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章別会話/新たなる学びの地
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*新たなる学びの地 [#wc4a90a1]
#contents
**新たなる学びの地 [#v0058218]
***オープニング [#r0749ba9]
:[セテス]|
私がアスク王国に召喚されたとき~
黒鷲、青獅子、金鹿、各学級の級長と~
わずかな生徒しかいませんでしたが…▼~
今やアスク王国に召喚された~
ガルグ=マク大修道院、士官学校の関係者は~
かなりの数になる。▼~
:[レア]|
私も驚きました。城の廊下を歩くと~
たくさんの生徒たちに挨拶されて…▼~
ここはアスク王国ではなく~
ガルグ=マク大修道院ではないかと~
思ってしまいそうです。▼~
:[アルフォンス]|
確かに、ヴァイス・ブレイヴに~
力を貸してくれている英雄には~
フォドラ出身者がたくさんいるね。▼~
:[シルヴァン]|
しかも、自分のいたフォドラと~
違うフォドラから、別の自分も~
召喚されているんですよね?▼~
さっき城の中を歩いていたら~
「今日は水着じゃないのか?」とか~
言われてちょっと面食らいましたよ。▼~
:[フェリクス]|
自分も似たようなことを言われた。▼~
異界の自分がどんな格好をしていようが~
知ったことではないが~
いらぬ誤解を受けるのは正直迷惑だ。▼~
:[イングリット]|
私は2年前の自分が~
召喚されているのを見ました。~
士官学校の制服を着ている私を。▼~
:[レア]|
イングリットは私と違って~
2年後の世界から来たのですね。▼~
:[イングリット]|
はい。私はここにいるシルヴァンや~
フェリクス、それにレア様がいた世界から~
少し先のフォドラから召喚されたようです。▼~
:[セテス]|
話を続けよう。▼~
アスク王国には生徒たちのみならず~
生徒を導く立場にある~
マヌエラやアルファルド…▼~
セイロス騎士団のカトリーヌや~
シャミアたちも召喚されている。▼~
:[シャロン]|
ほかには、門番さんと~
ガルグ=マク大修道院からついて来た~
わんちゃん、ねこちゃんも元気ですよ!▼~
:[セテス]|
このように、アスク王国に~
ガルグ=マク大修道院の関係者が~
これだけいるなら…▼~
この地に第二のガルグ=マク大修道院を~
設立する選択肢もあり得るかと思われます。▼~
:[レア]|
第二のガルグ=マク大修道院ですか。▼~
セイロス教の教えを~
アスク王国に説くためではなく~
それが生徒たちの支えになるのなら…▼~
アルフォンス王子はいかがお考えでしょう?▼~
:[アルフォンス]|
協力できることがあれば~
遠慮なくおっしゃってください。~
僕たちも力添えをさせていただきます。▼~
:[レア]|
ありがとうございます、アルフォンス王子。▼~
:[イングリット]|
第二のガルグ=マク大修道院を作るなら~
私たちがいた士官学校も~
作れるといいですね!▼~
***C [#lc7f6cb5]
:[シルヴァン]|
第二のガルグ=マグ大修道院と~
士官学校を作るって話だけど…▼~
どうせならフォドラ以外の異界からも~
生徒を受け入れてほしいね。▼~
:[イングリット]|
それはいいわね。~
フォドラに限らず、学ぶ姿勢のある~
英雄たちに集まって欲しいわ。▼~
:[シルヴァン]|
え? 俺が考えているのは~
女の子の英雄に限った話なんだけど。▼~
:[イングリット]|
まだそんなことを…~
珍しく、まともな意見を言うなと~
感心したのに、まったく。▼~
:[フェリクス]|
腕利きの剣士が集まるのなら~
俺はなんでもいい。▼~
手合わせする相手を~
探す手間が省けるからな。▼~
:[シルヴァン]|
アスク王国にも士官学校が出来たら~
また同じ学級になりたいよな。~
なあ、フェリクス!▼~
:[フェリクス]|
フン。訓練の邪魔になるような奴とは~
関わりたくない。▼~
:[シルヴァン]|
そうだな。わかるぜ、その気持ち。▼~
:[フェリクス]|
貴様のことを言っている。~
アスク王国に来てまで~
俺の邪魔をするな。▼~
:[シルヴァン]|
つれないこと言うなよ!~
俺たちは付き合いも長いし~
こうして一緒に召喚された仲だろ。▼~
:[フェリクス]|
馴れ馴れしくするな!▼~
確かに付き合いは長いが~
俺が望んだわけじゃない。~
そもそも、互いの親の意向だ!▼~
いい機会だ。この世界は~
親の意向も家のしがらみも関係ない。~
貴様とは、すっぱりと縁を切るか。▼~
:[シルヴァン]|
そんなに悲しいこと言うなよ!~
なにかあるたびに俺に泣きついた~
純真なお前はどこにいったんだ?▼~
:[イングリット]|
二人とも、いい加減にしなさい!~
アスク王国に来てまで~
騒ぎを起こすつもりですか?▼~
:[シルヴァン]|
ほら見ろ、怒られた。▼~
:[フェリクス]|
9割は貴様のせいだ。▼~
:[イングリット]|
せっかく、アスク王国でも~
学びを得られるかもしれないのです。▼~
士官学校が設立されれば~
必ずや私たちの成長を~
後押ししてくれることでしょう。▼~
:[フェリクス]|
……。~
イングリットはずいぶんと~
士官学校の設立に前向きだな。▼~
:[シルヴァン]|
だよな。妙に張り切ってるし。▼~
でもさ、俺たちより2年後の~
フォドラから来たってことは~
もう士官学校は卒業しているはずだろ?▼~
生徒になるよりも~
指導者になるほうがいいんじゃないか?▼~
:[イングリット]|
……。~
そうね、指導する立場を~
考えてもいいかもしれないわね。▼~
&br;''(暗転)''~
:[クロード]|
…とまあ、俺の目から見ても~
みんなそれぞれ、自分なりに~
成長していると思いますよ。▼~
異界の英雄と交流したり~
研究に没頭したり、実践を重ねたりと~
まあ、いろいろですよ。▼~
:[レア]|
ありがとう、クロード。~
とても参考になりました。▼~
:[セテス]|
これでめぼしいフォドラ出身者から~
あらかた話を聞きましたが…▼~
:[レア]|
そうですね。▼~
この地に第二のガルグ=マグ大修道院と~
士官学校が本当に必要かどうか~
今一度、考えてみましょう。▼~
***B [#c02247ff]
:[イングリット]|
私が指導者の立場か…▼~
:[アルフォンス]|
やあ、イングリット。~
士官学校は実現しそうなのかな?▼~
:[イングリット]|
そのことなのですが…▼~
私のいた世界では~
各国の状況が悪化したことで~
士官学校は閉鎖されてしまったのです。▼~
そのことをフェリクスやシルヴァン~
レア様は知らないのです…▼~
:[アルフォンス]|
イングリットは学び終える前に~
士官学校を離れた、ということかな?▼~
:[イングリット]|
はい。その後~
エーデルガルト率いるアドラステア帝国が~
セイロス聖教会に宣戦布告しました。▼~
:[アルフォンス]|
フォドラから平和が失われたんだね…▼~
:[イングリット]|
私は騎士として~
ガラテア天馬騎士団を預かりましたが~
まだまだ未熟な身。▼~
とくに軍略は、兄に遠く及びません。~
指導者としてよりも、生徒として~
もっと学びたいと考えていました。▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国で士官学校が設立されれば~
君の希望も叶うというわけだね。▼~
:[イングリット]|
ですが、私が士官学校設立に~
協力的な理由を話せば…▼~
レア様やシルヴァン、フェリクスたちが~
未来の出来事を知ることになります。▼~
彼らにガルグ=マグ大修道院と士官学校が~
辿る道を話してよいものか、と。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど。~
そのことを悩んでいたんだね。▼~
僕は、君と同じような境遇の~
英雄を知っているよ。▼~
大切な人たちを救うために~
絶望の未来からやってきた彼女なら~
相談に乗ってくれるかもしれない…▼~
&br;''(暗転)''~
:[ルキナ]|
なるほど。~
未来を知らない仲間たちに~
自分が辿った道を話していいものか、と?▼~
:[イングリット]|
アルフォンス王子からは~
運命は枝分かれしていて、同じ道を~
辿るとは限らないとも伺いました。▼~
私が未来の話をしてしまうことで~
彼らに余計な不安を~
与えてしまうかもしれません。▼~
:[ルキナ]|
そうですね。~
確定していない未来を話すことは~
勇気のいることです。▼~
あらぬ誤解も招きますし、なにより…~
自分が未来を告げたことで~
新たな憎しみを生むこともあるでしょう。▼~
私もずいぶん悩みました。~
すべてを話し、やがて訪れる~
絶望の未来に備えてもらうべきかどうか。▼~
:[イングリット]|
……▼~
:[ルキナ]|
しかし、過去の人たちに~
未来の話をしたからといって~
事態が好転するとは限りません。▼~
私は過去の世界で~
お父様たちとともに戦うことで~
未来が少しずつ変わりました。▼~
未来を告げるよりも大切なことは~
未来から来たあなたが、仲間たちとともに~
同じ時を生きることではないでしょうか?▼~
:[イングリット]|
違う時代から仲間たちと同じ時を生きる…~
それは確かに奇跡的なことですね。▼~
:[ルキナ]|
未来のことを伝えなくとも~
支え合い、困難に立ち向かうことで~
ともに成長できる。▼~
そうして得られた力は~
きっと未来をよい方向に~
導いてくれるのではないでしょうか?▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます。ルキナ王女。~
この世界で私が成すべきことが~
見えた気がします。▼~
:[ルキナ]|
大事なのは未来を知ることではなく~
今、成すべきことを知る。~
それこそが「運命を変える」。▼~
ふふっ、これって~
お父様の口癖なんです。▼~
***A [#nc1a8513]
:[イングリット]|
アルフォンス王子!▼~
:[アルフォンス]|
やあ、イングリット。~
ずいぶん晴れやかな顔だけど~
悩みは解消されたのかな?▼~
:[イングリット]|
ルキナ王女をご紹介してくださり~
実りのあるお話が伺えました。▼~
それで…私が経験した未来の出来事は~
仲間たちに伝えないことにしました。▼~
:[アルフォンス]|
それが自分なりに考えた結果なんだね。▼~
:[イングリット]|
望まぬ未来を伝えて~
仲間たちの心を乱すよりも…▼~
親友同士が争わぬ未来に向かうよう~
アスク王国で努力するつもりです。▼~
:[アルフォンス]|
君たちの力になれることがあれば~
協力を惜しまないつもりだよ。▼~
アスク王国を助けてくれる恩を~
僕たちも返したいからね。▼~
:[シルヴァン]|
イングリット、ここにいたのか。~
おっと、アルフォンス王子も~
ご一緒だったんですね。▼~
:[イングリット]|
なにか急用かしら?▼~
:[シルヴァン]|
…レア様から話があるらしい。~
第二ガルグ=マグ大修道院と~
士官学校設立の件だと思う。▼~
&br;''(暗転)''~
:[レア]|
結論から伝えましょう。~
この地に第二のガルグ=マグ大修道院と~
士官学校は必要ないと、私は考えます。▼~
:[フェリクス]|
……▼~
:[レア]|
召喚された生徒たちの話を聞き~
ヴァイス・ブレイヴが皆にとって~
学びの場となっている…▼~
そうである以上~
大修道院と士官学校の設立は~
余計な分断を生みかねません。▼~
:[シルヴァン]|
確かにそうかも。~
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちから~
学べることはいろいろあるし…▼~
:[フェリクス]|
闘技場や飛空城、巨影討滅と~
戦う場所だって、いくらでもある。▼~
:[イングリット]|
私も士官学校がなくても~
仲間たち同士が支え合うことで~
成長していけるのではと考えています。▼~
:[セテス]|
レア様のお考えに異論はない。~
それぞれヴァイス・ブレイヴの一員として~
アスク王国の平和に尽力してほしい。▼~
:[アルフォンス]|
それがみんなの結論なら尊重するよ。~
アスク王国への助力~
あらためて感謝します。▼~
