[広告]
章別会話/暁が照らす未来
をテンプレートにして作成
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
[[章別会話]]
*暁が照らす未来 [#wrte6ynj]
#contents
**暁が照らす未来 [#mrnekd4h]
***オープニング [#m5m55rno]
:[シャロン]|
あっ、ミカヤさんたち~
こちらにいらしたのですね。▼~
皆さん、アスク王国での生活には~
もう慣れましたか?▼~
:[ミカヤ]|
はい。とてもよい国ですね…~
町も少し見てきましたが~
民の表情に明るさがありました。▼~
:[アルフォンス]|
城下町にも~
足を運んでくれたんだね。▼~
:[レオナルド]|
僕たちが暮らすデインの民は~
ベグニオン帝国の圧政に~
怯えながら暮らしていたからね。▼~
:[サザ]|
激しい戦いが続いているにも関わらず~
民が希望を抱けているのは~
英雄たちの存在が大きいんだろうな。▼~
:[エディ]|
いろいろな異界から~
英雄が集まっているんだろ?~
おれたちもその中の一人らしいけど…▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国に召喚された英雄たちは~
ヴァイス・ブレイヴという~
特務機関に所属しているんだ。▼~
よければ、君たち【暁の団】にも~
仲間に加わってほしい。▼~
:[シャロン]|
【暁の団】は~
苦境にあえぐ民のために~
戦っているんですよね?▼~
皆さんにお力添えいただければ~
とっても心強いです!▼~
:[エディ]|
けど、ヴァイス・ブレイヴには~
ベグニオンの人間もいるんだろう?▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。~
多くの英雄たちの~
助力を得ているよ。▼~
:[レオナルド]|
…ヴァイス・ブレイヴに入れば、~
僕たちデインに圧制を敷いたベグニオンと~
手を組むことになります。▼~
:[エディ]|
おれたちデインの民は~
奴らから受けた仕打ちを~
そう簡単に許せやしない。▼~
:[アルフォンス]|
当事者にしかわからない~
問題があるようだね。~
だが、これだけは知っておいてほしい。▼~
ヴァイス・ブレイヴに集う英雄たちは~
利害を超えて、アスク王国のために~
力を貸してくれているんだ。▼~
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
……。~
今の俺たちは、デインのために誰かと~
手を組む必要があるわけじゃない。▼~
俺たちは、もっと身近で、~
もっと小さなもののために戦いたい。▼~
:[エディ]|
ヴァイス・ブレイヴに入らなくたって~
おれたちで困っている人を~
助けることはできるしな!▼~
:[レオナルド]|
うん。僕も同じ意見だよ。~
僕たちは、普段通りに~
行動していればいいと思う。▼~
***C [#md565nww]
:[レオナルド]|
あいつが最後の賊だな。~
まずは僕の弓矢で…それっ!▼~
:(白く光る)|
:[レオナルド]|
よしっ、足止めはできた。~
あとは任せたよ、エディ。▼~
:[エディ]|
引き受けた!~
でえぇぇいっ!▼~
:(白く光る)|
:[エディ]|
…ふうっ。どうだ、ミカヤ。~
援護を受けながら剣でとどめを刺す。~
これでいいんだよな?▼~
:[ミカヤ]|
ええ。安心して見ていられたわ。~
二人とも、見事な連携だった。▼~
:[エディ]|
へへっ。~
成果が出てきたみたいで~
うれしいぜ。▼~
:[レオナルド]|
これで近くの村や街道が~
安全になればいいんだけど。▼~
:[ミカヤ]|
地道な活動かもしれないけれど~
一人でも助かる民がいるのなら~
私たちは戦い続けるだけ…▼~
:[サザ]|
ミカヤの言う通りだ。~
…すっかり日が暮れたな。~
今日はこのあたりで休むとしよう。▼~
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
ミカヤ…?~
なんだか顔色が優れないな。~
どこか具合でも悪いのか?▼~
:[ミカヤ]|
だ、大丈夫よ。~
野営の準備をしましょう。▼~
:(暗転)|
:[エディ]|
アルフォンス王子には悪いけど~
おれたち【暁の団】の力だけでも~
十分に戦っていけるな!▼~
:[レオナルド]|
そうだね。ベグニオン帝国と~
力を合わせなくても~
アスクの人たちを助けることはできるよ。▼~
:[ミカヤ]|
……。▼~
:[サザ]|
大丈夫か、ミカヤ。~
疲れが溜まっているのなら~
先に休んだほうがいい。▼~
:[ミカヤ]|
いいえ、そうじゃないの。▼~
ただ、さっきから悪い予感が~
頭から離れなくて…▼~
:[レオナルド]|
悪い予感?~
それはちょっと気になるね。~
ミカヤの占いはよく当たるから。▼~
:[サザ]|
荷物をまとめよう。~
すぐにでもここから~
移動したほうがよさそうだ。▼~
:[エディ]|
わ、わかった。~
ちぇっ、今日はもう~
休めると思ったのにな。▼~
:[サザ]|
…………▼~
:[レオナルド]|
サザ、どうしたんだい?~
ずいぶん険しい顔をして。▼~
:[サザ]|
そこの茂みに誰かがいる!~
何者だ、姿を現せっ!!▼~
:[ユンヌ]|
大丈夫、警戒しないでいいわ。~
私は、あなたたちの敵じゃないもの。▼~
:[エディ]|
お、女の子?~
なんでこんなところに…▼~
:[ミカヤ]|
!? ど、どうしたのユンヌ?~
ほら、おとなしくして!▼~
:[レオナルド]|
ミカヤの小鳥が~
こんなに騒ぐなんてめずらしいな。▼~
:[サザ]|
…騒いでいるというよりも~
ひどく動揺しているように見えるな。▼~
この少女、なにかあるのかもしれん。~
このまま警戒を解くな。▼~
:[ユンヌ]|
なによそれ。~
私があなたたちを~
取って食べるように見える?▼~
:[サザ]|
そうは見えないが…~
普通じゃない気配を感じるのは確かだ。▼~
:[ユンヌ]|
私は、あなたたちに~
聞きたいことがあって来ただけよ。▼~
:[エディ]|
聞きたいこと?~
いきなり現れて怪しいな。▼~
もしかしてミカヤの言ってた~
悪い予感って…▼~
:[ミカヤ]|
大丈夫よ、エディ。~
彼女は悪い人ではないみたい。~
ユンヌも落ち着いてきたわ…▼~
:[ユンヌ]|
ねえ、教えて。~
あなたたちはなんのために…~
この世界で戦うの?▼~
***B [#kro3nnam]
:[サザ]|
俺たちが戦う理由?~
それを知ってどうするつもりだ。▼~
:[ユンヌ]|
これを聞くのは…~
あなたたちのためでもあるのよ。~
ねえ、どうなの?▼~
:[ミカヤ]|
アスク王国に暮らす~
人々の力になるため。▼~
終わりの見えない戦いから~
一人でも多く救えるように…▼~
私たち【暁の団】は~
そのために戦っているわ。▼~
:[ユンヌ]|
ふうん…。▼~
でもそれって~
ヴァイス・ブレイヴの~
みんなと同じ目的じゃない。▼~
なのに、どうして~
あなたたちだけで~
戦おうとしているの?▼~
:[サザ]|
…………▼~
:[ユンヌ]|
一緒に戦ったほうが、~
もっとたくさんの人を~
救えるかもしれないのに。▼~
なんだかおかしいわね。~
どうして?▼~
:[ミカヤ]|
それは…▼~
:[エディ]|
そうはいかない理由があるんだよ。~
お嬢ちゃんに言ったところで~
わからないだろうけどさ。▼~
:[レオナルド]|
僕たちはベグニオンに~
大切なものを奪われ、~
未来をも奪われようとしている。▼~
彼らの行いを許せはしない。~
協力なんて絶対に無理だ。▼~
:[ユンヌ]|
ふぅん。~
でもそれって~
自分たちの都合でしょ?▼~
アスク王国の民にとって~
あなたたちがベグニオンを~
嫌っていることなんて関係ないもの。▼~
:[エディ]|
そ、それはそうかも~
しれないけどさ…▼~
:[ミカヤ]|
……っ……▼~
:[サザ]|
どうしたミカヤ?~
さっきよりも顔色が…▼~
:[ミカヤ]|
ダメ…このままでは…~
嫌な予感が…強く……▼~
:[サザ]|
なんだって!?~
エディ、レオナルド、気をつけろ!~
危険が迫っているようだ。▼~
:[エディ]|
ええっ!?~
お、おうっ!▼~
:[レオナルド]|
……!?~
あれは…▼~
:[サザ]|
賊の仲間か…~
それもかなりの数だ…▼~
***A [#em456nk3]
:[エディ]|
くそっ。なんて数だ!~
これじゃキリがないぜ。▼~
:[レオナルド]|
ずいぶん倒したはずなのに~
まるで数が減ったように感じない。▼~
:[サザ]|
追い詰められるのも時間の問題か。~
ミカヤ、俺の後ろに。▼~
:[ミカヤ]|
ありがとう、サザ。~
でも、このままじゃみんな…▼~
……?~
さっきの悪い予感とは…~
別の何かが…▼~
:[???]|
ここは我らに任せてもらおう!~
はぁぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[タニス]|
よし、まずは一人!▼~
:[シグルーン]|
ふぅ、なんとか~
間に合ったようですわね。▼~
:[ミカヤ]|
あなたたちは…~
ベグニオン帝国の…!?▼~
:[サナキ]|
よくやった、二人とも。~
まだ犠牲は出ておらぬようじゃな。▼~
:[サザ]|
ベグニオン帝国皇帝…~
女神の神使まで!?▼~
:[サナキ]|
よし!~
このまま野盗どもの~
殲滅にあたるのじゃ。▼~
:[アイク]|
いや、敵の数が多すぎる。~
天馬騎士団は守りを固めてくれ。~
俺たちが突入する。▼~
:[サザ]|
アイク…団長!▼~
:[セネリオ]|
敵も混乱しているようですね。~
押し切るなら今です。▼~
:[ティアマト]|
攻め入るには好機…というわけね。▼~
:[レテ]|
我らも行くぞ!~
獣牙族の誇りにかけ~
後れを取るわけにはいかない!▼~
:[ライ]|
やれやれ…~
そんなことで~
張り合ってどうするんだよ。▼~
:[レオナルド]|
ガリア王国のラグズたちまで!~
僕たちを助けにきてくれたのか?▼~
:[アルフォンス]|
【暁の団】のみんなは無事かい?~
大規模な賊が動いていると聞いて~
救援に来たんだ。▼~
:[シャロン]|
ここはみんなで力を合わせましょう!~
いきますよー!▼~
:[サザ]|
あれだけいた賊たちが~
あっという間に片付けられていく。~
これがヴァイス・ブレイヴの力…▼~
:(暗転)|
:[ミカヤ]|
助けていただき~
ありがとうございます。▼~
でも、どうしてみなさんが~
私たちを助けたのですか?▼~
:[サナキ]|
仲間だから助けた。それだけじゃ。~
そなたらもアスク王国の平和のために~
戦っておったのじゃろう。▼~
我らも志は同じ。~
ここにはテリウス大陸に引かれた~
国境線などないのじゃからな。▼~
:[アイク]|
互いに思うところはあるだろう。~
だが、今はわだかまりを捨て~
力を合わせるべきだと俺は思う。▼~
:[ライ]|
一人でも多くのアスクの民を救うため~
悪くない提案だと思うけどな。▼~
:[エディ]|
そんなこと~
急に言われたって…なあ?▼~
:[レオナルド]|
ああ。簡単に~
割り切れるものでもない。▼~
:[サザ]|
ミカヤはどう考えているんだ?▼~
:[ミカヤ]|
私たちが助けられたのは事実。~
そして、彼らの言葉に嘘はないと思う…▼~
:[アルフォンス]|
僕からもあらためて頼む。~
ヴァイス・ブレイヴに力を~
貸してくれないか。▼~
:[サザ]|
……。▼~
俺はアスク王国にいる間なら~
ヴァイス・ブレイヴに~
協力してもいいと思っている。▼~
:[エディ]|
まあ、仕方ないか。~
恩知らずと思われたくないしな。▼~
:[レオナルド]|
わかったよ、サザ。~
僕も従おう。▼~
:[シャロン]|
よかった!~
これからよろしくお願いしますね!▼~
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
