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*掲げし希望と共に [#c45e8aa8]
#contents
**掲げし希望と共に [#i4cc90f0]
***オープニング [#x3fd1918]
:[ルキナ]|
私たちの任務は、街道に出没する~
ならず者たちの討伐となります。▼~
ロラン、アズール、セレナ…~
イーリス大陸と勝手は違うでしょうが~
皆で力を合わせて頑張りましょう。▼~
:[アズール]|異界の戦いなんて緊張するけど~
知ってる顔が一緒だから安心だよー。▼~
:[ロラン]|
いい機会じゃないですか。~
アスク王国の方たちに~
僕たちの戦いぶりを見てもらいましょう。▼~
:[セレナ]|
確かに、知らない人と組むよりは~
やりやすいだろうけど…。▼~
ルキナとロランはいいとして~
ナンパばかりしているアズールの剣が~
通用するかどうか不安だわ。▼~
:[アズール]|
あははっ、手厳しいなあ。~
でも、みんなと話していたら~
異界にいる気がしなくなってきたよ。▼~
:[ロラン]|
緊張がほぐれてきたようですね。~
その調子です。▼~
:[セレナ]|
あたしたちならやれるはず。~
きっと大丈夫だわ。▼~
:[ルキナ]|
皆さん、あそこ!~
ならず者が現れたようですよ。▼~
:[セレナ]|
この程度の数ならあたしに任せて!~
いくわよっ!▼~
:[ロラン]|
あっ! 不用意に飛び出すのは危険です!~
見てください、右の茂みが揺れて…~
おそらく敵が潜んでいます!▼~
:[セレナ]|
しまった!?▼~
:[ルキナ]|
せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|
セレナ、大丈夫ですか?▼~
:[セレナ]|
だ、大丈夫…~
ならず者のくせに伏兵だなんて~
味な真似してくれるじゃないの!▼~
:[アズール]|
ちょっと待ちなって!~
一人で突っ込んじゃダメだってば!▼~
:[ロラン]|
いけない! このままでは~
セレナが囲まれてしまいます!▼~
:[セレナ]|
くっ! これぐらいの敵…~
あたしたちは絶望の未来で~
厳しい戦いをくぐり抜けたんだから!▼~
:[ルキナ]|
セレナ、こちらの敵は私が!~
でえええいっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|
たああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[セレナ]|
このまま押し切るわよ!~
はぁぁぁっ!▼~
:(暗転)|
:[ロラン]|
ふう…危ないところでした。~
ルキナのフォローのおかげで~
なんとかなりましたね。▼~
:[アズール]|
よかったあ。一時は~
どうなるかと思ったよ。▼~
でも、セレナ。~
さっきから無茶ばかりしてるけど~
どうしちゃったの?▼~
:[セレナ]|
…なんでもないわよ。~
ただ、あたしたちの力を~
見せつけたいって思っただけ。▼~
:[ロラン]|
見せつけるって…~
いったい誰にですか?▼~
:[セレナ]|
そんなの決まってるわ。~
アスク王国にいる英雄全員よ!▼~
あたしたちは強いって~
証明してみせないと~
この世界にいる意味がないから。▼~
***C [#dc4a80d1]
:[アズール]|
やあ、セレナ。~
また訓練所に行ってたのかい?▼~
:[ロラン]|
毎日精が出ますね。でも~
過度な訓練は身体の負担になるので~
気をつけてください。▼~
:[セレナ]|
ロランにアズール…~
あんたたちこそ、いつもどこを~
ほっつき歩いているのよ。▼~
:[アズール]|
母さんに会っていたんだよ。▼~
僕たちの世界で亡くなった母さん…~
しかも、若い頃の母さんが~
この世界にもいるんだし。▼~
:[ロラン]|
僕も同じです。~
せっかくの機会ですから。▼~
そういえばセレナの母上は…~
天馬騎士のティアモさんでしたね。▼~
:[セレナ]|
ええ、そうよ。~
なにをやらせても完璧にこなす~
天才と呼ばれる天馬騎士。▼~
アスク王国で会ってみて~
あらためて実感したわ…。~
やっぱり母さんはすごい人なんだって。▼~
:[アズール]|
よかったね。~
セレナも母さんに会えたんだ。▼~
:[ロラン]|
いろいろと学ぶことも~
あったのではないですか?▼~
:[セレナ]|
そうね…あたしたちは~
まだまだ実力不足だってことが~
嫌と言うほどわかったわ。▼~
絶望の未来で母さんを失ってから~
あたしは必死に強くなろうと~
頑張ってきた…▼~
だけど、才能って残酷だわ。~
凡人がどうあがいても~
天才には追いつけない…▼~
:[アズール]|
いや、セレナは~
十分頑張ってるよ?▼~
:[セレナ]|
頑張ってるだけじゃ~
ダメなのよ、結果を出さないと…!▼~
あたしが凡人だったとしても~
これまで重ねてきた努力が~
無駄だったって思いたくはないの。▼~
母さんと比べられて…~
役立たずと思われるなんて~
あたしは絶対に嫌!▼~
だから、この世界で~
あたしたちの力を示して~
認められなくちゃいけないの!▼~
:[ロラン]|
妙な対抗心を燃やしていたのは~
そんな理由からでしたか。▼~
ですが、母上と競う必要など~
あるのでしょうか?▼~
僕はミリエル母様と一緒に~
魔道の研鑽に励んでいますよ。▼~
アスク城の大図書館には~
さまざまな文献が揃っていますからね。~
毎日のように二人で足を運んでいます。▼~
:[アズール]|
僕もオリヴィエ母さんとは~
剣術の練習をしてるけど~
競い合ったりはしてないなあ。▼~
それに知り合いの踊り子を~
紹介してくれたりしてさ。~
異界の踊りはとても興味深かったよ!▼~
:[セレナ]|
…なによそれ。~
乗り越えるべき相手と仲良くするとか~
まったく意味わかんないんだけど!▼~
:[ロラン]|
僕は母様たちを尊敬していますし~
実力だって認めています。~
だからこそ手を取り合うんですよ。▼~
:[アズール]|
セレナだってティアモさんの~
実力を認めてるんでしょ?~
だったら一緒に鍛錬に励めばいいのに。▼~
:[セレナ]|
バカなこと言わないでよ!~
そんなの自分が未熟だって~
認めているようなものじゃない!▼~
わかったわ。あんたたちには期待しない。~
あたし一人でヴァイス・ブレイヴに~
存在感を示してやるんだから!▼~
:[アズール]|
あっ、セレナ!~
ちょっと待って!▼~
:[ロラン]|
行ってしまいましたね…▼~
:[ルキナ]|
アズール、ロラン。~
あなたたちもいたのですね。▼~
さっきセレナがすごい剣幕で~
出て行ってしまいましたけど~
なにがあったのですか?▼~
:[アズール]|
それがその…▼~
***B [#q9db024f]
:[ルキナ]|
ここがならず者たちのたまり場…~
これ以上の略奪行為は許しません。~
今日こそ壊滅させましょう。▼~
:[アズール]|
この前は連携がチグハグで~
うまく戦えなかったからねー。~
リベンジしなくっちゃ!▼~
:[ロラン]|
僕たちが本来の力を発揮すれば~
問題ありませんよ。▼~
:[セレナ]|
今なら敵が油断しているわ。~
先に出るわよ!▼~
:[ロラン]|
あっ、セレナ!~
やはり今回も一人で~
飛び出してしまいましたか…▼~
:[アズール]|
でも、セレナが飛び出すってのは~
すでに想定内だからね。▼~
ならば、僕たちが足並みを~
揃えればいいだけだよ。▼~
:[ルキナ]|
ええ、私たちも続きましょう!~
私はセレナと共に前へ出ます!▼~
:[ロラン]|
僕は魔道で牽制しながら~
お二人の後を追いますね!▼~
:[アズール]|
僕はルキナとセレナの~
背中を守るよ!▼~
:[セレナ]|
……!?~
ちょ、ちょっと!▼~
どうしてあんたたちまで~
飛び出してきてるのよ!~
あたしの無茶に付き合うことないわよ!▼~
:[ルキナ]|
無茶ではありませんよ。~
これが私たちの戦い方ですから。▼~
:[セレナ]|
あたしたちの…戦い方?~
どういう意味よ。▼~
:[ルキナ]|
アズールたちから事情は聞きました。~
でも、セレナは少し勘違いしています。▼~
:[セレナ]|
か、勘違いってなにをよ!?▼~
:[ルキナ]|
あなたのお母様や私のお父様…~
その世代の英雄たちの強さには~
目を見張るものがあります。▼~
ですが、あの強さは個々の力だけで~
成り立っているものではありません。▼~
仲間同士が絆で結ばれ~
力を合わせるからこそ~
強さを発揮しているのです。▼~
:[セレナ]|
……▼~
:[ルキナ]|
絆を結ぶのは~
素質も才能も関係ありません。▼~
ただ、お互いを信じる心。~
支え合う気持ちこそが~
仲間を強くしていくのですから。▼~
:[アズール]|
そうそう! 僕たちの力を~
ヴァイス・ブレイヴに認めさせるなら~
協力して戦うのが一番だって!▼~
:[ロラン]|
ええ。僕たちの絆の力を示すことが~
最も効果的だと思いますよ!▼~
:[セレナ]|
あんたたち…▼~
わ、わかってたわよ。~
そんなことくらい!▼~
あんたたちを試していたというか~
早く絆の力に気づいてほしかったから~
あたしが無理してたというか…▼~
:[ルキナ]|
敵が出てきましたよ。~
さあ、セレナ!~
一緒に切り込みますよ!▼~
:[セレナ]|
うん、いくわよ!▼~
***A [#s0572fc7]
:[セレナ]|
覚悟しなさい!~
やあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ロラン]|
ふう、なんとか制圧できましたね。~
これで街道を利用する人たちが~
ならず者に怯えることもないでしょう。▼~
:[アズール]|
僕たちが力を合わせれば~
これぐらいの成果は当然だよね!▼~
:[セレナ]|
…そ、そうかもね。~
みんなのおかげで勝てたの…かも…~
その…あ、ありがとう…。▼~
:[ルキナ]|
無事でなによりです。~
勝てたのは、ここにいる~
みんなの力です。▼~
:[セレナ]|
あたし、本当はね…~
アスク王国に召喚されてから~
ずっと怖かったの。▼~
母さんがいれば~
お前なんかいらないって~
思われてしまうことが。▼~
そう思われてしまったら~
ヴァイス・ブレイヴにあたしの~
居場所なんてどこにもないでしょ?▼~
:[ルキナ]|
そんなことはありませんよ。~
セレナにはセレナの…~
セレナだけの輝きがあります。▼~
この戦いも~
セレナがいたからこそ~
有利に進んだんですよ。▼~
:[ロラン]|
ええ。あなたが~
敵を引き付けたことで~
こちらはずいぶん助かりましたからね。▼~
:[アズール]|
そうそう。~
勇ましく剣を振るう姿なんか~
英雄譚の主人公みたいだったよ!▼~
:[セレナ]|
な、なによあんたたち…。~
あたしが先陣を切ったのよ?~
それぐらいの活躍、当然じゃない!▼~
でも、まだまだ足りないわ。~
あたしは…もっと強くならなきゃ。▼~
もしこの世界でも~
母さんを失うことになったら…~
そんなの絶対に嫌だから。▼~
:[ルキナ]|
それもあなたが強さを~
求める理由だったんですね。▼~
せっかく再会したお母様と~
離れ離れになりたくない気持ち…~
私にもよくわかります。▼~
:[セレナ]|
こうして異界で会えたのに~
また別れるってのもなんだし…▼~
:[ロラン]|
セレナは~
ティアモさんのことが~
本当に好きなんですね。▼~
:[セレナ]|
なっ、なによそれ!~
あたしが親離れできてない~
みたいに言わないでよ!▼~
:[アズール]|
恥ずかしがることないよ。~
大切な人を守るためにも~
もっと力を合わせなきゃね!▼~
:[ルキナ]|
ええ。絆をつないでいけば~
ヴァイス・ブレイヴのみんなとも~
きっと繋がっていけるでしょう。▼~
そうすればきっと~
私たちの居場所もできるはずです。▼~
:[セレナ]|
あたしはこれからも強くなるわ。~
立ち止まっている暇はないんだから。▼~
あんたたちも~
ちゃんとついて来なさいよね!▼~
**花咲く笑顔 アズール [#l0e69603]
***C [#ubbe659d]
:[アズール]|
えーっと…~
踊り手たちの練習場は~
このあたりのはず…。▼~
母さんからヴァイス・ブレイヴには~
踊りの達人がたくさんいるって聞いたけど~
可愛い女の子だといいな~。▼~
あ! あの子たちがきっとそうだ!~
うわぁ、すごいな。~
あんな動きが出来るなんて。▼~
こうしちゃいられない。~
そこの麗しいお姉さんたち~!▼~
:[シルヴィア]|
麗しいお姉さんって、あたしたちのこと?~
えへへ、なかなか見る目あるじゃん。▼~
:[テティス]|
あなた…~
最近召喚された英雄かしら?▼~
:[アズール]|
おっと、挨拶が遅れたね。~
はじめまして、僕はアズール。~
イーリス聖王国からやってきた剣士さ。▼~
:[シルヴィア]|
あたしはユグドラル大陸から来た~
シルヴィア。よろしくね。▼~
:[テティス]|
私はマギ・ヴァル大陸から来た~
ジスト傭兵団のテティス。▼~
で、イーリス聖王国の剣士さんが~
私たちになにかご用かしら?▼~
:[アズール]|
実は頼みがあるんだけど~
僕に君たちの踊りを~
教えてくれないかな?▼~
:[テティス]|
あなたが踊りを…?▼~
:[シルヴィア]|
ははーん。~
さてはそういう手口のナンパね!▼~
踊りを教わるフリして~
あたしたちの手でも握ろうって~
魂胆なんでしょ?▼~
:[アズール]|
ち、違うよ!~
僕は真剣に踊りを学びたいんだ。▼~
君たちみたいな、とびきり可愛い子の~
手を握りたいとか、そんな気持ちは…~
まったくないとは言わないけど…。▼~
:[テティス]|
いいわ。面白そうじゃない。~
だったら、まずはあなたの踊りを~
見せてもらえるかしら?▼~
:[シルヴィア]|
そうね。腕前を見せてもらわないと~
教えようがないもんね。ほら早く!▼~
:[アズール]|
わ,わかったよ。~
ちょっと恥ずかしいけど…。▼~