:[レア]|
期待していますよ、みなさん。~
この世界に召喚されたことを~
よき成長の機会としてください。▼~
私も、みなと手を携え~
困難を乗り越えていく覚悟です。▼~
:[シルヴァン]|
フォドラの家柄も身分も~
この世界じゃ意味ないしな。▼~
自分自身の力でどこまでやれるか~
試すには絶好の機会かもしれない。▼~
:[フェリクス]|
フン。剣一本で未来を~
切り開けというのなら~
全力を尽くすまでだ。▼~
:[イングリット]|
…大切なのは、未来を伝えることより~
同じ時を生きて、未来を変えること。▼~
はい! 希望に満ちた未来のために~
みんなで力を合わせていきましょう。~
新たなる学びの地、アスク王国で!▼~
**孤狼の剣 フェリクス [#j9fb7f14]
***C [#t15e71d5]
:[フェリクス]|
訓練場は…確か、こっちだったか。~
…チッ、慣れない場所だと~
移動するだけでも手間だな。▼~
:[カトリーヌ]|
ふっ! はっ!~
せええええいっ!!▼~
:[フェリクス]|
この声は…▼~
:[カトリーヌ]|
ふんっ! はあっ!~
うらああああああっ!!▼~
なんだい…~
誰かと思ったらフェリクスか。▼~
そういえば、レア様と一緒に~
生徒が何人か召喚されたって聞いたな。▼~
:[フェリクス]|
鍛錬の邪魔をしてしまい、申し訳ない。▼~
:[カトリーヌ]|
よく言うよ。~
殺気を隠そうともしなかったじゃないか。▼~
アタシの腕が鈍っちゃいないか~
試したつもりかい?▼~
:[フェリクス]|
”&ruby(らいてい){雷霆};”のカトリーヌを試すなど~
そこまで物好きではありません。▼~
:[カトリーヌ]|
ふうん…。~
ま、そういうことにしておいてやるよ。▼~
それで、アンタも剣を振りに来たんだろ?~
異界に来たばかりだってのに~
相変わらずの修行バカだね。▼~
:[フェリクス]|
そのつもりでしたが…~
ちょうどよかった。~
教えていただきたいことが。▼~
先にアスク王国に召喚されていた~
カトリーヌ殿なら、ヴァイス・ブレイヴの~
内情にも詳しいと思われますが…▼~
:[カトリーヌ]|
詳しいかどうかはわからないけどさ。~
顔見知りは、そこそこいるんじゃないか。▼~
:[フェリクス]|
ならば、腕利きの剣士を~
教えていただけますか。▼~
せっかくの機会ですから~
異界の英雄と剣を交えておきたいのです。▼~
:[カトリーヌ]|
あっはっは、そんなことだろうと思ったよ!~
まったく期待を裏切らないね、アンタは。▼~
安心しな。いちいち訪ねなくたって~
向こうから勝手にやって来るさ。▼~
アンタが戦場で活躍すれば…~
否が応でも目につくだろうしね。▼~
:[フェリクス]|
なるほど。~
助言、感謝します。▼~
***B [#i5ffb271]
:[フェリクス]|
フン。ヴァイス・ブレイヴ…~
なかなかに人使いが荒いな。▼~
しかし、戦いに次ぐ戦い…~
ここで剣を振っていれば~
嫌でも強くなるか。▼~
……。~
誰だ、そこにいるのは?▼~
:[ギィ]|
おっと、気づかれちまったか。~
おれは、クトラ族の戦士ギィ。~
サカ一番の剣士を目指してる!▼~
:[フェリクス]|
剣士だと?▼~
:[ギィ]|
さっき、戦場であんたを見かけてさ~
なかなかいい腕をしてるじゃないか!▼~
囲まれちまったと思ったら~
次の瞬間には敵兵が倒れてる!▼~
急降下してきた天馬騎士も~
返す刃で落としちまった!▼~
:[フェリクス]|
ハッ。日ごろから鍛錬を重ねていれば~
その程度の戦技ぐらい、造作もない。▼~
それで…俺に何の用だ。~
褒めに来たわけではないだろう。▼~
:[ギィ]|
それだけの腕前…~
剣士なら見過ごせねえだろ?▼~
おれがもっと上を目指すために~
手合わせしなきゃなと思ったのさ。▼~
:[フェリクス]|
フン。手合わせ、か。~
馴れ合いはごめんだが~
そういうことなら話は別だ。▼~
クトラ族の戦士と言ったな。~
異界の剣の使い手…~
腕前を確かめさせてもらうぞ。▼~
:[ギィ]|
そうこなくっちゃな。~
さっそくいくぜ。たああっ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[フェリクス]|
はっ! せいっ!▼~
風のごとき自由な太刀筋…~
クトラ族のギィという男。~
なかなかに面白い剣の使い手だった。▼~
……。~
誰だ…?▼~
:[ラクチェ]|
おはよう。~
こんな朝早くから訓練場で~
剣を振るなんて練習熱心ね。▼~
:[フェリクス]|
…お前は?▼
:[ラクチェ]|
わたしはイザークの王女、ラクチェ。~
昨日、あなたが手合わせするところを~
偶然見ちゃったの。▼~
強いわね、あなた。~
そんな剣さばきを見ちゃったら~
私の腕もうずいちゃってね。▼~
ひと勝負……受けてもらえる?▼~
:[フェリクス]|
ラクチェ…王女。~
王族が相手でも手合わせする以上~
手加減はできないが。▼~
:[ラクチェ]|
望むところよ!~
むしろ、本気でこないと~
怪我するのはそっちかもよ?▼~
:[フェリクス]|
では…いくぞ…!▼~
***A [#kbbf1121]
:[フェリクス]|
せいっ…! はっ!▼~
よし…いい感じに剣が振れている。~
この世界に来て…~
調子が上がったか。▼~
ラクチェ王女と手合わせして~
もう三日経つが…▼~
まだ腕に熱が残っている…~
あれはいい勝負だった。~
相当、良い師に恵まれていると見たが…▼~
チッ…霧が出てきたな。~
そろそろ城に戻るか。~
……。▼~
なんだ? この視線は…~
押し殺した殺気が~
霧の中に混じっているような…▼~
そこか…!▼~
:[ロイド]|
おっと…!~
問答無用で斬りつけてくるとは。~
迷いが無くていい剣だ。▼~
:[フェリクス]|
敵か…? いや…▼~
:[ロイド]|
俺は【黒い牙】のロイド。~
今はヴァイス・ブレイヴに~
雇われている。▼~
:[フェリクス]|
…フン、味方…か。▼~
:[ロイド]|
この世界じゃ、~
戦うことには事欠かない。▼~
しかし…その中で、刺激のある敵に~
出会えるかどうかは話が別だ。▼~
:[フェリクス]|
……▼~
:[ロイド]|
フェリクスとか言ったな。~
いい太刀筋だ。▼~
その剣が相手なら…~
牙を研ぐのにちょうど良い。▼~
:[フェリクス]|
…この霧のなかで~
勝負をするつもりか?▼~
:[ロイド]|
実戦は、戦う時も場所も選べない。~
…特に暗殺者が相手ならな。▼~
それとも、明るい陽の下でしか~
戦えないか?▼~
:[フェリクス]|
ハッ。…俺の準備はできている。~
いつでも来い。▼~
:[ロイド]|
受けてくれるか。~
礼を言う。▼~
俺は、悪人以外の命は奪わない。▼~
しかし…生ぬるい環境で~
牙を腐らす気もない。~
行くぞ…▼~
:[フェリクス]|
来い…!▼~
***S [#nc087699]
:[カトリーヌ]|
よう、フェリクス。~
どうだい、アスク王国の生活には~
慣れたかい?▼~
:[フェリクス]|
慣れるもなにも…~
毎日、手荒い歓迎を~
受けているようなものですよ。▼~
:[カトリーヌ]|
あっはっは、そうかい!~
休む暇もない感じだね。▼~
それで、どうなんだい。~
アタシの言ったとおりになっただろ?▼~
:[フェリクス]|
ええ。ここのところ連日のように~
英雄たちと剣を交えることが~
できています。▼~
:[カトリーヌ]|
そりゃあよかった。~
強い奴を見ると血が騒ぐ。~
それが剣士ってやつだからね。▼~
戦場で目立った働きをすれば~
その腕を自分で確かめたくて~
ほっとけないのさ。▼~
:[フェリクス]|
戦場で目立てば、向こうから~
強者がやってくる…▼~
カトリーヌ殿の言っていたことは~
本当でした。▼~
:[カトリーヌ]|
で…なにか得られたかい?▼~
:[フェリクス]|
異界の英雄というからには~
文化もフォドラとは異なるのでしょう。▼~
無論、剣術に対する考え方も~
我々とは似て非なるものとなるはず。▼~
彼らの繰り出す技は~
とても新鮮で…~
非常に興味深い限りでした。▼~
:[カトリーヌ]|
それは同感だ。~
ただね、相手もアンタの剣から~
同じことを受け取っているだろうよ。▼~
:[フェリクス]|
互いに成長できている…という~
ことですか。▼~
:[カトリーヌ]|
まあ、そういうことだ。~
アタシだって、異界の英雄たちから~
毎日刺激を受けているからね。▼~
だからこうして、気合を入れて~
剣を振っているってわけさ。▼~
:[フェリクス]|
幾多の英雄が属するヴァイス・ブレイヴは~
剣の腕を磨く絶好の場と理解しました。▼~
この好機…みすみす見逃すつもりは~
ありません。▼~
:[カトリーヌ]|
ま、頑張りなよ。~
アタシも、さらに強くなる~
予定だからさ。▼~
:[フェリクス]|
…強くなりたいという気概さえあれば…~
いくらでも上を目指せる。~
それが…アスク王国…▼~
異界の英雄たちに、~
俺の剣がどこまで通用するのか…▼~
いや、どこの世界だろうが~
頂点を極めてやる。必ずな。▼~
**白き慈母 レア [#x522fdf0]
***C [#z51562e9]
:[ラファエル]|
今日も一日頑張ったなあ。~
オデもう腹が減って仕方ねえぞ!▼~
:[アシュ]|
空腹時のお食事は、また格別でありますから~
大食感のラファエル様におかれましては~
さぞ待ち遠しいお時間になろうことかと…▼~
:[ラファエル]|
おう、そうだな!~
おいしい飯が食えるからこそ~
筋肉もいじめ甲斐があるってもんだ!▼~
:[アルフォンス]|
やあ、お疲れ様。~
君たちも、これから夕食のようだね。▼~
:[シャロン]|
わたしたちも~
食堂に向かうところなんですよ!~
よろしければ、ご一緒にいかがですか?▼~
:[アシュ]|
食卓がにぎやかですと、お料理が~
よりおいしく感じられるわけでありますから、~
そのご提案にはもちろん賛同致します。▼~
:[ラファエル]|
オデももちろん構わないぞ!~
ほら、早く食堂へ急がねえと~
うまい飯が逃げていっちまうぞ!▼~
:[アルフォンス]|
はは…、~
そんな心配はいらないから大丈夫だよ。▼~
:[シャロン]|
あれっ? お兄様、あそこ~
食堂の入り口にいるのって~
レアさんじゃないですか?▼~
:[アルフォンス]|
本当だ。こちらで~
お見かけするのはめずらしいね。▼~
:[レア]|
……▼~
:[ラファエル]|
中に入る様子がねえなあ。~
目当ての料理が品切れに~
なっちまったのかな?▼~
:[アルフォンス]|
食堂の様子を~
&ruby(うかが){窺};っているようにも見えるけど…▼~
:[シャロン]|
なにか困っているかもしれませんね。~
わたし、ちょっと声をかけてきます!▼~
:[レア]|
はぁ…▼~
:[シャロン]|
どうかされましたか、レアさん。~
食堂になにか御用ですか?~
:[レア]|
シャロン王女…。~
いえ、取り立てて~
用向きがあるわけではないのですが…▼~
:[シャロン]|
では、わたしたちと一緒に~
お食事していきませんか?▼~
:[レア]|
お誘い、ありがとうございます。~
ですがその、所用がありますゆえ~
私はこれで…▼~
:[シャロン]|
あっ、レアさんっ!▼~
:[アルフォンス]|
おや、レアは~
帰ってしまったのかい?▼~
:[シャロン]|
そうみらいです。残念ですね。~
せっかく夕食をご一緒できると~
思ったのですけど…▼~
***B [#ofe306fb]
:[レア]|
はぁ…▼~
:[シャロン]|
あれはレアさん?~
今日も食堂の入り口で~
中の様子を&ruby(うかが){窺};っているような…▼~
:[レア]|
ここは…思いきって…~
一歩を踏み出すべきなのでしょうか。~
ですが、私が顔を出すと食堂の空気が…▼~
:[シャロン]|
待ってください、レアさんっ!▼~
:[レア]|
シャロン王女…?▼~
:[シャロン]|
はあはあ…あの…急に…~
呼び止めてしまい、申し訳ありません。▼~
なんだか様子が変だったので~
ちょっと心配になってしまって。▼~
:[レア]|
こちらこそ申し訳ありません。~
シャロン王女には~
いらぬ心配をおかけしたようで…▼~
:[シャロン]|
気にすることなんてありませんよ!~
レアさんもヴァイス・ブレイヴの一員。~
どーんと頼ってください!▼~
:[レア]|
シャロン王女、あなたの心遣いに~
