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章別会話/暁風舞う学び舎
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* 暁風舞う学び舎 [#see8ee53]
#contents
** 暁風舞う学び舎 [#hb8ce358]
*** オープニング [#o7e8d71e]
:[ヒルダ]|
ちょっともー、何、さっきの人たち?~
いきなり斬りかかってくるとか、~
あり得ないんですけど!▼~
:[ヒューベルト]|
大修道院の敷地内で襲撃とは、~
まさに神をも恐れぬ輩ですな。~
くくく…▼~
:[メルセデス]|
他のみんなとは~
はぐれちゃったみたいね~。~
無事でいてくれるといいけど…▼~
:[ヒルダ]|
あれ、そういえばペトラちゃんは?~
さっきまで一緒にいたわよね?▼~
:[ペトラ]|
…ただ今、合流する、しました。~
皆、怪我、あります、ありませんか?▼~
:[メルセデス]|
あっ、良かった~、~
ペトラも無事だったのね。~
私たちは大丈夫よ~。▼~
:[ヒルダ]|
え…えっとー、~
というか誰、その、後ろの人たち?▼~
:[ペトラ]|
わたし、不審な輩、捕獲です。~
襲撃者の仲間、可能性、高いです!▼~
:[ヒューベルト]|
そうですか。~
殺意の度合いがまるで違う気がしますがね。~
ま、問いただすのであれば私にお任せを。▼~
:[アンナ]|
…あ、あなたたち、いきなり何よー!~
私たちは敵じゃないわ。~
むしろ、あなたたちの味方よ!▼~
:[アルフォンス]|
話すと長くなるけど~
僕たちは、異界から~
君たちの救援に来たんだ。▼~
:[メルセデス]|
う~ん、異界…?~
ちょっとよくわからないのだけど…▼~
:[ヒューベルト]|
ほう……たった4人で救援ですか。~
どうにも信を置けませんな。▼~
:[シャロン]|
うう、皆さんの視線が痛い…~
わたしたち、完全に怪しまれてます-!▼~
*** C [#vc4e8c33]
:[メルセデス]|
それにしても、異界だなんて…~
なんだか、現実味がない話だわ~▼~
:[ヒルダ]|
けど、先生とかクロードくんたちのことも~
知ってるみたいだし-?~
嘘ついてるようにも見えないっていうかー。▼~
:[ペトラ]|
わたし、彼ら、敵、違う、思います。~
捕獲する、失敗、でした。~
謝罪します…▼~
:[ヒューベルト]|
…それで、仮に貴殿らが本当に我々を~
救援しに来たとして、どのような手段で~
この状況を打開すると言うのですかな?▼~
:[アルフォンス]|
情報によると、敵の数はそう多くないはず。~
僕たちだけで片づけられると思う。~
君たちは、安全な場所で待っていてくれ。▼~
:[シャロン]|
そうです!~
ここはわたしたちにお任せください!▼~
これでも、~
アスク王国の特務機関として~
異界の軍勢と何度も戦ってますからね!▼~
:[ペトラ]|
しかし…
わたしたち、一度、戦う、戦いました。~
敵、強敵、です!▼~
:[メルセデス]|
う~ん…
もし、私たちに手伝えることがあるなら~
手伝うけれど~▼~
:[ヒルダ]|
ちょっとちょっとー。~
せっかく、この人たちだけで片づけるって~
言ってくれてるんだからー。▼~
:[ヒューベルト]|
いえ、全力で排除すべきでしょう。~
捨て置いてエーデルガルト様に~
仇なすことがあっては困りますからな。▼~
:[ヒルダ]|
ヒューベルトくんまで…~
はー、もう、やるしかないかー。▼~
:[アンナ]|
本当?~
それじゃ遠慮なく~
手を貸してもらおうかしら!▼~
あなたたちは~
本当に優秀な生徒だと聞いているし…~
頼りにさせてもらうわよ?▼~
*** B [#lf3d0710]
:[シャロン]|
ふう…
敵はこれで全部でしょうか?▼~
:[ペトラ]|
周囲、敵の気配、皆無です!~
すべて、撤退する、しました!▼~
:[ヒルダ]|
あー、もう、ほんっと疲れた!~
本気出すつもりなんてなかったのにー…▼~
:[アルフォンス]|
みんな、手を貸してもらえて助かったよ。~
おかげで想定よりもずっと早く、~
敵を追い払うことができた。▼~
:[メルセデス]|
あらあら、お礼を言うのは私たちのほうよ。~
あなたたちが来てくれなかったら、~
きっとこんなに上手くはいかなかったわ~。▼~
:[ペトラ]|
わたし、同感です。~
窮地、救う…この恩、忘れません。▼~
:[ヒューベルト]|
…さて、勝利に浸るのもいいですが、~
そろそろ修道院に戻らねばなりませんよ。▼~
:[ヒルダ]|
そうねー。~
みんなあんまり心配してないといいけど…~
捜索部隊とか組まれてたらおおごとだし。▼~
:[シャロン]|
では、わたしたちもこれで!~
アスク王国に帰ります!▼~
:[ペトラ]|
はい、救援、感謝する、でした。~
また会う、できる、できますか?~
返礼、望みます!▼~
:[メルセデス]|
もし、またフォドラに来ることがあったら~
いつでも顔を出してちょうだいね。~
お菓子を用意して待ってるわ~。▼~
:[アルフォンス]|
ありがとう。~
まあ…もちろん、もう来ることがない、~
というのが一番なんだろうけどね。▼~
:[アンナ]|
でも、いつかまた会うことがあったら~
その時には、また頼りにさせてもらうわね。▼~
*** A [#d1b32819]
:[ヒューベルト]|
くく…~
それにしても、~
また随分と早い再会でしたな。▼~
:[メルセデス]|
ええ、まさか今度は私たちが~
エクラたちの世界に~
来るだなんて、想像していなかったわね~▼~
:[アルフォンス]|
突然呼び出す形になって、すまない。~
君たちの力を、~
今度は僕たちに貸してほしいんだ。▼~
:[アンナ]|
あなたたちも知ってるでしょうけど、~
異界の軍勢は一筋縄ではいかない相手。~
一人でも多くの英雄の力が必要なの。▼~
:[ヒルダ]|
あたしたちが英雄ねえ…。~
いまいち実感が湧かないんですけど-。▼~
:[ペトラ]|
同意する、します。
状況、把握する、困難です…▼~
しかし、わたし、嬉しく思います。~
以前の救援、返礼する、可能です。~
わたし、望み、力、貸します!▼~
:[ヒューベルト]|
それは構いませんが、~
やはりまずは状況を確認しませんと。▼~
どのような者と、どのような理由で~
戦っているか…それを知らなければ~
力を貸すこともできません。▼~
:[ヒルダ]|
あたしは適当にやりたいんだけどなー。~
…でも、まあ、前のお礼くらいだったら~
してあげてもいいけど。▼~
:[メルセデス]|
ええ、私も異存はないけれど…本当に、~
私たちのような士官学校の生徒が~
みんなの役に立てるのかしら~?▼~
:[シャロン]|
もっちろんです!~
皆さんがすっごい英雄だというのは~
前にこの目でばっちり見てますからね!▼~
:[アルフォンス]|
4人とも、これからよろしく。~
君たちの力、頼りにしているよ。▼~
** 冷酷陰険従者 ヒューベルト [#j48dbf14]
*** C [#e3f3a5d6]
:[アルフォンス]|
君は…よく一人でいる気がするね。~