ど、どうかな?▼~
:[シルヴィア]|
ふうん、これはなかなか…。▼~
:[テティス]|
思ったよりも本格的ね。~
あなたが踊りを学びたいというのが~
嘘じゃないってわかったわ。でも…。▼~
:[アズール]|
で、でも?▼~
:[テティス]|
いろいろな踊り手がいる~
アスク王国に来たのだから~
違う系統の踊りを学ぶのもいいかもね。▼~
:[シルヴィア]|
そうね。踊りの幅を広げるのは~
悪いことじゃないと思うし。▼~
:[テティス]|
最近来たばかりのあの子なんて~
いいんじゃないかしら。~
声をかけておくわね。▼~
:[アズール]|
本当? 楽しみだな!~
どんな踊り手なんだろう。▼~
***B [#seebe301]
:[セアダス]|
ルールルルー♪▼~
:[アズール]|
わあ…すごく神秘的な踊り。~
昼間なのに、まるで月光の中で~
踊っているような切なさだ…▼~
長い髪…~
だけど、もしかして……▼~
:[セアダス]|
そろそろ来ると思っていたよ。~
あなたがアズールだね。~
俺はセアダス。ソルム王国のダンサーだ。▼~
踊りを教えてあげてって言われたけど、~
俺もかなりの新参者なんだよね。~
それでも良ければ、どうぞよろしく。▼~
:[アズール]|
勿論いいに決まってるよ。~
こちらこそよろしく、セアダス。▼~
わ…~
やっぱり、男の人だ…▼~
:[セアダス]|
それは見ての通りだけど。▼~
…あ、わかった。~
さては女の子が良かったんだろ!~
君はかなりの女好きと聞いているからね。▼~
:[アズール]|
違う! 逆だよ!~
驚いたんだ。嬉しくて!▼~
ねえ、セアダス。君は元居た世界で、~
名のある踊り手だったって聞いたんだ。~
たくさんファンがいたって!▼~
ダンサーっていうのはさ、~
いつもずっとそうだったの?~
収穫祭の時だけじゃなくて、ずっと。▼~
:[セアダス]|
当然、いついかなる時でも戦場に出て、~
仲間を踊りで鼓舞すること。~
それが俺の仕事だよ。▼~
:[アズール]|
そうなんだ…!~
すごい、本当にいたんだ!~
僕の夢を叶えてくれる人が!▼~
:[セアダス]|
そんなに喜ぶことかな。~
別に不思議じゃないと思うけど。▼~
:[アズール]|
ううん。僕は、セアダスみたいな~
元の世界でも踊り手をしている男の人を、~
いま…初めて見たんだ。▼~
僕の世界では、僕は踊り手になれなかった。~
男の踊りなんかじゃ元気にならないって。~
そう言われてたから…▼~
:[セアダス]|
! そういうことか…▼~
君の世界の価値観を~
否定するつもりはないけど、~
勿体無いことするね。▼~
アズールのように熱意がある人は、~
絶対に良いダンサーになるのに。▼~
:[アズール]|
ありがとう。~
セアダスにそう言われると、~
本当になれる気がするよ。▼~
:[セアダス]|
なれるさ。君の世界で一番はじめに、~
男のダンサーになってやればいい。~
俺が誰より応援するよ。▼~
それじゃあ、その夢が叶うよう~
早速踊りの練習を…▼~
:[アズール]|
な、なに? 今の音。▼~
:[セアダス]|
…………▼~
ごめん、俺のお腹の音。~
人に何か教えるなら綺麗でいなきゃって、~
ご飯を我慢しすぎたかも。▼~
:[アズール]|
あはは。お腹すいてるんだ。~
じゃあ、先にお茶でも行かない?~
僕、セアダスの話をもっと聞きたいし…▼~
美味しいお菓子の店は、~
いくつか下調べ済みなんだよ。▼~
:[セアダス]|
ほ、本当!? 行きたい!~
あ、でも待って。~
いまカードで占うから。▼~
カードさん…カードさん…!~
アズールとお菓子を食べに行っても~
太りませんか…!!▼~
:[アズール]|
あれれ? 神秘的なイメージが…▼~
ま、まあいいか。~
なんだか、いい友達になれそう。▼~
***A [#r02d3387]
:[アズール]|
ルールルールー♪~
こんな感じかな、セアダス。▼~
:[セアダス]|
いいステップだ。~
短時間でこんなに仕上げてくるなんて、~
俺も負けていられないな。▼~
:[アズール]|
セアダスの踊りは、~
僕の世界にない雰囲気で勉強になるよ。~
振り付けは自分で考えたの?▼~
:[セアダス]|
いや…~
その振り付けは師匠のものだ。▼~
:[アズール]|
へえ、お師匠さん!~
どんな人だったの?▼~
:[セアダス]|
孤児だった俺を拾って育ててくれた、~
優しい人だよ。▼~
キャラバンの団長だった美丈夫で、~
踊ると靡く長い髪が好きだった。~
本当の父親みたいに思ってた。▼~
いつかその背中を超えるのが~
夢だったんだけど…▼~
ある日、賊の襲撃から俺を庇って、~
死んでしまった。▼~
:[アズール]|
!!▼~
セアダスも…~
大切な師匠を亡くしてるんだね。▼~
僕も、師匠だった母さんを亡くしてる。~
屍兵という化け物から、~
僕を庇って死んじゃったんだ。▼~
:[セアダス]|
俺たちの師匠はどちらも、~
星になってしまったということか。~
これはお互い、中々届かないね。▼~
:[アズール]|
うん…▼~
:[セアダス]|
でも、アズールの母上は、~
英雄として召喚されていると聞いたよ。~
本当の母上とは違う存在かもしれないけど…▼~
踊りの才は同じなはずだ。~
直接指導してもらわないの?▼~
:[アズール]|
それは…できないんだ。▼~
:[セアダス]|
どうして?▼~
:[アズール]|
自分で考え続けていることに、~
答えを貰ったら意味がないから。▼~
母さんは、僕にすべての踊りを~
教える前に死んでしまった。~
だから、続きを考えてたんだ。▼~
一人で、母さんのお墓の前で…~
いつか母さんに見せたら、~
驚いてくれるようなすごい踊りを。▼~
でもそれは、まだ完成していない。~
夢だから、目標だから、~
中途半端なものにしたくない。▼~
でも、ずっと練習していても、~
僕なりの踊りが掴めなくて。▼~
:[セアダス]|
自分なりの踊り、かあ。~
それは確かに難しい問題だな。▼~
:[アズール]|
そう。僕には母さんほどの~
踊りの才能はないみたいだし。~
:[セアダス]|
才能は充分あると思うけど。▼~
…『ラ・フルール』~
笑むように咲く花のカード。▼~
アズールの踊りはこれから先の未来で、~
みんなを笑顔にするって出ているよ。▼~
:[アズール]|
嬉しいけど…~
僕はまだ、そんな綺麗なカードには~
相応しくない気がする。▼~
:[セアダス]|
まあ、他の人になんて言われたって、~
信じられない時はあるか。▼~
他の人…そうだ。~
あの人の言葉なら、~
素直に受け取れるかも。▼~
:[アズール]|
あの人?▼~
:[セアダス]|
会わせたい人がいるんだ。~
次の三日月が昇る夜、~
南東にある湖畔に行ってみて。▼~
:[アズール]|
…?~
よくわからないけど、~
セアダスがそう言うなら…▼~
:[セアダス]|
この世界では不思議なことが起こる。~
元の世界よりずっとね。~
きっと素敵な夜になるよ。▼~
***S [#i16b7cb2]
:[アズール]|
セアダスが言ってたのは、~
このあたりのはずなんだけど…~
会わせたい人って誰なんだろう?▼~
ん? 誰か踊ってる。~
すごく心惹かれる踊りだ…~
綺麗で、懐かしくて、母さんみたいな…▼~
え!?~
待って、あれって…!!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
やっと来たか。~
どうもはじめまして、アズール。▼~
:[アズール]|
えええええ!!~
君は、ぼ、ぼ、僕…!?▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
そうだよ!▼~
あ、でもあんまりじーっと見ないで。~
自分自身とはいえ~
恥ずかしくなってくるから…▼~
:[アズール]|
どういうこと?~
その恰好って…~
もしかして、夢を叶えた僕?▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
半分正解で、半分間違いかな。▼~
僕は、君とは少し違う世界で、~
舞踏祭を楽しんでいる最中に~
召喚された存在なんだ。▼~
君が踊りを教わった英雄たちと違って~
本当の意味での踊り手に~
なれたわけじゃないけど…▼~
ここに来た時に、踊り手として~
仲間を鼓舞する力は手に入れた。▼~
さっき言った通り、半分くらいは、~
夢を叶えたといえるのかも。▼~
:[アズール]|
そうなんだ…! さっきの踊り、~
今の僕では到底真似できない。~
すごいよ、舞踏祭の僕。▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
君にもできるよ。~
だって僕は君なんだから。▼~
:[アズール]|
!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
君はセアダスに出会って、~
男は踊り手になれないっていう~
考えは克服したみたいだけど…▼~
それでもまだ、~
母さんのような踊り手になるのは~
無理かもって気持ちは拭えてないよね。▼~
:[アズール]|
それは…▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
答えなくていいよ。僕にはわかる。~
でもその気持ちはただの、~
思い込みにすぎないんだよ。▼~
絶望の未来で戦って、過去に飛んで…~
母さんにもう一度会えて、~
憧れを目の当たりにして揺らぐよね。▼~
:[アズール]|
うん…母さんの踊りをまた見られて~
嬉しかった。すごく嬉しかったんだ。~
なのに、悔しい気持ちも知ってしまった。▼~
あの懐かしい踊りは…~
思い出よりもずっと綺麗で、~
僕なんかじゃ到底届かないって。▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
そう思っているうちは届かない。~
憧れは遠いものじゃなくて、~
超えていくものだよ。▼~
今この瞬間からは、信じてよ。~
君はいつか必ず、いい踊り手になれるって。▼~
さっき見た踊りじゃ、~
僕の姿じゃ、その証拠にならない?▼~
:[アズール]|
ううん…何よりの証明だよ。▼~
僕、信じるよ。~
君みたいな踊り手になれる未来を。▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
その意気だよ、アズール。▼~
でも、なるだけじゃなくて、~
超えてもらわないと困るなあ~?~
僕もまだ半人前なんだよ?▼~
:[アズール]|
そ、そっか!~
じゃあ沢山頑張らないと!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
一緒に夢を叶えよう、アズール。~
元の世界に戻っても、~
立派な踊り手になれるように!▼~
まあでも、折角こうして会えたんだし、~
この出会いを祝して…▼~
:[アズール]|
お茶でもしない?~
でしょ?▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
あはは、さすが僕!▼~
:[アズール]|
ナンパはたくさんしてきたけど~
自分自身を誘うのは変な気分!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
沢山話そう。~
今までのことと、これからのこと。~
僕たちの同じ夢のこと。▼~
そのあとは勿論、~
とびっきりの笑顔で…~
一緒に踊ろう!▼~
**秘めた憧憬 セレナ [#x38a1d1e]
***C [#m9762243]
:[アシュ]|
おや、そこを行くはルーナ様では~
ございませんか。~
本日は気持ちの良いお天気で…▼~
:[セレナ]|
……。▼~
:[アシュ]|
…おや? どうなさいました?~
どこか不機嫌そうなお顔を~
なさっているような…▼~
もしやお体の具合でも~
優れないのでございましょうか。▼~
:[セレナ]|
まったくなんなのよ、もう!~
あのね! あたしはセレナよ!~
イーリス聖王国から来たセレナ!▼~
呼び間違えられたのは~
今日だけでも、あんたで5回目よ!~
いったいどういう了見よ!?▼~
:[アシュ]|
! そ、そうでしたか。~
これは大変失礼致しました。~
後ろ姿が似ていたものでつい…▼~
お名前を呼び間違えるとは失礼千万。~
このたびの失態、深く反省致します故~
平にご容赦を賜りたく…▼~
:[セレナ]|
そ、そんなに仰々しく~
誤らなくてもいいわよ。~
今度から気をつけてよね!▼~
:[アシュ]|
はい。固く心に誓う次第であります。~
それではこの辺りにて~
失礼させて頂きます。▼~
:[セレナ]|
まったくもうなんなのよ。~
それに、そのルーナって英雄は~
いったい何者なの?▼~
こんなに間違えられるってことは~
あたしにそっくりなんだろうけど…。▼~
いやいや、こんなに可愛い英雄が~
そうそういるはずがないわよね!▼~
異界のあたしなら~
名前は同じだろうし…~
うーん…気になるわね。▼~
:(暗転)|
:[セレナ]|
…という出来事があったのよ。▼~
:[ブレディ]|
なるほどな。それで~
この俺のところに来たってわけか。▼~
:[セレナ]|
ええ、知っていることがあるなら~
キリキリ話しなさいよ~
セレブ同盟隊員B。▼~
:[ブレディ]|
誰がセレブ同盟隊員Bだよ…。▼~
たしかセレナとブレディの~
頭文字を取ってセレブ同盟だっけ?~
そういえばそんな話もあったな。▼~
:[セレナ]|
なーに遠い目してんのよ。▼~
ひねくれ者同士で~
前向きな未来を築くセレブ同盟は~
異界にあっても健在なのよ。▼~
:[ブレディ]|
はいはい、わかったよ。▼~
で、話の腰を折っちまったけど~
ルーナって英雄について~
知りたいんだったよな。▼~
実を言うと、俺も詳しいことは~
よく知らねえんだ。▼~
:[セレナ]|
はぁっ!? ったく、使えないわね。~
それでよくセレブ同盟隊員Bを~
名乗れたものね。▼~