どうかしたのか、ミカヤ。▼~
:[ミカヤ]|
さっきの女の子は~
どこに行ったのかしら。▼~
:[サザ]|
戦いがはじまったときには~
姿が見えなくなっていた気が…▼~
:[ミカヤ]|
あの子はこうなることが~
わかっていたのかしら。~
不思議な子…。▼~
:(暗転)|
:[ユンヌ]|
遠回りしたみたいだけど~
あるべき形に落ち着いたみたい。▼~
人にとって~
揺るがぬ意志、曲がらぬ信念は~
尊いものかもしれないけど…。▼~
こうして変わっていけるところも~
人の面白いところなのよね、ふふっ。▼~
**義に厚き剣士 エディ [#ppen5md7]
***C [#sk4oen5u]
:[エディ]|
アスク王国って…すごいよな。~
城を歩いている人間のほとんどが~
名だたる英雄だもんな。▼~
:[レオナルド]|
僕も驚いているよ。~
でも、これはいい機会だと思う。▼~
彼らと交流することで~
成長するきっかけが~
得られるんじゃないかな。▼~
:[エディ]|
ああ、実はもう~
シャロン王女に頼んで~
剣の達人たちに会ってきたんだ。▼~
:[レオナルド]|
へえ、それは剣士として~
学びがあっただろうね。▼~
:[エディ]|
学びかぁ…~
まあ、うん。そうだなあ…。▼~
:(暗転)|
:[シャナン]|
剣術の腕を上げたい…か。~
ならば、信念を忘れぬことだ。~
幼きあの日より、私はそうしてきた。▼~
:(暗転)|
:[レンハ]|
修羅の道に身を置き続けよ。~
さすれば武人としての覚悟も固まり~
迷いも断ち切れよう。▼~
:(暗転)|
:[エディ]|
話を聞かせてもらって~
人それぞれだなあと思ったけど~
正直、おれには難しかったよ…。▼~
:[レオナルド]|
僕らのような若輩者では~
達人の言葉を理解することは~
難しいのかもしれないね。▼~
:[エディ]|
うーん、すごく大事なことを~
教えてもらった気がするけど~
簡単には参考になりそうにないや。▼~
:[レオナルド]|
そっか。たとえばさ~
達人たちになにか共通点は~
見つからなかったのかい?▼~
:[エディ]|
共通点…。そいつがわかれば~
なにかの参考になりそうだよな。▼~
うーん…ううーん…そういや~
みんな凛々しかったな。▼~
:[レオナルド]|
それは剣の腕を上げるために~
必要なことかい?▼~
:[エディ]|
あっ!? 武器だ!~
みんな、伝説の剣って感じの~
すっげえ武器を持ってた!▼~
:[レオナルド]|
なるほど。~
誰もが一目置かれる剣の達人だ。▼~
この世に二振りとない名剣や名刀を~
携えているのは当然かもしれないね。▼~
:[エディ]|
俺もすごい剣を手に入れれば~
もっと高みを目指せるかも!▼~
アスク王国には商隊の~
ジョージも来てるらしいんだ。~
ちょっと話を聞いてくるぜ!▼~
:[レオナルド]|
エディ!~
武器を手に入れるったって~
先立つものがないと!▼~
ああ、行っちゃった…。~
まったくエディらしいな。▼~
***B [#cbw04yab]
:[ジョージ]|
剣の達人が持っているような~
業物ねえ…。▼~
:[エディ]|
うん。そこらの店では~
お目に掛かれないようなやつ!▼~
:[ジョージ]|
だったら、うちの店主に~
話を聞いてみたらどうだ。~
なにか知ってるかもしれないぜ?▼~
:[エディ]|
店主? アスク王国での~
ジョージの雇い主ってことか。▼~
:[アンナ]|
はじめまして。~
イーリス聖王国アンナ商会~
アスク支店を取り仕切っているアンナよ。▼~
ジョージにはお店を~
手伝ってもらってるの。▼~
:[エディ]|
【暁の団】のエディです。~
よろしく、アンナさん!▼~
おれ、テリウス大陸で~
アンナさんによく似た人に~
戦い方の基礎を習った気が…。▼~
:[アンナ]|
それはきっと私の姉妹ね。~
今度会うことがあったら~
よろしく伝えておいてね。▼~
:[エディ]|
わかりました!~
ところでアンナさんに~
聞きたいことがあるんだけど…。▼~
:(暗転)|
:[アンナ]|
伝説に登場する聖剣。~
名工が鍛えた名剣。~
禁忌の術を宿した邪剣。▼~
そういった強力な剣は~
家柄や血筋で~
受け継がれることが多いわね。▼~
なにかしらの試練を~
乗り越えたことで~
授かる場合もあるみたいだけど。▼~
:[エディ]|
どっちにしろ~
簡単には手に入らないってことか。~
やっぱそうだよなあ。▼~
:[ジョージ]|
ならさ、武器を~
錬成するってのはどうだ?▼~
:[アンナ]|
それが現実的かしら。~
アスク王国では~
英雄の武器の錬成もできるから。▼~
:[ジョージ]|
ほら、ダニエルが得意だっただろ?~
武器を鍛えて強くする。~
あれと似たようなものさ。▼~
:[エディ]|
なるほどな!~
じゃあ、さっそくやってくれよ!▼~
:[アンナ]|
そう簡単にはいかないわ。~
錬成には素材が必要だもの。~
錬成するための武器も必要だわ。▼~
:[エディ]|
うーん。なんだか~
道は険しそうだな…。▼~
:[アンナ]|
だけど、アンナ商会から~
素材を集めるための~
仕事を斡旋することはできるわ。▼~
:[エディ]|
本当かっ!? ぜひお願いします!~
おれにできることなら~
なんでもやるからさ!▼~
:[アンナ]|
代わりといってはなんだけど~
空いた時間に商会の仕事の~
手伝いをしてもらえると助かるわ。▼~
:[エディ]|
了解だ!~
なんでも言ってくれよな。▼~
:[アンナ]|
ふふっ、商談成立ね。~
それじゃ、よろしく頼むわ。▼~
***A [#qw442n5b]
:[エディ]|
よっ、ほっ…っと。~
頼まれてた荷物~
ここに置いとくぜ!▼~
:[ジョージ]|
おう、助かるよ。▼~
:[エディ]|
えーっと、次はこの箱を~
倉庫に運べばいいんだな。~
あらよっ…と!▼~
:[ジョージ]|
エディ、昨日も戦場に出たんだろ?~
疲れが残ってるんじゃないか?▼~
:[エディ]|
ぜんぜん!~
元気で頑丈なのが~
おれの取り柄だからな。▼~
:[ジョージ]|
商会に斡旋された仕事…~
さらには闘技場にまで顔を出して~
素材を集めているそうじゃないか。▼~
無理しすぎて倒れちまうと~
元も子もないぞ。▼~
:[エディ]|
これぐらいなんてことないさ!~
…って、おっとと。▼~
:[ジョージ]|
足にキテるじゃねえか。~
カワイイ女の子ならともかく~
俺は野郎は助けないからな。▼~
なあ、エディ。~
なんでそこまで頑張れるんだ?~
なにか理由があるのか?▼~
:[エディ]|
おれはデインの平民の出身だからさ。~
血筋や家柄なんかは~
逆立ちしてもどうにもならない。▼~
先祖に伝説の英雄がいたとか~
親が王家の血を引いていたとか~
そんな都合のいい話もないしな。▼~
だけど、自分の努力次第で~
どうにかなるんだったら~
精一杯、頑張ってみたいんだ。▼~
:[ジョージ]|
血筋や家柄じゃなく~
自分自身で勝負したいってわけか。▼~
:[エディ]|
もしおれが剣の達人になったら~
【暁の団】を守ることができる。▼~
おれにとって【暁の団】は~
家族みたいなものだからさ。▼~
家族を守るために努力することは~
おかしいことじゃないだろ?▼~
:[ジョージ]|
なるほどな…。~
お前の背中を押しているものが~
よくわかったよ。▼~
働きぶりについては~
商売には厳しい~
あのアンナさんも評価してたしな。▼~
:[エディ]|
へへっ…そうか。~
これからも任せておけって!▼~
***S [#keo5nqns]
:[アンナ]|
錬成は完成したわ。~
エディ、これがあなたの剣よ。▼~
:[エディ]|
わっ…! すげえ…!~
こんな強そうな剣…~
これが、ほんとにおれの…?▼~
:[アンナ]|
もちろん。錬成された武器は、~
それを使う英雄に~
ふさわしい姿になるの。▼~
これは、~
あなたがいたテリウス大陸の~
デインに伝わる宝剣…▼~
【カラドボルグ】よ。▼~
:[エディ]|
カラドボルグ…▼~
:[ジョージ]|
そいつを錬成した素材には、~
レオナルドからの分も~
入ってるんだぜ。▼~
頑張っているお前の姿を見て~
【暁の団】のやつらと一緒に~
集めてくれたのさ。▼~
:[エディ]|
おれのために…みんなが?▼~
:[ジョージ]|
驚くことはないだろ。~
お前にとってあいつらが家族なら~
あいつらにとっても同じってことさ。▼~
:[アンナ]|
それに、~
ジョージも協力してくれたのよ。▼~
:[エディ]|
えっ、ジョージも!?▼~
:[ジョージ]|
俺も【暁の団】には~
行商隊の仲間を助けてもらった~
恩があるからな。▼~
:[エディ]|
ジョージ…。~
おれたちのためにありがとう!▼~
:[アンナ]|
あら。私だって~
エディのことは認めているんだからね。~
報酬にイロつけてあげてたのよ?▼~
:[エディ]|
アンナさんもありがとう!~
おれ、とってもうれしいよ!▼~
:[ジョージ]|
はっはっは、まあ気にするな!~
これでジョージは友だち思いだって~
いい評判が広まるはずだ。▼~
そうすれば、~
女の子の好感度が急上昇すること~
間違いなしだからな!▼~
:[エディ]|
な、なんだよそれー。~
おれ、感動して損したよ。▼~
だけど…みんなが~
協力してくれたことは~
とってもうれしいよ!▼~
:[アンナ]|
エディが強くなってくれれば~
【暁の団】だけじゃなく~
アスク王国のみんなも助かるしね。▼~
:[エディ]|
うん! 強い武器を~
手に入れたって終わりじゃない。~
あくまで夢への第一歩だ。▼~
みんなの期待に応えられるよう~
強い武器を使いこなせる~
剣の達人になってみせるよ!▼~
**暁に走る風 サザ [#dn5bq0ak]
***C [#ytktt6is]
:[サザ]|
これで城の中は~
あらかた見て回ったか…▼~
しかし、広い城だな。~
完全に場所を把握するには~
もう少しかかりそうだ。▼~
:[フィヨルム]|
はじめまして、サザさん。~
テリウス大陸からようこそ。~
あなたを歓迎します。▼~
:[サザ]|
あんたは?▼~
:[フィヨルム]|
私はニフル王国の第二王女、~
フィヨルムと申します。▼~
祖国の危機を~
ヴァイス・ブレイヴに助けてもらい~
今はアスク王国に協力しております。▼~
:[サザ]|
その王女が…~
俺になにか用ですか?▼~
:[フィヨルム]|
あなたのお知り合いを~
連れてきたんです。▼~
:[サザ]|
俺の知り合い?~
まさか【暁の団】がほかにも~
この世界に来ているのか?▼~
:[ミカヤ]|
ふふふ…。~
サザ、会えてよかったわ。▼~
:[サザ]|
ミ、ミカヤ!?▼~
:[ミカヤ]|
私はサザより少し前に~
ここへ来ていたの。▼~
:[サザ]|
そうだったのか…。~
大丈夫だったか?~
危ない目にはあわなかったか?▼~
:[ミカヤ]|
ええ、みんな親切で助かってる。▼~
:[サザ]|
そうか、ならよかった。~
ところで…~
どうしたんだ、その服は?▼~
:[ミカヤ]|
これのこと?~
今まで着ていた服が~
傷んだから…▼~
ヴァイス・ブレイヴの~
アンナ隊長に頼んで~
用意してもらったの。▼~
:[サザ]|
気のせいか…~
俺の装束に似ている気がする。▼~
:[ミカヤ]|
私はこの服、気に入っているわ。~
これを着ていると、いつもサザと~
一緒にいるような気がするから。▼~
:[フィヨルム]|
ふふっ、ミカヤさん。~
私から見てもとっても~
似合っていると思います。▼~
:[サザ]|
……▼~
***B [#d4k3n1wm]
:[サザ]|
……。▼~
:[フィヨルム]|
サザさん。こんにちは!~
アスク王国にはもう慣れましたか?▼~
:[サザ]|
ん? あ、ああ…~
フィヨルム王女か。▼~
:[フィヨルム]|
どうしたんですか?~
なにか考え事でも?~
困ったことがあれば相談に乗りますよ。▼~
:[サザ]|
困っているわけではないんだ。~
とまどっているといったほうが~
正しいかもしれない。▼~
:[フィヨルム]|
とまどっている?~