他の人と違って、交流しないというか。▼~
:[ヒューベルト]|
そうかもしれませんな。~
あまり気にしたことはありませんが。▼~
交流が必要か不要かを判断した時に、~
不要な場合が多いのでしょう、おそらくは。▼~
:[アルフォンス]|
僕もどちらかといえば不必要な交流は~
しない性格だと思ってたけど…~
君はより徹底している気がするよ。▼~
:[ヒューベルト]|
くくく…。~
それは否定させてもらいましょう。▼~
私は確かに実利的で、~
感情による判断を厭う性質ではありますが…▼~
不要なものを徹底的に排除するような、~
ある種の行き過ぎた判断はしません。▼~
:[アルフォンス]|
そうなのかい?~
理由を聞いても?▼~
:[ヒューベルト]|
自分が全能ではないからです。~
私は己の領分には自信があります。~
その範囲でなら徹底もするでしょう。▼~
ですが、己の領外の物事が、~
この世界には多すぎる…~
貴殿はそうは思いませんか?▼~
:[アルフォンス]|
それは…確かに。~
自分のできないことは、たくさんある。▼~
:[ヒューベルト]|
必要な交流と不要な交流の間には、~
必要か不要か判断できない交流が~
あるとは思いませんか?▼~
例えば…~
今の貴殿とのこの会話のような、ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
君の話には、~
妙な説得力があるね…▼~
*** B [#e4cb7622]
:[ヒューベルト]|
くくくくくく…▼~
:[アルフォンス]|
何か面白いことでもあった?▼~
:[ヒューベルト]|
いえ、大した話ではありませんよ。~
私が「英雄」などと大仰に呼ばれるのに~
慣れていないだけですので。▼~
:[アルフォンス]|
それは…すまない。~
異界から召喚された方々は~
皆、等しく英雄なんだ。▼~
異界での立場が何であれ、~
今は共に戦う仲間だから。▼~
:[ヒューベルト]|
仲間、ですか。~
まあ「英雄」と呼ばれるよりは、~
遥かに良いですな。▼~
:[アルフォンス]|
英雄という言葉に、何か思うところが…?▼~
:[ヒューベルト]|
ええ、そのとおりです。~
フォドラでは、「英雄」は~
特別な意味を持つ呼称なのですよ。▼~
:[アルフォンス]|
特別な意味、か…。▼~
:[ヒューベルト]|
かつてフォドラに襲来した邪なる神と戦い、~
討ち滅ぼしたとされる十人の英雄"十傑"。▼~
フォドラで英雄といえば、~
彼らのことを意味します。▼~
十傑はそれぞれ人智を超えた武具を有し、~
それらは十傑の子孫たちに代々受け継がれて~
いるのです。"英雄の遺産"として…。▼~
:[アルフォンス]|
英雄の遺産…~
神器のようなものだろうか。▼~
:[ヒューベルト]|
ええ。~
伝説が真実なら、ですがね…。▼~
*** A [#vbb9b782]
:[アルフォンス]|
…そうすると、今のフォドラには~
英雄と呼ばれるような存在はいないんだね。▼~
:[ヒューベルト]|
まあ、そうですな。~
英雄の子孫を自称する有象無象はいますが、~
それだけです。▼~
大きな戦いといえば、海を越えて遠くの地の~
軍勢が攻め寄せたくらいですが…▼~
帝国は英雄の力ではなく、~
軍隊の力でこれを破りました。~
遺産の出る幕も、ありませんでしたとも。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…。~
隠す気もなさそうなので~
聞いてしまうけれど…▼~
英雄やその子孫、遺産のことを~
嫌っているんだよね?~
なぜなんだろう。▼~
:[ヒューベルト]|
確かに隠してはいませんが、~
なかなかに単刀直入な物言いですな。~
くく…いいでしょう。▼~
一つは、~
私が個人的に気に入らないからです。▼~
英雄の血筋をありがたがるあまりに、~
まともな思考もできず、正しく領地も~
治められない腐った貴族どもを。▼~
もう一つは、私が仕えている方が、~
下らぬ英雄信仰や遺産のせいで、~
苦難の道を歩んでいるからですよ。▼~
:[アルフォンス]|
二つ目のほうが重大じゃないかな。~
…君の本音に初めて触れた気がするよ。▼~
*** S [#ub72fabf]
:[アルフォンス]|
…というわけなんだよ。~
シャロンもなかなか無茶を言うだろう?▼~
:[ヒューベルト]|
そうですな。~
ところで…▼~
貴殿はどちらかといえば不必要な交流は~
しない性格だったのでは?▼~
このところ、何やら私と話してばかりな~
気がしますがね。▼~
:[アルフォンス]|
うーん、そうかもしれないな。~
でも、僕は不要とは思っていないよ。▼~
英雄に対して、強く思い入れてしまう~
ようなことは避けたい…~
それが僕の考えなんだ。▼~
君は僕たちに対してしっかりと線を引き、~
常に感情ではなく理屈で話してくれる。▼~
それがすごく心地が良いし…~
だから、君とのやり取りは~
不要と感じられないんだよ。▼~
:[ヒューベルト]|
なるほど…。~
他人に思い入れなど持たない私だからこそ、~
逆に都合が良いと。▼~
:[アルフォンス]|
都合が良いっていうと、~
ちょっと誤解を招きそうな表現だけど。▼~
:[ヒューベルト]|
ただの照れ隠しですよ。~
私との対話を望む人間など、~
我が主以外では珍しいものですから。▼~
:[アルフォンス]|
それはきっと、~
皆もったいないことをしているね。▼~
:[ヒューベルト]|
それはどうでしょうな。~
くくくくくく…。▼~
** おっとり修道士 メルセデス [#s9a5b552]
***C [#b55e58e8]
:[シャロン]|
くんくん…~
どこからか甘くて美味しそうな匂いが…~
なんだかお腹が減ってきました…▼~
…むむ、匂いの出どころは厨房ですね!~
誰かがお菓子を作っているんでしょうか…?~
お菓子作りが好きな英雄さんといえば…▼~
:[メルセデス]|
…あらあら?~
こんにちは、シャロン。~
どうしたの~?▼~
:[シャロン]|
あっ、やっぱりメルセデスさんでしたっ!~
えへへ…美味しそうな匂いにつられて~
遊びに来ちゃいました。▼~
:[メルセデス]|
ふふっ、ちょうどよかったわ~。~
ついさっき、焼き上がったところだったの。~
シャロン、よかったら一つどうぞ。▼~
:[シャロン]|
わーっ、感激です!~
それでは一つ…▼~
…………~
お、おいひいです、メルセデスさん!~
こんなお菓子、初めて食べました!▼~
:[メルセデス]|
ふふっ、ありがとう。~
そんなに褒めてもらえるなんて嬉しいわ~。▼~
これはね、私のお家に伝わるお菓子を、~
アスク王国の材料で~
作り直してみたものなのよ。▼~
そこまで褒めてくれるなんて、嬉しいわ~。~
ねえシャロン、よかったら今度~
一緒に作ってみない~?▼~
:[シャロン]|
えっ、いいんですか!?~
お家に伝わる秘伝のお菓子なんでしょう?▼~
:[メルセデス]|
ふふっ、シャロンったら。~
秘伝だなんて、おおげさよ~。▼~
***B [#l37cfb61]
:[シャロン]|
うーん…なかなか~
メルセデスさんのようにはいきません…▼~
:[メルセデス]|