:[ブレディ]|
自分で名乗ったわけじゃねえよ!▼~
かく言う俺もはじめて~
ルーナを見たとき、間違えて~
セレナって呼んじまったんだけどな。▼~
:[セレナ]|
使えないうえに目まで節穴とは…~
あたし、ブレディが気の毒で~
なんだか泣けてきちゃう。▼~
:[ブレディ]|
変な同情してんじゃねえよ!▼~
でも気のせいか~
ルーナをセレナって呼んだとき~
一瞬反応した気がするんだよなぁ。▼~
それになんだか~
俺を避けてるような気もするし…。▼~
:[セレナ]|
あんたの顔が怖いからでしょ?~
で、そのルーナとかいう英雄~
そんなにあたしに似てるの?▼~
:[ブレディ]|
ああ、それは確かだ。~
姉妹と言われたら~
俺だって信じるかもしれねえ。▼~
:[セレナ]|
そんなに!? あたしみたいな~
可愛い英雄が二人もいるなんて~
ありえないでしょ!▼~
:[ブレディ]|
俺はお前のその自信が~
ありえねえと思うんだがな…。▼~
:[セレナ]|
ますます気になってきたわ。~
こうなったら~
自分の目で確かめてくる!▼~
***B [#j6031775]
:[セレナ]|
い、いたーっ!~
そこの女、待ちなさい!~
あんたがルーナね?▼~
:[ルーナ]|
その声は…ついに来たわね。~
いつかアスク王国に~
召喚されてくると思ってたけど…。▼~
で、あたしになにか用?▼~
:[セレナ]|
うぐっ…!~
た、確かに似てる。▼~
ていうか、似てるなんてもんじゃないわ。~
まるで鏡を見ているみたい。▼~
いやいやいや、そんなことはない!~
あたしのほうがギリギリ僅差で可愛い!▼~
:[ルーナ]|
なに一人でブツブツ言ってるの?~
まぁ、だいたい想像できるけど…。▼~
:[セレナ]|
ルーナ!~
単刀直入に聞くわ!▼~
:[ルーナ]|
はいはい、なあに?▼~
:[セレナ]|
あなたは異界のあたしなの?~
きっとそうよね?~
それなら似ている説明がつくわ。▼~
:[ルーナ]|
……。~
それについてはノーコメントよ。~
断じて話すわけにはいかないの。▼~
:[セレナ]|
なによ、ケチ!~
教えてくれたっていいでしょ?▼~
:[ルーナ]|
ダメなものはダメよ。~
世の中には秘密にしておいたほうが~
よいこともあるでしょ?▼~
ほら、たとえば…。▼~
あんたは友だちや母さんにいつも~
憎まれ口ばっかり叩いているけど~
実はみんなのことが大好き、とか。▼~
:[セレナ]|
なななななな、なに言ってんのよ!~
急に変なこと言わないでくれる?▼~
あ、あああ、あたしはぜんっぜん!~
そ、そんなこと思ってないんだから!▼~
:[ルーナ]|
はいはい。~
そういうことにしときましょ。▼~
ともかくあんたの質問については~
なにも答えることはできないわ。~
じゃあね。▼~
:[セレナ]|
こら! 逃げるな!~
気になるじゃない!▼~
:(暗転)|
:[ルーナ]|
ふう、危なかった…。▼~
ごめんね、もう一人のあたし。~
あたしにはまだ~
やらなきゃいけないことがあるの。▼~
***A [#n4a6fdbe]
:[セレナ]|
…ということがあったのよ!▼~
なによ、あの女!~
少しばかり可愛い顔してるからって~
思わせぶりなこと言っちゃって!▼~
:[ブレディ]|
へぇ、それは確かに気になるな。▼~
もしかしたらルーナが俺を避けるのも~
その秘密とやらが~
関係しているのかもしれねえな。▼~
:[セレナ]|
そんなことはどうでもいいわ。▼~
:[ブレディ]|
いや、よくはないだろ…。▼~
:[セレナ]|
問題はあいつとあたしが~
可愛さではあたしに及ばないものの~
ほぼ同じ顔だってことよ!▼~
あたしが最強に可愛いという事実は~
唯一母さんにも~
勝っていたポイントなのよ!▼~
:[ブレディ]|
さて、城下町に紅茶を仕入れにいくか。~
暗夜王国のジョーカーさんに~
教えてもらった店にしようかな。▼~
:[セレナ]|
ちょっと! 話はまだ終わってないわよ。~
セレブ同盟隊員B!▼~
:[ブレディ]|
いてっ! いきなり首根っこを~
掴むんじゃねえよ!▼~
:[セレナ]|
あたしと激似の英雄がいたんじゃ~
価値が半減しちゃうじゃない!~
それにこれはアスク王国の危機だわ!▼~
:[ブレディ]|
いやいや、ちょっと待て!~
なんでお前らの容姿うんぬんが~
アスク王国の危機に繋がるんだよ?▼~
:[セレナ]|
あたしのモチベーションの問題よ!~
ここであたしが落ち込んじゃったら~
今後の戦いに影響するかもしれないし。▼~
可愛いあたしが落ち込んでいたら~
ヴァイス・ブレイヴの士気も~
下がるかもしれないでしょ?▼~
それはつまり~
アスク王国の危機ってわけ!~
わかりなさいよ、そんなことくらい!▼~
:[ブレディ]|
わかりたくないけど~
わかったと言わなきゃ~
話は進まないんだろ?▼~
まあなんだ。~
お前にとっては大事な~
問題だってことは理解したぜ。▼~
:[セレナ]|
なによ、隊員Bのくせに大人ぶっちゃって。~
あたしの気持ちも知らないくせに。▼~
:[ルーナ]|
なんだか変なことになってるわね。▼~
:[セレナ]|
あ、あんたは…!~
ここへなにしに来たのよ!▼~
:[ルーナ]|
なにって…。~
あんたと少し話がしたかっただけよ。~
出直したほうがいい?▼~
:[セレナ]|
…し、仕方ないわね。~
聞いてあげるわ。~
で、話ってなに?▼~
***S [#sdbe23c3]
:[ルーナ]|
さっきはあんたの質問を~
はぐらかして悪かったわね。~
あれじゃ誰だって気になるわよね。▼~
:[セレナ]|
じゃあ、質問に答える気に~
なったってわけ?▼~
:[ルーナ]|
ごめん、それは無理。▼~
あたしには大事な使命があって…~
事情を説明することはできないの。▼~
でも信じて。あんたに意地悪を~
したいわけじゃ決してないのよ。▼~
:[セレナ]|
…ふーん。なんでかしら。~
あんたが本気で言ってるってわかるわ。~
わかっちゃうのがまた気になるけど…▼~
あーあ、もういい! 信じてあげる。~
これ以上あれこれ聞かないわ。▼~
ま、あたしは別にあんたのことなんて~
大して気にしてなかったしね。▼~
:[ルーナ]|
ありがとう…!~
ところでセレナ。~
あたしからあんたに提案があるの。▼~
:[セレナ]|
? なによ。▼~
:[ルーナ]|
アスク王国において~
あたしとあんたで同盟を組むのはどう?~
そうね、名前はセレルーナ同盟とか。▼~
:[セレナ]|
セレルーナ…同盟?▼~
:[ルーナ]|
最高に可愛いあたしと最強に可愛い~
あんたが組めばヴァイス・ブレイヴでも~
至高の可愛さを発揮できるわ。▼~
誰にも追いつけない可愛さの極致を~
みんなに見せつけてやろうってわけ。▼~
:[ブレディ]|
あのな、ルーナ。▼~
今、アスク王国は数々の危機に~
晒されている最中で、そんなことに~
うつつを抜かしている場合じゃ…。▼~
:[セレナ]|
セレルーナ同盟!~
いいじゃない! 組みましょう!▼~
:[ブレディ]|
こっちも乗り気かよ!?▼~
:[セレナ]|
安心しなさい、ブレディ!~
セレブ同盟も兼任してあげるから。▼~
これからは更に~
セレルーナ同盟の一員として~
ヴァイス・ブレイヴの注目を集めまくるわ!▼~
:[ブレディ]|
セレブ同盟は別にいいんだが~
お前たち、本当にその方向性で~
やっていくつもりなのか?▼~
:[セレナ]|
なによブレディ。~
その不満そうな顔は。▼~
ははーん、さてはあんたも~
入りたいのね、セレルーナ同盟に。▼~
でもお生憎様、~
あんたは可愛さが足りないわ!▼~
:[ブレディ]|
安心しろ。~
神に誓って入りたくないし。▼~
:[セレナ]|
そうと決まれば~
こうしちゃいられないわ!~
もっと可愛さを磨かなきゃ!▼~
:[ルーナ]|
ねえセレナ。~
あたし、素敵な化粧品を知ってるの。~
これから一緒に買いに行かない?▼~
:[セレナ]|
ほんと? 行く行く!~
まだアスク王国に慣れてないから~
いいお店教えてよ!▼~
:[ルーナ]|
オッケー。そのあとは宝飾店と~
お菓子屋さんにも寄ってかない?▼~
:[セレナ]|
いいわね、最高! さあ、今日から~
セレルーナ同盟伝説のはじまりよ!▼~
:[ブレディ]|
お、おいっ!~
セレナ、ルーナ!▼~
……。~
あいつら、アスク王国に~
なにしに来たんだ?▼~
**真理の探究者 ロラン [#g568fe82]
***C [#t20b7718]
:[アンナ(覚醒)]|
助かるわー、ロラン!~
あなたがお店を手伝ってくれてから~
経営状態がだいぶよくなったわ!▼~
:[ロラン]|
いえ、まだまだですよ。~
ようやく改善の兆しが~
見えてきたばかりです。▼~
アンナさんのお店では~
ヴァイス・ブレイヴへの支給品を~
取り扱っているんですよね?▼~
それにもかかわらず~
余計な仕入れが多いんですよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あら、そうかしら?~
品揃えが多ければ~
それだけ便利じゃない。▼~
ほら、この鍋なんて~
頭にかぶるのにちょうどいい~
サイズだと思わない?▼~
:[ロラン]|
そんな使い方をする人なんて~
一人しかいませんよ。▼~
そんなことだから~
赤字ギリギリになるんです。▼~
:[ジョージ]|
優れた観察眼と予算管理能力…~
話には聞いていたが大したもんだぜ。▼~
ロランのおかげで今後は~
予算のやりくりが楽になりそうだ!▼~
:[ロラン]|
改善すべき点は予算以外にもあります。~
例えば、在庫の~
管理体制についてですが…▼~
この帳面を見たところで~
なにがどこにしまってあるのか~
まるでわかりません。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そんなものは慣れよ、慣れ!~
あなたもお店を手伝ってるうちに~
だいたい見当つくようになるわよ!▼~
:[ロラン]|
管理の手間の問題もあるんですよ。~
少しずつでも改善していきましょう。▼~
おや?~
この支給品の項目ですけれど…。▼~
:[ジョージ]|
ん? ああ、化粧品だな。~
支給品の中でも人気の品でな。~
それなりに欲しがる英雄がいるのさ。▼~
:[ロラン]|
それにしても~
支給量が多すぎるような…~
少し調べてみましょうか。▼~
***B [#c7964156]
:[ロラン]|
はじめまして、シャーロッテさん。~
本日は貴重なお時間をいただき~
ありがとうございます。▼~
:[シャーロッテ]|
大丈夫ですよぉ。~
で、お話ってなんですかぁ?▼~
:[ロラン]|
実はイーリス聖王国アンナ商会~
アスク支店から支給されている~
化粧品についてお話がありまして。▼~
:[シャーロッテ]|
え~っ、化粧品ですかぁ?~
ご用意してくださるアンナさんには~
いつも感謝してるんですよ~。▼~
:[ロラン]|
感謝の言葉、お伝えしておきます。▼~
で、本題ですが…~
シャーロッテさんが請求される~
化粧品の量が少々多いのではないかと。▼~
:[シャーロッテ]|
ええ~?~
そうなんですかぁ?▼~
:[ロラン]|
ヴァイス・ブレイヴの予算にも~
限りがありまして…~
現状、厳しいものがあるのです。▼~
もし可能でしたら~
支給される化粧品の請求量を~
少し抑えていただけないでしょうか。~
むろん、ご自身のお金で~
お買い上げいただく分には~
なにも申しませんが…。▼~
:[シャーロッテ]|
それってぇ、使う化粧品を~
減らしてくださいって…~
コトですかぁ?▼~
:[ロラン]|
化粧をすることで戦意を高揚させたり~
己を奮い立たせる…そういった効果が~
得られることは存じております。▼~
しかし、シャーロッテさんへの~
支給量はあまりにも際立って多い…~
そういうことです。▼~
:[シャーロッテ]|
しゅん…ごめんなさぁい…。▼~
:[ロラン]|
このようなお願いをするのは~
こちらも心苦しいのですが…▼~
今後、倹約を心掛けて~
いただけると助かります。▼~
:[シャーロッテ]|
はぁい。今度から気を付けますぅ。▼~
…ところで、ロランさんってぇ~
とても真面目で勤勉な~
性格をしていらっしゃいますよねぇ。▼~
もし差し支えありませんでしたら~
どのようなお家柄なのか~
教えていただけますかぁ?▼~
:[ロラン]|
家柄…ですか?~
祖母の代から学者の家系です。~
他に特筆すべき事項はありませんね。▼~
:[シャーロッテ]|
…王族でも貴族でもなく、学者ね。~
でも、発明や発見で一発当てれば~
大きく跳ねる可能性もあるな…。▼~
:[ロラン]|
あの、なにか?▼~
:[シャーロッテ]|
なんでもないですよぉ。~
ロランさん、今後とも~
よろしくお願いしますねぇ☆▼~
:[ロラン]|
こちらこそ。今日はお時間を~
割いていただき、ありがとう~
ございました。▼~
***A [#q2205859]
:[アンナ(覚醒)]|
ねえ、ロラン。~
シャーロッテに化粧品の消費量を~
減らすようお願いしてたわよね?▼~
:[ロラン]|
ええ。~
直接お会いして説明しましたよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうよねえ…~
だけど、帳面を見るかぎり~
まったく減ってないわよ?▼~
:[ロラン]|
なんですって?▼~
:[ジョージ]|
たしかに減ってないな。~
前と同じ…~
むしろ少し増えてないか?▼~
:[ロラン]|
……。~
そのようですね…。▼~
すみませんが~
僕は急用ができました。~
これで失礼いたします。▼~
:(暗転)|
:[ロラン]|
シャーロッテさん。~
先日のお話、ご理解いただけたものと~
考えておりました。▼~
ですが、化粧品の支給量が~
以前と変わらないのはなぜです?~
いや、むしろ微増している。▼~
:[シャーロッテ]|
ごめんなさぁい。~
うっかりしていたみたいです~。▼~
:[ロラン]|
うっかり、という言葉では~
片付けられない問題なのですよ。▼~