わ、私でもなにか力に~
なれることはありますか?▼~
:[サザ]|
……。~
考えていたのは~
ミカヤのことなんだ。▼~
:[フィヨルム]|
ミカヤさんが、何か…?▼~
:[サザ]|
あの服を着ていると~
俺と一緒にいられる気がすると~
ミカヤが言ってくれたこと…▼~
それはうれしい。~
けど…▼~
:[フィヨルム]|
なにか気になることが~
あるんですね?▼~
:[サザ]|
つい…考えてしまうんだ。~
俺はいつまでミカヤのそばに~
いてやれるんだろう、と。▼~
***A [#mr575ojs]
:[フィヨルム]|
それは、~
どういう意味でしょう?▼~
何か、ミカヤさんのそばから~
離れなくてはいけない事情が~
あるのでしょうか…?▼~
:[サザ]|
あまりおおっぴらにしたくはないが~
ミカヤは生まれつき~
不思議な力を持っている…▼~
:[フィヨルム]|
私も少しだけ伺いました。~
ちょっと先に起こる出来事を~
予感として察することができるとか?▼~
他人の傷を自分に移し~
癒すこともできるそうですね。▼~
:[サザ]|
ほかにもミカヤには~
不思議な力がいくつもある。▼~
もっとも…~
俺もミカヤのすべてを~
知っているわけじゃないが。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[サザ]|
ずっと昔の話だ。▼~
孤児だった俺は幼い頃に~
デイン王国の王都で~
ミカヤに拾われた。▼~
それ以来、ミカヤは~
実の弟のように俺を可愛がり~
育ててくれた。▼~
俺もミカヤのことは~
本当の姉のように思ってきた。~
……。▼~
:[フィヨルム]|
サザさん、どうかしましたか?▼~
:[サザ]|
フィヨルム王女。~
ミカヤと俺は姉弟に見えるか?▼~
:[フィヨルム]|
え…?~
は、はい!▼~
顔は似ていませんが~
お二人の雰囲気からすると~
歳の近い姉弟のように見えます。▼~
:[サザ]|
俺がミカヤと出会ってから、~
もう何年も経った…▼~
でも、ミカヤの姿は~
まったく変わっていないんだ。▼~
:[フィヨルム]|
えっ!?▼~
:[サザ]|
理由はわからないが…~
おそらく不思議な力が~
関係しているんだろうな。▼~
:[フィヨルム]|
もしかしてミカヤさんは~
永き時を生きる神竜族のように~
長命な存在なのでしょうか?▼~
:[サザ]|
ミカヤの正体は…俺にもわからない。~
だが、これだけははっきりと言える。▼~
きっと俺は~
ミカヤより先に老いて~
この世を去るだろう。▼~
俺はずっとミカヤのそばにはいられないし~
ミカヤの最期まで守ってやることも出来ない。~
そのことが…気がかりなんだ。▼~
***S [#mrn5oqak]
:[サザ]|
せやぁっ! くらえ!▼~
:(白く光る)|
:[フィヨルム]|
サザさん、東の敵も片付きました!~
これでほとんどの敵は退けたかと!▼~
:[サザ]|
よし、拠点に戻ろう。~
早く無事な姿を見せて~
ミカヤを安心させたい。▼~
:[フィヨルム]|
…あの、サザさん。▼~
:[サザ]|
どうした、フィヨルム王女。▼~
:[フィヨルム]|
この間、サザさんの話を聞いてから~
お二人のことを考えていたんです。▼~
:[サザ]|
俺がミカヤよりも先に老いて~
死ぬかもしれない…という話か?▼~
:[フィヨルム]|
自分がいなくなったあとにも~
大切な人を守る方法がないか~
私なりに考えたんです。▼~
:[サザ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
永き時を生きる神々や神竜族と違い~
人間の命は、あまりにも短いです。~
肉体もいずれ滅ぶ。▼~
でも、形を失っても~
残り続けるものがあると思うんです。▼~
:[サザ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
サザさんが歳を重ね、世界から去っても~
ミカヤさんはずっとサザさんのことを~
覚えていると思うんです。▼~
ミカヤさんを想って~
サザさんが投げかけた言葉や~
一緒に過ごした思い出は…。▼~
いつまでもミカヤさんの中に~
残り続けるはずです。▼~
どんなに月日が流れても~
そのことはミカヤさんの魂を~
守ってくれるんじゃないかなって。▼~
:[サザ]|
想いがミカヤを~
守り続けるというわけか。▼~
:[フィヨルム]|
す、すみません!~
あくまでも、これは私の考えで…。▼~
:[サザ]|
ありがとう、フィヨルム王女。~
俺たちのことを真剣に考えてくれて。~
あんたは本当に心根が優しい人のようだ。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうでしょうか?▼~
:[サザ]|
おかげで吹っ切れた。~
何十年も先のことを心配するなんて~
バカバカしい話だ。▼~
俺が今、出来ることをやるしかない。~
ミカヤのために、なにができるか。~
ミカヤのためになにをするべきなのか。▼~
その積み重ねが…~
きっとミカヤを守り続ける。~
そうだろう? フィヨルム王女。▼~
:[フィヨルム]|
はい!~
私もそう思います。▼~
:[サザ]|
俺はミカヤを守り抜く。~
この命が尽きるその日まで。▼~
**心正しき弓使い レオナルド [#drn6jwqe]
***C [#ktot05hn]
:[エディ]|
よう、レオナルド。~
今日の訓練は終わったのか?▼~
:[レオナルド]|
今、訓練場から戻ってきたところだよ。~
それにしてもすごいね、アスク王国は…。▼~
テリウス大陸にも弓の達人はいたけど~
ここには異界からあらゆる~
弓の達人が集まってるのかと錯覚するよ。▼~
:[エディ]|
へえ。そんなにすごい使い手が~
訓練場に集まっていたのかい?▼~
:[レオナルド]|
何人かに話しかけてみたけど~
みんな、なんとも言えない~
凄みがあったよ。▼~
:(暗転)|
:[ジョルジュ]|
大陸一の弓使い…?~
そんな異名は忘れてくれ。~
名声好きの一族の連中が流したものだ。▼~
オレにできるのは、先を読むことくらいだ。~
放った矢が、どのような風に乗り、~
動いている敵とどの点で交わるか…▼~
:(暗転)|
:[イグレーヌ]|
私が弓を手にするのは~
守るべきもののため。▼~
守りたいという覚悟を矢に込めて…~
私は弓を引いているの。▼~
:(暗転)|
:[レオ]|
弓の腕? そりゃ自信あるわよ。~
だって、バルボの兄貴の~
役に立たなきゃ傍にいられないわ。▼~
あら? レオナルドって言うの?~
アタシと名前が似てるわね。ふふっ…~
なんだか親近感を覚えちゃうわぁ。▼~
:(暗転)|
:[レオナルド]|
それぞれ戦う理由は違うけど~
腕前は誰もが超一流…~
まさしく弓の達人ばかりだったよ。▼~
:[エディ]|
おれたちも~
地道に練習を続けていけば~
いつか達人になれるのかねえ…。▼~
:[レオナルド]|
なにか効果的な訓練方法が~
あればいいんだけど…~
そう簡単にはいかないよね。▼~
:[エディ]|
しばらく訓練場に通い続けてみるか?~
もしかしたら、いいきっかけが~
見つかるかもしれないぜ。▼~
:[レオナルド]|
そうだね。~
しばらく通ってみようと思う。▼~
:(暗転)|
:[レオナルド]|
今日はちょっと早く来過ぎたかな。~
こんな早朝だと、さすがに誰も…。▼~
:[エーティエ]|
はっ…ほっ!▼~
:[レオナルド]|
ん? 誰だろう…。~
奇妙な動きをしているけど~
あの人も弓の使い手なのかな。▼~
***B [#trwrw55h]
:[エーティエ]|
ふっ…はっ!▼~
:[レオナルド]|
……。▼~
:[エーティエ]|
そこのあなた。~
あたくしになにかご用かしら。~
それとも筋肉体操に興味がおあり?▼~
:[レオナルド]|
筋肉…体操…?~
先ほどの見慣れぬ動きは~
体操だったのですか?▼~
:[エーティエ]|
もちろんですわ。その名のとおり~
筋肉を育むための体操ですの。▼~
あたくしの祖国、フィレネ王国の~
由緒正しき体操ですのよ。▼~
:[レオナルド]|
筋肉をつけるための体操…~
それは興味深いですね。▼~
僕はテリウス大陸のデインから来た~
レオナルドと言います。▼~
実は今、強くなるための~
訓練方法を探しているところで…。▼~
:[エーティエ]|
そういうことでしたの。~
それなら、いい提案がありますわ。▼~
基礎固めをするならば、~
小手先の訓練を重ねるよりも~
筋肉の鍛錬が一番です。▼~
すべての基本は筋肉。~
筋肉は裏切りません。~
筋肉はすべてを解決しますわ!▼~
:[レオナルド]|
た、たしかに~
弓を正確に射るためには~
筋肉が必要だとは思いますが…。▼~
:[エーティエ]|
どうやらあなたの心には~
筋肉の大切さが、これっぽっちも~
響いていないようですわね。▼~
ご覧くださいな。そちらに~
斧が置いてありますでしょう?▼~
:[レオナルド]|
大きな斧ですね。~
まるで巨人が使うような。▼~
:[エーティエ]|
筋肉を鍛えればこのように~
片手で楽々と持つこともできますわ。▼~
:[レオナルド]|
すごい!~
僕より小柄なのに~
楽々と持ち上げるなんて。▼~
よ、よく見ると~
腹筋もバキバキに割れて~
なんて鍛えられた身体なんだ!▼~
:[エーティエ]|
敵の鎧を貫く強力な矢を放つには~
一も二もなくまずは筋肉!▼~
弓を引きしぼり、ミシミシと唸りを上げる~
筋肉から放たれる一撃こそ…~
弓兵にとって至高の矢!!▼~
よろしければ、あたくしが~
筋肉の鍛錬方法を~
教えて差し上げましょうか?▼~
:[レオナルド]|
今まで経験したことのない訓練…~
ぜひともお願いいたします!▼~
***A [#mrrreek3]
:[エーティエ]|
いいですこと?~
訓練場だけが鍛錬の場ではありませんわ。▼~
日常のいたるところに、~
筋肉に磨きをかける~
機会がございますの。▼~
:[レオナルド]|
いついかなるときでも~
身体を鍛えるということですか?▼~
:[エーティエ]|
あたくしのお勧めは、特別製の~
ティーカップで紅茶を嗜むことですわ。~
こちらをお持ちになって。▼~
:[レオナルド]|
くっ!? 見た目よりも重い!~
これは手首に負荷がかかりますね。▼~
:[エーティエ]|
工夫次第で、いくらでも~
鍛錬はできるものですわよ。~
それでは、励んでくださいまし。▼~
:(暗転)|
:[エディ]|
……。▼~
:[レオナルド]|
ズズ…ズズズ…。▼~
:[エディ]|
なあ、レオナルド。~
そんなしかめっ面をして~
なにを飲んでるんだ?▼~
:[レオナルド]|
これかい?~
これはエーティエさん特製の~
筋肉増強剤を飲んでいるのさ。▼~
あまりよい味じゃないが~
力がみなぎる気がする…。▼~
:[エディ]|
だ、大丈夫か?~
手がすげえプルプルしているけど。▼~
:[レオナルド]|
あ、ああ…~
グラスを…とても重いものに~
変えたからね…。▼~
これを楽々と…~
使いこなせるように…~
ならないと…くぅっ。▼~
:[エディ]|
ふ、ふーん…~
なんかいろいろ大変そうだな。▼~
:[レオナルド]|
そ、そうだ。~
頼んでおいたビンは~
用意してもらえたかい?▼~
:[エディ]|
ああ。蓋が固くて~
開けられないビンだよな?▼~
城下町に行って集めてきたんだ。~
そこにまとめて置いてあるぜ。▼~
:[レオナルド]|
ありがとう、助かるよ。~
ふんっ! ぐぐぐ…!▼~
:[エディ]|
ええっ!?~
片っ端から開けていくつもりか!?▼~
:[レオナルド]|
その…つもりだよ。~
この積み重ねが…~
いい筋肉を作るはずだから。▼~
:(暗転)|
:[レオナルド]|
鍛錬をはじめて数日が経ったけど~
このまま続けていくことで~
本当に成果が出るのかな…。▼~
いや、考えたって仕方がない。~
答えは筋肉が出してくれる。▼~
筋肉体操を続けよう。~
はっ…ほっ!▼~
:[アルフレッド]|
うん、実に心地いい調べだ。~