とても感謝いたします。▼~
ですが、これは私の個人的な問題です。~
そのような&ruby(さじ){些事};に、シャロン王女の~
手を&ruby(わずら){煩};わせるわけには参りません。▼~
:[シャロン]|
そんな…。~
レアさんだって困ってる人がいたら~
助けてあげるはずですよね?▼~
仲間の悩みは~
わたしの悩みです!▼~
:[レア]|
……。~
シャロン王女の言葉…~
私の胸にも、しっかりと響きました。▼~
聞いて頂けますか。~
私の中にある悩みを…▼~
***A [#ge03da34]
:[レア]|
私が大司教を務める~
ガルグ=マグ大修道院には~
士官学校が併設されています。▼~
そこにフォドラ各地から若者が集い~
日々、&ruby(けんさん){研鑽};を積んでいたことは~
シャロン王女もご存知のとおりかと。▼~
:[シャロン]|
アスク王国にも大勢の生徒さんが~
いらっしゃっていますよね。~
皆さん、優秀な方ばかりですよ!▼~
:[レア]|
ありがとうございます。~
皆が聞けば、とても喜ぶでしょう。▼~
そんな彼らが身分や学級の垣根を越えて~
食堂でにぎやかに食事を取る姿を~
私はずっと見守ってきました。▼~
:[シャロン]|
うーん、皆さんの楽しそうな姿が~
目に浮かぶようですね。~
わたしもご一緒したいくらいです!▼~
:[レア]|
そう! そうなのです!▼~
食事の場は、交流の場でもあります。~
そこで私はこう考えるようになりました。~
食堂で生徒たちの輪に加わってみたい、と。▼~
食卓を囲み、皆とともに過ごす時間は~
どんなに素晴らしいものか…。~
私はずっと想像してきました。▼~
:[シャロン]|
みんなで食べるご飯は格別ですよね…~
絶対に楽しいと思いますよ!▼~
:[レア]|
ですが、私は~
セイロス教団の大司教という身。▼~
食堂に足を運んでも、生徒たちが~
委縮してしまうのではないのか。▼~
私が食堂に姿を現すだけで~
緊張をもたらすのでは…▼~
だから私は、食堂への一歩を~
踏み出すことができなかったのです。▼~
:[シャロン]|
なるほど~。それで食堂に入らず~
中の様子を&ruby(うかが){窺};っていたのですね?▼~
でも、心配することはありませんよ!~
レアさんと食事ができるなら~
みんな喜ぶに決まってるじゃないですか!▼~
:[レア]|
本当…でしょうか?▼~
生徒たちや異界の英雄の方々に~
無用な緊張を強いることは~
本意ではありません。▼~
:[シャロン]|
大丈夫ですよ!~
ヴァイス・ブレイヴの食堂には~
いろんな立場の方が訪れるんです。▼~
王族はもちろん、異界の神話に~
足跡を残されている伝説の大英雄…▼~
さらにさらに! 異界の神様だって~
たま~にいらっしゃるんですよ!▼~
だから、レアさんだって問題ありません。~
大手を振って食堂にいらしてください!▼~
:[レア]|
異界の神…ですか?~
それはなんとも驚きですね。▼~
:[シャロン]|
レアさんがお見えになれば~
士官学校に通われていた生徒の皆さんも~
きっと士気が上がりますよ!▼~
さあさあ、行きましょう!~
一緒に同じ食卓を囲みましょう。レアさん!▼~
:[レア]|
ちょ、ちょっとシャロン王女!?~
そんなに手を引っ張らずとも…▼~
***S [#i7679004]
:[ラファエル]|
やっぱり、この食堂の飯はうめえなあ。~
いくらでも食えるぞ!▼~
:[アシュ]|
何杯もおかわりしているにも関わらず~
全く勢いが衰えないご様子、さすがは~
ラファエル様と私感心しきりでありまして…▼~
:[ヒルダ]|
いやいや、さっきから見てたけど~
アシュちゃんも大概の食べっぷりだよ?▼~
:[ラファエル]|
…ん?~
あそこでシャロン様と一緒にいるの…~
レア様じゃねえか?▼~
:[ヒルダ]|
えーっ、そんなわけないよー。~
レア様が食堂に顔を出すなんて…~
ってあれ? 本当にレア様かも!?▼~
&br;''(暗転)''~
:[シャロン]|
すみません、アネットさん。~
こちらの席にご一緒しても~
よろしいでしょうか?▼~
:[アネット]|
もちろんですよ、シャロン王女。~
メーチェ、ちょっとそっち詰めて。▼~
:[メルセデス]|
あら~? ねえ、アン。~
王女の後ろにいらっしゃるのって…▼~
:[レア]|
感謝します。~
それではお言葉に甘えて…▼~
:[アネット]|
ええーっ!? レア様っ!?~
ど、どうして食堂に?▼~
:[レア]|
ごめんなさい。~
お邪魔だったでしょうか…▼~
:[メルセデス]|
邪魔だなんて滅相もありません。~
レア様と同じ食卓を囲めるなんて!~
喜んで、ご一緒させていただきます~。▼~
:[アネット]|
うっ、うんうん!~
レア様と一緒にお食事できるなんて~
とってもうれしいです!▼~
:[ラファエル]|
おう、オデも混ぜてほしいぞ。~
レア様と一緒に楽しく食べれば~
飯がもっともっとうまくなるはずだ!▼~
:[レア]|
皆さん、ありがとうございます。~
私もとてもうれしくて~
普段以上に食事を楽しめそうです。▼~
:[カトリーヌ]|
あーっ!~
アンタたち、なにやってんだ!▼~
レア様がいらっしゃるなら~
隣の席はアタシに決まってるだろ!~
ホラホラ、どいたどいた!▼~
:[アネット]|
ちょっと押さないでくださいよ~
カトリーヌさん!?▼~
:[レア]|
ふふふ…~
こんなに歓迎されるのでしたら~
もっと早く来ればよかったですね。▼~
:[シャロン]|
これからいくらだって~
楽しい時間が過ごせますよ!▼~
:[レア]|
シャロン王女、あなたには~
感謝の言葉もありません。▼~
このアスク王国でなら~
立場に縛られることなく…▼~
これまでにできなかったことや~
新たな自分に触れるよき機会を~
得られるかもしれませんね。▼~
:[シャロン]|
わたしたちにできることがあれば~
いつでも仰ってください。~
なんだってお手伝いしますよ!▼~
なんたってレアさんは~
ヴァイス・ブレイヴの仲間ですから!▼~
:[レア]|
仲間…よい響きですね。~
アスク王国で実りある時間を~
過ごせることを私も祈っております。▼~
この国と、この国で暮らす人々に~
光がありますように…▼~
**口説き上手の シルヴァン [#ted67144]
***C [#w92f155f]
:[シャロン]|
おや、シルヴァンさん。~
こんにちは!▼~
:[シルヴァン]|
ああ、シャロン王女!~
それにエイル王女にピアニーさんも~
お揃いで。▼~
ヴァイス・ブレイヴの綺麗どころが~
どこに行かれるんです?▼~
:[エイル]|
これから…~
飛空城に行くところよ。▼~
:[ピアニー]|
そう言うシルヴァンは~
城内を散策中ってところ?▼~
:[シルヴァン]|
ええ。しばらくお世話になるので~
早く慣れておこうかと思いまして。▼~
うちの先生も赴任したばかりの頃は~
大修道院をよく徘徊してましたけど~
その気持ちが少しわかりましたよ…▼~
:[シャロン]|
もしかして有事に備えて~
城内を詳しく知りたいということですか?▼~
:[シルヴァン]|
有事というか、私事というか…▼~
城の造りを把握しておけば~
これから召喚されてくる女性の英雄を~
俺が先導できますしね。▼~
城で逢瀬の約束をするときとか~
いろいろ役に立つでしょう?▼~
:[ピアニー]|
女の子とのデート…~
それがシルヴァンの夢なのね。▼~
:[シルヴァン]|
あとは、食事に誘うときのために~
城下町のお店を調べておきたいかな。~
勝手が違うと新規開拓も大変ですよ。▼~
:[エイル]|
…ずいぶんと研究熱心なのね。▼~
:[シルヴァン]|
もちろん、ヴァイス・ブレイヴの~
お手伝いもきっちりやりますよ。▼~
可愛い女の子の辛そうな顔は~
見たくありませんからね。▼~
シャロン王女の笑顔を曇らせる輩は~
一人残らず討滅してみせましょう。▼~
:[ピアニー]|
きゃっ、すごい自信!▼~
:[エイル]|
命だけは…大切にね。~
自身を省みない戦いは…~
未来に繋がらないから。▼~
:[シャロン]|
ともあれ、頼りにしていますよ!~
シルヴァンさんの力~
存分に振るってくださいね!▼~
:[シルヴァン]|
はは…~
期待されちゃっていますね、俺。▼~
ま、俺はいつだって女の子の~
味方ですし、ご期待に沿えるように~
頑張りますよ。▼~
&br;''(暗転)''~
:[ガトリー]|
おいおい、見てたぜシルヴァン!~
ずいぶんと頼りにされてるじゃないか!▼~
:[セイン]|
まーったくだぜ!~
あんな綺麗どころに期待されちゃあ~
張り切るしかないよなあ!▼~
:[シルヴァン]|
まあ、戦力が増えるぶんには~
誰だってうれしいでしょうからね。▼~
:[セイン]|
うん? そうだな。~
期待の戦力ってことだ!▼~
:[ガトリー]|
おれも「ガトちゃん頼れる!」って~
思われるように力をつけなきゃな!~
:[シルヴァン]|
……。~
頼られるように力をつける、か…▼~
***B [#ub072847]
:[シルヴァン]|
おや、セインさん。~
訓練の帰りですか?▼~
:[セイン]|
シルヴァンか。ちょうどよかった。~
お前に聞きたいことがあったんだ。▼~
:[シルヴァン]|
聞きたいこと? 女の子の情報なら~
夕食のあとにでも。▼~
:[セイン]|
そいつも聞きたいけど~
今回は別の話だ。▼~
この間さ、少し気になることがあって。~
なんていうかなー。お前の言動に~
ちょっぴり違和感を覚えたっていうか。▼~
:[シルヴァン]|
違和感…? なんですかそれ。~
俺にヘンなところなんてあります?▼~
:[セイン]|
自分で言うのもなんだが~
俺はかなりの女好きだ。▼~
:[シルヴァン]|
知っています。▼~
:[セイン]|
任務そっちのけで女性に声を掛けていたら~
その相手が護衛の対象で~
主君だった…ということもあった!▼~
:[シルヴァン]|
それ、武勇伝になってないから~
他人に話さないほうがいいですよ…▼~
:[セイン]|
そんな俺から見ても~
お前は筋金入りの女好きに見える。~
にもかかわらず、だ!▼~
この前、シャロン王女たちに~
頼りにされていると言われたとき~
お前が喜んでいないように見えてさ。▼~
:[シルヴァン]|
いやいや、なんの話をしているんですか?~
別に不満なんてないですよ。▼~
:[セイン]|
本当か?~
普通ならもっと気勢を上げるだろ。~
綺麗どころに頼りにされればさ。▼~
この俺に任せてください!~
俺が来たからにはアスク王国は安心です!~
男シルヴァン、必ず世界を救います!▼~
…とか言ってさ。女好きなら~
無条件にやる気を見せるもんだ。▼~
:[シルヴァン]|
それはセインさんの場合でしょう?~
俺も確かにやる気をみせるかも~
しれないですけど、その…なんというか…▼~
:[セイン]|
なにか気になることでもあるのか?▼~
:[シルヴァン]|
不満なんてありませんってば。~
ただ…▼~
一人の人間として頼られるのなら~
うれしいですし、頑張りますよ。▼~
でも、俺の持っている力だけを~
目当てにされているのなら~
ちょっと抵抗があるというか…▼~
:[セイン]|
力だけが目当て?~
それは、お前が頼りにされることと~
なにか違うことなのか?▼~
:[シルヴァン]|
おっと、用事を思い出したんで~
俺はこれで…。~
んじゃ、失礼します。▼~
:[セイン]|
おい! シルヴァン!~
うーむ、ますますわからなくなったな…▼~
***A [#n4ad9af2]
:[セイン]|
今日も疲れたな。~
戦場でずっと馬に跨っていると~
腰に負担が掛かるんだよな、いたた。▼~
:[シルヴァン]|
よく言いますよ、セインさん。~
戦場でも女性騎士を~
お茶に誘っていたでしょ?▼~
:[セイン]|
相手の子も、俺と同じ騎兵だっただろ?~
目の高さが同じなら、視線だって合う。~
だから、声を掛けたまでのことさ。▼~
ショートヘアと勇ましい雰囲気が~
魅力的だったなあ…▼~
:[シルヴァン]|
素敵な女性なのは俺も認めますよ。~
でも、向こうはわりと困ってましたよ?▼~
そういうお誘いに興味がありそうな~
手合いにも見えなかったしなー。▼~
:[セイン]|
それは、まだお互いを~
理解できていないからだ。~
親睦を深めれば、自ずと道は拓ける!▼~
:[シルヴァン]|
ははは、折れませんねえ。~
さすがはセインさんだ!▼~