よろしいですか、シャーロッテさん。~
アスク王国では終わりの見えない~
戦いが今なお続いているのです。▼~
僕たちは民から預かった税で禄を得て、~
装備を整え脅威と対峙することが~
できているのです。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[ロラン]|
聞けば、王族である~
ヘンリエッテ女王やシャロン王女も~
倹約されているそうではないですか。▼~
どうでしょう。シャーロッテさんも~
ご自身の身を省みてここはひとつ…。▼~
:[シャーロッテ]|
…っせえ…ての…。▼~
:[ロラン]|
えっ? 今なんと…。▼~
:[シャーロッテ]|
…うるせえっての!~
さっきから細かいことをぐちぐちと~
ああもう、ふざけんなっつーの!▼~
:[ロラン]|
……!?▼~
:[シャーロッテ]|
しょうがねーだろっ!~
私はとっとと玉の輿に乗って~
親を安心させなきゃいけないんだから!▼~
髪も肌もツヤツヤにして~
王族や貴族にも負けねーような~
最高の状態にしておく必要があんだよ!▼~
:[ロラン]|
…………。▼~
:[シャーロッテ]|
そもそもアスク王国が~
やべーってのは重々わかってんだよ!▼~
こちとら毎日最前線で命張ってんだ。~
そのうえで私は……はっ!?▼~
:[ロラン]|
………………。▼~
:[シャーロッテ]|
や、やだぁ~。~
今のはなにかしらぁ?~
きっと悪い妖精さんの~
仕業に違いないわ~。~
うふ、うふふふふふ…。▼~
じゃ、じゃあ、私は急用を~
思いついたのでこのへんでぇ…。▼~
:[ロラン]|
ふむ、なるほど…。~
お待ちください、シャーロッテさん。▼~
***S [#lb6696d3]
:[ロラン]|
シャーロッテさん。~
先ほど垣間見せた姿が~
本来のあなた、なのですね?▼~
:[シャーロッテ]|
うっ…!▼~
バレちゃったんなら~
取りつくろう必要もないわね。~
そーだよ、これが素の私だっつの。▼~
:[ロラン]|
なるほど、理解しました。▼~
:[シャーロッテ]|
あんた、あまり驚いてないわね。~
もしかして予想外の展開に~
ついていけてないとか?▼~
:[ロラン]|
いえ、完全に理解していますよ。~
実を言うと、僕の知り合いにも一人~
あなたによく似た方がおりまして。▼~
その方は、世間と折り合いをつけるため~
本性を隠して生きていました。▼~
:[シャーロッテ]|
ふーん。どこの異界にも~
似たようなのがいるもんなのね。▼~
:[ロラン]|
とにもかくにもシャーロッテさんの~
事情はわかりました。▼~
化粧品はあなたが~
あなたらしく生きるために必要なもの。▼~
武器や魔道書、杖と同じように~
戦うために必要なものだと~
僕は理解しました。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[ロラン]|
予算繰りについては~
こちらがなんとかしましょう。▼~
:[シャーロッテ]|
えっ!? ホントに!?▼~
:[ロラン]|
その代わり、これまで以上に~
戦場で活躍されることを期待します。▼~
十分な戦果を残しさえすれば~
僕が小言を挟む余地などないでしょう。▼~
:[シャーロッテ]|
なによ、わかってんじゃないの!▼~
頭のカッチコチな~
学者様かと思ってたけど~
案外話のわかるイイやつなのね!▼~
:[ロラン]|
いったい僕のことを~
なんだと思っていたんですか。▼~
:[シャーロッテ]|
でも、本当に助かるわ。~
あんたには借りができたわね。~
なにかあったら、いつでも力になるわ。▼~
:[ロラン]|
でしたら、さっそくひとつ~
お願いがあるのですが…。▼~
さきほどの怒りを~
あらわにされたときの𠮟責は~
なかなかに素晴らしいものでした。▼~
:[シャーロッテ]|
…え?▼~
:[ロラン]|
「うるせえっての!」のは~
特によかったですね。▼~
できれば次の機会は~
もっと強めの口調でお願いしたい…。~
では、僕はこれで失礼します。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
見直したと思ったんだけど~
あいつ、実はなかなかに~
変なやつだったりする…?▼~
**未来への決意 ルキナ [#d589914d]
***C [#k7a16ed7]
:[ルキナ]|
お父様…!~
お会いできてよかった!▼~
アスク王国での活躍~
聞き及んでおります。▼~
:[クロム]|
おお、ルキナか。~
随分と研鑽を積んだのだな。~
一回りも二回りも大きく見えるぞ。▼~
:[ルキナ]|
えっ、そうでしょうか?~
鎧姿が身体を大きく見せて~
いるのかもしれませんね。▼~
:[クロム]|
せっかくの機会だ。~
手合わせしてみるか?▼~
:[ルキナ]|
えっ、お父様と…!?▼~
:[クロム]|
言葉を幾重に交わすよりも~
俺たちがわかり合うならば~
それが一番だ、どうだ?▼~
:[ルキナ]|
もちろんです!~
喜んでお受けいたします!▼~
:(暗転)|
:[ルキナ]|
はあ、はあ…~
ありがとうございました。~
よい経験になりました。▼~
:[クロム]|
ああ、俺も~
いい汗をかかせてもらった。▼~
:[ルキナ]|
その…お父様から見て~
私の戦い方はいかがだったでしょう?▼~
:[クロム]|
そうだな…正直なところ~
これほどまでとは思わなかった。~
目を見張るような成長だ。▼~
身のこなし、駆け引き…~
驚かされるばかりだったぞ。▼~
:[ルキナ]|
ほ、本当ですか?~
私はお父様についていくだけで~
精一杯だったのですが…。▼~
:[クロム]|
その斧…~
強大な力を感じるが~
それゆえに扱いも難しいだろう。▼~
だが、お前は使いこなしてみせた。~
日々の研鑽の賜物だな。▼~
:[ルキナ]|
そ、そんな…ありがとうございます。~
お父様にそう言っていただけると~
とても励みになります。▼~
:[クロム]|
謙遜することはない。~
もしかすると本気でやり合えば~
俺よりも強いんじゃないか?▼~
:[ルキナ]|
そんな! 私はまだまだ未熟です。~
アスク王国でももっと修行を積んで~
いつかお父様に追いつきたいです。▼~
***B [#k169f7cf]
:[フィヨルム]|
なるほど…積み重ねた努力を~
しっかりと認めていただいたのですね。~
よかったですね、ルキナ王女。▼~
:[ルキナ]|
お父様にお褒めいただいたことは~
たしかにうれしくはありました。~
ですが…▼~
同時にお父様のお力も~
この手でしっかりと感じ取りました。▼~
私はまだまだ力不足…~
そう痛感させられました。▼~
:[フィヨルム]|
ふふ、ルキナ王女らしいです。~
それで今日は朝から訓練場にこもって~
斧をふるっているんですね?▼~
:[ルキナ]|
はい。私はまだこの魔器を~
使いこなせているとは思えません。▼~
自在に扱えるようになるためには~
もっと修練が必要です。ふっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|
ふんっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|はああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[バアトル]|
むぅ!? うむむむっ!~
おぬし、いい斧を持っておるな!~
腕前もなかなかのものだ!▼~
:[ルキナ]|
お褒めいただき、ありがとうございます。~
私はイーリス聖王国のルキナ。~
あなたは?▼~
:[バアトル]|
わしはバアトル。~
斧を愛し、斧に愛され~
斧の道を行くただの斧好きよ。▼~
ルキナとやら、ひたむきな~
取り組みから斧に対する~
真摯な姿勢が伝わってくるぞ!▼~
わしにはわかる!~
おぬし、きっとひとかどの~
斧使いになるであろう!▼~
:[ルキナ]|
あ、ありがとうございます。▼~
:[バアトル]|
斧に情熱を注ぐおぬしに~
耳よりな情報がある。▼~
このアスク王国には~
斧の腕をさらに磨くために~
うってつけの寄り合いがあるのだ。▼~
おぬしさえよければ~
ぜひとも参加するがいい!▼~
:[ルキナ]|
お誘いはうれしいのですが~
私はまだ斧を握りしめたばかりの若輩者。▼~
まずはこうして斧を振ることで~
しっかり下地を固めたいと思います。▼~
:[バアトル]|
おお!~
基礎をおろそかにしないとは~
素晴らしい心がけだ!▼~
わしの目に狂いはなかった。~
気が向くことがあれば~
いつでも声を掛けるがいい。▼~
フィヨルム王女も~
いつでも声をかけられよ。▼~
:[フィヨルム]|
は、はい。考えておきます。▼~
:[バアトル]|
では、わしはこれで失礼するぞ!~
ガハハハ…!▼~
***A [#s28cd41e]
:[フィヨルム]|
ヴァイス・ブレイヴには~
斧使いの英雄が集まり、切磋琢磨する~
斧の会という団体があるんです。▼~
先ほどいらっしゃった~
バアトルさんは~
会の中心人物なんですよ。▼~
:[ルキナ]|
さまざまな世界からやってきた~
斧を扱う英雄が集う場…~
非常に興味深いです。▼~
私も魔器スリマを~
使いこなせるようになったら~
一度足を運びたいものですね。▼~
:[フィヨルム]|
皆さん、気のよい方々ばかりですから~
きっと温かく迎え入れてくれますよ。▼~
:[ルキナ]|
……。▼~
:[フィヨルム]|
…ルキナ王女?~
どうかされました?▼~
:[ルキナ]|
いえ、実は私には斧の会よりも~
先に足を運ぶべきところがあるのです。▼~
:[フィヨルム]|
なにか大事なことのようですね。~
お話を伺いしても?▼~
:[ルキナ]|
これは私がアスク王国へ来るより~
ずっと前の話になります。▼~
私は邪竜により崩壊した世界で~
マルスと名乗り戦っていました。▼~
かつて滅びの運命から世界を救った~
神話の英雄マルスの名に願をかけて…▼~
過去の世界で若き日のお父様と~
出会ったときにも、正体を隠すため~
仮面をかぶっていたので▼~
仮面の剣士マルスと~
名乗ることにしたのです。▼~
:[フィヨルム]|
アカネイア大陸の英雄…~
アリティア王国の~
マルス王子のことですね。▼~
:[ルキナ]|
ご存知でしたか。~
やはりヴァイス・ブレイヴには~
マルス様もいらっしゃるのですね。▼~
私はアスク王国に来てから~
ずっと考えていたのです。▼~
もしマルス様が~
この世界にいらっしゃるのなら…~
名前を勝手にお借りしたことを謝りたいと。▼~
:[フィヨルム]|
ルキナ王女にとってマルス王子は~
いにしえから伝えられる偉大な英雄。▼~
だからこそ、そのお名前の威光に~
あやかろうとされたのですね。▼~
:[ルキナ]|
ですが、無断で名前を~
お借りしたことに変わりはありません。▼~
ご本人にお詫びしたいのですが…~
あまりにも畏れ多く、~
どうしても足が前に進まないのです。▼~
:[???]|
その悩み…~
痛いほどよくわかります。▼~
:[???]|
ならば私たちもともに行きましょう!▼~
:[ルキナ]|
……!?~
あなたがたは…!▼~
***S [#ye5b72a2]
:[フィヨルム]|
マルス王子。~
今、お時間をいただいても~
よろしいでしょうか?▼~
:[マルス]|
おや、フィヨルム王女。~
もちろん構わないけど…~
えっと、こちらの方たちは?▼~
:[ルキナ]|
は、はい! 私たちは!▼~
:[ルキナ(通常)]|
イーリス聖王国の!▼~
:[ルキナ(春)]|
ルキナと申します!▼~
:[ルキナ(選挙)]|
本日は!▼~
:[ルキナ(伝承)]|
マルス様に!▼~
:[ルキナ(愛の祭)]|
お詫びがあってまいりました!▼~
:[マルス]|
お詫び?~
ぼくには心当たりがないけど…▼~
:[ルキナ]|
その、実は…ですね…。▼~
:(暗転)|
:[マルス]|
そうか…絶望の未来を…~
世界を救うために君は~
ぼくの名前を名乗って戦った、と。▼~
話を聞いただけでも~
厳しい戦いだったということが~
想像に難しくないよ。▼~
よく最後まで…~
仲間と共に戦い抜いたね。~
君たちは誇り高い英雄だ。▼~
:[ルキナ]|
も、もったいないお言葉です!~
ですが、私は、私たちは…マルス様の~
お名前を勝手に名乗ったのです。▼~
マルス様の存在は大陸に伝わる~
いにしえの大英雄として~
希望の象徴そのものでした。▼~
すがるような気持ちがあったとはいえ~
大切なお名前を拝借してしまい~
簡単に許されることではありません。▼~
:[マルス]|
はははっ、少し大げさじゃないかな?~
ぼくはね、自分のことを~
大英雄だなんて思ってないよ。▼~
ただ目の前のことを~
必死にやっただけなんだ。~
仲間たちの力を借りてね。▼~
君たちだってそうやって~
危機を乗り越えて~
きたんじゃないのかい?▼~
:[ルキナ]|
そ、それは…~
そうかもしれませんが…。▼~
:[マルス]|
だけど、遠い未来の人々が~
ぼくの名前に希望を感じてくれるとしたら~
それはとてもうれしいことだよ。▼~
ぼくのほうこそ~
君たちにお礼を言いたい。▼~
ぼくに希望を重ねてくれて…~
マルスと名乗ってくれてありがとう。▼~
:[ルキナ]|
……!~
マルス様…!▼~
:[フィヨルム]|
ふふっ。よかったですね、皆さん。~
私も安心いたしました。▼~
:[ルキナ]|
ええ…ええ…本当に…~
ずっと胸につかえていたものが~
取れたような…そんな気がします。▼~
ありがとうございます、マルス様!▼~
:[マルス]|
さあ、これで過去の話は終わりだね。~
これからは、ともに手を携えて~
アスク王国のために戦おう。▼~
:[ルキナ]|
はい!~
ヴァイス・ブレイヴの仲間として~
マルス様に恥じぬよう精進いたします!▼~
:[ルキナ(伝承)]|
私たちも同じ魂を持つものとして~
アスク王国の平和のため~
共に進んでいく所存です。▼~
:[マルス]|
ああ。頼りにしているよ。▼~
:(暗転)|