筋肉の喜びの声が聞こえてくるよ。~
だが…悩んでいる声も聞こえるね。▼~
:[レオナルド]|
あなたは?▼~
:[アルフレッド]|
失礼。僕は通りすがりの筋肉愛好家さ。▼~
ひとつ、聞かせてもらってもいいかい?~
君が強くなりたいのには、~
どんな理由があるんだい?▼~
:[レオナルド]|
強くなる理由…~
それは戦争で大きな傷を負った~
祖国の復興のため。▼~
そして、身寄りのない僕にとって~
家族同様である【暁の団】を守るため。~
大切な存在を守る力が欲しいからです。▼~
:[アルフレッド]|
なるほど。~
素晴らしい回答だね。▼~
君は強くなれる。~
なぜなら筋肉は必ず…~
君の想いに応えてくれるからだ!▼~
:[レオナルド]|
想いに…筋肉が応える?▼~
:[アルフレッド]|
筋肉が大きくなるための条件を~
君はすでに心に宿しているんだ。▼~
その心の声に従えばいい。~
自ずと道は拓かれるはずさ。~
強靭な肉体のためのね!▼~
それではまた。~
君の成功を祈っているよ。▼~
:[レオナルド]|
通りすがりの筋肉愛好家…。▼~
言っていることは~
よくわからなかったけど~
きっと名のある英雄なのだろう。▼~
***S [#rk5rm6wj]
:[ミカヤ]|
レオナルド…~
なんだかアスク王国に来てから~
たくましくなったような気がするわ。▼~
:[サザ]|
ああ。戦場でも~
今のレオナルドには頼もしさを感じる。▼~
:[レオナルド]|
本当かい?~
木っと鍛錬の成果が出たと言うことだね。▼~
:[エディ]|
よかったじゃん!~
あの特訓は無駄じゃなかったんだな。▼~
:[レオナルド]|
そうだね。これで僕も~
【暁の団】の力になれそうだよ。▼~
:(暗転)|
:[エーティエ]|
今日も弓の訓練ですのね?~
筋肉も仕上がってきているようですわ。▼~
:[レオナルド]|
エーティエさん!~
自分なりのやり方ですが~
日々鍛錬を続けています。▼~
:[エーティエ]|
素晴らしいですわ。~
これでやっと、基礎ができましたわね。▼~
:[レオナルド]|
基礎…ですか?▼~
:[エーティエ]|
ええ。レオナルドさんは、~
やっと最低限の身体作りができた状態…~
学ぶための準備ができたところですわ。▼~
学びを活かすための筋肉がなければ~
戦いで実践することも叶いません。▼~
:[レオナルド]|
たしかにそうですね。▼~
:[エーティエ]|
今のレオナルドさんでしたら~
弓兵として必要なものを学び、~
それを実践できることでしょう。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
お手本となる弓の達人が~
沢山いらっしゃいますわ。▼~
彼らから学んだことを、~
その鍛え上げた肉体を以てして~
我がものとしていってくださいな。▼~
:[レオナルド]|
そうか…エーティエさんは僕が~
英雄たちから学ぶための身体づくりを~
手伝ってくれていたのですね?▼~
:[エーティエ]|
そういうことですわね。~
折角ですし、腕力を確認したいですわ。~
弓を引いてみせてくださいまし。▼~
:[レオナルド]|
は、はい。~
それでは…はあっ!▼~
:(白く光る)|
:[レオナルド]|
こ、これは…!▼~
:[エーティエ]|
良いですわ…良い剛弓になりましたわね。~
お見事です。あたくしも~
うかうかしていられませんわ。▼~
これからも共に歩みましょう、~
終わりなき筋肉鍛錬の道を。▼~
強靭な肉体のために!▼~
:[レオナルド]|
強靭な肉体のために!▼~
ありがとうございます、エーティエさん。~
このご恩は、~
戦場で必ずお返しいたします!▼~
**暁に想う巫女 ミカヤ [#rkto5nwn]
***C [#rk5tohn6]
:[ミカヤ]|
アスク王国に来てから~
胸の中に不思議なざわめきが~
続いている…▼~
でもこれはけっして~
悪いことが起こる予感じゃない。▼~
むしろ、私たちを~
良い未来へ導いてくれる~
きっかけのような…▼~
:[アシュ]|
おや?~
そこいくあなた様は~
先日アスク王国に召喚された…▼~
:[ミカヤ]|
ミカヤ…です。~
テリウス大陸から来た~
【暁の団】の一員です。▼~
:[アシュ]|
私はアシュと申します。~
今はヴァイス・ブレイヴに~
お世話になっている身でありまして。▼~
万が一のこともありますので~
お伺いする次第でありますが~
誰かをお探しですか?▼~
それとも、もしかして~
道に迷われておりますか?~
視線を彷徨わせておられたような…▼~
:[ミカヤ]|
い、いえ…。~
アスク王国が珍しくて~
いろいろと見て回っていたの。▼~
:[アシュ]|
そうでありましたか。~
お困りではないようでなによりです。▼~
:[ミカヤ]|
心配してくれてありがとう、アシュ。~
あら、その耳とツノとしっぽ…~
あなたはラグズなのかしら?▼~
どこの国の出身なの?~
ガリア? それともハタリ?▼~
:[アシュ]|
ああ、私の姿が~
誤解を生んでしまったようで、~
まことに申し訳ございません。▼~
人間とは違う耳と尻尾がございますが~
テリウス大陸のラグズの皆様とは~
出自が異なりまして…▼~
私はこのアスク王国の~
名の由来でもある~
開神アスク様の眷属なのです。▼~
:[ミカヤ]|
そうだったの?~
ごめんなさい、私ったら…▼~
:[アシュ]|
いえいえ!~
誤解なさるのも~
無理なからぬことかと。▼~
私も戦いのときは~
ラグズの皆様と同じく牛の姿に化身し~
本来の力を発揮する次第でありまして。▼~
:[ミカヤ]|
牛の姿に化身する…~
本当にラグズに似ているのね。▼~
この世界には~
あなたのような存在が~
ほかにもいるのかしら?▼~
:[アシュ]|
アスク王国にはさまざまな~
異界の英雄が集まっています。▼~
テリウス大陸のラグズ以外にも~
動物に化身できる英雄は~
たくさんいらっしゃる次第でして。▼~
動物や竜に化身する方以外にも~
小柄な小人族や背の高い巨人族、~
夢の国の妖精さんもいらっしゃいます。▼~
:[ミカヤ]|
異界や種族の壁を越えて~
英雄たちが力を合わせて戦う。~
アスク王国ならそれが可能なのね…▼~
***B [#br363jar]
:[ミカヤ]|
それがアシュから聞いた話よ。▼~
:[サザ]|
なるほど…アスク王国には~
ラグズのような種族が~
ほかにもたくさんいるんだな。▼~
俺もヴァイス・ブレイヴを~
調べて回っていたんだが~
本当にいろんな種族がいるようだ。▼~
羽のある妖精や~
鉄の馬に乗った英雄を~
見たときはさすがに驚いたよ。▼~
:[ミカヤ]|
ラグズを見ただけで大騒ぎする~
テリウス大陸のベオクが見たら~
卒倒しそうな光景ね。▼~
:[サザ]|
種族を気にしていたら~
この国では生活出来ないだろうな。▼~
同じベオクでも~
まとっている装束や~
使っている武器も違う。▼~
:[ミカヤ]|
でも、出身も種族も価値観も違うのに~
アスク王国を救うという目的で~
力を合わせているのはすごいことよね。▼~
:[サザ]|
ベオクだラグズだといって~
争っているテリウス大陸とは大違いだ。▼~
:[ミカヤ]|
ふふふ、そうね。▼~
:[サザ]|
…だからこそ、ミカヤ。~
俺たちはいっそう身を引き締める~
必要があるかもしれない。▼~
:[ミカヤ]|
え…?~
どういうことかしら?▼~
:[サザ]|
みんなが一致団結して~
事に臨まねばならないということは~
それだけ敵が強大なのだろう。▼~
この世界での戦いは過酷なものになる。~
覚悟しておいたほうがいい。▼~
:[ミカヤ]|
ええ。~
心配してくれてありがとう。~
サザこそ無理はしないでね。▼~
***A [#k50wjsnx]
:[サザ]|
てやあっ! せいっ!▼~
:(暗転)|
:[サザ]|
よし、このあたりの敵は片付いたな。~
ケガはないか、ミカヤ。▼~
:[ミカヤ]|
私は大丈夫だけど~
サザ、ケガしてるじゃない?~
ちょっと待ってて…。▼~
:[サザ]|
こんなのはかすり傷だ。~
【癒しの手】は使わなくてもいい。▼~
ミカヤの力は…~
この世界でも隠しておくべきだ。▼~
:[ミカヤ]|
でも…▼~
:[アルフォンス]|
みんな、聞いてくれ!~
この戦いは我らの勝利に終わった。▼~
だが、シャロンが守っている砦が~
敵の猛攻で危険な状況にあるようだ。~
すぐにでも救援に向かいたい。▼~
:[ベルベット]|
それなら私が先行するわ。~
タグエルの足なら~
半日もかからずに砦に着く。▼~
敵の背後から奇襲をかけて~
アルフォンス王子の本隊が着くまで~
時間を稼ぐわ。▼~
:[シャンブレー]|
ひええ、マジかよ母さん!?~
俺たちだけで奇襲するなんて!~
そんな戦い方したら絶滅しちまう!▼~
:[ニシキ]|
心配は無用だよ。~
キミたちだけに、いい格好はさせないさ。~
ボクたち妖狐も助太刀するよ。▼~
:[キヌ]|
かけっこなら~
アタシたちも負けないんだから!▼~
:[フランネル]|
だったら俺たちも~
黙っちゃいられねえな!~
ガルーの力、見せてやるぜ!▼~
:[ベロア]|
パパが行くなら~
わたしも行きます…▼~
:[レギン]|
私も行くの!~
グリンブルスティなら~
足並みを揃えられるの!▼~
:[アルフォンス]|
ありがとう、みんな。~
僕たちもすぐに追いつくから~
なるべく時間を稼いでくれ!▼~
:[ミカヤ]|
すごい団結力ね。~
もう先発隊が動き出したわ。▼~
:[サザ]|
獣の一団と鉄の馬が~
風のようにかけていく…~
壮観だな。▼~
:[アシュ]|
これがヴァイス・ブレイヴの強さというか~
ほかの軍にはない特徴と言いましょうか。▼~
:[ミカヤ]|
アシュ…~
あなたの言うとおりね。~
種族を超えて一致団結しているわ。▼~
:[アシュ]|
ひとり一人が個性を活かして~
みんなのために尽くす。▼~
そこにヴァイス・ブレイヴの強さが~
凝縮されていると思うのでして。▼~
:[ミカヤ]|
ええ…。~
人と違うところが力になる。~
素晴らしいことだと思うわ。▼~
***S [#edry4m0n]
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
どうしたんだ、ミカヤ。~
戦いは終わったのに~
浮かない顔だな。▼~
:[ミカヤ]|
ちょっとね。~
考え事をしていたの。~
これを見て、サザ…▼~
:[サザ]|
それは…▼~
:[ミカヤ]|
これは【印】。~
私が持つ力の源であり~
私がベオクとラグズの混血である証…▼~
:[サザ]|
なぜそれを今…▼~
:[ミカヤ]|
テリウス大陸で~
【印付き】は迫害される。▼~
だから、私はそれを伏せ~
不思議な力を隠して生きてきた。▼~
でもね、このアスク王国でなら、~
もう【印】を隠さなくても~
いいのかもしれない。▼~
:[サザ]|
ミカヤ…▼~
:[ミカヤ]|
アスク王国では~
ひとり一人が違う個性で~
みんなを助けている…▼~
私にはそんな彼らの姿が~
とてもまぶしかったわ。▼~
:[サザ]|
…………▼~
:[ミカヤ]|
人と違うところが~
差別される理由ではなく~
誇れる強さになる。▼~
だから、私も自分の力を~
隠すのはやめようと思う…▼~
自分が持てる精一杯の力を使い~
この国に平和をもたらすために戦おうと。~
そう…思ったの。▼~
:[サザ]|
たしかにアスク王国なら~
ミカヤは周りの目を気にせず~
自分の力を発揮できるだろう。▼~
でも…俺は…▼~
:[ミカヤ]|
サザの言いたいことはわかるわ。~
私のことが心配なんでしょう?▼~
:[サザ]|
ここの連中は【印付き】に~
差別なんかしないだろう。▼~
だが、大きな力は敵から狙われる。~
その力がミカヤを…~
危険に晒すかもしれない。▼~
:[ミカヤ]|
大丈夫。アスク王国で~
私が感じた胸のざわめきは~
きっとこのことだと思う…▼~
きっといい変化が~
待っていると思うの。▼~
:[サザ]|
わかった。~
ミカヤがそう決めたのなら~