でも、早いものですね。~
俺がアスク王国に召喚されてから~
もう数週間が経ちますよ。▼~
なんだか、こっちの暮らしにも~
すっかり慣れちまった気がするなあ。~
:[セイン]|
……。~
なあ、シルヴァン。~
俺が聞いたこと、覚えてるよな?▼~
:[シルヴァン]|
俺がシャロン王女たちの言葉に~
素直に喜んでなかったーとかいう~
難癖のことですか?▼~
:[セイン]|
難癖じゃない。心配してるんだよ。~
あのとき、お前はこう言っていたよな。▼~
自分が持つ力だけを目当てにされるのは~
抵抗があるってさ。▼~
:[シルヴァン]|
……▼~
:[セイン]|
そのことで辛い目にあったことが~
前にもあったんじゃないかってね~
しかも、女の子絡みでさ。▼~
:[シルヴァン]|
え? 考えすぎじゃないですか。~
そもそも、どうしてそんなことを~
思ったんです?▼~
:[セイン]|
シルヴァンは文句なしの女好きだが~
どこか冷静に観察してる節が~
あるような気がしてな。▼~
さっきもそうだ。本当なら~
一緒に声をかけてもいいようなものを~
お前は冷静に見守っていたよな?▼~
:[シルヴァン]|
……▼~
:[セイン]|
もしかして、お前は~
女の子が苦手だったりするのか?▼~
:[シルヴァン]|
そんなことはありませんよ。~
女の子と遊んでいるときは~
俺だって楽しんでいますし。▼~
ただね、俺の中にはちょっとばかり~
特別な力があるみたいなんですよ。▼~
俺の国では紋章…~
その力が発現した人間は特別視され~
多くの人が群がってくる。▼~
:[セイン]|
……▼~
:[シルヴァン]|
力を目当てにして、たくさんの人が~
俺の前に現れましたよ。だけど…▼~
あいつらは俺なんて、どうでもよかった。~
ただ俺の力だけ求めて…すみません。~
俺、なにを言ってるんだか。▼~
:[セイン]|
シルヴァン。お前はその特別な力を~
今も憎んでるのか?▼~
:[シルヴァン]|
……。~
この力のせいで、俺はフォドラにいる限り~
自由な生き方なんてできないし…▼~
家のために適当な相手と結婚させられて~
落ち着くことになるんでしょうね。▼~
:[セイン]|
家の事情、か…▼~
:[シルヴァン]|
力のせいで辛い目にあったり~
息苦しい思いもしましたけど…▼~
その力が俺の中にあるのは~
動かしようのない事実ですし~
力に縛られずに生きている人間もいる。▼~
今は、俺の力がなにかに役立つのなら~
それでもいいか、と思っていますよ。▼~
:[セイン]|
そうか。なら大丈夫だな。~
自分で力の使い方をちゃんと決めてる以上~
俺が口出しする必要はなさそうだな。▼~
:[シルヴァン]|
なんか心配かけちゃったみたいで~
すみませんね。▼~
けど、こういう繊細な話をするなら~
おっさん相手じゃなくて~
かわいい女の子がよかったなあ。▼~
:[セイン]|
こらこら、おっさんじゃないでしょ。~
お兄さんでしょうが!▼~
***S [#gbafdfda]
:[シルヴァン]|
すみません。なんかつまらない話に~
付き合わせてしまったみたいで。~
軽く聞き流してくださいよ。▼~
:[セイン]|
構わないさ。俺でよければ~
いつだって話を聞いてやるよ。▼~
なにしろ俺は、人生経験の豊富な~
おっさんらしいからな。▼~
:[シルヴァン]|
年上の余裕ってヤツですか?~
ま、なにかあったときには~
お兄さんに相談させてもらいますよ。▼~
:[セイン]|
今さら俺の機嫌を取っても~
なにも出てきやしないぞ?▼~
なにしろ俺は、フォドラや紋章のこと~
なにも知らないんだからな。~
はっはっは!▼~
だけど、シルヴァンのことは~
一人の人間として信頼しているし~
大切な仲間だと思っているよ。▼~
:[シルヴァン]|
……▼~
:[セイン]|
きっとそれはシャロン王女たちも同じだろう。~
お前の力じゃなくて~
純粋に仲間として頼りにしているはずさ。▼~
生まれた国とか過去のしがらみとか~
そんなものは関係ない。▼~
今、一緒に戦える仲間であること。~
それがきっと一番大切な気がするよ。▼~
:[シルヴァン]|
言われてみれば…確かにそうだ。~
アスク王国なら俺の持つ力…~
紋章や家柄などに縛られる必要もない。▼~
俺も一人の人間として~
ヴァイス・ブレイヴの仲間たちと~
つながれるのかもしれませんね。▼~
:[セイン]|
ここは訳ありな奴も多いしな。~
そういう類いとの付き合いにも~
みんな慣れているのさ。▼~
:[シルヴァン]|
ははは、なるほどね。~
おかげで気分が軽くなった~
感じがしますよ。▼~
:[セイン]|
…さてと、これから先も~
やることが山積みだな。▼~
:[シルヴァン]|
なにはともあれ、女の子の期待を~
裏切るわけにはいきませんからね。▼~
俺を頼ってくれるなら~
全力で頑張るしかないでしょう。~
一人の男としてね!▼~
**輝ける騎士道へ イングリット [#kb530a87]
***C [#xdaf1860]
:[フィヨルム]|
イングリットさんのその槍は~
代々受け継がれてきたものなのですね?▼~
:[イングリット]|
このルーンは、フォドラに伝わる~
伝説の英雄が使った武器として~
我がガラテア家が継承してきたもの。▼~
文字どおり、ガラテア家の歴史を~
背負った槍なのです。▼~
:[フィヨルム]|
私のレイプトも、ニフル王家に~
代々伝えられてきたものなのです。▼~
歴史を背負い、伝えていく使命の重さ。~
とてもよく理解できます。▼~
:[イングリット]|
私は、ルーンを使いこなせるような~
歴史を受け継ぐにふさわしい~
騎士に成長したい。▼~
そのためにも、このアスク王国で~
より強く、より高潔な騎士を~
目指したいのです…▼~
:[フィヨルム]|
お話、ありがとうございます。~
応援しますね。イングリットさんが~
目標に近づけるように!▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます、フィヨルム王女。▼~
私は昔から騎士道物語に親しみ…~
物語に出てくるような~
騎士になりたいと思っていました。▼~
戦場に立つようになった今も~
その想いは変わりません。▼~
現状に満足せず…~
理想を追い続けることが~
私の望みなのです。▼~
:[フィヨルム]|
でしたら、ヴァイス・ブレイヴで~
いろんな騎士と交流してはどうでしょう?▼~
アスク王国には、騎士として名を馳せた~
異界の英雄の方々が集ってますから。▼~
:[イングリット]|
なるほど。生きたお手本が~
たくさんいるというわけですね。▼~
このような機会…~
なかなか得ることはできません。~
学ばせていただきます。▼~
***B [#y8914d42]
:[レギン]|
伝言なの!~
速やかに右翼の部隊と~
合流するように、だって…!▼~
:[イングリット]|
了解しました、レギン王女。~
こちらの敵はあらかた片付けました。~
速やかに合流しましょう。▼~
……▼~
:[レギン]|
ん? このグリンブルスティが~
気になるの?▼~
:[イングリット]|
え、ええ…。~
そのような機械仕掛けの鎧は~
今まで見たことがなかったので…▼~
:[レギン]|
私も構造とかはよくわからないけど~
速くて頑丈で、便利な鎧なの!~
ニザヴェリルでは、みんな使ってるの。▼~
:[イングリット]|
ふむ…異国の騎士には~
そのような鎧を使いこなす方も~
おられるのですね…▼~
:[レギン]|
あっ! 後ろっ!~
まだ敵が残ってるのっ!▼~
:[イングリット]|
くっ! まだ残党が…▼~
:[シリウス]|
伏せよ! はぁぁっ!▼~
&br;''(白く光る)''~
:[レギン]|
た、助かったの! ありがとうなの!▼~
:[イングリット]|
か、間一髪…。~
助太刀、ありがとうございます。▼~
:[シリウス]|
戦場では一瞬たりとも気を抜かぬことだ。~
その一瞬が、永遠の後悔になる。▼~
:[イングリット]|
あのっ、騎士様!~
…行ってしまわれた。▼~
レギン王女、さきほどの~
騎士様をご存知ですか?▼~
:[レギン]|
たしか、アカネイア大陸から来た~
シリウスとかいう騎士だったと思うの。▼~
戦場で何度か見たことがあるけど~
仮面の下は…うーん~
たぶん見たことがないの。▼~
:[イングリット]|
謎の多い方なのですね。~
仮面の騎士様、か…▼~
***A [#s0a32e1c]
:[フィヨルム]|
なるほど、イングリットさんたちを~
間一髪のところで助けて~
風のように去って行ったと。▼~
:[イングリット]|
はい。素性も明かさず颯爽と…▼~
:[フィヨルム]|
そういえば、仮面をつけた騎士の方は~
ヴァイス・ブレイヴにも~
何人かいらっしゃいますね。▼~
ジェロームさん、漆黒の騎士さん、~
ローローさん…▼~
…ローローさんはちょっと~
違うかもしれませんが…▼~
:[イングリット]|
仮面をつけた教師なら~
ガルグ=マグの士官学校にも~
いらっしゃいましたが…▼~
もしかして、異界の騎士は~
それが普通なのでしょうか?▼~
:[フィヨルム]|
いえ、普通ではないと思います。~
皆さん、なにか事情があって~
仮面をつけているのかもしれませんね。▼~
そういえば…ソフィア王国のセリカ王女が~
危機に瀕すると、どこからともなく現れる~
仮面の騎士がいますね。▼~
:[イングリット]|
王女の危機に現れる、仮面の騎士…!?▼~
:[フィヨルム]|
そして、セリカ王女を助けると~
どこかへ去っていくんです。▼~
たしか名前はコンラートさん…~
私も詳しくは存じ上げないのですが。▼~
:[イングリット]|
どこからともなく現れて王女を助ける…。~
まるで騎士道物語の主人公のようです!▼~
:[フィヨルム]|
たしかに、その部分だけ切り取ってみれば~
物語のようですね。▼~
:[イングリット]|
はっ…!~
シリウス殿といい~
コンラート殿といい…▼~
素性を隠した仮面の騎士は~
人々の記憶に強く残りますよね。▼~
私も仮面をつけて活躍すれば~
騎士道物語の主人公として~
後世に語り継がれるかもしれません!▼~
:[フィヨルム]|
あ、あの…イングリットさん?▼~
:[イングリット]|
フィヨルム王女!~
仮面を作れるお店を紹介してください!▼~
ガラテア仮面…ルーン仮面…~
いや、名前はあとで考えましょう!~
まずは仮面です!▼~
***S [#w0e689d3]
:[フィヨルム]|
ここ、アンナ商会ならば~
仮面が作れると思いますが…▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます!~
さあ、伝説の一歩を踏み出しましょう。~
ごめんください!▼~
&br;''(暗転)''~
:[アンナ]|
戦場でも使えるような仮面、ね…▼~
これなんてどう?~
イーリス聖王国の危機を颯爽と救った~
伝説の剣士がつけていた仮面。▼~
:[イングリット]|
悪くないですね!~
優雅で気品もあります。▼~
:[アンナ]|
本当はこれくらいするけど…~
騎士として高みを目指したいという~
あなたの心意気に応えて、ご奉仕価格!▼~
:[イングリット]|
うっ…!~
桁がひとつ多くないですか!?▼~
:[アンナ]|
払いは月賦でもいいわよ。~
…というか。▼~
商売人の私が言うのもなんだけど~
別に仮面がなくたって~
立派な騎士になれるんじゃない?▼~
ヴァイス・ブレイヴの騎士たちも~
ほとんどが仮面をつけずに~
活躍しているしね。▼~
:[イングリット]|
……▼~
い、言われてみれば…~
そう…ですね。~
私、どうかしていたようです。▼~
つい気分が昂ぶってしまい~
形から入ろうと…~
お恥ずかしい限りです。▼~
:[フィヨルム]|
イングリットさん…▼~
:[イングリット]|
形よりも、まずは心から…。~
大切なことを見失いかけていました。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね。それでいいと思います。~
形は、あとからついてくるのでは~
ないでしょうか。▼~
:[イングリット]|
今回のことは、いい戒めになりました。~
一人前の騎士として、まずは心を磨き~
ルーンを使いこなせるように…▼~
ヴァイス・ブレイヴの~
騎士の方々からあらためて~
騎士道精神を学ぼうと思います。▼~
:[アンナ]|
話がまとまったところで…~