:[マルス(仮面)]|
…しまった。~
柱の陰から様子を窺っていたら~
ついタイミングを逃してしまいました。▼~
僕も…~
いえ、私も一緒に…~
お詫びにいけばよかったです…▼~
*コメント [#comment]
#comment
終了行:
[[章別会話]]
*掲げし希望と共に [#c45e8aa8]
#contents
**掲げし希望と共に [#i4cc90f0]
***オープニング [#x3fd1918]
:[ルキナ]|
私たちの任務は、街道に出没する~
ならず者たちの討伐となります。▼~
ロラン、アズール、セレナ…~
イーリス大陸と勝手は違うでしょうが~
皆で力を合わせて頑張りましょう。▼~
:[アズール]|異界の戦いなんて緊張するけど~
知ってる顔が一緒だから安心だよー。▼~
:[ロラン]|
いい機会じゃないですか。~
アスク王国の方たちに~
僕たちの戦いぶりを見てもらいましょう。▼~
:[セレナ]|
確かに、知らない人と組むよりは~
やりやすいだろうけど…。▼~
ルキナとロランはいいとして~
ナンパばかりしているアズールの剣が~
通用するかどうか不安だわ。▼~
:[アズール]|
あははっ、手厳しいなあ。~
でも、みんなと話していたら~
異界にいる気がしなくなってきたよ。▼~
:[ロラン]|
緊張がほぐれてきたようですね。~
その調子です。▼~
:[セレナ]|
あたしたちならやれるはず。~
きっと大丈夫だわ。▼~
:[ルキナ]|
皆さん、あそこ!~
ならず者が現れたようですよ。▼~
:[セレナ]|
この程度の数ならあたしに任せて!~
いくわよっ!▼~
:[ロラン]|
あっ! 不用意に飛び出すのは危険です!~
見てください、右の茂みが揺れて…~
おそらく敵が潜んでいます!▼~
:[セレナ]|
しまった!?▼~
:[ルキナ]|
せいっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|
セレナ、大丈夫ですか?▼~
:[セレナ]|
だ、大丈夫…~
ならず者のくせに伏兵だなんて~
味な真似してくれるじゃないの!▼~
:[アズール]|
ちょっと待ちなって!~
一人で突っ込んじゃダメだってば!▼~
:[ロラン]|
いけない! このままでは~
セレナが囲まれてしまいます!▼~
:[セレナ]|
くっ! これぐらいの敵…~
あたしたちは絶望の未来で~
厳しい戦いをくぐり抜けたんだから!▼~
:[ルキナ]|
セレナ、こちらの敵は私が!~
でえええいっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|
たああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[セレナ]|
このまま押し切るわよ!~
はぁぁぁっ!▼~
:(暗転)|
:[ロラン]|
ふう…危ないところでした。~
ルキナのフォローのおかげで~
なんとかなりましたね。▼~
:[アズール]|
よかったあ。一時は~
どうなるかと思ったよ。▼~
でも、セレナ。~
さっきから無茶ばかりしてるけど~
どうしちゃったの?▼~
:[セレナ]|
…なんでもないわよ。~
ただ、あたしたちの力を~
見せつけたいって思っただけ。▼~
:[ロラン]|
見せつけるって…~
いったい誰にですか?▼~
:[セレナ]|
そんなの決まってるわ。~
アスク王国にいる英雄全員よ!▼~
あたしたちは強いって~
証明してみせないと~
この世界にいる意味がないから。▼~
***C [#dc4a80d1]
:[アズール]|
やあ、セレナ。~
また訓練所に行ってたのかい?▼~
:[ロラン]|
毎日精が出ますね。でも~
過度な訓練は身体の負担になるので~
気をつけてください。▼~
:[セレナ]|
ロランにアズール…~
あんたたちこそ、いつもどこを~
ほっつき歩いているのよ。▼~
:[アズール]|
母さんに会っていたんだよ。▼~
僕たちの世界で亡くなった母さん…~
しかも、若い頃の母さんが~
この世界にもいるんだし。▼~
:[ロラン]|
僕も同じです。~
せっかくの機会ですから。▼~
そういえばセレナの母上は…~
天馬騎士のティアモさんでしたね。▼~
:[セレナ]|
ええ、そうよ。~
なにをやらせても完璧にこなす~
天才と呼ばれる天馬騎士。▼~
アスク王国で会ってみて~
あらためて実感したわ…。~
やっぱり母さんはすごい人なんだって。▼~
:[アズール]|
よかったね。~
セレナも母さんに会えたんだ。▼~
:[ロラン]|
いろいろと学ぶことも~
あったのではないですか?▼~
:[セレナ]|
そうね…あたしたちは~
まだまだ実力不足だってことが~
嫌と言うほどわかったわ。▼~
絶望の未来で母さんを失ってから~
あたしは必死に強くなろうと~
頑張ってきた…▼~
だけど、才能って残酷だわ。~
凡人がどうあがいても~
天才には追いつけない…▼~
:[アズール]|
いや、セレナは~
十分頑張ってるよ?▼~
:[セレナ]|
頑張ってるだけじゃ~
ダメなのよ、結果を出さないと…!▼~
あたしが凡人だったとしても~
これまで重ねてきた努力が~
無駄だったって思いたくはないの。▼~
母さんと比べられて…~
役立たずと思われるなんて~
あたしは絶対に嫌!▼~
だから、この世界で~
あたしたちの力を示して~
認められなくちゃいけないの!▼~
:[ロラン]|
妙な対抗心を燃やしていたのは~
そんな理由からでしたか。▼~
ですが、母上と競う必要など~
あるのでしょうか?▼~
僕はミリエル母様と一緒に~
魔道の研鑽に励んでいますよ。▼~
アスク城の大図書館には~
さまざまな文献が揃っていますからね。~
毎日のように二人で足を運んでいます。▼~
:[アズール]|
僕もオリヴィエ母さんとは~
剣術の練習をしてるけど~
競い合ったりはしてないなあ。▼~
それに知り合いの踊り子を~
紹介してくれたりしてさ。~
異界の踊りはとても興味深かったよ!▼~
:[セレナ]|
…なによそれ。~
乗り越えるべき相手と仲良くするとか~
まったく意味わかんないんだけど!▼~
:[ロラン]|
僕は母様たちを尊敬していますし~
実力だって認めています。~
だからこそ手を取り合うんですよ。▼~
:[アズール]|
セレナだってティアモさんの~
実力を認めてるんでしょ?~
だったら一緒に鍛錬に励めばいいのに。▼~
:[セレナ]|
バカなこと言わないでよ!~
そんなの自分が未熟だって~
認めているようなものじゃない!▼~
わかったわ。あんたたちには期待しない。~
あたし一人でヴァイス・ブレイヴに~
存在感を示してやるんだから!▼~
:[アズール]|
あっ、セレナ!~
ちょっと待って!▼~
:[ロラン]|
行ってしまいましたね…▼~
:[ルキナ]|
アズール、ロラン。~
あなたたちもいたのですね。▼~
さっきセレナがすごい剣幕で~
出て行ってしまいましたけど~
なにがあったのですか?▼~
:[アズール]|
それがその…▼~
***B [#q9db024f]
:[ルキナ]|
ここがならず者たちのたまり場…~
これ以上の略奪行為は許しません。~
今日こそ壊滅させましょう。▼~
:[アズール]|
この前は連携がチグハグで~
うまく戦えなかったからねー。~
リベンジしなくっちゃ!▼~
:[ロラン]|
僕たちが本来の力を発揮すれば~
問題ありませんよ。▼~
:[セレナ]|
今なら敵が油断しているわ。~
先に出るわよ!▼~
:[ロラン]|
あっ、セレナ!~
やはり今回も一人で~
飛び出してしまいましたか…▼~
:[アズール]|
でも、セレナが飛び出すってのは~
すでに想定内だからね。▼~
ならば、僕たちが足並みを~
揃えればいいだけだよ。▼~
:[ルキナ]|
ええ、私たちも続きましょう!~
私はセレナと共に前へ出ます!▼~
:[ロラン]|
僕は魔道で牽制しながら~
お二人の後を追いますね!▼~
:[アズール]|
僕はルキナとセレナの~
背中を守るよ!▼~
:[セレナ]|
……!?~
ちょ、ちょっと!▼~
どうしてあんたたちまで~
飛び出してきてるのよ!~
あたしの無茶に付き合うことないわよ!▼~
:[ルキナ]|
無茶ではありませんよ。~
これが私たちの戦い方ですから。▼~
:[セレナ]|
あたしたちの…戦い方?~
どういう意味よ。▼~
:[ルキナ]|
アズールたちから事情は聞きました。~
でも、セレナは少し勘違いしています。▼~
:[セレナ]|
か、勘違いってなにをよ!?▼~
:[ルキナ]|
あなたのお母様や私のお父様…~
その世代の英雄たちの強さには~
目を見張るものがあります。▼~
ですが、あの強さは個々の力だけで~
成り立っているものではありません。▼~
仲間同士が絆で結ばれ~
力を合わせるからこそ~
強さを発揮しているのです。▼~
:[セレナ]|
……▼~
:[ルキナ]|
絆を結ぶのは~
素質も才能も関係ありません。▼~
ただ、お互いを信じる心。~
支え合う気持ちこそが~
仲間を強くしていくのですから。▼~
:[アズール]|
そうそう! 僕たちの力を~
ヴァイス・ブレイヴに認めさせるなら~
協力して戦うのが一番だって!▼~
:[ロラン]|
ええ。僕たちの絆の力を示すことが~
最も効果的だと思いますよ!▼~
:[セレナ]|
あんたたち…▼~
わ、わかってたわよ。~
そんなことくらい!▼~
あんたたちを試していたというか~
早く絆の力に気づいてほしかったから~
あたしが無理してたというか…▼~
:[ルキナ]|
敵が出てきましたよ。~
さあ、セレナ!~
一緒に切り込みますよ!▼~
:[セレナ]|
うん、いくわよ!▼~
***A [#s0572fc7]
:[セレナ]|
覚悟しなさい!~
やあっ!!▼~
:(白く光る)|
:[ロラン]|
ふう、なんとか制圧できましたね。~
これで街道を利用する人たちが~
ならず者に怯えることもないでしょう。▼~
:[アズール]|
僕たちが力を合わせれば~
これぐらいの成果は当然だよね!▼~
:[セレナ]|
…そ、そうかもね。~
みんなのおかげで勝てたの…かも…~
その…あ、ありがとう…。▼~
:[ルキナ]|
無事でなによりです。~
勝てたのは、ここにいる~
みんなの力です。▼~
:[セレナ]|
あたし、本当はね…~
アスク王国に召喚されてから~
ずっと怖かったの。▼~
母さんがいれば~
お前なんかいらないって~
思われてしまうことが。▼~
そう思われてしまったら~
ヴァイス・ブレイヴにあたしの~
居場所なんてどこにもないでしょ?▼~
:[ルキナ]|
そんなことはありませんよ。~
セレナにはセレナの…~
セレナだけの輝きがあります。▼~
この戦いも~
セレナがいたからこそ~
有利に進んだんですよ。▼~
:[ロラン]|
ええ。あなたが~
敵を引き付けたことで~
こちらはずいぶん助かりましたからね。▼~
:[アズール]|
そうそう。~
勇ましく剣を振るう姿なんか~
英雄譚の主人公みたいだったよ!▼~
:[セレナ]|
な、なによあんたたち…。~
あたしが先陣を切ったのよ?~
それぐらいの活躍、当然じゃない!▼~
でも、まだまだ足りないわ。~
あたしは…もっと強くならなきゃ。▼~
もしこの世界でも~
母さんを失うことになったら…~
そんなの絶対に嫌だから。▼~
:[ルキナ]|
それもあなたが強さを~
求める理由だったんですね。▼~
せっかく再会したお母様と~
離れ離れになりたくない気持ち…~
私にもよくわかります。▼~
:[セレナ]|
こうして異界で会えたのに~
また別れるってのもなんだし…▼~
:[ロラン]|
セレナは~
ティアモさんのことが~
本当に好きなんですね。▼~
:[セレナ]|
なっ、なによそれ!~
あたしが親離れできてない~
みたいに言わないでよ!▼~
:[アズール]|
恥ずかしがることないよ。~
大切な人を守るためにも~
もっと力を合わせなきゃね!▼~
:[ルキナ]|
ええ。絆をつないでいけば~
ヴァイス・ブレイヴのみんなとも~
きっと繋がっていけるでしょう。▼~
そうすればきっと~
私たちの居場所もできるはずです。▼~
:[セレナ]|
あたしはこれからも強くなるわ。~
立ち止まっている暇はないんだから。▼~
あんたたちも~
ちゃんとついて来なさいよね!▼~
**花咲く笑顔 アズール [#l0e69603]
***C [#ubbe659d]
:[アズール]|
えーっと…~
踊り手たちの練習場は~
このあたりのはず…。▼~
母さんからヴァイス・ブレイヴには~
踊りの達人がたくさんいるって聞いたけど~
可愛い女の子だといいな~。▼~
あ! あの子たちがきっとそうだ!~
うわぁ、すごいな。~
あんな動きが出来るなんて。▼~
こうしちゃいられない。~
そこの麗しいお姉さんたち~!▼~
:[シルヴィア]|
麗しいお姉さんって、あたしたちのこと?~
えへへ、なかなか見る目あるじゃん。▼~
:[テティス]|
あなた…~
最近召喚された英雄かしら?▼~
:[アズール]|
おっと、挨拶が遅れたね。~
はじめまして、僕はアズール。~
イーリス聖王国からやってきた剣士さ。▼~
:[シルヴィア]|
あたしはユグドラル大陸から来た~
シルヴィア。よろしくね。▼~
:[テティス]|
私はマギ・ヴァル大陸から来た~
ジスト傭兵団のテティス。▼~
で、イーリス聖王国の剣士さんが~
私たちになにかご用かしら?▼~
:[アズール]|
実は頼みがあるんだけど~
僕に君たちの踊りを~
教えてくれないかな?▼~
:[テティス]|
あなたが踊りを…?▼~
:[シルヴィア]|
ははーん。~
さてはそういう手口のナンパね!▼~
踊りを教わるフリして~
あたしたちの手でも握ろうって~
魂胆なんでしょ?▼~
:[アズール]|
ち、違うよ!~
僕は真剣に踊りを学びたいんだ。▼~
君たちみたいな、とびきり可愛い子の~
手を握りたいとか、そんな気持ちは…~
まったくないとは言わないけど…。▼~
:[テティス]|
いいわ。面白そうじゃない。~
だったら、まずはあなたの踊りを~
見せてもらえるかしら?▼~
:[シルヴィア]|
そうね。腕前を見せてもらわないと~
教えようがないもんね。ほら早く!▼~