俺はもうなにも言わない。▼~
俺がやることはひとつだけだ。~
ミカヤを守り抜いてみせる。▼~
:[ミカヤ]|
サザ…ありがとう…。~
でも無理はしないでね。▼~
あなたはかけがえのない~
たった一人の弟。互いに支え合い~
必ず生き残りましょう…▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*暁が照らす未来 [#wrte6ynj]
#contents
**暁が照らす未来 [#mrnekd4h]
***オープニング [#m5m55rno]
:[シャロン]|
あっ、ミカヤさんたち~
こちらにいらしたのですね。▼~
皆さん、アスク王国での生活には~
もう慣れましたか?▼~
:[ミカヤ]|
はい。とてもよい国ですね…~
町も少し見てきましたが~
民の表情に明るさがありました。▼~
:[アルフォンス]|
城下町にも~
足を運んでくれたんだね。▼~
:[レオナルド]|
僕たちが暮らすデインの民は~
ベグニオン帝国の圧政に~
怯えながら暮らしていたからね。▼~
:[サザ]|
激しい戦いが続いているにも関わらず~
民が希望を抱けているのは~
英雄たちの存在が大きいんだろうな。▼~
:[エディ]|
いろいろな異界から~
英雄が集まっているんだろ?~
おれたちもその中の一人らしいけど…▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国に召喚された英雄たちは~
ヴァイス・ブレイヴという~
特務機関に所属しているんだ。▼~
よければ、君たち【暁の団】にも~
仲間に加わってほしい。▼~
:[シャロン]|
【暁の団】は~
苦境にあえぐ民のために~
戦っているんですよね?▼~
皆さんにお力添えいただければ~
とっても心強いです!▼~
:[エディ]|
けど、ヴァイス・ブレイヴには~
ベグニオンの人間もいるんだろう?▼~
:[アルフォンス]|
そうだね。~
多くの英雄たちの~
助力を得ているよ。▼~
:[レオナルド]|
…ヴァイス・ブレイヴに入れば、~
僕たちデインに圧制を敷いたベグニオンと~
手を組むことになります。▼~
:[エディ]|
おれたちデインの民は~
奴らから受けた仕打ちを~
そう簡単に許せやしない。▼~
:[アルフォンス]|
当事者にしかわからない~
問題があるようだね。~
だが、これだけは知っておいてほしい。▼~
ヴァイス・ブレイヴに集う英雄たちは~
利害を超えて、アスク王国のために~
力を貸してくれているんだ。▼~
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
……。~
今の俺たちは、デインのために誰かと~
手を組む必要があるわけじゃない。▼~
俺たちは、もっと身近で、~
もっと小さなもののために戦いたい。▼~
:[エディ]|
ヴァイス・ブレイヴに入らなくたって~
おれたちで困っている人を~
助けることはできるしな!▼~
:[レオナルド]|
うん。僕も同じ意見だよ。~
僕たちは、普段通りに~
行動していればいいと思う。▼~
***C [#md565nww]
:[レオナルド]|
あいつが最後の賊だな。~
まずは僕の弓矢で…それっ!▼~
:(白く光る)|
:[レオナルド]|
よしっ、足止めはできた。~
あとは任せたよ、エディ。▼~
:[エディ]|
引き受けた!~
でえぇぇいっ!▼~
:(白く光る)|
:[エディ]|
…ふうっ。どうだ、ミカヤ。~
援護を受けながら剣でとどめを刺す。~
これでいいんだよな?▼~
:[ミカヤ]|
ええ。安心して見ていられたわ。~
二人とも、見事な連携だった。▼~
:[エディ]|
へへっ。~
成果が出てきたみたいで~
うれしいぜ。▼~
:[レオナルド]|
これで近くの村や街道が~
安全になればいいんだけど。▼~
:[ミカヤ]|
地道な活動かもしれないけれど~
一人でも助かる民がいるのなら~
私たちは戦い続けるだけ…▼~
:[サザ]|
ミカヤの言う通りだ。~
…すっかり日が暮れたな。~
今日はこのあたりで休むとしよう。▼~
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
ミカヤ…?~
なんだか顔色が優れないな。~
どこか具合でも悪いのか?▼~
:[ミカヤ]|
だ、大丈夫よ。~
野営の準備をしましょう。▼~
:(暗転)|
:[エディ]|
アルフォンス王子には悪いけど~
おれたち【暁の団】の力だけでも~
十分に戦っていけるな!▼~
:[レオナルド]|
そうだね。ベグニオン帝国と~
力を合わせなくても~
アスクの人たちを助けることはできるよ。▼~
:[ミカヤ]|
……。▼~
:[サザ]|
大丈夫か、ミカヤ。~
疲れが溜まっているのなら~
先に休んだほうがいい。▼~
:[ミカヤ]|
いいえ、そうじゃないの。▼~
ただ、さっきから悪い予感が~
頭から離れなくて…▼~
:[レオナルド]|
悪い予感?~
それはちょっと気になるね。~
ミカヤの占いはよく当たるから。▼~
:[サザ]|
荷物をまとめよう。~
すぐにでもここから~
移動したほうがよさそうだ。▼~
:[エディ]|
わ、わかった。~
ちぇっ、今日はもう~
休めると思ったのにな。▼~
:[サザ]|
…………▼~
:[レオナルド]|
サザ、どうしたんだい?~
ずいぶん険しい顔をして。▼~
:[サザ]|
そこの茂みに誰かがいる!~
何者だ、姿を現せっ!!▼~
:[ユンヌ]|
大丈夫、警戒しないでいいわ。~
私は、あなたたちの敵じゃないもの。▼~
:[エディ]|
お、女の子?~
なんでこんなところに…▼~
:[ミカヤ]|
!? ど、どうしたのユンヌ?~
ほら、おとなしくして!▼~
:[レオナルド]|
ミカヤの小鳥が~
こんなに騒ぐなんてめずらしいな。▼~
:[サザ]|
…騒いでいるというよりも~
ひどく動揺しているように見えるな。▼~
この少女、なにかあるのかもしれん。~
このまま警戒を解くな。▼~
:[ユンヌ]|
なによそれ。~
私があなたたちを~
取って食べるように見える?▼~
:[サザ]|
そうは見えないが…~
普通じゃない気配を感じるのは確かだ。▼~
:[ユンヌ]|
私は、あなたたちに~
聞きたいことがあって来ただけよ。▼~
:[エディ]|
聞きたいこと?~
いきなり現れて怪しいな。▼~
もしかしてミカヤの言ってた~
悪い予感って…▼~
:[ミカヤ]|
大丈夫よ、エディ。~
彼女は悪い人ではないみたい。~
ユンヌも落ち着いてきたわ…▼~
:[ユンヌ]|
ねえ、教えて。~
あなたたちはなんのために…~
この世界で戦うの?▼~
***B [#kro3nnam]
:[サザ]|
俺たちが戦う理由?~
それを知ってどうするつもりだ。▼~
:[ユンヌ]|
これを聞くのは…~
あなたたちのためでもあるのよ。~
ねえ、どうなの?▼~
:[ミカヤ]|
アスク王国に暮らす~
人々の力になるため。▼~
終わりの見えない戦いから~
一人でも多く救えるように…▼~
私たち【暁の団】は~
そのために戦っているわ。▼~
:[ユンヌ]|
ふうん…。▼~
でもそれって~
ヴァイス・ブレイヴの~
みんなと同じ目的じゃない。▼~
なのに、どうして~
あなたたちだけで~
戦おうとしているの?▼~
:[サザ]|
…………▼~
:[ユンヌ]|
一緒に戦ったほうが、~
もっとたくさんの人を~
救えるかもしれないのに。▼~
なんだかおかしいわね。~
どうして?▼~
:[ミカヤ]|
それは…▼~
:[エディ]|
そうはいかない理由があるんだよ。~
お嬢ちゃんに言ったところで~
わからないだろうけどさ。▼~
:[レオナルド]|
僕たちはベグニオンに~
大切なものを奪われ、~
未来をも奪われようとしている。▼~
彼らの行いを許せはしない。~
協力なんて絶対に無理だ。▼~
:[ユンヌ]|
ふぅん。~
でもそれって~
自分たちの都合でしょ?▼~
アスク王国の民にとって~
あなたたちがベグニオンを~
嫌っていることなんて関係ないもの。▼~
:[エディ]|
そ、それはそうかも~
しれないけどさ…▼~
:[ミカヤ]|
……っ……▼~
:[サザ]|
どうしたミカヤ?~
さっきよりも顔色が…▼~
:[ミカヤ]|
ダメ…このままでは…~
嫌な予感が…強く……▼~
:[サザ]|
なんだって!?~
エディ、レオナルド、気をつけろ!~
危険が迫っているようだ。▼~
:[エディ]|
ええっ!?~
お、おうっ!▼~
:[レオナルド]|
……!?~
あれは…▼~
:[サザ]|
賊の仲間か…~
それもかなりの数だ…▼~
***A [#em456nk3]
:[エディ]|
くそっ。なんて数だ!~
これじゃキリがないぜ。▼~
:[レオナルド]|
ずいぶん倒したはずなのに~
まるで数が減ったように感じない。▼~
:[サザ]|
追い詰められるのも時間の問題か。~
ミカヤ、俺の後ろに。▼~
:[ミカヤ]|
ありがとう、サザ。~
でも、このままじゃみんな…▼~
……?~
さっきの悪い予感とは…~
別の何かが…▼~
:[???]|
ここは我らに任せてもらおう!~
はぁぁぁっ!▼~
:(白く光る)|
:[タニス]|
よし、まずは一人!▼~
:[シグルーン]|
ふぅ、なんとか~
間に合ったようですわね。▼~
:[ミカヤ]|
あなたたちは…~
ベグニオン帝国の…!?▼~
:[サナキ]|
よくやった、二人とも。~
まだ犠牲は出ておらぬようじゃな。▼~
:[サザ]|
ベグニオン帝国皇帝…~
女神の神使まで!?▼~
:[サナキ]|
よし!~
このまま野盗どもの~
殲滅にあたるのじゃ。▼~
:[アイク]|
いや、敵の数が多すぎる。~
天馬騎士団は守りを固めてくれ。~
俺たちが突入する。▼~
:[サザ]|
アイク…団長!▼~
:[セネリオ]|
敵も混乱しているようですね。~
押し切るなら今です。▼~
:[ティアマト]|
攻め入るには好機…というわけね。▼~
:[レテ]|
我らも行くぞ!~
獣牙族の誇りにかけ~
後れを取るわけにはいかない!▼~
:[ライ]|
やれやれ…~
そんなことで~
張り合ってどうするんだよ。▼~
:[レオナルド]|
ガリア王国のラグズたちまで!~
僕たちを助けにきてくれたのか?▼~
:[アルフォンス]|
【暁の団】のみんなは無事かい?~
大規模な賊が動いていると聞いて~
救援に来たんだ。▼~
:[シャロン]|
ここはみんなで力を合わせましょう!~
いきますよー!▼~
:[サザ]|
あれだけいた賊たちが~
あっという間に片付けられていく。~
これがヴァイス・ブレイヴの力…▼~
:(暗転)|
:[ミカヤ]|
助けていただき~
ありがとうございます。▼~
でも、どうしてみなさんが~
私たちを助けたのですか?▼~
:[サナキ]|
仲間だから助けた。それだけじゃ。~
そなたらもアスク王国の平和のために~
戦っておったのじゃろう。▼~
我らも志は同じ。~
ここにはテリウス大陸に引かれた~
国境線などないのじゃからな。▼~
:[アイク]|
互いに思うところはあるだろう。~
だが、今はわだかまりを捨て~
力を合わせるべきだと俺は思う。▼~
:[ライ]|
一人でも多くのアスクの民を救うため~
悪くない提案だと思うけどな。▼~
:[エディ]|
そんなこと~
急に言われたって…なあ?▼~
:[レオナルド]|
ああ。簡単に~
割り切れるものでもない。▼~
:[サザ]|
ミカヤはどう考えているんだ?▼~
:[ミカヤ]|
私たちが助けられたのは事実。~
そして、彼らの言葉に嘘はないと思う…▼~
:[アルフォンス]|
僕からもあらためて頼む。~
ヴァイス・ブレイヴに力を~
貸してくれないか。▼~
:[サザ]|
……。▼~
俺はアスク王国にいる間なら~
ヴァイス・ブレイヴに~
協力してもいいと思っている。▼~
:[エディ]|
まあ、仕方ないか。~
恩知らずと思われたくないしな。▼~
:[レオナルド]|
わかったよ、サザ。~
僕も従おう。▼~
:[シャロン]|
よかった!~
これからよろしくお願いしますね!▼~
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