あらあら、練習すれば、~
すぐに美味しく作れるようになるわよ~。▼~
:[シャロン]|
何事も、練習あるのみってことですね!~
道のりは遠いですー…!▼~
:[メルセデス]|
うーん…まあ、細かい手順が~
普通のお菓子より複雑なのは確かよね~。▼~
私もね、これだけは~
上手く作れるようになりたくて~
結構頑張ったのよ。▼~
:[シャロン]|
そうなんですか?▼~
:[メルセデス]|
ええ。前に言ったかしら~?~
このお菓子は、~
私の父の家に伝わるものだって。▼~
お父様はね、私が生まれる少し前に~
政争に巻き込まれて亡くなったの。~
家も、爵位を取り上げられてしまったわ。▼~
だから、お父様のことは顔も知らないし~
形見や遺品も、何も残っていない。▼~
唯一残っていたのは、歴代の当主様たちが~
道楽で作っていたお菓子の焼き方だけ…~
お母様が、お父様から教わったんですって。▼~
…ふふっ、なんだかちょっと~
締まらない話よね~。▼~
でも、このお菓子は~
私と家族を繋ぐ、唯一のものなの。▼~
:[シャロン]|
…そうだったんですね。▼~
そんなに大切なものを、~
わたしなんかに~
教えちゃってよかったんですか?▼~
:[メルセデス]|
あら、もちろんよ~。~
作り方を覚えて、~
アルフォンスたちに振る舞ってあげて。▼~
きっとそのほうが、~
お父様も喜んでくださると思うから~。▼~
***A [#ld738565]
:[シャロン]|
ぐぬぬ…~
正直、ここまで上達できないとは~
思ってませんでした!▼~
:[メルセデス]|
そんなに落ち込むことないわよ~。~
今日のは、上手く焼けた方だと思うわ~?▼~
見た目はちょっと失敗しちゃったけれど、~
味のほうはとっても美味しいじゃない。▼~
:[シャロン]|
そ、そうかもしれませんけど…▼~
:[メルセデス]|
そこまで焦らなくたっていいと思うわ~。~
時間はたくさんあるんだから。~
頑張っていれば何とかなるわよ~。▼~
:[シャロン]|
メルセデスさん…▼~
…はい! ここでめげちゃダメですよね!~
今回は何が悪かったのか、考えてみます!▼~
:[メルセデス]|
そうそう、その意気よ~。~
折角頑張っているのだもの、~
諦めてしまうなんてもったいないわ~。▼~
ふふっ…~
私もシャロンを見習わなくちゃね。▼~
:[シャロン]|
えっ?~
メルセデスさんがわたしを、ですか?▼~
:[メルセデス]|
ええ! どんな時も諦めずに~
頑張れるあなたは、~
お城のみんなを元気にしてくれているわ。▼~
もちろん、私のことも。~
戦い続きの毎日でも、~
諦めずに頑張ろうって思えるの。▼~
私はいつも、~
結局なるようにしかならないんだ~って~
思っちゃうから…▼~
シャロンの前向きなところは、~
とっても素敵だと思うわ。▼~
:[シャロン]|
す、素敵だなんて…~
照れちゃいます…▼~
***S [#e4663e7a]
:[メルセデス]|
…だから私、昔からね、~
頑張ってもどうしようもないんだ~って、~
ずっとそう思っていたのよ。▼~
新しいお家で~
つらい目に遭っていたお母様や弟を~
助けてあげることもできなくて…▼~
:[シャロン]|
メルセデスさん…▼~
:[メルセデス]|
…駄目よね~、私。~
みんなには「頑張れ」って言っておいて~
自分は、すぐに諦めてしまうのだから。▼~
:[シャロン]|
でもでも! メルセデスさんに~
励まされて、頑張ろうって思った人は~
たくさんいると思うんです!▼~
わたしも、~
お菓子を作る時、最初は失敗ばかりで~
もう無理だって思ってましたけど…▼~
今はほらっ、メルセデスさんのお菓子、~
上手に作れるようになったじゃないですか!▼~
:[メルセデス]|
ふふっ…ありがとう、シャロン。~
そうね、あなたの作ってくれたお菓子、~
とっても美味しいわ。▼~
こうやって、ついいろんなお話を~
してしまうのは、相手があなただからなのか~
それともお菓子が美味しいからか…▼~
…きっと、両方ね~。▼~
そうだ、今度はアルフォンスたちも誘って~
みんなでお茶会をするのはどうかしら?▼~
:[シャロン]|
名案ですね!~
じゃあ、それまでに~
もっとお菓子作りの練習をしないと!▼~
あの、メルセデスさん。~
これからも練習に付き合ってくれますか?▼~
:[メルセデス]|
あらあら、もちろんよ~。~
一緒に頑張りましょう、シャロン。▼~
** ものぐさ令嬢 ヒルダ [#x3f2fce6]
***C [#a3b59049]
:[ヒルダ]|
フンフンフーン。~
あ、エクラ~
ちょうどいいところに。▼~
アンナ隊長に呼ばれてるんだけど~
ちょーっと今、手が離せないから~
ごめんなさいって伝えておいてくれる?▼~
あれ、疑いの目…~
本当に忙しいのよー?~
ほら、見て見て!▼~
今ね、髪飾りを作ってるんだー。~
あたしってほら、手先が器用じゃない?~
装飾品を手作りするのが趣味なのよねー。▼~
で、こっちの世界の女の子たちを見てて~
閃いちゃったんだなーこれが。~
すっごく可愛い髪飾りができそうなの!▼~
完成までもう少しなんだけど、~
どうしても足りない部品があって、~
これから探しに行こうかなーなんて。▼~
…え、アンナ隊長のことは~
ほっといてもいいのかって?▼~
いいの、いいの!~
どうせ訓練のお誘いなんだから。~
最近よく誘ってくれちゃうのよねー。▼~
でもあたし、そういう汗臭い努力は~
できるだけしない主義っていうかー。~
ここじゃ成績を気にする必要もないしー。▼~
そういうわけだから、アンナ隊長には~
適当に説得力のある言い訳をしといてね。~
よろしくー!▼~
***B [#cf66aeb5]
:[ヒルダ]|
あ、エクラ…。~
元気? あたしは元気じゃないけどー。▼~
なんか最近、戦闘に呼ばれがちなのよー。~
他に強そうな人たーっくさんいるのに…。~
これって、もしかしてアンナ隊長の陰謀?▼~
訓練のお誘いを断ってばかりいたから、~
いっそ実戦で鍛えてくれるわー!って?~
そういうこと? 愛のムチなの?▼~
もー、そんな愛ならいらないんですけどー。~
か弱い乙女を捕まえて、英雄とか言われても~
正直、重いっていうかー。▼~
みんなには幸せになってほしいけど、~
それよりまず、自分が幸せになりたいのよ。~
のんびり気楽に暮らしたいの。▼~
そうそう、例の髪飾りだって~
結局まだ未完成のままなんだからー。▼~
装飾品作りって、細かい作業が多いから~
けっこう神経を使うのよ。~
だから疲れてるときは無理なのよねー。▼~
…なーんて。~
エクラに~
愚痴っちゃ悪いか…。▼~
あたしなんかより、~
ずーっと忙しそうだもんねー。~
ほーんと、感心しちゃう。▼~
だからって見習いたいとか思わないけどー。~
あ、アンナ隊長に伝えといてくれる?~
ヒルダちゃんはお疲れ気味ですって…。▼~
***A [#g21ce822]
:[ヒルダ]|
あ、エクラ。~
最近どう?~
あたしは、相変わらず元気じゃないよー。▼~
あたしが戦闘に呼ばれがちなのは、~
アンナ隊長の愛のムチじゃなくて、~
単に戦力として期待されてるからみたい。▼~
まあ、普通の子なら、~