この仮面、今日だけ大特価で~
半額にしてもいいけど。▼~
:[イングリット]|
えっ!? は、半額!?▼~
:[フィヨルム]|
あのっ、イングリットさん!~
戒め、戒めですよー!▼~
*コメント [#oddc195c]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*新たなる学びの地 [#wc4a90a1]
#contents
**新たなる学びの地 [#v0058218]
***オープニング [#r0749ba9]
:[セテス]|
私がアスク王国に召喚されたとき~
黒鷲、青獅子、金鹿、各学級の級長と~
わずかな生徒しかいませんでしたが…▼~
今やアスク王国に召喚された~
ガルグ=マク大修道院、士官学校の関係者は~
かなりの数になる。▼~
:[レア]|
私も驚きました。城の廊下を歩くと~
たくさんの生徒たちに挨拶されて…▼~
ここはアスク王国ではなく~
ガルグ=マク大修道院ではないかと~
思ってしまいそうです。▼~
:[アルフォンス]|
確かに、ヴァイス・ブレイヴに~
力を貸してくれている英雄には~
フォドラ出身者がたくさんいるね。▼~
:[シルヴァン]|
しかも、自分のいたフォドラと~
違うフォドラから、別の自分も~
召喚されているんですよね?▼~
さっき城の中を歩いていたら~
「今日は水着じゃないのか?」とか~
言われてちょっと面食らいましたよ。▼~
:[フェリクス]|
自分も似たようなことを言われた。▼~
異界の自分がどんな格好をしていようが~
知ったことではないが~
いらぬ誤解を受けるのは正直迷惑だ。▼~
:[イングリット]|
私は2年前の自分が~
召喚されているのを見ました。~
士官学校の制服を着ている私を。▼~
:[レア]|
イングリットは私と違って~
2年後の世界から来たのですね。▼~
:[イングリット]|
はい。私はここにいるシルヴァンや~
フェリクス、それにレア様がいた世界から~
少し先のフォドラから召喚されたようです。▼~
:[セテス]|
話を続けよう。▼~
アスク王国には生徒たちのみならず~
生徒を導く立場にある~
マヌエラやアルファルド…▼~
セイロス騎士団のカトリーヌや~
シャミアたちも召喚されている。▼~
:[シャロン]|
ほかには、門番さんと~
ガルグ=マク大修道院からついて来た~
わんちゃん、ねこちゃんも元気ですよ!▼~
:[セテス]|
このように、アスク王国に~
ガルグ=マク大修道院の関係者が~
これだけいるなら…▼~
この地に第二のガルグ=マク大修道院を~
設立する選択肢もあり得るかと思われます。▼~
:[レア]|
第二のガルグ=マク大修道院ですか。▼~
セイロス教の教えを~
アスク王国に説くためではなく~
それが生徒たちの支えになるのなら…▼~
アルフォンス王子はいかがお考えでしょう?▼~
:[アルフォンス]|
協力できることがあれば~
遠慮なくおっしゃってください。~
僕たちも力添えをさせていただきます。▼~
:[レア]|
ありがとうございます、アルフォンス王子。▼~
:[イングリット]|
第二のガルグ=マク大修道院を作るなら~
私たちがいた士官学校も~
作れるといいですね!▼~
***C [#lc7f6cb5]
:[シルヴァン]|
第二のガルグ=マグ大修道院と~
士官学校を作るって話だけど…▼~
どうせならフォドラ以外の異界からも~
生徒を受け入れてほしいね。▼~
:[イングリット]|
それはいいわね。~
フォドラに限らず、学ぶ姿勢のある~
英雄たちに集まって欲しいわ。▼~
:[シルヴァン]|
え? 俺が考えているのは~
女の子の英雄に限った話なんだけど。▼~
:[イングリット]|
まだそんなことを…~
珍しく、まともな意見を言うなと~
感心したのに、まったく。▼~
:[フェリクス]|
腕利きの剣士が集まるのなら~
俺はなんでもいい。▼~
手合わせする相手を~
探す手間が省けるからな。▼~
:[シルヴァン]|
アスク王国にも士官学校が出来たら~
また同じ学級になりたいよな。~
なあ、フェリクス!▼~
:[フェリクス]|
フン。訓練の邪魔になるような奴とは~
関わりたくない。▼~
:[シルヴァン]|
そうだな。わかるぜ、その気持ち。▼~
:[フェリクス]|
貴様のことを言っている。~
アスク王国に来てまで~
俺の邪魔をするな。▼~
:[シルヴァン]|
つれないこと言うなよ!~
俺たちは付き合いも長いし~
こうして一緒に召喚された仲だろ。▼~
:[フェリクス]|
馴れ馴れしくするな!▼~
確かに付き合いは長いが~
俺が望んだわけじゃない。~
そもそも、互いの親の意向だ!▼~
いい機会だ。この世界は~
親の意向も家のしがらみも関係ない。~
貴様とは、すっぱりと縁を切るか。▼~
:[シルヴァン]|
そんなに悲しいこと言うなよ!~
なにかあるたびに俺に泣きついた~
純真なお前はどこにいったんだ?▼~
:[イングリット]|
二人とも、いい加減にしなさい!~
アスク王国に来てまで~
騒ぎを起こすつもりですか?▼~
:[シルヴァン]|
ほら見ろ、怒られた。▼~
:[フェリクス]|
9割は貴様のせいだ。▼~
:[イングリット]|
せっかく、アスク王国でも~
学びを得られるかもしれないのです。▼~
士官学校が設立されれば~
必ずや私たちの成長を~
後押ししてくれることでしょう。▼~
:[フェリクス]|
……。~
イングリットはずいぶんと~
士官学校の設立に前向きだな。▼~
:[シルヴァン]|
だよな。妙に張り切ってるし。▼~
でもさ、俺たちより2年後の~
フォドラから来たってことは~
もう士官学校は卒業しているはずだろ?▼~
生徒になるよりも~
指導者になるほうがいいんじゃないか?▼~
:[イングリット]|
……。~
そうね、指導する立場を~
考えてもいいかもしれないわね。▼~
&br;''(暗転)''~
:[クロード]|
…とまあ、俺の目から見ても~
みんなそれぞれ、自分なりに~
成長していると思いますよ。▼~
異界の英雄と交流したり~
研究に没頭したり、実践を重ねたりと~
まあ、いろいろですよ。▼~
:[レア]|
ありがとう、クロード。~
とても参考になりました。▼~
:[セテス]|
これでめぼしいフォドラ出身者から~
あらかた話を聞きましたが…▼~
:[レア]|
そうですね。▼~
この地に第二のガルグ=マグ大修道院と~
士官学校が本当に必要かどうか~
今一度、考えてみましょう。▼~
***B [#c02247ff]
:[イングリット]|
私が指導者の立場か…▼~
:[アルフォンス]|
やあ、イングリット。~
士官学校は実現しそうなのかな?▼~
:[イングリット]|
そのことなのですが…▼~
私のいた世界では~
各国の状況が悪化したことで~
士官学校は閉鎖されてしまったのです。▼~
そのことをフェリクスやシルヴァン~
レア様は知らないのです…▼~
:[アルフォンス]|
イングリットは学び終える前に~
士官学校を離れた、ということかな?▼~
:[イングリット]|
はい。その後~
エーデルガルト率いるアドラステア帝国が~
セイロス聖教会に宣戦布告しました。▼~
:[アルフォンス]|
フォドラから平和が失われたんだね…▼~
:[イングリット]|
私は騎士として~
ガラテア天馬騎士団を預かりましたが~
まだまだ未熟な身。▼~
とくに軍略は、兄に遠く及びません。~
指導者としてよりも、生徒として~
もっと学びたいと考えていました。▼~
:[アルフォンス]|
アスク王国で士官学校が設立されれば~
君の希望も叶うというわけだね。▼~
:[イングリット]|
ですが、私が士官学校設立に~
協力的な理由を話せば…▼~
レア様やシルヴァン、フェリクスたちが~
未来の出来事を知ることになります。▼~
彼らにガルグ=マグ大修道院と士官学校が~
辿る道を話してよいものか、と。▼~
:[アルフォンス]|
なるほど。~
そのことを悩んでいたんだね。▼~
僕は、君と同じような境遇の~
英雄を知っているよ。▼~
大切な人たちを救うために~
絶望の未来からやってきた彼女なら~
相談に乗ってくれるかもしれない…▼~
&br;''(暗転)''~
:[ルキナ]|
なるほど。~
未来を知らない仲間たちに~
自分が辿った道を話していいものか、と?▼~
:[イングリット]|
アルフォンス王子からは~
運命は枝分かれしていて、同じ道を~
辿るとは限らないとも伺いました。▼~
私が未来の話をしてしまうことで~
彼らに余計な不安を~
与えてしまうかもしれません。▼~
:[ルキナ]|
そうですね。~
確定していない未来を話すことは~
勇気のいることです。▼~
あらぬ誤解も招きますし、なにより…~
自分が未来を告げたことで~
新たな憎しみを生むこともあるでしょう。▼~
私もずいぶん悩みました。~
すべてを話し、やがて訪れる~
絶望の未来に備えてもらうべきかどうか。▼~
:[イングリット]|
……▼~
:[ルキナ]|
しかし、過去の人たちに~
未来の話をしたからといって~
事態が好転するとは限りません。▼~
私は過去の世界で~
お父様たちとともに戦うことで~
未来が少しずつ変わりました。▼~
未来を告げるよりも大切なことは~
未来から来たあなたが、仲間たちとともに~
同じ時を生きることではないでしょうか?▼~
:[イングリット]|
違う時代から仲間たちと同じ時を生きる…~
それは確かに奇跡的なことですね。▼~
:[ルキナ]|
未来のことを伝えなくとも~
支え合い、困難に立ち向かうことで~
ともに成長できる。▼~
そうして得られた力は~
きっと未来をよい方向に~
導いてくれるのではないでしょうか?▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます。ルキナ王女。~
この世界で私が成すべきことが~
見えた気がします。▼~
:[ルキナ]|
大事なのは未来を知ることではなく~
今、成すべきことを知る。~
それこそが「運命を変える」。▼~
ふふっ、これって~
お父様の口癖なんです。▼~
***A [#nc1a8513]
:[イングリット]|
アルフォンス王子!▼~
:[アルフォンス]|
やあ、イングリット。~
ずいぶん晴れやかな顔だけど~
悩みは解消されたのかな?▼~
:[イングリット]|
ルキナ王女をご紹介してくださり~
実りのあるお話が伺えました。▼~
それで…私が経験した未来の出来事は~
仲間たちに伝えないことにしました。▼~
:[アルフォンス]|
それが自分なりに考えた結果なんだね。▼~
:[イングリット]|
望まぬ未来を伝えて~
仲間たちの心を乱すよりも…▼~
親友同士が争わぬ未来に向かうよう~
アスク王国で努力するつもりです。▼~
:[アルフォンス]|
君たちの力になれることがあれば~
協力を惜しまないつもりだよ。▼~
アスク王国を助けてくれる恩を~
僕たちも返したいからね。▼~
:[シルヴァン]|
イングリット、ここにいたのか。~
おっと、アルフォンス王子も~
ご一緒だったんですね。▼~
:[イングリット]|
なにか急用かしら?▼~
:[シルヴァン]|
…レア様から話があるらしい。~
第二ガルグ=マグ大修道院と~
士官学校設立の件だと思う。▼~
&br;''(暗転)''~
:[レア]|
結論から伝えましょう。~
この地に第二のガルグ=マグ大修道院と~
士官学校は必要ないと、私は考えます。▼~
:[フェリクス]|
……▼~
:[レア]|
召喚された生徒たちの話を聞き~
ヴァイス・ブレイヴが皆にとって~
学びの場となっている…▼~
そうである以上~
大修道院と士官学校の設立は~
余計な分断を生みかねません。▼~
:[シルヴァン]|
確かにそうかも。~
ヴァイス・ブレイヴの英雄たちから~
学べることはいろいろあるし…▼~
:[フェリクス]|
闘技場や飛空城、巨影討滅と~
戦う場所だって、いくらでもある。▼~
:[イングリット]|
私も士官学校がなくても~
仲間たち同士が支え合うことで~
成長していけるのではと考えています。▼~
:[セテス]|
レア様のお考えに異論はない。~
それぞれヴァイス・ブレイヴの一員として~
アスク王国の平和に尽力してほしい。▼~
:[アルフォンス]|
それがみんなの結論なら尊重するよ。~
アスク王国への助力~
あらためて感謝します。▼~
:[レア]|
期待していますよ、みなさん。~
この世界に召喚されたことを~
よき成長の機会としてください。▼~
私も、みなと手を携え~