どうかしたのか、ミカヤ。▼~
:[ミカヤ]|
さっきの女の子は~
どこに行ったのかしら。▼~
:[サザ]|
戦いがはじまったときには~
姿が見えなくなっていた気が…▼~
:[ミカヤ]|
あの子はこうなることが~
わかっていたのかしら。~
不思議な子…。▼~
:(暗転)|
:[ユンヌ]|
遠回りしたみたいだけど~
あるべき形に落ち着いたみたい。▼~
人にとって~
揺るがぬ意志、曲がらぬ信念は~
尊いものかもしれないけど…。▼~
こうして変わっていけるところも~
人の面白いところなのよね、ふふっ。▼~
**義に厚き剣士 エディ [#ppen5md7]
***C [#sk4oen5u]
:[エディ]|
アスク王国って…すごいよな。~
城を歩いている人間のほとんどが~
名だたる英雄だもんな。▼~
:[レオナルド]|
僕も驚いているよ。~
でも、これはいい機会だと思う。▼~
彼らと交流することで~
成長するきっかけが~
得られるんじゃないかな。▼~
:[エディ]|
ああ、実はもう~
シャロン王女に頼んで~
剣の達人たちに会ってきたんだ。▼~
:[レオナルド]|
へえ、それは剣士として~
学びがあっただろうね。▼~
:[エディ]|
学びかぁ…~
まあ、うん。そうだなあ…。▼~
:(暗転)|
:[シャナン]|
剣術の腕を上げたい…か。~
ならば、信念を忘れぬことだ。~
幼きあの日より、私はそうしてきた。▼~
:(暗転)|
:[レンハ]|
修羅の道に身を置き続けよ。~
さすれば武人としての覚悟も固まり~
迷いも断ち切れよう。▼~
:(暗転)|
:[エディ]|
話を聞かせてもらって~
人それぞれだなあと思ったけど~
正直、おれには難しかったよ…。▼~
:[レオナルド]|
僕らのような若輩者では~
達人の言葉を理解することは~
難しいのかもしれないね。▼~
:[エディ]|
うーん、すごく大事なことを~
教えてもらった気がするけど~
簡単には参考になりそうにないや。▼~
:[レオナルド]|
そっか。たとえばさ~
達人たちになにか共通点は~
見つからなかったのかい?▼~
:[エディ]|
共通点…。そいつがわかれば~
なにかの参考になりそうだよな。▼~
うーん…ううーん…そういや~
みんな凛々しかったな。▼~
:[レオナルド]|
それは剣の腕を上げるために~
必要なことかい?▼~
:[エディ]|
あっ!? 武器だ!~
みんな、伝説の剣って感じの~
すっげえ武器を持ってた!▼~
:[レオナルド]|
なるほど。~
誰もが一目置かれる剣の達人だ。▼~
この世に二振りとない名剣や名刀を~
携えているのは当然かもしれないね。▼~
:[エディ]|
俺もすごい剣を手に入れれば~
もっと高みを目指せるかも!▼~
アスク王国には商隊の~
ジョージも来てるらしいんだ。~
ちょっと話を聞いてくるぜ!▼~
:[レオナルド]|
エディ!~
武器を手に入れるったって~
先立つものがないと!▼~
ああ、行っちゃった…。~
まったくエディらしいな。▼~
***B [#cbw04yab]
:[ジョージ]|
剣の達人が持っているような~
業物ねえ…。▼~
:[エディ]|
うん。そこらの店では~
お目に掛かれないようなやつ!▼~
:[ジョージ]|
だったら、うちの店主に~
話を聞いてみたらどうだ。~
なにか知ってるかもしれないぜ?▼~
:[エディ]|
店主? アスク王国での~
ジョージの雇い主ってことか。▼~
:[アンナ]|
はじめまして。~
イーリス聖王国アンナ商会~
アスク支店を取り仕切っているアンナよ。▼~
ジョージにはお店を~
手伝ってもらってるの。▼~
:[エディ]|
【暁の団】のエディです。~
よろしく、アンナさん!▼~
おれ、テリウス大陸で~
アンナさんによく似た人に~
戦い方の基礎を習った気が…。▼~
:[アンナ]|
それはきっと私の姉妹ね。~
今度会うことがあったら~
よろしく伝えておいてね。▼~
:[エディ]|
わかりました!~
ところでアンナさんに~
聞きたいことがあるんだけど…。▼~
:(暗転)|
:[アンナ]|
伝説に登場する聖剣。~
名工が鍛えた名剣。~
禁忌の術を宿した邪剣。▼~
そういった強力な剣は~
家柄や血筋で~
受け継がれることが多いわね。▼~
なにかしらの試練を~
乗り越えたことで~
授かる場合もあるみたいだけど。▼~
:[エディ]|
どっちにしろ~
簡単には手に入らないってことか。~
やっぱそうだよなあ。▼~
:[ジョージ]|
ならさ、武器を~
錬成するってのはどうだ?▼~
:[アンナ]|
それが現実的かしら。~
アスク王国では~
英雄の武器の錬成もできるから。▼~
:[ジョージ]|
ほら、ダニエルが得意だっただろ?~
武器を鍛えて強くする。~
あれと似たようなものさ。▼~
:[エディ]|
なるほどな!~
じゃあ、さっそくやってくれよ!▼~
:[アンナ]|
そう簡単にはいかないわ。~
錬成には素材が必要だもの。~
錬成するための武器も必要だわ。▼~
:[エディ]|
うーん。なんだか~
道は険しそうだな…。▼~
:[アンナ]|
だけど、アンナ商会から~
素材を集めるための~
仕事を斡旋することはできるわ。▼~
:[エディ]|
本当かっ!? ぜひお願いします!~
おれにできることなら~
なんでもやるからさ!▼~
:[アンナ]|
代わりといってはなんだけど~
空いた時間に商会の仕事の~
手伝いをしてもらえると助かるわ。▼~
:[エディ]|
了解だ!~
なんでも言ってくれよな。▼~
:[アンナ]|
ふふっ、商談成立ね。~
それじゃ、よろしく頼むわ。▼~
***A [#qw442n5b]
:[エディ]|
よっ、ほっ…っと。~
頼まれてた荷物~
ここに置いとくぜ!▼~
:[ジョージ]|
おう、助かるよ。▼~
:[エディ]|
えーっと、次はこの箱を~
倉庫に運べばいいんだな。~
あらよっ…と!▼~
:[ジョージ]|
エディ、昨日も戦場に出たんだろ?~
疲れが残ってるんじゃないか?▼~
:[エディ]|
ぜんぜん!~
元気で頑丈なのが~
おれの取り柄だからな。▼~
:[ジョージ]|
商会に斡旋された仕事…~
さらには闘技場にまで顔を出して~
素材を集めているそうじゃないか。▼~
無理しすぎて倒れちまうと~
元も子もないぞ。▼~
:[エディ]|
これぐらいなんてことないさ!~
…って、おっとと。▼~
:[ジョージ]|
足にキテるじゃねえか。~
カワイイ女の子ならともかく~
俺は野郎は助けないからな。▼~
なあ、エディ。~
なんでそこまで頑張れるんだ?~
なにか理由があるのか?▼~
:[エディ]|
おれはデインの平民の出身だからさ。~
血筋や家柄なんかは~
逆立ちしてもどうにもならない。▼~
先祖に伝説の英雄がいたとか~
親が王家の血を引いていたとか~
そんな都合のいい話もないしな。▼~
だけど、自分の努力次第で~
どうにかなるんだったら~
精一杯、頑張ってみたいんだ。▼~
:[ジョージ]|
血筋や家柄じゃなく~
自分自身で勝負したいってわけか。▼~
:[エディ]|
もしおれが剣の達人になったら~
【暁の団】を守ることができる。▼~
おれにとって【暁の団】は~
家族みたいなものだからさ。▼~
家族を守るために努力することは~
おかしいことじゃないだろ?▼~
:[ジョージ]|
なるほどな…。~
お前の背中を押しているものが~
よくわかったよ。▼~
働きぶりについては~
商売には厳しい~
あのアンナさんも評価してたしな。▼~
:[エディ]|
へへっ…そうか。~
これからも任せておけって!▼~
***S [#keo5nqns]
:[アンナ]|
錬成は完成したわ。~
エディ、これがあなたの剣よ。▼~
:[エディ]|
わっ…! すげえ…!~
こんな強そうな剣…~
これが、ほんとにおれの…?▼~
:[アンナ]|
もちろん。錬成された武器は、~
それを使う英雄に~
ふさわしい姿になるの。▼~
これは、~
あなたがいたテリウス大陸の~
デインに伝わる宝剣…▼~
【カラドボルグ】よ。▼~
:[エディ]|
カラドボルグ…▼~
:[ジョージ]|
そいつを錬成した素材には、~
レオナルドからの分も~
入ってるんだぜ。▼~
頑張っているお前の姿を見て~
【暁の団】のやつらと一緒に~
集めてくれたのさ。▼~
:[エディ]|
おれのために…みんなが?▼~
:[ジョージ]|
驚くことはないだろ。~
お前にとってあいつらが家族なら~
あいつらにとっても同じってことさ。▼~
:[アンナ]|
それに、~
ジョージも協力してくれたのよ。▼~
:[エディ]|
えっ、ジョージも!?▼~
:[ジョージ]|
俺も【暁の団】には~
行商隊の仲間を助けてもらった~
恩があるからな。▼~
:[エディ]|
ジョージ…。~
おれたちのためにありがとう!▼~
:[アンナ]|
あら。私だって~
エディのことは認めているんだからね。~
報酬にイロつけてあげてたのよ?▼~
:[エディ]|
アンナさんもありがとう!~
おれ、とってもうれしいよ!▼~
:[ジョージ]|
はっはっは、まあ気にするな!~
これでジョージは友だち思いだって~
いい評判が広まるはずだ。▼~
そうすれば、~
女の子の好感度が急上昇すること~
間違いなしだからな!▼~
:[エディ]|
な、なんだよそれー。~
おれ、感動して損したよ。▼~
だけど…みんなが~
協力してくれたことは~
とってもうれしいよ!▼~
:[アンナ]|
エディが強くなってくれれば~
【暁の団】だけじゃなく~
アスク王国のみんなも助かるしね。▼~
:[エディ]|
うん! 強い武器を~
手に入れたって終わりじゃない。~
あくまで夢への第一歩だ。▼~
みんなの期待に応えられるよう~
強い武器を使いこなせる~
剣の達人になってみせるよ!▼~
**暁に走る風 サザ [#dn5bq0ak]
***C [#ytktt6is]
:[サザ]|
これで城の中は~
あらかた見て回ったか…▼~
しかし、広い城だな。~
完全に場所を把握するには~
もう少しかかりそうだ。▼~
:[フィヨルム]|
はじめまして、サザさん。~
テリウス大陸からようこそ。~
あなたを歓迎します。▼~
:[サザ]|
あんたは?▼~
:[フィヨルム]|
私はニフル王国の第二王女、~
フィヨルムと申します。▼~
祖国の危機を~
ヴァイス・ブレイヴに助けてもらい~
今はアスク王国に協力しております。▼~
:[サザ]|
その王女が…~
俺になにか用ですか?▼~
:[フィヨルム]|
あなたのお知り合いを~
連れてきたんです。▼~
:[サザ]|
俺の知り合い?~
まさか【暁の団】がほかにも~
この世界に来ているのか?▼~
:[ミカヤ]|
ふふふ…。~
サザ、会えてよかったわ。▼~
:[サザ]|
ミ、ミカヤ!?▼~
:[ミカヤ]|
私はサザより少し前に~
ここへ来ていたの。▼~
:[サザ]|
そうだったのか…。~
大丈夫だったか?~
危ない目にはあわなかったか?▼~
:[ミカヤ]|
ええ、みんな親切で助かってる。▼~
:[サザ]|
そうか、ならよかった。~
ところで…~
どうしたんだ、その服は?▼~
:[ミカヤ]|
これのこと?~
今まで着ていた服が~
傷んだから…▼~
ヴァイス・ブレイヴの~
アンナ隊長に頼んで~
用意してもらったの。▼~
:[サザ]|
気のせいか…~
俺の装束に似ている気がする。▼~
:[ミカヤ]|
私はこの服、気に入っているわ。~
これを着ていると、いつもサザと~
一緒にいるような気がするから。▼~
:[フィヨルム]|
ふふっ、ミカヤさん。~
私から見てもとっても~
似合っていると思います。▼~
:[サザ]|
……▼~
***B [#d4k3n1wm]
:[サザ]|
……。▼~
:[フィヨルム]|
サザさん。こんにちは!~
アスク王国にはもう慣れましたか?▼~
:[サザ]|
ん? あ、ああ…~
フィヨルム王女か。▼~
:[フィヨルム]|
どうしたんですか?~
なにか考え事でも?~
困ったことがあれば相談に乗りますよ。▼~
:[サザ]|
困っているわけではないんだ。~
とまどっているといったほうが~
正しいかもしれない。▼~
:[フィヨルム]|