期待に応えられるように頑張ろう!~
って思うのかもしれないけど…▼~
あたしは、そういうのないし…。~
むしろ期待とかされたくないっていうかー。~
無責任な立場でいたいの。楽だから。▼~
もし、期待に応えられなくて~
みんなにがっかりした顔されたら…~
あー、想像しただけで憂鬱になる。▼~
兄さんが、そうだったんだ。~
すごく強いからみんなに期待されてて、~
でもたまに失敗すると…▼~
周りの人間は、~
なんだ期待外れじゃないかって顔するの。~
酷くない? そういうの。▼~
あたしなら耐えられないなー。っていうか、~
いまそういう状況になりつつあるけど…。~
あー、やだやだやだやだ。▼~
あなたは、そういうの平気そうね。~
あたしよる全然責任重いはずなのに。~
うーん、なんでだろ? …なんで?▼~
***S [#xb43e1f2]
:[ヒルダ]|
あ、エクラ。~
…ごめんなさい、もしかしてあたしのこと~
心配してくれてた?▼~
でも、もう大丈夫だよー。~
あたしね、もう周りの期待とか、~
あんまり気にしないことにしたんだー。▼~
やれることやって、みんなの役に立てれば~
あたしも嬉しいけどー。もし失敗しても、~
次にたくさん頑張ればトントンってことで。▼~
そう思えるようになったのって、~
あなたのおかげかもしれないな。▼~
だって、あなたって、どんな時でも~
淡々と自分の仕事をやってる感じじゃない?~
周りの期待とか考えてないでしょ。▼~
そういうとこは見習ってもいいかなって。~
一応、お礼言っとくわねー。~
ありがと、エクラ。▼~
でね、気疲れもなくなったから、~
装飾品作りを再開したんだー。~
例の新作も、ついに完成したの!▼~
でねでね、それを自分でつけてたら、~
お洒落に目ざとい女の子たちの間で~
すぐに話題沸騰、大評判!▼~
次はどんなの作ろっかな…って、いけない!~
アンナ隊長に呼ばれてたの忘れてたわ。~
うーん…どうしよう…▼~
ねえ、エクラ…~
また何か言い訳をしといてくれないかな?~
お願いねー!▼~
** 異境の姫 ペトラ [#i5a91aef]
***C [#c68775f1]
:[アンナ]|
あら、外に出ていたの?~
何を…って、狩りみたいね。▼~
:[ペトラ]|
はい、狩猟、基本です。~
いついかなる時、必要、思う、思います。▼~
:[アンナ]|
い、いついかなる時?~
それはちょっと大げさな…▼~
:[ペトラ]|
大げさ、違います。~
肉、わたしたち、食料、なります。~
毛皮、骨、道具、作ります。▼~
弓、短剣、鍛える、できます。~
地形、把握する、必須です。~
すべて…基本、なる、ですから。▼~
:[アンナ]|
そう理路整然と並べられると、~
すごい重大事な気がしてきたわ…。▼~
特務機関の訓練内容に、~
狩猟を加えるべきかしら…?▼~
:[ペトラ]|
それ、素晴らしいです!~
妙案、感服しました!▼~
:[アンナ]|
そこまで言ってくれるの?~
なら、すぐに実行に移しましょ。▼~
:[ペトラ]|
はい。~
わたし、結果、知る、願います。▼~
もし、人、足りない、ありましたら、~
手伝う、手伝います。~
任せてください。▼~
:[アンナ]|
ええ、それはもちろん。~
あなた、本物の狩人みたいだもの。~
こちらからお願いしちゃうわ。▼~
***B [#v15f97b4]
:[ペトラ]|
わたし、力、及ばずでした。~
無念、です…。▼~
:[アンナ]|
いーえ、あなたのせいじゃないわ。~
私の想定が甘かったのよ。▼~
まさか狩猟があんなに大変だったなんてね。~
森の中でドラゴンナイトを~
相手にしたほうがマシよ。▼~
:[ペトラ]|
そこまで…でしたか?▼~
:[アンナ]|
ええ。~
同じ弓でも、敵兵目がけて射るのと~
動物を狙うのとでは、天と地の差が…。▼~
わかってたつもりだったんだけど、~
つもりだけでわかってなかったわねえ。▼~
:[ペトラ]|
仕方ありません。~
戦闘、敵、見つかる、問題ないです。~
狩猟、見つかる、終わりです。▼~
戦闘、傷つける、重要です。~
狩猟、傷つけない、重要ですから。▼~
:[アンナ]|
そうなのよ。~
頭で考えてはいても、とっさにいつもと~
真逆のことはなかなかできないものよね。▼~
:[ペトラ]|
無念、ですが、くじけません。~
わたし、燃えています!▼~
:[アンナ]|
そうね。~
一度の失敗でへこたれてなんか~
いられないわ!▼~
それに、皆の反応も~
悪くなかったものね。▼~
今回は上手くいかなかったけど、~
いつもと違うことに挑戦できて~
気分転換にはなったみたいだし。▼~
:[ペトラ]|
はい、次こそ、獲物、上げて、~
皆、宴、します!▼~
:[アンナ]|
ええ、宴よ!▼~
***A [#l8ca617c]
:[アンナ]|
そういえば、あなたって~
士官学校の生徒なのよね?▼~
貴族の子弟たちが通う学校って聞いたけど…~
それにしては狩りが得意だったりして、~
ちょっとイメージが違うわよね。▼~
:[ペトラ]|
はい、それ、事実です。▼~
:[アンナ]|
事実?▼~
:[ペトラ]|
士官学校、フォドラ、あります。~
わたし、フォドラの出身、違います。▼~
フォドラより西、海、浮かぶ島々。~
ブリギット、それ、わたしの故郷です。▼~
ブリギット、緑豊かです。~
猟、漁、行う、常、あります。~
たとえ、ブリギットの王でも、です。▼~
:[アンナ]|
へ~…~
たくましいところなのねえ。▼~
…って、王!?~
まさかあなたが…▼~
:[ペトラ]|
いいえ、わたし、違います。▼~
:[アンナ]|
あ、そうなの。~
まあ召喚される英雄には、若くして王と~
なった人もいるから、まさかと思ったけど…▼~
:[ペトラ]|
しかし、わたし、王の孫です。▼~
:[アンナ]|
やっぱり!~
そうすると、あなたはペトラ姫…~
でいいのかしら?▼~
:[ペトラ]|
士官学校、身分、分け隔てません。~
わたし、ペトラ、呼んでください。~
ただのペトラ、です。▼~
***S [#g309a2a1]
:[ペトラ]|
わたしたち、やりました!~
収穫、大量です!▼~
:[アンナ]|
ええ、今回の狩りは大成功ね!▼~
:[ペトラ]|
はい、狩りの極意、伝える、~
上手くいきました。~
皆、素晴らしいです!▼~
:[アンナ]|
何と言っても、ペトラの獲物を見つける~
嗅覚がすごかったわね。~
おかげでうちの隊員も仕留められたもの。▼~
豪勢な食卓で、みんなの士気も~
上がっちゃうわね~。▼~
:[ペトラ]|
士気、大切、思います。~
わたし、戦場、深く、知りません。~
しかし…狩り、同じですから。▼~
:[アンナ]|
そうねえ。~
最初の、失敗した狩猟は~
士気がどん底だったわね…。▼~
ま、今回が上手くいったから、~
よしとしましょう!▼~
:[ペトラ]|
はい。~
ブリギットの言葉、あります。▼~
猛る空、割れ、必ず、陽、差す…~
荒ぶる海、進み、必ず、陸、届く…~
困難の先、成功、待っています。▼~
:[アンナ]|
空と海か…良い言葉じゃない。~
それに、ブリギットも良いところみたいね。▼~
:[ペトラ]|
はい!~
いつか、見せる…わたし、願います!▼~