:[アズール]|
わ,わかったよ。~
ちょっと恥ずかしいけど…。▼~
ど、どうかな?▼~
:[シルヴィア]|
ふうん、これはなかなか…。▼~
:[テティス]|
思ったよりも本格的ね。~
あなたが踊りを学びたいというのが~
嘘じゃないってわかったわ。でも…。▼~
:[アズール]|
で、でも?▼~
:[テティス]|
いろいろな踊り手がいる~
アスク王国に来たのだから~
違う系統の踊りを学ぶのもいいかもね。▼~
:[シルヴィア]|
そうね。踊りの幅を広げるのは~
悪いことじゃないと思うし。▼~
:[テティス]|
最近来たばかりのあの子なんて~
いいんじゃないかしら。~
声をかけておくわね。▼~
:[アズール]|
本当? 楽しみだな!~
どんな踊り手なんだろう。▼~
***B [#seebe301]
:[セアダス]|
ルールルルー♪▼~
:[アズール]|
わあ…すごく神秘的な踊り。~
昼間なのに、まるで月光の中で~
踊っているような切なさだ…▼~
長い髪…~
だけど、もしかして……▼~
:[セアダス]|
そろそろ来ると思っていたよ。~
あなたがアズールだね。~
俺はセアダス。ソルム王国のダンサーだ。▼~
踊りを教えてあげてって言われたけど、~
俺もかなりの新参者なんだよね。~
それでも良ければ、どうぞよろしく。▼~
:[アズール]|
勿論いいに決まってるよ。~
こちらこそよろしく、セアダス。▼~
わ…~
やっぱり、男の人だ…▼~
:[セアダス]|
それは見ての通りだけど。▼~
…あ、わかった。~
さては女の子が良かったんだろ!~
君はかなりの女好きと聞いているからね。▼~
:[アズール]|
違う! 逆だよ!~
驚いたんだ。嬉しくて!▼~
ねえ、セアダス。君は元居た世界で、~
名のある踊り手だったって聞いたんだ。~
たくさんファンがいたって!▼~
ダンサーっていうのはさ、~
いつもずっとそうだったの?~
収穫祭の時だけじゃなくて、ずっと。▼~
:[セアダス]|
当然、いついかなる時でも戦場に出て、~
仲間を踊りで鼓舞すること。~
それが俺の仕事だよ。▼~
:[アズール]|
そうなんだ…!~
すごい、本当にいたんだ!~
僕の夢を叶えてくれる人が!▼~
:[セアダス]|
そんなに喜ぶことかな。~
別に不思議じゃないと思うけど。▼~
:[アズール]|
ううん。僕は、セアダスみたいな~
元の世界でも踊り手をしている男の人を、~
いま…初めて見たんだ。▼~
僕の世界では、僕は踊り手になれなかった。~
男の踊りなんかじゃ元気にならないって。~
そう言われてたから…▼~
:[セアダス]|
! そういうことか…▼~
君の世界の価値観を~
否定するつもりはないけど、~
勿体無いことするね。▼~
アズールのように熱意がある人は、~
絶対に良いダンサーになるのに。▼~
:[アズール]|
ありがとう。~
セアダスにそう言われると、~
本当になれる気がするよ。▼~
:[セアダス]|
なれるさ。君の世界で一番はじめに、~
男のダンサーになってやればいい。~
俺が誰より応援するよ。▼~
それじゃあ、その夢が叶うよう~
早速踊りの練習を…▼~
:[アズール]|
な、なに? 今の音。▼~
:[セアダス]|
…………▼~
ごめん、俺のお腹の音。~
人に何か教えるなら綺麗でいなきゃって、~
ご飯を我慢しすぎたかも。▼~
:[アズール]|
あはは。お腹すいてるんだ。~
じゃあ、先にお茶でも行かない?~
僕、セアダスの話をもっと聞きたいし…▼~
美味しいお菓子の店は、~
いくつか下調べ済みなんだよ。▼~
:[セアダス]|
ほ、本当!? 行きたい!~
あ、でも待って。~
いまカードで占うから。▼~
カードさん…カードさん…!~
アズールとお菓子を食べに行っても~
太りませんか…!!▼~
:[アズール]|
あれれ? 神秘的なイメージが…▼~
ま、まあいいか。~
なんだか、いい友達になれそう。▼~
***A [#r02d3387]
:[アズール]|
ルールルールー♪~
こんな感じかな、セアダス。▼~
:[セアダス]|
いいステップだ。~
短時間でこんなに仕上げてくるなんて、~
俺も負けていられないな。▼~
:[アズール]|
セアダスの踊りは、~
僕の世界にない雰囲気で勉強になるよ。~
振り付けは自分で考えたの?▼~
:[セアダス]|
いや…~
その振り付けは師匠のものだ。▼~
:[アズール]|
へえ、お師匠さん!~
どんな人だったの?▼~
:[セアダス]|
孤児だった俺を拾って育ててくれた、~
優しい人だよ。▼~
キャラバンの団長だった美丈夫で、~
踊ると靡く長い髪が好きだった。~
本当の父親みたいに思ってた。▼~
いつかその背中を超えるのが~
夢だったんだけど…▼~
ある日、賊の襲撃から俺を庇って、~
死んでしまった。▼~
:[アズール]|
!!▼~
セアダスも…~
大切な師匠を亡くしてるんだね。▼~
僕も、師匠だった母さんを亡くしてる。~
屍兵という化け物から、~
僕を庇って死んじゃったんだ。▼~
:[セアダス]|
俺たちの師匠はどちらも、~
星になってしまったということか。~
これはお互い、中々届かないね。▼~
:[アズール]|
うん…▼~
:[セアダス]|
でも、アズールの母上は、~
英雄として召喚されていると聞いたよ。~
本当の母上とは違う存在かもしれないけど…▼~
踊りの才は同じなはずだ。~
直接指導してもらわないの?▼~
:[アズール]|
それは…できないんだ。▼~
:[セアダス]|
どうして?▼~
:[アズール]|
自分で考え続けていることに、~
答えを貰ったら意味がないから。▼~
母さんは、僕にすべての踊りを~
教える前に死んでしまった。~
だから、続きを考えてたんだ。▼~
一人で、母さんのお墓の前で…~
いつか母さんに見せたら、~
驚いてくれるようなすごい踊りを。▼~
でもそれは、まだ完成していない。~
夢だから、目標だから、~
中途半端なものにしたくない。▼~
でも、ずっと練習していても、~
僕なりの踊りが掴めなくて。▼~
:[セアダス]|
自分なりの踊り、かあ。~
それは確かに難しい問題だな。▼~
:[アズール]|
そう。僕には母さんほどの~
踊りの才能はないみたいだし。~
:[セアダス]|
才能は充分あると思うけど。▼~
…『ラ・フルール』~
笑むように咲く花のカード。▼~
アズールの踊りはこれから先の未来で、~
みんなを笑顔にするって出ているよ。▼~
:[アズール]|
嬉しいけど…~
僕はまだ、そんな綺麗なカードには~
相応しくない気がする。▼~
:[セアダス]|
まあ、他の人になんて言われたって、~
信じられない時はあるか。▼~
他の人…そうだ。~
あの人の言葉なら、~
素直に受け取れるかも。▼~
:[アズール]|
あの人?▼~
:[セアダス]|
会わせたい人がいるんだ。~
次の三日月が昇る夜、~
南東にある湖畔に行ってみて。▼~
:[アズール]|
…?~
よくわからないけど、~
セアダスがそう言うなら…▼~
:[セアダス]|
この世界では不思議なことが起こる。~
元の世界よりずっとね。~
きっと素敵な夜になるよ。▼~
***S [#i16b7cb2]
:[アズール]|
セアダスが言ってたのは、~
このあたりのはずなんだけど…~
会わせたい人って誰なんだろう?▼~
ん? 誰か踊ってる。~
すごく心惹かれる踊りだ…~
綺麗で、懐かしくて、母さんみたいな…▼~
え!?~
待って、あれって…!!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
やっと来たか。~
どうもはじめまして、アズール。▼~
:[アズール]|
えええええ!!~
君は、ぼ、ぼ、僕…!?▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
そうだよ!▼~
あ、でもあんまりじーっと見ないで。~
自分自身とはいえ~
恥ずかしくなってくるから…▼~
:[アズール]|
どういうこと?~
その恰好って…~
もしかして、夢を叶えた僕?▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
半分正解で、半分間違いかな。▼~
僕は、君とは少し違う世界で、~
舞踏祭を楽しんでいる最中に~
召喚された存在なんだ。▼~
君が踊りを教わった英雄たちと違って~
本当の意味での踊り手に~
なれたわけじゃないけど…▼~
ここに来た時に、踊り手として~
仲間を鼓舞する力は手に入れた。▼~
さっき言った通り、半分くらいは、~
夢を叶えたといえるのかも。▼~
:[アズール]|
そうなんだ…! さっきの踊り、~
今の僕では到底真似できない。~
すごいよ、舞踏祭の僕。▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
君にもできるよ。~
だって僕は君なんだから。▼~
:[アズール]|
!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
君はセアダスに出会って、~
男は踊り手になれないっていう~
考えは克服したみたいだけど…▼~
それでもまだ、~
母さんのような踊り手になるのは~
無理かもって気持ちは拭えてないよね。▼~
:[アズール]|
それは…▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
答えなくていいよ。僕にはわかる。~
でもその気持ちはただの、~
思い込みにすぎないんだよ。▼~
絶望の未来で戦って、過去に飛んで…~
母さんにもう一度会えて、~
憧れを目の当たりにして揺らぐよね。▼~
:[アズール]|
うん…母さんの踊りをまた見られて~
嬉しかった。すごく嬉しかったんだ。~
なのに、悔しい気持ちも知ってしまった。▼~
あの懐かしい踊りは…~
思い出よりもずっと綺麗で、~
僕なんかじゃ到底届かないって。▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
そう思っているうちは届かない。~
憧れは遠いものじゃなくて、~
超えていくものだよ。▼~
今この瞬間からは、信じてよ。~
君はいつか必ず、いい踊り手になれるって。▼~
さっき見た踊りじゃ、~
僕の姿じゃ、その証拠にならない?▼~
:[アズール]|
ううん…何よりの証明だよ。▼~
僕、信じるよ。~
君みたいな踊り手になれる未来を。▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
その意気だよ、アズール。▼~
でも、なるだけじゃなくて、~
超えてもらわないと困るなあ~?~
僕もまだ半人前なんだよ?▼~
:[アズール]|
そ、そっか!~
じゃあ沢山頑張らないと!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
一緒に夢を叶えよう、アズール。~
元の世界に戻っても、~
立派な踊り手になれるように!▼~
まあでも、折角こうして会えたんだし、~
この出会いを祝して…▼~
:[アズール]|
お茶でもしない?~
でしょ?▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
あはは、さすが僕!▼~
:[アズール]|
ナンパはたくさんしてきたけど~
自分自身を誘うのは変な気分!▼~
:[アズール(舞踏祭)]|
沢山話そう。~
今までのことと、これからのこと。~
僕たちの同じ夢のこと。▼~
そのあとは勿論、~
とびっきりの笑顔で…~
一緒に踊ろう!▼~
**秘めた憧憬 セレナ [#x38a1d1e]
***C [#m9762243]
:[アシュ]|
おや、そこを行くはルーナ様では~
ございませんか。~
本日は気持ちの良いお天気で…▼~
:[セレナ]|
……。▼~
:[アシュ]|
…おや? どうなさいました?~
どこか不機嫌そうなお顔を~
なさっているような…▼~
もしやお体の具合でも~
優れないのでございましょうか。▼~
:[セレナ]|
まったくなんなのよ、もう!~
あのね! あたしはセレナよ!~
イーリス聖王国から来たセレナ!▼~
呼び間違えられたのは~
今日だけでも、あんたで5回目よ!~
いったいどういう了見よ!?▼~
:[アシュ]|
! そ、そうでしたか。~
これは大変失礼致しました。~
後ろ姿が似ていたものでつい…▼~
お名前を呼び間違えるとは失礼千万。~
このたびの失態、深く反省致します故~
平にご容赦を賜りたく…▼~
:[セレナ]|
そ、そんなに仰々しく~
誤らなくてもいいわよ。~
今度から気をつけてよね!▼~
:[アシュ]|
はい。固く心に誓う次第であります。~
それではこの辺りにて~
失礼させて頂きます。▼~
:[セレナ]|
まったくもうなんなのよ。~
それに、そのルーナって英雄は~
いったい何者なの?▼~
こんなに間違えられるってことは~
あたしにそっくりなんだろうけど…。▼~
いやいや、こんなに可愛い英雄が~
そうそういるはずがないわよね!▼~
異界のあたしなら~
名前は同じだろうし…~
うーん…気になるわね。▼~
:(暗転)|
:[セレナ]|
…という出来事があったのよ。▼~
:[ブレディ]|
なるほどな。それで~
この俺のところに来たってわけか。▼~
:[セレナ]|
ええ、知っていることがあるなら~
キリキリ話しなさいよ~
セレブ同盟隊員B。▼~
:[ブレディ]|
誰がセレブ同盟隊員Bだよ…。▼~
たしかセレナとブレディの~
頭文字を取ってセレブ同盟だっけ?~
そういえばそんな話もあったな。▼~
:[セレナ]|
なーに遠い目してんのよ。▼~
ひねくれ者同士で~
前向きな未来を築くセレブ同盟は~
異界にあっても健在なのよ。▼~
:[ブレディ]|
はいはい、わかったよ。▼~
で、話の腰を折っちまったけど~
ルーナって英雄について~
知りたいんだったよな。▼~
実を言うと、俺も詳しいことは~
よく知らねえんだ。▼~
:[セレナ]|
はぁっ!? ったく、使えないわね。~
それでよくセレブ同盟隊員Bを~
名乗れたものね。▼~