困難を乗り越えていく覚悟です。▼~
:[シルヴァン]|
フォドラの家柄も身分も~
この世界じゃ意味ないしな。▼~
自分自身の力でどこまでやれるか~
試すには絶好の機会かもしれない。▼~
:[フェリクス]|
フン。剣一本で未来を~
切り開けというのなら~
全力を尽くすまでだ。▼~
:[イングリット]|
…大切なのは、未来を伝えることより~
同じ時を生きて、未来を変えること。▼~
はい! 希望に満ちた未来のために~
みんなで力を合わせていきましょう。~
新たなる学びの地、アスク王国で!▼~
**孤狼の剣 フェリクス [#j9fb7f14]
***C [#t15e71d5]
:[フェリクス]|
訓練場は…確か、こっちだったか。~
…チッ、慣れない場所だと~
移動するだけでも手間だな。▼~
:[カトリーヌ]|
ふっ! はっ!~
せええええいっ!!▼~
:[フェリクス]|
この声は…▼~
:[カトリーヌ]|
ふんっ! はあっ!~
うらああああああっ!!▼~
なんだい…~
誰かと思ったらフェリクスか。▼~
そういえば、レア様と一緒に~
生徒が何人か召喚されたって聞いたな。▼~
:[フェリクス]|
鍛錬の邪魔をしてしまい、申し訳ない。▼~
:[カトリーヌ]|
よく言うよ。~
殺気を隠そうともしなかったじゃないか。▼~
アタシの腕が鈍っちゃいないか~
試したつもりかい?▼~
:[フェリクス]|
”&ruby(らいてい){雷霆};”のカトリーヌを試すなど~
そこまで物好きではありません。▼~
:[カトリーヌ]|
ふうん…。~
ま、そういうことにしておいてやるよ。▼~
それで、アンタも剣を振りに来たんだろ?~
異界に来たばかりだってのに~
相変わらずの修行バカだね。▼~
:[フェリクス]|
そのつもりでしたが…~
ちょうどよかった。~
教えていただきたいことが。▼~
先にアスク王国に召喚されていた~
カトリーヌ殿なら、ヴァイス・ブレイヴの~
内情にも詳しいと思われますが…▼~
:[カトリーヌ]|
詳しいかどうかはわからないけどさ。~
顔見知りは、そこそこいるんじゃないか。▼~
:[フェリクス]|
ならば、腕利きの剣士を~
教えていただけますか。▼~
せっかくの機会ですから~
異界の英雄と剣を交えておきたいのです。▼~
:[カトリーヌ]|
あっはっは、そんなことだろうと思ったよ!~
まったく期待を裏切らないね、アンタは。▼~
安心しな。いちいち訪ねなくたって~
向こうから勝手にやって来るさ。▼~
アンタが戦場で活躍すれば…~
否が応でも目につくだろうしね。▼~
:[フェリクス]|
なるほど。~
助言、感謝します。▼~
***B [#i5ffb271]
:[フェリクス]|
フン。ヴァイス・ブレイヴ…~
なかなかに人使いが荒いな。▼~
しかし、戦いに次ぐ戦い…~
ここで剣を振っていれば~
嫌でも強くなるか。▼~
……。~
誰だ、そこにいるのは?▼~
:[ギィ]|
おっと、気づかれちまったか。~
おれは、クトラ族の戦士ギィ。~
サカ一番の剣士を目指してる!▼~
:[フェリクス]|
剣士だと?▼~
:[ギィ]|
さっき、戦場であんたを見かけてさ~
なかなかいい腕をしてるじゃないか!▼~
囲まれちまったと思ったら~
次の瞬間には敵兵が倒れてる!▼~
急降下してきた天馬騎士も~
返す刃で落としちまった!▼~
:[フェリクス]|
ハッ。日ごろから鍛錬を重ねていれば~
その程度の戦技ぐらい、造作もない。▼~
それで…俺に何の用だ。~
褒めに来たわけではないだろう。▼~
:[ギィ]|
それだけの腕前…~
剣士なら見過ごせねえだろ?▼~
おれがもっと上を目指すために~
手合わせしなきゃなと思ったのさ。▼~
:[フェリクス]|
フン。手合わせ、か。~
馴れ合いはごめんだが~
そういうことなら話は別だ。▼~
クトラ族の戦士と言ったな。~
異界の剣の使い手…~
腕前を確かめさせてもらうぞ。▼~
:[ギィ]|
そうこなくっちゃな。~
さっそくいくぜ。たああっ!▼~
&br;''(暗転)''~
:[フェリクス]|
はっ! せいっ!▼~
風のごとき自由な太刀筋…~
クトラ族のギィという男。~
なかなかに面白い剣の使い手だった。▼~
……。~
誰だ…?▼~
:[ラクチェ]|
おはよう。~
こんな朝早くから訓練場で~
剣を振るなんて練習熱心ね。▼~
:[フェリクス]|
…お前は?▼
:[ラクチェ]|
わたしはイザークの王女、ラクチェ。~
昨日、あなたが手合わせするところを~
偶然見ちゃったの。▼~
強いわね、あなた。~
そんな剣さばきを見ちゃったら~
私の腕もうずいちゃってね。▼~
ひと勝負……受けてもらえる?▼~
:[フェリクス]|
ラクチェ…王女。~
王族が相手でも手合わせする以上~
手加減はできないが。▼~
:[ラクチェ]|
望むところよ!~
むしろ、本気でこないと~
怪我するのはそっちかもよ?▼~
:[フェリクス]|
では…いくぞ…!▼~
***A [#kbbf1121]
:[フェリクス]|
せいっ…! はっ!▼~
よし…いい感じに剣が振れている。~
この世界に来て…~
調子が上がったか。▼~
ラクチェ王女と手合わせして~
もう三日経つが…▼~
まだ腕に熱が残っている…~
あれはいい勝負だった。~
相当、良い師に恵まれていると見たが…▼~
チッ…霧が出てきたな。~
そろそろ城に戻るか。~
……。▼~
なんだ? この視線は…~
押し殺した殺気が~
霧の中に混じっているような…▼~
そこか…!▼~
:[ロイド]|
おっと…!~
問答無用で斬りつけてくるとは。~
迷いが無くていい剣だ。▼~
:[フェリクス]|
敵か…? いや…▼~
:[ロイド]|
俺は【黒い牙】のロイド。~
今はヴァイス・ブレイヴに~
雇われている。▼~
:[フェリクス]|
…フン、味方…か。▼~
:[ロイド]|
この世界じゃ、~
戦うことには事欠かない。▼~
しかし…その中で、刺激のある敵に~
出会えるかどうかは話が別だ。▼~
:[フェリクス]|
……▼~
:[ロイド]|
フェリクスとか言ったな。~
いい太刀筋だ。▼~
その剣が相手なら…~
牙を研ぐのにちょうど良い。▼~
:[フェリクス]|
…この霧のなかで~
勝負をするつもりか?▼~
:[ロイド]|
実戦は、戦う時も場所も選べない。~
…特に暗殺者が相手ならな。▼~
それとも、明るい陽の下でしか~
戦えないか?▼~
:[フェリクス]|
ハッ。…俺の準備はできている。~
いつでも来い。▼~
:[ロイド]|
受けてくれるか。~
礼を言う。▼~
俺は、悪人以外の命は奪わない。▼~
しかし…生ぬるい環境で~
牙を腐らす気もない。~
行くぞ…▼~
:[フェリクス]|
来い…!▼~
***S [#nc087699]
:[カトリーヌ]|
よう、フェリクス。~
どうだい、アスク王国の生活には~
慣れたかい?▼~
:[フェリクス]|
慣れるもなにも…~
毎日、手荒い歓迎を~
受けているようなものですよ。▼~
:[カトリーヌ]|
あっはっは、そうかい!~
休む暇もない感じだね。▼~
それで、どうなんだい。~
アタシの言ったとおりになっただろ?▼~
:[フェリクス]|
ええ。ここのところ連日のように~
英雄たちと剣を交えることが~
できています。▼~
:[カトリーヌ]|
そりゃあよかった。~
強い奴を見ると血が騒ぐ。~
それが剣士ってやつだからね。▼~
戦場で目立った働きをすれば~
その腕を自分で確かめたくて~
ほっとけないのさ。▼~
:[フェリクス]|
戦場で目立てば、向こうから~
強者がやってくる…▼~
カトリーヌ殿の言っていたことは~
本当でした。▼~
:[カトリーヌ]|
で…なにか得られたかい?▼~
:[フェリクス]|
異界の英雄というからには~
文化もフォドラとは異なるのでしょう。▼~
無論、剣術に対する考え方も~
我々とは似て非なるものとなるはず。▼~
彼らの繰り出す技は~
とても新鮮で…~
非常に興味深い限りでした。▼~
:[カトリーヌ]|
それは同感だ。~
ただね、相手もアンタの剣から~
同じことを受け取っているだろうよ。▼~
:[フェリクス]|
互いに成長できている…という~
ことですか。▼~
:[カトリーヌ]|
まあ、そういうことだ。~
アタシだって、異界の英雄たちから~
毎日刺激を受けているからね。▼~
だからこうして、気合を入れて~
剣を振っているってわけさ。▼~
:[フェリクス]|
幾多の英雄が属するヴァイス・ブレイヴは~
剣の腕を磨く絶好の場と理解しました。▼~
この好機…みすみす見逃すつもりは~
ありません。▼~
:[カトリーヌ]|
ま、頑張りなよ。~
アタシも、さらに強くなる~
予定だからさ。▼~
:[フェリクス]|
…強くなりたいという気概さえあれば…~
いくらでも上を目指せる。~
それが…アスク王国…▼~
異界の英雄たちに、~
俺の剣がどこまで通用するのか…▼~
いや、どこの世界だろうが~
頂点を極めてやる。必ずな。▼~
**白き慈母 レア [#x522fdf0]
***C [#z51562e9]
:[ラファエル]|
今日も一日頑張ったなあ。~
オデもう腹が減って仕方ねえぞ!▼~
:[アシュ]|
空腹時のお食事は、また格別でありますから~
大食感のラファエル様におかれましては~
さぞ待ち遠しいお時間になろうことかと…▼~
:[ラファエル]|
おう、そうだな!~
おいしい飯が食えるからこそ~
筋肉もいじめ甲斐があるってもんだ!▼~
:[アルフォンス]|
やあ、お疲れ様。~
君たちも、これから夕食のようだね。▼~
:[シャロン]|
わたしたちも~
食堂に向かうところなんですよ!~
よろしければ、ご一緒にいかがですか?▼~
:[アシュ]|
食卓がにぎやかですと、お料理が~
よりおいしく感じられるわけでありますから、~
そのご提案にはもちろん賛同致します。▼~
:[ラファエル]|
オデももちろん構わないぞ!~
ほら、早く食堂へ急がねえと~
うまい飯が逃げていっちまうぞ!▼~
:[アルフォンス]|
はは…、~
そんな心配はいらないから大丈夫だよ。▼~
:[シャロン]|
あれっ? お兄様、あそこ~
食堂の入り口にいるのって~
レアさんじゃないですか?▼~
:[アルフォンス]|
本当だ。こちらで~
お見かけするのはめずらしいね。▼~
:[レア]|
……▼~
:[ラファエル]|
中に入る様子がねえなあ。~
目当ての料理が品切れに~
なっちまったのかな?▼~
:[アルフォンス]|
食堂の様子を~
&ruby(うかが){窺};っているようにも見えるけど…▼~
:[シャロン]|
なにか困っているかもしれませんね。~
わたし、ちょっと声をかけてきます!▼~
:[レア]|
はぁ…▼~
:[シャロン]|
どうかされましたか、レアさん。~
食堂になにか御用ですか?~
:[レア]|
シャロン王女…。~
いえ、取り立てて~
用向きがあるわけではないのですが…▼~
:[シャロン]|
では、わたしたちと一緒に~
お食事していきませんか?▼~
:[レア]|
お誘い、ありがとうございます。~
ですがその、所用がありますゆえ~
私はこれで…▼~
:[シャロン]|
あっ、レアさんっ!▼~
:[アルフォンス]|
おや、レアは~
帰ってしまったのかい?▼~
:[シャロン]|
そうみらいです。残念ですね。~
せっかく夕食をご一緒できると~
思ったのですけど…▼~
***B [#ofe306fb]
:[レア]|
はぁ…▼~
:[シャロン]|
あれはレアさん?~
今日も食堂の入り口で~
中の様子を&ruby(うかが){窺};っているような…▼~
:[レア]|
ここは…思いきって…~
一歩を踏み出すべきなのでしょうか。~
ですが、私が顔を出すと食堂の空気が…▼~
:[シャロン]|
待ってください、レアさんっ!▼~
:[レア]|
シャロン王女…?▼~
:[シャロン]|
はあはあ…あの…急に…~
呼び止めてしまい、申し訳ありません。▼~
なんだか様子が変だったので~
ちょっと心配になってしまって。▼~
:[レア]|
こちらこそ申し訳ありません。~
シャロン王女には~
いらぬ心配をおかけしたようで…▼~
:[シャロン]|
気にすることなんてありませんよ!~
レアさんもヴァイス・ブレイヴの一員。~
どーんと頼ってください!▼~
:[レア]|
シャロン王女、あなたの心遣いに~
とても感謝いたします。▼~
ですが、これは私の個人的な問題です。~
そのような&ruby(さじ){些事};に、シャロン王女の~
手を&ruby(わずら){煩};わせるわけには参りません。▼~