とまどっている?~
わ、私でもなにか力に~
なれることはありますか?▼~
:[サザ]|
……。~
考えていたのは~
ミカヤのことなんだ。▼~
:[フィヨルム]|
ミカヤさんが、何か…?▼~
:[サザ]|
あの服を着ていると~
俺と一緒にいられる気がすると~
ミカヤが言ってくれたこと…▼~
それはうれしい。~
けど…▼~
:[フィヨルム]|
なにか気になることが~
あるんですね?▼~
:[サザ]|
つい…考えてしまうんだ。~
俺はいつまでミカヤのそばに~
いてやれるんだろう、と。▼~
***A [#mr575ojs]
:[フィヨルム]|
それは、~
どういう意味でしょう?▼~
何か、ミカヤさんのそばから~
離れなくてはいけない事情が~
あるのでしょうか…?▼~
:[サザ]|
あまりおおっぴらにしたくはないが~
ミカヤは生まれつき~
不思議な力を持っている…▼~
:[フィヨルム]|
私も少しだけ伺いました。~
ちょっと先に起こる出来事を~
予感として察することができるとか?▼~
他人の傷を自分に移し~
癒すこともできるそうですね。▼~
:[サザ]|
ほかにもミカヤには~
不思議な力がいくつもある。▼~
もっとも…~
俺もミカヤのすべてを~
知っているわけじゃないが。▼~
:[フィヨルム]|
……▼~
:[サザ]|
ずっと昔の話だ。▼~
孤児だった俺は幼い頃に~
デイン王国の王都で~
ミカヤに拾われた。▼~
それ以来、ミカヤは~
実の弟のように俺を可愛がり~
育ててくれた。▼~
俺もミカヤのことは~
本当の姉のように思ってきた。~
……。▼~
:[フィヨルム]|
サザさん、どうかしましたか?▼~
:[サザ]|
フィヨルム王女。~
ミカヤと俺は姉弟に見えるか?▼~
:[フィヨルム]|
え…?~
は、はい!▼~
顔は似ていませんが~
お二人の雰囲気からすると~
歳の近い姉弟のように見えます。▼~
:[サザ]|
俺がミカヤと出会ってから、~
もう何年も経った…▼~
でも、ミカヤの姿は~
まったく変わっていないんだ。▼~
:[フィヨルム]|
えっ!?▼~
:[サザ]|
理由はわからないが…~
おそらく不思議な力が~
関係しているんだろうな。▼~
:[フィヨルム]|
もしかしてミカヤさんは~
永き時を生きる神竜族のように~
長命な存在なのでしょうか?▼~
:[サザ]|
ミカヤの正体は…俺にもわからない。~
だが、これだけははっきりと言える。▼~
きっと俺は~
ミカヤより先に老いて~
この世を去るだろう。▼~
俺はずっとミカヤのそばにはいられないし~
ミカヤの最期まで守ってやることも出来ない。~
そのことが…気がかりなんだ。▼~
***S [#mrn5oqak]
:[サザ]|
せやぁっ! くらえ!▼~
:(白く光る)|
:[フィヨルム]|
サザさん、東の敵も片付きました!~
これでほとんどの敵は退けたかと!▼~
:[サザ]|
よし、拠点に戻ろう。~
早く無事な姿を見せて~
ミカヤを安心させたい。▼~
:[フィヨルム]|
…あの、サザさん。▼~
:[サザ]|
どうした、フィヨルム王女。▼~
:[フィヨルム]|
この間、サザさんの話を聞いてから~
お二人のことを考えていたんです。▼~
:[サザ]|
俺がミカヤよりも先に老いて~
死ぬかもしれない…という話か?▼~
:[フィヨルム]|
自分がいなくなったあとにも~
大切な人を守る方法がないか~
私なりに考えたんです。▼~
:[サザ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
永き時を生きる神々や神竜族と違い~
人間の命は、あまりにも短いです。~
肉体もいずれ滅ぶ。▼~
でも、形を失っても~
残り続けるものがあると思うんです。▼~
:[サザ]|
……▼~
:[フィヨルム]|
サザさんが歳を重ね、世界から去っても~
ミカヤさんはずっとサザさんのことを~
覚えていると思うんです。▼~
ミカヤさんを想って~
サザさんが投げかけた言葉や~
一緒に過ごした思い出は…。▼~
いつまでもミカヤさんの中に~
残り続けるはずです。▼~
どんなに月日が流れても~
そのことはミカヤさんの魂を~
守ってくれるんじゃないかなって。▼~
:[サザ]|
想いがミカヤを~
守り続けるというわけか。▼~
:[フィヨルム]|
す、すみません!~
あくまでも、これは私の考えで…。▼~
:[サザ]|
ありがとう、フィヨルム王女。~
俺たちのことを真剣に考えてくれて。~
あんたは本当に心根が優しい人のようだ。▼~
:[フィヨルム]|
そ、そうでしょうか?▼~
:[サザ]|
おかげで吹っ切れた。~
何十年も先のことを心配するなんて~
バカバカしい話だ。▼~
俺が今、出来ることをやるしかない。~
ミカヤのために、なにができるか。~
ミカヤのためになにをするべきなのか。▼~
その積み重ねが…~
きっとミカヤを守り続ける。~
そうだろう? フィヨルム王女。▼~
:[フィヨルム]|
はい!~
私もそう思います。▼~
:[サザ]|
俺はミカヤを守り抜く。~
この命が尽きるその日まで。▼~
**心正しき弓使い レオナルド [#drn6jwqe]
***C [#ktot05hn]
:[エディ]|
よう、レオナルド。~
今日の訓練は終わったのか?▼~
:[レオナルド]|
今、訓練場から戻ってきたところだよ。~
それにしてもすごいね、アスク王国は…。▼~
テリウス大陸にも弓の達人はいたけど~
ここには異界からあらゆる~
弓の達人が集まってるのかと錯覚するよ。▼~
:[エディ]|
へえ。そんなにすごい使い手が~
訓練場に集まっていたのかい?▼~
:[レオナルド]|
何人かに話しかけてみたけど~
みんな、なんとも言えない~
凄みがあったよ。▼~
:(暗転)|
:[ジョルジュ]|
大陸一の弓使い…?~
そんな異名は忘れてくれ。~
名声好きの一族の連中が流したものだ。▼~
オレにできるのは、先を読むことくらいだ。~
放った矢が、どのような風に乗り、~
動いている敵とどの点で交わるか…▼~
:(暗転)|
:[イグレーヌ]|
私が弓を手にするのは~
守るべきもののため。▼~
守りたいという覚悟を矢に込めて…~
私は弓を引いているの。▼~
:(暗転)|
:[レオ]|
弓の腕? そりゃ自信あるわよ。~
だって、バルボの兄貴の~
役に立たなきゃ傍にいられないわ。▼~
あら? レオナルドって言うの?~
アタシと名前が似てるわね。ふふっ…~
なんだか親近感を覚えちゃうわぁ。▼~
:(暗転)|
:[レオナルド]|
それぞれ戦う理由は違うけど~
腕前は誰もが超一流…~
まさしく弓の達人ばかりだったよ。▼~
:[エディ]|
おれたちも~
地道に練習を続けていけば~
いつか達人になれるのかねえ…。▼~
:[レオナルド]|
なにか効果的な訓練方法が~
あればいいんだけど…~
そう簡単にはいかないよね。▼~
:[エディ]|
しばらく訓練場に通い続けてみるか?~
もしかしたら、いいきっかけが~
見つかるかもしれないぜ。▼~
:[レオナルド]|
そうだね。~
しばらく通ってみようと思う。▼~
:(暗転)|
:[レオナルド]|
今日はちょっと早く来過ぎたかな。~
こんな早朝だと、さすがに誰も…。▼~
:[エーティエ]|
はっ…ほっ!▼~
:[レオナルド]|
ん? 誰だろう…。~
奇妙な動きをしているけど~
あの人も弓の使い手なのかな。▼~
***B [#trwrw55h]
:[エーティエ]|
ふっ…はっ!▼~
:[レオナルド]|
……。▼~
:[エーティエ]|
そこのあなた。~
あたくしになにかご用かしら。~
それとも筋肉体操に興味がおあり?▼~
:[レオナルド]|
筋肉…体操…?~
先ほどの見慣れぬ動きは~
体操だったのですか?▼~
:[エーティエ]|
もちろんですわ。その名のとおり~
筋肉を育むための体操ですの。▼~
あたくしの祖国、フィレネ王国の~
由緒正しき体操ですのよ。▼~
:[レオナルド]|
筋肉をつけるための体操…~
それは興味深いですね。▼~
僕はテリウス大陸のデインから来た~
レオナルドと言います。▼~
実は今、強くなるための~
訓練方法を探しているところで…。▼~
:[エーティエ]|
そういうことでしたの。~
それなら、いい提案がありますわ。▼~
基礎固めをするならば、~
小手先の訓練を重ねるよりも~
筋肉の鍛錬が一番です。▼~
すべての基本は筋肉。~
筋肉は裏切りません。~
筋肉はすべてを解決しますわ!▼~
:[レオナルド]|
た、たしかに~
弓を正確に射るためには~
筋肉が必要だとは思いますが…。▼~
:[エーティエ]|
どうやらあなたの心には~
筋肉の大切さが、これっぽっちも~
響いていないようですわね。▼~
ご覧くださいな。そちらに~
斧が置いてありますでしょう?▼~
:[レオナルド]|
大きな斧ですね。~
まるで巨人が使うような。▼~
:[エーティエ]|
筋肉を鍛えればこのように~
片手で楽々と持つこともできますわ。▼~
:[レオナルド]|
すごい!~
僕より小柄なのに~
楽々と持ち上げるなんて。▼~
よ、よく見ると~
腹筋もバキバキに割れて~
なんて鍛えられた身体なんだ!▼~
:[エーティエ]|
敵の鎧を貫く強力な矢を放つには~
一も二もなくまずは筋肉!▼~
弓を引きしぼり、ミシミシと唸りを上げる~
筋肉から放たれる一撃こそ…~
弓兵にとって至高の矢!!▼~
よろしければ、あたくしが~
筋肉の鍛錬方法を~
教えて差し上げましょうか?▼~
:[レオナルド]|
今まで経験したことのない訓練…~
ぜひともお願いいたします!▼~
***A [#mrrreek3]
:[エーティエ]|
いいですこと?~
訓練場だけが鍛錬の場ではありませんわ。▼~
日常のいたるところに、~
筋肉に磨きをかける~
機会がございますの。▼~
:[レオナルド]|
いついかなるときでも~
身体を鍛えるということですか?▼~
:[エーティエ]|
あたくしのお勧めは、特別製の~
ティーカップで紅茶を嗜むことですわ。~
こちらをお持ちになって。▼~
:[レオナルド]|
くっ!? 見た目よりも重い!~
これは手首に負荷がかかりますね。▼~
:[エーティエ]|
工夫次第で、いくらでも~
鍛錬はできるものですわよ。~
それでは、励んでくださいまし。▼~
:(暗転)|
:[エディ]|
……。▼~
:[レオナルド]|
ズズ…ズズズ…。▼~
:[エディ]|
なあ、レオナルド。~
そんなしかめっ面をして~
なにを飲んでるんだ?▼~
:[レオナルド]|
これかい?~
これはエーティエさん特製の~
筋肉増強剤を飲んでいるのさ。▼~
あまりよい味じゃないが~
力がみなぎる気がする…。▼~
:[エディ]|
だ、大丈夫か?~
手がすげえプルプルしているけど。▼~
:[レオナルド]|
あ、ああ…~
グラスを…とても重いものに~
変えたからね…。▼~
これを楽々と…~
使いこなせるように…~
ならないと…くぅっ。▼~
:[エディ]|
ふ、ふーん…~
なんかいろいろ大変そうだな。▼~
:[レオナルド]|
そ、そうだ。~
頼んでおいたビンは~
用意してもらえたかい?▼~
:[エディ]|
ああ。蓋が固くて~
開けられないビンだよな?▼~
城下町に行って集めてきたんだ。~
そこにまとめて置いてあるぜ。▼~
:[レオナルド]|
ありがとう、助かるよ。~
ふんっ! ぐぐぐ…!▼~
:[エディ]|
ええっ!?~
片っ端から開けていくつもりか!?▼~
:[レオナルド]|
その…つもりだよ。~
この積み重ねが…~
いい筋肉を作るはずだから。▼~
:(暗転)|
:[レオナルド]|
鍛錬をはじめて数日が経ったけど~
このまま続けていくことで~
本当に成果が出るのかな…。▼~
いや、考えたって仕方がない。~
答えは筋肉が出してくれる。▼~
筋肉体操を続けよう。~
はっ…ほっ!▼~
:[アルフレッド]|
うん、実に心地いい調べだ。~
筋肉の喜びの声が聞こえてくるよ。~
だが…悩んでいる声も聞こえるね。▼~
:[レオナルド]|
あなたは?▼~
:[アルフレッド]|
失礼。僕は通りすがりの筋肉愛好家さ。▼~
ひとつ、聞かせてもらってもいいかい?~