:[ブレディ]|
自分で名乗ったわけじゃねえよ!▼~
かく言う俺もはじめて~
ルーナを見たとき、間違えて~
セレナって呼んじまったんだけどな。▼~
:[セレナ]|
使えないうえに目まで節穴とは…~
あたし、ブレディが気の毒で~
なんだか泣けてきちゃう。▼~
:[ブレディ]|
変な同情してんじゃねえよ!▼~
でも気のせいか~
ルーナをセレナって呼んだとき~
一瞬反応した気がするんだよなぁ。▼~
それになんだか~
俺を避けてるような気もするし…。▼~
:[セレナ]|
あんたの顔が怖いからでしょ?~
で、そのルーナとかいう英雄~
そんなにあたしに似てるの?▼~
:[ブレディ]|
ああ、それは確かだ。~
姉妹と言われたら~
俺だって信じるかもしれねえ。▼~
:[セレナ]|
そんなに!? あたしみたいな~
可愛い英雄が二人もいるなんて~
ありえないでしょ!▼~
:[ブレディ]|
俺はお前のその自信が~
ありえねえと思うんだがな…。▼~
:[セレナ]|
ますます気になってきたわ。~
こうなったら~
自分の目で確かめてくる!▼~
***B [#j6031775]
:[セレナ]|
い、いたーっ!~
そこの女、待ちなさい!~
あんたがルーナね?▼~
:[ルーナ]|
その声は…ついに来たわね。~
いつかアスク王国に~
召喚されてくると思ってたけど…。▼~
で、あたしになにか用?▼~
:[セレナ]|
うぐっ…!~
た、確かに似てる。▼~
ていうか、似てるなんてもんじゃないわ。~
まるで鏡を見ているみたい。▼~
いやいやいや、そんなことはない!~
あたしのほうがギリギリ僅差で可愛い!▼~
:[ルーナ]|
なに一人でブツブツ言ってるの?~
まぁ、だいたい想像できるけど…。▼~
:[セレナ]|
ルーナ!~
単刀直入に聞くわ!▼~
:[ルーナ]|
はいはい、なあに?▼~
:[セレナ]|
あなたは異界のあたしなの?~
きっとそうよね?~
それなら似ている説明がつくわ。▼~
:[ルーナ]|
……。~
それについてはノーコメントよ。~
断じて話すわけにはいかないの。▼~
:[セレナ]|
なによ、ケチ!~
教えてくれたっていいでしょ?▼~
:[ルーナ]|
ダメなものはダメよ。~
世の中には秘密にしておいたほうが~
よいこともあるでしょ?▼~
ほら、たとえば…。▼~
あんたは友だちや母さんにいつも~
憎まれ口ばっかり叩いているけど~
実はみんなのことが大好き、とか。▼~
:[セレナ]|
なななななな、なに言ってんのよ!~
急に変なこと言わないでくれる?▼~
あ、あああ、あたしはぜんっぜん!~
そ、そんなこと思ってないんだから!▼~
:[ルーナ]|
はいはい。~
そういうことにしときましょ。▼~
ともかくあんたの質問については~
なにも答えることはできないわ。~
じゃあね。▼~
:[セレナ]|
こら! 逃げるな!~
気になるじゃない!▼~
:(暗転)|
:[ルーナ]|
ふう、危なかった…。▼~
ごめんね、もう一人のあたし。~
あたしにはまだ~
やらなきゃいけないことがあるの。▼~
***A [#n4a6fdbe]
:[セレナ]|
…ということがあったのよ!▼~
なによ、あの女!~
少しばかり可愛い顔してるからって~
思わせぶりなこと言っちゃって!▼~
:[ブレディ]|
へぇ、それは確かに気になるな。▼~
もしかしたらルーナが俺を避けるのも~
その秘密とやらが~
関係しているのかもしれねえな。▼~
:[セレナ]|
そんなことはどうでもいいわ。▼~
:[ブレディ]|
いや、よくはないだろ…。▼~
:[セレナ]|
問題はあいつとあたしが~
可愛さではあたしに及ばないものの~
ほぼ同じ顔だってことよ!▼~
あたしが最強に可愛いという事実は~
唯一母さんにも~
勝っていたポイントなのよ!▼~
:[ブレディ]|
さて、城下町に紅茶を仕入れにいくか。~
暗夜王国のジョーカーさんに~
教えてもらった店にしようかな。▼~
:[セレナ]|
ちょっと! 話はまだ終わってないわよ。~
セレブ同盟隊員B!▼~
:[ブレディ]|
いてっ! いきなり首根っこを~
掴むんじゃねえよ!▼~
:[セレナ]|
あたしと激似の英雄がいたんじゃ~
価値が半減しちゃうじゃない!~
それにこれはアスク王国の危機だわ!▼~
:[ブレディ]|
いやいや、ちょっと待て!~
なんでお前らの容姿うんぬんが~
アスク王国の危機に繋がるんだよ?▼~
:[セレナ]|
あたしのモチベーションの問題よ!~
ここであたしが落ち込んじゃったら~
今後の戦いに影響するかもしれないし。▼~
可愛いあたしが落ち込んでいたら~
ヴァイス・ブレイヴの士気も~
下がるかもしれないでしょ?▼~
それはつまり~
アスク王国の危機ってわけ!~
わかりなさいよ、そんなことくらい!▼~
:[ブレディ]|
わかりたくないけど~
わかったと言わなきゃ~
話は進まないんだろ?▼~
まあなんだ。~
お前にとっては大事な~
問題だってことは理解したぜ。▼~
:[セレナ]|
なによ、隊員Bのくせに大人ぶっちゃって。~
あたしの気持ちも知らないくせに。▼~
:[ルーナ]|
なんだか変なことになってるわね。▼~
:[セレナ]|
あ、あんたは…!~
ここへなにしに来たのよ!▼~
:[ルーナ]|
なにって…。~
あんたと少し話がしたかっただけよ。~
出直したほうがいい?▼~
:[セレナ]|
…し、仕方ないわね。~
聞いてあげるわ。~
で、話ってなに?▼~
***S [#sdbe23c3]
:[ルーナ]|
さっきはあんたの質問を~
はぐらかして悪かったわね。~
あれじゃ誰だって気になるわよね。▼~
:[セレナ]|
じゃあ、質問に答える気に~
なったってわけ?▼~
:[ルーナ]|
ごめん、それは無理。▼~
あたしには大事な使命があって…~
事情を説明することはできないの。▼~
でも信じて。あんたに意地悪を~
したいわけじゃ決してないのよ。▼~
:[セレナ]|
…ふーん。なんでかしら。~
あんたが本気で言ってるってわかるわ。~
わかっちゃうのがまた気になるけど…▼~
あーあ、もういい! 信じてあげる。~
これ以上あれこれ聞かないわ。▼~
ま、あたしは別にあんたのことなんて~
大して気にしてなかったしね。▼~
:[ルーナ]|
ありがとう…!~
ところでセレナ。~
あたしからあんたに提案があるの。▼~
:[セレナ]|
? なによ。▼~
:[ルーナ]|
アスク王国において~
あたしとあんたで同盟を組むのはどう?~
そうね、名前はセレルーナ同盟とか。▼~
:[セレナ]|
セレルーナ…同盟?▼~
:[ルーナ]|
最高に可愛いあたしと最強に可愛い~
あんたが組めばヴァイス・ブレイヴでも~
至高の可愛さを発揮できるわ。▼~
誰にも追いつけない可愛さの極致を~
みんなに見せつけてやろうってわけ。▼~
:[ブレディ]|
あのな、ルーナ。▼~
今、アスク王国は数々の危機に~
晒されている最中で、そんなことに~
うつつを抜かしている場合じゃ…。▼~
:[セレナ]|
セレルーナ同盟!~
いいじゃない! 組みましょう!▼~
:[ブレディ]|
こっちも乗り気かよ!?▼~
:[セレナ]|
安心しなさい、ブレディ!~
セレブ同盟も兼任してあげるから。▼~
これからは更に~
セレルーナ同盟の一員として~
ヴァイス・ブレイヴの注目を集めまくるわ!▼~
:[ブレディ]|
セレブ同盟は別にいいんだが~
お前たち、本当にその方向性で~
やっていくつもりなのか?▼~
:[セレナ]|
なによブレディ。~
その不満そうな顔は。▼~
ははーん、さてはあんたも~
入りたいのね、セレルーナ同盟に。▼~
でもお生憎様、~
あんたは可愛さが足りないわ!▼~
:[ブレディ]|
安心しろ。~
神に誓って入りたくないし。▼~
:[セレナ]|
そうと決まれば~
こうしちゃいられないわ!~
もっと可愛さを磨かなきゃ!▼~
:[ルーナ]|
ねえセレナ。~
あたし、素敵な化粧品を知ってるの。~
これから一緒に買いに行かない?▼~
:[セレナ]|
ほんと? 行く行く!~
まだアスク王国に慣れてないから~
いいお店教えてよ!▼~
:[ルーナ]|
オッケー。そのあとは宝飾店と~
お菓子屋さんにも寄ってかない?▼~
:[セレナ]|
いいわね、最高! さあ、今日から~
セレルーナ同盟伝説のはじまりよ!▼~
:[ブレディ]|
お、おいっ!~
セレナ、ルーナ!▼~
……。~
あいつら、アスク王国に~
なにしに来たんだ?▼~
**真理の探究者 ロラン [#g568fe82]
***C [#t20b7718]
:[アンナ(覚醒)]|
助かるわー、ロラン!~
あなたがお店を手伝ってくれてから~
経営状態がだいぶよくなったわ!▼~
:[ロラン]|
いえ、まだまだですよ。~
ようやく改善の兆しが~
見えてきたばかりです。▼~
アンナさんのお店では~
ヴァイス・ブレイヴへの支給品を~
取り扱っているんですよね?▼~
それにもかかわらず~
余計な仕入れが多いんですよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
あら、そうかしら?~
品揃えが多ければ~
それだけ便利じゃない。▼~
ほら、この鍋なんて~
頭にかぶるのにちょうどいい~
サイズだと思わない?▼~
:[ロラン]|
そんな使い方をする人なんて~
一人しかいませんよ。▼~
そんなことだから~
赤字ギリギリになるんです。▼~
:[ジョージ]|
優れた観察眼と予算管理能力…~
話には聞いていたが大したもんだぜ。▼~
ロランのおかげで今後は~
予算のやりくりが楽になりそうだ!▼~
:[ロラン]|
改善すべき点は予算以外にもあります。~
例えば、在庫の~
管理体制についてですが…▼~
この帳面を見たところで~
なにがどこにしまってあるのか~
まるでわかりません。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そんなものは慣れよ、慣れ!~
あなたもお店を手伝ってるうちに~
だいたい見当つくようになるわよ!▼~
:[ロラン]|
管理の手間の問題もあるんですよ。~
少しずつでも改善していきましょう。▼~
おや?~
この支給品の項目ですけれど…。▼~
:[ジョージ]|
ん? ああ、化粧品だな。~
支給品の中でも人気の品でな。~
それなりに欲しがる英雄がいるのさ。▼~
:[ロラン]|
それにしても~
支給量が多すぎるような…~
少し調べてみましょうか。▼~
***B [#c7964156]
:[ロラン]|
はじめまして、シャーロッテさん。~
本日は貴重なお時間をいただき~
ありがとうございます。▼~
:[シャーロッテ]|
大丈夫ですよぉ。~
で、お話ってなんですかぁ?▼~
:[ロラン]|
実はイーリス聖王国アンナ商会~
アスク支店から支給されている~
化粧品についてお話がありまして。▼~
:[シャーロッテ]|
え~っ、化粧品ですかぁ?~
ご用意してくださるアンナさんには~
いつも感謝してるんですよ~。▼~
:[ロラン]|
感謝の言葉、お伝えしておきます。▼~
で、本題ですが…~
シャーロッテさんが請求される~
化粧品の量が少々多いのではないかと。▼~
:[シャーロッテ]|
ええ~?~
そうなんですかぁ?▼~
:[ロラン]|
ヴァイス・ブレイヴの予算にも~
限りがありまして…~
現状、厳しいものがあるのです。▼~
もし可能でしたら~
支給される化粧品の請求量を~
少し抑えていただけないでしょうか。~
むろん、ご自身のお金で~
お買い上げいただく分には~
なにも申しませんが…。▼~
:[シャーロッテ]|
それってぇ、使う化粧品を~
減らしてくださいって…~
コトですかぁ?▼~
:[ロラン]|
化粧をすることで戦意を高揚させたり~
己を奮い立たせる…そういった効果が~
得られることは存じております。▼~
しかし、シャーロッテさんへの~
支給量はあまりにも際立って多い…~
そういうことです。▼~
:[シャーロッテ]|
しゅん…ごめんなさぁい…。▼~
:[ロラン]|
このようなお願いをするのは~
こちらも心苦しいのですが…▼~
今後、倹約を心掛けて~
いただけると助かります。▼~
:[シャーロッテ]|
はぁい。今度から気を付けますぅ。▼~
…ところで、ロランさんってぇ~
とても真面目で勤勉な~
性格をしていらっしゃいますよねぇ。▼~
もし差し支えありませんでしたら~
どのようなお家柄なのか~
教えていただけますかぁ?▼~
:[ロラン]|
家柄…ですか?~
祖母の代から学者の家系です。~
他に特筆すべき事項はありませんね。▼~
:[シャーロッテ]|
…王族でも貴族でもなく、学者ね。~
でも、発明や発見で一発当てれば~
大きく跳ねる可能性もあるな…。▼~
:[ロラン]|
あの、なにか?▼~
:[シャーロッテ]|
なんでもないですよぉ。~
ロランさん、今後とも~
よろしくお願いしますねぇ☆▼~
:[ロラン]|
こちらこそ。今日はお時間を~
割いていただき、ありがとう~
ございました。▼~
***A [#q2205859]
:[アンナ(覚醒)]|
ねえ、ロラン。~
シャーロッテに化粧品の消費量を~
減らすようお願いしてたわよね?▼~
:[ロラン]|
ええ。~
直接お会いして説明しましたよ。▼~
:[アンナ(覚醒)]|
そうよねえ…~
だけど、帳面を見るかぎり~
まったく減ってないわよ?▼~
:[ロラン]|
なんですって?▼~
:[ジョージ]|
たしかに減ってないな。~
前と同じ…~
むしろ少し増えてないか?▼~
:[ロラン]|
……。~
そのようですね…。▼~
すみませんが~
僕は急用ができました。~
これで失礼いたします。▼~
:(暗転)|
:[ロラン]|
シャーロッテさん。~
先日のお話、ご理解いただけたものと~
考えておりました。▼~
ですが、化粧品の支給量が~
以前と変わらないのはなぜです?~
いや、むしろ微増している。▼~
:[シャーロッテ]|
ごめんなさぁい。~
うっかりしていたみたいです~。▼~
:[ロラン]|
うっかり、という言葉では~
片付けられない問題なのですよ。▼~
よろしいですか、シャーロッテさん。~
アスク王国では終わりの見えない~