:[シャロン]|
そんな…。~
レアさんだって困ってる人がいたら~
助けてあげるはずですよね?▼~
仲間の悩みは~
わたしの悩みです!▼~
:[レア]|
……。~
シャロン王女の言葉…~
私の胸にも、しっかりと響きました。▼~
聞いて頂けますか。~
私の中にある悩みを…▼~
***A [#ge03da34]
:[レア]|
私が大司教を務める~
ガルグ=マグ大修道院には~
士官学校が併設されています。▼~
そこにフォドラ各地から若者が集い~
日々、&ruby(けんさん){研鑽};を積んでいたことは~
シャロン王女もご存知のとおりかと。▼~
:[シャロン]|
アスク王国にも大勢の生徒さんが~
いらっしゃっていますよね。~
皆さん、優秀な方ばかりですよ!▼~
:[レア]|
ありがとうございます。~
皆が聞けば、とても喜ぶでしょう。▼~
そんな彼らが身分や学級の垣根を越えて~
食堂でにぎやかに食事を取る姿を~
私はずっと見守ってきました。▼~
:[シャロン]|
うーん、皆さんの楽しそうな姿が~
目に浮かぶようですね。~
わたしもご一緒したいくらいです!▼~
:[レア]|
そう! そうなのです!▼~
食事の場は、交流の場でもあります。~
そこで私はこう考えるようになりました。~
食堂で生徒たちの輪に加わってみたい、と。▼~
食卓を囲み、皆とともに過ごす時間は~
どんなに素晴らしいものか…。~
私はずっと想像してきました。▼~
:[シャロン]|
みんなで食べるご飯は格別ですよね…~
絶対に楽しいと思いますよ!▼~
:[レア]|
ですが、私は~
セイロス教団の大司教という身。▼~
食堂に足を運んでも、生徒たちが~
委縮してしまうのではないのか。▼~
私が食堂に姿を現すだけで~
緊張をもたらすのでは…▼~
だから私は、食堂への一歩を~
踏み出すことができなかったのです。▼~
:[シャロン]|
なるほど~。それで食堂に入らず~
中の様子を&ruby(うかが){窺};っていたのですね?▼~
でも、心配することはありませんよ!~
レアさんと食事ができるなら~
みんな喜ぶに決まってるじゃないですか!▼~
:[レア]|
本当…でしょうか?▼~
生徒たちや異界の英雄の方々に~
無用な緊張を強いることは~
本意ではありません。▼~
:[シャロン]|
大丈夫ですよ!~
ヴァイス・ブレイヴの食堂には~
いろんな立場の方が訪れるんです。▼~
王族はもちろん、異界の神話に~
足跡を残されている伝説の大英雄…▼~
さらにさらに! 異界の神様だって~
たま~にいらっしゃるんですよ!▼~
だから、レアさんだって問題ありません。~
大手を振って食堂にいらしてください!▼~
:[レア]|
異界の神…ですか?~
それはなんとも驚きですね。▼~
:[シャロン]|
レアさんがお見えになれば~
士官学校に通われていた生徒の皆さんも~
きっと士気が上がりますよ!▼~
さあさあ、行きましょう!~
一緒に同じ食卓を囲みましょう。レアさん!▼~
:[レア]|
ちょ、ちょっとシャロン王女!?~
そんなに手を引っ張らずとも…▼~
***S [#i7679004]
:[ラファエル]|
やっぱり、この食堂の飯はうめえなあ。~
いくらでも食えるぞ!▼~
:[アシュ]|
何杯もおかわりしているにも関わらず~
全く勢いが衰えないご様子、さすがは~
ラファエル様と私感心しきりでありまして…▼~
:[ヒルダ]|
いやいや、さっきから見てたけど~
アシュちゃんも大概の食べっぷりだよ?▼~
:[ラファエル]|
…ん?~
あそこでシャロン様と一緒にいるの…~
レア様じゃねえか?▼~
:[ヒルダ]|
えーっ、そんなわけないよー。~
レア様が食堂に顔を出すなんて…~
ってあれ? 本当にレア様かも!?▼~
&br;''(暗転)''~
:[シャロン]|
すみません、アネットさん。~
こちらの席にご一緒しても~
よろしいでしょうか?▼~
:[アネット]|
もちろんですよ、シャロン王女。~
メーチェ、ちょっとそっち詰めて。▼~
:[メルセデス]|
あら~? ねえ、アン。~
王女の後ろにいらっしゃるのって…▼~
:[レア]|
感謝します。~
それではお言葉に甘えて…▼~
:[アネット]|
ええーっ!? レア様っ!?~
ど、どうして食堂に?▼~
:[レア]|
ごめんなさい。~
お邪魔だったでしょうか…▼~
:[メルセデス]|
邪魔だなんて滅相もありません。~
レア様と同じ食卓を囲めるなんて!~
喜んで、ご一緒させていただきます~。▼~
:[アネット]|
うっ、うんうん!~
レア様と一緒にお食事できるなんて~
とってもうれしいです!▼~
:[ラファエル]|
おう、オデも混ぜてほしいぞ。~
レア様と一緒に楽しく食べれば~
飯がもっともっとうまくなるはずだ!▼~
:[レア]|
皆さん、ありがとうございます。~
私もとてもうれしくて~
普段以上に食事を楽しめそうです。▼~
:[カトリーヌ]|
あーっ!~
アンタたち、なにやってんだ!▼~
レア様がいらっしゃるなら~
隣の席はアタシに決まってるだろ!~
ホラホラ、どいたどいた!▼~
:[アネット]|
ちょっと押さないでくださいよ~
カトリーヌさん!?▼~
:[レア]|
ふふふ…~
こんなに歓迎されるのでしたら~
もっと早く来ればよかったですね。▼~
:[シャロン]|
これからいくらだって~
楽しい時間が過ごせますよ!▼~
:[レア]|
シャロン王女、あなたには~
感謝の言葉もありません。▼~
このアスク王国でなら~
立場に縛られることなく…▼~
これまでにできなかったことや~
新たな自分に触れるよき機会を~
得られるかもしれませんね。▼~
:[シャロン]|
わたしたちにできることがあれば~
いつでも仰ってください。~
なんだってお手伝いしますよ!▼~
なんたってレアさんは~
ヴァイス・ブレイヴの仲間ですから!▼~
:[レア]|
仲間…よい響きですね。~
アスク王国で実りある時間を~
過ごせることを私も祈っております。▼~
この国と、この国で暮らす人々に~
光がありますように…▼~
**口説き上手の シルヴァン [#ted67144]
***C [#w92f155f]
:[シャロン]|
おや、シルヴァンさん。~
こんにちは!▼~
:[シルヴァン]|
ああ、シャロン王女!~
それにエイル王女にピアニーさんも~
お揃いで。▼~
ヴァイス・ブレイヴの綺麗どころが~
どこに行かれるんです?▼~
:[エイル]|
これから…~
飛空城に行くところよ。▼~
:[ピアニー]|
そう言うシルヴァンは~
城内を散策中ってところ?▼~
:[シルヴァン]|
ええ。しばらくお世話になるので~
早く慣れておこうかと思いまして。▼~
うちの先生も赴任したばかりの頃は~
大修道院をよく徘徊してましたけど~
その気持ちが少しわかりましたよ…▼~
:[シャロン]|
もしかして有事に備えて~
城内を詳しく知りたいということですか?▼~
:[シルヴァン]|
有事というか、私事というか…▼~
城の造りを把握しておけば~
これから召喚されてくる女性の英雄を~
俺が先導できますしね。▼~
城で逢瀬の約束をするときとか~
いろいろ役に立つでしょう?▼~
:[ピアニー]|
女の子とのデート…~
それがシルヴァンの夢なのね。▼~
:[シルヴァン]|
あとは、食事に誘うときのために~
城下町のお店を調べておきたいかな。~
勝手が違うと新規開拓も大変ですよ。▼~
:[エイル]|
…ずいぶんと研究熱心なのね。▼~
:[シルヴァン]|
もちろん、ヴァイス・ブレイヴの~
お手伝いもきっちりやりますよ。▼~
可愛い女の子の辛そうな顔は~
見たくありませんからね。▼~
シャロン王女の笑顔を曇らせる輩は~
一人残らず討滅してみせましょう。▼~
:[ピアニー]|
きゃっ、すごい自信!▼~
:[エイル]|
命だけは…大切にね。~
自身を省みない戦いは…~
未来に繋がらないから。▼~
:[シャロン]|
ともあれ、頼りにしていますよ!~
シルヴァンさんの力~
存分に振るってくださいね!▼~
:[シルヴァン]|
はは…~
期待されちゃっていますね、俺。▼~
ま、俺はいつだって女の子の~
味方ですし、ご期待に沿えるように~
頑張りますよ。▼~
&br;''(暗転)''~
:[ガトリー]|
おいおい、見てたぜシルヴァン!~
ずいぶんと頼りにされてるじゃないか!▼~
:[セイン]|
まーったくだぜ!~
あんな綺麗どころに期待されちゃあ~
張り切るしかないよなあ!▼~
:[シルヴァン]|
まあ、戦力が増えるぶんには~
誰だってうれしいでしょうからね。▼~
:[セイン]|
うん? そうだな。~
期待の戦力ってことだ!▼~
:[ガトリー]|
おれも「ガトちゃん頼れる!」って~
思われるように力をつけなきゃな!~
:[シルヴァン]|
……。~
頼られるように力をつける、か…▼~
***B [#ub072847]
:[シルヴァン]|
おや、セインさん。~
訓練の帰りですか?▼~
:[セイン]|
シルヴァンか。ちょうどよかった。~
お前に聞きたいことがあったんだ。▼~
:[シルヴァン]|
聞きたいこと? 女の子の情報なら~
夕食のあとにでも。▼~
:[セイン]|
そいつも聞きたいけど~
今回は別の話だ。▼~
この間さ、少し気になることがあって。~
なんていうかなー。お前の言動に~
ちょっぴり違和感を覚えたっていうか。▼~
:[シルヴァン]|
違和感…? なんですかそれ。~
俺にヘンなところなんてあります?▼~
:[セイン]|
自分で言うのもなんだが~
俺はかなりの女好きだ。▼~
:[シルヴァン]|
知っています。▼~
:[セイン]|
任務そっちのけで女性に声を掛けていたら~
その相手が護衛の対象で~
主君だった…ということもあった!▼~
:[シルヴァン]|
それ、武勇伝になってないから~
他人に話さないほうがいいですよ…▼~
:[セイン]|
そんな俺から見ても~
お前は筋金入りの女好きに見える。~
にもかかわらず、だ!▼~
この前、シャロン王女たちに~
頼りにされていると言われたとき~
お前が喜んでいないように見えてさ。▼~
:[シルヴァン]|
いやいや、なんの話をしているんですか?~
別に不満なんてないですよ。▼~
:[セイン]|
本当か?~
普通ならもっと気勢を上げるだろ。~
綺麗どころに頼りにされればさ。▼~
この俺に任せてください!~
俺が来たからにはアスク王国は安心です!~
男シルヴァン、必ず世界を救います!▼~
…とか言ってさ。女好きなら~
無条件にやる気を見せるもんだ。▼~
:[シルヴァン]|
それはセインさんの場合でしょう?~
俺も確かにやる気をみせるかも~
しれないですけど、その…なんというか…▼~
:[セイン]|
なにか気になることでもあるのか?▼~
:[シルヴァン]|
不満なんてありませんってば。~
ただ…▼~
一人の人間として頼られるのなら~
うれしいですし、頑張りますよ。▼~
でも、俺の持っている力だけを~
目当てにされているのなら~
ちょっと抵抗があるというか…▼~
:[セイン]|
力だけが目当て?~
それは、お前が頼りにされることと~
なにか違うことなのか?▼~
:[シルヴァン]|
おっと、用事を思い出したんで~
俺はこれで…。~
んじゃ、失礼します。▼~
:[セイン]|
おい! シルヴァン!~
うーむ、ますますわからなくなったな…▼~
***A [#n4ad9af2]
:[セイン]|
今日も疲れたな。~
戦場でずっと馬に跨っていると~
腰に負担が掛かるんだよな、いたた。▼~
:[シルヴァン]|
よく言いますよ、セインさん。~
戦場でも女性騎士を~
お茶に誘っていたでしょ?▼~
:[セイン]|
相手の子も、俺と同じ騎兵だっただろ?~
目の高さが同じなら、視線だって合う。~
だから、声を掛けたまでのことさ。▼~
ショートヘアと勇ましい雰囲気が~
魅力的だったなあ…▼~
:[シルヴァン]|
素敵な女性なのは俺も認めますよ。~
でも、向こうはわりと困ってましたよ?▼~
そういうお誘いに興味がありそうな~
手合いにも見えなかったしなー。▼~
:[セイン]|
それは、まだお互いを~
理解できていないからだ。~
親睦を深めれば、自ずと道は拓ける!▼~
:[シルヴァン]|
ははは、折れませんねえ。~
さすがはセインさんだ!▼~
でも、早いものですね。~
俺がアスク王国に召喚されてから~
もう数週間が経ちますよ。▼~
なんだか、こっちの暮らしにも~
すっかり慣れちまった気がするなあ。~
:[セイン]|
……。~