* コメント [#a1c24e3c]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
* 暁風舞う学び舎 [#see8ee53]
#contents
** 暁風舞う学び舎 [#hb8ce358]
*** オープニング [#o7e8d71e]
:[ヒルダ]|
ちょっともー、何、さっきの人たち?~
いきなり斬りかかってくるとか、~
あり得ないんですけど!▼~
:[ヒューベルト]|
大修道院の敷地内で襲撃とは、~
まさに神をも恐れぬ輩ですな。~
くくく…▼~
:[メルセデス]|
他のみんなとは~
はぐれちゃったみたいね~。~
無事でいてくれるといいけど…▼~
:[ヒルダ]|
あれ、そういえばペトラちゃんは?~
さっきまで一緒にいたわよね?▼~
:[ペトラ]|
…ただ今、合流する、しました。~
皆、怪我、あります、ありませんか?▼~
:[メルセデス]|
あっ、良かった~、~
ペトラも無事だったのね。~
私たちは大丈夫よ~。▼~
:[ヒルダ]|
え…えっとー、~
というか誰、その、後ろの人たち?▼~
:[ペトラ]|
わたし、不審な輩、捕獲です。~
襲撃者の仲間、可能性、高いです!▼~
:[ヒューベルト]|
そうですか。~
殺意の度合いがまるで違う気がしますがね。~
ま、問いただすのであれば私にお任せを。▼~
:[アンナ]|
…あ、あなたたち、いきなり何よー!~
私たちは敵じゃないわ。~
むしろ、あなたたちの味方よ!▼~
:[アルフォンス]|
話すと長くなるけど~
僕たちは、異界から~
君たちの救援に来たんだ。▼~
:[メルセデス]|
う~ん、異界…?~
ちょっとよくわからないのだけど…▼~
:[ヒューベルト]|
ほう……たった4人で救援ですか。~
どうにも信を置けませんな。▼~
:[シャロン]|
うう、皆さんの視線が痛い…~
わたしたち、完全に怪しまれてます-!▼~
*** C [#vc4e8c33]
:[メルセデス]|
それにしても、異界だなんて…~
なんだか、現実味がない話だわ~▼~
:[ヒルダ]|
けど、先生とかクロードくんたちのことも~
知ってるみたいだし-?~
嘘ついてるようにも見えないっていうかー。▼~
:[ペトラ]|
わたし、彼ら、敵、違う、思います。~
捕獲する、失敗、でした。~
謝罪します…▼~
:[ヒューベルト]|
…それで、仮に貴殿らが本当に我々を~
救援しに来たとして、どのような手段で~
この状況を打開すると言うのですかな?▼~
:[アルフォンス]|
情報によると、敵の数はそう多くないはず。~
僕たちだけで片づけられると思う。~
君たちは、安全な場所で待っていてくれ。▼~
:[シャロン]|
そうです!~
ここはわたしたちにお任せください!▼~
これでも、~
アスク王国の特務機関として~
異界の軍勢と何度も戦ってますからね!▼~
:[ペトラ]|
しかし…
わたしたち、一度、戦う、戦いました。~
敵、強敵、です!▼~
:[メルセデス]|
う~ん…
もし、私たちに手伝えることがあるなら~
手伝うけれど~▼~
:[ヒルダ]|
ちょっとちょっとー。~
せっかく、この人たちだけで片づけるって~
言ってくれてるんだからー。▼~
:[ヒューベルト]|
いえ、全力で排除すべきでしょう。~
捨て置いてエーデルガルト様に~
仇なすことがあっては困りますからな。▼~
:[ヒルダ]|
ヒューベルトくんまで…~
はー、もう、やるしかないかー。▼~
:[アンナ]|
本当?~
それじゃ遠慮なく~
手を貸してもらおうかしら!▼~
あなたたちは~
本当に優秀な生徒だと聞いているし…~
頼りにさせてもらうわよ?▼~
*** B [#lf3d0710]
:[シャロン]|
ふう…
敵はこれで全部でしょうか?▼~
:[ペトラ]|
周囲、敵の気配、皆無です!~
すべて、撤退する、しました!▼~
:[ヒルダ]|
あー、もう、ほんっと疲れた!~
本気出すつもりなんてなかったのにー…▼~
:[アルフォンス]|
みんな、手を貸してもらえて助かったよ。~
おかげで想定よりもずっと早く、~
敵を追い払うことができた。▼~
:[メルセデス]|
あらあら、お礼を言うのは私たちのほうよ。~
あなたたちが来てくれなかったら、~
きっとこんなに上手くはいかなかったわ~。▼~
:[ペトラ]|
わたし、同感です。~
窮地、救う…この恩、忘れません。▼~
:[ヒューベルト]|
…さて、勝利に浸るのもいいですが、~
そろそろ修道院に戻らねばなりませんよ。▼~
:[ヒルダ]|
そうねー。~
みんなあんまり心配してないといいけど…~
捜索部隊とか組まれてたらおおごとだし。▼~
:[シャロン]|
では、わたしたちもこれで!~
アスク王国に帰ります!▼~
:[ペトラ]|
はい、救援、感謝する、でした。~
また会う、できる、できますか?~
返礼、望みます!▼~
:[メルセデス]|
もし、またフォドラに来ることがあったら~
いつでも顔を出してちょうだいね。~
お菓子を用意して待ってるわ~。▼~
:[アルフォンス]|
ありがとう。~
まあ…もちろん、もう来ることがない、~
というのが一番なんだろうけどね。▼~
:[アンナ]|
でも、いつかまた会うことがあったら~
その時には、また頼りにさせてもらうわね。▼~
*** A [#d1b32819]
:[ヒューベルト]|
くく…~
それにしても、~
また随分と早い再会でしたな。▼~
:[メルセデス]|
ええ、まさか今度は私たちが~
エクラたちの世界に~
来るだなんて、想像していなかったわね~▼~
:[アルフォンス]|
突然呼び出す形になって、すまない。~
君たちの力を、~
今度は僕たちに貸してほしいんだ。▼~
:[アンナ]|
あなたたちも知ってるでしょうけど、~
異界の軍勢は一筋縄ではいかない相手。~
一人でも多くの英雄の力が必要なの。▼~
:[ヒルダ]|
あたしたちが英雄ねえ…。~
いまいち実感が湧かないんですけど-。▼~
:[ペトラ]|
同意する、します。
状況、把握する、困難です…▼~
しかし、わたし、嬉しく思います。~
以前の救援、返礼する、可能です。~
わたし、望み、力、貸します!▼~
:[ヒューベルト]|
それは構いませんが、~
やはりまずは状況を確認しませんと。▼~
どのような者と、どのような理由で~
戦っているか…それを知らなければ~
力を貸すこともできません。▼~
:[ヒルダ]|
あたしは適当にやりたいんだけどなー。~
…でも、まあ、前のお礼くらいだったら~
してあげてもいいけど。▼~
:[メルセデス]|
ええ、私も異存はないけれど…本当に、~
私たちのような士官学校の生徒が~
みんなの役に立てるのかしら~?▼~
:[シャロン]|
もっちろんです!~
皆さんがすっごい英雄だというのは~
前にこの目でばっちり見てますからね!▼~
:[アルフォンス]|
4人とも、これからよろしく。~
君たちの力、頼りにしているよ。▼~
** 冷酷陰険従者 ヒューベルト [#j48dbf14]
*** C [#e3f3a5d6]
:[アルフォンス]|
君は…よく一人でいる気がするね。~
他の人と違って、交流しないというか。▼~
:[ヒューベルト]|
そうかもしれませんな。~