君が強くなりたいのには、~
どんな理由があるんだい?▼~
:[レオナルド]|
強くなる理由…~
それは戦争で大きな傷を負った~
祖国の復興のため。▼~
そして、身寄りのない僕にとって~
家族同様である【暁の団】を守るため。~
大切な存在を守る力が欲しいからです。▼~
:[アルフレッド]|
なるほど。~
素晴らしい回答だね。▼~
君は強くなれる。~
なぜなら筋肉は必ず…~
君の想いに応えてくれるからだ!▼~
:[レオナルド]|
想いに…筋肉が応える?▼~
:[アルフレッド]|
筋肉が大きくなるための条件を~
君はすでに心に宿しているんだ。▼~
その心の声に従えばいい。~
自ずと道は拓かれるはずさ。~
強靭な肉体のためのね!▼~
それではまた。~
君の成功を祈っているよ。▼~
:[レオナルド]|
通りすがりの筋肉愛好家…。▼~
言っていることは~
よくわからなかったけど~
きっと名のある英雄なのだろう。▼~
***S [#rk5rm6wj]
:[ミカヤ]|
レオナルド…~
なんだかアスク王国に来てから~
たくましくなったような気がするわ。▼~
:[サザ]|
ああ。戦場でも~
今のレオナルドには頼もしさを感じる。▼~
:[レオナルド]|
本当かい?~
木っと鍛錬の成果が出たと言うことだね。▼~
:[エディ]|
よかったじゃん!~
あの特訓は無駄じゃなかったんだな。▼~
:[レオナルド]|
そうだね。これで僕も~
【暁の団】の力になれそうだよ。▼~
:(暗転)|
:[エーティエ]|
今日も弓の訓練ですのね?~
筋肉も仕上がってきているようですわ。▼~
:[レオナルド]|
エーティエさん!~
自分なりのやり方ですが~
日々鍛錬を続けています。▼~
:[エーティエ]|
素晴らしいですわ。~
これでやっと、基礎ができましたわね。▼~
:[レオナルド]|
基礎…ですか?▼~
:[エーティエ]|
ええ。レオナルドさんは、~
やっと最低限の身体作りができた状態…~
学ぶための準備ができたところですわ。▼~
学びを活かすための筋肉がなければ~
戦いで実践することも叶いません。▼~
:[レオナルド]|
たしかにそうですね。▼~
:[エーティエ]|
今のレオナルドさんでしたら~
弓兵として必要なものを学び、~
それを実践できることでしょう。▼~
ヴァイス・ブレイヴには~
お手本となる弓の達人が~
沢山いらっしゃいますわ。▼~
彼らから学んだことを、~
その鍛え上げた肉体を以てして~
我がものとしていってくださいな。▼~
:[レオナルド]|
そうか…エーティエさんは僕が~
英雄たちから学ぶための身体づくりを~
手伝ってくれていたのですね?▼~
:[エーティエ]|
そういうことですわね。~
折角ですし、腕力を確認したいですわ。~
弓を引いてみせてくださいまし。▼~
:[レオナルド]|
は、はい。~
それでは…はあっ!▼~
:(白く光る)|
:[レオナルド]|
こ、これは…!▼~
:[エーティエ]|
良いですわ…良い剛弓になりましたわね。~
お見事です。あたくしも~
うかうかしていられませんわ。▼~
これからも共に歩みましょう、~
終わりなき筋肉鍛錬の道を。▼~
強靭な肉体のために!▼~
:[レオナルド]|
強靭な肉体のために!▼~
ありがとうございます、エーティエさん。~
このご恩は、~
戦場で必ずお返しいたします!▼~
**暁に想う巫女 ミカヤ [#rkto5nwn]
***C [#rk5tohn6]
:[ミカヤ]|
アスク王国に来てから~
胸の中に不思議なざわめきが~
続いている…▼~
でもこれはけっして~
悪いことが起こる予感じゃない。▼~
むしろ、私たちを~
良い未来へ導いてくれる~
きっかけのような…▼~
:[アシュ]|
おや?~
そこいくあなた様は~
先日アスク王国に召喚された…▼~
:[ミカヤ]|
ミカヤ…です。~
テリウス大陸から来た~
【暁の団】の一員です。▼~
:[アシュ]|
私はアシュと申します。~
今はヴァイス・ブレイヴに~
お世話になっている身でありまして。▼~
万が一のこともありますので~
お伺いする次第でありますが~
誰かをお探しですか?▼~
それとも、もしかして~
道に迷われておりますか?~
視線を彷徨わせておられたような…▼~
:[ミカヤ]|
い、いえ…。~
アスク王国が珍しくて~
いろいろと見て回っていたの。▼~
:[アシュ]|
そうでありましたか。~
お困りではないようでなによりです。▼~
:[ミカヤ]|
心配してくれてありがとう、アシュ。~
あら、その耳とツノとしっぽ…~
あなたはラグズなのかしら?▼~
どこの国の出身なの?~
ガリア? それともハタリ?▼~
:[アシュ]|
ああ、私の姿が~
誤解を生んでしまったようで、~
まことに申し訳ございません。▼~
人間とは違う耳と尻尾がございますが~
テリウス大陸のラグズの皆様とは~
出自が異なりまして…▼~
私はこのアスク王国の~
名の由来でもある~
開神アスク様の眷属なのです。▼~
:[ミカヤ]|
そうだったの?~
ごめんなさい、私ったら…▼~
:[アシュ]|
いえいえ!~
誤解なさるのも~
無理なからぬことかと。▼~
私も戦いのときは~
ラグズの皆様と同じく牛の姿に化身し~
本来の力を発揮する次第でありまして。▼~
:[ミカヤ]|
牛の姿に化身する…~
本当にラグズに似ているのね。▼~
この世界には~
あなたのような存在が~
ほかにもいるのかしら?▼~
:[アシュ]|
アスク王国にはさまざまな~
異界の英雄が集まっています。▼~
テリウス大陸のラグズ以外にも~
動物に化身できる英雄は~
たくさんいらっしゃる次第でして。▼~
動物や竜に化身する方以外にも~
小柄な小人族や背の高い巨人族、~
夢の国の妖精さんもいらっしゃいます。▼~
:[ミカヤ]|
異界や種族の壁を越えて~
英雄たちが力を合わせて戦う。~
アスク王国ならそれが可能なのね…▼~
***B [#br363jar]
:[ミカヤ]|
それがアシュから聞いた話よ。▼~
:[サザ]|
なるほど…アスク王国には~
ラグズのような種族が~
ほかにもたくさんいるんだな。▼~
俺もヴァイス・ブレイヴを~
調べて回っていたんだが~
本当にいろんな種族がいるようだ。▼~
羽のある妖精や~
鉄の馬に乗った英雄を~
見たときはさすがに驚いたよ。▼~
:[ミカヤ]|
ラグズを見ただけで大騒ぎする~
テリウス大陸のベオクが見たら~
卒倒しそうな光景ね。▼~
:[サザ]|
種族を気にしていたら~
この国では生活出来ないだろうな。▼~
同じベオクでも~
まとっている装束や~
使っている武器も違う。▼~
:[ミカヤ]|
でも、出身も種族も価値観も違うのに~
アスク王国を救うという目的で~
力を合わせているのはすごいことよね。▼~
:[サザ]|
ベオクだラグズだといって~
争っているテリウス大陸とは大違いだ。▼~
:[ミカヤ]|
ふふふ、そうね。▼~
:[サザ]|
…だからこそ、ミカヤ。~
俺たちはいっそう身を引き締める~
必要があるかもしれない。▼~
:[ミカヤ]|
え…?~
どういうことかしら?▼~
:[サザ]|
みんなが一致団結して~
事に臨まねばならないということは~
それだけ敵が強大なのだろう。▼~
この世界での戦いは過酷なものになる。~
覚悟しておいたほうがいい。▼~
:[ミカヤ]|
ええ。~
心配してくれてありがとう。~
サザこそ無理はしないでね。▼~
***A [#k50wjsnx]
:[サザ]|
てやあっ! せいっ!▼~
:(暗転)|
:[サザ]|
よし、このあたりの敵は片付いたな。~
ケガはないか、ミカヤ。▼~
:[ミカヤ]|
私は大丈夫だけど~
サザ、ケガしてるじゃない?~
ちょっと待ってて…。▼~
:[サザ]|
こんなのはかすり傷だ。~
【癒しの手】は使わなくてもいい。▼~
ミカヤの力は…~
この世界でも隠しておくべきだ。▼~
:[ミカヤ]|
でも…▼~
:[アルフォンス]|
みんな、聞いてくれ!~
この戦いは我らの勝利に終わった。▼~
だが、シャロンが守っている砦が~
敵の猛攻で危険な状況にあるようだ。~
すぐにでも救援に向かいたい。▼~
:[ベルベット]|
それなら私が先行するわ。~
タグエルの足なら~
半日もかからずに砦に着く。▼~
敵の背後から奇襲をかけて~
アルフォンス王子の本隊が着くまで~
時間を稼ぐわ。▼~
:[シャンブレー]|
ひええ、マジかよ母さん!?~
俺たちだけで奇襲するなんて!~
そんな戦い方したら絶滅しちまう!▼~
:[ニシキ]|
心配は無用だよ。~
キミたちだけに、いい格好はさせないさ。~
ボクたち妖狐も助太刀するよ。▼~
:[キヌ]|
かけっこなら~
アタシたちも負けないんだから!▼~
:[フランネル]|
だったら俺たちも~
黙っちゃいられねえな!~
ガルーの力、見せてやるぜ!▼~
:[ベロア]|
パパが行くなら~
わたしも行きます…▼~
:[レギン]|
私も行くの!~
グリンブルスティなら~
足並みを揃えられるの!▼~
:[アルフォンス]|
ありがとう、みんな。~
僕たちもすぐに追いつくから~
なるべく時間を稼いでくれ!▼~
:[ミカヤ]|
すごい団結力ね。~
もう先発隊が動き出したわ。▼~
:[サザ]|
獣の一団と鉄の馬が~
風のようにかけていく…~
壮観だな。▼~
:[アシュ]|
これがヴァイス・ブレイヴの強さというか~
ほかの軍にはない特徴と言いましょうか。▼~
:[ミカヤ]|
アシュ…~
あなたの言うとおりね。~
種族を超えて一致団結しているわ。▼~
:[アシュ]|
ひとり一人が個性を活かして~
みんなのために尽くす。▼~
そこにヴァイス・ブレイヴの強さが~
凝縮されていると思うのでして。▼~
:[ミカヤ]|
ええ…。~
人と違うところが力になる。~
素晴らしいことだと思うわ。▼~
***S [#edry4m0n]
:[ミカヤ]|
…………▼~
:[サザ]|
どうしたんだ、ミカヤ。~
戦いは終わったのに~
浮かない顔だな。▼~
:[ミカヤ]|
ちょっとね。~
考え事をしていたの。~
これを見て、サザ…▼~
:[サザ]|
それは…▼~
:[ミカヤ]|
これは【印】。~
私が持つ力の源であり~
私がベオクとラグズの混血である証…▼~
:[サザ]|
なぜそれを今…▼~
:[ミカヤ]|
テリウス大陸で~
【印付き】は迫害される。▼~
だから、私はそれを伏せ~
不思議な力を隠して生きてきた。▼~
でもね、このアスク王国でなら、~
もう【印】を隠さなくても~
いいのかもしれない。▼~
:[サザ]|
ミカヤ…▼~
:[ミカヤ]|
アスク王国では~
ひとり一人が違う個性で~
みんなを助けている…▼~
私にはそんな彼らの姿が~
とてもまぶしかったわ。▼~
:[サザ]|
…………▼~
:[ミカヤ]|
人と違うところが~
差別される理由ではなく~
誇れる強さになる。▼~
だから、私も自分の力を~
隠すのはやめようと思う…▼~
自分が持てる精一杯の力を使い~
この国に平和をもたらすために戦おうと。~
そう…思ったの。▼~
:[サザ]|
たしかにアスク王国なら~
ミカヤは周りの目を気にせず~
自分の力を発揮できるだろう。▼~
でも…俺は…▼~
:[ミカヤ]|
サザの言いたいことはわかるわ。~
私のことが心配なんでしょう?▼~
:[サザ]|
ここの連中は【印付き】に~
差別なんかしないだろう。▼~
だが、大きな力は敵から狙われる。~
その力がミカヤを…~
危険に晒すかもしれない。▼~
:[ミカヤ]|
大丈夫。アスク王国で~
私が感じた胸のざわめきは~
きっとこのことだと思う…▼~
きっといい変化が~
待っていると思うの。▼~
:[サザ]|
わかった。~
ミカヤがそう決めたのなら~
俺はもうなにも言わない。▼~
俺がやることはひとつだけだ。~
ミカヤを守り抜いてみせる。▼~
:[ミカヤ]|
サザ…ありがとう…。~
でも無理はしないでね。▼~
あなたはかけがえのない~
たった一人の弟。互いに支え合い~
必ず生き残りましょう…▼~
*コメント [#comment]
#comment
ページ名:
[広告]
Amazon.co.jp