戦いが今なお続いているのです。▼~
僕たちは民から預かった税で禄を得て、~
装備を整え脅威と対峙することが~
できているのです。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[ロラン]|
聞けば、王族である~
ヘンリエッテ女王やシャロン王女も~
倹約されているそうではないですか。▼~
どうでしょう。シャーロッテさんも~
ご自身の身を省みてここはひとつ…。▼~
:[シャーロッテ]|
…っせえ…ての…。▼~
:[ロラン]|
えっ? 今なんと…。▼~
:[シャーロッテ]|
…うるせえっての!~
さっきから細かいことをぐちぐちと~
ああもう、ふざけんなっつーの!▼~
:[ロラン]|
……!?▼~
:[シャーロッテ]|
しょうがねーだろっ!~
私はとっとと玉の輿に乗って~
親を安心させなきゃいけないんだから!▼~
髪も肌もツヤツヤにして~
王族や貴族にも負けねーような~
最高の状態にしておく必要があんだよ!▼~
:[ロラン]|
…………。▼~
:[シャーロッテ]|
そもそもアスク王国が~
やべーってのは重々わかってんだよ!▼~
こちとら毎日最前線で命張ってんだ。~
そのうえで私は……はっ!?▼~
:[ロラン]|
………………。▼~
:[シャーロッテ]|
や、やだぁ~。~
今のはなにかしらぁ?~
きっと悪い妖精さんの~
仕業に違いないわ~。~
うふ、うふふふふふ…。▼~
じゃ、じゃあ、私は急用を~
思いついたのでこのへんでぇ…。▼~
:[ロラン]|
ふむ、なるほど…。~
お待ちください、シャーロッテさん。▼~
***S [#lb6696d3]
:[ロラン]|
シャーロッテさん。~
先ほど垣間見せた姿が~
本来のあなた、なのですね?▼~
:[シャーロッテ]|
うっ…!▼~
バレちゃったんなら~
取りつくろう必要もないわね。~
そーだよ、これが素の私だっつの。▼~
:[ロラン]|
なるほど、理解しました。▼~
:[シャーロッテ]|
あんた、あまり驚いてないわね。~
もしかして予想外の展開に~
ついていけてないとか?▼~
:[ロラン]|
いえ、完全に理解していますよ。~
実を言うと、僕の知り合いにも一人~
あなたによく似た方がおりまして。▼~
その方は、世間と折り合いをつけるため~
本性を隠して生きていました。▼~
:[シャーロッテ]|
ふーん。どこの異界にも~
似たようなのがいるもんなのね。▼~
:[ロラン]|
とにもかくにもシャーロッテさんの~
事情はわかりました。▼~
化粧品はあなたが~
あなたらしく生きるために必要なもの。▼~
武器や魔道書、杖と同じように~
戦うために必要なものだと~
僕は理解しました。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
:[ロラン]|
予算繰りについては~
こちらがなんとかしましょう。▼~
:[シャーロッテ]|
えっ!? ホントに!?▼~
:[ロラン]|
その代わり、これまで以上に~
戦場で活躍されることを期待します。▼~
十分な戦果を残しさえすれば~
僕が小言を挟む余地などないでしょう。▼~
:[シャーロッテ]|
なによ、わかってんじゃないの!▼~
頭のカッチコチな~
学者様かと思ってたけど~
案外話のわかるイイやつなのね!▼~
:[ロラン]|
いったい僕のことを~
なんだと思っていたんですか。▼~
:[シャーロッテ]|
でも、本当に助かるわ。~
あんたには借りができたわね。~
なにかあったら、いつでも力になるわ。▼~
:[ロラン]|
でしたら、さっそくひとつ~
お願いがあるのですが…。▼~
さきほどの怒りを~
あらわにされたときの𠮟責は~
なかなかに素晴らしいものでした。▼~
:[シャーロッテ]|
…え?▼~
:[ロラン]|
「うるせえっての!」のは~
特によかったですね。▼~
できれば次の機会は~
もっと強めの口調でお願いしたい…。~
では、僕はこれで失礼します。▼~
:[シャーロッテ]|
……。▼~
見直したと思ったんだけど~
あいつ、実はなかなかに~
変なやつだったりする…?▼~
**未来への決意 ルキナ [#d589914d]
***C [#k7a16ed7]
:[ルキナ]|
お父様…!~
お会いできてよかった!▼~
アスク王国での活躍~
聞き及んでおります。▼~
:[クロム]|
おお、ルキナか。~
随分と研鑽を積んだのだな。~
一回りも二回りも大きく見えるぞ。▼~
:[ルキナ]|
えっ、そうでしょうか?~
鎧姿が身体を大きく見せて~
いるのかもしれませんね。▼~
:[クロム]|
せっかくの機会だ。~
手合わせしてみるか?▼~
:[ルキナ]|
えっ、お父様と…!?▼~
:[クロム]|
言葉を幾重に交わすよりも~
俺たちがわかり合うならば~
それが一番だ、どうだ?▼~
:[ルキナ]|
もちろんです!~
喜んでお受けいたします!▼~
:(暗転)|
:[ルキナ]|
はあ、はあ…~
ありがとうございました。~
よい経験になりました。▼~
:[クロム]|
ああ、俺も~
いい汗をかかせてもらった。▼~
:[ルキナ]|
その…お父様から見て~
私の戦い方はいかがだったでしょう?▼~
:[クロム]|
そうだな…正直なところ~
これほどまでとは思わなかった。~
目を見張るような成長だ。▼~
身のこなし、駆け引き…~
驚かされるばかりだったぞ。▼~
:[ルキナ]|
ほ、本当ですか?~
私はお父様についていくだけで~
精一杯だったのですが…。▼~
:[クロム]|
その斧…~
強大な力を感じるが~
それゆえに扱いも難しいだろう。▼~
だが、お前は使いこなしてみせた。~
日々の研鑽の賜物だな。▼~
:[ルキナ]|
そ、そんな…ありがとうございます。~
お父様にそう言っていただけると~
とても励みになります。▼~
:[クロム]|
謙遜することはない。~
もしかすると本気でやり合えば~
俺よりも強いんじゃないか?▼~
:[ルキナ]|
そんな! 私はまだまだ未熟です。~
アスク王国でももっと修行を積んで~
いつかお父様に追いつきたいです。▼~
***B [#k169f7cf]
:[フィヨルム]|
なるほど…積み重ねた努力を~
しっかりと認めていただいたのですね。~
よかったですね、ルキナ王女。▼~
:[ルキナ]|
お父様にお褒めいただいたことは~
たしかにうれしくはありました。~
ですが…▼~
同時にお父様のお力も~
この手でしっかりと感じ取りました。▼~
私はまだまだ力不足…~
そう痛感させられました。▼~
:[フィヨルム]|
ふふ、ルキナ王女らしいです。~
それで今日は朝から訓練場にこもって~
斧をふるっているんですね?▼~
:[ルキナ]|
はい。私はまだこの魔器を~
使いこなせているとは思えません。▼~
自在に扱えるようになるためには~
もっと修練が必要です。ふっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|
ふんっ!▼~
:(白く光る)|
:[ルキナ]|はああっ!!▼~
:(白く光る)|
:[バアトル]|
むぅ!? うむむむっ!~
おぬし、いい斧を持っておるな!~
腕前もなかなかのものだ!▼~
:[ルキナ]|
お褒めいただき、ありがとうございます。~
私はイーリス聖王国のルキナ。~
あなたは?▼~
:[バアトル]|
わしはバアトル。~
斧を愛し、斧に愛され~
斧の道を行くただの斧好きよ。▼~
ルキナとやら、ひたむきな~
取り組みから斧に対する~
真摯な姿勢が伝わってくるぞ!▼~
わしにはわかる!~
おぬし、きっとひとかどの~
斧使いになるであろう!▼~
:[ルキナ]|
あ、ありがとうございます。▼~
:[バアトル]|
斧に情熱を注ぐおぬしに~
耳よりな情報がある。▼~
このアスク王国には~
斧の腕をさらに磨くために~
うってつけの寄り合いがあるのだ。▼~
おぬしさえよければ~
ぜひとも参加するがいい!▼~
:[ルキナ]|
お誘いはうれしいのですが~
私はまだ斧を握りしめたばかりの若輩者。▼~
まずはこうして斧を振ることで~
しっかり下地を固めたいと思います。▼~
:[バアトル]|
おお!~
基礎をおろそかにしないとは~
素晴らしい心がけだ!▼~
わしの目に狂いはなかった。~
気が向くことがあれば~
いつでも声を掛けるがいい。▼~
フィヨルム王女も~
いつでも声をかけられよ。▼~
:[フィヨルム]|
は、はい。考えておきます。▼~
:[バアトル]|
では、わしはこれで失礼するぞ!~
ガハハハ…!▼~
***A [#s28cd41e]
:[フィヨルム]|
ヴァイス・ブレイヴには~
斧使いの英雄が集まり、切磋琢磨する~
斧の会という団体があるんです。▼~
先ほどいらっしゃった~
バアトルさんは~
会の中心人物なんですよ。▼~
:[ルキナ]|
さまざまな世界からやってきた~
斧を扱う英雄が集う場…~
非常に興味深いです。▼~
私も魔器スリマを~
使いこなせるようになったら~
一度足を運びたいものですね。▼~
:[フィヨルム]|
皆さん、気のよい方々ばかりですから~
きっと温かく迎え入れてくれますよ。▼~
:[ルキナ]|
……。▼~
:[フィヨルム]|
…ルキナ王女?~
どうかされました?▼~
:[ルキナ]|
いえ、実は私には斧の会よりも~
先に足を運ぶべきところがあるのです。▼~
:[フィヨルム]|
なにか大事なことのようですね。~
お話を伺いしても?▼~
:[ルキナ]|
これは私がアスク王国へ来るより~
ずっと前の話になります。▼~
私は邪竜により崩壊した世界で~
マルスと名乗り戦っていました。▼~
かつて滅びの運命から世界を救った~
神話の英雄マルスの名に願をかけて…▼~
過去の世界で若き日のお父様と~
出会ったときにも、正体を隠すため~
仮面をかぶっていたので▼~
仮面の剣士マルスと~
名乗ることにしたのです。▼~
:[フィヨルム]|
アカネイア大陸の英雄…~
アリティア王国の~
マルス王子のことですね。▼~
:[ルキナ]|
ご存知でしたか。~
やはりヴァイス・ブレイヴには~
マルス様もいらっしゃるのですね。▼~
私はアスク王国に来てから~
ずっと考えていたのです。▼~
もしマルス様が~
この世界にいらっしゃるのなら…~
名前を勝手にお借りしたことを謝りたいと。▼~
:[フィヨルム]|
ルキナ王女にとってマルス王子は~
いにしえから伝えられる偉大な英雄。▼~
だからこそ、そのお名前の威光に~
あやかろうとされたのですね。▼~
:[ルキナ]|
ですが、無断で名前を~
お借りしたことに変わりはありません。▼~
ご本人にお詫びしたいのですが…~
あまりにも畏れ多く、~
どうしても足が前に進まないのです。▼~
:[???]|
その悩み…~
痛いほどよくわかります。▼~
:[???]|
ならば私たちもともに行きましょう!▼~
:[ルキナ]|
……!?~
あなたがたは…!▼~
***S [#ye5b72a2]
:[フィヨルム]|
マルス王子。~
今、お時間をいただいても~
よろしいでしょうか?▼~
:[マルス]|
おや、フィヨルム王女。~
もちろん構わないけど…~
えっと、こちらの方たちは?▼~
:[ルキナ]|
は、はい! 私たちは!▼~
:[ルキナ(通常)]|
イーリス聖王国の!▼~
:[ルキナ(春)]|
ルキナと申します!▼~
:[ルキナ(選挙)]|
本日は!▼~
:[ルキナ(伝承)]|
マルス様に!▼~
:[ルキナ(愛の祭)]|
お詫びがあってまいりました!▼~
:[マルス]|
お詫び?~
ぼくには心当たりがないけど…▼~
:[ルキナ]|
その、実は…ですね…。▼~
:(暗転)|
:[マルス]|
そうか…絶望の未来を…~
世界を救うために君は~
ぼくの名前を名乗って戦った、と。▼~
話を聞いただけでも~
厳しい戦いだったということが~
想像に難しくないよ。▼~
よく最後まで…~
仲間と共に戦い抜いたね。~
君たちは誇り高い英雄だ。▼~
:[ルキナ]|
も、もったいないお言葉です!~
ですが、私は、私たちは…マルス様の~
お名前を勝手に名乗ったのです。▼~
マルス様の存在は大陸に伝わる~
いにしえの大英雄として~
希望の象徴そのものでした。▼~
すがるような気持ちがあったとはいえ~
大切なお名前を拝借してしまい~
簡単に許されることではありません。▼~
:[マルス]|
はははっ、少し大げさじゃないかな?~
ぼくはね、自分のことを~
大英雄だなんて思ってないよ。▼~
ただ目の前のことを~
必死にやっただけなんだ。~
仲間たちの力を借りてね。▼~
君たちだってそうやって~
危機を乗り越えて~
きたんじゃないのかい?▼~
:[ルキナ]|
そ、それは…~
そうかもしれませんが…。▼~
:[マルス]|
だけど、遠い未来の人々が~
ぼくの名前に希望を感じてくれるとしたら~
それはとてもうれしいことだよ。▼~
ぼくのほうこそ~
君たちにお礼を言いたい。▼~
ぼくに希望を重ねてくれて…~
マルスと名乗ってくれてありがとう。▼~
:[ルキナ]|
……!~
マルス様…!▼~
:[フィヨルム]|
ふふっ。よかったですね、皆さん。~
私も安心いたしました。▼~
:[ルキナ]|
ええ…ええ…本当に…~
ずっと胸につかえていたものが~
取れたような…そんな気がします。▼~
ありがとうございます、マルス様!▼~
:[マルス]|
さあ、これで過去の話は終わりだね。~
これからは、ともに手を携えて~
アスク王国のために戦おう。▼~
:[ルキナ]|
はい!~
ヴァイス・ブレイヴの仲間として~
マルス様に恥じぬよう精進いたします!▼~
:[ルキナ(伝承)]|
私たちも同じ魂を持つものとして~
アスク王国の平和のため~
共に進んでいく所存です。▼~
:[マルス]|
ああ。頼りにしているよ。▼~
:(暗転)|
:[マルス(仮面)]|
…しまった。~
柱の陰から様子を窺っていたら~
ついタイミングを逃してしまいました。▼~
僕も…~
いえ、私も一緒に…~
お詫びにいけばよかったです…▼~
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