あまり気にしたことはありませんが。▼~
交流が必要か不要かを判断した時に、~
不要な場合が多いのでしょう、おそらくは。▼~
:[アルフォンス]|
僕もどちらかといえば不必要な交流は~
しない性格だと思ってたけど…~
君はより徹底している気がするよ。▼~
:[ヒューベルト]|
くくく…。~
それは否定させてもらいましょう。▼~
私は確かに実利的で、~
感情による判断を厭う性質ではありますが…▼~
不要なものを徹底的に排除するような、~
ある種の行き過ぎた判断はしません。▼~
:[アルフォンス]|
そうなのかい?~
理由を聞いても?▼~
:[ヒューベルト]|
自分が全能ではないからです。~
私は己の領分には自信があります。~
その範囲でなら徹底もするでしょう。▼~
ですが、己の領外の物事が、~
この世界には多すぎる…~
貴殿はそうは思いませんか?▼~
:[アルフォンス]|
それは…確かに。~
自分のできないことは、たくさんある。▼~
:[ヒューベルト]|
必要な交流と不要な交流の間には、~
必要か不要か判断できない交流が~
あるとは思いませんか?▼~
例えば…~
今の貴殿とのこの会話のような、ですよ。▼~
:[アルフォンス]|
君の話には、~
妙な説得力があるね…▼~
*** B [#e4cb7622]
:[ヒューベルト]|
くくくくくく…▼~
:[アルフォンス]|
何か面白いことでもあった?▼~
:[ヒューベルト]|
いえ、大した話ではありませんよ。~
私が「英雄」などと大仰に呼ばれるのに~
慣れていないだけですので。▼~
:[アルフォンス]|
それは…すまない。~
異界から召喚された方々は~
皆、等しく英雄なんだ。▼~
異界での立場が何であれ、~
今は共に戦う仲間だから。▼~
:[ヒューベルト]|
仲間、ですか。~
まあ「英雄」と呼ばれるよりは、~
遥かに良いですな。▼~
:[アルフォンス]|
英雄という言葉に、何か思うところが…?▼~
:[ヒューベルト]|
ええ、そのとおりです。~
フォドラでは、「英雄」は~
特別な意味を持つ呼称なのですよ。▼~
:[アルフォンス]|
特別な意味、か…。▼~
:[ヒューベルト]|
かつてフォドラに襲来した邪なる神と戦い、~
討ち滅ぼしたとされる十人の英雄"十傑"。▼~
フォドラで英雄といえば、~
彼らのことを意味します。▼~
十傑はそれぞれ人智を超えた武具を有し、~
それらは十傑の子孫たちに代々受け継がれて~
いるのです。"英雄の遺産"として…。▼~
:[アルフォンス]|
英雄の遺産…~
神器のようなものだろうか。▼~
:[ヒューベルト]|
ええ。~
伝説が真実なら、ですがね…。▼~
*** A [#vbb9b782]
:[アルフォンス]|
…そうすると、今のフォドラには~
英雄と呼ばれるような存在はいないんだね。▼~
:[ヒューベルト]|
まあ、そうですな。~
英雄の子孫を自称する有象無象はいますが、~
それだけです。▼~
大きな戦いといえば、海を越えて遠くの地の~
軍勢が攻め寄せたくらいですが…▼~
帝国は英雄の力ではなく、~
軍隊の力でこれを破りました。~
遺産の出る幕も、ありませんでしたとも。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど…。~
隠す気もなさそうなので~
聞いてしまうけれど…▼~
英雄やその子孫、遺産のことを~
嫌っているんだよね?~
なぜなんだろう。▼~
:[ヒューベルト]|
確かに隠してはいませんが、~
なかなかに単刀直入な物言いですな。~
くく…いいでしょう。▼~
一つは、~
私が個人的に気に入らないからです。▼~
英雄の血筋をありがたがるあまりに、~
まともな思考もできず、正しく領地も~
治められない腐った貴族どもを。▼~
もう一つは、私が仕えている方が、~
下らぬ英雄信仰や遺産のせいで、~
苦難の道を歩んでいるからですよ。▼~
:[アルフォンス]|
二つ目のほうが重大じゃないかな。~
…君の本音に初めて触れた気がするよ。▼~
*** S [#ub72fabf]
:[アルフォンス]|
…というわけなんだよ。~
シャロンもなかなか無茶を言うだろう?▼~
:[ヒューベルト]|
そうですな。~
ところで…▼~
貴殿はどちらかといえば不必要な交流は~
しない性格だったのでは?▼~
このところ、何やら私と話してばかりな~
気がしますがね。▼~
:[アルフォンス]|
うーん、そうかもしれないな。~
でも、僕は不要とは思っていないよ。▼~
英雄に対して、強く思い入れてしまう~
ようなことは避けたい…~
それが僕の考えなんだ。▼~
君は僕たちに対してしっかりと線を引き、~
常に感情ではなく理屈で話してくれる。▼~
それがすごく心地が良いし…~
だから、君とのやり取りは~
不要と感じられないんだよ。▼~
:[ヒューベルト]|
なるほど…。~
他人に思い入れなど持たない私だからこそ、~
逆に都合が良いと。▼~
:[アルフォンス]|
都合が良いっていうと、~
ちょっと誤解を招きそうな表現だけど。▼~
:[ヒューベルト]|
ただの照れ隠しですよ。~
私との対話を望む人間など、~
我が主以外では珍しいものですから。▼~
:[アルフォンス]|
それはきっと、~
皆もったいないことをしているね。▼~
:[ヒューベルト]|
それはどうでしょうな。~
くくくくくく…。▼~
** おっとり修道士 メルセデス [#s9a5b552]
***C [#b55e58e8]
:[シャロン]|
くんくん…~
どこからか甘くて美味しそうな匂いが…~
なんだかお腹が減ってきました…▼~
…むむ、匂いの出どころは厨房ですね!~
誰かがお菓子を作っているんでしょうか…?~
お菓子作りが好きな英雄さんといえば…▼~
:[メルセデス]|
…あらあら?~
こんにちは、シャロン。~
どうしたの~?▼~
:[シャロン]|
あっ、やっぱりメルセデスさんでしたっ!~
えへへ…美味しそうな匂いにつられて~
遊びに来ちゃいました。▼~
:[メルセデス]|
ふふっ、ちょうどよかったわ~。~
ついさっき、焼き上がったところだったの。~
シャロン、よかったら一つどうぞ。▼~
:[シャロン]|
わーっ、感激です!~
それでは一つ…▼~
…………~
お、おいひいです、メルセデスさん!~
こんなお菓子、初めて食べました!▼~
:[メルセデス]|
ふふっ、ありがとう。~
そんなに褒めてもらえるなんて嬉しいわ~。▼~
これはね、私のお家に伝わるお菓子を、~
アスク王国の材料で~
作り直してみたものなのよ。▼~
そこまで褒めてくれるなんて、嬉しいわ~。~
ねえシャロン、よかったら今度~
一緒に作ってみない~?▼~
:[シャロン]|
えっ、いいんですか!?~
お家に伝わる秘伝のお菓子なんでしょう?▼~
:[メルセデス]|
ふふっ、シャロンったら。~
秘伝だなんて、おおげさよ~。▼~
***B [#l37cfb61]
:[シャロン]|
うーん…なかなか~
メルセデスさんのようにはいきません…▼~
:[メルセデス]|
あらあら、練習すれば、~
すぐに美味しく作れるようになるわよ~。▼~
:[シャロン]|
何事も、練習あるのみってことですね!~
道のりは遠いですー…!▼~
