に頑張れば…▼~
:[デジェル]|
いいえ、あれは運なんかじゃない。~
圧倒的な力量の差…~
格の違いを感じざるをえなかった…▼~
私は…今まで鍛錬を重ね~
自分の腕に自信を持っていた。▼~
けどそれは、自分の物差しで計って~
強くなったと思っていた…だけなのよ。▼~
:[シャンブレー]|
そ、そう、思い詰めるなよ。~
デジェルの強さはわかってるぜ?▼~
:[デジェル]|
ダメよ…もっと私は…~
強くならなくてはいけないのに。▼~
強くならないと~
またあの悲劇を…繰り返してしまう。▼~
:[ンン]|
デジェル…▼~
:[デジェル]|
でも…どうやればこの差は埋まるの?~
私には…なにが足りないというの…▼~
***A [#ncd3c35c]
:[デジェル]|
…私は…強くならなければならない。~
異界の名だたる英雄たちに~
引けをとらないほどに…▼~
…だけど…~
この差をどうすれば…▼~
:[ブレディ]|
おお…いてぇ。~
くっそ、手加減なしに~
ボコボコにしやがって…▼~
:[デジェル]|
ブレディ…? どうしたの?~
ボロボロじゃない…▼~
:[ブレディ]|
訓練だよ訓練。▼~
あの坊さん、本当に癒し手かよ。~
笑いながら~
杖でボコボコにしてくれやがった。▼~
:[デジェル]|
ブレディも…負けたのね…▼~
:[ブレディ]|
ああ。負けたよ。~
けどな、こいつは未来につながる負けだ。▼~
:[デジェル]|
未来につながる…負け?▼~
:[ブレディ]|
ここには伝説級に強ぇ英雄が揃ってる。~
それこそ、下手すりゃ神話に~
出てきそうなバケモンもいるしな。▼~
一方、あいつらに比べりゃ~
俺たちはまだまだヒヨッ子だ。▼~
けどよ…まだ俺たちには~
強くなれる伸びしろがある。▼~
たとえ勝てなくても…~
強ぇ英雄たちと手合わせできるのは~
成長のチャンスなんじゃねぇのか。▼~
:[デジェル]|
ブレディの言っていることは~
私にも理解できるわ…~
だけど、こうまで差を示されると…▼~
:[ブレディ]|
頭ではわかってても~
心が折れちまうってことか?▼~
…もしかすると百回戦っても~
百回負けちまうかもしれねぇ。▼~
けどよ、百回ぶっ飛ばされたお前は~
一回も戦わなかったお前よりも~
強くなってるはずだぜ。▼~
:[デジェル]|
…………▼~
力は走り続ける者にのみ存在する…▼~
たとえ負け続けていたとしても~
それもまた走り続けるのと同じこと。~
そのことを自分で忘れていたわ。▼~
ふぅ…まさかブレディに~
教えられることになるなんてね。~
すっかり弱気になってたわ。▼~
:[ブレディ]|
その言い方はどーなんだよ!?~
でもまあ、お前は前向きなほうが~
生き生きしてるぜ。▼~
:[デジェル]|
未来につながる負け…か。▼~
方法なんて選んでいられない。~
私は必ず…強くなる!▼~
***S [#hbf6dd3f]
:[シャロン]|
お疲れさまです、デジェルさん!▼~
今日の模擬戦は惜しかったですね。~
もう少しで勝てそうでしたのに…▼~
:[デジェル]|
シャロン王女、お疲れさま。▼~
私は今回は…カボチャを持った~
悪魔のような巨漢に~
ぶっ飛ばされてしまったわ。▼~
…ヴァイス・ブレイヴは~
本当にいろんな英雄がいるのね…▼~
:[シャロン]|
大丈夫ですか? ケガしているのなら~
ブレディさんを呼んできますけど?▼~
:[デジェル]|
これぐらいのケガで~
ブレディを呼ばれたら笑われてしまうわ。▼~
たしかに私は~
今日も満足な結果を残せなかった…▼~
でも、勝つことが目的じゃない。~
成長することが私の目的。~
今日の模擬戦にも意味はあった。▼~
:[シャロン]|
デジェルさん…~
この前と違って目が輝いてますね!~
すっごくキラキラしてます!▼~
:[ンン]|
そうなのです。~
デジェルはいつも前向きなほうが~
似合っているのです。▼~
:[シャンブレー]|
うんうん。落ち込んでいる~
デジェルはらしくないよな…!▼~
:[デジェル]|
みんな…ごめんなさい。~
ずいぶん心配をかけちゃったわね。▼~
:[ブレディ]|
力は走り続ける者のみに~
存在するんだろ?▼~
んじゃ俺たちも一緒に走るぜ。~
強くなりたいのは~
お前だけじゃねーからな。▼~
:[デジェル]|
そうね…みんなにも~
強くならなくてはいけない理由がある。▼~
それに、一人で走るよりも~
みんなで支え合って走るほうが~
遠くまで行けるかもしれないわね。▼~
:[シャロン]|
次の模擬戦も頑張りましょうね!~
みなさんなら、きっとやれますよ!▼~
:[デジェル]|
ええ、もちろんよ。~
歩みは遅いかもしれないけど~
一歩ずつ成長して…みせるから!▼~
*コメント [#la5c4782]
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