なあ、シルヴァン。~
俺が聞いたこと、覚えてるよな?▼~
:[シルヴァン]|
俺がシャロン王女たちの言葉に~
素直に喜んでなかったーとかいう~
難癖のことですか?▼~
:[セイン]|
難癖じゃない。心配してるんだよ。~
あのとき、お前はこう言っていたよな。▼~
自分が持つ力だけを目当てにされるのは~
抵抗があるってさ。▼~
:[シルヴァン]|
……▼~
:[セイン]|
そのことで辛い目にあったことが~
前にもあったんじゃないかってね~
しかも、女の子絡みでさ。▼~
:[シルヴァン]|
え? 考えすぎじゃないですか。~
そもそも、どうしてそんなことを~
思ったんです?▼~
:[セイン]|
シルヴァンは文句なしの女好きだが~
どこか冷静に観察してる節が~
あるような気がしてな。▼~
さっきもそうだ。本当なら~
一緒に声をかけてもいいようなものを~
お前は冷静に見守っていたよな?▼~
:[シルヴァン]|
……▼~
:[セイン]|
もしかして、お前は~
女の子が苦手だったりするのか?▼~
:[シルヴァン]|
そんなことはありませんよ。~
女の子と遊んでいるときは~
俺だって楽しんでいますし。▼~
ただね、俺の中にはちょっとばかり~
特別な力があるみたいなんですよ。▼~
俺の国では紋章…~
その力が発現した人間は特別視され~
多くの人が群がってくる。▼~
:[セイン]|
……▼~
:[シルヴァン]|
力を目当てにして、たくさんの人が~
俺の前に現れましたよ。だけど…▼~
あいつらは俺なんて、どうでもよかった。~
ただ俺の力だけ求めて…すみません。~
俺、なにを言ってるんだか。▼~
:[セイン]|
シルヴァン。お前はその特別な力を~
今も憎んでるのか?▼~
:[シルヴァン]|
……。~
この力のせいで、俺はフォドラにいる限り~
自由な生き方なんてできないし…▼~
家のために適当な相手と結婚させられて~
落ち着くことになるんでしょうね。▼~
:[セイン]|
家の事情、か…▼~
:[シルヴァン]|
力のせいで辛い目にあったり~
息苦しい思いもしましたけど…▼~
その力が俺の中にあるのは~
動かしようのない事実ですし~
力に縛られずに生きている人間もいる。▼~
今は、俺の力がなにかに役立つのなら~
それでもいいか、と思っていますよ。▼~
:[セイン]|
そうか。なら大丈夫だな。~
自分で力の使い方をちゃんと決めてる以上~
俺が口出しする必要はなさそうだな。▼~
:[シルヴァン]|
なんか心配かけちゃったみたいで~
すみませんね。▼~
けど、こういう繊細な話をするなら~
おっさん相手じゃなくて~
かわいい女の子がよかったなあ。▼~
:[セイン]|
こらこら、おっさんじゃないでしょ。~
お兄さんでしょうが!▼~
***S [#gbafdfda]
:[シルヴァン]|
すみません。なんかつまらない話に~
付き合わせてしまったみたいで。~
軽く聞き流してくださいよ。▼~
:[セイン]|
構わないさ。俺でよければ~
いつだって話を聞いてやるよ。▼~
なにしろ俺は、人生経験の豊富な~
おっさんらしいからな。▼~
:[シルヴァン]|
年上の余裕ってヤツですか?~
ま、なにかあったときには~
お兄さんに相談させてもらいますよ。▼~
:[セイン]|
今さら俺の機嫌を取っても~
なにも出てきやしないぞ?▼~
なにしろ俺は、フォドラや紋章のこと~
なにも知らないんだからな。~
はっはっは!▼~
だけど、シルヴァンのことは~
一人の人間として信頼しているし~
大切な仲間だと思っているよ。▼~
:[シルヴァン]|
……▼~
:[セイン]|
きっとそれはシャロン王女たちも同じだろう。~
お前の力じゃなくて~
純粋に仲間として頼りにしているはずさ。▼~
生まれた国とか過去のしがらみとか~
そんなものは関係ない。▼~
今、一緒に戦える仲間であること。~
それがきっと一番大切な気がするよ。▼~
:[シルヴァン]|
言われてみれば…確かにそうだ。~
アスク王国なら俺の持つ力…~
紋章や家柄などに縛られる必要もない。▼~
俺も一人の人間として~
ヴァイス・ブレイヴの仲間たちと~
つながれるのかもしれませんね。▼~
:[セイン]|
ここは訳ありな奴も多いしな。~
そういう類いとの付き合いにも~
みんな慣れているのさ。▼~
:[シルヴァン]|
ははは、なるほどね。~
おかげで気分が軽くなった~
感じがしますよ。▼~
:[セイン]|
…さてと、これから先も~
やることが山積みだな。▼~
:[シルヴァン]|
なにはともあれ、女の子の期待を~
裏切るわけにはいきませんからね。▼~
俺を頼ってくれるなら~
全力で頑張るしかないでしょう。~
一人の男としてね!▼~
**輝ける騎士道へ イングリット [#kb530a87]
***C [#xdaf1860]
:[フィヨルム]|
イングリットさんのその槍は~
代々受け継がれてきたものなのですね?▼~
:[イングリット]|
このルーンは、フォドラに伝わる~
伝説の英雄が使った武器として~
我がガラテア家が継承してきたもの。▼~
文字どおり、ガラテア家の歴史を~
背負った槍なのです。▼~
:[フィヨルム]|
私のレイプトも、ニフル王家に~
代々伝えられてきたものなのです。▼~
歴史を背負い、伝えていく使命の重さ。~
とてもよく理解できます。▼~
:[イングリット]|
私は、ルーンを使いこなせるような~
歴史を受け継ぐにふさわしい~
騎士に成長したい。▼~
そのためにも、このアスク王国で~
より強く、より高潔な騎士を~
目指したいのです…▼~
:[フィヨルム]|
お話、ありがとうございます。~
応援しますね。イングリットさんが~
目標に近づけるように!▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます、フィヨルム王女。▼~
私は昔から騎士道物語に親しみ…~
物語に出てくるような~
騎士になりたいと思っていました。▼~
戦場に立つようになった今も~
その想いは変わりません。▼~
現状に満足せず…~
理想を追い続けることが~
私の望みなのです。▼~
:[フィヨルム]|
でしたら、ヴァイス・ブレイヴで~
いろんな騎士と交流してはどうでしょう?▼~
アスク王国には、騎士として名を馳せた~
異界の英雄の方々が集ってますから。▼~
:[イングリット]|
なるほど。生きたお手本が~
たくさんいるというわけですね。▼~
このような機会…~
なかなか得ることはできません。~
学ばせていただきます。▼~
***B [#y8914d42]
:[レギン]|
伝言なの!~
速やかに右翼の部隊と~
合流するように、だって…!▼~
:[イングリット]|
了解しました、レギン王女。~
こちらの敵はあらかた片付けました。~
速やかに合流しましょう。▼~
……▼~
:[レギン]|
ん? このグリンブルスティが~
気になるの?▼~
:[イングリット]|
え、ええ…。~
そのような機械仕掛けの鎧は~
今まで見たことがなかったので…▼~
:[レギン]|
私も構造とかはよくわからないけど~
速くて頑丈で、便利な鎧なの!~
ニザヴェリルでは、みんな使ってるの。▼~
:[イングリット]|
ふむ…異国の騎士には~
そのような鎧を使いこなす方も~
おられるのですね…▼~
:[レギン]|
あっ! 後ろっ!~
まだ敵が残ってるのっ!▼~
:[イングリット]|
くっ! まだ残党が…▼~
:[シリウス]|
伏せよ! はぁぁっ!▼~
&br;''(白く光る)''~
:[レギン]|
た、助かったの! ありがとうなの!▼~
:[イングリット]|
か、間一髪…。~
助太刀、ありがとうございます。▼~
:[シリウス]|
戦場では一瞬たりとも気を抜かぬことだ。~
その一瞬が、永遠の後悔になる。▼~
:[イングリット]|
あのっ、騎士様!~
…行ってしまわれた。▼~
レギン王女、さきほどの~
騎士様をご存知ですか?▼~
:[レギン]|
たしか、アカネイア大陸から来た~
シリウスとかいう騎士だったと思うの。▼~
戦場で何度か見たことがあるけど~
仮面の下は…うーん~
たぶん見たことがないの。▼~
:[イングリット]|
謎の多い方なのですね。~
仮面の騎士様、か…▼~
***A [#s0a32e1c]
:[フィヨルム]|
なるほど、イングリットさんたちを~
間一髪のところで助けて~
風のように去って行ったと。▼~
:[イングリット]|
はい。素性も明かさず颯爽と…▼~
:[フィヨルム]|
そういえば、仮面をつけた騎士の方は~
ヴァイス・ブレイヴにも~
何人かいらっしゃいますね。▼~
ジェロームさん、漆黒の騎士さん、~
ローローさん…▼~
…ローローさんはちょっと~
違うかもしれませんが…▼~
:[イングリット]|
仮面をつけた教師なら~
ガルグ=マグの士官学校にも~
いらっしゃいましたが…▼~
もしかして、異界の騎士は~
それが普通なのでしょうか?▼~
:[フィヨルム]|
いえ、普通ではないと思います。~
皆さん、なにか事情があって~
仮面をつけているのかもしれませんね。▼~
そういえば…ソフィア王国のセリカ王女が~
危機に瀕すると、どこからともなく現れる~
仮面の騎士がいますね。▼~
:[イングリット]|
王女の危機に現れる、仮面の騎士…!?▼~
:[フィヨルム]|
そして、セリカ王女を助けると~
どこかへ去っていくんです。▼~
たしか名前はコンラートさん…~
私も詳しくは存じ上げないのですが。▼~
:[イングリット]|
どこからともなく現れて王女を助ける…。~
まるで騎士道物語の主人公のようです!▼~
:[フィヨルム]|
たしかに、その部分だけ切り取ってみれば~
物語のようですね。▼~
:[イングリット]|
はっ…!~
シリウス殿といい~
コンラート殿といい…▼~
素性を隠した仮面の騎士は~
人々の記憶に強く残りますよね。▼~
私も仮面をつけて活躍すれば~
騎士道物語の主人公として~
後世に語り継がれるかもしれません!▼~
:[フィヨルム]|
あ、あの…イングリットさん?▼~
:[イングリット]|
フィヨルム王女!~
仮面を作れるお店を紹介してください!▼~
ガラテア仮面…ルーン仮面…~
いや、名前はあとで考えましょう!~
まずは仮面です!▼~
***S [#w0e689d3]
:[フィヨルム]|
ここ、アンナ商会ならば~
仮面が作れると思いますが…▼~
:[イングリット]|
ありがとうございます!~
さあ、伝説の一歩を踏み出しましょう。~
ごめんください!▼~
&br;''(暗転)''~
:[アンナ]|
戦場でも使えるような仮面、ね…▼~
これなんてどう?~
イーリス聖王国の危機を颯爽と救った~
伝説の剣士がつけていた仮面。▼~
:[イングリット]|
悪くないですね!~
優雅で気品もあります。▼~
:[アンナ]|
本当はこれくらいするけど…~
騎士として高みを目指したいという~
あなたの心意気に応えて、ご奉仕価格!▼~
:[イングリット]|
うっ…!~
桁がひとつ多くないですか!?▼~
:[アンナ]|
払いは月賦でもいいわよ。~
…というか。▼~
商売人の私が言うのもなんだけど~
別に仮面がなくたって~
立派な騎士になれるんじゃない?▼~
ヴァイス・ブレイヴの騎士たちも~
ほとんどが仮面をつけずに~
活躍しているしね。▼~
:[イングリット]|
……▼~
い、言われてみれば…~
そう…ですね。~
私、どうかしていたようです。▼~
つい気分が昂ぶってしまい~
形から入ろうと…~
お恥ずかしい限りです。▼~
:[フィヨルム]|
イングリットさん…▼~
:[イングリット]|
形よりも、まずは心から…。~
大切なことを見失いかけていました。▼~
:[フィヨルム]|
そうですね。それでいいと思います。~
形は、あとからついてくるのでは~
ないでしょうか。▼~
:[イングリット]|
今回のことは、いい戒めになりました。~
一人前の騎士として、まずは心を磨き~
ルーンを使いこなせるように…▼~
ヴァイス・ブレイヴの~
騎士の方々からあらためて~
騎士道精神を学ぼうと思います。▼~
:[アンナ]|
話がまとまったところで…~
この仮面、今日だけ大特価で~
半額にしてもいいけど。▼~
:[イングリット]|
えっ!? は、半額!?▼~
:[フィヨルム]|
あのっ、イングリットさん!~
戒め、戒めですよー!▼~
*コメント [#oddc195c]
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