:[メルセデス]|
うーん…まあ、細かい手順が~
普通のお菓子より複雑なのは確かよね~。▼~
私もね、これだけは~
上手く作れるようになりたくて~
結構頑張ったのよ。▼~
:[シャロン]|
そうなんですか?▼~
:[メルセデス]|
ええ。前に言ったかしら~?~
このお菓子は、~
私の父の家に伝わるものだって。▼~
お父様はね、私が生まれる少し前に~
政争に巻き込まれて亡くなったの。~
家も、爵位を取り上げられてしまったわ。▼~
だから、お父様のことは顔も知らないし~
形見や遺品も、何も残っていない。▼~
唯一残っていたのは、歴代の当主様たちが~
道楽で作っていたお菓子の焼き方だけ…~
お母様が、お父様から教わったんですって。▼~
…ふふっ、なんだかちょっと~
締まらない話よね~。▼~
でも、このお菓子は~
私と家族を繋ぐ、唯一のものなの。▼~
:[シャロン]|
…そうだったんですね。▼~
そんなに大切なものを、~
わたしなんかに~
教えちゃってよかったんですか?▼~
:[メルセデス]|
あら、もちろんよ~。~
作り方を覚えて、~
アルフォンスたちに振る舞ってあげて。▼~
きっとそのほうが、~
お父様も喜んでくださると思うから~。▼~
***A [#ld738565]
:[シャロン]|
ぐぬぬ…~
正直、ここまで上達できないとは~
思ってませんでした!▼~
:[メルセデス]|
そんなに落ち込むことないわよ~。~
今日のは、上手く焼けた方だと思うわ~?▼~
見た目はちょっと失敗しちゃったけれど、~
味のほうはとっても美味しいじゃない。▼~
:[シャロン]|
そ、そうかもしれませんけど…▼~
:[メルセデス]|
そこまで焦らなくたっていいと思うわ~。~
時間はたくさんあるんだから。~
頑張っていれば何とかなるわよ~。▼~
:[シャロン]|
メルセデスさん…▼~
…はい! ここでめげちゃダメですよね!~
今回は何が悪かったのか、考えてみます!▼~
:[メルセデス]|
そうそう、その意気よ~。~
折角頑張っているのだもの、~
諦めてしまうなんてもったいないわ~。▼~
ふふっ…~
私もシャロンを見習わなくちゃね。▼~
:[シャロン]|
えっ?~
メルセデスさんがわたしを、ですか?▼~
:[メルセデス]|
ええ! どんな時も諦めずに~
頑張れるあなたは、~
お城のみんなを元気にしてくれているわ。▼~
もちろん、私のことも。~
戦い続きの毎日でも、~
諦めずに頑張ろうって思えるの。▼~
私はいつも、~
結局なるようにしかならないんだ~って~
思っちゃうから…▼~
シャロンの前向きなところは、~
とっても素敵だと思うわ。▼~
:[シャロン]|
す、素敵だなんて…~
照れちゃいます…▼~
***S [#e4663e7a]
:[メルセデス]|
…だから私、昔からね、~
頑張ってもどうしようもないんだ~って、~
ずっとそう思っていたのよ。▼~
新しいお家で~
つらい目に遭っていたお母様や弟を~
助けてあげることもできなくて…▼~
:[シャロン]|
メルセデスさん…▼~
:[メルセデス]|
…駄目よね~、私。~
みんなには「頑張れ」って言っておいて~
自分は、すぐに諦めてしまうのだから。▼~
:[シャロン]|
でもでも! メルセデスさんに~
励まされて、頑張ろうって思った人は~
たくさんいると思うんです!▼~
わたしも、~
お菓子を作る時、最初は失敗ばかりで~
もう無理だって思ってましたけど…▼~
今はほらっ、メルセデスさんのお菓子、~
上手に作れるようになったじゃないですか!▼~
:[メルセデス]|
ふふっ…ありがとう、シャロン。~
そうね、あなたの作ってくれたお菓子、~
とっても美味しいわ。▼~
こうやって、ついいろんなお話を~
してしまうのは、相手があなただからなのか~
それともお菓子が美味しいからか…▼~
…きっと、両方ね~。▼~
そうだ、今度はアルフォンスたちも誘って~
みんなでお茶会をするのはどうかしら?▼~
:[シャロン]|
名案ですね!~
じゃあ、それまでに~
もっとお菓子作りの練習をしないと!▼~
あの、メルセデスさん。~
これからも練習に付き合ってくれますか?▼~
:[メルセデス]|
あらあら、もちろんよ~。~
一緒に頑張りましょう、シャロン。▼~
** ものぐさ令嬢 ヒルダ [#x3f2fce6]
***C [#a3b59049]
:[ヒルダ]|
フンフンフーン。~
あ、エクラ~
ちょうどいいところに。▼~
アンナ隊長に呼ばれてるんだけど~
ちょーっと今、手が離せないから~
ごめんなさいって伝えておいてくれる?▼~
あれ、疑いの目…~
本当に忙しいのよー?~
ほら、見て見て!▼~
今ね、髪飾りを作ってるんだー。~
あたしってほら、手先が器用じゃない?~
装飾品を手作りするのが趣味なのよねー。▼~
で、こっちの世界の女の子たちを見てて~
閃いちゃったんだなーこれが。~
すっごく可愛い髪飾りができそうなの!▼~
完成までもう少しなんだけど、~
どうしても足りない部品があって、~
これから探しに行こうかなーなんて。▼~
…え、アンナ隊長のことは~
ほっといてもいいのかって?▼~
いいの、いいの!~
どうせ訓練のお誘いなんだから。~
最近よく誘ってくれちゃうのよねー。▼~
でもあたし、そういう汗臭い努力は~
できるだけしない主義っていうかー。~
ここじゃ成績を気にする必要もないしー。▼~
そういうわけだから、アンナ隊長には~
適当に説得力のある言い訳をしといてね。~
よろしくー!▼~
***B [#cf66aeb5]
:[ヒルダ]|
あ、エクラ…。~
元気? あたしは元気じゃないけどー。▼~
なんか最近、戦闘に呼ばれがちなのよー。~
他に強そうな人たーっくさんいるのに…。~
これって、もしかしてアンナ隊長の陰謀?▼~
訓練のお誘いを断ってばかりいたから、~
いっそ実戦で鍛えてくれるわー!って?~
そういうこと? 愛のムチなの?▼~
もー、そんな愛ならいらないんですけどー。~
か弱い乙女を捕まえて、英雄とか言われても~
正直、重いっていうかー。▼~
みんなには幸せになってほしいけど、~
それよりまず、自分が幸せになりたいのよ。~
のんびり気楽に暮らしたいの。▼~
そうそう、例の髪飾りだって~
結局まだ未完成のままなんだからー。▼~
装飾品作りって、細かい作業が多いから~
けっこう神経を使うのよ。~
だから疲れてるときは無理なのよねー。▼~
…なーんて。~
エクラに~
愚痴っちゃ悪いか…。▼~
あたしなんかより、~
ずーっと忙しそうだもんねー。~
ほーんと、感心しちゃう。▼~
だからって見習いたいとか思わないけどー。~
あ、アンナ隊長に伝えといてくれる?~
ヒルダちゃんはお疲れ気味ですって…。▼~
***A [#g21ce822]
:[ヒルダ]|
あ、エクラ。~
最近どう?~
あたしは、相変わらず元気じゃないよー。▼~
あたしが戦闘に呼ばれがちなのは、~
アンナ隊長の愛のムチじゃなくて、~
単に戦力として期待されてるからみたい。▼~
まあ、普通の子なら、~
期待に応えられるように頑張ろう!~
って思うのかもしれないけど…▼~
あたしは、そういうのないし…。~
むしろ期待とかされたくないっていうかー。~
無責任な立場でいたいの。楽だから。▼~
もし、期待に応えられなくて~
みんなにがっかりした顔されたら…~
あー、想像しただけで憂鬱になる。▼~
兄さんが、そうだったんだ。~
すごく強いからみんなに期待されてて、~
でもたまに失敗すると…▼~
周りの人間は、~
なんだ期待外れじゃないかって顔するの。~
酷くない? そういうの。▼~
あたしなら耐えられないなー。っていうか、~
いまそういう状況になりつつあるけど…。~
あー、やだやだやだやだ。▼~
あなたは、そういうの平気そうね。~
あたしよる全然責任重いはずなのに。~
うーん、なんでだろ? …なんで?▼~
***S [#xb43e1f2]
:[ヒルダ]|
あ、エクラ。~
…ごめんなさい、もしかしてあたしのこと~
心配してくれてた?▼~
でも、もう大丈夫だよー。~
あたしね、もう周りの期待とか、~
あんまり気にしないことにしたんだー。▼~
やれることやって、みんなの役に立てれば~
あたしも嬉しいけどー。もし失敗しても、~
次にたくさん頑張ればトントンってことで。▼~
そう思えるようになったのって、~
あなたのおかげかもしれないな。▼~
だって、あなたって、どんな時でも~
淡々と自分の仕事をやってる感じじゃない?~
周りの期待とか考えてないでしょ。▼~
そういうとこは見習ってもいいかなって。~
一応、お礼言っとくわねー。~
ありがと、エクラ。▼~
でね、気疲れもなくなったから、~
装飾品作りを再開したんだー。~
例の新作も、ついに完成したの!▼~
でねでね、それを自分でつけてたら、~
お洒落に目ざとい女の子たちの間で~
すぐに話題沸騰、大評判!▼~
次はどんなの作ろっかな…って、いけない!~
アンナ隊長に呼ばれてたの忘れてたわ。~
うーん…どうしよう…▼~
ねえ、エクラ…~
また何か言い訳をしといてくれないかな?~
お願いねー!▼~
** 異境の姫 ペトラ [#i5a91aef]
***C [#c68775f1]
:[アンナ]|
あら、外に出ていたの?~
何を…って、狩りみたいね。▼~
:[ペトラ]|
はい、狩猟、基本です。~
いついかなる時、必要、思う、思います。▼~
:[アンナ]|
い、いついかなる時?~
それはちょっと大げさな…▼~
:[ペトラ]|
大げさ、違います。~
肉、わたしたち、食料、なります。~
毛皮、骨、道具、作ります。▼~
弓、短剣、鍛える、できます。~
地形、把握する、必須です。~
すべて…基本、なる、ですから。▼~
:[アンナ]|
そう理路整然と並べられると、~
すごい重大事な気がしてきたわ…。▼~
特務機関の訓練内容に、~
狩猟を加えるべきかしら…?▼~
:[ペトラ]|
それ、素晴らしいです!~
妙案、感服しました!▼~
:[アンナ]|
そこまで言ってくれるの?~
なら、すぐに実行に移しましょ。▼~
:[ペトラ]|
はい。~
わたし、結果、知る、願います。▼~
もし、人、足りない、ありましたら、~
手伝う、手伝います。~
任せてください。▼~
:[アンナ]|
ええ、それはもちろん。~
あなた、本物の狩人みたいだもの。~
こちらからお願いしちゃうわ。▼~
***B [#v15f97b4]
:[ペトラ]|
わたし、力、及ばずでした。~
無念、です…。▼~
:[アンナ]|
いーえ、あなたのせいじゃないわ。~
私の想定が甘かったのよ。▼~
まさか狩猟があんなに大変だったなんてね。~
森の中でドラゴンナイトを~
相手にしたほうがマシよ。▼~
:[ペトラ]|
そこまで…でしたか?▼~
:[アンナ]|
ええ。~
同じ弓でも、敵兵目がけて射るのと~
動物を狙うのとでは、天と地の差が…。▼~
わかってたつもりだったんだけど、~
つもりだけでわかってなかったわねえ。▼~
:[ペトラ]|
仕方ありません。~
戦闘、敵、見つかる、問題ないです。~
狩猟、見つかる、終わりです。▼~
戦闘、傷つける、重要です。~
狩猟、傷つけない、重要ですから。▼~
:[アンナ]|
そうなのよ。~
頭で考えてはいても、とっさにいつもと~
真逆のことはなかなかできないものよね。▼~
:[ペトラ]|
無念、ですが、くじけません。~
わたし、燃えています!▼~
:[アンナ]|
そうね。~
一度の失敗でへこたれてなんか~
いられないわ!▼~
それに、皆の反応も~
悪くなかったものね。▼~
今回は上手くいかなかったけど、~
いつもと違うことに挑戦できて~
気分転換にはなったみたいだし。▼~
:[ペトラ]|
はい、次こそ、獲物、上げて、~
皆、宴、します!▼~
:[アンナ]|
ええ、宴よ!▼~
***A [#l8ca617c]
:[アンナ]|
そういえば、あなたって~
士官学校の生徒なのよね?▼~
貴族の子弟たちが通う学校って聞いたけど…~
それにしては狩りが得意だったりして、~
ちょっとイメージが違うわよね。▼~
:[ペトラ]|
はい、それ、事実です。▼~
:[アンナ]|
事実?▼~
:[ペトラ]|
士官学校、フォドラ、あります。~
わたし、フォドラの出身、違います。▼~
フォドラより西、海、浮かぶ島々。~
ブリギット、それ、わたしの故郷です。▼~
ブリギット、緑豊かです。~
猟、漁、行う、常、あります。~
たとえ、ブリギットの王でも、です。▼~
:[アンナ]|
へ~…~
たくましいところなのねえ。▼~
…って、王!?~
まさかあなたが…▼~
:[ペトラ]|
いいえ、わたし、違います。▼~
:[アンナ]|
あ、そうなの。~
まあ召喚される英雄には、若くして王と~
なった人もいるから、まさかと思ったけど…▼~
:[ペトラ]|
しかし、わたし、王の孫です。▼~
:[アンナ]|
やっぱり!~
そうすると、あなたはペトラ姫…~
でいいのかしら?▼~
:[ペトラ]|
士官学校、身分、分け隔てません。~
わたし、ペトラ、呼んでください。~
ただのペトラ、です。▼~
***S [#g309a2a1]
:[ペトラ]|
わたしたち、やりました!~
収穫、大量です!▼~
:[アンナ]|
ええ、今回の狩りは大成功ね!▼~
:[ペトラ]|
はい、狩りの極意、伝える、~
上手くいきました。~
皆、素晴らしいです!▼~
:[アンナ]|
何と言っても、ペトラの獲物を見つける~
嗅覚がすごかったわね。~
おかげでうちの隊員も仕留められたもの。▼~
豪勢な食卓で、みんなの士気も~
上がっちゃうわね~。▼~
:[ペトラ]|
士気、大切、思います。~
わたし、戦場、深く、知りません。~
しかし…狩り、同じですから。▼~
:[アンナ]|
そうねえ。~
最初の、失敗した狩猟は~
士気がどん底だったわね…。▼~
ま、今回が上手くいったから、~
よしとしましょう!▼~
:[ペトラ]|
はい。~
ブリギットの言葉、あります。▼~
猛る空、割れ、必ず、陽、差す…~
荒ぶる海、進み、必ず、陸、届く…~
困難の先、成功、待っています。▼~
:[アンナ]|
空と海か…良い言葉じゃない。~
それに、ブリギットも良いところみたいね。▼~
:[ペトラ]|
はい!~
いつか、見せる…わたし、願います!▼~
* コメント [#a1c24e3c]
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